JP2008260443A - 車両用操舵支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェイルセイフを達成し簡易な構造で安価な車両用操舵支援装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール11の操舵回転力Fiが伝達される入力シャフト9と、操舵回転力Fiに応じた転舵力Foを操向車輪18に伝達する出力シャフト10と、操舵角、車速、ヨーレイトの少なくとも1つに応じたリニアスライド力Faddを発生させるリニアスライド力発生手段と、操舵回転力Fiを入力シャフト9から受けて出力シャフト10へ伝達し転舵力Foを発生させるとともに、リニアスライド力Faddを入力シャフト9と出力シャフト10のそれぞれの回転軸2aの方向に作用させ、入力シャフト9と出力シャフト10のそれぞれに対して回転軸2aの方向に相対的に移動させると、入力シャフト9と出力シャフト10とが相対的に回転し、リニアスライド力Faddを転舵力Foに添加可能な支援回転力Faddに変換するスライダ21とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両における操舵を支援する車両用操舵支援装置に関する。
車両の操舵を支援する車両用操舵支援装置としては、いわゆる、ステアリングパワーアシストシステムのように、操舵において、ステアリングホイールを回転させるのに要する操舵回転力を軽減するものが提案されている。さらには、ステアリングホイールのハンドル角に対する操向車輪の操舵角の割合である舵角比を、車速に応じて変化させる技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−16317号公報
しかし、従来の車両用操舵支援装置は、フェイルセイフの観点から様々な対策が施される結果、機能的に冗長性を持つことになり、複雑で高価な装置になっている。
本発明は、前記問題点に鑑み、フェイルセイフを達成しつつ、簡易な構造で安価な車両用操舵支援装置を提供することを目的とする。
本発明は、ステアリングホイールの操舵回転力が伝達される入力シャフトと、前記操舵回転力に応じた転舵力を操向車輪に伝達する出力シャフトとを有する車両用操舵支援装置において、操舵角、車速、ヨーレイトの少なくとも1つに応じたリニアスライド力を発生させるリニアスライド力発生手段と、前記リニアスライド力を前記転舵力に添加可能な支援回転力に変換するスライダとを有し、前記スライダは、前記操舵回転力を前記入力シャフトから受けて前記出力シャフトへ伝達し前記転舵力を発生させるとともに、前記リニアスライド力を前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれの回転軸の方向に作用させ、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対して回転軸の方向に相対的に移動させると、前記入力シャフトと前記出力シャフトとが相対的に回転することを特徴とする。
本発明の車両用操舵支援装置によれば、まず、ステアリングホイールに加えられた操舵回転力を、前記スライダは、前記入力シャフトから受けて前記出力シャフトへ伝達することができる。前記出力シャフトは、伝達された操舵回転力により回転し、操向車輪を転舵させることができる。
そして、前記スライダは、操舵角、車速、ヨーレイトの少なくとも1つに応じたリニアスライド力を、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれの回転軸の方向に作用させることができる。この作用により、スライダは、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対して回転軸の方向に相対的に移動する。そして、この移動により前記入力シャフトと前記出力シャフトの少なくとも一方は回転力を得て回転し、前記入力シャフトと前記出力シャフトとは相対的に回転する。この回転は、スライダを介して入力シャフトから出力シャフトに伝達された前記操舵回転力による回転とは独立している。このため、これら2種類の回転を、出力シャフトにおいて重畳させることができる。このことにより、舵角比を変化させることができる。また、入力シャフトと出力シャフトにリニアスライド力発生手段とスライダを加えただけの簡易で安価な構造により本発明を完成させることができる。
また、車両用操舵支援装置の失陥時には、前記スライダによる前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対しての相対的な移動を停止させることにより、スライダの移動による前記入力シャフトと前記出力シャフトとの相対的な回転のみを容易に停止できるので、本発明の車両用操舵支援装置はフェイルセイフな構成である。
前記スライダは、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対して前記回転軸の方向に相対的に移動すると、前記入力シャフトと前記出力シャフトの少なくとも1つに対して、前記回転軸回りを相対的に回転することが好ましい。このことによれば、前記入力シャフトと前記出力シャフトとは相対的に回転し、前記入力シャフトの回転角と、前記出力シャフトの回転角とを違えることができる。
