JP2008245283A - 無線ネットワークにおけるトラフィックをリアルタイムスケジューリングする方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線ネットワークにおけるリアルタイムトラフィックを保証する改良されたメカニズムを提供する。
【解決手段】 本発明に係る方法は、無線ネットワークにおいてトラフィックをスケジューリングする方法であって、前記無線ネットワークが、リアルタイムステーションと、ベストエフォートステーションとを含むものであり、ラウンドを定めるステップと、各ステーションにシーケンス番号を割り当てるステップと、リアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるステップと、リアルタイムステーションが所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするステップと、前記リアルタイムステーションがシーケンス番号を推定するステップとを含む。
【選択図】 図8

Description

本発明は、無線ネットワークにおけるリアルタイムトラフィックスケジューリングの方法及び装置に関する。
現在、無線ネットワークが広く普及している。「無線LAN」と呼ばれる、広く使用されているタイプのネットワークは、ファミリ全体が存在するIEEE802.11規格において定められている。このようなタイプの無線ネットワークの1つの課題は、サービス品質の問題である。従来、このような種類のネットワークのノードは、送信側がネットワークにおいて現在利用可能なレートで送信することができることを意味するいわゆる「ベストエフォート」モードで送信する。「ベストエフォート」モードは、「リアルタイム」伝送を可能にする最低限保証された帯域幅のような、ある一定のサービス品質(QoSとも呼ばれる)を保証するものではない。
しかしながら、無線ネットワークにおいてQoSまたはリアルタイム伝送を実現するための試みがなされている。最も関連の深い既知のソリューションは、IEEE802.11e(非特許文献1参照)と、IEEE802.11規格で定められているPCF(point coordination function)を用いたCFA(Contention-Free Access)(非特許文献2参照)とである。
前者では、異なるトラフィックフローに異なるプライオリティを付与することができるとはいえ、メカニズムがコンテンションベースであることから、「完全な(strict)」品質保証をなお欠いている。リアルタイムパケットにはより高いプライオリティが付与され、それに基づいて短いバックオフ時間が与えられる蓋然性がより高くなるが、それでもなおメカニズムがコンテンションベースであるという問題が存在する。このためパケットまたはステーションの総数が大きすぎる場合には、リアルタイムパケットが所望の品質で送信される統計的な可能性が存在するだけで、完全な品質保証は一切ない。
他方、802.11規格におけるPCFモードは完全な保証を提供することができる。しかしながら、主にその複雑度により、市場においてその実装例がほとんど見受けられない。実装の複雑度の欠点のほか、完全な保証は、通常は周期的に行われる「媒体予約(medium reservation)」に基づいている。例えば、所与のステーションは、T秒おきに(Pバイトを)送信するためのチャネルをリザーブする。しかしながら、この周期性は、データソースからのリアルタイムトラフィックパターンに適合するものではない。例えば、通信チャネルが一般的に1/3の時間はアイドル状態にある音声トラフィックについて説明する。いくつかの音声コーデックは、サイレンスサプレッション機能(silence suppression functionality)を適用することにより帯域幅の利用を最適化しようとするが、いくつかの(周期的に)リザーブされたRTスロットは空のままである。
タイムスロットの予約の周期を音声コーデックのパターンに適応させて帯域幅効率を最適化し、または遅延を低減しようとしても、一度に両方というわけにはいかない。
無線ネットワークにおけるリアルタイムトラフィックをサポートするための「従来の」アプローチは、MAC層において周期的なタイムスロット予約を行うことである。これについて図1Aを参照して説明する。図1Aの下の部分の時間軸上のダッシュ記号は、リアルタイムパケット伝送のためにリザーブされたタイミングを示しており、上の部分の破線ボックスは、パケット到着頻度(packet arrival frequency)を示している。また、上の部分の実線ボックスは、到着するリアルタイムパケットを表している。図1Aの場合はリアルタイムパケットの伝送に大きな遅れがないことが見て取れる。しかし、連続する2つのRT(real-time)タイムスロットの周期は比較的短く、使われないRTタイムスロットが存在する蓋然性が増し、結果的には効率性が低下する。
効率を良くするため、図1Bに示しているようにこの時間周期を増加させることができる。到着時間に応じてリアルタイムパケットの転送に大きな遅れが存在することが見て取れる。例えば図1Bに示しているように、第4番目のリアルタイムパケットは、リザーブされた第3番目のRTスロットの直後に到着し、リザーブされた第4番目のタイムスロットで送られるまでしばらくの間待機する必要がある。
遅延を低減する1つの可能性は、図1Aの例にあるようにリアルタイム伝送のためにリザーブされた2つのRTスロット間の時間を短縮することであろう。しかし、既に言及したように、所定の数のリアルタイムパケットに対して使われないRTスロットがより多く存在することになるので、予約効率(reservation efficiency)が低下する。
それ故、特定のユーザに与えられたRTスロットが、TDMA(time division multiple access)システムのように、時間軸に沿って周期的に分布するアプローチにおいては、短い遅延と高い効率性との間にトレードオフが存在する。
IEEE standard for information technology - specific requirements part 11: Wireless LAN medium access control (MAC) and physical layer (PHY)specifications: Amendment 8: Medium access control (MAC)quality of service enhancements. IEEE Standard 802.11 E-2005, 2005 IEEE standard for information technology - LAN/MAN specific requirements - part 11: Wireless LAN medium access control (MAC)and physical layer (PHY) specifications. IEEE Standard 802.11, 1999/8802-11 (ISO/I EC8802-11: 1999), 1999
したがって、本発明の目的は、無線ネットワークにおけるリアルタイムトラフィックを保証する改良されたメカニズムを提供することにある。好ましくは、このメカニズムは、下位互換性(既存の802.11ホットスポットにおいて展開可能)がありながらも、好ましくは802.11フローを枯渇させることなく、リアルタイムトラフィックフローに対する完全な保証を可能とするものである。
一実施形態によれば、無線ネットワークにおいてトラフィックをスケジューリングする方法であって、前記無線ネットワークが、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
プライマリリアルタイムステーションがリアルタイムアクセスマーカを周期的に送信して、それによりラウンドを定めるステップと、
前記ネットワーク内でリアルタイムトラフィックを送信しようとする各ステーションにシーケンス番号を割り当てるステップと、
あるステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定め、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるステップと、
リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリング(overhearing)するステップと、
前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信するプライマリステーションが既に存在していると前記ステーションが判断した場合には、前記ステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定(assume)するステップと
を含む方法が提供される。
ラウンドを定め、固定されたバックオフを割り当てることにより、リアルタイム送信を保証するスケジューリングが可能となる。さらに、リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションがトラフィックをオーバーヒアリングし、既にリアルタイムトラフィックを送信しているステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定することにより、リアルタイムトラフィックのスケジューリングを自立的な(self-organized)方法により実行することができる。送信の順番を集中管理せずに、アドミストレータからの干渉または指示なくしてネットワーク内のステーション自体によりスケジュールが定められる。リアルタイムアクセスマーカはラウンドを定め、そのラウンド内で異なるリアルタイムステーションのリアルタイム送信が自己のシーケンス番号に基づいてスケジューリングされる。リアルタイム送信スケジューリングのこの「自立的」スキームは、アドホックネットワークにおいて適用することができる。この場合、リアルタイムステーションは転送ノード(forwarding node)として機能し、受信したパケットを次のステーションへ転送する。しかし、これは(802.11ネットワークなどの)インフラストラクチャネットワークにも適用することができる。この場合、スキームはリアルタイムステーションからアクセスポイントまでの送信をスケジューリングする。
トラフィックの「オーバーヒアリング」に関して、一実施形態によれば、パケットを送信しようとするリアルタイムステーションは、他のリアルタイムステーションからの別の送信をオーバーヒアリングして、それらがいくつ存在するかを推定(guess)または決定することができる。いずれかのリアルタイムステーションがいずれかのラウンドで送信を行うとは限らないため、1ラウンドより長い時間を要する場合がある。オーバーヒアリングのプロセスが実行される固定された時間を設定することができ(この時間は1ラウンドより長い時間、例えば2ラウンド、3ラウンド、4ラウンドもしくは5ラウンドというように数ラウンドに及ぶ場合がある)、リアルタイムステーションはリアルタイムステーションの総数を推定し、それに応じて自己のシーケンス番号を推定する。
代替的に、一実施形態によれば、リアルタイムアクセスマーカはリアルタイムステーションの数についての情報(indication)を含むことができる。このとき、トラフィックを送信しようとする(新たな)リアルタイムステーションは、リアルタイムアクセスマーカをオーバーヒアリングすると自己のシーケンス番号を推定することができる。
一実施形態によれば、前記方法は、前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションがまだ存在していないと前記ステーションが判断した場合には、当該ステーションが、前記プライマリステーションの役割を引き継ぐとともに、リアルタイムアクセスマーカの送信を開始するステップを含む。
このようにして、リアルタイムトラフィックがまだないネットワークの場合に、「プライマリステーション」を決定できる。
一実施形態によれば、前記方法は、
ラウンドにつき最大数のRTスロットを各ステーションに割り当てるステップと、
あるステーションに割り当てられたシーケンス番号と当該ステーションが送信することを許されたRTスロットの数とに基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定された一連のバックオフ時間を定め、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるステップと
を含む。
このようにして、システムは、各RTステーションに対してそれぞれのスループット要件を考慮することができる。
一実施形態によれば、前記リアルタイムアクセスマーカは、前記ネットワークにおいてリアルタイムトラフィックを現在送信しているステーションの数と、各ステーションのためにリザーブされたRTスロットの数とについての情報を含むものであり、
前記方法は、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいて、新たにリアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションに対し、新たなシーケンス番号をインクリメントして割り当てるステップを含む。
このようにして、分散したやり方でシーケンスを定めることができる。
一実施形態によれば、前記方法は、
リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするステップと、
前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信するプライマリステーションが既に存在していると前記ステーションが判断した場合には、前記ステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するステップと、
前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信するプライマリステーションがまだ存在していないと前記ステーションが判断した場合には、前記ステーションが、前記プライマリステーションの役割を推定(assume)して、リアルタイムアクセスマーカの送信を開始するステップと
を含む。
一実施形態によれば、前記方法は、リアルタイムパケットをスケジュールすることができる、リアルタイムトラフィックのために用いられる部分と、ベストエフォートトラフィックのためにリザーブされる部分とに前記ラウンド(時間フレーム)を分割するステップを含む。
一実施形態によれば、あるベストエフォートステーションが時間Tを有するラウンドが終了する前に送信を終えず、それにより、次のラウンドの一部であるΔTを占有する場合には、次のリアルタイムアクセスマーカがΔTだけ遅れて送信され、次のラウンドの時間がT−ΔTに短縮される。
一実施形態によれば、あるリアルタイムステーションから送信されるパケットが、当該ステーションのシーケンス番号に基づいて当該パケットに割り当てられたRTスロットを使用しない場合には、後続のステーションが当該RTスロットを引き継ぐ(take over)。
一実施形態によれば、リアルタイムステーションは、ラウンドにつき定められた数のリアルタイムスロットのみを使用するものであり、
その他のパケットは「降格」されて、ベストエフォートモードで送信される。
一実施形態によれば、降格されたパケットが所与のラウンド内(他のベストエフォートパケットと競合する間)で送信することができない場合には、当該パケットが次のラウンドで再び昇格されて、リザーブされたRTスロットで送信される。
一実施形態によれば、前記方法は、新たなリアルタイムステーションがリアルタイムパケットの送信を開始する前に、リアルタイム送信のためにそれまでにリザーブされた時間と、ベストエフォートトラフィックのためにそれまでにリザーブされた時間との和に対して、当該新たなステーションのトラフィックに必要な送信時間を加えた合計時間が、ラウンド時間を超えるかどうかをチェックするステップと、
前記合計時間が前記ラウンド時間を超える場合には、前記新たなステーションがトラフィックをベストエフォートモードで送信するステップと、
前記合計時間が前記ラウンド時間を超えない場合には、前記新たなステーションがその他のリアルタイムステーションの中に更なるリアルタイムステーションとして加入することを許可するステップと
