JP4539533B2 - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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本発明は、電気光学装置及び電子機器に関するものである。
近年、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、パームトップ・コンピュータ
等の小型情報電子機器の普及に伴い、液晶パネル上に入力装置としてタッチパネルを搭載
した液晶装置が広く使用されるようになっている(例えば特許文献1参照)。また、液晶
装置等においては、一般に薄型であることが要求され、薄型化のための種々の工夫が提案
されている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−43450号公報 特許第2678326号公報
ところで、上記液晶装置の前面側に配設されるタッチパネルとしては、薄型軽量化のた
めに、プラスチック基板を用いたものが一般的であったが、タッチパネルを介した液晶装
置の表示品質が低下しやすく、また良好な耐久性が得られにくいという問題があり、かか
る問題を解決するために、ガラス基板を用いたタッチパネルが提案されている。しかしな
がら、ガラス基板を用いたタッチパネルでは、良好な操作性を得るためにガラス基板を0
.1〜0.2mm程度にまで薄板化する必要があり、製造時及び使用時の取り扱いが困難
になるという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、ガラス基板を用いた入
力装置を具備した電気光学装置であって、入力操作時の入力荷重の低減や検出精度の向上
が可能で、かつ製造時及び使用時の取り扱い性も良好な電気光学装置を提供することを目
的としている。
本発明の電気光学装置は、ガラス基板からなる第1の基板と該第1の基板に対向して配置された第2の基板とを備えた入力装置を、電気光学パネルの一方の側に配設してなる電気光学装置であって、前記第1の基板の一方の面には、周囲より薄い板厚を有した薄板領域を構成する凹部が形成されており、前記第1の基板の前記凹部が形成された面には、前記凹部内に配置された光学フィルムと、前記光学フィルムの表面と前記凹部における板厚よりも厚い前記第1の基板の表面とに跨って配置された保護部材とが設けられ、前記第1の基板と第2の基板とが、前記両基板の周縁部に環状に設けられたシール材によって接着されており、前記薄板領域の外周端が、平面視で前記シール材の外側に位置し、前記第1の基板の前記凹部における板厚よりも厚い部分は、前記凹部を取り囲んで配置され、前記環状に設けられたシール材の少なくとも一部と重なっていることを特徴とする。
本発明に係る入力装置では、第1の基板の厚みを部分的に薄くすることによって座標入力領域を形成しているので、入力荷重や検出精度の改善を図ることができ、その一方で、その座標入力領域の周りに基板の厚い部分(厚板領域ともいう。)を額縁状に残すことによって耐衝撃性の向上や製造時の基板の取り扱い性の向上を図れるようになっている。このため、課題とされていた操作性の向上と信頼性の向上の双方を満たすことができる。そして、前記第1の基板の凹部内に前記光学フィルムを配置することで、操作時に前記薄板領域が局所的に変形し、破損するのを防止するとともに、光学フィルム表面と、該光学フィルムを取り囲む第1の基板の表面とに跨って配置された前記保護部材によって、前記光学フィルムが前記凹部から脱落するのを効果的に防止するようになっている。これにより、使用時の取り扱い性が良好なものとなり、信頼性に優れた電気光学装置となっている。
本発明の電気光学装置では、前記第1の基板の前記凹部における板厚よりも厚い部分は
、前記凹部を取り囲んで配置されていることが好ましい。このような構成とすることで、
部分的に薄板化された前記第1の基板の強度を確保することができ、また前記保護部材の
接着も確実かつ容易になる。
本発明の電気光学装置では、前記保護部材が、前記光学フィルムを覆う平面形状の部材
である構成とすることができる。この構成によれば、前記保護部材により前記光学フィル
ムの表面を保護することができ、長期間に渡り鮮明な画像表示が得られる電気光学装置と
なる。
本発明の電気光学装置では、前記保護部材が、前記凹部の周縁部に沿って配置された平
面視枠状の部材である構成とすることもできる。この構成によれば、前記光学フィルムの
脱落を効果的に防止することができ、また保護部材が座標入力領域の外縁ないし外側に配
置されるので、より鮮やかに電気光学パネルの表示を透過させることができるようになる
本発明の電気光学装置では、前記保護部材と前記光学フィルムとが接着されている構成
とすることもできる。このように保護部材と光学フィルムとを接着して一体化しておくこ
とで、光学フィルム及び薄板領域の保護効果をさらに高めることができる。
本発明の電気光学装置では、前記保護部材が、前記第1の基板のみと接着されている構
成であってもよい。このような構成とすれば、前記保護部材を前記第1の基板から剥離し
て交換することが容易になり、メンテナンス性に優れた電気光学装置となる。
本発明の電気光学装置は、ガラス基板からなる第1の基板と該第1の基板に対向して配
置された第2の基板とを備えた入力装置を、電気光学パネルの一方の側に配設してなる電
気光学装置であって、前記第1の基板の一方の面には、周囲より薄い板厚を有した薄板領
域を構成する凹部が形成されており、前記凹部内に、光学フィルムと、該光学フィルムの
側端面と前記凹部の内壁面との間に配置された接着剤と、が設けられていることを特徴と
する。
このような構成とした場合にも、前記接着剤によって前記光学フィルムが第1の基板に
固着されるので、第1の基板の前面側に保護部材を設けた構成と同様の脱落防止効果を得
ることができる。
上記構成においても、前記第1の基板の前記凹部における板厚よりも厚い部分は、前記
凹部を取り囲んで配置されていることが好ましい。かかる構成によれば、部分的に薄板化
された第1の基板の強度を確保でき、また接着剤を介した光学フィルムの固定も確実なも
