JP2008260074A - テープ研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の高い研磨加工を行なうことができるテープ研磨装置を提供する。
【解決手段】このテープ研磨装置は、基板表面に発生した突起欠陥を研磨するための研磨テープと、研磨テープを突起欠陥へ押し付ける研磨ヘッド15と、研磨ヘッド15の軸方向の位置を検出する位置検出機構17と、研磨ヘッド15を径方向に支持するラジアル軸受16とを備える。研磨ヘッド15は上端部において球面の形状を有するターゲット材21を含み、位置検出機構17はバネ材18を介在させてターゲット材21と接触するマグネット22を含む。ターゲット材21は磁性体である。研磨ヘッド15と位置検出機構17とは、マグネット22の吸引力によって摺動可能に接触している。
【選択図】図2

Description

この発明は、テープ研磨装置に関し、特に、基板表面に発生した突起欠陥を研磨して平坦に修正するテープ研磨装置に関する。
従来、製造工程における異物の付着などにより平面基板の表面に発生する突起欠陥を研磨して平坦に修正する、テープ研磨装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
図16は、従来のテープ研磨装置の構成を示す模式図である。図16に示すように、テープ研磨装置は、研磨ヘッド15を上下に移動させる上下動テーブル5を備える。上下動テーブル5には、被研磨物を研磨するための研磨テープ11と、研磨テープ11において砥粒が付着した面である研磨面と反対側の面である裏面に先端部が当接する研磨ヘッド15と、研磨ヘッド15を径方向に支持するラジアル軸受16とが設けられている。
研磨ヘッド15はラジアル軸受16によって支持され、かつ、上下動テーブル5に対し相対的に上下方向に移動可能な構造とされている。ラジアル軸受16には、たとえば空気軸受や磁気軸受などの非接触軸受が用いられる場合が多い。そのため、研磨ヘッド15とラジアル軸受16との間に発生する摩擦力は小さくなり、上記摩擦力によって研磨ヘッド15の上記相対的な移動が妨げられることを防止している。
また上下動テーブル5には、供給リール12と、巻取リール13と補助リール14とによって構成されるテープ巻取り機構が設けられている。供給リール12および巻取リール13は、任意に調整される所定の回転速度で回転駆動され、研磨テープ11を研磨ヘッド15の先端部に沿って所定の速度で送る。研磨テープ11を送りながら、研磨ヘッド15の先端部が、基板1表面に発生した被研磨物である突起欠陥10へ研磨テープ11の研磨面を押し付けることによって、突起欠陥10が研磨される。
また上下動テーブル5には、研磨ヘッド15の上下方向の位置を測定するため、位置検出機構17が取り付けられている。図17は、図16に示す従来のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を拡大して示す模式図である。図17に示すように、位置検出機構17は内部にバネ材18などの弾性部材を含んでいる。位置検出機構17は、弾性部材を介在させて研磨ヘッド15と接触している。この弾性部材の変形量により、上下動テーブル5に対する研磨ヘッド15の上下方向の相対的な位置を測定できる。つまり、研磨ヘッド15の先端部が突起欠陥10に接触して研磨ヘッド15が上方向に移動すると、バネ材18が圧縮される。このバネ材18が圧縮された量に基づいて、研磨ヘッド15の上下方向の相対的な位置を測定することができる。
位置検出機構17の測定値と、上下動テーブル5の上下動方向の位置指令値とから、研磨加工中の研磨ヘッド15の位置が確認できる。したがって、研磨テープ11による研磨加工の加工量(加工深さ)が確認できる。
特開2006−221907号公報
従来のテープ研磨装置では、図17に示すように、位置検出機構17と研磨ヘッド15とはねじ構造19により直結されている。位置検出機構17および研磨ヘッド15を上下動テーブル5に取り付けるときに、両者の軸芯がずれて取り付けられる場合や、両者が上下方向に対して傾いて取り付けられる場合がある。図18は位置検出機構と研磨ヘッドとの軸芯がずれている状態を示す模式図である。図19は位置検出機構および研磨ヘッドが上下方向に対して傾いて、上下動テーブルに取り付けられている状態を示す模式図である。
なお、本明細書中において、上下方向とは上下動テーブル5の移動方向であって、被研磨物が発生する基板1の表面に対して垂直な方向を指すものとする。上下動テーブル5が基板1に接近する方向が下方向であり、上下動テーブル5が基板1から離れる方向が上方向である。図16に示すように、研磨ヘッド15の軸方向が上下方向に一致している状態が、上下動テーブル5に対して研磨ヘッド15が適正に取り付けられた状態である。同様に、位置検出機構17の軸方向が上下方向に一致している状態が、上下動テーブル5に対して位置検出機構17が適正に取り付けられた状態である。
位置検出機構17と研磨ヘッド15との軸芯がずれて上下動テーブル5に取り付けられた場合、バネ材18に圧縮力が加えられたとき、図18に示すように、バネ材18は研磨ヘッド15を上下方向に対し傾いた方向に押すことになる。このとき、研磨ヘッド15とラジアル軸受16とが接触し擦れるなどの不具合が発生する。また、位置検出機構17および研磨ヘッド15の各々の軸方向が上下方向に対して傾いて上下動テーブル5に取り付けられた場合にも同様に、図19に示すように、研磨ヘッド15とラジアル軸受16とが接触し擦れる不具合が発生する。
