JP2008261419A - トランスファ切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2輪4輪駆動の切換および高速段低速段の切換を行うトランスファ切換装置1において、待ち機構48の総数を削減することにある。
【解決手段】トランスファ切換装置1によれば、待ち機構48は、減速機構47を構成するギヤホイール68とギヤピニオン70との間に組み込まれている。これにより、駆動力伝達経路がドラムカムから24切換用ロッドおよび高低切換用ロッドの2つに分岐する前に待ち機構48を配置することができる。このため、1つの待ち機構48により駆動力を一時的に蓄えることが可能になるので、待ち機構48の総数を従来の2から1に削減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯車同士の係合状態を切り換えることで、2輪駆動と4輪駆動との切換および高速段と低速段との切換を行うトランスファ切換装置に関する。
従来より、トランスファ切換装置100は、図5に示すように、電動機(図示せず)のトルクを減速して出力するアクチュエータ101と、各種の切換パターンが形成され、アクチュエータ101から出力されたトルクにより回転するドラムカム102と、ドラムカム102のトルクを推力として利用し、軸方向に進退して歯車係合状態を切り換える2つのロッド103、104とを備える(例えば、特許文献1参照)。
このトランスファ切換装置100によれば、ドラムカム102の外周面に2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための24切換用パターン107、および高速段と低速段とを切り換えるための高低切換用パターン108が形成され、一方のロッド103が、24切換用パターン107との係合により2輪駆動の歯車係合状態と4輪駆動の歯車係合状態とを切り換える24切換用ロッドとして機能し、他方のロッド104が、高低切換用パターン108との係合により、高速段の歯車係合状態と低速段の歯車係合状態とを切り換える高低切換用ロッドとして機能する。
このため、トランスファ切換装置100は、2輪4輪駆動の切換および高速段低速段の切換の各々に対して1つのアクチュエータ101(つまり、合計で2つのアクチュエータ101)を備えることなく、1つのアクチュエータ101で2輪4輪駆動の切換および高速段低速段の切換を行うことができる。
ところで、トランスファ切換装置100では、歯車同士が強固に係合している場合等に歯車係合状態の切換がもたつくことがある。そこで、トランスファ切換装置100には、歯車同士の係合が緩むまで、電動機から得られる駆動力を何らかの形で一時的に蓄えておく待ち機構110が装備されている。
そして、従来の待ち機構110は、ロッド103、104に作用する推力をスプリング112、113の弾性応力として蓄えることで、その機能を発揮できるように構成されている。すなわち、トランスファ切換装置100によれば、ロッド103、104の各々に軸方向に伸縮自在のスプリング112、113が配され、スプリング112、113は、各々、24、高低切換用パターン107、108と係合する係合部115、116の進退に応じて伸縮し弾性応力を蓄える。
このため、トランスファ切換装置100は、2輪4輪駆動の切換および高速段低速段の切換の各々に対して1つの待ち機構110(つまり、合計で2つの待ち機構110)が必要となり、コストが高く構造も複雑になっている。
特開2002−267013号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、2輪4輪駆動の切換および高速段低速段の切換を行うトランスファ切換装置において、待ち機構の総数を削減することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のトランスファ切換装置は、歯車同士の係合状態を切り換えることで、2輪駆動と4輪駆動との切換および高速段と低速段との切換を行うものである。
そして、このトランスファ切換装置は、電動機の駆動力を減速して出力する1つのアクチュエータと、2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための24切換用パターン、および高速段と低速段とを切り換えるための高低切換用パターンが形成され、アクチュエータから出力された駆動力により回転するドラムカムと、24切換用パターンと係合する係合部を有し、ドラムカムの回転により軸方向に進退して2輪駆動の歯車係合状態と4輪駆動の歯車係合状態とを切り換える24切換用ロッドと、高低切換用パターンと係合する係合部を有し、ドラムカムの回転により軸方向に進退して高速段の歯車係合状態と低速段の歯車係合状態とを切り換える高低切換用ロッドと、電動機からドラムカムに至る駆動力伝達経路のいずれかの位置に配され、電動機の駆動力を一時的に蓄える待ち機構とを備える。
