JP2008258314A - 光共振器自動補正装置及び光共振器自動補正方法 - Google Patents

光共振器自動補正装置及び光共振器自動補正方法 Download PDF

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【課題】光共振器の熱及び振動による機械的ひずみが生じた場合でも、自動的に共振器ミラーや出射光軸調整ミラーの角度を補正し、レーザ光の高い出力及び正しい光軸位置を維持することができる光共振器自動補正装置及び光共振器自動補正方法を提供する。
【解決手段】互いに対向配置された第1共振器ミラー10及び第2共振器ミラー20と、第1共振器ミラー10及び第2共振器ミラー20により光共振されたレーザ光の一部を検知する4象限光検出器50と、4象限光検出器50により検知されたレーザ光の出力の大きさに基づき第1制御信号を生成する信号処理部60と、信号処理部60により生成された第1制御信号に基づき第1共振器ミラー10の角度を調整する第1アクチュエータ70とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力されたシード光を増幅して出力する光共振器の出力及び光軸を自動補正する光共振器自動補正装置及び光共振器自動補正方法に関する。
従来から、レーザ装置等に用いられる光共振器は、相対して平行に置かれた2つの平面鏡や凹面鏡等の共振器ミラーで構成される。2つの共振器ミラー間に設けられた増幅媒質により、共振器ミラーに対して略垂直な光は、その間を多数回往復して増幅される。効率よく増幅するため、これらの共振器ミラーは、非常に高い精度(例えば数百μrad程度)を持って調整されている。しかしながら、共振器自体の熱や振動による機械的ひずみが原因となり、共振器ミラーの角度がずれて所定の出力が得られない場合や、出射光軸がずれるといった問題が起こりうる。このような場合、操作人は、試行錯誤を重ねて共振器ミラーの角度を調整することとなり、作業効率が悪い。
また、特許文献1には、レーザ発振器内の共振器ミラーの角度ずれとずれ方向を自動的に検出する角度ずれ検出装置が記載されている。この角度ずれ検出装置は、紫外光レーザ発振器の出力光の一部を受ける蛍光板と、該蛍光板に生じた蛍光部を撮像するCCDカメラと、該CCDカメラにより撮像された画像を画像処理して該画像における特徴量を抽出し、該特徴量からレーザ発振器内の共振器ミラーの角度ずれとずれ方向を検出する画像入力ボード及びコンピュータとを備えている。
したがって、上述した構成を有する角度ずれ検出装置によれば、レーザ発振しているときの、レーザ発振器内の共振器ミラーの角度ずれ、ずれの方向を自動的に検出し、オペレータに警告することができる。従来、共振器ミラーのアライメント調整時には、共振器ミラーのずれている方向が分からないまま試行錯誤で出力が最大効率となるように共振器ミラーの角度調整が行われていた。しかし、この装置を用いることにより共振器ミラーのずれ方向がわかるので、その方向だけ上記の輝度勾配平均値の差が0になるように共振器ミラーを動かせば良く、作業がはるかに容易になる。
特開2000−208835号公報
しかしながら、上述した従来の角度ずれ検出装置であっても、輝度勾配の差から角度ずれを検出することはできるが、共振器から出力されるレーザが最大出力であるか否かを判断するのは容易ではない。また、共振器の熱や振動による機械的ひずみが生じた場合に迅速に対応することができず、定期的に操作人が角度ずれを確認して角度の調整を行う必要がある。さらに、CCDカメラやパーソナルコンピュータといった機材を必要とし、装置が大掛かりになるといった問題がある。また、出射光軸の向きの調整を同時に行うことができない。
そこで、本発明は、光共振器の熱及び振動による機械的ひずみが生じた場合でも、自動的に共振器ミラーや出射光軸調整ミラーの角度を補正し、レーザ光の高い出力及び正しい光軸位置を維持することができる光共振器自動補正装置及び光共振器自動補正方法を提供することを課題とする。
本発明に係る光共振器自動補正装置は、上記課題を解決するために、第1の発明は、互いに対向配置された一対の共振器ミラーと、前記一対の共振器ミラーにより光共振されたレーザ光の一部を検知する光検知手段と、前記光検知手段により検知されたレーザ光の出力の大きさに基づき第1制御信号を生成する信号処理部と、前記信号処理部により生成された第1制御信号に基づき前記一対の共振器ミラーの少なくとも一方の角度を調整する第1調整手段とを備えることを特徴とする。
