JP2008254749A - スパウト用口栓 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップを梃子として利用して容易に開封できるスパウト用の口栓を提供することを目的とする。
【解決手段】円筒部4の閉塞壁5に環状薄肉線部6によって区画された開封片部7及びその開封片部7の上面に一体化された引き上げ部8を有する注ぎ口と、該引き上げ部8に引っ掛かる係合部17及び前記円筒部4に嵌着される円筒部並びに該円筒部の一端部側を閉鎖している天板部を有するキャップ2とを備え、キャップ2には、その円筒部の外面でかつ軸線方向での中間部に、前記注ぎ口の円筒部4に引っ掛かる係止部16が形成され、該係止部16から前記係合部17までの寸法が注ぎ口の円筒部4の内径よりも短く、係合部17からキャップ2の天板部までの寸法が注ぎ口の円筒部の内径よりも短く、前記係合部17からキャップ2の天板部までの寸法が注ぎ口の円筒部の内径よりも長くなっている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、軟包材や紙あるいは樹脂などを基材とした容器のスパウト(注出口)を形成するための口栓に関するものである。
軟包材や紙、樹脂を基材とした容器は、牛乳やジュース等各種液体の容器として広く普及している。これらの容器の多くは液体注出用の口栓が取り付けられており、この口栓として、衛生上やタンパーエビテントといった観点から、内部が閉塞壁により閉塞されている筒状部を備えた合成樹脂製の口栓本体と該口栓本体の外周に嵌着するキャップとからなり、前記筒状部を閉塞する閉塞壁に設けられた薄肉線部を引き裂いて該薄肉線部で囲まれた閉塞壁を取り除くことにより開封(あるいは開栓)する構造のものが知られている。
従来、この種の口栓における前記の薄肉線部を引き裂く手段として、薄肉線部に囲まれている閉塞壁に、引っ張り体として機能するリング部を設けた構造が知られている。このような構造の口栓では、開封の際に、キャップを外し、口栓本体の筒状部内に指を差し込んでリング部を引っ張ることにより、前記薄肉線部を引き裂いて該薄肉線部で囲まれた閉塞壁を取り除いて開封する。
しかし、上記の口栓によれば、注出口となる筒状部内に指を差し込んだ際に指が筒状部の内面に触れるおそれがあるので、衛生上必ずしも好ましいとは言えない。また、指にカのない老人や子供、更には手に不自由のある人には開封し難いといった問題があった。
そのため、特許文献1に記載されているように、容器口栓の内部に薄肉線部で囲まれて形成された閉塞壁に被引っかけ体を設ける一方、口栓に被せられるキャップの外面に、前記被引っ掛け体に引っ掛けることができる(係合できる)引っ掛け体を設けた構造のものが開発されている。このような構造であれば、容器口栓から取り外したキャップの引っ掛け体を、閉塞壁の被引っ掛け体に係合させ、その状態でキャップを引き上げることにより、薄肉線部を破断して閉塞壁を容器口栓から離脱させて容器口栓を開封できる。したがって、キャップをいわゆる開封具として利用できるので、前記リング部に直接指を掛けて開封するのと比較すると、容易に開封できる。
また、特許文献2には、キャップの天板下面中央から下方に突出する掛着棒を形成し、この掛着棒の先端部に、水平方向に延びて周縁部が上向きの引っ掛け爪となっている引っ掛け部材を回転自在に取り付け、一方、スパウトには、環状薄肉脆弱部によって区画された切り取り部を設けると共に、この切り取り部にはプルリングを一体的に設け、更に、キャップをスパウトに嵌合させた状態では、キャップの引っ掛け部材がスパウトのプルリングの下方に位置し、キャップをスパウトから取り外すために、キャップを回転させることにより、キャップの引っ掛け部材がスパウトのプルリングに引っ掛かってこれを引き上げるので、切り取り部を区画している薄肉脆弱部に破断が生じ、キャップをスパウトから取り外したときには、切り取り部がスパウトから分離して開口する構成が記載されている。
特開2003−292011号公報 特開2000−128217号公報
しかしながら、特許文献1はキャップの外面に引っ掛け体を設けているため、以下のような問題点(欠点)がある。