研磨ヘッド15とラジアル軸受16とが接触する結果、研磨ヘッド15の上下方向の移動が困難になる。そのため、研磨ヘッド15の上下方向の位置測定精度が低下し、研磨加工中に加工量を正確に確認することが困難となる。したがって、研磨加工の精度が低下する。
ラジアル軸受16には、研磨ヘッド15の上下動がスムーズに行なえるように、空気軸受などの非接触軸受が用いられる場合が多い。非接触軸受の場合は、通常、研磨ヘッド15とラジアル軸受16の軸受面との間にラジアル隙間が存在する。そのため、非接触軸受と研磨ヘッド15との接触により研磨ヘッド15の上下方向の移動が妨げられる影響がより大きくなるので、研磨加工の精度低下の問題がさらに顕著になる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、取り付け時に軸芯のずれや傾きが発生しても精度の高い研磨加工を行なうことのできる、テープ研磨装置を提供することである。
この発明に係るテープ研磨装置は、被研磨物を研磨するための研磨テープと、研磨テープを被研磨物へ押し付ける研磨ヘッドと、研磨ヘッドの軸方向の位置を検出する位置検出機構と、研磨ヘッドを径方向に支持するラジアル軸受とを備える。研磨ヘッドおよび位置検出機構のいずれか一方は凸形状部を含み、他方は凸形状部と摺動可能に接触する接合部を含む。そして、凸形状部および接合部のいずれか一方は磁石であり、他方は磁石または磁性体である。
この場合は、研磨ヘッドおよび位置検出機構は相互に摺動可能に設けられる。そのため、位置検出機構に軸芯のずれや取り付け時の傾きが発生しても、研磨ヘッドは位置検出機構と一体となって動くことはなく、ラジアル軸受による研磨ヘッドの軸方向の支持が保たれる。よって、従来のようなラジアル軸受での研磨ヘッドのこすれなどの、不具合の発生を防止することができる。研磨ヘッドと位置検出機構とは、磁石の吸引力によって常時接触しているので、研磨ヘッドが軸方向に移動したときには位置検出機構によって確実に研磨ヘッドの軸方向の位置を検出することができる。つまり、研磨加工中に加工量を確認することができるので、精度の高い研磨加工を行なうことができる。
また、凸形状部および接合部の少なくともいずれか一方は、球面の形状を有することが望ましい。この場合は、研磨ヘッドと位置検出機構とは点接触するので相互に摺動しやすくなる。そのため、位置検出機構の軸芯のずれなどによって研磨ヘッドが傾きラジアル軸受へ接触することを、より確実に防止することができる。
また、ラジアル軸受は空気軸受、または、磁気軸受であることが望ましい。この場合は、非接触のラジアル軸受によって研磨ヘッドが支持される。よって、研磨ヘッドの軸方向の移動において、ラジアル軸受との間の摩擦を抑制できるので、研磨ヘッドは軸方向に円滑に移動できる。したがって、研磨ヘッドの軸方向の位置をより確実に位置検出機構によって検出することができる。
この発明のテープ研磨装置によれば、取り付け時に軸芯のずれや傾きが発生しても精度の高い研磨加工を行なうことができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1によるテープ研磨装置の全体構成を示す模式図である。図1に示すように、このテープ研磨装置は、加工対象となる基板1がその表面に載置され、基板1の表面と平行なXY方向に移動するXYテーブル2と、基板1の表面に対して垂直なZ方向に移動するZテーブル3とを備える。
Zテーブル3には、基板1の表面を観察する観察光学系4と、基板表面の突起部を加工する上下動テーブル5とが設けられている。上下動テーブル5は、XYテーブル2およびZテーブル3の移動によって、基板1に対し相対的な任意の位置に位置決めされる。つまり、図1に示すテープ研磨装置において、Z方向が上下方向に相当し、Zテーブル3は上下動テーブル5を備えている。上下動テーブル5には、被研磨物を研磨するための研磨テープ11、研磨テープ11を被研磨物へ押し付ける研磨ヘッド15、研磨ヘッド15の軸方向の位置を検出する位置検出機構17、研磨ヘッド15を径方向に支持するラジアル軸受16が設けられ、その他図16において説明した構成が設けられている。
さらに、このテープ研磨装置は、その他に観察光学系4による観察画像を表示するモニタ6と、装置全体の動きを制御する制御手段としてのコントローラ7と、研磨時に発生した切り屑を排出する切り屑排出機構8などを備える。
図2は、テープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を拡大して示す模式図である。図2に示すように、位置検出機構17は内部にバネ材18などの弾性部材を含んでいる。位置検出機構17は、弾性部材を介在させて研磨ヘッド15と接触している。この弾性部材の変形量により、研磨ヘッド15の上下方向の上下動テーブル5に対する相対的な位置を測定できる。
研磨ヘッド15の上端には、磁性体からなり上端面が球面の形状を有するターゲット材21が取り付けられている。また、位置検出機構17の下端の先端部材23にはマグネット22が組み込まれている。マグネット22が磁性体であるターゲット材21を吸引する力が働くために、位置検出機構17と研磨ヘッド15とは互いに点接触している。
