JP2008262141A - ストロボ内蔵カメラ及びカメラ用外付ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カメラ本体1のアクセサリーシュー7内に、外付ユニット8の装着を検知する検知手段23を設け、当該検知手段23の検知信号によってストロボ発光部4bの露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止手段を備えているので、外付ユニット8を装着した際に、ストロボ発光部4bのポップアップ移動が阻止されて外付ユニット8とストロボ発光部4bの衝突を未然に防止することができる。
【選択図】図8
Description
また、デジタルカメラにおいては、撮影後、記録した画像を再生して表示するための表示手段として、例えば、LCDパネル(液晶パネル)が設けられている。この再生用LCDパネルは、CCDイメージセンサからの光電信号に基づいて被写体像を表示させてファインダとして使用されているが、このようなファインダでは、被写体像を観察する際に、ファインダから目を遠ざけて観察する必要があり、繊細な被写体像を観察するには、十分な観察を行うことが困難であった。そのため、CCDイメージセンサからの光電信号に基づいて画像を表示する小型のLCDと、この小型LCDに表示された像を拡大する接眼レンズとからなる電子ビューファインダ(以下EVF装置という)をカメラ本体に内蔵させ、このEVF装置の接眼レンズに眼を当てて被写体像を観察するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、ストロボ発光部のポップアップ機能を備えたストロボ装置を内蔵させたストロボ内蔵カメラに、観察角度を適宜に変更可能な外付EVF装置等の外付ユニットを装着可能なストロボ内蔵カメラ及びストロボ内蔵カメラに外付け可能なカメラ用外付ユニットを提供することを目的とする。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のストロボ内蔵カメラにおいて、前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のストロボ内蔵カメラにおいて、前記検知手段からの検知信号によって、前記ストロボ発光部の露呈位置から収納位置へ移動させる移動手段を備えると共に、前記ストロボ発光部が収納位置に移動した後前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項4記載のストロボ内蔵カメラにおいて、前記カメラ本体に設けられ、前記移動手段によって前記ストロボ発光部が露呈位置から収納位置へ移動させられたとき、前記ストロボ発光部でのストロボ発光がされないことを表示するストロボ発光停止表示手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6記載のストロボ内蔵カメラにおいて、前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8記載のカメラ用外付ユニットにおいて、前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10記載のストロボ内蔵カメラにおいて、前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項10記載のストロボ内蔵カメラに装着可能なカメラ用外付ユニットであって、前記外付ユニットを前記アクセサリーシュー内に装着したときに、前記ストロボ移動禁止部材による前記ストロボ発光部の移動の禁止を解除する解除手段を備えたことを特徴とする。
[実施例1]
図1は、本発明による一実施形態のストロボ内蔵カメラを示す図である。本実施例によるストロボ内蔵カメラは、デジタルカメラで、カメラ本体1の中央部に撮影レンズ2が組み込まれた鏡筒部3と、後述するストロボ発光部が組み込まれたストロボ発光部ユニット4とを備えている。鏡筒部3の背後には、撮像手段であるCCDイメージセンサがカメラ本体に取り付けられ、カメラ本体1には、CCDイメージセンサから送られる光電信号に対してA/D変換等を行って画像データを生成する画像処理回路、生成された画像データを記憶するためのメモリ、ストロボ回路、調光回路が組み込まれた回路基板(図示せず)やカメラ各部を制御する制御回路等が形成された回路基板、撮影した画像を再生表示する他各種の設定を行うための操作画面等を表示する再生用LCDパネル等各種撮影機構が組み込まれている。
