JP2008242857A - 無線タグ情報読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者の操作負担を低減し、利便性を向上することができる無線タグ情報読み取り装置を提供する。
【解決手段】無線タグ情報通信装置1は、無線タグ回路素子Toにアクセスするための、複数種類のコマンド信号を生成可能な複数の送信回路316A〜Cと、複数の送信回路316A〜Cにそれぞれ接続され、複数種類のコマンド信号を実質的に同じタイミングで無線通信を介して無線タグ回路素子Toに送信する複数のループアンテナLC1〜3と、ループアンテナLC1〜3から送信されたコマンド信号に応じ無線タグ回路素子Toから送信され、ループアンテナLC1〜3で受信された応答信号を、受信処理して読み取り情報を取得する1つの受信回路317とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、非接触で情報の読み取り/書き込みを行える無線タグ回路素子の無線タグ情報を読み取るための無線タグ情報読み取り装置に関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えている。リーダのアンテナより無線タグ回路素子に対し送信波の送信を行うと、無線タグ回路素子はその送信波の電波のもつエネルギを利用して返答の送信を行う。このようなリーダを用いて無線タグ回路素子から情報読み取りを行う従来技術として、例えば特許文献1記載のものがある。
この従来技術は、操作端末(PC)とリーダとを接続し、操作端末で所定の操作を行うことにより、リーダよりファイルや人間に所持された無線タグ回路素子の記憶情報を読み取って取得するものである。
一方、例えば、このような無線タグ回路素子に無線タグ情報を書き込んで無線タグラベルを作成する無線タグラベル作成装置が既に提唱されている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術では、所定間隔で無線タグ回路素子が設けられた帯状のタグテープ(基材テープ)がタグテープロール(第1ロール)から繰り出されるとともに、別のロール(第2ロール)から繰り出された被印字テープが上記タグテープに貼り合わされる。このとき、上記タグテープの無線タグ回路素子には装置側で生成した所定の無線タグ情報が送信されてIC回路部に書き込まれ、被印字テープにはその書き込まれる無線タグ情報に対応した印字が印字手段によって行われ、これによって印字つきの無線タグラベルが作成されるようになっている。
特開2005−298100号公報 特開2005−186567号公報
一般に、上記特許文献2に記載のようなタグラベル作成装置で作成された無線タグラベルは、管理対象(物品等)に貼り付けられる等、関連付けられて設けられる。そして、上記特許文献1記載のようなリーダにより、上記商品等に設けられた無線タグラベルから無線タグ情報が読み取られて、商品に関する情報を入手して当該商品の管理等が行われる。
ここで、例えばLAN等のネットワークを介して複数のPC端末が接続されている環境においては、例えばリーダ本体の外部に複数のアンテナを設けてリーダ本体に接続するとともに、各アンテナをそれぞれ上記複数のPC端末に対応づけて(例えば各PCの近傍に)配置することが考えられる。この場合、各アンテナにより無線タグラベルから読み取られた無線タグ情報を、LAN等のネットワークを介してリーダの本体で取得した後、対応する情報をPC端末へ送信することとなる。このような場合、複数のアンテナのうちいずれかをリーダ本体に選択的に接続するためのスイッチ等を設け、操作者がこのスイッチ等を切替操作する必要があり、手間を要していた。
本発明の目的は、操作者の操作負担を低減し、利便性を向上することができる無線タグ情報読み取り装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子にアクセスするための、複数種類のコマンド信号を生成可能な複数の情報生成手段と、前記複数の情報生成手段にそれぞれ接続され、前記複数種類のコマンド信号を実質的に同じタイミングで無線通信を介して前記無線タグ回路素子に送信する複数の装置側アンテナと、前記装置側アンテナから送信された前記コマンド信号に応じ前記無線タグ回路素子から送信され、前記装置側アンテナで受信された応答信号を、受信処理して読み取り情報を取得する1つの情報処理手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、情報生成手段で生成されたコマンド信号が装置側アンテナより無線通信を介し無線タグ回路素子に送信される。このコマンド信号に応じて無線タグ回路素子から送信された応答信号は、装置側アンテナで受信される。その後、その受信された応答信号は共通の1つの情報処理手段で受信処理され、これによって読み取り情報が取得される。
このとき、情報生成手段は複数個設けられ、それら全体で複数種類のコマンド信号を生成し、装置側アンテナより実質的に同じタイミングで送信可能となっている。これにより、それら複数の情報生成手段からのコマンド信号の内容を工夫することで、(特に装置側アンテナを選択的に接続するスイッチ等を設けなくても)各装置側アンテナを選択的に使用するのと同等の機能を得ることができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記複数の情報生成手段のそれぞれは、互いに共通の搬送波発生手段により発生された搬送波を入力し変調する搬送波変調手段を備えることを特徴とする。
各情報生成手段は、搬送波変調手段を備えている。そして、その搬送波変調手段で、共通の搬送波発生手段からの搬送波を変調することにより、各情報生成手段ごとにコマンド信号を生成することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記複数の情報生成手段は、前記IC回路部の前記無線タグ情報の取得処理を行う取得処理コマンド信号と、前記無線タグ回路素子の非応答化処理を行う非応答化処理コマンド信号とを含む前記複数種類のコマンド信号を生成することを特徴とする。
複数の情報生成手段からの複数種類のコマンド信号を装置側アンテナから実質的に同じタイミングで送信するとき、一部の情報生成手段からは取得処理コマンド信号を生成して送信し、残りの情報生成手段からは非応答化処理コマンド信号を生成して送信する。これにより、(特に装置側アンテナを選択的に接続するスイッチ等を設けなくても)複数の装置側アンテナを選択的に使用するのと同等の機能を得ることができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記複数の情報生成手段は、前記非応答化処理コマンド信号として、前記無線タグ回路素子の機能を休眠化させる休眠化処理コマンド信号を含む前記複数種類のコマンド信号を生成することを特徴とする。
休眠化処理コマンド信号を受信した無線タグ回路素子は休眠化され応答しなくなる。したがって、一部の情報生成手段からは取得処理コマンド信号を生成して送信し、残りの情報生成手段からは休眠化処理コマンド信号を生成して送信することで、各装置側アンテナを選択的に使用するのと同等の機能を得ることができる。
第5発明は、上記第3又は第4発明において、前記複数の情報生成手段のうち、1つの情報生成手段が前記取得処理コマンド信号を生成し、残りの情報生成手段が前記非応答化処理コマンド信号を生成するように、前記複数の情報生成手段を制御する制御手段を有することを特徴とする。
制御手段の制御により、1つの情報生成手段からの取得処理コマンド信号で、対応するアンテナ通信範囲の無線タグ回路素子から情報読み取りを図る。その一方、残りの情報生成手段からの休眠化処理信号で、対応するアンテナ通信範囲において休眠化処理信号を受信した無線タグ回路素子は応答しなくなる。この結果、複数の装置側アンテナのうち1つを選択的に使用するのと同等の機能を得ることができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記制御手段は、前記取得処理コマンド信号を生成する前記1つの情報生成手段を順次切り替えるように、前記複数の情報生成手段を制御することを特徴とする。
1つの情報生成手段からの取得処理コマンド信号を用いて対応する装置側アンテナの通信範囲にある無線タグ回路素子から情報読み取りを図り、残りの情報生成手段からの休眠化処理信号を用いて対応する装置側アンテナの通信範囲にある無線タグ回路素子を応答しないようにする。この結果、複数の情報生成手段のうち取得処理コマンド信号を生成する上記1つの情報生成手段を順次切り替えることで、複数の装置側アンテナから1つを選択し、かつその選択する装置側アンテナを順次切り替えるのと同等の機能を得ることができる。
第7発明は、上記第6発明において、前記制御手段による、前記取得処理コマンド信号を生成する前記情報生成手段の切り替え状態に対応した点灯表示を行う点灯表示手段を有することを特徴とする。
これにより、どの装置側アンテナにより無線タグ回路素子からの情報取得が図られているのかを、操作者へ視覚的に明確に報知することができる。
第8発明は、上記第5乃至第7発明のいずれかにおいて、前記装置側アンテナで受信された応答信号に基づき前記情報処理手段で取得された前記読み取り情報に応じて、前記無線タグ回路素子と通信を行った前記装置側アンテナを特定するアンテナ特定手段を有することを特徴とする。
読み取り情報の取得時において、その通信に携わった装置側アンテナを特定する。これにより、その装置側アンテナの通信範囲に基づき、当該情報が取得された無線タグ回路素子の配置場所を概ね特定することが可能となる。
第9発明は、上記第8発明において、前記複数の装置側アンテナは、複数の操作端末にそれぞれ対応して接続された複数のアンテナユニットにそれぞれ設けられていることを特徴とする。
各装置側アンテナは、各操作端末に対応するように接続されたアンテナユニットに設けられている。読み取り情報の取得時において、アンテナ特定手段では、その通信に携わった装置側アンテナを特定する。これにより、当該情報が取得された無線タグ回路素子の配置場所が、その装置側アンテナを備えたアンテナユニット付近であると特定することができる。
第10発明は、上記第9発明において、前記アンテナ特定手段でのアンテナ特定結果に基づき、前記複数の操作端末のうち、前記情報処理手段で取得した前記読み取り情報又はこれに対応する情報の出力先となる操作端末を決定するための情報振り分け手段とを有することを特徴とする。
本願第10発明においては、複数の操作端末に対応して配置された複数のアンテナユニットの装置側アンテナを介し無線タグ回路素子から読み取り情報が取得され、アンテナ特定手段ではその読み取り情報に応じて読み取り時の通信に携わった装置側アンテナを特定する。そして、情報振り分け手段は、その特定結果に基づき、その読み取り情報の出力先を、上記特定された装置側アンテナに対応する操作端末へと設定する。これにより、上記読み取り情報情報(又はこれに対応する情報)はその設定された操作端末へと出力される。
