JP2008249231A - 空調装置 - Google Patents

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Hiroshi Azuma
洋志 東
Masahiko Fujii
正彦 藤井
Hiroshi Sawada
浩 澤田
Masafumi Shinomiya
将文 篠宮
Hiroki Nariyasu
弘樹 成安
Jiro Fukutome
二朗 福留
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Abstract

【課題】複数台の室外機を並列接続した空調装置において、オイル回収時のオイル不足の見極めを簡単かつ正確に行い、かつ、オイル回収を迅速に行う空調装置を提供する。
【解決手段】空調装置1の各オイルセパレータ32a,32bは底部のオイル戻し管323a,323bを圧縮機31a,31bへ連通させ、所定位置のオイル回収管19a,19bをオイル回収用開閉弁SV51を介して外外連絡管13に接続し、オイル回収管19a,19bからは自機の圧縮機吸入ラインに分岐するオイル戻し分岐管324a,324bを設け、このオイル戻し分岐管324a,324bには減圧機構CTを設け、その下流に温度センサTS0を設け、温度センサTS0の検知温度と、圧縮機吸入温度、冷媒圧力、外気温から算出される高圧代表温度と、温度センサTS0の検知温度との温度差に基づいて、オイルセパレータ32a,32bの所定位置の油面有無を判定する構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、室内機と室外機とを接続する内外連絡管に、複数台の室外機を並列接続した空調装置に関するものである。
一般に、室内機と室外機とを接続する内外連絡管に、複数台の室外機を並列接続した空調装置は知られている。
このような空調装置において、圧縮機で使用されるコンプレッサーオイルは、冷媒に溶解するため、空調運転中にオイルセパレータを通過して室外機から外部の室内機や内外連絡管へ流出することとなる。この場合、室外機が一台なら冷媒循環に伴って流出したオイルは室外機へと戻るが、複数の室外機が同一系統の内外連絡管に並列接続される構成では各室外機の設置高低差や内外連絡管の傾き等の設置条件により、オイルが戻り難い室外機が発生する。また、運転容量が異なる場合も冷媒吐出量の相違から運転容量大側がオイル不足に陥りがちである。このようなオイル不足が発生した場合、オイル不足の室外機側には、他の室外機からのオイルを回収することが行われている。
従来より、このオイル不足を検知する空調装置としては、オイルセパレータの所定位置にキャピラリチューブを接続し、このキャピラリチューブ下流の検出温度と、圧縮機の吐出温度との温度差が所定値であるか否かを検出することによって、キャピラリチューブを通過する流体がガス冷媒か、オイルかを判定し、これによってオンルセパレータ所定位置の油面の存否を判定するようになされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1の空調装置の場合、キャピラリーチューブ下流の検出温度は、オイルが流れるか冷媒が流れるかによって大きく変化する。したがって、この検出温度と、圧縮機の吐出温度との温度差が所定値であるか否かを検出することで、キャピラリーチューブ下流をオイルが流れて良好な運転状態であるか、冷媒が流れてオイルが不足しているかを検知することができるようになされていた。
特開2002−257426号公報
しかし、上記特許文献1の空調装置の場合、圧縮機からの吐出冷媒も、オイルが十分な場合とオイルが不足する場合とで、その吐出冷媒に含まれるオイルの量が異なるため、当然、圧縮機の吐出温度も変化することとなる。したがって、キャピラリチューブ下流の検出温度だけでなく、圧縮機の吐出温度も、オイルが十分な場合と不足する場合とで変化するため、温度差が所定値であるか否かを検出する場合に誤差を生じやすくなり、オイル不足の見極めが難しくなるといった不都合を生じていた。
