JP2008257505A - 辞書機能を備えた電子装置および電子辞書プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の辞書データベースを横断的に検索する場合に、検索結果を見易く表示し、見出し語の選択を容易に行うことを可能とする。
【解決手段】辞書機能を備えた電子装置1は、見出し語と説明情報とを対応付けた辞書データ41が複数種類記憶された複数辞書記憶手段4と、辞書データ中から入力文字に対応する見出し語を検索する見出し語検索手段7と、複数抽出された同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、同一見出し語に含まれる複数の見出し語をソートするソート手段7と、同一見出し語と、見出し語検索手段7により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを一覧表示する表示手段3と、同一見出し語が指定された場合に当該同一見出し語に含まれる複数の見出し語を展開表示する見出し語表示手段7と、指定された見出し語に対応付けられた説明情報を表示する説明情報表示手段3と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、辞書機能を備えた電子装置および電子辞書プログラムに関する。
従来から、国語辞典や英和辞典、和英辞典、英英辞典等の数種類の辞書データベースを内蔵した辞書機能を備えた電子装置(以下、電子辞書という。)が知られている。電子辞書の数種類の辞書データベースには、見出し語と、当該見出し語を説明、解説する説明情報とを対応付けた辞書データが辞書データベース毎にそれぞれ複数記憶されている。
従来の電子辞書は、複数種類の辞書データベースを有していても、国語辞典や英和辞典等として単独の機能でしか用いることができなかったが、近年、複数種類の辞書データベースを横断的に検索する、いわゆるマルチ辞書検索機能を備えた電子辞書が開発されている(例えば、特許文献1参照)。このマルチ辞書検索機能により、ユーザによって検索する語(以下、入力文字という。)が入力されると、電子辞書は、内蔵されている複数種類の辞書データベースを検索し、入力文字に適合した見出し語をディスプレイの画面にまとめて表示することが可能となる。
しかし、このような電子辞書では、内蔵される辞書データベースの種類が増えると、検索される見出し語の数も増大するため、例えば図28に示すように「きかんし」という入力文字を入力すると、複数種類の辞典の中からそれぞれ「気管支」や「機関士」、「機関紙」等の見出し語が抽出され、ディスプレイの画面上にユーザにとって必要のない情報までが複数行にわたって多数一覧表示されてしまう。そのため、表示が冗長になり、ユーザにとって分かりにくく、使い勝手が必ずしも良いものとは言えなかった。
また、例えば「きかんし」という入力文字を入力すると、「きかんし」という音を有する見出し語のマルチ辞書検索を行うだけでなく、前方一致検索を行って「気管支炎」や「機関車」等の見出し語を抽出して「気管支」等とともに一覧表示する電子辞書がある。しかし、このような電子辞書で上記のような表示を行うと、例えばユーザが「気管支カタル」という病名の意味を調べるために「きかんし」と入力すると、前述したように「きかんし」の音を有する見出し語が多数表示されてしまうため、画面を切り替えたり、画面下方に延々とスクロールしたりしないと目的の見出し語が見つからないという不都合を生じてしまう。
そこで、特許文献2では、前方一致検索等で検索された見出し語のうち、複数種類の辞書データベースに別々に蓄積されている同一の見出し語を、図29に示すように一つの見出し語(以下、同一見出し語という。)にまとめて表示する電子辞書が提案されている。この電子辞書では、例えば「気管支」という見出し語が国語辞典や和英辞典の辞書データベースに蓄積されている場合には、それらをまとめ、ディスプレイの画面上に辞書の種類を「国」「和」等の識別子としてそれらと同一見出し語とを併せて「国 和 気管支」、「国 和 機関士」のように一行ずつ表示することで、表示をコンパクトにして、ユーザの使い易さを向上させている。
特開2001−134567号公報 特開2004−302663号公報
しかしながら、特許文献2に記載された電子辞書では、内蔵される国語辞典として複数の国語辞典を備えるなど一種類の辞書あたりの辞書データベースの数が増大したり、国語辞典や和英辞典等だけでなく例えば百科事典や科学事典、医学事典等を備えるなど辞書データベースの種類が増大して、電子辞書に内蔵される辞書データベースが増大すると、ディスプレイの画面上には辞書の種類の識別子が多数表示され、それらと同一見出し語とを併せた一行の表示が長大になる。
そのため、表示が見づらくなり、ユーザが目的とする見出し語の説明が記載されている辞書を見出すのに手間がかかり、必ずしも使い勝手が良いものとはならない。
本発明の課題は、複数種類の辞書データベースを備え、複数種類の辞書データベースを横断的に検索する場合に、検索結果を見易く表示し、見出し語の選択を容易に行うことが可能な電子辞書すなわち辞書機能を備えた電子装置および電子辞書プログラムを提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、辞書機能を備えた電子装置において、
複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、
入力文字を入力する入力手段と、
前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力手段により入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索手段と、
前記見出し語検索手段により前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート手段と、
前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを一覧表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合に、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って展開表示する見出し語表示手段と、
指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示する説明情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置において、前記表示手段は、前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを五十音順又はアルファベット順に一覧表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、辞書機能を備えた電子装置において、
複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、
前記複数辞書記憶手段に記憶された前記見出し語のうち、見出し語の前方に共通部を有する複数の見出し語を当該共通部に対応付けて記憶する共通部記憶手段と、
入力文字を入力する入力手段と、
前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力手段により入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索手段と、
前記見出し語検索手段により前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート手段と、
