JP2008134831A - タグラベル作成システム及びアンテナユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】通信回路部分を共有することで、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図る。
【解決手段】アンテナユニット9は、タグラベル作成装置1外の無線タグ回路素子Toに対し第1無線通信を介し情報の送受信を行うためのユニット側アンテナLCを有し、装置本体2は、アンテナユニット9を接続するための接続ポート224を備えた筐体200と、この筐体内に設けられ無線タグ回路素子Toを配置した印字済みタグラベル用テープ109を搬送するテープ送りローラ駆動軸108と、筐体200内に設けられ、無線タグ回路素子Toに対し第2無線通信を介し情報の送受信を行うための装置側アンテナLC2と、無線タグ回路素子Toにアクセスするためのアクセス情報を生成する送信回路306とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、外部と情報の無線通信を行う無線タグ回路素子を備えた無線タグラベルを作成するためのタグラベル作成システム及びアンテナユニットに関する。
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。例えばラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えている。質問器としてのリーダのアンテナより無線タグ回路素子に対し送信波の送信を行うと、無線タグ回路素子はその送信波の電波のもつエネルギを利用して返答の送信を行う。このようなリーダを用いて無線タグ回路素子から情報読み取りを行う従来技術として、例えば特許文献1記載のものがある。
この従来技術は、操作端末(PC)とリーダとを接続し、操作端末で所定の操作を行うことにより、リーダよりファイルや人間に所持された無線タグ回路素子の記憶情報を読み取って取得するものである。
一方、例えば、このような無線タグ回路素子に無線タグ情報を書き込んで無線タグラベルを作成する無線タグラベル作成装置が既に提唱されている(例えば、特許文献2参照)。この従来技術では、所定間隔で無線タグ回路素子が設けられた帯状のタグテープ(基材テープ)がタグテープロール(第1ロール)から繰り出されるとともに、別のロール(第2ロール)から繰り出された被印字テープが上記タグテープに貼り合わされる。このとき、上記タグテープの無線タグ回路素子には装置側で生成した所定の無線タグ情報が送信されてIC回路部に書き込まれ、被印字テープにはその書き込まれる無線タグ情報に対応した印字が印字手段によって行われ、これによって印字つきの無線タグラベルが作成されるようになっている。
特開2005−298100号公報 特開2005−186567号公報
一般に、上記上記特許文献2に記載のようなタグラベル作成装置で作成された無線タグラベルは、管理対象(物品等)に貼り付けられる等、関連付けられて設けられる。そして、上記特許文献1記載のようなリーダにより、上記商品等に設けられた無線タグラベルから無線タグ情報が読み取られて、商品に関する情報を入手して当該商品の管理等が行われる。このように、無線タグラベルを作成しこれを用いて実際に商品管理等を行うには、リーダとタグラベル作成装置の両方の機能が必要である。
ここで、上記従来技術におけるリーダは、無線タグ回路素子に対する送信信号の生成及び無線タグ回路素子からの返答信号の受信処理等を行う通信回路(高周波回路)と、上記送信信号の送信及び上記返答信号の受信を行うためのアンテナとを備えている。また、上記従来技術におけるタグラベル作成装置も、同様に、書き込むための情報を生成するための通信回路(高周波回路)と、アンテナとを備えている。したがって、少なくとも比較的高価な通信回路部分を共通化できれば、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができるはずであるが、そのような点に配慮した従来技術は存在しなかった。
本発明の目的は、通信回路部分を共通化することで、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができるタグラベル作成システム及びこれに用いるアンテナユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、タグラベル作成装置本体と、このタグラベル作成装置本体に接続可能なアンテナユニットとを有するタグラベル作成システムであって、前記アンテナユニットは、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた第1無線タグ回路素子に対し、第1無線通信を介し情報の送受信を行うためのユニット側アンテナを有し、前記タグラベル作成装置本体は、前記アンテナユニットを接続するための接続部を備えた筐体と、この筐体内に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた第2無線タグ回路素子を配置したタグ媒体を搬送する搬送手段と、前記筐体内に設けられ、前記無線第2タグ回路素子に対し、第2無線通信を介し情報の送受信を行うための装置側アンテナと、前記第1無線タグ回路素子又は前記第2無線タグ回路素子にアクセスするためのアクセス情報を生成する情報生成手段と、この情報生成手段で生成した前記アクセス情報を用いて、前記第1無線通信により前記第1無線タグ回路素子との情報送受信処理を行う第1モード、若しくは、前記第2無線通信により前記タグ媒体に備えられた前記第2無線タグ回路素子との情報送受信を行いタグラベル作成処理を行う第2モードとを選択的に切り替えるモード切替手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明においては、第2無線タグ回路素子を備えたタグ媒体を搬送する搬送手段、第2無線タグ回路素子と情報送受信する装置側アンテナ、アクセス情報を生成する情報生成手段、及び筐体を備えたタグラベル作成装置本体に対し、ユニット側アンテナを備えたアンテナユニットを接続可能に構成し、これらタグラベル作成装置本体とアンテナユニットとでシステムを構成する。
無線タグラベルを作成するときには、第2モードにおいて、搬送手段で搬送されるタグ媒体の第2無線タグ回路素子に、第2無線通信を介しタグラベル作成装置本体の情報生成手段で生成したアクセス情報を装置側アンテナより送信してアクセスを行い、第2無線タグ回路素子に対して所定の情報読み取り又は書き込みを行って、無線タグラベルを作成することができる。
一方、無線タグラベルの作成を行わないときは、第1モードにおいて、タグラベル作成装置本体に接続されるアンテナユニットのユニット側アンテナを用いて通信を行い、これによって身軽な形のユニット型読み取り装置(リーダ)として機能させることが可能となる。すなわち、対象となる第1無線タグ回路素子に対し、タグラベル作成装置本体の情報生成手段で生成したアクセス情報をユニット側アンテナより第1無線通信を介しアクセスを行い、当該第1無線タグ回路素子の識別情報等、所定の情報読み取りを行うことができる。このように、通信回路部分である情報生成手段をリーダとタグラベル作成装置側とで共有することにより、ラベル作成装置と無線タグ情報読み取り装置との両方を別々にそろえる場合に比べ、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができる。
