JP2011203609A - 地絡検知装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着ヒータの地絡発生時に、定着部が熱ダメージを受けることを防止する。
【解決手段】ライブ線Lとニュートラル線Nとの2本の電力線を介して交流電源Eに接続された定着ヒータ132と、定着ヒータ132により加熱され、記録紙に熱定着を施す定着部と、少なくともライブ線Lに設けられた開閉スイッチ137と、ニュートラル線Nを流れる電流の電流値を検出する電流検出部320と、前記定着部の温度を検出する温度検出部136と、温度検出部136が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、電流検出部320が検知したニュートラル線Nを流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、開閉スイッチ137を開放させる通電制御部314と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に当該画像形成装置が備える定着部の地絡対策の技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、熱ローラ定着方式やベルト定着方式を用いた定着部が備えられる。これらの定着部は、回転駆動される熱ローラまたは定着ベルトと、これらに圧接される加圧ローラとによるニップ部に、トナー像が転写された記録媒体を挟持搬送し、当該記録媒体表面に転写された前記トナー像を加熱して熱定着を行う。前記熱ローラや前記定着ベルトの加熱源として、当該熱ローラや当該定着ベルトの内周側に例えばハロゲンヒータ等の定着ヒータが配設されている。
当該定着ヒータは、例えば商用電源である交流電源に接続され、当該交流電源から電力を供給されて発熱する。当該定着ヒータと前記交流電源との間には、例えばトライアックなどのスイッチング素子が設けられている。当該スイッチング素子を導通状態と非導通状態とに切換えることで、当該定着ヒータは断続的に点灯され、前記熱ローラまたは前記定着ベルトの温度が前記熱定着に必要な適温(定着温度)に温度制御される。
しかしながら、前記定着ヒータに地絡が発生すると、前記スイッチング素子を非導通状態にしても前記定着ヒータが連続点灯状態となり、前記温度制御ができなくなる場合がある。このような場合に備えて、定着部にはサーモスタットや温度ヒューズ等の安全機構が設けられているが、当該安全機構の作動までにはタイムラグがあり、しかも、地絡状態では、正常時には断続的に点灯される定着ヒータが連続点灯状態となることで定着部の温度が正常時よりも高温となるので、前記定着ローラの保持部材等が熱変形し、前記定着部の交換を余儀なくされる場合がある。
このような地絡事故対策に係る技術として、例えば特許文献1には、電流センサと、電流測定部と、異常電流検出部と、異常通知部を有する異常電流判定手段とを備え、測定したヒータ電流IHの最大値電流IMと予め設定した上限規定値IUおよび下限規定値ILとを比較し、当該最大値電流IMが上限規定値IUを超える場合はヒータの地絡事故と判定して通知し、当該最大値電流IMが下限規定値ILを下まわる場合は断線と判定して通知する温度調節器が開示されている。
特開2005−38241号公報
しかしながら、特許文献1に開示の温度調節器は、SSR(ソリッド・ステート・リレー)とヒータと間のライブ線に電流センサを設けているため(特許文献1、図1参照)、前記SSRが正常に稼働している状態で当該ヒータと電源との間のニュートラル線で地絡が発生した場合に、前記最大値電流IMが上限規定値IUを超えず地絡を検知できない場合があるという課題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、定着ヒータのニュートラル側で地絡が発生した場合であっても、当該地絡を検知し、定着部を熱ダメージから保護できるようにすることを目的とする。
本発明の請求項1に係る地絡検知装置は、ライブ線とニュートラル線との2本の電力線を介して交流電源に接続された定着ヒータにより加熱され記録媒体に熱定着を施す定着部の前記ニュートラル線の地絡を検出する地絡検出装置であって、少なくとも前記ライブ線に設けられた開閉スイッチと、前記ニュートラル線を流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、前記定着部の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、前記電流検出部が検知した前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、前記ニュートラル線が地絡状態であると判定する地絡判定部と、前記地絡判定部が前記地絡状態と判定した場合に、前記開閉スイッチを開放させる通電制御部と、を備える。