前記同一見出し語および他の同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語が前記共通部記憶手段に記憶された前記共通部を有する場合に、共通部ごとに当該共通部をフォルダ名とするフォルダをそれぞれ作成し、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を、前記共通部をフォルダ名とするフォルダに格納するフォルダ格納手段と、
前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを一覧表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された任意の前記同一見出し語が指定された場合には、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って展開表示し、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を展開表示する見出し語表示手段と、
指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を前記表示手段に表示させる説明情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の辞書機能を備えた電子装置において、
前記表示手段は、前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを五十音順又はアルファベット順に一覧表示し、
前記見出し語表示手段は、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語及び単独の見出し語を五十音順又はアルファベット順に展開表示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の辞書機能を備えた電子装置において、
前記複数辞書記憶手段に記憶された前記複数種類の辞書データには、それぞれ専門度を表す指標が対応付けられて記憶されており、
前記ソートルールは、前記同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を、当該見出し語を含む辞書データに対応付けられた前記専門度を表す指標に応じてソートするというルールであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の辞書機能を備えた電子装置において、
前記複数辞書記憶手段に記憶された前記複数種類の辞書データの使用頻度をそれぞれカウントし、カウントされた辞書データごとの使用頻度情報を当該辞書データに対応付けて記憶する使用頻度計数手段を備え、
前記ソートルールは、前記同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を、当該見出し語を含む辞書データに対応付けられた前記使用頻度の高い順にソートするというルールであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、電子辞書プログラムにおいて、
複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段を備えるコンピュータに、
入力文字を入力する入力機能と、
前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力機能を介して入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索機能と、
前記見出し語検索機能を介して前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート機能と、
前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを表示手段に一覧表示する表示機能と、
前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合に、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って表示手段に展開表示させる見出し語表示機能と、
指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示手段に表示させる説明情報表示機能と、を実現させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、電子辞書プログラムにおいて、
複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、前記複数辞書記憶手段に記憶された前記見出し語のうち、見出し語の前方に共通部を有する複数の見出し語を当該共通部に対応付けて記憶する共通部記憶手段とを備えるコンピュータに、
入力文字を入力する入力機能と、
前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力機能を介して入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索機能と、
前記見出し語検索機能を介して前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート機能と、
前記同一見出し語および他の同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語が前記共通部記憶手段に記憶された前記共通部を有する場合に、共通部ごとに当該共通部をフォルダ名とするフォルダをそれぞれ作成し、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を、前記共通部をフォルダ名とするフォルダに格納するフォルダ格納機能と、
前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを表示手段に一覧表示する表示機能と、
前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合には、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って表示手段に展開表示させ、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を展開表示させる見出し語表示機能と、
指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示手段に表示させる説明情報表示機能と、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、辞書データベースに格納された複数種類の辞書データに同一の見出し語が複数収録されている場合に、その複数の同一の見出し語を同一見出し語として1つの見出し語にまとめ、それを一覧表示し、同一見出し語が指定された場合にだけその同一見出し語に含まれる複数の見出し語を展開表示させることで、複数種類の辞書データベースを横断的に検索する場合にも、検索結果を見易く表示し、見出し語の選択を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明に係る辞書機能を備えた電子装置および電子辞書プログラムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施形態では、辞書機能を備えた電子装置すなわち電子辞書が有する各種辞書機能の専門度に着目した電子辞書について説明する。
図1に、第1の実施形態に係る電子辞書の外観図を示す。本実施形態に係る電子辞書1は、図1(A)に示すように、主に、キーボード2と、表示手段であるディスプレイ3とを備えている。
キーボード2には、各種キー群21が設けられている。各キーには、それぞれ固有の機能が割り当てられており、ユーザによってこれらのキーが押下されて、電子辞書1が操作されるようになっている。キーボード2には、図1(B)に示すように、各種キー群21として、入力文字を入力する入力手段である文字キー22や、操作の確定等の指示入力用の決定キー23、カーソル位置の移動指示や指定する見出し語を選択するための上、下、右、左の各カーソルキー24a〜24dからなるカーソルキー24、電源を投入/切断するための電源キー25等が設けられている。