第1の発明に係る光共振器自動補正装置によれば、一対の光共振器ミラーにより光共振されたレーザ光の出力の大きさを検知し、その出力の大きさに応じて共振器ミラーの角度を調整するので、共振器の熱及び振動による機械的ひずみが生じた場合でも、自動的に共振器ミラーの角度を補正し、レーザ光の高い出力を維持することができる。
以下、本発明の光共振器自動補正装置の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の構成を示すブロック図である。この光共振器自動補正装置は、第1共振器ミラー10、第2共振器ミラー20、出射光軸調整ミラー30、ビームスプリッタ40、4象限光検出器50、信号処理部60、第1アクチュエータ70、及び第2アクチュエータ80で構成される。
第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とは、互いに対向配置され、入力されたシード光を多数回往復させて増幅する。通常、これらの共振器ミラーは、密閉された容器内に設けられる。また、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20との間には、増幅媒質が設けられている。
出射光軸調整ミラー30は、本発明の調整ミラーに対応し、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の出射光軸を調整する。すなわち、レーザ光は、出射光軸調整ミラー30の角度を変えることで、出力の向きを調整され、例えば図示しない光ファイバ等に入力される。
ビームスプリッタ40は、出射光軸調整ミラー30により出射光軸を調整されたレーザ光の一部を透過し、残りを反射する。ビームスプリッタ40により反射されたレーザ光は、例えば図示しない光ファイバ等に入力される。また、上述したように、ビームスプリッタ40を設置せずに出射光軸調整ミラー30により光軸を調整されたレーザ光を図示しない光ファイバ等に直接入力する構成も可能であるが、その場合については実施例2で詳述する。ビームスプリッタ40が透過させるレーザ光の強度は、強い強度である必要は無く、例えば出射光軸調整ミラー30により出力されたレーザ光の強度の数パーセント程度でよい。
4象限光検出器50は、本発明の光検知手段に対応し、4つの光検知器により構成され、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の一部を検知する。具体的には、4象限光検出器50は、上述したビームスプリッタ40の背面に備えられ、ビームスプリッタ40を透過したレーザ光を検知する。
ここで、4象限光検出器50は、必ずしもレーザ光に対して垂直に設けられる必要はない。図2は、本実施例に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器50の構成例を示す図である。図2に示すように、4象限光検出器50は、ビームスプリッタ40と同じ角度でビームスプリッタ40の背面に密接するように備えることができる。このように構成することで、レーザ光の検出精度を保ったまま、4象限光検出器50を設けるスペースを削減でき、装置の小型化が可能となる。この場合、レーザ光は、4象限光検出器50に斜めに入射することになるが、4象限光検出器50の動作は変わらない。
また、図3は、本実施例に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器50の別の構成例を説明する図である。図3に示すように、4象限光検出器50をレーザ光の入射角と平行に備えた場合には、4象限光検出器50は、レーザ光を検知することができない。しかしながら、4象限光検出器50は、レーザ光を検知できる角度にわずかでも傾かせることにより、本発明の実施が可能である。4象限光検出器50は、必ずしもビームスプリッタ40に接触している必要は無く、ビームスプリッタ40から離した構成でもよい。
また、図4は、図3と同様に、本実施例に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器50の別の構成例を説明する図であり、4象限光検出器50がわずかにでもレーザ光を検出できる方向に傾いていれば足りることを示す。
信号処理部60は、4象限光検出器50により検知されたレーザ光の出力の大きさに基づき第1制御信号を生成する。また、信号処理部60は、4象限光検出器50により検知されたレーザ光の出射光軸の向きに基づき第2制御信号を生成する。4象限光検出器50によるレーザ光の出力の大きさ及び出射光軸の向きの検知については、後述する。
