JP2008258527A - 放熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体モジュールからヒートシンクに効率よく熱伝導し、放熱することができる放熱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】長方形状または楕円形状の半導体モジュール11と、ヒートシンク12を半導体モジュール11の長手方向の両端部に設けた穴15a、16aで取付固定ネジ13、14を用いて前記ヒートシンク12にネジ止めして放熱する放熱装置17において、中央部を折り畳むことにより肉厚部21aを設けたグラファイトシート21を半導体モジュール11とヒートシンク12の間に挟むことにより、極めて簡便で工業的に容易な方法で、優れた熱結合を実現でき、効率的な放熱を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は柔軟性を有し、熱伝導率が高く放熱効果に優れたグラファイトシートを用いて半導体モジュールなどの発熱部品からヒートシンクや電子機器のシャーシなどの放熱部材に放熱する放熱装置に関するものである。
近年、電子機器の小型、高性能化に伴って、電子部品の小型、高性能化も著しく進歩する中で、高性能ではあるが発熱量も大きな、例えばパワーアンプや、ソリッドステートリレーに代表される半導体モジュールなどの発熱部品が、小型の電子機器の中で使用されるに至っている。
発熱量の大きな発熱部品が小型電子機器で使用される場合、この発熱部品から発散される熱を効率よく電子機器の外部に運び、放熱する手段が求められる。
従来、このような電子機器の中で使用される発熱部品からの放熱手段としては、冷却のための空気を送る冷却ファンや、真空状態の細管に水を封入して、水の蒸発潜熱を利用して熱を運ぶヒートパイプなどが多く用いられてきた。
しかし、特に携帯電話機などのような薄型の電子機器においては、上記のファンやヒートパイプは使用しにくいため、シート状の熱伝達材料を発熱部品と放熱部材との間に挟み、熱結合を良くして効率の良い放熱を行う方法が取られている。
なお、本出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−197601号公報
パワーアンプやソリッドステートリレー(以下SSRと略する)に代表される半導体モジュールなどの発熱部品は、ヒートシンクや電子機器筐体のシャーシなどの放熱部材に固定する際に放熱部材との密着性が求められるが、機械的に加圧して密着させた場合、発熱部品内部の断線などの故障が生じることがある。
このためこのような発熱部品は、通常剛性を有する硬い成型樹脂や金属のケースに入れられ、このケース両端でネジ止めなどにより放熱部材に固定して用いられることが多い。
この時に放熱に使用されるヒートシンクやシャーシなどの放熱部材も金属を加工した剛性を有するものが広く使用されている。
しかし、図7に示すように、このような発熱部品71の両端を取付固定ネジ72、73で締め付けてヒートシンクなどの放熱部材74に取り付けた際、締め付けに伴って発生する歪により発熱部品71と放熱部材74との間に隙間部75が形成される場合がある。
このような隙間部が形成されると、発熱部品と放熱部材との熱結合が低下するため、発熱部品71と放熱部材74との間にシリコンパッドなどの柔軟性がある熱伝達材料を挟んで熱結合をとることが行われている。
しかし、シリコンパッドなどの熱伝達材料は熱伝導率がせいぜい数W/(m・K)であり、発熱部品71の中央部の局所的な発熱を面方向に広げることができず、放熱効果としては低くなってしまうという課題があった。
そこで本発明は上記のような従来の問題点を解決し、面方向に熱伝導率が高いグラファイトシートにより発熱部品中央部の局所的な発熱を分散させるとともに、発熱部品と放熱部材との間に形成される隙間部を埋めて熱結合をより効率的に行い、効果的な放熱を行うための放熱装置を提供することを目的とする。
そして本発明の放熱装置は、発熱部品と、この発熱部品に取り付ける放熱部材と、この放熱部材と前記発熱部品との間に形成される隙間部に配設されるグラファイトシートとを有し、前記グラファイトシートはその一部を折り畳むことにより前記隙間部に対応する部分に肉厚部を設けたことを特徴とする放熱装置である。
