JP2008262214A - 表示コントローラ及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 システムのパフォーマンスの低下及び画質の劣化を抑える表示コントローラ、電子機器及び画像データ供給方法を提供する。
【解決手段】 表示コントローラ20は、画像データを記憶し、アクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされる第1のメモリ22と、アクセス動作時の消費電力が第1のメモリ22より小さく、画像データを記憶する第2のメモリ24と、第1及び第2のメモリ22、24間で画像データの転送制御を行うデータ転送制御部30とを含む。データ転送制御部30が、第1のメモリ22から第2のメモリ24への画像データの転送制御を行うと共に、第2のメモリ24に書き込まれた画像データに対する画像処理後の画像データを、第2のメモリ24から第1のメモリ22に転送する制御を行う。表示コントローラ20は、第1のメモリ22の画像データを表示ドライバ30に供給する。
【選択図】 図2
【解決手段】 表示コントローラ20は、画像データを記憶し、アクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされる第1のメモリ22と、アクセス動作時の消費電力が第1のメモリ22より小さく、画像データを記憶する第2のメモリ24と、第1及び第2のメモリ22、24間で画像データの転送制御を行うデータ転送制御部30とを含む。データ転送制御部30が、第1のメモリ22から第2のメモリ24への画像データの転送制御を行うと共に、第2のメモリ24に書き込まれた画像データに対する画像処理後の画像データを、第2のメモリ24から第1のメモリ22に転送する制御を行う。表示コントローラ20は、第1のメモリ22の画像データを表示ドライバ30に供給する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、表示コントローラ、電子機器及び画像データ供給方法に関する。
近年、液晶表示(Liquid Crystal Display:LCD)パネルに代表される表示パネルが、携帯電話機等の携帯機器(広義には、電子機器)に実装されることが多い。表示パネルは、画像データに基づいて表示ドライバにより駆動される。画像データは、例えばカメラモジュールにより取り込まれたものであったり、ホストによって生成又は加工されたものであったりする。表示ドライバは、このような画像データと表示同期信号とを受けて、表示パネルの駆動制御を行う。
表示コントローラは、この画像データ及び表示同期信号の供給をホストに代わって行い、該ホストの処理負荷を軽減させることができる。このような表示コントローラには、低消費電力化を目的として、ビデオメモリとして機能するメモリを内蔵するものがある。
特開2003−224862号公報
携帯機器に搭載される表示コントローラは、低消費電力で動作することが強く要求される。そのため、表示コントローラが内蔵するメモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory:DRAM)より消費電力が小さいスタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory:SRAM)により構成される。
従って、表示コントローラが内蔵するメモリの容量は比較的小さいものとならざるを得なかったが、LCDパネルの表示サイズが小さいためメモリの容量が小さくて済み、表示コントローラのチップサイズも小さくできる。そのため、コスト面でも実装面でも有利であった。
従って、表示コントローラが内蔵するメモリの容量は比較的小さいものとならざるを得なかったが、LCDパネルの表示サイズが小さいためメモリの容量が小さくて済み、表示コントローラのチップサイズも小さくできる。そのため、コスト面でも実装面でも有利であった。
ところが、近年、LCDパネルの表示サイズとしてQVGAサイズ(240画素×320画素)以上の表示サイズへの要求が高まっている。表示サイズが大きくなると画像データのデータサイズも大きくなる。そのため、ホストから表示コントローラが内蔵するメモリに、更に表示コントローラから表示ドライバに画像データを転送する時間が長くなり、所定の周期でLCDパネルにおいて更新される画像のちらつきが目立つようになったり、ビデオメモリからの画像データの読み出し制御が複雑になったりする。これは、連続的に静止画の画像データを書き換えたり、動画像の画像データを書き換えたりする場合により顕著となる。
また、このデータ転送の間は、ホストが他の処理をすることができなくなり、全体的なシステムのパフォーマンスを低下させることにもつながる。
しかも、内蔵すべきメモリの容量が大きくなってチップサイズが大きくなると、実装面での不利が指摘されていたが、実装技術が進歩する近年においては、メモリとしてSRAMを内蔵する表示コントローラが必ずしも実装面で有利とは言えない状況となっている。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、システムのパフォーマンスの低下及び画質の劣化を抑える表示コントローラ、電子機器及び画像データ供給方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給するための表示コントローラであって、画像データを記憶し、所定単位のデータ当たりのアクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされる第1のメモリと、アクセス動作時の消費電力が前記第1のメモリより小さく、画像データを記憶するための第2のメモリと、前記第1及び第2のメモリ間で画像データの転送制御を行うデータ転送制御部とを含み、前記データ転送制御部が、前記第1のメモリから画像データを読み出して前記第2のメモリに書き込む制御を行うと共に、該書き込み制御により前記第2のメモリに書き込まれた画像データに対する画像処理後に前記第2のメモリに書き戻された画像処理後の画像データを、前記第2のメモリから読み出して前記第1のメモリに書き込む制御を行い、前記データ転送制御部によって前記第1のメモリに書き込まれた画像データ、又は前記第2のメモリに記憶された画像データを、前記表示ドライバに供給する表示コントローラに関係する。
本発明においては、画像データを記憶する第1のメモリが、所定単位のデータ当たりのアクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされる。また第1のメモリとは別に、アクセス動作時の消費電力が第1のメモリより小さい第2のメモリが設けられている。そしてデータ転送制御部が、第1のメモリと第2のメモリとの間の画像データのデータ転送を制御する。即ち、データ転送制御部が、第1のメモリから画像データを読み出して第2のメモリに書き込む制御を行う。そして、第2のメモリに書き込まれた画像データに対して画像処理が行われて第2のメモリに書き戻された画像データに対し、データ転送制御部が、第1のメモリに転送する制御を行う。表示コントローラは、データ転送制御部によって第1のメモリに書き込まれた画像データ、又は第2のメモリに記憶された画像データを、表示ドライバに供給する。ここで表示コントローラは、第1のメモリに書き込まれた画像データを、シーケンシャルアクセス動作によって読み出して表示ドライバに供給することが望ましい。
本発明によれば、第1のメモリに格納された画像データを、一旦第2のメモリに転送し、画像処理が施されて書き戻された第2のメモリの画像データを、再び第1のメモリに書き戻すようにしているので、第1のメモリへのランダムアクセス時のアクセス時間が長いためにデータ転送時間の長期化に伴う画像処理時間の長期化を防止できる。これにより、表示コントローラを制御するための処理負荷を、データ転送時間が短縮された分だけ、他の処理に向けることができるようになり、表示コントローラを含むシステムのパフォーマンスの低下を抑えることにもつながる。
しかも、画像処理対象の画像データに対するアクセスが、より消費電力の小さい第2のメモリに対して行われるため、画像処理に伴う消費電力を削減できる。
また本発明に係る表示コントローラでは、第1のキーカラーデータが設定される第1のキーカラーレジスタを含み、前記データ転送制御部が、前記第1のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が前記第1のキーカラーデータと不一致の画素の画像データを前記第2のメモリに書き込む制御を行うことができる。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記データ転送制御部が、前記第1のメモリから読み出した画像データの画素の画素値が前記第1のキーカラーデータと一致したとき、前記第1のメモリから読み出した画素の画像データを前記第2のメモリに書き込むための書き込み制御信号をマスクすることができる。
