JP2008244169A - センサエレメント - Google Patents

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徹 馬場
Kazushi Kataoka
万士 片岡
Takashi Saijo
隆司 西條
Hisakazu Miyajima
久和 宮島
Takashi Okuto
崇史 奥戸
Koji Goto
浩嗣 後藤
Yoshiyuki Takegawa
宜志 竹川
Yuji Suzuki
裕二 鈴木
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Abstract

【課題】センサ基板とパッケージ用基板との接合時に発生する残留応力の低減が可能なセンサエレメントを提供する。
【解決手段】センサ基板1は、一表面側に、枠状の第1の封止用金属層18が形成され、センシング部と電気的に接続された第1の電気接続用金属層19が形成されている、第1のパッケージ用基板たる貫通孔配線形成基板2は、センサ基板1側の表面に、枠状の第2の封止用金属層28が形成され、貫通孔配線24と電気的に接続された第2の電気接続用金属層29が形成されている。センサ基板1と貫通孔配線形成基板2とは、封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士それぞれに関して活性化された接合表面同士が常温接合され、センサ基板1と第2のパッケージ用基板たるカバー基板3とは、活性化された接合表面同士が、Si−Siの組み合わせで常温接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、赤外線センサ、圧力センサなどのセンサエレメントに関するものである。
近年、チップサイズパッケージ(Chip Size Package:CSP)を有するセンサエレメントとして、ウェハレベルパッケージング技術を利用して形成したセンサエレメントが各所で研究開発されている(例えば、特許文献1参照)。
ここにおいて、上記特許文献1には、図20(a)に示すように、複数のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子211およびMEMS素子211のセンシング部(図示せず)に電気的に接続された金属配線(引き出し電極)217を形成したセンサウェハ210と、金属配線217に電気的に接続される貫通孔配線224およびMEMS素子211を気密封止する空間を形成するための凹所221を形成したパッケージウェハ220とを対向させてから、図20(b)に示すようにセンサウェハ210とパッケージウェハ220とをウェハレベルで貼り合わせることでウェハレベルパッケージ構造体200を形成し、ウェハレベルパッケージ構造体200から個々のセンサエレメントに分割する技術が開示されている。なお、このようにして製造されたセンサエレメントは、センサウェハ210から切り出された部分がセンサ基板(センサ本体)を構成し、パッケージウェハ220から切り出された部分がパッケージ用基板を構成している。
ここで、センサウェハ210におけるパッケージウェハ220との対向面には、各センサエレメントに対応する領域ごとに、MEMS素子211および当該MEMS素子211に電気的に接続された金属配線217を囲む第1の封止用金属層(封止用下地金属膜)218が形成され、パッケージウェハ220におけるセンサウェハ210との対向面には、各センサエレメントに対応する領域ごとに、凹所221を囲み第1の封止用金属層218に対向する第2の封止用金属層(封止用下地金属膜)228が形成されている。
また、センサウェハ210は、第1の封止用金属層218よりも内側で金属配線217と電気的に接続された第1の電気接続用金属層219が形成され、パッケージウェハ220は、第2の封止用金属層228よりも内側に貫通孔配線224と電気的に接続された第2の電気接続用金属層229が形成されている。
そして、上述のウェハレベルパッケージ構造体200は、センサウェハ210の第1の封止用金属層218とパッケージウェハ220の第2の封止用金属層228とが例えばAuSnなどの半田からなる第1の半田部238を介して接合されるとともに、第1の電気接続用金属層219と第2の電気接続用金属層229とが第2の半田部239を介して接合されている。
ところで、MEMSとしては、加速度センサやジャイロセンサなどが広く知られており、加速度センサとしては、加速度が印加されたときのピエゾ抵抗からなるゲージ抵抗のひずみによる抵抗値の変化により加速度を検出するピエゾ抵抗形の加速度センサや、加速度が印加されたときの固定電極と可動電極との間の静電容量の変化により加速度を検出する容量形の加速度センサなどが知られている。
ピエゾ抵抗形の加速度センサとしては、矩形枠状のフレーム部の内側に配置される重り部が一方向へ延長された撓み部を介してフレーム部に揺動自在に支持された片持ち式のものや、枠状のフレーム部の内側に配置される重り部が相反する2方向へ延長された一対の撓み部を介してフレーム部に揺動自在に支持された両持ち式のものなどが提案されており、近年では、枠状のフレーム部の内側に配置される重り部が四方へ延長された4つの撓み部を介してフレーム部に揺動自在に支持され、互いに直交する3方向それぞれの加速度を各別に検出可能なものも提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
なお、上述のピエゾ抵抗形の加速度センサでは、重り部および撓み部が可動部を構成し、ピエゾ抵抗がセンシング部を構成している。また、容量形の加速度センサ(例えば、特許文献4参照)やジャイロセンサ(例えば、特許文献5参照)では、可動電極を設けた重り部や可動電極を兼ねる重り部などが可動部を構成しており、固定電極と可動電極とによりセンシング部を構成している。
特開2005−251898号公報 特開2004−109114号公報 特開2004−233072号公報 特開2004−028912号公報 特開2005−292117号公報
上記特許文献1に記載のウェハレベルパッケージング技術を利用して形成されたセンサエレメントでは、パッケージウェハ220側に形成されている第2の電気接続用金属層229と第2の封止用金属層228とが同一平面上において略同じ高さに形成されている一方で、センサウェハ210側では第1の電気接続用金属層219の形成面を含む平面に対して第1の電気接続用金属層219と第1の封止用金属層228とで高さが異なっており、第2の電気接続用金属層229と第1の電気接続用金属層219との間の距離と、第2の封止用金属層228と第1の封止用金属層218との間の距離との距離差を吸収して電気接続用金属層229,219同士および封止用金属層228,218同士を接合するために、製造にあたっては、第2の電気接続用金属層229および第2の封止用金属層228それぞれにおける接合箇所に所定量の半田をソルダーシュート法により供給してから、センサウェハ210とパッケージウェハ220とを重ね合わせてリフローを行っているので、接合界面近傍の残留応力が大きくなって当該残留応力に起因してセンサ特性がばらついてしまう。なお、半田としてAuSnを用いる場合には、リフローの工程のプロセス温度が280℃以上になる。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、センサ基板とパッケージ用基板との接合時に発生する残留応力の低減が可能なセンサエレメントを提供することにある。