のとなる。
本発明の電気光学装置では、前記光学フィルムと前記第1の基板とが接着されている構
成とすることが好ましい。このような構成とすることで、電気光学パネルから射出された
表示光が、前記第1の基板から光学フィルムに入射する際に反射するのを防止することが
でき、光の損失を抑えて明るい表示が得られ、また散乱光による視認性の低下も防止する
ことができる。
本発明の電気光学装置では、前記光学フィルムが、前記電気光学パネルの前記一方の側
に配設される第1の光学フィルムである構成とすることができる。
この構成によれば、入力装置の凹部内に電気光学パネルの一構成部材である光学フィル
ムを配置することができるので、電気光学装置全体での薄型化を実現できる。
本発明の電気光学装置では、前記電気光学パネルの前記一方の側に配設される前記第1
の光学フィルムが、複数の光学フィルムで構成されており、当該複数の光学フィルムのう
ち、一部の光学フィルムが前記薄板領域内に配置され、他の一部の光学フィルムが前記入
力装置と前記電気光学パネルとの間に配置されている構成とすることもできる。前記電気
光学パネルの前面側に配設される光学フィルムは、複数の光学フィルムを重ねて用いるも
のである場合もあり得るが、この場合に、当該光学フィルムの総膜厚が大きすぎると、光
学フィルムが凹部から突出して前記保護部材を第1の基板の前面側に配設するのが困難に
なる。そこで、本構成のように、前記複数の光学フィルムの一部のみを前記凹部内に配置
し、残りの光学フィルムを入力装置の背面側に配置するようにすれば、前記保護部材の配
置を容易に行えるようになる。
本発明の電気光学装置では、前記電気光学パネルが、前記入力装置と対向して配置され
た第3の基板と、該第3の基板の前記入力装置と反対側に対向配置された第4の基板とを
備えており、前記電気光学パネルの他方の側に配設される第2の光学フィルムが、前記第
4の基板の前記第3の基板と反対側に形成された凹部内に配置されている構成とすること
もできる。
このような構成とすることで、電気光学装置全体の薄型化を実現することができる。ま
た、電気光学パネルの背面側に配置されている第4の基板を薄型化することで、第4の基
板が撓みやすくなるので、前述のような入力操作によって第3の基板が撓んでも、第4の
基板はこれに追従して撓むことができる。このため、局所的なギャップの変動が抑制され
、表示に歪みが生じにくくなる。
本発明の電気光学装置では、前記第1の基板と第2の基板とが、前記両基板の周縁部に
環状に設けられたシール材によって接着されており、前記薄板領域の外周端が、平面視で
前記シール材の形成領域内、又はシール材の内側の領域に位置していることが好ましい。
このような構成とすることで、前記薄板領域の外側の板厚の大きい部分(厚板領域)と
前記シール材とが平面的に重なる配置となる。これにより、当該電気光学装置を筐体に固
定する場合に、電気光学装置の端部に位置する前記厚板領域にて固定すれば、筐体からの
押圧力が前記厚板領域に掛かる一方、薄板領域には掛からないようにすることができる。
従って、前記筐体からの押圧力によって第1の基板が撓むことによる誤入力が生じるのを
防止することができる。
次に、本発明の電子機器は、先に記載の本発明の電気光学装置を備えたことを特徴とす
る。
この構成によれば、耐久性や信頼性が高く、入力時の検出精度にも優れた電子機器を提
供することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下で参照
する各図面においては、見やすくするために各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異
ならせてある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の電気光学装置の一例であるタッチパネル一体型の液晶表示装置の概略
断面図、図2は、そのタッチパネルの構造を示す分解斜視図である。図3は、本実施形態
の液晶表示装置の変形例を示す概略断面図である。
本実施形態の液晶表示装置100は、表示部である液晶パネル(電気光学パネル)2と
、その前面側(図示上側;観察側)に配設されたアナログ型抵抗膜方式のタッチパネル(
入力装置)4、タッチパネル4の前面側に配設された透明な板状部材である保護膜(保護
部材)19と、を備えて構成されている。保護膜19には、例えばポリカーボネート等か
らなる透明な樹脂フィルムを用いることができ、かつ当該保護膜19を介したタッチパネ
ル4の操作を行えるよう可撓性を有する部材とされている。本実施形態の場合、保護膜1
9はタッチパネル4の前面側に配設された偏光板6aを覆って配置されている。
液晶パネル2は、液晶32を挟んで対向する前面側基板(第3の基板)22aと背面側
基板(第4の基板)22bとを、これら2枚の基板の周縁部に環状に設けたシール材23
によって接着一体化したものである。観察側に配置された前面側基板22aは、透光性材
料からなる基板本体24aの液晶層側の面に、透光性の前面側電極26aや配向膜(図示
略)等からなる液晶配向制御層を形成してなる構成を備え、観察側とは反対側(図示下側
)に配置された背面側基板22bは、透光性材料からなる基板本体24bの液晶層側の面
に、透光性の背面側電極26bや配向膜(図示略)等からなる液晶配向制御層を形成して
なる構成を備えている。
2枚の基板22a、22bの間には、基板22a、22b間の距離(セルギャップ)を
一定に保持するための粒状のスペーサ29が分散配置されている。液晶パネル2は、パッ
シブマトリクス型又はアクティブマトリクス型のいずれであってもよく、液晶の配向形態
も、TN型、VAN型、STN型、強誘電型、反強誘電型等の種々の公知の形態を採り得
る。また、いずれかの基板にカラーフィルタを配置してカラー表示を行なわせることも可
能である。さらに、背面側基板22bに反射膜を形成して反射型の液晶表示装置を構成し
てもよく、この反射膜に開口部やスリット等の透光部を形成して、半透過反射型の液晶表
示装置を構成することもできる。
前面側基板22aには、背面側基板22bの外周側に張り出した張り出し部24cが設
