JP2008257494A - 入力装置とその製造方法、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

入力装置とその製造方法、電気光学装置、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】入力手段を具備した電子機器における意匠性を向上させることができ、好ましく
は信頼性も向上させることができる入力装置を提供する。
【解決手段】本発明の入力装置40Aは、タッチパネル(入力パネル)4と、タッチパネ
ル4を収容する収容部45aが設けられたカバー部材45と、収容部45aに収容された
タッチパネル4の一主面4sとカバー部材45の主面45sとにわたって接着されるとと
もに、タッチパネル4の主面4sとカバー部材45の主面45sとの境界部の段差に沿っ
てタッチパネル4及びカバー部材45に密着するフィルム部材30と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力装置とその製造方法、電気光学装置、及び電子機器に関するものである
近年、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、パームトップ・コンピュータ
等の小型情報電子機器の普及に伴い、液晶パネル上に入力装置としてタッチパネルを搭載
した液晶装置が広く使用されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
特開2003−43450号公報
ところで、タッチパネルを備えた液晶装置を電子機器の表示部として用いる場合、タッ
チパネルを筐体の表面に露出させる必要があるため、通常はタッチパネルの額縁部分を筐
体で押さえて支持している。このような構造では、筐体とタッチパネルの操作面との間に
段差が形成されてしまい(図11参照)、筐体との一体的なデザインを採用することがで
きないためにデザインの自由度が低くなってしまう。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、入力手段を具備した電
子機器における意匠性を向上させることができ、好ましくは信頼性も向上させることがで
きる入力装置及び電気光学装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記課題を解決するために、入力パネルと、前記入力パネルを収容する収容
部が設けられたカバー部材と、前記収容部に収容された前記入力パネルの一主面と前記カ
バー部材の一主面とにわたって接着されるとともに、前記入力パネルの前記主面と前記カ
バー部材の前記主面との境界部に形成された段差に沿って前記入力パネル及び前記カバー
部材に密着するフィルム部材と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、前記フィルム部材を、前記入力パネルの主面と前記カバー部材の主
面との境界に形成された段差に倣うように変形させて接着しているので、フィルム部材の
表面は段差が緩和されて滑らかに連続する形状となり、段差に起因するデザイン性の低下
が生じるのを防止することができる。これにより、意匠性に優れた入力装置を実現できる

また、入力パネルの主面側にフィルム部材が配されるので、入力パネルがガラス基板を
有している場合には、ガラスが破損しても破片が飛散するのを防止できるようになる。
また、境界部をの段差を覆ってフィルム部材が接着されているので、段差部分に埃が溜
まったり、入力パネルとカバー部材との境界から水滴等が浸入するといったこともなくす
ことが可能であり、信頼性に優れた入力装置を実現できる。
前記カバー部材の前記主面と反対側の背面に、前記フィルム部材とともに前記入力パネ
ルを挟持する背面側フィルム部材が接着されている構成としてもよい。
このような構成とすれば、背面側フィルム部材によって入力パネルのパネル厚さ方向の
移動が規制されるので、入力パネルに対する入力操作時に入力器具や手指の押圧力で入力
パネルが奥側に押し込まれてしまうのを防止することができる。
前記フィルム部材が、前記入力パネルの前記主面の平面領域内に開口部を有する構成と
してもよい。
このようにフィルム部材に開口部を設けることで、入力パネルの操作面を露出させるこ
とができ、操作圧力を低減して快適な入力操作が行えるようになる。本発明では、入力パ
ネル及びカバー部材にフィルム部材を接着しているので、フィルム部材の開口部に大きな
段差が形成されることはなく、意匠性をほとんど損なうことなく操作性を向上させること
ができる。
前記フィルム部材が、第1樹脂層と、前記第1樹脂層よりも硬度の低い樹脂材料からな
る第2樹脂層とを積層した構造を有する構成としてもよい。このような構成とすれば、高
い柔軟性を有する第2樹脂層を備えていることで、入力パネルとカバー部材との境界部に
おいてフィルム部材を柔軟に変形させ、入力パネル及びカバー部材に対してフィルム部材
を良好に密着させることができる。
前記第2樹脂層が、前記入力パネルの平面領域内に開口部を有することが好ましい。こ
のような構成とすれば、入力パネル上により硬い第1樹脂層が配置されるので、入力操作
による摩耗や傷つきを良好に防止できる構成となる。
前記カバー部材の前記収容部に、前記入力パネルと当接して前記入力パネルを支持する
パネル支持部が形成されていることが好ましい。このような構成とすれば、パネル支持部
によって入力パネルのパネル厚さ方向の移動を規制できるので、カバー部材に対する入力
パネルの位置合わせが容易になり、またフィルム部材の接着も容易に行えるようになる。
前記パネル支持部が、前記収容部の内壁から前記収容部内に突出する枠状に形成されて
いることが好ましい。すなわち、パネル支持部は入力パネルの周縁部を押さえるように構
成されていることが好ましい。このような構成とすれば、パネル支持部により入力パネル
の周辺見切りを構成できる。また、収容部とは別にパネル支持部を設けておくことで、カ
バー部材と入力パネルとの境界部における段差の高さを低くすることができる。
前記入力パネルと前記カバー部材との間に接着剤が配されている構成としてもよい。こ
のような構成とすれば、カバー部材によって入力パネルをより安定に支持することができ
、製造工程における取り扱いの容易さ、入力操作時の信頼性などを向上させることができ
る。
次に、本発明の入力装置の製造方法は、入力パネルと前記入力パネルを支持するカバー
部材とを備えた入力装置の製造方法であって、前記カバー部材に形成された凹部又は開口
部からなる収容部に前記入力パネルを配置するパネル配置工程と、前記入力パネルの入力
操作面と、前記入力操作面側の前記カバー部材の主面とにわたってフィルム部材を配置す
るフィルム配置工程と、前記フィルム部材を加熱して軟化させ、前記入力パネルと前記カ
バー部材とに接着させる接着工程とを有することを特徴とする。
このような製造方法によれば、フィルム部材を極めて容易に入力パネル及びカバー部材
に接着することができ、またフィルム部材を変形させて前記境界部に倣う形状とすること
も簡便に行うことができる。
前記接着工程において、真空熱溶着法により前記フィルム部材を接着することが好まし
い。この製造方法によれば、フィルム部材の接着及び密着を極めて容易に効率よく行うこ
とができる。
前記主面と反対側の前記カバー部材の背面に、前記入力パネルを前記背面側から支持す
る背面側フィルム部材を接着する工程を有していてもよい。このような製造方法とすれば
、フィルム部材を接着する以前にカバー部材に対して入力パネルを固定することができる
ので、フィルム部材の接着を正確に行うことができ、歩留まり向上に寄与する製造方法と
なる。
