JP2008256519A - 多点水晶温度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサー支持部材10に対して所定の箇所に複数個の水晶振動子からなる水晶温度センサ11a.11b.11c.11d.・・・・11kが導熱性の接着剤等によって固着されている。上記各水晶温度センサ11(a、b、c、・・・・)を励振する電極端子は、一対の振動電極部が高周波線路12に対して順次並列的に接続されている。そして、その一端が同軸ケーブル13に接続されたプラグを介して温度測定装置14に接続される。温度測定装置14は前記高周波線路12に周波数の変化する交流信号を供給し、流れ込む電流値を検出する。複数個の水晶温度センサ11(a、b、c、・・・・)の総合的なインピーダンス特性の特異点(例えばピーク点)を検出することによって、各水晶温度センサ11(a、b、c、d、・・・)が載置されている箇所の温度を測定する。
【選択図】図1
Description
この場合は温度センサとしては、熱電対の起電圧を測定する方法、温度により電気抵抗が変化する白金抵抗帯、サーミスタ等の感温素子が知られているが、より高精度の温度センサー(温度測定素子)として水晶片の感温共振特性の変化を電気的に測定するものが知られている。
ところで、温度測定技術としては、通常1箇所の特定点を1個の温度プローブを使用して測定をするが、被測定物がある程度の大きさを持ち、特定の加熱状況下に置かれているような場合は、複数点の温度を同時に測定することを要請される場合がある。
この図に示されているように、ある大きさを有する被測定物Xに対して、所定の複数箇所の温度を同時に測定をする場合は、温度センサーとしては、例えば水晶結晶材から特定の結晶軸でカットとされた水晶振動片に電極を付けた水晶振動子を所定の容器内に固定した水晶温度センサ1a、1b、1c、1d・・・・を所定の測定位置に当接し、この複数個の各水晶温度センサ1(a、b、c、d、・・・)に、例えば同軸ケーブル2a、2b、2c、2d・・・・を接続して所定の交流信号を供給し、温度測定部(ネットワークアナライザ)3において各水晶温度センサ1(a、b、c、d・・・)の電気的な特性変化を検出することによって、各水晶温度センサ1(a、b、c、d・・・)が接触している各点の温度を同時に測定するようにしている。
図8は例えば半導体ウエハー基板を加熱して、そのウエハ基板上の各所の温度を高い精度で均一にして、種種の加工が行われる前に行う温度測定のための想定図を示したもので、図7と同一部分は同一の符号が記載されている。
そこで、半導体ウエハ基板6の所定の箇所に上記したような水晶温度センサ1a、1b、1c、1d、1e、(5個の場合を示す)を配置し、これらの各水晶温度センサ1(a、b、c、d、e)をそれぞれケーブル2a、2b、2c、2d、2eを介して多端子の温度測定装置3に接続すると共に、このような方法で検出した各所の温度情報を制御装置7に取込み、この測定結果に基づいて制御装置7から、加熱装置4の各所の各ヒータHの部分を局所的に制御して、半導体ウエハ基板6の全面が十分に均一な所定の温度となるように制御することが考えられるが、前記したように半導体ウエハ基板6が大型化すると、温度測定点を十数箇所に増加させるような必要性があり、温度センサとなる水晶温度センサの分散配置作業と、各水晶温度センサをそれぞれネットワークアナライザ等からなる温度測定装置3に接続する作業がかなり面倒になってくる。
被測定物の形状に類似したセンサー支持部材の表面の複数点の所定個所に、共振周波数がそれぞれ異なる複数個の水晶振動子を固着配置すると共に、該複数個の水晶振動子の電極端子を開放された高周波線路に対して並列的に接続し、
前記センサー支持部材、前記複数個の水晶振動子、及び前記高周波線路を温度検出プローブとし、高周波ケーブルを介してネットワークアナライザを内蔵した1台の温度検出装置に接続するようにした。
また、ウエハ基板、又はウエハ基板に類似したセンサ支持部材上に配置された上記複数個の水晶振動子は、少なくともその共振周波数が検出すべき周波数変化帯域幅以下となるように相互に離間することによって、ネットワークアナライザで掃引する周波数帯域を比較的狭くすることもできる。
また、水晶振動子はYsカット、またはLCカットの水晶片によって構成することによって感温−周波数特性を良好にし、スイープ時間を早くしても共振点の検出精度を高くすることができる。
したがって、被測定物の温度検出点が多くなっても、温度測定装置と温度測定プローブ間を1本の同軸ケーブルによって接続することができ、温度測定作業を容易にすると共に、この多点水晶温度測定装置を使用して被測定物の表面温度を正確に制御するシステムを構築することができる。
この図において、温度センサーとなる水晶振動子を設置するためのセンサー支持部材10は、半導体ウエハ基板、または、導体ウエハ基板の形状や材質にできるだけ近似するような形状を備えており、このセンサー支持部材10に対して所定の箇所、つまり基板表面で、例えば、温度分布を測定したいと思われる測定点に複数個の水晶温度センサ11a.11b.11c.11d.・・・・11kが導熱性の接着剤等によって固着して載置されている。
本実施例の場合は図2に示されているように水晶振動子はセラミック容器21内に収容され、このセラミック容器21は蓋体21aと、凹部となっている筐体21bからなり、筐体21bの凹部には水晶片21c、とその励振電極部21dが収納されている。
筐体21bの底辺には、4個の電極端子21eが形成されており、いわゆる表面実装型の水晶振動子を使用することができる。
なお、各水晶温度センサ11(a、b、c、d、・・・)としては、その他にカン内に封入され水晶振動電極がリード端子として外部に出力されているものも使用できる。