このようにして、無線タグ回路素子から取得された読み取り情報の出力先が複数の操作端末のうちどれであるかを、アンテナ特定結果に基づき決定する。これにより、操作者がいちいち煩雑な手動設定を行うことなく、該当する操作端末を自動的に出力先として設定することができる。この結果、操作者の操作負担を低減し、利便性を向上することができる。
第11発明は、上記第8乃至第10発明のいずれかにおいて、前記装置側アンテナで受信された応答信号に基づき前記情報処理手段で取得された前記読み取り情報を、前記アンテナ特定手段での特定結果と関連付けて記憶する読み取り情報記憶手段を有することを特徴とする。
これにより、いったん記憶させた読み取り情報を読み出したとき、複数の装置側アンテナのいずれを介し読み取られたものであるかを明確にすることができる。
本発明によれば、操作者の操作負担を低減し、利便性を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の無線タグ情報読み取り装置としての無線タグ情報通信装置1を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システムTSにおいて、無線タグ情報通信装置1は、有線あるいは無線による通信回線NWを介してルートサーバRS、複数の情報サーバIS、端末118a及び汎用コンピュータ118bに接続されている。なお、端末118a及び汎用コンピュータ118bを総称して以下適宜、単に「PC118」と称する。
図2は、上記無線タグ情報通信装置1の全体構造を表す斜視図である。
図2において、無線タグ情報通信装置1は、上記PC118からの操作に基づき、装置内においてラベル作成用無線タグ回路素子を備えたタグ媒体を用いて印字付き無線タグラベルの作成を行ったり、装置外部の情報取得用無線タグ回路素子から情報読み取り(取得)を行うものである。無線タグ情報通信装置1の処理モードとしては、上記の印字付き無線タグラベルの作成を行うためのラベル作成処理モード(書き込みモード)と、上記の情報取得用無線タグ回路素子の情報読み取りを行うための情報取得処理モード(読み取りモード)とがある。
無線タグ情報通信装置1は、外郭に略六面体(略立方体)形状の筐体200を有する装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉可能(又は着脱可能としてもよい)に設けられた開閉蓋3と、上記筐体200の上側部複数箇所(この例では3箇所)に設けられた接続ポート224(接続部)に対してケーブル223を介し取り外し可能にそれぞれ接続され、操作者が携帯用(あるいは遠隔用)アンテナとして利用可能なアンテナユニット9,9′,9″とを有している。
装置本体2の筐体200は、装置前方側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された無線タグラベルT(後述)を外部に排出するラベル排出口11を備えた前壁10と、この前壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された前蓋12とを備えている。
前蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで前蓋12が前方に開放されるようになっている。また、前壁10の一端部には、無線タグ情報通信装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14と、カッター駆動ボタン16とが設けられている。カッター駆動ボタン16は、装置本体2内に配設された切断機構15(後述の図3参照)を操作者の手動操作で駆動するためのものである。このボタン16が押されることで、印字済みタグラベル用テープ109(後述の図4参照)を所望の長さにカットして無線タグラベルTを作成するようになっている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
アンテナユニット9,9″,9(以下適宜、「アンテナユニット9等」という)はそれぞれ筐体202を有している。この筐体202内には、装置1外の無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間で無線通信を行うループアンテナLC1,LC2,LC3(装置側アンテナ、図2には想像線で概念的に示す)がそれぞれ設けられている。各ループアンテナLC1,LC2,LC3は、磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他電磁界を介して行われる非接触方式を含む)により上記無線タグ回路素子Toへのアクセス(情報読み取り又は情報書き込み)を行うようになっている。
また筐体202はこの例では略直方体形状であり、上面又は下面(この例では上面)202aに対し上記ケーブル223の一端が接続固定されている。ケーブル223の他端は前述したように装置本体2の筐体200に設けた接続ポート224に取り外し可能に接続されている。また、筐体202の側面202b及びその反対側側面202cには、操作者が筐体202を把持するための把持部234が適宜の位置に設けられている。これにより、操作者がアンテナユニット9等を携帯型アンテナとして用いる際の把持性を向上できるようになっている。
ケーブル232は、アンテナユニット9等と装置本体2とを電気的に接続するためのものである。このケーブル223を介し、装置本体2の送信回路316A,316B,316C及び受信回路317とアンテナユニット9等のループアンテナLC1,LC2,LC3との信号の送受信が行われる(後述の図6参照)。
図3は、無線タグ情報通信装置1の内部の内部ユニット20の構造(但し後述するループアンテナLCは省略)を表す斜視図である。図3において、内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6と、印字ヘッド(サーマルヘッド)23を備えた印字機構21と、固定刃40及び可動刃41を備えた切断機構(切断手段)15と、固定刃40及び可動刃41のテープ搬送方向下流側に位置し、ハーフカッタ34を備えたカットユニット35(半切断手段)とが設けられている。
カートリッジ7の上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている上記基材テープ101のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。また、カートリッジホルダ6には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(当接位置、後述の図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
印字ヘッド23は多数の発熱素子を備えており、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられている。
切断機構15は、固定刃40と、金属部材で構成された可動刃41とを備えている。カッターモータ43(後述の図6参照)の駆動力が、カッターハスバギヤ42、ボス50、長孔49を介して可動刃41の柄部46に伝達されて可動刃が回転し、固定刃40とともにカット動作を行う。この切断状態は、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用により切り替わるマイクロスイッチ126により検出される。
ハーフカットユニット35は、受け台38とハーフカッタ34とが対向して配置され、さらにガイド固定部36Aにより第1ガイド部36と第2ガイド部37とが側板44(後述の図4参照)に取り付けられている。ハーフカッタ34は、所定の回動支点(図示せず)を中心として、ハーフカッタモータ129(後述の図6参照)の駆動力によって回動する。受け台38の端部には受け面38Bが形成されている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図である。図4において、上記カートリッジホルダ6は、カートリッジ7のテープ排出部30より排出されさらに上記ラベル排出口11から排出される印字済みタグラベル用テープ109の幅方向の向きが、鉛直上下方向となるようにカートリッジ7を収納する。
また、内部ユニット20には、ラベル排出機構22と、ラベル作成用のループアンテナLCが設けられている。
ループアンテナLCは、筐体200の内部側に通信可能領域を備え、印字済みタグラベル用テープ109に備えられたラベル作成用無線タグ回路素子Toに対し情報送受信可能に構成されている。
ラベル排出機構22は、切断機構15において切断された後の印字済みタグラベル用テープ109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様)をラベル排出口11(図2参照)より排出するものである。すなわちラベル排出機構22は、テープ排出モータ123(後述の図6参照)の駆動力により回転する駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みタグラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52と、印字済みタグラベル用テープ109に設けられた識別マークPM(後述の図5参照)を検出するマークセンサ127とを有している。このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11及びループアンテナLCへ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みタグラベル用テープ109(無線タグラベルT)の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
なお、テープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108及びリボン巻取りローラ駆動軸107は、印字済みタグラベル用テープ109及びインクリボン105(後述)の搬送駆動力をそれぞれ与えるものであり、互いに連動して回転駆動される。