請求項1の発明は、半導体基板を用いて形成されセンシング部が設けられたセンサ基板と、センサ基板のセンシング部に電気的に接続される貫通孔配線が形成されセンサ基板の一表面側に接合された第1のパッケージ用基板と、センサ基板の他表面側に接合された第2のパッケージ用基板とを備え、センサ基板は、前記一表面側に、枠状の第1の封止用金属層が形成されるとともに、第1の封止用金属層よりも内側に位置しセンシング部と電気的に接続された第1の電気接続用金属層が形成され、第1のパッケージ用基板は、センサ基板側の表面に、枠状の第2の封止用金属層が形成されるとともに、第2の封止用金属層よりも内側に位置し貫通孔配線と電気的に接続された第2の電気接続用金属層が形成され、センサ基板と第1のパッケージ用基板とは、封止用金属層同士および電気接続用金属層同士それぞれに関して活性化された接合表面同士が金属−金属の組み合わせで常温接合されてなり、センサ基板と第2のパッケージ用基板とは、活性化された接合表面同士が、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせで常温接合されてなることを特徴とする。
この発明によれば、従来のようにセンサ基板とパッケージ用基板とが半田により接合されてなるセンサエレメントに比べて、センサ基板と各パッケージ用基板との接合時に発生する残留応力の低減が可能になる。また、この発明によれば、センサ基板と第1のパッケージ用基板とは、封止用金属層同士および電気接続用金属層同士それぞれに関して活性化された接合表面同士が金属−金属の組み合わせで常温接合されてなり、センサ基板と第2のパッケージ用基板とは、活性化された接合表面同士が、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせで常温接合されているので、センサ基板の一表面側への第1のパッケージ用基板の接合と、センサ基板のセンシング部と第1のパッケージ用基板の貫通孔配線との電気的な接続とを同時に金属−金属の組み合わせの常温接合により行うことができ、その一方で、センサ基板と第2のパッケージ用基板とをSi−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせで常温接合することができるので、センサ基板と第2のパッケージ用基板とを金属−金属の組み合わせで常温接合する場合に比べて印加する荷重を低減することができ、当該荷重がセンサ基板に与える影響を低減することができる。また、センサ基板と第2のパッケージ用基板とをSi−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせで常温接合した後で、センサ基板と第1のパッケージ用基板との封止用金属層同士および電気接続用金属層同士を金属−金属の組み合わせで常温接合する製造プロセスを採用可能となるので、当該製造プロセスを採用すれば、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせの常温接合に比べて大きな荷重を必要とする金属−金属の常温接合となる封止用金属層同士および電気接続用金属層同士の常温接合を、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせの常温接合よりも先に行う場合(つまり、センサ基板と第1のパッケージ用基板との封止用金属層同士および電気接続用金属層同士の常温接合を、センサ基板と第2のパッケージ用基板との常温接合よりも先に行う場合)に比べて、センサ基板と第1のパッケージ用基板との封止用金属層同士および電気接続用金属層同士を常温接合する際に、センサ基板が既に第2のパッケージ用基板に支持されていることにより接合時の荷重を効率良く作用させることができ、封止用金属層同士および電気接続用金属層同士の接合歩留まりや接合信頼性を高めることができるという利点や、センサ基板の一表面側に第1のパッケージ用基板を常温接合する際に印加する荷重の影響で、常温接合装置のステージに接しているセンサ基板の他表面の清浄度や平坦度が低下してセンサ基板と第2のパッケージ用基板との接合歩留まりが低下するのを防止することができるという利点がある。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記センサ基板は、前記第1の封止用金属層と前記第1の電気接続用金属層とが同一平面上に同一厚さで形成され、前記第1のパッケージ用基板は、前記第2の封止用金属層と前記第2の電気接続用金属層とが同一平面上に同一厚さで形成されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記第1の封止用金属層と前記第1の電気接続用金属層とを同時に同じ厚さで形成することができるとともに、前記第2の封止用金属層と前記第2の電気接続用金属層とを同時に同じ厚さで形成することができ、しかも、前記封止用金属層同士の常温接合と前記電気接続用金属層同士の常温接合とを同時に行うことができるとともに、前記封止用金属層同士の接合信頼性および前記電気接続用金属層同士の接合信頼性を高めることができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記金属がAuであることを特徴とする。
この発明によれば、前記封止用金属層同士および前記電気接続用金属層同士を、化学的に安定なAu−Auの組み合わせで常温接合することができるので、製造歩留まりを向上できるとともに接合安定性を向上できる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記センサ基板と前記第2のパッケージ用基板とは、前記接合表面のRMSあらさが0.3nm以下であることを特徴とする。
この発明によれば、前記センサ基板と前記第2のパッケージ用基板とを常温接合により安定して高い歩留まりで接合することができる。
請求項1の発明では、センサ基板と各パッケージ用基板との接合時に発生する残留応力の低減が可能になるという効果がある。
(実施形態1)
以下、本実施形態のセンサエレメントについて図1〜図11を参照しながら説明する。
本実施形態のセンサエレメントは、加速度センサであり、図1(c)および図2に示すように後述のセンシング部が形成されたセンサ基板(センサ本体)1と、センサ基板1のセンシング部に電気的に接続される貫通孔配線24を有しセンサ基板1の一表面側(図1(c)の上面側)に接合された貫通孔配線形成基板(第1のパッケージ用基板)2と、センサ基板1の他表面側(図1(c)の下面側)に接合されたカバー基板(第2のパッケージ用基板)3とを備えている。ここにおいて、センサ基板1および貫通孔配線形成基板2およびカバー基板3の外周形状は矩形状であり、貫通孔配線形成基板2およびカバー基板3はセンサ基板1と同じ外形寸法に形成されている。なお、図1(c)は図2のA−A’概略断面図である。
上述のセンサ基板1は、シリコン基板からなる支持基板10a上のシリコン酸化膜からなる絶縁層(埋込酸化膜)10b上にn形のシリコン層(活性層)10cを有するSOIウェハを加工することにより形成してあり、貫通孔配線形成基板2は第1のシリコンウェハを加工することにより形成し、カバー基板3は第2のシリコンウェハを加工することにより形成してある。なお、本実施形態では、SOIウェハにおける支持基板10aの厚さを300μm〜500μm程度、絶縁層10bの厚さを0.3μm〜1.5μm程度、シリコン層10cの厚さを4μm〜10μm程度とし、また、第1のシリコンウェハの厚さを200μm〜300μm程度、第2のシリコンウェハの厚さを100〜300μm程度としてあるが、これらの数値は特に限定するものではない。また、SOIウェハの主表面であるシリコン層10cの表面は(100)面としてある。また、本実施形態では、SOIウェハが第1の半導体基板を構成し、第1のシリコンウェハが第2の半導体基板を構成し、第3のシリコンウェハが第3の半導体基板を構成している。