を含む。
一実施形態によれば、前記方法は、リアルタイムアクセスマーカにおける時間フィールドを、そのラウンドにおける最後のRTステーション又はRTパケットの残りのバックオフに相当する時間に設定して、ベストエフォートステーションがリアルタイムステーションに割り当てられているRTスロットを引き継ぐことを避けるステップを含む。
一実施形態によれば、前記方法は、リアルタイムパケットにおける時間フィールドをある時間に設定して、ベストエフォートパケットが、当該リアルタイムパケットまたは後続のリアルタイムパケットに対してリザーブされたRTスロットを捕捉(capture)することを避けることができるようにするステップを含む。
一実施形態によれば、無線ネットワークにおいてトラフィックのスケジューリングを実行する装置であって、前記ネットワークは、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
プライマリリアルタイムステーションがリアルタイムアクセスマーカを周期的に送信して、それによりラウンドを定めるためのモジュールと、
前記ネットワークにおいてリアルタイムトラフィックを送信しようとする各ステーションに対してシーケンス番号を割り当てるモジュールと、
あるステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定めて、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるモジュールと、
リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするためのモジュールと、
前記オーバーヒアリングの結果、前記ステーションが、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションが既に存在していると判断した場合には、前記ステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するためのモジュールと
を備える装置が提供される。
このようにして、本発明の一実施形態に基づくスケジューリングを実行する装置を実装することができる。
一実施形態によれば、無線ネットワークにおいてトラフィックのスケジューリングを実行するリアルタイムステーションであって、前記ネットワークは、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
プライマリリアルタイムステーションが周期的に送信するリアルタイムアクセスマーカを受信して、それによりラウンドを定めるモジュールと、
前記ネットワーク内でリアルタイムトラフィックを送信しようとする前記リアルタイムステーションに対してシーケンス番号を割り当てるモジュールと、
前記ステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから前記ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定めて、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるためのモジュールと、
リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするためのモジュールと、
前記オーバーヒアリングの結果、前記ステーションが、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションが既に存在していると判断した場合には、前記リアルタイムステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するためのモジュールと
を備えるリアルタイムステーションが提供される。
このようにして、本発明の一実施形態のスキームに基づいて、自己のパケットをスケジューリングするリアルタイムステーションを実装することができる。
一実施形態によれば、本発明の一実施形態に基づく方法のステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムが提供される。
本発明の実施形態について説明する前に、以下の説明で用いる用語について明確にする。
・ACK(Acknowledgement):確認応答
・BE(Best-Effort):ベストエフォート(本願のコンテクストでは802.11トラフィックを指す)
・MAC(Medium Access Control):媒体アクセス制御
・NAV(Network Allocation Vector):ネットワークアロケーションベクトル
・QoS(Quality of Service):サービス品質
・RAM(Real-time Access Marker):リアルタイムアクセスマーカ
・RT(Real-Time):リアルタイム
・SIFS(Short Inter-frame Space):最短のフレーム間隔
・AIFS(Arbitrary Inter-frame Space):任意のフレーム間隔
一実施形態によれば、n個のステーションを有するネットワークが存在する。そのうちのnrt個のステーションは、本発明の一実施形態に基づくプロトコルまたはメカニズムを用いて送信するリアルタイム(RT)トラフィックを有している。nbe=n−nrt個のステーションは、ベストエフォート(BE)トラフィックを送信するレガシー802.11ステーションである。n個全てのステーションは同じコリジョンドメイン内にあり、チャネルのアクセスに関して競合する。一般性を損なうことなく、全てが共通の宛先、例えばホットスポットのアクセスポイント(AP)に送信する状況について説明する。しかしながら、アドホックなシングルコリジョンドメインネットワークにおいても変更することなく同じプロトコルまたはメカニズムを使用することができる。
図2を参照して本発明の実施形態の基本的な特徴を説明する。
図2から分かるように、周期的ラウンド(periodic round)(所定の時間長を有する時間フレーム)が存在する。この周期的ラウンドは、リアルタイムアクセスマーカ(以下、RAMとも呼ぶ)と呼ばれるビーコン信号またはパケットによって定まる。このRAMは、ある(プライマリ)リアルタイムステーションにより周期的に送信されるものであり、それによりパケットを送信できる時間である「ラウンド」が定まる。ある意味において「ラウンド」は、定められた構造が内在する「仮想フレーム」と見なすことができる。言い換えると、「ラウンド」は、定められた繰り返しパターンまたはシーケンスにリアルタイム伝送が従う時間間隔であると言うことができる。
実施の一形態によれば、様々なリアルタイムステーションからのパケットがあるリアルタイムステーションにより送信又は転送される(少なくともある程度は「固定」された)送信スケジュールが設定される。これは、図2において系列A−B−C−Dで示されている。つまり、最初にステーションAからパケットが送信され、次いでステーションBからパケットが送信され、続いてステーションCからパケットが送信され、そしてステーションDからパケットが送信される。この系列は、例えば図2の右側に示されている第2ラウンドにおける系列A−Bから分かるように、「ラウンド」の開始に関しては固定される。
本発明の実施の一形態によれば、リアルタイムパケットのためにリザーブされたRTスロットが、(例えば図2のパケットBに示すようにサイレンスサプレッションにより)このRTスロットに対応するステーションによってスキップされる場合には、後続のステーション(ここではステーションC)がこのRTスロットを引き継ぐ。
図3に示されている本発明の実施の一形態によれば、2つのRAMの間の時間(ラウンド)は2つの部分に分割される。1つはリアルタイム(RT)伝送のための部分であり、もう1つはベストエフォート(BE)トラフィックのための部分である。
実施の一形態によれば、RTステーション間の公平性を確保するため、またBEトラフィックを枯渇から保護するために、RTステーションは所与の間隔(「ラウンド」)においてプライオリティの高いただ1つのRTスロットを用いる。そのステーションからの同じラウンドにおける別のRTパケットは、(BEトラフィックと公平に競合するための)BE(ベストエフォート)プライオリティを取得する。このようなパケットはBE−RT(best-effort real-time)と表すことができ、図3にこのようなパケット(パケットCの上にあるパケットA)が示されている。
