JP2008247400A - 液体搬出装置及び飲料提供装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成にして液体の搬出量のばらつきを防止することができる液体搬出装置及び飲料提供装置を提供する。
【解決手段】液体が貯留されるタンク(14)と、液体の自重を利用して、タンクから液体が供給される供給部(10)に向けて液体を搬出する搬出手段とを備え、搬出手段は、液体の温度に基づき、供給部に向けて搬出される液体の供給量に変動を与える所定の制御量を制御して、液体を所定量搬出させる制御手段を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体搬出装置及び飲料提供装置に係り、詳しくは、スープサーバ等に用いられて好適な液体搬出装置及び飲料提供装置に関する。
この種の液体搬出装置は、例えば飲料の提供を行う自動販売機等の飲料提供装置に使用され、飲料の調理に用いられる液体が貯留されるタンクと、タンクの下方に位置づけられ飲料の調理が行われる調理部に向けてタンクから延設される液体の搬出路と、この搬出路に介挿される電磁弁とを備えている。そして、この電磁弁を所定時間開弁することにより、タンクと調理部との落差、すなわち位置エネルギを利用して、所定量の液体をその自重によりタンクから調理部に搬出する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−115092号公報
ところで、一般に液体は温度によって粘性が変化するため、電磁弁の開弁時間を一定にしても液体の搬出量は変化する。
しかしながら、上記従来技術ではこの点について格別な配慮がなされておらず、外気温などの影響により液体の温度が変化すると液体の搬出量が変化し、調理部で調理される液体量、ひいてはユーザに提供される飲料の量や温度、ひいては味にばらつきが発生するとの問題がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、簡易な構成にして液体の搬出量のばらつきを防止することができる液体搬出装置及び飲料提供装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の液体搬出装置は、液体が貯留されるタンクと、液体の自重を利用して、タンクから液体が供給される供給部に向けて液体を搬出する搬出手段とを備え、搬出手段は、液体の温度に基づき、供給部に向けて搬出される液体の供給量に変動を与える所定の制御量を制御して、液体を所定量搬出させる制御手段を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、液体の温度は、タンクに貯留される液体の温度を検出する温度検出手段により検出された温度であることを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項1又は2において、所定の制御量は、供給部に向けて供給される液体の供給時間であることを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項1又は2において、搬出手段はタンクから供給部まで延設される搬出路を含んで構成され、所定の制御量は、搬出路の流路断面積であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項1又は2において、タンクに貯留される液体の液位を変更する液位変更手段を更に備え、所定の制御量は、液位変更手段により変更する液位であることを特徴としている。
更に、請求項6記載の飲料提供装置は、請求項1から5のいずれかにおいて、所定量搬出された液体に、所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられると共に、所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられた液体に蒸気を注入して加熱する調理手段を備えたことを特徴とする液体搬出装置を含んでいる。
従って、請求項1記載の本発明の液体搬出装置によれば、液体の温度に基づき、液体の供給量に変動を与える所定の制御量を制御して液体を搬出することにより、液体の温度変化によって液体の粘性が変化しても液体の搬出量を略一定に保持することができ、液体の搬出量のばらつきを防止することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、液体の温度がタンクに貯留される液体の温度を検出する温度検出手段により直接に検出されるため、液体の搬出量のばらつきを確実に防止することができる。
更に、請求項3記載の発明によれば、所定の制御量が液体の供給時間であることにより、液体の温度変化によって液体の粘性が変化しても、この供給時間を変更するだけの簡単な制御で液体の搬出量を略一定に保持することができ、液体の搬出量のばらつきを簡易にして防止することができる。
