JP2008251716A - 半導体装置およびその検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部電源回路がアナログ回路およびロジック回路の電源を供給する構成であり、パッケージ組立品(完成品)において、アナログ回路の消費電流の影響を受けずに、ロジック回路の静止電流を検査可能である半導体装置を提供する。
【解決手段】電源入力端子8と、外部から電源入力端子に供給された電圧を所定の電圧に変換する内部電源回路4と、内部電源回路4の出力側に接続されたアナログ回路5と、内部電源回路4の出力側に接続された内部電源出力端子9と、ロジック回路電源入力端子10と、ロジック回路電源入力端子10に接続されたロジック回路6と、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とを接続する端子間配線3aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の内部電源回路からの出力を電源電圧供給源とするロジック回路とアナログ回路とを有し、ロジック回路の静止電流を検査可能な構成を有する半導体装置およびその半導体装置の検査方法に関する。
従来のアナログ回路とデジタル回路とを有する半導体装置には、内部電源出力パッド、アナログ部電源パッド、およびロジック部電源パッドを有し、パッケージに組立てる時に、3つのパッドから1つの端子(ピンと接続されているパッケージ内部のリード)にワイヤーを張り接続する構成のものがある。この半導体装置の静止電流の検査(静止電流が規格内であるか否かの検査)は、パッケージに組立てる前(ワイヤー接続前)のウエハー状態(ペレット状態)において、アナログ回路と比較し消費電流が小さいロジック回路の消費電流を計測することにより行う。この方法により、狭い規格幅で不良品を高確率で取り除くことができる。
なお、パッケージに組立てた後でもロジック回路の消費電流を検査できるように、内部電源出力パッドとアナログ回路入力パッドとロジック回路入力パッドを3つの端子として個別に引き出し、半導体装置外部で接続する構成にすることができる。しかし、この構成では、1端子で構成していたものを複数の端子に分けることによりESD耐量が悪化する可能性がある。
さらに、3つの端子に接続される回路は全て同電位になるように設計されているが、外部接続が外れ、あるいは端子ごとに条件設定が行われる検査工程においてノイズや印加タイミングのずれにより、3つの端子間に電圧が発生し半導体装置が破壊されるおそれがある。このため、電源回路パッドとアナログ回路入力パッドとロジック回路入力パッドは3つのパッドに分けパッケージに組立てる時に3つのパッドから1つの端子にワイヤーを張り1端子化する必要がある。
上記のような半導体集積回路の検査方法(例えば、特許文献1参照)について、図7を参照しながら説明する。図6は、上記従来の半導体装置220の構成を示す平面図である。半導体チップ200aは、内部電源回路202と、アナログ回路203と、論理回路(ロジック回路)204とを有する。内部電源回路202には、外部電源入力パッド205と、内部電源出力パッド206とが接続されている。アナログ回路203には、アナログ部電源パッド207が接続され、ロジック回路204には、ロジック部電源パッド208が接続されている。リードフレーム201は、外部電源端子209と、内部電源端子210とを有している。
外部電源端子209と外部電源入力パッド205はワイヤーにより接続され、内部電源回路202に電圧が供給される。内部電源回路202は、供給された電圧を所定の電圧に変換する。内部電源出力パッド206は、内部電源端子210にワイヤーにより接続され、内部電源回路202で変換された電圧が内部電源端子210に供給される。内部電源端子210は、またロジック部電源パッド208およびアナログ部電源パッド207とワイヤーにより接続され、内部電源回路202により変換された電圧がロジック回路204およびアナログ回路203に供給される。
以上のような半導体装置220において、パッケージ組立て前(端子とパッドのワイヤーボンディング前)に、ロジック部電源パッド208に流れる消費電流を計測することにより、狭い規格幅のロジック回路204の静止電流の検査を、アナログ回路203の影響を受けずに行うことができる。
また、半導体装置の別の静止電流の検査方法としては、ロジック回路204以外の全回路を未動作(消費電流が流れない状態)にし、同時にアナログ回路203からロジック回路204を制御する複数の信号線(図示せず)を用いて、外部より条件設定(電圧印加)を行って消費電流を計測する。このように静止電流の検査を行うことにより、アナログ回路203の影響を受けずにロジック回路204のみの検査を行うことができる。
また、図7は、図6とは構成が異なる半導体装置において、リードフレーム(図示せず)にワイヤーボンディングされる前の半導体チップ200bを示したブロック図である。半導体チップ200bは、図6に示した半導体チップ200aのロジック部電源パッド208、アナログ部電源パッド207および内部電源出力パッド206がそれぞれワイヤーにより接続された構成である。半導体チップ200bにおけるロジック回路204のリードフレームにワイヤーボンディングされる前のウエハー検査(ペレット検査)は、ロジック回路204に新たに端子を設けるか、テストパッド(ウエハー検査時に外部から電圧を印加するための半導体チップ上に設けられたコンタクト部)を設け、電圧を印加して、消費電流を計測して行われる。
特開平6−85030号公報
しかしながら、図6に示す従来の検査方法では、ワイヤーボンディング後のパッケージ組立品(完成品)では内部電源出力パッド206とアナログ部電源パッド207とロジック部電源パッド208は内部電源端子210にワイヤーボンディングされているため、ロジック回路204のみの静止電流を測定することが困難である。
このため、ウエハー上(ペレット上)での検査は実施しても、その後のパッケージ組立品(完成品)に至るまでの諸工程で、例えば、組立て応力や検査工程におけるダメージあるいはESDによるダメージ等により不良品が発生しても、不良品を検出できない。