図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。図5において、カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101が巻回された第1ロール102(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104(実際は渦巻き状であるが、図では簡略的に同心円状に示す)と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール211と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27とを有する。なお、上記基材テープ101と、基材テープ101にカバーフィルム102が貼り合わされた上記印字済みタグラベル用テープ109とが、タグ媒体を構成する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済みタグラベル用テープ109としつつ、図5中矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数のラベル作成用無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙(剥離材)101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うタグ側アンテナ152がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによってラベル作成用の無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ラベル作成用無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
なお、上記剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また、この剥離紙101dの表面には、各ラベル作成用無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置(この例では、搬送方向前方側のタグ側アンテナ152の先端よりさらに前方側の位置)に、搬送制御用の所定の識別マーク(この例では黒塗りの識別マーク。あるいはレーザ加工等により基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等でもよい。又はトムソン型での加工穴等でもよい)PMが設けられている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール211及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(図3及び後述の図6参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介し上記リボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸(搬送手段)108に伝達されることによって連動して回転駆動される。なお、上記印字ヘッド23は、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されリボン供給側ロール211とリボン巻取りローラ106とにより駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が図5中矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図6参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上のラベル作成用無線タグ回路素子Toに対応した印字R(後述の図8参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済みタグラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30(図4参照)よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みタグラベル用テープ109に対し上記ループアンテナLCによりラベル作成用の無線タグ回路素子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた後、自動的にあるいは上記カッター駆動ボタン16(図2参照)を操作することにより切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断され、無線タグラベルTが生成される。この無線タグラベルTは、その後さらに上記ラベル排出機構22によってラベル排出口11(図2、図4参照)から排出される。
図6は、本実施形態の無線タグ情報通信装置1の制御系を表す機能ブロック図である。図6において、この無線タグ情報通信装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インタフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
ROM116には、上記PC118からの操作入力信号に対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、印字終了した場合に印字済みタグラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みタグラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みタグラベル用テープ109(=無線タグラベルT)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、ラベル作成用又は情報取得用の無線タグ回路素子Toに対する問いかけ信号や書き込み信号などのアクセス情報を生成して送信回路に出力する送信プログラム、受信回路から入力された応答信号などを処理する受信プログラム、その他無線タグ情報通信装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データや、情報読み取り(取得)が行われた情報取得用の無線タグ回路素子To(前述)のタグ識別情報(タグID)等が記憶される。
入出力インタフェース113には、PC118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、識別マークPMを検出する上記マークセンサ127と、切替回路239A,239Bとが接続されている。
切替回路239Aには、アンテナLCに関わる1つの送信回路306と、アンテナLC1,LC2,LC3に関わる3つの送信回路316A,316B,316C(情報生成手段)とが選択的に(いずれか一方へ切り替え可能に)接続されている。送信回路306は、上記ループアンテナLCを介してラベル作成用の無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに、上記制御回路110から入力される制御信号(図示省略)に基づいて上記搬送波を変調して質問波を出力する。送信回路316A,316B,316Cは、図示しない搬送波発生手段により発生された、情報取得用の無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取りを行う)ための搬送波(すなわち共通の搬送波)を、上記制御回路110から個別にそれぞれ入力される制御信号(図示参照)に基づいて実質的に同じタイミングで(後述ステップS310及びステップS330参照)変調することにより(=搬送波変調手段としての機能)、上記ループアンテナLC1,LC2,LC3に対する質問波をそれぞれ生成して出力する。
切替回路239Bには、ループアンテナLCに関わる1つの受信回路307と、アンテナLC1,LC2,LC3に関わる1つの受信回路317(情報処理手段)とが選択的に(いずれか一方へ切り替え可能に)接続されている。受信回路307は、上記制御回路110から入力される制御信号(図示省略)に基づき、ラベル作成用の無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナLCを介して受信された応答波(応答信号)の復調を行い、上記制御回路110に出力する。受信回路317は、上記制御回路110から入力される制御信号(図示参照)に基づき、情報取得用の無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナLC1,LC2,LC3を介して受信された応答波(応答信号)の復調を行い、上記制御回路110に出力する。
そして、これら切替回路239A,239Bは制御回路110からの制御信号に基づき互いに連動して切り替えられる。具体的には、制御回路110で処理モードとして上記書き込みモードが選択されているときは、入出力インターフェィス113とループアンテナLCに関わる送信回路307及び受信回路307とを接続する。処理モードとして上記読み取りモードが選択されているときは、入出力インターフェイス113とループアンテナLC1,LC2,LC3に関わる送信回路316A,316B,316C及び受信回路317とを接続する。
ループアンテナLCは、アンテナ共用器240を介して上記送信回路306及び上記受信回路307に接続されている。ループアンテナLC1,LC2,LC3は、それぞれ上記ケーブル223及びアンテナ共用器250A,250B,250Cを介し、上記送信回路316A,316B、316C及び上記受信回路317に接続されている。
このような制御回路110を核とする制御系において、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。また、送信回路306(又は送信回路316A,316B,316C)が制御回路110からの制御信号に基づき搬送波の変調制御を行い質問波を出力するとともに、受信回路307(又は受信回路317)は制御回路110からの制御信号に基づき復調した信号の処理を行う。
図7は、上記ラベル作成用又は情報取得用の無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図7において、ラベル作成用又は情報取得用の無線タグ回路素子Toは、無線タグ情報通信装置1側のループアンテナLC(又はループアンテナLC1〜LC3)と磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ152と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された質問波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記無線タグ情報通信装置1のループアンテナLCC(又はループアンテナLC1〜LC3)からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152より受信された質問波を変調反射し応答波として返信する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図8は、上述のような構成である無線タグ情報通信装置1によりラベル作成用無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みタグラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図8(a)は上面図、図8(b)は下面図である。また図9(a)は、図8中IXA−IXA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図であり、図9(b)は、図8中IXB−IXB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。