カメラ本体1の上部には、図2に示すように、シャッタボタン5や後述するストロボ発光部をポップアップ作動させるためのポップアップボタン6等が取り付けられており、ストロボ発光部ユニット4の後方には、アクセサリーシュー7が形成されている。アクセサリーシュー7は、その両端にそれぞれ前後に平行して延びる2本の屈曲部7aが形成されており、これらの屈曲部7aの下方に、後述する外部ユニットの嵌合突部と嵌合する嵌合溝部7bが、後方が開放された状態でそれぞれ形成されている。アクセサリーシュー7の中央部には、外部ユニットと接続するための接続端子7cが形成されており、この接続端子7cの前方には、後述する外部ユニットのロック部材のロック爪部と係合する係合凹部7dが形成されている。
このEVF装置8は、図3及び図4に示すように、その底部8bに前述のアクセサリーシュー7の嵌合溝部7bに嵌合する嵌合突部8aが形成されており、この嵌合突部8aをアクセサリーシュー7の嵌合溝部7b内に嵌合させて、EVF装置8を前方に押し込み挿入することによってEVF装置8のアクセサリーシュー7からの上方への脱却を阻止している。
このコネクタ部20には、嵌合突部8aをアクセサリーシュー7の嵌合溝部7b内に嵌合させて、EVF装置8を前方に押し込み挿入することによってEVF装置8の接続部材13が開口19を通じて挿入され、ロック爪部14aがカメラ本体1の係合凹部7dと係合した際に、接続部材13の接続端子が対応するコネクタ部20の接続端子と電気的に接続されるようになっている。
収納位置は、ストロボ発光部4bをカメラ本体1内に収納する位置であり、ストロボ不使用時には、この位置にセットされる。ストロボ発光部4bが収納位置にあるときは、ユニット収納部4dの前端部に形成されたカバー部4eによってストロボ発光部4bが覆われる。露呈位置は、ストロボ発光部4bがカメラ本体1の上方に露呈される位置であり、ストロボ発光時にこの位置にセットされる。
EVF装置8が、例えば、垂直位置に直立させた場合等、前方に突出して、EVF装置8の前端がストロボ発光部ユニット4の後端と当接するような状態の場合には、ストロボ発光部4bの上方への回動によって、ストロボ発光部ユニット4の後端がEVF装置8の前端と当接してストロボ発光部4bを破損する恐れがある。このような事故を防止するために、本実施例においては、前述のカメラ本体1に設けられた検知レバー22によってEVF装置8のアクセサリーシュー7内への装着が検出されたときに、この検知信号によってポップアップボタン6を押圧しても係合突起4fとロック部材の係合は解除されず、係合状態を維持してストロボ発光部4bのポップアップ動作を禁止するようになっている。
また、外付ユニットを装着した際に、ストロボ発光部4bが露呈位置にセットされている場合には、外付ユニット装着検知手段23の検知信号に基づいて、圧電素子等のストロボ移動手段30を使用して、強制的に、ストロボ発光部4bを収納位置に移動させるようになっている。このように、外付ユニットを装着した際に、ストロボ発光部4bが露呈位置にセットされている場合に、ストロボ移動手段30を使用して、強制的に、ストロボ発光部4bを収納位置に移動させるようにしているので、不慮に外付ユニットを垂直位置に回動させた際に起こるストロボ発光部ユニット4と外付ユニットとの衝突の事故を未然に防止することが可能となる。
以上のように、本実施例によるストロボ内蔵カメラにおいて、カメラ本体1のアクセサリーシュー7内に、外付ユニットの装着を検知する検知手段を設け、当該検知手段の検知信号によってストロボ発光部4bの露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止手段を備えているので、外付ユニットを装着した際に、ストロボ発光部4bのポップアップ移動が阻止されて外付ユニットとストロボ発光部の衝突を未然に防止することができる。
図12は、本発明による他の実施形態の外付ユニットであるEVF装置の概略構成を示す断面図である。図12中、実施例1の構成と同一構成については、同一符号を付し、説明を省略する。本実施例に係るEVF装置8は、基本的には、前述の実施例1の構成と同じであるが、ロック爪部14aを有するロック部材14のロック機構及び、ストロボ発光部4bの露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止手段28を作動させるトリガーとなる検知信号の形成手段が相違している。
即ち、ロック機構は、図12に示すように、EVF装置8の前方に設けられ、ロック爪解除ボタン15とロック部材14が連結され、ロック部材14は支軸14bで回動自在に取り付けられ、ロック爪部14aが常時、上方に押圧するようにバネ付勢されている。一方、カメラ本体1の前面には、図13に示すように、ロック爪部14aと係合する突起部31が形成されており、ガイド32に沿って挿入されたEVF装置8がそのロック爪部14aとケース本体の突起部31とが係合することによって、EVF装置8の後方への移動をロックするようになっている。この係合を解除する際には、ロック爪解除ボタン15を上方に押し上げることによって、ロック部材14のロック爪部14aが下方に回動され、カメラ本体1の突起部31との係合が外れ、EVF装置8の後方への移動を可能にしている。