(1)引っ掛け体がキャップの外面側に突出しているので、その引っ掛け体によって消費者が怪我をする危険性がある。
(2)引っ掛け体を引っ張る際に、力をコントロールすることが難しく勢いあまって引っ張ってしまい、閉塞壁に付着した内容物が飛散することがある。
(3)引っ掛け体がキャップの凸部となるため、キャップの製造ラインや容器に内容物を充填する充填ラインなどにおける搬送路でのキャップのライン走行性や、キャップ装着後のボトルの搬送路上での走行性が悪くなる。
(4)キャップの外面に鉤状に引っ掛け体が設けられているため、引っ掛け体の箇所でキャップの成形金型を割金型にするなど金型の構造が複雑化する。これは、特許文献2に記載されている口栓においても同様である。
(5)意匠性を向上するため、引っ掛け体が設けられている面に印刷を施すことが困難である。
(6)製品全体をシュリンク包装する場合には引っ掛け体が邪魔になって工程不良が生じ、もしくは仕上がり状態に影響が出る可能性がある。
(7)キャップだけを箱詰めすることを想定した場合にも、キャップ同士で擦れ合って傷が付く問題がある。
(8)また、特許文献2に記載された構造では、キャップを取り外す過程において、切り取り部を区画している薄肉脆弱部を破断するのに要するトルクがキャップの開栓トルクとして作用するが、掛着棒がプルリングを引き上げていることが、消費者には見えないので、消費者が、開栓トルクが大きいことに違和感を抱いたり、不良品であるという印象を持つなどの問題がある。
また、従来の一般的なプルリングを設けた構造では、指でプルリングを引っ張る際に指にプルリングが食い込んで指が痛く、開封し難いといった問題がある。
本発明の目的は、上記の技術的課題に着目し、軽い力で簡単に且つ衛生的に開封することのできるスパウト開封用口栓を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は、円筒部の内部に設けられている閉塞壁に環状薄肉線部によって区画された開封片部、およびその開封片部の上面でかつその周辺部に一体化された引き上げ部を有する注ぎ口と、該注ぎ口の該引き上げ部に対して引き上げ方向で引っ掛かる係合部、および該注ぎ口の前記円筒部に嵌着される円筒部、ならびに該円筒部の一端部側を閉鎖している天板部を有するキャップとを備えたスパウト用口栓において、前記キャップには、該キャップの円筒部の外面でかつ軸線方向での中間部に、前記注ぎ口の円筒部に引っ掛かる係止部が形成され、しかも該係止部から前記係合部までの寸法が、前記注ぎ口の円筒部の内径よりも短く、前記係合部から前記キャップの天板部までの寸法が、前記注ぎ口の円筒部の内径よりも短く、前記係合部から前記キャップの天板部までの寸法が前記注ぎ口の円筒部の内径よりも長くなっていることを特徴するものである。
この発明の口栓では、円筒部からキャップを取り外し、その係合部を開封片部と一体の引き上げ部に引っ掛けると、係止部が円筒部の上端縁に引っ掛かり、円筒部からその外周方向への移動が阻止される。その状態で、係止部から引き上げ部に引っ掛かっている部分までの寸法が、係止部からキャップの開口端までの寸法より短く、キャップの開口端に付与した引き上げ力が、梃子の原理によって、引き上げ部に対して増幅されて作用する。その結果、この発明によれば、弱い力で環状薄肉線部に破断を生じさせ、開封片部を閉塞壁から除去することができる。したがってこの発明によれば、子供から老人まで、あるいは力の弱い障害者においても軽いカで開封可能とし、且つ徐々に開封することで開封時、閉塞壁に付着した内容物が飛散することを防止出来る。
また、筒状部に指を差し込まないので指が筒状部内面に触れることがなく、また、指を差し込むことにより要求される必要な大きさの制約から開放され、これにより口栓全体の小型化が可能となり、従来困難あるいは不可能視されていた小型容器の口栓としても使用することができる。
