JP2007074377A - 伝送速度制御装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 QoSが必要なストリームデータ等を伝送する場合に、実際のデータ伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保でき、伝送路の伝送帯域を効率良く利用可能にする。
【解決手段】 電力線11に親機21及び子機22の複数のPLCアダプタが接続され、PLC論理ネットワーク16が構成される。親機21及び子機22にはそれぞれ中継装置31を介してテレビモニタ、ビデオレコーダなどの電気機器48が接続される。親機21はQoSコントローラの機能を持つ制御端末であり、ネットワーク上において対象データを伝送するための伝送帯域の割り当てを行うとともに、対象データの受信端末側で検出される実際のデータ伝送速度情報を取得し、この検出された実際のデータ伝送速度情報に基づいて対象データに割り当てる伝送帯域を制御する機能を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、動画像や音声のようなストリームデータを伝送する通信ネットワークにおいて用いられる伝送速度制御装置及びこの伝送速度制御装置を有する通信システムに関する。
例えば家庭内等において、パーソナルコンピュータのような情報機器やテレビモニタ、録画装置、画像再生装置、IP(Internet Protocol )電話機などのような様々な電気機器を所定の通信ネットワークを介して互いに通信可能な状態で接続することにより、複数機器間の連係動作を容易に実現可能にするシステムが提案されている。しかし、家庭内等で有線通信によりデータ通信を行う場合には、通常は伝送路として使用するケーブルやコネクタなどの配線を必要な箇所に敷設する必要があるため、通信システムを構築する際に様々な工事が必要になることがある。
一方、家庭内等ではほとんどの場合は商用電源、例えば交流100V(50/60Hz)を使用しているので、この電力を供給するための電力線が家庭内のあらゆる箇所に既に敷設されている。従って、これらの電力線をデータ通信の伝送路に利用できれば、通信用の特別な配線を新たに設ける必要はなく、通信に用いる機器を商用電源のコンセントに差し込むだけで通信経路を確保することが可能になる。
このような電力線を通信に利用する電力線通信の技術(PLC:Power Line Communication)については、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。また現状では、国内外においては、所定の周波数帯域(例えば2MHz〜30MHz)において、様々なメーカにおいて研究や開発が進められている。具体的には、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方式のように複数の副搬送波を用いてマルチキャリア信号を生成し、マルチキャリア信号を電力線で伝送することが想定されている。
ところが、屋内における電力線の配線は非常に複雑であり、しかも建物毎に大きく状況が異なっており、場所によって伝送路としての性能が大きく異なる。更に、この電力線に接続される電気機器の種類も多岐にわたるため、様々なノイズが発生する可能性があり、インピーダンスの変動も生じやすい。そのため、電力線を利用して通信する場合には、専用の有線伝送路を用いて通信する場合と比べて、所望の通信速度が得られなかったり、S/N(信号電力対雑音電力比)の低下により通信品質が悪化する可能性がある。
そこで、電力線通信においては、送信側と受信側の端末間の伝送経路において、通信開始前や通信中の所定タイミングごとなどに伝送路推定を行ってS/Nなどの伝送経路の状態(伝送路特性)を測定し、利用可能な範囲において最大の伝送速度(ビットレート)が得られるように、伝送パラメータを設定する。このとき、伝送パラメータとしては、マルチキャリア信号の各キャリアにおける変調度(データ重畳度)を決定し、伝送経路の状態が良好な場合は変調度を上げて単位時間あたりのデータ伝送量を多く(ビットレートを大きく)し、伝送経路の状態が悪い場合は変調度を下げて単位時間あたりのデータ伝送量を少なく(ビットレートを小さく)する。これにより、通信時のエラーレートを所定値以下に抑えることができる。
一方、家庭内等においてネットワークを介して様々な電気機器を互いに接続し、動画像や音声のようなストリームデータを伝送する場合は、データが途切れないように伝送品質QoS(Quality of Service)を確保する必要がある。電力線通信においてQoSを確保するためには、例えばTDMA(Time Division Multiple Access)方式を用いて、ストリームデータ伝送用に最大伝送速度を考慮して所定の時間幅を占有させて割り当てるなど、伝送帯域の帯域保証を行うようにする。
しかしながら、ストリームデータ等の特定のデータ伝送についてQoSを確保するために、そのデータの最大伝送速度に基づいて固定的に伝送帯域を割り当てて帯域保証を行うと、実際に大量のデータが伝送されていないタイミングでも必要以上に伝送帯域が確保されることになる。伝送路において利用可能な伝送帯域には限りがあるため、他にQoSが必要なデータを伝送したくても、伝送帯域が足りなくて割り当てられず、データ伝送ができないようなことが起こり得る。また、電力線通信では、伝送経路の状態が時間により変動して通信品質が悪化することがあるので、QoSが必要なデータを伝送するために最大伝送速度によって固定的に伝送帯域を確保していると、伝送経路の状態悪化によって他のデータを十分に伝送できなくなることも起こり得る。
特開2000−165304号公報
上述したように、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、QoSを確保するために最大伝送速度に基づいて固定的に伝送帯域を割り当てて帯域保証を行うと、伝送帯域に無駄が生じ、他のデータを伝送できなくなるなどの不具合が生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、実際のデータ伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保することができ、限られた伝送路の伝送帯域を効率良く利用することが可能な伝送速度制御装置及び通信システムを提供することを目的とする。
本発明の伝送速度制御装置は、ネットワーク上の伝送経路を介して端末間を伝送するデータの伝送速度を制御する伝送速度制御装置であって、前記伝送経路において前記データを伝送するための伝送帯域を割り当てる伝送帯域割り当て手段と、前記伝送帯域割り当て手段により割り当てられた伝送帯域で伝送されるデータの伝送速度を示す伝送速度情報を取得する伝送速度情報取得手段と、前記伝送速度情報取得手段が取得した伝送速度情報に基づき、前記伝送帯域割り当て手段により割り当てられた伝送帯域を制御する伝送帯域制御手段とを備えるものである。