更にまた、請求項4記載の発明によれば、所定の制御量が搬出路の流路断面積であることにより、液体の温度変化によって液体の粘性が変化しても、この流路断面積を変更するだけの簡単な制御で液体の搬出量を略一定に保持することができ、液体の搬出量のばらつきを簡易にして防止することができる。
また、請求項5記載の発明によれば、所定の制御量が液位変更手段により変更する液位であることにより、搬出手段における液体の搬出に利用される液体の位置エネルギに基づく流量を増減することができるため、液体の温度変化によって液体の粘性が変化しても、タンクに貯留される液体の液位を変更するだけの簡単な制御で液体の搬出量を略一定に保持することができ、液体の搬出量のばらつきを簡易にして防止することができる。
更に、請求項6記載の発明によれば、所定量搬出された液体に、所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられると共に、所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられた液体に蒸気を注入して加熱する調理手段を備えている。これにより、液体搬出装置において液体の搬出量を略一定に保持することができ、液体の搬出量のばらつきを防止することができるため、飲料提供装置において調理された飲料、すなわちユーザに提供される商品の出来上がり量のばらつきをも防止することができる。
しかも、飲料が蒸気の注入により加熱調理されることから、液体の搬出量のばらつきを防止することができるため、飲料、すなわち商品の出来上がり温度のばらつきをも防止することができる。
更には、飲料が所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかを加えて調理されることから、液体の搬出量のばらつきを防止することができるため、飲料、すなわち商品の出来上がり濃度のばらつきを防止でき、ひいては商品の味のばらつきをも防止することができる。
図1はスープサーバ(飲料提供装置)2の配管構成を示しており、スープサーバ2は、給水部4、水搬出部(液体搬出装置)6、蒸気搬出部8、調理部(供給部)10とから概略構成されている。
給水部4は、給水タンク12に接続されリザーブタンク(タンク)14に向けて延設された給水路5に、給水ポンプ16、軟水・殺菌フィルタ18が順に介挿されて構成されている。
給水タンク12には水道水が予め充填されており、給水タンク12から給水ポンプ16で汲み上げられた水が軟水・殺菌フィルタ18を通過して浄化され、この浄化水がリザーブタンク14に貯留される。
水搬出部6は、リザーブタンク14の下部に接続され調理部10に向けて延設された水搬出路(搬出路)7に電磁弁20が介挿され、水搬出路7の他端には水ノズル22が接続されて構成されている。
ここで、リザーブタンク14は、開放タンクであって調理部10の上方に位置づけられており、リザーブタンク14に貯留された水は、電磁弁20の閉弁により止水され、電磁弁20を開弁することにより、リザーブタンク14から調理部10に向けて、これらの間の落差を利用した水の自重で水ノズル22から搬出される(搬出手段)。
蒸気搬出部8は、リザーブタンク14の下部に接続され調理部10に向けて延設された蒸気搬出路9に、給水ポンプ24、蒸気ボイラ26、電磁弁28、蒸気ノズル30が順に介挿されて構成されている。
給水ポンプ24はリザーブタンク14に貯留された水を蒸気ボイラ26へ圧送して蒸気を生成し、電磁弁28を開弁することにより、蒸気が蒸気ノズル30を介して調理部10に供給される。
ここで、蒸気ボイラ24は所定の略一定温度となる蒸気を生成するとともに、スープの調理の際には、電磁弁28は予め決められた所定の時間だけ開弁することにより、蒸気ノズル30は所定温度及び所定量の蒸気を注入することができる。
また、蒸気ノズル30は、スープを調理する際に、蒸気の圧力によってスープが飛散しないように、後述するカップ11の液体内まで移動可能に構成されている。
調理部10は、カップステージ32とキャニスタ34とから構成され、選択された所望のスープをユーザに提供可能に構成されている。
カップステージ32は、リザーブタンク14の下部から下方に位置づけられ、図示しないカップディスペンサから自動で、又はスープサーバ2の外部から手動で供給されるカップ11が載置され、スープの調理段階に応じてカップ11を適宜移動させる。
キャニスタ34は、例えばスープの種類A〜Cごとに異なるスープの素(固形物又は粉末又は液体等)、及びスープの具材がそれぞれ収納されて構成され、スープの調理段階に応じ各ノズルを介してユーザに選択されたスープの素及び具材をカップ11に適宜供給する。
以上のように構成されたスープサーバ2では、例えばユーザがスープAを選択すると、カップステージ32はノズルAの下にカップ11を移動させ、スープの素A及び具材Aがカップ11に供給される。
次に、カップステージ32は水ノズル22及び蒸気ノズル30の下にカップ11を移動させ、カップ11に水搬出部6から搬出された水を供給した後に、蒸気搬出部8から搬出された蒸気を供給する。これより、スープの素及び具材並びに水を攪拌しながらスープが所定の温度まで温められる(調理手段)。