第1アクチュエータ70は、本発明の第1調整手段に対応し、信号処理部60により生成された第1制御信号に基づき第1共振器ミラー10の角度を調整する。なお、本実施例においては、第1アクチュエータ70は、第1共振器ミラー10の角度のみを調整するが、本発明においては、第1調整手段は、一対の共振器ミラーの少なくとも一方の角度を調整するものとする。したがって、第1アクチュエータ70は、第2共振器ミラー20の角度を調整する構成であってもよい。
第1アクチュエータ70による角度調整について詳述する。第1アクチュエータ70は、例えば第1共振器ミラー10のミラー面の中心を基準として、垂直軸、水平軸を独立してあおり(水平及び鉛直方向のミラー角度)調整する。垂直軸と水平軸に対する第1共振器ミラー10の角度をそれぞれ独立して調整するために、複数のアクチュエータを設置してもよい。第1アクチュエータ70は、第1制御信号に基づき、4象限光検出器50で検知したレーザ光の出力の大きさが最大になるように第1共振器ミラー10の角度を調整する。
第2アクチュエータ80は、本発明の第2調整手段に対応し、信号処理部60により生成された第2制御信号に基づき出射光軸調整ミラー30の角度を調整する。また、第2アクチュエータ80は、第1アクチュエータ70と同様に、例えば出射光軸調整ミラー30のミラー面の中心を基準として、垂直軸、水平軸を独立してあおり(水平及び鉛直方向のミラー角度)調整する。垂直軸と水平軸に対する出射光軸調整ミラー30の角度をそれぞれ独立して調整するために、複数のアクチュエータを設置してもよい。第2アクチュエータ80は、第2制御信号に基づき、4象限光検出器50で検知したレーザ光の出射光軸の向きが予め設定された向きになるように出射光軸調整ミラー30の角度を調整する。
このように構成された本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の動作を説明する。上述したように、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とは、互いに対向配置され、入力されたシード光を多数回往復させて増幅する。その後、第2共振器ミラー20は、増幅させたレーザ光を外部に出力する。出射光軸調整ミラー30は、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振され、第2共振器ミラー20側から出力されたレーザ光の出射光軸を調整する。本実施例においては、出射光軸調整ミラー30は、共振器光軸に対して略45度傾けて設置され、反射したレーザ光がビームスプリッタ40に向けて出力されるように構成されている。
図5は、本実施例の光共振器自動補正装置の4象限光検出器50における動作の詳細を示す。出射光軸調整ミラー30により出射光軸を調整されたレーザ光の一部は、ビームスプリッタ40を透過して、4象限光検出器50に入力される。図5(a)は、4象限光検出器50aの構成例を示す図である。図5(a)に示すように、4象限光検出器50aは、光検知器51a、光検知器52a、光検知器53a、及び光検知器54aの4つの光検知器により構成されている。4つの光検知器は、お互いに近接して配置され、独立して入力されたレーザ光の強度を測定し、測定結果を信号処理部60に出力する。
図5(b)は、4象限光検出器50bの中央にビームスプリッタ40を透過したレーザ光が照射された場合の様子を示す。ここで、レーザ光の出射光軸90の輪郭は円形状であるとする。この場合、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力及びその合計値に基づき第1制御信号及び第2制御信号を生成する。図5(b)の場合には、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bが検知したレーザ光の出力がいずれも出力の合計値の25%であり、レーザ光の出射光軸の向きは4象限光検出器50bの中央に向いていることがわかる。
また、図5(c)は、レーザ光の出射光軸91の向きが4象限光検出器50cに対して、右上にずれた場合を示す。この場合、信号処理部60は、例えば光検知器51c、光検知器52c、光検知器53c、及び光検知器54cが検知したレーザ光の出力が、出力の合計値に対してそれぞれ50%、20%、10%、20%であり、レーザ光の出射光軸が右上にずれていることを認識することができる。
なお、図2に示すように、4象限光検出器50のレーザ光に対する角度が垂直でない場合には、4象限光検出器50に投影されるレーザ光の輪郭は円形とはならないが、同様の動作を行う。
次に、信号処理部60による第1制御信号の生成について説明する。上述したように、例えば図5(b)において、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、合計値に基づき第1制御信号を生成して第1アクチュエータ70に出力する。