本発明によれば、データ転送制御部が、第1のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が第1のキーカラーデータと不一致の画素の画像データに対してのみ第2のメモリに書き込む制御を行うようにしたので、画像の重ね合わせ処理を簡素な構成で実現できるようになる。
また本発明に係る表示コントローラでは、第2のキーカラーデータが設定される第2のキーカラーレジスタを含み、前記データ転送制御部が、前記第2のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が前記第2のキーカラーデータと不一致の画素の画像データを前記第1のメモリに書き込む制御を行うことができる。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記データ転送制御部が、前記第2のメモリから読み出した画像データの画素の画素値が前記第2のキーカラーデータと一致したとき、前記第2のメモリから読み出した画素の画像データを前記第1のメモリに書き込むための書き込み制御信号をマスクすることができる。
本発明によれば、データ転送制御部が、第2のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が第2のキーカラーデータと不一致の画素の画像データに対してのみ第1のメモリに書き込む制御を行うようにしたので、画像の重ね合わせ処理を簡素な構成で実現できるようになる。
また本発明に係る表示コントローラでは、ホストとの間のインタフェース処理を行うホストインタフェースを含み、前記第2のメモリから読み出された画像データが前記ホストインタフェースを介して前記ホストに出力され、前記ホストによって行われた該画像データに対する前記画像処理後の画像データが、前記ホストインタフェースを介して入力され、前記第2のメモリに書き込まれてもよい。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記第2のメモリから読み出された画像データに対する画像処理を行って、画像処理後の画像データを前記第2のメモリに書き込む画像処理部を含むことができる。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記画像処理部が、前記第2のメモリから読み出された画像データに対して、平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理及び色調変更処理のうち少なくとも1つの処理を行うことができる。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記データ転送制御部によって前記第1のメモリに書き込まれた画像データ、又は前記第2のメモリに記憶された画像データを前記表示ドライバに供給するための表示ドライバインタフェースを含むことができる。
また本発明に係る表示コントローラでは、前記第1のメモリが、ダイナミックランダムアクセスメモリであり、前記第2のメモリが、スタティックランダムアクセスメモリであってもよい。
また本発明に係る表示コントローラは、前記第1のメモリが形成された第1のチップと、前記第2のメモリ及び前記データ転送制御部が形成された第2のチップとが積層されたスタックド型の半導体装置であってもよい。
本発明によれば、第1のメモリが大容量であっても、実装面積が少ない電子機器への実装が可能となり、チップサイズが小さいメモリのみを内蔵する表示コントローラと比較しても実装面では不利とはならず、むしろ大容量の第1のメモリを搭載することの効果を得ることができるようになる。
また本発明は、表示パネルと、上記のいずれか記載の表示コントローラと、前記表示コントローラによって供給される画像データに基づいて前記表示パネルを駆動する表示ドライバとを含む電子機器に関係する。
また本発明に係る電子機器では、前記表示コントローラとの間で画像データの入出力を行うホストを含むことができる。
本発明によれば、システムのパフォーマンスの低下及び画質の劣化を抑える電子機器を提供できる。
また本発明は、表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給するための画像データ供給方法であって、第1のメモリに記憶された画像データを読み出して該画像データを第2のメモリに書き込み、前記第2のメモリに書き込まれた画像データに対して画像処理を行って、画像処理後の画像データを前記第2のメモリに書き込み、前記第2のメモリに書き込まれた前記画像処理後の画像データを読み出して該画像データを前記第1のメモリに書き込み、前記第1のメモリに書き込まれた画像データを前記表示ドライバに供給する画像データ供給方法に関係する。
また本発明に係る画像データ供給方法では、前記第1のメモリから読み出した画像データのうち、予め設定された第1のキーカラーデータと不一致の画素値を有する画素の画像データを前記第2のメモリに書き込むことができる。
また本発明に係る画像データ供給方法では、前記第2のメモリから読み出した画像データのうち、予め設定された第2のキーカラーデータと不一致の画素値を有する画素の画像データを前記第1のメモリに書き込むことができる。
また本発明に係る画像データ供給方法では、前記第1のメモリが、ダイナミックランダムアクセスメモリであり、前記第2のメモリが、スタティックランダムアクセスメモリであってもよい。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 表示システム
図1に、本実施形態における表示コントローラが適用された表示システムの構成例を示す。例えば図1に示す表示システムが、電子機器に搭載される。
図1に、本実施形態における表示コントローラが適用された表示システムの構成例を示す。例えば図1に示す表示システムが、電子機器に搭載される。
表示システム100は、ホスト10、表示コントローラ20、表示ドライバ50、表示パネル60を含む。ホスト10は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを有し、メモリに記憶されたプログラムを読み込んだCPUが該プログラムに対応した処理を実行することで所定の機能を実現する。ここでは、ホスト10が、表示パネル60に表示させる画像に対応した画像データを生成又は加工し、表示コントローラ20に供給する。
表示コントローラ20は、表示パネル60を駆動する表示ドライバ50にホスト10からの画像データ、又は該画像データを加工処理した画像データを供給することができる。
表示ドライバ50は、表示コントローラ20からの画像データに基づいて表示パネル60を駆動することができる。表示パネル60として、例えばアクティブマトリクス型或いは単純マトリクス型のLCDパネルを採用できる。
このように表示コントローラ20は、ホスト10及び表示ドライバ50の間に設けられ、表示コントローラ20がホスト10に代わって例えば画像データの加工処理を行うことで、ホスト10の処理負荷を軽減できる。
2. 表示コントローラ
図2に、本実施形態における表示コントローラ20の構成例のブロック図を示す。
図2に、本実施形態における表示コントローラ20の構成例のブロック図を示す。
表示コントローラ20は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic Random Access Memory:DRAM)(第1のメモリ)22と、スタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory:SRAM)(第2のメモリ)24とを含む。ここでDRAM22は、アクセス時(読み出し時又は書き込み時)の消費電力がSRAM24に比べて大きいが、記憶容量がSRAM24に比べて大きいメモリということができる。またSRAM24は、記憶容量がDRAM22に比べて小さいが、アクセス時(読み出し時又は書き込み時)の消費電力がDRAM22に比べて小さいメモリということができる。
表示コントローラ20は、データ転送制御部(データ転送コントローラ)30を含む。データ転送制御部30は、DRAM22とSRAM24との間の画像データの転送制御を行う。より具体的には、データ転送制御部30は、DRAM22に記憶された画像データを読み出して該画像データをSRAM24に書き込む制御を行うことができる。またデータ転送制御部30は、SRAM24に記憶された画像データを読み出して該画像データをDRAM22に書き込む制御を行うことができる。
そして表示コントローラ20は、データ転送制御部30によってDRAM22に書き込まれた画像データ、又はSRAM24に記憶された画像データを、表示ドライバ50に供給する。そのため表示コントローラ20は、LCDインタフェース(InterFace:I/F)回路(広義には表示ドライバインタフェース)38を含む。