つまり、図2に示すように、研磨ヘッド15は、上端において位置検出機構17側へ突出する凸形状部としてのターゲット材21を含む。位置検出機構17はマグネット22を含み、マグネット22は凸形状部であるターゲット材21に接触する接合部である。接合部が凸形状部と点接触するには、接合部の凸形状部と接触する面は、曲率中心が当該面よりも凸形状部側にあって曲率が凸形状部の曲率以上である曲面形状以外の形状を有する必要がある。つまり、接合部の凸形状部と接触する面は、曲率中心が当該面よりも接合部側にある曲面形状、平面形状、または、曲率中心が当該面よりも凸形状部側にあって曲率が凸形状部の曲率よりも小さい曲面形状の、いずれかの形状を有することが好ましい。接合部であるマグネット22は磁石であり、凸形状部であるターゲット材21は磁性体からなる。そのため、マグネット22とターゲット材21とは磁石の吸引力によって引き寄せられ接触している。ただし、マグネット22とターゲット材21とは相互に固定されておらず、マグネット22とターゲット材21とは摺動可能に接触している。
この構造では、研磨ヘッド15と位置検出機構17の軸芯がずれても、また両者が相対的に傾いて取り付けられても、接触部分が点接触で球形であり固定されていないため、研磨ヘッド15を傾けるような力が働かない。よって、研磨ヘッド15とラジアル軸受16が擦れることはなく、研磨ヘッド15の上下動が妨げられることもない。
図17〜19に示す従来のテープ研磨装置では、位置検出機構17と研磨ヘッド15とはねじ構造19により直結されていた。従来のテープ研磨装置の構造では、位置検出機構17が研磨ヘッド15を押す力によって、研磨ヘッド15の軸方向が傾き、その結果研磨ヘッド15がラジアル軸受16に接触する可能性があった。そのため、研磨ヘッド15の軸方向が上下方向となるように、ラジアル軸受16を上下動テーブル5に取り付ける必要があった。かつ、研磨ヘッド15の軸芯に対し位置検出機構17の軸芯が正確に一致するように、位置検出機構17を上下動テーブル5に取り付ける必要があった。
これに対し、本発明の実施の形態1のテープ研磨装置では、研磨ヘッド15と位置検出機構17とは、磁力によってのみ接触が保たれている、別々の部材として設けられている。そのため、研磨ヘッド15を径方向に支持するラジアル軸受16が、研磨ヘッド15の軸方向を上下方向に一致させるように上下動テーブル5に取り付けられていれば、位置検出機構17の上下動テーブル5への取り付け状況に関わらず、研磨ヘッド15の軸方向は常に上下方向に保たれる。
つまり、図3に示す位置検出機構17の軸芯が研磨ヘッド15の軸芯とずれている状態において、ターゲット材21は球面の形状を有するために、マグネット22はターゲット材21と点接触している。この状態で研磨ヘッド15が上方向に移動すると、マグネット22および先端部材23を通じて上向きの力がバネ材18に加えられ、バネ材18は圧縮される。位置検出機構17は、そのときのバネ材18の変形量を用いて、研磨ヘッド15の上下方向の位置を検出することができる。また研磨ヘッド15の移動に伴い発生するバネ材18を圧縮する力の反作用によって、バネ材18から研磨ヘッド15へ下向きの力が加えられるが、研磨ヘッド15の軸方向を上下方向に対して傾けるような力の成分は、研磨ヘッド15に作用しない。したがって、研磨ヘッド15の軸方向が上下方向に対して傾くことはない。
また、図4に示す位置検出機構17の軸方向が上下方向に対して傾いている状態においても、マグネット22はターゲット材21と点接触している。この場合も、図3について説明した通りに、位置検出機構17はバネ材18の変形量を用いて研磨ヘッド15の上下方向の位置を検出することができ、かつ、研磨ヘッド15の軸方向が上下方向に対して傾くことはない。
以上説明したように、この発明のテープ研磨装置では、被研磨物の研磨中も研磨ヘッド15の軸方向が上下方向に対して傾くことはないために、研磨ヘッド15とラジアル軸受16が接触して擦れることはなく、研磨ヘッド15の上下動が妨げられない。そのため、研磨ヘッド15が軸方向に移動したときには位置検出機構17によって確実に研磨ヘッド15の軸方向の位置を検出することができる。つまり、研磨加工中に加工量を確認することができるので、精度の高い研磨加工を行なうことができる。
次に、研磨ヘッド15を径方向に支持するラジアル軸受について説明する。図5は、ラジアル軸受として空気軸受を用いた例を示す模式図である。図5に示すように、空気軸受26には径方向外側の表面に給気口27が形成されている。圧縮空気は、図示しないエアコンプレッサなどの気体供給源から給気口27へ供給され、空気軸受26の内部に形成された通気路28を通じて、噴出孔29において研磨ヘッド15と空気軸受26との間の隙間であるラジアル隙間に噴出する。ラジアル隙間に供給された圧縮空気の圧力によって、研磨ヘッド15は空気軸受26に対して非接触の状態で軸支される。
図6は、ラジアル軸受として磁気軸受を用いた例を示す模式図である。図6に示すように、磁気軸受36は電磁石37を含み、電磁石37は研磨ヘッド15を取り囲むように、研磨ヘッド15の軸の周囲に複数個配置される。電磁石37に通電し磁力を発生させるとき、電磁石37の研磨ヘッド15に対向する面には研磨ヘッド15に対する吸引力が発生する。つまり、電磁石37の吸引力を研磨ヘッド15の径方向の複数箇所において発生させることによって、研磨ヘッド15は磁気軸受36に対して非接触の状態で軸支される。
