JP2008255884A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料性状が変化した場合において、燃焼悪化を抑制すること。
【解決手段】内燃機関1は、吸気冷却装置4を備えており、過給機3の圧縮機3Cで圧縮され、昇温した空気Aを冷却してから、気筒1S内へ導入する。圧縮機3Cの出口側に設けられる第2空気通路2bは、吸気冷却装置4の上流側で、吸気冷却装置入口通路4aと、吸気冷却手段バイパス通路5とに分岐する。そして、吸気冷却装置4の下流側において、吸気冷却装置出口通路4bと、吸気冷却手段バイパス通路5とが合流して第3空気通路2cに接続される。吸気冷却手段バイパス通路5には、バイパス空気流量調整弁10が設けられており、燃料性状に応じて吸気冷却装置4を通過する空気Aの流量を調整する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、多燃料が適用可能な内燃機関に関する。
近年においては、ガソリンの他にも、ガソリンにエタノールのような含酸素燃料を混合した燃料や、含酸素燃料のみを用いることのできる内燃機関を搭載した車両が実用化されつつある。このような内燃機関では、燃料性状の変化に対応して内燃機関を運転する必要がある。例えば、特許文献1には、いわゆるインタークーラーの冷却能力の低下により、燃料の性状(オクタン価)を判定する技術が開示されている。
特開昭61−14473号公報
ところで、ガソリンや、ガソリンにエタノールのような含酸素燃料を混合した燃料等を用いる場合、燃料の組成によって燃料の発熱量や気化のしやすさといった燃料性状が変化するため、これに対応して内燃機関を運転しないと、燃焼状態の悪化を招くおそれがある。特許文献1に開示されている技術は、かかる点については開示されておらず、改善の余地がある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、燃料性状が変化した場合において、燃焼悪化を抑制できる内燃機関を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、この発明に係る内燃機関は、燃料と空気との混合気を燃焼空間で燃焼させて出力を得る内燃機関において、前記燃焼空間へ導入される前記空気を冷却する吸気冷却手段と、前記燃料の性状に応じて、前記燃焼空間へ導入される前記空気の冷却量を調整する吸気冷却量調整手段と、を含むことを特徴とする。
この内燃機関は、発熱量や気化のしやすさといった燃料性状に応じて、空気と燃料との混合気が燃焼する内燃機関の燃焼空間へ導入される空気の冷却量を調整する。これによって、燃料性状が変化して発熱量が低下することによって燃料噴射量が増加した場合においても、燃料の気化を促進できるので、燃焼悪化を抑制できる。
本発明の望ましい態様としては、前記内燃機関において、前記吸気冷却量調整手段は、前記内燃機関の負荷又は負荷率、及び前記内燃機関の機関回転数に基づいて、前記空気の冷却量を調整することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記内燃機関において、前記吸気冷却量調整手段は、前記内燃機関が高負荷かつ高機関回転数で運転されている場合に、前記空気の冷却量を調整することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記内燃機関において、前記吸気冷却量調整手段は、前記燃料の発熱量が小さくなるにしたがって、前記空気の冷却量を小さくすることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記内燃機関において、前記吸気冷却量調整手段は、前記吸気冷却手段をバイパスして、前記空気を前記燃焼空間へ導く吸気冷却手段バイパス通路と、前記吸気冷却手段バイパス通路に設けられて、前記燃料の性状に応じて、前記吸気冷却手段バイパス通路を通過する前記空気の流量を調整するバイパス空気量調整手段と、を含んで構成されることが好ましい。
本発明に係る内燃機関は、燃料性状が変化した場合において、燃焼悪化を抑制できる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。本発明は、乗用車、トラック、バスその他の車両に搭載される内燃機関に対して好適であるが、本発明の適用対象はこのような車両に限定されるものではなく、内燃機関の種類も問わない。
本実施形態は、燃料の性状に応じて、空気と燃料との混合気が燃焼する内燃機関の燃焼空間へ導入される空気の冷却量を調整する点に特徴がある。次に、本実施形態に係る内燃機関について説明する。以下の説明で下流というときには、内燃機関が排出する排ガスの流れ方向に対する下流をいい、上流というときには、内燃機関が排出する排ガスの流れ方向に対する上流をいうものとする。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の構成を示す説明図である。本実施形態に係る内燃機関1は過給機3を備える。過給機3は、内燃機関1の排ガスExによって駆動される、いわゆるターボチャージャーである。過給機3は、内燃機関1の排ガスExにより圧縮機3Cを駆動するタービン3Tと、両者を連結する回転軸3Sとで構成される。タービン3Tには、内燃機関1が排出した排ガスExが供給されて、当該排ガスExによってタービン3Tが駆動される。