けられている。この張り出し部24cは実装端子形成領域として使用するものである。張
り出し部24cには図示略の配線パターンが形成されており、前面側基板22aの前面側
電極26a、及び背面側基板22bの背面側電極26bは、図示略の配線パターンや導通
材を介して張り出し部24cの配線パターンに電気的に接続されている。そして、張り出
し部24cの配線パターンに対して、液晶パネル2を電気的に駆動する液晶駆動用IC(
電子部品)36がCOG実装されている。この液晶駆動用IC36の実装形態としては、
COG実装以外にも、FPC実装等の他の形態を採用することができるのは勿論である。
ところで、本実施形態のように液晶パネル2の前面側にタッチパネル4を設置した構成
では、タッチパネル4の表面を指や入力器具3で押圧して入力操作を行なうときに、液晶
パネル2の表示に歪みが生じることがある。これは、入力時の押圧力によってタッチパネ
ル4に局所的な変形が生じ、この変形によって、タッチパネル4の背面側に設けた液晶パ
ネル2の前面側基板22aに僅かではあるが撓みが発生してしまうことによる。つまり、
液晶パネル2のギャップは高々1μm〜10μm程度であるので、前面側基板22aの撓
みが僅かであっても、この撓みが液晶パネル2のギャップを局所的に大きな比率で変動さ
せることになり、その結果、表示に干渉縞のような歪みが生じるのである。このような問
題は、液晶パネル2の背面側基板22bの厚みを十分に薄くすることで解消することがで
きる。例えば、背面側基板22bの厚みを0.1mm〜0.4mm程度にまで薄くして基
板を撓み易くした場合には、前述のように液晶パネル2の前面側基板22aに撓みが生じ
ても、それに追従して背面側基板22bも撓み、ギャップは殆ど変動しなくなる。しかし
、このように基板を薄くしてしまうと、基板の取り扱いが難しくなり、製造工程中に基板
の割れ等を生じる場合がある。また、機械的衝撃に対して弱くなるため、携帯用途で用い
る場合には、落下等による破損の問題も生じる。このように、基板の取り扱い性や耐衝撃
性の面では、基板は厚いほど好ましく、表示品質の面では、基板は薄いほど好ましい。そ
こで、本実施形態では、この双方の要求を満たすために、前面側基板22aに厚板のガラ
ス基板を用いてハンドリング性等を向上し、その一方で、表示を行なう部分には図1に示
すような凹部H2(薄板領域)を形成して薄板化し、入力時の前面側基板22aの変形に
対して追従できるような構成としている。本実施形態では、前面側基板22a及び背面側
基板22b(凹部H2を形成しない部分)の基板の厚みを例えば0.5mm程度としてお
り、背面側基板22bの凹部H2の形成された部分の基板の厚みを0.1mm〜0.4m
m程度としている。
タッチパネル4は、所定のギャップを有して対向する前面側基板(図示上側の基板;第
1の基板)8aと背面側基板(図示下側の基板;第2の基板)8bを、これら2枚の基板
8a、8bの周縁部に環状に設けたシール材9によって接着一体化したものである。図2
に示すように、タッチパネル4の前面側基板8aは、透光性材料からなる基板本体11a
の内面(背面側基板側の面)に、液晶パネル2の表示領域(画像等が表示される領域)に
対応する範囲を覆う透光性の面状電極(高抵抗膜;第1の電極)12aが形成されており
、面状電極12aのY方向両端部に一対の低抵抗膜13が形成されている構成である。一
方、タッチパネル4の背面側基板8bは、透光性材料からなる基板本体11bの内面(前
面側基板側の面)に、液晶パネル2の表示領域に対応する範囲を覆う透光性の面状電極(
高抵抗膜;第2の電極)12bが形成されており、面状電極12bのX方向両端部に一対
の低抵抗膜14が形成されている構成である。本実施形態において、前面側基板8aの外
面側(観察側)の面であって、液晶パネル2の表示領域に対応する領域が座標入力面(即
ち、入力器具3や指等によって直接タッチパネル上の位置を指示して入力操作を行なう面
)である。
前面側基板8aに形成された低抵抗膜13は、導通材17を介して、背面側基板8bに
形成された補助電極18に導電接続され、さらにその補助電極18を介して端子部16に
引き出されている。本実施形態において低抵抗膜13、14及び補助電極18は配線部を
構成し、基板8a若しくは基板8bの周縁部に沿って形成されている。なお、面状電極1
2a、12bは、インジウム錫酸化物(ITO)等の透光性導電膜からなり、その面内全
域でほぼ均一な面抵抗を備えている。また、低抵抗膜13、14、補助電極18及び端子
部16は、導電性の高い金属薄膜、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミ
ニウム(Al)、クロム(Cr)、又はこれらの金属のうちのいずれか1種類以上の金属
を含む合金によって形成されている。
後述のように、本実施形態では、前面側基板8a及び背面側基板8bの基板本体として
ガラス基板を用いているため、プラスチックフィルム基板を用いた従来のタッチパネルと
異なり、高温の熱処理や強酸性のエッチング溶液を使ったエッチング処理が可能である。
このため、本実施形態では、座標情報を検出するためのこれらの導電膜(面状電極12a
、12b、補助電極18、端子部16等)を、いずれもスパッタ法又は蒸着法等の真空プ
ロセスを用いて形成し、更にエッチング処理により低抵抗膜13、14及び補助電極18
を細線化し、狭額縁の配線部を形成している。例えば、配線部にAPC(銀、パラジウム
、銅の合金、比抵抗は4×10−6程度)を用いた場合、従来、銀ペーストで厚み20μ
m、線幅1mmで作った引き回し配線は、APCでは厚み0.2μm、線幅0.1mmで
作ることが可能になる。また、銅、アルミニウム、クロムの比抵抗は、それぞれ6×10
−6、6×10−6、5×10−5程度であるため、これらの金属を用いても、線幅を従
来に比べて1桁から2桁程度細くすることが可能である。
本実施形態において、前面側基板8a及び背面側基板8bを構成する基板本体11a、
11bには、いずれも硬質のガラス基板が使用されている。前面側基板8aをガラス基板
とすることで、プラスチック基板を前面側基板に用いた場合のような基板や電極の劣化の