これにより、駆動力伝達経路が2つに分岐する前に待ち機構を配置することができる。すなわち、駆動力は、電動機からドラムカムまでは1つの駆動力伝達経路により伝達され、ドラムカム以降では駆動力伝達経路が24切換用ロッドおよび高低切換用ロッドの2方向に分岐して伝達される。よって、待ち機構を、電動機からドラムカムに至る駆動力伝達経路のいずれかの位置に配すれば、駆動力伝達経路が2つに分岐する前に待ち機構を配置することができる。このため、1つの待ち機構により駆動力を一時的に蓄えることが可能になるので、待ち機構の総数を従来の2から1に削減することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のトランスファ切換装置によれば、待ち機構は、電動機の方から駆動力を伝達されて応力を蓄えるバネを有する。そして、トランスファ切換装置は、バネよりも電動機の側における駆動力伝達経路に、電動機からバネに向かう方向のみの駆動力の伝達を許容するクラッチ機構を備える。
これにより、バネに蓄えられた応力が電動機の方に伝わるのを阻止することができるので、待ち機構による電動機の逆回転を防止することができる。
最良の形態1のトランスファ切換装置は、歯車同士の係合状態を切り換えることで、2輪駆動と4輪駆動との切換および高速段と低速段との切換を行うものである。
そして、このトランスファ切換装置は、電動機の駆動力を減速して出力する1つのアクチュエータと、2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための24切換用パターン、および高速段と低速段とを切り換えるための高低切換用パターンが形成され、アクチュエータから出力された駆動力により回転するドラムカムと、24切換用パターンと係合する係合部を有し、ドラムカムの回転により軸方向に進退して2輪駆動の歯車係合状態と4輪駆動の歯車係合状態とを切り換える24切換用ロッドと、高低切換用パターンと係合する係合部を有し、ドラムカムの回転により軸方向に進退して高速段の歯車係合状態と低速段の歯車係合状態とを切り換える高低切換用ロッドと、電動機からドラムカムに至る駆動力伝達経路のいずれかの位置に配され、電動機の駆動力を一時的に蓄える待ち機構とを備える。
また、このトランスファ切換装置によれば、待ち機構は、電動機の方から駆動力を伝達されて応力を蓄えるバネを有する。そして、トランスファ切換装置は、バネよりも電動機の側における駆動力伝達経路に、電動機からバネに向かう方向のみの駆動力の伝達を許容するクラッチ機構を備える。
〔実施例1の構成〕
実施例1のトランスファ切換装置1の構成を、図1ないし図4を用いて説明する。
トランスファ切換装置1は、歯車同士の係合状態を切り換えることで、2輪駆動と4輪駆動との切換および高速段と低速段との切換を行うものであり、図1に示すように、歯車係合状態を切り換えるための駆動力をトルクとして出力するアクチュエータ2と、外周面に各種の切換パターン3、4が形成され、アクチュエータ2から出力されたトルクにより回転するドラムカム5と、切換パターン3、4の各々に係合する係合部6、7を有し、ドラムカム5のトルクを推力に変換し、軸方向に進退して歯車係合状態を切り換える2つのロッド8、9とを備える。
ここで、切換パターン3は、2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための24切換用パターンであり、切換パターン3と係合する係合部6を有するロッド8は、24切換用ロッドである。切換パターン4は、高速段と低速段とを切り換えるための高低切換用パターンであり、切換パターン4と係合する係合部7を有するロッド9は、高低切換用ロッドである。なお、ロッド8、9は、歯車係合状態を安定して維持するために、各々、ディテント13、14により軸方向へのふらつきを抑制されている。
また、トランスファ切換装置1により切り換えられる歯車係合状態を形成するトランスファ部16は、以下のような歯車要素により構成されている。