上記実施形態の特徴をまとめると次のようになる。
・保証されたアクセスプライオリティを取得するため、リアルタイムステーションはステーション間で送信スケジュール又は順番を分散させたやり方で設定する。
・ノード間のラウンド及びスケジュール同期に対処するため、「プライマリ」ステーションは周期的なRAM(reserved access marker)を送信する。
・BE(802.11)ステーションとの衝突を避けるために、リアルタイムステーションは、いずれかのBE(802.11)ステーションがチャネルをつかむよりも前に、(現在送信しているRTステーション数に基づくシーケンス番号に基づいて)、より高いアクセスプライオリティを取得することにより送信する。
・あるリアルタイムステーションがリザーブされた送信RTスロット(図2におけるB)をスキップするとき、リザーブされた空のRTスロットを(例えばサイレンスサプレッションで音声コーデックを使用するとき)再利用するために、後続のステーションがそのRTスロットを引き継ぎ、BEステーションのためにスペースを空ける。
・BEトラフィックを枯渇から保護するため、RTステーションは所与の区間においてプライオリティの高いただ一つのRTスロットを使用し、そのステーションからの同じラウンドにおける別のRTパケットはBEプライオリティのみを取得する。
上述した特徴及びメカニズムは、完全な下位互換性を維持しながら実現することが可能である。つまり、本発明の実施形態によるリアルタイムステーションと共存する802.11ステーションに対する要件には一切変更がない。リアルタイムステーションは、BEステーションにとっては透過的(transparent)で、かつ例えば802.11eヘッダのToSフィールドにおいてRTパケットとして特定される「通常の」パケットを送信することができる。RTパケットとして特定することでプライマリステーションはアクティブなRTステーションのリストを容易に更新することができる。さらに、RAMパケットも「通常の」802.11パケットとすることができる。その結果、互換性を失いかねない特別な処理は一切必要とされない。
次にいくつかの更なる実施形態を説明する。
まず自立的な(self-organizing)セットアップ段階について説明する。
リアルタイムステーションは、リアルタイムパケットの送信を開始する前に、所定の時間にわたってチャネルをオーバーヒアリング(overhearing)する。この時間内にRAMを受信しない場合には、そのリアルタイムステーションは、リアルタイムセッションを開始する最初のステーションである。以下、このステーションをプライマリステーションと呼ぶ。
プライマリステーションは、全てのRTステーションに対して新しいラウンドの開始を一斉に知らせるために、RAMパケットをT秒毎にブロードキャストする必要がある。RAMは高いプライオリティで送信される。例えば、SIFS(Short Inter Frame Space)、及び1つのIEEE802.11タイムスロットのバックオフ時間tslotまたはt_slotの後に送信される(例えば802.11bの場合、tslot=20μsであり、SIFS=10μsである)。これにより、RAMは常に最高のプライオリティが与えられ、RAMのポジションを占有できるベストエフォートパケットがないことが保証される。この結果、ラウンドの時間(2つのRAMの間の時間により定まる)は一定であることが保証される。
プライマリステーションは、新たなリアルタイムステーションが加入する時を認識するためにチャネルに継続的をオーバーヒアリングする。本発明の実施の一形態によるリアルタイムステーションのパケットは、例えばIP ToS(type of service:サービスのタイプ)によって特定される。このため、プライマリステーションは、全てのアクティブなリアルタイムステーションのテーブル(それらのMACアドレスと、シーケンス番号i(これについてはより詳しく後述する)と、それらが送信することを許されたパケットの数と、それらのリアルタイムパケットに必要な送信時間とを含む)を管理することができる。加えて、本発明の実施の一形態によれば、それぞれのリアルタイムステーションの最後のリアルタイムパケットの送信時刻が格納される。好ましくは、他のステーションもそれらがプライマリステーションとなる場合のために斯かるテーブルを管理する必要がある(このようなケースは後でより詳しく説明する)ことに留意されたい。プライマリステーションは、リアルタイムステーションの数nrtと、各RTステーションが送信することを許されたパケットの数と、RAMによって定まるラウンド毎に全てのリアルタイムパケットを送信するために必要な全送信時間ttotとについての情報をブロードキャストする。全てのリアルタイムステーションがパケットを送信する場合、図4に示しているように、必要な全送信時間は以下の式で与えられる。
Figure 2008245283
RAM(tram)、データパケット(tdata,i)、及びACK(tack)の送信時間は現在のチャネルレートに依存し、従って変化し得る。
従来の802.11機器との互換性を維持するため、本発明の実施の一形態によれば、RAMは具体的情報がペイロードに含まれた通常の802.11データフレームである。これはブロードキャストで送信されるので他のステーションは確認応答(acknowledge)をしない。
従来のステーションは時間間隔(「ラウンド」)について認識しておらず、ラウンドの終了前にパケット送信が終わらないことがあり、そのときは時間ΔTの間次のラウンドを費やす(take over)。この場合、プライマリステーションはRAMをΔTだけ遅れて送信することになり、この遅延時間を埋め合わせるために時間T−ΔT(BEトラフィック時間を短くする)後に次のRAMをスケジュールする。このため、平均すれば時間Tは一定のままである。しかしながらこれは完全なラウンドTをリアルタイム送信に独占的に使用することができないことを意味する。それ故、フラクション(fraction)tguardがTの実際の長さの変動を許すためにリザーブされないままに維持されなければならない。これによりラウンドは効果的に2つの部分に分割される。1つはリアルタイムパケットの送信が許される部分であり、もう1つはベストエフォート送信のために確保される部分である。最悪の場合、ベストエフォートステーションはラウンドが終了する直前にデータパケットの送信を開始し、tguardはチャネルレート、最大パケットサイズ、及びTに応じて適切に設定する必要がある。tguardを用いることの別のポジティブな副次的効果は、RTステーションが全チャネル容量を使用しないこと、つまりBEステーションが枯渇しないことである。
次に順番設定とアドミッション制御のメカニズムについて説明する。
リアルタイムステーションが加入を望み、そして、それがプライマリステーションではない場合には、まずTにおける十分な送信時間がリアルタイムパケットを収容するのに十分利用可能かどうかをチェックする必要がある。
実施の一形態によれば、
Figure 2008245283
であって、ここで、
・ttot=既に述べた、必要な全送信時間
・tguard=ベストエフォートトラフィックを確保するためのガード時間
・2SIFS=2×SIFS(short interframe space)
・tslot=使用されるIEEE802.11の改良版(例えばIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g)で定められたタイムスロット
・tack=MAC確認応答の送信時間
・tdata=データ送信時間
である場合には、リアルタイムステーションは参加が認められる。それ以外の場合、リアルタイムパケットの送信を控え、BEプライオリティを使用して競合する。これは、それまでにリザーブされた時間(ttot+tguard)+加入を望むステーションの送信に必要な時間が、ラウンド時間Tを超えないかどうかを効率的にチェックする自立型アドミッション制御である。
