JP2008253186A - 植物栽培装置及び植物栽培方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】四季や日々の環境温度差に影響されることなく、所望する植物の育成を均一に促進できるようにするための植物栽培装置及び植物栽培方法を提供する。
【解決手段】栽培場に設置された加熱手段と、加熱手段の上方に設置された栽培用ポットとを備え、加熱手段と栽培用ポットとの間に均熱用空間を設けてなり、当該均熱用空間は、栽培用ポットを支持する支持部材と、当該支持部材を囲繞する囲繞部材を支持部材と栽培用ポットとの間に設けて構成した。
【選択図】図2
【解決手段】栽培場に設置された加熱手段と、加熱手段の上方に設置された栽培用ポットとを備え、加熱手段と栽培用ポットとの間に均熱用空間を設けてなり、当該均熱用空間は、栽培用ポットを支持する支持部材と、当該支持部材を囲繞する囲繞部材を支持部材と栽培用ポットとの間に設けて構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は植物を栽培するために使用される植物栽培装置及びその植物栽培装置を使用して植物を栽培する方法に関するものである。
此処で、本発明にいう植物とは、育苗をも含むものである。
此処で、本発明にいう植物とは、育苗をも含むものである。
野菜、果物、観賞用の植物は屋外の畑にて栽培されるのが一般的であった。ところが屋外の畑では季節の寒暖は勿論のこと、日々の温度差の影響をそのまま直接受けるために、霜枯れや根腐れ、発育不良等が生じやすく、採算性が悪いという問題があった。
こうした問題に対して外気から隔離したビニールハウス内で大量に栽培することも多く行なわれている。
こうした問題に対して外気から隔離したビニールハウス内で大量に栽培することも多く行なわれている。
しかしながら、ビニールハウス内といえども四季における外気温の影響を受けること、あるいは植物の栽培を促進する目的で、植物を生育している栽培土部分に配給ホースを設け、当該配給ホースから加温体(水や液肥)を植物の根に向けて供給するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1)。
ところがこうしたものでは、配給ホースの近傍部分だけが加温され、栽培土に温度斑が生じてしまい、その結果、植物の生育にも斑を生じ、収穫時期や移植時期が異なり二重の手間がかかってしまうという問題があった。
ところがこうしたものでは、配給ホースの近傍部分だけが加温され、栽培土に温度斑が生じてしまい、その結果、植物の生育にも斑を生じ、収穫時期や移植時期が異なり二重の手間がかかってしまうという問題があった。
更に、栽培土の温度を十分に上昇させるためには多くの加熱手段を密に敷設しなくてはならず、不経済であるだけでなく、多くの加熱手段を精緻に監視したり制御したりしなくてはならず、管理に多大の手間を要してしまうという問題もあった。
特開2004―329011号公報
本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、四季や日々の環境温度差に影響されることなく、所望する植物の育成を均一に促進できるようにするための植物栽培装置及び植物栽培方法を提供できるようにすることを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明にかかる植物栽培装置は、栽培場に設置された加熱手段と、加熱手段の上方に設置された栽培用ポットとを備え、加熱手段と栽培用ポットとの間に均熱用空間を設けてなり、当該均熱用空間は、栽培用ポットを支持する支持部材と、当該支持部材を囲繞する囲繞部材を支持部材と栽培用ポットとの間に設けたことを最も主要な特徴とするものである。
また、本発明にかかる植物栽培方法は、栽培場に設置された加熱手段の上方に、囲繞部材で覆われ内部に均熱用空間を形成した支持部材に、栽培用ポットを設置し、均熱用空間で均熱化された加熱手段の温熱で当該栽培ポットの植物を育苗乃至栽培するようにしたことを最も主要な特徴とするものである。
そして、本発明では、加熱手段が電熱式の発熱シート若しくは熱媒体を流通させる通路を形成した温熱シートであることや、囲繞部材が防水性を有する合成樹脂シートであることも特徴とするものである。
本発明によれば、栽培場に設置された加熱手段と、加熱手段の上方に設置された栽培用ポットとを備え、加熱手段と栽培用ポットとの間に均熱用空間を設け、当該均熱用空間は、栽培用ポットを支持する支持部材と、当該支持部材を囲繞する囲繞部材を支持部材と栽培用ポットとの間に設けて構成した栽培装置で植物を栽培するようにしてあるので、加熱手段の熱は均熱用空間で均一化されて栽培用ポットに均等に作用する。
これにより、従来に見られるような土壌中の温度斑による植物の発育不良や根腐れを無くし、活力のある強い苗や植物を栽培することができるので、採算性を格段に向上させることができる。
これにより、従来に見られるような土壌中の温度斑による植物の発育不良や根腐れを無くし、活力のある強い苗や植物を栽培することができるので、採算性を格段に向上させることができる。