ラジアル軸受16として空気軸受26または磁気軸受36を用いた場合、研磨ヘッド15を非接触の状態で軸支できるので、ラジアル軸受16と研磨ヘッド15との間に摩擦力が全く働かず、研磨ヘッド15は軸方向に円滑に移動できる。したがって、研磨ヘッド15の軸方向の位置をより確実に位置検出機構17によって検出することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図7に示す実施の形態2の位置検出機構17および研磨ヘッド15は、研磨ヘッド15の上端においてマグネット22と先端部材23とを有し、位置検出機構17にバネ材18を介在させてターゲット材21を有する点において、図2に示す実施の形態1と異なっている。ターゲット材21のマグネット22と対向する面が球面形状となるように、ターゲット材21は形成されている。このような構成によっても、ターゲット材21とマグネット22とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図8に示す実施の形態3の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18と先端部材23とを介在させてマグネット22が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にターゲット材21が取り付けられる。マグネット22のターゲット材21と対向する面が球面形状となるようにマグネット22は形成されている。このような構成によっても、ターゲット材21とマグネット22とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図9に示す実施の形態4の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18を介在させてターゲット材21が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット22と先端部材23とが取り付けられる。マグネット22のターゲット材21と対向する面が球面形状となるようにマグネット22は形成されている。このような構成によっても、ターゲット材21とマグネット22とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図10は、実施の形態5のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図10に示す実施の形態5の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18と先端部材23とを介在させてマグネット22が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にターゲット材21が取り付けられる。マグネット22のターゲット材21と対向する面、および、ターゲット材21のマグネット22と対向する面がいずれも球面形状となるように、ターゲット材21とマグネット22とは形成されている。このような構成によっても、ターゲット材21とマグネット22とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態6)
図11は、実施の形態6のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図11に示す実施の形態6の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18を介在させてターゲット材21が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット22と先端部材23とが取り付けられる。マグネット22のターゲット材21と対向する面、および、ターゲット材21のマグネット22と対向する面がいずれも球面形状となるように、ターゲット材21とマグネット22とは形成されている。このような構成によっても、ターゲット材21とマグネット22とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態7)
図12は、実施の形態7のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図12に示す実施の形態7の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18と先端部材23とを介在させてマグネット22が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット24が取り付けられる。マグネット24のマグネット22と対向する面が球面形状となるようにマグネット24は形成されている。このような構成によっても、マグネット22とマグネット24とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態8)
図13は、実施の形態8のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図13に示す実施の形態8の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18を介在させてマグネット24が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット22と先端部材23とが取り付けられる。マグネット24のマグネット22と対向する面が球面形状となるようにマグネット24は形成されている。このような構成によっても、マグネット22とマグネット24とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態9)