半導体モジュールなどの発熱部品をヒートシンクや電子機器のシャーシなどの放熱部材に取り付けた際に生じる隙間部に、グラファイトシートの一部を折り畳むことにより肉厚部を設けたグラファイトシートを挟んだ放熱装置であり、極めて簡便で工業的に容易な方法で、優れた熱結合を実現でき、発熱部品から効果的な放熱を行うことができる。
以下、本発明の放熱装置の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の放熱装置の一例を示す分解斜視図であり、発熱部品であるパワーアンプやSSRなどの半導体モジュール11の両端部を肉厚部21aを有するグラファイトシート21を挟んで放熱部材であるヒートシンク12の両端部に取付固定ネジ13、14でネジ止めして取り付け、放熱装置17を構成している。
図1の下向きの矢印Aは取付固定ネジ13、14の挿入方向を示す。
図2は本実施の形態1の放熱装置で用いる、肉厚部21aを有するグラファイトシート21の構成を示し、図2(a)は折り畳みにより肉厚部21aを形成する前の平面図、図2(b)は肉厚部21a形成後の平面図、図2(c)は肉厚部21a形成後の側面図を示す。
図2(a)において、略矩形状のグラファイトシート21はその中央付近に2本の折り曲げ線22、23と、ネジ止めで固定するための穴15b、16bを形成している。
そして、図2(a)のグラファイトシート21の一部を折り曲げ線22、23により折り畳んで、図2(b)、(c)のように中央付近に肉厚部21aを有するグラファイトシート21を得る。
なお図2(c)では折り畳みの説明のため、厚み方向の寸法を誇張して示している。
ここで、折り畳み後のグラファイトシートはつながった状態で折り畳まれることが特に重要で、例えば折り畳んで肉厚部21aを形成したグラファイトシート21の代わりに、同等の寸法に一枚一枚が切り離されたグラファイトシートを重ねて肉厚部21aを構成しても実施の形態1のような効果は得られない。
これは、グラファイトシートはグラファイトの結晶構造の異方性により、面方向での熱伝導率は約600〜1200W/(m・K)と高いが、厚み方向の熱伝導率は約10W/(m・K)以下と小さいため、一枚一枚が切り離されたグラファイトシートで積層形成された肉厚部では、各々のグラファイトシートの平面間の熱移動が制限されるためである。
これに対して本発明の放熱装置に用いるグラファイトシートでは、折り畳まれた部分が全て平面方向でつながったままで折り畳まれているため、図1の半導体モジュール11から伝わった熱がグラファイトシートの平面方向に伝えられて全体に行き渡り、この熱をヒートシンク12の広い面に伝えることができるため、効率よく放熱を行うことができるものである。
また、切断した個々のグラファイトシートを重ねて使用する場合、グラファイトシートどうしが非常に滑りやすく、半導体モジュール11とヒートシンク12の間に挟んで取付固定ネジ13、14で締め付ける際に位置ずれを起こしやすい。
このため半導体モジュール11の中央部の最も発熱する部分に厚みの厚い箇所が来るように設定するのは困難となる。
これに対して、本実施の形態1のグラファイトシート21は、折り畳みにより全体が平面方向でつながったまま肉厚部21aを形成しているため、グラファイトシート21両端部の穴に取付固定ネジ13、14を差し込んで固定することにより、極めて容易にかつ適確に発熱温度が高い半導体モジュール11の中央部に肉厚部21aを固定することができる。
なお、図2(a)に示す折り畳み前のグラファイトシート21は、略矩形状と単純な形状であるため、1枚の大きな熱分解グラファイトシートから打ち抜く際の打ち抜きロスが少なく、最も打ち抜き数を多くできるという特徴も有している。
このようにして構成した放熱装置17において、半導体モジュール11に所定の電力を印加したときの半導体モジュール11の温度を測定した。
温度測定は、半導体モジュール11に取り付けた熱電対(図示せず)により行った。
上記図2(c)に示したグラファイトシート21を挟んで測定した結果、半導体モジュール11の温度は85℃であった。
比較例として、図6に示す肉厚部を設けていない従来のグラファイトシート61を上記と同様に半導体モジュール11とヒートシンク12の間に挟み、所定の電力を印加したときの半導体モジュール11の温度を測定した結果、その温度は90℃であった。
この結果より、従来に比べて本実施の形態1による放熱装置では放熱効果が向上していることが解る。
