JP2008257190A - 電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リレーおよび半導体素子(放電トランジスタ)の異常およびその内容を正確に検知(判断)することのできる電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】電力負荷に直列に接続されたリレーS2および放電トランジスタS3と、リレーS2と放電トランジスタS3との間に接続され、放電トランジスタS3に電圧を供給するバイアストランジスタS1およびD10と、少なくとも、リレーS2と放電トランジスタS3のいずれかに異常が発生していることを判断するCPU2と、を備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置に関する。
画像形成装置の定着ヒータにキャパシタまたは充電器から電力を供給する電力供給装置(回路)では、電力制御装置(回路)として、電力のon(閉)/off(開)を制御する半導体素子(放電トランジスタ)と、この半導体素子に直列に接続された安全装置としてのリレーとが設けられている。
このリレーは、半導体素子がoff(開)の時に、その接点をon(閉)/off(開)するように制御するため、リレーの接点でヒータ電流を直接on(閉)/off(開)することはない。このため、小型で、小電流用のリレーを安全装置として用いることができる。
しかしながら、半導体素子が大電流のon(閉)/off(開)を制御するため、半導体素子の故障、または、半導体素子の誤動作等の原因により、リレー接点でのon(閉)/off(開)が発生する場合がある。この結果、リレー接点の溶着という不具合が発生する可能性が考えられる。
リレー接点が溶着すると、安全回路が作動しなくなり、定着ユニットが所定の温度以上に過熱される。この場合、温度ヒューズが切断されるため発煙や発火という事態にはならないが、定着装置のローラが劣化して交換が必要となる等の問題が発生する。
この問題を解決するため、例えば、特許文献1では、画像形成装置の定着ヒータにリレーと半導体素子とからなる直列回路を接続しキャパシタからの電力の供給を制御する構成で、リレー接点の溶着の検出、または、リレーの動作不良または半導体素子の短絡不良のいずれかであることの検出を行う方法が提案されている。これは、画像形成装置の定着ヒータにキャパシタから電力供給をon(閉)/off(開)するリレーと半導体素子との直列回路において、リレー接点の溶着不良の検出と、リレー接点の開放不良または半導体素子の短絡不良の検出との2モードを検出する手段を備えたものである。
特開2005−221773号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、不具合の原因が、リレー接点の開放不良であるか、半導体素子の短絡不良であるかの区別がつかない。さらに、特許文献1記載の技術では、半導体素子の開放不良を検出することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、リレーおよび半導体素子(放電トランジスタ)の異常およびその内容を正確に検知(判断)することのできる電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、電力負荷に直列に接続された第1開閉手段および第2開閉手段と、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との間に接続され、前記第2開閉手段に電圧を供給する電圧供給手段と、少なくとも、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段のいずれかに異常が発生していることを判断する判断手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電力制御装置において、前記電力負荷は定着ヒータであり、前記第1開閉手段はリレーであり、前記第2開閉手段は放電トランジスタであり、前記電圧供給手段はバイアストランジスタとダイオードで構成されている回路であること、を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電力制御装置において、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧に基づいて開閉する第3開閉手段をさらに備えたこと、を特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電力制御装置において、前記第3開閉手段は、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との接続点に接続された電圧変換手段と、抵抗でプルアップしたトランジスタとで構成され、ロジック回路に接続されること、を特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の電力制御装置において、前記判断手段は、前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであると判断した場合、前記第2開閉手段が短絡不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の電力制御装置において、前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、さらに、前記第2開閉手段を閉じた後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、前記第2開閉手段が開放不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項3または4に記載の電力制御装置において、前記判断手段は、前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、さらに、前記電圧供給手段による電圧供給を中止した後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉回路の出力がL論理レベルであると判断した場合、前記第1開閉手段が溶着不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の電力制御装置において、前記第3開閉回路の出力がH論理レベルであると判断した場合、さらに、前記第1開閉手段を閉じた後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉回路の出力がH論理レベルであると判断した場合、前記第1開閉回路が開放不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の電力制御装置において、前記電力負荷に直列に接続された蓄電器をさらに備えたこと、を特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の電力制御装置において、前記電力負荷に直列に接続された複数の蓄電器をさらに備え、前記電圧供給手段は、前記複数の蓄電器のいずれかからの電圧を前記第2開閉手段に供給すること、を特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項9または10に記載の電力制御装置において、前記蓄電器は、電気二重層コンデンサであること、を特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1または2に記載の電力制御装置において、前記電力負荷に直列に接続された蓄電器と、前記蓄電器の充電電圧に基づいて、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の異常の有無を判断する判断電圧を決定する判断電圧決定手段と、をさらに備えたこと、を特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の電力制御装置において、前記判断手段は、前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、前記第2開閉手段が短絡不