LCDI/F回路38は、DRAM22又はSRAM24から読み出された画像データを表示ドライバ50に出力する。LCDI/F回路38は、画像データのインタフェース処理(表示ドライバとの間の送信処理や、信号のバッファリング)を行い、インタフェース処理後の画像データを表示ドライバ50に出力する。LCDI/F回路38は、同期信号発生回路(図示せず)を含み、表示パネル60を駆動するための同期信号(垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、ドットクロックDCLK等)を生成し、該同期信号を表示ドライバ50に供給することができる。
このような表示コントローラ20に対し、ホスト10は、DRAM22に画像データを書き込むことができ、DRAM22から画像データを読み出すことができる。またホスト10は、SRAM24に画像データを書き込むことができ、SRAM24から画像データを読み出すことができる。そのため表示コントローラ20は、ホストI/F回路(広義には、ホストインタフェース)32、DRAMコントローラ34、SRAMコントローラ36を含む。ホストI/F回路32を介してホスト10から入力された画像データが、DRAMコントローラ34によってDRAM22に書き込まれる。またホストI/F回路32を介してホスト10から入力された画像データが、SRAMコントローラ36によってSRAM24に書き込まれる。
ホストI/F回路32には、ホスト10からの動画データ又は静止画データ(画像データ)が入力される。このとき、ホストI/F回路32は、インタフェース処理(ホストとの間の受信処理や、信号のバッファリング)を行い、インタフェース処理後の画像データをDRAMコントローラ34又はSRAMコントローラ36に供給する。また、DRAMコントローラ34によってDRAM22から読み出された画像データ、或いはSRAMコントローラ36によってSRAM24から読み出された画像データを、ホストI/F回路32を介してホスト10に供給できるようになっている。この場合、ホストI/F回路32は、インタフェース処理(ホストとの間の送信処理や、信号のバッファリング)を行い、インタフェース処理後の画像データをホスト10に出力する。
DRAMコントローラ34は、DRAM22の書き込みアドレスを指定してホスト10からの画像データを書き込む制御を行うことができる。またDRAMコントローラ34は、DRAM22の読み出しアドレスを指定してDRAM22から画像データを読み出す制御を行うことができる。
SRAMコントローラ36は、SRAM24の書き込みアドレスを指定してホスト10からの画像データを書き込む制御を行うことができる。またSRAMコントローラ36は、SRAM24の読み出しアドレスを指定してSRAM24から画像データを読み出す制御を行うことができる。
更に表示コントローラ20は、制御レジスタ40を含み、ホスト10がホストI/F回路32を介して制御レジスタ40に制御データ(制御情報)を設定できるようになっている。表示コントローラ20の図示しない制御部は、制御レジスタ40の制御データに基づいて、表示コントローラ20の各部の制御を司る。
ここで、本実施形態の比較例との対比において、本実施形態を説明する。
図3に、本実施形態の比較例における表示コントローラの構成の概要のブロック図を示す。
比較例における表示コントローラ150は、ホストI/F回路152、LCDI/F回路154、SRAM156を含む。表示コントローラ150では、ホストI/F回路152を介してホストからの画像データがSRAM156に格納される。表示コントローラ150では、SRAM156に格納された画像データに対して所与の画像処理を行う。そして表示コントローラ150は、LCDI/F回路154を介して、SRAM156から読み出した画像データを表示ドライバに供給する。このような表示コントローラ150では、DRAMに比べてアクセス時の消費電力が小さくて済むSRAM156を用いたので、低消費電力化を図ることができる。
ところが、比較例における表示コントローラ150のSRAM156の記憶容量は、動画データを記憶させる容量として不十分である。そのため、SRAM156にデータサイズの大きい動画データを記憶させる場合、ホストからSRAM156に繰り返し動画データを書き込む必要がある。従って、ホストの動画データの書き込み処理(転送処理)の負荷が増大し、動画データの書き込み処理の遅れ等によって動画像の画質の劣化を招く。
そこで本実施形態の表示コントローラでは、DRAM22を備え、ホストからのアクセスの頻度を削減するようにしている。こうすることで、動画データのようなデータサイズの大きい画像データの書き込み処理(転送処理)の負荷を削減できる。更にDRAM22に例えば複数フレーム分の動画データを書き込むことができるため、動画データの書き込み処理の遅れ等によって動画像の画質の劣化を防止して、滑らかな動画表示を実現させる。
そして本実施形態の表示コントローラ20では、更にSRAM24にデータサイズの小さい静止画データを少なくとも1フレーム(例えば1フレーム又は2フレーム)分記憶させることができる。静止画データのデータサイズは動画データのデータサイズに比べて小さいのでSRAM24の記憶容量で十分であり、表示ドライバに供給するためのアクセス時の消費電流が小さいため低消費電力化を実現できる。例えば表示メモリを内蔵しない表示ドライバに対して静止画データを供給するような場合には、所定の表示周期でSRAM24に対して繰り返しアクセスする必要がある。従って本実施形態によれば、上記の低消費電力化の効果が顕著に現れる。
更に本実施形態では、DRAM22に格納された画像データを、一旦SRAM24に転送して書き換え処理(画像処理)を行った後に、書き換え処理後の画像データをSRAM24に書き戻し、再びSRAM24から画像データを読み出してDRAM22に書き戻すようにしている。こうすることで、内蔵するDRAM22がランダムアクセス時のアクセス時間が長いために書き換え処理の時間が長期化してしまう事態を回避できる。以下、この点について説明する。
図4に、DRAM22のランダムアクセスのタイミングの一例を示す。図4では、ランダムアクセス時の読み出しタイミングの例を示している。
例えばチップセレクト信号CSをアクティブにして行アドレスストローブ信号RASで行アドレスを取り込んだ後、再びチップセレクト信号CSをアクティブにして列アドレスストローブ信号CASで列アドレスを取り込む。そして取り込まれた行アドレス及び列アドレスで指定された記憶領域のデータがDRAM22から出力される。図4の場合、リードアクセス時間が5クロックである。
図5に、SRAM24のランダムアクセスのタイミングの一例を示す。図5では、ランダムアクセス時の読み出しタイミングの例を示している。
例えばリードアドレスを指定すれば、次のクロックサイクルでリードデータがSRAM24から出力される。図5の場合、リードアクセス時間が2クロックである。
このようにDRAM22は、1つのリードデータを読み出す時間がSRAM24より長い。従って、アクセスアドレスが不規則なランダムアクセスのアクセス時間が、SRAM24のアクセス時間より長くなる。
ところが、DRAM22は、一般的に高速列アクセス動作と呼ばれるアクセス動作によって、連続したデータを高速にアクセスできる。この高速列アクセス動作では、行アドレスを固定したまま、連続した列アドレスを指定することで実現できる。この高速列アクセス動作を、広義にはシーケンシャルアクセスということができる。
図6に、DRAM22の高速列アクセス動作のタイミングの一例を示す。図6では、高速列アクセス動作の読み出しタイミングの例を示している。
例えばチップセレクト信号CSをアクティブにして行アドレスストローブ信号RASで行アドレスを取り込んだ後、再びチップセレクト信号CSをアクティブにして列アドレスストローブ信号CASで列アドレスを取り込む。そして取り込まれた行アドレス及び列アドレスで指定された記憶領域のデータがDRAM22から出力される。その後、DRAM22の内部で列アドレスを順次インクリメントしていく。インクリメントするたびに、行アドレスとインクリメントされた列アドレスとに対応するリードデータを出力する。これは、例えば行アドレスで指定したワード線を選択して、該ワード線に接続されたすべてのメモリセルをセンスアンプによって増幅してデータ出力線に読み出しておき、指定された列アドレスのデータを順次取り出すようにすることで実現できる。図6の場合、8個のデータのリードアクセス時間が12クロックとなり、連続したデータをアクセスした方が1つのリードデータのアクセス時間を短縮できる。
なお図6では、読み出しタイミングについて説明したが、書き込みタイミングについても同様である。