これら図8及び図9において、無線タグラベルTは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図9中上側)よりその反対側(図9中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたループアンテナ152を含むラベル作成用の無線タグ回路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面にラベル作成用の無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べたように上記ハーフカッタ34によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本)が形成されている。カバーフィルム103のうち、これらハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域がラベル印字Rが印刷される印字領域Sとなり、印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前余白領域S1及び後余白領域S2となっている。
上記のような基本構成である無線タグ情報通信装置1においては、前述したように、筐体200内でラベル作成用の無線タグ回路素子Toを用いて無線タグラベルTを作成する書き込みモードと、装置1外部の情報取得用の無線タグ回路素子から情報読み取り(取得)を行う読み取りモードとを実行可能である。すなわち、書き込みモードでは、ラベル作成用無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101がテープ送りローラ27で搬送され、ループアンテナLCを介しラベル作成用無線タグ回路素子Toに対し情報送受信が行われ、無線タグラベルTが作成される。一方、読み取りモードでは、アンテナユニット9,9′,9″に備えられた情報取得用のループアンテナLC1,LC2,LC3を介し筐体200の外部に位置する情報取得用無線タグ回路素子Toと情報送受信が行われることで所定の無線タグ情報が読み取られ、取得される。
図10は、上記制御回路110によって実行される制御手順を表すフローチャートである。このフローは、例えば無線タグ情報通信装置1の電源が投入されたときに開始される。
この図10において、まずステップS1で、入出力インターフェース113を介しPC118からラベル作成指示が入力されたか否かを判定する。ラベル作成指示入力があった場合、ステップS1の判定が満たされてステップS100の書き込みモード処理に移り、ラベル作成指示がなかった場合、ステップS1の判定が満たされず、ステップS300の読み取りモード処理に移る(モード切替手段)。
書き込みモード処理とは、無線タグ情報通信装置1で、主として、上記のラベル作成用の無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合(後述の図11参照)の動作モードである(なお、読み取り専用の無線タグ回路素子Toを用いてラベル作成を行う後述の変形例においては、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合も含む)。また、読み取りモード処理とは、無線タグ情報通信装置1を、装置外の無線タグラベルT等に備えられた上記情報取得用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取るリーダとして用いる動作モードである。
上記ステップS100又はステップS300を実行したら、このフローを終了する。
図11は、上記ステップS100の書き込みモード処理の詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS103において、後述する図14において説明する割り込み読み取り処理の実行開始のためのフラグFr=1とする。
次に、ステップS105で、PC118からの操作信号に基づき印刷データや無線タグ回路素子Toとの通信データ、前・後ハーフカット位置やフルカット位置の設定等を行なう準備処理を実行する。
次に、ステップS110において、ループアンテナLCからラベル作成用の無線タグ回路素子Toへ通信を行う際、無線タグ回路素子Toからの応答がない場合に通信再試行(リトライ)を行う回数(アクセス試行回数)をカウントする変数M、Nと、通信が成功したかどうかをあらわすフラグFをそれぞれ0に初期化設定する。
その後、ステップS115に移り、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ121の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。さらに、テープ排出モータ駆動回路123を介してテープ排出モータ65に制御信号を出力し、駆動ローラ51を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びサブローラ109により接着されて一体化されて印字済タグラベル用テープ109として形成され、カートリッジ7外方向からさらに無線タグ情報通信装置1外方向へと搬送される。
その後、ステップS120において、入出力インターフェース113を介し入力されたマーク検出センサ127の検出信号に基づき、基材テープ101の上記識別子PMが検出されたかどうか(言い換えればカバーフィルム103が印字ヘッド23による印刷開始位置まで到達したかどうか)を判定する。識別子PMが検出されるまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、検出されたら判定が満たされて次のステップS125に移る。
ステップS125では、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103のうち前述した印字領域S(=基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置されたラベル作成用の無線タグ回路素子Toの裏面にほぼ貼り合わせることとなる領域)に、ステップS105で生成した印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS130において、印字済タグラベル用テープ109が先のステップS105で設定した前ハーフカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えればハーフカット機構35のハーフカッタ34がステップS105で設定した前ハーフカット線HC1に正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定は、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。前ハーフカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS135に移る。
ステップS135では、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、カートリッジ7から繰り出された印字済タグラベル用テープ109が排出方向に移動する過程で、ステップS105で設定した前ハーフカット線HC1にハーフカット機構35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。またこのとき、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120にも制御信号を出力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
その後、ステップS140で、入出力インターフェース113を介しハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタモータ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101cを切断して前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカット処理を行う。
そして、ステップS145に移り、上記ステップS115と同様にしてテープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ステップS125と同様にして印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS150において、搬送される印字済タグラベル用テープ109が所定値(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされたラベル作成用の無線タグ回路素子Toが上記ループアンテナLCに到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、上記ステップS130と同様に、パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等により行えば足りる。
次のステップS200では、タグアクセス処理を行う。すなわち、ラベル作成用の無線タグ回路素子Toの通信位置(無線タグ回路素子ToがループアンテナLCと正対する位置)まで搬送したら搬送及び印字を停止して情報送受信を行い、その後搬送及び印字を再開して印字を完了させ、さらに搬送して後ハーフカット位置で搬送を停止して後ハーフカット線HC2の形成を行う(後述の図12参照)。
以上のようにしてステップS200が終了したら、ステップS155に移る(なおこの時点でステップS200において印字済みタグラベル用テープ109の搬送が再開されている。後述を参照)。ステップS155では、印字済タグラベル用テープ109が前述したフルカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えれば切断機構15の可動刃41がステップS1で設定した切断線CLに正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。フルカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS160に移る。