最後に、カップステージ32はカップの取出口までカップ11を移動させ、ユーザは取出口からスープAの入ったカップ11を受け取ることができる。
なお、リザーブタンク14には、余剰水(オーバフロー水)回収路36が接続され、この余剰水(オーバフロー水)回収路36は調理部10の下方に位置づけられる廃棄ボックス38まで延設されており、リザーブタンク14における余剰水が廃棄ボックス38で回収される。
また、廃棄ボックス38には、蒸気ボイラ26と電磁弁28との間から分岐する廃蒸気回収路40も延設されており、廃蒸気回収路40には電磁弁42が介挿され、電磁弁42を適宜開弁することにより余剰蒸気が廃棄ボックス38で回収される。
ところで、図2に拡大して示される水搬出部6を参照すると、リザーブタンク14(以下、単にタンク14という)には、サーミスタ(温度検出手段)44、レベルスイッチ46が備えられ、これらは電磁弁20とともにスープサーバ2の制御装置48に電気的に接続されている。
サーミスタ44は、温度変化を電気抵抗の変化として検出する温度計であり、タンク14に貯留される水の温度を検出している。
レベルスイッチ46は、タンク14に貯留される水の水面の変動に伴い上下移動するフロート46aと、フロート46aの上下移動により接点がオンオフされるマイクロスイッチ46bとから構成され、タンク14に貯留される水の水位を検出している。
そして、本実施形態では、制御装置48において、サーミスタ44で検出される水の温度に応じて電磁弁20の開弁時間を制御する開弁時間制御を実施している(制御手段)。
このような開弁時間制御を実施するのは、水を含めた液体がその温度変化によって動粘度を変化させ、電磁弁20の開弁時間を一律に設定してもカップ11に供給される水の搬出重量が異なることに起因する。
具体的には、図3に示される水温に対する水の動粘度グラフを参照すると、通常、水温が高くなるにつれて水の動粘度は小さくなり、水温が低くなるにつれて水の動粘度は大きくなる。
図4に示される水温に対する水の搬出量グラフを参照すると、このような水温変化に伴う水の動粘度変化により、電磁弁20の開弁時間を初期開弁時間S0に一律に設定したとしても、水温が高くなるにつれて水の搬出量は増加し、水温が低くなるにつれて水の搬出量は減少する。
詳しくは、外気温等の影響によって図4に示す如く約5℃〜約35℃程度の範囲で水温が変化すると、水の搬出量である搬出量Cが目標搬出量CSに対して例えば約1%〜約2%程度変化する。この搬出量Cの変化量は、一般的な容量を有するカップ11に供給される水量で云えば、例えば±3g程度の水量に相当し、±3g程度も水量が変わると、ユーザは提供されるスープの量や温度、ひいてはスープの味に違和感を懐くことが実験からわかっている。
ここで、図4のグラフにカーブ曲線をフィッティングさせると、搬出量Cを従属変数Y、水温である温度Tを独立変数Xとした2次関数近似式F:Y=AX2+BX+Cが得られる。この近似式Fの係数A〜Cは、水の動粘度、リザーブタンク14とカップステージ32との高低差、目標搬出量CS等に応じて略一義に決定される数値であり、例えば水以外の他の液体を搬出したり、スープサーバ2内のレイアウトを変更したり、或いは目標搬出量CSを変更したりすると近似式Fも異なる式となる。
そして、近似式FのXにサーミスタ44で検出された温度Tを代入すると、Yたる推定搬出量CPが得られ、開弁時間制御では、この推定搬出量CPから目標搬出量CSを差し引いた搬出量差ΔCに応じて開弁時間Sの時間変更量(制御量)ΔSを決定している。
なお、制御装置48では、サーミスタ44で連続的に検出される温度Tに応じて、搬出量差ΔC、及び時間変更量ΔSが所定の周期で更新されている。
以下、図5に示されるフローチャートを参照して開弁時間制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、開弁時間制御が実行されている状態でユーザが所望のスープを選択してスープサーバ2の図示しないスープ選択ボタンを押すとS1に移行する(以下、Sはステップを表す)。なお、ユーザがスープ選択ボタンを押した時点において、搬出量差ΔCがゼロ、すなわちCP−CS=0である場合には、本制御ルーチンを実施せず、開弁時間Sを初期開弁時間S0のままで電磁弁20を開弁する。
S1では、搬出量差ΔCが正数であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で搬出量差ΔCが正数であると判定された場合にはS2に移行し、判定結果が偽(No)で搬出量差ΔCが正数でない、すなわち搬出量差ΔCが負数であると判定された場合にはS3に移行する。
S2に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ増大しているため、搬出量差ΔC分を減じた搬出量Cとなるように電磁弁20の開弁時間Sを時間変更量ΔSだけ減少させる。