図14は、実施の形態9のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図14に示す実施の形態9の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18と先端部材23とを介在させてマグネット22が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット24が取り付けられる。マグネット22のマグネット24と対向する面、および、マグネット24のマグネット22と対向する面がいずれも球面形状となるように、マグネット22、24は形成されている。このような構成によっても、マグネット22とマグネット24とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態10)
図15は、実施の形態10のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。図15に示す実施の形態10の位置検出機構17および研磨ヘッド15では、位置検出機構17にバネ材18を介在させてマグネット24が取り付けられ、研磨ヘッド15の上端にマグネット22と先端部材23とが取り付けられる。マグネット22のマグネット24と対向する面、および、マグネット24のマグネット22と対向する面がいずれも球面形状となるように、マグネット22、24は形成されている。このような構成によっても、マグネット22とマグネット24とは摺動可能に接触しているため、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、これまでの説明においては、平面基板の表面に発生する突起欠陥を研磨して平坦に修正する例について述べているが、この発明のテープ研磨装置は、テープ研磨が可能な対象物であればどのような形状のものに対しても適用できる。たとえば、プラズマディスプレイパネルの背面板のような表面にリブの凹凸のある基板であっても、リブのトップ面に発生する突起欠陥の研磨加工を高精度に行なうことができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1によるテープ研磨装置の全体構成を示す模式図である。 テープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を拡大して示す模式図である。 位置検出機構の軸芯が研磨ヘッドの軸芯とずれている状態を示す模式図である。 位置検出機構の軸方向が上下方向に対して傾いている状態を示す模式図である。 ラジアル軸受として空気軸受を用いた例を示す模式図である。 ラジアル軸受として磁気軸受を用いた例を示す模式図である。 実施の形態2の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態3の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態4の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態5の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態6の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態7の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態8の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態9の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 実施の形態10の位置検出機構および研磨ヘッド付近を示す模式図である。 従来のテープ研磨装置の構成を示す模式図である。 従来のテープ研磨装置の、位置検出機構および研磨ヘッド付近を拡大して示す模式図である。 位置検出機構と研磨ヘッドとの軸芯がずれている状態を示す模式図である。 位置検出機構および研磨ヘッドが上下方向に対して傾いて、上下動テーブルに取り付けられている状態を示す模式図である。
符号の説明
1 基板、2 XYテーブル、3 Zテーブル、4 観察光学系、5 上下動テーブル、6 モニタ、7 コントローラ、8 切り屑排出機構、10 突起欠陥、11 研磨テープ、12 供給リール、13 巻取リール、14 補助リール、15 研磨ヘッド、16 ラジアル軸受、17 位置検出機構、18 バネ材、19 ねじ構造、21 ターゲット材、22 マグネット、23 先端部材、24 マグネット、26 空気軸受、27 給気口、28 通気路、29 噴出孔、36 磁気軸受、37 電磁石。

Claims (4)

  1. 被研磨物を研磨するための研磨テープと、
    前記研磨テープを前記被研磨物へ押し付ける研磨ヘッドと、
    前記研磨ヘッドの軸方向の位置を検出する位置検出機構と、
    前記研磨ヘッドを径方向に支持するラジアル軸受とを備え、
    前記研磨ヘッドおよび前記位置検出機構のいずれか一方は凸形状部を含み、他方は前記凸形状部と摺動可能に接触する接合部を含み、
    前記凸形状部および前記接合部のいずれか一方は磁石であり、他方は磁石または磁性体である、テープ研磨装置。
  2. 前記凸形状部および前記接合部の少なくともいずれか一方は、球面の形状を有する、請求項1に記載のテープ研磨装置。
  3. 前記ラジアル軸受は空気軸受である、請求項1または請求項2に記載のテープ研磨装置。
  4. 前記ラジアル軸受は磁気軸受である、請求項1または請求項2に記載のテープ研磨装置。
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