ステップS160では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済タグラベル用テープ109の搬送を停止する。これにより、ステップS105で設定した切断線CLに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS165でカッタモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分断)して切断線CLを形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって印字済みタグラベル用テープ109から切り離され、無線タグ回路素子Toへ無線タグ情報が書き込まれかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS170に移り、入出力インターフェース113を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65の駆動を再開して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が再開されて上記ステップS165でラベル状に生成された無線タグラベルTがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11から無線タグ情報通信装置1外へと排出し、このフローを終了する。
図12は、上述したステップS200のタグアクセス処理の詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS210において、印字済タグラベル用テープ109が前述したループアンテナLCとの通信位置まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述した図11のステップS130と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。通信位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS220に移る。
ステップS220では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止し、ラベル作成用の無線タグ回路素子ToにループアンテナLCが略正対した状態で印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。また、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(中断)する。
そして、ステップS223に移り、上記ステップS210の判定結果に応じ、上記通信位置に到達したかどうかを表すフラグFs=1とする(これによって後述のように割り込み読み取り処理がいったん中断する)。
その後、ステップS225において、切替回路239A,239Bに制御信号を出力して切替回路239A,239Bを切り替え、送信回路306及び受信回路307と入出力インターフェース113とを接続させる。
その後、ステップS400に移り、アンテナLCとラベル作成用の無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により情報の送受信を行い、その無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し図11の上記ステップS105で作成した情報を書き込む(又は後述の読み取り専用無線タグ回路素子Toを用いる変形例ではIC回路部に予め記憶されていた情報を読み取る)情報送受信処理を行う(詳細は後述の図13参照)。
その後、ステップS230に移り、上記ステップS400において情報送受信に成功したかどうかを判定する。具体的にはステップS400において通信失敗時には上記フラグF=1となっているはずであることから(後述の図13のステップS437参照)、F=0であるかどうかを判定する。
F=1である場合、判定が満たされず、当該ラベル作成用の無線タグ回路素子Toに対する通信が失敗したとみなされステップS700に移り、当該通信失敗をラベル上で操作者に報知するためのエラー処理(例えば、上記通信エラーに対応した別態様印字R′(例えば「NG」の文字)を印刷する等)を行い、このルーチンを終了する。
一方、F=0である場合、判定が満たされ、当該ラベル作成用の無線タグ回路素子Toに対する通信は成功したとみなされてステップS235に移る。
ステップS235では、上記割り込み読み取り処理の実行開始のためのフラグFr=1とする(これによって上記のようにいったん中断した割り込み読み取り処理が再び再開される)。
その後、ステップS240において、図11のステップS145と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS250に移り、印字済タグラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(上記図11のステップS105で算出)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS260に移る。
ステップS260では、上記図11のステップS135と同様にして、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
その後、ステップS500に移り、所定の後ハーフカット位置まで搬送した後にハーフカットユニット35のハーフカッタ34によって後ハーフカット線HC2の形成を行う後ハーフカット処理を行う。以上によりこのルーチンを終了する。
図13は、上述したステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。なおこの例では、前述の情報書き込み及び情報読み取りのうち、情報書込みを例にとって説明する。
図13において、まずステップS405で、入出力インターフェース113を介し前述の送信回路306に制御信号を出力して所定の変調を行った質問波を生成し、ラベル作成用の無線タグ回路素子Toの記憶されたID情報を取得するための、問合せコマンド信号(この例ではタグID読取コマンド信号)として、ループアンテナLCを介して書き込み対象のラベル作成用の無線タグ回路素子Toに送信する。これにより、ラベル作成用の無線タグ回路素子Toの上記メモリ部157を初期化する。
その後、ステップS415において、上記タグID読取コマンド信号に対応して書き込み対象のラベル作成用の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号(タグIDを含む)をループアンテナLCを介して受信し、受信回路307及び入出力インターフェース113を介し取り込む。
次に、ステップS420において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用の無線タグ回路素子ToのタグIDが正常に読み取れたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS425に移ってMに1を加え、さらにステップS430においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS405に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS435に移り、エラー表示信号を入出力インターフェース113を介し上記PC118へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせる。そして、さらにステップS437でフラグF=1としてこのルーチンを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS440に移り、送信回路306に制御信号を出力して所定の変調を行い、ステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグに所望のデータをメモリ部157に書き込む信号(この例ではWriteコマンド信号)として、所定の変調を行った質問波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象のラベル作成用の無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
その後、ステップS445において、送信回路306に制御信号を出力して所定の変調を行い、ステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグのメモリ部157に記録されたデータを読み出す信号(この例ではRead コマンド信号)として、ループアンテナLCを介して情報書き込み対象のラベル作成用の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後ステップS450において、上記Readコマンド信号に対応して書き込み対象のラベル作成用無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をループアンテナLCを介して受信し、受信回路307を介し取り込む。
次に、ステップS455において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該ラベル作成用の無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS460に移ってNに1を加え、さらにステップS465においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS440に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS435に移り、同様にPC118に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS437でF=1としてこのルーチンを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS455の判定が満たされた場合、ステップS470に移り、送信回路306に制御信号を出力し、ステップS415にて読み取ったタグIDを指定して該当するタグのメモリ部157に記録されたデータの上書きを禁止する信号(この例ではロックコマンド信号)として所定の変調を行った質問波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象のラベル作成用の無線タグ回路素子Toに送信し、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止する。これにより、書き込み対象とするラベル作成用の無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了する。
その後、ステップS480に移り、上記ステップS440でラベル作成用無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド23により印字領域Sに印字されるラベル印字Rの印字情報との組み合わせを、入出力インターフェース113及び通信回線NWを介し出力され、情報サーバISやルートサーバRSに記憶される。なお、この記憶データは必要に応じてPC118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデータベース内に格納保持される。以上により、このルーチンを終了する。