上記構成により、伝送速度情報に基づいて伝送するデータに割り当てる伝送帯域を制御することによって、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、伝送されるデータの伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保することができる。このため、例えば残りの伝送帯域を他のデータ伝送に利用できるなど、限られた伝送路の伝送帯域を効率良く利用することが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記伝送速度情報取得手段は、前記伝送速度情報を、伝送される前記データを受信する端末から取得するものとする。
上記構成により、実際の伝送速度を示す伝送速度情報を取得することが出来るので、伝送経路の実際の状態を反映させて、伝送帯域を制御することが出来る。特に、電力線などの不安定な伝送経路を用いる場合では、伝送経路の状態変化(つまり伝送路特性の変化)に関係なく、その時点の伝送経路の状態を反映されることが出来る。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の所定時間あたりの平均値に基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整するものとする。
上記構成により、伝送速度の所定時間あたりの平均値に基づいて伝送帯域を調整することで、伝送されるデータの伝送速度が変動する場合でも、実際の伝送速度情報に基づいて必要十分な量の伝送帯域を割り当てることが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の所定期間ごとの平均値、最小値、最大値の少なくとも一つに基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整するものとする。
上記構成により、伝送速度の所定期間ごとの平均値、最小値、最大値の少なくとも一つに基づいて伝送帯域を調整することで、伝送されるデータの伝送速度が変動する場合でも、実際の伝送速度情報に基づいて必要十分な量の伝送帯域を割り当てることが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の瞬時値に基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整するものとする。
上記構成により、伝送速度の瞬時値に基づいて伝送帯域を調整することで、特に短い時間で伝送されるデータの伝送速度が変動する場合でも、実際の伝送速度情報に基づいて必要十分な量の伝送帯域を割り当てることが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記データは、マルチキャスト通信により複数端末に伝送するデータであり、前記ネットワークは、前記データのマルチキャスト−ユニキャスト変換を行ってユニキャスト通信によりデータ伝送を行うユニキャスト伝送経路を含み、前記伝送帯域制御手段は、前記ユニキャスト伝送経路を含む伝送経路において割り当てられた伝送帯域で伝送されるデータの伝送速度情報に基づき前記伝送帯域を制御するものとする。
上記構成により、マルチキャスト通信によりデータ伝送を行う場合に、マルチキャスト−ユニキャスト変換を行ってユニキャスト通信によりデータ伝送を行うユニキャスト伝送経路において伝送帯域を制御することで、各伝送経路において最適なパラメータを設定して適量の伝送帯域を割り当てることができ、データ伝送をより効率良く行うことが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記ネットワークは、少なくとも一部にTDMA方式を用いた複数のデータ伝送が可能な通信リンクを確立する伝送方式によりデータ伝送を行うものであり、前記伝送帯域制御手段は、前記データを伝送する通信リンクに割り当てるタイムスロットの時間幅の大きさによって前記伝送帯域を制御するものとする。
上記構成により、TDMA方式で割り当てたタイムスロットの時間幅を調整することで伝送帯域を制御することができ、伝送されるデータの伝送速度に応じた適量の伝送帯域を割り当てることが可能となる。
また、本発明は、上記の伝送速度制御装置であって、前記伝送帯域制御手段は、前記データの伝送がなされていない場合に、前記通信リンクに割り当てたタイムスロットを開放するものとする。
上記構成により、伝送されるデータの伝送速度がゼロとなって実際にデータ伝送がなされていない場合に、割り当てたタイムスロットを開放することによって、伝送帯域を他のデータ伝送に利用できるようになるため、ネットワークの伝送経路全体の伝送帯域を効率良く利用することが可能となる。
また、本発明は、上記いずれかの伝送速度制御装置であって、前記データはストリームデータであるものとする。
また、本発明は、上記いずれかの伝送速度制御装置であって、前記伝送経路は電力線であるものとする。
また、本発明は、上記いずれかに記載の伝送速度制御装置を有する制御端末と、前記制御端末の機能を含むかまたは他の端末であり、前記データを送信する送信端末と、前記制御端末の機能を含むかまたは他の端末であり、前記送信端末から前記データを受信し、受信する前記データの伝送速度を検出し、検出した伝送速度を伝送速度情報として通知する伝送速度検出手段を有する受信端末と、を備える通信システムを提供する。
上記構成により、受信端末で検出した伝送速度を示す伝送速度情報に基づいて送信端末から伝送するデータに割り当てる伝送帯域を制御することによって、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、実際の伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保することができ、データ伝送を効率良く行うことが可能となる。
本発明によれば、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、実際のデータ伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保することができ、限られた伝送路の伝送帯域を効率良く利用することが可能な伝送速度制御装置及び通信システムを提供できる。
本実施形態では、家庭内に配設された電力線を伝送路として利用して電力線通信(PLC:Power Line Communication)を行うPLCネットワークを構築し、動画像や音声などのストリームデータを伝送する場合の構成例を示す。
図1は本発明の実施形態に係る伝送速度制御装置を含む通信システムの構成例を示す図である。家屋10の内部には、商用電力を供給する電力線11が配設され、各部屋に電力線11と接続されたACコンセント41A〜41Fが設けられている。ACコンセント41A〜41Fには複数の端末が設けられ、ここでは、ACコンセント41A〜41Fに、それぞれ電力線通信装置の機能を内蔵したPLCアダプタ20A〜20Fが接続されている。そして、PLCアダプタ20Aには動画像の記録再生を行うHDD(ハードディスクドライブ)レコーダ42が接続され、PLCアダプタ20BにはVoIP(Voice over Internet Protocol)通信を用いたIP電話の通話を行うIP電話機44が接続され、PLCアダプタ20CにはIPネットワークを介して撮影画像を伝送するIPカメラ46が接続される。また、PLCアダプタ20Dには高解像度プラズマテレビなどのテレビ装置43が接続され、PLCアダプタ20EにはIP電話機45が接続され、PLCアダプタ20Fにはパーソナルコンピュータ(PC)47が接続されている。