また、上記従来の別の検査方法では、ロジック回路204以外の全回路を未動作にする必要があり、さらに信号線により条件設定するための端子や端子周辺回路が増加するなどしてコストが高くなる。また、ロジック回路204以外の全回路に消費電流が流れない状態にすることは回路構成上も困難であり、ロジック回路204以外に未動作にしたアナログ回路203において、リーク電流が流れるなどしてロジック回路204の静止電流を精度良く計測することは困難である。
また、図7に示す半導体装置200bの検査は、新たにパッドあるいは端子を設けるため、コストがかかり、検査精度を上げることが困難である。
本発明は、内部電源回路がアナログ回路およびロジック回路に電源を供給する構成であり、パッケージ組立品(完成品)において、アナログ回路の消費電流の影響を受けずに、ロジック回路の静止電流を検査可能である半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、電源入力端子と、外部から前記電源入力端子に供給された電圧を所定の電圧に変換する内部電源回路と、前記内部電源回路の出力側に接続されたアナログ回路と、前記内部電源回路の出力側に接続された内部電源出力端子と、ロジック回路電源入力端子と、前記ロジック回路電源入力端子に接続されたロジック回路と、前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子とを接続する端子間配線とを備える。
また、本発明の半導体装置の検査方法は、上記記載の半導体装置の検査方法において、前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子とが前記端子間配線により接続されていない状態で、前記ロジック回路電源入力端子に前記半導体装置の外部から電圧を供給し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測することにより、良否を判断する。
本発明によれば、内部電源回路が半導体チップ内部においてアナログ回路に電源を供給すると共に、内部電源回路に接続された端子から半導体チップの外部を経由して、ロジック回路に電源を供給する構成であることにより、パッケージ組立品において、アナログ回路の消費電流の影響を受けずに、ロジック回路の静止電流を検査可能である半導体装置を提供することができる。
本発明の半導体装置において、前記内部電源回路の出力側と前記ロジック回路の電源入力側とを接続し、かつ、ESD保護回路が挿入接続された構成にすることもできる。この構成により、内部電源出力端子とロジック回路電源入力端子間に一定以上の電圧が掛かると電流が流れるため、内部電源出力端子とロジック回路電源入力端子とを設けることによるESD耐量の悪化を軽減することができる。
また、前記ESD保護回路は、互いに逆向きに並列にダイオードが配置された構成にすることもできる。
また、前記端子間配線は、一方が接地されたキャパシタが接続されている構成にすることもできる。
また、前記電源入力端子または前記内部電源回路の出力側の少なくとも一方の電圧が所定の電圧以下であれば、前記ロジック回路をリセットする不足電圧保護回路と、クロック信号を生成する発振器と、外部からクロック信号を入力するためのクロック入力端子と、前記発振器が生成したクロック信号と、前記クロック入力端子を介して入力されたクロック信号のどちらか一方を前記ロジック回路のクロック信号として選択するセレクタとを有する構成にすることもできる。
また、前記セレクタは、前記クロック入力端子を介して入力されたクロック信号が前記ロジック回路のクロック信号として用いられている状態である時に、前記発振器の動作を停止させる構成にすることもできる。
また、前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子が共通の端子として形成されている構成にすることもできる。
また、前記端子間配線には、フィルタが形成されている構成にすることもできる。この構成により、ロジック回路からアナログ回路へのクロックノイズが軽減される。
また、前記フィルタは、コイルまたは抵抗を有し、前記コイルまたは抵抗と前記ロジック回路電源入力端子との間に一方が接地されたキャパシタを有する構成にすることもできる。
また、本発明の半導体装置の検査方法において、前記不足電圧保護回路により前記ロジック回路をリセットさせ、上記記載の半導体装置の検査を行ってもよい。
また、前記電源入力端子の電圧を前記所定電圧以下に設定することで、前記不足電圧保護回路により前記ロジック回路をリセットさせてもよい。
また、上記記載の半導体装置の検査方法であって、前記クロック入力端子を介して前記ロジック回路にクロック信号を入力して前記ロジック回路の各ゲートの論理状態設定し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測することにより、良否を判断してもよい。
また、さらに、前記ロジック回路の各ゲートの論理状態変更し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測してもよい。
また、さらに、前記ロジック回路をリセットさせた状態で前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測してもよい。
また、本発明の電動機は、前記ロジック回路の出力信号駆動能力を増大させるレベルシフト部駆動回路を有する上記記載の半導体装置と、前記レベルシフト部駆動回路からの出力信号を高電圧信号に変換するレベルシフト部と、モータ部と、前記レベルシフト部からの出力信号により駆動され前記モータ部を駆動するパワーMOSFET部とを備え、前記半導体装置、前記レベルシフト部およびパワーMOSFET部は、同一基板上に形成されている。
以下、本発明の実施の形態に係る半導体装置およびその検査方法について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置1aの構成を示すブロック図である。半導体装置1aは、半導体チップ2と、端子間配線3aとを有する。