本発明によれば、フェイルセイフを達成しつつ、簡易な構造で安価な車両用操舵支援装置を提供できる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る車両用操舵支援装置を有する操舵システム1の構成図である。車両用操舵支援装置は、車両用操舵支援装置本体2と制御手段3とで構成されている。
ステアリングホイール11は、ステアリングシャフト12に一体結合されている。ステアリングシャフト12は、連結シャフト13を介して自在継手19によって、入力シャフト9に連結されている。入力シャフト9には、ステアリングホイール11の操舵回転力(操舵トルク)Fiが伝達される。
車両用操舵支援装置本体2は、入力シャフト9の下部と、出力シャフト10の上部とを含むように構成されている。出力シャフト10の下部には、ピニオン14が取り付けられている。ピニオン14はラック15に噛み合っており、ラック15とピニオン14とでラックアンドピニオン機構を構成している。ラックアンドピニオン機構は、ピニオン14の回転運動を、ラック15の直線運動に変換する。このように、車両用操舵支援装置本体2は、ステアリングホイール11と、操向車輪18を転舵するラックアンドピニオン機構との間に設置されており、ステアリングホイール11に連結するステアリングシャフト12に入力シャフト9を連結させることができ、ピニオン14を前記出力シャフト10に連結させることができる。
ラック15の両端には、タイロッド16及びナックルアーム17を介して、操向車輪18が接続されており、ラック15の直線運動が、操向車輪18の転舵運動に変換されるようになっている。出力シャフト10は、操舵トルクFiに応じた転舵力Foを操向車輪18に伝達する。
ステアリングパワーアシストシステムは、ラック15に取り付けられ運転者の操舵に対して動力補助をするステアリングパワーアシストシステム本体4と、ステアリングホイール11と車両用操舵支援装置本体2との間、例えば、入力シャフト9に配置されたトルクセンサ5とを有している。この配置によれば、舵角比が変化した場合のステアリングホイール11での操舵トルクFiの変動分をステアリングパワーアシストシステムのパワーステアリングアシスト量により自動的に補償可能である。
トルクセンサ5は、ステアリングホイール11から運転者によって入力される操舵トルクFiを検出する。ステアリングパワーアシストシステム本体4は、検出された操舵トルクFiに対応する信号を受信した制御手段3からの信号に基づき、操舵トルクFiに応じた動力補助をラック15を介して出力する。
制御手段3は、ハンドル角計測手段6からハンドル角に対応する信号を受信し、車速計7から車速に対応する信号を受信し、ヨーレイト計測手段8からヨーレイトに対応する信号を受信する。制御手段3は、ハンドル角、車速、ヨーレイトに応じた駆動電流Dを出力し、車両用操舵支援装置本体2を駆動し、舵角比を変化させる。また、制御手段3は、トルクセンサ5から操舵トルクFiに対応する信号を受信し、ステアリングパワーアシストシステム本体4により動力補助を行う。
図2は、車両用操舵支援装置の車両用操舵支援装置本体2の分解斜視図である。図3は、車両用操舵支援装置の車両用操舵支援装置本体2の断面図であり、入力シャフト9が回転した場合を示している。図4は、図3のA−A方向の断面図であり、図5は、図3のB−B方向の断面図である。
図2に示すように、車両用操舵支援装置本体2は、入力シャフト9の下端側および出力シャフト10の上端側を収容するスライダ21と、スライダ21を収容するスライダホルダ24と、スライダ21およびスライダホルダ24の間に介在されるリテーナ23と、スライダホルダ24が内側に螺着されるウォームホイール25とから構成される。
入力シャフト9の下端側の外周には、入力側ボール9bを略半分収容する幅と深さをもった縦に走る入力側溝9aが2箇所、入力シャフト9の回転軸2aを挟んで対向する位置に設けられている。各入力側溝9aは、下部が入力シャフト9の下端側にまで達して開放された溝になっている。
出力シャフト10の上端側の外周には、出力側ボール10bを略半分収容する幅と深さをもった1本のらせん状の出力側溝10aが設けられている。この出力側溝10aは、上部が出力シャフト10の上端側にまで達して開放された溝になっている。なお、入力シャフト9の下端面と出力シャフト10の上端面は、スライダ21に収容されると互いに対面するが、この下端面と上端面は、入力シャフト9と出力シャフト10が近接または接触されて配置されたときに、入力シャフト9と出力シャフト10の相対回転に支障がないような形状にされている。
スライダ21の上側は、入力シャフト9の下端側を収容する部分であり、その内周面には入力側ボール9bを略半分収容する半球状の入力側窪み9cが2箇所、スライダ21の回転軸2aを挟んで対向する位置に設けられている。入力シャフト9の下端側には入力側溝9aが形成されているので、入力側ボール9bを入力側窪み9cに納めた状態で、入力シャフト9の下端側をスライダ21の上側に収容することができる。このように収容すると、入力シャフト9とスライダ21は、相対回転不能、かつ、入力側溝9aに沿って回転軸2a方向(上下方向)に相対移動可能となる。