なお、辞書キー26は、電子辞書1においてそれぞれのキーに設定された単独の辞書機能を作動させる場合に押下されるキーであるが、本実施形態では、電源投入時に、自動的に電子辞書1に内蔵されている全ての辞書データベースを横断的に検索するマルチ辞書検索機能が作動するようになっており、辞書キー26は本実施形態には関係がない。また、入力手段をタッチパネル等で構成することも可能である。
ディスプレイ3には、各種キー群2の押下に応じた入力文字や、検索により抽出された見出し語や同一見出し語のほか、ユーザにより指定された見出し語に対応付けられた説明情報等が表示されるようになっている。なお、本実施形態では、ディスプレイ3は、ドットマトリクス液晶で構成されているものとして説明するが、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶であったり、PDP(Plasma Display Panel)であったり、他の表示装置とすることも可能である。
図2は、電子辞書1の機能構成を示すブロック図である。電子辞書1は、図2に示すように、キーボード2やディスプレイ3のほか、辞書データベース4、ROM(Read Only Memory)5、RAM(Random Access Memory)6等がCPU(Central Processing Unit)7に接続されて構成されている。
複数辞書記憶手段である辞書データベース4は、国語辞典等の各種辞書機能に対応して、各種辞書機能ごとに辞書データ41を備えており、電子辞書1が内蔵する複数種類の全ての辞書機能についての辞書データ41を記憶している。なお、本実施形態では、国語辞典、和英辞典、百科事典、科学事典および医学事典の5種類の辞書機能を有している電子辞書1について説明するが、これに限定されない。
辞書データ41は、図3(A)〜図3(C)にそれぞれ示す国語辞典、百科事典、医学事典の辞書データ41a〜41cのように、各種辞書機能に対応して、それぞれ複数の見出し語が収録され、各見出し語は当該見出し語の説明情報と対応付けられて構成されている。なお、本実施形態では、辞書データ41は、見出し語と文字による説明情報とが対応付けられている場合について説明するが、説明情報としては、文字による情報以外にも、静止画像データや動画データ、音声データ等を用いるように構成することも可能であり、また、それらを組み合わせることも可能である。
また、本実施形態では、図2に示すように、辞書データベース4は、辞書データごとの専門度テーブル42を備えている。専門度テーブル42は、図4に示すように、辞書データベース4に記憶されている複数種類の辞書データにそれぞれ対応付けられた専門度を表す指標のテーブルである。
本実施形態の専門度テーブル42では、辞書データごとの専門度を表す指標として、辞書データごとに数値が予め対応付けられており、医学に関連する辞書データには大きな数値が割り当てられ、より一般的な辞書データには小さな数値が割り当てられている。
なお、辞書データベース4には、この他にも、ローマ字入力とひらがなやカタカナを対応付けるテーブルなど必要に応じて種々のテーブルやデータが備えられる。
ROM5には、各種初期設定やハードウェアの検査、あるいは必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラム等が格納されている。CPU7は、電子辞書1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、電子辞書1の動作環境を設定するようになっている。
また、ROM5には、前記各プログラムのほか、CPU7に、キーボード2から入力文字が入力されると辞書データベース4に記憶された複数種類の辞書データ41中から入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出させるための見出し語検索プログラムが格納されている。
さらに、ROM5には、ソートプログラムが格納されている。ソートプログラムは、後述するように、CPU7に、複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合に当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を所定の第一ソートルールに従ってソートさせるためのプログラムであり、また、CPU7に、同一見出し語と単独の見出し語とを所定の第二ソートルールに従ってソートするためのプログラムである。
なお、複数の同一の見出し語とは、図3(A)〜(C)に示した国語辞典、百科事典、医学事典の辞書データ41a〜41cに収録されていて互いに完全一致する各見出し語「気管支」のような見出し語のことをいい、「気管支」と「気管支炎」や、「気管支」と「機関士」は、同一の見出し語ではない。また、単独の見出し語とは、1つの辞書データにのみ収録されていて他の辞書データからは同一の見出し語が抽出されない見出し語をいう。
本実施形態では、複数の同一の見出し語をソートする第一ソートルールとして、CPU7に、第一ソート手段として、前記専門度テーブル42に従ってその見出し語を含む辞書データに対応付けられた専門度を表す指標に応じてソートさせるようになっており、具体的には、CPU7はソートプログラムに従って専門度を表す数値が大きいものから順にソートするようになっている。
また、同一見出し語と単独の見出し語とをソートする第二ソートルールとしては、CPU7に、第二ソート手段として、それらを五十音順またはアルファベット順にソートさせるようになっている。
なお、図示を省略するが、ROM5には、この他にも、ソートプログラムに従ってソートされた見出し語や同一見出し語をディスプレイ3の画面上に一覧表示させる見出し語表示手段としてCPU7を機能させるための一覧表示プログラムや、ユーザに指定された見出し語に対応付けられた説明情報をディスプレイ3の画面上に表示させる説明情報表示手段としてCPU7を機能させるための説明情報表示プログラム等が記憶されている。
RAM6は、CPU7が実行する各種プログラムや、これらのプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。特に、本実施形態では、RAM6は、見出し語検索手段としてのCPU7が前記見出し語検索プログラムに従って検索し抽出した見出し語や同一見出し語を一時的に保存するための検索リスト一時保存領域を備えている。
CPU7は、キーボード2から入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送を行うようになっている。具体的には、CPU7は、キーボード2から入力される操作信号に応じてROM5に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果を表示するための表示制御信号を適宜ディスプレイ3に出力して、対応した表示情報を表示させるようになっている。
以下、本実施形態に係る電子辞書1のマルチ辞書検索における動作および電子辞書プログラムについて、図5〜図7に示すフローチャートと、図8〜図16に示す表示画面とを用いて説明する。なお、以下では、入力文字「きかんし」等を入力し、「気管支」の見出し語を検索する場合の操作を例にとって説明する。
図5は、電子辞書1のマルチ辞書検索の動作を示す基本フローチャートである。マルチ辞書検索では、まず、検索処理が行われる(ステップS1)。検索処理は、図6に示すフローチャートに従って行われる。
検索処理では、CPU7は、まず、ディスプレイ3の画面上にユーザに入力文字を入力させるための図8に示すような入力画面を表示させる。そして、入力画面の見出し語検索の欄に入力文字が入力されるまで待機する(ステップS20;NO)。