半導体チップ2に配置された電源入力端子8は、外部電源31に接続されている。内部電源回路4は、電源入力端子8を介して、外部電源31から電圧が供給され、供給された電圧を所定電圧に変換し、半導体装置1aの各部および外部回路32に供給する。不足電圧保護回路7は、信号ライン25を介して電源入力端子8に接続され、また信号線21を介して内部電源回路4の出力側に接続されている。不足電圧保護回路7は、電源入力端子8および内部電源回路4から出力される電圧それぞれが一定の高さ(例えば、アナログ回路5が動作可能な最低電圧、ロジック回路6が動作可能な最低電圧)未満であるか否かを判断する。電圧が一定の高さ未満であれば、不足電圧保護回路7は、リセットライン22を介してロジック回路6に、ロジック回路6をリセットさせるための信号を入力する。
アナログ回路5は、信号線21により内部電源回路4から電力の供給を受ける。また、アナログ回路5は、電源入力端子8(図では配線を省略)から電力の供給を受けることも可能である。半導体チップ2に配置された内部電源出力端子9は、信号線21により、内部電源回路4の出力側と接続されている。更に、半導体チップ2に配置されたロジック回路電源入力端子10は、ロジック回路6に接続されている。また、ロジック回路6は、リセットされると、例えばアナログ回路5の出力を規制する。端子間配線3aは、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とを接続する。キャパシタ15は、一方が端子間配線3aに接続され、他方が接地され、端子間配線3aに流れる電流のノイズの除去および発振の防止する。外部回路32は、内部電源出力端子9に接続され、電力の供給を受ける。
バイパスライン24は、半導体チップ2に配置され内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とを接続している。バイパスライン24には、互いに逆向きに並列したダイオード13、14が配置されている。通常動作時において、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10は、端子間配線3aにより短絡され、ダイオード13、14の端子間電圧は順方向ダイオード電圧に達しないため、バイパスライン24には電流は流れない。内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10の間に、ダイオード13、14の順方向ダイオード電圧以上の電圧が掛かると、バイパスライン24に電流が流れて、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10の間に一定以上の電圧が掛からない。
セレクタ切換入力端子11には、外部からの制御信号が入力される。発振器52は、セレクタ切換入力端子11からの制御信号に従い、ロジック回路6のクロック信号を生成する。生成されクロック信号は、信号ライン27、26を介してロジック回路6に入力される。クロック入力端子12は、外部からロジック回路6のクロック信号を入力するための端子である。また、クロック入力端子12に入力される信号により、ロジック回路6の論理状態を設定することができる。セレクタ回路51は、セレクタ切換入力端子11からの入力信号に従い、発振器52のクロック信号あるいはクロック入力端子12に入力された外部クロック信号のどちらかを、ロジック回路6に供給する。セレクタ回路51がクロック入力端子12からの外部クロック信号をロジック回路6に供給する場合に、発振器52が発振を停止するように構成されていてもよい。発振器52が停止することにより、発振器52から諸回路へのノイズが軽減される。
ロジック回路6は、集積回路特にCMOS回路のように消費電流がアナログ回路5より小さい回路である。ロジック回路6は、ロジック回路電源入力端子10を介して内部電源回路4から供給された電圧およびセレクタ回路51により供給されたクロック信号を用いて動作する。また、ロジック回路6は、不足電圧保護回路7からリセットライン22を介して供給された信号によりリセットされる。ロジック回路6は、アナログ回路5と複数の制御ライン23により接続され、制御信号を生成し、アナログ回路5を制御する。また、ロジック回路6は、制御ライン23によりアナログ回路5から制御される場合もある。
外部電源31と電源入力端子8との間に電流計33が配される。また、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10を接続する端子間配線3aに電流計34が配される。電流計33、34は、ロジック回路6とその他回路の静止電流の検査時に設定され、通常使用時には必要ない。
つぎに、不足電圧保護回路7によるロジック回路6のリセット制御について詳細に説明する。図2および図3において、(a)は外部電源31の出力電圧を示し、(b)は内部電源回路4の出力電圧を示し、(c)は不足電圧保護回路7の出力電圧を示すグラフであり、横軸は時刻を示す。図2は、外部電源31の出力電圧の立ち上がりが内部電源回路4の出力電圧の立ち上がりより遅い場合のグラフであり、図3は、外部電源31の出力電圧の立ち上がりが内部電源回路4の出力電圧の立ち上がりより速い場合のグラフである。
図中のVa、Vbは、それぞれアナログ回路5が動作可能となる最小電圧よりも高く設定された電圧、ロジック回路6が動作可能となる最小電圧よりも高く設定された電圧を示す。不足電圧保護回路7の出力の電圧は、L(Low)状態(電圧が低い状態)とH(High)状態(電圧が高い状態)の2つの状態を有し、L状態は、ロジック回路6をリセットする論理である。
図2に示すように、外部電源31の出力電圧の立ち上がりが内部電源回路4の出力電圧の立ち上がりより遅い場合は、内部電源回路4の出力電圧がVbに達した後に、外部電源31の出力電圧がVaに達する。このため、アナログ回路5、ロジック回路6ともに動作可能となった状態、つまり内部電源回路4の出力電圧がVaに達した時点でリセットを解除すればよい。