また、PLCアダプタ20AとHDDレコーダ42との間、PLCアダプタ20BとIP電話機44との間、PLCアダプタ20CとIPカメラ46との間、PLCアダプタ20Dとテレビ装置43との間、PLCアダプタ20EとIP電話機45との間、PLCアダプタ20Fとパーソナルコンピュータ47との間は、それぞれイーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)などの通信インタフェースを介して接続されている。これらにより、電力線11を共通の伝送路として用いてデータ伝送を行うローカルな通信網であるPLCネットワーク15が構成されている。
図1の構成において、HDDレコーダ42で再生される高解像度の映像情報を配信してテレビ装置43で表示する場合は、その動画像のストリームデータをPLCアダプタ20A−ACコンセント41A−電力線11−ACコンセント41D−PLCアダプタ20Dの経路で伝送する。また、IP電話機44とIP電話機45との間でVoIP通信による音声通話を行う場合は、通話音声のストリームデータをPLCアダプタ20B−ACコンセント41B−電力線11−ACコンセント41E−PLCアダプタ20Eの経路で伝送する。更に、IPカメラ46で撮影した被写体画像をパーソナルコンピュータ47で監視する場合は、撮影画像データをPLCアダプタ20C−ACコンセント41C−電力線11−ACコンセント41F−PLCアダプタ20Fの経路で伝送する。なお、IPカメラ46による撮影画像データは、高解像度、高フレームレートの動画像を伝送する場合は上記と同様にストリームデータとして伝送することもできるし、低解像度で構わない場合は一般のIPパケットデータとして伝送すればよい。
PLCネットワーク15では、互いに通信を行う複数の端末の間で、親機となる端末と、その他の子機となる端末とを設定し、親機の制御の元でネットワーク上の通信制御を行う。図1の構成例では、PLCアダプタ20A〜20Fの中の1つの端末が親機となり、他の端末が子機となる。親機は、ネットワーク上の通信制御機能の一つとして、PLCネットワーク15のQoS(Quality of Service)を制御するQoSコントローラの機能を有し、伝送速度制御装置として機能する。この親機は、制御情報を含み通信タイミングをとるためのビーコンを一定周期でPLCネットワーク15に送信し、ビーコン間の1周期の期間において特定の端末間で確立された通信リンクに対して伝送帯域を割り当てる伝送帯域予約などを行い、PLCネットワーク15のQoSを制御する。図1においては、HDDレコーダ42からテレビ装置43への高解像度の動画像配信(HDビデオストリーミング)による動画像データの伝送や、IP電話機44とIP電話機45との間でのVoIP通信による通話音声データの伝送など、ストリームデータの伝送には、受信側でデータが途切れないように、そのデータに必要とされるデータ伝送速度に応じて所定のQoSを確保する必要がある。
例えば、ハイビジョンの映像コンテンツ伝送では最大で24Mbps、テレビ放送の映像信号伝送では最大で6Mbps、VoIP通信によるIP電話の通話信号伝送では64K×2で128Kbps、楽曲などのオーディオコンテンツ伝送では384K+706K×7で5.20Mbpsなど、伝送するデータ(コンテンツ)の種別毎に、QoSを確保するのに必要な伝送帯域を割り当てる。伝送帯域は、上記のように伝送するデータ種別によって必要な帯域幅が異なっている。
図2は本実施形態の伝送速度制御装置を含むPLCネットワークの概略構成を示すブロック図である。電力線11には複数のPLCアダプタ21、22、22、…が接続され、親機21として機能する端末と、子機22として機能する端末がそれぞれ設定される。これらの親機21及び子機22により1つのPLC論理ネットワーク16が構成される。このPLC論理ネットワーク16(破線枠内)において、親機21が伝送速度制御装置の機能を実現する。なおここでは図示しないが、共通の電力線に接続された複数の端末によって複数のPLC論理ネットワークを構成することも可能である。
親機21及び子機22には、それぞれイーサネットハブなどの中継装置31が接続され、この中継装置31を介してテレビモニタ、ビデオレコーダ、電話機、パーソナルコンピュータなどの電気機器48が接続される。ここで、親機21−子機22間あるいは子機22−子機22は電力線通信によってデータ伝送が行われ、親機21及び子機22−中継装置31−電気機器48間は、イーサネット(登録商標)などの通信インタフェースによってデータ伝送が行われる。
親機21は、伝送速度制御装置としてQoSコントローラの機能を持つ制御端末であり、PLC論理ネットワーク16内に1台のみ必ず存在し、(1)ネットワーク内の端末情報の管理、(2)伝送帯域予約の受け付けとスケジューリング、(3)一定周期でビーコンを送信し、各端末にスケジュールを通知、などの制御処理を行う。一方、子機22は、ネットワーク上に送信されたビーコンに記載されたスケジュールに従って通信を行う。このようにPLCネットワークでは、親機21による集中制御方式で通信制御を行いながら、親機21−子機22間あるいは子機22−子機22間で通信が可能となっている。
図3は本実施形態に係るPLCネットワークにおける伝送帯域割り当ての動作例を示すタイムチャートである。
PLCネットワークでは、図3に示すように、一定周期(例えば50msec)で親機21から定期的にビーコンBが送信され、このビーコンBの1周期(以下、ビーコン周期という)において、親機21によるスケジューリングに基づいて端末間でデータが送受信される。このとき、各端末間で確立された通信リンクの中で、ストリームデータなどのQoSを確保する必要があるデータ伝送用の通信リンクについては、QoSコントローラである親機21により必要な伝送帯域の割り当てが設定され、その通信リンクで使用する時間幅(タイムスロットの幅)によって伝送帯域が決定される。なお、本実施形態では、後で詳述するように、伝送するデータに必要な最大伝送速度だけでなく、実際のデータ伝送速度に応じて伝送帯域を調整する。
ビーコン周期の中は、前半に割り当てられたインテリジェントTDMA(Time Division Multiple Access )方式によるコンテンションフリー期間CFPと、後半に割り当てられたCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式によるコンテンション期間CPとに分かれている。すなわち、ビーコン周期毎に、コンテンションフリー期間CFPとコンテンション期間CPとが混在する構成となっている。コンテンションフリー期間CFPでは、インテリジェントTDMA方式により、通信リンクごとに時間幅可変のタイムスロットが設定され、各タイムスロットにおいてデータが伝送される。帯域確保が必要な動画像や音声などのストリームデータを伝送する通信リンクには、コンテンションフリー期間CFPにおいて該当データの伝送速度に応じて所定量の伝送帯域が割り当てられ、QoSが確保される。コンテンション期間CPでは、各端末から発生する通信要求に基づき、CSMA/CA方式によって任意のタイミングでデータが伝送される。帯域確保が不要なPCデータの転送や制御情報の伝送など、リアルタイムの伝送や連続的な伝送を必要としないデータパケットは、コンテンション期間CPにおいて随時伝送される。このようなデータ伝送方式の構成により、ストリームデータなどのQoSを確保して連続的に伝送するデータと、PCデータなどの随時伝送するデータとを並行して同時に伝送することができる。
