JP2008261513A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍サイクル装置において異音の発生を抑制する。
【解決手段】冷凍サイクル装置において、エキパン4の出口側には、第1、第2蒸発器9、8が設けられており、第1、第2蒸発器9、8は、コンプレッサ1の吐出冷媒流れに対して直列に接続されている。エキパン4の出口側には、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第2蒸発器8の冷媒入口側に流すバイパス通路9aが設けられている。バイパス通路9aの冷媒入口側および第1蒸発器9の冷媒入口側には、三方弁7が設けられており、三方弁7は、バイパス通路9aおよび第1蒸発器9の一方の冷媒入口側を開放し、かつ他方の冷媒入口側を閉鎖する。モードの切り替えのために切替弁7を切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を減らすため、三方弁切替の際に発生するワォータハンマ音や冷媒通過音の音量は小さくなる。
【選択図】図1
【解決手段】冷凍サイクル装置において、エキパン4の出口側には、第1、第2蒸発器9、8が設けられており、第1、第2蒸発器9、8は、コンプレッサ1の吐出冷媒流れに対して直列に接続されている。エキパン4の出口側には、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第2蒸発器8の冷媒入口側に流すバイパス通路9aが設けられている。バイパス通路9aの冷媒入口側および第1蒸発器9の冷媒入口側には、三方弁7が設けられており、三方弁7は、バイパス通路9aおよび第1蒸発器9の一方の冷媒入口側を開放し、かつ他方の冷媒入口側を閉鎖する。モードの切り替えのために切替弁7を切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を減らすため、三方弁切替の際に発生するワォータハンマ音や冷媒通過音の音量は小さくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の熱交換器を備える冷凍サイクル装置に関する。
従来、この種の冷凍サイクル装置では、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機からの冷媒を冷却する放熱器と、放熱器から流出した冷媒を減圧する膨張装置とを備え、この膨張装置で減圧された冷媒を蒸発させる第1、第2の蒸発器を直列に接続し、第1の蒸発器をバイパスして第2の蒸発器側に冷媒を流すバイパス流路を設け、第1の蒸発器およびバイパス流路へ供給される冷媒の分配量を調節する三方弁とを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−106318号公報
本発明者は、上述の冷凍サイクル装置を基に第1の蒸発器を車両後方側の空調装置に適用し、かつ第2の蒸発器を車両前方側の空調装置に適用することを鋭意検討したところ、次のような問題点が分かった。
まず、第1のモードでは、三方弁より、バイパス流路側を閉鎖し、かつ第1の蒸発器を開放する。すると、第1、第2の蒸発器のそれぞれに冷媒が流れ、車両後方側および車両前方側のそれぞれの空調装置を動作させることが可能になる。
一方、第2のモードでは、三方弁より、バイパス流路側を開放し、かつ第1の蒸発器を閉鎖する。すると、第2の蒸発器にだけ冷媒が流れ、車両前方側の空調装置だけを動作させることが可能になる。
ここで、本発明者によれば、第1のモードから第2のモードに切り替える際に、三方弁内の弁体より第1の蒸発器の冷媒入口側は閉鎖されているにもかかわらず、冷媒が慣性により第1の蒸発器の冷媒入口側に流れようとして冷媒が三方弁内の弁体に衝突する。これに伴い、違和感のあるウォータハンマ音が生じる。その後、冷媒がその流路を急激に変更し、第2の蒸発器の冷媒入口側に流れ込むため、違和感のある冷媒通過音が生じる。
このような違和感のある音の発生は、第1のモードから第2のモードに切り替える際に限らず、第2のモードから第1のモードに切り替える際にも生じることが分かった。
また、本発明者の検討によれば、四方弁(切替弁)圧縮機の冷媒吐出口側を室外側熱交換器および室内側熱交換器のうち一方に接続し、圧縮機の冷媒吐入口側を他方の熱交換器に接続して、四方弁の切替により暖房モードおよび冷房モードのうち一方から他方のモードに切り替えて運転する冷凍サイクル装置においても四方弁の切替の際に同様の問題が生じることが分かった。
本発明は、上記点に鑑み、異音の発生を抑制するようにした冷凍サイクル装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、冷媒を吸入し、圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(2)と、冷却器から流出した冷媒を減圧する減圧器(4)と、圧縮機から吐出される冷媒流れに対して直列に配置され、減圧器により減圧された冷媒をそれぞれ蒸発させる複数の蒸発器(8、9)と、複数の蒸発器のうち1つの蒸発器をバイパスして前記1つの蒸発器の冷媒入口側から冷媒出口側に流すバイパス流路(9a)と、1つの蒸発器およびバイパス流路の冷媒上流側に配置され、1つの蒸発器および前記バイパス流路のうち一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、他方の冷媒入口側と減圧器の冷媒出口側との間を遮断する切替弁(7)と、を備え、第1のモードでは、一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、かつ前記他方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を遮断し、第2のモードでは、前記一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を遮断し、かつ他方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、切替弁を制御して、第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替える切替制御手段(S120、S121)を備える冷凍サイクル装置であって、圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御する冷媒流量制限手段(S100)と、圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定する第1の流量判定手段(S110、S110a)と、冷媒流量制限手段が圧縮機を制御した後に、圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であると第1の流量判定手段が判定したときに、切替制御手段が切替弁を制御して、第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えることを第1の特徴とする。
したがって、圧縮機から切替弁に流入する冷媒流量が下がってから切替弁を制御するため、切替弁の切替に伴う異音の発生が抑制される。