第1アクチュエータ70は、信号処理部60により生成された第1制御信号に基づき第1共振器ミラー10の角度を調整する。上述したように、第1アクチュエータ70は、例えば第1共振器ミラー10のミラー面の中心を基準として、垂直軸、水平軸を独立してあおり(水平及び鉛直方向のミラー角度)調整する。第1アクチュエータ70は、第1制御信号に基づき、4象限光検出器50bで検知したレーザ光の出力の大きさが最大になるように第1共振器ミラー10の角度を調整する。具体的には、第1アクチュエータ70は、第1制御信号に基づき、設定している範囲内で第1共振器ミラー10の角度を少しずつずらしてレーザ光の出力が最大になる角度を捜索する。信号処理部60は、常に光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計し、その合計値が最大になったところで第1制御信号を介して第1アクチュエータ70の動作を停止させ、固定する。
次に、信号処理部60による第2制御信号の生成について説明する。上述したように、例えば図5(b)において、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、その合計値に対するそれぞれの光検知器が検知した出力値に基づき第2制御信号を生成して第2アクチュエータ80に出力する。
第2アクチュエータ80は、信号処理部60により生成された第2制御信号に基づき出射光軸調整ミラー30の角度を調整する。また、第2アクチュエータ80は、上述したように、例えば出射光軸調整ミラー30のミラー面の中心を基準として、垂直軸、水平軸を独立してあおり(水平及び鉛直方向のミラー角度)調整する。第2アクチュエータ80は、第2制御信号に基づき、4象限光検出器50bで検知したレーザ光の出射光軸の向きが予め設定された向きになるように出射光軸調整ミラー30の角度を調整する。この設定は、例えば操作人が外部入力により信号処理部60に記憶させることができる。また、予め信号処理部60に設定されているとしてもよい。本実施例において、操作人は、出射光軸が4象限光検出器50bの中央に照射されるように設定したとする。この場合、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bが検知したレーザ光の出力がいずれも出力の合計値の25%となるように第2制御信号を生成して第2アクチュエータ80を制御する。図5(c)のように、出射光軸91が4象限光検出器50cに対して右上にずれている場合、信号処理部60は、第2制御信号を生成して第2アクチュエータ80に出力する。第2アクチュエータ80は、第2制御信号に基づき出射光軸調整ミラー30の角度を調整して、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bが検知したレーザ光の出力がいずれも出力の合計値の25%となるようにする。信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bが検知したレーザ光の出力がいずれも出力の合計値の25%となったところで、第2制御信号を介して第2アクチュエータ80の動作を停止させ、固定する。
なお、操作人は、必ずしも出射光軸が4象限光検出器50bの中央に照射されるように設定する必要は無く、自由に各光検知器に対するレーザ光の出力の分配値を設定することができる。また、上述した動作を行うことにより、光共振器自動補正方法を実現することができる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置によれば、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の出力の大きさを検知し、その出力の大きさに応じて第1共振器ミラー10の角度を調整するので、共振器の熱及び振動による機械的ひずみが生じた場合でも、自動的に第1共振器ミラー10の角度を補正し、レーザ光の高い出力を維持することができる。
また、信号処理部60は、4象限光検出器50により検知されたレーザ光の出射光軸の向きに基づき第2制御信号を生成し、レーザ光の出射光軸の向きが予め設定された向きになるように出射光軸調整ミラー30の角度を調整するので、共振器の熱及び振動による機械的ひずみが生じた場合でも、自動的に出射光軸調整ミラー30の角度を補正し、正しい光軸位置を維持することができる。
さらに、上述したように、4象限光検出器50を1つ備えるだけで、レーザ光の高い出力を維持するのみならず、正しい光軸位置を維持するという2つの効果が発生する。また、本発明は、構成が簡単であり、従来技術で説明したように操作人が定期的にミラーの角度調整を行う必要も無く、自動的に調整される。
