JP2008254491A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータを大型化することなく、簡素な構成にて出力性能の向上を図ることのできる電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】マイコン17(モータ制御信号生成部24)は、電流フィードバック制御を実行する各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)を実行するオープン制御部31、及びこれら各制御部によるフィードバック制御及びオープン制御間の切替判定を実行する切替判定部32を備える。そして、モータ12に高速回転が要求される状況においては、電流フィードバック制御に基づくモータ制御信号の生成から、オープン制御の実行によるモータ制御信号の生成に切り替えるとともに、当該モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の取り得る範囲(上限及び下限)を拡大する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
従来、車両用のパワーステアリング装置には、モータを駆動源とした電動パワーステアリング装置(EPS)があり、こうしたEPSには、油圧式のパワーステアリング装置と比較して、レイアウト自由度が高く、且つエネルギー消費量が小さいという特徴がある。このため、近年では、小型車両から大型車両までの幅広い車種において、その採用が検討されるようになっている。
さて、このようなEPSにおける最も重要な課題として、その出力性能の向上がある。即ち、車両走行中における通常のステアリング操作時と比較して、車両停止状態でのステアリング操作(所謂据え切り)時には、より大きなモータトルクが要求され、また緊急回避操舵の発生時には、より高速で回転することが求められる。しかしながら、これら二つの要求、即ち大トルクと高速回転性能とを同時に満たすべく、より大型のモータを採用すれば、その優れた搭載性及びエネルギー消費率を損なうことになる。
従来、このような問題を解決する方法として、電源電圧を昇圧してモータに印加する(例えば、特許文献1参照)、或いは、高速回転時には弱め界磁制御を実行する(例えば、特許文献2参照)等の対策がある。そして、これらを採用することにより、モータを大型化することなく、要求される出力性能を得ることが可能になる。
特開2003−319700号公報 特開2002−345281号公報
しかしながら、昇圧装置により電源電圧を昇圧する構成を採用した場合、その構成の複雑さから製造コストの上昇は不可避である。また、弱め界磁制御を実行する場合には、複雑な追加構成は必要としないものの、そのd軸電流の通電に伴う永久磁石の減磁という問題がある。このように、何れの手法についても、そのメリット/デメリットを考慮した上で、その採用を考慮しなけらばならないのが現状であり、その選択肢を広げる観点からも、これらを代替しうるな新たな対策の創出が強く求められていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータを大型化することなく、簡素な構成にて出力性能の向上を図ることのできる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与すべく設けられた操舵力補助装置と、前記操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給することにより該操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、電流フィードバック制御の実行によりモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記モータ制御信号に基づき前記駆動電力を供給する駆動回路とを備えてなり、前記駆動回路は、前記モータ制御信号に基づきオン/オフする複数のスイッチング素子を接続してなるとともに、前記モータ制御信号生成手段は、前記各スイッチング素子のオン/オフ比を所定の範囲内に制限しつつ前記モータ制御信号を生成する電動パワーステアリング装置であって、前記モータ制御信号生成手段は、所定の条件下においては、前記電流フィードバック制御に代えて、オープン制御の実行により前記モータ制御信号を生成するとともに、該オープン制御の実行によるモータ制御信号の生成の際には、前記各スイッチング素子のオン/オフ比の上限及び下限を拡大すること、を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、前記所定の条件は、所定値以上のモータ回転角速度の発生時であること、を要旨とする。
請求項3に記載の発明は、前記所定の条件は、所定値以上の操舵トルクの発生時であること、を要旨とする。
即ち、電流検出を行わないオープン制御では、各スイッチング素子のオン/オフにより生ずるリンギングの収束を待つ必要はなく、その待ち時間を設定するためのduty制限を行う必要もない。従って、上記各構成のように、モータ制御をオープン制御に切り替えるとともに、モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の上限及び下限を拡大することにより、その電圧利用率を向上させて、大出力を発生させることができる。これにより、モータを大型化することなく、簡素な構成にて出力性能の向上を図ることができ、その結果、緊急回避操舵時等、素早いステアリング操作の発生時においても、モータの高速回転を実現して、その高い追従性を確保することができる、或いは、据え切り時においても、十分なアシスト力を付与することができるようになる。