すなわち、トランスファ部16の歯車要素は、変速機(図示せず)に機械的に連結する入力軸18、入力軸18と同軸に配され、前輪(図示せず)および後輪(図示せず)の一方の車輪に機械的に連結する出力軸19、出力軸19の外歯21と常に係合する内歯22を有し、ロッド8の推力により軸方向に移動するスリーブギヤ23、スリーブギヤ23の外歯25と係脱する内歯26を有し、前輪または後輪の他方の車輪に機械的に連結する平ギヤ27、入力軸18の外歯29と常に係合する内歯30を有し、ロッド9の推力に応じて軸方向に移動するスリーブギヤ31、スリーブギヤ31よりも径大に設けられ、スリーブギヤ31の外歯33に係脱する内歯34を有するスリーブギヤ35等である。
さらに、出力軸19には、外歯21とは別の同軸の外歯37が設けられ、外歯37にスリーブギヤ31の内歯30が係脱する。また、出力軸19から外周側に延設された支軸39には、スリーブギヤ35の外歯40と常に係合する外歯41を有する遊星ギヤ42が配されている。
以上の構成により、トランスファ部16では、2輪駆動かつ高速段の係合状態(以下、「2H」と呼ぶ)、4輪駆動かつ高速段の係合状態(以下、「4H」と呼ぶ)、ニュートラル(以下、「N」と呼ぶ)、および4輪駆動かつ低速段の係合状態(以下、「4L」と呼ぶ)の3つの係合状態が、2H→4H→N→4L、または4L→N→4H→2Hの方向に切り換えられる。
すなわち、2Hでは、スリーブギヤ31の内歯30が入力軸18の外歯29と出力軸19の外歯37とに同時に係合しており、スリーブギヤ31の外歯33とスリーブギヤ35の内歯34とが係合していないので、変速機から入力軸18に伝わる駆動力は減速されずに出力軸19に伝達される。また、出力軸19の外歯21がスリーブギヤ23の内歯22に係合しており、スリーブギヤ23の外歯25が平ギヤ27の内歯26に係合していないので、入力軸18から出力軸19に伝わる駆動力は前輪および後輪の一方の車輪にのみ伝達される。
次に、2Hから4Hまでドラムカム5が回転すると、ロッド9およびスリーブギヤ31は軸方向に変位せず、ロッド8およびスリーブギヤ23は軸方向右側に変位する。この結果、4Hでは、スリーブギヤ31と入力軸18および出力軸19との係合、スリーブギヤ31とスリーブギヤ35との非係合は2Hと同様であり、変速機から入力軸18に伝わる駆動力は減速されずに出力軸19に伝達される。一方、出力軸19とスリーブギヤ23との係合は2Hと同様のままで、スリーブギヤ23の外歯25が平ギヤ27の内歯26に係合するので、入力軸18から出力軸19に伝わる駆動力は前輪および後輪の両方の車輪に伝達される。
次に、4HからNまでドラムカム5が回転すると、ロッド9およびスリーブギヤ31は軸方向に左側に変位し、ロッド8およびスリーブギヤ23は変位しない。この結果、Nでは、スリーブギヤ31とスリーブギヤ35とが非係合のままで、スリーブギヤ31の内歯30が出力軸19の外歯37から離脱するので、変速機から入力軸18に伝わる駆動力は全く出力軸19に伝達されなくなる。また、出力軸19とスリーブギヤ23との係合、およびスリーブギヤ23と平ギヤ27との係合は4Hと同様である。
そして、Nから4Lまでドラムカム5が回転すると、ロッド9およびスリーブギヤ31はさらに軸方向に左側に変位し、ロッド8およびスリーブギヤ23は変位しない。この結果、4Lでは、スリーブギヤ31と出力軸19とが非係合のままで、スリーブギヤ31の外歯33がスリーブギヤ35の内歯34に係合するので、変速機から入力軸18に伝わる駆動力は減速されて出力軸19に伝達される。また、出力軸19とスリーブギヤ23との係合、およびスリーブギヤ23と平ギヤ27との係合は4Hと同様なので、入力軸18から出力軸19に伝わる減速された駆動力は前輪および後輪の両方の車輪に伝達される。
なお、4Hと4Lとの切換は、車両が走行しているときに歯車係合状態がNになるのを回避するため、車両が停止しているときにのみ許可される。
アクチュエータ2は、図2および図3に示すように、車載電源(図示せず)から給電されてトルクを発生する電動機45と、アクチュエータ2の外部にトルクを出力するための出力軸46と、電動機45のトルクを減速して出力軸46に伝達する減速機構47と、電動機45のトルクを一時的に捩りトルクとして蓄え、電動機45のトルクが出力軸46に伝わるのを遅らせる待ち機構48と、電動機45から出力軸46に向かう方向のみのトルクの伝達を許容するクラッチ機構49と、トランスファ部16の歯車係合状態の切換状況に応じた信号を出力する切換状況検出手段50とを有する。
電動機45は、電機子コイル(図示せず)と界磁コイル(図示せず)を有する周知の直流モータであり、電機子コイルに流れる電流と界磁コイルへの通電により生じる磁界との相互作用によりトルクを発生するものである。また、電動機45への通電は、所定の電子制御装置(図示せず;以下、ECUと略す)により、乗員からの指令や各種センサから得られる検出信号に応じて制御される。