また、上記特許文献 1の空調装置の場合、複数の室外機を内外連絡管に並列に接続して一方の室外機から他方の室外機にオイル回収を行う場合におけるオイル回収管と油面検知間との関係が不明である。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、複数台の室外機を並列接続した空調装置において、オイル回収時のオイル不足の見極めを簡単かつ正確に行うことを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の空調装置は、室内機と室外機とを接続する内外連絡管に各々オイルセパレータを有する複数の室外機を並列接続し、各室外機の圧縮機吸入ラインを外外連絡管で接続し、各室外機のオイルセパレータと外外連絡管とを接続する空調装置において、各オイルセパレータの底部からのオイル戻し管を自機の圧縮機へ連通させ、各オイルセパレータ所定位置からのオイル回収管をオイル回収用開閉弁を介して前記外外連絡管に接続し、オイル回収管から分岐して自機の圧縮機吸入ラインに接続するオイル戻し分岐管を設け、このオイル戻し分岐管には減圧機構を設け、減圧機構下流に温度センサを設け、圧縮機吸入温度、冷媒圧力、外気温から算出される高圧代表温度と、前記温度センサの検知温度との温度差に基づいて、オイルセパレータ所定位置の油面有無を判定する構成としたものである。
また、上記空調装置において、圧縮機吸入温度として、オイル戻し分岐管よりも上流側の圧縮機吸入ラインの検知温度を使用する構成としたものである。
さらに、上記空調装置において、各室外機の圧縮機吸入ラインと外外連絡管とを自動開閉弁を介して接続する構成とし、一方の室外機のオイル回収用開閉弁を開き、前記自動開閉弁を閉じて、一方の室外機から他方の室外機へのオイル回収を行い、その後、一方の室外機のオイル回収用開閉弁を閉じてからは、所定時間、前記一方の室外機では、油面有無の判定を停止する構成としたものである。
以上述べたように、本発明の空調装置によると、オイル回収時のオイル不足の見極めを簡単かつ正確に行うことができる。
また、油面検知をオイル回収管から分岐するオイル戻し分岐管で行う構成としたので、オイルセパレータにオイル回収管と油面検知管を個別に設ける構成と比べてオイルセパレータを簡易に構成できる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る空調装置1におけるオイル不足か否かを判定する判定値のグラフを示し、図2は同空調装置1のオイル回収運転時の冷媒回路図を示し、図3ないし図6は同空調装置1における通常の冷房時または暖房時の運転状態を示している。
空調装置1は、室内機2a,2bと室外機3a、3bとを液側内外連絡管11およびガス側内外連絡管12に接続している。室外機3a、3bは、液側内外連絡管11およびガス側内外連絡管12に並列接続して構成されている。各室外機3a、3b同士は、外外連絡管13で接続されている。
室外機3aは、圧縮機31a、オイルセパレータ32a、四方弁33a、室外熱交換器34a、ブリッジ回路35a、リキッドレシーバ36a、過冷却器37a、閉鎖弁BV1,BV2(いずれも手動式、通常開)、廃熱回収器38a、室外ファン39aを具備して構成されている。室外機3bは室外機3aと同じであるので説明を省略する。
室内機2aは、電子膨張弁21a、室内熱交換器22a、室内ファン23aを具備して構成されている。室内機2bは、室内機2aと同じであるので説明を省略する。
この空調装置1の冷媒経路において、EV1〜EV3は電子膨張弁、CV1〜CV5,CV51,CV53,CV54,CV56,CV57は逆止弁、SV1はオイル戻し用開閉弁、SV51はオイル回収用開閉弁、SV52〜SV57は開閉弁、TS0〜TS5、TD1〜TD2は温度センサを示している。
まず、図3ないし図6に基づいて、本発明に係る空調装置1の通常運転時における冷媒回路の冷媒の流れを説明する。
図3は、二台の室外機3a,3bによる通常冷房運転時を示している。この時、室外機3a,3bの冷媒は、圧縮機31a,31bを吐出してオイルセパレータ32a,32bでオイルから分離された後、四方弁33a,33bを介して室外熱交換器34a,34bへと流入する。その後、室外熱交換器34a,34bからブリッジ回路35a,35bを経た冷媒は、リキッドレシーバ36a,36bで液冷媒として貯留される。この液冷媒は、再度ブリッジ回路35a,35bを経て閉鎖弁BV1から液側内外連絡管11へと供給される。