またこのとき、第1モードによる情報送受信処理と第2モードによるタグラベル作成処理とがモード切替手段で選択的に切り替え制御されることにより、ユニット側アンテナを用いた第1無線通信が行われるのは、装置側アンテナを用いた第2無線通信が行われていないときに限られる。この結果、誤読み取りや両方の通信が並立することによる電波干渉等の発生や、これによる通信信頼性の低下を防止することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記タグラベル作成装置本体の前記モード切替手段は、前記第2モードを前記第1モードよりも優先し、前記タグラベル作成処理が行われないときに前記第1モードに切り替えることを特徴とする。
ユニット側アンテナを用いて情報送受信処理を行う第1モードは、モード切替手段により、装置側アンテナを用いて第2モードのタグラベル作成処理が行われていないときにのみ許容(許可)されるので、第2無線通信時に第1無線通信が並存することによる電波干渉の発生を確実に防止することができる。
第3発明は、上記第1又は第2発明において、前記アンテナユニットは、前記ユニット側アンテナの一方側に磁性体を備えることを特徴とする。
これにより、アンテナユニットを所定の箇所に置いて読み取りを行うとき、金属の面(又は金属が近くに存在する面)に載置する場合でも、磁性体を下にして当該箇所に載置することで、第1無線タグ回路素子と金属面との間に磁性体層を介在させた状態とすることができる。この結果、金属面と第1無線タグ回路素子との間に磁路が生じ通信障害が発生するのを未然に防止することができるので、通信の円滑性・信頼性を確保することができる。
第4発明は、上記第3発明において、前記アンテナユニットは、前記磁性体のさらに前記一方側に金属体を備えることを特徴とする。
これにより、アンテナユニットを載置する金属面と第1無線タグ回路素子との間に通信障害が発生するのをさらに確実に防止することができる。
第5発明は、上記第1乃至第4発明のいずれかにおいて、前記アンテナユニットは複数個備えられており、前記タグラベル作成装置本体の前記接続部は、それら複数の前記アンテナユニットが接続可能に構成され、それら接続部に接続された複数のアンテナユニットのいずれか1つを、選択的に前記情報アクセス手段に導通させる切替導通手段を設けたことを特徴とする。
複数のアンテナユニットを接続して選択的に使用可能な構成とすることにより、互いに種類の異なるユニット側アンテナを備えた複数のアンテナユニットのうち1つを選択的に使用したり、あるいはそれら複数のアンテナユニットを用いて複数ユーザで同時読み取り可能とすることができ、ユーザの利便性を向上することができる。
第6発明は、上記第5発明において、前記タグラベル作成装置本体の前記情報生成手段は、前記複数のアンテナユニットを一度に用い前記第1無線通信による前記第1無線タグ回路素子との情報送受信を行う際、時分割した所定の占有期間ごとに、各アンテナユニットに対し対応する前記アクセス情報を出力することを特徴とする。
時分割した占有期間ごとに複数のアンテナユニットへアクセス情報を出力する方式とすることで、1つの情報生成手段からの情報に基づき、同時に複数のアンテナユニットを用いて第1無線通信を行うことができる。
第7発明は、上記第5又は第6発明において、前記タグラベル作成装置本体は、互いに種類の異なる前記ユニット側アンテナを備えた前記複数のアンテナユニットのそれぞれに対応して、前記情報生成手段側のインピーダンスを、各ユニット側アンテナのインピーダンスに整合させるためのマッチング回路を備えることを特徴とする。
これにより、種々の種類のユニット側アンテナを備えたアンテナユニットが接続部に接続された場合でも、ユニット側アンテナと情報生成手段とのインピーダンスを整合させ、効率よく電力を発生させ円滑な通信を行うことができる。
第8発明は、上記第7発明において、前記タグラベル作成装置本体は、前記アンテナユニットで前記ユニット側アンテナと並列に接続して配設された直流抵抗部の端子電圧又は端子電流の大きさに対応するマッチング信号を出力する信号出力手段を備えており、前記マッチング回路は、前記信号出力手段からの前記マッチング信号に応じてインピーダンスの整合を図ることを特徴とする。
これにより、種々の種類のユニット側アンテナを備えたアンテナユニットが接続部に接続された場合でも、各アンテナごとに大きさの異なる直流抵抗部の端子電圧(又は端子電流)の大きさに対応して信号出力手段からマッチング信号を出力し、これに応じて、自動的にマッチング回路が確実にユニット側アンテナと情報生成手段とのインピーダンスを整合させることができる。
上記目的を達成するために、第9発明は、対象機器に接続可能に構成されたアンテナユニットであって、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し、無線通信により情報の送受信を行うユニット側アンテナと、このユニット側アンテナの一方側に配置された磁性体とを有することを特徴とする。
無線タグ回路素子に対し無線通信を行う場合に必要な通信回路部分とアンテナ部分とのうち、アンテナ部分のみをユニット化して対象機器に接続可能とすることにより、通信回路部分をアンテナユニットと対象機器とで共有することができる。このとき、対象機器としてタグラベル作成装置を用い、アンテナユニットをこのタグラベル作成装置に接続されるユニット型読取装置(リーダ)とすれば、リーダとタグラベル作成装置とで通信回路を共有することとなる。この結果、ラベル作成装置と無線タグ情報読み取り装置との両方を別々にそろえる場合に比べ、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができる。
またこのとき、ユニット側アンテナの一方側に磁性体を有することにより、アンテナユニットを所定の箇所に置いて読み取りを行うとき、金属の面(又は金属が近くに存在する面)に載置する場合でも、磁性体を下にして当該箇所に載置することで、無線タグ回路素子と金属面との間に磁性体層を介在させた状態とすることができる。この結果、金属面と無線タグ回路素子との間に磁路が生じ通信障害が発生するのを未然に防止することができるので、通信の円滑性・信頼性を確保することができる。
第10発明は、上記第9発明において、前記磁性体のさらに前記一方側に金属体を設けたことを特徴とする。
これにより、アンテナユニットを載置する金属面と無線タグ回路素子との間に通信障害が発生するのをさらに確実に防止することができる。
本発明によれば、通信回路部分を共有化することで、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置(タグラベル作成システム)を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システムTSにおいて、タグラベル作成装置1は、有線あるいは無線による通信回線NWを介してルートサーバRS、複数の情報サーバIS、端末118a、及び汎用コンピュータ118bに接続されている。なお、端末118a及び汎用コンピュータ118bを総称して以下適宜、単に「PC118」と称する。
図2は、上記タグラベル作成装置1の全体構造を表す斜視図である。
これら図2において、タグラベル作成装置1は、この例では上記PC118に接続されてPC118からの操作に基づき所望の印字つき無線タグラベルT(後述の図17参照)を作成するものであり、装置本体2(タグラベル作成装置本体、対象機器)と、この装置本体2の上面に開閉可能に設けられた開閉蓋3と、上記装置本体2の筐体200の上側部に設けられた接続ポート224(接続部)に対してケーブル223を介し取り外し可能に接続されたアンテナユニット9とを有している。このアンテナユニット9は、ループアンテナLC(詳細は後述)を内蔵しており、作成装置外の無線タグラベル(無線タグ回路素子To;第1無線タグ回路素子)から無線通信(第1無線通信)を介し無線タグ情報を読み取るための携帯型アンテナとして使用することが可能である(詳細は後述)。