センサ基板1は、図4〜図6に示すように、枠状(本実施形態では、矩形枠状)のフレーム部11を備え、フレーム部11の内側に配置される重り部12が一表面側(図1(c)および図4(b)の上面側)において可撓性を有する4つの短冊状の撓み部13を介してフレーム部11に揺動自在に支持されている。言い換えれば、センサ基板1は、枠状のフレーム部11の内側に配置される重り部12が重り部12から四方へ延長された4つの撓み部13を介してフレーム部11に揺動自在に支持されている。ここで、フレーム部11は、上述のSOIウェハの支持基板10a、絶縁層10b、シリコン層10cそれぞれを利用して形成してある。これに対して、撓み部13は、上述のSOIウェハにおけるシリコン層10cを利用して形成してあり、フレーム部11よりも十分に薄肉となっている。
重り部12は、上述の4つの撓み部13を介してフレーム部11に支持された直方体状のコア部12aと、センサ基板1の上記一表面側から見てコア部12aの四隅それぞれに連続一体に連結された直方体状の4つの付随部12bとを有している。言い換えれば、重り部12は、フレーム部11の内側面に一端部が連結された各撓み部13の他端部が外側面に連結されたコア部12aと、コア部12aと一体に形成されコア部12aとフレーム部11との間の空間に配置される4つの付随部12bとを有している。つまり、各付随部12bは、センサ基板1の上記一表面側から見て、フレーム部11とコア部12aと互いに直交する方向に延長された2つの撓み部13,13とで囲まれる空間に配置されており、各付随部12bそれぞれとフレーム部11との間にはスリット14が形成され、撓み部13を挟んで隣り合う付随部12b間の間隔が撓み部13の幅寸法よりも長くなっている。ここにおいて、コア部12aは、上述のSOIウェハの支持基板10a、絶縁層10b、シリコン層10cそれぞれを利用して形成し、各付随部12bは、SOIウェハの支持基板10aを利用して形成してある。しかして、センサ基板1の上記一表面側において各付随部12bの表面は、コア部12aの表面を含む平面からセンサ基板1の上記他表面側(図1(c)および図4(b)の下面側)へ離間して位置している。なお、センサ基板1の上述のフレーム部11、重り部12、各撓み部13は、リソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して形成すればよい。
ところで、図4(a),(b)それぞれの右下に示したように、センサ基板1の上記一表面に平行な面内でフレーム部11の一辺に沿った一方向をx軸の正方向、この一辺に直交する辺に沿った一方向をy軸の正方向、センサ基板1の厚み方向の一方向をz軸の正方向と規定すれば、重り部12は、x軸方向に延長されてコア部12aを挟む2つ1組の撓み部13,13と、y軸方向に延長されてコア部12aを挟む2つ1組の撓み部13,13とを介してフレーム部11に支持されていることになる。なお、上述のx軸、y軸、z軸の3軸により規定した直交座標では、センサ基板1において上述のシリコン層10cにより形成された部分の表面における重り部12の中心位置を原点としている。
重り部12のコア部12aからx軸の正方向に延長された撓み部13(図4(a)の右側の撓み部13)は、コア部12a近傍に2つ1組のピエゾ抵抗Rx2,Rx4が形成されるとともに、フレーム部11近傍に1つのピエゾ抵抗Rz2が形成されている。一方、重り部12のコア部12aからx軸の負方向に延長された撓み部13(図4(a)の左側の撓み部13)は、コア部12a近傍に2つ1組のピエゾ抵抗Rx1,Rx3が形成されるとともに、フレーム部11近傍に1つのピエゾ抵抗Rz3が形成されている。ここに、コア部12a近傍に形成された4つのピエゾ抵抗Rx1,Rx2,Rx3,Rx4は、x軸方向の加速度を検出するために形成されたもので、平面形状が細長の長方形状であって、長手方向が撓み部13の長手方向に一致するように形成してあり、図7における左側のブリッジ回路Bxを構成するように配線(センサ基板1に形成されている拡散層配線、金属配線17など)によって接続されている。なお、ピエゾ抵抗Rx1〜Rx4は、x軸方向の加速度がかかったときに撓み部13において応力が集中する応力集中領域に形成されている。
また、重り部12のコア部12aからy軸の正方向に延長された撓み部13(図4(a)の上側の撓み部13)はコア部12a近傍に2つ1組のピエゾ抵抗Ry1,Ry3が形成されるとともに、フレーム部11近傍に1つのピエゾ抵抗Rz1が形成されている。一方、重り部12のコア部12aからy軸の負方向に延長された撓み部13(図4(a)の下側の撓み部13)はコア部12a近傍に2つ1組のピエゾ抵抗Ry2,Ry4が形成されるとともに、フレーム部11側の端部に1つのピエゾ抵抗Rz4が形成されている。ここに、コア部12a近傍に形成された4つのピエゾ抵抗Ry1,Ry2,Ry3,Ry4は、y軸方向の加速度を検出するために形成されたもので、平面形状が細長の長方形状であって、長手方向が撓み部13の長手方向に一致するように形成してあり、図7における中央のブリッジ回路Byを構成するように配線(センサ基板1に形成されている拡散層配線、金属配線17など)によって接続されている。なお、ピエゾ抵抗Ry1〜Ry4は、y軸方向の加速度がかかったときに撓み部13において応力が集中する応力集中領域に形成されている。
また、フレーム部11近傍に形成された4つのピエゾ抵抗Rz1,Rz2,Rz3,Rz4は、z軸方向の加速度を検出するために形成されたものであり、図7における右側のブリッジ回路Bzを構成するように配線(センサ基板1に形成されている拡散層配線、金属配線17など)によって接続されている。ただし、2つ1組となる撓み部13,13のうち一方の組の撓み部13,13に形成したピエゾ抵抗Rz1,Rz4は長手方向が撓み部13,13の長手方向と一致するように形成されているのに対して、他方の組の撓み部13,13に形成したピエゾ抵抗Rz2,Rz3は長手方向が撓み部13,13の幅方向(短手方向)と一致するように形成されている。
なお、図1〜図4では、センサ基板1における金属配線17のうち、後述の第1の電気接続用金属層19近傍の部位のみを図示してあり、拡散層配線の図示は省略してある。
ここで、センサ基板1の動作の一例について説明する。