本発明では、冷媒を吸入し、圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、室外に配置され、前記冷媒と外気との間で熱交換する第1の熱交換器(30a)と、室内に配置され、前記冷媒と内気との間で熱交換する第2の熱交換器(30b)と、前記第1、第2の熱交換器の間に配設され、前記第1、第2の熱交換器のうち一方から流出する前記冷媒を減圧する減圧器(4A)と、前記圧縮機の冷媒入口側を前記第1、第2の熱交換器のうち一方の熱交換器に接続し、前記圧縮機の冷媒出口側を他方の熱交換器に接続する切替弁(7A)と、を備え、第1のモードでは、前記切替弁により、前記圧縮機の冷媒出口側を前記第1の熱交換器に接続し、かつ前記圧縮機の冷媒入口側を前記第2の熱交換器に接続し、第2のモードでは、前記切替弁により、前記圧縮機の冷媒出口側を前記第2の熱交換器に接続し、かつ前記圧縮機の冷媒入口側を前記第1の熱交換器に接続し、前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替える切替制御手段(S120、S121)を備える冷凍サイクル装置であって、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御する冷媒流量制限手段(S100)と、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定する第1の流量判定手段(S110、S110a)と、
前記冷媒流量制限手段が前記圧縮機を制御した後に、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であると前記第1の流量判定手段が判定したときに、前記切替制御手段が前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えることを第2の特徴とする。
前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御する冷媒流量制限手段(S100)と、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定する第1の流量判定手段(S110、S110a)と、
前記冷媒流量制限手段が前記圧縮機を制御した後に、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であると前記第1の流量判定手段が判定したときに、前記切替制御手段が前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えることを第2の特徴とする。
したがって、圧縮機から切替弁に流入する冷媒流量が下がってから切替弁を制御するため、切替弁の切替に伴う異音の発生が抑制される。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を示す車両空調用冷凍サイクルの構成図であって、この冷凍サイクルは、冷媒として高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となるCO2(二酸化炭素)を用いている。従って、この冷凍サイクルは超臨界冷凍サイクルを構成する。
図1は本発明の第1実施形態を示す車両空調用冷凍サイクルの構成図であって、この冷凍サイクルは、冷媒として高圧圧力が臨界圧力以上(超臨界状態)となるCO2(二酸化炭素)を用いている。従って、この冷凍サイクルは超臨界冷凍サイクルを構成する。
コンプレッサ(圧縮機)1は図示しない車両走行用エンジンから電磁クラッチ(図示せず)を介して駆動力を得て冷媒を吸入圧縮するものである。なお、コンプレッサ1としては、吸入容量を可変可能に構成されている可変容量型コンプレッサが用いられている。
コンプレッサ1の吐出側には室外器をなす放熱器2が設けられている。この放熱器2は、コンプレッサ1から吐出された高温高圧の超臨界状態にある吐出冷媒と外気(室外空気)との間で熱交換して冷媒を冷却する。放熱器2には図示しない電動式の冷却ファンによって外気が送風される。
ガスクーラ(凝縮器)2の出口側には、内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aが設けられている。ここで、内部熱交換器3は、高圧側冷媒流路3aの高温の高圧冷媒と低圧側冷媒流路3bの低温の低圧冷媒との間で熱交換を行うものである。
この熱交換によって、後述の蒸発器8、9に流入する冷媒のエンタルピを減少させて、蒸発器8、9の冷媒入口・出口間における冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大させる。このように内部熱交換器3を設置すると、蒸発器8、9の冷媒入口・出口間の冷媒のエンタルピ差(冷凍能力)を増大でき、サイクル運転効率(COP)を向上できる。
内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの出口側には、高圧圧力を制御する圧力制御弁としての役割を果たすエキパン(減圧器)4が設けられている。このエキパン4はサイクルの高圧圧力が目標高圧となるように開度が制御手段としての機械的機構にて調整される。
このエキパン4は、ガスクーラ2の出口側と内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの入口側との間に設けられた感温部4aを有し、この感温部4aの内部でガスクーラ2の出口側の高圧冷媒の温度に対応した圧力を発生するようにしている。
ここで、感温部4aの内部内圧と、高圧圧力(具体的には内部熱交換器3の高圧側冷媒流路3aの出口側冷媒圧力)とのバランスでエキパン4の絞り開度(弁体開度)を調整することにより、高圧圧力をガスクーラ2の出口側の高圧冷媒温度により決まる目標高圧に調整する。このような高圧制御機能を持つエキパン4としては特開2000−81157号公報等に開示のものを用いることができる。
エキパン4の出口側には、第1、第2蒸発器9、8が設けられており、第1、第2蒸発器9、8は、コンプレッサ1の吐出冷媒流れに対して直列に接続されている。第1蒸発器9は冷媒上流側に配置され、また第2蒸発器8は冷媒下流側に配置されている。
ここで、第1蒸発器9は、車両用空調装置の後席側室内空調ユニットの空気通路を形成する空調ケーシング内に配置されている。第1蒸発器9には、電動送風機からの送風空気が吹き付けられ、第1蒸発器9は、電動送風機からの送風空気を冷媒の蒸発により冷却する冷却手段を構成する。
第2蒸発器8は、車両用空調装置の前席側室内空調ユニットの空気通路を形成する空調ケーシング内に配置されている。第2蒸発器8には、電動送風機からの送風空気が吹き付けられ、第2蒸発器8は、電動送風機からの送風空気を冷媒の蒸発により冷却する冷却手段を構成する。
また、エキパン4の出口側には、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第2蒸発器8の冷媒入口側に流すバイパス通路9aが設けられている。すなわち、バイパス通路9aは、第1蒸発器9をバイパスして冷媒を第1蒸発器9の冷媒入口側から第1蒸発器9の冷媒出口側に流す冷媒通路である。バイパス通路9aの冷媒入口および第1蒸発器9の冷媒入口のそれぞれの上流側には、三方弁7が設けられており、三方弁7は、バイパス通路9aおよび第1蒸発器9の一方の冷媒入口側を開放し、かつ他方の冷媒入口側を閉鎖する。
また、第2蒸発器8の出口側にはアキュムレータ6が設けられている。このアキュムレータ6は、第2蒸発器8の出口冷媒の液冷媒とガス冷媒とを分離してサイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離手段であって、アキュムレータ6の出口側は内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bの入口側に接続される。そして、内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bの出口側はコンプレッサ1の吸入側に接続されている。