図3に示す例では、コンテンションフリー期間CFPにおいて、3つの通信リンク#1、#2、#3に対して、それぞれ通信リンク#1のためのタイムスロット、通信リンク#2のためのタイムスロット、通信リンク#3のためのタイムスロットが割り当てられている。例えば、通信リンク#1は、図1の通信システムにおけるHDDレコーダ42とテレビ装置43との間で動画像データを伝送するためのリンクに相当し、通信リンク#2は、IP電話機44とIP電話機45との間で通話音声データを伝送するためのリンクに相当する。この場合、タイムスロットの時間幅が大きいほど伝送帯域が広くなる。
親機21は、コンテンションフリー期間CFPの中に割り当てる各通信リンクのタイムスロットのスケジュールに関する情報を、ビーコンBに含めて送出する。従って、PLCネットワーク上の各端末(親機21及び子機22)は、ビーコンBの現れたタイミングとそれに含まれる情報により、自端末が通信を行う特定端末との通信リンクにおいて利用可能なタイムスロットを知ることができ、自端末に割り当てられたタイムスロットの時間(すなわち伝送帯域)を使用してデータ通信を行う。
なお、実際に利用可能な伝送帯域の大きさは、タイムスロットの時間幅だけでなく、各通信リンクが実際の通信で使用する変調方式などによって定まる最大ビットレートに応じて変化する。図4は本実施形態に係るPLCネットワークにおけるデータ重畳度の具体例を示す模式図である。
PLCネットワーク15の伝送路においては、PLCアダプタ20A〜20Eの各端末間の伝送経路毎の状態が異なるため、伝送経路毎に異なる伝送パラメータ(例えば、変調方式を示す変調パターンなど)を設定する。伝送パラメータに対応するものとして、図4では周波数軸上におけるマルチキャリア信号の各サブキャリア周波数に対する変調度(データ重畳度に相当する)を伝送経路毎に表している。この伝送パラメータによって単位時間の通信能力、すなわち最大ビットレートが定まる。
このようなPLCネットワーク15では、各端末間の伝送経路において、通信開始前や通信中の所定タイミングごとなどに伝送路推定を行ってS/Nなどの伝送経路の状態(伝送路特性)を測定し、利用可能な範囲において最大の伝送速度(ビットレート)が得られるように、伝送パラメータを設定する。例えば、伝送経路のノイズが少なくてS/Nが大きく取れる良好な環境では、例えば「256QAM」や「16QAM」のように変調度の高い変調方式を採用し、ノイズが多くて十分なS/Nが得られない環境では、例えば「4QAM」や「2PAM」のように変調度の低い変調方式を採用する。また、検出されたノイズの状態などに応じて、予め用意された多数のサブキャリアの中で実際の通信で使用するサブキャリアと使用しないサブキャリアとを決定する。これにより、各端末間の伝送経路毎に異なる伝送パラメータが設定される。
上述したQoSコントローラの機能を持つ親機は、端末間の特定の通信リンクに対してタイムスロットの時間幅の割り当てを制御することによって、上記のように各端末の伝送経路毎に設定された最大ビットレートの範囲内で、伝送帯域が適量に調整されて確保される。
図5は本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域割り当て処理の動作手順を示すシーケンス図である。ここでは、前記親機21に対応する伝送速度制御装置としてのQoSコントローラ25、前記子機22の中のデータ送信側の送信端末20T、データ受信側の受信端末20Rの3つの端末を用いて説明する。伝送帯域割り当て処理の動作を説明する。QoSコントローラ25は、伝送速度制御装置として、伝送帯域割り当て手段、伝送速度情報取得手段、伝送帯域制御手段の各機能を実現するものである。具体的には、後述するPLC集積回路(PLC LSI)131のMAC(Communication・Media Access Control layer)ブロック131Aが、伝送帯域割り当て手段、伝送速度情報取得手段、伝送帯域制御手段として機能する。
送信端末20Tのアプリケーションプログラムがストリームデータの送信を開始しようとする場合には、上位レイヤAPP(アプリケーション)から下位レイヤMAC(Media Access Control)に対して、ストリームデータの送信要求が送出される(S11)。ここでは、最大伝送速度20Mbpsのストリームデータを伝送する場合を示す。動画像や音声などのストリームデータは、リアルタイム性や連続性が重要である場合が多く、データ伝送時に途切れが無いように伝送路においてそのデータに必要な伝送速度で伝送可能な伝送帯域を確保しなければならない。そこで、送信端末20Tでは、下位レイヤMACにおいて、送信対象のストリームデータの種別に応じて、必要な伝送帯域(ここでは20Mbps)を確保するための帯域予約要求を行う(S12)。この帯域予約要求は、QoSコントローラ25の下位レイヤMACに通知される。
QoSコントローラ25は、送信端末20Tからの帯域予約要求を受信すると、要求された伝送帯域の大きさに応じて、該当する通信リンクに対するタイムスロットの時間幅を割り当てるスケジューリングを実施する(S13)。このとき、図3に示したように通信リンク毎にタイムスロットを割り当てる。勿論、要求された伝送帯域を必ず確保できるとは限らないので、帯域予約応答として、帯域確保に成功したか否かを送信端末20Tに通知する(S14)。
なおこのとき、QoSコントローラ25が帯域確保を行う際には、前述のように伝送経路毎の最大ビットレートを把握する必要がある。このため、事前に送信端末20Tと受信端末20Rとの間で通信を行って使用する伝送経路における伝送路推定を行い、伝送路推定の結果に基づいて決定された最大ビットレートの情報が受信端末20RからQoSコントローラ25に通知される。
そして、送信端末20Tにおいて、下位レイヤMACで帯域予約応答を受信すると、下位レイヤMACから上位レイヤAPPに対して帯域確保の可否結果を通知して確認を行う(S15)。帯域確保に成功した場合は、送信端末20Tから受信端末20Rへストリームデータの送出が開始される(S16)。上記のような処理を実施することにより、通信リンク毎に必要とされる伝送帯域を事前に割り当てることができる。
しかし、実際にストリームデータを伝送する際には、単位時間に伝送されるデータの伝送量が不定であり、ストリームデータの種別による最大伝送速度に応じて確保された伝送帯域全部を常に使用することはあまりない。あるタイミングにおいては、割り当てられた伝送帯域の一部分だけしか実際には使用されず、余っている伝送帯域が存在することがある。そこで、本実施形態では、実際のデータ伝送速度を検出し、データ伝送速度に応じて割り当てた伝送帯域を調整する。