また、光検知手段に4象限光検出器50を用いるので、容易にレーザ光全体の出力及び出射光軸の向きを同時に知ることができる。
次に、本発明の実施例2を説明する。図6は本発明の実施例2に係る光共振器自動補正装置の構成を示すブロック図である。この光共振器自動補正装置は、実施例1に係る光共振器自動補正装置と異なり、ビームスプリッタ40が無く、4象限光検出器50を出射光軸調整ミラー31の背面に備えている。
出射光軸調整ミラー31は、実施例1と同様に、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の出射光軸を調整する。また、出射光軸調整ミラー31は、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の一部を透過し、残りを反射する。出射光軸調整ミラー31により反射されたレーザ光は、例えば図示しない光ファイバ等に入力される。出射光軸調整ミラー31が透過させるレーザ光の強度は、強い強度である必要は無く、例えば第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の強度の数パーセント程度でよい。
4象限光検出器50は、実施例1と同様に、4つの光検知器により構成され、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振されたレーザ光の一部を検知する。具体的には、4象限光検出器50は、上述した出射光軸調整ミラー31を透過したレーザ光を検知する。
その他の構成は、実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
このように構成された本発明の実施例2に係る光共振器自動補正装置の動作を説明する。第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより増幅されたレーザ光を第2共振器ミラー20が外部に出力するところまでは実施例1と同様である。出射光軸調整ミラー31は、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振され第2共振器ミラー20側から出力されたレーザ光の出射光軸を調整するとともに、レーザ光の一部を透過させる。
出射光軸調整ミラー31を透過したレーザ光は、4象限光検出器50に入力される。第1制御信号の生成については実施例1と同様であり、信号処理部60は、4象限光検出器50を構成する光検知器51a、光検知器52a、光検知器53a、及び光検知器54aがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、合計値に基づき第1制御信号を生成して第1アクチュエータ70に出力する。
次に、信号処理部60による第2制御信号の生成について説明する。実施例1と同様に、例えば図5(b)において、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、その合計値に対するそれぞれの光検知器が検知した出力値に基づき第2制御信号を生成して第2アクチュエータ80に出力する。
第2アクチュエータ80は、第2制御信号に基づき、4象限光検出器50bで検知したレーザ光の出射光軸の向きが予め設定された向きになるように出射光軸調整ミラー31の角度を調整する。ここで、第1共振器ミラー10と第2共振器ミラー20とにより光共振され第2共振器ミラー20側から出力されたレーザ光は、出射光軸調整ミラー31の角度に依らず透過して4象限光検出器50に入力される。したがって、実施例2の構成においては、実施例1と異なり、4象限光検出器50に入力されたレーザ光の向きは、出射光軸調整ミラー31の角度を反映したものとはならない。そこで、信号処理部60は、4象限光検出器50に入力されたレーザ光の向きと、そのレーザ光を適切に反射させるための出射光軸調整ミラー31の角度との対応関係を示すテーブル又は関係式等を予め記憶する。さらに、信号処理部60は、光検知器51b、光検知器52b、光検知器53b、及び光検知器54bがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、その合計値に対するそれぞれの光検知器が検知した出力値に基づき入力されたレーザ光の向きを知るとともに、上述したレーザ光の向きとの対応関係を示すテーブル又は関係式等に基づき、第2制御信号を生成して第2アクチュエータ80に出力する。