エアコンECU(電子制御装置)10は、タイマ、メモリ、マイクロコンピュータなどから構成され、コンプレッサ1、切替弁7を制御する。リアスイッチ(RSW)10aは、後席側室内空調ユニットを運転開始/終了させるためのスイッチである。
次に、上記構成において基本作動を説明する。コンプレッサ1が車両エンジンの駆動力により回転駆動されると、コンプレッサ1により圧縮された高温高圧の冷媒(CO2)は、臨界圧力よりも圧力が高い超臨界状態にてガスクーラ2内に流入する。ここで、高温高圧の超臨界状態の冷媒は外気と熱交換して外気中に放熱し、エンタルピを減少する。
そして、ガスクーラ2出口の高圧冷媒は内部熱交換器3の高圧側流路3aに流入して、低圧側流路3bを通過する低温の低圧冷媒(アキュムレータ6の出口側冷媒)と熱交換し冷却されるので、エンタルピを更に減少する。内部熱交換器3の高圧側流路3aを通過した高圧冷媒はエキパン4により減圧される。
ここで、第1、第2蒸発器9、8の動作は、三方弁7の切替によるモードにより異なるため、以下、第1、第2モードに分けて説明する。
(第1モード)
この場合、三方弁7により、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉鎖し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開放する。
この場合、三方弁7により、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉鎖し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開放する。
これに伴い、第1蒸発器9では、エキパン4通過後の低圧冷媒が電動送風機の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、電動送風機の送風空気が冷却され、その冷風が車室内後側へ吹き出して、車室内後側領域を冷房する。
そして、第2蒸発器8では、第1蒸発器9を通過した冷媒が電動送風機の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、電動送風機の送風空気が冷却され、その冷風が車室内前側へ吹き出して、車室内前側領域を冷房する。
その後、第2蒸発器8を通過した冷媒は、アキュムレータ6により液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス冷媒だけが内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bを通過してコンプレッサ1の吸入側に吸い込まれる。
(第2モード)
この場合、三方弁7により、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を開放し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を閉鎖する。
この場合、三方弁7により、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を開放し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を閉鎖する。
これに伴い、第2蒸発器8では、第1蒸発器9を通過した冷媒が電動送風機の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、電動送風機の送風空気が冷却され、その冷風が車室内前側へ吹き出して、車室内前側領域を冷房する。
その後、第2蒸発器8を通過した冷媒は、アキュムレータ6により液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス冷媒だけが内部熱交換器3の低圧側冷媒流路3bを通過してコンプレッサ1の吸入側に吸い込まれる。
次に、本実施形態の特徴である切替弁7の制御について図2、図3を用いて説明する。
まず、第2モードから第1モードに切り替える場合の切替制御処理について図2、図4を用いて説明する。
エアコンECU10は、リアスイッチ(RSW)10aがオンされたときに(図4(a)参照)、図2のフローチャートにしたがって、図2のコンピュータプログラムの実行を開始する。
ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し(図4中時刻To:図4(a)参照)、冷媒の吐出容量が低下する。これに伴い、バイパス通路9aに流れる冷媒量が低下する(図4(d)参照)。
その後、ステップ110において、所定期間t1(例えば5sec)経過したか否かを判定する。
ここで、所定期間t1経過したときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下して、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したと判定する。一方、所定期間t1経過していないときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していなく、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以上であると判定する。第1の容量としては、最大容量を100%とし最低容量を0%としたときの例えば、20%とする。
ステップ110において、所定期間t1経過したとしてYESと判定したときには、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したとして、切替弁7をオンする(ステップS120:図4(b)参照)。具体的には、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉弁し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開弁する(図4中時刻T1)。これに伴い、第1蒸発器9に流れる冷媒流量が増加し始める(図4(c)参照)。
その後、所定期間t2経過したか否かを判定する(ステップS130)。所定期間t2経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t2経過するまでステップS130の判定処理を繰り返す。その後、所定期間t2経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す(図4中時刻T2)。これにより、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が元の流量まで戻る(図4(e)参照)。
まず、第1モードから第2モードに切り替える場合の切替制御処理について図3を用いて説明する。
エアコンECU10は、リアスイッチ(RSW)10aがオフされたときに(図4中時刻T3)図4中、図3のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる(図4中時刻T3)。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し(図4中時刻T3)、冷媒の吐出容量が低下する。これに伴い、第1蒸発器9に流れる冷媒量が低下する(図4中時刻T3)。
