JP2008259514A - 冷凍魚体ブロックの解凍方法 - Google Patents

冷凍魚体ブロックの解凍方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008259514A
JP2008259514A JP2008152375A JP2008152375A JP2008259514A JP 2008259514 A JP2008259514 A JP 2008259514A JP 2008152375 A JP2008152375 A JP 2008152375A JP 2008152375 A JP2008152375 A JP 2008152375A JP 2008259514 A JP2008259514 A JP 2008259514A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
thawing
frozen
heater
fish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008152375A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Masuda
惠一 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MTEC CO Ltd
Original Assignee
MTEC CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MTEC CO Ltd filed Critical MTEC CO Ltd
Priority to JP2008152375A priority Critical patent/JP2008259514A/ja
Publication of JP2008259514A publication Critical patent/JP2008259514A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

【課題】魚類等の被解凍物を色落ちや肉質の低下を生じさせることなく冷凍に近い状態状態でほぐすことができる冷凍魚体ブロックの解凍方法を提供する。
【解決手段】−25℃〜−30℃の温度で冷凍された冷凍魚体ブロック1を+5℃の温度に設定された解凍室10に収納し、−5℃〜−6℃の温度で冷凍された冷凍魚体になるまで段階的に解凍させる。すなわち、解凍室10の内壁面に配置された遠赤外線ヒータ13を使用して120℃の温度で実行し、解凍室内に配置された温度センサの温度制御指令に基づいて、ヒータH1,H2による加熱と冷凍機50による冷却との交互切替により、+5℃〜−5℃の温度範囲で1℃ずつ低下させる。上記送風は順方向送風機20及び逆方向送風機30の交互切替送風により実行される。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば、漁場で漁獲した魚を凍結した冷凍ブロックを解凍する際に使用される冷凍魚体ブロックの解凍方法に係り、特に、解凍室内の解凍温度管理を行うことで、魚体の肉質を低下させることなく冷凍に近い状態でほぐすことができるものに関する。
従来、漁場で漁獲された魚は船内で−30℃前後に凍結されて冷凍ブロックとなり、これを漁港に到着後、加工工場で解凍処理される。その第1の解凍方法は、プールの水中に魚類の冷凍ブロックを投入し、プール底からエアーを吹き出して攪拌しながら蒸気や温水をプール内に流入して水温を上昇させて冷凍ブロックの魚体の状態を見ながら解凍させるものである。また、第2の解凍方法は、解凍庫の部屋に魚体の冷凍ブロックを搬入し、この庫内に温風を吹き込んで冷凍ブロックを解凍させるものである。尚、その他の解凍装置としては、遠赤外線材料を使用した解凍装置(例えば、特許文献1参照。)やマイクロ波解凍装置(例えば、特許文献2参照。)などが提供されている。
特開平8−256678号公報 特開2001−46038号公報
上記従来の解凍装置によると次のような問題があった。ます、第1及び第2の解凍方法においては、冷凍ブロックにおける魚体の表面が溶け出し、一方、内部は固まった冷凍状態のままとなり、均等な解凍が得られない。これが原因で、魚の血液が溶け、魚体内に回って肉質を低下させてしまうという問題があった。一旦解凍した魚体は、鮮度が急速に落ちるために商品価値を落としてしまう。尚、冷凍ブロックは魚体を冷凍したものに限られず、野菜やその他の食品の冷凍ブロックにも適用される。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、通常−25℃〜−30℃の凍結ブロックを−5℃〜−6℃まで冷凍温度を上昇させるに際して、魚体の内外を均等に解凍し肉質を低下させることなく冷凍に近い状態でほぐすことができる冷凍魚体ブロックの解凍方法を提供することにある。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による冷凍魚体ブロックの解凍方法は、−25℃〜−30℃の温度で冷凍された冷凍魚体ブロックを棚に載置して+5℃の温度に設定された解凍室に収納し、冷凍魚体ブロックに対して遠赤外線加熱、ヒータ加熱または冷凍機冷却、送風の解凍工程を実行して、−5℃〜−6℃の温度で冷凍された冷凍魚体になるまで段階的に解凍させる冷凍魚体ブロックの解凍方法において、