次に、本発明の実施の一形態に基づいてシーケンス番号がどのように割り当てられるかについて説明する。プライマリステーションはシーケンス番号1を持つ。加入した新たなリアルタイムステーションは、既にプライマリステーションによりRAMにおいて通知されたリアルタイムステーションの総数nrtに単純に1を足すことによって、自己のシーケンス番号i(i=1,2,...)を取得する。シーケンス番号iを有するリアルタイムステーションは、キュー内の最初のパケットに対して非ランダムバックオフ時間tback,i=(i−1)tslotを選択する。キュー内のその他のパケットに付与されたバックオフ値は、ステーションがRT時間の間に送信することを許されたパケットの数に到達するまで1だけインクリメントされる。いま述べた方法でバックオフを選択すれば所与の送信シーケンスが得られ、リアルタイムステーション同士の衝突が避けられる。しかしながら、2つのステーションが同じ時間に参加し、このため同じバックオフを選択する確率は小さいながらも存在する。これは衝突(ACKがないことにより検出される)につながる。このコンフリクトを解決するため、衝突する2つのステーションは、再び加入を試みる前に時間rT(rは1と10の間のランダムな整数である)だけ待機する。
既に言及したように、実施の一形態によれば、各RTステーションはRT時間の間にRTスロットを1つだけ(m=1のケース)の代わりにm個のRTスロットをリザーブすることが許される。この場合にはプライマリステーションは、全てのRTステーションのシーケンス番号をステーション毎のリザーブされたRTスロットの数と共に通知する。ある特定のステーションSTAiによって選ばれたバックオフAIFS_iは、送信キューで待機する正に最初のパケットに適用される。このSTAiが送信することを許された残りの(m−1)個のパケットは、漸増するバックオフAIFS_i+1、AIFS_i+2、...、AIFS_i+(m−1)を取得する。このようにして、リザーブされた異なる数のRTスロットを割り当てることにより、様々なステーションの様々なスループット要件を扱うことが可能となる。
次に再利用及び下位互換性について説明する。
あるリアルタイムステーションがRAMを(送信または)受信すると、1つのリアルタイムパケットを送信することを許される。RAMを受信したときにリアルタイムパケットが既にバッファで待機している場合には、リアルタイムステーションはチャネルがAIFS(=SIFS+tslot)時間の間だけアイドル状態になった後にバックオフのデクリメントを開始する。別のリアルタイムステーションが送信している場合には、チャネルが再びアイドル状態になるまでバックオフは据え置かれる。このため、RAMを受信したときに全てのリアルタイムステーションがそれらのバッファにパケットを有する場合、任意の連続する2つのリアルタイムパケットはそれらの間のアイドル時間AIFSで送信されている。この様子を図4に示している。この図から、連続するRTパケットの間の時間はSIFS+tslotであることが見て取れる。同じRTステーションによって生成されたパケットにも同じことが言える。
図5は、ステーションAから2つのパケット、ステーションB〜Dから1つのパケットがバッファ内で待機しており、パケットBがスキップされる場合の、RTスロットの再利用を示している。パケットCがステーションBの代わりにその場所を占め、パケットDがパケットCに対してリザーブされた場所を占めることが見て取れる。
リアルタイムステーションがRAMを受信したときに準備のできたパケットを持たない場合、その順番をスキップする。このとき次の順番のステーションが、その前の送信の後、AIFS+tslotのアイドル時間を置いて、次に送信する。これは、予定されたパケットがスキップされたこと、従って次のパケットがそのバックオフを減らしてその役割を引き継ぐことができることを実際に決定したことが検出されなければならない追加のアイドル時間SIFS+tslotを除いて、次のパケットがその前のパケットのためにリザーブされたRTスロットを実際に引き継ぐことを意味する。一般に、1パケット/ラウンドを送信する権利を持つk個の連続するステーションがRAM後にRTパケットを送信することを控える場合、2つのパケットの間のアイドル時間はSIFS+k・tslotになる。言い換えると、最初のパケット(シーケンス番号1で、プライマリステーションの後、最初にRTトラフィックに加入したステーションを送信元とするパケット)は、1tslotに相当する1つのバックオフを有し、シーケンス番号2(プライマリステーションの後に第2番目にRTトラフィックに加入したステーションを送信元とする)の次のパケットは2tslotのバックオフを有する。以下、同様である。受信したRAMの後にアイドルスロットが検出される毎に、転送されるバッファ内で待機しているパケットは、そのバックオフがゼロに達して送信が可能となるまで、そのバックオフを減らす。その結果、アイドル時間は最大アイドル時間AIFS+k・tslotに達する。
このアイドル時間は、大きなk(またはnrt)に対してレガシー802.11ステーションのDIFS(ACKとBEパケットの間の最小時間に対応する)より長くなることがある。これは、最大のアイドル時間がDIFSより大きく、この結果、RTパケットがまだバッファ内で待機している間にBEステーションがアイドルなRTスロットの1つに飛び込む可能性があるために、RTステーションとBEステーションとの間に衝突が起きる。これを避けるために、図6A及び図6Bに示している本発明の実施の一形態によれば、RTスロットを引き継ぐ可能性があるBEパケットは、リアルタイム送信に対する有効なシーケンス番号を持つリアルタイムパケットがもはやバッファで待機しているものがないことが明らかになるまで、しばらく待機すべきであることを通知される。そのため、本発明の実施の一形態によれば、最大のシーケンス番号を持つものを除いた全てのリアルタイムステーションは、それらのパケットにおける(レガシー802.11ステーションのネットワークアロケーションベクトルNAVを設定するための)時間フィールドを2SIFS+tack+(nrt-station_index+1)tslotに設定する。このようして、各RTステーションがただ1つのRTスロットをリザーブしている状況では、リアルタイムパケットにおける時間フィールドは、ベストエフォートパケットが当該またはその次のリアルタイムパケットに対してリザーブされたRTスロットを捕捉することができることが避けられるような時間に設定することができる。ステーションが2つ以上のRTスロットをリザーブしているケースでは、2SIFS+tack+ tslot * ( Total Number of RT Slots Required - (SUM(RT_slots_required_by_STA_i, for = 1 to (station_index -1) ) + number_of_packets_already_transmitted_by_sta_index in current round)+ 1 )のような式がパケット単位で適用され、少し複雑になる。これは、インデックスiを有するステーションとその後続の全てのステーション(最大インデックスを持つステーションまでのインデクスを有する)とに対してリザーブされたRTスロットに対して、それらはBEパケットによって引き継がれることをこのようにして防止することができることを意味する。tslotはRTパケットに対してリザーブされたRTスロットより一般にずっと短い802.11スロットの長さであるという点に留意すべきである。言い換えると、1つのRTスロットは、一般に多数の802.11時間スロット(tslots)と同等である。さらに、RTスロットの総数は、SUM(REQUIRED_SLOTS BYSTA_i, for i=1 to nrt)によって与えられることに留意すべきである。ここでnrtはリアルタイムステーションの数である。各RTステーションがただ1つのRTスロットを必要とする場合、nrtは必要とされるRTスロットの総数に等しい。RTステーションが2つ以上のRTスロットを必要とする場合、プライマリステーションはRAMでRTステーションの数を送信するだけでなく、リザーブされたRTスロットの総数も送信して、RTステーションがバックオフを正しく決定することができるようにする。