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の電力制御装置において、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、さらに、前記第2開閉手段を閉じた後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、前記第2開閉手段が開放不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、請求項12に記載の電力制御装置において、前記判断手段は、前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、さらに、前記電圧供給手段による電圧供給を中止した後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、前記第1開閉手段が溶着不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の電力制御装置において、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、さらに、前記第1開閉手段を閉じた後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、前記第1開閉回路が開放不良であると判断すること、を特徴とする。
また、請求項17に記載の発明は、請求項12から16のいずれか一項に記載の電力制御装置において、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との間の電圧を変換する電圧変換手段と、前記電圧変換手段により変換された電圧をAD変換する第1のAD変換手段と、前記蓄電器の充電電圧を電圧変換する充電電圧変換手段と、前記充電電圧変換手段により変換された電圧をAD変換する第2のAD変換手段とをさらに備え、前記判断電圧決定手段は、前記第2のAD変換手段によりAD変換された前記蓄電器の充電電圧に基づいて判断電圧を決定し、前記判断手段は、前記第1のAD変換手段によりAD変換された前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が、前記判断電圧より大きいか否かを判断すること、を特徴とする。
また、請求項18に記載の発明は、請求項12から17のいずれか一項に記載の電力制御装置において、前記蓄電器は、電気二重層コンデンサであること、を特徴とする。
また、請求項19に記載の発明は、請求項1から18のいずれか1項に記載の電力制御装置を備えたこと、を特徴とする。
本発明によれば、電力負荷である定着ヒータに直列に接続された、2つの開閉回路であるリレーと半導体素子(放電トランジスタ)の間に電圧を供給したり止めたりすることができるので、電圧を供給したり止めたりした場合に各開閉回路がそれぞれ開閉した場合の電力制御装置内の特定の部分の電圧変化を確認することができ、その電圧変化からリレーおよび半導体素子(放電トランジスタ)の異常およびその内容(リレー接点の溶着不良、リレー接点の開放不良、放電トランジスタの短絡不良、および、放電トランジスタの開放不良)を正確に検知(判断)することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電力制御装置および電力制御装置を用いた画像形成装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、デジタル複写機の定着装置に対して電力制御を行なう電力制御装置について説明する。また、本実施の形態では、本発明の画像形成装置をデジタル複写機に適用した例を示すが、これに限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ等にも適用することが可能である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の縦断面図である。デジタル複写機1は、いわゆる複合機である。すなわち、このデジタル複写機1は、複写機能と、これ以外の機能、例えば、プリンタ機能とファクシミリ機能とを備えており、図示しない操作部のアプリケーション切り替えキーの操作により、複写機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を順次切り替えて選択することが可能である。これにより、複写機能の選択時には複写モードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリントモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
次に、このデジタル複写機1の概略構成および複写モードの際の動作について説明する。図1において、自動原稿送り装置(以下ADFという)101において、原稿台102に画像面を上にして置かれた原稿は、図示しない操作部上のスタートキーが押下されると、給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラスからなる原稿台102上の所定の位置に給送される。ADF101は、一枚の原稿の給送完了毎に原稿枚数をカウントアップするカウント機能を有する。コンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。
原稿セット検知器109で原稿台102上に次の原稿が存在することが検知された場合には、同様に原稿台102上の一番下の原稿が給紙ローラ103、給送ベルト104によってコンタクトガラス105上の所定の位置に給送される。このコンタクトガラス105上の原稿は、画像読取装置106によって画像情報が読み取られた後に、給送ベルト104、排送ローラ107によって排紙台108上に排出される。ここに、給送ローラ3、給送ベルト4および排送ローラ7は搬送モータによって駆動される。
第1給紙装置110、第2給紙装置111および第3給紙装置112は、それぞれ選択されたときに、その積載された転写紙を給紙し、この転写紙は縦搬送ユニット116によって感光体117に当接する位置まで搬送される。感光体117は、例えば感光体ドラムが用いられていて、図示しないメインモータにより回転駆動される。
画像読取装置106で原稿から読み取られた画像データは、図示しない画像処理装置で所定の画像処理が施された後、書き込みユニット118によって光情報に変換され、感光体ドラム117は図示しない帯電器により一様に帯電された後に書き込みユニット118からの光情報で露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム117上の静電潜像は、現像装置119により現像されてトナー像となる。書き込みユニット118、感光体ドラム117、現像装置119や、その他の図示しない感光体ドラム117回りの周知の装置などにより、電子写真方式で用紙などの媒体に画像形成を行なうプリンタエンジンを構成している。
搬送ベルト120は、用紙搬送の手段および転写の手段を兼ねていて電源から転写バイアスが印加され、縦搬送ユニット116からの転写紙を感光体ドラム117と等速で搬送しながら感光体ドラム117上のトナー像を転写紙に転写する。この転写紙は、定着装置121によりトナー像が定着され、排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。感光体ドラム117は、トナー像転写後に図示しないクリーニング装置により残存トナーのクリーニングがなされる。
以上の動作は、通常のモードで用紙の片面に画像を複写するときの動作であるが、両面モードで転写紙の両面に画像を複写する場合には、各給紙トレイ113〜115のいずれかより給紙されて表面に上述のように画像が形成された転写紙は、排紙ユニット122により排紙トレイ123側ではなく、両面入紙搬送路124側に切り替えられ、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転され、両面搬送ユニット126へ搬送される。