いま、センサ基板1に加速度がかかっていない状態で、センサ基板1に対してx軸の正方向に加速度がかかったとすると、x軸の負方向に作用する重り部12の慣性力によってフレーム部11に対して重り部12が変位し、結果的にx軸方向を長手方向とする撓み部13,13が撓んで当該撓み部13,13に形成されているピエゾ抵抗Rx1〜Rx4の抵抗値が変化することになる。この場合、ピエゾ抵抗Rx1,Rx3は引張応力を受け、ピエゾ抵抗Rx2,Rx4は圧縮応力を受ける。一般的にピエゾ抵抗は引張応力を受けると抵抗値(抵抗率)が増大し、圧縮応力を受けると抵抗値(抵抗率)が減少する特性を有しているので、ピエゾ抵抗Rx1,Rx3は抵抗値が増大し、ピエゾ抵抗Rx2,Rx4は抵抗値が減少することになる。したがって、図7に示した一対の入力端子VDD,GND間に外部電源から一定の直流電圧を印加しておけば、図7に示した左側のブリッジ回路Bxの出力端子X1,X2間の電位差がx軸方向の加速度の大きさに応じて変化する。同様に、y軸方向の加速度がかかった場合には図7に示した中央のブリッジ回路Byの出力端子Y1,Y2間の電位差がy軸方向の加速度の大きさに応じて変化し、z軸方向の加速度がかかった場合には図7に示した右側のブリッジ回路Bzの出力端子Z1,Z2間の電位差がz軸方向の加速度の大きさに応じて変化する。しかして、上述のセンサ基板1は、各ブリッジ回路Bx〜Bzそれぞれの出力電圧の変化を検出することにより、当該センサ基板1に作用したx軸方向、y軸方向、z軸方向それぞれの加速度を検出することができる。本実施形態では、重り部12と各撓み部13とで可動部を構成しており、各ピエゾ抵抗Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4それぞれが、センサ基板1におけるセンシング部を構成している。
ところで、センサ基板1は、図7に示すように、上述の3つのブリッジ回路Bx,By,Bzに共通の2つの入力端子VDD,GNDと、ブリッジ回路Bxの2つの出力端子X1,X2と、ブリッジ回路Byの2つの出力端子Y1,Y2と、ブリッジ回路Bzの2つの出力端子Z1,Z2とを備えており、これらの各入力端子VDD,GNDおよび各出力端子X1,X2,Y1,Y2,Z1,Z2が、上記一表面側(つまり、貫通孔配線形成基板2側)に第1の電気接続用金属層19として設けられており、貫通孔配線形成基板2に形成された貫通孔配線24と電気的に接続されている。すなわち、センサ基板1には、8つの第1の電気接続用金属層19が形成され、貫通孔配線形成基板2には、8つの貫通孔配線24が形成されている。なお、8つの第1の電気接続用金属層19は、外周形状が矩形状(本実施形態では、正方形状)であり、フレーム部11の周方向に離間して配置されている(矩形枠状のフレーム部11の4辺それぞれに2つずつ配置されている)。
また、センサ基板1のフレーム部11上には、フレーム部11よりも開口面積が大きな枠状(矩形枠状)の第1の封止用金属層18が形成されており、上述の8つの電気接続用金属層19は、フレーム部11において第1の封止用金属層18よりも内側に配置されている。要するに、センサ基板1は、第1の封止用金属層18の幅寸法をフレーム部11の幅寸法に比べて小さく設定し、第1の封止用金属層18と各電気接続用金属層19とを同一平面上に同一厚さとなるように形成してある。
ここにおいて、センサ基板1は、上記一表面側において上記シリコン層10c上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜からなる絶縁膜16が形成されており、第1の電気接続用金属層19および第1の封止用金属層18および金属配線17は絶縁膜16上に形成されている。
また、第1の封止用金属層18および第1の電気接続用金属層19は、接合用のAu膜と絶縁膜16との間に密着性改善用のTi膜を介在させてある。言い換えれば、第1の封止用金属層18および第1の電気接続用金属層19は、絶縁膜16上に形成されたTi膜と当該Ti膜上に形成されたAu膜との積層膜により構成されている。要するに、第1の電気接続用金属層19と第1の封止用金属層18とは同一の金属材料により形成されているので、第1の電気接続用金属層19と第1の封止用金属層18とを同時に形成することができるとともに、第1の電気接続用金属層19と第1の封止用金属層18とを同一平面上に同一厚さで形成することができる。なお、第1の封止用金属層18および第1の電気接続用金属層19は、Ti膜の膜厚を15〜50nm、Au膜の膜厚を500nmに設定してあり、金属配線17の膜厚は1μmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。ここにおいて、各Au膜の材料は、純金に限らず不純物を添加したものでもよい。また、本実施形態では、各Au膜と絶縁膜16との間に密着性改善用の密着層としてTi膜を介在させてあるが、密着層の材料はTiに限らず、例えば、Cr、Nb、Zr、TiN、TaNなどでもよい。
上述の各ピエゾ抵抗Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4および上記各拡散層配線は、上記シリコン層10cにおけるそれぞれの形成部位に適宜濃度のp形不純物をドーピングすることにより形成されており、上述の金属配線17は、絶縁膜16上にスパッタ法や蒸着法などにより成膜した金属膜(例えば、Al膜、Al合金膜など)をリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してパターニングすることにより形成されており、金属配線17は絶縁膜16に設けたコンタクトホールを通して拡散層配線と電気的に接続されている。また、第1の電気接続用金属層19と金属配線17とは、第1の電気接続用金属層19における金属配線17との接続部位19b(図3(b)参照)が、貫通孔配線形成基板2におけるセンサ基板1との対向面に形成された後述の変位空間形成用凹部21内に位置する形で電気的に接続されている。
貫通孔配線形成基板2は、図8〜図10に示すように、センサ基板1側(図1(c)における下面側)の表面に、センサ基板1の重り部12と各撓み部13とで構成される可動部の変位空間を確保する上述の変位空間形成用凹部21が形成されるとともに、変位空間形成用凹部21の周部に厚み方向に貫通する複数(本実施形態では、8つ)の貫通孔22が形成されており、厚み方向の両面と各貫通孔22の内面とに跨って熱酸化膜(シリコン酸化膜)からなる絶縁膜23が形成され、貫通孔配線24と貫通孔22の内面との間に絶縁膜23の一部が介在している。ここにおいて、貫通孔配線形成基板2の8つの貫通孔配線24は当該貫通孔配線形成基板2の周方向に離間して形成されている。また、貫通孔配線24の材料としては、Cuを採用しているが、Cuに限らず、例えば、Niなどを採用してもよい。
また、貫通孔配線形成基板2は、センサ基板1側の表面において変位空間形成用凹部21の周部に、各貫通孔配線24それぞれと電気的に接続された複数(本実施形態では、8つ)の第2の電気接続用金属層29が形成されている。貫通孔配線形成基板2は、センサ基板1側の表面の周部には、全周に亘って枠状(矩形枠状)の第2の封止用金属層28が形成されており、上述の8つの第2の電気接続用金属層29は、外周形状が細長の長方形状であり、第2の封止用金属層28よりも内側に配置されている。ここにおいて、第2の電気接続用金属層29は、長手方向の一端部が貫通孔配線24と接合されており、他端側の部位がセンサ基板1の金属配線17よりも外側でセンサ基板1の第1の電気接続用金属層19と接合されて電気的に接続されるように配置してある。要するに、貫通孔配線形成基板2の周方向において貫通孔配線24と当該貫通孔配線24に対応する第1の電気接続用金属層19との位置をずらしてあり、第2の電気接続用金属層29を、長手方向が第2の封止用金属層28の周方向に一致し且つ貫通孔配線24と第1の電気接続用金属層19とに跨る形で配置してある。