上記遠赤外線加熱は解凍室の内壁面に配置された遠赤外線ヒータを使用して120℃の温度で実行し、
上記ヒータ加熱または冷凍機冷却は解凍室内に配置された温度センサの検出温度と時間とともに+5℃〜−5℃の温度範囲で1℃ずつ低下すべく更新される解凍室の設定温度とを比較演算して温度制御指令を出力し、上記温度制御指令に基づいて解凍室内に配置されたヒータによる加熱と冷凍機による冷却との交互切替により実行し、
上記送風は順方向送風機及び逆方向送風機の交互切替送風により実行されるようにしたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による冷凍魚体ブロックの解凍方法は、請求項1記載の冷凍魚体ブロックの解凍方法において、上記ヒータ加熱は電力調節部に備えられた電力調整器によりヒータ印加電圧を加減調節して時間とともに更新される設定温度に室内温度を微調節するようにしたことを特徴とするものである。
本発明の冷凍魚体ブロックの解凍方法によると、冷凍ブロックを棚に載置し、通常は予め初期設定温度(例えば5℃)に冷却された解凍室に収納する。通常は冷凍ブロックを夕方解凍室に入れ、8〜12時間の時間を掛けて翌朝までゆっくりと解凍される。
その解凍処理は、遠赤外線ヒータで120℃の温度で遠赤外線が照射されて冷凍ブロックを内部から加温するとともに、冷凍ブロックの表面部分は風向制御手段により送風機の送風ファンの送風方向を切替えながら循環されることにより解凍室内の温度が正しく均等に保たれる。
そして、上記解凍室内に配置された温度センサの検出温度と時間とともに+5℃〜−5℃の温度範囲で1℃ずつ低下すべく更新される解凍室の設定温度とを比較演算して温度制御指令を出力し、上記温度制御指令に基づいて解凍室内に配置されたヒータによる加熱と冷凍機による冷却との交互切替が行われ、解凍室内温度を徐々に低下させて解凍する。これで、冷凍ブロックはゆっくり解凍されて所定の温度となり、冷凍に近い状態でほぐされた状態となる。
また、上記制御手段において、電力調節部に備えられた電力調整器によりヒータの印加電圧を加減調節しながらオン・オフさせる能力調節機能を働かせることにより、順次更新される設定温度に解凍室の室内温度を微調節することができる。
上記冷凍魚体ブロックの解凍方法により解凍された魚体は、表面温度及び内部温度が均一な解凍温度になることが確認されている。この状態では、魚体表面は溶け出さず血も固まっているから色落ちや肉質も落ちず鮮度が保持されており、魚の一つ一つがほぐされた状態となっている。
したがって、魚加工工場でのすべての加工に供することができる。例えば魚市場において、発泡スチロールに定量が入れられ、氷で冷やしてスーパーマーケットに発送され、鮮度が保持された状態で店頭で販売されたり、解凍した魚体を鮮度が保持された状態で干物や丸干し等の加工に入ることができる。尚、上記解凍魚体は、解凍されているといっても冷凍に近い状態が維持されているので再冷凍も可能であり、例えば日曜日を挟んだ長時間の間でも鮮度を低下させることなく保管することができる。
本発明の冷凍魚体ブロックの解凍方法によると、凍結した冷凍ブロックは、被解凍物の表面及び内部が均等に解凍されるから、被解凍物の表面を溶かさずその品質を低下させず冷凍に近い状態でほぐすことができる。
以下、図1乃至図10を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は解凍装置の斜視図であり、図2は冷凍ブロックの斜視図、図3は解凍された魚体の斜視図、図4は解凍装置の側面図、図5は解凍装置の正面図、図6は平面図、図7は解凍装置の電気制御系の構成図、図8は工程図、図9は解凍作用のタイムチャート図、図10は設定温度の更新と解凍室の内部温度とタイムチャート図である。
本実施の形態の解凍装置100で魚体を凍結した冷凍ブロックの解凍を行う場合を説明する。まず、魚体Gを箱に入れて冷凍した冷凍ブロック1は、例えば、横幅500ミリ、奥行き600ミリ、縦100ミリの立方体からなる。この冷凍ブロック1は、図1と図4に示すように、例えば、移動棚5に設けた複数箇所(例えば8段)の棚3に複数個(例えば4個)ずつ収納される。この移動棚5を複数個(例えば4個)を用意し、縦長の解凍室10の正面側の観音開きドアD1,D2から搬入して一列に配置される。