この放熱効果の違いは以下の理由による。
すなわち、図1の半導体モジュール11とヒートシンク12を取付固定ネジ13、14を締め付けて固定した時、半導体モジュール11がヒートシンクと接する下面、あるいはヒートシンク12が半導体モジュール11と接する上面がどちらも硬い成型樹脂や金属板のような剛性が高い材質であるため、半導体モジュール11の上面が上に向かって弓なりに変形し、半導体モジュール11とヒートシンク12の間に隙間部が形成される。
比較例の図6に示した従来のグラファイトシート61のように、全体にわたって厚みが同じである場合、この隙間部を埋めることが出来ず、熱伝達に支障を来たす結果、放熱効果が低下してしまうものである。
これに対して、図2(c)に示すグラファイトシート21を用いた場合には、この半導体モジュール11の中央部に対応する部分に肉厚部21aを形成しているため、この隙間部を埋めて、半導体モジュール11とヒートシンク12に密着することが出来る。
さらにこの肉厚部21aは連続した1枚のグラファイトシート21の一部を折り畳んで形成したものであるため、平面方向に熱伝導率が大きなグラファイトシートの特性を十分発揮することができ、放熱効果を向上することができるものである。
ここで、半導体モジュール11の発熱に関しては、定格の温度から1、2℃上昇するだけでも半導体モジュール11の寿命に与える影響は大きいため、放熱による温度低下が数度でも放熱効果としては顕著なものであり、本実施の形態1の放熱装置で効率的な放熱効果が得られていることがわかる。
次に、このグラファイトシート21の作製方法について説明する。
まず、厚み75μmのポリイミドフィルムを焼成炉にてArまたはN2などの不活性雰囲気下で2500℃で2時間加熱して熱分解グラファイトシートを作製する。
熱分解後のグラファイトシートの厚みは130μmであった。
次にローラー圧延により熱分解後のグラファイトシートの柔軟化処理を行う。
この柔軟化処理は、後の工程で所定形状に打ち抜いたグラファイトシートを折り畳むために、熱分解後のグラファイトシートに十分な柔軟性を持たせる目的で行うものである。
この柔軟化処理後のグラファイトシートの厚みは100μmで、光交流放熱定数測定装置(アルバック理工製レーザーピット)を用いて測定した熱伝導率は1000w/(m・K)であった。
グラファイトシートとしては上記熱分解グラファイトシートのかわりにエキスパンド法によるいわゆる膨張黒鉛シートを使用することも考えられるが、膨張黒鉛シートは天然の黒鉛粉末を酸処理した後、加熱膨張させた黒鉛粉末をプレス成形し、シート状にしたものであり、熱分解グラファイトシートのような、折り畳みに耐えうる柔軟性に乏しいため、本実施の形態1では熱分解グラファイトシートを用いている。
柔軟化処理後の熱分解グラファイトシートは、トムソン型などの打ち抜き型を用いて打ち抜いて、図2(a)の平面図に示す形状のグラファイトシート21を得る。
折り畳み前のグラファイトシート21の厚みとしては、柔軟化処理後の厚みが100μmのものを用いたが、特にこれに限定されるものではなく、20μm〜1000μm程度のものが好ましい。
グラファイトシート21の厚みが20μm未満の場合、取り扱いが難しくなり、また半導体モジュール11の下面とヒートシンク12の上面の平行度が出ていない場合、グラファイトシート21がこれらの面に接触しない箇所が生じる場合もあるので、グラファイトシート21の厚みとしては20μm以上が望ましい。
またグラファイトシート21の厚みが1000μmを超えて厚くなると、グラファイトシートは平面方向に比べて厚み方向では熱伝導率が低いため、グラファイトシート21自体の熱抵抗が増加し、放熱効率が低下する場合があるためである。
以下、本発明の放熱装置17に用いる他のグラファイトシートについて図3〜5を用いて説明する。
図3〜5は図2に示したグラファイトシート21の肉厚部21aを他の形態で形成したものであり、同じ構成要素には同じ符号を付して説明は省略する。
(実施の形態2)
実施の形態2で用いるグラファイトシートは、実施の形態1で用いた熱分解グラファイトシートを、図3に示す形状としたものである。
図3(a)に示す打ち抜き後のグラファイトシート31は略十字形状を有しており、本体部32とこの上に折り畳まれる折り畳み部33、34を有する。
