JP2008254822A - クレーン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン発電装置の燃費を大幅に削減する。
【解決手段】エンジン発電装置1により、エンジンで発電機を駆動して得られた発電電力を共通母線9へ供給し、当該エンジンの回転速度低下時には外部からの駆動電力により電動機でエンジンを駆動し、蓄電装置6により、主巻電動機31などのクレーン電動機またはエンジン発電装置1からの余剰電力を蓄電してエンジン発電装置1の電動機へ供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クレーン装置に関し、特に駆動電力をエンジン駆動で発電するエンジン駆動発電方式のクレーン装置に関する。
港湾のコンテナヤードにおいて、船舶やトレーラに対するコンテナなどの荷物の積み降ろしを行うクレーン装置では、複数の電動機を用いて、荷物の昇降、さらには架台の走行や横行などの動作を行う。これら電動機へ動作電力を供給するため、エンジン駆動発電方式では、ディーゼルエンジンを用いて発電機を駆動するエンジン発電装置を用いて必要な電力を各電動機へ供給する構成となっている。
このようなクレーン装置では、荷物の巻き上げ時などは最大負荷となるが、荷物の巻き下げ時など電力をほとんど必要としない場合もあり、負荷変動が大きい。したがって、最大負荷時に見合った電力を発電機から供給するためにはディーゼルエンジンや発電機として大型のものが必要となるものの、平均負荷を上回る設備規模となるため、設備コストや運転コストの面で非効率であった。
従来、このようなクレーン装置に蓄電装置を設けて、常時、エンジン発電装置で発電するとともに、最大負荷時などに蓄電装置から並列的に電力を供給し、回生時に発生した余剰電力を蓄電装置へ蓄電するものが提案されている(例えば、特許文献1など参照)。これにより、蓄電装置から電動機に対して電力が一時的に供給されるため、ディーゼルエンジンや発電機の規模を縮小でき、設備コストや運転コストの面で効率を改善することが可能となる。
特開2001−163574号公報
前述した従来のクレーン装置では、荷物の巻上時に必要な最大負荷電力を、蓄電装置の蓄電電力で一時的に補うことができるものの、このような最大負荷電力を安定供給するため、常時、エンジン発電装置を一定回転速度で運転している。このため、荷物の巻上動作、架台の走行や横行などのクレーン動作を行っていないアイドリング時などの低負荷時には、発電電力が過剰となり、エンジン発電装置の燃費が悪くなる。
このようなエンジン発電装置の燃費を改善する方法として、低負荷時にエンジン発電装置の回転速度を低減する方法が考えられ、回転速度を低くすればするほど、エンジン発電装置の燃費を削減することが可能となる。
しかしながら、このような方法では、エンジン発電装置の回転速度を低下させた場合、ディーゼルエンジンの動作が不安定となり、新たなクレーン動作に応じて回転速度をスムーズに上昇させることができず、低負荷時でもエンジン発電装置を所定の安定回転速度で維持する必要があり、燃費を効果的に削減できないという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、エンジン発電装置の燃費を大幅に削減できるクレーン装置を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるクレーン装置は、エンジンにより発電機を駆動して得られた発電電力を共通母線へ供給し、当該エンジンの回転速度低下時には外部からの駆動電力により電動機でエンジンを駆動するエンジン発電装置と、共通母線に供給された電力を交流電力に変換し、荷物の積み降ろしを行うクレーン電動機へ供給するインバータと、当該クレーン装置の動作状況に応じてエンジン発電装置のエンジン回転速度を制御するコントローラと、クレーン電動機またはエンジン発電装置からの余剰電力を蓄電してエンジン発電装置の電動機へ供給する蓄電装置とを備えている。
この際、発電機は、直流電力を発電して共通母線へ供給する直流発電機からなり、蓄電装置は、共通母線に接続されて、共通母線へ供給された余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を共通母線を介してエンジン発電装置の電動機へ供給するようにしてもよい。
また、発電機は、交流電力を発電して共通母線へ供給する交流発電機からなり、蓄電装置は、インバータに接続されて、インバータから供給されたクレーン電動機からの余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を所定の配線を介してエンジン発電装置の電動機へ供給するようにしてもよい。