従って、DRAM22は、所定単位のデータ当たりのアクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされるメモリということができる。
本実施形態の表示コントローラ20では、DRAM22に対して高速列アクセス動作をするか否かや、インクリメントする回数を制御レジスタ40の図示しない制御レジスタに設定できるようになっている。DRAMコントローラ34は、この制御レジスタの設定値やデータ転送制御部30の指示により、上述した高速列アクセス動作を行う。そのためデータ転送制御部30は、このようなDRAMコントローラ34に対してバースト転送制御を行うことができる。
以上のように、DRAM22に格納された画像データに対して書き換え処理を直接行う場合にランダムアクセスを行うと、アクセス時間が長くなるばかりか、消費電力が増大する。そこで本実施形態では、上述したように、DRAM22に格納された画像データを、一旦SRAM24に転送して書き換え処理(画像処理)を行った後に、書き換え処理後の画像データをSRAM24に格納し、更にSRAM24からDRAM22に書き戻すようにしている。
図7に、本実施形態のデータ転送制御部30の模式的な動作説明図を示す。
DRAM22に、表示イメージD1の画像データが格納されているものとする。データ転送制御部30は、DRAM22から表示イメージD1の画像データを読み出し、該画像データをSRAM24に書き込む制御を行う。その結果、SRAM24には、表示イメージD2の画像データが保持される。
その後、ホスト10がホストI/F回路32を介してSRAM24から画像データを読み出して、書き換え処理を行う。ここでは、ホスト10が、表示イメージE1を合成するように画素の書き換えを行って、表示イメージD3の画像データを生成する処理を行うものとする。ホスト10は、再び書き換え処理後の表示イメージD3の画像データを、ホストI/F回路32を介してSRAM24に書き込む。この場合、ホスト10がSRAM24に対するランダムアクセスによって画像データを読み出すため、ホスト10がDRAM24にランダムアクセスする場合に比べて、アクセス時間を短縮でき、アクセス時の消費電力を削減できる。
そしてデータ転送制御部30が、SRAM24から表示イメージD3の画像データを読み出して、該画像データをDRAM22に書き込む制御を行う。その結果、DRAM22には、表示イメージD4の画像データが保持される。
このように本実施形態によれば、書き換え処理対象の画像データに対するランダムアクセスのアクセス時間を短縮でき、しかもSRAM24に対するランダムアクセスを実現することでDRAM24に直接ランダムアクセスする場合に比べてアクセス時の消費電力を削減できるようになる。
また本実施形態では、データ転送制御部30が、キーカラー(Key Color)処理を実行できることが望ましい。即ちデータ転送制御部30が、転送元のRAMから読み出された画像データのうち予め決められた画素値と一致する画素の画像データを転送しないようにして転送先の画像データを残すことで、2つの画像データの画像を重ね合わせる(合成する)処理を実現する。そのため本実施形態では、制御レジスタ40が第1のキーカラーレジスタ42を含み、第1のキーカラーレジスタ42に、キーカラーとして画素の第1のキーカラーデータが設定されるようにする。そして、データ転送制御部30が、DRAM22から読み出した画像データのうち画素の画素値が第1のキーカラーデータと不一致の画素の画像データに対してのみSRAM24に書き込む制御を行う。こうすることで、画像の重ね合わせ処理を簡素な構成で実現できるようになる。
図8に、本実施形態のキーカラー処理の説明図を示す。
DRAM22に表示イメージD10の画像データが格納され、SRAM24に表示イメージD11の画像データが格納されているものとする。また第1のキーカラーレジスタ42には、表示イメージD10の背景部分F10の画素の画素値と同一の第1のキーカラーデータKCが設定されているものとする。
データ転送制御部30は、DRAM22から表示イメージD10の画像データを読み出し、該画像データをSRAM24に書き込む制御を行う。このとき、表示イメージD10の画像データのうち、表示イメージD10の背景部分F10の画素の画素値が第1のキーカラーデータKCと同一である。そのためデータ転送制御部30は、表示イメージD10の背景部分F10の画素値を有する画素の画像データについては、SRAM24に書き込む制御を行わない。その結果、SRAM24には、表示イメージD12の画像データが保持される。
その後、ホスト10がホストI/F回路32を介してSRAM24から画像データを読み出して、書き換え処理を行う。ここでは、ホスト10が、表示イメージE11を合成するように画素の書き換えを行って、表示イメージD13の画像データを生成する処理を行うものとする。ホスト10は、再び書き換え処理後の表示イメージD13の画像データを、ホストI/F回路32を介してSRAM24に書き込む。
そしてデータ転送制御部30が、SRAM24から表示イメージD13の画像データを読み出して、該画像データをDRAM22に書き込む制御を行う。その結果、DRAM22には、表示イメージD14の画像データが保持される。
こうすることで、SRAM24に予め保持されていた表示イメージD11の画像を背景画像として、表示イメージD11の画像とDRAM22に保持された表示イメージの画像とを容易に合成できる。
以下では、このような本実施形態における表示コントローラ20の詳細な構成例について説明する。
まず、図2の表示コントローラ20の制御レジスタ40の構成例について説明する。
図9に、図2の表示コントローラ20の制御レジスタ40の構成例を示す。制御レジスタ40が含む各レジスタには、ホストI/F回路32を介してホストにより制御情報が設定される。
第1のキーカラーレジスタ42には、上述のようにキーカラーとして画素の第1のキーカラーデータが設定される。第1のキーカラーレジスタ42に設定された第1のキーカラーデータKerColor1は、データ転送制御部30に出力される。データ転送制御部30は、第1のキーカラーデータKerColor1を用いて、上述のようにキーカラー処理を行う。
転送元画像領域設定レジスタ180には、転送元となるRAM(DRAM22又はSRAM24)から読み出される画像領域を設定するための制御情報が設定される。転送元画像領域設定レジスタ180に設定された制御情報は、転送元画像領域設定情報SrcAreaとして出力される。データ転送制御部30は、この転送元画像領域設定情報SrcAreaを用いて、DRAM22又はSRAM24に対する読み出し制御を行う。
図10に、図9の転送元画像領域設定レジスタ180の構成例を示す。
図11に、図10の転送元画像領域設定レジスタ180の設定値の説明図を示す。
図10において、転送元画像領域設定レジスタ180には、スタートアドレスSA、水平画素幅PW、オフセットアドレスOFFADD、ライン数VLが設定される。
図11に示すような転送元のRAMのメモリ領域MEMAREAに、転送元画像領域の画像データの記憶領域SIAREAが配置される。この場合、スタートアドレスSAは、転送元画像領域の画像データの記憶領域SIAREAの読み出し開始アドレスである。水平画素幅PWは、転送元画像領域の画像の水平方向の画素数である。オフセットアドレスOFFADDは、転送元画像領域の画像のあるラインの最終画素の画像データのアドレス(最終アドレス)と、転送元画像領域の画像の垂直方向に当該ラインに隣接する次のラインの先頭画素の画像データのアドレスとの差分のアドレスである。ライン数VLは、転送元画像領域の画像の垂直方向のライン数である。
図9に戻って説明を続ける。転送先画像領域設定レジスタ182には、転送先となるRAM(SRAM24又はDRAM22)に書き込まれる画像領域を設定するための制御情報が設定される。転送先画像領域設定レジスタ182に設定された制御情報は、転送先画像領域設定情報DestAreaとして出力される。データ転送制御部30は、この転送先画像領域設定情報DestAreaを用いて、SRAM24又はDRAM24に対する書き込み制御を行う。転送元画像領域設定情報SrcAreaによって設定される画像領域の画像データのデータサイズと、転送先画像領域設定情報DestAreaによって設定される画像領域の画像データのデータサイズとは等しい。この転送先画像領域設定レジスタ182は、上述の転送元画像領域設定レジスタ180と同様の構成を有する。
転送開始制御レジスタ184は、データ転送制御部30によるデータ転送制御の開始指示を行うためのレジスタである。ホスト10がホストI/F回路32を介してこの転送開始制御レジスタ184にアクセすることで、データ転送制御部30はデータ転送制御を開始する。例えば転送開始制御レジスタ184には転送方向を設定できるようになっており、この転送方向に応じてデータ転送制御部30がデータ転送制御を開始する。