このため、ベストエフォートステーションは、パケットをバッファに有する全てのリアルタイムステーションが送信し終わるまで送信を控える。また、時間フィールドは、RAMにおいてSIFS+(RTスロットの総数+1)tslotに設定する必要がある。時間フィールドはリアルタイムステーションによって無視される。言い換えると、リアルタイムアクセスマーカ(RAM)における時間フィールドは、ベストエフォートステーションがリアルタイムステーションに割り当てられたRTスロットを引き継ぐことを避けるために、全てのリアルタイムステーションの累積したバックオフ時間に相当する時間に設定される。
次に本発明の実施の一形態に基づいてBEトラフィックとRTステーション同士の間の公平性をどのように確保するかについて説明する。
ステーションは、連続する2つのRAMの間(「ラウンド」の間)はいつでもアプリケーション層からリアルタイムパケットを受信することができる。(所与のステーションの)ラウンド内の最初のm個のパケットは、既に述べたように、例えばそのステーションが単一のRT時間の間に送信することを許されたパケットの数mまで昇順にバックオフ(AIFS_i,AIFS_i+1,AIFS_i+2,...)を割り当てることによって、高いプライオリティが割り当てられる。しかしながら、(同じステーションの)第(m+1)番目が同じラウンドの間に到着する場合、それは次のRAMまでキューに入れられるかまたはBEと同じ条件で競合する(図7参照)。このような「降格(degrade)した」パケットを、以下、BE−RTパケットと呼ぶ。新たなRAMを検出すると、待機しているBE−RTパケットを持つステーションは、それをそのRT時間内で送信できるように高いプライオリティに「昇格」し戻される(promote back)。BE−RTパケットを昇格させる利点は次のようなものである。
・同じフローのパケットがMAC層で再度オーダーされることを避ける
・BE−RTパケットが送信されるのを待機するキュー内のRTパケットを遅らせない。
本発明の実施の一形態によれば、RTステーションは間隔毎にm個のRTパケットのみを送信することが許される。他のRTパケットは802.11ステーションと等しく競合するためにBE−RTプライオリティに「降格」される。
m個のRTパケットがあるステーションによって送信されることを認めることによって、異なるステーションに対する異なるスループット要件の問題に対応することができる。本メカニズムは、3つのRTステーションが単一のRTスロット又はフレームを送信することと、単一のRTステーションが3つの連続するRTスロット又はフレームを送信することとが(系統的な観点から)同等であるという考え方に基づく。
これは、あらゆるRTステーションに異なる連続するバックオフを使っていくつもの(m個の)連続するRTスロットを「リザーブ」させることによりシンプルに実行することができる。これについて具体例を使って説明する。例えば、m=3の連続するパケットを送信する権利を持つステーションAを考える。FIFOキュー内の最初のパケットに対して付随するバックオフ値はAIFS_A、FIFOキュー内の第2のバックオフ値に対してはAIFS_A+1*tslot、FIFOキュー内の第3のパケットに対してはAIFS_A+2*tslotである(以下同様)。すなわち、ステーションAのパケットは、Aがその3つのRTスロットを全て使用する場合にはパケット送信間隔AIFS_Aで送信される。
プライマリステーションの側で、ビーコンでアナウンスされる「RTスロットの数」を適宜増加させ、それにより新たに入ってくるRTステーションは、適切な新しいバックオフ値を選ぶことができる。プライマリステーションは、プライマリステーションが取り扱うアドレスのリストにないアドレスを有するステーションからの(802.11ヘッダにおいて新たなタイプのパケットとして特定される)RTパケットをオーバーヒアリングすることにより、新たに加入したステーションを検出する。また、プライマリステーションは、この新たなステーションに付随した値mを、この新たなステーションによって送信された連続する複数のRTパケットをオーバーヒアリングすることにより検出する。次のビーコンから、プライマリステーションは、シーケンス番号とRTスロット又はラウンドの数についての各ステーションへの通知を開始する(RTスロットはパケットを送信する留保された権利と同等であり、従ってRTスロットは固定された時間長を持たないと解する)。
それゆえ、RTステーションからの(降格(downgrade)される)「追加的又は過剰な」RTパケットは、パケットが1パケット又はフレームの代わりにmパケット又はフレームを超える程度を表す。例えば、同じステーションAが関連付けられた値m=3を有する場合、ステーションAは単一フレームで最大3RTパケットまで送信することが許される。もしそれが時間フレームの始まりに4パケットを有する場合には、RT時間の間に3パケットを送信するが、第4番目のパケットは、ベストエフォート(BE)時間の間、従来の802.11のプロシージャに従ってチャネルアクセス権について競合する。
次に、予約を解除するためのメカニズムについて説明する。
リアルタイムステーションがセッションを終了した場合、既にリザーブされたリソースはリリースされなければならない。ステーションが時間pT(pは全てのステーションで有効な所定の整数、例えば100)の間にリアルタイムパケットを送信しなかった場合には、プライマリステーションはリアルタイセッションを終了したものと見なす。プライマリステーションは、次にその他のリアルタイムステーションに対して次のRAMにおいてこの事実について離脱したステーションのシーケンス番号と一緒に知らせる。続いて、より大きいシーケンス番号を持つ全てのリアルタイムステーションは、キューにおいてそれらの最初のパケットの非ランダムバックオフを1だけデクリメントすることができる。
ステーションが、そのリアルタイムセッションをまだ終えていないにもかかわらず、pTよりも長い時間、リアルタイムパケットを送信しなかった場合、そのステーションは既に述べたように次のリアルタイムパケットを送信する前に加入し直す必要がある。代わりに、キープアライブメッセージ(ペイロードなしのリアルタイムパケット)をそのインアクティブ時間内に(p−1)Tの間隔で送信することができる。
プライマリステーションがそのリアルタイムセッションを終えたいとする場合、まだブロードキャストする予定の残っているRAMの数を最後のj(例えば10)個のRAMに加える。この結果、他のリアルタイムステーションは、シーケンス番号をデクリメントしなければならない時を知る。さらに、シーケンス番号2を持つリアルタイムステーションは、このときプライマリステーションの役割を引き継がなければならない時を知る。
次に本発明の実施形態に基づくリアルタイムステーションとスケジューリングメカニズムのいくつかの特徴をまとめる。時間長Tの単一ラウンドまたは時間フレームは2つの時間、すなわち、(1)リアルタイムパケットのために保証された時間と、(2)ベストエフォートトラフィックのための従来の802.11コンテンションベースの時間(ベストエフォート型リアルタイムパケットによって使用されることもある)とに分割できる。この時間フレーム構造は、あらゆるリアルタイムステーションiが少なくともm個のデータパケットをT秒毎に送信できることを保証する。ネットワークが単一のコリジョンドメイン内にnrt個のリアルタイムステーションとnbe個のベストエフォートステーションとを含み、チャネルのエラーがないとして、パケットの衝突が存在しない、つまり2つ以上のステーションによる同時送信がなければ、それらの全ては互いに完全な状態でオーバーヒアリングすることができる。
本発明の実施の一形態によるリアルタイムステーションは、以下の特性を共有する。
1.ネットワーク初期化段階において、あらゆるリアルタイムステーションは受信したRAMから他のリアルタイムステーションの数nrtとそれらのステーションの各々が送信することを許されたパケットの数とを取得し、またはその最初のパケットを送信する前にそれ自身でプライマリステーションを選択する(つまりnrtがゼロだった)。新たなリアルタイムステーションは、そのシーケンス番号(i=RTスロットの総数+1)に基づいて非ランダムバックオフ値tback,i=(i−1)tslotを選択する。