その後、ステップ110aにおいて、所定期間t3経過したか否かを判定する。ここで、所定期間t3経過したときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量(20%)まで低下して可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したと判定する。一方、所定期間t3経過していないときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していなく、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以上であると判定する。
ステップ110aにおいて、所定期間t3経過したとしてYESと判定したときには(図4中時刻T4)、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したとして、切替弁7をオフする(ステップS121)。具体的には、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を開弁し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を閉弁する。これに伴い、バイパス通路9aに流れる冷媒量が増加する(図4中時刻T4)。
その後、所定期間t4経過したか否かを判定する(ステップS130a)。所定期間t4経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t4経過するまでステップS130aの判定処理を繰り返す。その後、所定期間t4経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す(図4中時刻T5参照)。
以上説明した本実施形態によれば、モードの切り替えのために切替弁7を切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を減らすため、三方弁切替の際に発生するワォータハンマ音や冷媒通過音の音量は小さくなる。したがって、異音の発生を抑制することができる。
上述の第1実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、可変容量型コンプレッサ1の吐出流量を検出する冷媒流量センサを用いて、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したか否かを判定してもよい。冷媒流量センサは可変容量型コンプレッサ1に内蔵されたものを用いることができる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量(吐出冷媒流量)が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明する。
上述の第1実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量(吐出冷媒流量)が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、本第2実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明する。
本実施形態では可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を検出する圧力センサを用いる。この圧力センサは、可変容量型コンプレッサ1に内蔵されている。
以下に、本実施形態の第2モードから第1モードに切り替える場合の切替制御処理について図5を用いて説明する。
以下に、本実施形態の第2モードから第1モードに切り替える場合の切替制御処理について図5を用いて説明する。
エアコンECU10は、リアスイッチ(RSW)10aがオンされたときに図5のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
まず、ステップS90において、圧力センサにより、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力Pdを検出する。この吐出冷媒圧力Pdを初期値PAとしてメモリに記憶する。
次に、ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し、冷媒の吐出容量が低下する。これに伴い、バイパス通路9aに流れる冷媒量が低下する。
その後、ステップ110aにおいて、圧力センサにより、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力Pdを検出し、この吐出冷媒圧力Pdと初期値PAとの差(PA−Pd)が所定圧力ΔP以上であるか否かを判定する。
ここで、圧力差(PA−Pd)が所定圧力ΔP以上であるときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量(20%)まで低下したと判定する。一方、圧力差(PA−Pd)が所定圧力ΔP未満であるときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していないと判定する。
そして、圧力差(PA−Pd)が所定圧力ΔP未満であるときには(ステップ110a:NO)、圧力差(PA−Pd)が所定圧力ΔP以上になるまで、ステップ110aの判定処理を繰り返す。
その後、圧力差(PA−Pd)が所定圧力ΔP以上になったときにはステップ110aでYESと判定する。
これに伴い、切替弁7をオンする(ステップS120)。具体的には、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉弁し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開弁する。これに伴い、第1蒸発器9に流れる冷媒流量が増加し始める。
その後、所定期間t2経過したか否かを判定する(ステップS130)。所定期間t2経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t2経過するまでステップS130の判定処理を繰り返す。その後、所定期間t2経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す。
また、本実施形態の第1モードから第2モードに切り替える場合の切替制御処理においても、第2モードから第1モードに切り替える場合と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、切替弁7を切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量に関わらず、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させていた例について説明していたが、これに代えて、本第3実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が所定流量(以下、第2の流量という)以上である場合のみ、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。このことにより、切替弁7の切替(オン、オフ)を行う際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が少なく異音の発生が小さいにもかかわらず、不必要に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を下げる必要がなくなる。