また、第2の封止用金属層28および第2の電気接続用金属層29は、接合用のAu膜と絶縁膜23との間に密着性改善用のTi膜を介在させてある。言い換えれば、第2の封止用金属層28および第2の電気接続用金属層29は、絶縁膜23上に形成されたTi膜と当該Ti膜上に形成されたAu膜との積層膜により構成されている。要するに、第2の電気接続用金属層29と第2の封止用金属層28とは同一の金属材料により形成されているので、第2の電気接続用金属層29と第2の封止用金属層28とを同時に形成することができるとともに、第2の電気接続用金属層29と第2の封止用金属層28とを同一平面上に同一厚さで形成することができる。なお、第2の封止用金属層28および第2の電気接続用金属層29は、Ti膜の膜厚を15〜50nm、Au膜の膜厚を500nmに設定してあるが、これらの数値は一例であって特に限定するものではない。ここにおいて、各Au膜の材料は、純金に限らず不純物を添加したものでもよい。また、本実施形態では、各Au膜と絶縁膜23との間に密着性改善用の密着層としてTi膜を介在させてあるが、密着層の材料はTiに限らず、例えば、Cr、Nb、Zr、TiN、TaNなどでもよい。
また、貫通孔配線形成基板2におけるセンサ基板1側とは反対側の表面には、各貫通孔配線24それぞれと電気的に接続された複数の外部接続用電極25が形成されている。なお、各外部接続用電極25の外周形状は矩形状となっている。
カバー基板3は、図11に示すように、センサ基板1との対向面に、重り部12の変位空間を形成する所定深さ(例えば、5μm〜10μm程度)の凹部31を形成してある。ここにおいて、凹部31は、リソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して形成してある。なお、本実施形態では、カバー基板3におけるセンサ基板1との対向面に、重り部12の変位空間を形成する凹部31を形成してあるが、重り部12のコア部12aおよび各付随部12bのうち支持基板10aを利用して形成されている部分の厚さを、フレーム部11において支持基板10aを利用して形成されている部分の厚さに比べて、センサ基板1の厚み方向への重り部12の許容変位量分だけ薄くするようにすれば、カバー基板3に凹部31を形成しなくても、センサ基板1の上記他表面側には上記他表面に交差する方向への重り部12の変位を可能とする隙間が重り部12とカバー基板3との間に形成される。
ところで、上述の加速度センサにおけるセンサ基板1と貫通孔配線形成基板2とは、第1の封止用金属層18と第2の封止用金属層28とが接合されるとともに、第1の電気接続用金属層19と第2の電気接続用金属層29とが接合され、センサ基板1とカバー基板3とは、互いの対向面の周部同士が接合されている。また、本実施形態の加速度センサは、図1(a),(b)に示すように、上述のSOIウェハにセンサ基板1を複数形成したセンサウェハ10と、上述の第1のシリコンウェハに貫通孔配線形成基板2を複数形成した第1のパッケージウェハ20と、上述の第2のシリコンウェハにカバー基板3を複数形成した第2のパッケージウェハ30とをウェハレベルで常温接合することでウェハレベルパッケージ構造体100を形成してから、ダイシング工程により所定のサイズ(所望のチップサイズ)の加速度センサに切断されている(なお、図1(c)の加速度センサは図1(a)に示すウェハレベルパッケージ構造体100のうち丸Aで囲んだ部分から切り出されたサイズに形成されている)。したがって、貫通孔配線形成基板2とカバー基板3とがセンサ基板1と同じ外形サイズとなり、小型のチップサイズパッケージを実現できるとともに、製造が容易になる。
ここにおいて、本実施形態では、センサウェハ10と第1のパッケージウェハ20および第2のパッケージウェハ30との接合方法として、センサ基板1の残留応力を少なくするためにより低温での接合が可能な常温接合法を採用している。常温接合法では、接合前に互いの接合表面へアルゴンのプラズマ若しくはイオンビーム若しくは原子ビームを真空中で照射して各接合表面の清浄化・活性化を行ってから、接合表面同士を接触させ、常温下で接合する。本実施形態では、上述の常温接合法により、常温下で第1の設定荷重(例えば、0〜0.5kg/cm)を印加して、センサ基板1のフレーム部11とカバー基板3の周部とを常温接合し、また、常温下で第2の設定荷重(例えば、2〜50kg/cm)を印加して、第1の封止用金属層18と第2の封止用金属層28とを常温接合するのと同時に、第1の電気接続用金属層19と第2の電気接続用金属層29とを常温接合している。
しかして、本実施形態では、センサウェハ10と第2のパッケージウェハ30とが、Si−Siの常温接合(つまり、ウェハ材料同士の常温接合)により接合され、センサウェハ10と第1のパッケージウェハ20との封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士が金属−金属(ここでは、Au−Au)の常温接合により接合されており、センサウェハ10と第1のパッケージウェハ20および第2のパッケージウェハ30とを半田リフローのような熱処理を必要とする方法により接合する場合に比べて、センシング部を構成するピエゾ抵抗Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4が熱応力の影響を受けにくくなるという利点がある。また、本実施形態では、センサ基板1と貫通孔配線形成基板2およびカバー基板3とが同じ半導体材料であるSiにより形成されているので、センサ基板1と貫通孔配線形成基板2およびカバー基板3との線膨張係数差に起因した応力(センサ基板1における残留応力)が上記ブリッジ回路の出力信号に与える影響を低減でき、貫通孔配線形成基板2およびカバー基板3がセンサ基板1と異なる材料により形成されている場合に比べて、センサ特性のばらつきを低減することができる。なお、センサ基板1は、SOIウェハを加工して形成してあるが、SOIウェハに限らず、例えば、シリコンウェハを加工して形成してもよい。
以上説明した本実施形態の加速度センサは、センサウェハ10とパッケージウェハ20,30とをウェハレベルで常温接合してから所定のサイズに切断されているので、従来のように接合箇所ごとに半田を供給した後にリフローのような熱処理を行ってから所定のサイズに切断されたセンサエレメントに比べて、センサウェハ10とパッケージウェハ20,30との接合時に発生する残留応力の低減が可能となる。要するに、本実施形態の加速度センサは、従来のようにセンサ基板とパッケージ用基板とが半田により接合されてなるセンサエレメントに比べて、センサ基板1と各パッケージ用基板(貫通孔配線形成基板2、カバー基板3)との接合時に発生する残留応力の低減が可能になる。
また、本実施形態の加速度センサでは、センサ基板と第1のパッケージ用基板たる貫通孔配線形成基板2とは、封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士それぞれに関して活性化された接合表面同士が金属−金属の組み合わせで常温接合され、センサ基板1と第2のパッケージ用基板たるカバー基板3とは、活性化された接合表面同士が、Si−Siの組み合わせで常温接合されているので、センサ基板1の上記一表面側への貫通孔配線形成基板2の接合と、センサ基板1のセンシング部と貫通孔配線形成基板2の貫通孔配線24との電気的な接続とを同時に金属−金属の組み合わせの常温接合により行うことができ、その一方で、センサ基板1とカバー基板3とをSi−Siの組み合わせで常温接合することができるので、センサ基板1とカバー基板3とを金属−金属の組み合わせで常温接合する場合に比べて印加する荷重を低減することができ、当該荷重がセンサ基板1に与える影響を低減することができる。