一方、図3に示すように、外部電源31の出力電圧の立ち上がりが内部電源回路4の出力電圧の立ち上がりより速い場合は、外部電源31の出力電圧がVaに達した後に、内部電源回路4の出力電圧がVbに達する。このため、アナログ回路5、ロジック回路6ともに動作可能となった状態、つまり外部電源31の出力電圧がVbに達した時点でリセットを解除すればよい。
以上、外部電源31が立ち上がり時について説明したが、外部電源31が立ち下がり時についても同様に考えることができる。
以下、半導体装置1aの動作について説明する。まず、半導体装置1aの通常使用時の動作について説明する。
外部電源31から内部電源回路4に電圧が供給され、内部電源回路4は供給された電圧を所定の電圧に変換し、出力する。出力された電圧は、アナログ回路5、不足電圧保護回路7および端子間配線3aを介してロジック回路6に供給される。
不足電圧保護回路7は、外部電源31の電圧および内部電源回路4の電圧が所定の電圧未満であるか判断する。少なくともどちらかの電圧が所定の電圧未満であれば、ロジック回路6をリセットする。アナログ回路5は、内部電源回路4から供給された電圧に基づいて動作する。
セレクタ切換入力端子11からの入力信号により、発振器52はクロック信号を生成し、ロジック回路6に入力する。ロジック回路6は、端子間配線3aを介して入力された電圧およびクロック信号を用いて制御信号を生成し、アナログ回路5を制御する。
次に、半導体装置1aの検査状態における動作について説明する。半導体装置1aを動作させ、電流計33、34の電流値を読み取ることによりロジック回路6の静止電流の検査を行い半導体装置1aの良否を判断することができる。
電流計33の電流値を読むことにより、半導体装置1aの消費電流(厳密には外部回路32の消費電流も含まれる)を計測することができる。また、電流計34の電流値を読むことにより、アナログ回路5の消費電流よりも極めて小さく狭い検査規格幅で精度良く検査する必要があるロジック回路6のみの静止電流を計測することができる。ここで言う静止電流とは、ロジック回路6の全ゲート出力論理が固定された状態でのロジック回路6の電源からのリーク電流を意味する。ロジック回路6の全ゲート出力の状態を不足電圧保護回路7によりリセットをかけた状態か、あるいは、セレクタ切換入力端子11により発振器52からの出力信号ではなくクロック入力端子12によりロジック回路6の全ゲート出力の論理をある状態に設定し、電流計33、34により消費電流を計測することにより、静止電流を検査することができる。
また、ここでは、静止電流について述べたが、ロジック回路6を発振器52あるいはクロック入力端子12からのクロック信号入力により全ゲート出力論理を固定状態ではなく動作状態(全ゲート出力論理が変化している状態)にし、ロジック回路6の消費電流を測定して、不良品を取り除くこともできる。また、ロジック回路6としては、静止電流が小さい回路であることが前提であり、厳しく不良の発生を管理する必要がある回路のみをロジック回路6として構成してもよい。残りの内部電源回路4の信号線21で駆動する全ての回路をアナログ回路5(静止電流を厳しく検査する必要がないロジック回路も含む)として設定することもできる。同様にロジック回路6として、静止電流が小さく厳しく不良の発生を管理する必要があるアナログ回路を含めることもできる。
なお、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とが端子間配線3aにより接続されていない状態(端子間配線3aの形成前の状態)で、ロジック回路電源入力端子10に外部から直接電圧を印加し、ロジック回路電源入力端子10に流れる消費電流を計測することにより、ロジック回路6の静止電流を検査してもよい。
ロジック回路6の静止電流を高精度で検査するためには、ロジック回路6内部の全ゲートについて各ゲートがH状態の場合とL状態の場合について(各ゲート出力論理状態の組合せ方は無関係)静止電流を検査する必要がある。
まず、外部電源31の電圧をアナログ回路5が動作可能な電圧から動作可能な最低電圧よりも下げることにより、不足電圧保護回路7がリセットライン22を通じロジック回路6にリセットをかける。この状態で、ロジック回路6の静止電流リークの有無を検査する。これにより、全ゲートに対してH状態とL状態の一方の状態を検査することができる。
つぎに、セレクタ切換入力端子11に信号を入力して、クロック入力端子12に信号を入力してロジック回路6を制御可能な状態にする。クロック入力端子12から制御信号を入力することにより、ロジック回路6の各ゲートをリセットがかけられた場合の論理状態と反対の状態にすることができる。ロジック回路6の各ゲートをリセットが掛けられた状態と反対の状態にして、静止電流のリークの有無を検査する。実際には、リセットされた論理状態と反対の状態にロジック回路6を制御することは困難であり、ロジック回路6の各ゲート出力の論理状態を変化させながら複数回にわたり静止電流のリークの有無を検査する。
なお、以上の説明は、半導体装置1aに内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10を設けた場合であるが、本発明は、この構成に限定されない。例えば、半導体チップ上に信号線21が出力されるパッド(半導体チップとパッケージ端子をワイヤー接続する上での半導体チップ上のコンタクト部)とロジック回路6の電源が接続されたパッドとを個別に設け、パッケージ内の1端子のリード(半導体チップとパッケージ端子をワイヤー接続する上でのパッケージ端子としてのコンタクト部)にそれぞれワイヤーで接続した構成にすることもできる。この構成の場合、パッケージ組立品においてはロジック回路6の静止電流は検査できないが、ウエハー状態(ペレット状態)においては検査が可能となる。