一方、S3に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ減少しているため、搬出量差ΔC分を増大させた搬出量Cとなるように電磁弁20の開弁時間Sを時間変更量ΔSだけ増大させる。
そして、S2、S3におけるステップの実行後は、決定された開弁時間Sで電磁弁20が開弁され、タンク14からカップ11に向けて水が搬出される。そして、本制御ルーチンはENDにて一旦終了された後、STARTにて次回にスープ選択ボタンが押されるまで待機する。
ここで、上記した近似式F以外に、温度Tごとに搬出量差ΔCに対する時間変更量ΔSを算出できるマップ、或いは近似式を制御装置48内に予め作成し、開弁時間制御がこれらマップ或いは近似式を参照できるようにするのが好ましい。
以上のように本実施形態では、電磁弁20の開弁時間制御を実施することにより、初期開弁時間S0から時間変更量ΔSだけ増減した開弁時間Sで電磁弁20を開弁しており、換言すると、タンク14からカップ11へ搬出する水の搬出時間を変更している。これにより、温度Tに応じて電磁弁20の開弁時間Sを変更するだけの簡易な構成で、温度Tの変化によらず、目標搬出量CSと合致した略一定の水量をカップ11に供給することができる。よって、水の搬出量Cのばらつきを防止でき、ひいてはスープサーバ2から供給されるスープの出来上がり量のばらつきを防止することができる。
また、スープは調理部10において所定量及び所定温度の蒸気が蒸気ノズル30を介して噴出されて加熱調理されることから、水の搬出量Cのばらつきが防止されたことで、スープの出来上がり温度のばらつきをも簡易にして防止することができる。
しかも、スープは調理部10において所定量のスープの素及び具材がキャニスタ34から加えられて調理されることから、水の搬出量Cのばらつきが防止されたことで、スープの出来上がり濃度のばらつきを防止でき、ひいてはスープサーバ2から供給されるスープの味のばらつきをも簡易にして防止することができる。
本発明は上記した第1実施形態に限定されることはなく、種々の変形が可能である。
図6は上記第1実施形態の電磁弁20に代わって設置される第2実施形態の仕切弁50を拡大して示しており、当該第2実施形態は上記第1実施形態の開弁時間制御に代わって仕切弁50の弁開度制御を実施している。
仕切弁50は水搬出路7に介挿され、その弁体50aは例えばねじ状、或いは板状等に形成されており、制御装置48から出力される駆動信号に比例して弁体50aがリニアに上下駆動し、水搬出路7の流路断面積を連続的に変更可能に構成されている。
そして、上記弁開度制御では、搬出量差ΔCに応じて仕切弁50の弁開度Aの弁開度変更量(制御量)ΔAを決定している(制御手段)。なお、弁開度変更量ΔAは所定の周期で更新され、また、仕切弁50の開弁時間Sは初期開弁時間S0に一律に設定されている。
以下、図7に示されるフローチャートを参照して弁開度制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、弁開度制御が実行されている状態でユーザがスープ選択ボタンを押すとS11に移行する。なお、ユーザがスープ選択ボタンを押した時点において、搬出量差ΔCがゼロ、すなわちCP−CS=0である場合には、本制御ルーチンを実施せず、弁開度Aを初期弁開度A0のまま仕切弁50を開弁する。
S11では、搬出量差ΔCが正数であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で搬出量差ΔCが正数であると判定された場合にはS12に移行し、判定結果が偽(No)で搬出量差ΔCが正数でない、すなわち搬出量差ΔCが負数であると判定された場合にはS13に移行する。
S12に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ増大しているため、搬出量差ΔC分を減じた搬出量Cとなるように仕切弁50の弁開度Aを弁開度変更量ΔAだけ減少させる。
一方、S13に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ減少しているため、搬出量差ΔC分を増大させた搬出量Cとなるように仕切弁50の弁開度Aを弁開度変更量ΔAだけ増大させる。
そして、S12、S13におけるステップの実行後は、決定された弁開度Aで仕切弁50が開弁され、タンク14からカップ11に向けて水が搬出される。そして、本制御ルーチンはENDにて一旦終了された後、STARTにて次回にスープ選択ボタンが押されるまで待機する。
ここで、上記第1実施形態と同様に、制御装置48内で予め作成され、温度Tごとに搬出量差ΔCに対する弁開度変更量ΔAを算出できるマップ、或いは近似式を弁開度制御で参照できるようにするのが好ましい。