この両面搬送ユニット126へ搬送された転写紙は、両面搬送ユニット126により縦搬送ユニット116へ搬送され、縦搬送ユニット116により感光体ドラム117に当接する位置まで搬送され、感光体ドラム117上に上述と同様に形成されたトナー像が裏面に転写されて、定着装置121でトナー像が定着されることにより両面コピーとなる。この両面コピーは排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
また、転写紙を反転して排出する場合には、反転ユニット125によりスイッチバックされて表裏が反転された転写紙は、両面搬送ユニット126に搬送されずに反転排紙搬送路127を経て排紙ユニット122により排紙トレイ123に排出される。
プリントモードでは、前述の画像処理装置からの画像データの代りに、外部からの画像データが書き込みユニット118に入力されて、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。
さらに、ファクシミリモードでは、画像読取装置106からの画像データが図示しないファクシミリ送受信部により相手に送信され、相手からの画像データがファクシミリ送受信部で受信されて前述の画像処理装置からの画像データの代りに書き込みユニットに入力されることにより、前述と同様に転写紙上に画像が形成される。
また、このデジタル複写機1には、図示しない大量用紙供給装置と、ソート、穴あけ、ステイプルなどを行なうフィニッシャーと、原稿読み取りのためのモード、複写倍率の設定、給紙段の設定、フィニッシャーでの後処理の設定、オペレータに対する表示などを行なう操作部とを備えている。
(定着装置)
次に、定着装置121の構成について説明する。図2は、デジタル複写機1に用いられる定着装置121の構成図である。図2に示すように、定着装置121は、本発明の発熱装置、定着装置を実施するもので、被加熱物である定着ローラ301に、シリコンゴム等の弾性部材からなる加圧ローラ302が、図示しない加圧手段により一定の加圧力で押し当てられている。このように、定着部材と加圧部材とは、一般的にローラ状である場合が多いが、例えば、いずれか一方または両方を無端ベルト状に構成するようにしてもよい。定着装置121には、定着ヒータHT1、HT2が任意の位置に設けられる。例えば、この定着ヒータHT1、HT2は、定着ローラ301の内部に配置されていて、被加熱物である定着ローラ301を内側から加熱する。
定着ローラ301および加圧ローラ302は、図示しない駆動機構により回転駆動される。サーミスタなどの温度センサTH1は、定着ローラ301の表面に当接され、定着ローラ301の表面温度(定着温度)を検出する。トナー306を担持した転写紙等の媒体であるシート307は、定着ローラ301と加圧ローラ302とのニツプ部を通過する際に、定着ローラ301と加圧ローラ302とによる加熱および加圧を受け、その結果、トナー306が画像として定着する。
第1の発熱素子である定着ヒータHT1は、定着部材となる定着ローラ301の基準となる所定の目標温度Ttに達していないときにon(閉)にされて、定着ローラ301を加熱する主たるヒータ(主ヒータ)である。第2の発熱素子である定着ヒータHT2は、本複写機1の主電源投入の時や、後述の省エネモードから復帰してコピー可能となるまでの立ち上げ時等、すなわち、定着装置121のウォームアップ時にon(閉)にされて、定着ローラ301を加熱する補助的なヒータ(補助ヒータ)である。
(電力制御装置)
次に、電力制御装置について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。電力制御装置2は、定着ヒータHT2の立ち上げ時間を短縮し、定着ヒータHT2の連続通紙時の温度落ち込みを防止するため、定着ヒータHT2への電力供給を制御する。電力制御装置2は、蓄電器として電気二重層コンデンサCP1を用いている。
陰極がGNDに接続された電気二重層コンデンサCP1の陽極は、ダイオードD1を介して充電器に接続され、CPU2の出力ポートP1からの信号により、充電が制御される。電気二重層コンデンサCP1の出力は、温度ヒューズF1を介して、定着ヒータHT2の一端(図の右側)に接続されている。定着ヒータHT2の他端(図の左側)はリレーS2の接点aを介して、電界効果トランジスタ(FET)である放電トランジスタS3のドレインに接続されている。放電トランジスタS3のソースは電気二重層コンデンサCP1の陰極に接続されている。
温度ヒューズF1は、定着ローラ301の近傍に設置され、何らかの異常時に、所定の温度で切断され、定着ヒータHT2への通電を停止する。
定着ローラ301の近傍には、一端(図の上側)が電圧VcでプルアップされたサーミスタTH1が設置されている。サーミスタTH1の他端(図の下側)には、一端(図の下側)がGNDに接続された抵抗R1の他端(図の上側)が接続されている。サーミスタTH1と抵抗R1との接続点は積分回路を介してCPU1のAD変換端子ADに接続され、温度を電圧変化としてAD変換端子ADに入力する。サーミスタTH1で検出した温度が所定の値より大きい場合には、何らかの異常があるため、リレーS2の接点を切断するように、通信ポートUARTでCPU2に指示する。
一端(図の上側)が電圧VaにプルアップされたリレーS2のコイルは、ドライバIC5を介してCPU2の出力ポートP4に接続され、通信ポートUARTからの指示で、異常時にはリレーS2のコイルの駆動がoff(開)され、接点が開放される。これにより、定着ヒータHT2への通電が停止される。尚、ダイオードD2は、ドライバIC5がH論理レベルからL論理レベルに変化したときに発生する誘導起電力を循環させることによりドライバIC5が破壊されるのを防止するためのものである。
通常は、リレーS2の接点がon(閉)の状態で、定着温度の検出値(AD変換端子ADに入力される値)と目標温度の値とから、CPU2が定着ヒータHT2を点灯するか否かを判断して、CPU2の出力ポートP5からドライバIC4を介して、放電トランジスタS3のゲートへの信号を印加することにより放電トランジスタS3をon(閉)/off(開)する。この放電トランジスタS3のon(閉)/off(開)動作により、定着ローラ301は所定の温度に制御される。
ここで、本実施の形態では放電トランジスタS3としてFETを用いたがFETの代わりにIGBTを用いてもよい。但し、IGBTを用いた場合、FETのドレインがIGBTのコレクタに、FETのソースがIGBTのエミッタになる。また、サーミスタTH1は、他の温度検出素子、例えばサーモパイルを用いてもよい。
今、定着ヒータが定格200Wのハロゲンヒータであって、電気二重層コンデンサCP1の充電電圧(出力電圧)V2が45Vであるとする。ハロゲンヒータの抵抗値は定格時では約10Ωであり、冷間時では約1Ωである。このため、冷間時にハロゲンヒータを点灯すると、オームの法則により45V/1Ω=45Aもの大電流が流れ、定格時には約4Aの電流が流れる。リレーS2の接点で直接45Aもの大電流回路を開閉するには、大電流対応の大型、高コストのものを使用せざるを得ない。
しかしながら、この45Aの電流は瞬時のものであり、リレーS2の接点を閉じた状態で瞬間的に45Aの大電流を流しても全く問題は無い。
このため、リレーS2の接点のon(閉)/off(開)は必ず、非通電状態で行なうように制御することで、小型、低コストのリレーを使うことができる。これには、リレーS2をon(閉)/off(開)する前に、定着ヒータHT2への通電を制御する放電トランジスタS3が短絡不良を生じてないことを確認する必要がある。そこで、リレーS2の接点をoff(開)とし、放電トランジスタS3をoff(開)モード、つまりCPU2の出力ポートP5をL論理レベルとし、その状態で放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧を印加し、ドレイン電圧Vdを検出することができれば、放電トランジスタS3に短絡不良または開放不良が生じているか否かを判断することが可能となる。
電力制御装置2では、バイアス電圧を電力制御装置2の電源から取り出し、抵抗R20、抵抗内蔵型のPNP型バイポーラトランジスタであるバイアストランジスタS1、および、ダイオードD10で構成される回路で、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧を印加する。