キーボード2の文字キー22を介して入力文字が入力されると(ステップS20;YES)、CPU7は、入力された入力文字をRAM6のメモリ領域に記憶させ、入力画面に表示する(ステップS21)。続いて押下されたキーが決定キー23でなければ(ステップS22;NO)、CPU7は、入力文字が入力されたか否かを判断して(ステップS20)、上記の動作を繰り返す。
また、図9に示すように入力画面で「きかんし」と入力され、決定キー23が押下されると(ステップS22;YES)、CPU7は、前述した見出し語検索プログラムに従って、辞書データベース4に記憶された複数種類の辞書データ41の全ての見出し語の中から入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索する(ステップS23)。
続いて、CPU7は、入力文字に該当する見出し語が検索されたか否かを判断し(ステップS24)、該当する見出し語がなければ(ステップS24;NO)、ディスプレイ3の画面上に該当する見出し語がない旨を表示する(ステップS25)。一方、該当する見出し語が検索されると(ステップS24;YES)、CPU7は、該当するとして抽出された全ての見出し語にその見出し語が収録されている辞書データの識別子を対応付けてRAM6の検索リスト一時保存領域に一時保存して(ステップS26)、検索処理(図5のステップS1)を終了する。
上記の検索処理で、「気管支」や「機関士」、「機関紙」、「気管支炎」、「帰還式衛星」等の見出し語が検索結果として抽出される。その際、国語辞典、百科事典、医学事典の辞書データ41a〜41c等から抽出された各見出し語「気管支」はそれぞれ別の見出し語とされ、国語辞典の辞書データ41aに収録されていた見出し語「気管支」には識別子「国語辞典」が対応付けられ、百科事典の辞書データ41bに収録されていた見出し語「気管支」には識別子「百科事典」が対応付けられる等してそれぞれ一時保存される。
CPU7は、続いて、ソート処理を行う(ステップS2)。ソート処理は、図7に示すフローチャートに従って行われる。
ソート処理では、CPU7は、前述したソートプログラムに従って、まず、検索により複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出されたか否かを判断し(ステップS30)、複数抽出されていれば(ステップS30;YES)、RAM6の検索リスト一時保存領域中で、当該複数の同一の見出し語を1つの同一見出し語としてまとめる(ステップS31)。上記の国語辞典、百科事典、医学事典の辞書データ41a〜41c等から抽出された同一の各見出し語「気管支」は、この段階で、同一見出し語「気管支」としてまとめられる。
続いて、CPU7は、その同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を前述した第一ソートルールに従ってソートする(ステップS32)。本実施形態では、前述したように、CPU7は、専門度テーブル42に基づいて、各見出し語が含まれる辞書データにそれぞれ対応付けられた専門度を表す指標である数値が大きいものから順に複数の同一の見出し語をソートする。
そのため、CPU7は、同一見出し語「気管支」では、それに含まれる複数の同一の各見出し語「気管支」を、医学事典の「気管支」、百科事典の「気管支」、和英辞典の「気管支」、国語辞典の「気管支」の順にソートし、各見出し語に順位を対応付ける。なお、本実施形態では、科学事典の辞書データには見出し語「気管支」が収録されていないものとする。
続いて、CPU7は、前述した検索処理(図6のステップS26)で各見出し語に対応付けられた辞書データの識別子とは別に、同一見出し語に対して、当該同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語のうち最高順位の見出し語の辞書データの識別子と記号「+」とをその同一見出し語に対応付ける(図7のステップS33)。
上記の同一見出し語「気管支」では最高順位である見出し語「気管支」の辞書データは医学事典であるから、同一見出し語「気管支」に辞書データの識別子「医学事典」と記号「+」とが対応付けられる。なお、この記号「+」は、後述するように、ディスプレイ3の画面上への表示の際に、表示されているのは同一見出し語であり、医学事典以外の辞書にも同一の見出し語が収録されていることを示す記号である。
続いて、CPU7は、同一見出し語と、同一の見出し語が他に抽出されなかった単独の見出し語(ステップS30;NO)とを、前述した第二ソートルールに従ってソートする(ステップS34)。本実施形態では、前述したように、CPU7は、同一見出し語と単独の見出し語とを五十音順またはアルファベット順にソートする。この場合、入力されている入力文字がひらがな、すなわち日本語であるから五十音順でソートし、各同一見出し語および単独の見出し語にソート番号を対応付けて、ソート処理(図5のステップS2)を終了する。
CPU7は、ソート処理を終了すると、ディスプレイ3の画面上に表示されている入力画面の一覧表示画面に、ソートした同一見出し語と単独の見出し語とをソート番号の順番に従って一覧表示させ、最上部の同一見出し語または単独の見出し語にカーソルを合わせる(図5のステップS3)。その際、図10に示すように、一覧表示画面には、同一見出し語または単独の見出し語と、その識別子と、同一見出し語の場合は記号「+」とがそれぞれ一行ずつ表示される。
図10の場合、「機関士」に記号「+」が表示されていることから、ユーザには「機関士」が同一見出し語であることが分かり、最高順位の辞書が百科事典であるが、百科事典以外の辞書にも同一の見出し語が収録されていることが分かる。また、見出し語「季刊誌」には記号「+」が表示されていないから、ユーザには見出し語「季刊誌」は和英辞典の機能でしか調べられないことが分かる。
また、同一の見出し語が複数種類の辞書データに複数収録されている場合にはそれらが同一見出し語にまとめられ、一覧表示画面には同一見出し語が表示されるから、図10に示すように、一覧表示画面に表示される同一見出し語や単独の見出し語は、互いにそれぞれ異なった見出し語となり、同じ見出し語が重複して表示されることがない。
一方、図10に示すように、本実施形態では、一覧表示画面の右方のプレビュー画面には、カーソルが合わされた見出し語に対応付けられた説明情報がプレビュー表示されるようになっている。すなわち、カーソルが合わされた見出し語が単独の見出し語である場合にはそれに対応付けられた説明情報がプレビュー表示され、同一見出し語である場合には、それに含まれる同一の見出し語のうち最高順位の見出し語に対応付けられた説明情報がプレビュー表示される。なお、このプレビュー表示は、図5のフローチャートには記載されないが、カーソルが合わされた同一見出し語や単独の見出し語に対して随時行われる。
続いて、CPU7は、ユーザからのキー操作を待ち、押下されたキーが決定キー23であれば(ステップS4;YES)、カーソルが合わされ指定された見出し語が単独の見出し語である場合にはそれに対応付けられた説明情報が全画面表示され、指定された見出し語が同一見出し語である場合には、それに含まれる同一の見出し語のうち最高順位の見出し語に対応付けられた説明情報が全画面表示される。
具体的には、図10のように、カーソルが同一見出し語「気管支」に合っている状態で決定キー23が押下されると、図11に示すように、同一見出し語「気管支」に含まれる同一の見出し語「気管支」のうち最高順位である医学事典の辞書データ41cの見出し語「気管支」に対応付けられた説明情報が全画面表示される。
なお、本実施形態では、図5のフローチャートでは記載が省略されているが、図11の全画面表示の状態で何らかのキーが押下されると、ディスプレイ3の表示が図10の入力画面表示に戻り、上カーソルキー24aや下カーソルキー24bを押下して他の見出し語にカーソル位置を移動させることができ、あるいは入力文字を新たに入力することもできるようになっている。