一方、スライダ21の下側は、出力シャフト10の下端側を収容する部分であり、その内周面には出力側ボール10bを略半分収容する半球状の出力側窪み10cが2箇所、スライダ21の回転軸2aを挟んで対向する位置から所定量上下方向にずらして設けられている(らせん状の出力側溝10aのピッチを見込んだ位置に設けられている)。出力シャフト10の上端側には前記のとおりらせん状の出力側溝10aが形成されているので、出力側ボール10bを出力側窪み10cに納めた状態で、出力シャフト10の下端側をスライダ21の下側に収容することができる。このように収容すると、出力シャフト10とスライダ21は、出力側溝10aに沿って相対回転可能、かつ、回転軸2a方向(上下方向)に相対移動可能となる。
スライダ21は、その高さ方向の略中央部分の外周面に、スライダボール22を略半分収容する幅と深さをもち、外周面を一周する環状の溝であるスライダ溝21aが形成されている。スライダホルダ24は、その高さ方向の略中央部分の内周面に、スライダボール22を略半分収容する幅と深さをもち、内周面を一周する環状の溝であるスライダ溝24aが形成されている。スライダホルダ24は、スライダ溝21aとスライダ溝24aの間にスライダボール22を複数保持したリテーナ23介在させてスライダ21を収容する。このため、スライダ21とスライダホルダ24とは、相対回転可能、かつ、回転軸2a方向への相対移動不能となる。なお、スライダ21とスライダホルダ24との間にスライダボール22を複数保持したリテーナ23介在させる組み付けは、例えば冷やしバメなどの手段が適用される。
図3に示すように、前記入力シャフト9と前記出力シャフト10とは、回転軸2aが互いに重なり一致するように、互いの端面が対向するように配置されており、入力シャフト9と出力シャフト10の回転に伴う車両用操舵支援装置本体2のブレを低減している。
スライダ21は、円筒形をしており、内部には前記入力シャフト9の下端部と前記出力シャフト10の上端部とが挿入されている。
スライダ21の上側の内周面(入力シャフト9の下端側と対向する対向面)に形成された窪み9cにボール9bが略半分収まっており、一方、入力シャフト9の下端側の外周面には上下方向の溝9aが形成されていることから、前記の通り入力シャフト9とスライダ21とは、相対回転不能、かつ、溝9aに沿って軸2a方向(上下方向)に移動可能となる。
このため、スライダ21と入力シャフト9とは、入力側ボール9bを挟んで、互いにスライドするので、入力側溝9aに沿った方向(上下方向)にスライドする際には摩擦力が発生しにくく、入力側溝9aに沿った方向とは異なる方向、たとえば、入力側溝9aの垂直方向(軸周り)にスライドさせようとすると大きな摩擦力を発生させることができる。操舵トルクFiとリニアスライド力Fadd(図6参照)を効率よく伝達することができ、いわゆる、摩擦抵抗の小さいキーを形成することができる。
また、スライダ21の下側の内周面(出力シャフト10の上端側と対向する対向面)に形成された窪み10cにボール10bが略半分収まっており、一方、出力シャフト10の下端側の外周面にはらせん状の溝10aが形成されていることから、前記のとおり出力シャフト10とスライダ21とは、溝10aに沿って相対回転可能、かつ、軸2a方向(上下方向)に移動可能となる。
このため、スライダ21と出力シャフト10とは、出力側ボール10bを挟んで、互いにスライドするので、出力側溝10aに沿った方向には摩擦力が発生しにくく、出力側溝10aに沿った方向とは異なる方向には大きな摩擦力を発生させることができる。操舵トルクFiとリニアスライド力Fadd(図6参照)を効率よく伝達することができ、いわゆる、摩擦抵抗の小さいキーを形成することができる。
これらのことによれば、図3に示すように、入力シャフト9に加えられた操舵トルクFiを、入力側ボール9bを介してスライダ21に伝達させることができ、そのスライダ21の回転力Fsrは操舵トルクFiに等しくなる(Fsr=Fi)。入力シャフト9が、ハンドル角θiだけ回転すれば、スライダ21もハンドル角θiだけ回転し、そのスライダ21の回転角θsrはハンドル角θiに等しくなる(θsr=θi)。同様に、スライダ21に加えられた操舵トルクFiは、出力側ボール10bを介して出力シャフト10に伝達させることができ、その出力シャフト10の転舵力Foは操舵トルクFiに等しくなる(Fo=Fsr=Fi)。スライダ21が、回転角θsr(=θi)だけ回転すれば、出力シャフト10も転舵角θo(=θi)だけ回転し、その出力シャフト10の転舵角θoはハンドル角θiに等しくなる(θo=θsr=θi)。すなわち、ハンドル角θiをそのまま入力シャフト9から出力シャフト10に伝達することができる。
前記のとおり、スライダホルダ24は、スライダ溝21aとスライダ溝24aの間にスライダボール22を複数保持したリテーナ23を介在させてスライダ21を収容する。このため、スライダ21とスライダホルダ24とは、相対回転可能、かつ、軸方向への移動不能となる。