装置本体2は、手前側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された無線タグラベルTを外部に排出するラベル排出口11を備えた側壁10と、この側壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された側蓋12とを備えている。
側蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで側蓋12が前方に開放されるようになっている。また、側壁10のうち開閉ボタン4の下方には、タグラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられている。この電源ボタン14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15(後述の図4等参照)を使用者の手動操作で駆動するためのカッター駆動ボタン16が設けられ、このボタン16が押されることで印字済みタグラベル用テープ109(詳細は後述)を所望の長さにカットして無線タグラベルTを作成するようになっている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
上記アンテナユニット9は筐体202を有しており、この筐体202内には、無線タグ回路素子To(詳細は後述)との間で無線通信を行うループアンテナLC(ユニット側アンテナ、図2には想像線で概念的に示す)が設けられている。この筐体202はこの例では略直方体形状であり、その上部に上記ケーブル223の一端が接続固定されるとともに、他端が前述したように装置本体2の筐体200に設けた接続ポート224に取り外し可能に接続されている。
またアンテナユニット9は、その一方側(詳細には筐体202の側面202a側)に、板状の磁性体236を有している。好ましくは、磁性体236の外側に金属製のシールド板237が貼付されている。これにより、図3に示すように、アンテナユニット9を所定の箇所に置いて無線タグラベルTの読み取りを行うとき、金属の面(又は金属が近くに存在する面)MTに載置する場合でも、磁性体236を下にして当該箇所に載置することで、無線タグラベルTと金属面MTとの間に磁性体層を介在させた状態とすることができる。この結果、金属面MTと無線タグラベルTとの間に磁路が生じ通信障害が発生するのを未然に防止することができるので、通信の円滑性・信頼性を確保することができる。またこのとき、さらに端部側(金属面MT側)にシールド板237を設けることで、アンテナユニット9を載置する金属面MTと無線タグラベルTとの間に通信障害が発生するのをさらに確実に防止することができる。
また、筐体202の側面202b及びその反対側側面202cには、操作者が筐体202を把持するための把持部234が適宜の位置に設けられている。これにより、操作者がアンテナユニット9を携帯型アンテナとして用いる際の把持性を向上できるようになっている。
ケーブル232は、アンテナユニット9と装置本体2とを電気的に接続するためのものであり、このケーブル223を介し装置本体2の送信回路306(情報生成手段)及び受信回路307とアンテナユニット9のループアンテナ(ユニット側アンテナ)LCとのアンテナ共用器240を介した信号の送受信が行われるようになっている(後述の図15参照)。このループアンテナLCは、上記筐体202内における側面202a側寄りに配設されており、磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他電磁界を介して行われる非接触方式を含む)により上記無線タグ回路素子Toへのアクセス(情報読み取り又は情報書き込み)を行うようになっている。
図4は、タグラベル作成装置1の内部構造を表す平面図であり、図5は、カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。
これら図4及び図5において、内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6と、印字手段としての印字ヘッド(サーマルヘッド)23を備えた印字機構21と、切断機構15と、ハーフカットユニット35(後述の図9等参照)と、生成された無線タグラベルT(後述の図18参照)をラベル排出口11(図2参照)より排出するラベル排出機構22とを備えている。
上記カートリッジホルダ6は、ラベル排出口11から排出される印字済みタグラベル用テープ109の印字面が、垂直方向となるようにカートリッジ7を収納する。
カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101(タグ媒体)が巻回された第1ロール102と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103が巻回された第2ロール104と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27と、搬送位置規制手段として機能するガイドローラ112とを有する。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ109としつつ、矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム(タグ媒体)101bの裏側(図5中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うループアンテナ152(タグ側アンテナ)がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子To(第2無線タグ回路素子)が構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また、この剥離紙101dの表面には、各無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置に、搬送制御用の所定の識別子(この例では黒塗りの識別子。あるいはレーザ加工等により基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等でもよい。又はトムソン型での加工穴等でもよい)PM(検出対象部位)が設けられている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール111及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(後述の図15参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介しリボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸108(搬送手段)に伝達されることによって連動して回転駆動される。
一方このとき、多数の発熱素子を備えた上記印字ヘッド23が、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられて、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
また、カートリッジホルダ6のうちカートリッジ7の前方(図4中、下側)には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(当接位置、図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及び上記テープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されリボン供給側ロール111とリボン巻取りローラ106とにより駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28、及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図15参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上の無線タグ回路素子Toの記憶情報に対応したラベル印字R(後述の図17参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済タグラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