一方、CPU7は、図10の入力画面表示の状態で、押下されたキーが決定キー23ではなく(図5のステップS4;NO)、上カーソルキー24aや下カーソルキー24bであれば(ステップS6;YES)、指定された方向に一覧表示上でカーソル位置を移動させ(ステップS7)、ステップS4のキー操作の入力待ちの状態に戻る。
具体的には、図10の入力画面表示の状態で、下カーソルキー24bが3回押下されると、図12に示すようにカーソルが3つ下の単独の見出し語「季刊誌」に合わされた状態となり、この状態で決定キー23が押下されれば、図13に示すように、見出し語「季刊誌」が収録されている和英辞典の辞書データの見出し語「季刊誌」に対応付けられた説明情報が全画面表示される。
また、CPU7は、押下されたキーが決定キー23でも上下カーソルキー24a、24bでもなく(ステップS4、S6;NO)、右カーソルキー24cであれば(ステップS8;YES)、カーソルが合っている見出し語が同一見出し語であるか否かを判断する(ステップS9)。
なお、右カーソルキー24cが押下された際にカーソルが合っている見出し語が同一見出し語でなく単独の見出し語である場合(ステップS9;NO)、あるいは押下されたキーが決定キー23、上下カーソルキー24a、24b、右カーソルキー24cの何れでもない場合(ステップS8;NO)には、CPU7は、当該キー操作に対応するその他の処理を行うようになっている(ステップS10)。
その際、押下されたキーがCPU7に特別の動作を要求するものでない場合には、キー操作を無視し、何らキーが操作されなかったものとしてステップS4の処理等に戻るように構成することも可能である。この場合、カーソルが単独の見出し語に合っている状態で右カーソルキー24cが押下されても何ら表示は変化せず、キー操作の入力待ちの状態になる。
CPU7は、右カーソルキー24cが押下された際にカーソルが合っている見出し語が同一見出し語であれば(ステップS9;YES)、同一見出し語に含まれる同一の見出し語のうち、最高順位ではないため一覧表示中に表示されていない見出し語の識別子を、前述した第一ソートルールすなわち本実施形態の場合には前記専門度テーブル42に基づく専門度の数値が大きい見出し語から順に展開表示させる(ステップS11)。
具体的には、前述したように同一見出し語「気管支」に含まれる同一の複数の見出し語「気管支」が医学事典、百科事典、和英辞典、国語辞典の順にソートされ順位付けられている場合、図10の状態で右カーソルキー24cが押下されると、図14に示すように、最高順位であり既に一覧表示中に表示されている医学事典以外の見出し語の識別子が、順位に従って「百科事典」、「和英辞典」、「国語辞典」の順に左側から展開表示される。
そして、カーソル位置が、展開表示された各識別子の中で最高順位の識別子、すなわち最も左側に表示されている識別子に合わされる。
続いて、CPU7は、この状態でユーザからのキー操作を待ち、押下されたキーが決定キー23であれば(図5のステップS12;YES)、図示を省略するが、指定された識別子、すなわち図14の場合は百科事典の辞書データ41bに収録された見出し語「気管支」に対応付けられた説明情報を全画面表示する(図5のステップS5)。
また、押下されたキーが決定キー23ではなく(ステップS12;NO)、右カーソルキー24cや左カーソルキー24dであれば(ステップS13;YES)、CPU7は、指定された方向に展開表示上でカーソル位置を移動させ(ステップS14)、ステップS12のキー操作の入力待ちの状態に戻る。
具体的には、図14の状態で右カーソルキー24cを2回続けて押下すると、図15に示すようにカーソル位置が展開表示された識別子上で右側に2つずれて国語辞典の識別子に合う。そして、この状態で決定キー23を押下すると、カーソルが合わされ指定された国語辞典の辞書データ41a中の見出し語「気管支」に対応付けられた説明情報が図16に示すように全画面表示される。
なお、図10の状態で押下されたキーが決定キー23ではなく(図5のステップS12;NO)、右カーソルキー24cでも左カーソルキー24dでもなければ(ステップS13;NO)、CPU7は当該キー操作に対応するその他の処理を行う(ステップS15)。また、この場合も、押下されたキーがCPU7に特別の動作を要求するものでない場合には、キー操作を無視し、何らキーが操作されなかったものとしてステップS12のキー操作待ちの状態に戻ったり、展開表示を閉じてステップS4のキー操作待ちの状態に戻ったりするように構成することも可能である。
以上のように、本実施形態に係る電子辞書1すなわち辞書機能を備えた電子装置1および電子辞書プログラムによれば、複数種類の辞書データに同一の見出し語が複数収録されている場合には、その複数の同一の見出し語が同一見出し語としてまとめられ、五十音順等の第二ソートルールに従って同一見出し語や単独の見出し語がディスプレイの画面上に一覧表示される。
そのため、ディスプレイの一覧表示画面に一覧表示される検索結果である同一見出し語や単独の見出し語は、図10に示したように、同一のものが重複することなく全てが互いに異なったものとなるため、図28に示した従来例のように、同じ見出し語が多数重複して表示されて表示が冗長になることが防止され、検索結果をユーザに見易く表示することが可能となる。
また、複数種類の辞書データに同一の見出し語が複数収録されている場合にそれらを同一見出し語として1つにまとめ、一覧表示中には同一見出し語のみを表示させ、同一見出し語が指定された場合にだけその同一見出し語に含まれる複数の見出し語を展開表示させることで、辞書データベースに記憶される辞書データの種類が増加したり一種類あたりの辞書の辞書データ数が増加して電子辞書に備えられる辞書データの数が増大しても、一覧表示が長大になることはなく、ユーザにとって表示を見易くすることが可能となる。
さらに、同一見出し語に含まれる複数の見出し語が展開表示される際、第一ソートルールに従って決められた順位に基づいて展開表示されるため、ユーザはその中から目的の辞書を容易に見出すことができ、見出し語を容易に選択してその説明情報を的確に表示させることが可能となる。
また、通常、辞書の見出し語の並び順は五十音順またはアルファベット順であるから、本実施形態のように、一覧表示用に同一見出し語や単独の見出し語をソートする際の基準となる第二ソートルールを、同一見出し語と前記単独の見出し語とを五十音順またはアルファベット順にソートするというルールとすることで、一覧表示された同一見出し語や単独の見出し語の中から、ユーザが非常に容易に目的の見出し語を発見することが可能となる。
また、同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を予めソートし、その際のソートルールである第一ソートルールを、例えば医学に関連性が高いものから順に順位を割り当てるなど専門度に応じてソートするというルールとすることで、電子辞書に種々の専門性を持たせることが可能となる。また、それとともに、専門度が高い辞書機能に属する見出し語が常に優先的に表示されるようになるため、電子辞書の専門性を理解して使用するユーザに対して電子辞書を非常に使い易いものとすることができる。
[第2の実施の形態]
第1の実施形態に係る辞書機能を備えた電子装置1および電子辞書プログラムでは、電子辞書が有する各種辞書機能の専門度に着目したが、第2の実施形態に係る辞書機能を備えた電子装置および電子辞書プログラムでは、各種辞書機能に対するユーザの使用頻度に着目して、使用頻度が高い辞書機能を優先的に表示する辞書機能を備えた電子装置すなわち電子辞書について説明する。
本実施形態に係る電子辞書のうち、第1の実施形態に係る電子辞書1と同じ部材や処理については同一の符号を付して説明する。本実施形態では、電子辞書の外観構成は、図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