半導体装置1aは、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とを有することにより、パッケージ組立品(完成品)化された段階においても、ロジック回路6の静止電流を検査可能である。しかし、従来例のパッケージ組立品では1端子で構成していたものを内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10の2端子に分けることでESD(静電気放電)耐量が悪化する可能性がある。これに対して、本実施の形態に係る半導体装置1aによれば、ESDにより、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間に所定以上の電圧が生じた場合には、バイパスライン24に電流が流れる。そのため、ロジック回路電源入力端子10あるいは内部電源出力端子9に、プラス/マイナス両方のESDが印加された場合でも、アナログ回路5とロジック回路6の間に耐圧破壊が生じる電圧が掛からない。従って、ロジック回路電源入力端子10および内部電源出力端子9の2端子に分ける前の従来の半導体装置からESD耐量から悪化しない。
また、アナログ回路5の電圧とロジック回路6の電圧は、端子間配線3aにより内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10が接続されることにより、同電位となる。しかし、端子間配線3aの接続前や端子間配線3aが外された状態では、アナログ回路5とロジック回路6の間に電圧が生じ、アナログ回路5とロジック回路6間の制御ライン23や他の回路間でも耐圧破壊の可能性がある。
しかし、実施の形態に係る半導体装置1aでは、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間に所定以上の電圧が生じた場合には、バイパスライン24に電流が流れる。そのため、アナログ回路5とロジック回路6との間に耐圧破壊が生じる電圧が掛からない。特に、検査工程(ロジック回路6の静止電流の検査等)において、端子間配線3aが外され、ロジック回路電源入力端子10に外部から電圧が印加されるような場合に、外部印加装置からのノイズや印加タイミングのずれで内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間に大きな電圧が掛かることを防止することができる。
なお、パッケージ組立品(完成品)での諸検査工程の極力、最後にロジック回路6の静止電流を検査すると、他の検査項目を検査時にロジック回路6がダメージを受けて破壊された不良品も取り除くことができる。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る半導体装置1aは、パッケージ組立品(完成品)においてロジック回路6にリセットをかけた状態でのロジック回路6の静止電流およびロジック回路6内の各ゲート出力が異なる状態でのロジック回路6の静止電流を検査することができる。また、半導体装置1a内部において、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間は、双方向にダイオード13、14を有するバイパスライン24により接続されているため、内部電源出力端子9やロジック回路電源入力端子10のESD耐量の悪化や耐圧破壊を防止することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置1bの構成を示すブロック図である。半導体装置1bの、実施の形態1に係る半導体装置1aと同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。端子間配線3bは、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10とを接続している。端子間配線3bには、コイル16が配置され、コイル16のそれぞれ内部電源出力端子9側、ロジック回路電源入力端子10側には、一端が接地されたキャパシタ15、17が配置されている。
半導体装置1bの通常動作時において、ロジック回路6には、発振器52からクロック信号が入力される。実施の形態1の半導体装置1a(および従来の半導体装置)では、クロック信号がロジック回路6の電源入力にクロックノイズとしてのり、さらに、端子間配線3aを介してアナログ回路5の信号にのり、アナログ回路5の信号の特性精度に異常をきたすおそれがある。本実施の形態においては、端子間配線3bにフィルタが構成されているので、ロジック回路電源入力端子10から内部電源出力端子9へのクロックノイズを軽減することができる。
また、キャパシタ17により、ロジック回路電源入力端子10の電圧の変動を軽減でき、さらに内部電源出力端子9からロジック回路電源入力端子10へのノイズを軽減することができる。
端子間配線3bは、フィルタを構成するため、過渡状態時に内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間に大きな電圧が発生し、ロジック回路電源入力端子10の電圧が内部電源出力端子9の電圧より低下する場合がある。この場合、バイパスライン24に電流が流れ、過渡状態に内部電源出力端子9とロジック電源入力端子10間の電圧が小さくなり、ロジック回路電源入力端子10の電圧がロジック回路6の動作可能な最低電圧よりも低くならない。
また、外部電源31をオフ時にキャパシタ17などにより、内部電源出力端子9の電圧がロジック回路電源入力端子10の電圧よりも低下した場合は、バイパスライン24のダイオード14に電流が流れる。従って、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10との電圧差が小さくなり、ロジック回路6が耐圧破壊することが防止される。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置1bは、内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10間を、コイル16、およびキャパシタ17を有する端子間配線3bで接続する構成である。この構成により、ロジック回路6からアナログ回路5(不足電圧保護回路7含む)へのクロックノイズを軽減することができる。また、過渡時に端子間配線3bにより生じる内部電源出力端子9とロジック回路電源入力端子10の間の電圧差は、バイパスライン24により低減される。