前記フィルム部材が、第1樹脂層と、前記第1樹脂層よりも硬度の低い樹脂材料からな
る第2樹脂層とを積層した構造を有しており、前記フィルム配置工程において前記入力パ
ネルと前記カバー部材との境界部に前記第2樹脂層を配置することもできる。この製造方
法によれば、より柔軟性の高い第2樹脂層を配置していることで、境界部の形状に倣うよ
うにフィルム部材を変形させることが容易になる。
次に,本発明の電気光学装置は、入力パネルと、前記入力パネルを収容する収容部が設
けられたカバー部材と、前記収容部に収容された前記入力パネルの一主面と前記カバー部
材の一主面とにわたって接着されるとともに、前記入力パネルの前記主面と前記カバー部
材の前記主面との境界部に形成された段差に沿って前記入力パネル及び前記カバー部材に
密着するフィルム部材と、を有する入力装置と、前記入力装置の前記フィルム部材と反対
側に配設された電気光学パネルとを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係る入力装置により優れた意匠性が得られ、かつ、入力操
作と入力パネルを介した画像表示とが可能な電気光学装置を提供することができる。
前記電気光学パネルとしては、液晶パネルや有機ELパネル、電気泳動表示パネル等、
種々の表示装置を用いることができる。あるいは、プラズマディスプレイ装置やフィール
ドエミッションディスプレイ装置(電界放出表示装置:Field Emission Display:FED
)を用いることもできる。
本発明の電子機器は、先に記載の入力装置、又は電気光学装置を備えたことを特徴とす
る。この構成によれば、意匠性に優れた電子機器を提供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下で参照
する各図面においては、見やすくするために各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異
ならせてある。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態の第1構成例に係る入力装置40Aの概略断面図
である。図1(b)は同、第2構成例に係る入力装置40Bの概略断面図である。図2は
、図1に示す入力装置40Aの概略平面図である。図3は、タッチパネル4の構造を示す
分解斜視図である。
[第1構成例]
図1及び図2に示すように、本実施形態の入力装置40Aは、平面視略板状のカバー部
材45と、カバー部材45に形成された矩形状の開口部からなる収容部45a内に配置さ
れたアナログ型抵抗膜方式のタッチパネル(入力パネル)4と、カバー部材45の主面4
5s(図2手前側面)とタッチパネル4の主面4sとにわたって接着されたフィルム部材
30とを備えている。
カバー部材45の収容部45aの主面45s側の端部には、平面視枠状のパネル支持部
45A(図2には斜線模様を付して示されている。)が収容部45aの内壁から延出して
形成されている。パネル支持部45Aはフィルム部材30側からタッチパネル4の周縁部
を押さえるようにしてタッチパネル4を支持している。パネル支持部45Aはタッチパネ
ル4上に矩形状の開口部45bを有している。
フィルム部材30のカバー部材45側には、例えば印刷により形成された遮光膜46が
形成されており、遮光膜46はタッチパネル4の入力部40aに対応した平面領域内に矩
形状の開口部46aを有している。遮光膜46は平面視でカバー部材45を覆うように形
成されており、遮光膜46の開口部46aはパネル支持部45Aの開口部45bの内周に
沿うようにして開口部45bよりも内側に配置されている。
タッチパネル4の厚さとカバー部材45の収容部45aの深さはほぼ同じであり、タッ
チパネル4はカバー部材45の収容部45a内に収容された状態で、タッチパネル4の主
面4sとパネル支持部45Aの内面(タッチパネル4側の面)とが当接している。そして
、タッチパネル4の背面側(フィルム部材30と反対側)には、タッチパネル4の背面(
フィルム部材30と反対側の面)とカバー部材45の背面(フィルム部材30と反対側の
面)とにわたって接着された背面側フィルム部材31が配設されている。すなわち、入力
装置40Aにおいて、タッチパネル4は、枠状のパネル支持部45Aと背面側フィルム部
材31とに挟まれてパネル厚さ方向の移動を規制された状態でカバー部材45に支持され
ている。
なお、タッチパネル4から端子を引き出すフレキシブルプリント基板16aについては
、背面側フィルム部材31に設けられた図示略のスリット状の開口部を介して外側に引き
出されている。また、背面側フィルム部材31としては、フィルム部材30と同様、PE
T(ポリエチレンテレフタラート)等のポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンな
どの透明樹脂材料からなるフィルム材を用いることができる。
そして、カバー部材45とタッチパネル4とを平面視で覆うように配置されたフィルム
部材30は、カバー部材45の主面45sと、パネル支持部45Aの開口部45b内に露
出するタッチパネル4の主面4sとの境界部に形成された段差に倣う形状でカバー部材4
5及びタッチパネル4に接着されている。
つまり、平坦面であるカバー部材45及びパネル支持部45A上、並びにタッチパネル
4上ではフィルム部材30の表面が平坦面となっている。その一方で、パネル支持部45
Aの開口部45bにより形成されるタッチパネル4の主面4sとカバー部材45の主面4
5sとの間の段差部分においては、フィルム部材30が変形して段差を構成する部材の表
面に密着しており、その結果、フィルム部材30の表面にも段差部43が形成されている

なお、詳細は後述するが、このようにフィルム部材30をタッチパネル4とカバー部材
45とに密着させるには、熱溶着法や真空熱溶着法を用い、フィルム部材30を一時的に
軟化させることで極めて容易に行うことができる。
タッチパネル4は、所定のギャップを有して対向する前面側基板(第1の基板)8aと
背面側基板(第2の基板)8bを、これら2枚の基板8a、8bの周縁部に環状に設けた
シール材9によって接着一体化したものである。
図3に示すように、タッチパネル4の前面側基板8aは、透明基材である基板本体11
aの内面(背面側基板側の面)に、透明導電材料からなる一様な平面形状の面状電極(高
抵抗膜;第1の電極)12aが形成されており、面状電極12aの図示Y方向両端部(矩
形状の面状電極12aの対向する二辺端部)に一対の低抵抗膜13が形成された構成であ
る。前面側基板8aに形成された低抵抗膜13は、導通材17を介して、背面側基板8b
上に形成された補助電極18に導電接続され、さらにその補助電極18を介して端子部1
6に引き出されている。低抵抗膜13、14及び補助電極18はタッチパネル4の配線部
を構成しており、基板8a若しくは基板8bの周縁部に沿って形成されている。
一方、タッチパネル4の背面側基板8bは、透明基材である基板本体11bの内面(前
面側基板側の面)に、透明導電材料からなる一様な平面形状の面状電極(高抵抗膜;第2
の電極)12bが形成されており、面状電極12bのX方向両端部(矩形状の面状電極1
2bの対向する二辺端部)に一対の低抵抗膜14が形成された構成である。背面側基板8
bの辺端部には、低抵抗膜13及び低抵抗膜14から引き出された配線と接続された端子
部16が形成されている。
端子部16には、図1に示すように、フレキシブルプリント基板16aがACP(Anis
otropic Conductive Paste)やACF(Anisotropic Conductive Film)を介して接着さ
れ、端子部16と外部の制御回路とを電気的に接続するようになっている。