液側内外連絡管11からの冷媒は、室内機2a,2bの電子膨張弁21a,21bを経て室内熱交換器22a,22bで蒸発気化した後、ガス側内外連絡管12を経て閉鎖弁BV2から圧縮機31a,31bへ吸引される。この際、冷房は、電子膨張弁21a,21bの開度調整を行うことによって制御される。また、冷房能力が不足する場合、冷媒は、リキッドレシーバ36a,36bからブリッジ回路35a,35bへと向かう冷媒の一部が、電子膨張弁EV2を開度調整して過冷却器37a,37bへと導かれる。これによってリキッドレシーバ36a,36b内の液冷媒は、冷房能力の不足を解消するように制御される。過冷却器37a,37bを通過した冷媒は、通常の冷媒経路を通過するガス冷媒と合流する。
図4は、二台の室外機3a,3bによる通常暖房運転時を示している。この時、室外機3a,3bの冷媒は、圧縮機31a,31bを吐出してオイルセパレータ32a,32bでオイルから分離された後、四方弁33a,33bを介して閉鎖弁BV2からガス側内外連絡管12へと供給される。
ガス側内外連絡管12からの冷媒は、室内機2a,2bの室内熱交換器22a,22bで凝縮液化した後、電子膨張弁21a,21bを経て液側内外連絡管11へと導かれる。液側内外連絡管11の液冷媒は、室外機3a,3bの閉鎖弁BV1からブリッジ回路35a,35bを経てリキッドレシーバ36a,36bへと回収される。この液冷媒は、再度ブリッジ回路35a,35bの電子膨張弁EV1で開度調整して室外熱交換器34a,34bへと導かれる。この室外熱交換器34a,34bで蒸発気化した後、四方弁33a,33bから再度圧縮機31a,31bへと吸引される。また、暖房運転では室外熱交換器34a,34bの蒸発能力の不足を補うため、冷媒の一部が電子膨張弁EV2から過冷却器37a,37bを介して廃熱回収器38a,38bへ導かれる。この廃熱回収器38a,38bで、圧縮機31a、31bの駆動源である図示しないエンジンの廃熱によって蒸発気化された冷媒は、通常の冷媒経路を通過するガス冷媒と合流する。
図5は、一台の室外機3aが通常冷房運転、他方の室外機3bが運転停止時を示している。この時、運転側の室外機3aでは、上記図3で説明した通常の冷房運転時と同様に冷媒が流れる。
図6は、一台の室外機3aが暖房運転、他方の室外機3bが運転停止時を示している。この時、運転中の室外機3aでは、上記図4で説明した通常の暖房運転時と同様に冷媒が流れる。
本発明は、上記空調装置1において、温度センサTS0の検知温度と、高圧代表温度との温度差に基づいて、オイルセパレータ32aの所定位置の油面有無を判定する構成としたものである。
本発明の空調装置1において、オイルセパレータ32aは、圧縮機31aからの冷媒が入ってくる入口管321aと、この冷媒が吐出される出口管322aとが接続されている。入口管321aからオイルセパレータ32aに入ってきた冷媒は、冷媒とオイルとに分離されて、冷媒のみがこの出口管322aから吐出されるようになされている。
また、このオイルセパレータ32aの底部には、圧縮機31aの冷媒吸引側に接続するオイル戻し管323aが接続されている。このオイル戻し管323aは、オイルセパレータ32aで分離したオイルを、再度圧縮機31aの冷媒吸引側から圧縮機31aに戻すことで、圧縮機31aの駆動部の潤滑を図るようになされている。このオイル戻し管323aには、キャピラリチューブCTが設けられており、このオイル戻し管323aと冷媒吸引側との圧力を調整している。
さらに、このオイルセパレータ32aは、このオイルセパレータ32aの所定油面高さの位置と、外外連絡管13との間にオイル回収管19aが接続するようになされている。オイル回収管19aには、外外連絡管13側からオイルセパレータ32a側へのオイルの流れを止める逆止弁CV51が設けられている。また、この逆止弁CV51からオイルセパレータ32a側に隣接したオイル回収管19aの位置には、オイル回収用開閉弁SV51が設けられている。
このオイル回収管19aのオイルセパレータ32aとオイル回収用開閉弁SV51との間には、このオイル回収管19aから分岐して圧縮機31aの冷媒吸引側との間に連通するオイル戻し分岐管324aが設けられている。このオイル戻し分岐管324aには、前記オイル戻し管323aと同様にキャピラリチューブCTが設けられており、このオイル戻し分岐管324aと冷媒吸引側との圧力を調整している。