受信端末20Rは、送信端末20Tとの間の通信リンクにおいて伝送されるストリームデータについて、実際のデータの伝送速度(以下、実伝送速度という)を検出する(S17)。このとき、一定の時間内にどれだけの情報量のデータを受信したかを検出する。そして、検出した伝送速度を示す伝送速度情報をQoSコントローラ25に通知する(S18)。
このように、伝送速度を受信端末が検出するので、QoSコントローラ25は、実際の伝送速度を示す伝送速度情報を取得することが出来る。こうすることで、特に、電力線などの不安定な伝送経路を用いる場合では、伝送経路の状態変化(つまり伝送路特性の変化)に関係なく、その時点の伝送経路の状態を反映させることが出来る。
なお、伝送速度は必ずしも受信端末が通知する必要はなく、例えば、送信端末20Tと受信端末20Rとの間の伝送経路において、受信端末20Rの近くに設けられた端末が(例えば、受信端末20RであるPLCアダプタと同じコンセントに接続された他のPLCアダプタが)、受信端末20Rの代わりに伝送速度を検出して、QoSコントローラ25に通知してもよい。この場合、受信端末20R宛のパケットを受信する必要があるので、受信端末20Rは、端末に対して、予め、変調方式を示す変調パターンなどの伝送パラメータを送信しておけばよい。
QoSコントローラ25は、受信端末20Rから通知されたデータ伝送速度情報を取得し、この伝送速度情報に基づいて、伝送帯域制御を実施する(S19)。このとき、該当するストリームデータの通信リンクに割り当てた伝送帯域で伝送可能な伝送速度と実伝送速度とを比較し、伝送帯域の大きさがデータ伝送速度に比べて所定値以上大きすぎる場合には、割り当てる伝送帯域を小さい値に変更する。実際の処理としては、割り当てたタイムスロットの時間幅を小さくし、使用されない無駄なタイムスロットを開放する。
なお、割り当てた伝送帯域で伝送可能な伝送速度は、QoSコントローラ25が予め格納している、伝送帯域に対応した伝送速度のテーブルから読み出してもよく、あるいは、伝送帯域と伝送速度の関係を示す所定の関係式を準備しておき、この関係式に基づいて、割り当てた伝送帯域から伝送速度を演算してもよい。
また、伝送帯域を調整した後に、実伝送速度が大きくなってより多くの伝送帯域を必要とする場合には、割り当てる伝送帯域を大きな値に変更する。実際の処理としては、割り当てたタイムスロットの時間幅を大きくし、広い伝送帯域を確保する。
なお、実伝送速度が所定時間ゼロとなり、データが伝送されず使用されなくなった通信リンクのタイムスロットが生じた場合は、そのタイムスロットを削除して開放するようにしてもよい。これにより、開放された伝送帯域を他の通信リンクのために利用することができ、他に必要とされる伝送帯域を確保できる。
図6は本実施形態において伝送帯域予約の設定入力を行うための設定入力画面の例を示す図である。ユーザは、QoSコントローラの機能を持つ親機となるPLCアダプタにおいて、上述した伝送帯域予約の設定を行うために、PLCネットワーク15内の端末間で伝送するデータの種別、必要な伝送帯域などの設定入力を行う。この際、PLCアダプタに接続したパーソナルコンピュータやテレビ装置などのモニタに図6のような入力画面を表示し、キーなどの操作手段で値や選択指示を入力する。
伝送帯域予約の設定入力画面には、伝送するデータについて伝送速度や遅延時間などの保証すべき値に関するQoSパラメータ81、どの端末からどの端末へデータを伝送するかに関する端末情報82などの入力項目が設けられている。QoSパラメータ81は、マニュアルで伝送帯域などの値を直接入力してもよいし、HD(高解像度の動画像)、VoIP(IP電話)などのデータ種別を選択することで事前に設定された適切な値が入力されるようにすることもできる。このようにデータを伝送する送信元及び受信先の端末とそのデータ種別に関する情報を設定することで、この設定情報に基づいてQoSコントローラにより伝送帯域の割り当てが行われる。
図7は本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第1例を示すタイムチャートである。第1例は、所定時間あたりの平均の実伝送速度を用いて伝送帯域を調整する動作例である。
この第1例では、実伝送速度V1として、所定時間(例えば0.5sec)あたりのデータ伝送速度(伝送されたデータの情報量)の平均値を用いて伝送帯域制御を行う。所定時間として0.5sec以上を設定することで、ハイビジョン画像のバッファリングとして一般に必要とされる500msのデータ量を確保することが出来る。平均の実伝送速度は、受信端末20RまたはQoSコントローラ25において算出する。この場合、QoSコントローラ25は、平均値の実伝送速度V1に応じて、送信端末20Tと受信端末20R間の該当する通信リンクに割り当てる伝送帯域V2を、次のように決定する。なお、伝送帯域V2の初期値V0としては、伝送するデータの最大伝送速度に基づき、利用可能な最大値を割り当てて設定する。
V2=V1+ΔV
ΔV:V1の値に見合った余裕分の値
従って、図7に示すように、所定時間あたりの平均の実伝送速度V1に応じて、実伝送速度V1が変化すると多少遅れて追従するように伝送帯域V2が制御される。
図8は本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第2例を示すタイムチャートである。第2例は、実伝送速度をモニタして所定期間毎に伝送帯域を調整する動作例である。
この第2例では、実伝送速度V1を継続してモニタし、所定期間T1(例えば0.5sec)内のデータ伝送速度の平均値、最小値、最大値などを用いて、所定期間T1毎に伝送帯域制御を行う。この場合、QoSコントローラ25は、所定期間T1が終了する毎に、期間内の実伝送速度V1の平均値、最小値、最大値などによって伝送速度の値と揺らぎを考慮し、次のように伝送帯域V2を決定する。
V2=(所定期間T1内のV1の平均値又は最小値又は最大値)+ΔV
ΔV:V1の値と変動(揺らぎ)に見合った余裕分の値
従って、図8に示すように、所定期間T1毎に、実伝送速度V1に応じて伝送帯域V2が階段状に制御される。
図9は本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第3例を示すタイムチャートである。第3例は、実伝送速度に応じて伝送帯域を常時調整する動作例である。
この第3例では、実伝送速度V1として、データ伝送速度の瞬時値を用いて短期間(例えば100msec)毎に常時伝送帯域制御を行う。この場合、QoSコントローラ25は、瞬時値の実伝送速度V1に応じて、次のように伝送帯域V2を決定する。
V2=V1+ΔV
ΔV:V1の値と変動(揺らぎ)に見合った余裕分の値
従って、図9に示すように、その時点の実伝送速度V1に連動して、伝送帯域V2が連続的に制御される。