過給機3のタービン3Tが排ガスExによって駆動されると、回転軸3Sを介して圧縮機3Cが駆動される。これによって、第1空気通路2aから圧縮機3Cに導入される空気Aが圧縮される。ここで、第1空気通路2aにはエアフローセンサ20が取り付けられている。エアフローセンサ20がエアクリーナ12を通過した空気Aの流量を測定することによって、内燃機関1に供給される空気量を取得する。ここで、内燃機関1へ供給される空気を吸気という。
第1空気通路2aから圧縮機3Cに吸入された空気Aは、過給機3の圧縮機3Cで圧縮されて、第2空気通路2bに吐出される。この空気Aは、吸気冷却手段である吸気冷却装置(熱交換器)4に送られて冷却される。吸気冷却装置4で冷却された空気Aは、第3空気通路2cから吸気マニホールド2IMへ送られて、ここで内燃機関1が備える気筒1S内に導入される。
ここで、第2空気通路2bは、吸気冷却装置4の上流側、すなわち吸気冷却装置4の入口側で、吸気冷却装置入口通路4aと、吸気冷却手段バイパス通路5とに分岐する。そして、吸気冷却装置4の下流側、すなわち吸気冷却装置4の出口側において、吸気冷却装置出口通路4bと、吸気冷却手段バイパス通路5とが合流して第3空気通路2cに接続される。このように、第2空気通路2bと第3空気通路2cとは、吸気冷却手段バイパス通路5、及び吸気冷却装置4で接続される。
吸気冷却手段バイパス通路5は、吸気冷却手段である吸気冷却装置4をバイパスして、空気Aを燃焼空間である内燃機関1の気筒1S内へ導くものである。吸気冷却手段バイパス通路5を通過した空気Aは、吸気冷却装置4をバイパスして流れた後、吸気冷却装置4を通過した空気Aと第3空気通路2cで合流して、内燃機関1へ供給される。
吸気冷却手段バイパス通路5には、バイパス空気量調整手段であるバイパス空気流量調整弁10が取り付けられる。吸気冷却手段バイパス通路5は、バイパス空気流量調整弁10の上流側、すなわち空気Aの入口側が入口側吸気冷却手段バイパス通路5aであり、下流側、すなわち空気Aの出口側が出口側吸気冷却手段バイパス通路5bである。
バイパス空気流量調整弁10は、吸気冷却手段バイパス通路5の通路断面積の大きさを変化させる弁体10Vと、ECU(Electronic Control Unit)50が備える吸気温度制御装置30によって弁体10Vを動作させるバイパス空気流量調整弁アクチュエータ10Aとで構成される。そして、バイパス空気流量調整弁10は、吸気冷却装置4をバイパスして吸気冷却手段バイパス通路5を通過する空気Aの流量を調整する。
吸気冷却手段バイパス通路5を通過する空気Aの流量を変更することによって、吸気冷却装置4を通過する空気Aの流量が変化するので、吸気冷却装置4で冷却される空気Aの流量が変化する。一方、吸気冷却手段バイパス通路5を通過する空気Aは、吸気冷却装置4で冷却されないので、吸気冷却装置4を通過した空気Aよりも温度は高くなる。第3空気通路2cでは、吸気冷却装置4で冷却された空気Aと、吸気冷却手段バイパス通路5を通過するために吸気冷却装置4で冷却されない空気Aとが合流する。
したがって、バイパス空気流量調整弁10の弁開度(弁体10Vの開度)を調整し、吸気冷却装置4を通過する空気Aの流量と、吸気冷却手段バイパス通路5を通過する空気Aの流量との比率を変更することにより、第3空気通路2cで合流する空気Aの温度を変更することができる。これによって、第3空気通路2cから内燃機関1へ供給される空気Aの温度(吸気温度)Tiを調整することができる。本実施形態においては、吸気冷却手段バイパス通路5と、バイパス空気流量調整弁10とが、吸気冷却量調整手段を構成する。このように、吸気冷却量調整手段を構成することにより、吸気冷却装置4をバイパスさせる空気Aの流量を調整するのみで吸気温度Tiを調整できるので、比較的簡単に、かつ迅速に吸気温度Tiを調整できる。
本実施形態に係る内燃機関1は、ガソリンを燃料とするが、含酸素燃料であるエタノールが含まれたガソリンであっても運転することができる。ここで、エタノールはガソリンと比較して発熱量が低い(ガソリンの約半分)。このため、エタノールを混合したガソリン燃料(エタノール混合燃料という)で、ガソリンが100%の燃料(以下ガソリン燃料という)を用いる場合と同じ出力を得るには、ガソリン燃料と比較して、燃料噴射量を増加させる必要がある。そして、エタノール混合燃料のエタノールの割合が高くなるほど、同じ出力を得るために必要な燃料噴射量は増加するので、気化が不十分となりやすく燃焼が悪化しやすい。
また、エタノールはガソリンと比較して気化潜熱が大きい。このため、燃焼空間内においては燃焼に供される空気Aが過度に冷却されて気化しにくくなる。そして、エタノール混合燃料のエタノールの割合が高くなるほど、燃料全体としての気化潜熱は大きくなるので、燃焼空間(気筒1S)内で気化しにくくなる傾向が強くなり、燃焼が悪化しやすい。