上記解凍室10において、左右側面の内壁面10A,10Bには、複数個(例えば上下2段で8個)の遠赤外線ヒータ13が配置されている。この遠赤外線ヒータ13は、温度調節器TCを備えた電源部40に接続され、例えば120℃に設定されて、対面している冷凍ブロック1に遠赤外線を照射する。上記解凍室10の上部10Cは、隔壁板10Dを設けていわゆる二重天井を構成し、隔壁板10Dの下部空間を解凍室10とする。尚、この隔壁板10Dを設けない構成とすることもできる。上記隔壁板10Dの上部空間内の中央位置には、複数個(例えば各々4個)の順方向送風機20と逆方向送風機30とが長手方向に交互に2列配列されている。
上記二つの送風機20,30は、所定の間隔(例えば、20〜30分間の交互運転と2〜3分の休止)で交互に切替運転する風向制御手段80を備えている。しかして、図7に示すように、各送風機20,30からの送風は隔壁板10Dの左右両端部に設けた開口10E,10Fを通過して解凍室10内に循環される。そして、右側の順方向送風機20を起動すると、実線で示すように反時計方向に風が循環し、左側の逆方向送風機30を起動すると、点線で示すように時計方向に風が循環し、均一な送風が行われるようになっている。このとき、順方向送風機20を作動させる場合は逆方向送風機30を同時に逆転させ、逆方向送風機30を作動させる場合は順方向送風機30を同時に逆転させるようにして、解凍室10全体に風を送るようにしている。尚、逆転しない方式とすることも可能である。また、上記順方向送風機20の前方に複数個(例えば6個)のヒータH1を備え、逆方向送風機30の前方に複数個(例えば6個)のヒータH2を備えている。これで、送風機から拡散して送られる風を加熱する。尚、ヒータの個数や配置位置は、図示のものに限定されず任意である。
更に、上記解凍室10の室外には、例えば2基の冷凍機50(1基で併用しても良い)が配置され、解凍室10の上部側であって隔壁板10Dの左右両端部の開口10E,10Fの箇所に冷凍機室内ファンF1,F2が設置され、両者は冷媒配管Pにより接続されている。冷凍機室内ファンF1,F2は、常時作動されている。これで、冷凍機50から吹き込まれる冷気が冷凍機室内ファンF1,F2により解凍室10の前後方向に吹き出され、循環する風と相まって解凍室10内を冷却する。
本実施の形態による解凍装置100は、温度制御部200内に温度設定手段60と制御手段90とを備えている。まず、解凍室10内の適所には温度センサSTが配置され、この温度センサSTが検出した室内温度の検出温度値e1が温度設定手段60の比較器60Aに入力される。この比較器60Aには、温度設定器TSが接続されている。これで、温度設定器TSの設定温度T1と温度センサSTの検出温度値e1との比較値を演算処理部60Bで処理した結果である温度制御指令e2を電力調節部60Cに入力し、ヒータH1,H2の印加電圧指令e3として制御手段90に出力し、また、冷凍調節部60Dに入力して冷凍機50の冷凍指令e4として制御手段90に出力する。
上記温度設定手段60は、温度設定器TSの操作により、解凍室10の初期設定温度と、タイマーTによる時間計測とともに更新される設定温度T1が予めプログラムされ、演算処理部60Bに記憶される。例えば、その設定温度T1としては、図9と図10に示すように、初期設定温度t1を+5℃とし、続く、30分後の設定温度t2を+4℃とし、1時間後の設定温度t3を+3℃とし、1時間30分後の設定温度t4を+2℃とし、3時間30分後の設定温度t5を+1℃とし、4時間後の設定温度t6を0℃とし、4時間30分後の設定温度t7を−1℃とし、5時間後の設定温度t8を−2℃とし、5時間30分後の設定温度t9を−3℃とし、6時間後の設定温度t10を−4℃とし、6時間30分後の設定温度t11を−5℃とし、それ以降も設定温度は−5℃に維持する。また、上記電力調節部60Cにはヒータ温度設定器HSが接続されていて、各設定温度、例えば、t1〜t11までを一定の電圧値とするように予めプログラムされる。
上記制御手段90は、その運転指令部90Aにおいて、温度設定手段60からの印加電圧指令e2と冷凍指令e2とを入力し、ヒータ温度設定器HSとの演算結果によりヒータH1,H2に対する印加電圧指令e3と、冷凍機50に対する冷凍指令e4とを出力する。尚、冷凍機室内ファンF1,F2は連続運転する。これで、制御手段90は、解凍室10内の温度を温度設定手段60が定める各設定温度T1(t1〜t11)に近づくように、冷凍機50の冷凍指令e4と、ヒータH1,H2の印加電圧指令e3によりオン・オフ制御する。更に、演算処理部60Bで処理した結果は、遠赤外線ヒータ13を温度制御する温度制御部TCにも運転指令e5として出力される。そして、上記遠赤外線ヒータ13は、温度調節器TCにより、例えば120℃に調整される。更に、加湿装置70が解凍室10内の適所に配置され、電源部E0からの電圧印加により作動して湿度調節が行われる。