ただし、このオイル戻し分岐管324aは、オイルセパレータ32aの所定油面高さの位置に設けたオイル回収管19aから分岐しているため、この所定油面高さの位置までしかオイルセパレータ32a内のオイルを圧縮機31aへと戻すことができない。したがって、オイルセパレータ32a内のオイルが、この所定油面高さの位置まで来た後は、このオイル戻し分岐管324aを吐出冷媒ガスが流れることになる。
このオイル戻し分岐管324aが接続される冷媒流路の上流側の位置には、温度センサTS2が設けられており、四方弁33aを通過して圧縮機31aへと戻る冷媒の吸引温度を測定することができるようになされている。また、圧縮機31aの吸引側の冷媒流路には、低圧センサ41aが設けられており、吐出側の冷媒流路には高圧センサ42aが設けられている。したがって、温度センサTS2から得られる冷媒の吸入温度と、低圧センサ41aによって得られる冷媒の吸入圧と、高圧センサ42aによって得られる冷媒の吐出圧と、図示しないセンサによって得られる外気温とから計算することによって、圧縮機31aから吐出された冷媒ガスの温度を、高圧代表温度として算出することができる。
また、このオイル戻し分岐管324aのキャピラリチューブCTの下流側の位置に、温度センサTS0が設けられている。この温度センサTS0では、オイル戻し分岐管324aを通過するオイルの温度を検出するようになされている。しかし、オイルセパレータ32a内のオイルが、所定油面高さの位置よりも低くなったオイル不足の場合、オイル戻し分岐管324a内には冷媒ガスが流れ込むこととなるので、このようなオイル不足の場合、温度センサTS0では、オイルが流れている時よりも低い冷媒ガスの温度が測定されることとなる。したがって、この温度センサTS0で測定される温度の変化を検知することによって、オイル不足であるか否かを判定することができる。ただし、この温度センサTS0で測定される温度は、冷房時であるか暖房時であるかによっても異なり、運転容量や外気温などによっても異なることとなるので、単純に温度が高い低いといったことだけで、オイルが流れているか冷媒ガスが流れているかを判定できない。そこで、前記したオイルセパレータ32a内の高圧代表温度と、この温度センサTS0で測定される温度との差を求めることで、オイルが流れているか、オイル不足で冷媒ガスが流れているかを判定する。つまり、前記したオイルセパレータ32a内の高圧代表温度も、冷房時であるか暖房時であるかによっても異なり、運転容量や外気温などによっても異なることとなるので、温度センサTS0の実測温度と、高圧代表温度との差が、ある判定値を境にして変化した場合は、温度センサTS0によって測定される温度が、オイルの温度から冷媒ガスの温度に変化したと判定することができる。
図1は、各種運転状況における、温度センサTS0の実測温度と、前記高圧代表温度との差と、外気温との関係をまとめたもので、オイル戻し分岐管324aをオイルが流れて圧縮機31aへと戻されている場合には、この差が大きく、オイル戻し分岐管324aを冷媒ガスが流れて圧縮機31aへと戻されている場合には、この差が小さくなっている。この両者間にはオイル戻り状態か、冷媒ガス戻り状態かを二分する判定値が存在することが確認できる。
したがって、温度センサTS0の実測温度と、前記高圧代表温度との差が、この判定値よりも大きいか小さいかを判断することで、オイル戻し分岐管324aにオイルが流れてオイルが圧縮機31aへと戻っているか、または吐出冷媒ガスが流れているかを判定することができる。本願発明の場合、高圧代表温度を算出する基となる冷媒の温度は、オイル戻し分岐管324aが接続される冷媒流路の上流側の位置に設けた温度センサTS2によって検出している。したがって、温度センサTS2によって検出される冷媒の温度は、オイル戻し分岐管324aから圧縮機31aへと戻されるオイルの温度の影響を受けない。これは以下の理由によるものである。
冷媒とオイルとが合流した後の温度、例えば圧縮機31a吸引直前のTS4またはTS5の検出温度を使用した場合、温度センサTS0での検出温度と同様に、オイル戻り量が十分な場合には吐出温度と同等のオイル温度により高温となり、オイル戻り量が不足している場合は冷媒温度が支配的となって低温となり、高圧代表温度も同じ傾向で変化する。