本実施形態に係る電子辞書100では、CPU7は、使用頻度計数手段として、複数種類の辞書データの使用頻度をそれぞれカウントするように構成されており、また、図17に示すように、RAM6には、カウントされた辞書データごとの使用頻度情報を辞書データに対応付けて記憶するための辞書の使用頻度情報用のメモリ領域が設けられている。
すなわち、CPU7は、図5に示した基本フローチャートにおいて、指定された見出し語に対応付けられた説明情報を全画面表示するごとに(ステップS5)、指定された見出し語が収録されている辞書データの使用頻度情報であるカウント数を1ずつ増加させ、辞書データに対応付けてRAM6の辞書の使用頻度情報用のメモリ領域に記憶させる。
また、ソート処理(ステップS2)における第一ソートルール(図7のステップS32)を、同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を当該見出し語が収録された辞書データに対応付けられた使用頻度の高い順に、すなわち使用頻度情報が大きい順にソートするというルールとする。
そして、同一見出し語に対して、当該同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語のうち最高順位の見出し語、すなわち使用頻度が最も高い辞書データの識別子と記号「+」とがその同一見出し語に対応付けられる(図7のステップS33)。
そのため、図5の基本フローチャートにおいて、同一見出し語と単独の見出し語とがディスプレイ3の一覧表示画面には、使用頻度が最も高い辞書データの識別子と記号「+」とが対応付けられた同一見出し語が表示される(ステップS3)。
また、非表示の同一の見出し語の識別子を展開表示する際には(ステップS11)、使用頻度が高いものから順に表示されるようになる。
以上のように、本実施形態に係る辞書機能を備えた電子装置100および電子辞書プログラムによれば、第1の実施形態に係る電子辞書1と同様の効果が得られるとともに、電子辞書が有する各種辞書機能のうち使用頻度が高い辞書機能に属する見出し語が優先的に表示されるようになる。そのため、ユーザが同一見出し語を展開表示することなく同一見出し語が表示された状態のまま決定キーを押下して目的の説明情報を全画面表示できる可能性が高くなり、ユーザにとって電子辞書が非常に使い易いものとなる。
[第3の実施の形態]
第3の実施形態に係る辞書機能を備えた電子装置すなわち電子辞書および電子辞書プログラムでは、入力された入力文字に関連する見出し語をより簡潔に表示することができる電子辞書および電子辞書プログラムについて説明する。
なお、本実施形態に係る電子辞書等は、第1の実施形態のように電子辞書が有する各種辞書機能の専門度に着目して構成することも、第2の実施形態のように各種辞書機能に対するユーザの使用頻度に着目して構成することも可能である。以下では、第1の実施形態に則して説明する。また、本実施形態においても、第1の実施形態に係る電子辞書1と同じ部材や処理については同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、電子辞書の外観構成は、図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
図18は、本実施形態に係る電子辞書200の機能構成を示すブロック図である。図18に示すように、本実施形態に係る電子辞書200の辞書データベース4には、国語辞典等の各種辞書機能ごとの辞書データ41や辞書データごとの専門度テーブル42のほかに、見出し語をその前方の共通部でまとめた見出し語共通部テーブル43が備えられている。
見出し語共通部テーブル43は、図19に示すように、辞書データベース4に記憶されている複数種類の辞書データ41に収録されている全ての見出し語のうち、見出し語の前方に共通する部分すなわち共通部を有する複数の見出し語が1つにまとめられ、当該共通部に対応付けて記憶されている。
具体的には、見出し語共通部テーブル43では「きかんし」の読みを有する「気管支」をその前方に共通部として有する「気管支炎」、「気管支拡張症」、「気管支カタル」等の見出し語がまとめられ、共通部「気管支」に対応付けられている。そして、そのような共通部を有する複数の見出し語が同様にまとめられ共通部に対応付けられてテーブルを構成している。なお、「気管支」と「機関紙」とは読みは同じでも異なる共通部である。
以下、本実施形態に係る電子辞書200のマルチ辞書検索における動作および電子辞書プログラムについて説明する。なお、本実施形態においても、入力文字「きかんし」等を入力し、「気管支」等の見出し語を検索する場合の操作を例にとって説明する。
図20に、電子辞書200のマルチ辞書検索の動作の基本フローチャートを示す。なお、第1の実施形態における処理と同じ処理を行うステップには、第1の実施形態の基本フローチャートにおける番号と同じステップ番号を付して説明する。
マルチ辞書検索で、まず検索処理が行われる(ステップS1)。検索処理は、図6に示した第1の実施形態のフローチャートと同じ手順(ステップS20〜S26)と同じ手順で行われる。しかし、続くソート処理(図20のステップS40)は、第1の実施形態の場合と多少異なる。ソート処理は、図21に示すフローチャートに従って行われる。
ソート処理では、CPU7が、複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出されていれば(ステップS30;YES)、当該複数の同一の見出し語を1つの同一見出し語としてまとめ(ステップS31)、同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を専門度に着目した第一ソートルールに従ってソートし(ステップS32)、同一見出し語に対して当該同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語のうち最高順位の見出し語の辞書データの識別子と記号「+」とを対応付ける(ステップS33)までは、第1の実施形態と同様である。
本実施形態では、続いて、CPU7は、前述した見出し語共通部テーブル43を参照して、同一見出し語と、他の同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語の中で、テーブル中の同じ共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語があるか否かを判断し(ステップS50)、同じ共通部を有するものがなければ(ステップS50;NO)、第1の実施形態と同様に、同一見出し語と単独の見出し語とを、本実施形態では五十音順でソートする第二ソートルールに従ってソートして(ステップS34)、ソート処理(図20のステップS40)を終了する。
また、同じ共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語があれば(ステップS50;YES)、CPU7は、当該共通部をフォルダ名とするフォルダをRAM6の検索リスト一時保存領域に作成する(ステップS51)。具体的には、「気管支炎」、「気管支拡張症」、「気管支カタル」等の同一見出し語や単独の見出し語が抽出されると、見出し語共通部テーブル43には共通部として「気管支」が分類されており、それらの見出し語はその共通部に含まれるから、RAM6の検索リスト一時保存領域に「気管支〜」をフォルダ名とするフォルダが作成される。
続いて、CPU7は、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を第三ソートルールに従ってソートする(ステップS52)。本実施形態では、第三ソートルールは、第二ソートルールと同様に同一見出し語と単独の見出し語とを五十音順またはアルファベット順にソートするルールとされている。従って、この場合、CPU7は、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を五十音順にソートし、各同一見出し語および単独の見出し語にソート番号を対応付ける。