なお、本実施例においては、水平位置から垂直位置への回動する例を示したが、左右方向への回動においても適用可能である。
また、本実施例においては、外付ユニットとしてEVF装置を例示したが、カメラ本体1にパソコン等接続し、カメラ本体1で撮像した画像を大型のディスプレイに画面を再生する際のカメラ本体とパソコンを接続する中継アダプタとしても適用可能である。
上記実施例1、2においては、ストロボ発光部4bのポップアップ動作を電気的制御によって禁止したが、本実施例では機械的な機構によって禁止するようにしている。
図16は、本実施例におけるストロボ内蔵カメラの上面図である。図16中、実施例1の構成と同一構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
本実施例では、図16に示すように、カメラ本体1の上部であって、アクセサリーシュー7内のストロボ発光部ユニット4側にストロボ移動禁止部材として棒状のロックピン40を設けるようにした点に特徴がある。
図17はアクセサリーシューにEVF装置を装着する前のロックピン周辺の模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。また図18はアクセサリーシューにEVF装置を装着した後のロックピン周辺の模式図であり、(a)は上面図、(b)は側面図である。
図17(a)、(b)に示すように、ロックピン40は、外付ユニットが何も装着されていない状態(非作動時)には、アクセサリーシュー7内に突出するように、ばね41によって付勢されており、ロックピン40の先端40aを押圧することにより、ロックピン40がストロボ発光部ユニット4側へ水平に移動可能となっている。
また、図示しないが、ストロボ発光部4bが露呈位置にあるときに、EVF装置8を装着した場合には、ロックピン40の動作を妨げるものがないから、EVF装置8は正しい位置に装着され、固定される。しかし、ロックピン40は、露呈したストロボ発光部4bの下部で、突出した状態にあるからこの状態でストロボ発光部4bを収納位置に移動させようとすると、ロックピン40とストロボ発光部4bが当接し、ストロボ発光部4bを収納できないようになっている。
図19は、アクセサリーシュー7にシューキャップ43を装着したときのロックピン40周辺を模式的に示した図である。シューキャップ43には、シューキャップ43とロックピン40の先端40aが当接しないように切り欠き44が設けられ、シューキャップ43を装着しても、ロックピン40は切り欠き44内に入り、ロックピン40が押圧されないようになっている。つまり、外付ユニットであるシューキャップ43をアクセサリーシュー7内に装着したときに、ロックピン(ストロボ移動禁止部材)40によるストロボ発光部ユニット4の移動の禁止を解除する解除手段として切り欠き44をシューキャップ43に備えるようにした。このようにすれば、ロックピン40は、ストロボ発光部ユニット4側へ移動しないから、ストロボ発光部ユニット4のポップアップを自由に使うことができる。
以上のように、本実施例のストロボ内蔵カメラにおいては、外付ユニットが装着されたときにストロボ発光部4bの露呈位置への移動を機械的な機構によって禁止するので、ストロボ内蔵カメラの電源が入っているか否かにかかわらずストロボ発光部ユニット4のポップアップが制限されて、外付ユニットとストロボ発光部ユニット4の衝突を未然に防止することができる。
また、本実施形態では、ストロボ発光部4bが露呈位置にある状態で外付ユニットが装着された場合であってもストロボ発光部4bを収納位置に戻したときにストロボ発光部4bの露呈位置への移動が禁止されるので、ストロボ発光部ユニット4の破損を防止することができる。
さらに、外付ユニットに必要に応じて切り欠き44を設けたので、外付ユニットとストロボ発光部ユニット4とが衝突する恐れがない場合には、ストロボ発光部ユニット4のポップアップと外付ユニットとを同時に使用することが可能となる。
Claims (12)
- ストロボ発光部が組み込まれたユニットケースに一対のステーを連接して当該ステーをカメラ本体に揺動自在に軸着し、ストロボ発光部がカメラ本体から露呈した露呈位置とストロボ発光部がカメラ本体内に収納された収納位置との間で前記ユニットケースを移動自在にしたストロボ内蔵カメラにおいて、