出力軸46は、後記するギヤホイール53と同軸に組み込まれ一体的に回転するものであり、電動機45からドラムカム5に至る駆動力伝達経路のアクチュエータ2における終端をなし、ドラムカム5の入力軸54と係合してアクチュエータ2の駆動力をトルクとしてドラムカム5に伝達する(図1参照)。
ここで、駆動力伝達経路は、電動機45の出力軸56(電動機出力軸56とする)と出力軸46との間に、減速機構47、待ち機構48およびクラッチ機構49を構成する各種部材を組み込むことで形成される。すなわち、電動機出力軸56、出力軸46、ならびに減速機構47、待ち機構48およびクラッチ機構49の各々を構成する各種部材の全部や一部は、駆動力伝達経路を形成する駆動力伝達要素である。
減速機構47は、電動機出力軸56と同軸に組み込まれ、クラッチ機構49を介して電動機出力軸56からトルクを伝達されて回転する電動機ピニオン58、電動機ピニオン58のギヤ60と噛み合うギヤ61を有するギヤホイール62、ギヤホイール62と同軸に組み込まれ一体的に回転するギヤピニオン64、ギヤピニオン64のギヤ66と噛み合うギヤ67を有するギヤホイール68、ギヤホイール68と同軸に組み込まれ、待ち機構48を介してギヤホイール68からトルクを伝達されて回転するギヤピニオン70、ギヤピニオン70のギヤ72と噛み合うギヤ73を有するギヤホイール53等により構成されている。
待ち機構48は、ギヤホイール68とギヤピニオン70との間に組み込まれている。そして、待ち機構48は、ギヤホイール68と一体に設けられて回転する入力側部材75、入力側部材75からトルクを伝達されて捩りトルクを蓄える捩りバネ76、ギヤピニオン70と同軸回転するように設けられ、捩りバネ76から捩りトルクを伝達されて回転する出力側部材77等により構成されている。
ここで、捩りバネ76の2つの端部の内で一方の端部は、外周側に配されて入力側部材75に当接されトルクの入力端をなす。他方の端部は、内周側に配されてギヤピニオン70の軸部79に組み込まれトルクの出力端をなす。また、軸部79から外周側にレバー80が延設されており、レバー80が出力側部材77に当接している。
これにより、電動機45のトルクによって入力側部材75が回転すると、捩りバネ76は外周側から捩られて捩りトルクを蓄える。そして、蓄えられた捩りトルクは、捩りバネ76の内周側で軸部79に伝達されてレバー80を回転させ、さらにレバー80を介して出力側部材77に伝達され出力側部材77を回転させる。この結果、ギヤピニオン70が出力側部材77と同軸回転し、待ち機構48から出力軸46の方に捩りトルクが出力される。
クラッチ機構49は、電動機出力軸56と電動機ピニオン58との間に形成されている。すなわち、クラッチ機構49は、図4に示すように、カラー82に保持される円柱状のクラッチ部材83、電動機ピニオン58と一体に設けられ、クラッチ部材83に内周側から当接するクラッチインナ84、電動機45の外郭の一部をなし、クラッチ部材83に外周側から当接するクラッチアウタ85、電動機出力軸56に嵌着されて電動機出力軸56と一体に回転し、クラッチインナ84に電動機45のトルクを伝達するアームドライブ86等を有する。
そして、通常運転時には、アームドライブ86がクラッチインナ84に当接して電動機出力軸56から電動機ピニオン58にトルクが伝達されるとともに、カラー82にもアームドライブ86が当接し、カラー82とともにクラッチ部材83が公転する。そして、例えば、トランスファ部16において歯車係合状態の切換がもたついて過剰の捩りトルクが捩りバネ76に蓄えられると、クラッチインナ84が捩りトルクにより通常運転時とは逆方向に回転し、クラッチアウタ85とともにクラッチ部材83を強固に挟み込んでロックする。このため、クラッチインナ84からアームドライブ86への捩りトルクの伝達が阻止される。
切換状況検出手段50は、ギヤホイール68の裏面(つまり、捩りバネ76の反対側の面)に形成される導電パターン91と、複数の接点92とにより構成される。この切換状況検出手段50によれば、歯車係合状態の切換状況を反映するギヤホイール68の回転位置に応じて、導電パターン91と接点92との当接状態が可変する(例えば、導電パターン91と当接する接点92の数が可変する)。この結果、導電パターン91と接点92との当接状態に応じた電気信号(つまり、歯車係合状態の切換状況に応じた電気信号)が出力される。
〔実施例1の効果〕
実施例1のトランスファ切換装置1によれば、待ち機構48は、減速機構47を構成するギヤホイール68とギヤピニオン70との間に組み込まれている。