このように、エタノール燃料は、ガソリン燃料と同じ出力を得ようとすると燃料噴射量が増加すること、また、それによって吸入空気が過度に冷却され、ガソリン燃料と比較して気化しにくくなることによって、燃焼が悪化しやすい。このため、本実施形態では、内燃機関1に供給される燃料の性状(燃料性状)、より具体的にはエタノール混合燃料中におけるエタノールの濃度(mol濃度)に応じて、空気Aの冷却量を変更して、吸気温度Tiを調整する。すなわち、エタノール混合燃料中におけるエタノールの濃度が高くなるにしたがって、空気Aの冷却量を小さくして吸気温度Tiを高くすることによって、燃焼空間におけるエタノール燃料の気化を促進し、燃焼悪化を抑制する。
なお、エタノール燃料中におけるエタノールの濃度が高くなると、エタノール燃料の発熱量は小さくなる。したがって、燃料性状として燃料の発熱量を用い、燃料の発熱量が低下するにしたがって空気Aの冷却量を小さくして、吸気温度Tiを高くしてもよい。
本実施形態において、吸気温度Tiを高くするためには、吸気冷却量調整手段を構成するバイパス空気流量調整弁10の弁開度を大きくして、吸気冷却装置4で冷却される空気Aの流量を少なくする。これによって、内燃機関1へ供給される空気A中における、過給機3の圧縮機3Cで圧縮され昇温した空気の割合が増加するので、吸気温度Tiを高くすることができる。
また、エタノール混合燃料は、燃料噴射量が増加するほど、また、気化に要する時間(より具体的には噴射から点火までの時間)が短いほど気化しにくく、燃焼が悪化しやすい。このため、燃料噴射量が大きく、また気化に要する時間が短い運転条件である場合、より具体的には、内燃機関1の機関回転数Neが高機関回転数で、負荷Kが高負荷である場合、すなわち高機関回転数かつ高負荷である場合に、吸気温度Tiを高くする。特に、高負荷時には、排気温度が上昇するために燃料冷却を実行するので、理論空燃比から求められる燃料噴射量に対して燃料噴射量がさらに増加する。このため、高機関回転数かつ高負荷においては、他の運転条件と比較して燃焼悪化が発生しやすいので、吸気温度Tiを高くすることにより、燃焼悪化を抑制する。ここで、高機関回転数とは、最高機関回転数の2/3以上の領域をいい、高負荷とは、負荷率KLで75%以上の領域をいう。
第3空気通路2cには、吸入空気量調整手段であるスロットル弁9が取り付けられており、吸入空気量を制御する。スロットル弁9は、第3空気通路2cの通路断面積の大きさを変化させる弁体9Vと、弁体9Vを動作させるスロットルアクチュエータ9Aとで構成される。そして、スロットルアクチュエータ9Aの動作は、ECU50によって制御される。このように、本実施形態に係る内燃機関1が備えるスロットル弁9は、いわゆる電子スロットル弁である。なお、本実施形態に係る内燃機関1に適用できるスロットル弁は電子スロットル弁に限定されるものではない。
それぞれの気筒1Sには、気筒1S内の空気Aへ燃料fを供給する燃料供給弁15が取り付けられている。燃料供給弁15の動作は、ECU50によって動作が制御される。このように、本実施形態に係る内燃機関1は、燃料供給弁15によって気筒1S内へ直接燃料を供給する、いわゆる直噴の内燃機関である。なお、本実施形態に係る内燃機関1において、燃料の供給方式は、いわゆる直噴に限定されるものではなく、空気通路の一部である吸気ポートへ燃料を供給する、いわゆるポート噴射方式であってもよい。
燃料供給弁15は、それぞれが共通の燃料分配管14に取り付けられている。燃料分配管14は、燃料供給管19を介して燃料タンク16から送られる燃料fをそれぞれの燃料供給弁15へ分配する。燃料供給管19には、燃料供給手段として燃料ポンプ17が取り付けられており、燃料分配管14へ燃料fを圧送する。また、燃料供給管19には燃料性状判定手段として、エタノール濃度計18が取り付けられており、内燃機関1へ供給される燃料fの性状(本実施形態では燃料fに含まれるエタノールの濃度)を判定する。
気筒1S内へ導入された空気Aは、燃料供給弁15から気筒1S内へ供給される燃料fとの混合気を形成して、内燃機関1が備えるそれぞれの気筒1S内で燃焼する。このように、気筒1S内は、混合気が燃焼する燃焼空間となる。混合気の燃焼によって発生するエネルギーによって内燃機関1が駆動される。燃焼後の混合気は排ガスExとなって排気通路の一部であるエキゾーストマニホールド6から排出される。この排ガスExは、過給機3のタービン3Tへ排ガスExを導く排ガス導入通路7を通ってタービン3Tに供給されて、タービン3Tを駆動する。
過給機3には、タービン3Tをバイパスさせてタービン3Tの下流側(排気通路の出口側)に排ガスExを流すためのタービンバイパス通路であるウエストゲート3Wが設けられる。ウエストゲート3Wには、タービン3Tをバイパスさせる排ガスExの流量を調整するための排ガス量調整手段として、ウエストゲート弁3Vが設けられる。ウエストゲート弁3Vは、ECU50によって動作が制御されるウエストゲート弁駆動用アクチュエータ3Aによって開閉される。ウエストゲート弁3Vは、開度を調整したり、開時間と閉時間との比率を変更したりすることによって、ウエストゲート3Wを通過する排ガスExの流量を調整することができる。