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、ライブ線とニュートラル線との2本の電力線を介して交流電源に接続された定着ヒータと、前記定着ヒータにより加熱され、記録媒体に熱定着を施す定着部と、少なくとも前記ライブ線に設けられた開閉スイッチと、前記ニュートラル線を流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、前記定着部の温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、前記電流検出部が検知した前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、前記ニュートラル線が地絡状態であると判定する地絡判定部と、前記地絡判定部が前記地絡状態と判定した場合に、前記開閉スイッチを開放させる通電制御部と、を備える。
請求項1または3に係る発明によれば、前記定着ヒータのニュートラル側で地絡が発生した場合に、当該地絡を検知して、当該定着ヒータへの給電を停止することができる。前記定着ヒータのニュートラル側で地絡が発生した場合、前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値は正常時よりも小さくなり、正常時には断続的に点灯される定着ヒータが連続点灯状態となることで定着部の温度は、正常時よりも高温となる。そのため、前記地絡判定部は、前記温度検出部が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、前記電流検出部が検知した前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、地絡状態であると判定する。また、前記通電制御部が、前記地絡判定部が前記地絡状態と判定した場合に前記開閉スイッチを開放させることで、前記定着ヒータのニュートラル側で地絡が発生した場合に、前記定着ヒータへの給電を停止することができる。したがって、請求項1または3に係る発明によれば、前記定着ヒータのニュートラル側で地絡が発生した場合に、当該地絡を検知して、当該定着ヒータへの給電を停止することができるので、当該定着ヒータを備える定着部を熱ダメージから保護できる。
本発明の請求項2に係る地絡検知装置は、請求項1に係る地絡検地装置において、前記電流検出部は、前記ニュートラル線がトロイダルコアに嵌挿されたトロイダルコイルとされている。
請求項2に係る発明によれば、電力を損失することなく前記ニュートラル線の電流値を検出することが可能となる。
定着部のニュートラル線で地絡が発生した場合に、当該定着部が熱ダメージを受ける前に定着ヒータへの通電を停止することが可能となり、当該定着部を熱ダメージから保護できる。したがって、地絡の原因を排除することで、当該定着部を継続して使用することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構造を示す正面断面図である。 図1に示す画像形成装置の機能的な構成を示すブロック図である 定着部および地絡検知装置の電気的な構成を示す回路図である。 電流センサの一例を示す図である。 地絡が発生した場合に、通電制御部が開閉スイッチを開放する制御を示すフローチャートである。 従来の画像形成装置が備える定着部を示す図である。
以下、図面に基づき本発明に係る地絡検知装置および当該地絡検知装置を備える画像形成装置の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、電子写真方式を採用し中間転写ベルトを備える画像形成装置、例えばコピー機、プリンタ、ファクシミリ、これらの機能を備える複合機等に適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の構造を示す正面断面図である。画像形成装置1は、装置本体11に、画像形成部12、定着部13、給紙部14、用紙排出部15、および原稿読取部16等を備えて構成されている。
装置本体11は、下部本体111と、この下部本体111の上方に対向配置された上部本体112と、この上部本体112と下部本体111との間に介設された連結部113とを備えている。連結部113は、下部本体111と上部本体112との間に用紙排出部15を形成させた状態で両者を互いに連結するための構造物であり、下部本体111の左部および後部から立設され、平面視でL字状を呈している。上部本体112は、連結部113の上端部に支持されている。
そして、下部本体111には、画像形成部12、定着部13および給紙部14が内装されているとともに、上部本体112には原稿読取部16が装着されている。給紙部14は、装置本体11に対して挿脱可能の給紙カセット142を有している。この給紙カセット142には記録紙P(記録媒体)が積層されてなる用紙束P1が収容されている。なお、本実施形態では、給紙カセット142は1段で設けられているが、2段以上設けてもよい。
画像形成部12は、給紙部14から給紙された記録紙Pにトナー像を形成する画像形成動作を行う。画像形成部12は、図1において装置本体11の右側から左側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナーを用いるマゼンタ用現像ユニット12M、シアン色のトナーを用いるシアン用現像ユニット12C、イエロー色のトナーを用いるイエロー用現像ユニット12Yおよびブラック色のトナーを用いるブラック用現像ユニット12Kと、駆動ローラ125a(二次転写対向ローラ)等の複数のローラ間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト125と、中間転写ベルト125が駆動ローラ125aに張架される部分で中間転写ベルト125の外周面に当接する二次転写ローラ210と、ベルトクリーニング装置128と、を備えている。