上記のようにQoSコントローラ25が伝送帯域制御を行うことにより、ストリームデータの実伝送速度に対応した適量の伝送帯域を、そのデータを伝送する通信リンクごとに確保することができる。しかも、実際に伝送されるデータの単位時間あたりの情報量の変化に応じて、割り当てる伝送帯域の大きさを調整して必要最小限に抑制できるので、伝送経路における限られた伝送帯域を有効に利用できる。例えば、実際に伝送されるデータの情報量が少なくて確保した伝送帯域に余裕がある場合に、伝送帯域を小さくすることで、他の通信リンクのために伝送帯域を確保できる。
図1に示した本実施形態の通信システムの構成では、PLCアダプタ20A〜20Fのいずれかを親機に設定してQoSコントローラの機能を持つ制御端末として動作させ、このQoSコントローラによって特定の端末間の通信リンクの伝送帯域の割り当て及び制御を行う。この場合、各通信リンクで伝送するデータの種別に応じて、初期状態では該当データの最大伝送速度に基づいて伝送帯域を割り当てるとともに、実際のデータ伝送速度に応じて伝送帯域の大きさを制御する。これにより、実際の伝送環境に合わせて最適な必要最小限の伝送帯域を確保することができ、ネットワーク全体で効率良く伝送帯域を利用できる。
特に、電力線のような伝送環境では、電力線にインピーダンスの低い電気機器(例えば充電器)が接続されたり、電力線に接続されるインバータ機器が起動されたりすることで、伝送路特性が大きく変化する場合があるが、本発明では、伝送路特性がどのような変化しても、実際の伝送速度に応じて伝送帯域を制御するので、電力線のような不安定な伝送経路を利用した通信方式、即ち電力線通信に好適である。
図10は本実施形態の伝送速度制御装置を含む通信システムの他の構成例を示す図である。図10の構成例は、マルチキャストのデータ配信を行う場合のネットワーク構成を示したものである。
PLCネットワーク55には、複数のPLCアダプタ50A〜50Eが接続されている。PLCアダプタ50Aには、コンテンツを配信するコンテンツサーバ60が接続されている。このコンテンツサーバ60は、例えば動画像や音声などのコンテンツを蓄積し、任意の配信先の端末に対してマルチキャストのストリームデータとして配信する。PLCアダプタ50Bには、映像信号の受信、中継、記録などを行うSTB(セットトップボックス)61及びテレビ装置62が、PLCアダプタ50DにはSTB63及びテレビ装置64がそれぞれ接続されている。また、PLCアダプタ50Eにはパーソナルコンピュータ65が接続されている。
また、PLCアダプタ50Aとコンテンツサーバ60との間、PLCアダプタ50BとSTB61との間、PLCアダプタ50DとSTB63との間、PLCアダプタ50Eとパーソナルコンピュータ65との間は、それぞれイーサネット(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)などの通信インタフェースを介して接続されている。
ここで、コンテンツサーバ60と接続されるPLCアダプタ50Aを、QoSコントローラの機能を持つ制御端末である親機とし、他のPLCアダプタ50B〜50Eを一般端末である子機とする。また、STB61及びSTB63はコンテンツサーバ60からのマルチキャストデータの配信を受けるマルチキャストグループメンバーであり、パーソナルコンピュータ65はマルチキャストデータを受信しないマルチキャストグループ非メンバーであるとする。
本構成例では、マルチキャスト通信によりデータ配信を行う場合に、配信元の端末であるコンテンツサーバ60から配信先の端末であるSTB61及びSTB63に対して、ストリームデータをIPマルチキャストパケット56として伝送する。IPマルチキャストパケットは、ネットワーク上の分岐点に設けられるルータやハブ、端末などにおいて必要に応じて複製され、複数の宛先に向けて送出されるので、配信元の端末が1回だけデータの送出を行えば、宛先として登録された複数の配信先の端末全てにデータが届くことになる。
一方、PLCネットワーク55上では、それぞれの伝送経路毎の状態が異なるため、各伝送経路で異なる伝送パラメータを設定して通信を行うことになる。このため、データの伝送効率などを考慮すると、必要な伝送経路だけに個別に伝送する方が好ましい。このような事情を鑑み、送信側のPLCアダプタ50Aにおいてデータパケットのマルチキャスト−ユニキャスト変換を行い、PLCネットワーク55内は各伝送経路毎にユニキャスト通信でデータ伝送するようにする。そして、受信側のPLCアダプタ50B、50Dにおいてユニキャスト−マルチキャスト変換を行い、IPマルチキャストパケット56に戻すようにする。
PLCアダプタ50Aでは、コンテンツサーバ60からのIPマルチキャストパケット56を受信すると、マルチキャスト通信のそれぞれの宛先毎に、IPマルチキャストパケット56に宛先情報を含むヘッダ57を付加することでカプセル化(ユニキャストカプセリング)を行い、ユニキャストパケット58を生成する。これによりマルチキャスト−ユニキャスト変換がなされる。受信側のPLCアダプタ50B、50Dでは、それぞれカプセル化されて伝送されたユニキャストパケット58から元のIPマルチキャストパケット56を取り出して復元することで、ユニキャスト−マルチキャスト変換を行う。そして、IPマルチキャストパケット56によるストリームデータをSTB61、63に転送する。
ここで、コンテンツサーバ60から配信するストリームデータは、QoSを確保する必要があるため、制御端末であるPLCアダプタ50Aに設けられるQoSコントローラにより、上記と同様に伝送帯域の割り当て及び制御を行う。これにより、マルチキャスト通信においても、QoSが必要なデータの通信リンクに関して適量の伝送帯域を確保できる。また、実際のデータ通信速度に応じてダイナミックに伝送帯域の大きさを制御することで、データの伝送状態に応じて時間毎に最適な必要最小限の伝送帯域を確保することができ、ネットワーク全体で効率良く伝送帯域を利用できる。特に、マルチキャスト−ユニキャスト変換を行ってユニキャスト通信により個別にデータ伝送を行う場合に、本実施形態の伝送速度制御を適用することで、データの種別及び実際の伝送状態に応じてより効率良くデータ伝送を行うことができる。
図11は本実施形態の伝送速度制御装置の機能を含むPLCアダプタの概略構成を示すブロック図である。図12は図11のPLCアダプタの詳細構成を示すブロック図である。
図11及び図12は、伝送速度制御装置として前述したQoSコントローラの機能を持つPLCアダプタ20の具体的な構成例を示したものである。PLCアダプタ20は、アダプタ本体100と、ACコード101と、液晶などのディスプレイである表示部102と、スイッチなどの操作部103と、イーサネットインタフェース104とを備えて構成される。
ACコード101は、商用電源(例えばAC100V)の電力供給及び伝送路との接続のために、屋内のACコンセント等を介して電力線と接続される。表示部102は、発光ダイオード(LED)、液晶表示素子(LCD)等により構成され、PLCアダプタ20の動作状態等を表示してユーザに知らせるために用いられる。操作部103は、操作入力用のスイッチ等で構成され、PLCアダプタ20の動作モードの切り替えなどの各種操作入力に利用される。イーサネットインタフェース104には、HDDレコーダ、STB、テレビ装置、IP電話機、IPカメラ、パーソナルコンピュータなどの各種電気機器が接続され、他の機器との間でデータ伝送が行われる。