問題は生じなくなる。その一方で、硬質のガラス基板はプラスチックフィルム基板に比べ
て柔軟性が劣るため、入力時の荷重が小さいと、十分に入力を行なうことができないとい
う問題がある。そこで本発明では、ガラス基板の厚みを0.1mm〜0.2mm程度にま
で薄くすることで操作性の問題を解消している。ただし、基板を薄くしてしまうと、基板
の取り扱いが難しくなり、製造工程中に基板の割れ等を生じる場合があり、機械的衝撃に
対して弱くなるため、携帯用途で用いる場合には、落下等による破損の問題も生じる。
そこで、本実施形態では、この双方の要求を満たすために、前面側基板8aに厚板のガ
ラス基板を用いて取り扱い性等を向上し、その一方で、座標入力を行なう部分には図1に
示すような凹部H1(薄板領域)を形成して薄板化し、入力時の操作性や検出精度の向上
を図っている。
本実施形態では、前面側基板8a(凹部H1を形成しない部分)及び背面側基板8bの
基板の厚みを、液晶パネル2の前面側基板22a及び背面側基板22bの厚みと同程度の
厚みとしている。前述のように、本実施形態のタッチパネル4は、2枚のガラス基板をシ
ール材によって接着一体化した構造を有するため、基本的には液晶パネル2を製造するの
と同じ方法で製造することが可能である。このため、タッチパネル4の2枚の基板8a、
8bの厚みを液晶パネル2の2枚の基板22a、22bの厚みと略同じ厚みとすれば、タ
ッチパネル4の製造ラインを液晶パネル2の製造ラインと共通化することが可能になる。
例えば、本例では、タッチパネル4の前面側基板8a及び背面側基板8bの厚みを0.5
mm程度としており、前面側基板8aの凹部H1が形成された部分の基板の厚みを0.1
mm〜0.2mm程度としている。
本実施形態では、背面側基板8bの面状電極12b上に、樹脂材料等からなる緩衝部材
15が配列形成されている。緩衝部材15は、シリコーンやウレタン等の柔らかい材料(
例えば、弾性率が1×10N/m〜1×10N/mの範囲のもの)を用いること
が好ましく、フォトリソグラフィ法や印刷法を用いて面状電極12b上に形成することが
できる。この緩衝構造は、基板8a、8bのギャップを制御するためのスペーサとしても
機能する。
なお、前面側基板8a、背面側基板8b、及びシール材9により囲まれた空間に屈折率
調整用の液状材料を封入した緩衝構造用いることができる。基板8a、8b間に封入する
液状材料としては、ガラスとの屈折率差が空気よりも小さいシリコーンオイル等を用いる
ことが好ましい。このような液状材料を封入すると、液晶パネル2側から射出された光が
背面側基板8bと前記空間との界面、或いは、前記空間と前面側基板8aとの界面で反射
しなくなり、明るい表示を実現することができる。また、基板間に液状材料を封入するこ
とによって、これが一種のクッションとして機能し、前面側基板8aに対して衝撃が加わ
ったときに、それを緩和することができる。つまり、本実施形態では、前面側基板8aの
座標入力面を他の部分の板厚より薄くしているため、通常のものよりも機械的な衝撃に弱
くなっているが、このような緩衝構造を設けてその部分を補強することで耐衝撃性を補う
ことができる。上記緩衝機能を考慮すれば、液状材料の粘度は、例えば2mm/s〜5
000mm/sの範囲である。
上記構成を備えたタッチパネル4及び液晶パネル2は、透光性の弾性体(例えば、ガラ
スとの屈折率差が空気よりも小さいシリコンゲル、アクリルゲル、ウレタンゲル、ウレタ
ンゴム等の透光性の弾性体)を含む接着剤50によって光学接着されている。そして、接
着されたタッチパネル4及び液晶パネル2は、ベゼル等のケース体の内部に収容されて使
用される。
接着剤50により一体化されたタッチパネル4及び液晶パネル2の上下の面(即ち、タ
ッチパネル4の前面側基板8aの観察側の面、及び液晶パネル2の背面側基板22bの観
察側とは反対側の面)には、それぞれ前面側偏光板(第1の光学フィルム)6a、及び背
面側偏光板(第2の光学フィルム)6bが配置されている。すなわち、本実施形態の液晶
表示装置100は、タッチパネル4と液晶パネル2とを接着一体化し、これを一対の偏光
板6a、6bによって挟持した、いわゆるインナータイプの液晶表示装置である。
偏光板6a、6bのうち、タッチパネル4の観察側に設けられた前面側偏光板6aは、
前面側基板8aに形成された凹部H1の内側に設置され、液晶パネル2の観察側とは反対
側に設けられた背面側偏光板6bは、背面側基板22bに形成された凹部H2の内側に設
置されている。このように、本実施形態では、偏光板6a、6bを基板8a、22bの凹
部H1、H2に配置しているため、その分、液晶表示装置全体の厚みを薄型化することが
できる。
また偏光板6a、6bは、それぞれ前面側基板8a、背面側基板22bと光学的に接着
されている。すなわち、屈折率を調整した接着剤を用いて接着されている。これにより、
偏光板6aと前面側基板8aとの界面、及び偏光板6bと背面側基板22bとの界面にお
いて光の反射や、干渉を防止するようになっている。
タッチパネル4の前面側に配設された偏光板6aを覆って、透明な保護膜(保護部材)
19が貼着されている。本実施形態の場合、偏光板6aは、前面側基板8aの凹部H1の
深さとほぼ同一の板厚を有するものとなっているので、偏光板6aの表面(図示上側面)
と凹部H1を取り囲む前面側基板8aの表面とはほぼ面一であり、これら偏光板6aの表
面と前面側基板8aの表面に対して、保護膜19が図示略の接着剤を介して貼り合わされ
ている。
上述したように、本実施形態に係るタッチパネル4の前面側基板8aは、ガラス基板か
らなる基板本体11aの一面側に凹部H1を形成して薄板領域を構成したものとなってい
る。そのため、保護膜19を設けないとすれば、前面側に偏光板6aが設けられていると
はいえ、使用時の衝撃や応力で板厚0.1〜0.2mm程度の薄板領域が破損するおそれ
がある。また、操作面が汚れた場合に粘着テープ等によって汚れを取り除こうとすると、
粘着テープを剥がしたときに、偏光板6aに引っ張られて薄板領域の基板が割れ、そのま
ま脱落してしまうことも考えられる。そこで本実施形態では、偏光板6a上にさらに保護