本発明によれば、モータを大型化することなく、簡素な構成にて出力性能の向上を図ることが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のEPS1の概略構成図である。同図に示すように、ステアリングホイール(ステアリング)2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック5に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック5の往復直線運動に変換される。そして、このラック5の往復直線運動により操舵輪6の舵角が変更されるようになっている。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、その駆動源であるモータ12がラック5と同軸に配置された所謂ラック型のEPSアクチュエータであり、モータ12が発生するアシストトルクは、ボールねじ機構(図示略)を介してラック5に伝達される。尚、本実施形態のモータ12は、ブラシレスモータであり、ECU11から三相(U,V,W)の駆動電力の供給を受けることにより回転する。そして、モータ制御装置としてのECU11は、このモータ12が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する(パワーアシスト制御)。
本実施形態では、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されている。そして、ECU11は、これらトルクセンサ14及び車速センサ15によりそれぞれ検出される操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、EPSアクチュエータ10の作動、即ちパワーアシスト制御を実行する。
次に、本実施形態のEPSの電気的構成について説明する。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するモータ制御信号出力手段としてのマイコン17と、同マイコン17の出力するモータ制御信号に基づいてモータ12に三相の駆動電力を供給する駆動回路18とを備えている。
本実施形態の駆動回路18は、複数のスイッチング素子(FET)18a〜18fを接続してなる。具体的には、駆動回路18は、FET18a,18d、FET18b,18e、及びFET18c,18fの各組の直列回路を並列接続してなり、FET18a,18d、FET18b,18e、FET18c,18fの各接続点19u,19v,19wはそれぞれモータ12の各相モータコイル12u,12v,12wに接続されている。
即ち、本実施形態の駆動回路18は、直列に接続された一対のスイッチング素子を基本単位(アーム)として、各相に対応する3つのアームを並列接続してなる周知のPWMインバータであり、マイコン17の出力するモータ制御信号は、駆動回路18を構成する各FET18a〜18fのオンduty比を規定するものとなっている。そして、モータ制御信号がFET18a〜18fのゲート端子に印加され、同モータ制御信号に応答して各FET18a〜18fがオン/オフすることにより、車載電源(図示略)の直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されてモータ12に供給されるようになっている。
さらに詳述すると、本実施形態では、ECU11には、モータ12に通電される各相電流値Iu,Iv,Iwを検出するための電流センサ20u,20v,20w、及びモータ12の回転角θを検出するための回転角センサ21が接続されている。そして、マイコン17は、これら各センサの出力信号に基づき検出されたモータ12の各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θ、並びに上記操舵トルクτ及び車速Vに基づいて、駆動回路18に対するモータ制御信号の出力を実行する。
本実施形態のマイコン17は、操舵系に付与するアシスト力の制御目標量として電流指令値を演算する電流指令値演算手段としての電流指令値演算部22と、電流指令値演算部22により算出された電流指令値に基づいてモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段としてのモータ制御信号生成部24とを備えている。
本実施形態では、電流指令値演算部22には、上記トルクセンサ14及び車速センサ15により検出された操舵トルクτ及び車速Vが入力される。そして、電流指令値演算部22は、その操舵トルクτが大きいほど、また車速Vが小さいほど、より大きな目標アシスト力に対応する電流指令値Iq*を演算する。
モータ制御信号生成部24には、電流指令値演算部22において演算された電流指令値Iq*とともに、各電流センサ20u,20v,20wにより検出された各相電流値Iu,Iv,Iw、及び回転角センサ21により検出された回転角θが入力される。そして、モータ制御信号生成部24は、これら各相電流値Iu,Iv,Iw、及び回転角θ(電気角)に基づいて、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することによりモータ制御信号を生成する。
即ち、モータ制御信号生成部24において、各相電流値Iu,Iv,Iwは、回転角θとともに3相/2相変換部25に入力され、同3相/2相変換部25によりd/q座標系のd軸電流値Id及びq軸電流値Iqに変換される。また、モータ制御信号生成部24に入力された電流指令値Iq*は、q軸電流指令値として、上記q軸電流値Iqとともに減算器26qに入力され、d軸電流値Idは、d軸電流指令値Id*(Id*=0)とともに減算器26dに入力される。そして、これら減算器26d,26qにおいて演算されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqは、それぞれ対応するF/B制御部27d,27qに入力される。