図14は、上記書き込みモードでありながらも、アンテナユニット9を用い無線タグ情報通信装置1をリーダとして使用可能な、CPU11Aの実行する割り込み読み取り処理の詳細手順を表すフローチャートである。つまり、図11の書き込みモード処理が動作している際に、この図14の割り込み読み取り処理も同時に並行して動作していることになる(このような同時並行処理は、例えば、コンピュータのOS等でしばしば行われる、「マルチタスク処理」と同様の公知の方式により、1つのCPU111aに行わせることができる)。
図14において、まず、ステップS301で、前述した割り込み読み取り処理の実行開始のためのフラグFr(以下適宜、割り込みフラグという)、情報が読み取れたかどうかを表すフラグFe(以下適宜、読み取りフラグという)、及び、印字済タグラベル用テープ109がループアンテナLCとの通信位置まで搬送されて到達したかどうかを表すフラグFs(以下適宜、到達フラグという)を0に初期化する。
その後、ステップS302に移り、上記割り込みフラグFr=1であるか(印字済みタグラベル用テープ109の第2無線タグ回路素子Toが通信位置に達したか)どうかを判定する。最初はFr=0であるからこの判定が満たされず、ステップS302を繰り返してそのまま待機する。前述した図11のステップS103又は図12のステップS235で割り込みフラグFr=1となると、このステップS302の判定が満たされ、ステップS303に移る。
ステップS303では、全てのユニット9,9′,9″を用いた情報読み取りが完了したかを表す全読み取りフラグFeが1であるか(割り込み読み取り処理により情報取得用の無線タグ回路素子Toからの情報読み取りが完了したか)どうかを判定する。上記ステップS103により割り込みフラグFr=1となっていた場合は割り込み読み取り処理がまだ実行されず情報読み取りが完了していないことから判定が満たされず、ステップS305に移る。
ステップS305では、前述のステップS225と同様、切替回路239A,239Bに制御信号を出力してそれら切替回路239A,239Bを連動して切り替え、入出力インターフェース113と送信回路316A,316B,316C及び受信回路317とを接続させる。
その後、ステップS310に移り、アンテナユニット9等のうち1つのユニットに備えられた送信回路(例えば316A)に対して(例えば図示しないクロック信号等に同期した、当該アンテナユニットに対応したタイムスロットの開始とともに)制御信号を出力し、搬送波に所定の変調を行う。これにより、無線タグ回路素子Toに記憶された情報を取得するための、取得処理コマンド信号としての問合せコマンド信号を生成し、対応するループアンテナ(上記の例ではLC1)を介し、当該アンテナの通信範囲にある情報取得用の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。そして、次のステップS330で、アンテナユニット9等のうち残りのユニットに備えられた送信回路(上記の例では316Bと316C)に対しても制御信号を出力し、搬送波に所定の変調を行う。これにより、無線タグ回路素子Toを休眠化するための休眠化処理コマンド信号(非応答化処理コマンド信号)を生成し、ループアンテナ(上記の例ではLC2及びLC3)を介し、当該アンテナの通信範囲にある情報取得用の無線タグ回路素子Toに送信する。なお、アンテナユニット9,9″,9″等のうちいずれにおいて問合わせコマンド信号を送信するかは、この手順を実行するたびに、例えば予め定められた所定の順序に沿いつつ、ユニットを切り替えていく(後述のステップS339参照)。すなわち、本実施形態では、CPU111Aからの制御信号に基づき、送信回路316A,316B,316Cが、時分割した所定の占有期間(タイムスロット)毎に、アンテナユニット9,9′,9″に対するコマンド信号(アクセス情報)を切り替えて(1つのユニットが問合せコマンド信号、残りが休眠化処理コマンド信号)出力し、タイムシェアリング方式でそれらアンテナユニット9,9′,9″を同時に作動させて読み取りを行う(後述の図16参照)。
その後、ステップS340において、上記ステップS310で送信された問合せコマンド信号に対応して情報取得用の無線タグ回路素子Toからリプライ信号が送信され、当該リプライ信号がループアンテナLC1(又はLC2若しくはLC3)及び受信回路317を介し受信され取り込まれたかどうかを判定する。リプライ信号を受信していない場合、判定が満たされずステップS335に移り、上記到達フラグFs=1であるかどうかを判定する。印字済みタグラベル用テープ109がループアンテナLCとの通信位置まで到達するまではこの判定は満たされず、ステップS337へ移る。ステップS337では前述したようにして当該アンテナユニット9等に対応して開始されているタイムスロットがもう終了したかどうかを判定する。まだタイムスロットが終了していなければ判定が満たされずステップS310に戻り、同様の手順を(アンテナユニット9,9″,9″等のうちいずれが問合せコマンド信号でいずれが休眠化処理コマンド信号かを変えることなく)それら2つのコマンド信号の送信から繰り返す。一方タイムスロットが終了したらステップS337の判定が満たされ、ステップS339でアンテナユニット9,9″,9″等のうち問合せコマンド信号の送信を割り当てるユニットを次の順番のものに切り替えて(=順番切替処理)、ステップS310に戻る。そして、(今回の問合せコマンド信号の割り当てのアンテナユニット9等に対応したタイムスロットの開始に連動して)当該今回順序の1つのアンテナユニット9等より問い合わせコマンド信号を送信する(なお前回休眠化処理コマンド信号を送信していた場合には、上記問合せコマンド信号に先だって再び情報読み取り可能に立ち上げるための活性化処理コマンド信号を予め送信して活性化しておく。以下同様)。そして、以降同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS340でリプライ信号が受信されたら判定が満たされてステップS350に移る。ステップS350では、読み取り対象である情報取得用の無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情報を、まず一時的に適宜の記憶手段(例えばRAM117等)に記憶させる。なおこのとき取得された無線タグ情報には、例えばアンテナLC1〜LC3よりアンテナ共用器250A〜250Cを介し受信回路317で処理されるときに、いずれのアンテナで(言い換えればいずれのアンテナユニット)で受信されたものであるかの識別子が付与されており、当該アンテナを特定できるようになっている(アンテナ特定手段)。その後、自動的に記憶手段から読み出された無線タグ情報は、例えば入出力インターフェース113及び通信回線NWを介し出力され、情報サーバISやルートサーバRSに記憶される。この記憶データは必要に応じてPC118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデータベース内に格納保持される。
その後、ステップS351では、接続されているすべてのアンテナユニット9等において対応する無線タグ回路素子Toの読み取りが終了したかどうかを判定する。全てのアンテナユニット9等の読み取りがまだ終了していなければ判定が満たされず、ステップS352で上記ステップS339と同様の問合せコマンド信号の送信を割り当てるユニットを次の順番のものに切り替え(=順番切替処理)た後、ステップS310に戻って同様の手順を繰り返す。全ユニットについて読み取りが終了していればステップS351の判定が満たされ、ステップS353に移る。
ステップS353では、ステップS351での全ユニット割り込み読み取り処理の完了判定に対応して上記全読み取りフラグFe=1とし、さらに上記ステップS355でフラグFr=0に戻し、上記ステップS302に戻って前述と同様のFr=1の待ち状態に戻る。
一方、前述のステップS302において、前述のようにすべてのアンテナユニット9等に対し読み取り処理が完了し情報が取得されている場合には、ステップS353で全読み取りフラグFe=1とされていることから、上記ステップS303の判定が満たされてステップS355へと移り、Fr=0として再びステップS302へ戻る。これに対し、既に一度実行された上記割り込み読み取り処理においてリプライ信号が受信されず情報が取得されていない場合(読み取りが完了しないままステップS335の判定が満たされてステップS355へと移行した場合)はステップS353を通らず読み取りフラグFe=1とされていないことから、ステップS303の判定が満たされずステップS305に移り、再びステップS305以降の情報読み取りの手順を実行する。
以上のようにして、書き込みモード処理において、まずステップS103で割り込みフラグFr=1とすることで情報取得用の無線タグ回路素子Toへの割り込み読み取り処理を開始し、印字済みタグラベル用テープ109の搬送によりラベル作成用の無線タグ回路素子Toが通信位置に到達して情報書き込みを開始するまで読み取り処理を実行する。そして、通信位置に到達したらステップS223で到達フラグFs=1とすることでステップS335より情報取得用の無線タグ回路素子Toへの読み取り処理を中断する。その後ラベル作成用の無線タグ回路素子Toへの情報書き込みが終了したらステップS235で再び割り込みフラグFr=1とすることで情報取得用の無線タグ回路素子Toへの割り込み読み取り処理を再開する。またこのとき、あるアンテナユニット9等に割り当てられたタイムスロットの間は、リプライ信号が受信されるまでは問合せコマンド信号の送信を繰り返し、受信しない間にタイムスロットが終了したら次のタイムスロットで次のアンテナユニット9等について同様の手順を行い、これらを繰り返してすべてのアンテナユニット9等に関する情報読み取りが完了したらこのルーチンを終了する。
図15は、アンテナユニット9を用いて無線タグ情報通信装置1をリーダとして使用する読み取りモードにおいて実行される、上記ステップS300の読み取りモード処理の詳細手順を表すフローチャートである。図14と同等の手順には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図15において、まず、上記図14と同様のステップS305で、切替回路239A,239Bを切り替え、入出力インターフェース113と送信回路316A,316B,316C及び受信回路317とを接続させる。
その後、上記図14と同様のステップS310及びステップS330で、アンテナユニット9等のうち1つのユニットの送信回路316A等で問合せコマンド信号を生成して送信し、残りのアンテナユニットの送信回路316B,316C等で休眠化処理コマンド信号を生成して送信する。