なお、コイル16の代わりに抵抗を用いてもフィルタを構成し、クロックノイズを軽減することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る半導体装置1cを有する三相電動機100の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る半導体装置1cは、実施の形態2に係る半導体装置1bの構成をより具体的に示したものであり、半導体装置1bと同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。半導体装置1cは、モータ部91を制御する。
三相電動機100は、半導体装置1cと、外部電源31と、外部回路32と、信号生成部41と、直流電圧生成部61と、レベルシフト部71と、モータ部91を動作させるためのパワーMOSFET部81と、モータ部91とを有する。
直流電圧生成部61は、交流電圧を直流電圧に変換し、直流電圧をレベルシフト部71およびパワーMOSFET部81に供給する。直流電圧生成部61は、例えば、交流電源62の電圧の実効値が100Vの時は約141V、200Vの時は約282Vの直流電圧を出力する。交流電源62は、キャパシタ63と、4端子の整流ダイオード65およびコイル64とが並列に接続されている。整流ダイオード65の他の1端子は、接地され、他のもう一端には抵抗66が接続されて外部に直流電圧が出力される。抵抗66の出力側には、一端が接地されたキャパシタ67が接続されている。
信号生成部41は、クロック生成部42と、切換信号生成部43と、回転速度指令部44と、回転位置検出部45と、異常状態検出部46とを有している。信号生成部41は、操作者からの指令およびモータ部91の状態を示す信号を半導体装置1cに入力する。クロック生成部42は、検査時におけるロジック回路6のクロック信号を生成し、クロック入力端子12を介してクロック信号をセレクタ回路51に入力する。切換信号生成部43は、セレクタ回路51が発振器52からのクロック信号かクロック生成部42からのクロック信号のどちらかをロジック回路6に供給するかを指示する信号を生成する。
回転速度指令部44は、モータ部91の回転速度を指定する信号を生成し、PWM信号発生回路54に入力する。回転位置検出部45は、モータ部91の回転位置を検出し、検出結果をホール信号入力コンパレータ55に入力する。異常状態検出部46は、三相電動機100内の異常を検出し、検出結果を諸保護回路56に入力する。
外部電源31は、半導体装置1cおよびレベルシフト部71に電圧を供給する。内部電源回路4(バンドギャップ回路)は、供給された電圧を複数の規定の高さに変換する。電圧変換された電圧は、信号ライン28を介して、レベルシフト部駆動回路57以外のアナログ回路5に供給される。また、内部電源回路4(バンドギャップ回路)において信号ライン28と異なる電圧に変換された信号線21の電圧は、アナログ回路5(レベルシフト部駆動回路57を含む)、不足電圧保護回路7、外部回路32および端子間配線3bを経由しロジック回路6に供給される。
アナログ回路5は、信号生成部41からの信号をロジック回路6が処理可能なように信号変換を行い、レベルシフト部駆動回路57は、ロジック回路6が処理した信号をレベルシフト部71が動作可能なように、信号変換を行う。PWM信号発生回路54は、三角波発生回路53からの三角波信号と回転速度指令部44からの出力信号をコンパレータで比較し、PWM信号を生成し、ロジック回路6に入力する。
ホール信号入力コンパレータ55は、回転位置検出部45から入力された信号(U相、V相、W相の信号)をパルスに変換して、ロジック回路6に入力する。諸保護回路56は、異常状態検出部46が異常を検出した時あるいは、パワーMOSFET部81に過電流が流れ過電流検出用抵抗92の端子間電圧が上昇した時に、異常状態や過電流状態を解除するような(保護回路を動作させるような)信号をロジック回路6に入力する。
ロジック回路6からはレベルシフト部駆動回路57に各相ごとのパルス信号が送られ、レベルシフト部駆動回路57からはレベルシフト部71を駆動する信号が出力される。
レベルシフト部71は、U相レベルシフト回路73と、V相レベルシフト回路74と、W相レベルシフト回路75とを有するレベルシフト回路72を備えている。レベルシフト回路72は、直流電圧生成部61からの電圧を用いて、各相ごとに、半導体装置1cのレベルシフト部駆動回路57から入力された低電圧のパルス信号を高電圧のパルス信号に変換する。ここで、低電圧のパルス信号は、H状態の電圧が内部電源回路4の出力電圧に近い電圧であり、高電圧のパルス信号は、H状態の電圧が直流電圧生成部61の出力電圧に近い電圧である。変換された高電圧のパルス信号は、パワーMOSFET部81に入力される。
パワーMOSFET部81は、第1MOSFET82、84、86と第2MOSFET83、85、87がそれぞれ接続されている。第1MOSFET82、84、86の第2MOSFET83、85、87に接続されていない端子は、直流電圧生成部61と接続されている。また、第2MOSFET83、85、87の第1MOSFET82、84、86に接続されていない端子は、過電流検出用抵抗92を介して接地されている。第1MOSFET82、84、86と第2MOSFET83、85、87との接点は、それぞれモータ部91のU相、V相、W相に接続されている。
以上のように、半導体装置1cにより駆動されるレベルシフト部71およびパワーMOSFET部81が直流電圧生成部61の電圧により駆動する構成では、半導体装置1cのロジック回路6に不良があると、レベルシフト部71、パワーMOSFET部81、モータ部91が激しく破壊されるおそれがある。さらに、激しく破壊されるが故に他のデバイス等への2次的な破壊を引き起こすおそれがある。
例えば、半導体装置1cから異常な信号が送られ、パワーMOSFET部81において、第1MOSFET82および第2MOSFET83が同時にオンとなる状態が一瞬でもあれば、パワーMOSFET部81は電流能力が高く電源電圧も高いために、激しく破壊される。このため、半導体装置1cのロジック回路6における不良は高精度かつ高確率で取り除く必要がある。その一環としてロジック回路6の高精度な静止電流の検査が重要であり、さらに、より高確率に不良を取り除くため組立品に対しての静止電流の検査が重要である。これら静止電流の検査は、実施の形態2において示した方法を用いることができる。