アダプタ本体100の内部には、電源基板110とメイン基板120とが設けられている。電源基板110は、ACコード101を介して商用電源の電力供給を受けて直流電力(DC電力)を生成し、装置内のメイン基板120等へ出力する。また、電源基板110とメイン基板120との間は、直流電力の供給及び各種信号の伝送のために電気的に接続されている。また、メイン基板120には、表示部102及び操作部103並びにイーサネットインタフェース104が接続されている。
電源基板110及びメイン基板120の内部は、図12に示すように構成されている。電源基板110は、AC/DC電源部111と、同期パルス生成部112と、ACカプラ113とを備えている。
AC/DC電源部111は、ACコード101を介して供給される交流100Vの商用電源電力に基づいて、回路動作に必要とされる直流電力(この例ではDC10.5V)を生成する。AC/DC電源部111の内部には、ラインフィルタ、入力整流・平滑部、DC/DC変換部、出力整流・平滑部など、電源電圧を安定化する回路が含まれている。同期パルス生成部112は、電源の交流波形に同期したタイミングを示す信号を同期パルスとして出力する回路である。具体的には、交流波形の電圧がゼロになる各タイミングで周期的にパルスを出力する。ACカプラ113は、結合トランスなどで構成され、ACコード101とメイン基板120との間に設けられるもので、直流電力や比較的周波数の低い電源の交流電力を遮断し、通信用の信号のみを通過させる。
メイン基板120は、制御部121と、PLCフロントエンド122と、イーサネット物理層制御部(Ether PHY IC)123と、表示部及び操作部を含むユーザインタフェース124と、DC/DC変換部125、126とを備えている。
制御部121は、PLC集積回路(PLC LSI)131、RAM(SDRAM)132、ROM(F-ROM)133、クロック信号発生部(TCXO:Temperature Compensated Xtal Oscillator)134を有して構成される。PLC集積回路131は、マイクロプロセッサを主体とするディジタル処理回路が含まれ、MAC(Communication・Media Access Control layer)ブロック131A、及びPHY(Physical layer)ブロック131Bが構成される。RAM132は、読み出し及び書き込みが可能なメモリ、ROM133は読み出し専用のメモリであり、それぞれPLC集積回路131との間でデータのやり取りを行う。ROM133にはPLC集積回路131が必要とするプログラムやデータが予め保持されている。PLC集積回路131は、クロック信号発生部134が生成するクロック信号に同期して順次に必要なプログラムを実行し、電力線通信(PLC)のデータ伝送に関する各種処理など、PLCに必要なモデムの機能を実現する。
PLCフロントエンド122は、制御部121とACカプラ113との間に設けられ、D/A変換部141、送信フィルタ142、送信ドライバIC143、受信アッテネータ144、受信フィルタ145、A/D変換部146を有して構成される。D/A変換部141、A/D変換部146は、破線で示すAFE IC(Analog Front End IC)で構成される。
上記構成において、PLC集積回路131は、PLCアダプタ20に接続された電気機器より送信対象のデータパケットをイーサネットインタフェース及びイーサネット物理層制御部123を介して入力し、この送信データの変調処理を行い、ディジタル信号の送信信号としてOFDM等によるPLCのマルチキャリア信号を生成する。PLC集積回路131より送信信号として出力されるPLCのマルチキャリア信号は、PLCフロントエンド122内のD/A変換部141でディジタル信号に変換された後、送信フィルタ142で所定帯域の信号が通過され、送信ドライバ143で増幅される。そして、このPLCのマルチキャリア信号が電源基板110内のACカプラ113を通って伝送路である電力線11に送出される。
一方、通信相手の他のPLCアダプタ20からPLCのマルチキャリア信号として電力線11に送出された信号は、自端末のPLCアダプタ20のACコード101を通り、電源基板110内のACカプラ113を通ってPLCフロントエンド122にアナログ信号の受信信号として入力される。PLCフロントエンド122に入力されたPLCのマルチキャリア信号は、受信アッテネータ144で信号の振幅が調整され、受信フィルタ145で所定帯域の信号が通過され、A/D変換部146でディジタル信号に変換されてPLC集積回路131にディジタル信号の受信信号として入力される。
PLC集積回路131は、受信信号として入力されたPLCのマルチキャリア信号の復調処理を行って受信データを取得する。得られた受信データは、PLC集積回路131からイーサネット物理層制御部123及びイーサネットインタフェースを介して出力され、PLCアダプタ20に接続された電気機器に送出される。
また、PLC集積回路131は、親機として動作するPLCアダプタにおいては通信制御機能を備えている。すなわち、上述したQoSコントローラの機能として、PLCネットワークに接続された各端末の情報を管理する機能、各通信リンクに対する伝送帯域の割り当て及びデータ伝送速度に応じた動的な調整を行う機能、割り当てた伝送帯域に対応するタイムスロットをスケジューリングする機能、このスケジュール情報を含むビーコン信号を送出する機能、などを有し、これらの機能に関する各種処理を行う。また、子機として動作するPLCアダプタにおいては、PLC集積回路131は、親機によって設定されたスケジューリングに基づいて自端末の通信タイミングを制御する機能を備えている。すなわち、受信信号中のビーコン信号を検出し、ビーコン信号に含まれているスケジュール情報に基づいて自端末が通信に使用するタイムスロットのタイミングを決定する等の処理を行う。
上述したように、本実施形態では、PLCネットワーク上でストリームデータを連続再生するなどのQoSが必要とされるデータを伝送する場合に、QoSコントローラによって、該当するデータを伝送する特定の端末間の通信リンクについて、伝送帯域の割り当て及び制御を行う。このとき、各通信リンクで伝送するデータの種別に応じて伝送帯域を割り当てるとともに、実際のデータ伝送速度に応じて伝送帯域の大きさを制御することによって、実際の伝送環境に合わせて最適な必要最小限の伝送帯域を確保することができる。したがって、限られた伝送帯域を適切に割り当てることができるため、残りの未使用の伝送帯域を他端末のデータ伝送に割り当てる等が可能であり、ネットワーク全体で伝送帯域の効率的な利用が可能になる。
なお、上述した実施の形態では、PLCアダプタが電気機器とは別体の構成の場合について説明したが、PLCアダプタが電気機器と一体の構成であってもよい。即ち、上位のアプリケーション機能を持つ、例えば電話機、ファクシミリ、テレビ電話、パーソナルコンピュータなどの電気機器に、PLCアダプタを内蔵させてもよい。