過給機3の下流側(排気通路の出口側)には、排ガス通路8が設けられており、タービン3Tを駆動した排ガスExが排出される。排ガス通路8には浄化触媒11が設けられており、内燃機関1から排出された排ガスExを浄化する。浄化触媒11は、例えば三元触媒が用いられる。浄化触媒11を通過した排ガスExは、消音器13で消音されて大気中へ排出される。
ECU50及びECU50が備える吸気温度制御装置30には、エアフローセンサ20、機関回転数センサ21、入口空気温度センサ22、吸気温度センサ23が接続されている。エアフローセンサ20は、内燃機関1に対する吸入空気量Qを計測し、機関回転数センサ21は、内燃機関1の機関回転数Neを計測する。また、入口空気温度センサ22は、エアクリーナ12から導入された後であって、エアフローセンサ20の近傍における空気Aの温度(入口空気温度)Tを計測する。
また、吸気温度センサ23は、第3空気通路2cを通過した後、すなわち、吸気冷却装置4を通過した空気Aと、吸気冷却手段バイパス通路5を通過した空気Aとが合流した後における空気Aの温度(吸気温度)Tiを計測する。ECU50及びECU50が備える吸気温度制御装置30は、これらのセンサ類から検出された情報に基づき、内燃機関1の運転を制御したり、内燃機関1の吸気温度Tiを調整したりする。
図2は、本実施形態に係る内燃機関が備える吸気冷却量調整手段の変形例を示す模式図である。図2に示す吸気冷却量調整手段は、吸気冷却装置4よりも車両の進行方向前方に配置されるシャッター41と、シャッター41を開閉するためのシャッター駆動アクチュエータ42とを含んで構成される走行風量調整装置40である。本実施形態において、吸気冷却装置4は、図2に示すように、過給機3の圧縮機3Cで圧縮されて昇温した空気Aを、走行風Wと熱交換することにより冷却する。
この変形例においては、走行風量調整装置40が備えるシャッター41の開度を調整することにより、走行風Wが吸気冷却装置4の熱交換部4HEを通過する面積を変更する。これによって、熱交換部4HEにおいて、空気Aの冷却に寄与する面積が変更されるので、吸気冷却装置4の出口における空気Aの温度が変更されて、吸気温度Tiが変化する。
シャッター41は、シャッター駆動アクチュエータ42によって動作し、吸気冷却装置4の熱交換部4HEを走行風Wが通過する面積を変更する。シャッター駆動アクチュエータ42は、ECU50が備える吸気温度制御装置30によって動作が制御される。シャッター駆動アクチュエータ42によって、図2の矢印CL方向にシャッター41が動かされると、熱交換部4HEを走行風Wが通過する面積が小さくなる。これによって、熱交換部4HEにおいては、空気Aの冷却に寄与する面積が小さくなるので、吸気冷却装置4を通過した後における空気Aの温度は高くなる。
一方、シャッター駆動アクチュエータ42によって、図2の矢印OP方向にシャッター41が動かされると、熱交換部4HEを走行風Wが通過する面積が大きくなる。これによって、熱交換部4HEにおいては、空気Aの冷却に寄与する面積が大きくなるので、吸気冷却装置4を通過した後における空気Aの温度は低くなる。このように、シャッター41の開度を調整することによって、吸気温度Tiを調整することができる。なお、図1に示す吸気冷却量調整手段と、本変形例に係る吸気冷却装置4とを併用してもよい。これによって、吸気温度Tiをより迅速に変化させることができる。次に、本実施形態に係る吸気温度制御装置30について説明する。
図3は、本実施形態に係る吸気温度制御装置の構成を示す概念図である。図3に示すように、吸気温度制御装置30は、ECU50に組み込まれて構成されている。ECU50は、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)51と、記憶部52と、入力及び出力ポート55、56と、入力及び出力インターフェース57、58とから構成される。
なお、ECU50とは別個に、本実施形態に係る吸気温度制御装置30を用意し、これをECU50に接続してもよい。そして、本実施形態に係る吸気温度制御を実現するにあたっては、ECU50が備えているウエストゲート弁3V及びバイパス空気流量調整弁10に対する制御機能を、前記吸気温度制御装置30が利用できるように構成してもよい。
吸気温度制御装置30は、冷却量設定部31と、冷却制御部32とを含んで構成される。これらが、本実施形態に係る吸気温度制御を実行する部分となる。本実施形態において、吸気温度制御装置30は、ECU50を構成するCPU51の一部として構成される。また、CPU51内には、内燃機関1の運転制御を司る機関制御部53が設けられる。吸気温度制御装置30と記憶部52とは、バス54cを介して接続される。また、吸気温度制御装置30の冷却量設定部31と、冷却制御部32と、CPU51の機関制御部53とは、バス54a、54b及び入力ポート55、出力ポート56を介して接続される。
