JP2008256597A - 超音波トランスジューサ及び超音波レベル計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超音波トランスジューサ10は、容器の底部外壁面に取り付けられ、容器内部に収容された液体の液面に向けて超音波を送信させると共に、液面からの反射波を受信する。この超音波トランスジューサ10は、複数の金属製の振動板111〜115と、複数の圧電素子121〜125とが交互に積層された圧電素子部100と、圧電素子部100を構成する各圧電素子の電気的反共振周波数のいずれにも音響整合された音響整合層14とを備える。
【選択図】図2
Description
N1・{m+n・(f1/f2)}=N2・{n+m・(f2/f1)} …式(1)
但し、N1、N2はそれぞれ反共振周波数f1,f2による音響整合層14を伝播する音波の半波長分の個数と関係し、f1はX部の反共振周波数、f2はY部の反共振周波数である。
2000[KHz・mm]/{0.333・1500[KHz]}≒4枚
となり、同様に、Y部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.333・1000[KHz]}≒6枚
となる。
2000[KHz・mm]/{0.666・1500[KHz]}≒2枚
となり、同様に、Y部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.666・1000[KHz]}≒3枚
となる。後述の図9(B)に示すように、2層及び3層の積層構造であっても2つの共振特性を持つことが可能となる。このように、圧電素子の厚みを増やすことで、積層枚数を減らすようにして、最小の積層枚数で構成してもよい。
2000[KHz・mm]/{0.277・1200[KHz]}≒6枚
となり、同様に、Y部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.277・900[KHz]} ≒8枚
となる。
2000[KHz・mm]/{0.555・1200[KHz]}≒3枚
となり、同様に、Y部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.555・900[KHz]} ≒4枚
となる。もちろん、圧電素子の基本厚み(t≒0.333mm)が固定であれば、個々の周波数の絶対値が異なるだけで、整数倍の関係は変わらないことは言うまでも無い。
また、複数の周波数帯域を有する超音波を同一ポイントから同時に発射し、送受信が可能であるため、液面に揺れがある場合や、液面の時間的変化が急峻である場合でも液面変化に追従でき、効率良く安定した液面検出を実現することができる。
さらには、周波数帯域を任意に変化させることができるため、近距離検出にも対応が可能となり、広範囲に液面レベルを計測することができる。
ここで、2つの異なる共振周波数を有する積層型圧電素子において、音響整合層14から4層(X部)までの反共振周波数f1(高周波数側)と、音響整合層14から最上面を含む6層(Y部)までの反共振周波数f2(低周波数側)との2種類の共振周波数特性を持つ場合について説明する。
t′=m1・{C/(2・f1)}=m2・{C/(2・f2)} …式(2)
を満足させる必要がある。
このため、個々の反共振周波数f1、f2と、各反共振周波数による音響整合層14の内部の音波における半波長と倍数(整数比)との関係式は、
m2・f1=m1・f2 …式(3)
となる。
ここで、図5(B)に示すように、略等しい厚みの複数の圧電素子により一体的に形成するようにしてもよい。本例の場合、略等しい厚みの同一周波数特性である圧電素子を6個積層し、一体型構造としている。
2000[KHz・mm]/{0.333・1500[KHz]}≒4枚
となり、同様に、Y部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.333・1000[KHz]}≒6枚
となる。
2000[KHz・mm]/{0.666・1500[KHz]}≒2枚
となり、同様に、Y′部の反共振周波数f2の圧電素子の枚数M2は、
2000[KHz・mm]/{0.666・1000[KHz]}≒3枚
となり、2層及び3層の積層構造においても、4層及び6層と同様に2つの共振特性を持つことが可能となる。
また、薄型圧電素子を複数個積層することにより、必要な周波数帯域の超音波を同一ポイントから発射できるため、超音波トランスジューサの取付位置に左右されず、低周波帯にも対応することができる。これにより、板厚が極めて薄い場合等の板厚の影響や、容器表面の塗装状態の影響を大幅に低減することができるため、安定した液面検出を実現することができる。
さらには、同一ポイントからの異なる複数個の周波数を含む超音波を同時に発射させることができるため、液面の変化(液面の高さが時間的に急激に変化する場合を含む)に追従して、常に安定した液面検出が可能となる。また、周波数帯域を任意に可変できるため、近距離検出にも対応が可能となり、広範囲の液面レベルを計測することができる。
Claims (10)
- 容器の底部外壁面に取り付けられ、該容器内部に収容された液体の液面に向けて超音波を送信させると共に、前記液面からの反射波を受信する超音波トランスジューサであって、
少なくとも1つの金属製の振動板と、複数の圧電素子とが積層された圧電素子部を備えることを特徴とする超音波トランスジューサ。 - 請求項1に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部は、前記振動板と前記圧電素子とが交互に複数積層されていることを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項1又は2に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部は、共振周波数が異なる複数の圧電素子が積層されていることを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項3に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部を構成する各圧電素子の電気的反共振周波数のいずれにも音響整合された音響整合層を備えることを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項3又は4に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部は、略等しい厚みの複数の圧電素子が一体的に形成されていることを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項4に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記複数の振動板のうち、少なくとも1つの振動板の端部に半田付けすることにより、前記圧電素子部の振動に応じた電圧信号を取り出すことを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項4に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記複数の振動板のうち、少なくとも1つの振動板の端部を部分的に延長させることにより、前記圧電素子部の振動に応じた電圧信号を取り出すことを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項4に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部は、残響による振動を抑止するための振動抑止部材を、前記音響整合層が貼り合わされている面と反対側の面に設けたことを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の超音波トランスジューサにおいて、前記圧電素子部は、前記圧電素子の上面と、前記振動板の下面とが導電性接着剤により電気的に結合されていることを特徴とする超音波トランスジューサ。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の超音波トランスジューサと、該超音波トランスジューサにより超音波を送信した時点からその反射波を受信する時点までの時間情報に基づいて前記液面の検出動作を制御する制御部とが接続されたことを特徴とする超音波レベル計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007100542A JP2008256597A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 超音波トランスジューサ及び超音波レベル計 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007100542A JP2008256597A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 超音波トランスジューサ及び超音波レベル計 |
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JP2007100542A Pending JP2008256597A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | 超音波トランスジューサ及び超音波レベル計 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101109158B1 (ko) | 2010-01-20 | 2012-02-15 | 주성대학산학협력단 | 초음파 진동자 및 이를 포함하는 초음파 족탕기 |
KR101387064B1 (ko) | 2013-01-03 | 2014-04-18 | 숭실대학교산학협력단 | 압전 적층 트랜스듀서 |
DE102022110718A1 (de) | 2022-05-02 | 2023-11-02 | Endress+Hauser Flowtec Ag | Multifrequenz-Ultraschallwandler und Ultraschall-Messgerät mit einem solchen Ultraschallwandler |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5991797A (ja) * | 1982-11-18 | 1984-05-26 | Mitsubishi Electric Corp | 超音波探触子 |
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-
2007
- 2007-04-06 JP JP2007100542A patent/JP2008256597A/ja active Pending
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