前記の各現像ユニット12M〜12Kは、感光体ドラム121と、感光体ドラム121へトナーを供給する現像装置122と、トナーを収容するトナーカートリッジ(不図示)と、帯電装置123と、露光装置124と、中間転写ローラ126と、ドラムクリーニング装置127と、をそれぞれ一体的に備えている。
感光体ドラム121は、その周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像を形成する。現像装置122は、感光体ドラム121へトナーを供給する。各現像装置122には、前記トナーカートリッジからトナーが適宜補給される。
帯電装置123は、各感光体ドラム121の直下位置にそれぞれ設けられている。露光装置124は、各帯電装置123の下方位置にそれぞれ設けられている。帯電装置123は、各感光体ドラム121の周面を一様に帯電させる。露光装置124は、コンピュータ等から入力された画像データや原稿読取部16が取得した画像データに基づく各色に対応したレーザー光を、帯電後の感光体ドラム121の周面に照射し、各感光体ドラム121の周面に静電潜像を形成する。現像装置122は、矢印の方向へ回転する感光体ドラム121の周面の静電潜像にトナーを供給して感光体ドラム121の周面に前記画像データに応じたトナー像を形成する。
中間転写ベルト125は、各感光体ドラム121の上方位置に配置されている。中間転写ベルト125は、図1における左側の駆動ローラ125aと同右側の従動ローラ125bと、各感光体ドラム121に対応して設けられた中間転写ローラ126との間に無端走行可能に張架され、下方の外周面が各感光体ドラム121の周面に当接している。中間転写ベルト125は、その外周面に前記トナー像が転写される像担持面が設定され、中間転写ローラ126によって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で、駆動ローラ125aによって駆動されて各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間を無端走行する。
駆動ローラ125aと従動ローラ125bとの間であって、従動ローラ125b側へ寄った位置には、ローラ125cが設けられている。このローラ125cは、中間転写ベルト125に張力を与えるローラであり、図略の付勢部材の付勢力で上方へ向かって付勢されている。したがって、中間転写ベルト125は、このローラ125cにより上方へ押し上げられ、これによって中間転写ベルト125は、ローラ125cの部分が山頂になった山形形状になっている。
後述の制御ユニット31は、中間転写ベルト125を無端走行させ、中間転写ベルト125の表面に対し、マゼンタ用現像ユニット12Mによるマゼンタのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にシアン用現像ユニット12Cによるシアンのトナー像の転写と、次いで中間転写ベルト125の同一位置にイエロー用現像ユニット12Yによるイエローのトナー像の転写と、最後のブラック用現像ユニット12Kによるブラックのトナー像の転写とを画像形成部12に行わせ、中間転写ベルト125の表面に各色のトナーが重ね合わされたカラーのトナー像を形成させる(中間転写(一次転写))。
二次転写ローラ210は、図略の転写バイアス印加機構により転写バイアスが印加され、中間転写ベルト125の表面に形成されたカラーの前記トナー像を、給紙部14から搬送されてきた記録紙Pに二次転写させる。二次転写ローラ210は、中間転写ベルト125が駆動ローラ125aに張架される部分の用紙搬送路190に、中間転写ベルト125の外周面に当接させて設けられている。用紙搬送路190を搬送されつつある記録紙Pは、駆動ローラ125aと二次転写ローラ210とに押圧挟持され、これによって中間転写ベルト125上のトナー像が記録紙Pに二次転写される。
ドラムクリーニング装置127は、各感光体ドラム121の左方位置に設けられ、感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去してクリーニングする。このドラムクリーニング装置127によってクリーニングされた感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電装置123へ向かう。
ベルトクリーニング装置128は、中間転写ベルト125を介して従動ローラ125bに対向する位置に設けられている。ベルトクリーニング装置128は、中間転写ベルト125上に形成されたトナー像が記録紙Pに転写された後に中間転写ベルト125上に残留している残留トナーを取り除いてクリーニングする。
画像形成部12の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路190が形成されている。用紙搬送路190には、適所に搬送ローラ対192が設けられ、搬送ローラ対192は、給紙部14から繰り出された記録紙Pを、画像形成部12へ向けて搬送する。