これにより、吸気温度制御装置30を構成する冷却量設定部31と冷却制御部32とは、相互に制御データをやり取りしたり、一方に命令を出したりできるように構成される。また、吸気温度制御装置30は、機関制御部53が有する内燃機関1の運転制御データを取得し、これを利用することができる。また、吸気温度制御装置30は、本実施形態に係る吸気温度制御を、機関制御部53が予め備えている内燃機関1の運転制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。
入力ポート55には、入力インターフェース57が接続されている。入力インターフェース57には、エタノール濃度計18、エアフローセンサ20、機関回転数センサ21、入口空気温度センサ22、吸気温度センサ23といった、吸気温度制御に必要な情報を取得するセンサ類が接続されている。なお、これらのセンサ類の他にも、内燃機関1の運転制御に必要なセンサ類が、適宜入力インターフェース57へ接続される。これらのセンサ類から出力される信号は、入力インターフェース57内のA/Dコンバータ57aやディジタルバッファ57dにより、CPU51が利用できる信号に変換されて入力ポート55へ送られる。これにより、CPU51は、吸気温度制御や、内燃機関1の制御に必要な情報を取得することができる。
出力ポート56には、出力インターフェース58が接続されている。出力インターフェース58には、バイパス空気流量調整弁アクチュエータ10A、すなわち、吸気温度制御における制御対象が接続されている。なお、この他にも、内燃機関1の運転制御に必要な制御対象が、適宜出力インターフェース58へ接続される。出力インターフェース58は、制御回路581、582等を備えており、CPU51で演算された制御信号に基づき、前記制御対象を動作させる。このような構成により、前記センサ類からの出力信号に基づき、ECU50のCPU51は、バイパス空気流量調整弁アクチュエータ10Aを動作させて、バイパス空気流量調整弁10が備える弁体10Vの開度を制御することができる。
記憶部52には、本実施形態に係る吸気温度制御の処理手順を含むコンピュータプログラムや制御マップ、あるいは本実施形態に係る吸気温度制御に用いるデータマップ等が格納されている。ここで、記憶部52は、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、CPU51へ既に記録されているコンピュータプログラムと組み合わせによって、本実施形態に係る吸気温度制御の処理手順を実現できるものであってもよい。また、この吸気温度制御装置30は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、冷却量設定部31及び冷却制御部32の機能を実現するものであってもよい。
図4〜図6は、本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。図4に示す弁開度データマップ60は、機関回転数Neと負荷率KLとによって、図1に示すバイパス空気流量調整弁10の開度を決定するためのデータマップである。図5に示す濃度補正データマップ61は、燃料中のエタノール濃度dによって、バイパス空気流量調整弁10の開度を補正するためのデータマップである。図6に示す温度補正データマップ62は、吸気温度Tiによって、バイパス空気流量調整弁10の弁開度を補正するためのデータマップである。
図4に示す弁開度データマップ60は、機関回転数Neが所定回転数以上、かつ所定の負荷率KL以上の領域で、空気Aの冷却量をより小さくして、吸気温度Tiを上昇させるように記述されている。なお、弁開度データマップ60においては、負荷率KLの代わりに負荷Kを用いてもよい。この弁開度データマップ60では、上述したように高機関回転数かつ高負荷領域で内燃機関1が運転されている場合に、バイパス空気流量調整弁10が開かれて、吸気温度Tiを昇温させるように記述されている。ここで、弁開度データマップ60中の実線においては、バイパス空気流量調整弁10の弁開度VOが等しくなる。
弁開度データマップ60の弁開度VO0は、バイパス空気流量調整弁10の弁開度が0%である。そして、弁開度VO1、VO2、VO3となるにしたがって、弁開度VOは大きくなる。すなわち、弁開度VOは、VO0<VO1<VO2<VO3となる。この弁開度データマップ60にしたがってバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOを制御することにより、気化しにくいエタノール混合燃料の燃料噴射量が増加した場合でも、気化を促進して燃焼悪化を抑制できる。
また、機関回転数Neが低〜中速である場合や内燃機関1の負荷が低〜中負荷である場合には、過給機3の圧縮機3Cで圧縮され、昇温した空気Aは、吸気冷却装置4をバイパスしないで、吸気冷却装置4で冷却されてから内燃機関1に供給される。これによって、吸気冷却装置4によって冷却された空気Aを内燃機関1へ供給できるので、燃焼空間である気筒1S内に対する空気Aの充填効率の低下を抑制することができる。