リアルタイムステーションがRAMを受信する際にそのバッファ内に待機しているパケットを有する場合、チャネルがSIFS後にアイドル状態になっている間にそのバックオフのカウントダウンを開始する。このため、全てのRTステーションがRAMを受信する際にそれらのバッファ内に待機している1つのパケットを有する場合、連続する2つのRTパケットの間のアイドル時間は1tslotである。その他の場合、ラウンド当たり1つのパケットを送信することを許されたk個の連続するステーションが、RAM後にRTパケットの送信を控える場合、2つのパケットの間のアイドル時間はSIFS+k・tslotになる。
2.RTステーションは802.11パケットヘッダ内の時間フィールドを無視する。
3.ステーションがラウンド内で最初のパケットを送信するとき、そのステーションはその時間フィールドを、2SIFS+tack+tslot*(1+SUM(i*Number of RT Slots Required_i, from i=my_station_index to i=last station index))tに設定してレガシー802.11ステーションがリアルタイム期間の間にバックオフカウンタを減らさないようにする。結果として、時間フィールドは非リアルタイムステーションによってそれらのNAVを設定すると考えることができる。
4.許されたm個のパケットが現在のラウンドまたは時間フレーム内において既に送信されており、送信バッファ内に1つ以上のパケットが存在する場合、これらのリアルタイムパケットをTにおける次のRAMまでベストエフォート期間内に送信することを試みる。新たなRAMをオーバーヒアリングすると、キュー内の次のm個のベストエフォートリアルタイムパケットはリアルタイムクラスに昇格する。
本発明は実施の一形態として次のような特徴を有する。
・RTスロットの再利用のために(タイマとして)固定されたバックオフを使用し、BEトラフィックにより多くの「スペース」を与える。
・NAVを利用して時間とともに802.11ステーションをプッシュして任意数のRTステーションに対するリアルタイムスケジューリングを可能にする。
・プライマリステーションを検出し、または既存のRT通信をオーバーヒアリングすることによって、バックオフを連続的に選択して、分散スケジューリングを可能にする。
・プライマリステーションの選択。
・パケットの「降格」(過剰な場合)及び「昇格」(新たな周期的ラウンドがスタートする場合)によって、BEトラフィックを枯渇させない。
図8は、本発明の実施の一形態によるメカニズムの働きのフローチャートである。最初にアプリケーションからパケットを受信し、それがRTパケットではない場合、それはBEモードで転送される。
既にプライマリステーションが存在する場合、存在するRTステーションの数とRTスロットの総数とをRAMから通知され、アドミッションチェックの結果、更なるRTステーションを受け入れるのに十分な時間が存在すると判断した場合には、シーケンス番号が適宜(1のインクリメントを使って)選ばれる。受け入れられなければ、パケットはBEモードで転送される。
新たなパケットがそのラウンドの最初のパケットでない場合、それはBEパケットとして競合する。最初のパケットの場合には、時間フィールドはBEパケットをプッシュするように設定され、バックオフが順番(シーケンス番号とそれまでにリザーブされたRTスロットの数)に基づいて選ばれる。
降格したパケットが送信できなかった場合、再び昇格し、順番が再び設定される。
RAMを待機してタイムアウトになる場合、順番が減じられる。その結果1に達したら、そのステーションは新たなプライマリステーションとなる。
上記の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実施することができることは当業者であれば理解できよう。本発明の実施形態に関連して説明したモジュール及び機能は、全体的または部分的に、本発明の実施形態に関連して説明した方法の通りに動作するように適切にプログラムされたマイクロプロセッサまたはコンピュータによって実現することができる。本発明の実施形態を実現する装置は、例えば、本発明の実施形態で説明したリアルタイム送信を実行することが可能なように適切にプログラムされたネットワークにおけるノードその他の構成要素を含む。
本発明の実施の一形態として、データキャリアに格納されるか、あるいは他の方法で記録媒体もしくは伝送リンクといった何らかの物理的手段によって具現化されたコンピュータプログラムであって、上記実施形態に従ってコンピュータを動作させることを可能にするコンピュータプログラムが提供される。
本発明の実施形態は、例えばネットワークのノード若しくはネットワークの他のエンティティであって上述したトラフィックスケジューリング機構に従って動作するようにプログラムされたものによって実施することができる。
従来技術によるスケジューリング方法の説明図である。 従来技術による図1Aのスケジューリング方法の問題点の説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法の説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法の説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法における時間フレーム構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法におけるRTスロットの再利用の説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法における時間フレーム構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法におけるBEパケットのプッシングの説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法における時間フレーム構造の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態によるスケジューリング方法のフロー図である。

Claims (16)

  1. 無線ネットワークにおいてトラフィックをスケジューリングする方法であって、前記無線ネットワークが、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
    プライマリリアルタイムステーションがリアルタイムアクセスマーカを周期的に送信して、それによりラウンドを定めるステップと、
    前記ネットワーク内でリアルタイムトラフィックを送信しようとする各ステーションにシーケンス番号を割り当てるステップと、
    あるステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定め、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるステップと、
    リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするステップと、
    前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信するプライマリステーションが既に存在していると前記ステーションが判断した場合には、前記ステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するステップと
    を含む方法。
  2. 前記オーバーヒアリングの結果、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションがまだ存在していないと前記ステーションが判断した場合には、当該ステーションが、前記プライマリステーションの役割を引き継ぐとともに、リアルタイムアクセスマーカの送信を開始するステップを更に含む請求項1に記載の方法。
  3. ラウンドにつき最大数のRTスロットを各ステーションに割り当てるステップと、