膜19を設け、使用時の衝撃や応力を緩和するとともに、粘着テープ等が表面に貼られた
場合であっても、偏光板6aや薄板領域部分の基板が脱落することのないようにしている
保護膜19を貼着する場合には、上述したように前面側基板8aと偏光板6aの双方に
接着してもよいが、保護膜19は、少なくとも前面側基板8a表面の凹部H1を取り囲む
枠状の領域に対して接着されていればよく、偏光板6aと接着されていることを要しない
。前面側基板8a表面の枠状の領域にのみ接着した構成とすれば、保護膜19に粘着テー
プ等が貼られた場合に、保護膜19と偏光板6aとが一体になって脱落するのを防止する
ことができ、また使用により保護膜表面に擦過傷等が付いたときにも、保護膜19のみを
容易に交換することができ、長期間に渡り良好な視認性を得られるという利点がある。
なお図1では、光学フィルムとして前面側偏光板6a及び背面側偏光板6bのみ示した
が、円偏光モードを採用する場合には、更に、光学フィルムとして1/2波長板や1/4
波長板等の位相差板を設置することもできる。位相差板を設置する場合には、偏光板6a
、6bと同様に、これらを基板の凹部H1、H2に配置することが好ましい。ただし、タ
ッチパネル4の前面側基板8aに偏光板(第1の光学フィルム)6aと位相差板(第2の
光学フィルム)とを積層した場合には、これらの光学部材の総厚が大きいと、それを覆う
保護膜19と前面側基板8a表面との接着が難しくなるので、上記光学フィルムの層厚は
凹部H1の深さを超えない厚さとすることが好ましい。
また、例えば偏光板と位相差板を組み合わせた光学フィルムを液晶パネル2の前面側に
配置する場合に、偏光板と位相差板とを積層した光学フィルムではその厚さが凹部H1の
深さを超えてしまうときには、図3に示すように、偏光板6aと位相差板6dとをタッチ
パネル4の上下に貼り分ける(前面側偏光板6aをタッチパネル4の前面側基板8aの凹
部H1に配置し、他の光学フィルムである位相差板6dをタッチパネル4と液晶パネル2
との間に配置する)構成とすることもできる。
このような構成とすることで、第1の光学フィルムが厚くなることによって入力時の押
圧力が座標入力面に十分に伝わらなくなるのを防止することができ、また保護膜19の貼
着が困難になるのを防止することができる。
なお、図3では位相差板6dを液晶パネル2と接着剤50との間に設けているが、位相
差板6dをタッチパネル4の背面側基板8bと接着剤50との間に配置してもよい。
[タッチパネルの入力操作]
次に、タッチパネル4の入力操作について説明する。
タッチパネル4においては、端子部16に入力制御回路(図示略)が接続され、その入
力制御回路によって、ある時点では、背面側基板8bのX方向の両端部に位置する低抵抗
膜14、14の間に所定の電圧が印加され、前面側基板8aのY方向の両端部に位置する
低抵抗膜13、13の間には上記入力制御回路内の電圧測定手段(電圧測定回路あるいは
電圧測定素子、図示略)が導電接続される。この時点においては、背面側基板8bの面状
電極12bには、X方向に沿って直線的に電圧が変化する均一な電圧降下が発生し、X方
向の位置座標軸が等しい部位同士はほぼ同じ電位となるような電圧分布が構成される。こ
のとき前面側基板8aの座標入力面のある部位が入力器具3の先端で押圧されると、前面
側基板8aの面状電極12aと背面側基板8bの面状電極12bとが接触し、前面側基板
8aの面状電極12aを通して、入力器具3によって押圧された上記の部位に対応する位
置における面状電極12bの電圧が入力制御回路によって測定される。この測定された電
圧の値は、押圧された部位のX方向の位置座標と相関しているため、入力制御回路は入力
器具3で押圧された部位のX方向の位置を検出することができる。
一方、他のある時点では、入力制御回路によって前面側基板8aのY方向の両端部に位
置する低抵抗膜13、13の間に所定の電圧が印加され、背面側基板8bのY方向の両端
部に位置する低抵抗膜14、14の間には上記電圧測定手段が接続された状態となる。こ
の時点においては、前面側基板8aの面状電極12aには、Y方向に沿って均一な電圧降
下が発生し、直線的に電圧が変化する電圧分布が形成される。上記の入力制御回路は、入
力器具3で押圧された部位に対応する位置における前面側基板8aの面状電極12aの電
圧を背面側基板8bの面状電極12bを通して検出することによって、上述したX方向に
関する位置の場合と同様に、押圧部位のY方向の位置を検出することができる。
入力制御回路に対する上記2つの接続状態の切換えを短時間のうちに繰り返すことによ
って、入力制御回路は、入力器具3によって押圧された部位のX方向の位置座標値及びY
方向の位置座標軸を検出することができる。
[液晶表示装置の製造方法]
次に、図4を参照して本実施形態の液晶表示装置100の製造方法について説明する。
本実施形態の液晶表示装置の製造方法では、タッチパネル4の製造に際して、複数の基板
領域を有する大面積のマザー基板を用いて複数個を一括して作製し、その後切断によって
個々に分離する製造方法を採用している。
まず、図4(a)に示すように、タッチパネル4の前面側基板8aとなる複数の基板領
域を含む第1のマザー基板108a、及び背面側基板8bとなる複数の基板領域を含むの
第2のマザー基板108bを用意する。そして、第1のマザー基板108aの各基板領域
8dに面状電極12a、低抵抗膜13を形成し、第2のマザー基板108bの各基板領域
8dに面状電極12b、低抵抗膜14、補助電極18、端子部16を形成する。ここで、
各マザー基板108a、108bとしては、厚みが0.5mm程度の厚板のものを用いる
。また、2枚の基板108a、108bの厚みが異なると、図4(b)の工程において基
板を切断するときに応力が分散してうまく切断できなくなるため、両基板108a、10
8bはほぼ同じ厚みとする。
また、本実施形態では、前述の座標情報を検出するための導電膜(面状電極12a、1
2b、低抵抗膜13、14、補助電極18、端子部16)をスパッタ法や蒸着法等の真空
プロセスによって形成し、フォトリソグラフィ技術により所望の形状にパターニングする