各F/B制御部27d,27qは、入力されたd軸電流偏差ΔId及びq軸電流偏差ΔIqに所定のF/Bゲイン(PIゲイン)を乗ずることにより、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を演算する。各F/B制御部27d,27qにより演算されたこれらd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*は、回転角θとともに2相/3相変換部28に入力される。そして、そのd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*は、2相/3相変換部28において三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換される。
2相/3相変換部28において演算された各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*は、PWM変換部30に入力され、同PWM変換部30において、該各電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に対応するduty指令値が生成される。そして、モータ制御信号生成部24は、これら各duty指令値に示されるオンduty比を有するモータ制御信号を生成し、マイコン17は、そのモータ制御信号を、駆動回路18を構成する各スイッチング素子(のゲート端子)に出力することにより、同駆動回路18の作動、即ちモータ12への駆動電力の供給を制御する。
ここで、本実施形態では、PWM変換部30において生成されるモータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)は、上記各電流センサ20u,20v,20wによる相電流値Iu,Iv,Iwの検出精度を担保すべく、所定の範囲内に制限される。
即ち、各FET18a〜18fのオン/オフ動作により、各相モータコイル12u,12v,12wに電流が流れることになるが、該各FET18a〜18fのオン/オフ切替直後は、その電流値のハンチング、即ちリンギングが発生する。従って、こうしたリンギングに起因する各相電流値Iu,Iv,Iwの誤検出を回避するためには、各FET18a〜18fのオン/オフ切替後、その切替により生ずるリンギングが収束するまでの間、当該スイッチングポジション(オン/オフ)を保持する必要があり、そのための待ち時間を越えたオン時間(オフ時間)の短縮はできないことになる。そして、本実施形態では、各FET18a〜18fのオン/オフ比を示すduty指令値に上限及び下限を設定することにより、こうした各FET18a〜18fのオン/オフ切替により生ずるリンギングに起因した各相電流値Iu,Iv,Iwの誤検出を回避して、その高精度な電流検出を担保する構成となっている。
さらに詳述すると、本実施形態では、このduty指令値(オンduty比)の制限は、2相/3相変換部28において、各F/B制御部27d,27qにより演算されたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に変換する前に、当該d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を補正することにより行われる。
具体的には、図3のフローチャートに示すように、本実施形態の2相/3相変換部28は、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*の入力があると(ステップ101)、先ず、当該入力されたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*(の絶対値)が、それぞれ所定の閾値Vd1,Vq1以下である否かを判定する(ステップ102)。ここで、このステップ102における各閾値Vd1,Vq1は、入力された各d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、そのまま2相/3相変換した場合に生成されるduty指令値が、上記制限される所定の範囲の上限又は下限となる値に設定されている。そして、2相/3相変換部28は、入力されたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*(の絶対値)が、ともに所定の閾値Vd1,Vq1以下である場合(|Vd*|≦Vd1且つ|Vq*|≦Vq1、ステップ102:YES)には、当該d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*に基づいて、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する(ステップ103)。即ち、入力された各d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を、そのまま2相/3相変換する。