また、センサ基板1とカバー基板3とをSi−Siの組み合わせで常温接合した後で、センサ基板1と貫通孔配線形成基板2との封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士を金属−金属の組み合わせで常温接合する製造プロセスを採用可能となるので、当該製造プロセスを採用すれば、Si−Siの組み合わせの常温接合に比べて大きな荷重を必要とする金属−金属の常温接合となる封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士の常温接合を、Si−Siの組み合わせの常温接合よりも先に行う場合(つまり、センサ基板と貫通孔配線形成基板2との封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士の常温接合を、センサ基板1とカバー基板3との常温接合よりも先に行う場合)に比べて、センサ基板1と貫通孔配線形成基板2との封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士を常温接合する際に、センサ基板1が既にカバー基板3に支持されていることにより接合時の荷重を封止用金属層18,28同士の積層構造および電気接続用金属層19,29同士の積層構造に効率良く作用させることができ、封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士の接合歩留まりや接合信頼性を高めることができるという利点や、センサ基板1の上記一表面側に貫通孔配線形成基板2を常温接合する際に印加する荷重の影響で、常温接合装置のステージに接しているセンサ基板1の上記他表面の清浄度や平坦度が低下してセンサ基板1とカバー基板3との接合歩留まりが低下するのを防止することができるという利点がある。
また、本実施形態の加速度センサでは、上述のように、センサ基板1において、第1の封止用金属層18と第1の電気接続用金属層19とが同一平面上に同一厚さで形成され、貫通孔配線形成基板2は、第2の封止用金属層28と第2の電気接続用金属層29とが同一平面上に同一厚さで形成されているので、封止用金属層18,28同士の常温接合と電気接続用金属層19,29同士の常温接合とを同時に行うことができるとともに、封止用金属層18,28同士の接合信頼性および電気接続用金属層19,29同士の接合信頼性を高めることができる。
また、本実施形態では、貫通孔配線形成基板2の第2の電気接続用金属層29におけるセンサ基板1の第1の電気接続用金属層19との接合部位を、当該第2の電気接続用金属層29における貫通孔配線24との接続部位からずらしてあるので、第2の電気接続用金属層29において第1の電気接続用金属層19との接合部位の接合前の表面の平滑性を高めることができ(第2の電気接続用金属層29の成膜時の表面の平滑性を高めることができ)、第1の電気接続用金属層19と第2の電気接続用金属層29とを上述のように常温接合する場合の接合信頼性を高めることが可能となる。
ところで、本実施形態では、センサウェハ10と第2のパッケージウェハ30とは、Si−Siの組み合わせの常温接合により接合されているが、Si−Siの組み合わせに限らず、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせの常温接合により接合されるようにしてもよい。ここで、SiO膜の形成方法としては、例えば、ウェット酸化、ドライ酸化などの熱酸化法が望ましく、Si膜の形成方法としては、CVD法(熱CVD法、プラズマCVD法など)、スパッタ法などを採用すればよい。
ここにおいて、本願発明者らは、封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士をAu−Auの組み合わせで常温接合する接合工程の歩留りを向上するために、封止用金属層18,28および電気接続用金属層19,29のAu膜の膜厚、接合表面の表面あらさについて検討したところ、Au膜の膜厚を500nm以下とし、Au膜における接合表面のRMSあらさを1.83nm以下とすることが望ましいという知見を得た。
一方、本願発明者らは、センサ基板1とカバー基板3とを常温接合する接合工程において、例えばSi−SiOの組み合わせを採用した場合、シリコン酸化膜(SiO膜)のRMSあらさを1.83nmとしたものでは、Au−Auの組み合わせの場合と同じ荷重を印加しても常温接合による接合ができないという知見を得た。そこで、センサ基板1とカバー基板3とをSi−SiOの組み合わせで常温接合する接合工程の歩留まりを向上するために、接合表面のRMSあらさについて検討した。具体的には、シリコン基板からなる第1の接合試験用シリコン基板と、シリコン基板の一表面側の全面にシリコン酸化膜を形成した第2の接合試験用シリコン基板とを用意し、上述の活性化の条件(活性化時間)などを変えることで接合表面のRMSあらさを種々変化させて常温接合の接合試験を行った。その結果を表1に示す。なお、RMSあらさは、AFM(atomic force microscope)を用いて測定した。
Figure 2008244169
表1の結果から、RMSあらさが0.3nm以下であれば、Si−SiOの組み合わせでの常温接合が可能であり、接合工程の歩留りの向上を図れることが分かる。なお、SiO−SiOの組み合わせ、Si−Si、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの組み合わせにおいても、接合表面のRMSあらさを0.3nm以下とすることが望ましい。
しかして、本実施形態のセンサエレメントは、センサ基板1と第2のパッケージ用基板たるカバー基板3とのそれぞれの接合表面のRMSあらさを0.3nm以下とすることで、センサ基板1とカバー基板3とを常温接合により安定して高い歩留まりで接合することができる。
(実施形態2)
以下、本実施形態のセンサエレメントについて図12〜図18を参照しながら説明する。
本実施形態のセンサエレメントは、加速度センサであって、基本構成は実施形態1と略同じであり、センサ本体であるセンサ基板1に、CMOSを用いた集積回路(CMOS IC)であって上記センシング部と協働する集積回路が形成されたIC領域部E2を設けてある点などが実施形態1と相違する。ここにおいて、上記集積回路は、実施形態1にて説明したブリッジ回路Bx,By,Bzの出力信号に対して増幅、オフセット調整、温度補償などの信号処理を行って出力する信号処理回路や、信号処理回路において用いるデータを格納したEEPROMなどが集積化されている。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態におけるセンサ基板1は、図12および図14に示すように、実施形態1にて説明したフレーム部11の一部、重り部12、各撓み部13、センシング部であるピエゾ抵抗Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4などが形成されたセンサ領域部E1と、上記集積回路が形成された上述のIC領域部E2と、実施形態1にて説明した第1の封止用金属層18などが形成された接合領域部E3とを備え、平面視において中央部に位置するセンサ領域部E1をIC領域部E2が囲み、IC領域部E2を接合領域部E3が囲むように各領域部E1〜E3のレイアウトが設計されている。ここで、本実施形態では、実施形態1におけるセンサ基板1のフレーム部11の外形寸法を大きくしてあり(言い換えれば、フレーム部11の幅寸法を大きくしてあり)、フレーム部11に上記集積回路を形成してある。
