JP2008256469A - 走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】凹凸形状測定時に探針接近位置と接近動作終了時のZ軸微動素子のストロークを適切に調整し、ストロークを有効に利用して測定できる走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法を提供する。
【解決手段】走査型プローブ顕微鏡の測定方法は、Z微動部13bの動作位置を最大伸び量の近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作S11と、当該探針接近状態で探針15を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報(17a,17b)を得る第1の測定動作S12と、得られた凹凸情報に基づき探針の位置を凹部に位置決めする位置決め動作S14と、位置決め動作で決められた位置で探針を再度接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量の近傍に調整して再度の接近を終了する第2の接近動作S15と、第2の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第2の測定動作S16から成る。
【選択図】図3

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法に関し、特に、試料の表面における微細な凹凸形状等を探針で走査して測定する際、試料表面に対する高さ方向の探針の高さ位置を微小に変化させる微動素子の伸び量を有効に利用するのに適した技術に関する。
従来の走査型プローブ顕微鏡による試料表面の測定では、粗動機構を動作させることで探針を試料表面に接近させて停止させた時、試料表面に対する探針の高さ位置を変化させるZ軸微動素子の変位量(伸び量またはストローク)を任意の値に調整していた(特許文献1参照)。この場合、探針接近の直後にはまだ未計測である試料表面に存する未知の凸部または凹部が共にZ軸微動素子による変位範囲内に入る可能性が高くなるように、変位範囲の中間位置付近、すなわち最大ストロークの約50%付近に調整するのが一般的であった。
図6を参照して、従来技術の走査型プローブ顕微鏡による探針の接近動作および接近後の探針走査動作、すなわち走査型プローブ顕微鏡による測定動作について説明する。
図6では、表面101に凹部102と凸部103が形成された試料104の当該表面101を探針105で走査して計測する状態が示されている。試料104の表面101では一定の方向に凹部102と凸部103が繰り返し形成されている。この形状は、いわゆるラインアンドスペースパターンである。「ラインアンドスペースパターン」とは、3次元の立体形状として、線(ライン)(凸部103)と溝(スペース)(凹部102)が交互に繰り返される格子状パターンのことである。
図6において、(A)では探針105の最初の接近位置が凸部103であった場合の移動例を示し、(B)では探針105の最初の接近位置が凹部102であった場合の移動例を示している。
走査型プローブ顕微鏡が測定対象とするラインアンドスペースパターンは、一般的に、幅がミクロンオーダ(μm)からサブミクロンオーダであり、さらに最新の半導体製造プロセスで加工されるような試料では幅100nmを切るような寸法である。そのような微細な線幅の試料に対しては、最初の探針接近位置を凸部にするかまたは凹部にするかを制御することは困難である。このため、探針が凸部に接近するか、または凹部に接近するということは不明の状態にある。図6に示した試料104の例では、例えば、段差が3μm、探針105を高さ方向に微動させるZ軸微動素子106の最大ストロークが10μmであるとする。
図6の(A)に示した例では、探針105が凸部103に接近した状態で接近終了時のZ軸微動素子106のストロークは例えば50%に調整されている。この状態で矢印(走査移動軌跡)107に示すように探針105の走査を開始したとすると、探針105の高さ方向の移動については上方に5μm、下方に5μmに動作の余地がある。図6の(A)では、上方に5μm動作した位置、すなわちZ軸微動素子106が完全に縮んだ位置を0%として表示し、下方に5μm動作した位置、すなわちZ軸微動素子106が完全に伸びた位置を100%として表示している。0%の位置から100%の位置が計測可能範囲108になる。図6の(A)の場合の探針105の走査移動例によれば、深さ3μmの凹部102の底面の位置はZ軸微動素子106の動作範囲内、すなわち計測可能範囲108であるため、走査移動軌跡107に示すように、問題なく試料104の表面の凹凸形状を測定することができる。
また図6の(B)で示した探針105の走査移動軌跡107で明らかなように、凹部102の底面に探針105が接近した場合も探針105は計測可能範囲108内で移動し、同様に問題なく計測を行うことができる。
特開2002−323425号公報