上述の第1実施形態では、切替弁7を切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量に関わらず、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させていた例について説明していたが、これに代えて、本第3実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が所定流量(以下、第2の流量という)以上である場合のみ、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。このことにより、切替弁7の切替(オン、オフ)を行う際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が少なく異音の発生が小さいにもかかわらず、不必要に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を下げる必要がなくなる。
本実施形態では可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を検出する流量センサを用いる。以下、本実施形態の第2モードから第1モードに切り替える場合の切替制御処理について図6を用いて説明する。
エアコンECU10は、リアスイッチ(RSW)10aがオンされたときに、図6のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
ステップS95において、流量センサにより吐出冷媒流量を検出する。検出吐出冷媒流量が所定流量Ra(これは、可変容量型コンプレッサ1の容量が60%の場合に相当する。)よりも大きいときには、YESと判定して、ステップS100、ステップS110、ステップS120、ステップS140の処理を上述の第1実施形態と同様に実施する。
また、ステップS95において、検出吐出冷媒流量が所定流量Raよりも小さいときには、NOと判定して、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させることなく、ステップS120に移行して、切替弁7をオンする。具体的には、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉弁し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開弁する。
また、本実施形態の第1モードから第2モードに切り替える場合の切替制御処理においても、第2モードから第1モードに切り替える場合と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が所定流量(以下、第2の流量という)以上である場合のみ、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。
(第4実施形態)
上述の第1実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、本第4実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明する。
本実施形態では可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を検出する温度センサを用いる。この温度センサは、可変容量型コンプレッサ1に内蔵されている。
上述の第1実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、本第4実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明する。
本実施形態では可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を検出する温度センサを用いる。この温度センサは、可変容量型コンプレッサ1に内蔵されている。
以下に、本実施形態の第2モードから第1モードに切り替える場合の切替制御処理について図7を用いて説明する。
エアコンECU10は、リアスイッチ(RSW)10aがオンされたときに図7のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
まず、ステップS90aにおいて、温度センサにより、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度Tdを検出する。この吐出冷媒温度Tdを初期温度TAとしてメモリに記憶する。
次に、ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し、冷媒の吐出容量が低下する。これに伴い、バイパス通路9aに流れる冷媒量が低下する。
その後、ステップ110bにおいて、温度センサにより、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度Tdを検出し、この吐出冷媒温度Tdと初期温度TAとの差(TA−Td)が所定温度ΔT以上であるか否かを判定する。
ここで、温度差(TA−Td)が所定圧力ΔT以上であるときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量(20%)まで低下したと判定する。一方、温度差(TA−Td)が所定圧力ΔT未満であるときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していないと判定する。
そして、温度差(TA−Td)が所定温度ΔT未満であるときには(ステップ110b:NO)、温度差(PA−Pd)が所定温度ΔT以上になるまで、ステップ110bの判定処理を繰り返す。
その後、温度差(TA−Td)が所定温度ΔT以上になったときにはステップ110bでYESと判定する。
これに伴い、切替弁7をオンする(ステップS120)。具体的には、エキパン4の冷媒出口側とバイパス通路9aの冷媒入口側との間を閉弁し、かつエキパン4の冷媒出口側と第1蒸発器9の冷媒入口側を開弁する。これに伴い、第1蒸発器9に流れる冷媒流量が増加し始める。
その後、所定期間t2経過したか否かを判定する(ステップS130)。所定期間t2経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t2経過するまでステップS130の判定処理を繰り返す。その後、所定期間t2経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す。
また、本実施形態の第1モードから第2モードに切り替える場合の切替制御処理においても、第2モードから第1モードに切り替える場合と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する。
(第5実施形態)
上述の第1実施形態では、切替弁により、バイパス通路の冷媒入口側および第1蒸発器の冷媒入口側のうち一方をエキパンの冷媒出口側との間を開放し、他方の冷媒入口側のうち一方をエキパンの冷媒出口側との間を閉鎖する冷凍サイクル装置に切替弁の切替制御を適用した例について説明したが、これに代えて、本第5実施形態では、図8に示す冷凍サイクル装置に切替弁の切替制御を適用した例について説明する。
上述の第1実施形態では、切替弁により、バイパス通路の冷媒入口側および第1蒸発器の冷媒入口側のうち一方をエキパンの冷媒出口側との間を開放し、他方の冷媒入口側のうち一方をエキパンの冷媒出口側との間を閉鎖する冷凍サイクル装置に切替弁の切替制御を適用した例について説明したが、これに代えて、本第5実施形態では、図8に示す冷凍サイクル装置に切替弁の切替制御を適用した例について説明する。