なお、カートリッジ7の上記筐体7Aの上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている上記基材テープ101のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。カートリッジ7をカートリッジホルダ6に装着して開閉蓋3を閉じると、前述の透視窓5とテープ特定表示部8とが相互に対向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部8を装置本体2の外部から視認できる。これにより、カートリッジホルダ6に装着されているカートリッジ7の種類等を装置本体2の外部から透視窓5を介して容易に視認できるようになっている。
一方、前述したように、内部ユニット20には、上記切断機構15と、上記ラベル排出機構22とが備えられ、さらに、これら切断機構15とラベル排出機構22との間にアンテナユニット9が装着される。切断機構15とラベル排出機構22の間には、装着されたアンテナユニット9と印字済タグラベル用テープ109の搬送経路を挟んで反対側となる位置に、後述する書き込みモードにおいて無線タグ回路素子Toとの間で磁気誘導の無線通信(第2無線通信)により情報通信を行うループアンテナLC2(装置側アンテナ)が設けられている。このループアンテナLC2とアンテナユニット9のループアンテナLCとはモードに応じて選択的に切り替えられるようになっており、タグラベルT作成のための書き込みモード(第2モード。詳細は後述)となった場合には上記ループアンテナLC2に切り替えられ、装置本体2外の無線タグ回路素子Toからアンテナユニット9で情報を読み取る読み取りモード(第1モード。詳細は後述)となった場合にはループアンテナLCに切り替えられる(後述の図15参照)。
そして、印字済みタグラベル用テープ109に対しループアンテナLC2により無線タグ回路素子(第2無線タグ回路素子)Toに情報書き込み(後述の変形例では読み取り。以下同様)が行われた後、自動的にあるいは上記カッター駆動ボタン16(図2参照)を操作することにより切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断されて無線タグラベルTが生成される。この無線タグラベルTは、その後さらにラベル排出機構22によって側壁10(図2参照)に形成されたラベル排出口11から排出されるようになっている。
上記切断機構15は、固定刃40と、この固定刃40とともにカット動作を行う可動刃41と、この可動刃41に連結されるカッターハスバギヤ42(後述の図8等参照)と、このカッターハスバギヤ42にギヤ列により連結されるカッターモータ43(後述の図15参照)とを備えている。
上記ラベル排出機構22は、装置本体2の側壁10に設けられたラベル排出口11の近傍に配設され、切断機構15において切断された後の印字済みタグラベル用テープ109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様)をラベル排出口11から強制的に排出するための排出手段としての機能を有する。すなわち、ラベル排出機構22は、駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対して印字済みタグラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52を印字済みタグラベル用テープ109に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される押圧作動機構部53(図示せず)と、この押圧作動機構部53の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51により印字済みタグラベル用テープ109を排出するように回転させるための排出駆動機構部54(図示せず)とを備えている。また、ラベル排出機構22は、印字済みタグラベル用テープ109の上記剥離紙101dに設けられた識別マークPMを検出するマークセンサ127(後述の図7等参照)を有している。
このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている(図4参照)。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みタグラベル用テープ109の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
図6は、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子Toの概念的構成を表す、図5中矢印D方向から見た概念図である。この図6において、無線タグ回路素子Toは、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行う上記ループアンテナ152と、これに接続され情報を記憶するIC回路部151とから構成されている。
図7(a)は、ラベル排出機構22の要部詳細構造を表す部分抽出斜視図であり、図7(b)はマークセンサ127の概念的構成を表す図である。図7(a)において、上記第1案内壁55,56の上下方向途中部が切り欠かれ、一方の第1案内壁55には、上記駆動ローラ51が、切欠部から印字済みタグラベル用テープ109の排出位置に臨むようにして設けられている。なお、駆動ローラ51は、その上面に同心円状の溝により形成されたローラ切り欠き部51Aを有する。一方、他方の第1案内壁56には、押圧ローラ52が、切欠部から印字済みタグラベル用テープ109の排出位置に臨むようにして、上記押圧作動機構部53のローラ支持部58に支持されている。
また、駆動ローラ51よりも搬送方向上流側には、上記基材テープ101の剥離紙101dに各無線タグ回路素子Toの位置に対応して設けた適宜の識別マークPM(図6等参照)を検出可能なマークセンサ127が設けられている。このマークセンサ127は、図7(b)に示すように、例えば発光ダイオードからなる投光器127a及びフォトトランジスタからなる受光器127bから構成される反射型の公知の光電センサである。投光器127aと受光器127bとの間に上記識別マークPMが存在するかどうかに応じて、受光器127bからの制御出力が反転させられるようになっている。なお、マークセンサ127としては、上記反射型に限らず、透過型の光電センサを用いてもよい。
図8は、図4に示した構造からラベル排出機構22及びアンテナユニット9を取り外した状態における内部ユニット20の外観を表す斜視図である。
図8において、上記カッターハスバギヤ42には、突起状に形成されたボス50が設けられ、このボス50が上記可動刃41の長孔49に挿入されるように構成されている(後述の図9や図10も参照)。また、テープ排出方向に沿って固定刃40及び可動刃41の下流側には、ハーフカットユニット35が取り付けられている。