。本例では、まず、第1のマザー基板108aの表面にITO等の透光性導電膜及び銀等
の低抵抗な金属膜をスパッタ法又は蒸着法により順次形成する。そして、上層側の前記金
属膜をエッチングして低抵抗膜13の形状にパターニングし、続いて、下層側に配置され
た前記透光性導電膜をエッチングして面状電極12aの形状にパターニングする。対向側
についても同様である。すなわち、まず、第2のマザー基板108bの表面にITO等の
透光性導電膜及び銀等の低抵抗な金属膜をスパッタ法又は蒸着法により順次形成する。そ
して、上層側の前記金属膜をエッチングして低抵抗膜14、補助電極18、端子部16の
形状にパターニングし、続いて下層側に配置された前記透光性導電膜をエッチングして面
状電極12bの形状にパターニングする。なお、金属膜及び透光性導電膜の成膜は高温条
件下で行ない、欠陥の少ない緻密な膜を形成する。
以上により各種の導電膜を形成したならば、第2のマザー基板108bの面状電極12
b上に、緩衝部材15を配列形成する。緩衝部材15は、シリコーンやウレタン等の材料
を、フォトリソグラフィ法や印刷法を用いてパターン配置することで形成することができ
る。その後、第1のマザー基板108a又は第2のマザー基板108bの各基板領域8d
の周縁部に環状のシール材9を印刷法等により形成する。シール材9に囲まれる空間に液
状材料を充填する場合には、この工程でシール材9の一部に液状材料を注入するための注
入口(図示略)を形成しておく。
続いて、2枚のマザー基板108a、108bを対応する基板領域8dが互いに対向す
るように配置し、一方のマザー基板を他方のマザー基板に押圧して貼り合わせる。図4(
a)は、対応する基板領域8dが互いに対向するように基板接着を行なった状態を示して
いる。
次に、図4(b)に示すように、第1のマザー基板108aの座標入力面となる部分を
選択的に薄板化し、凹部(薄板領域)H1を形成する。本例では、座標入力面となる部分
以外の部分をレジスト等によってマスキングしてから、フッ酸系のエッチング溶液を用い
てケミカルエッチングし、凹部H1の形成された部分の基板の厚みが0.1mm〜0.2
mm程度となるようにする。この際、続く工程において基板を切断し易くするために、切
り出し線C1と凹部H1の外周位置との間隔を0.3mm以上確保しておくことが好まし
い。また、凹部H1の外周位置をシール材9の内周位置よりも外側(座標入力面の外側)
に配置し、凹部H1の外側の厚板領域が、環状に設けたシール材9の少なくとも一部と平
面的に重なるように配置する。
次に、貼り合わせた第1、第2のマザー基板108a、108bを、切断線C1、C2
に沿って(個々の基板領域8dの周縁に沿って)切断することで、図4(c)に示すよう
なタッチパネル4が複数枚得られる。
なお、前面側基板8aと背面側基板8bとの間に液状材料を封入する場合には、上記マ
ザー基板108a、10bが終了した後、シール材9に設けておいた注入口から液状材料
を真空注入すればよい。
このようにしてタッチパネル4を製造したならば、図4(d)に示すように、別途製造
した液晶パネル2の前面側基板22aとタッチパネル4の背面側基板8bとを接着剤50
によって光学接着する。接着剤50としては、シリコンゲル等の透光性の弾性体を用いる
ことが好ましい。弾性体を用いることで、入力時の応力が緩和され、液晶パネル2の表示
歪みを改善することができる。また、タッチパネル4と液晶パネル2を光学接着すること
で、光のロスが更に低減され、明るい表示が可能になる。
なお、簡便な接着剤50としては、両面テープ等を用いることも可能である。この場合
、両面テープを基板の周縁部に環状に設け、液晶パネル2とタッチパネル4との間に隙間
を設けることが好ましい。このような構成とすることで、入力時の応力が液晶パネル2側
に直接伝わらない構造とすることができる。
次に、図4(e)に示すように、液晶パネル2の背面側基板22bの下面側(観察側と
は反対側)であって、前記タッチパネル4の座標入力面に対応する部分を選択的に薄板化
し、凹部H2(薄板領域)を形成する。本例では、液晶パネル2の表示領域の外側の領域
をレジスト等によってマスキングしてから、フッ酸系のエッチング溶液を用いて前記表示
領域に概略対応する基板上の領域をケミカルエッチングして、凹部H2を形成し、当該薄
板化された部分の基板の厚みが0.1mm〜0.4mm程度となるようにする。この際、
薄板化する背面側基板22bの強度を確保するため、凹部H2の外周端が背面側基板22
bの外周端から0.3mm以上離れた位置となるよう凹部H2を形成するのがよい。
その後、図1に示したように、タッチパネル4の前面側基板8a上に保護膜19を貼着
することで、本実施形態の液晶表示装置100を製造することができる。
以上説明したように、本実施形態では、凹部H1(薄板領域)内に配置した偏光板6a
を覆う保護膜19を設けたことで、薄板化によって強度が低下した前面側基板8aの破損
を効果的に防止することができるようになっている。
また、タッチパネル4の前面側基板8a及び背面側基板8bの双方を硬質のガラス基板
によって構成したため、入力操作時に基板が過度に変形することを抑えることができ、面
状電極12a、低抵抗膜13の双方にクラック等が発生しにくくなり、従来よりも耐久性
の高い液晶表示装置を実現することができる。また、耐熱性に優れるガラス基板を用いた
ことで、高温の熱処理が可能になり、面状電極12a、12bの膜質を改善して透過率を
高め、明るい表示を実現することができる。
また本実施形態では、タッチパネル4の前面側基板8aの座標入力面を薄板化している
ため、入力操作に伴う入力荷重を低減でき、検出精度も高めることができる。特に、基板
全体を薄板化するのではなく、座標入力面に対応する部分のみを選択的にエッチングして
薄板化しているため、製造時の基板の取り扱い性や耐衝撃性が損なわれることがないとい
う利点がある。
さらに、このように基板に薄板領域を設けた場合には、基板の重量も少なくなるため、
タッチパネルの軽量化にも寄与する。また、通常の半導体プロセスを用いることができる
ので、界面抵抗の小さい導電膜を形成することができる。さらにエッチング等の手法を用