DRAMアドレス設定レジスタ186には、DRAM22の読み出し開始アドレス又は書き込み開始アドレスが設定される。DRAMアドレス設定レジスタ186に設定されたアドレスは、DRAMアドレスDADRSとして出力される。DRAMコントローラ34は、DRAMアドレスDADRSを基準に更新されるリードアドレスを用いてDRAM22から画像データを読み出したり、DRAMアドレスDADRSを基準に更新されるライトアドレスを用いてDRAM22にホストからの画像データを書き込んだりする。DRAM22から読み出された画像データは、ホストI/F回路32を介してホスト10に供給されたり、LCDI/F回路38を介して表示用の同期信号と共に表示ドライバ50に供給されたりする。
SRAMアドレス設定レジスタ188には、SRAM24の読み出し開始アドレス又は書き込み開始アドレスが設定される。SRAMアドレス設定レジスタ188に設定されたアドレスは、SRAMアドレスSADRSとして出力される。SRAMコントローラ36は、SRAMアドレスSADRSを基準に更新されるリードアドレスを用いてSRAM24から画像データを読み出したり、SRAMアドレスSADRSを基準に更新されるライトアドレスを用いてSRAM24にホストからの画像データを書き込んだりする。SRAM24から読み出された画像データは、ホストI/F回路32を介してホスト10に供給されたり、LCDI/F回路38を介して表示用の同期信号と共に表示ドライバ50に供給されたりする。
図9の制御レジスタ40に設定された各種制御情報は、図2のデータ転送制御部30、DRAMコントローラ34及びSRAMコントローラ36に対して出力される。
図12に、図2のデータ転送制御部30の構成例のブロック図を示す。
データ転送制御部30は、DRAM転送制御回路200、SRAM転送制御回路210、比較器CMP1、ラッチLAT1、LAT2を含む。
DRAM転送制御回路200は、制御レジスタ40からの転送元画像領域設定情報SrcArea又は転送先画像領域設定情報DestAreaに基づいて、アドレス、読み出し要求信号RDReq又は書き込み要求信号WRReqを生成し、DRAMコントローラ34に供給する。より具体的には、DRAM転送制御回路200は、転送開始の指示により、転送元画像領域設定情報SrcAreaにより指定されるリードアドレス又は転送先画像領域設定情報DestAreaにより指定されるライトアドレスを順次更新していく。DRAM転送制御回路200は、DRAMコントローラ34に対するリードアドレスと、読み出し要求信号RDReqとを発生する。
この読み出し動作が完了するとDRAMコントローラ34からのアクノリッジ信号RACKにより、DRAM転送制御回路200に通知される。またDRAM転送制御回路200は、DRAMコントローラ34に対するライトアドレスと、書き込み要求信号WRReqとを発生する。この書き込み動作が完了するとDRAMコントローラ34からのアクノリッジ信号WACKにより、DRAM転送制御回路200に通知される。DRAM転送制御回路200は、画素単位に画像データの読み出し制御及び書き込み制御を行う。このようなDRAM転送制御回路200は、DRAMコントローラ34に対してバースト転送制御を指定して、図6に示したタイミングで高速列アクセス動作を実現する。
この読み出し動作が完了するとDRAMコントローラ34からのアクノリッジ信号RACKにより、DRAM転送制御回路200に通知される。またDRAM転送制御回路200は、DRAMコントローラ34に対するライトアドレスと、書き込み要求信号WRReqとを発生する。この書き込み動作が完了するとDRAMコントローラ34からのアクノリッジ信号WACKにより、DRAM転送制御回路200に通知される。DRAM転送制御回路200は、画素単位に画像データの読み出し制御及び書き込み制御を行う。このようなDRAM転送制御回路200は、DRAMコントローラ34に対してバースト転送制御を指定して、図6に示したタイミングで高速列アクセス動作を実現する。
SRAM転送制御回路210は、制御レジスタ40からの転送元画像領域設定情報SrcArea又は転送先画像領域設定情報DestAreaに基づいて、アドレス、読み出し要求信号RDReq又は書き込み要求信号WRReqを生成し、SRAMコントローラ36に供給する。より具体的には、SRAM転送制御回路210は、転送開始の指示により、転送元画像領域設定情報SrcAreaにより指定されるリードアドレス又は転送先画像領域設定情報DestAreaにより指定されるライトアドレスを順次更新していく。SRAM転送制御回路210は、SRAMコントローラ36に対するリードアドレスと、読み出し要求信号RDReqとを発生する。
この読み出し動作が完了するとSRAMコントローラ36からのアクノリッジ信号RACKにより、SRAM転送制御回路210に通知される。またSRAM転送制御回路210は、SRAMコントローラ36に対するライトアドレスと、書き込み要求信号WRReqとを発生する。この書き込み動作が完了するとSRAMコントローラ36からのアクノリッジ信号WACKにより、SRAM転送制御回路210に通知される。SRAM転送制御回路210は、画素単位に画像データの読み出し制御及び書き込み制御を行う。
この読み出し動作が完了するとSRAMコントローラ36からのアクノリッジ信号RACKにより、SRAM転送制御回路210に通知される。またSRAM転送制御回路210は、SRAMコントローラ36に対するライトアドレスと、書き込み要求信号WRReqとを発生する。この書き込み動作が完了するとSRAMコントローラ36からのアクノリッジ信号WACKにより、SRAM転送制御回路210に通知される。SRAM転送制御回路210は、画素単位に画像データの読み出し制御及び書き込み制御を行う。
そしてSRAM転送制御回路210が出力する書き込み要求信号WRReq(DRAM22から読み出した画像データの画素をSRAM24に書き込むための書き込み制御信号)が、マスク回路MASK1によってマスク制御される。
上述のようなDRAM転送制御回路200によって読み出し制御されてDRAM22から画素毎に読み出されたリードデータは、ラッチLAT1に一旦保持された後に、ライトデータとしてSRAM24に供給される。このときSRAM転送制御回路210によってSRAM24に対する書き込み制御が行われる。
またSRAM転送制御回路200によって読み出し制御されてSRAM24から画素毎に読み出されたリードデータは、ラッチLAT2に一旦保持された後に、ライトデータとしてDRAM22に供給される。このときDRAM転送制御回路200によってDRAM22に対する書き込み制御が行われる。
比較器CMP1は、第1のキーカラーレジスタ42に設定された第1のキーカラーデータKeyColor1と、ラッチLAT1に保持された画素の画像データとを比較する。比較器CMP1の出力は、両者が一致したときにLレベルとなり、両者が不一致のときにHレベルとなる。従って、マスク回路MASK1は、第1のキーカラーデータKeyColor1と一致する画素の画像データのSRAM24に対する書き込み制御が行われないようにマスクする。従って、データ転送制御部30は、第1のキーカラーデータKeyColor1と一致する画素の画像データのSRAM24に対する書き込み制御のみを行うことができる。
図13に、図2のDRAMコントローラ34の構成例を示す。
DRAMコントローラ34は、ライトFIFO260、リードFIFO262、制御信号発生回路264、調停回路266、リフレッシュ要求発生回路268を含む。
ライトFIFO260は、ホストI/F回路32を介したホストからの画像データを蓄積し、制御信号発生回路264から指示されたタイミングで順次ライトデータをDRAM22に出力する。リードFIFO262は、DRAM22からのリードデータを蓄積し、制御信号発生回路264から指示されたタイミングで順次リードデータをホストI/F回路32、LCDI/F回路38又はデータ転送制御部30に出力する。
制御信号発生回路264は、DRAM転送制御回路200からの転送用のライトアドレス又はリードアドレス、図示しない制御部からの書き込み用のライトアドレス又は表示用のリードアドレス、及び調停回路266の調停結果に基づいて、DRAM22に対する書き込み動作又は読み出し動作を行うための制御信号、アドレスを生成する。この制御信号としては、図4及び図6で示したチップセレクト信号CS、ライトイネーブル信号WE、行アドレスストローブ信号RAS、列アドレスストローブ信号CAS等がある。
調停回路266は、DRAM転送制御回路200又は図示しない制御部からの書き込み要求、読み出し要求、リフレッシュ要求発生回路268からのリフレッシュ要求を調停し、その調停結果を制御信号発生回路264に通知すると共に、要求信号に対応するアクセスの完了をアクノリッジ信号WACK、RACKで通知する。