以上の構成を基にその作用を説明する。図8乃至図10に示すように、まず、準備工程において、冷凍機50と冷凍機室内ファンF1,F2の運転及び送風機20,30の運転により解凍室10の室内温度T1を常温から例えば+5℃に冷却する(ステップA)。次に解凍室10内に冷凍ブロック1を載置した移動棚5を搬入する(ステップB)。次に、解凍工程を実施する。まず、解凍室10の温度設定を+5℃から−5℃に所定の時間間隔で1℃ずつ低下させる(ステップC)。この解凍工程において、遠赤外線ヒータ13を例えば120℃に設定し、遠赤外線を冷凍ブロック1に照射して内部から加温する。また、温度設定手段60の温度設定器TSで定めた解凍室10の設定温度T1(+5℃〜−5℃に所定の時間間隔で1℃ずつ低下)に温度制御すべく、順方向送風機20及び逆方向送風機30の交互切替送風と、制御手段90の運転指令部90AによるヒータH1,H2及び冷凍機50のオン・オフ切り換え運転が行われる(ステップD)。これにより、解凍室10内は長時間をかけて+5℃から−5℃に1℃ずつ順次冷却される(ステップE)。この解凍工程の実施により冷凍ブロック1の冷凍魚体温度は例えば−30℃から例えば−5℃〜−6℃になる(ステップG)。この状態が冷凍に近い状態でほぐされた状態であり、いわゆる解凍された状態とする。尚、上記の工程により解凍は完了するが、更に、必要に応じて保冷工程が実施される。この工程では遠赤外線ヒータ13の加熱を停止し、順方向送風機20及び逆方向送風機30の交互切替送風と、制御手段90の運転指令部90AによるヒータH1,H2及び冷凍機50のオン・オフ切り換え運転により解凍室10の内部温度を−5℃に保持する。これで、魚体温度が−5℃〜−6℃に保たれ、長期の保存がなされる(ステップF)。以上の工程の終了後、任意の時期に移動棚5が解凍室10から外部へ搬出される(ステップF)。
上記解凍装置100による解凍方法を、温度制御部200内に装備した温度設定手段60と、この温度設定手段60からの印加電圧指令e3と、冷凍指令e4を受ける制御手段90の作用を中心に説明する。まず、図9と図10に示すように、準備工程において、温度設定手段60からの冷凍指令e4を受けた制御手段90が冷凍指令e4により冷凍機50と冷凍機室内ファンF1,F2を運転して解凍室10内を常温から例えば+5℃に冷却する。この段階で解凍室10に冷凍ブロック1を載置した移動棚5が搬入される。
次に、解凍工程が開始され、魚体Gの表面及び内部が−5℃〜−6℃の解凍温度になるように、温度設定手段60の温度設定器TSにより、予めプログラムされた、時間とともに更新される設定温度に基づき、上記ヒータH1,H2による加熱と冷凍機50による冷却を交互に切り替えるオン・オフ切り換え制御が実行される。具体的には、初期設定温度t1を+5℃とし、続く、30分後の設定温度t2を+4℃とし、1時間後の設定温度t3を+3℃とし、1時間30分後の設定温度t4を+2℃とし、3時間30分後の設定温度t5を+1℃とし、4時間後の設定温度t6を0℃とし、4時間30分後の設定温度t7を−1℃とし、5時間後の設定温度t8を−2℃とし、5時間30分後の設定温度t9を−3℃とし、6時間後の設定温度t10を−4℃とし、6時間30分後の設定温度t11を−5℃とし、それ以降も設定温度は−5℃に維持されるように運転される。この運転時に、電力調節部60Cから制御手段90には、各設定温度t1〜t11(+5℃〜−5℃)まで一定の電圧値としての印加電圧指令e3と冷凍指令e4が出力される。これで、図10に示すように、例えば、±1℃の範囲で設定温度T1の温度制御が行われる。しかも、電力調節部60Cに備えられた電力調整器により±0.5℃の温度範囲で温度制御を行い、ヒータ温度の加熱能力を抑えた運転をすることができる。尚、演算処理部60Bで処理した結果は、遠赤外線ヒータ13を120℃に温度制御する温度制御部TCにも運転指令e5として出力する。即ち、制御手段90は、解凍室10内の温度を温度設定手段60が定める時間間隔で更新される各設定温度T1(t1〜t11)に近づくように、冷凍機50の冷却作用が冷凍指令e4により、各ヒータH1,H2の加熱作用が印加電圧指令e3により交互に入力され、いわゆるオン・オフ切り換え制御される。上記遠赤外線ヒータ13は、温度調節器TCにより120℃に加熱される。更に、加湿装置70は、電源部E0からの電圧印加により可動されて解凍室内を湿度調節する。
また、風向制御手段80により、上記順方向送風機20と逆方向送風機30とが30分単位で交互に切替られ、送風される。これで、解凍室10内は、温風と冷風が隅々まで均一に循環され、冷凍ブロック1を均一に解凍する。以上の解凍工程が続けられて、8〜12時間後には、冷凍ブロック1の魚体温度T0が−30℃から徐々に上昇して全体が均一に−5℃前後の解凍温度に到達する。