上記の従来の走査型プローブ顕微鏡による測定方法において、図6を参照して、例えばZ軸微動素子のストロークが10μmで、試料104の表面に形成された凹凸形状の段差が9μmの場合を考える。凹凸形状の段差の大きさはZ軸微動素子のストロークより小さいため、本来であれば計測可能なはずである。図7は、図6と同様に、試料104の表面に凹部102と凸部103が繰り返されるラインアンドスペースパターンの縦断面図を示している。
図7の(A)に示した例では、図7の(A)の場合と同様に、探針105を凸部103に接近させかつ接近終了時のZ軸微動素子106のストロークを50%に調整している。この状態で探針105の走査を開始したとすると、探針105の高さ方向の移動については上方に5μm、下方に5μmに動作の余地がある。その結果、走査移動軌跡109が乗じる。しかしながら、試料104の凹凸形状の段差は9μmであるので、下方には5μmの動作余地しかなく、移動軌跡110に示すごとく、凹部102の底部まで探針105は到達することができない。よって、凹部102については底部まで正確に計測することができないという問題が生じる。
また図7の(B)に示した例では、図6の(B)の場合と同様に、探針105を凹部102に接近させかつ接近終了時のZ軸微動素子106のストロークを50%に調整している。この状態で探針105の走査を開始した場合にも、探針105の高さ方向の移動については上方に5μm、下方に5μmに動作の余地がある。しかしながら、試料104の凹凸形状の段差は9μmであるので、上方には5μmの動作余地しかなく、走査移動軌跡110に示すごとく、凸部103の最上部を超えた位置まで探針105は到達することができない。よって、凸部103については頂部まで正確に計測することができず、最悪の場合には探針105または試料104を損傷してしまうという問題が生じる。
以上のように、従来の走査型プローブ顕微鏡の探針の接近方法および走査移動方法によれば、Z軸微動素子の最大ストロークがたとえ試料104の凹凸形状部の段差よりも大きくても測定を行えない場合が生じてしまう。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、試料表面の凹凸形状の測定時に探針の接近位置および接近動作終了時のZ軸微動素子のストローク(伸び量)を適切に調整し、当該ストロークを有効に利用して最大ストロークよりわずかに小さい段差の凹凸形状であっても測定することができる走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法を提供することにある。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡およびその測定方法は、上記の目的を達成するために、次のように構成される。
第1の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項1に対応)は、探針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量の近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、第1の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、第1の測定動作により得られた凹凸情報に基づき探針の位置を凹部に位置決めする位置決め動作と、位置決め動作で決められた位置で探針を再度接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量の近傍に調整して再度の接近を終了する第2の接近動作と、第2の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第2の測定動作と、から成る方法である。
第2の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項2に対応)は、探針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量の近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、第1の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、第1の測定動作により得られた凹凸情報に基づき探針の位置を凸部に位置決めする位置決め動作と、位置決め動作で決められた位置で探針を再度接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最小伸び量近傍に調整して再度の接近を終了する第2の接近動作と、第2の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第2の測定動作と、から成る方法である。
第3の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項3に対応)は、上記の第1の方法において、好ましくは、第1の測定動作で、探針が前記試料表面に到達できていない領域が存在しているか否かを判定する判定処理を行い、領域が存在している場合には上記領域にて探針の位置を決める位置決め動作を行い、位置決め動作による位置で第2の接近動作を行い、その後に第2の測定動作を行い、その後、再度、判定処理を繰り返し行い、探針が試料表面に到達できていない領域が存在しなくなるまで、第2の接近動作と第2の測定動作を繰り返して実行する方法である。