定着部13は、定着ローラ131と、定着ローラ131の加熱源として定着ローラ131の内部に配設された定着ヒータ132と、定着ローラ131と対向配置された加圧ローラ134と、を備えている。定着ローラ131の近傍には、定着ローラ131の温度を検出するサーミスタ136(温度検出部)が設けられている。前記熱定着時に、定着ローラ131は、サーミスタ136が検出した定着ローラ131の温度に基づいてヒータ制御部312(図2参照)により通電状態を制御され、熱定着に必要な適温(定着温度)に保たれる。
定着部13は、画像形成部12で転写された記録紙P上のトナー像に対し、記録紙Pが定着ローラ131と加圧ローラ134との間の定着ニップ部を通過する間に定着ローラ131から熱を与えて熱定着を施す。当該熱定着の完了したカラー印刷済みの記録紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路194を通って装置本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ向けて排出される。
給紙部14は、装置本体11の図1における右側壁に開閉自在に設けられた手差しトレイ141と、装置本体11内における露光装置124より下方位置に挿脱可能に装着された給紙カセット142とを備えている。
手差しトレイ141は、下部本体111の右面の下方位置に設けられた、記録紙Pを1枚ずつ手差し操作で画像形成部12へ向けて給紙するためのトレイである。給紙カセット142は、複数枚の記録紙Pが積層されてなる用紙束P1を収容する。給紙カセット142の上方には、ピックアップローラ143が設けられ、ピックアップローラ143は、給紙カセット142に収容された用紙束P1の最上位の記録紙Pを用紙搬送路190へ向けて繰り出す。
用紙排出部15は、下部本体111と上部本体112との間に形成されている。用紙排出部15は、下部本体111の上面に形成された排紙トレイ151を備える。排紙トレイ151は、画像形成部12でトナー像が形成された記録紙Pが、定着部13で熱定着が施された後に排出されるトレイである。
原稿読取部16は、上部本体112の上面開口に装着された、原稿を載置するためのコンタクトガラス161と、このコンタクトガラス161に載置された原稿を押さえる開閉自在の原稿押さえカバー162と、コンタクトガラス161に載置された原稿の画像を走査して読み取る走査機構163とを備えている。走査機構163は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを用いて原稿の画像を光学的に読み取り、画像データを生成する。
図2は、画像形成装置1の機能的な構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、制御ユニット31、画像形成部12、定着部13、原稿読取部16、画像メモリ33、画像処理部34、入力操作部35、ネットワークI/F部36、および電流センサ320(電流検出部)を備えて構成されている。なお、図1に基づいて説明済であるので、画像形成部12、定着部13、および原稿読取部16についての説明は以下では省略する。
画像メモリ33は、原稿読取部16から出力された画像データやネットワークI/F部36を介して外部装置から送信された画像データを一時的に記憶する。画像処理部34は、画像メモリ33に記憶されている画像データに対して画像補正や拡大・縮小等の画像処理を施す。
入力操作部35は、ユーザが操作画面や各種メッセージ等を視認することができる表示パネル、電源キー、印刷部数等を入力するテンキー、原稿の読み取り開始を指示するスタートボタン等の種々の操作命令を入力するための操作ボタンを有する。入力操作部35は、ユーザによる前記操作命令の入力を受け付けることで、普通紙や厚紙等の記録紙Pの種類や印刷部数を設定する。ネットワークI/F部36は、LAN(Local Area Network)ボード等の通信モジュールから構成され、外部装置と種々のデータの送受信を行う。電流センサ320は、ニュートラル線N(図3参照)を流れる電流の電流値を検出する。
制御ユニット31は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)等を有する記憶部315や、CPU(Central Processing Unit)等を備えて構成される。当該CPUは、全体制御部311と、ヒータ制御部312と、地絡判定部313と、通電制御部314として機能する。
全体制御部311は、入力操作部35、またはネットワークI/F部36を介して接続された図略のコンピュータから入力された指示信号等に応じて記憶部315に記憶されたプログラムを読み出して処理を実行し、各機能部への指示信号の出力やデータ転送等を行って画像形成装置1を統括的に制御する。