ハーフカットユニット35は、固定刃40に合わせて配置される受け台38と、この受け台38と対向し可動刃41側に配置されるハーフカッタ34と、固定刃40と受け台38との間に固定刃40と合わせて配置される第1ガイド部36と、この第1ガイド部36と対向し可動刃41と合わせて配置される第2ガイド部37とから構成される(後述の図11も参照)。第1ガイド部36及び第2ガイド部37は一体に構成され、固定刃40の固定孔40Aに対応する位置に設けられたガイド固定部36Aにより固定刃40とともに側板44(図4参照)に取り付けられている。
このとき、ハーフカッタ34を所定の回動支点(図示せず)を中心として回動させるために、ハーフカッタモータ129(図示省略。後述の図15参照)が設けられている。このハーフカッタモータ129を用いたハーフカッタ34の駆動機構は、詳細な図示を省略するが、例えば以下のように構成することができる。すなわち、例えばハーフカッタモータ129を正逆回転可能な電動モータで構成し、ギヤ列(図示せず)を介してピン(同)を備えたクランク部材(同)に接続し、ランク部材の上記ピンが係合するための長溝をハーフカッタ34に穿設しておく。そして、ハーフカッタモータ129の駆動力によりクランク部材を回動させたとき、クランク部材の上記ピンが長溝に沿って移動することにより、ハーフカッタ34を所定の方向(時計回り又は反時計回り)方向に回動させることができる。
受け台38は、テープ排出部30より排出される印字済みタグラベル用テープ109に対向する端部がテープに平行になるように折曲され、受け面38Bを形成している。ここで、印字済みタグラベル用テープ109は、前述のように、カバーフィルム103と、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dからなる4層構造の基材テープ101が貼り合わされることで5層構造となっている(後述の図18も参照)。そして、上記のようにしてハーフカッタモータ129の駆動力を用いて上記ハーフカッタ34を受け面38Bに押し付けることにより、ハーフカッタ34と受け面38Bとの間にある印字済みタグラベル用テープ109は、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cは切断されるが、剥離紙101dのみが切り残されてテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(後述の図17等参照)が形成される。なお、ハーフカッタ34が受け面38Bに接当した後は、例えば前述の構成においてはギヤ列に介装された図示しない滑りクラッチにより、ハーフカッタモータ129に過負荷が生じないように構成することが好ましい。この受け面38Bは、第1案内部55、56とともに印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内する役割も有する。
図9及び図10は、内部ユニット20より上記ハーフカッタ34を除去した、切断機構15の外観を表す斜視図である。
これら図9及び図10において、切断機構15では、カッターモータ43(図15参照)によりカッターハスバギヤ42が回転した際に、可動刃41がボス50と長孔49により軸孔48を支点として揺動し、印字済みタグラベル用テープ109がカットされるようになっている。
すなわちまず、カッターハスバギヤ42のボス50が内側(図9中、左側)に位置する場合においては可動刃41は固定刃40から離れて位置する(以下この状態を初期状態とする。図9参照)。そして、この初期状態においてカッターモータ43が駆動し、カッターハスバギヤ42が反時計回り(矢印70方向)に回転すると、ボス50が外側に移動するとともに、可動刃41は軸孔48を中心に反時計回り(矢印73方向)に回動し、内部ユニット20に固定された固定刃40とで印字済みタグラベル用テープ109を切断する(以下この状態を切断状態とする。図10参照)。
このようにして印字済みタグラベル用テープ109を切断して無線タグラベルを生成した後には、次回搬送される印字済みタグラベル用テープ109を切断するために可動刃41を初期状態に戻す必要がある。従って、再びカッターモータ43を駆動し、カッターハスバギヤ42を反時計回り(矢印70方向)に回転させることで、再びボス50が内側に移動するとともに、可動刃41は時計回り(矢印74方向)に回動し、可動刃41を固定刃40から離間させる(図9参照)。そして、次回、カートリッジ7より印字され搬送される印字済みタグラベル用テープ109を切断可能な状態となる。
なおこのとき、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上にはカッターハスバギヤ用カム42Aが設けられ、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりカッターハスバギヤ42に隣接して設けられたマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わる。それにより、印字済みタグラベル用テープ109の切断状態が検出されるようになっている。
図11は、上記可動刃41及び固定刃40の詳細構造を上記ハーフカットユニット35ともに表す斜視図であり、図12はその部分拡大断面図である。これら図11及び図12において、固定刃40は、印字機構15内のカートリッジホルダ6の左側において起立状に設けられる側板44(図4参照)に固定孔40Aを通してネジ等により固定されている。
可動刃41は、略V字状をなし、切断部分に設けられた刃部45と刃部45の反対に位置する柄部46と屈曲部47とから構成される。屈曲部47には上記軸孔48が設けられ、この屈曲部47を支点として可動刃41が回動できるように軸孔48にて側板44に支持されている。また、可動刃41の切断部分に設けられた刃部45の反対側の柄部46に上記長孔49が形成されている。刃部45は2段刃により形成されており、その刃面は刃部45の厚みを徐々に薄くする第1傾斜面45Aと第2傾斜面45Bの傾斜角度の異なる2つの傾斜面により構成されている。
一方、前述のハーフカットユニット35の上記第1ガイド部36のうち、排出される印字済みタグラベル用テープ109に対向する端部36Bは、上記受け台38の端部に形成された受け面38Bに沿って突出され、且つ印字済みタグラベル用テープ109の排出方向へ折曲されている。従って、第1ガイド部36の端部36Bは、カートリッジ7より排出される印字済みタグラベル用テープ109に対する接面36Cにおいて印字済みタグラベル用テープ109排出方向に対して滑らかな曲面を有する。
第1ガイド部36の端部36Bを突出させ接面36Cを曲面としたことにより、一定曲率以上にカールした印字済みタグラベル用テープ109の先端部は、先ず第1ガイド部36の接面36Cに当たる。その際に、印字済みタグラベル用テープ109の先端部が第1ガイド部の接面36C上の境界点75より印字済みタグラベル用テープ109の排出方向の下流側(図12中、下方向)に当たった場合には、印字済みタグラベル用テープ109の先端部はその曲面に沿って下流側へ移動することで、固定刃40と第1ガイド部36や受け台38の間に侵入することなく、ラベル排出口11方向へ導くようになっている。
また、第1ガイド部36は、その印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路にあたるガイド幅L1(図11参照)は装着される印字済みタグラベル用テープ109の最大幅(本実施形態では36mm)より大きくなるように形成されるとともに、内部面36Dが接面36Cに連続して形成されている。内部面36Dは、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A,45B(詳細は後述)に対向して形成され、切断時において、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A、45Bの一部が当接される(図12参照)。可動刃41は刃部が2段刃により形成されているので、可動刃41によって印字済みタグラベル用テープ109を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成される(図12参照)ようになっている。