第4の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項4に対応)は、上記の各方法において、好ましくは、第1の測定動作と第2の測定動作のそれぞれの後で、探針を一旦退避して探針が試料表面に接触しない状態に戻すことを特徴とする。
第5の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項5に対応)は、上記の各方法において、好ましくは、第2の測定動作により得られた凹凸情報に基づき、最適な伸び量となるようにZ軸微動素子の伸び量を調整して探針の接近を終了する第3の接近動作と、この第3の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第3の測定動作とを含むことを特徴とする。
第6の走査型プローブ顕微鏡の測定方法(請求項6に対応)は、針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量の近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、第1の接近動作に基づく探針接近状態で探針を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、から成る方法である。
第1の走査型プローブ顕微鏡(請求項7に対応)は、探針と、試料に対する探針の高さ位置を変えるZ軸微動素子と、試料に対して探針を接近させまたは退避させる粗動機構と、探針と試料の表面との間で作用する物理量を検出する第1検出手段と、この第1検出手段から出力される検出値が目標値と一致するようにZ軸微動素子を伸縮させ探針と試料との間の距離を調節する第1制御手段と、粗動機構の接近・退避の動作を制御する第2制御手段とから構成される。この構成において、第1検出手段で物理量を検出しながら第1制御手段によるZ軸微動素子の動作制御を維持したまま、粗動機構により探針を試料に向かって接近させ、さらに、探針の接近動作での接近終了時に、第2制御手段は、粗動機構の接近・退避動作を介してZ軸微動素子の伸び量を最大伸び量近傍に調整する、ように動作させる。
第2の走査型プローブ顕微鏡(請求項8に対応)は、上記の構成において、好ましくは、接近終了時でのZ軸微動素子の伸び量は最大伸び量の95%である。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡またはその測定方法によれば、試料表面の凹凸形状の測定時に探針の接近位置および接近動作終了時のZ軸微動素子のストローク(伸び量)を試料表面の凹凸に応じて適切に調整するようにしたため、Z軸微動素子のストロークを有効に利用して最大ストロークよりわずかに小さい段差の凹凸形状であっても測定することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1を参照して本発明の実施形態に係る走査型プローブ顕微鏡の構成の一例を説明する。この走査型プローブ顕微鏡は一例として原子間力顕微鏡である。この実施形態では原子間力顕微鏡の例で説明するが、本発明が適用される走査型プローブ顕微鏡はこれに限定されない。
図1に示した原子間力顕微鏡において、支持枠体(図示せず)に設けられた固定部11に粗動機構部12が固定され、粗動機構部12の下部に微動機構部13が取り付けられている。微動機構部13の下端にはカンチレバー14の基端が固定され、カンチレバー14が取り付けられている。カンチレバー14の先端には探針15が形成されている。カンチレバー14の下方には、試料台16の上に置かれた試料17が配置されている。探針15は尖った先端を有し、この先端は試料17の表面に接近した状態で当該表面に対向している。
図1では、互いに直交する3つの軸、すなわちX軸とY軸とZ軸から成る3次元座標系C1が示されている。Z軸は試料17の表面に直交しており、Z軸方向(Z方向)は試料表面に対する高さ方向になる。X軸とY軸によって形成されるXY平面は試料表面に平行な平面となっている。
上記の粗動機構部12は、試料17の表面に対して、その高さ方向(Z軸方向)に探針15を相対的に大きな距離で移動させ、探針15の接近または退避の動作に用いる移動機構である。また粗動機構部12はXY平面の方向にも探針15を相対的に大きな距離で走査移動させる機構を含んでいる。測定開始の初期において、粗動機構部12は、探針15を試料表面に対して接近させる動作に使用される。
粗動機構部12には、例えば、粗動用に構成された圧電素子、あるいは移動機構が用いられる。後者の移動機構の場合、粗動機構部12は、ボールネジ機構等の他の駆動機構により構成される。なお粗動機構12は試料台16側に設けることもできる。
微動機構部13は、3次元方向(X軸とY軸とZ軸の各方向)に探針15を相対的に微小な距離で移動させるための移動機構である。微動機構部13は、探針15を試料17の表面方向(XY方向)に走査移動させるためのXY微動部13aと、探針15を高さ方向(Z方向)に移動させるためのZ微動部13bから成っている。微動機構部13には、通常、圧電素子を利用して構成され、チューブ型微動装置あるいはトライポッド型微動装置などが使用される。