ヒータ制御部312は、トライアック135(図3参照)にスイッチング信号を出力し、トライアック135を導通状態と非導通状態とに切換えて、定着ローラ131の加熱状態を制御する。すなわちヒータ制御部312は、サーミスタ136が検知した定着ローラ131の温度が所定の定着温度よりも高い場合にはトライアック135を非導通状態として定着ヒータ132を非通電状態とし、サーミスタ136が検知した定着ローラ131の温度が所定の定着温度よりも低い場合にはトライアック135を導通状態として定着ヒータ132を通電状態とする。
地絡判定部313は、予め定められたサンプリング間隔毎にサーミスタ136が検出した定着ローラ131の温度Tを読込み、当該温度Tが予め定められた上限値を超える場合、かつ、電流センサ320(電流検出部)が検知したニュートラル線Nを流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、ニュートラル線Nが地絡状態であると判定する。前記温度Tの前記上限値は、正常時の定着ローラ131の温度すなわち定着温度の上限値を超える値とされ、前記下限電流値は、画像形成装置1の動作時に定着ヒータ132が点灯している場合に、ニュートラル線Nを流れる電流の最小値とされる。
通電制御部314は、地絡判定部313が、ニュートラル線Nが地絡状態であると判定した場合に、開閉スイッチ137を開放させる。
なお、地絡判定部313、通電制御部314、サーミスタ136、開閉スイッチ137、および電流センサ320は、地絡検知装置130として機能する。
図3は、定着部13および地絡検知装置130の電気的構成を示す回路図である。図6に一例を示す従来の定着部13’と比較しつつ以下に説明する。従来の定着部13’は、定着ヒータ132と、ヒューズ139と、サーモスタット138と、トライアック135とを備えている。定着ヒータ132は、ライブ線Lおよびニュートラル線Nを介して交流電源Eに接続され、交流電源Eから電力を供給されて発熱する。
ライブ線Lには、安全機構としてヒューズ139およびサーモスタット138が設けられている。ヒューズ139は、ライブ線Lに過電流が流れた場合に溶断する。サーモスタット138は、サーモスタット138の温度が所定の温度を超えた場合に開放状体となり、定着ヒータ132への給電を断つ。トライアック135は、ニュートラル線Nに設けられ、ヒータ制御部312が出力するスイッチング信号により導通状態と非導通状態とが切換えられる。これにより定着ヒータ132がオンオフされる。また、トライアック135は、制御ユニット31’からのスイッチング信号により省電力モード時に非導通状態とされて定着ヒータ132への電力供給を遮断する。
一方、地絡検地装置130を備える定着部13は、ヒューズ139に加えて、開閉スイッチ137を備えるとともに、電流センサ320を備える。開閉スイッチ137は、本実施形態では、交流電源Eと定着ヒータ132との間のライブ線Lおよびニュートラル線Nにそれぞれ設けられている。なお、開閉スイッチ137は、交流電源Eと定着ヒータ132との間のライブ線Lにのみ設けるようにしてもよい。
図4は、電流センサ320の一例を示す図である。電流センサ320は、トロイダルコア3211に巻線3212が巻回されたトロイダルコイル321と、巻線の両端に接続された抵抗Rとを備える。トロイダルコア3211には、ニュートラル線Nが嵌挿されている。したがって、ニュートラル線Nに電流Iが流れると、抵抗Rに電流Iに比例した電圧Vが発生するので、電圧Vの電圧値から電流Iの電流値を検出することができる。しかも、トロイダルコイル321を用いることで、例えばニュートラル線Nにシャント抵抗を設ける場合とは異なり、電力を損失することなくニュートラル線Nの電流値を検出することが可能となる。
ところで、例えば電線のかみ込み等により、ニュートラル線Nが地絡状態となることがある。例えば、ニュートラル線NのA点が地絡した場合には、本実施形態に係る定着部13および従来の定着部13’のいずれも、サーミスタ136に検知される前記定着温度が所定値を超え、ヒータ制御部312がトライアック135を非導通状態とすることで、定着ヒータ132を非通電状態とする。すなわち、地絡発生から定着ヒータ132のオフまでのタイムラグが少ないので定着部13および13’への熱ダメージは少ない。
一方、ニュートラル線NのB点が地絡した場合は、従来の定着部13’では、サーミスタ136に検知される定着ローラ131の温度が所定値を超えるため、制御ユニット31’がトライアック135を非導通状態とするが、定着ヒータ132の通電状態は解消されない。そのため、定着ヒータ132の通電状態は、定着部13’の温度が上昇してサーモスタット138が作動するまで続く。すなわち、地絡発生から定着ヒータ132のオフまでのタイムラグが、A点で地絡が発生した場合よりも長くなり、定着部13’は致命的な熱ダメージを受け再利用ができなくなる場合がある。
他方、本実施形態に係る定着部13においては、ニュートラル線NのB点が地絡した場合は、ニュートラル線Nを流れる電流Iの電流値は正常時よりも小さくなり、正常時には断続的に点灯される定着ヒータ132が連続点灯状態となることで、定着ローラ131の温度Tが正常時よりも高温となることは従来の定着部13’と同様であるが、地絡判定部313が、ニュートラル線Nが地絡状態であると判定し、通電制御部314が、開閉スイッチ137を開放させる。すなわち、定着部13が熱ダメージを受ける前に定着ヒータ132への通電を停止することが可能となり、定着部13を熱ダメージから保護できる。したがって、地絡の原因を排除することで、定着部13を継続して使用することが可能になる。