この後の保冷工程では、遠赤外線ヒータ13の加熱が停止される。そして、解凍室10の室内温度を例えば−5℃に保冷すべく、ヒータH1,H2の加熱温度と冷凍機50の冷却温度を調節するオン・オフ切り換え制御を続行する。これで、冷凍ブロック1から解凍された魚体Gは、長時間にわたり、魚体内外温度を例えば−5℃〜−6℃に維持できる。
上記解凍装置100を用いた解凍方法によると、−30℃の冷凍ブロック1から解凍された魚体Gは、その外部の表面温度及び内部温度が−5℃〜−6℃の温度にまで上昇される。これで、図3に示すように、魚体表面は溶けず血も固まっている状態であり、魚体内部は−5℃〜−6℃の温度にまで上昇し、冷凍に近い状態で、且つ、一つ一つほぐすことができる状態となり、色落ちや肉質の低下もなく鮮度が保持される。これによって、魚加工工場でのすべての加工に供することができる。例えば魚市場において、発泡スチロールに定量が入れられ、氷で冷やしてスーパーマーケットに発送され、鮮度が保持された状態で店頭で販売されたり、解凍した魚体を鮮度が保持された状態で干物や丸干し等の加工に入ることができる。尚、上記解凍魚体は、解凍されているといっても冷凍に近い状態が維持されているので再冷凍も可能であり、例えば日曜日を挟んだ長時間の間でも鮮度を低下させることなく保管することができる。
上記本実施の形態によると、次のような効果を奏することができる。まず、−30℃に凍結した魚体の冷凍ブロックを、魚体の表面及び内部が−5℃〜−6℃に均等に解凍できるから、魚体の表面を溶かさず魚体の色落ちや肉質の低下を生じさせず、冷凍に近い状態で一つ一つほぐれた状態とすることができる。
本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではない。まず、解凍室の大きさや解凍室内への冷凍ブロックの搬入手段である棚の構成については適宜変更可能であり、例えば、移動棚に代えて、冷凍ブロックをコンベアで解凍室内に設けた棚へ搬入・搬出するような構成とすることもできる。また、遠赤外線ヒータの個数とその設置する位置、送風機やヒータの個数とその設置する位置、冷凍機及び冷凍機室内ファンの個数とその設置する位置も図示のものに限定されず任意に設計変更できる。また、温度制御部200の構成も、解凍手法として、送風機の送風の切り換えとともにヒータと冷凍機のオン・オフを行うことで設定温度に近づける機能を発揮できるものであれば良いものであり、適宜に設計変更が可能である。
本発明は、魚体の冷凍ブロックを解凍する場合について説明したが、それに限定されるものではなく、肉類、野菜類、その他の食品等の冷凍ブロックの解凍にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態を示し、解凍装置の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、冷凍ブロックの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍された魚類の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍装置の側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍装置の正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍装置の平面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍装置の電気制御系の構成図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍工程図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、解凍作用のタイムチャート図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、設定温度の更新と解凍室の内部温度とタイムチャート図である。
符号の説明
1 冷凍ブロック
3 棚
5 移動棚
10 解凍室
13 遠赤外線ヒータ
20 順方向送風機
30 逆方向送風機
40 電源部
20A,30A 送風ファン
50 冷凍機
60 温度設定手段
60A 比較器
60B 演算処理部
60C 電力調節部
60D 冷凍調節部
70 加湿装置
80 風向制御手段
90 制御手段
90A 運転指令部
100 解凍装置
200 温度制御部
D1,D2 ドア
e1 検出温度値
e2 温度制御指令
e3 印加電圧指令
e4 冷凍指令
F1,F2 冷凍機室内ファン
G 魚体
H1,H2 ヒータ
HS ヒータ温度設定器
P 冷媒配管
ST 温度センサ
T タイマー
TC 温度調節器
T1(t1〜t11) 設定温度
T0 冷凍温度,魚体温度
TS 温度設定器

Claims (2)