そして、CPU7は、ソート番号が付された同一見出し語および単独の見出し語を該当するフォルダに格納する(ステップS53)。
CPU7は、以上の処理を行うと、フォルダと同一見出し語と単独の見出し語とを第二ソートルールに従ってソートして(ステップS34)、ソート処理(図20のステップS40)を終了する。
図20の基本フローチャートに示すように、ソート処理後の処理は、ほぼ第1の実施形態の場合と同様であるが、ステップS3の一覧表示により、図22に示すように、記号「+」が表示される同一見出し語や表示されない単独の見出し語のほか、フォルダがディスプレイ3の一覧表示画面に表示される。
なお、図22に示す表示画面と、図10に示した同じ条件での第1の実施形態における表示画面とを比較して分かるように、本実施形態では、共通部を有する同一見出し語や単独の見出し語がさらに1つのフォルダにまとめられるため、表示が一層コンパクトになる。
本実施形態では、図22の状態で下カーソルキー24bが3回押下されると(図20のステップS6;YES)、カーソル位置が3つ分下方に移動し(ステップS7)、図23に示すように、フォルダにカーソルが合った状態になる。
そして、この状態で、決定キー23が押下されると(図20のステップS4;YES)、指定された当該フォルダに格納された共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を前記第三ソートルールに従って展開表示させ、ソート番号が最高順位の同一見出し語または単独の見出し語に合わせるようになっている(ステップS42)。そして、キー操作の入力状態に戻る。
具体的には、図23の状態で決定キー23を押下すると、図24に示すように、フォルダ「気管支〜」に含まれる同一見出し語や単独の見出し語が一覧表示画面上に展開表示される。
このフォルダの表示およびフォルダが指定された場合のフォルダの展開表示以外の処理は、第1の実施形態と同様である。
すなわち、図24の状態では、見出し語「気管支炎」は記号「+」が表示されていることから同一見出し語であり、最高順位の医学事典以外の辞書データにも見出し語「気管支炎」が収録されていることが分かる。そして、この状態で決定キー23が押下されて指定すると(図20のステップS4;YES)、図25に示すように、同一見出し語「気管支炎」に含まれる同一の見出し語のうち最高順位の見出し語、すなわち医学辞典の辞書データの見出し語「気管支炎」に対応付けられた説明情報が全画面表示される(図20のステップS5)。
一方、上カーソルキー24aや下カーソルキー24bが押下されれば(ステップS6;YES)、カーソル位置が上下方向に移動する(ステップS7)。具体的には、図24の状態で、下カーソルキー24bが押下されれば、カーソル位置は同一見出し語「気管支拡張症」の位置に移動する。
また、図24の状態で、右カーソルキー24cが押下されると(図20のステップS8;YES)、見出し語「気管支炎」は同一見出し語であるから(ステップS9;YES)、同一見出し語「気管支炎」に含まれる非表示の見出し語「気管支炎」の識別子を、前述した第一ソートルールすなわち本実施形態の場合には前記専門度テーブル42に基づく専門度の数値が大きい見出し語から順に展開表示させる(ステップS11)。
そして、例えばさらに右カーソルキー24cが2回押下されると(ステップS13;YES)、カーソル位置が右側に2つ移動して(ステップS14)、図26に示す状態となる。そして、図26の状態で、決定キー23が押下されると(図20のステップS12;YES)、図27に示すように、指定された識別子「百科事典」の辞書データに収録された見出し語「気管支炎」に対応付けられた説明情報が全画面表示される(図20のステップS5)。
以上のように、本実施形態に係る電子辞書200すなわち辞書機能を備えた電子装置200および電子辞書プログラムによれば、第1の実施形態に係る電子辞書1と同様の効果が得られるとともに、見出し語の前側部分に共通部を有する同一見出し語や単独の見出し語をさらに1つのフォルダにまとめることで、見出し語の一覧表示が一層コンパクトになる。そのため、一覧表示が冗長になることが防止され、検索結果をユーザに見易く表示することが可能となる。
また、共通部を有する見出し語は、その共通部をフォルダ名に持つフォルダ内を検索すれば必ず見つかるから、ユーザにとって検索が容易になり、見出し語を容易に選択してその説明情報を的確に表示させることが可能となる。
電子辞書の外観図であり、(A)は全体の斜視図、(B)はキーボードの平面図である。 第1の実施形態における電子辞書の機能構成を示すブロック図である。 辞書データの例を示す図であり、(A)は国語辞典、(B)は百科事典、(C)は医学事典の辞書データを表す。 専門度テーブルの例を示す図である。 第1の実施形態における電子辞書のマルチ辞書検索の動作を示す基本フローチャートである。 検索処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるソート処理の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における全画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における全画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第1の実施形態における全画面表示の一例を示す図である。 第2の実施形態における電子辞書の機能構成を示すブロック図である。 第3の実施形態における電子辞書の機能構成を示すブロック図である。 見出し語共通部テーブルの例を示す図である。 第3の実施形態における電子辞書のマルチ辞書検索の動作を示す基本フローチャートである。 第3の実施形態におけるソート処理の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第3の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第3の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第3の実施形態における全画面表示の一例を示す図である。 第3の実施形態における画面表示の一例を示す図である。 第3の実施形態における全画面表示の一例を示す図である。 従来の電子辞書における画面表示の一例を示す図である。 従来の電子辞書における画面表示の一例を示す図である。
符号の説明
1 電子辞書
3 ディスプレイ
4 辞書データベース
7 CPU
22 文字キー
41、41a〜41c 辞書データ
42 専門度テーブル

Claims (8)

  1. 複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、
    入力文字を入力する入力手段と、
    前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力手段により入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索手段と、
    前記見出し語検索手段により前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート手段と、
    前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを一覧表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合に、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って展開表示する見出し語表示手段と、
    指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示する説明情報表示手段と、を備えることを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