前記カメラ本体上部の前記一対のステーの間に形成したアクセサリーシューと、当該アクセサリーシュー内に設けられ、外付ユニットの装着を検知する検知手段と、当該検知手段からの検知信号によって、前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止手段と、前記カメラ本体の背面の前記アクセサリーシューの下方位置に、前記外付ユニットの複数の接続端子を有する接続部材を挿入可能な開口部と、当該開口部内に前記外付ユニットの接続部材と電気的接続を行うコネクタ部と、を備えたことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項1記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項1または2記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記検知手段からの検知信号によって、前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止されたとき、前記カメラ本体は、前記ストロボ発光部の露呈位置への移動が禁止されていることを表示する移動禁止表示手段を備えていることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項1乃至3のいずれか1項記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記検知手段からの検知信号によって、前記ストロボ発光部の露呈位置から収納位置へ移動させる移動手段を備えると共に、前記ストロボ発光部が収納位置に移動した後前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止する禁止手段を備えることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項4記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記カメラ本体に設けられ、前記移動手段によって前記ストロボ発光部が露呈位置から収納位置へ移動させられたとき、前記ストロボ発光部でのストロボ発光がされないことを表示するストロボ発光停止表示手段を備えたことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - ストロボ発光部が組み込まれたユニットケースに一対のステーを連接して当該ステーをカメラ本体に揺動自在に軸着し、ストロボ発光部がカメラ本体から露呈した露呈位置とストロボ発光部がカメラ本体内に収納された収納位置との間で前記ユニットケースを移動自在にしたストロボ内蔵カメラにおいて、
前記カメラ本体上部の前記一対のステーの間に形成されるアクセサリーシューと、前記カメラ本体に設けられ前記外付ユニットの回動位置への回動を検知する検知手段と、該検知手段からの検知信号によって、前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止手段と、を備え、
前記アクセサリーシュー内に装着される外付ユニットは、当該アクセサリーシューに対して水平位置と回動位置へ回動可能に形成されていることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項6記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - カメラ本体の上部に形成されたアクセサリーシューと嵌合する嵌合突部を底部に有し、カメラ本体の前記アクセサリーシュー内に形成された係合凹部と係合するロック爪部を底面から突没自在に設け、後方から下方に突出する保持部と当該保持部から前方に突出するカメラ本体のコネクタ部と電気的接続を行う接続部材とを備えたことを特徴とするカメラ用外付ユニット。
- 請求項8記載のカメラ用外付ユニットにおいて、
前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とするカメラ用外付ユニット。 - ストロボ発光部が組み込まれたユニットケースに一対のステーを連接して当該ステーをカメラ本体に揺動自在に軸着し、ストロボ発光部がカメラ本体から露呈した露呈位置とストロボ発光部がカメラ本体内に収納された収納位置との間で前記ユニットケースを移動自在にしたストロボ内蔵カメラにおいて、
前記カメラ本体上部の前記一対のステーの間に形成したアクセサリーシューと、前記アクセサリーシュー内へ外付ユニットが装着されたときに前記ストロボ発光部の露呈位置への移動を禁止するストロボ移動禁止部材と、を備えたことを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項10記載のストロボ内蔵カメラにおいて、
前記外付ユニットは、カメラ本体で撮像された画像を観察する電子ビューファインダ装置であることを特徴とするストロボ内蔵カメラ。 - 請求項10記載のストロボ内蔵カメラに装着可能なカメラ用外付ユニットであって、
前記外付ユニットを前記アクセサリーシュー内に装着したときに、前記ストロボ移動禁止部材による前記ストロボ発光部の移動の禁止を解除する解除手段を備えたことを特徴とするカメラ用外付ユニット。
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