図5に示す濃度補正濃度補正データマップ61は、燃料fに含まれるエタノールの濃度(エタノール濃度)dに応じて弁開度VOを補正するための濃度補正係数Cdが記述してある。本実施形態では、燃料f中におけるエタノール濃度dが高くなるにしたがって、弁開度VOが大きくなるように濃度補正係数Cdが設定される。そして、例えば、機関回転数Neと負荷率KLとに基づいてバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOに、濃度補正係数Cdを乗ずる。そして、エタノール濃度dの増加にしたがって弁開度VOが大きくなるように補正して、空気Aの冷却量を小さくする。これによって、エタノール濃度dが増加するにしたがって吸気温度Tiを高くできるので、燃料の気化を促進して、エタノール濃度dの増加による燃焼悪化を効果的に抑制できる。
なお、上述したように、燃料fの発熱量に応じて弁開度VOを補正してもよい。すなわち、燃料fの発熱量が小さくなるにしたがって弁開度VOが大きくなるようにすることにより、空気Aの冷却量を小さくして吸気温度Tiをより昇温させる。このように、発熱量に基づいて空気Aの冷却量及び吸気温度Tiを調整することにより、燃料fの組成が不明であっても、例えば、内燃機関1のトルク変動等によって推定した燃料fの発熱量によって、空気Aの冷却量を調整できる。
図5に示す濃度補正データマップ61は、エタノール濃度dによって弁開度VOを補正するのみであるが、エタノール濃度dによって、バイパス空気流量調整弁10の開弁開始時期を変更してもよい。すなわち、エタノール濃度dによって、空気Aの冷却量を変更する時期、すなわちバイパス空気流量調整弁10が開き始める内燃機関1の負荷率KL(負荷K)及び機関回転数Neの値を変更してもよい。例えば、エタノール濃度dが高くなるにしたがって、より低い負荷率KL(負荷K)及び機関回転数Neでバイパス空気流量調整弁10が開き始めるようにしてもよい。エタノール濃度が高い場合、設定した負荷率KL(負荷K)や機関回転数Neよりも低い値でも燃焼悪化が発生するおそれがあるが、エタノール濃度dに応じてバイパス空気流量調整弁10が開き始める時期を変更することにより、このようなおそれを抑制できる。
図6に示す温度補正温度補正データマップ62は、入口空気温度Tに応じて弁開度VOを補正するための温度補正係数CTが記述してある。入口空気温度Tが高い場合、例えば、機関回転数Neと負荷率KLとに基づいて決定されたバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOでは、吸気温度Tiが必要以上に昇温することがある。この場合、燃焼空間である気筒1S内への空気Aの充填効率が低下して、内燃機関1の出力低下等を招くおそれがある。また、入口空気温度Tが低い場合、例えば、機関回転数Neと負荷率KLとに基づいて決定されたバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOでは、吸気温度Tiの昇温が不十分になることがある。この場合、燃料fの気化が十分に促進ざれず、燃焼悪化の抑制が不十分になるおそれがある。
そこで、図6に示す温度補正温度補正データマップ62を用いて、入口空気温度Tによってバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOを補正し、空気Aの冷却量を補正する。例えば、機関回転数Neと負荷率KLとに基づいて決定された弁開度VOに温度補正係数CTを乗じて、吸気温度Tiの変化に基づいて弁開度VOを補正し、空気Aの冷却量を補正する。これによって、空気Aの昇温不足や過昇温を抑制して、吸気温度Tiを適切な値にすることができる。その結果、燃焼悪化をより確実に抑制し、また、内燃機関1の出力低下等を抑制することができる。
温度補正データマップ62において、温度補正係数CTは、入口空気温度Tの増加とともに小さくなるように、かつ基準の入口空気温度Trefにおいて1になるように設定する。これによって、基準の入口空気温度Trefにおいては、例えば、機関回転数Neと負荷率KLとに基づいて決定された弁開度VOで内燃機関1は運転される。そして、入口空気温度Tが基準の入口空気温度Trefよりも高い場合には、前記弁開度VOはより小さくなるので、空気Aの冷却量はより大きくなる。一方、入口空気温度Tが基準の入口空気温度Trefよりも低い場合には、前記弁開度VOはより大きくなるので、空気Aの冷却量はより小さくなる。次に、本実施形態に係る吸気温度制御の手順を説明する。
図7は、本実施形態に係る吸気温度制御の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係る吸気温度制御は、図3に示す吸気温度制御装置30により実現できる。本実施形態に係る吸気温度制御を実行するにあたり、ステップS101において、吸気温度制御装置30の冷却量設定部31は、図1に示すエタノール濃度計18から燃料fのエタノール濃度dを取得する。