リフレッシュ要求発生回路268は、DRAM22のリフレッシュ周期でリフレッシュ要求を調停回路266に対して発生する。
図14に、図2のSRAMコントローラ36の構成例を示す。
SRAMコントローラ36は、制御信号発生回路270、調停回路272を含む。
制御信号発生回路270は、SRAM転送制御回路210からの転送用のライトアドレス又はリードアドレス、図示しない制御部からの書き込み用のライトアドレス又は表示用のリードアドレス、及び調停回路272の調停結果に基づいて、SRAM24に対する書き込み動作又は読み出し動作を行うための制御信号、アドレスを生成する。この制御信号としては、図5で示したライトイネーブル信号WE等がある。
調停回路272は、SRAM転送制御回路210又は図示しない制御部からの書き込み要求、読み出し要求を調停し、その調停結果を制御信号発生回路270に通知すると共に、要求信号に対応するアクセスの完了をアクノリッジ信号WACK、RACKで通知する。
以上のように、データ転送制御部30が、DRAMコントローラ34及びSRAMコントローラ36によりDRAM22及びSRAM24をアクセスするデータ転送制御を司る。また図示しない制御部は、DRAMコントローラ34又はSRAMコントローラ36によりDRAM22又はSRAM24をアクセスして、LCDI/F回路38を介して画像データを表示ドライバに出力する制御を行ったり、ホストI/F回路32を介してホストとの間で画像データの書き込み又は読み出し制御を行ったりする。
図15に、本実施形態の表示コントローラ20及びホスト10の動作シーケンスの一例を示す。
まずホスト10が、表示コントローラ20のホストI/F回路32を介して画像データを供給する(SEQ1)。表示コントローラ20では、DRAMコントローラ34が、DRAMアドレス設定レジスタ186に設定されたDRAMアドレスDADRSを用いて指定されるDRAM22の記憶領域に、ホスト10からの画像データを書き込む(SEQ2)。
続いてホスト10が、表示コントローラ20の制御レジスタ40に対し、DRAM22の読み出し領域、SRAM24の書き込み領域、キーカラー(第1のキーカラーデータ)を設定する。この読み出し領域は、ホスト10が、後に書き換え処理を行いたい画像領域である。その後ホスト10が、制御レジスタ40の転送開始制御レジスタ184にアクセスする(SEQ3)。これにより、データ転送制御部30が、設定されたDRAM22の読み出し領域の画像データを高速列アドレス動作によって読み出し、設定されたSRAM24の書き込み領域に該画像データを順次書き込む制御を行って、バースト転送を実行させる(SEQ4)。
次にホスト10が、SEQ3で設定したSRAM24の書き込み領域に書き込まれた画像データを、ホストI/F回路32を介して読み出す(SEQ5)。ホスト10は、SRAM24から読み出された画像データに対して、書き換え処理(広義には画像処理)を行う(SEQ6)。この書き換え処理としては、画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理或いは色調変更処理等のエフェクト処理がある。
こうして書き換え処理が完了した画像データを、ホスト10は、ホストI/F回路32を介して再びSRAM24に書き戻す(SEQ7)。この結果、SRAM24には、書き換え処理後の画像データが保存されることになる(SEQ8)。
そしてホスト10が、表示コントローラ20の制御レジスタ40に対し、SRAM24の読み出し領域、DRAM22の書き込み領域を設定する。このSRAM24の読み出し領域は、SEQ3で設定されたSRAM24の書き込み領域(或いはSEQ5でホストに読み出された領域、SEQ7でホストに書き込まれた領域)と同じ領域とすることができる。またDRAM22の書き込み領域は、SEQ3で設定されたDRAM22の読み出し領域と同じ領域とすることができる。その後ホスト10が、制御レジスタ40の転送開始制御レジスタ184にアクセスする(SEQ9)。これにより、データ転送制御部30が、設定されたSRAM24の読み出し領域の画像データを読み出し、設定されたDRAM22の書き込み領域に該画像データを高速列アクセス動作によって書き込む制御を行って、バースト転送を実行させる(SEQ10)。
その後表示コントローラ20では、書き換え処理後の画像データを含む少なくとも1フレーム分の画像データをDRAM22から読み出し、該画像データと共に同期信号を、LCDI/F回路38を介して表示ドライバ50に供給する(SEQ11)。これにより、表示ドライバ50に表示パネル60の表示制御を行わせる。
2.1 第1の変形例
本実施形態におけるデータ転送制御部30では、DRAM22からSRAM24に画像データを転送する際にキーカラー処理を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態におけるデータ転送制御部30では、DRAM22からSRAM24に画像データを転送する際にキーカラー処理を行うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態の第1の変形例では、DRAM22からSRAM24に画像データを転送する場合に加えて、SRAM24からDRAM22に画像データを転送する場合にも、キーカラー処理を行うことができる。
図16に、第1の変形例におけるデータ転送制御部300の構成例のブロック図を示す。但し、図12に示す本実施形態におけるデータ転送制御部30と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図16に示すデータ転送制御部300では、図12に示すデータ転送制御部30に対して、比較器CMP2、マスク回路MASK2が追加されている。また制御レジスタ40に、SRAM24からDRAM22に画像データを転送する際の画素のキーカラーとして第2のキーカラーレジスタを設ける。そして、第2のキーカラーレジスタの設定値である第2のキーカラーデータKerColor2が比較器CMP2に入力される。
第1の変形例では、DRAM転送制御回路200が出力する書き込み要求信号WRReq(SRAM24から読み出した画像データの画素をDRAM22に書き込むための書き込み制御信号)が、マスク回路MASK2によってマスク制御される。
比較器CMP2は、第2のキーカラーレジスタに設定された第2のキーカラーデータKeyColor2と、ラッチLAT2に保持された画素の画像データとを比較する。比較器CMP2の出力は、両者が一致したときにLレベルとなり、両者が不一致のときにHレベルとなる。従って、マスク回路MASK2は、第2のキーカラーデータKeyColor2と一致する画素の画像データのDRAM22に対する書き込み制御が行われないようにマスクする。従って、データ転送制御部30は、第2のキーカラーデータKeyColor2と一致する画素の画像データのDRAM22に対する書き込み制御のみを行うことができる。
第1の変形例における表示コントローラの他の部分については本実施形態における表示コントローラ20と同様であるため説明を省略する。このように第1の変形例によれば、図8で説明した場合と同様に、画像の合成処理を簡素に実現させることができるようになる。
なお本発明は、本実施形態又は第1の変形例に限定されず、SRAM24からDRAM22に画像データを転送する場合にのみキーカラー処理を行うようにしてもよいことは言うまでもない。また第1の変形例における表示コントローラが、図1に示す表示システムに適用できることは当然である。
2.2 第2の変形例
本実施形態又は第1の変形例では、ホストがデータ転送制御部による制御されたデータ転送後の画像データをSRAM24から読み出して、書き換え処理を行っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態の第2の変形例では、本実施形態又は第1の変形例におけるホストに代わって書き換え処理(例えば画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理或いは色調変更処理等のエフェクト処理)を行う画像処理部360を表示コントローラが内蔵する。この書き換え処理は、広義には画像処理ということができる。
本実施形態又は第1の変形例では、ホストがデータ転送制御部による制御されたデータ転送後の画像データをSRAM24から読み出して、書き換え処理を行っていたが、本発明はこれに限定されるものではない。本実施形態の第2の変形例では、本実施形態又は第1の変形例におけるホストに代わって書き換え処理(例えば画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理或いは色調変更処理等のエフェクト処理)を行う画像処理部360を表示コントローラが内蔵する。この書き換え処理は、広義には画像処理ということができる。