本実施形態の冷凍サイクル装置は、可変容量型コンプレッサ1、内部熱交換器3、膨張弁4A、アキュムレータ6、四方弁(切替弁)7A、室外熱交換器30a、および室内熱交換器30bを備える。
四方弁7Aには、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出口20およびアキュムレータ6の冷媒出口22が接続されている。四方弁7Aには、室外熱交換器30aの冷媒入口23および室内熱交換器30bの冷媒入口21が接続されている。
四方弁7Aは、熱交換器30a、30bの入口21、23のうち一方と可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20との間を接続し、他方の入口とアキュムレータ6の冷媒出口22との間を接続する。
室外熱交換器30aは、室外(エンジンルーム内)に配置され、冷媒と室外送風機から送風される外気との間で熱交換する。室内熱交換器30bは室内空調ケーシング内に配置され、冷媒と室内送風機から送風される内気との間で熱交換する。室内熱交換器30bは、室内空調ケーシング、ヒータコア(加熱用熱交換器)およびエアミックドア等とともに、車両用空調装置を構成する。
室外熱交換器30aと室内熱交換器30bとの間には、膨張弁4Aが接続されている。可変容量型コンプレッサ1の冷媒入口側はアキュムレータ6を介して四方弁7Aの入口22に接続されている。
次に、上記構成の基本作動について冷房モード(第1モード)および暖房モード(第2モード)に分けて説明する。
(暖房モード)
暖房モードの場合には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を接続し、かつ室外熱交換器30aの冷媒入口23とアキュムレータ6の冷媒出口22との間を接続する。
暖房モードの場合には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を接続し、かつ室外熱交換器30aの冷媒入口23とアキュムレータ6の冷媒出口22との間を接続する。
コンプレッサ1が車両エンジンの駆動力により回転駆動されると、コンプレッサ1により圧縮された高温高圧の冷媒(CO2)は、臨界圧力よりも圧力が高い超臨界状態にて室内熱交換器30b内に流入する(矢印a参照)。ここで、高温高圧の超臨界状態の冷媒は内気(車室内空気)と熱交換して外気中に放熱し、エンタルピを減少する。
そして、室内熱交換器30bの出口の高圧冷媒はエキパン4Aにより減圧され、その後、室外熱交換器30aでは、エキパン4A通過後の低圧冷媒が室外送風機の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、室外送風機の送風空気が冷却される。
その後、室外熱交換器30aを通過した冷媒は、四方弁7A(23→22)を通過後アキュムレータ6により液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス冷媒だけがコンプレッサ1の吸入側に吸い込まれる。
(冷房モード)
冷房モードの場合には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室外熱交換器30aの冷媒入口23との間を開放し、アキュムレータ6の冷媒出口22と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を開放する。
冷房モードの場合には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室外熱交換器30aの冷媒入口23との間を開放し、アキュムレータ6の冷媒出口22と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を開放する。
コンプレッサ1が車両エンジンの駆動力により回転駆動されると、コンプレッサ1により圧縮された高温高圧の冷媒(CO2)は、臨界圧力よりも圧力が高い超臨界状態にて室外熱交換器30a内に流入する。ここで、高温高圧の超臨界状態の冷媒は内と熱交換して外気中に放熱し、エンタルピを減少する。
そして、室外熱交換器30aの出口の高圧冷媒は、エキパン4Aにより減圧され、室内熱交換器30bに流入する(矢印b参照)。この室内熱交換器30bでは、エキパン4A通過後の低圧冷媒が室内送風機の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内送風機の送風空気が冷却される。
その後、室内熱交換器30bを通過した冷媒は、四方弁7A(21→22)を通過後アキュムレータ6により液冷媒とガス冷媒とに分離され、ガス冷媒だけがコンプレッサ1の吸入側に吸い込まれる。
本実施形態の場合には、リアスイッチ(RSW)10aに代えて、暖房/冷房スイッチが用いられる。
次に、本実施形態の特徴である四方弁7Aの制御について図2、図3を用いて説明する。
まず、暖房モードから冷房モードに切り替える場合の切替制御処理について図2を用いて説明する。
エアコンECU10は、冷房/暖房スイッチがオンされたときに、図2のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し、冷媒の吐出容量が低下する。これに伴い、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が低下する。
その後、ステップ110において、所定期間t1経過したか否かを判定する。
ここで、所定期間t1経過したときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したと判定する。一方、所定期間t1経過したときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していないと判定する。第1の容量としては、最大容量を100%とし最低容量を0%としたときの例えば、20%とする。
ステップ110において、所定期間t1経過したとしてYESと判定したときには、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したとして、四方弁7Aをオンする(ステップS120)。具体的には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室外熱交換器30aの冷媒入口23との間を接続し、アキュムレータ6の冷媒出口22と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を接続する。
その後、所定期間t2経過したか否かを判定する(ステップS130)。所定期間t2経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t2経過するまでステップS130の判定処理を繰り返す。その後、所定期間t2経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す(図4中時刻T2)。
次に、冷房モードから暖房モードに切り替える場合の切替制御処理について図3を用いて説明する。
エアコンECU10は、冷房/暖房モードスイッチがオフされたときに、図3のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムの実行を開始する。