次に、ステップS102において、冷却量設定部31は、図1に示す入口空気温度センサ22から現時点における入口空気温度Tを取得し、ステップS103において、内燃機関1の負荷率KL及び機関回転数Neを求める。内燃機関1の負荷率KL(あるいは負荷K)は、エアフローセンサ20で検出される吸入空気量Qに基づいて求めることができる。また、内燃機関1の機関回転数Neは、機関回転数センサ21から求めることができる。
ステップS104において、冷却量設定部31は、負荷率KL及び機関回転数Neを、図4に示す弁開度データマップ60に与え、対応するバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOを設定する。そして、ステップS105において、冷却量設定部31は、ステップS101で取得したエタノール濃度d及びステップS102で取得した入口空気温度Tによって、ステップS104で設定された弁開度VOを補正する。
すなわち、冷却量設定部31は、ステップS101で取得したエタノール濃度dを図5に示す濃度補正データマップ61に与え、対応する濃度補正係数Cdを取得し、また、ステップS102で取得した入口空気温度Tを図5に示す濃度補正データマップ61に与え、対応する温度補正係数CTを取得する。そして、取得した濃度補正係数Cdと温度補正係数CTとを上記弁開度VOに乗ずることにより、補正弁開度VO_cを求める。すなわち、VO_c=Cd×CT×VOである。
上記手順により、補正弁開度VO_cを設定したら、ステップS106において、吸気温度制御装置30の冷却制御部32は、設定した弁開度(補正弁開度)VO_cになるように、バイパス空気流量調整弁アクチュエータ10Aを調整する。
図8は、本実施形態に係る吸気温度制御の他の手順を示すフローチャートである。この吸気温度制御は、図3に示す吸気温度制御装置30により実現できる。この吸気温度制御を実行するにあたり、ステップS201において、冷却量設定部31は、内燃機関1の負荷率及び機関回転数を求める。次に、ステップS202において、冷却量設定部31は、負荷率KL及び機関回転数Neを、図4に示す弁開度データマップ60に与え、対応するバイパス空気流量調整弁10の弁開度VOを設定する。
そして、ステップS203において、冷却量設定部31は、エタノール濃度dや入口空気温度Tにより、ステップS202で設定した弁開度VOを補正する。これは、上述したように、冷却量設定部31が、エタノール濃度dに基づいて濃度補正データマップ61から得た濃度補正係数Cdと、入口空気温度Tに基づいて温度補正データマップ62から得た温度補正係数CTとを上記弁開度VOに乗ずることにより、弁開度VOが補正される。補正した弁開度は、補正弁開度VO_c、すなわち、Cd×CT×VOである。
上記手順により、補正弁開度VO_cを設定したら、ステップS204において、冷却制御部32は、設定した弁開度(補正弁開度)VO_cになるように、バイパス空気流量調整弁アクチュエータ10Aを調整する。
図9は、本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。図10は、図9に示すデータマップを用いた場合における、本実施形態に係る吸気温度制御の手順を示すフローチャートである。この吸気温度制御は、図3に示す吸気温度制御装置30により実現できる。
図9に示す弁開度データマップ63は、機関回転数Neが所定回転数以上、かつ所定の負荷率KL以上の領域で、空気Aの冷却量をより小さくして、吸気温度Tiを上昇させるように記述されたデータマップを、エタノール濃度d毎に備えて構成される。補助データマップ63A、63B、63C、63Dの順に、エタノール濃度dが高い場合の弁開度VOが記述されている。すなわち、弁開度データマップ63においては、同じ負荷率KLかつ機関回転数Neであっても、補助データマップ63A、63B、63C、63Dの順に、弁開度VOは大きくなるように設定される。
弁開度データマップ63を用いた吸気温度制御を実行するにあたり、ステップS301において、冷却量設定部31は、負荷率KL、機関回転数Ne、エタノール濃度dを取得する。次に、ステップS302において、冷却量設定部31は、取得した負荷率KL、機関回転数Ne、エタノール濃度を図9に示す弁開度データマップ63に与え、対応する弁開度VOを設定する。
次に、ステップS303において、冷却量設定部31は、図1に示す入口空気温度センサ22から現時点における入口空気温度Tを取得して図6に示す温度補正データマップ62に与えて、対応する温度補正係数CTを取得する。そして、取得した温度補正係数CTを、ステップS302で設定した弁開度VOに乗じて、弁開度を補正する。すなわち、補正弁開度VO_cは、CT×VOとなる。
上記手順により、補正弁開度VO_cを設定したら、ステップS304において、吸気温度制御装置30の冷却制御部32は、設定した弁開度(補正弁開度)VO_cになるように、バイパス空気流量調整弁アクチュエータ10Aを調整する。
このような吸気温度制御により、吸気冷却装置4をバイパスして直接内燃機関1へ供給される空気Aの流量が増加するので、吸気温度Tiが上昇する。その結果、燃料噴射量が増加することにより、内燃機関1に供給されるエタノールの量が増加した場合であっても、燃料の気化を促進して燃焼悪化を抑制できる。また、燃料性状(エタノール濃度)に応じて吸気温度Tiが調整されるので、燃料が気化不足となるおそれを低減できる。