図13は上記可動刃41の外観を示す正面図であり、図14は図13中A−A断面による横断面図である。
これら図13及び図14において、本実施形態において第1傾斜面45Aは、刃部45の第1傾斜面45Aとは反対側の背面とのなす角度が50度となっている。
図15は、本実施形態のタグラベル作成装置1の制御系を表す機能ブロック図である。図15において、このタグラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、内部にタイマ111Aを備え各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インターフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
CGROM114には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
ROM(ドットパターンデータメモリ)115には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタ各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
ROM116には、上記PC118から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、印字終了した場合に印字済みタグラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みタグラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みタグラベル用テープ109(=無線タグラベルT)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、その他タグラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データが記憶される。
入出力インターフェース113には、PC118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記ソレノイド210を駆動するためのソレノイド駆動回路215と、識別マークPMを検出する上記マークセンサ127と、テープカットセンサ124と、カットリリース検出センサ125と、アンテナユニット9内のループアンテナLCを介して無線タグ回路素子Toと情報の送受信を行うための上記送信回路306及び上記受信回路307が各々接続されている。
上記送信回路306及び受信回路307は、アンテナ共用器240及び制御回路110からの制御信号により切り替えられる切替回路239を介して、装置本体2側のループアンテナLC2又はアンテナユニット9側のループアンテナLCに選択的に接続される。すなわち、制御回路110は、操作者によるラベル作成指示(詳細には後述するようにPC118からのラベル作成指示)がない場合には、読み取りモードに切り換えられると共に、上記切替回路239を切り替えてアンテナ共用器240とアンテナユニット9のループアンテナLCとを接続するようになっている。また、アンテナユニット9側のループアンテナLCと装置本体2側の上記アンテナ共用器240をそれぞれ接続する配線等が束ねられて上記ケーブル223を構成している。
制御回路110は、上述のようにラベル作成指示のない通常時には、アンテナユニット9及びタグラベル作成装置1をリーダとして機能させる読み取りモードに切り換えられ、ラベル作成指示があった場合はタグラベル作成装置1をタグラベル作成のための書き込みモードに切り換えられるようになっている。一方、上記ラベル作成指示があった場合にはタグラベル作成のための書き込みモードに切換えると共に、上記切替回路239を切り替えてアンテナ共用器240とループアンテナLC2とを接続する。すなわち、書き込みモードが読み取りモードより優先されるようになっている。
なお、上記ラベル作成指示の有無によるモード切り替えに代えて、接続部としての接続ポート224にアンテナユニット9のケーブル223が接続(装着)されたかどうかを検出する装着センサを設け、この装着センサからの検出信号に基づき、読み取りモード及び書き込みモードを切り替えるようにしてもよい。この装着センサは、例えばケーブル223が装置本体2の接続ポート224に接続され導通されたときに流れる電流を検出することにより、装置本体2とアンテナユニット9との装着状態を検出するようにすればよい。あるいは、装着センサとしてリミットスイッチやマイクロスイッチ等を用いてもよい。
そして、例えば上記書き込みモードの際にPC118を介して文字データ等が入力されると、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。また、送信回路306が制御回路110からの制御信号に基づき搬送波の変調制御を行うとともに、受信回路307は制御回路110からの制御信号に基づき復調した信号の処理を行う。
また、テープカットセンサ124及びカットリリース検出センサ125は、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上に設けられたカッターハスバギヤ用カム42Aとマイクロスイッチ126とから構成されている(図8、図9等参照)。具体的には、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わり、可動刃45による印字済みタグラベル用テープ109の切断が完了したことを検出する。このことにより、テープカットセンサ124が構成される。また、更にカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオン状態からオフ状態に切り替わり、可動刃45がリリース位置に戻ったことを検出する。このことにより、カットリリース検出センサ125が構成される。
図16は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図16において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置1側のループアンテナLCと磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ152と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置1のループアンテナLCからの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152が受信した搬送波を変調し、ループアンテナ152より反射波として再送信する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
クロック抽出部156は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部155にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の速度に対応したクロックを制御部155に供給する。
図17(a)及び図17(b)は、上述のような構成であるタグラベル作成装置1により無線タグ回路素子Toの情報書き込み及び印字済タグラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図17(a)は上面図、図17(b)は下面図である。また図18(a)は図17中XVIIIA−XVIIIA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図であり、図18(b)は図17中XVIIIB−XVIIIB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。