図5は、ニュートラル線Nで地絡が発生した場合に、通電制御部314が開閉スイッチ137を開放する制御を示すフローチャートである。画像形成装置1の電源が投入されると、地絡判定部313は、予め定められたサンプリング間隔毎にサーミスタ136が検出した定着ローラ131の温度T、および電流センサ320が検出したニュートラル線Nを流れる電流Iの電流値を読込む(ステップS1)。当該温度Tが所定の前記上限値を超える場合には(ステップS2でYES)、ニュートラル線Nで地絡が発生し、正常時にはトライアック135のオンオフにより断続的に点灯される定着ヒータ132が連続点灯状態となっている可能性があるので、地絡判定部313は、電流センサ320が検知したニュートラル線Nを流れる前記電流の前記電流値を、所定の下限値と比較する(ステップS3)。前記電流値が、前記下限値未満の場合には(ステップS3でYES)、地絡判定部313は、定着部13のニュートラル線Nが地絡状態であると判定し(ステップS4)、通電制御部314は、開閉スイッチ137を開放させる(ステップS5)。前記温度Tが所定の前記上限値以下の場合には(ステップS2でNO)、または、前記電流値が、前記下限電流値以上の場合には(ステップS3でNO)、地絡判定部313は、定着ローラ131の温度T、および電流センサ320が検出したニュートラル線Nを流れる電流Iの電流値のサンプリングを継続する。
以上、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1について説明したが、当該実施形態はあくまでも例示であり、本発明は当該実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、上記実施形態の画像形成装置1は、定着ローラ方式を採用しているが、本発明は、定着ベルト方式を採用する画像形成装置にも適用することができる。また、液晶表示部や音声出力部等の報知部を設け、地絡判定部313がニュートラル線Nの地絡を検知した場合に、開閉スイッチ137を開放させるとともに、当該地絡状態をユーザに報知するようにしてもよい。
E 交流電源
L ライブ線
N ニュートラル線
P 記録紙(記録媒体)
1 画像形成装置
13 定着部
130 地絡検知装置
131 定着ローラ
132 定着ヒータ
134 加圧ローラ
135 トライアック
136 サーミスタ(温度検出部)
137 開閉スイッチ
138 サーモスタット
31 制御ユニット
311 全体制御部
312 ヒータ制御部
313 地絡判定部
314 通電制御部
320 電流センサ(電流検出部)
321 トロイダルコイル

Claims (3)

  1. ライブ線とニュートラル線との2本の電力線を介して交流電源に接続された定着ヒータにより加熱され記録媒体に熱定着を施す定着部の前記ニュートラル線の地絡を検出する地絡検出装置であって、
    少なくとも前記ライブ線に設けられた開閉スイッチと、
    前記ニュートラル線を流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記定着部の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、前記電流検出部が検知した前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、前記ニュートラル線が地絡状態であると判定する地絡判定部と、
    前記地絡判定部が前記地絡状態と判定した場合に、前記開閉スイッチを開放させる通電制御部と、を備える地絡検知装置。
  2. 前記電流検出部は、前記ニュートラル線がトロイダルコアに嵌挿されたトロイダルコイルである請求項1に記載の地絡検知装置。
  3. ライブ線とニュートラル線との2本の電力線を介して交流電源に接続された定着ヒータと、
    前記定着ヒータにより加熱され、記録媒体に熱定着を施す定着部と、
    少なくとも前記ライブ線に設けられた開閉スイッチと、
    前記ニュートラル線を流れる電流の電流値を検出する電流検出部と、
    前記定着部の温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部が検出した前記温度が予め定められた上限値を超える場合、かつ、前記電流検出部が検知した前記ニュートラル線を流れる前記電流の前記電流値が予め定められた下限値未満の場合に、前記ニュートラル線が地絡状態であると判定する地絡判定部と、
    前記地絡判定部が前記地絡状態と判定した場合に、前記開閉スイッチを開放させる通電制御部と、を備える画像形成装置。
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CN106322767A (zh) * 2015-06-23 2017-01-11 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 一种电热水器及控制方法

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