本実施形態において、前面側基板8aの外側面であって、面状電極12aの形成領域に
対応する平面領域が座標入力面(入力器具3や指等によって直接タッチパネル上の位置を
指示して入力操作を行なう操作面)である。
前面側基板8a及び背面側基板8bを構成する基板本体11a、11bには、いずれも
硬質のガラス基板が使用されている。前面側基板8aをガラス基板とすることで、プラス
チック基板を前面側基板に用いた場合のような基板や電極の劣化の問題は生じなくなる。
その一方で、硬質のガラス基板はプラスチックフィルム基板に比べて柔軟性が劣るため、
入力時の荷重が小さいと、十分に入力を行なうことができないという問題がある。そこで
本実施形態では、ガラス基板の厚さを0.1mm〜0.2mm程度にまで薄くすることで
操作性の問題を解消している。一方、背面側基板8bを構成する基板本体11bとしては
、液晶パネル等と同様の厚さのものを用いている。例えば、本例では、タッチパネル4の
背面側基板8bの厚さを0.5mm程度としている。
面状電極12a、12bは、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、
その面内全域でほぼ均一な面抵抗を有する。一方、低抵抗膜13、14、補助電極18及
び端子部16は、導電性の高い金属薄膜、例えばAu、Ag、Cu、Al、Cr、又はこ
れらの金属のうちのいずれか1種類以上を含む合金によって形成されている。
本実施形態では、前面側基板8a及び背面側基板8bの基板本体としてガラス基板を用
いているため、プラスチックフィルム基板を用いた従来のタッチパネルと異なり、高温の
熱処理や強酸性のエッチング溶液を使ったエッチング処理が可能である。このため、本実
施形態では、座標情報を検出するためのこれらの導電膜(面状電極12a、12b、補助
電極18、端子部16等)を、いずれもスパッタ法又は蒸着法等の真空プロセスを用いて
形成し、さらにエッチング処理により低抵抗膜13、14及び補助電極18を細線化し、
狭額縁の配線部を形成している。例えば、配線部にAPC(AgPdCu合金、比抵抗は
4×10−6Ωcm程度)を用いた場合、従来、銀ペーストで厚さ20μm、線幅1mm
で作った引き回し配線は、APCでは厚さ0.2μm、線幅0.1mmで作ることが可能
になる。また、銅、アルミニウム、クロムの比抵抗(Ωcm)は、それぞれ6×10−6
、6×10−6、5×10−5程度であるため、これらの金属を用いても、線幅を従来に
比べて1桁から2桁程度細くすることが可能である。
背面側基板8bの面状電極12b上には、樹脂材料等からなる緩衝部材15が配列形成
されている。緩衝部材15は、シリコーンやウレタン等の弾性材料(例えば、弾性率が1
×10N/m〜1×10N/mの範囲のもの)を用いることが好ましく、フォト
リソグラフィ法や印刷法を用いて面状電極12b上に形成することができる。この緩衝構
造は、基板8a、8bのギャップを制御するためのスペーサとしても機能する。
タッチパネル4上に接着されるフィルム部材30としては、PET(ポリエチレンテレ
フタラート)等のポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの透明樹脂材料から
なるフィルム材を用いることができる。入力装置40Aでは、タッチパネル4に対する座
標入力操作に際して入力器具3や手指等をフィルム部材30の表面で摺動させ、またタッ
チパネル4の背面側(フィルム部材30と反対側)に液晶パネル等の表示手段を配設して
表示装置としても使用される。そのため、フィルム部材30としては、操作による摩耗や
、カバー部材45やタッチパネル4の表面の傷つきを良好に防止でき、また良好な透過率
が得られるPETフィルムであることが好ましい。
フィルム部材30のカバー部材45側面に形成された遮光膜46は、例えば印刷により
黒色材料や白色材料を塗布して形成された着色膜である。本実施形態の場合には、タッチ
パネル4のシール材9が形成された領域や、端子部16が形成された部分の目隠しとして
機能し、タッチパネル4の背面側(フィルム部材30と反対側)に液晶パネル等の表示手
段を設けた場合には表示に対する周辺見切りとしても機能する。遮光膜46は遮光性を有
していれば任意の色のものを用いることができ、フィルム部材30側に模様が付されてい
ても構わない。
フィルム部材30には、遮光膜46のみならず、任意の色彩、模様からなるデザインを
施すことが可能である。かかるデザインはフィルム部材30のいずれの面にも形成可能で
あるが、印刷物の保護の観点からカバー部材45側に形成することが好ましい。
カバー部材45は、プラスチック板や金属板により構成されるものであり、所定の強度
を備えた基材であれば特に問題なく用いることができる。このカバー部材45は、タッチ
パネル4の支持体としてのみならず、例えば電子機器の操作パネルを構成する部材として
も使用可能であり、この場合にはタッチパネル内蔵の操作部として使用することができる
。また電子機器の操作部として入力装置40Aを利用する場合には、カバー部材45に操
作ボタンやスイッチ用の貫通孔を設けてもよく、このような加工は型抜きや削り出しによ
り容易に行うことができる。さらに、フィルム部材30には印刷を施すことができるため
、ボタンやスイッチの説明等の文字情報を印刷することができる。
上記構成を備えた本実施形態の入力装置40Aでは、カバー部材45に形成された収容
部45a内にタッチパネル4を配置し、タッチパネル4の主面4sとカバー部材45の主
面45sとにわたってフィルム部材30を接着しており、さらに、タッチパネル4の主面
4sとカバー部材45の主面45sとの間の段差形状に倣うようにフィルム部材30を密
着させている。これにより、従来は異なる材質のカバー部材(あるいは筐体)とタッチパ
ネルとが明確な境界と段差とを有して配置されていたのに対して、本実施形態ではフィル
ム部材30の表面が滑らかに連続する段差形状となる。そのため、従来に比して美観に優
れる表面を得られ、またデザインの自由度を向上させることができ、優れた意匠性を得ら
れる入力装置となっている。
また、従来のようにタッチパネルと筐体との間に段差がある場合には、その段差にほこ
りが溜まったり、水滴が付着したときに段差部分の隙間から筐体内に水滴が浸入しやすい
といった問題が生じるが、本実施形態ではカバー部材45を含む全面がフィルム部材30
に覆われているため、埃が溜まって美観を損ねたり、水滴が浸入して故障の原因となるこ
とがなく、信頼性に優れた入力装置となる。
本実施形態において、カバー部材45の主面45sとタッチパネル4の主面4sとの段
差に対するフィルム部材30の密着性をさらに良好なものとするには、上記段差を構成す
るパネル支持部45Aの開口部45bをフィルム部材30側へ広口の形状、すなわち側端
面が断面視で斜面形状(テーパー形状)を成す形状とすることが好ましい。
また、厚さ0.1〜0.2mm程度の薄型のガラス基板からなるタッチパネル4の前面
側基板8aにフィルム部材30が密着しているので、落下や異物の衝突によって前面側基
板8aが割れてしまった場合にも、フィルム部材30によってガラスの破片が飛散するの
を防止することができ、安全性に優れた入力装置を実現できる。特に本実施形態では、フ
ィルム部材30がタッチパネル4とカバー部材45とを含む一面を覆うように接着されて
いるため、フィルム部材30が極めて剥がれにくく、この点においても安全性に優れたも
のとなっている。
さらに本実施形態の入力装置40Aでは、タッチパネル4はカバー部材45のパネル支
持部45Aによりフィルム部材30側への移動が規制された状態となっている。したがっ
て、タッチパネル4の厚みに製造ばらつきが生じていても、カバー部材45の主面45s