上記の粗動機構部12と微動機構部13の動作は、制御装置18により制御される。さらに制御装置18は、微動機構部13の動作を制御する第1制御部18aと、粗動機構部12の動作を制御する第2制御部18bを備える。さらに第1制御部18aは、XY微動部13aの動作を制御するXY走査制御部19とZ微動部13bの動作を制御するZ方向制御部20とから構成される。制御装置18はコンピュータまたはコントローラで構成される。粗動機構部12と微動機構部13の各々の動作は、予め計画された測定手順に基づいて組まれた上記コンピュータ等のメモリに格納された測定プログラムに従って制御される。
上記のカンチレバー14に対して、カンチレバー14のたわみ変形で生じる変位を検出するための光てこ式の光学系変位検出装置が設けられる。光てこ式変位検出装置は、カンチレバー14の背面に照射されるレーザ光23を出射するレーザ生成器(レーザ光源またはレーザ発振器)21と、カンチレバー14の背面で反射されたレーザ光23を受ける光検出器22とから構成される。レーザ生成器21や光検出器22を能動状態にする電源の図示は省略されている。カンチレバー14においてたわみ変形が生じると、光検出器22の受光面におけるレーザ光の入射位置が変化するので、それによりカンチレバー14で生じた変位を検出することができる。なおカンチレバー14の変位の検出には、その他に、光干渉法、ピエゾ抵抗法などを用いることができる。
光検出器22から出力されるカンチレバー14の変位に係る検出信号は比較器(または減算器)24に入力される。比較器24には、別途に目標となる基準値(目標基準値)25が設定され、入力されている。比較器24では、基準値と検出信号による値の差が求められ、その偏差信号が制御装置18の第1制御部18aのZ方向制御部20に入力される。Z方向制御部20では、従来の場合と同様によく知られた比例・積分補償の制御処理が行われ、制御信号が生成され、出力される。出力された当該制御信号は、増幅器26を経由して、微動機構部13のZ微動部13bに与えられる。Z方向制御部20から与えられる制御信号に基づいてZ微動部13bのZ方向の伸縮動作が制御され、伸縮による変位量(ストローク)が決められる。光てこ式の位置検出機構、比較器24、Z方向制御部20からなるループによってカンチレバー14の変形量を目標基準値25に一致させるフィードバック制御系が形成されている。
試料17の上方に位置する探針15を試料17の表面に接近させるときには、上記粗動機構部12を動作させ、これによりカンチレバー14が下方に移動する。探針15が試料17の表面に所定の距離にて接近すると、試料17の表面と探針15の間で原子間力が作用し、カンチレバー14にたわみ変形が生じる。カンチレバー14のたわみ変形は、レーザ生成器21と光検出器22から成る光てこ式光学系変位検出装置で検出される。レーザ生成器21から出射されたレーザ光23はカンチレバー14の背面に照射され、その後に光検出器22の受光面に入射される。
上記構成によって、カンチレバー14で変形が生じると、光検出器22によって探針15のZ方向の変位が検出される。光検出器22で検出された探針15の高さ方向の位置情報は、比較器24で予め設定された目標基準値25と比較され、その差に係る信号が第1制御部18a内のZ方向制御部20に入力される。Z方向制御部20は、入力された差異に関する情報に基づいて、試料表面に対する探針15の高さ位置(試料と探針の間隔)が目標基準値25で設定された基準位置になるように、上記微動機構部13のZ微動部13bの動作を制御する信号を生成して、当該Z微動部13bに与える。以上のフィードバック制御に基づき、試料・探針間の原子間力が一定に保たれ、試料・探針間の距離が一定に保たれる。
上記の構成によれば、制御装置18の第1制御部18aのXY走査制御部19からの走査用の制御信号を微動機構部13のXY微動部13aに与えて、試料17の表面を走査しながら、上記のカンチレバー14の高さ位置制御系に基づいて探針15の試料表面に対する高さ位置を上記基準値で与えられる所定の位置に設定すると、試料表面の形状をなぞって探針15が移動し、試料表面の高さ情報(凹凸形状の情報)を取得し、これにより試料17の表面形状を測定することができる。
試料17の表面形状の測定は、具体的に、Z方向制御部20から出力される制御信号s1を信号処理装置31に取り込み、そのメモリに格納する。信号処理装置31では、上記制御信号s1に基づく試料表面の高さ情報と、予め用意されているXY走査に関する走査範囲情報とを組み合わせ、測定範囲における画像を作成し、表示装置32の画面に表示する。なお信号処理装置31は、上記の制御装置18と同様にコンピュータで構成される。この図示例では信号処理装置31と制御装置18とを説明の便宜上別々に示しているが、1つのコンピュータとして構成することができるのは勿論である。信号処理装置31にはキーボードやマウス等の入力部33が付設されている。