バイアストランジスタS1はドライバIC3を介して、CPU2の出力ポートP2に接続され、必要に応じてon(閉)/off(開)される。放電トランジスタS3のドレインは、抵抗R21を介して、エミッタがGNDに接続されたNPN型のバイポーラトランジスタであるトランジスタQ20のベースに接続され、トランジスタQ20のベースは抵抗R22を介してGNDに接続されている。抵抗R21と抵抗R22とで電圧変換され、ドレイン電圧Vdが所定の値になった時に、トランジスタQ20がon(閉)になる。トランジスタQ20のコレクタは抵抗R10で電圧Vcにプルアップされ、CPU2の入力ポートP3に接続され、CPU2内にあるロジック回路で、H論理レベル/L論理レベルの2値として認識される。
(リレーと放電トランジスタの良否判断方法)
次に、電力制御装置2によるリレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法について説明する。図4は、リレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法のフローチャートである。
まず、リレーS2の接点と放電用の放電トランジスタS3とをoff(開)にする(ステップS101)。次に、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧を印加する、バイアストランジスタS1をon(閉)にする(ステップS102)。
この状態で、放電トランジスタS3が正常にoff(開)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へは流れず、トランジスタQ20のベース側へ流れる。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、入力ポートP3の部分の電圧は減少する(実際にはH論理レベルからL論理レベルへ変わる)。
しかし、放電トランジスタS3が正常にoff(開)しておらず、すなわち、短絡(on)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へ流れてしまい、トランジスタQ20のベース側へは流れない。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流は流れず、入力ポートP3の部分の電圧は変わらない(実際にはH論理レベルのままとなる)。
なお、リレーS2の接点が短絡している場合も考えられるが、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧が印加されているため、この時点でリレーS2の接点の短絡を考慮する必要はない。
そして、CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであるか否かを判断する(ステップS103)。CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルでない、すなわち、H論理レベルであると判断すると(ステップS103:No)、放電トランジスタS3が短絡不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS111)、良否判断を終了する。
CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであると判断すると(ステップS103:Yes)、放電トランジスタS3が短絡不良ではないと判断する。
次に、放電トランジスタS3をon(閉)にする(ステップS104)。
この状態で、放電トランジスタS3が正常にon(閉)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へ流れてしまい、トランジスタQ20のベース側へは流れなくなる。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流は流れず、入力ポートP3の部分の電圧は上昇する(実際にはL論理レベルからH論理レベルへ変わる)。
しかし、放電トランジスタS3が正常にon(閉)しておらず、すなわち、開放(off)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へは流れず、トランジスタQ20のベース側へ流れたままとなる。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、入力ポートP3の部分の電圧は減少したままである(実際にはL論理レベルのままとなる)。
なお、リレーS2の接点が短絡している場合も考えられるが、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧が印加されているため、この時点でリレーS2の接点の短絡を考慮する必要はない。
そして、CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであるか否かを判断する(ステップS105)。CPU2は、入力ポートP3がL論理であると判断すると(ステップS105:Yes)、放電トランジスタS3が開放不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS112)、良否判断を終了する。
CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルでない、すなわち、H論理レベルであると判断すると(ステップS105:No)、放電トランジスタS3が開放不良ではないと判断する。
なお、放電トランジスタS3が開放不良であるか否かの判断については、後ほど、別途定着温度制御のフローで異常を検知することにより判断しても安全性には問題ないので、ステップS104、ステップS105、および、ステップS112を省略してもよい。
今までのフローで、放電トランジスタS3の短絡不良はないことが確認されたので、次に、バイアストランジスタS1をoff(開)にし(ステップS106)、さらに、リレーS2の接点と放電トランジスタS3とをoff(開)にする(ステップS107)。
この状態で、リレーS2の接点が正常にoff(開)している場合、電気二重層コンデンサCP1からの電流はトランジスタQ20のベース側へ流れない。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流は流れず、入力ポートP3の部分の電圧は変わらない(実際にはH論理レベルのままとなる)。
しかし、リレーS2の接点が正常にoff(開)しておらず、すなわち、溶着(on)している場合、電気二重層コンデンサCP1からの電流はトランジスタQ20のベース側へ流れる。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流は流れ、入力ポートP3の部分の電圧は減少する(実際にはH論理レベルからL論理レベルへ変わる)。
そして、CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであるか否かを判断する(ステップS108)。CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであると判断すると(ステップS108:Yes)、リレーS2の接点が溶着不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS113)、良否判断を終了する。
CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルでない、すなわち、H論理レベルであると判断すると(ステップS108:No)、リレーS2の接点が溶着不良ではないと判断する。
次に、リレーS2の接点をon(閉)にする(ステップS109)。
この状態で、リレーS2の接点が正常にon(閉)している場合、電気二重層コンデンサCP1からの電流はトランジスタQ20のベース側へ流れる。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流が流れ、入力ポートP3の部分の電圧は減少する(実際にはH論理レベルからL論理レベルへ変わる)。