その後、前述同様のステップS340に移り、情報取得用の無線タグ回路素子Toからリプライ信号を受信したかどうかを判定する。受信していない場合はステップS337でタイムスロットが終了していなければステップS310に戻り、同様の手順を繰り返す。タイムスロットが終了したらステップS337の判定が満たされ、ステップS339で問合せコマンド信号の送信を割り当てるユニットを次の順番に切り替えてステップS310に戻り、同様の手順を繰り返す。
ステップS340において、リプライ信号が受信された場合には判定が満たされ、前述と同様のステップS350に移って情報取得用の無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情報を出力し、前述と同様のステップS351ですべてのアンテナユニット9等での読み取りが終了したかどうかを判定する。全てのアンテナユニット9等の読み取りがまだ終了していなければ判定が満たされず、上記ステップS352で順番切替処理後、ステップS310に戻って同様の手順を繰り返す。全ユニットについて読み取りが終了していればステップS351の判定が満たされ、このルーチンを終了する。
図16は、上記タイムシェアリングの挙動の一例を概念的に表す図である。
図16において、図中「1」「2」「3」「4」で表す各タイムスロットが、図15に示した読み取りモード処理において実行される、アンテナユニット9,9′,9″のコマンド信号を順次切り替えながら(問合せコマンド信号を送信するアンテナユニットを順次切り替えながら)の情報取得用の無線タグ回路素子Toとの通信に対応している。
そして、図中「5」〜「12」で表す各タイムスロットが書き込みモード処理において実行される手順に対応している。まず、図中「5」「6」で表す各タイムスロットが、図14に示した割り込み読み取りモード処理において実行される、アンテナユニット9等(この例ではアンテナユニット9′、アンテナユニット9″の順)のコマンド信号を順次切り替えながら(問合せコマンド信号を送信するアンテナユニットを順次切り替えながら)の情報取得用の無線タグ回路素子Toとの通信に対応している。また装置本体2側でみると、図11のフローのステップS115から図12に示すステップS220までに対応している。
その後の図中「7」「8」「9」で表す各タイムスロットが、装置本体2側の、図12に示すフローのステップS400に対応している。
そして、図中「10」「11」「12」で表す各タイムスロットが、図14に示した割り込み読み取りモード処理において実行される、アンテナユニット9等(この例ではアンテナユニット9′、アンテナユニット9″の順)のコマンド信号を順次切り替えながら(問合せコマンド信号を送信するアンテナユニットを順次切り替えながら)の情報取得用の無線タグ回路素子Toとの通信に対応している。また装置本体2側でみると、図12のフローのステップS230から図11に示すステップS160までに対応している。
そして再び、図中「13」「14」「15」「16」で表す各タイムスロットが、図15に示した読み取りモード処理において実行される、アンテナユニット9,9′,9″のコマンド信号を順次切り替えながら(問合せコマンド信号を送信するアンテナユニットを順次切り替えながら)の情報取得用の無線タグ回路素子Toとの通信に対応している。
以上において、制御回路110が実行する図14及び図15のステップS310、ステップS330、及びステップS339が、複数の情報生成手段のうち、1つの情報生成手段が取得処理コマンド信号を生成し、残りの情報生成手段が非応答化処理コマンド信号を生成するように、複数の情報生成手段を制御する制御手段を構成する。
以上説明した本実施形態においては、書き込みモードの実行時には、印字済みタグラベル用テープ109に備えられたラベル作成用の無線タグ回路素子Toに対し、ループアンテナLCを介して情報の書き込みが行われ、更に当該印字済みタグラベル用テープ109が切断されることで、印字付の無線タグラベルTが作成される。一方、読み取りモードの実行時には、筐体200の外部に位置する情報取得用の無線タグ回路素子Toに記憶された情報が、各アンテナ9,9′,9″に備えられたループアンテナLC1,LC2,LC3を介して読み取られ、取得される。このように、1つの無線タグ情報通信装置1を使用して、タグラベル作成処理及び情報読み取り(取得)処理の両方が行えるので、ラベル作成装置及び情報読み取り装置の両方を別々に用意する場合に比べて、装置構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができる。
また読み取りモードの実行時においては、送信回路316A〜316Cで実質同時タイミングで生成送信された複数種類の問合せコマンド信号がアンテナLC1〜LC3より無線タグ回路素子Toに送信され、これに応じて無線タグ回路素子ToからアンテナLC1〜LC3で受信された応答信号は共通の1つの受信回路317で受信処理されて、読み取り情報が取得される。特に本実施形態では、送信回路316A〜316Cのうち1つの送信回路からは問合せコマンド信号を生成して送信する。そして、残りの送信回路からは休眠化処理コマンド信号を生成して送信し、休眠化処理コマンド信号を受信した無線タグ回路素子Toは休眠化され応答しなくなる。これにより、特にアンテナLC1〜LC3を選択的に接続するスイッチ等を設けなくても、アンテナLC1〜LC3のうちいずれか(問合せコマンド信号を送信するもの)を選択的に使用するのと同等の機能を得ることができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
特に本実施形態では、図14及び図15に示すフローのステップS310及びステップS330で、送信回路316A〜316Cのうち1つの送信回路からは問合せコマンド信号を、残りの送信回路からは休眠化処理コマンド信号を生成して送信し、さらにその問合せコマンド信号を生成する1つの送信回路をステップS352やステップS339によって順次切り替える。これにより、アンテナLC1〜LC3のうちいずれか(問合せコマンド信号を送信するもの)を常に選択的に1つ使用し、かつその選択するアンテナを順次切り替えていくのと同等の機能を得ることができる。この結果、操作者の利便性を向上することができる。
なお、上記は、非応答化処理コマンド信号として、無線タグ回路素子Toを休眠化させる休眠化処理コマンド信号を用いたが、これに限られない。すなわち、例えば無線タグ回路素子Toを休眠化させずスタンバイ状態に維持したまま問い合わせコマンド信号に対する応答を拒否させるいわゆる応答拒否コマンド信号を用いてもよい。この場合も、同等の効果が得られる。
また、上記のようにして問合せコマンド信号を生成する1つの送信回路316A〜C(言い換えれば問合せコマンド信号を出力するアンテナLC1〜3)を切り替えていくとき、例えばLED等からなる点灯表示手段(図示省略)を筐体200や各アンテナユニット9等に設けてその切り替え状態に対応した点灯表示を行うようにしてもよい。これにより、アンテナLC1〜LC3のうちいずれによって無線タグ回路素子Toからの情報取得が図られているのかを、操作者へ視覚的に明確に報知することができる。
また、本実施形態では特に、上記図14及び図15に示したフローのステップS350において、無線タグ情報に、いずれのアンテナで(言い換えればいずれのアンテナユニット)で受信されたものであるかの識別子が付与されるようになっている。これにより、この無線タグ情報を情報サーバISやルートサーバRSに格納するときに当該識別子を含む形で格納することができる。したがって、PC118より当該無線タグ情報を参照するときに、対応するアンテナLC1〜LC3の通信範囲に基づき、当該情報が取得された無線タグ回路素子Toの配置場所を概ね特定することができる。図17は、このような読み取り情報と、上記アンテナ特定結果を表す識別子とを関連付けて記憶した例を表す図である(例えば制御回路110内のRAM117やその他の内外記憶装置、バッファメモリ等(=読み取り情報記憶手段)に記憶される。この場合アンテナLC1〜LC3の3つから受信されているにもかかわらず記憶装置等は1つでよい)。なお、読み取り情報(すなわち情報取得用の無線タグ回路素子Toに記憶された情報)はタグIDのみであって、これに対応する情報(ひもづけられた対象物情報等)が上記情報サーバIS等に格納されている構成でもよいし、情報取得用の無線タグ回路素子Toに上記タグIDと対象物情報等とが記憶されている構成でもよい。また、図17のように、各タグID及び対象物情報のそれぞれに対し対応アンテナ情報(アンテナユニット情報)を関連づけた形で順次記憶装置等に記憶するのでなく、記憶装置等に予め対応アンテナ(アンテナユニット)毎に区分された複数の記憶領域を形成しておき、各タグID及び対象物情報を、対応する記憶領域に振り分けて記憶していくようにしてもよい。
また、このような手法は、一例として、装置本体2に対し複数の上記操作用のPC118が上記通信回線NWを介して接続され、各PC118の近傍にそれぞれ上記アンテナユニット9が配置されている場合等に特に便利である。
図18は、上記のような配置を表す模式平面図である。図18において、無線タグ情報通信装置1の上記装置本体2が1つのデスク400に配置されている。そして、これとは別の3つのデスク400A,400B,400Cに上記装置本体2に対し通信回線NWで接続されたPC118A,118B,118C(操作端末)がそれぞれ配置されている。そして、各デスク400A,400B,400Cには、上記装置本体2に対し前述のケーブル223により接続されたアンテナユニット9,9′,9″が(PC118A,118B,118Cの近傍となるように)それぞれ配置されている。
このような配置とすることで、上記ステップS350で取得された無線タグ情報で、アンテナユニット9で受信されたものであれば対応する無線タグ回路素子Toはデスク400Aの近傍にあり、アンテナユニット9′で受信されたものであれば対応する無線タグ回路素子Toはデスク400Bの近傍にあり、アンテナユニット9″で受信されたものであれば対応する無線タグ回路素子Toはデスク400Cの近傍にあると特定することができる。
この場合、さらに進んで、上記ステップS350で、特定したアンテナLC1〜LC3に対し上記のようにして対応づけたPC118A〜118Cに対し、通信回線NWを介し無線タグ情報を出力するようにしてもよい(情報の出力先の端末を決定する情報振り分け手段としての機能)。このように、予め付与された上記識別子に基づき対応するPC118A〜Cへと自動配信することにより、操作者がいちいち煩雑な手動設定を行うことなく、該当するPC118が自動的に出力先として設定される。この結果、操作者の操作負担を低減し利便性を向上することができる。
また、図16を用いて前述した各タイムスロットは、通常、比較的短い期間に設定されるため、その期間中にリプライ信号の多くの衝突が検知された場合、当該アンテナの読み取り対象の無線タグ回路素子Toが著しく多く存在することが想定できる。これに対応してリプライ信号の衝突頻度に応じて対応するタイムスロットを長く設定(例えば図14、図15のステップS337での判断時間をアンテナ毎に異ならせる)することで、多数の無線タグ回路素子Toからのリプライ信号を円滑に受信できるようにしてもよい。