なお、上述したように、4象限光検出器50に入力されたレーザ光の向きは、出射光軸調整ミラー31の角度を反映したものとはならないため、本実施例における光共振器自動補正装置は、出射光軸の調整は行わず、レーザ光の出力の調整のみを行うとしてもよい。この場合、信号処理部60は、4象限光検出器50を構成する光検知器51a、光検知器52a、光検知器53a、及び光検知器54aがそれぞれ検知したレーザ光の出力値を合計するとともに、合計値に基づき第1制御信号を生成して第1アクチュエータ70に出力するが、第2制御信号は生成せず、第2アクチュエータ80の制御も行わない。さらに、この場合、レーザ光の向きの情報は必要ないため、光共振器自動補正装置は、4象限光検出器50の代わりに、1個の光検知器を出射光軸調整ミラー31の背面に備える構成でもよい。
その他の動作については実施例1と同様であり、重複した説明を省略する。
以上説明したように、本発明の実施例2に係る光共振器自動補正装置によれば、実施例1の効果に加え、ビームスプリッタ40が不要であるため、さらに簡単な構成で自動的に共振器ミラーや出射光軸調整ミラーの角度を補正し、レーザ光の高い出力及び正しい光軸位置を維持することができる。
本発明は、入力されたシード光を増幅してレーザ光として出力する光共振器を備えた装置、例えば光波妨害装置、レーザ発振器等に適用可能である。
本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器の構成例を示す図である。 本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器の構成例を説明する図である。 本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器の構成例を説明する図である。 本発明の実施例1に係る光共振器自動補正装置の4象限光検出器における動作の詳細を示す図である。 本発明の実施例2に係る光共振器自動補正装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 第1共振器ミラー
20 第2共振器ミラー
30 出射光軸調整ミラー
31 出射光軸調整ミラー
40 ビームスプリッタ
50、50a、50b、50c 4象限光検出器
51a、52a、53a、54a 光検知器
51b、52b、53b、54b 光検知器
51c、52c、53c、54c 光検知器
60 信号処理部
70 第1アクチュエータ
80 第2アクチュエータ
90 出射光軸
91 出射光軸

Claims (5)

  1. 互いに対向配置された一対の共振器ミラーと、
    前記一対の共振器ミラーにより光共振されたレーザ光を検知する光検知手段と、
    前記光検知手段により検知されたレーザ光の出力の大きさに基づき第1制御信号を生成する信号処理部と、
    前記信号処理部により生成された第1制御信号に基づき前記一対の共振器ミラーの少なくとも一方の角度を調整する第1調整手段と、
    を備えることを特徴とする光共振器自動補正装置。
  2. 前記一対の共振器ミラーにより光共振されたレーザ光の出射光軸を調整する調整ミラーを備え、
    前記信号処理部は、前記光検知手段により検知されたレーザ光の出射光軸の向きに基づき第2制御信号を生成し、
    前記信号処理部により生成された第2制御信号に基づき前記調整ミラーの角度を調整する第2調整手段を備えることを特徴とする請求項1記載の光共振器自動補正装置。
  3. 前記光検知手段は、4つの光検知器により構成された4象限光検出器であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光共振器自動補正装置。
  4. 互いに対向配置された一対の共振器ミラーにより光共振されたレーザ光を検知する光検知ステップと、
    前記光検知ステップにより検知されたレーザ光の出力の大きさに基づき第1制御信号を生成する信号処理ステップと、
    前記信号処理ステップにより生成された第1制御信号に基づき前記一対の共振器ミラーの少なくとも一方の角度を調整する第1調整ステップと、
    を備えることを特徴とする光共振器自動補正方法。
  5. 前記信号処理ステップは、前記光検知ステップにより検知されたレーザ光の出射光軸の向きに基づき第2制御信号を生成し、
    前記信号処理ステップにより生成された第2制御信号に基づき前記一対の共振器ミラーにより光共振されたレーザ光の出射光軸を調整する調整ミラーの角度を調整する第2調整ステップを備えることを特徴とする請求項4記載の光共振器自動補正方法。
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