しかし、リレーS2の接点が正常にon(閉)しておらず、すなわち、開放(off)している場合、電気二重層コンデンサCP1からの電流はトランジスタQ20のベース側へ流れない。このため、トランジスタQ20のエミッタ−コレクタ間に電流は流れず、入力ポートP3の部分の電圧は変わらない(実際にはH論理レベルのままとなる)。
そして、CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであるか否かを判断する(ステップS110)。CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルでない、すなわち、H論理レベルであると判断すると(ステップS110:No)、リレーS2の接点が開放不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS114)、良否判断を終了する。
CPU2は、入力ポートP3がL論理レベルであると判断すると(ステップS110:Yes)、リレーS2の接点が開放不良ではないと判断する。この場合、最終的に、リレーS2と放電トランジスタS3とは、良品であると判断される。
なお、リレーS2の接点が開放不良であるか否かの判断については、後ほど、別途定着温度制御のフローで異常を検知することにより判断しても安全性には問題ないので、ステップS109、ステップS110、および、ステップS114を省略してもよい。
そして、サービスコマンドSCが立ったら、それぞれに対応した処理を実行する。例えば、放電トランジスタS3の短絡不良である旨のサービスコマンドSCであれば、リレーS2の接点on(閉)を禁止するとともに、放電トランジスタS3が不良である旨の表示を図示しない表示部に表示するか、または、放電トランジスタS3が不良である旨をサービスに通知する処理を行なう。その他のサービスコマンドSCに対しても同様に必要な処理を行なうが、デジタル複写機で通常行われている処理であり、説明を省略する。
表1は、上述した良否判断方法における、バイアストランジスタS1、リレーS2の接点、および、放電トランジスタS3のon(閉)/off(開)状態の組み合わせ、CPU2の入力ポートP3の論理レベル、および、リレーS2および放電トランジスタS3の判断結果の相関関係をまとめたものである。なお、本判断方法は、信号用のトランジスタであるバイアストランジスタS1およびトランジスタQ20には、故障が発生しないことを前提としている。
Figure 2008257190
このように、第1の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、定着ヒータに直列に接続されたリレーと放電トランジスタの間に、バイアストランジスタおよびダイオードで構成される回路を設けて、この回路により放電トランジスタのドレインにバイアス電圧を印加したり止めたりすることができるので、バイアス電圧の印加/未印加とリレー接点のon(閉)/off(開)と放電トランジスタのon(閉)/off(開)とをそれぞれ組み合わせた場合の電力制御装置内の特定の部分の電圧変化を確認することができ、その電圧変化からリレーおよび放電トランジスタの異常およびその内容(リレー接点の溶着不良、リレー接点の開放不良、放電トランジスタの短絡不良、および、放電トランジスタの開放不良)を正確に判断することが可能である。
さらに、第1の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、電圧変化をトランジスタでレベル変換し入力ポートで検出することにより、リレーおよび放電トランジスタの異常およびその内容を判断することができるので、電力制御装置の良否判断回路を簡素化することができ、小型化や低コスト化することが可能である。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる電力制御装置では、バイアス電圧を電力制御装置の電源から取り出しているが、第2の実施の形態にかかる電力制御装置では、バイアス電圧を電気二重層コンデンサを構成する直列に接続された複数のセルの間から取り出す。
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるデジタル複写機の構成は、電力制御装置以外の部分は第1の実施の形態のデジタル複写機と全て同じであるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。また、電力制御装置の構成例については、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。電力制御装置3は、蓄電器として電気二重層コンデンサCP1を用いているが、電気二重層コンデンサCP1は、複数のセルC1、C2が直列に接続された形で構成されている。そして、セルC1とセルC2との接続点に、抵抗R13を介してバイアストランジスタS1のエミッタを接続し、バイアストランジスタS1のコレクタをダイオードD10のアノードに接続し、ダイオードD10のカソードを放電トランジスタS3のドレインに接続している。
したがって、電力制御装置3では、バイアス電圧を電気二重層コンデンサCP1のセルC1とセルC2の間から取り出し、抵抗R13、バイアストランジスタS1、および、ダイオードD10で構成される回路で、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧を印加する。このように、陰極がGNDに接続された電気二重層コンデンサ列CP1の途中から電圧を取り出すことにより、低電圧回路とすることができるので、回路を簡素、安価に構成できる。
バイアストランジスタS1は、第1の実施形態にかかる電力制御装置と同様に、CPU2の出力ポートP2からの信号が入力されるドライバIC3の出力信号がベースに入力されることによりon(閉)/off(開)制御される。放電トランジスタS3のドレインは、抵抗R11を介して、エミッタがGNDに接続されたNPN型のバイポーラトランジスタであるトランジスタQ20のベースに接続され、トランジスタQ20のベースは抵抗R12を介してGNDに接続されている。抵抗R11と抵抗R12とで電圧変換され、ドレイン電圧Vdが所定の値になった時に、トランジスタQ20がon(閉)になる。トランジスタQ20のコレクタは抵抗R10で電圧Vcにプルアップされ、CPU2の入力ポートP3に接続され、H論理レベル/L論理レベルの2値として認識される。
なお、電力制御装置3によるリレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法については、第1の実施の形態で説明した図4のフローチャートと同じであるので、ここでの説明を省略する。
このように、第2の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、放電トランジスタのドレインに印加するバイアス電圧を電気二重層コンデンサを構成する複数のセルの間から取り出すことができるので、電力制御装置の良否判断回路を低電圧回路として簡素化することができ、小型化や低コスト化することが可能である。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態にかかる電力制御装置では、放電トランジスタS3のドレイン電圧VdをCPU2のポートで見ているが、第3の実施の形態にかかる電力制御装置では、放電トランジスタS3のドレイン電圧VdをAD変換で見るようにしている。さらに、第3の実施の形態にかかる電力制御装置では、電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいてリレーS2と放電トランジスタS3の異常の有無を判断する判断電圧を補正している。
第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるデジタル複写機の構成は、電力制御装置以外の部分は第2の実施の形態のデジタル複写機と全て同じであるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。また、電力制御装置の構成例については、第2の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第2の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。電力制御装置4は、第2の実施の形態にかかる電力制御装置3と同様に、放電トランジスタS3のバイアス電圧を電気二重層コンデンサCP1のセルC1とセルC2の間から取り出す構成である。