ウォームホイール25は、筐体27の内部に回転自在に配置されている。このウォームホイール25はウォームギア26と歯合し、ウォームギア26からの回転力が伝達されるようになっている。
24スライダホルダ24は、ウォームホイール25の回転により上下運動するようになっている。
図4は、図3のA−A矢視断面図であるが、この図4に示すように、入力側シャフト9は、スライダ21に内挿されている。また、スライダ21は、スライダホルダ24に内挿されている。また、スライダホルダ24は筐体27に収められている。
図4に示すこの断面においては、スライダホルダ24は、筐体27に対して、相対回転不能、かつ、軸方向に沿った上下運動(紙面の手前から奥行き方向への運動)が可能である。また、スライダ21は、スライダホルダ24に対して軸周りの回転運動が可能である。また、スライダ21はリテーナ23を介在させてスライダホルダ24に内挿されていることから、筐体27に対しては、軸方向に沿った進退(上下)運動、かつ、軸周りの回転運動が可能である。また、入力シャフト9は、スライダ21に対しては進退(上下)運動可能であるが、相対回転不能である。
図5は、図3のB−B矢視断面図であるが、この図5に示すように、出力側シャフト10は、スライダ21に内挿されている。また、スライダ21は、リテーナ23を介在させてスライダホルダ24に内挿されている。また、スライダホルダ24は、ウォームホイール25に内挿され、螺合し、嵌通している。ウォームホイール25は、ウォームギア26に螺合している。また、ウォームホイール25とウォームギア26は筐体27に収められている。筐体27にはモータ28が固定されている。モータ28は、駆動電流Dにより回動し、ウォームギア26を回動させることができる。
車両用操舵支援装置は、操舵トルクFiに応じたリニアスライド力Faddを発生させるリニアスライド力発生手段を有していると考えることができる。このリニアスライド力発生手段は、図1の制御手段3も含めて、操舵トルクFiに応じて回動する図5に示すモータ28と、このモータ28により回転するウォームギア26(図3と図5参照)とを有している。
さらに、リニアスライド力発生手段は、ウォームホイール25と、スライドキー溝27a(図3参照)と、スライダホルダ24と、リテーナ23付きのスライダボール22とを有している。ウォームホイール25は、外歯がウォームギア26と噛み合って減速回転し、内歯が内ねじ歯25a(図2参照)になっている。スライドキー溝27a(図3参照)は、筐体27に回転軸2aと平行に形成されている。スライダホルダ24は、円筒形であり、ウォームホイール25の内ねじ歯25aと螺合する外ねじ歯24cを有し、かつ、スライドキー溝27a内に設けられ回転を抑止するスライドキー24b(図2と図4参照)を有し、ウォームホイール25の回転により回転軸2aの方向に移動するスライダホルダ24とを有している。スライダボール22は、回転軸2aと平行な方向に垂直な方向に、スライダ21の外周面に形成されたスライダ溝21aと、同様な方向にスライダホルダ24の内周面に形成されたスライダ溝24aとに嵌め込まれている。このことにより、スライダホルダ24は、回転軸2a回りに回転自在にスライダ21を支持することができる。そして、モータ28(図5参照)を回動させることで、図6に示すようにスライダホルダ24を回転軸2aの方向に実スライド量Saddだけ移動させ、リニアスライド力Faddを発生させることができる。スライダホルダ24の回転軸2aの方向の移動に伴って、スライダ21も回転軸2aの方向に実スライド量Saddだけ移動し、スライダ21は、前記入力シャフト9と前記出力シャフト10のそれぞれに対して回転軸2aの方向に相対的に実スライド量Saddだけ移動することになる。
リニアスライダ21が、入力シャフト9と出力シャフト10のそれぞれに対して回転軸2aの方向に相対的に実スライド量Saddだけ移動すると、入力シャフト9は出力シャフト10に対して相対的に回転する。相対的に回転するのは、前記入力側溝9aの方向の回転軸2aと平行な方向となす入力側角度は、前記出力側溝10aの方向の回転軸2aと平行な方向となす出力側角度と異なっているからである。入力シャフト9と出力シャフト10に対するスライダ21の等しい実スライド量Saddに対して、入力シャフト9の回転角と、出力シャフト10の回転角とを違えることができ、入力シャフト9と出力シャフト10とで回転角度差を生じさせることができる。
前記スライダ21は、入力シャフト9と出力シャフト10のそれぞれに対して回転軸2aの方向に相対的に移動すると、入力シャフト9と出力シャフト10の少なくとも1つに対して、回転軸2a回りを相対的に回転している。このことにより、入力シャフト9と出力シャフト10とは相対的に回転し、入力シャフト9の回転角と、出力シャフト10の回転角とを違えることができる。