上記の構成においてさらに監視比較部34が設けられる。監視比較部34には、信号処理部31からZ微動部13bの変位量を決めるための指令信号s2としての目標変位量が入力されると共に、Z方向制御部20から出力される制御信号s1が入力される。信号処理装置31からの目標変位量は、通常、入力部33を介してオペレータによって与えられる。
次に、図2と図3を参照して、上記構成を有する走査型プローブ顕微鏡において、本実施形態に係る測定方法を実施する際の、探針15の接近動作および接近後の探針走査動作(測定動作)について説明する。
図2において、3つの状態(A),(B),(C)は第1の接近動作が凸部の場合の動作例を示し、(A)〜(C)は時間の経過に沿って状態の変化を示している。
なお図2では、説明の便宜上、試料17の一部分と、探針15と、Z微動部13bと、粗動機構部12とが示されている。試料17では凸部17aと凹部17bから成る凹凸形状部が示されている。この場合、凹凸形状部の段差は、Z微動部13bの最大ストロークよりも小さいものであると仮定する。また図3は、本実施形態による測定方法を実施するための探針15の接近・走査移動の動作のフローチャートを示す。
探針15はもともと試料17の表面の上方位置にあって粗動機構部12のにより探針15(カンチレバー14。図2ではその図示を省略する。)を下方に移動させる。このとき、Z方向制御部20からなるフィードバック制御系は能動状態に保持されている。すなわちZ方向制御部20によるZ微動部13bの制御(物理量を一定にするための制御)を継続したままとなる。この状態において第2制御部18bに基づきZ方向の粗動機構部12により探針15を試料17の表面に対して接近させ、同時に監視比較部34はZ方向制御部20から出力される制御信号(指令値)s1を監視する。
探針15と試料17との間で物理量(原子間力)が検出されると、従来の接近制御では、粗動機構部12による探針15の接近移動の動作は停止されるが、本実施形態による探針の接近制御では、監視比較器34で、Z方向制御部20からの制御信号と目標変位量とが比較され、両者が一致するように第2制御部18bに対して制御指令信号s3が与えられる。その結果、第2制御部18bはこの制御指令信号s3に基づいて粗動機構部12に基づく接近動作(または退避動作)を制御する。Z方向制御部20に基づくZ微動部13bのZ方向伸縮動作の制御が行われているので、探針15が試料17の表面に実質的に接触した状態になった後も物理量が一定に制御されたまま、粗動機構部12に基づく探針の接近動作が継続され、Z微動部13bは徐々に縮む(または伸びる)。Z微動部13bの変位量が変化し、これをZ方向制御部20から出力される制御信号s1から取出し、これが監視比較部34において与えられた目標変位量と一致すると判断されたときには、監視比較部34は第2制御部18bに対してその制御動作を停止する信号が出力される。こうして、探針15の接近動作を停止し、Z微動部13bの変位量を所望の変位量に制御した状態で試料表面における探針の位置決めが完了する。
上記の探針15の接近時の探針位置決め方法によれば、監視比較部34に与えられる目標変位量は、オペレータにより入力部33から自由に与えることができるので、探針停止時のZ微動部13bの変位量を自由に制御でき、任意に調整することができる。
上記のごとく探針15の接近停止においてZ微動部13bのストローク(伸び量または変位量)を任意に調整することができる。そこで本実施形態の場合では、図2の(A)に示すごとく、最大ストローク近傍、好ましくは最大ストロークの95%のストロークで停止させる(第1の接近動作のステップS11)。
図2の(A)の状態では、探針15の先端は試料17の表面の凸部17aの頂部に接近し、かつ探針接近終了時のZ微動部13bのストロークを95%としている。
次に、図2の(A)に示された状態で、移動軌跡41に示すごとく、第1の測定動作を実施し、試料17の表面の凹凸形状に関する情報を得る(ステップS12)。第1の測定動作は、XY微動部13aとZ微動部13bとによって実行され、XY方向への探針走査動作に基づいて行われる。図2で42が計測可能範囲を示している。
第1の測定動作が終了した後には、終了後の探針15は、一旦、試料17の表面から退避させられる(ステップS13)。この退避動作は粗動機構部12によって実行される。しかし、この退避動作は必ずしも必要ではなく、省略することができる。
第1の測定動作で得られた試料表面の凹凸形状の情報に基づいて、XY微動部13aによる位置決め動作により、探針15の位置を最初の凹部17bの位置に位置決めする(ステップS14)。この状態を図2の(B)に示す。
次には、再度、図2の(B)に示した状態で粗動機構部12により凹部17bに対して探針15を接近動作させ、前述した場合と同様にZ微動部13bのストロークを95%として調整して、第2の接近動作を実行する(ステップS15)。第2の接近動作の後の状態を図2の(C)に示す。
第2の接近動作が完了した状態において、探針15の先端は凹部17bの底面に接触する。この状態において、探針15をXY方向に走査させ、第2の測定動作を実行する(ステップS16)。この状態を、図2の(C)における移動軌跡43で示している。
以上の動作により、例えば最大ストローク(最大伸び量)が10μmであるZ微動部13bによって段差が9μmである凹凸形状を測定することができる。