一方、上記ステップ102において、入力されたd軸電圧指令値Vd*又はq軸電圧指令値Vq*(の絶対値)が、所定の閾値Vd1,Vq1よりも大きい場合(|Vd*|>Vd1又は|Vq*|>Vq1、ステップ102:NO)には、その絶対値が閾値Vd1,Vq1と等しくなるように補正する(ステップ104)。即ち、本実施形態の2相/3相変換部28は、入力されたd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*について、その補正後の絶対値が、所定の閾値Vd1,Vq1以下となるようにガード処理を実行する。そして、このステップ104におけるガード処理により補正された後のd軸電圧指令値Vd**及びq軸電圧指令値Vq**に基づいて、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する(ステップ105)。
(出力性能向上のためのオープン制御)
次に、本実施形態のEPSにおける出力性能向上のためのオープン制御の態様について説明する。
図2に示すように、本実施形態では、マイコン17のモータ制御信号生成部24には、上記の各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)の実行により、d軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opを演算するオープン制御部31が設けられている。このオープン制御部31には、q軸電流指令値として電流指令値演算部22の出力する電流指令値Iq*、及びd軸電流指令値Id*(Id*=0)、並びにモータ12の回転角速度ωが入力されるようになっている。そして、オープン制御部31は、これら各状態量に基づいて、次の(1)(2)式を解くことにより、d軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opを演算する。
Vd*_op=−L×Iq*×ω ・・・(1)
Vq*_op=R×Iq*+K×ω ・・・(2)
(但し、K:モータ逆起電力定数、R:相抵抗、L:相インダクタンス)
尚、上記(1)(2)式は、以下の(3)(4)式に示されるモータ電圧方程式の一般式に「Id*=0」を代入するとともに、そのd,q軸電圧指令値「Vd*」「Vq*」をそれぞれ「Vd*_op」「Vq*_op」と置き換えたものである。
Vd*=(R+Ls)×Id*−L×Iq*×ω ・・・(3)
Vq*=(R+Ls)×Iq*+L×Id*×ω+K×ω ・・・(4)
また、本実施形態では、モータ制御信号生成部24には、上記各F/B制御部27d,27qによるフィードバック制御とオープン制御部31によるオープン制御との間の切替判定を実行する切替判定部32が設けられている。本実施形態では、この切替判定部32には、車速V及びモータ12の回転角速度ωが入力されるようになっており、切替判定部32は、これら各状態量に基づいて上記の切替判定を実行し、その判定結果を切替信号Schとして2相/3相変換部28に出力する。そして、2相/3相変換部28は、その入力される切替信号Schがフィードバック制御を行うべき旨を示すものである場合には、各F/B制御部27d,27qの出力するd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*に基づいて、三相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成し、入力される切替信号Schがオープン制御を行うべき旨を示すものである場合には、オープン制御部31の出力するd軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opに基づいて、各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する。
詳述すると、本実施形態では、切替判定部32は、その上記切替判定において、EPS1の駆動源であるモータ12に、より大きな出力が要求されているか、具体的には、例えば、緊急回避操舵の発生等、モータ12に高速回転が要求される状況にあるか否かの観点から当該切替判定を実行する。そして、モータ12に高速回転が要求される状況にあると判定される場合には、オープン制御部31によるオープン制御に切り替えるべきと判定し、その旨を示す切替信号Schを2相/3相変換部28に出力する。
ここで、本実施形態では、2相/3相変換部28は、オープン制御部31の出力するd軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opに基づいて、各相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を生成する際、その上記duty指令値(オンduty比)を所定の範囲内に制限するためのガード処理(図3参照、ステップ102,104)における閾値を変更する。具体的には、上記第1の閾値Vd1,Vq1から、当該第1の閾値Vd1,Vq1よりも大きな値を有する第2の閾値Vd2,Vq2へと変更する。そして、これにより、最終的にPWM変換部30において生成されるモータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の上限及び下限を拡大する(上限を上げ、下限を下げる)構成となっている。
即ち、電流フィードバック制御は、高精度の電流検出を要求するため、上述のような駆動回路を構成する各スイッチング素子のオン/オフ切替により生ずるリンギングに起因した各相電流値の誤検出を回避するためには、当該切替により生ずるリンギングが収束するまでの間、当該スイッチングポジション(オン/オフ)を保持する必要がある。そのため、こうした切替により生ずるリンギングが収束するまでの間の待ち時間を確保すべく、各スイッチング素子のオン/オフ比、即ちduty指令値(オンduty比)を所定の範囲内に制限せざるをえず、これにより、電圧利用率、つまり、モータ出力が制限されることになる。
しかしながら、電流検出を行わないオープン制御では、このような各スイッチング素子のオン/オフにより生ずるリンギングの収束を待つ必要はなく、その待ち時間を設定するためのduty制限を行う必要もない。