なお、前記入力側角度及び前記出力側角度は、90度より小さいことが好ましい。このことによれば、スライダ21を回転軸2aの方向に移動させることで、入力シャフト9と出力シャフト10を回転軸2aの方向に移動させることなく回転させることができたり、特に、図6の入力シャフト9に示すように、例えば入力側角度が0(ゼロ)度の場合は、スライダ21を回転軸2aの方向に移動させても、入力シャフト9を回転させることなく回転軸2aの方向に移動させなくすることもできたりする。すなわち、前記入力側角度と前記出力側角度のどちらか一方のみが0度であれば、スライダ21を回転軸2aの方向に移動させることにより、その一方(例えば入力シャフト9)を回転させること無しに、残りの一方(例えば出力シャフト10)のみを回転させることができる。また、0度であれば、入力側溝9aあるいは出力側溝10aは回転方向に対して直角に配置されるので、大きな摩擦力を容易に発生させることができ、操舵トルクFiを確実にスライダ21に伝えたり、スライダ21から操舵トルクFiを伝えられたりすることができる。
すなわち、前記入力側角度及び前記出力側角度のどちらか一方が0度の場合、前記スライダ21は、入力シャフト9と出力シャフト10の一方(例えば入力シャフト9)に対して、相対的に回転することなく、回転軸2aの方向に相対的に移動し、その一方(入力シャフト9)に対する他方(例えば出力シャフト10)に対して、回転軸2aの方向に相対的に移動することにより相対的に回転する。スライダ21は、入力シャフト9と出力シャフト10の一方(入力シャフト9)に対して、相対的に回転することがないので、スライダ21はその一方(入力シャフト9)と共に等しい回転速度で等しい回転角だけ回転することができる。そして、そして、スライダ21は前記他方(出力シャフト10)に対して相対的に回転することにより、その他方(出力シャフト10)はその一方(入力シャフト9)に対して相対的に回転することができる。
そして、スライダ21の回転軸2aの方向の移動により、入力シャフト9と出力シャフト10の少なくとも一方は回転力を得て回転し、入力シャフト9と出力シャフト10とは相対的に回転する。この回転は、スライダ21を介して入力シャフト9から出力シャフト10に伝達された操舵トルクFiによる回転とは独立している。このため、これら2種類の回転を、出力シャフト10において重畳させることができる(Fo=Fi+Fadd)。すなわち、リニアスライド力Faddを転舵力Foに添加可能な支援回転力に変換している。同様に、転舵角θoにも、ハンドル角θiと、リニアスライド力Faddに起因する入力シャフト9と出力シャフト10の回転角度差、具体的に図6によればリニアスライド力Faddに起因する出力シャフト10の回転角θaddとを重畳させることができる(θo=θi+θadd)。なお、リニアスライド力Faddに起因する出力シャフト10の回転角θaddは、θadd=2π×Sadd/Sleadoの式により求めることができる。ここで、Sleadoは、出力シャフト10が、入力シャフト9に対して相対的に1回転したときに、回転軸2aの方向に入力シャフト9に対して相対的に移動する距離である。具体的に図6によれば、Sleadoは、出力シャフト10が、スライダ21に対して相対的に1回転したときに、回転軸2aの方向にスライダ21に対して相対的に移動する距離である。
以上により、舵角比を変化させることができ、入力シャフト9と出力シャフト10にリニアスライド力発生手段とスライダ21を加えただけの簡易で安価な構造により第1の実施形態を完成させることができている。また、車両用操舵支援装置の失陥時には、前記スライダ21による前記入力シャフト9と前記出力シャフト10のそれぞれに対しての相対的な回転軸2aの方向の移動を停止させることにより、スライダ21の移動による前記入力シャフト9と前記出力シャフト10との相対的な回転のみを容易に停止できる。このように、第1の実施形態の車両用操舵支援装置は、容易にフェイルセイフな構成を構築できる。
前記リニアスライド力発生手段は、操舵トルクFiが作用して回転したステアリングホイール11(図1参照)のハンドル角θiに応じて、スライダ21を回転軸2aの方向に移動する実スライド量Saddを決定するスライド量決定手段を有している。このことによれば、スライダ21が実スライド量Saddを移動するようにリニアスライド力Faddを発生させることができる。
図7は、リニアスライド力発生手段を構成する制御手段3(図1参照)のブロック図である。そして、制御手段3がスライド量決定手段を有し、スライド量決定手段は、ハンドル角θiに応じた信号と、車速に応じた信号と、車両用操舵支援装置の失陥の有無に応じた失陥信号とを入力する入力手段31と、オフセット回転角決定手段32と、オフセット済みハンドル角算出手段34と、基本スライド量決定手段35と、レシオ決定手段33と、レシオ依存の実スライド量算出手段36と、実スライド量Saddに対応する信号に基づいてスライダ21を実スライド量Saddだけ回転軸2aの方向に移動させるための駆動電流Dを出力する出力手段37とを有している。そして、出力手段37は、失陥信号を受信すると、スライダ21が回転軸2aの方向の移動を停止するような駆動電流Dを出力し、モータ28をロックさせる。なお、リニアスライド力発生手段内に、メカニカルストッパを設けることにより、スライダ21のスライド方向の移動を拘束してもよい。