以下、この発明に係る容器のスパウト用口栓の実施の形態について説明する。この発明に係る口栓は、容器(図示せず)に取り付けられる本体部1と、その本体部1に被せられる(嵌着される)キャップ2とを備えている。これら、本体部1およびキャップ2は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を素材として射出成形もしくはコンプレッション成形(圧縮成型)されたものであって、先ず、その本体部1の構造について説明すると、本体部1は、図1に示すように、容器に嵌め込まれる基部3とその基部3から突出していて注ぎ口となる円筒部4とを備えている。円筒部4の内部には、図3に断面図として示してあるように、閉塞壁5が設けられ、未使用状態では円筒部4はその閉塞壁5によって閉じられている。
この閉塞壁5の裏面(もしくは内面)の周辺部には、環状の切り込みが入れられていてこの部分が環状薄肉線部6となっている。そして、この環状薄肉線部6の内側の部分が環状薄肉線部6によって区画された開封片部7となっている。この環状薄肉線部6は、本体部1を射出成形する際に同時に形成してもよく、あるいは本体部1をコンプレッション成形する場合にはコンプレッション成形の後にスリッター(図示せず)などで切削して形成してもよい。
開封片部7は容器を使用する際に閉塞壁5から破断されるものであって、その開封片部7を引っ張って閉塞壁5から破断させるための引き上げ部8が開封片部7に一体的に設けられている。この引き上げ部8は、要は、開封片部7に対して引き上げ荷重を掛けられる部分であればよく、したがって必要に応じて適宜の形状に形成できるが、図に示す例では、リング部9とT字状被係合部10とから構成されている。具体的に説明すると、開封片部7の周辺部所定箇所に開封片部7の上面側に延びた支柱状の連結部11が一体的に形成されており、その連結部11の中間部に、開封片部7の上面から所定寸法離隔しかつ開封片部7の上面にほぼ平行なリング部9が連結部11と一体的に形成されている。また、連結部11の上端部(先端部)には、リング部9と平行になるように左右両方向に突出した突起部が形成され、したがって連結部11の上端部がT字状をなし、ここにT字状被係合部10が形成されている。
なお、T字状被係合部10は本体部1の全体と共に合成樹脂によって一体成形されており、またその形状が連結部11の上端部を左右に延ばした形状であるから、T字状被係合部10を形成するにあたり、成形型から無理抜きすることが可能である。したがって上記の引き上げ部8の構造では、本体部1を成形するために特に割型を使用する必要がなく、型費用を低廉化することができ、また生産性を向上させることができる。
前記円筒部4の外周面には、ねじ山(雄ネジ)12が形成されている。一方、キャップ2は全体として有底円筒状に形成されており、その内周面には、円筒部4のねじ山12に螺合するネジ溝(雌ネジ)13が形成されており、したがってキャップ2は円筒部4に螺着されて円筒部4を被うように構成されている。キャップ2の形状をより具体的に説明すると、その開口端側の内外径が大きく、ここがいわゆる大径部14とされ、またこれとは反対側の天板部側の内外径が小さく、ここがいわゆる小径部15とされている。その大径部14の内径は、前記円筒部4の外径より僅かに大きく形成され、前記ネジ溝13は大径部14の内周面に形成されている。また小径部15の内径は前記リング部9の外径より僅かに大きく形成されている。したがって、図2に示すように、大径部14と小径部15との境界部分には、大径部14側で半径方向外側に突き出ている段差部16が形成されている。この段差部16は、キャップ2の外面でかつ軸線方向での中間部に形成されており、この発明の係止部に相当している。
さらに、大径部14を構成している周壁部(もしくはスカート部)に、前記引き上げ部8に引っ掛ける(係合する)切り欠き部(係合部)17が形成されている。この切り欠き部17は、要は、前記引き上げ部8に対して引っ張り方向で係合する部分であればよく、したがって大径部14を形成している周壁部にその開口端から切り込んだ部分や、その周壁部にあけた貫通孔であって前記T字状被係合部10の上面から見た輪郭形状にほぼ一致する開口形状の貫通孔であってもよい。