いれば、極めて細い配線パターンを形成することができるため、配線領域の狭額縁化も可
能になる。
また、本実施形態では、液晶パネル2の背面側基板22bをエッチングして前記座標入
力面に対応する部分を薄板化しているため、タッチパネル4の入力操作に起因する表示の
歪みを改善することができる。それとともに、基板に薄板領域を形成することは液晶パネ
ルの軽量化にも寄与する。また、本実施形態では、偏光板6a、6bを前述の凹部H1、
H2に配置しているため、この凹部H1、H2の深さ分だけ液晶表示装置の厚みを小さく
することができる。
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図5(a)は、本実
施形態の液晶表示装置120の概略断面図であり、図5(b)は、(a)図の上方からみ
た液晶表示装置120の概略平面図である。なお、図5に示す構成要素のうち、図1から
図4と共通の構成要素には同一の符号を付すこととし、それらの詳細な説明は省略するこ
ととする。
図5に示す液晶表示装置120は、図1に示した第1実施形態の液晶表示装置100の
保護膜19に代えて、図5(b)に示す平面視矩形枠状の保護部材31を備えたものであ
り、その他の構成は第1の実施形態と同様である。保護部材31は、図示のように、前面
側基板8aの外周部に沿って、偏光板6aの外周端部と凹部H1を取り囲む前面側基板8
a表面とに跨る幅を有して延在しており、偏光板6a上に配置された保護部材31の内周
端部31aによって偏光板6aを押止している。また、枠状の保護部材31は、タッチパ
ネル4の座標入力領域の外側に配設されており、従って液晶パネル2の表示を透過させる
タッチパネル4上の領域にも掛からないよう構成されている。
保護部材31は、前面側基板8aとは図示略の接着剤を介して接着されている。保護部
材31は第1実施形態に係る保護膜19と同様、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて
形成することができるが、本実施形態の場合、保護部材31は矩形枠状であり保護部材3
1の内側で偏光板6aの表面が露出されていることから、保護部材31は透明である必要
はなく、また屈折率等の光学特性を調整されたものでなくてもよい。従って、保護部材3
1としては、着色された樹脂材料や金属材料を用いて形成することもできる。また、保護
部材31はその内周部のみで偏光板6aを押さえる構造であるから、所望の強度を得るた
めに高強度の樹脂材料を用いて形成するとよい。保護部材31が前面側基板8aと偏光板
6aの双方と接着されていてもよく、この場合には偏光板6aが凹部H1から脱落するの
をさらに効果的に防止できる。
上記構成を備えた本実施形態の液晶表示装置120によれば、汚れの除去等を目的とし
て偏光板6aの表面に粘着テープ等が貼り付けられ、それを引きはがす際に偏光板6aが
外側に引っ張られても、偏光板6aの外周部が保護部材31により押さえられているので
、偏光板6aが凹部H1から脱落することが無く、優れた信頼性を得ることができる。
また、本実施形態では、液晶パネル2の表示を透過させる領域を避けて保護部材31が
設けられているので、第1実施形態の液晶表示装置100に比しても良好な表示品質が得
られるものとなっている。
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。図6(a)は、本実
施形態の液晶表示装置130の概略断面図であり、図6(b)は、(a)図の上方からみ
た液晶表示装置130の概略平面図である。なお、図6に示す構成要素のうち、図1から
図4と共通の構成要素には同一の符号を付すこととし、それらの詳細な説明は省略するこ
ととする。
本実施形態の液晶表示装置130では、第1実施形態に係る保護膜19や第2実施形態
に係る保護部材31と同様の機能を奏するものとして、偏光板6aの側端面に沿って接着
剤32を設けた点に特徴を有しており、その他の構成は第1の実施形態と同様である。
接着剤32は、図示のように、凹部H1より小さい平面寸法を有する偏光板6aと、凹
部H1の内壁との隙間に充填されている。従って、枠状に形成された接着剤32は、タッ
チパネル4の座標入力領域の外側に配設されており、従って液晶パネル2の表示を透過さ
せるタッチパネル4上の領域にも掛からないよう構成されている。
接着剤32は、上記のようにタッチパネル4の座標入力領域の外側に配置されているの
で、その材質や色に特に限定はなく、通常用いられている接着剤を用いることができるが
、好ましくは、タッチパネル4の操作に伴う偏光板6a及び前面側基板8aの撓みや、樹
脂フィルムである偏光板6aとガラス基板である前面側基板8aとの熱膨張率差を吸収で
きるものであることが好ましい。
接着剤32は、偏光板6aを凹部H1内に配置した後、ディスペンサ等を用いて偏光板
6aと凹部H1の内壁面との隙間に選択的に配置して充填してもよい。また、偏光板6a
は、屈折率等を調整された機能性の接着剤を介して前面側基板8aの薄板領域と光学的に
接着されているので、かかる機能性接着剤を用いて偏光板6aを接着する際に偏光板6a
の側端面側まではみ出させるようにすれば、偏光板6aと凹部H1のない壁面とを接着す
る接着剤32を極めて容易に形成することができる。
なお、上記各実施形態では、タッチパネル4の前面側の凹部H1内に液晶パネル2の前
面側偏光板6aを配設する場合について説明したが、これ以外の光学フィルムを配設して
もよいのは勿論である。例えば、凹部H1内に前面側基板8aの薄板領域の保護を目的と
した透明な保護フィルムを配設してもよく、防反射フィルム等を配設してもよい。
また上記では、本発明を抵抗膜方式のタッチパネルに適用した例について説明したが、
本発明はこれに限定されず、静電容量方式や超音波方式等の方式等の他の方式のタッチパ
ネルに対して本発明を適用することも可能である。また、表示ユニットとしては前述の液
晶パネルの他に、有機ELパネルや電気泳動パネル等の他の電気光学パネルを用いること
もできる。
[電子機器]
以下、上述の電気光学装置を備えた電子機器の具体例について説明する。