これにより、駆動力伝達経路がドラムカム5からロッド8、9の2つに分岐する前に待ち機構48を配置することができる。このため、1つの待ち機構48により駆動力を一時的に蓄えることが可能になるので、待ち機構48の総数を従来の2から1に削減することができる。
また、電動機出力軸56と電動機ピニオン58との間にクラッチ機構49が形成されている。
これにより、待ち機構48を構成する捩りバネ76に蓄えられた捩りトルクが電動機45の方に伝わるのを阻止することができるので、待ち機構48による電動機45の逆回転を防止することができる。
〔変形例〕
実施例1の待ち機構48はギヤホイール68とギヤピニオン70との間に組み込まれていたが、待ち機構48を組み込む位置はギヤホイール68とギヤピニオン70との間に限定されず、電動機45からドラムカム5に至る駆動力伝達経路のいずれの位置に配してもよい。つまり、駆動力伝達経路がドラムカム5からロッド8、9の2つに分岐する前であれば、駆動力伝達経路のいずれの位置に待ち機構48を配してもよい。
実施例1のクラッチ機構49は電動機出力軸56と電動機ピニオン58との間に形成されていたが、クラッチ機構49を形成する位置は電動機出力軸56と電動機ピニオン58との間に限定されず、捩りバネ76よりも電動機45の側における駆動力伝達経路のいずれの位置に配してもよい。つまり、電動機45で生じる駆動力が捩りバネ76に伝わる前であれば、駆動力伝達経路のいずれの位置にクラッチ機構49を配してもよい。
さらに、捩りバネ76の位置は待ち機構48を組み込む位置に応じて可変するので、クラッチ機構49を形成できる位置も、待ち機構48を組み込む位置に応じて可変する。例えば、ドラムカム5と出力軸46との間に待ち機構48を組み込めば、少なくとも出力軸46よりも電動機45の側における駆動力伝達経路のいずれかの位置にクラッチ機構49を配することができる。
(a)はトランスファ切換装置の全体を示す説明図であり、(b)は切換パターンを示すドラムカム外周面の展開図である(実施例1)。 軸に沿って切断したアクチュエータの断面図である(実施例1)。 アクチュエータの内部正面図である(実施例1)。 (a)は通常運転時のクラッチ機構の断面図であり、(b)はロック時のクラッチ機構の断面図である(実施例1)。 (a)はトランスファ切換装置の全体を示す説明図であり、(b)は切換パターンを示すドラムカム外周面の展開図である(従来例)。
符号の説明
1 トランスファ切換装置
2 アクチュエータ
3 切換パターン(24切換用パターン)
4 切換パターン(高低切換用パターン)
5 ドラムカム
6 係合部
7 係合部
8 ロッド(24切換用ロッド)
9 ロッド(高低切換用ロッド)
18 入力軸(歯車)
19 出力軸(歯車)
23 スリーブギヤ(歯車)
27 平ギヤ(歯車)
31 スリーブギヤ(歯車)
35 スリーブギヤ(歯車)
42 遊星ギヤ(歯車)
45 電動機
48 待ち機構
49 クラッチ機構
76 捩りバネ(バネ)

Claims (2)

  1. 歯車同士の係合状態を切り換えることで、2輪駆動と4輪駆動との切換および高速段と低速段との切換を行うトランスファ切換装置において、
    電動機の駆動力を減速して出力する1つのアクチュエータと、
    2輪駆動と4輪駆動とを切り換えるための24切換用パターン、および高速段と低速段とを切り換えるための高低切換用パターンが形成され、前記アクチュエータから出力された駆動力により回転するドラムカムと、
    前記24切換用パターンと係合する係合部を有し、前記ドラムカムの回転により軸方向に進退して2輪駆動の歯車係合状態と4輪駆動の歯車係合状態とを切り換える24切換用ロッドと、
    前記高低切換用パターンと係合する係合部を有し、前記ドラムカムの回転により軸方向に進退して高速段の歯車係合状態と低速段の歯車係合状態とを切り換える高低切換用ロッドと、
    前記電動機から前記ドラムカムに至る駆動力伝達経路のいずれかの位置に配され、前記電動機の駆動力を一時的に蓄える待ち機構とを備えるトランスファ切換装置。
  2. 請求項1に記載のトランスファ切換装置において、
    前記待ち機構は、前記電動機の方から駆動力を伝達されて応力を蓄えるバネを有し、
    このバネよりも前記電動機の側における前記駆動力伝達経路に、前記電動機から前記バネに向かう方向のみの駆動力の伝達を許容するクラッチ機構を備えることを特徴とするトランスファ切換装置。
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