オフセット回転角決定手段32は、車速に応じて、ハンドル角θiをオフセットするためのオフセット回転角を決定する。なお、オフセット回転角決定手段32は、車速に応じて、オフセット回転角を抽出可能な車速−オフセット回転角データベースを用いて、オフセット回転角を決定してもよい。
オフセット済みハンドル角算出手段34は、計測されたハンドル角θiから、オフセット回転角を引いて、オフセット済みハンドル角を算出する。
基本スライド量決定手段35は、前記オフセット済みハンドル角に応じて、スライダ21を移動させる基本スライド量を決定する。基本スライド量決定手段35は、前記オフセット済みハンドル角に応じて、基本スライド量を抽出可能なハンドル角−スライド量データベースを用いて、基本スライド量を決定してもよい。
レシオ決定手段33は、前記車速に応じてレシオを決定する。レシオ決定手段33は、前記車速に応じて、レシオを抽出可能な車速−レシオデータベースを用いて、レシオを決定してもよい。
レシオ依存の実スライド量算出手段36は、前記レシオと前記基本スライド量を積算して前記実スライド量を算出する。
この制御手段3によれば、ハンドル角θiに対する実スライド量Saddを、ハンドル角θi及び車速に応じて変化させることにより、結果的に転舵角θoを変える舵角比可変制御を行うことができる。このことにより、低速域での取り回し性の向上、中速域での回頭性の向上、高速域での安定性の向上を両立させることができる。
図8(a)は、ハンドル角θiに対する出力シャフト10の回転角θoの関係を示している。基本的に、ハンドル角θiに対して出力シャフト10の回転角θoは、原点O1を通り比例関係を有すると考えられる。ここで、車速に応じて、オフセット回転角を設けることにより、ハンドル角θiに対して不感帯を設けることができる。不感帯では、ハンドル角θiを変化させても出力シャフト10の回転角θoは0(ゼロ)で一定である。ここで、原点O1をオフセット回転角だけ移動させて、原点O2とすれば、ハンドル角からオフセット回転角を引いたオフセット済みハンドル角は、回転角θoに対して比例関係を有し、基本形と同様に扱うことができる。前記オフセット済みハンドル角算出手段34では、このような減算を行っている。
図8(b)は、オフセット回転角を設定する際の、ハンドル角θiに対する実スライド量Saddの関係を示している。オフセット回転角を設けるためには、ステアリングホイール11をオフセット回転角だけ回しても、出力シャフト10では、ステアリングホイール11によってオフセット回転角だけ回転するが、スライダ21によってオフセット回転角だけ逆回転することにより、互いに相殺され回転しない。この出力シャフト10をオフセット回転角だけ逆回転するための実スライド量が、図8(b)に示すオフセットスライド量である。なお、原点を原点O11から原点O12に移動させることにより、前記基本スライド量決定手段35で用いるハンドル角−スライド量データベースの座標系を変更せずにそのまま使用することができる。
あらたに、オフセットスライド量決定手段を設け、車速に応じて、ハンドル角θiをオフセットするためのオフセットスライド量を決定してもよい。さらに、オフセットスライド量決定手段は、車速に応じて、オフセットスライド量を抽出可能な車速−オフセットスライド量データベースを用いて、オフセットスライド量を決定してもよい。
図9(a)は、オフセット済みハンドル角θiに対する出力シャフト10の回転角θoの関係を示すグラフであり、図9(b)はオフセット済みハンドル角θiに対する実スライド量Saddの関係を示すグラフである。
例えば、図9(a)中の直線aのように、ハンドル角θiが90度回転すると出力シャフト10の回転角θoが180度回転するように、舵角比が2の場合を実現するためには、図9(b)中の直線aのように、ハンドル角θiが90度回転すると出力シャフト10が同じ回転方向に90度回転するように、実スライド量Saddを設定すればよい。
例えば、図9(a)中の直線bのように、ハンドル角θiが90度回転するまでは出力シャフト10の回転角θoも舵角比が1になるように回転し、ハンドル角θiが90度を超えると出力シャフト10の回転角θoは舵角比が2になるように回転している場合を実現するためには、図9(b)中の直線bのように、ハンドル角θiが90度回転までは、実スライド量Saddを0(ゼロ)で一定とし、90度を超えてから出力シャフト10が入力シャフト9と同じ回転方向に舵角比が2になるように、実スライド量Saddを設定すればよい。
例えば、図9(a)中の直線cのように、ハンドル角θiが90度回転するまでは出力シャフト10の回転角θoも舵角比が0.5になるように回転し、ハンドル角θiが90度を超えると出力シャフト10の回転角θoは舵角比が0(ゼロ)になるように回転している場合を実現するためには、図9(b)中の直線cのように、ハンドル角θiが90度回転までは、出力シャフト10が入力シャフト9と逆の回転方向に舵角比が0.5になるように、実スライド量Saddを設定すればよく、ハンドル角θiが90度を超えてからは、出力シャフト10が入力シャフト9と逆の回転方向に舵角比が0になるように、実スライド量Saddを設定すればよい。