ところで、センサ基板1は、実施形態1と同様にSOIウェハを用いて形成されており、IC領域部E2では、多層配線技術を利用してセンサ基板1における当該IC領域部E2の占有面積の縮小化を図っている。このため、センサ基板1のIC領域部E2では、シリコン層10c上のシリコン酸化膜と当該シリコン酸化膜上のシリコン窒化膜との積層膜からなる絶縁膜16の表面側に、層間絶縁膜やパッシベーション膜などからなる多層構造部41が形成され、上記パッシベーション膜の適宜部位を除去することにより複数のパッド42を露出させてあり、各パッド42が金属材料(例えば、Auなど)からなる引き出し配線43を介して接合領域部E3の絶縁膜16上の第1の電気接続用金属層19と電気的に接続されている(図15参照)。ここで、本実施形態では、引き出し配線43の材料と第1の電気接続用金属層19の材料とを同じとして、引き出し配線43と第1の電気接続用金属層19とが連続する形で形成されている。なお、IC領域部E2に形成された複数のパッド42には、信号処理回路を通してセンシング部と電気的に接続されるものと、信号処理回路を通さずにセンシング部と電気的に接続されるものがあるが、いずれにしても、貫通孔配線形成基板2の貫通孔配線24とセンシング部とが電気的に接続されることとなる。
また、本実施形態では、実施形態1と同様に、第1のシリコンウェハを用いて形成された貫通孔配線形成基板2(図12、図16、および図17参照)および第2のシリコンウェハを用いて形成されたカバー基板3(図12および図18参照)がセンサ基板1と同じ外形寸法に形成されており、本実施形態における貫通孔配線形成基板2は、実施形態1にて説明した変位空間形成用凹部21の開口面の投影領域内にセンサ領域部E1およびIC領域部E2が収まるように変位空間形成用凹部21の開口面積を実施形態1に比べて大きくしてあり、IC領域部E2の多層構造部41が変位空間形成用凹部21内に配置されるようになっている(図12および図13参照)。
以下、センサウェハ10の製造方法について図19を参照しながら簡単に説明する。
まず、SOIウェハの主表面側(シリコン層10cの表面側)に各ピエゾ抵抗Rx1〜Rx4,Ry1〜Ry4,Rz1〜Rz4、ブリッジ回路Bx,By,Bz形成用の拡散層配線や上記集積回路などの回路要素をCMOSプロセス技術などを利用して形成する。ここにおいて、IC領域部E2の各パッド42を露出させる工程が終了した段階では、上述の多層構造部41がセンサ領域部E1および接合領域部E3にも形成されているが、多層構造部41のうちセンサ領域部E1および接合領域部E3に対応する部位に形成されている部分には金属配線は設けられていない。
上述の各パッド42を露出させる工程が終了した後、多層構造部41のうちセンサ領域部E1および接合領域部E3それぞれに対応する部位に形成されている部分を露出させるようにパターニングされたレジスト層を形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして、多層構造部41の露出部分をシリコン層10c上の絶縁膜16のシリコン窒化膜をエッチングストッパ層としてウェットエッチングによりエッチング除去し、続いて、レジスト層を除去することによって、図19(a)に示す構造を得る。
その後、SOIウェハの主表面側に第1の封止用金属層18、各電気接続用金属層19、および引き出し配線43をスパッタ法などの薄膜形成技術およびフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術などを利用して形成してから、SOIウェハの主表面側に、上述の絶縁膜16においてフレーム部11、重り部12のコア部12a、各撓み部13それぞれに対応する部位を覆い他の部位を露出させるようにパターニングされたレジスト層を形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして、絶縁膜16の露出部分をエッチングすることで絶縁膜16をパターニングし、SOIウェハを主表面側から絶縁層10bに達する深さまで絶縁層10bをエッチングストッパ層としてエッチングする表面側パターニング工程を行い、続いて、レジスト層を除去することによって、図19(b)に示す構造を得る。この表面側パターニング工程を行うことによって、SOIウェハにおけるシリコン層10cは、フレーム部11に対応する部位と、コア部12aに対応する部位と、各撓み部13それぞれに対応する部位とが残る。なお、この表面側パターニング工程におけるエッチングに際しては、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)型のドライエッチング装置を用いてドライエッチングを行えばよく、エッチング条件としては、絶縁層10bがエッチングストッパ層として機能するような条件を設定する。
上述の表面側パターニング工程に続いてレジスト層を除去した後、SOIウェハの裏面側で支持基板10aに積層されているシリコン酸化膜10dにおいてフレーム部11に対応する部位とコア部12aに対応する部位と各付随部12bそれぞれに対応する部位とを覆い且つ他の部位を露出させるようにパターニングされたレジスト層を形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして、シリコン酸化膜10dの露出部分をエッチングすることでシリコン酸化膜10dをパターニングし、レジスト層を除去してから、シリコン酸化膜10dをエッチングマスクとして、SOIウェハを裏面側から絶縁層10bに達する深さまで絶縁層10bをエッチングストッパ層として略垂直にドライエッチングする裏面側パターニング工程を行うことによって、図19(c)に示す構造を得る。この裏面側パターニング工程を行うことにより、SOIウェハにおける支持基板10aは、フレーム部11に対応する部位と、コア部12aに対応する部位と、各付随部12bそれぞれに対応する部位とが残る。なお、この裏面側パターニング工程におけるエッチング装置としては、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)型のドライエッチング装置を用いればよく、エッチング条件としては、絶縁層10bがエッチングストッパ層として機能するような条件を設定する。
裏面側パターニング工程の後、絶縁層10bのうちフレーム部11に対応する部位およびコア部12aに対応する部位を残して不要部分をウェットエッチングによりエッチング除去することでフレーム部11、各撓み部13、重り部12を形成する分離工程を行うことによって、図19(d)に示す構造を得る。なお、この分離工程において、SOIウェハの裏面側のシリコン酸化膜10dもエッチング除去される。
本実施形態の加速度センサは、実施形態1と同様に、SOIウェハにセンサ基板1を複数形成したセンサウェハ10と、上述の第1のシリコンウェハに貫通孔配線形成基板2を複数形成した第1のパッケージウェハ20と、上述の第2のシリコンウェハにカバー基板3を複数形成した第2のパッケージウェハ30とをウェハレベルで常温接合することでウェハレベルパッケージ構造体100を形成してから、ダイシング工程により所定のサイズ(所望のチップサイズ)の加速度センサに切断されている(なお、図12(c)の加速度センサは図12(a)に示すウェハレベルパッケージ構造体100のうち丸Aで囲んだ部分から切り出されたサイズに形成されている)。したがって、貫通孔配線形成基板2とカバー基板3とがセンサ基板1と同じ外形サイズとなり、小型のチップサイズパッケージを実現できるとともに、製造が容易になる。ここにおいて、本実施形態においても、貫通孔配線形成基板2の第2の電気接続用金属層29におけるセンサ基板1の第1の電気接続用金属層19との接合部位を、当該第2の電気接続用金属層29における貫通孔配線24との接続部位からずらしてある(図13参照)ので、第2の電気接続用金属層29において第1の電気接続用金属層19との接合部位の接合前の表面の平滑性を高めることができ(第2の電気接続用金属層29の成膜時の表面の平滑性を高めることができ)、第1の電気接続用金属層19と第2の電気接続用金属層29とを上述のように常温接合する場合の接合信頼性を高めることが可能となる。