本発明によれば、エンジン発電装置により、エンジンで発電機を駆動して得られた発電電力が共通母線へ供給され、蓄電装置により、クレーン電動機またはエンジン発電装置からの余剰電力が蓄電され、エンジン発電装置の回転速度低下時には蓄電装置から供給された余剰電力によりエンジン発電装置の電動機でエンジンが駆動される。
これにより、エンジンの回転速度を低下させても蓄電装置の余剰電力に基づいて電動機によりエンジンを駆動することができ、安定回転を維持することが可能となる。
したがって、コントローラによりエンジン発電装置の回転速度を低下させた場合でも、ディーゼルエンジンの動作が安定化し、新たなクレーン動作に応じて回転速度をスムーズに上昇させることができ、エンジン発電装置の回転速度を安定回転速度以下へ制御することもできる。結果として、エンジン発電装置の燃費を効果的に削減でき、環境への影響も削減することが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図である。
このクレーン装置は、エンジン駆動で発電した電力を共通母線に供給することにより、共通母線に接続された電動機を駆動して荷物の積み降ろしを行う装置であり、主な構成として、エンジン発電装置1、主巻電動機31、走行電動機32、横行電動機33、インバータ(INV)41〜44、放電装置5、蓄電装置6、コントローラ7、および共通母線9が設けられている。
本実施の形態は、エンジン発電装置1により、エンジンで発電機を駆動して得られた発電電力を共通母線9へ供給し、当該エンジンの回転速度低下時には外部からの駆動電力により電動機でエンジンを駆動し、蓄電装置6により、主巻電動機31などのクレーン電動機またはエンジン発電装置1からの余剰電力を蓄電してエンジン発電装置1の電動機へ供給するようにしたものである。
以下、本実施の形態にかかるクレーン装置の構成について詳細に説明する。
エンジン発電装置1は、ディーゼルエンジン(DE)11と電動発電機(M/G)12を有し、ディーセルエンジン11で電動発電機12を駆動することにより直流電力を発電して出力する装置であり、エンジン回転速度を示すコントローラ7からの運転指示10Aに基づいて、ディーゼルエンジン11のエンジン回転速度を制御する機能を有している。
主巻電動機31は、荷物の昇降を行うための交流電動機である。走行電動機32は、架台の走行を行うための交流電動機である。横行電動機33は、架台の横行を行うための交流電動機である。
インバータ41は、共通母線9上の直流電力を交流電力に変換して主巻電動機31へ供給するDC/AC変換器である。
インバータ42は、共通母線9上の直流電力を交流電力に変換して走行電動機32へ供給するDC/AC変換器である。
インバータ43は、共通母線9上の直流電力を交流電力に変換して横行電動機33へ供給するDC/AC変換器である。
インバータ44は、共通母線9上の直流電力を交流電力に変換して照明装置、空調装置、あるいはコントローラ7などの制御装置を含む各種補機設備の電源として供給するDC/AC変換器である。
放電装置5は、荷物の巻き下げ時などの回生時に共通母線9上に発生した余剰直流電力を、抵抗器などを用いて放電する回路装置である。
蓄電装置6は、電池やコンデンサなどの蓄電池を内蔵する回路装置であり、共通母線9へ供給された余剰電力を、蓄電池に蓄電する機能と、蓄電池に蓄電した余剰電力を共通母線9へ放電する機能とを有している。余剰電力としては、例えばクレーン電動機の1つである主巻電動機31から荷物の巻き下げ時に発生した回生電力があり、インバータ41を介して共通母線9へ供給される。また、負荷が低下した場合、エンジン発電装置1から共通母線9へ供給される発電電力が余剰電力となる。
コントローラ7は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、マイクロプロセッサまたは周辺回路に設けられたメモリからプログラムを読み込んで実行することにより、プログラムと上記ハードウェアとを協働させて、クレーン装置全体を制御するための各種機能を有している。
コントローラ7の主な機能としては、操作レバーや操作スイッチを介して検出した操作者の指令入力71に基づいて、各種コマンド4Aをやり取りすることによりインバータ41〜44を制御して、荷物の昇降、架台の走行や横行などの運転を制御するクレーン運転機能、共通母線9に対するエンジン発電装置1からの電力供給状況を確認する電力供給状況確認機能、および入力された各種指令や電力供給状況などから得られる当該クレーン装置の動作状況に基づいて新たなエンジン回転速度を算出し、そのエンジン回転速度を運転指示10Aによりエンジン発電装置1へ指示する回転速度制御機能がある。