図10は、リニアスライド力発生手段を構成する制御手段3(図1参照)のブロック図(その2)であり、図7のブロック図に示す制御手段3に対して、単独あるいは併用することができる。そして、制御手段3は前記スライド量決定手段を有し、前記スライド量決定手段は、ハンドル角θiに応じた信号と、車速に応じた信号と、ヨーレイトに応じた信号と、車両用操舵支援装置の失陥の有無に応じた失陥信号とを入力する入力手段31と、目標ヨーレイト決定手段38と、ヨーレイト偏差算出手段39と、ヨーレイト依存の実スライド量決定手段40と、実スライド量Saddに対応する信号に基づいてスライダ21を実スライド量Saddだけ回転軸2aの方向に移動させるための駆動電流Dを出力する出力手段37とを有している。そして、出力手段37は、失陥信号を受信すると、スライダ21が回転軸2aの方向の移動を停止するような駆動電流Dを出力する。
目標ヨーレイト決定手段38は、計測されたハンドル角及び車速に基づいて、車両を安定させる目標ヨーレイトを決定する。なお、目標ヨーレイト決定手段38は、計測されたハンドル角及び車速に基づいて、車両を安定させる目標ヨーレイトを抽出可能な車速−ハンドル角−目標ヨーレイトデータベースを用いて、目標ヨーレイトを決定してもよい。
ヨーレイト偏差算出手段39は、前記目標ヨーレイトから、計測された実ヨーレイトを引いて、ヨーレイト偏差を算出する。
ヨーレイト依存の実スライド量決定手段40は、前記ヨーレイト偏差に応じて、前記実スライド量を決定するヨーレイト依存の実スライド量決定手段40とを有している。ヨーレイト依存の実スライド量決定手段40は、前記ヨーレイト偏差に応じて、前記実スライド量を抽出可能なヨーレイト偏差−スライド量データベースを用いて、実スライド量を決定してもよい。
この制御手段3によれば、実際の車両の実ヨーレイトと、モデル出力値である目標ヨーレイトとの偏差を減少させる補正をする方向に実スライド量を加減することができるので、車両を安定させる方向へ転舵角θoの自動制御を行うことができる。
(第1の実施形態の変形例1)
図11(a)は、本発明の第1の実施形態の変形例1に係る車両用操舵支援装置の要部の断面図である。第1の実施形態の変形例1の車両用操舵支援装置が、第1の実施形態の車両用操舵支援装置と異なる点は、入力シャフト9に関して、入力側溝9aがスライダ21に形成され、入力側窪み9cが入力シャフト9に形成されている点である。また、出力シャフト10に関して、出力側溝10aがスライダ21に形成され、出力側窪み10cが出力シャフト10に形成されている点が異なっている。第1の実施形態の変形例1によっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第1の実施形態の変形例2)
図11(b)は、本発明の第1の実施形態の変形例2に係る車両用操舵支援装置の要部の断面図である。第1の実施形態の変形例2の車両用操舵支援装置が、第1の実施形態の変形例1の車両用操舵支援装置と異なる点は、入力側溝9aが回転軸2aと平行な方向と平行でない点である。また、出力側溝10aが回転軸2aと平行である点が異なっている。第1の実施形態の変形例2によっても、第1の実施形態及び第1の実施形態の変形例1と同様の効果を奏することができる。
(第2の実施形態)
図12は、本発明の第2の実施形態に係る車両用操舵支援装置の要部の断面図である。第2の実施形態の車両用操舵支援装置が、第1の実施形態の車両用操舵支援装置と異なる点は、前記リニアスライド力発生手段を構成するスライダホルダ24が、筐体27に固定されている点である。このことに関連し、スライダホルダ24を移動させるウォームホイール25、ウォームギア26、スライドキー溝27a、モータ28、制御手段3が省かれている。
そして、スライダ21とスライダホルダ24とは、回転軸2aと平行で互いに対向するスライダ対向面を有し、このスライダ対向面の少なくとも1つには、回転軸2aと平行な方向となす角度が0度を超え90度より小さい方向に、スライダ溝21aが形成されている。操舵トルクFiを入力シャフト9から受けてスライダ21が回転して、スライダ溝21aをスライダボール22が相対的に移動することで、スライダ21はスライダホルダ24に対して回転軸2aの方向に移動し、リニアスライド力Faddを発生させ、出力シャフト10をθaddだけ回転させることができる。なお、第1の実施形態と同様に、入力シャフト9のハンドル角θiはそのまま出力シャフト10に伝達されるので、転舵角θoは、ハンドル角θiとθaddの和になる(θo=θi+θadd)。このように、第2の実施形態によっても、舵角比を変更することができる。リニアスライド力Faddに起因するスライダ21の実スライド量Saddは、Sadd=Sleads×θsr/2πの式により求めることができる。ここで、Sleadsは、スライダ21が、スライダホルダ24に対して相対的に1回転したときに、回転軸2aの方向に相対的に移動する距離である。また、θsrは、スライダ21の回転角で、入力シャフト9のハンドル角θiに等しくなる。