本発明は、ストリームデータ等のQoSが必要なデータを伝送する場合に、実際のデータ伝送速度に応じて適量の伝送帯域を確保することができ、限られた伝送路の伝送帯域を効率良く利用することが可能となる効果を有し、動画像や音声のようなストリームデータを伝送する通信ネットワークにおいて用いられる伝送速度制御装置及び通信システム等に有用である。
本発明の実施形態に係る伝送速度制御装置を含む通信システムの構成例を示す図 本実施形態の伝送速度制御装置を含むPLCネットワークの概略構成を示すブロック図 本実施形態に係るPLCネットワークにおける伝送帯域割り当ての動作例を示すタイムチャート 本実施形態に係るPLCネットワークにおけるデータ重畳度の具体例を示す模式図 本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域割り当て処理の動作手順を示すシーケンス図 本実施形態において伝送帯域予約の設定入力を行うための設定入力画面の例を示す図 本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第1例を示すタイムチャート 本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第2例を示すタイムチャート 本実施形態の伝送速度制御装置における伝送帯域制御の第3例を示すタイムチャート 本実施形態の伝送速度制御装置を含む通信システムの他の構成例を示す図 本実施形態の伝送速度制御装置の機能を含むPLCアダプタの概略構成を示すブロック図 図11のPLCアダプタの詳細構成を示すブロック図
符号の説明
10 家屋
11 電力線
15、55 PLCネットワーク
20、20A〜20F、50A〜50E PLCアダプタ
20T 送信端末
20R 受信端末
21 親機(QoSコントローラ)
22 子機
25 QoSコントローラ
31 中継装置
41A〜41F ACコンセント
42 HDDレコーダ
43、62、64 テレビ装置
44、45 IP電話機
46 IPカメラ
47、65 パーソナルコンピュータ
48 電気機器
56 IPマルチキャストパケット
57 ヘッダ
58 ユニキャストパケット
60 コンテンツサーバ
61、63 STB(セットトップボックス)
81 QoSパラメータ
82 端末情報
100 アダプタ本体
101 ACコード
102 表示部
103 操作部
104 イーサネットインタフェース
110 電源基板
111 AC/DC電源部
112 同期パルス生成部
113 ACカプラ
120 メイン基板
121 制御部
122 PLCフロントエンド
123 イーサネット物理層制御部
124 ユーザインタフェース
125、126 DC/DC変換部
131 PLC集積回路
132 RAM
133 ROM
134 クロック信号発生部
141 D/A変換部
142 送信フィルタ
143 送信ドライバIC
144 受信アッテネータ
145 受信フィルタ
146 A/D変換部

Claims (11)

  1. ネットワーク上の伝送経路を介して端末間を伝送するデータの伝送速度を制御する伝送速度制御装置であって、
    前記伝送経路において前記データを伝送するための伝送帯域を割り当てる伝送帯域割り当て手段と、
    前記伝送帯域割り当て手段により割り当てられた伝送帯域で伝送されるデータの伝送速度を示す伝送速度情報を取得する伝送速度情報取得手段と、
    前記伝送速度情報取得手段が取得した伝送速度情報に基づき、前記伝送帯域割り当て手段により割り当てられた伝送帯域を制御する伝送帯域制御手段と
    を備える伝送速度制御装置。
  2. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送速度情報取得手段は、前記伝送速度情報を、伝送される前記データを受信する端末から取得する伝送速度制御装置。
  3. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の所定時間あたりの平均値に基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整する伝送速度制御装置。
  4. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の所定期間ごとの平均値、最小値、最大値の少なくとも一つに基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整する伝送速度制御装置。
  5. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送帯域制御手段は、前記伝送速度の瞬時値に基づき、これに余裕分を加算した伝送速度に相当する量に伝送帯域を調整する伝送速度制御装置。
  6. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記データは、マルチキャスト通信により複数端末に伝送するデータであり、
    前記ネットワークは、前記データのマルチキャスト−ユニキャスト変換を行ってユニキャスト通信によりデータ伝送を行うユニキャスト伝送経路を含み、
    前記伝送帯域制御手段は、前記ユニキャスト伝送経路を含む伝送経路において割り当てられた伝送帯域で伝送されるデータの伝送速度情報に基づき前記伝送帯域を制御する伝送速度制御装置。
  7. 請求項1に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記ネットワークは、少なくとも一部にTDMA方式を用いた複数のデータ伝送が可能な通信リンクを確立する伝送方式によりデータ伝送を行うものであり、
    前記伝送帯域制御手段は、前記データを伝送する通信リンクに割り当てるタイムスロットの時間幅の大きさによって前記伝送帯域を制御する伝送速度制御装置。
  8. 請求項7に記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送帯域制御手段は、前記データの伝送がなされていない場合に、前記通信リンクに割り当てたタイムスロットを開放する伝送速度制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の伝送速度制御装置であって、
    前記データはストリームデータである伝送速度制御装置。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の伝送速度制御装置であって、
    前記伝送経路は電力線である伝送速度制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の伝送速度制御装置を有する制御端末と、
    前記制御端末の機能を含むかまたは他の端末であり、前記データを送信する送信端末と、
    前記制御端末の機能を含むかまたは他の端末であり、前記送信端末から前記データを受信し、受信する前記データの伝送速度を検出し、検出した伝送速度を伝送速度情報として通知する伝送速度検出手段を有する受信端末と、
    を備える通信システム。
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