図17に、第2の変形例における表示コントローラの構成例のブロック図を示す。但し、図2に示す本実施形態における表示コントローラ20と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の変形例における表示コントローラ350は、本実施形態又は第1の変形例における表示コントローラに対して画像処理部360が追加された構成を有している。この画像処理部360は、SRAM24に記憶された画像データに対する書き換え処理として、画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理或いは色調変更処理等のエフェクト処理を行うことができる。
そのため第2の変形例では、画像処理部360が、SRAM24から書き換え処理対象の画像領域の画素の画像データを読み出す要求をSRAMコントローラ36に対して行い、書き換え処理後の画像データをSRAM24に書き戻すための書き込み要求をSRAMコントローラ36に対して行う。なおSRAM24に書き戻す場合、書き換え処理用に読み出した領域に書き戻すことが望ましい。
このような画像処理部360の処理は、ホスト10からの指示で開始してもよいし、データ転送制御部30によるデータ転送制御の完了通知を受けて画像処理部360が自ら開始するようにしてもよい。
図18に、第2の変形例における画像処理部360によって行われるエフェクト処理の説明図を示す。
画像処理部360が行うエフェクト処理として、例えば画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理或いは色調変更処理がある。
画素の平均化処理では、SRAM24から読み出された画像データの画像領域PICの各画素の画素値を当該画素の周囲の8画素の画素値と共に平均した値に更新する。例えば制御レジスタ40に、係数レジスタ、オフセットレジスタ及びDIV値レジスタを追加する。そして、各画素の画像データがYUVフォーマットであるものとすると、図18の画素P5の画素値に対して、画素P5の周囲の画素P1、P2、・・・、P4、P6、・・・、P9の各画素値P1〜P9(画素P5の画素値をP5)、制御レジスタ40の係数レジスタの設定値(k1〜k9)、制御レジスタ40のオフセットレジスタの設定値(offset)、制御レジスタ40のDIV値レジスタの設定値(DIV)を用いて、次の式のように更新値を求める。
P5=offset+(P1×k1+P2×k2+・・・+P5×k5+・・・+P9×k9)/DIV ・・・(1)
画素P5に対して、Y成分、U成分及びV成分のそれぞれに対して上式のように求められた更新値で更新する。こうして画像領域PICの各画素、若しくは所定の領域単位に同様に行うことで、画像のぼかしを表現するエフェクト画像を生成できる。
画素P5に対して、Y成分、U成分及びV成分のそれぞれに対して上式のように求められた更新値で更新する。こうして画像領域PICの各画素、若しくは所定の領域単位に同様に行うことで、画像のぼかしを表現するエフェクト画像を生成できる。
またエッジ強調処理では、SRAM24から読み出された画像データの画像領域PICの各画素の画素値について、当該画素の画素値と隣接する画素の画素値との変化を求め、その変化が所定の閾値以上であるときに、その変化量をより大きくするように補正した値に更新する。こうして画像領域PICの各画素、若しくは所定の領域単位に同様に行うことで、画像の輪郭が強調されたエフェクト画像を生成できる。
また画素の孤立点除去処理では、ノイズと判断される画素を除去する処理を行う。例えば、SRAM24から読み出された画像データの画像領域PICの各画素の画素値と当該画素の周囲の8画素の画素値との差分をそれぞれ求め、所定の範囲内にない差分値の数が所定の数以上のときに、ノイズと判断し、当該画素を補正する処理を行う。この補正処理では、当該画素の画素値を、周囲の画素値の平均値に置き換えることができる。こうして画像領域PICの各画素、若しくは所定の領域単位に同様に行うことで、画像に存在する孤立点を除去したエフェクト画像を生成できる。
また色調変更処理では、SRAM24から読み出された画像データの画像領域PICの各画素の色情報が予め決められた色情報であるとき、他の色情報に補正する処理を行う。こうして画像領域PICの各画素、若しくは所定の領域単位に同様に行うことで、カラーバランスを変更したり、コントラストを変更したエフェクト画像を生成できる。
なお画像処理部360は、上述の画素の平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理及び色調変更処理のうち少なくとも1つの処理を行うものであってもよい。
なお第2の変形例では、第1の変形例と同様にDRAM22からSRAM24にデータ転送を行う場合とSRAM24からDRAM22にデータ転送を行う場合とにおいてキーカラー処理を行ってもよいし、SRAM24からDRAM22にデータ転送を行う場合にのみキーカラー処理を行うようにしてもよい。また第2の変形例における表示コントローラが、図1に示す表示システムに適用できることは当然である。
以上説明したように、本実施形態、第1又は第2の変形例における表示コントローラは、大容量のDRAM22を備えることができる。そのためチップサイズが大きくなってしまう場合には、半導体チップを3次元実装(three dimensional packaging)により表示コントローラを構成することが望ましい。より具体的には、DRAM22が形成された第1の半導体チップと、SRAM24及びデータ転送制御部30が形成された第2の半導体チップとが積層された、いわゆるスタックド型の半導体装置とすることが望ましい。
図19に、スタックド型の半導体装置として構成された表示コントローラの断面構造の例を示す。
この場合、パッケージ基板PABに電極が設けられる。パッケージ基板PABに形成された外部接続部としてのハンダボールと、上記の電極とが電気的に接続される。このパッケージ基板PAB上には、DRAM22が形成された第1の半導体チップCHIP1が絶縁層を介して設けられる。また第1の半導体チップCHIP1上には、SRAM24及びデータ転送制御部30が形成された第2の半導体チップCHIP2が絶縁層を介して設けられる。
第1及び第2の半導体チップCHIP1、CHIP2はそれぞれ電極が形成されており、パッケージ基板PABに形成された電極との間でボンディングワイヤで電気的に接続されるようになっている。そして、第1及び第2の半導体チップCHIP1、CHIP2は、絶縁樹脂IMによって封止される。
このような実装形態を採用することで、大容量のDRAM22を有する表示コントローラであっても、携帯機器への実装が可能となり、チップサイズが小さいメモリのみを内蔵する表示コントローラと比較しても実装面では不利とはならず、むしろ大容量のDRAM22を搭載することの効果を得ることができるようになる。
3. 電子機器
図20に、本実施形態、第1又は第2の変形例における表示コントローラが適用される電子機器の構成例のブロック図を示す。ここでは、電子機器として、携帯電話機の構成例のブロック図を示す。
図20に、本実施形態、第1又は第2の変形例における表示コントローラが適用される電子機器の構成例のブロック図を示す。ここでは、電子機器として、携帯電話機の構成例のブロック図を示す。
携帯電話機400は、カメラモジュール410を含む。カメラモジュール410は、CCDカメラを含み、CCDカメラで撮像した画像のデータを、YUVフォーマットで表示コントローラ402に供給する。表示コントローラ402として、本実施形態、第1又は第2の変形例における表示コントローラを採用できる。
携帯電話機400は、表示パネル420を含む。表示パネル420として、液晶表示パネルを採用できる。この場合、表示パネル420は、表示ドライバ430によって駆動される。表示パネル420は、複数の走査線、複数のデータ線、複数の画素を含む。表示ドライバ430は、複数の走査線の1又は複数本単位で走査線を選択する走査ドライバの機能を有すると共に、画像データに対応した電圧を複数のデータ線に供給するデータドライバの機能を有する。
表示コントローラ402は、表示ドライバ430に接続され、表示ドライバ430に対してRGBフォーマットの画像データを供給する。画像データのRGBフォーマットとYUVフォーマットの間の変換は、表示コントローラ402内で行うことができる。
ホスト440は、表示コントローラ402に接続される。ホスト440は、表示コントローラ402を制御する。またホスト440は、アンテナ460を介して受信された画像データを、変復調部450で復調した後、表示コントローラ402に供給できる。表示コントローラ402は、この画像データに基づき、表示ドライバ430により表示パネル420に表示させる。
ホスト440は、カメラモジュール410で生成された画像データを変復調部450で変調した後、アンテナ460を介して他の通信装置への送信を指示できる。