また、均一に加熱するために多くの加熱手段を設けたり、その加熱手段を精緻に監視したり制御したりしなくても済むので、上記効果にくわえて経済的である上、その管理も手間をかけることなく、簡単に行える利点もある。
さらに、本発明における加熱手段を電熱式の発熱シート若しくは熱媒体を流通させる通路を形成した温熱シートで形成するようにしたものでは、簡単な構造で済み、安価に実施することができる利点もある。
加えて、防水性を有する合成樹脂シートで囲繞部材を形成するようにしたものでは、潅水時の水が加熱手段に降りかかるのを防止して、その耐久性の向上と降りかかる水の影響、たとえば気化熱で冷却されたりするのを防止することができる利点がある。
以下、本発明にかかる植物栽培装置とその植物栽培装置を使用して植物を栽培する方法の好ましい一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は植物の苗を育てる栽培装置の概略を示す斜視図、図2は栽培装置の概略を示す縦断側面図であって、図中符号1は植物栽培装置を全体的に示す。
図1は植物の苗を育てる栽培装置の概略を示す斜視図、図2は栽培装置の概略を示す縦断側面図であって、図中符号1は植物栽培装置を全体的に示す。
この植物栽培装置1は、発泡合成樹脂シート素材からなる断熱シート2と、当該断熱シート2上にほぼ平行に敷設された加熱手段3と、加熱手段の上方に均熱用空間4を形成するための支持部材5と、支持部材5の上面及び四囲を囲繞する囲繞部材6及び囲繞部材6の上面に載置される栽培用ポット7とを備えてなる。
上記断熱シート2は、その上面に設けられる加熱手段3及び均熱用空間4との間の熱伝導(放熱)を遮断するもので、図3に示すように矩形に形成され、幅及び長さは植物を栽培する栽培用ポット7の個数により形成される幅と長さに合わせてある。
上記断熱シート2は、その上面に設けられる加熱手段3及び均熱用空間4との間の熱伝導(放熱)を遮断するもので、図3に示すように矩形に形成され、幅及び長さは植物を栽培する栽培用ポット7の個数により形成される幅と長さに合わせてある。
断熱シート2の上面に設けられる加熱手段3は、シート状のベース基材8に発熱素子(例えばカーボン粒子)9を塗布し、この発熱素子9に、商用電流を制御手段(図示せず)で交流若しくは直流の低電圧に変換したものを、コネクター部分10から給電することにより、発熱素子9を発熱させるようにしたものである。
この発熱素子9は前記断熱シートに対して貼着若しくは縫着により固定するようにしてあるが、単に載せて置くようにしてもよいし、ベース基材8が合成樹脂の場には、高周波で溶着することもできる。
この発熱素子9は前記断熱シートに対して貼着若しくは縫着により固定するようにしてあるが、単に載せて置くようにしてもよいし、ベース基材8が合成樹脂の場には、高周波で溶着することもできる。
均熱用空間14を形成する支持部材5は、特に図4に示すように周囲及び底部を格子状に形成したカゴ16を反転させた状態で、断熱シートとの間に前記加熱手段3を介在させた状態で並べて形成してある。
また、上記囲繞部材6は、支持部材5の上面と四囲を覆い、内方に均熱用空間4を形成するために設けられるもので、可撓性を有する合成樹脂シートで形成されており、防水性を有するシートが望ましい。
因みに、後述する栽培用ポットが載置される部分11には熱伝導の良いアルミニウムや銅等の金属プレートを埋め込んだり、若しくは金属粉末を混入させたりすることも考えられる。
また、上記囲繞部材6は、支持部材5の上面と四囲を覆い、内方に均熱用空間4を形成するために設けられるもので、可撓性を有する合成樹脂シートで形成されており、防水性を有するシートが望ましい。
因みに、後述する栽培用ポットが載置される部分11には熱伝導の良いアルミニウムや銅等の金属プレートを埋め込んだり、若しくは金属粉末を混入させたりすることも考えられる。
栽培用ポット7は図1及び図2に示すように、矩形状のトレー12のフラットな上面から下細りテーパー状の複数のポット部分13を形成したもので、詳細は省略したが、複数の水抜き用のスリットがテーパー状の周面及び底面にかけて形成されている。
因みに、このスリットの大きさは、栽培用土14が抜け出ない大きさであることはもちろんであるが、内周面に不織布等の土止め手段が設けられる場合には、スリットの大きさは 自由に設定することができ、栽培用ポット7の内周面に根回りの原因となる結露を防止するためにはスリットの大きさを大きくすることが望ましい。
因みに、このスリットの大きさは、栽培用土14が抜け出ない大きさであることはもちろんであるが、内周面に不織布等の土止め手段が設けられる場合には、スリットの大きさは 自由に設定することができ、栽培用ポット7の内周面に根回りの原因となる結露を防止するためにはスリットの大きさを大きくすることが望ましい。
上記のように形成された植物栽培装置1を使用して植物15を栽培する方法を次に説明する。
先ず、植物15を栽培する場所に断熱シート2を敷設し、その上方に加熱手段3を配設した後、支持部材5であるカゴ16を反転させて載置し、その上方から囲繞部材6を被せつけて覆い、内方に均熱用空間4を形成する。