これら図17(a)、図17(b)、図18(a)、及び図18(b)において、無線タグラベルTは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図18中上側)よりその反対側(図18中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたループアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べたように上記ハーフカッタ34によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本。)が形成されている。カバーフィルム103のうち、これらハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域がラベル印字Rが印刷される印字領域Sとなり、印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前余白領域S1及び後余白領域S2となっている。言い換えれば、ハーフカット線HC1,HC2により、カバーフィルム103の前後余白領域S1,S2と印字領域Sとが区別されている。
なお、既に述べたように識別マークPMとして図18(a)及び図18(b)に示すような黒塗りのマーキングを設けるのに代え、図18(c)に示すように、識別マークPMとして、トムソン型やビク型による打ち抜きやレーザ加工等により基材テープ101を略貫通する孔を孔設する等でもよい。この場合、マークセンサ127を投光器及び受光器からなる反射型の公知の光電センサで構成した場合、投光器と受光器との間の位置に上記孔からなる識別マークPMが来ると、投光器からの光が識別マークPMの孔及び透明のカバーフィルム103を透過して反射しなくなって受光器で受光しなくなり、これによって受光器からの制御出力が反転させられる。
図19は、上述したようなタグラベル作成装置1による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(この例では情報書き込み)に際して、上記PC118(端末118a又は汎用コンピュータ118b)に表示される画面の一例を表す図である。
図19において、この例では、タグラベルの種別(アクセス周波数及びテープ寸法)、無線タグ回路素子Toに対応して印刷された印字文字R、その無線タグ回路素子Toに固有の識別情報(タグID)であるアクセス(この例では書き込み)ID、上記情報サーバISに記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバRSにおけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が上記PC118に表示可能となっている。そして、そのPC118の操作によりタグタグラベル作成装置1が作動されて、カバーフィルム103に上記印字文字Rが印刷されると共に、IC回路部151に上記書き込みIDや物品情報等の情報が書き込まれる。
なお、上記のような書き込みの際、生成された無線タグラベルTの無線タグ回路素子ToのタグIDとその無線タグラベルTのIC回路部151に書き込まれた情報との対応関係は、前述のルートサーバRSに記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
上記のような基本構成のタグラベル作成装置1では、上記書き込みモードにおいて、貼り合わされて生成された印字済みタグラベル用テープ109に対しループアンテナLCにより無線タグ回路素子Toに情報書き込みが行われた後、切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断されて無線タグラベルTが生成される。
図20は、上記制御回路110によって実行される制御手順を表すフローチャートである。このフローは、例えばタグラベル作成装置1の電源が投入されたときに開始される。
この図20において、まずステップS1で、入出力インターフェース113を介しPC118からラベル作成指示が入力されたか否かを判定する。ラベル作成指示入力があった場合、ステップS1の判定が満たされてステップS100の書き込みモード処理に移り、ラベル作成指示がなかった場合、ステップS1の判定が満たされず、ステップS300の読み取りモード処理に移る(モード切替手段)。
書き込みモード処理とは、タグラベル作成装置1で、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合(後述の図23参照)の動作モードである(なお、第2無線タグ回路素子として読み取り専用の無線タグ回路素子Toを用いる後述の変形例においては、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合も含む)。また、読み取りモード処理とは、タグラベル作成装置1を、作成装置外の無線タグラベルT等に備えられた無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取るリーダとして用いる動作モードである。
上記ステップS100又はステップS300を実行したら、このフローを終了する。
図21は、上記ステップS100の書き込みモード処理の詳細手順を表すフローチャートである。
まずステップS103において、切替回路239に制御信号を出力して切替回路239を切り替え、アンテナ共用器240とループアンテナLC2とを接続させる。次に、ステップS105で、PC118からの操作信号に基づき印刷データや無線タグ回路素子Toとの通信データ、前・後ハーフカット位置やフルカット位置の設定等を行なう準備処理を実行する。
次に、ステップS110において、ループアンテナLC2から無線タグ回路素子Toへ通信を行う際、無線タグ回路素子Toからの応答がない場合に通信再試行(リトライ)を行う回数(アクセス試行回数)をカウントする変数M、Nと、通信が成功したかどうかをあらわすフラグFを0に初期化設定する。
その後、ステップS115に移り、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ121の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。さらに、テープ排出モータ駆動回路123を介してテープ排出モータ65に制御信号を出力し、駆動ローラ51を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びサブローラ109により接着されて一体化されて印字済タグラベル用テープ109として形成され、カートリッジ7外方向からさらにタグラベル作成装置1外方向へと搬送される。
その後、ステップS120において、入出力インターフェース113を介し入力されたマーク検出センサ127の検出信号に基づき、基材テープ101の上記識別子PMが検出されたかどうか(言い換えればカバーフィルム103が印字ヘッド23による印刷開始位置まで到達したかどうか)を判定する。識別子PMが検出されるまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、検出されたら判定が満たされて次のステップS125に移る。