  1. −25℃〜−30℃の温度で冷凍された冷凍魚体ブロックを棚に載置して+5℃の温度に設定された解凍室に収納し、冷凍魚体ブロックに対して遠赤外線加熱、ヒータ加熱または冷凍機冷却、送風の解凍工程を実行して、−5℃〜−6℃の温度で冷凍された冷凍魚体になるまで段階的に解凍させる冷凍魚体ブロックの解凍方法において、
    上記遠赤外線加熱は解凍室の内壁面に配置された遠赤外線ヒータを使用して120℃の温度で実行し、
    上記ヒータ加熱または冷凍機冷却は解凍室内に配置された温度センサの検出温度と時間とともに+5℃〜−5℃の温度範囲で1℃ずつ低下すべく更新される解凍室の設定温度とを比較演算して温度制御指令を出力し、上記温度制御指令に基づいて解凍室内に配置されたヒータによる加熱と冷凍機による冷却との交互切替により実行し、
    上記送風は順方向送風機及び逆方向送風機の交互切替送風により実行されるようにしたことを特徴とする冷凍魚体ブロックの解凍方法。
  2. 上記ヒータ加熱は電力調節部に備えられた電力調整器によりヒータ印加電圧を加減調節して時間とともに更新される設定温度に室内温度を微調節するようにしたことを特徴とする請求項1記載の冷凍魚体ブロックの解凍方法。
JP2008152375A 2008-06-11 2008-06-11 冷凍魚体ブロックの解凍方法 Pending JP2008259514A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008152375A JP2008259514A (ja) 2008-06-11 2008-06-11 冷凍魚体ブロックの解凍方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008152375A JP2008259514A (ja) 2008-06-11 2008-06-11 冷凍魚体ブロックの解凍方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004112752A Division JP2005295816A (ja) 2004-04-07 2004-04-07 解凍装置と解凍方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008259514A true JP2008259514A (ja) 2008-10-30

Family

ID=39982497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008152375A Pending JP2008259514A (ja) 2008-06-11 2008-06-11 冷凍魚体ブロックの解凍方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008259514A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029663A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 株式会社Mgグローアップ 窒素処理水生成装置、窒素処理水生成方法、窒素処理水、及び、窒素処理水により処理する生鮮魚介類の鮮度保持処理法
JP2016049038A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 大和ハウス工業株式会社 解凍装置
KR102611578B1 (ko) * 2023-04-10 2023-12-08 김규태 원적외선 건조 장치

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137774A (ja) * 1983-01-25 1984-08-07 日本軽金属株式会社 解凍装置
JPH02138596A (ja) * 1988-11-16 1990-05-28 Teikoku Kinzoku Kk 防食管継手
JPH03219858A (ja) * 1990-01-26 1991-09-27 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 解凍装置
JPH0670678A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍マグロの解凍方法
JPH07107951A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Sanyo Electric Co Ltd 解凍装置
JPH08214850A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 Hoshizaki Electric Co Ltd 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法