しかし、電力制御装置4には、第2の実施の形態にかかる電力制御装置3で存在した抵抗R10、R11、R12、および、トランジスタQ20はない。その代わり、放電トランジスタS3のドレイン電圧Vdは、直列に接続された抵抗R31、R32で電圧変換され、抵抗R30およびコンデンサC30からなるフィルタを介して、CPU2のAD変換入力AD1に接続される。AD変換入力AD1はダイオードD30でAD変換回路の電源に接続され過電圧から保護される。
また、スイッチS4を介して接続された、抵抗R34、R35、および、抵抗R36およびコンデンサC31からなるフィルタで構成された充電電圧を読み込む回路において、電気二重層コンデンサCP1の充電電圧(出力電圧)V2は、抵抗R34、R35で電圧変換され、抵抗R36およびコンデンサC31からなるフィルタを介して、CPU2のAD変換入力AD2に接続される。なお、スイッチS4は、充電電圧を読み込む回路での不要な放電を無くすためのものである。AD変換入力AD2はダイオードD31でAD変換回路の電源に接続され過電圧から保護される。
第2の実施の形態にかかる電力制御装置3のようにCPU2の入力ポートP3で放電トランジスタS3のドレイン電圧Vdを見る場合は、電気二重層コンデンサCP1の充電電圧(出力電圧)V2が所定の値以上である必要があるという制限がある。
しかしながら、本実施の形態にかかる電力制御装置4のようにAD変換を用いることにより、電気二重層コンデンサCP1の充電状態を検出し、充電電圧(出力電圧)V2の値によって、検出された放電トランジスタS3のドレイン電圧Vdと比較して、リレーS2と放電トランジスタS3の異常の有無を判断する判断電圧Vthを補正することができる。
(リレーと放電トランジスタの良否判断方法)
次に、電力制御装置4によるリレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法について説明する。図7は、リレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法のフローチャートである。
初めに、充電電圧(出力電圧)V2に対応する電圧AD2をCPU2のAD変換入力AD2で読み込む(ステップS201)。読み込んだAD2の電圧値に応じて、放電トランジスタS3のドレイン電圧Vdに対応する判断電圧Vthを補正する(ステップS202)。
次に、リレーS2の接点と放電用の放電トランジスタS3とをoff(開)にし(ステップS203)、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧を印加する、バイアストランジスタS1をon(閉)にする(ステップS204)。
この状態で、放電トランジスタS3が正常にoff(開)している場合、接点aにはバイアス電圧と同じ電圧が発生しているため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより高く(大きく)なる。
しかし、放電トランジスタS3が正常にoff(開)しておらず、すなわち、短絡(on)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へ流れてしまい、接点aの電圧がバイアス電圧の電圧より低下するため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより低く(小さく)なる。
なお、リレーS2の接点が短絡している場合も考えられるが、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧が印加されているため、この時点でリレーS2の接点の短絡を考慮する必要はない。
そして、CPU2は、AD変換入力AD1を読み込み、その値が判断電圧Vthより大きいか否かを判断する(ステップS205)。CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きくないと判断すると(ステップS205:No)、放電トランジスタS3が短絡不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS213)、良否判断を終了する。
CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きいと判断すると(ステップS205:Yes)、放電トランジスタS3が短絡不良ではないと判断する。
次に、放電トランジスタS3をon(閉)にする(ステップS206)。
この状態で、放電トランジスタS3が正常にon(閉)している場合、バイアストランジスタS1からの電流は放電トランジスタS3側へ流れ、接点aの電圧がバイアス電圧の電圧より低下するため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより低く(小さく)なる。
しかし、放電トランジスタS3が正常にon(閉)しておらず、すなわち、開放(off)している場合、接点aにはバイアス電圧と同じ電圧が発生しているため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより高く(大きく)なる。
なお、リレーS2の接点が短絡している場合も考えられるが、放電トランジスタS3のドレインにバイアス電圧が印加されているため、この時点でリレーS2の接点の短絡を考慮する必要はない。
そして、CPU2は、AD変換入力AD1の値を読み込み、その値が判断電圧Vthより大きいか否かを判断する(ステップS207)。CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きいと判断すると(ステップS207:Yes)、放電トランジスタS3が開放不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS214)、良否判断を終了する。
CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きくないと判断すると(ステップS207:No)、放電トランジスタS3が開放不良ではないと判断する。
なお、放電トランジスタS3が開放不良であるか否かの判断については、後ほど、別途定着温度制御のフローで異常を検知することにより判断しても安全性には問題ないので、ステップS206、ステップS207、および、ステップS214を省略してもよい。
今までのフローで、放電トランジスタS3の短絡不良はないことが確認されたので、次に、バイアストランジスタS1をoff(開)にし(ステップS208)、さらに、リレーS2の接点と放電トランジスタS3とをoff(開)にする(ステップS209)。
この状態で、リレーS2の接点が正常にoff(開)している場合、接点aには電気二重層コンデンサCP1による電圧が発生していないため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより低く(小さく)なる。
しかし、リレーS2の接点が正常にoff(開)しておらず、すなわち、短絡(on)している場合、接点aには電気二重層コンデンサCP1による電圧が発生しているため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより高く(大きく)なる。
そして、CPU2は、AD変換入力AD1の値を読み込み、その値が判断電圧Vthより大きいか否かを判断する(ステップS210)。CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きいと判断すると(ステップS210:Yes)、リレーS2の接点が溶着不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS215)、良否判断を終了する。
CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きくないと判断すると(ステップS207:No)、リレーS2の接点が溶着不良ではないと判断する。
次に、リレーS2の接点をon(閉)にする(ステップS211)。