しかしながら、オイルは非圧縮流体であるため定常状態では冷媒と比べて圧縮機31aの吸引側と吐出側で温度変化が生じない。そのため、オイル戻り量が十分な場合には逆に吐出冷媒の温度を低下させることもあり、高圧代表温度の算出精度を確保することが困難となる。
さらには、圧縮機31aを通過した後の吐出温度、例えばTD1またはTD2の温度を使用する方が一見正確な高圧代表温度検知が可能と考えられるが、通常、圧縮機31a内部には相当量のオイルを保有しているため、吸引側へのオイル戻し量の変化が直ちに現れない、という問題がある。
本願発明では、オイル戻し分岐管324aが接続される冷媒流路の上流側の位置に設けた温度センサTS2によって冷媒温度を検出し、これを、圧縮機31aの吸入圧、吐出圧、外気温とともに計算して吐出冷媒ガスの高圧代表温度とし、温度センサTS0での実測温度と、この高圧代表温度との差が上記した判定値よりも上か下かによってオイル不足であるか否かを判定するようにしているので、より正確な判定を行うことができる。
本発明の空調装置1において、室外機3bも同様に構成されている。
次に、この判定に基づいて、本発明に係る空調装置1がオイル回収運転を行う場合の冷媒回路のオイルの流れを説明する。
図2は、室外機3bから室外機3aへのオイル回収運転を行う状態を示している。
このように、室外機3bから室外機3aへのオイル回収運転が必要な場合、例えば、図3に示す二台の室外機3a,3bによる通常冷房運転時からの変更点としては、室外機3bの自動開閉弁SV52が閉じられ、自動開閉弁SV51が開かれる。
これにより、圧縮機31a,31bの吸引力によって互いに均衡が保たれていた外外連絡管13は、圧縮機31bの吸引が遮断され、圧縮機31aの吸引力が優位になる。また、同時に、オイルセパレータ32bは、自動開閉弁SV51が開かれることにより、オイル回収管19bを介して外外連絡管13へと連通することになる。したがって、オイルセパレータ32b内のオイルは、自動開閉弁SV51が開かれたオイル回収管19bを介して外外連絡管13経由で室外機3aへとスムーズに流れることとなる。室外機3aでは、自動開閉弁SV52からキャピラリチューブCTを介して冷媒流路へとオイルが流入することとなるので、この外外連絡管13を通過するオイルに液冷媒が混じっていたとしても、このキャピラリチューブCTで十分に減圧膨張され、ミスト状冷媒に状態変化することとなる。
その後、廃熱回収器38aを通過するので、この廃熱回収器38aでエンジン廃熱により、冷媒を確実に気化させた状態にして圧縮機31aへと供給し、この圧縮機31aでの液圧縮を防止することができる。
なお、本実施の形態では、キャピラリチューブCTと廃熱回収器38aとを通過するようになされているが、キャピラリチューブCTのみ、または廃熱回収器38aのみを通過するように構成されたものであってもよい。
このようにして室外機3bからオイル回収できるので室外機3aのオイル不足は解消される。
また、このオイル回収時、オイル回収管19bは、オイルセパレータ32bの所定油面高さの位置に設けられたオイル戻し管324bから分岐して接続するようになされているので、オイルセパレータ32b内のオイルは、この所定油面高さを超える分しか回収されないこととなる。したがって、オイルセパレータ32b内には、この所定油面高さ位置に相当する量のオイルを残すことができるので、回収過剰になる心配も無く、簡単に油量調整ができることとなる。例えば、室外機3bを停止する前に、室外機3bから室外機3aへのオイル回収を行った場合であっても、停止した室外機3b内には、運転再開に必要なオイルを残すことができので、運転再開時には室外機3bをスムーズに駆動することができる。
ただし、オイルセパレータ32bには、この所定油面高さまでしかオイルが残っていないので、このオイル回収運転直後に温度センサTS0の検知温度と、高圧代表温度との温度差に基づいて、オイルセパレータ32bの所定位置の油面有無を判定すると、室外機3aから室外機3bへのオイル回収運転が必要と判断されることとなる。つまり、室外機3bから室外機3aへのオイル回収運転を行ったばかりであるにも関わらず、直ぐに室外機3aから室外機3bへのオイル回収運転が必要と判断され、結局、室外機3aと室外機3bとの間で永遠にオイル回収運転を繰り返すこととなってしまう。したがって、室外機3bから室外機3aへのオイル回収運転を行った場合には、室外機3aのオイルセパレータ32aでは、一定時間が経過するまで所定位置の油面有無を判定しないようにすることが好ましい。