共通母線9に対するエンジン発電装置1からの電力供給状況は、例えば共通母線9の供給電圧を監視すれば把握できる。指令入力に基づき荷物の巻き上げや、架台の走行や横行を行う場合、対応する電動機31〜33を駆動した時点で、共通母線9上の直流電力が使用されるため供給電圧が低下する。
したがって、電力供給状況確認機能により、例えばエンジン発電装置1から共通母9への配線上に設けた検出器からの検出値15Aに基づいて共通母線9の供給電圧を検出し、予めメモリに保存しておいた下限しきい値や上限しきい値を読み出して比較することにより、電力供給状況の過不足を確認できる。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図2および図3を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作としてコントローラ7におけるエンジン回転速度制御について詳細に説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置のエンジン回転速度制御処理を示すフローチャートである。図3は、エンジン発電装置の発電電力とエンジン回転速度の関係を示す動作特性である。
コントローラ7は、操作者による運転開始操作の検出に応じて、図2のエンジン回転速度制御処理を開始する。
コントローラ7は、まず、エンジン回転速度制御機能により、操作者から指令入力71の有無を確認し(ステップ100)、指令入力71があった場合(ステップ100:YES)、その指令入力71で入力された荷重および指令速度に応じたエンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ101)、ステップ100へ戻る。
エンジン発電装置1は、発電電力Pとエンジン回転速度Nについて、図3に示すような動作特性を有している。この種の動作特性は、一般的に、エンジン回転速度Nの増加に応じて発電電力Pが単調増加し、所定の最大電力値に達した後に減衰する傾向がある。したがって、コントローラ7のメモリにこのような動作特性を関数や表形式で予め保存しておけば、所望の発電電力Pすなわち指令発電電力を供給するのに必要なエンジン回転速度Nを算出できる。
したがって、荷重および指令速度から指令発電電力(=荷重×指令速度)を算出できることから、上記動作特性を参照して、指令発電電力に対応するエンジン回転速度を算出し、運転指示10Aによりエンジン発電装置1へ指示すればよい。
これにより、エンジン発電装置1のディーゼルエンジン11がエンジン回転速度Nで運転され、操作者から指令入力された荷重および指令速度に対応する指令発電電力が電動発電機12で発電される。
一方、ステップ100において、操作者からの指令入力71がなかった場合(ステップ100:NO)、コントローラ7は、電力供給状況確認機能により、共通母線9の供給電圧Vを検出し(ステップ102)、メモリに保存されている下限しきい値VLと比較する(ステップ103)。
ここで、供給電圧Vが下限しきい値VLより低い場合(ステップ103:YES)、エンジン発電装置1からの運転通知10Bにより取得したエンジン回転速度を所定分だけ増加して新たなエンジン回転速度Nを算出し(ステップ104)、新たなエンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
これにより、共通母線9の直流電力が使用されて供給電圧が下限しきい値より低下している場合には、エンジン発電装置1のエンジン回転速度が増やされて、より多くの発電電力が共通母線9へ供給される。
また、ステップ105において、供給電圧Vが下限しきい値VLより低くない場合(ステップ103:NO)、電力供給状況確認機能は、共通母線9の供給電圧Vをメモリに保存されている上限しきい値VHと比較する(ステップ105)。
ここで、供給電圧Vが上限しきい値VHより低い場合(ステップ105:YES)、エンジン発電装置1からの運転通知10Bにより取得したエンジン回転速度を所定分だけ低減して新たなエンジン回転速度Nを算出し(ステップ106)、新たなエンジン回転速度Nを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力し(ステップ107)、ステップ100へ戻る。
これにより、共通母線9の直流電力が使用されず供給電圧が上限しきい値より上昇している場合には、エンジン発電装置1のエンジン回転速度が低減されて、共通母線9へ供給される発電電力が抑制される。
[第1の実施の形態の動作例]