また、上述のように、レベルシフト部71、パワーMOSFET部81に高電圧のパルスが発生し、大きな電流が流れる構成では、配線等を通じアナログ回路5内の電圧にノイズがのり、諸アナログ特性の精度に異常をきたすおそれがある。また、アナログ回路5やロジック回路6がノイズにより一瞬誤動作することにより、レベルシフト部71やパワーMOSFET部81やモータ部91が前述のように激しく破壊されるおそれがある。
例えば、諸保護回路56のコンパレータ基準電圧を信号線21の電圧をもとにしている場合、信号線21にノイズがのるとコンパレータ基準電圧にもノイズがのるため、諸保護回路56が設定された基準値からシフトした状態で、入力電圧を比較処理することになる。端子間配線3bに構成されたフィルタは、ロジック回路6からアナログ回路5へ、あるいは、アナログ回路5からロジック回路6へのノイズを低減するものである。しかし、端子間配線3bにより、レベルシフト部71およびパワーMOSFET部81からロジック回路6に入力されたノイズがアナログ回路5へ伝わることおよび、レベルシフト部71およびパワーMOSFET部81からアナログ回路5にのったノイズがロジック回路6に伝わることも低減することができる。
また、レベルシフト部71およびパワーMOSFET部81からのノイズにより、アナログ回路5とロジック回路6との間に電圧差が発生し(コイル16がない実施の形態1に示す端子間配線3aを接続した場合であっても基板上の配線インピーダンスや半導体装置のワイヤーのインピーダンスなどが高いとノイズで電位差を発生する)、耐圧破壊や特性異常を発生しやすくなることも考えられる。この場合、バイパスライン24に電流が流れることにより、アナログ回路5とロジック回路6の間に大きな電圧差が発生せず、電動機の品質が向上する。
また、室外で使用されるような場合、外的要因など(水滴やゴミなど)により、さらにノイズが発生し、伝わりやすくなる。このような場合でも、同様にバイパスライン24に電流が流れることにより、アナログ回路5とロジック回路6の間に大きな電圧差が発生せず、電動機の品質が向上する。
また、半導体装置1cは、高電圧で駆動され大きな電流が流れることで発熱量が大きいレベルシフト部71、パワーMOSFET部81と同一基板上で隣接して(更に実際にはモータ部91も近くに配置されている場合がある)配置されてもよい。特に、半導体装置1c、レベルシフト部71、パワーMOSFET部81がモータ内の同一基板上に実装されるなどの放熱しにくい環境下にある場合、半導体装置1cの周囲温度は非常に高い温度になる。このため、半導体装置1cは、非常に高い温度でも正常動作するような品質が必要になる。したがって、高温時においてロジック回路6に異常が発生するような不良品を高精度で取り除く必要がある。
上述した静止電流の検査を、ウエハー状態でも組立品(完成品)状態でも高温条件下で行うことができる。このため、ウエハー検査と組立品検査の片方の検査は高温条件下で、もう片方の検査は常温条件下で検査することにより、検査回数を増加させることなく、異なる環境温度での静止電流の検査を実施でき、コストを低く抑えることができる。
また、室外で使用される用途のような場合は、使用される地域により環境温度が大きく異なるため、高温環境下のみならず、低温環境下でもロジック回路6の静止電流を検査する必要がある。本実施の形態の検査方法において、常温条件下の検査を低温条件下で行うことにより、検査回数を増加させることなく検査を行うことができる。
なお、従来のようなロジック回路6以外の全回路を未動作状態にし、同時にアナログ回路5からロジック回路6を制御する複数の制御ライン23に外部より条件設定(電圧入力)を行って静止電流を検査するような方法では、高温環境下ではアナログ回路5のリーク電流が大きくなる。したがって、ロジック回路6の静止電流を狭い規格幅で精度良く検査することはできなくなる。本実施の形態に係る検査方法では、環境温度に係らず精度の良いロジック回路6の静止電流の検査が可能である。
本発明の半導体装置は、アナログ回路とロジック回路の混成回路において、ロジック回路の静止電流の検査を高精度で行うことができ、環境温度や外部要因に対する耐性など厳しい品質が求められる用途のモータ制御用IC等に利用可能である。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構成を示すブロック図 同上半導体装置の(a)外部電源の電圧と、(b)内部電源回路の出力電圧と、(c)不足電圧保護回路の出力電圧を示す図 同上半導体装置の(a)外部電源の電圧と、(b)内部電源回路の出力電圧と、(c)不足電圧保護回路の出力電圧を示す図 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る電動機の構成を示すブロック図 従来の半導体装置の構成を示すブロック図 従来の半導体装置の構成を示すブロック図
符号の説明
1a、1b、1c 半導体装置
2 半導体チップ
3a、3b 端子間配線
4 内部電源回路
5 アナログ回路
6 ロジック回路
7 不足電圧保護回路
8 電源入力端子
9 内部電源出力端子
10 ロジック回路電源入力端子
11 セレクタ切換入力端子
12 クロック入力端子
13、14 ダイオード
15、17、63、67 キャパシタ
16、64 コイル
21 信号線
22 リセットライン
23 制御ライン
24 バイパスライン
25、26、27、28 信号ライン
31 外部電源
32 外部回路
33、34 電流計
41 信号生成部
42 クロック生成部
43 切換信号生成部
44 回転速度指令部
45 回転位置検出部
46 異常状態検出部
51 セレクタ回路
52 発振器
53 三角波発生回路
54 PWM信号発生回路
55 ホール信号入力コンパレータ
56 諸保護回路
57 レベルシフト部駆動回路
61 直流電圧生成部
62 交流電源
65 整流ダイオード
66 抵抗
71 レベルシフト部