そして、スライダ溝21aの方向や傾きを調整することにより、任意にステアリングホイール11(図1参照)のハンドル角に対する舵角比を非線形特性に調整することができる。モータ28などの駆動装置や制御手段3が不要になるため、安価なシステムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る車両用操舵支援装置を有する操舵システムの構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用操舵支援装置の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用操舵支援装置の断面図であり、入力シャフトが回転した場合を示している。 図3のA−A方向の断面図である。 図3のB−B方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車両用操舵支援装置の断面図であり、スライダが移動した場合を示している。 制御手段のブロック図(その1)である。 (a)はハンドル角に対する出力シャフトの回転角の関係を示すグラフであり、オフセット回転角とオフセット済みハンドル角を表示し、(b)はハンドル角に対する実スライド量の関係を示すグラフであり、オフセットスライド量を表示している。 (a)はオフセット済みハンドル角に対する出力シャフトの回転角の関係を示すグラフであり、(b)はオフセット済みハンドル角に対する実スライド量の関係を示すグラフである。 制御手段のブロック図(その2)である。 (a)は本発明の第1の実施形態の変形例1に係る車両用操舵支援装置の断面図であり、(b)は本発明の第1の実施形態の変形例2に係る車両用操舵支援装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両用操舵支援装置の断面図である。
符号の説明
1 操舵システム
2 車両用操舵支援装置本体
3 制御装置
4 ステアリングパワーアシストシステム本体
5 トルクセンサ
6 ハンドル角計測手段
7 車速計
8 ヨーレイト計測手段
9 入力シャフト
9a 入力側溝
9b 入力側ボール
9c 入力側窪み
10 出力シャフト
10a 出力側溝
10b 出力側ボール
10c 出力側窪み
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
13 連結シャフト
14 ピニオン
15 ラック
16 タイロッド
17 ナックルアーム
18 操向車輪
19 自在継手
21 スライダ
21a スライダ溝
22 スライダボール
23 リテーナ
24 スライダホルダ
24a スライダ溝
24b スライドキー
24c 外ねじ歯
25 ウォームホイール
25a 内ねじ歯
26 ウォームギア
27 筐体
27a スライドキー溝
28 モータ
31 入力手段
32 オフセット回転角決定手段
33 レシオ決定手段
34 オフセット済みハンドル角算出手段
35 基本スライド量決定手段
36 レシオ依存の実スライド量算出手段
37 出力手段
38 目標ヨーレイト決定手段
39 ヨーレイト偏差算出手段
40 ヨーレイト依存の実スライド量決定手段

Claims (3)

  1. ステアリングホイールの操舵回転力が伝達される入力シャフトと、前記操舵回転力に応じた転舵力を操向車輪に伝達する出力シャフトとを有する車両用操舵支援装置において、
    操舵角、車速、ヨーレイトの少なくとも1つに応じたリニアスライド力を発生させるリニアスライド力発生手段と、
    前記リニアスライド力を前記転舵力に添加可能な支援回転力に変換するスライダとを有し、
    前記スライダは、前記操舵回転力を前記入力シャフトから受けて前記出力シャフトへ伝達し前記転舵力を発生させるとともに、前記リニアスライド力を前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれの回転軸の方向に作用させ、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対して回転軸の方向に相対的に移動させると、前記入力シャフトと前記出力シャフトとが相対的に回転することを特徴とする車両用操舵支援装置。
  2. 失陥時には、前記スライダによる前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対しての相対的な移動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車両用操舵支援装置。
  3. 前記スライダは、前記入力シャフトと前記出力シャフトのそれぞれに対して前記回転軸の方向に相対的に移動すると、前記入力シャフトと前記出力シャフトの少なくとも1つに対して、前記回転軸回りを相対的に回転することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵支援装置。
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