次に、図4を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例について説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、負荷電力34が増大してエンジン発電装置1のエンジン回転速度が増加した後、負荷電力34が減少してエンジン発電装置1のエンジン回転速度が低減する場合を例として説明する。
時刻T0以前においては、クレーン運転は行われておらず、エンジン発電装置1のディーゼルエンジンは、エンジン回転速度Naで運転されている。このとき、エンジン発電装置1からは規定発電電力PMaが出力されている。
次に、時刻T0において、荷物の巻き上げ指令を示す指令入力71が行われた場合、コントローラ7は、その操作指令に応じたエンジン回転速度Nbを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度がNaからNbへ徐々に上昇し、エンジン発電装置1からの発電電力15が増加する。
その後、時刻T1に、エンジン回転速度NがNbに到達して一定となり、発電電力15として最大発電電力PMbが出力される。
また、時刻T2に、荷物の巻き下げ指令を示す指令入力71が行われた場合、コントローラ7は、その操作指令に応じたエンジン回転速度Naを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度がNbからNaへ徐々に低下し、エンジン発電装置1からの発電電力15が低減する。
その後、時刻T3に、エンジン回転速度NがNbに到達して一定となり、発電電力15として規定発電電力PMaが出力される。
また、時刻T2から時刻T3までの期間には、荷物の巻き下げに応じて主巻電動機31で回生電力が発生し、インバータ41から共通母線9へ余剰電力として供給される。蓄電装置6は、常時、共通母線9の供給電圧Vを監視しており、供給電圧Vが蓄電基準電圧Vcを上回った場合、共通母線9上へ余剰電力を蓄電池に蓄電する。
コントローラ7は、時刻T3以降、次の指令入力71が入力されるか待機し、所定の待機期間経過しても新たな操作入力がない場合、時刻T3から待機期間経過後の時刻T4に、クレーン装置がアイドリンク状態とし、エンジン回転速度Niを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これにより、エンジン発電装置1では、ディーゼルエンジン11の回転速度が低下して、電動発電機12により十分な電力を発電できなくなり、共通母線9への発電電力15の供給が停止する。
一方、蓄電装置6は、常時、共通母線9の供給電圧Vを監視しており、供給電圧Vが放電基準電圧Vdを下回った場合、蓄電池に蓄電しておいた余剰電力を共通母線9上へ放電する。これにより、蓄電装置6から共通母線9を介してエンジン発電装置1の電動発電機12へ余剰電力が供給される。
電動発電機12は、この余剰電力を駆動電力としてディーゼルエンジン11を駆動する。これにより、ディーゼルエンジン11は、所定の低回転速度で安定して運転されることになる。
その後の時刻T5に、架台の走行や横行を指令する指令入力71が行われた場合、コントローラ7は、その操作指令に応じたエンジン回転速度Naを示す運転指示10Aをエンジン発電装置1へ出力する。これによりエンジン発電装置1のエンジン回転速度がNiからNaへ上昇し、エンジン発電装置1からの発電電力15が上昇する。これにより、共通母線9の供給電圧Vが上昇し、蓄電装置6からの放電が終了する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、エンジン発電装置1により、エンジンで発電機を駆動して得られた発電電力を共通母線9へ供給し、当該エンジンの回転速度低下時には外部からの駆動電力により電動機でエンジンを駆動し、蓄電装置6により、主巻電動機31などのクレーン電動機またはエンジン発電装置1からの余剰電力を蓄電してエンジン発電装置1の電動機へ供給するようにしたので、当該エンジンの回転速度低下時に、蓄電装置6の余剰電力が電動機へ供給され、この電動機によりエンジンが駆動される。
これにより、エンジンの回転速度を低下させても蓄電装置6の余剰電力に基づいて電動機によりエンジンを駆動することができ、安定回転を維持することが可能となる。したがって、エンジン発電装置1の回転速度を低下させた場合でも、ディーゼルエンジンの動作が安定化し、新たなクレーン動作に応じて回転速度をスムーズに上昇させることができ、エンジン発電装置1の回転速度を安定回転速度以下へ制御することもできる。結果として、エンジン発電装置1の燃費を効果的に削減でき、環境への影響も削減することが可能となる。