72 レベルシフト回路
73 U相レベルシフト回路
74 V相レベルシフト回路
75 W相レベルシフト回路
81 パワーMOSFET部
82、84、86 第1MOSFET
83、85、87 第2MOSFET
91 モータ部
92 過電流検出用抵抗
100 三相電動機

Claims (17)

  1. 電源入力端子と、
    外部から前記電源入力端子に供給された電圧を所定の電圧に変換する内部電源回路と、
    前記内部電源回路の出力側に接続されたアナログ回路と、
    前記内部電源回路の出力側に接続された内部電源出力端子と、
    ロジック回路電源入力端子と、
    前記ロジック回路電源入力端子に接続されたロジック回路と、
    前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子とを接続する端子間配線とを備えた半導体装置。
  2. 前記内部電源回路の出力側と前記ロジック回路の電源入力側とを接続し、かつ、ESD保護回路が挿入接続された請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記ESD保護回路は、互いに逆向きに並列にダイオードが配置された請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記端子間配線は、一方が接地されたキャパシタが接続されている請求項1または2記載の半導体装置。
  5. 前記電源入力端子または前記内部電源回路の出力側の少なくとも一方の電圧が所定の電圧以下であれば、前記ロジック回路をリセットする不足電圧保護回路と、
    クロック信号を生成する発振器と、
    外部からクロック信号を入力するためのクロック入力端子と、
    前記発振器が生成したクロック信号と、前記クロック入力端子を介して入力されたクロック信号のどちらか一方を前記ロジック回路のクロック信号として選択するセレクタとを有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記セレクタは、前記クロック入力端子を介して入力されたクロック信号が前記ロジック回路のクロック信号として用いられている状態である時に、前記発振器の動作を停止させる請求項4記載の半導体装置。
  7. 前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子が共通の端子として形成されている請求項1、5および6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記端子間配線には、フィルタが形成されている請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記フィルタは、コイルまたは抵抗を有し、前記コイルまたは抵抗と前記ロジック回路電源入力端子との間に一方が接地されたキャパシタを有する請求項8記載の半導体装置。
  10. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法において、
    前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子とが前記端子間配線により接続されていない状態で、
    前記ロジック回路電源入力端子に前記半導体装置の外部から電圧を供給し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測することにより、良否を判断する半導体装置の検査方法。
  11. 請求項5〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法において、
    前記内部電源出力端子と前記ロジック回路電源入力端子とが前記端子間配線により接続されていない状態で、
    前記ロジック回路電源入力端子に前記半導体装置の外部から電圧を供給し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測することにより、良否を判断する半導体装置の検査方法。
  12. 前記不足電圧保護回路により前記ロジック回路をリセットさせ、
    請求項11記載の半導体装置の検査を行う半導体装置の検査方法。
  13. 前記電源入力端子の電圧を前記所定電圧以下に設定することで、前記不足電圧保護回路により前記ロジック回路をリセットさせる請求項12記載の半導体装置の検査方法。
  14. 請求項5〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の検査方法において、
    前記クロック入力端子を介して前記ロジック回路にクロック信号を入力して前記ロジック回路の各ゲートの論理状態設定し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測することにより、良否を判断する半導体装置の検査方法。
  15. さらに、前記ロジック回路の各ゲートの論理状態変更し、前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測する請求項14に記載の半導体装置の検査方法。
  16. さらに、前記ロジック回路をリセットさせた状態で前記ロジック回路電源入力端子に流れ込む静止電流を計測する請求項14または15に記載の半導体装置の検査方法。
  17. 前記ロジック回路の出力信号駆動能力を増大させるレベルシフト部駆動回路を有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置と、
    前記レベルシフト部駆動回路からの出力信号を高電圧信号に変換するレベルシフト部と、
    モータ部と、
    前記レベルシフト部からの出力信号により駆動され前記モータ部を駆動するパワーMOSFET部とを備え、
    前記半導体装置、前記レベルシフト部およびパワーMOSFET部は、同一基板上に形成されている電動機。
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