このように、仕切弁50の弁開度制御を実施することにより、初期弁開度A0から弁開度変更量ΔAだけ増減した弁開度Aで仕切弁50を開弁しており、換言すると、タンク14からカップ11へ搬出する水が流れる水搬出路7の流路断面積を変更している。これにより、温度Tに応じて仕切弁50の弁開度Aを変更するだけの簡易な構成で、上記第1実施形態と同様、第2実施形態においても、温度Tの変化によらず、目標搬出量CSと合致した略一定の水量をカップ11に供給することができる。よって、水の搬出量Cのばらつきを防止できるため、スープサーバ2から供給されるスープの出来上がり量、及び出来上がり温度、並びに出来上がり濃度のばらつきを防止でき、ひいてはスープの味のばらつきを簡易にして防止することができる。
図8は第3実施形態の水搬出部2を示しており、当該第3実施形態は上記第1実施形態の開弁時間制御に代わってタンク14に貯留される水の水位制御を実施するものである。
詳しくは、タンク14には、その下部に水回収路52が接続され、この水回収路52は廃棄ボックス38まで延設されており、水回収路52には電磁弁54が介挿されている。
一方、給水路5には電磁弁56が介挿されており、これら電磁弁54,56は制御装置48に電気的に接続されている。
また、レベルスイッチ46のマイクロスイッチ46bには、複数の接点が内蔵されており、フロート46aの上下移動を連続的に検知することにより、タンク14に貯留される水の水位Lをリニアに検出可能に構成されている。
そして、上記水位制御では、搬出量差ΔCに応じて水位Lの水位変更量(制御量)ΔLを決定している(制御手段)。なお、水位変更量ΔLは所定の周期で更新され、また、電磁弁20の開弁時間Sは初期開弁時間S0に一律に設定されている。
ここで、タンク14に貯留された水は、その水面位置と電磁弁20の設置位置との高低差Hを利用して水の自重Wで水ノズル22からカップ11に搬出されることから、水位Lを変更することによりタンク14に貯留された水の位置エネルギを変更できるため、電磁弁20の開弁時間Sを一律に設定しても、水の搬出量Cを変更することができる。
また、水搬出路7の配管内の水の流量を決定する電磁弁20は水搬出路7を絞るいわば制限オリフィスとして機能させるのが好ましい。詳しくは、電磁弁20の入口側及び出口側に接続される水搬出路7の管路断面積は、電磁弁20における流路面積よりも大きくとり、特に電磁弁20の出口側の水搬出路7の管路断面積を充分に大きくとることにより、水搬出路7の管路抵抗によって高低差Hによる水の位置エネルギの損失が低減できて好適である。
更には、高低差Hを極力小さくすることにより、高低差Hに対する水位変更量ΔLの割合を大きくすることができ、水位制御の制御性が向上して好ましい。
以下、図9に示されるフローチャートを参照して水位制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、水位制御が実行されている状態でユーザがスープ選択ボタンを押すとS21に移行する。なお、この時点で搬出量差ΔCがゼロ、すなわちCP−CS=0である場合には、本制御ルーチンを実施せず、水位Lを初期水位L0の状態として電磁弁20を開弁する。
S21では、搬出量差ΔCが正数であるか否かを判定する。判定結果が真(Yes)で搬出量差ΔCが正数であると判定された場合にはS22に移行し、判定結果が偽(No)で搬出量差ΔCが正数でない、すなわち搬出量差ΔCが負数であると判定された場合にはS23に移行する。
S22に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ増大しているため、搬出量差ΔC分を減じた搬出量Cとなるように高低差H、すなわち水の位置エネルギを減少するべく電磁弁54を開弁して水位Lを水位変更量ΔLだけ減少させる。
一方、S23に移行した場合には、推定搬出量CPが目標搬出量CSに比して搬出量差ΔC分だけ減少しているため、搬出量差ΔC分を増大させた搬出量Cとなるように高低差Hすなわち水の位置エネルギを増大させるべく電磁弁56を開弁して水位Lを水位変更量ΔLだけ増大させる(液位変更手段)。
そして、S22、S23におけるステップの実行後は、タンク14に貯留される水が決定された水位Lとなる状態で電磁弁20が開弁され、タンク14からカップ11に向けて水が搬出される。そして、本制御ルーチンはENDにて一旦終了された後、STARTにて次回にスープ選択ボタンが押されるまで待機する。
ここで、上記第1実施形態と同様に、温度Tごとに搬出量差ΔCに対する水位変更量ΔLを算出すべく制御装置48内で予め作成されたマップ、或いは近似式を水位制御で参照できるようにするのが好ましい。
このように、タンク14の水位制御を実施することにより、タンク14の水位Lを初期水位L0から水位変更量ΔLだけ増減し、高低差H、すなわち水の位置エネルギを増減した状態で電磁弁20を開弁している。これにより、温度Tに応じてタンク14の水位Lを変更するだけの簡易な構成で、上記各実施形態と同様、第3実施形態においても、水の搬出量Cのばらつきを防止できるため、スープの出来上がり量、及び出来上がり温度、並びに出来上がり濃度のばらつきを防止でき、ひいてはスープの味のばらつきを簡易にして防止することができる。