そこで、折り畳み部33、34は、本体部32の上下両端に向かい合って形成されており、折り畳み部34がまず折り曲げ線36により本体部32に重なるように折り曲げられる。続いて折り曲げ線35により、折り畳み部33が折り畳み部34の上に重なるように折り曲げられ、図3(b)の平面図及び図3(c)の側面図に示す肉厚部31aを形成している。
このようにして折り畳まれたグラファイトシート31を実施の形態1と同様に、図1の半導体モジュール11とヒートシンク12の間に挟んで半導体モジュール11の温度を測定した結果は83℃であった。
これは、半導体モジュール11にヒートシンク12をネジ止めで固定したとき、半導体モジュール11の底面が上方に弓形に反って、ヒートシンク12との密着性が低下するのに対して、図3に示すグラファイトシート31はより曲面に近い肉厚部31aを有するため、図2に示すグラファイトシート21よりも半導体モジュール11への密着性が良く、放熱効果が上がったためと考えられる。
(実施の形態3)
実施の形態1で用いた熱分解グラファイトシートを、図4に示したグラファイトシート41の形状とすることにより、打ち抜き数と放熱効果を両立させることも可能である。
実施の形態3のグラファイトシート41では、図4(a)に示したように折り畳み部43と44は同一の形状としている。
そして、グラファイトシート41の本体部42に、折り曲げ線46、45により折り畳み部44、43が折り曲げられ、図4(b)の平面図及び図4(c)の側面図に示す肉厚部41aを形成している。
この図4(a)のグラファイトシート41を、実施の形態1と同様に半導体モジュール11とヒートシンク12の間に挟んで、半導体モジュール11の温度を測定した結果は84℃であった。
(実施の形態4)
図5(a)に示す実施の形態4で用いるグラファイトシート51は、図4(a)に示すグラファイトシート41の変形例であり、折り畳み部53、54を本体部52の上下両側に設けるのではなく、図5(a)に示すように打ち抜き後のグラファイトシート51の形状をT字型としたものであり、折り畳み部54を折り曲げ線56により折り畳み部53上に折り曲げ、その後折り曲げ線55により本体部52上に折り曲げて図5(b)の平面図及び図5(c)の側面図に示すような肉厚部51aを有するグラファイトシート51とするものである。
あるいは、まず折り曲げ線55により折り畳み部53と54が本体部52上に来るように谷折りにした後、折り畳み線56により山折に折り返して折り畳み部54が最上層に来るようにして肉厚部51を形成してもよい。
このグラファイトシート51を用いて実施の形態1と同様に半導体モジュール11の温度を測定した結果は84℃と、図3に示すグラファイトシート31とほぼ同等の結果が得られた。
この実施の形態4のグラファイトシート51では打ち抜き形状をT字型としているため、実施の形態3のグラファイトシート41に比べて、より打ち抜きロスを低減することができる。
上記実施の形態1〜4では図2〜5に示した形状のグラファイトシートを用いたが、これらの形状に限定されるものではなく、折り畳んで所望の場所に肉厚部を形成できる形状であればどのような形状でも構わない。
また、肉厚部21a、31a、41a、51aの厚みは、折り畳み前の厚みの3倍となる例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば図3(a)に示したグラファイトシート31の折り畳み部33、34のうちどちらか一方だけとし、肉厚部の厚みが折り畳み前の厚みの2倍となるようにしてもよい。
あるいは、例えば図4(a)に示したグラファイトシート41の上下どちらかの折り畳み部を、図5(a)に示すように折り畳み部が2個連続した構成にして、肉厚部の厚みが折り畳み前の厚みの4倍とすることもできる。
肉厚部の厚みとしては、ネジによる締め付け圧力にもよるが、あまり厚くなりすぎると逆に半導体モジュール11とヒートシンク12間に隙間部が生じる場合があるので、折り畳み前の厚みの2倍〜4倍とすることが望ましい。
肉厚部の厚みが2倍未満、即ち折り畳まない場合は、比較例1のように、グラファイトシートを用いても優れた放熱効果を発揮することができない。
ネジの締め付けに関しては、折り畳んだ肉厚部の厚みが折り畳み前の厚みの4倍以下であれば、熱分解グラファイトシートの柔軟性により、ネジの締め付けを加圧力に換算した場合、5〜20g/cm2程度の圧力で半導体モジュール11とヒートシンク12に十分密着させることができる。