JP2000201663A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Kokusai Reiki Kk 冷凍物解凍装置および冷凍物解凍方法
JP2000262263A (ja) * 1999-01-12 2000-09-26 Yamamoto Vinita Co Ltd 冷凍食品の解凍方法および装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59137774A (ja) * 1983-01-25 1984-08-07 日本軽金属株式会社 解凍装置
JPH02138596A (ja) * 1988-11-16 1990-05-28 Teikoku Kinzoku Kk 防食管継手
JPH03219858A (ja) * 1990-01-26 1991-09-27 Mitsubishi Kakoki Kaisha Ltd 解凍装置
JPH0670678A (ja) * 1992-08-28 1994-03-15 Sanyo Electric Co Ltd 冷凍マグロの解凍方法
JPH07107951A (ja) * 1993-10-13 1995-04-25 Sanyo Electric Co Ltd 解凍装置
JPH08214850A (ja) * 1995-02-10 1996-08-27 Hoshizaki Electric Co Ltd 解凍庫及び解凍庫における解凍運転制御方法
JP2000262263A (ja) * 1999-01-12 2000-09-26 Yamamoto Vinita Co Ltd 冷凍食品の解凍方法および装置
JP2000201663A (ja) * 1999-01-14 2000-07-25 Kokusai Reiki Kk 冷凍物解凍装置および冷凍物解凍方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012029663A1 (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 株式会社Mgグローアップ 窒素処理水生成装置、窒素処理水生成方法、窒素処理水、及び、窒素処理水により処理する生鮮魚介類の鮮度保持処理法
JP5180405B2 (ja) * 2010-08-30 2013-04-10 株式会社Mgグローアップ 窒素処理水生成装置、窒素処理水生成方法、及び、窒素処理水により処理する生鮮魚介類の鮮度保持処理法
CN103079688A (zh) * 2010-08-30 2013-05-01 株式会社盛长 氮处理水生成装置、氮处理水生成方法、氮处理水及用氮处理水处理的生鲜海鲜的新鲜度保持处理法
JP2016049038A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 大和ハウス工業株式会社 解凍装置
KR102611578B1 (ko) * 2023-04-10 2023-12-08 김규태 원적외선 건조 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101084418B1 (ko) 냉장고
KR101179371B1 (ko) 냉장고
CN107744010A (zh) 食品不冻保鲜的控制方法、控制系统及制冷设备
JP5260416B2 (ja) 冷蔵庫
JP6995511B2 (ja) 冷蔵庫及び冷蔵庫の温度制御方法
US11397041B2 (en) Refrigerator and controlling method thereof
WO2016194356A1 (ja) 冷蔵庫
JP2001004260A (ja) 過冷却制御冷蔵庫
JP2008164273A (ja) 冷蔵庫
JP2016080222A (ja) 冷蔵庫
JP2019039609A (ja) 低温貯蔵庫
JP2008259514A (ja) 冷凍魚体ブロックの解凍方法
JP2005295816A (ja) 解凍装置と解凍方法
CN201028915Y (zh) 带有解冻保鲜室的冰箱
JP4985833B2 (ja) 過冷却制御冷蔵庫
JP5386243B2 (ja) 冷蔵庫
JPH0510643A (ja) 冷却庫の食材冷却方法
KR20100085270A (ko) 복수의 증발기들을 구비하는 냉장고의 제상제어 방법
JP5604543B2 (ja) 冷蔵庫
JP7471362B2 (ja) 冷蔵庫及び冷蔵庫の温度制御方法
JP6544053B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019074216A (ja) 貯蔵庫
JPS6155943B2 (ja)
JP2010281491A (ja) 冷蔵庫
JP2018194233A (ja) 冷却貯蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111025