以上説明した本実施形態の加速度センサでは、実施形態1の加速度センサと、実施形態1の加速度センサのセンシング部と協働する集積回路を形成したICチップとを1つのパッケージに収納したセンサモジュールに比べて小型化および低コスト化を図れ、また、センシング部と集積回路との間の配線長を短くすることができ、センサ性能の向上を図れる。
ところで、上述の各実施形態では、センサウェハ10と第1のパッケージウェハ20との封止用金属層18,28同士および電気接続用金属層19,29同士が金属−金属の常温接合により接合されており、金属−金属の組み合わせが、化学的に安定な材料であるAu−Auの組み合わせなので、製造歩留まりを向上できるとともに接合安定性を向上できる。ここにおいて、金属−金属の組み合せは、Au−Auに限らず、例えば、Cu−Cuの組み合わせや、Al−Alの組み合わせでもよく、Cu−Cuの組み合わせの場合には、各電気接続用金属層19,29の低抵抗化を図れることができ、Al−Alの組み合わせの場合には、Au−Auの組み合わせを採用する場合に比べて、材料コストを低減することができる。また、Al−Alの組み合わせはパッケージ基板にICを形成するような場合に、ICにおける配線の形成プロセスと同様のプロセスを利用できるという利点がある。
また、上述の各実施形態では、センサエレメントとしてピエゾ抵抗形の加速度センサを例示したが、本発明の技術思想は、ピエゾ抵抗形の加速度センサに限らず、3枚の半導体基板を用いて形成する3層構造のデバイスに適用でき、例えば、容量形の加速度センサ、ジャイロセンサ、赤外線センサ、圧力センサなど他のセンサエレメントにも適用でき、MEMSリレー(マイクロリレー)、マイクロバルブなどにも適用できる。なお。容量形の加速度センサやジャイロセンサでは、可動電極を設けた重り部や可動電極を兼ねる重り部などが可動部を構成し、固定電極と可動電極とによりセンシング部を構成することとなる。
実施形態1を示し、(a)はウェハレベルパッケージ構造体の概略平面図、(b)はウェハレベルパッケージ構造体の概略側面図、(c)は加速度センサの概略断面図である。 同上における加速度センサの概略平面図である。 同上における加速度センサを示し、(a)は図1(c)の要部拡大図、(b)は図2のC−C’概略断面図である。 同上におけるセンサ基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のB−A’概略断面図である。 同上におけるセンサ基板を示し、(a)は図4(a)のA−A’概略断面図、(b)は図4(a)のC−C’概略断面図である。 同上におけるセンサ基板を示す概略下面図である。 同上におけるセンサ基板の回路図である。 同上における貫通孔配線形成基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図である。 同上における貫通孔配線形成基板を示し、図8(b)の要部拡大図である。 同上における貫通孔配線形成基板の下面図である。 同上におけるカバー基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図である。 実施形態2を示し、(a)はウェハレベルパッケージ構造体の概略平面図、(b)はウェハレベルパッケージ構造体の概略側面図、(c)は加速度センサの概略断面図である。 同上における加速度センサを示し、(a)は要部概略断面図、(b)は他の要部概略断面図である。 同上におけるセンサ基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。 同上におけるセンサ基板の要部概略断面図である。 同上における貫通孔配線形成基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は(a)のA−A’概略断面図である。 同上における貫通孔配線形成基板の下面図である。 同上におけるカバー基板を示し、(a)は概略平面図、(b)は概略断面図である。 同上のウェハレベルパッケージ構造体におけるセンサウェハの製造方法を説明するための主要工程断面図である。 従来例のウェハレベルパッケージ構造体の製造方法の説明図である。
符号の説明
1 センサ基板
2 貫通孔配線形成基板(第1のパッケージ用基板)
3 カバー基板(第2のパッケージ用基板)
18 第1の封止用金属層
19 第1の電気接続用金属層
24 貫通孔配線
28 第2の封止用金属層
29 第2の電気接続用金属層

Claims (4)

  1. 半導体基板を用いて形成されセンシング部が設けられたセンサ基板と、センサ基板のセンシング部に電気的に接続される貫通孔配線が形成されセンサ基板の一表面側に接合された第1のパッケージ用基板と、センサ基板の他表面側に接合された第2のパッケージ用基板とを備え、センサ基板は、前記一表面側に、枠状の第1の封止用金属層が形成されるとともに、第1の封止用金属層よりも内側に位置しセンシング部と電気的に接続された第1の電気接続用金属層が形成され、第1のパッケージ用基板は、センサ基板側の表面に、枠状の第2の封止用金属層が形成されるとともに、第2の封止用金属層よりも内側に位置し貫通孔配線と電気的に接続された第2の電気接続用金属層が形成され、センサ基板と第1のパッケージ用基板とは、封止用金属層同士および電気接続用金属層同士それぞれに関して活性化された接合表面同士が金属−金属の組み合わせで常温接合されてなり、センサ基板と第2のパッケージ用基板とは、活性化された接合表面同士が、Si−Si、Si−SiO、SiO−SiO、Si−Si、Si−Si、SiO−Siの群から選択される1組の組み合わせで常温接合されてなることを特徴とするセンサエレメント。
  2. 前記センサ基板は、前記第1の封止用金属層と前記第1の電気接続用金属層とが同一平面上に同一厚さで形成され、前記第1のパッケージ用基板は、前記第2の封止用金属層と前記第2の電気接続用金属層とが同一平面上に同一厚さで形成されてなることを特徴とする請求項1記載のセンサエレメント。
  3. 前記金属がAuであることを特徴とする請求項1または請求項2記載のセンサエレメント。
  4. 前記センサ基板と前記第2のパッケージ用基板とは、前記接合表面のRMSあらさが0.3nm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のセンサエレメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012517913A (ja) * 2009-02-25 2012-08-09 カペラ フォトニクス インコーポレイテッド 統合したビアとスペーサを設けたmemsデバイス

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