図に示す例では、前記周壁部の開口端を矩形に除去した形状の切り欠き部17を示してあり、その切り欠き部17の幅は、引き上げ部8を構成している連結部11の幅もしくは太さとほぼ同じ幅であり、またキャップ2の軸線方向(周壁部の母線の方向)に測った長さは、連結部11の幅もしくは太さより幾分長くなっている。なお、周壁部の肉厚は、前記リング部9とT字状被係合部10との間隔あるいはこれらの部分の間における連結部11の長さより薄くなっている。さらに、切り欠き部17から段差部16までの寸法(より正確には、切り欠き部17の最奥端から段差部16の外面までの寸法)Lは、前記円筒部4の内径Dより小さく、かつ切り欠き部17からキャップ2の天板部の頂面(開口端とは反対側の端部)までの寸法L0は、円筒部4の内径より長くなっている。言い換えれば、切り欠き部17に前記連結部11を嵌め込んだ状態で、大径部14が円筒部4の内部に入り込み、かつ小径部15の外周面が円筒部4の開口端に接触するように構成されている。
つぎに上記の口栓の作用について説明する。図3は、キャップ2を取り付けてある状態を示しており、前記引き上げ部8に係合させる部分はキャップ2に形成した切り欠き部17であるから、図3に示す状態では外部に突出する部分が特にはなく、したがって製品としての容器の搬送を円滑に行うことができ、またシュリンク包装する場合にも特に支障が生じることがない。このような作用・効果は、キャップ2の製造時における搬送時にも同様に得ることができる。
この状態からキャップ2を反時計方向に回転させて本体部1から取り外す。その状態を図4に示してある。前記開封片部7の上面に前記引き上げ部8が形成されているので、キャップ2を取り外すことにより、引き上げ部8が外部に露出し、特に図に示す例では、T字状被係合部10が円筒部4より上側に突出した状態となっている。つぎに、取り外したキャップ2を、前記切り欠き部17が下側となるように横向きに持ち替え、その切り欠き部17を、前記リング部9の上側を通過させて前記T字状被係合部10の下側部分に係合させる。すなわち、リング部9とT字状被係合部10との間の連結部11に切り欠き部17を嵌め込ませる。この状態では、大径部14が円筒部4の内側に位置し、かつ小径部15の一部が円筒部4からその外側に突き出ている。
キャップ2をこのようにセットした状態で、キャップ2の開口端の上側の部分に指を掛けて引き上げる。そうすると、キャップ2はT字状被係合部10に引っ掛かっている部分を中心にして回転するから、小径部15の外面が本体部1における円筒部4の上端縁に接触する。この状態を図5に示してある。この状態でキャップ2の開口端側を図5に矢印で示すように更に引き上げると、小径部15の上端縁に接触している箇所が支点となり、またT字状被係合部10に引っ掛かっている部分が作用点となり、さらに指を掛けて引き上げている箇所が力点となる梃子作用が生じる。そして、その支点から力点までの距離(梃子としての腕の長さ)が、支点から作用点までの距離(梃子としての腕の長さ)より長いので、指による引き上げ力が増幅されて引き上げ部8に作用する。
このように引き上げ部8に力を作用させることにより、これと一体の開封片部7の周辺の一部に引き上げ方向の力が掛かり、その結果、環状薄肉線部6に破断が生じる。そして、キャップ2の開口端を更に引き上げることにより、環状薄肉線部6の破断が進行し、ついには環状薄肉線部6の全体が破断して開封片部7が閉塞壁5から取り外されて開封される。その場合、環状薄肉線部6の破断の進行に伴ってキャップ2がその小径部15側に後退することがあるが、前述した段差部16で大径部14の外面が円筒部4の内周面に引っ掛かり、それ以上の後退が阻止される。そのため、切り欠き部17が引き上げ部8から外れることなく、キャップ2を継続して引き上げることができる。
したがって、上述した構成では、環状薄肉線部6を破断させて開封片部7を閉塞壁5から除去する際に、キャップ2を利用した梃子作用を生じさせることができるので、力の弱い人でも容易に開封することができる。また、指を痛めるなどのことも回避できると同時に、破断が生じた際に容器に衝撃を与えることがないので、内容物が飛散するなどの事態を回避できる。さらに、キャップ2に上記の段差部16を形成してあることにより、キャップ2を、開封片部7と一体の引き上げ部8に安定して係合させておくことができ、そのため梃子を利用した開封を安定してかつ容易に行うことができる。またさらに、円筒部4の内部に指が触れることが殆どないので、円筒部4を清浄な状態に維持して衛生状態を良好なものにすることができる。