    あるステーションに割り当てられたシーケンス番号と当該ステーションが送信することを許されたRTスロットの数とに基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定された一連のバックオフ時間を定め、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるステップと
    を更に含む請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記リアルタイムアクセスマーカは、前記ネットワークにおいてリアルタイムトラフィックを現在送信しているステーションの数と、各ステーションがリザーブしたRTスロットの数とについての情報を含むものであり、
    既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいて、新たにリアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションに対し、新たなシーケンス番号をインクリメントして割り当てるステップを更に含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. リアルタイムパケットをスケジュールすることができる、リアルタイムトラフィックのために用いられる部分と、ベストエフォートトラフィックのためにリザーブされる部分とに前記ラウンドを分割するステップを更に含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. あるベストエフォートステーションが時間Tを有するラウンドが終了する前に送信を終えず、それにより、次のラウンドの一部であるΔTを占有する場合には、次のリアルタイムアクセスマーカがΔTだけ遅れて送信され、次のラウンドの時間がT−ΔTに短縮される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. あるリアルタイムステーションから送信されるパケットが、当該ステーションのシーケンス番号に基づいて当該パケットに割り当てられたRTスロットを使用しない場合には、後続のステーションが当該RTスロットを引き継ぐステップを更に含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. リアルタイムステーションは、ラウンドにつき定められた数のRTスロットのみを使用するものであり、
    その他のパケットは降格されて、ベストエフォートモードで送信されるものである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 降格されたパケットが所与のラウンド内で送信することができない場合には、当該パケットが次のラウンドで再び昇格される、請求項8に記載の方法。
  10. 新たなリアルタイムステーションがリアルタイムパケットの送信を開始する前に、リアルタイム送信のためにそれまでにリザーブされた時間と、ベストエフォートトラフィックのためにそれまでにリザーブされた時間との和に対して、当該新たなステーションのトラフィックに必要な送信時間を加えた合計時間が、ラウンド時間を超えるかどうかをチェックするステップと、
    前記合計時間が前記ラウンド時間を超える場合には、前記新たなステーションがトラフィックをベストエフォートモードで送信するステップと、
    前記合計時間が前記ラウンド時間を超えない場合には、前記新たなステーションがその他のリアルタイムステーションの中に更なるリアルタイムステーションとして加入することを許可するステップと
    を更に含む請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. リアルタイムアクセスマーカにおける時間フィールドを、そのラウンドにおける最後のRTステーション又はRTパケットの残りのバックオフに相当する時間に設定して、ベストエフォートステーションがリアルタイムステーションに割り当てられているRTスロットを引き継ぐことを避けるステップを更に含む請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. リアルタイムパケットにおける時間フィールドをある時間に設定して、ベストエフォートパケットが、当該リアルタイムパケットまたは後続のリアルタイムパケットに対してリザーブされたRTスロットを捕捉することを避けることができるようにするステップを更に含む請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 無線ネットワークにおいてトラフィックのスケジューリングを実行する装置であって、前記ネットワークは、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
    プライマリリアルタイムステーションがリアルタイムアクセスマーカを周期的に送信して、それによりラウンドを定めるための手段と、
    前記ネットワークにおいてリアルタイムトラフィックを送信しようとする各ステーションに対してシーケンス番号を割り当てる手段と、
    あるステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから当該ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定めて、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定める手段と、
    リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするための手段と、
    前記オーバーヒアリングの結果、前記ステーションが、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションが既に存在していると判断した場合には、前記ステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するための手段と
    を備える装置。
  14. 無線ネットワークにおいてトラフィックのスケジューリングを実行するリアルタイムステーションであって、前記ネットワークは、リアルタイムトラフィックを送信しようとするリアルタイムステーションと、ベストエフォートトラフィックを送信するベストエフォートステーションとを含むものであり、
    プライマリリアルタイムステーションが周期的に送信するリアルタイムアクセスマーカを受信して、それによりラウンドを定めるモジュールと、
    前記ネットワーク内でリアルタイムトラフィックを送信しようとする前記リアルタイムステーションに対してシーケンス番号を割り当てるモジュールと、
    前記ステーションに割り当てられたシーケンス番号に基づいて、ラウンドが開始してから前記ステーションがパケットを送信するまでの固定されたバックオフ時間を定めて、それによりリアルタイムパケットが異なるリアルタイムステーションにより送信される順番を定めるためのモジュールと、
    リアルタイムトラフィックを送信しようとするステーションが、所定の時間にわたってトラフィックをオーバーヒアリングするためのモジュールと、
    前記オーバーヒアリングの結果、前記ステーションが、リアルタイムアクセスマーカを送信しているプライマリステーションが既に存在していると判断した場合には、前記リアルタイムステーションが、既にリアルタイムトラフィックを送信しているリアルタイムステーションの数に基づいてシーケンス番号を推定するためのモジュールと
    を備えるリアルタイムステーション。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を更に備える請求項13または14に記載の装置。
  16. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法のステップをコンピュータに実行させるコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム。
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