なお、内燃機関1の負荷K(負荷率KL)、機関回転数Ne、エタノール濃度dから、目標とする吸気温度(目標吸気温度)Ti_pを設定し、吸気温度センサ23で検出される実際の吸気温度Tiと目標吸気温度Ti_pとの偏差が0になるように、空気の冷却量(本実施形態では弁開度VO)をフィードバック制御してもよい。
以上、本実施形態では、燃料の性状に応じて、空気と燃料との混合気が燃焼する内燃機関の燃焼空間へ導入される空気の冷却量を調整する。これによって、燃料性状が変化して発熱量が低下することによって燃料噴射量が増加した場合においても、燃料の気化を促進できるので、燃焼悪化を抑制できる。また、燃料の気化が促進されることにより、液滴のままの燃料は減少するので、スモークや未燃HCの抑制という効果や、エンジンオイルの希釈抑制効果も得られる。
以上のように、本発明に係る内燃機関は、多燃料が適用可能な内燃機関に有用であり、特に、燃料性状が変化した場合において、燃焼悪化を抑制することに適している。
本実施形態に係る内燃機関の構成を示す説明図である。 本実施形態に係る内燃機関が備える吸気冷却量調整手段の変形例を示す模式図である。 本実施形態に係る吸気温度制御装置の構成を示す概念図である。 本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。 本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。 本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。 本実施形態に係る吸気温度制御の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る吸気温度制御の他の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る内燃機関の吸気温度制御に用いるデータマップを示す模式図である。 図9に示すデータマップを用いた場合における、本実施形態に係る吸気温度制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関
1S 気筒
2a 第1空気通路
2b 第2空気通路
2c 第3空気通路
2IM 吸気マニホールド
3 過給機
3T タービン
3C 圧縮機
3S 回転軸
4 吸気冷却装置
4HE 熱交換部
5 吸気冷却手段バイパス通路
6 エキゾーストマニホールド
9 スロットル弁
10 バイパス空気流量調整弁
10A バイパス空気流量調整弁アクチュエータ
10V 弁体
14 燃料分配管
15 燃料供給弁
16 燃料タンク
17 燃料ポンプ
18 エタノール濃度計
19 燃料供給管
20 エアフローセンサ
21 機関回転数センサ
22 入口空気温度センサ
23 吸気温度センサ
30 吸気温度制御装置
31 冷却量設定部
32 冷却制御部
40 走行風量調整装置
41 シャッター
42 シャッター駆動アクチュエータ
50 ECU
51 CPU
52 記憶部
53 機関制御部
60、63 弁開度データマップ
61 濃度補正データマップ
62 温度補正データマップ

Claims (5)

  1. 燃料と空気との混合気を燃焼空間で燃焼させて出力を得る内燃機関において、
    前記燃焼空間へ導入される前記空気を冷却する吸気冷却手段と、
    前記燃料の性状に応じて、前記燃焼空間へ導入される前記空気の冷却量を調整する吸気冷却量調整手段と、
    を含むことを特徴とする内燃機関。
  2. 前記吸気冷却量調整手段は、
    前記内燃機関の負荷又は負荷率、及び前記内燃機関の機関回転数に基づいて、前記空気の冷却量を調整することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記吸気冷却量調整手段は、
    前記内燃機関が高負荷かつ高機関回転数で運転されている場合に、前記空気の冷却量を調整することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記吸気冷却量調整手段は、
    前記燃料の発熱量が小さくなるにしたがって、前記空気の冷却量を小さくすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記吸気冷却量調整手段は、
    前記吸気冷却手段をバイパスして、前記空気を前記燃焼空間へ導く吸気冷却手段バイパス通路と、
    前記吸気冷却手段バイパス通路に設けられて、前記燃料の性状に応じて、前記吸気冷却手段バイパス通路を通過する前記空気の流量を調整するバイパス空気量調整手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関。
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