なお、上述した例では、リング部9の下側の一部分が円筒部4に入っているように構成されているが、リング部9は円筒部4の上端縁より高い位置に設けた構成としてもよい。すなわち、図3に示す例では、閉塞壁5の上面からリング部9の下端までの寸法mが、閉塞壁5の正面から円筒部4の上端縁までの寸法nより短く(m<n)なっているが、この発明では、その寸法の関係を(m>n)となるように構成してもよい。このような構成であれば、リング部9を掴み易くなり、キャップ2を使用しない開封が容易になる。また、キャップ2に形成した切り欠き部17を、リング部9の下側を通して引き上げ部8に引っ掛けることが可能になる。
また、この発明における引き上げ部の構成は、上述したリング部9とT字状被係合部10とを有する構成に限られないのであって、要は、開封片部7に対して上方向に向けた引き上げ力を作用させ得る構造であればよい。例えば、図6に示すように、リング部9を開封片部7に一体化させている連結部11を二本の脚状に形成し、T字状被係合部10を設けていない構成としてもよい。この場合、キャップ2に形成する切り欠き部17は、二本の脚状の連結部に合わせて図7の(a)に示すように幅を広くし、あるいは図7の(b)に示すように二本の切り欠きからなる構成としてもよい。なお、このように構成した場合には、リング部9の質側から切り欠き部17を係合させることになるので、リング部9は円筒部4の上端縁より高い位置に設けることが好ましい。
さらに、この発明における閉塞壁5に形成する開封片部7の形状は、円形である必要はなく、楕円形や矩形あるいは馬蹄形など適宜の形状とすることができる。また一方、この発明における開封片部7は、円筒部4の底部、中間部、上端部のいずれに形成されていてもよい。そして、この発明においてキャップに形成する係止部は、上述した段差部に限定されないのであって、円筒部の上端縁に噛み合う窪みやスリット状の凹部など適宜の形状であってよい。
この発明に係る口栓の本体部の一例を示す斜視図である。 この発明に係る口栓のキャップの一例を示す斜視図である。 この発明に係る口栓の縦断面図である。 そのキャップを本体部から取り外した状態を示す縦断面図である。 キャップを梃子として使用して開封している状態を示す縦断面図である。 この発明に係る口栓における引き上げ部の他の例を示す斜視図である。 図6に示す引き上げ部に合わせた切り欠き部の形状の例を示す図である。
符号の説明
1…本体部、 2…キャップ、 4…円筒部、 5…閉塞壁、 6…環状薄肉線部、 7…開封片部、 8…引き上げ部、 9…リング部、 10…T字状被係合部、 11…連結部、 14…大径部、 15…小径部、 16…段差部、 17…切り欠き部(係合部)。

Claims (1)

  1. 円筒部の内部に設けられている閉塞壁に環状薄肉線部によって区画された開封片部、およびその開封片部の上面でかつその周辺部に一体化された引き上げ部を有する注ぎ口と、該注ぎ口の該引き上げ部に対して引き上げ方向で引っ掛かる係合部、および該注ぎ口の前記円筒部に嵌着される円筒部、ならびに該円筒部の一端部側を閉鎖している天板部を有するキャップとを備えたスパウト用口栓において、
    前記キャップには、該キャップの円筒部の外面でかつ軸線方向での中間部に、前記注ぎ口の円筒部に引っ掛かる係止部が形成され、
    しかも該係止部から前記係合部までの寸法が、前記注ぎ口の円筒部の内径よりも短く、前記係合部から前記キャップの天板部までの寸法が、前記注ぎ口の円筒部の内径よりも短く、前記係合部から前記キャップの天板部までの寸法が前記注ぎ口の円筒部の内径よりも長くなっていることを特徴とするスパウト用口栓。
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