この点を踏まえ、本実施形態では、モータ12に高速回転が要求される場合には、当該モータ制御をオープン制御に切り替えるとともに、モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の上限及び下限を拡大して、その電圧利用率を向上させることにより大出力の発生を可能とする。そして、これにより、緊急回避操舵時のような素早いステアリング操作の発生時においても、モータ12の高速回転を実現して、その高い追従性を確保する構成となっている。
次に、本実施形態のマイコンによるモータ制御信号出力の処理手順について説明する。
図4のフローチャートに示すように、マイコン17は、モータ制御信号の出力に用いられる上記各状態量を取得すると(ステップ201)、先ず、緊急回避操舵の発生等により、モータ12に高速回転が要求される状況にあるか否かを判定する(ステップ202,203)。具体的には、マイコン17は、先ず、モータ12の回転角速度ω(の絶対値)が所定値ω1以上であるか否かを判定し(ステップ202)、回転角速度ω(の絶対値)が所定値ω1以上である場合(|ω|≧ω1、ステップ202:YES)には、続いて、車速Vが所定速度V1以上であるか否かを判定する(ステップ203)。そして、回転角速度ω(の絶対値)が所定値ω1以上であり(|ω|≧ω1、ステップ202:YES)、且つ車速Vが所定速度V1以上である場合(|V|≧V1、ステップ203:YES)に、モータ12に高速回転が要求される状況にあると判定する。
上述のように、本実施形態のマイコン17は、ステップ202,203の判定において、モータ12に高速回転が要求される状況にないと判定した場合(|ω|<ω1、ステップ202:NO、又は|V|<V1、ステップ203:NO)、即ち通常状態においては、フィードバック制御の実行により(ステップ204)、モータ制御信号を生成する(ステップ205)。このステップ205におけるモータ制御信号の生成処理においては、当該モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の取り得る範囲は通常の範囲である(duty制限:通常)。即ち、そのd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*についてのガード処理(図3参照、ステップ102,104)には、通常時の閾値である第1の閾値Vd1,Vq1が用いられる。そして、通常時には、このステップ205において生成されたモータ制御信号を出力することにより(ステップ206)、各FET18a〜18fのオン/オフ切替により生ずるリンギングに起因する各相電流値Iu,Iv,Iwの誤検出を回避して、高精度な電流検出を担保する構成となっている。
一方、上記ステップ202,203の判定において、モータ12に高速回転が要求される状況にあると判定した場合(|ω|≧ω1、ステップ202:YES、且つ|V|≧V1、ステップ203:YES)、マイコン17は、オープン制御の実行により(ステップ207)、モータ制御信号を生成する(ステップ208)。このステップ208におけるモータ制御信号の生成処理においては、当該モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の取り得る範囲(上限及び下限)が拡大される(duty制限:拡大)。即ち、そのd軸電圧指令値Vd*_op及びq軸電圧指令値Vq*_opについての上記ガード処理には、上記第1の閾値Vd1,Vq1よりも大きな値を有する第2の閾値Vd2,Vq2が用いられる。そして、このステップ208において生成されたモータ制御信号を出力することにより(ステップ206)、電圧利用率の向上による大出力の発生を可能とし、これにより、緊急回避操舵時のような素早いステアリング操作の発生時においても、モータ12の高速回転を実現して、その高い追従性を確保する構成となっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
○マイコン17(モータ制御信号生成部24)は、電流フィードバック制御を実行する各F/B制御部27d,27qに加え、オープン制御(オープンループ制御)を実行するオープン制御部31、及びこれら各制御部によるフィードバック制御及びオープン制御間の切替判定を実行する切替判定部32を備える。そして、モータ12に高速回転が要求される状況においては、電流フィードバック制御に基づくモータ制御信号の生成から、オープン制御の実行によるモータ制御信号の生成に切り替えるとともに、当該モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の取り得る範囲(上限及び下限)を拡大する。
即ち、電流検出を行わないオープン制御では、各スイッチング素子のオン/オフにより生ずるリンギングの収束を待つ必要はなく、その待ち時間を設定するためのduty制限を行う必要もない。従って、上記構成のように、モータ12に高速回転が要求される場合には、当該モータ制御をオープン制御に切り替えるとともに、モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の上限及び下限を拡大することにより、その電圧利用率の向上によって大出力を発生させることができる。そして、これにより、緊急回避操舵時のような素早いステアリング操作の発生時においても、モータ12の高速回転を実現して、その高い追従性を確保することができるようになる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、マイコン17は、モータ12の回転角速度ω(の絶対値)が所定値ω1以上であり(|ω|≧ω1、ステップ202:YES)、且つ車速Vが所定速度V1以上である場合(|V|≧V1、ステップ203:YES)に、モータ12に高速回転が要求される状況にあると判定することとした。しかし、これに限らず、モータ12の回転角速度ωのみに基づいて判定する構成としてもよい。つまり、上記制御を切り替える所定の条件を、所定値以上のモータ回転角速度の発生時としてもよい。そして、更には、その他、車速V以外の状態に関する条件判定を組み合わせた構成としてもよい。