とタッチパネル4の主面4sとの間の段差の高さがばらつくことはなく、フィルム部材3
0を安定的に段差に密着させることができ、歩留まりよく製造できるものなっている。
また本実施形態では、タッチパネル4をパネル支持部45Aに当接させて収容部45a
に収容し、カバー部材45の背面側に接着した背面側フィルム部材31によりタッチパネ
ル4を固定している。このような固定方法を採用していることで、簡便な工程でタッチパ
ネル4の装着が可能になっている。
なお、カバー部材45の主面45sとフィルム部材30(遮光膜46)との間に接着剤
を設けて両者を接着してもよい。また、タッチパネル4の主面4sとフィルム部材30の
タッチパネル4側の面との間に、両者を光学的に接着する接着剤を設けてフィルム部材3
0とタッチパネル4とを光学接着してもよい。
フィルム部材30とカバー部材45(及びタッチパネル4)との間に設けられる接着剤
(粘着剤)としては、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等、種々の粘着剤を用いること
ができる。フィルム部材30とタッチパネル4とを光学接着する場合にはシリコーン系の
粘着剤を用いることが好ましい。
ここで、タッチパネル4の入力操作について説明する。
タッチパネル4においては、端子部16に入力制御回路(図示略)が接続され、その入
力制御回路によって、ある時点では、背面側基板8bのX方向の両端部に位置する低抵抗
膜14、14の間に所定の電圧が印加され、前面側基板8aのY方向の両端部に位置する
低抵抗膜13、13の間には上記入力制御回路内の電圧測定手段(電圧測定回路あるいは
電圧測定素子、図示略)が導電接続される。この時点においては、背面側基板8bの面状
電極12bには、X方向に沿って直線的に電圧が変化する均一な電圧降下が発生し、X方
向の位置座標軸が等しい部位同士はほぼ同じ電位となるような電圧分布が構成される。こ
のとき前面側基板8aの座標入力面のある部位が入力器具3の先端で押圧されると、前面
側基板8aの面状電極12aと背面側基板8bの面状電極12bとが接触し、前面側基板
8aの面状電極12aを通して、入力器具3によって押圧された上記の部位に対応する位
置における面状電極12bの電圧が入力制御回路によって測定される。この測定された電
圧の値は、押圧された部位のX方向の位置座標と相関しているため、入力制御回路は入力
器具3で押圧された部位のX方向の位置を検出することができる。
一方、他のある時点では、入力制御回路によって前面側基板8aのY方向の両端部に位
置する低抵抗膜13、13の間に所定の電圧が印加され、背面側基板8bのY方向の両端
部に位置する低抵抗膜14、14の間には上記電圧測定手段が接続された状態となる。こ
の時点においては、前面側基板8aの面状電極12aには、Y方向に沿って均一な電圧降
下が発生し、直線的に電圧が変化する電圧分布が形成される。上記の入力制御回路は、入
力器具3で押圧された部位に対応する位置における前面側基板8aの面状電極12aの電
圧を背面側基板8bの面状電極12bを通して検出することによって、上述したX方向に
関する位置の場合と同様に、押圧部位のY方向の位置を検出することができる。
入力制御回路に対する上記2つの接続状態の切換えを短時間のうちに繰り返すことによ
って、入力制御回路は、入力器具3によって押圧された部位のX方向の位置座標値及びY
方向の位置座標軸を検出することができる。
また、本実施形態のタッチパネル4は、2枚のガラス基板をシール材によって接着一体
化した構造を有するため、基本的には液晶パネルを製造するのと同じ方法で製造すること
が可能である。このため、タッチパネル4の製造に用いる基板本体として、液晶パネルの
2枚の基板と略同じ厚さのものを用いれば、タッチパネル4の製造ラインを液晶パネルの
製造ラインと共通化することが可能になる。ただし、前面側基板8aについては座標入力
操作のために薄板化して可撓性を付与する必要があるので、0.5mm程度の厚さの2枚
の基板を貼り合わせた後、一方の基板にエッチング処理を施して0.1mm〜0.2mm
程度に薄くすればよい。製造工程の当初から薄くした基板を用いると、基板の取り扱いが
難しくなり、製造工程中に基板の割れ等を生じる場合があり、機械的衝撃に対して弱くな
る。上述したようにシール材9を介した貼り合わせ後に前面側の基板本体11aのみを薄
くすることでこのような製造工程での不具合が生じるのを効果的に防止することができる
<第1構成例の入力装置の製造方法>
次に、図4及び図5を参照して第1構成例に係る入力装置40Aの製造方法について説
明する。図4及び図5は入力装置40Aの製造工程を示す概略断面図である。図4及び図
5に示す断面構成は、図2に示すA−A’線に沿う位置における断面構成に相当する。
まず、図4(a)に示すように、収容部45aとパネル支持部45Aとを備えたカバー
部材45を用意する。カバー部材45は、樹脂材料からなるものであれば、射出成形によ
り容易に収容部45a及びパネル支持部45Aを備えたものを製造することができる。ま
た、金属材料からなるものであれば、削り出しやプレス加工により収容部45a及びパネ
ル支持部45Aを備えたものを製造することができる。
カバー部材45を用意したならば、別途作製したタッチパネル4を、入力操作面である
主面4sを、パネル支持部45Aが形成されたのと反対側の収容部45aの開口端側から
、収容部45a内にはめ込む。
タッチパネル4としては、従来公知の構造のものを用いることができるため、その製造
方法についても公知の製造方法を適用することができる。
タッチパネル4を収容部45aにはめ込むと、図4(b)に示すように、パネル支持部
45Aの開口部45bはタッチパネル4の主面4sよりも狭いため、タッチパネル4の主
面4sとパネル支持部45Aの背面45cとが当接した状態でタッチパネル4が収容部4
5a内に収容される。このとき、パネル支持部45Aの背面45cとタッチパネル4の主
面4sとの間に接着剤を設けておけば、タッチパネル4を収容部45aにはめ込むだけで
相応の強度でタッチパネル4を固定することができる。
その後、図4(b)に示すように、例えばPETフィルムからなる背面側フィルム部材
31をカバー部材45とタッチパネル4の背面側基板8bとにわたって接着する。背面側
フィルム部材31の接着には、例えばシリコーン系接着剤を用いることができる。
これにより、収容部45a内に収容されたタッチパネル4が、その背面側(パネル支持
部45Aと反対側)に接着された背面側フィルム部材31によって、カバー部材45に固
定される。
次に、図4(c)に示すように、例えばPETフィルムからなるフィルム部材30を用
意する。フィルム部材30のカバー部材45側となる面には、遮光膜46が印刷されてい
る。そして、図4(d)に示すように、フィルム部材30を印刷面をカバー部材45側に
向けた状態で、カバー部材45及びタッチパネル4を覆うようして配置する。このとき、
フィルム部材30表面の遮光膜46の開口部46aは、パネル支持部45Aの開口部45
b内に遮光膜46の開口部46aが配置されるように位置合わせされる。
次に、図5(a)に示すように、加熱装置350を用いてフィルム部材30を加熱する
ことで、フィルム部材30を軟化させ、フィルム部材30をタッチパネル4及びカバー部
材45に熱溶着させる。このような溶着方法としては、熱板溶着、真空熱溶着、振動溶着
、超音波溶着、レーザー溶着、インパルス溶着、高周波誘導加熱溶着、電磁誘導加熟溶着
、熱プレス溶着等の溶着方法を用いることができる。
すると、図5(b)に示すように、軟化したフィルム部材30はパネル支持部45Aの
開口部45b内に入り込み、タッチパネル4の主面4s、及びタッチパネル4とカバー部
材45との段差に沿うようにしてタッチパネル4及びカバー部材45に密着する。またこ