この状態で、リレーS2の接点が正常にon(閉)している場合、接点aには電気二重層コンデンサCP1による電圧が発生しているため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより高く(大きく)なる。
しかし、リレーS2の接点が正常にon(閉)しておらず、すなわち、開放(off)している場合、接点aには電気二重層コンデンサCP1による電圧が発生していないため、CPU2のAD変換入力AD1の値は判断電圧Vthより低く(小さく)なる。
そして、CPU2は、AD変換入力AD1の値を読み込み、その値が判断電圧Vthより大きいか否かを判断する(ステップS212)。CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きくないと判断すると(ステップS212:No)、リレーS2の接点が開放不良であると判断し、その旨のサービスコマンドSCを立てて(ステップS216)、良否判断を終了する。
CPU2は、AD1の値が判断電圧Vthより大きいと判断すると(ステップS212:Yes)、リレーS2の接点が開放不良ではないと判断する。この場合、最終的に、リレーS2と放電トランジスタS3とは、良品であると判断される。
なお、リレーS2の接点が開放不良であるか否かの判断については、後ほど、別途定着温度制御のフローで異常を検知することにより判断しても安全性には問題ないので、ステップS211、ステップS212、および、ステップS216を省略してもよい。
そして、サービスコマンドSCが立ったら、それぞれに対応した処理を実行する。例えば、放電トランジスタS3の短絡不良である旨のサービスコマンドSCであれば、リレーS2の接点on(閉)を禁止するとともに、放電トランジスタS3が不良である旨の表示を図示しない表示部に表示するか、または、放電トランジスタS3が不良である旨をサービスに通知する処理を行なう。その他のサービスコマンドSCに対しても同様に必要な処理を行なうが、デジタル複写機で通常行われている処理であり、説明を省略する。
表2は、上述した良否判断方法における、バイアストランジスタS1、リレーS2の接点、および、放電トランジスタS3のon(閉)/off(開)状態の組み合わせ、AD1とVthの電圧の関係、および、リレーS2および放電トランジスタS3の判断結果の相関関係をまとめたものである。なお、本判断方法は、信号用のトランジスタであるバイアストランジスタS1には、故障が発生しないことを前提としている。
Figure 2008257190
このように、第3の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいてリレーと放電トランジスタの異常の有無を判断する判断電圧を補正することができるので、電気二重層コンデンサの充電電圧に左右されずに、リレーおよび放電トランジスタの異常およびその内容を判断することが可能である。
さらに、第3の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、AD変換後の電圧変化を検出することにより、リレーおよび放電トランジスタの異常およびその内容を判断することができるので、その応用範囲を広げることが可能であるとともに、電力制御装置の良否判断回路を簡素化することができ、小型化や低コスト化することが可能である。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、第3の実施の形態にかかる電力制御装置を利用して、定着ヒータHT2の良否判断を行う。第4の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるデジタル複写機の構成および電力制御装置の構成例については、第3の実施の形態にかかるデジタル複写機の構成および電力制御装置と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
(定着ヒータHT2の良否判断方法)
電力制御装置4による定着ヒータHT2の良否判断方法について説明する。図8は、定着ヒータHT2の良否判断方法のフローチャートである。本実施の形態の良否判断方法は、電気二重層コンデンサCP1の充電電圧(出力電圧)V2と、リレーS2の接点がon(閉)状態の時に電気二重層コンデンサCP1から定着ヒータHT2を介して抵抗R31、R32に流れる電流により発生するドレイン電圧Vdの関係から、定着ヒータHT2の良否を判断する。
初めに、バイアストランジスタS1をoff(開)にし(ステップS301)、放電トランジスタS3をoff(開)にし(ステップS302)、リレーS2の接点をon(閉)にする(ステップS303)。
次に、CPU2は、充電電圧(出力電圧)V2に対応する電圧AD2を読み込み(ステップS304)、定着ヒータ経由で電圧降下したドレイン電圧Vdに対応する電圧AD1を読み込む(ステップS305)。
本実施の形態では、定着ヒータHT2の抵抗値は下記の数式(1)となる。
定着ヒータHT2の抵抗値=(V2−Vd)×(R31+R32)/Vd・・・(1)
また、CPU2のAD変換入力における電圧AD1および電圧AD2の電圧値はそれぞれ下記の数式(2)および(3)となる。
電圧AD1=Vd×R32/(R31+R32)・・・(2)
電圧AD2=V2×R35/(R34+R35)・・・(3)
次に、CPU2は、電圧AD2と電圧AD1の電圧差HA=AD2−AD1を求め(ステップS306)、電圧差HAがあらかじめ決められた所定の値H1とH2の範囲に入っているか否かを判断する(ステップS307)。
CPU2は、電圧差HAが所定の値H1とH2の範囲に入っていると判断した場合(ステップS307:Yes)、定着ヒータHT2は故障しておらず、適切なヒータであると判断し、良否判断を終了する。
CPU2は、電圧差HAが所定の値H1とH2の範囲に入っていないと判断した場合(ステップS307:No)、定着ヒータHT2は不適切なヒータであるか、または、故障または劣化していると判断し、交換を促す表示を行ない(ステップS308)、良否判断を終了する。
このように、第4の実施の形態にかかる電力制御装置によれば、蓄電器の充電電圧(出力電圧)を直接検出した電圧値と、蓄電器から定着ヒータを経由した後の電圧値とを検出し、これらの電圧値から定着ヒータの特性を推定し、定着ヒータが適切な仕様である否か、または、定着ヒータが故障または劣化しているか否か等の定着ヒータの良否判断を行うことができるので、信頼性を向上させることが可能である。
第1〜第4の実施の形態では、蓄電器として電気二重層コンデンサを用いた電力制御装置について説明したが、蓄電池や他のキャパシタ等を用いた電力制御装置でも、同様の構成で同じ効果を得ることができる。
また、第1〜第4の実施の形態では、定着ヒータHT2への電力供給を制御する電力制御装置について説明したが、他の大電力を要する電力負荷、例えばランプ等への電力供給を制御する電力制御装置でも、同様の構成で同じ効果を得ることができる。
また、第1〜第4の実施の形態では、メカ的に開閉するリレーS2を用いた電力制御装置について説明したが、メカ的に開閉を要さないサイリスタ等の半導体素子を用いた電力制御装置でも、同様の構成で同じ効果を得ることができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本発明は、自己診断装置(回路を含む)、電力供給装置(回路を含む)、画像形成装置、電気二重層コンデンサなどの蓄電器の充電電力を補助電源として定着部材を加熱する定着装置、および、画像形成装置に利用することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかるデジタル複写機の縦断面図である。 デジタル複写機に用いられる定着装置の構成図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。 リレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる電力制御装置の回路図である。 リレーS2と放電トランジスタS3の良否判断方法のフローチャートである。 定着ヒータHT2の良否判断方法のフローチャートである。
符号の説明
1 デジタル複写機
2、3、4 電力制御装置
101 自動原稿送り装置(ADF)
102 原稿台
103 給紙ローラ