ホスト440は、操作入力部470からの操作情報に基づいて画像データの送受信処理、カメラモジュール410の撮像、表示パネルの表示処理を行う。
なお、図20では、表示パネル420として液晶表示パネルを例に説明したが、これに限定されるものではない。表示パネル420は、エレクトロクミネッセンス、プラズマディスプレイ装置であってもよく、これらを駆動する表示ドライバに画像データを供給する表示コントローラに適用できる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施形態では、アクセス時間がランダムアクセス時よりも短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされるメモリとしてDRAMを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリ素子の構造に限定されるものではない。メモリ素子の構造がDRAMのメモリ素子で、アクセス方法がSRAMのようなメモリであってもよい。また上述した実施形態では、アクセス動作時の消費電力がDRAMより小さいメモリとしてSRAMを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、メモリ素子の構造に限定されるものではない。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
10 ホスト、20、150 表示コントローラ、22 DRAM、
24、156 SRAM、30 データ転送制御部、32、152 ホストI/F回路、
34 DRAMコントローラ、36 SRAMコントローラ、
38、154 LCDI/F回路、40 制御レジスタ、
42 第1のキーカラーレジスタ、50 表示ドライバ、60 表示パネル、
100 表示システム
24、156 SRAM、30 データ転送制御部、32、152 ホストI/F回路、
34 DRAMコントローラ、36 SRAMコントローラ、
38、154 LCDI/F回路、40 制御レジスタ、
42 第1のキーカラーレジスタ、50 表示ドライバ、60 表示パネル、
100 表示システム
Claims (17)
- 表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給するための表示コントローラであって、
画像データを記憶し、所定単位のデータ当たりのアクセス時間がランダムアクセス動作時より短いシーケンシャルアクセス動作でアクセスされる第1のメモリと、
アクセス動作時の消費電力が前記第1のメモリより小さく、画像データを記憶するための第2のメモリと、
前記第1及び第2のメモリ間で画像データの転送制御を行うデータ転送制御部とを含み、
前記データ転送制御部が、
前記第1のメモリから画像データを読み出して前記第2のメモリに書き込む制御を行うと共に、該書き込み制御により前記第2のメモリに書き込まれた画像データに対する画像処理後に前記第2のメモリに書き戻された画像処理後の画像データを、前記第2のメモリから読み出して前記第1のメモリに書き込む制御を行い、
前記データ転送制御部によって前記第1のメモリに書き込まれた画像データ、又は前記第2のメモリに記憶された画像データを、前記表示ドライバに供給することを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1において、
第1のキーカラーデータが設定される第1のキーカラーレジスタを含み、
前記データ転送制御部が、
前記第1のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が前記第1のキーカラーデータと不一致の画素の画像データを前記第2のメモリに書き込む制御を行うことを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項2において、
前記データ転送制御部が、
前記第1のメモリから読み出した画像データの画素の画素値が前記第1のキーカラーデータと一致したとき、前記第1のメモリから読み出した画素の画像データを前記第2のメモリに書き込むための書き込み制御信号をマスクすることを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
第2のキーカラーデータが設定される第2のキーカラーレジスタを含み、
前記データ転送制御部が、
前記第2のメモリから読み出した画像データのうち画素の画素値が前記第2のキーカラーデータと不一致の画素の画像データを前記第1のメモリに書き込む制御を行うことを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項4において、
前記データ転送制御部が、
前記第2のメモリから読み出した画像データの画素の画素値が前記第2のキーカラーデータと一致したとき、前記第2のメモリから読み出した画素の画像データを前記第1のメモリに書き込むための書き込み制御信号をマスクすることを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
ホストとの間のインタフェース処理を行うホストインタフェースを含み、
前記第2のメモリから読み出された画像データが前記ホストインタフェースを介して前記ホストに出力され、
前記ホストによって行われた該画像データに対する前記画像処理後の画像データが、前記ホストインタフェースを介して入力され、前記第2のメモリに書き込まれることを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記第2のメモリから読み出された画像データに対する画像処理を行って、画像処理後の画像データを前記第2のメモリに書き込む画像処理部を含むことを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項7において、
前記画像処理部が、
前記第2のメモリから読み出された画像データに対して、平均化処理、エッジ強調処理、孤立点除去処理及び色調変更処理のうち少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
前記データ転送制御部によって前記第1のメモリに書き込まれた画像データ、又は前記第2のメモリに記憶された画像データを前記表示ドライバに供給するための表示ドライバインタフェースを含むことを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記第1のメモリが、ダイナミックランダムアクセスメモリであり、
前記第2のメモリが、スタティックランダムアクセスメモリであることを特徴とする表示コントローラ。 - 請求項10において
前記第1のメモリが形成された第1のチップと、前記第2のメモリ及び前記データ転送制御部が形成された第2のチップとが積層されたスタックド型の半導体装置であることを特徴とする表示コントローラ。 - 表示パネルと、
請求項1乃至11のいずれか記載の表示コントローラと、
前記表示コントローラによって供給される画像データに基づいて前記表示パネルを駆動する表示ドライバとを含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項12において、
前記表示コントローラとの間で画像データの入出力を行うホストを含むことを特徴とする電子機器。 - 表示パネルを駆動する表示ドライバに画像データを供給するための画像データ供給方法であって、
第1のメモリに記憶された画像データを読み出して該画像データを第2のメモリに書き込み、
前記第2のメモリに書き込まれた画像データに対して画像処理を行って、画像処理後の画像データを前記第2のメモリに書き込み、
前記第2のメモリに書き込まれた前記画像処理後の画像データを読み出して該画像データを前記第1のメモリに書き込み、
前記第1のメモリに書き込まれた画像データを前記表示ドライバに供給することを特徴とする画像データ供給方法。 - 請求項14において、
前記第1のメモリから読み出した画像データのうち、予め設定された第1のキーカラーデータと不一致の画素値を有する画素の画像データを前記第2のメモリに書き込むことを特徴とする画像データ供給方法。 - 請求項14又は15において、
前記第2のメモリから読み出した画像データのうち、予め設定された第2のキーカラーデータと不一致の画素値を有する画素の画像データを前記第1のメモリに書き込むことを特徴とする画像データ供給方法。 - 請求項14乃至16のいずれかにおいて、
前記第1のメモリが、ダイナミックランダムアクセスメモリであり、
前記第2のメモリが、スタティックランダムアクセスメモリであることを特徴とする画像データ供給方法。
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