この一定時間については、空調装置1の運転能力や設置位置、その他の要素が関係するので諸条件に応じて決定する。また、このようなオイル回収運転の繰り返しを防止するために、室外機3bから室外機3aへのオイル回収を行った後、少しだけ室外機3aから室外機3bへのオイル回収を逆に行って双方のオイルセパレータ32a、32b内のオイル量の均一化を図るようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、図4に示す二台の室外機3a,3bによる通常冷房運転時からオイル回収運転へ移行する場合について述べているが、図5に示す二台の室外機3a,3bによる通常暖房運転時からオイル回収運転に移行する場合についても、室外機3bの自動開閉弁SV52を閉じ、自動開閉弁SV51を開くことによって同様に行うことができる。
また、本実施の形態では、室外機3bのオイルを室外機3aへと回収する場合について述べているが、室外機3aと室外機3bとの設定を逆にすることで、室外機3aのオイルを室外機3bへと回収することもできることは言うまでもない。
さらに、本実施の形態において、室外機3a,3bは二台が並列接続されているが、三台以上が並列接続された場合であってもよい。室内機2a,2aについても本実施の形態では二台しか開示されていないが、三台以上が接続されていてもよい。
オイルセパレータを有する複数台の室外機を並列接続した各種の空調装置に利用できる。
本発明に係る空調装置におけるオイル不足か否かを判定する判定値を示すグラフである。 本発明に係る空調装置のオイル回収運転時のオイルの流れを説明する冷媒回路図である。 本発明に係る空調装置の二台の室外機による通常冷房運転時の冷媒の流れを説明する冷媒回路図である。 本発明に係る空調装置の二台の室外機による通常暖房運転時の冷媒の流れを説明する冷媒回路図である。 本発明に係る空調装置の一台の室外機による通常冷房運転時の冷媒の流れを説明する冷媒回路図である。 本発明に係る空調装置の一台の室外機による通常暖房運転時の冷媒の流れを説明する冷媒回路図である。
符号の説明
1 空調装置
11 液側内外連絡管
12 ガス側内外連絡管
13 外外連絡管
19a オイル回収管
19b オイル回収管
2a 室内機
2b 室内機
3a 室外機
3b 室外機
31a 圧縮機
31b 圧縮機
32a オイルセパレータ
32b オイルセパレータ
323a オイル戻し管
323b オイル戻し管
324a オイル戻し分岐管
324b オイル戻し分岐管
CT キャピラリチューブ(減圧機構)
SV51 オイル回収用開閉弁
TS0 温度センサ
TS2 温度センサ

Claims (3)

  1. 室内機と室外機とを接続する内外連絡管に各々オイルセパレータを有する複数の室外機を並列接続し、各室外機の圧縮機吸入ラインを外外連絡管で接続し、各室外機のオイルセパレータと外外連絡管とを接続する空調装置において、
    各オイルセパレータの底部からのオイル戻し管を自機の圧縮機へ連通させ、各オイルセパレータ所定位置からのオイル回収管をオイル回収用開閉弁を介して前記外外連絡管に接続し、オイル回収管から分岐して自機の圧縮機吸入ラインに接続するオイル戻し分岐管を設け、このオイル戻し分岐管には減圧機構を設け、減圧機構下流に温度センサを設け、
    圧縮機吸入温度、冷媒圧力、外気温から算出される高圧代表温度と、前記温度センサの検知温度との温度差に基づいて、オイルセパレータ所定位置の油面有無を判定する構成としたことを特徴とする空調装置。
  2. 圧縮機吸入温度として、オイル戻し分岐管との接続箇所よりも上流側の圧縮機吸入ラインの検知温度を使用する構成とした請求項1記載の空調装置。
    ものである。
  3. 各室外機の圧縮機吸入ラインと外外連絡管とを自動開閉弁を介して接続する構成とし、一方の室外機のオイル回収用開閉弁を開き、前記自動開閉弁を閉じて、一方の室外機から他方の室外機へのオイル回収を行い、その後、一方の室外機のオイル回収用開閉弁を閉じてからは、所定時間、前記一方の室外機では、油面有無の判定を停止する構成とした請求項1または2記載の空調装置。
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