次に、トレー12のポット部分13に栽培用度を充填し、此処に植物15の苗を植えもしくは種を蒔く。
先ず、植物15を栽培する場所に断熱シート2を敷設し、その上方に加熱手段3を配設した後、支持部材5であるカゴ16を反転させて載置し、その上方から囲繞部材6を被せつけて覆い、内方に均熱用空間4を形成する。
次に、トレー12のポット部分13に栽培用度を充填し、此処に植物15の苗を植えもしくは種を蒔く。
こうして植物15の苗を植えもしくは種が蒔かれたトレー12を支持部材5で支持された囲繞部材6に図1に示すように載置する。
然る後、加熱手段3に給電して発熱素子9を発熱させると、この熱で暖められた空気は、均熱用空間4で均一化されてポット部分13に伝えられて栽培用土14が暖められ、植物15もしく種の栽培が促進される。
これにより、トレー12のポット部分13の植物15もしく種は略均一な栽培となる。
また、防水性を有する合成樹脂シートで囲繞部材6を形成すると、栽培時に行なわれる潅水が均熱用空間4に入り込まないので、この潅水により加熱手段3が例えば冷却されたりするなどの影響を受けることを防止できるが、こうしたものに限られないことは勿論のことである。
然る後、加熱手段3に給電して発熱素子9を発熱させると、この熱で暖められた空気は、均熱用空間4で均一化されてポット部分13に伝えられて栽培用土14が暖められ、植物15もしく種の栽培が促進される。
これにより、トレー12のポット部分13の植物15もしく種は略均一な栽培となる。
また、防水性を有する合成樹脂シートで囲繞部材6を形成すると、栽培時に行なわれる潅水が均熱用空間4に入り込まないので、この潅水により加熱手段3が例えば冷却されたりするなどの影響を受けることを防止できるが、こうしたものに限られないことは勿論のことである。
なお、上記実施の形態では、支持部材5をカゴ16で形成するようにしてあるが、こうしたものに限られず、他の枠体等で形成することも可能である。
更に、加熱手段3は電熱式のものに限られず、図示は省略したが例えば温水を流すチューブ式の温熱シートにすることができるのはいうまでもないことである。
更に、加熱手段3は電熱式のものに限られず、図示は省略したが例えば温水を流すチューブ式の温熱シートにすることができるのはいうまでもないことである。
1・・・植物栽培装置
2・・・断熱シート
3・・・加熱手段
4・・・均熱用空間
5・・・支持手段
6・・・囲繞部材
7・・・栽培用ポット
15・・・植物
16・・・カゴ
2・・・断熱シート
3・・・加熱手段
4・・・均熱用空間
5・・・支持手段
6・・・囲繞部材
7・・・栽培用ポット
15・・・植物
16・・・カゴ
Claims (4)
- 栽培場に設置された加熱手段と、加熱手段の上方に設置された栽培用ポットとを備え、加熱手段と栽培用ポットとの間に均熱用空間を設けてなり、当該均熱用空間は、栽培用ポットを支持する支持部材と、当該支持部材を囲繞する囲繞部材を支持部材と栽培用ポットとの間に設けたことを特徴とする植物栽培装置。
- 栽培場に設置された加熱手段の上方に、囲繞部材で覆われ内部に均熱用空間を形成した支持部材に、栽培用ポットを設置し、均熱用空間で均熱化された加熱手段の温熱で当該栽培ポットの植物を育苗乃至栽培するようにしたことを特徴とする植物栽培方法。
- 請求項1または請求項2における加熱手段が電熱式の発熱シート若しくは熱媒体を流通させる通路を形成した温熱シートであるもの。
- 請求項1または請求項2における囲繞部材が防水性を有する合成樹脂シートであるもの。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007098570A JP2008253186A (ja) | 2007-04-04 | 2007-04-04 | 植物栽培装置及び植物栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007098570A JP2008253186A (ja) | 2007-04-04 | 2007-04-04 | 植物栽培装置及び植物栽培方法 |
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JP2008253186A true JP2008253186A (ja) | 2008-10-23 |
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JP (1) | JP2008253186A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109496617A (zh) * | 2018-12-29 | 2019-03-22 | 辽东学院 | Plc控制育苗温室温度自动控制装置 |
-
2007
- 2007-04-04 JP JP2007098570A patent/JP2008253186A/ja active Pending
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