ステップS100において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させる。これにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下が開始し、冷媒の吐出容量が低下する。
その後、ステップ110aにおいて、所定期間t3経過したか否かを判定する。ここで、所定期間t3経過したときには、YESとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量(20%)まで低下したと判定する。一方、所定期間t3経過したときには、NOとして、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下していないと判定する。
ステップ110aにおいて、所定期間t3経過したとしてYESと判定したときには、可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出流量が第1の流量以下まで低下したとして、四方弁7Aをオフする(ステップS121)。具体的には、四方弁7Aにより可変容量型コンプレッサ1の冷媒吐出20と室内熱交換器30bの冷媒入口21との間を開放し、かつ室外熱交換器30aの冷媒入口23とアキュムレータ6の冷媒出口22との間を開放する。
その後、所定期間t4経過したか否かを判定する(ステップS130a)。所定期間t4経過していないときにはNOと判定して、その後所定期間t4経過するまでステップS130aの判定処理を繰り返す。その後、所定期間t4経過してYESと判定すると、ステップ140において、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を元の容量まで戻す。
以上説明した本実施形態によれば、モードの切り替えのために四方弁7Aを切り替える際に、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量を減らすため、四方弁7A切替の際に発生するワォータハンマ音や冷媒通過音の発生音量は小さくなる。したがって、異音の発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
上述の第5実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
(1)上述の第2実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定してもよい。
(2)上述の第3実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第2の流量以上である場合のみ、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させてもよい。
(3)上述の第4実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定してもよい。
(4)可変容量型コンプレッサ1の吐出流量を検出する冷媒流量センサを用いて、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したか否かを判定し、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したときに、四方弁7Aをオン、オフしてもよい。
上述の第5実施形態では、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量の低下を開始してから所定期間t1経過したか否かを判定することにより、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定する例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
(1)上述の第2実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒圧力を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定してもよい。
(2)上述の第3実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第2の流量以上である場合のみ、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量を低下させてもよい。
(3)上述の第4実施形態と同様、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒温度を用いて、可変容量型コンプレッサ1の吸入容量が第1の容量まで低下したか否かを判定してもよい。
(4)可変容量型コンプレッサ1の吐出流量を検出する冷媒流量センサを用いて、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したか否かを判定し、可変容量型コンプレッサ1の吐出冷媒流量が第1の流量まで低下したときに、四方弁7Aをオン、オフしてもよい。
上述の第1〜第5実施形態では、コンプレッサ1として可変容量型コンプレッサを用いた例について説明したが、これに代えて、回転により前記冷媒を吸入し、圧縮し、吐出し、かつ回転数の変化に伴い吐出冷媒流量を変化させる電動コンプレッサ(回転型コンプレッサ)を用いても良い。この場合、電動コンプレッサの回転数を下げることにより、電動コンプレッサからの吐出冷媒流量を減らすことができる。
上述の第1〜第4実施形態では、2つの蒸発器を用いた例について説明したが、これに代えて、3つ以上の蒸発器を用いてもよい。
上述の第1〜第5実施形態では、冷凍サイクル装置を車両用空調装置に適用した例について説明したが、これに代えて、設置型冷凍装置、設置型空調装置等に適用してもよい。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、ステップS120、S121の処理が切替制御手段に相当し、ステップS110、S110aの処理が第1の流量判定手段に相当し、ステップS100が冷媒流量制限手段に相当し、ステップS95の処理が第2の流量判定手段に相当し、ステップS140の処理が復帰制御手段に相当する。
1…コンプレッサ、2…ガスクーラ、3…内部熱交換器、3a…高圧側冷媒流路、
3b…低圧側冷媒流路、4…エキパン、7…三方弁、8、9…蒸発器、
9a…バイパス通路、10…エアコンECU、
10a…リアスイッチ(RSW)。
3b…低圧側冷媒流路、4…エキパン、7…三方弁、8、9…蒸発器、
9a…バイパス通路、10…エアコンECU、
10a…リアスイッチ(RSW)。
Claims (12)
- 冷媒を吸入し、圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、
前記圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(2)と、
前記冷却器から流出した冷媒を減圧する減圧器(4)と、
前記圧縮機から吐出される冷媒流れに対して直列に配置され、前記減圧器により減圧された冷媒をそれぞれ蒸発させる複数の蒸発器(8、9)と、
複数の蒸発器のうち1つの蒸発器をバイパスして前記1つの蒸発器の冷媒入口側から冷媒出口側に流すバイパス流路(9a)と、
前記1つの蒸発器および前記バイパス流路の冷媒上流側に配置され、前記1つの蒸発器および前記バイパス流路のうち一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、他方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を遮断する切替弁(7)と、を備え、