また、休眠化処理コマンド信号によりいったん休眠化処理された無線タグ回路素子Toを前述の活性化処理コマンド信号で再び情報読み取り可能に立ち上げるには、信号送信後、所定の時間を要する。このため、アンテナLC1〜LC3のうち、衝突頻度が高く多数の無線タグ回路素子Toの存在が予想されるものについては、上記休眠化処理コマンド信号ではなく前述の応答拒否コマンド信号を対応する送信回路316A〜316Cより生成するようにしてもよい。これにより、多数の無線タグ回路素子Toの立ち上げを円滑に行わせて読み取り処理全体の効率を向上させることができる。
さらに、衝突頻度が高く多数の無線タグ回路素子Toの存在が予想されるアンテナについては、当該アンテナより問合せコマンド信号を送信するタイムスロット開始時でなくそれより少し早めのタイミング(直前のタイムスロットの終盤時期)において前述の活性化処理コマンド信号を送信するようにしてもよい。これにより、多数の無線タグ回路素子Toの立ち上げをさらに円滑に行われ、読み取り処理効率の向上を図ることができる。
また、以上は、ラベル作成用の無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られない。すなわち、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用のラベル作成用無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本発明は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、以上においては、ラベル作成用無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、例えばタグテープに備えられた被印字テープ層の印字領域に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。
また、以上において、印字及びラベル作成用無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ109を切断機構15で切断して無線タグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、切断機構15で切断しなくても、テープがラベル排出口11から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みのラベル作成用無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がして無線タグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
さらに、以上は、印字済みタグラベル用テープ109を用いて、印字付の無線タグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られず、本発明は、印字の無い無線タグラベルTを作成するものに対しても適用できる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである
本発明の一実施形態である無線タグ情報通信装置を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 無線タグ情報通信装置の全体構造を表す斜視図である。 無線タグ情報通信装置の内部の内部ユニットの構造を表す斜視図である。 無線タグ情報通信装置の内部の内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 本発明の一実施形態である無線タグ情報通信装置の制御系を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 無線タグ情報通信装置によりラベル作成用無線タグ回路素子の情報書き込み(又は読み取り)及び印字済みタグラベル用テープの切断が完了し形成された無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図8中IXA−IXA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図及び図8中IXB−IXB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 図10に示したステップS100の詳細手順を表すフローチャートである。 図11に示したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 図12に示したステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。 割り込み読み取り処理の詳細手順を表すフローチャートである。 図10に示したステップS300の詳細手順を表すフローチャートである。 タイムシェアリングの挙動の一例を概念的に表す図である。 読み取り情報と、アンテナ特定結果を表す識別子とを関連付けて記憶した例を表す説明図である。 装置本体に対し複数の操作用端末が接続され、各端末の近傍にそれぞれアンテナユニットが配置されている配置を表す模式平面図である。
符号の説明
1 無線タグ情報通信装置(無線タグ情報読み取り装置)
9 アンテナユニット
9′ アンテナユニット
9″ アンテナユニット
118A〜C PC(操作端末)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
200 筐体
316A〜C 送信回路(搬送波変調手段、情報生成手段)
317 受信回路(情報処理手段)
LC1〜3 ループアンテナ(装置側アンテナ)
To 無線タグ回路素子

Claims (11)

  1. 情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子にアクセスするための、複数種類のコマンド信号を生成可能な複数の情報生成手段と、
    前記複数の情報生成手段にそれぞれ接続され、前記複数種類のコマンド信号を実質的に同じタイミングで無線通信を介して前記無線タグ回路素子に送信する複数の装置側アンテナと、
    前記装置側アンテナから送信された前記コマンド信号に応じ前記無線タグ回路素子から送信され、前記装置側アンテナで受信された応答信号を、受信処理して読み取り情報を取得する1つの情報処理手段と
    を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  2. 請求項1記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記複数の情報生成手段のそれぞれは、
    互いに共通の搬送波発生手段により発生された搬送波を入力し変調する搬送波変調手段を備える
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記複数の情報生成手段は、
    前記IC回路部の前記無線タグ情報の取得処理を行う取得処理コマンド信号と、前記無線タグ回路素子の非応答化処理を行う非応答化処理コマンド信号とを含む前記複数種類のコマンド信号を生成することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  4. 請求項3記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記複数の情報生成手段は、
    前記非応答化処理コマンド信号として、前記無線タグ回路素子の機能を休眠化させる休眠化処理コマンド信号を含む前記複数種類のコマンド信号を生成することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  5. 請求項3又は請求項4記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記複数の情報生成手段のうち、1つの情報生成手段が前記取得処理コマンド信号を生成し、残りの情報生成手段が前記非応答化処理コマンド信号を生成するように、前記複数の情報生成手段を制御する制御手段を有する
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  6. 請求項5記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記制御手段は、
    前記取得処理コマンド信号を生成する前記1つの情報生成手段を順次切り替えるように、前記複数の情報生成手段を制御する
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  7. 請求項6記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記制御手段による、前記取得処理コマンド信号を生成する前記情報生成手段の切り替え状態に対応した点灯表示を行う点灯表示手段を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記装置側アンテナで受信された応答信号に基づき前記情報処理手段で取得された前記読み取り情報に応じて、前記無線タグ回路素子と通信を行った前記装置側アンテナを特定するアンテナ特定手段を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  9. 請求項8記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記複数の装置側アンテナは、複数の操作端末にそれぞれ対応して接続された複数のアンテナユニットにそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  10. 請求項9記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記アンテナ特定手段でのアンテナ特定結果に基づき、前記複数の操作端末のうち、前記情報処理手段で取得した前記読み取り情報又はこれに対応する情報の出力先となる操作端末を決定するための情報振り分け手段と
    を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
  11. 請求項8乃至請求項10のいずれか1項記載の無線タグ情報読み取り装置において、
    前記装置側アンテナで受信された応答信号に基づき前記情報処理手段で取得された前記読み取り情報を、前記アンテナ特定手段での特定結果と関連付けて記憶する読み取り情報記憶手段
    を有することを特徴とする無線タグ情報読み取り装置。
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