加えて、上記各実施形態における水搬出部6は、水搬出部6を含めたスープサーバ2全体を構成する各機器の器差、及び各機器及び配管等の組み付け誤差によって、装置としての個体差を有しており、この個体差を考慮した上で水搬出部6、ひいてはスープサーバ2ごとに近似式Fを算出し、上記開弁時間制御、弁開度制御、水位制御を実施するのが好ましい。この場合には、上記各制御の制御性が更に向上し、搬出量Cのばらつきを確実に防止することができる。
また、上記各実施形態において説明した開弁時間制御、弁開度制御、水位制御における各制御ルーチンはその一例を示しているに過ぎず、温度Tに応じて変化する搬出量Cのばらつきを防止すべく上記制御を実施するのであれば、別の制御ルーチンを用いても良い。
更に、上記各実施形態ではサーミスタ44を使用してタンク14に貯留される水の温度を直接に検出しているが、これに限定されるものではなく、例えばタンク14や水搬出路6が帯びる温度に基づいて水の温度を間接的に検出しても良い。
更にまた、本発明は、貯留された水の落差を利用して水の自重で搬出される水搬出部を有するのであれば、スープサーバ2に限らず、炭酸飲料水やコーヒー、茶系飲料等、種々の飲料を提供する装置にも適用可能である。
最後に、本発明は、飲料を提供する装置に限らず、液体の自重で液体を搬出する装置であれば、水以外の液体を搬出する装置全般にも適用可能であることは云うまでもない。
本発明の第1実施形態の飲料提供装置の配管構成を概略的に示す図である。 図1の水搬出部を拡大して示す図である。 水温に対する水の動粘度グラフを示す図である。 水温に対する水の搬出量グラフを示す図である。 本発明の第1実施形態で実施される開度時間制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る仕切弁を概略的に示す図である。 本発明の第2実施形態で実施される弁開度制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る水搬出部を拡大して示す図である。 本発明の第3実施形態で実施される水位制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
2 スープサーバ(飲料提供装置)
6 水搬出部(液体搬出装置)
7 水搬出路(搬出路)
10 調理部(供給部)
14 リザーブタンク(タンク)
44 サーミスタ(温度検出手段)

Claims (6)

  1. 液体が貯留されるタンクと、
    前記液体の自重を利用して、前記タンクから前記液体が供給される供給部に向けて前記液体を搬出する搬出手段とを備え、
    前記搬出手段は、前記液体の温度に基づき、前記供給部に向けて搬出される前記液体の供給量に変動を与える所定の制御量を制御して、前記液体を所定量搬出させる制御手段を有することを特徴とする液体搬出装置。
  2. 前記液体の温度は、前記タンクに貯留される前記液体の温度を検出する温度検出手段により検出された温度であることを特徴とする請求項1に記載の液体搬出装置。
  3. 前記所定の制御量は、前記供給部に向けて供給される前記液体の供給時間であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体搬出装置。
  4. 前記搬出手段は前記タンクから前記供給部まで延設される搬出路を含んで構成され、
    前記所定の制御量は、前記搬出路の流路断面積であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体搬出装置。
  5. 前記タンクに貯留される液体の液位を変更する液位変更手段を更に備え、
    前記所定の制御量は、前記液位変更手段により変更する液位であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体搬出装置。
  6. 前記所定量搬出された液体に、所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられると共に、前記所定量の固形物又は粉末又は第2の液体の少なくともいずれかが加えられた該液体に蒸気を注入して加熱する調理手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の液体搬出装置を含む飲料提供装置。
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JP2013170140A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Dainippon Jochugiku Co Ltd トコジラミの防除方法
KR101507271B1 (ko) 2014-02-04 2015-03-31 정종현 온수 튐 방지 기능을 구비한 급수 장치
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