104 給紙ベルト
105 コンタクトガラス
106 画像読取装置
107 搬送ローラ
108 排紙台
109 原稿セット検知器
110 第1給紙装置
111 第2給紙装置
112 第3給紙装置
113〜115 トレイ
116 縦搬送ユニット
117 感光体
118 書き込みユニット
119 現像装置
120 搬送ベルト
121 定着装置
122 排紙ユニット
123 排紙トレイ
124 両面入紙搬送路
125 反転ユニット
126 両面搬送ユニット
127 反転排紙搬送路
301 定着ローラ
302 加圧ローラ
306 トナー
307 シート

Claims (19)

  1. 電力負荷に直列に接続された第1開閉手段および第2開閉手段と、
    前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との間に接続され、前記第2開閉手段に電圧を供給する電圧供給手段と、
    少なくとも、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段のいずれかに異常が発生していることを判断する判断手段と、を備えたこと、
    を特徴とする電力制御装置。
  2. 前記電力負荷は定着ヒータであり、前記第1開閉手段はリレーであり、前記第2開閉手段は放電トランジスタであり、前記電圧供給手段はバイアストランジスタとダイオードで構成されている回路であること、を特徴とする請求項1に記載の電力制御装置。
  3. 前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧に基づいて開閉する第3開閉手段をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1または2に記載の電力制御装置。
  4. 前記第3開閉手段は、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との接続点に接続された電圧変換手段と、抵抗でプルアップしたトランジスタとで構成され、ロジック回路に接続されること、を特徴とする請求項3に記載の電力制御装置。
  5. 前記判断手段は、
    前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、
    前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであると判断した場合、前記第2開閉手段が短絡不良であると判断すること、を特徴とする請求項3または4に記載の電力制御装置。
  6. 前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、さらに、前記第2開閉手段を閉じた後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、前記第2開閉手段が開放不良であると判断すること、を特徴とする請求項5に記載の電力制御装置。
  7. 前記判断手段は、
    前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、
    前記第3開閉手段の出力がL論理レベルであると判断した場合、さらに、前記電圧供給手段による電圧供給を中止した後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉回路の出力がL論理レベルであると判断した場合、前記第1開閉手段が溶着不良であると判断すること、を特徴とする請求項3または4に記載の電力制御装置。
  8. 前記第3開閉回路の出力がH論理レベルであると判断した場合、さらに、前記第1開閉手段を閉じた後、前記第3開閉手段の出力がH論理レベルであるかL論理レベルであるかを判断し、前記第3開閉回路の出力がH論理レベルであると判断した場合、前記第1開閉回路が開放不良であると判断すること、を特徴とする請求項7に記載の電力制御装置。
  9. 前記電力負荷に直列に接続された蓄電器をさらに備えたこと、を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  10. 前記電力負荷に直列に接続された複数の蓄電器をさらに備え、
    前記電圧供給手段は、前記複数の蓄電器のいずれかからの電圧を前記第2開閉手段に供給すること、を特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  11. 前記蓄電器は、電気二重層コンデンサであること、を特徴とする請求項9または10に記載の電力制御装置。
  12. 前記電力負荷に直列に接続された蓄電器と、
    前記蓄電器の充電電圧に基づいて、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の異常の有無を判断する判断電圧を決定する判断電圧決定手段と、をさらに備えたこと、
    を特徴とする請求項1または2に記載の電力制御装置。
  13. 前記判断手段は、
    前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、
    前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、前記第2開閉手段が短絡不良であると判断すること、を特徴とする請求項12に記載の電力制御装置。
  14. 前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、さらに、前記第2開閉手段を閉じた後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、前記第2開閉手段が開放不良であると判断すること、を特徴とする請求項13に記載の電力制御装置。
  15. 前記判断手段は、
    前記第1開閉手段が開いており、前記第2開閉手段が開いており、前記電圧供給手段が電圧を供給している場合に、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、
    前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、さらに、前記電圧供給手段による電圧供給を中止した後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいと判断した場合、前記第1開閉手段が溶着不良であると判断すること、を特徴とする請求項12に記載の電力制御装置。
  16. 前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、さらに、前記第1開閉手段を閉じた後、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きいか否かを判断し、前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が前記判断電圧より大きくないと判断した場合、前記第1開閉回路が開放不良であると判断すること、を特徴とする請求項15に記載の電力制御装置。
  17. 前記第1開閉手段と前記第2開閉手段との間の電圧を変換する電圧変換手段と、
    前記電圧変換手段により変換された電圧をAD変換する第1のAD変換手段と、
    前記蓄電器の充電電圧を電圧変換する充電電圧変換手段と、
    前記充電電圧変換手段により変換された電圧をAD変換する第2のAD変換手段とをさらに備え、
    前記判断電圧決定手段は、前記第2のAD変換手段によりAD変換された前記蓄電器の充電電圧に基づいて判断電圧を決定し、
    前記判断手段は、前記第1のAD変換手段によりAD変換された前記第1開閉手段と前記第2開閉手段の間の電圧が、前記判断電圧より大きいか否かを判断すること、
    を特徴とする請求項12から16のいずれか一項に記載の電力制御装置。
  18. 前記蓄電器は、電気二重層コンデンサであること、を特徴とする請求項12から17ののいずれか一項に記載の電力制御装置。
  19. 請求項1から18のいずれか1項に記載の電力制御装置を備えたこと、を特徴とする画像形成装置。
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