  2. 前記表示手段は、前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを五十音順又はアルファベット順に一覧表示することを特徴とする請求項1に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  3. 複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、
    前記複数辞書記憶手段に記憶された前記見出し語のうち、見出し語の前方に共通部を有する複数の見出し語を当該共通部に対応付けて記憶する共通部記憶手段と、
    入力文字を入力する入力手段と、
    前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力手段により入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索手段と、
    前記見出し語検索手段により前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート手段と、
    前記同一見出し語および他の同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語が前記共通部記憶手段に記憶された前記共通部を有する場合に、共通部ごとに当該共通部をフォルダ名とするフォルダをそれぞれ作成し、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を、前記共通部をフォルダ名とするフォルダに格納するフォルダ格納手段と、
    前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを一覧表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示された任意の前記同一見出し語が指定された場合には、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って展開表示し、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を展開表示する見出し語表示手段と、
    指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を前記表示手段に表示させる説明情報表示手段と、を備えることを特徴とする辞書機能を備えた電子装置。
  4. 前記表示手段は、前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを五十音順又はアルファベット順に一覧表示し、
    前記見出し語表示手段は、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語及び単独の見出し語を五十音順又はアルファベット順に展開表示することを特徴とする請求項3に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  5. 前記複数辞書記憶手段に記憶された前記複数種類の辞書データには、それぞれ専門度を表す指標が対応付けられて記憶されており、
    前記ソートルールは、前記同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を、当該見出し語を含む辞書データに対応付けられた前記専門度を表す指標に応じてソートするというルールであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  6. 前記複数辞書記憶手段に記憶された前記複数種類の辞書データの使用頻度をそれぞれカウントし、カウントされた辞書データごとの使用頻度情報を当該辞書データに対応付けて記憶する使用頻度計数手段を備え、
    前記ソートルールは、前記同一見出し語に含まれる複数の同一の見出し語を、当該見出し語を含む辞書データに対応付けられた前記使用頻度の高い順にソートするというルールであることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の辞書機能を備えた電子装置。
  7. 複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段を備えるコンピュータに、
    入力文字を入力する入力機能と、
    前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力機能を介して入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索機能と、
    前記見出し語検索機能を介して前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート機能と、
    前記同一見出し語と、前記見出し語検索手段により抽出された見出し語のうち同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語とを表示手段に一覧表示する表示機能と、
    前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合に、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って表示手段に展開表示させる見出し語表示機能と、
    指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示手段に表示させる説明情報表示機能と、を実現させることを特徴とする電子辞書プログラム。
  8. 複数の見出し語について見出し語と当該見出し語の説明情報とをそれぞれ対応付けた辞書データが複数種類記憶された複数辞書記憶手段と、前記複数辞書記憶手段に記憶された前記見出し語のうち、見出し語の前方に共通部を有する複数の見出し語を当該共通部に対応付けて記憶する共通部記憶手段とを備えるコンピュータに、
    入力文字を入力する入力機能と、
    前記複数辞書記憶手段に記憶された複数種類の辞書データ中から前記入力機能を介して入力された入力文字に対応する見出し語を前方一致検索により検索して抽出する見出し語検索機能と、
    前記見出し語検索機能を介して前記複数種類の辞書データから同一の見出し語が複数抽出された場合には、当該複数の同一の見出し語を同一見出し語としてまとめ、当該同一見出し語に含まれる前記複数の同一の見出し語を所定のソートルールに従ってソートするソート機能と、
    前記同一見出し語および他の同一の見出し語が抽出されない単独の見出し語が前記共通部記憶手段に記憶された前記共通部を有する場合に、共通部ごとに当該共通部をフォルダ名とするフォルダをそれぞれ作成し、当該共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を、前記共通部をフォルダ名とするフォルダに格納するフォルダ格納機能と、
    前記フォルダと、前記フォルダに格納されていない前記同一見出し語と、前記フォルダに格納されていない前記単独の見出し語とを表示手段に一覧表示する表示機能と、
    前記表示手段に表示された任意の同一見出し語が指定された場合には、指定された当該同一見出し語に含まれる複数の前記見出し語を前記ソートルールに従って表示手段に展開表示させ、前記表示手段に表示された任意のフォルダが指定された場合には、指定された当該フォルダに格納された前記共通部を有する同一見出し語および単独の見出し語を展開表示させる見出し語表示機能と、
    指定された前記見出し語に対応付けられた前記説明情報を表示手段に表示させる説明情報表示機能と、を実現させることを特徴とする電子辞書プログラム。
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