の工程により、フィルム部材30の表面には、タッチパネル4とカバー部材45との段差
に倣う形状の段差部43が形成される。
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、フィルム部材30を熱溶着する
ことでタッチパネル4、及びタッチパネル4とカバー部材45との段差に対して密着させ
るようになっているので、タッチパネル4とカバー部材45との段差がフィルム部材30
によって緩和されることでデザインの自由度が向上した入力装置40Aを簡便な工程で製
造することができる。
また、カバー部材45に設けられた収容部45aにタッチパネル4をはめ込み、さらに
タッチパネル4の背面側から背面側フィルム部材31を接着して固定しているので、極め
て簡便な工程でタッチパネル4をカバー部材45に固定することができる。
なお、フィルム部材30の表面に遮光膜46が印刷されていること等により、フィルム
部材30を熱溶着させるときのフィルム部材30の接着力が確保できなくなっている場合
には、遮光膜46の形成領域に対応するフィルム部材30の表面、あるいはカバー部材4
5の表面に接着剤を配置してもよい。
[第2構成例]
図1(b)に示す第2構成例に係る入力装置40Bでは、タッチパネル4とカバー部材
45の収容部45aの内壁部との間に、タッチパネル4を取り囲む平面視枠状に接着剤4
2が充填されている。したがって、タッチパネル4はフィルム部材30とカバー部材45
の双方に固着されている。
そして、タッチパネル4とカバー部材45との間に接着剤42が配された入力装置40
Bによれば、先に説明した入力装置40Aと同様の作用効果が得られるのに加え、以下の
ような作用効果が得られる。
まず、タッチパネル4を接着剤42によってカバー部材45に固定していることで、第
1構成例に係る背面側フィルム部材31が不要になる。そのため、例えばタッチパネル4
の背面側に液晶パネル等の表示手段を設け、タッチパネル4を透過して表示を行う場合に
、背面側フィルム部材31を透過する際の光損失や背面側フィルム部材31表面での反射
が生じなくなる分だけ、明るい表示を得られるようになる。
また、タッチパネル4は基板面方向及び基板厚さ方向のいずれの方向の移動も規制され
ているため、タッチパネル4の入力操作によりタッチパネル4が奥側に押し込まれたり、
落下等の衝撃により収容部45a内でタッチパネル4が動いたりすることがなく、操作性
及び耐久性に優れる入力装置とすることができる。
第2構成例に係る入力装置40Bは、図4及び図5を参照して説明した第1構成例に係
る入力装置40Aと同様にして製造可能である。ただし、入力装置40Bでは背面側フィ
ルム部材31が不要であるから、図4(b)に示した背面側フィルム部材31を接着する
工程に代えて、収容部45a内に配置したタッチパネル4と収容部45aの内壁との間に
、接着剤42を配する工程を設ければよい。この場合において、接着剤42はタッチパネ
ル4を収容部45a内に収容した後でディスペンサ等により所定位置に塗布することがで
きるが、収容部45a内に収容するタッチパネル4の側面部にあらかじめ接着剤42を塗
布しておいてもよい。あるいは、収容部45aの内壁面にあらかじめ接着剤42を塗布し
ておいてもよい。
[第3構成例]
次に、図6は、第1の実施形態の入力装置の第3構成例である入力装置40Cの概略断
面図である。図6は、第1構成例における図1(a)に相当する図である。
本例の入力装置40Cが第2構成例の入力装置40Bと異なる点は、カバー部材45と
タッチパネル4とにわたって形成されたフィルム部材130が、第1樹脂層131と、第
2樹脂層132とを積層した構成を備えている点である。したがって、図6において図1
と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、フィルム部材130は、カバー部材45の主面45sと、パネル支
持部45Aの開口部45bから露出するタッチパネル4の主面4sとを覆う平面形状の第
1樹脂層131と、第1樹脂層131のカバー部材45と反対側の面に形成された第2樹
脂層132とを備えている。
第1樹脂層131は、第1構成例及び第2構成例の単層構造のフィルム部材30と同様
、PET(ポリエチレンテレフタラート)等のポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピ
レンなどの透明樹脂材料からなるフィルム材を用いることができる。
第2樹脂層132は、図6に示すように、第1樹脂層131上に部分的に形成されてお
り、遮光膜46と同様の平面視略矩形枠状を成して遮光膜46と平面的に重なって配置さ
れている。第2樹脂層132は、遮光膜46の開口部46aに対応する平面視矩形状の開
口部132aを有しており、かかる開口部132aは遮光膜46の開口部46aの内側に
形成されている。第2樹脂層132の開口部132a内には、下層側の第1樹脂層131
が露出している。
第2樹脂層132は、第1樹脂層131を構成する樹脂材料よりも硬度の低い(柔軟性
の高い)樹脂材料を用いて形成される。例えば、第1樹脂層131がPETフィルムから
なるものであれば、第2樹脂層132はポリエチレンやウレタン、アクリル等を用いて形
成される。
上記構成を備えた本例の入力装置40Cでは、フィルム部材130が第1樹脂層131
と第2樹脂層132との2層構造とされている。かかる構成のフィルム部材30は、タッ
チパネル4及びカバー部材45に熱溶着させる際に、第1樹脂層131に比して硬度の低
い樹脂材料を用いて形成された第2樹脂層132が軟化して広がるため、タッチパネル4
とカバー部材45との境界部の段差に対するフィルム部材130の付き回りを良好なもの
とし、フィルム部材130とタッチパネル4及びカバー部材45との密着性を向上させる
ことができる。これにより、信頼性及び意匠性の双方に優れた入力装置を実現することが
できる。
また、入力装置40Cにおいて、タッチパネル4上には相対的に高硬度の第1樹脂層1
31が露出しているので、タッチパネル4に対する座標入力操作に際して入力器具3や手
指等を摺動させる面において、操作による摩耗や、カバー部材45やタッチパネル4の表
面の傷つきを良好に防止できる構成となっている。第1樹脂層131としては、前記摩耗
や傷つきを良好に防止でき、また良好な透過率が得られるPETフィルムを用いることが
好ましい。
なお、本例では、遮光膜46と平面視でほぼ重なる略矩形枠状に第2樹脂層132を形
成した場合について説明したが、第2樹脂層132はタッチパネル4とカバー部材45と
の境界部に形成された段差に沿ってフィルム部材130を密着させることを目的として設
けられているので、本例の場合には、タッチパネル4とカバー部材45との境界部に少な
くとも設けられていれば所期の目的を達成することができる。
また第2樹脂層132は、タッチパネル4とカバー部材45との境界部に限らず、他の
段差が形成されている領域にも配置することができる。例えば、カバー部材45の主面4
5sに突起や凹部が形成されている場合に、これらの突起や凹部と平面視で重なる位置に
選択的に第2樹脂層132を形成すれば、突起や凹部が形成されている部位に良好にフィ
ルム部材130を密着させることができる。
また本例では、2層構造のフィルム部材130を接着した構成について説明したが、フ
ィルム部材130に代えて、3層以上の樹脂層を積層したフィルム部材を設けてもよい。
硬度の異なる複数の樹脂層を選択的に平面配置してなるフィルム部材を用いることで、溶
着時の密着性(凹凸に対する追従性)を高度に制御でき、入力装置の信頼性及び意匠性の
向上を図ることができる。
さらに、フィルム部材130に代えて、平面領域内に硬度の異なる樹脂膜が区画形成さ