・本実施形態では、モータ12に高速回転が要求される状況にあると判定した場合に、電流フィードバック制御に基づくモータ制御信号の生成からオープン制御の実行によるモータ制御信号の生成への切り替え、及び当該モータ制御信号の基礎となるduty指令値(オンduty比)の取り得る範囲(上限及び下限)の拡大を行うこととした。しかし、これに限らず、例えば、極低車速でのステアリング操作の発生時、即ち所謂据え切り時等、その他モータに大出力が要求される場合についても、このようなオープン制御への切替、及びduty制限における上限及び下限の拡大を行ってもよい。
例えば、図5のフローチャートに示すように、操舵トルクτ(の絶対値)が所定値τ1以上であるか否かを判定し(ステップ302)、操舵トルクτ(の絶対値)が所定値τ1以上である場合(|τ|≧τ1、ステップ302:YES)には、続いて、車速Vが所定速度V2以下であるか否かを判定する(ステップ303)。そして、操舵トルクτ(の絶対値)が所定値τ1以上であり(|τ|≧τ1、ステップ302:YES)、且つ車速Vが所定速度V2以下である場合(|V|≦V2、ステップ303:YES)に、据え切り状態にあると判定する。そして、当該据え切り状態にあると判定した場合に、オープン制御の実行により(ステップ307)、モータ制御信号を生成する(ステップ308)構成としてもよい。このような構成とすれば、その電圧利用率の向上によって大出力を発生させることができる。その結果、モータを大型化することなく、据え切り時においても、十分なアシスト力を付与することができるようになる。
尚、図5に示されるフローチャートにおけるステップ301、及びステップ304〜ステップ308の処理は、図4に示すフローチャートにおけるステップ201、及びステップ204〜ステップ208の処理と同一であるため、その説明を省略する。また、据え切り状態にあるか否かの判定の態様は、上記ステップ202,203に示すものに限るものではなく、操舵トルクτについてのみに基づいて行うこととしてもよい。つまり、上記制御を切り替える所定の条件を、所定値以上の操舵トルクの発生時としてもよい。そして、更には、その他の状態量についての条件判定との組み合わせにより行う構成としてもよい。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 EPSの電気的構成を示すブロック図。 duty指令値(オンduty比)の制限処理の態様を示すフローチャート。 モータ制御信号出力の処理手順を示すフローチャート。 別例のモータ制御信号出力の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、10…EPSアクチュエータ、11…ECU、12…モータ、17…マイコン、18…駆動回路、18a〜18b…スイッチング素子(FET)、22…電流指令値演算部、24…モータ制御信号生成部、25…3相/2相変換部、27d,27q…F/B制御部、28…2相/3相変換部、30…PWM変換部、31…オープン制御部、32…切替判定部、Vu*,Vv*,Vw*…電圧指令値、Vd*,Vd**,Vd*_op…d軸電圧指令値、Vq*,Vq**,Vq*_op…q軸電圧指令値、Vd1,Vq1,Vd1,Vq1…閾値、Sch…切替信号、θ…回転角、ω…回転角速度、ω1…所定値、V…車速、V1,V2…所定速度、τ…操舵トルク、τ1…所定値。

Claims (3)

  1. 操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与すべく設けられた操舵力補助装置と、前記操舵力補助装置の駆動源であるモータに対して駆動電力を供給することにより該操舵力補助装置の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、電流フィードバック制御の実行によりモータ制御信号を生成するモータ制御信号生成手段と、前記モータ制御信号に基づき前記駆動電力を供給する駆動回路とを備えてなり、前記駆動回路は、前記モータ制御信号に基づきオン/オフする複数のスイッチング素子を接続してなるとともに、前記モータ制御信号生成手段は、前記各スイッチング素子のオン/オフ比を所定の範囲内に制限しつつ前記モータ制御信号を生成する電動パワーステアリング装置であって、
    前記モータ制御信号生成手段は、所定の条件下においては、前記電流フィードバック制御に代えて、オープン制御の実行により前記モータ制御信号を生成するとともに、該オープン制御の実行によるモータ制御信号の生成の際には、前記各スイッチング素子のオン/オフ比の上限及び下限を拡大すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記所定の条件は、所定値以上のモータ回転角速度の発生時であること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記所定の条件は、所定値以上の操舵トルクの発生時であること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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