図7は、本発明の電子機器の一例であるハンディターミナル1000を示す斜視図であ
る。図7において、符号1001は本発明の入力装置であるタッチパネル、符号1002
はファンクションキー、符号1003は電源入力スイッチをそれぞれ示している。本例の
ハンディターミナル1000は、ファンクションキー1002に印刷されたアイコンや、
タッチパネル1001の下に配置された液晶パネル(図示略)の画面を見ながら、タッチ
パネル上の位置を直接指示することによって、データ入力を行なうものである。このハン
ディターミナル1000は、入力装置として前述した本発明のタッチパネルを備えている
ため、明るい表示が可能で且つ操作性にも優れ、更に信頼性も高い電子機器となる。
なお、前記実施形態の電気光学装置は、前述したハンディターミナルに限らず、種々の
電子機器に搭載することができる。この電子機器としては例えば、携帯電話、電子ブック
、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型
あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電
子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末等があ
り、前記電気光学装置はこれらの画像表示手段兼入力手段として好適に用いることができ
る。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、
本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成
部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において
設計要求等に基づき種々変更可能である。
第1実施形態に係る液晶表示装置の概略断面図。 同、タッチパネルの概略分解斜視図。 同、変形例に掛かる液晶表示装置の概略断面図。 同、液晶表示装置の製造方法を説明するための断面工程図。 第2実施形態に係る液晶表示装置を示す図。 第3実施形態に係る液晶表示装置を示す図。 電子機器の一例を示す斜視構成図。
符号の説明
100,120,130 液晶表示装置(電気光学装置)、2 液晶パネル(電気光学
パネル)、3 入力器具、4 タッチパネル(入力装置)、6a 前面側偏光板(第1の
光学フィルム)、6b 背面側偏光板(第2の光学フィルム)、8a 前面側基板、8b
背面側基板、9 シール材、12a,12b 面状電極、13,14 低抵抗膜、16
端子部、18 補助配線、23 シール材、24a 前面側基板(第3の基板)、24
b 背面側基板(第4の基板)、32 液晶、50 接着剤、H1,H2 凹部(薄板領
域)

Claims (10)

  1. ガラス基板からなる第1の基板と該第1の基板に対向して配置された第2の基板とを備えた入力装置を、電気光学パネルの一方の側に配設してなる電気光学装置であって、
    前記第1の基板の一方の面には、周囲より薄い板厚を有した薄板領域を構成する凹部が形成されており、
    前記第1の基板の前記凹部が形成された面には、前記凹部内に配置された光学フィルムと、前記光学フィルムの表面と前記凹部における板厚よりも厚い前記第1の基板の表面とに跨って配置された保護部材とが設けられ
    前記第1の基板と第2の基板とが、前記両基板の周縁部に環状に設けられたシール材によって接着されており、
    前記薄板領域の外周端が、平面視で前記シール材内周位置よりも外側に位置し、
    前記第1の基板の前記凹部における板厚よりも厚い部分は、前記凹部を取り囲んで配置され、前記環状に設けられたシール材の少なくとも一部と重なっていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記保護部材が、前記光学フィルムを覆う平面形状の部材であることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  3. 前記保護部材が、前記凹部の周縁部に沿って配置された平面視枠状の部材であることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  4. 前記保護部材と前記光学フィルムとが接着されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 前記保護部材が、前記第1の基板のみと接着されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 前記光学フィルムと前記第1の基板とが接着されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置。
  7. 前記光学フィルムが、前記電気光学パネルの前記一方の側に配設される第1の光学フィルムであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置。
  8. 前記電気光学パネルの前記一方の側に配設される前記第1の光学フィルムは、複数の光学フィルムで構成されており、当該複数の光学フィルムのうち、一部の光学フィルムが前記薄板領域内に配置され、他の一部の光学フィルムが前記入力装置と前記電気光学パネルとの間に配置されていることを特徴とする請求項に記載の電気光学装置。
  9. 前記電気光学パネルが、前記入力装置と対向して配置された第3の基板と、該第3の基板の前記入力装置と反対側に対向配置された第4の基板とを備えており、
    前記電気光学パネルの他方の側に配設される第2の光学フィルムが、前記第4の基板の前記第3の基板と反対側の面に形成された凹部内に配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の電気光学装置。
  10. 請求項1からのいずれか1項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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