また、エンジン発電装置1の発電機(発電電動機12)として、直流電力を発電して共通母線9へ供給する直流発電機を用い、蓄電装置6を共通母線9に接続して、共通母線9へ供給された余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を共通母線9を介してエンジン発電装置の電動機(発電電動機12)へ供給するように構成してもよい。これにより、エンジン発電装置1やクレーン電動機で発生した余剰電力の蓄電装置6における蓄電や、電動発電機12に対する余剰電力の蓄電装置からの放電を、既存の共通母線9を介して共通に行うことができ、極めて簡素に構成で本実施の形態を実現できる。
また、このような構成により、図4の時刻T0〜T1に示したように、変換器負荷電力が増大して共通母線9の電圧が低下した場合にも、蓄電装置6から共通母線9に対して余剰電力を供給することができ、エンジン発電装置1の規模の縮小や燃費の削減を実現することができる。
さらに、エンジン発電装置1の低回転時には、共通母線9に接続されている照明装置、空調装置、あるいはコントローラ7などの制御装置を含む各種補機設備の電源として、蓄電装置6からの余剰電力を用いることができ、エンジン発電装置1の回転速度を低下させて十分な発電電力が得られない場合でも、各種補機設備を正常動作させることができる。
また、本実施の形態では、電動発電機12として、直流電力での発電およびエンジン駆動を行う電動発電機を用いる場合を例として説明したが、具体的には、発電と駆動が可逆な1つの電動発電機で電動発電機12を構成してもよい。また、ディーゼルエンジン11に対して直結あるいはギア接続された発電機と電動機から電動発電機12を構成してもよい。この場合、発電機として交流発電機を用い、得られた交流電力をAC/DCインバータにより直流電力へ変換して共通母線9へ供給するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置について説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図であり、図1と同じまたは同等部分には同一符号を付してある。
第1の実施の形態では、エンジン発電装置1により直流電力を発電して共通母線9へ供給する場合を例として説明した。本実施の形態では、エンジン発電装置1により直流電力を発電して共通母線9へ供給する場合について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態と比較して、エンジン発電装置1の構成、および蓄電装置6の配置が異なる。まず、エンジン発電装置1には、電動発電機12に代えて、交流発電機(G)13と電動機(M)14が設けられている。交流発電機13は、ディーゼルエンジン11と接続されて、ディーゼルエンジン11の駆動により交流電力を発電して共通母線9へ供給する発電機である。電動機14は、蓄電装置6から所定の配線を介して供給された余剰電力63によりディーゼルエンジン11を駆動する直流電動機である。電動機14は、図5に示すように、交流発電機13を介してディーゼルエンジン11に接続されていてもよく、交流発電機13と並列的にディーゼルエンジン11に接続されていてもよい。
共通母線9には、エンジン発電装置1から交流電力が供給されるため、インバータ41〜44として、AC/DC/AC変換器が用いられる。蓄電装置6は、荷物の巻き下げ時に大きな回生電力が発生する主巻電動機31のインバータ41に接続されて、直流(DC)に変換された回生電力62を蓄電する。なお、本実施の形態にかかるクレーン装置のうちこれら以外の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの詳細な説明は省略する。
本実施の形態にかかるクレーン装置の動作については、前述した図2と同様のエンジン回転制御処理がコントローラ7で実行され、図4と同様にして動作する。この際、蓄電装置6は、常時、インバータ41の供給電圧Viを監視しており、供給電圧Viが放電基準電圧Vdを下回った場合、蓄電池に蓄電しておいた余剰電力をインバータ41およびエンジン発電装置1の電動機14へ供給する。したがって、ディーゼルエンジン11の回転速度を低減した場合、交流発電機13により十分な電力を発電できなくなり、共通母線9への発電電力15が低減して供給電圧Viも低下する。このため、蓄電装置6の余剰電力61が電動機14へ供給され、ディーゼルエンジン11が駆動されて所定の低回転速度で安定して運転されることになる。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、エンジン発電装置1の発電機13として、交流電力を発電して共通母線9へ供給する交流発電機を用い、蓄電装置6をインバータ41に接続して、インバータ41から供給された電動機31からの余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を所定の配線を介してエンジン発電装置1の電動機14へ供給するようにしたので、エンジン発電装置1により交流電力を発電して共通母線9へ供給する場合でも、第1の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