ここでいう高周波線路12には同軸線路や、平行線路、またはストリップ線路等に見られるように、高周波信号に対して一定の特定インピーダンスを示す分布常数線路が好ましい。但し、測定用の周波数が低いときは通常のツイストペアコードを使用することもできる。
そして、その一端が同軸ケーブル13に接続されたプラグを介して温度測定装置14に接続される。
なお、圧電素子等のインピーダンス特性を測定する場合は、図示されていないがネットワークアナライザで形成されている温度測定機器の前段に、従来技術にも示されているようにπ回路治具を装着して測定系を構築し、通常π型回路に対して3種類の標準抵抗を差し替えながら測定前の校正をすることが好ましい。
また、この総合的なインピーダンス特性の特異点(例えばピーク点)を検出することによって、各水晶温度センサ11(a、b、c、d、・・・)の直列共振点の周波数を検出できるように構成されている。
この実施形態では導熱性の接着剤等でセラミック容器21の蓋体21a側がセンサ支持部材10の所定の位置に固着され、底面側にある電極端子21eが上方に位置するようにしている。
そして、同軸ケーブル31の中心導体31cを一方の振動電極部21dと導通する電極端子21eに溶着すると共に、絶縁層31aの外周に形成されている同軸ケーブルの外層導体31bを開いて、他方の振動電極部21dに導通している電極端子21eに接続している。
このように各水晶温度センサ11(a、b、c、d、・・・)の電極端子21eを高周波線路に順番に接続してゆくと、各水晶温度センサ21の水晶振動子はこの高周波線路31(41)に対して並列的に接続され、交流信号(スイープ周波数)によって励振されることになる。
図4(b)は共振点付近のインピーダンス変化特性を拡大して示したもので、fr点は直列共振点、fa点は並列共振点でこれらの共振点の周波数差Δfの期間で誘導性インピーダンスを示す。
また、これらの共振点は温度依存性があり、特にYsカット、及びLCカットで切り出された水晶片は温度特性の変化が大きくなり、温度センサとして高感度のデバイスを構成する。
横軸に沿って励振周波数を増加したときに、縦軸に複数個接続されている水晶振動子の総合インピーダンス値が出力レベルとしてネットワークアナライザを内蔵している温度測定装置によって観測されている。
このセンサ支持部材10が接続されたケーブル13を1個の温度測定プローブとして、温度測定装置14に接続し、センサ支持部材10を先に図8で示したような加熱装置等4に載置して、センサ支持部材11によって加熱装置4の半導体ウエハが載置される各点の温度を検出する。
そして、加熱装置4で加熱される上記したような半導体ウエハ基板の表面の各点が、例えば均一な所定の温度となるように制御装置7等を介して加熱装置4内を局部的に温度制御を行うことにより、加工される半導体ウエハの表面温度を均一となるように制御することができる。
したがって、図7に示すように例えば10個程度の水晶振動子を温度センサとして使用する場合でも、各水晶振動子の共振周波数をf1,f2,f3,・・・・・(約10.6MHz+Δf)を室温Rtで数KHz(10KHz)のチャンネル間隔に設定しても、100℃の温度上昇ではf11,f21,f31,・・・・に変化し、200℃ではf12.f22,f32,・・と変化するが、このように200℃の測定温度差が生じる場合でもスイープ周波数範囲は300KHz位で十分であり、ウエハ基板の温度が室温から200℃近く上昇したときにも、各センサの共振点の周波数が重複するという問題は生じない。
また、水晶の共振点としてそのインピーダンス変化を検出するようにしたが、各水晶温度センサを発振器として発振させ、その発振周波数の変化を検出するようにしても良い。
さらに、本出願が先に提案したように、分散配置されている各水晶温度センサに電磁波を照射し、この電磁に応答して振動する水晶振動子の周波数を受信するエコー方式で、センサ支持部材の表面に何らの接続もないまま散財している複数個の水晶温度センサの共振周波数を測定して同時に多点の温度測定が行われるようにしても良い。
14 温度測定装置
Claims (6)
- 被測定物の形状に類似したセンサー支持部材の複数の個所に、共振周波数がそれぞれ異なる複数個の水晶振動子を固着配置すると共に、前記複数個の水晶振動子の振動電極端子を高周波線路に対して並列的に接続し、
前記センサー支持部材、前記複数個の水晶振動子、及び前記高周波線路を温度検出プローブとし、高周波ケーブルを介してネットワークアナライザを内蔵した温度検出装置に接続したことを特徴とする多点水晶温度測定装置。 - 上記被測定物は半導体ウエハ基板とされていることを特徴とする請求項1に記載の多点水晶温度測定装置。
- 上記複数個の水晶振動子の共振周波数の差は、前記水晶振動子が検出すべき温度差に対応して変移する共振周波数の変化帯域幅以内に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の多点水晶温度測定装置。
- 上記高周波線路はストリップ線路によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多点水晶温度測定装置。
- 上記記高周波線路は同軸ケーブルによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の多点水晶温度測定装置。
- 上記水晶振動子はYsカット、またはLCカットの水晶片によって構成されていることを請求項2に記載の多点水晶温度測定装置。
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