また、放熱装置の組立上、グラファイトシートの折り畳みを確実にするため、接着剤や粘着剤を用いる必要がある場合には、これら接着剤や粘着剤は熱抵抗が大きいため、接着剤や粘着剤の厚みを20μm以下、出来れば10μm以下にするか、または折り畳み部全面に接着剤や粘着剤を塗布するのではなく、不連続のスポット状に塗布し、このスポット状に塗布された接着剤や粘着剤がない部分で折り畳みを接合して肉厚部21aを形成することが好ましい。
さらに、本実施の形態1では図1に示すように下面(底面)が矩形状の半導体モジュール11を用いた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば下面(底面)が楕円形状のパワーアンプなどの半導体モジュールでもよい。
また、放熱部材であるヒートシンク12は図1に示すような形状に限定されるものではなく円柱状のものや、フィンが上面と直角に下方に向かって伸びるようなものでもよい。
さらに放熱部材としては、ヒートシンク以外に電子機器筐体のシャーシや、平面状の金属板でもよい。
また、上記実施の形態1〜4では半導体モジュール11の両端を2個の取付固定ネジ13、14で固定した例を示したが、これに限定されるものではなく、半導体モジュールの両端を固定する取付固定ネジは3個またはそれ以上でも同様に本発明の効果を発揮することができる。
本発明の放熱装置は、半導体モジュールなどの発熱部材を、放熱部材であるヒートシンクに固定して放熱する放熱装置において、発熱部品と放熱部材との間に形成される隙間部に対応する部分に、グラファイトシートの一部を折り畳むことにより肉厚部を設けたグラファイトシートを挟むことにより、極めて簡便で工業的に容易な方法で、優れた熱結合を実現でき、効率的な放熱を行うことができるという効果を有し、電子機器などの放熱装置等に有用である。
本発明の放熱装置の分解斜視図 (a)本発明の実施の形態1における折り畳み前のグラファイトシートの平面図、(b)同折り畳み後のグラファイトシートの平面図、(c)同折り畳み後のグラファイトシートの側面図 (a)本発明の実施の形態2における他のグラファイトシートの折り畳み前の平面図、(b)同折り畳み後のグラファイトシートの平面図、(c)同折り畳み後のグラファイトシートの側面図 (a)本発明の実施の形態3における更に他のグラファイトシートの折り畳み前の平面図、(b)同折り畳み後のグラファイトシートの平面図、(c)同折り畳み後のグラファイトシートの側面図 (a)本発明の実施の形態4における更に他のグラファイトシートの折り畳み前の平面図、(b)同折り畳み後のグラファイトシートの平面図、(c)同折り畳み後のグラファイトシートの側面図 (a)比較例1の従来のグラファイトシートの平面図、(b)同グラファイトシートの側面図 発熱部品と放熱部材との間の隙間部を説明するための断面図
符号の説明
11 半導体モジュール
12 ヒートシンク
13、14 取付固定ネジ
15a、15b、15c、16a、16b、16c ネジ止め用の穴
17 放熱装置
21、31、41、51 グラファイトシート
21a、31a、41a、51a 肉厚部
22、23 折り曲げ線
32 本体部
33、34 折り畳み部
35、36 折り曲げ線
42 本体部
43、44 折り畳み部
45、46 折り曲げ線
52 本体部
53、54 折り畳み部
55、56 折り曲げ線
61 グラファイトシート

Claims (4)

  1. 発熱部品と、この発熱部品に取り付ける放熱部材と、この放熱部材と前記発熱部品との間に形成される隙間部に配設されるグラファイトシートとを有し、前記グラファイトシートはその一部を折り畳むことにより前記隙間部に対応する部分に肉厚部を設けたことを特徴とする放熱装置。
  2. 前記グラファイトシートは熱分解グラファイトシートである請求項1に記載の放熱装置。
  3. 略矩形状のグラファイトシートの一部を長手方向に折り畳むことにより肉厚部を設けたグラファイトシートを用いる請求項1〜2のいずれか1項に記載の放熱装置。
  4. 略十字状に加工したグラファイトシートの対向する一対の凸部を折り畳むことにより肉厚部を設けたグラファイトシートを用いる請求項1〜2のいずれか1項に記載の放熱装置。
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