れている構成のフィルム部材を用いてもよい。例えば、タッチパネル4の主面4sに対応
する平面視矩形状のPETフィルムと、このPETフィルムを平面視で取り囲むように配
置されたポリエチレンフィルムとを、両者が接する部分で一体化したフィルム部材を用い
ることもできる。
<第3構成例の入力装置の製造方法>
次に、図7を参照して第3構成例に係る入力装置40Cの製造方法について説明する。
図7は入力装置40Cの製造工程を示す概略断面図である。図7に示す断面構成は、図2
に示すA−A’線に沿う位置における断面構成に相当する。
まず、図7(a)に示すように、収容部45aとパネル支持部45Aとを備えたカバー
部材45を用意し、別途作製したタッチパネル4を、入力操作面である主面4sを、パネ
ル支持部45Aが形成されたのと反対側の収容部45aの開口端側から、収容部45a内
にはめ込む。その後、例えばPETフィルムからなる背面側フィルム部材31をカバー部
材45とタッチパネル4の背面側基板8bとにわたって接着する。
また、図7(a)に示すように、例えばPETフィルムからなる第1樹脂層131と、
例えばポリエチレンフィルムからなる第2樹脂層132とを積層してなるフィルム部材1
30を用意する。フィルム部材30のカバー部材45側となる面には、遮光膜46が印刷
されている。
そして、図7(b)に示すように、フィルム部材130を印刷面をカバー部材45側に
向けた状態で、カバー部材45及びタッチパネル4を覆うようして配置する。このとき、
フィルム部材130表面の遮光膜46の開口部46aは、パネル支持部45Aの開口部4
5b内に遮光膜46の開口部46aが配置されるように位置合わせされる。
次に、図7(c)に示すように、加熱装置350を用いてフィルム部材130を加熱す
ることで、フィルム部材130を軟化させ、フィルム部材130をタッチパネル4及びカ
バー部材45に熱溶着させる。このような溶着方法としては、熱板溶着、真空熱溶着、振
動溶着、超音波溶着、レーザー溶着、インパルス溶着、高周波誘導加熱溶着、電磁誘導加
熟溶着、熱プレス溶着等の溶着方法を用いることができる。
すると、図7(d)に示すように、軟化したフィルム部材130はパネル支持部45A
の開口部45b内に入り込み、タッチパネル4の主面4s、及びタッチパネル4とカバー
部材45との段差に沿うようにしてタッチパネル4及びカバー部材45に密着する。また
この工程により、フィルム部材130の表面には、タッチパネル4とカバー部材45との
段差に倣う形状の段差部43が形成される。
本実施形態では、フィルム部材130の第1樹脂層131上に硬度の低い樹脂材料から
なる第2樹脂層132が形成されているため、加熱装置350による加熱によって、より
柔軟性の高い第2樹脂層132が第1樹脂層131上で広がる。これにより、フィルム部
材130が円滑にタッチパネル4とカバー部材45との段差に密着するようになっている
以上説明したように、本実施形態の製造方法によれば、2層構造のフィルム部材130
を熱溶着することでタッチパネル4、及びタッチパネル4とカバー部材45との段差に対
して密着させるようになっているので、タッチパネル4とカバー部材45との段差に対し
て円滑にフィルム部材130を密着させることができる。よって、前記段差が効果的に緩
和され、デザインの自由度が向上した入力装置40Cを簡便な工程で製造することができ
る。
また、カバー部材45に設けられた収容部45aにタッチパネル4をはめ込み、さらに
タッチパネル4の背面側から背面側フィルム部材31を接着して固定しているので、極め
て簡便な工程でタッチパネル4をカバー部材45に固定することができる。
[第4及び第5構成例]
次に、図8(a)は、第1の実施形態の入力装置の第4構成例である入力装置40Dの
概略断面図である。図8(b)は、同、第5構成例である入力装置40Eの概略断面図で
ある。図8(a)及び図8(b)は、第1構成例における図1(a)に相当する図である
第4構成例の入力装置40Dは第1構成例の入力装置40Aを基本構成としており、カ
バー部材45とタッチパネル4とにわたって形成されたフィルム部材30に開口部30a
が形成されている点で異なっている。
また、第5構成例の入力装置40Eは第3構成例の入力装置40Cを基本構成としてお
り、カバー部材45とタッチパネル4とにわたって形成されたフィルム部材130に開口
部130aが形成されている点で異なっている。
したがって、図8において図1及び図6と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細
な説明は省略する。
図8(a)に示すように、第4構成例に係る入力装置40Dにおけるフィルム部材30
の開口部30aは、タッチパネル4の周縁部に重なるように形成された遮光膜46の開口
部46aの端縁に沿う矩形状に形成されており、タッチパネル4の入力操作部となる平面
領域に対応して開口している。
また図8(b)に示すように、第5構成例に係る入力装置40Eにおけるフィルム部材
130の開口部130aについても、タッチパネル4の周縁部に重なるように形成された
遮光膜46の開口部46aの端縁に沿う矩形状に形成されており、タッチパネル4の入力
操作部となる平面領域に対応して開口している。
したがって、入力装置40D、40Eでは、タッチパネル4に対する入力操作を、前面
側基板8a上で直接入力器具3や手指を摺動させて行うようになっている。
上記構成を備えた第4及び第5構成例の入力装置40D、40Eでは、タッチパネル4
に対する入力操作を、前面側基板8aを直接押圧して行うようになっているので、フィル
ム部材30を介して入力操作を行う第1構成例の入力装置40A、及びフィルム部材13
0を介して入力操作を行う第3構成例の入力装置40Cに比して操作圧力が低くなり、快
適に入力操作を行うことができる。
なお、第4及び第5構成例では、フィルム部材30及びフィルム部材130を部分的に
除去して開口部30a、130aを形成しているため、フィルム部材30あるいはフィル
ム部材130とタッチパネル4とが接着される領域はタッチパネル4(前面側基板8a)
の周縁領域のみである。この周縁領域の幅は、タッチパネル4のサイズにもよるが通常は
少なくとも数mm程度を確保できるため、フィルム部材30又はフィルム部材130と、
タッチパネル4との接着強度は確保可能である。
ただし、先の構成例の入力装置40A、40Cと比較すると接着面積が狭く、接着強度
が低くなっているため、第4及び第5構成例の入力装置40D、40Eにおいては、第2
構成例に係る入力装置40Bと同様に、タッチパネル4とカバー部材45との隙間に接着
剤42を配してカバー部材45とタッチパネル4とを接着しておくことが好ましい。
また第4及び第5構成例の場合、図8に示すように、フィルム部材30又はフィルム部
材130のカバー部材45側に形成された遮光膜46は、それぞれ、フィルム部材30の
開口部30aの外側、及びフィルム部材130の開口部130aの外側に形成し、遮光膜
46の端縁が開口部30a、130a内に露出しないようにすることが好ましい。このよ
うな構成とすることで、遮光膜46とフィルム部材30,130との界面から剥離が生じ
るのを防止でき、また遮光膜46を効果的に保護することができる。
さらに、第4及び第5構成例では、タッチパネル4の前面側基板8aが露出する構造で
あるため、前面側基板8aの基板本体11aがガラス基板であると落下等の衝撃によりガ
ラス基板が破損したときに破片が飛散するおそれがある。したがって本例のような構成を
採用する場合には、前面側基板8aの基板本体11aとして高強度のガラス基板やプラス
チック基板を用いることが好ましい。あるいは、基板本体11aの表面に透明樹脂を塗布