上記の測定方法では、探針15の第1の接近動作(ステップS11)が偶然に凸部17aに対して行われた場合の例を説明したが、仮に第1の接近動作が偶然に凹部17bに対して行われた場合には上記のステップS16(図2の(C)に示す状態)から始まることになるため、第2の接近動作(ステップS15)が不要になる。この場合には、第1の測定動作(ステップS12)によって試料17の表面の凹凸形状を測定し、観察することができる。
また上記の測定方法については、図4のフローチャートに示すごとく変更することができる。図4において、図3に示したステップと同一のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
この測定方法では、ステップS11による第1の接近動作、およびステップS12による第1の測定動作の後、得られた試料表面の凹凸形状の情報に基づいて、XY微動部13aによる位置決め動作により、探針15の位置を最初の凸部17aの位置に位置決めする(ステップS21)。
そして次には、再度、粗動機構部12により凸部17aに対して探針15を接近動作させ、第2の接近動作を行う(ステップS22)。この場合には、特に前述した第1の接近動作の場合と異なり、Z微動部13bのストロークを最小ストロークの近傍、例えば5%として調整して、第2の接近動作を実行する(ステップS22)。第2の接近動作の後には、前述した第2の測定動作(ステップS16)が実行される。
上記の測定方法によれば、試料17の表面における凹凸形状において凸部17aの側から円滑かつ迅速に探針15の走査を開始し、試料表面の測定を行うことができる。
さらに図3に示した上記の測定方法については、図5のフローチャートに示すごとく変更することができる。図5において、図3に示したステップと同一のステップには同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
ステップS11〜S16については前述した通りである。この測定方法では、ステップS31,S32,S33が追加される。ステップS31では、第1の測定動作(ステップS12)により得られた試料表面の凹凸形状の情報に基づいて探針15が試料表面に到達できていない領域が存在するか否かを判定処理が実行される。探針15が試料表面に到達できていない領域が存在する場合には(判定ステップS31でYESの場合)、XY微動部13aによる位置決め動作によって、その領域に、探針15の位置を決める位置決め動作を行う(ステップS32)。
上記のステップS32の後、当該領域の凹部等に対して接近動作を開始し、Z微動部13bのストロークを例えば95%に調整して第2の接近動作を行う(ステップS15)。その状態で、さらに第2の測定動作を行う(ステップS16)。
次には、測定を終了するか否かを判定するステップS33でNOの場合には、上記の判定ステップS31に戻り、第2の測定動作により得られた試料表面の凹凸形状の情報に基づいて探針15が試料表面に到達できていない領域が存在する否か再び判定する。なお測定を強制的に終了する基準は、別途に適宜に設定される。
第2の測定動作によっても、探針15が凹部17bの底に届かない領域が存在する場合には、再度、上記のステップS32,S15,S16を反復する。判定ステップS31でNOと判定された場合、あるいは判定ステップS33でYESと判定された場合には、測定動作は終了する。
上記の測定方法によれば、探針15を走査して測定動作を実行したときに仮に凹部17bの底部形状について正確な形状情報を得ることができない場合には、探針が試料表面に到達できていない領域が存在しなくなるまで、凹部17bの底部形状の情報を得ようとする接近動作および走査動作が所要回数繰り返されるという利点を有している。
さらに上記測定方法において、第2の測定動作(ステップS16)により得られた凹凸情報に基づいてZ微動部13bのストロークを最適なストロークとなるように調整して探針15の接近を終了する接近動作(第3の接近動作)と、この接近動作に基づく探針接近状態で探針15を走査して測定を行い試料表面の凹凸情報を得る第3の測定動作を行うように構成することもできる。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に簡略して示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、半導体基板の表面に形成されたラインアンドスペースパターン等の凹凸形状の測定に利用される。
本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の実施形態を示す構成図である。 試料表面の凹凸形状部の領域における探針の移動状態を示す図である。 図2に示す探針の移動状態を実現する制御の手順を示すフローチャートである。 探針の移動に関する他の制御の手順を示すフローチャートである。 探針の移動に関する更なる他の制御の手順を示すフローチャートである。 従来の探針移動の第1例を説明するための図である。 従来の探針移動の第2例を説明するための図である。
符号の説明
12 粗動機構部
13 微動機構部