また、このような構成により、図4の時刻T0〜T1に示したように、変換器負荷電力が増大して共通母線9の電圧が低下した場合にも、蓄電装置6からクレーン電動機に対して余剰電力を供給することができ、エンジン発電装置1の規模の縮小や燃費の削減を実現することができる。
また、エンジン発電装置1の発電機として交流発電機を用いることができ、直流発電機を用いる場合と比較して発電効率を改善できる。
[実施の形態の拡張]
以上の各実施の形態では、蓄電装置6からエンジン発電装置1の電動機に対して余剰電力を供給するタイミングについては、共通母線9の供給電圧Vやインバータ41の供給電圧Viの低下を監視して供給要否を蓄電装置6で判断する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図4の時刻T4〜T5の期間に示すように、コントローラ7がエンジン発電装置1を低回転に維持している期間において、コントローラ7から蓄電装置6に対して余剰電力61の供給を指示してもよく、あるいは電動機14に対して余剰電力61によるディーゼルエンジン11の駆動を指示してもよい。
また、各実施の形態では、蓄電装置6の余剰電力をエンジン発電装置1の電動機とクレー電動機の両方へ供給する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、蓄電装置6の余剰電力をエンジン発電装置1の電動機にのみ供給してもよく、エンジン発電装置1の電動機とクレーン電動機のそれぞれに蓄電装置6を別個に設けてもよい。
本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置のエンジン回転速度制御処理を示すフローチャートである。 エンジン発電装置の発電電力とエンジン回転速度の関係を示す動作特性である。 本発明の第1の実施の形態にかかるクレーン装置の動作例を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態にかかるクレーン装置の構成を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1…エンジン発電装置、10A…運転指示、11…ディーゼルエンジン、12…電動発電機、13…交流発電機、14…電動機、15…発電電力、31…主巻電動機、32…走行電動機、33…横行電動機、34…負荷電力、41〜44…インバータ、5…放電装置、6…蓄電装置、7…コントローラ、71…指令入力、9…共通母線。

Claims (3)

  1. エンジンにより発電機を駆動して得られた発電電力を共通母線へ供給し、当該エンジンの回転速度低下時には外部からの駆動電力により電動機で前記エンジンを駆動するエンジン発電装置と、
    前記共通母線に供給された電力を交流電力に変換し、荷物の積み降ろしを行うクレーン電動機へ供給するインバータと、
    当該クレーン装置の動作状況に応じて前記エンジン発電装置のエンジン回転速度を制御するコントローラと、
    前記クレーン電動機または前記エンジン発電装置からの余剰電力を蓄電して前記エンジン発電装置の電動機へ供給する蓄電装置と
    を備えることを特徴とするクレーン装置。
  2. 請求項1に記載のクレーン装置において、
    前記発電機は、直流電力を発電して前記共通母線へ供給する直流発電機からなり、
    前記蓄電装置は、前記共通母線に接続されて、前記共通母線へ供給された前記余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を前記共通母線を介して前記エンジン発電装置の電動機へ供給する
    ことを特徴とするクレーン装置。
  3. 請求項1に記載のクレーン装置において、
    前記発電機は、交流電力を発電して前記共通母線へ供給する交流発電機からなり、
    前記蓄電装置は、前記インバータに接続されて、前記インバータから供給された前記クレーン電動機からの余剰電力を蓄電するとともに、蓄電した余剰電力を所定の配線を介して前記エンジン発電装置の電動機へ供給する
    ことを特徴とするクレーン装置。
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