するなどして保護層を形成するとよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態である電気光学装置について、図9を参照しつつ説明す
る。
図9は第2の実施形態に係る電気光学装置の一例であるタッチパネル一体型の液晶装置
を示す概略断面図である。
図9に示す液晶装置100Aは、表示部である液晶パネル(電気光学パネル)2と、そ
の前面側(図示上側;観察側)に配設された先の実施形態の入力装置40Aとを備えて構
成されている。
入力装置40Aは、先に記載のように、アナログ型抵抗膜方式のタッチパネル(入力パ
ネル)4と、タッチパネル4を収容する収容部45aを備えたカバー部材45と、タッチ
パネル4及びカバー部材45を覆うようにしてカバー部材45の主面45sとタッチパネ
ル4の主面4sとに接着されたフィルム部材30と、タッチパネル4の背面側に接着され
た背面側フィルム部材31と、を備えている。
液晶パネル2は、透光性の弾性体(例えば、ガラスとの屈折率差が空気よりも小さいシ
リコンゲル、アクリルゲル、ウレタンゲル、ウレタンゴム等の透光性の弾性体)を含む接
着剤50によって、タッチパネル4の背面側に接着された背面側フィルム部材31と光学
接着されている。接着剤50を弾性体により構成することで、タッチパネル4に入力操作
を行う際の押圧力を弾性体が吸収するので、入力操作によって液晶パネル2の基板が歪む
ことによる表示むらを抑制できる。
液晶パネル2は、液晶(電気光学物質)32を挟んで対向する前面側基板(第3の基板
)22aと背面側基板(第4の基板)22bとを、これら2枚の基板の周縁部に環状に設
けたシール材23によって接着一体化したものである。観察側に配置された前面側基板2
2aは、透明基板である基板本体24aの液晶層側の面に、透明導電材料からなる前面側
電極26aや配向膜(図示略)等を有する液晶制御層を形成した構成を備える。観察側と
は反対側(液晶層32を挟んで前面側基板22aと反対側)に配置された背面側基板22
bは、透明基板である基板本体24bの液晶層側の面に、透明導電材料からなる背面側電
極26bや配向膜(図示略)等を有する液晶配向制御層を形成した構成を備えている。
前面側基板22aと背面側基板22bとの間には、基板22a、22b間の距離(セル
ギャップ)を一定に保持するための粒状のスペーサ29が分散配置されている。液晶パネ
ル2は、パッシブマトリクス型又はアクティブマトリクス型のいずれであってもよく、液
晶の配向形態も、TN型、VAN型、STN型、強誘電型、反強誘電型等の種々の公知の
形態が採用できる。また、いずれかの基板にカラーフィルタを配置してカラー表示を行な
わせることも可能である。さらに、背面側基板22bに反射膜を形成して反射型の液晶表
示装置を構成してもよく、この反射膜に開口部やスリット等の透光部を形成して、半透過
反射型の液晶表示装置を構成することもできる。
前面側基板22aには、背面側基板22bの外周側に張り出した張出部24cが設けら
れている。この張出部24cは実装端子形成領域として使用するものである。張出部24
cには図示略の配線パターンが形成されており、前面側基板22aの前面側電極26a、
及び背面側基板22bの背面側電極26bは、図示略の配線パターンや導通材を介して張
出部24cの配線パターンに電気的に接続されている。そして、張出部24cの配線パタ
ーンに対して、液晶パネル2を電気的に駆動する液晶駆動用IC(電子部品)36がCOG
実装されている。液晶駆動用IC36の実装形態としては、COG実装以外にも、FPC
実装等の他の形態を採用することができる。
本実施形態では、液晶パネル2の張出部24cが、タッチパネル4の端子部16が形成
された領域(背面側基板8bが前面側基板8aよりも張り出した領域)に平面的に重なる
ようにしてタッチパネル4と液晶パネル2とが配置されている。このように配置すること
で、液晶パネル2の額縁領域も遮光膜46により目隠しされる。また、タッチパネル4の
背面側基板8bと、液晶パネル2の前面側基板22aとが重なる領域を最も大きくとるこ
とができるため、タッチパネル4と液晶パネル2との接着信頼性を向上させることができ
る。また、外部回路への接続端子が形成された領域がタッチパネル4と液晶パネル2とで
接近して配置されるので、外部回路への接続を容易に行うことができる。
なお、図面では省略しているが、液晶パネル2の前面側基板22aの外面側、及び背面
側基板22bの外面側には、それぞれ偏光板が設けられている。これら一対の偏光板は、
いずれか一方が基板本体24a又は基板本体24bの液晶層32側に形成されていてもよ
い。また、背面側基板22bの外側には照明装置(バックライト)が配設される。
以上の構成を備えた本例の液晶装置100Aによれば、先の実施形態の入力装置40A
と、入力装置40Aの背面側フィルム部材31と接着された液晶パネル2とを具備したこ
とで、タッチパネル4を透過した表示が可能なものとなっている。
そして、本実施形態の液晶装置では、表示面側に接着されたフィルム部材30によって
、タッチパネル4とカバー部材45との間の段差が滑らかに連続する形状となっており、
またフィルム部材30には任意の印刷を施すことができるので、デザインの自由度が高く
、優れた意匠性を得られる液晶装置となっている。
また本実施形態の液晶装置では、タッチパネル4の前面側にフィルム部材30が配設さ
れているので、前面側基板8aにガラス基板を用いたタッチパネル4を安全に用いること
ができる。2枚の基板本体11a、11bの双方にガラス基板を用いたタッチパネルは、
基板本体11aがプラスチック基板であるものや、基板本体11a、11bの双方がプラ
スチック基板であるものに比して高い透過率が得られるため、従来に比して明るく高画質
の表示が得られるものとなる。
なお、本実施形態では液晶パネル2と入力装置40Aとを組み合わせた構成の液晶装置
について説明したが、液晶パネル2と入力装置40B〜40Eのいずれかとを組み合わせ
てもよい。また、液晶パネル2に代えて、有機ELパネル等の他の表示手段を配置しても
よい。
(電子機器)
次に、本発明に係る電子機器について図10及び図11を参照して説明する。
図10(a)は、先の実施形態の液晶装置を備えたPDA(Personal Digital Assista
nt:携帯情報端末)200の概略斜視図である。図10(b)は、PDA200に備えら
れた液晶装置の斜視構成図である。
図10(a)に示すように、PDA200は、筐体201に、操作部を構成するファン
クションキー202と、タッチパネル一体型ディスプレイ203とを備えている。タッチ
パネル一体型ディスプレイ203は、本発明に係る液晶装置からなるものであり、図10
(b)に示すように、PDA200の表示部兼操作部を構成するよう所定形状に加工され
たカバー部材45と、カバー部材45に支持されたタッチパネル4と、タッチパネル4の
背面側に配設された液晶パネル2とを備えている。また、タッチパネル4及びカバー部材
45の表面には図示略のフィルム部材(30)が接着され、タッチパネル4の入力操作面
及びカバー部材45の表面を保護している。
カバー部材45には、複数の貫通孔45dが設けられており、これらの貫通孔45dに
ファンクションキー202を挿入して筐体の外側に露出させるようになっている。また、
貫通孔45dの近傍には、カバー部材45を覆うフィルムの裏面側(カバー部材45側)
に印刷された識別情報(文字や図形)が配されている。
本実施形態のPDA200は、ファンクションキー202の近傍に印刷された識別情報
や、タッチパネル4の下に配置された液晶パネル2の画面表示を見ながら、タッチパネル
4上の位置を直接指示することによって、データ入力等の操作を行なうものである。