第1のモードでは、前記一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、かつ前記他方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を遮断し、
第2のモードでは、前記一方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を遮断し、かつ他方の冷媒入口側と前記減圧器の冷媒出口側との間を開放し、
前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替える切替制御手段(S120、S121)を備える冷凍サイクル装置であって、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御する冷媒流量制限手段(S100)と、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定する第1の流量判定手段(S110、S110a)と、
前記冷媒流量制限手段が前記圧縮機を制御した後に、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であると前記第1の流量判定手段が判定したときに、前記切替制御手段が前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えることを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 冷媒を吸入し、圧縮し、吐出する圧縮機(1)と、
室外に配置され、前記冷媒と外気との間で熱交換する第1の熱交換器(30a)と、
室内に配置され、前記冷媒と内気との間で熱交換する第2の熱交換器(30b)と、
前記第1、第2の熱交換器の間に配設され、前記第1、第2の熱交換器のうち一方から流出する前記冷媒を減圧する減圧器(4A)と、
前記圧縮機の冷媒入口側を前記第1、第2の熱交換器のうち一方の熱交換器に接続し、前記圧縮機の冷媒出口側を他方の熱交換器に接続する切替弁(7A)と、を備え、
第1のモードでは、前記切替弁により、前記圧縮機の冷媒出口側を前記第1の熱交換器に接続し、かつ前記圧縮機の冷媒入口側を前記第2の熱交換器に接続し、
第2のモードでは、前記切替弁により、前記圧縮機の冷媒出口側を前記第2の熱交換器に接続し、かつ前記圧縮機の冷媒入口側を前記第1の熱交換器に接続し、
前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替える切替制御手段(S120、S121)を備える冷凍サイクル装置であって、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御する冷媒流量制限手段(S100)と、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定する第1の流量判定手段(S110、S110a)と、
前記冷媒流量制限手段が前記圧縮機を制御した後に、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であると前記第1の流量判定手段が判定したときに、前記切替制御手段が前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えることを特徴とする冷凍サイクル装置。 - 前記第1の流量判定手段は、前記冷媒流量制限手段により前記圧縮機が制御された後に所定期間経過したか否かを判定することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
- 前記圧縮機は、前記冷媒の吸入容積を変化可能に構成されている可変容量型圧縮機であり、
前記冷媒流量制限手段は、前記可変容量型圧縮機の吸入容積を減らすことにより、前記可変容量型圧縮機からの吐出冷媒流量を減らすことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記圧縮機は、回転により前記冷媒を吸入し、圧縮し、吐出し、かつ回転数の変化に伴い吐出冷媒流量を変化させる回転型圧縮機であり、
前記冷媒流量制限手段は、前記回転型圧縮機の回転数を下げることにより、前記回転型圧縮機からの吐出冷媒流量を減らすことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記圧縮機から吐出される冷媒圧力を検出する冷媒圧力センサを備えており、
前記第1の流量判定手段は、前記冷媒圧力センサの検出圧力が所定圧力分、低下したか否かを判定することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記圧縮機から吐出される冷媒流量を検出する冷媒流量センサを備えており、
前記第1の流量判定手段は、前記冷媒流量センサの検出流量に基づいて、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記冷媒流量センサは、前記圧縮機に内蔵されていることを特徴とする請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
- 前記圧縮機から吐出される冷媒温度を検出する冷媒温度センサを備えており、
前記第1の流量判定手段は、前記冷媒圧力センサの検出温度が所定温度分、低下したか否かを判定することにより、前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第1の流量以下であるか否かを判定することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第2の流量以上であるか否かを判定する第2の流量判定手段(S95)を備え、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第2の流量以上であると前記第2の流量判定手段が判定したときに、前記冷媒流量制限手段は、前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすように前記圧縮機を制御し、
前記圧縮機から吐出される冷媒流量が第2の流量未満であると前記第2の流量判定手段が判定したときに、前記冷媒流量制限手段は、前記圧縮機から吐出される冷媒流量を減らすための前記圧縮機の制御を行わないことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。 - 前記切替制御手段が前記切替弁を制御して、前記第1、第2のモードのうち一方のモードから他方のモードに切り替えた後に、前記圧縮機から吐出される冷媒流量を元の状態に復帰させる復帰制御手段(S140)を備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
- 前記冷媒は二酸化炭素であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の冷凍サイクル装置。
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JP2007102513A JP2008261513A (ja) | 2007-04-10 | 2007-04-10 | 冷凍サイクル装置 |
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