13a XY微動機構部
13b Z微動機構部
14 カンチレバー
15 探針
16 試料台
17 試料
17a 凸部
17b 凹部

Claims (8)

  1. 探針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、
    前記第1の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、
    前記第1の測定動作により得られた前記凹凸情報に基づき前記探針の位置を凹部に位置決めする位置決め動作と、
    前記位置決め動作で決められた位置で前記探針を再度接近させ、前記Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量近傍に調整して再度の接近を終了する第2の接近動作と、
    前記第2の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第2の測定動作と、
    から成ることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  2. 探針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、
    前記第1の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、
    前記第1の測定動作により得られた前記凹凸情報に基づき前記探針の位置を凸部に位置決めする位置決め動作と、
    前記位置決め動作で決められた位置で前記探針を再度接近させ、前記Z軸微動素子の動作位置を最小伸び量近傍に調整して再度の接近を終了する第2の接近動作と、
    前記第2の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第2の測定動作と、
    から成ることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  3. 前記第1の測定動作で、前記探針が前記試料表面に到達できていない領域が存在しているか否かを判定する判定処理を行い、前記領域が存在している場合には前記領域にて前記探針の位置を決める位置決め動作を行い、
    前記位置決め動作による前記位置で前記第2の接近動作を行い、その後に前記第2の測定動作を行い、
    その後、再度、前記判定処理を繰り返し行い、前記探針が前記試料表面に到達できていない領域が存在しなくなるまで、前記第2の接近動作と前記第2の測定動作を繰り返して実行する、
    ことを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  4. 前記第1の測定動作と前記第2の測定動作のそれぞれの後で、前記探針を一旦退避して前記探針が前記試料表面に接触しない状態に戻すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  5. 前記第2の測定動作により得られた前記凹凸情報に基づき、最適な伸び量となるように前記Z軸微動素子の伸び量を調整して前記探針の接近を終了する第3の接近動作と、この第3の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第3の測定動作とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  6. 探針を試料表面に対して粗動制御で接近させ、Z軸微動素子の動作位置を最大伸び量近傍に調整して粗動による接近を終了する第1の接近動作と、
    前記第1の接近動作に基づく探針接近状態で前記探針を走査して測定を行い前記試料表面の凹凸情報を得る第1の測定動作と、
    から成ることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡の測定方法。
  7. 探針と、試料に対する前記探針の高さ位置を変えるZ軸微動素子と、前記試料に対して前記探針を接近させまたは退避させる粗動機構と、前記探針と前記試料の表面との間で作用する物理量を検出する第1検出手段と、この第1検出手段から出力される検出値が目標値と一致するように前記Z軸微動素子を伸縮させ前記探針と前記試料との間の距離を調節する第1制御手段と、前記粗動機構の接近・退避の動作を制御する第2制御手段とから構成され、
    前記第1検出手段で前記物理量を検出しながら前記第1制御手段による前記Z軸微動素子の動作制御を維持したまま、前記粗動機構により前記探針を前記試料に向かって接近させ、
    前記探針の接近動作での接近終了時に、前記第2制御手段は、前記粗動機構の接近・退避動作を介して前記Z軸微動素子の伸び量を最大伸び量近傍に調整する、
    ことを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  8. 接近終了時での前記Z軸微動素子の伸び量は最大伸び量の95%であることを特徴とする請求項7記載の走査型プローブ顕微鏡。
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