ここで、図11は比較のために示す従来構成のPDAである。図11に示すPDA10
00は、筐体1001と、ファンクションキー1002と、筐体1001の開口部に配置
されたタッチパネル1004とを備えている。タッチパネル1004の下には図示略の液
晶パネルが配設されている。
図示のように、従来はタッチパネル1004を筐体1001に形成されたフレーム部1
003で押さえて支持する構造であったため、タッチパネル1004の操作面とフレーム
部1003との間に段差部1003aが形成されていた。そして、この段差部1003a
のために、タッチパネル1004の操作面とその周囲のフレーム部1003とが明確に区
画されてしまい、筐体1001のデザインが制限されてしまっていた。
これに対して、上記構成を備えた本実施形態のPDA200によれば、入力装置兼表示
装置として前述した本発明の液晶装置を備えているため、タッチパネル4とその周囲のカ
バー部材45との間の段差がフィルム部材によって滑らかに連続する形状となっており、
意匠性に優れたデザインのPDAを実現できる。また、タッチパネル4を含めた筐体全体
でのデザインが可能になっており、意匠性に優れた電子機器を実現できる。また明るい表
示が可能で操作性にも優れ、高い信頼性を有した電子機器となる。
なお、前記実施形態の入力装置あるいは液晶装置(電気光学装置)は、前述したPDA
に限らず、種々の電子機器に搭載することができる。この電子機器としては例えば、携帯
電話、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビ
ューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装
置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、
POS端末、印刷装置等があり、前記入力装置はこれらの入力手段として、また前記液晶
装置はこれらの画像表示手段兼入力手段として好適に用いることができる。
入力装置の第1及び第2構成例に係る入力装置の概略断面図。 図1に対応する概略平面図。 タッチパネルの分解斜視図。 第1構成例に係る入力装置の製造工程を示す図。 第1構成例に係る入力装置の製造工程を示す図。 第3構成例に係る入力装置の概略断面図。 第3構成例に係る入力装置の製造工程を示す図。 第4及び第5構成例に係る入力装置の製造工程を示す図。 電気光学装置の一実施形態である液晶装置の概略断面図。 本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図。 従来のタッチパネル内蔵型PDAを示す斜視図。
符号の説明
2 液晶パネル(電気光学パネル)、3 入力器具、4 タッチパネル(入力パネル)
、4s 主面、16 端子部、30,130 フィルム部材、31 背面側フィルム部材
、30a,130a,45b,46a,132a 開口部、40A,40B,40C,4
0D,40E 入力装置、42,50 接着剤、43 段差部、45 カバー部材、45
a 収容部、45A パネル支持部、45s 主面、46 遮光膜、100A 液晶装置
(電気光学装置)、131 第1樹脂層、132 第2樹脂層、200 PDA(電子機
器)

Claims (15)

  1. 入力パネルと、
    前記入力パネルを収容する収容部が設けられたカバー部材と、
    前記収容部に収容された前記入力パネルの一主面と前記カバー部材の一主面とにわたっ
    て接着されるとともに、前記入力パネルの前記主面と前記カバー部材の前記主面との境界
    部に形成された段差に沿って前記入力パネル及び前記カバー部材に密着するフィルム部材
    と、
    を有することを特徴とする入力装置。
  2. 前記カバー部材の前記主面と反対側の背面に、前記フィルム部材とともに前記入力パネ
    ルを挟持する背面側フィルム部材が接着されていることを特徴とする請求項1に記載の入
    力装置。
  3. 前記フィルム部材が、前記入力パネルの前記主面の平面領域内に開口部を有することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記フィルム部材が、第1樹脂層と、前記第1樹脂層よりも硬度の低い樹脂材料からな
    る第2樹脂層とを積層した構造を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項
    に記載の入力装置。
  5. 前記第2樹脂層が、前記入力パネルの平面領域内に開口部を有することを特徴する請求
    項4に記載の入力装置。
  6. 前記カバー部材の前記収容部に、前記入力パネルと当接して前記入力パネルを支持する
    パネル支持部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の
    入力装置。
  7. 前記パネル支持部が、前記収容部の内壁から前記収容部内に突出する枠状に形成されて
    いることを特徴とする請求項6に記載の入力装置。
  8. 前記入力パネルと前記カバー部材との間に接着剤が配されていることを特徴とする請求
    項1から7のいずれか1項に記載の入力装置。
  9. 入力パネルと前記入力パネルを支持するカバー部材とを備えた入力装置の製造方法であ
    って、
    前記カバー部材に形成された凹部又は開口部からなる収容部に前記入力パネルを配置す
    るパネル配置工程と、
    前記入力パネルの入力操作面と、前記入力操作面側の前記カバー部材の主面とにわたっ
    てフィルム部材を配置するフィルム配置工程と、
    前記フィルム部材を加熱して軟化させ、前記入力パネルと前記カバー部材とに接着させ
    る接着工程と
    を有することを特徴とする入力装置の製造方法。
  10. 前記接着工程において、真空熱溶着法により前記フィルム部材を接着することを特徴と
    する請求項9に記載の入力装置の製造方法。
  11. 前記主面と反対側の前記カバー部材の背面に、前記入力パネルを前記背面側から支持す
    る背面側フィルム部材を接着する工程を有することを特徴とする請求項9又は10に記載
    の入力装置の製造方法。
  12. 前記フィルム部材が、第1樹脂層と、前記第1樹脂層よりも硬度の低い樹脂材料からな
    る第2樹脂層とを積層した構造を有しており、
    前記フィルム配置工程において前記入力パネルと前記カバー部材との境界部に前記第2
    樹脂層を配置することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の入力装置の
    製造方法。
  13. 入力パネルと、前記入力パネルを収容する収容部が設けられたカバー部材と、前記収容
    部に収容された前記入力パネルの一主面と前記カバー部材の一主面とにわたって接着され
    るとともに、前記入力パネルの前記主面と前記カバー部材の前記主面との境界部に形成さ
    れた段差に沿って前記入力パネル及び前記カバー部材に密着するフィルム部材と、を有す
    る入力装置と、
    前記入力装置の前記フィルム部材と反対側に配設された電気光学パネルと
    を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  14. 請求項1から8のいずれか1項に記載の入力装置を備えたことを特徴とする電子機器。
  15. 請求項13に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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