ステップS125では、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103のうち前述した印字領域S(=基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面にほぼ貼り合わせることとなる領域)に、ステップS105で生成した印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS130において、印字済タグラベル用テープ109が先のステップS105で設定した前ハーフカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えればハーフカット機構35のハーフカッタ34がステップS1で設定した前ハーフカット線HC1に正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定は、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。前ハーフカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS135に移る。
ステップS135では、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、カートリッジ7から繰り出された印字済タグラベル用テープ109が排出方向に移動する過程で、ステップS105で設定した前ハーフカット線HC1にハーフカット機構35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。またこのとき、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120にも制御信号を出力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
その後、ステップS140で、入出力インターフェース113を介しハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタモータ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101cを切断して前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカット処理を行う。
そして、ステップS145に移り、上記ステップS115と同様にしてテープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ステップS125と同様にして印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS150において、搬送される印字済タグラベル用テープ109が所定値(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされた無線タグ回路素子Toが上記ループアンテナLC2に到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、上記ステップS130と同様に、パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等により行えば足りる。
次のステップS200では、タグアクセス処理を行う。すなわち、無線タグ回路素子Toの通信位置(無線タグ回路素子ToがループアンテナLC2と正対する位置)まで搬送したら搬送及び印字を停止して情報送受信を行い、その後搬送及び印字を再開して印字を完了させ、さらに搬送して後ハーフカット位置で搬送を停止して後ハーフカット線HC2の形成を行う(後述の図22参照)。
以上のようにしてステップS200が終了したら、ステップS155に移る(なおこの時点でステップS200において印字済みタグラベル用テープ109の搬送が再開されている。後述を参照)。ステップS155では、印字済タグラベル用テープ109が前述したフルカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えれば切断機構15の可動刃41がステップS1で設定した切断線CLに正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。フルカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS160に移る。
ステップS160では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済タグラベル用テープ109の搬送を停止する。これにより、ステップS105で設定した切断線CLに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS165でカッタモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッターモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分断)して切断線CLを形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって印字済みタグラベル用テープ109から切り離され、無線タグ回路素子Toへ無線タグ情報が書き込まれかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS170に移り、入出力インターフェース113を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65の駆動を再開して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が再開されて上記ステップS165でラベル状に生成された無線タグラベルTがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11からタグラベル作成装置1外へと排出し、このフローを終了する。
図22は、上述したステップS200のタグアクセス処理の詳細手順を表すフローチャートである。まずステップS210において、印字済タグラベル用テープ109が前述したループアンテナLC2との通信位置まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述した図21のステップS130と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。通信位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS220に移る。
ステップS220では、上記ステップS135と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止し、無線タグ回路素子ToにループアンテナLC2が略正対した状態で印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。また、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(中断)する。
その後、ステップS400に移り、アンテナLC2と無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により情報の送受信を行い、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し図21の上記ステップS105で作成した情報を書き込む(又は後述の読み取り専用無線タグ回路素子Toを用いる変形例ではIC回路部に予め記憶されていた情報を読み取る)情報送受信処理を行う(詳細は後述の図23参照)。
その後、ステップS230に移り、上記ステップS400において情報送受信に成功したかどうかを判定する。具体的にはステップS400において通信失敗時には上記フラグF=1となっているはずであることから(後述の図23のステップS437参照)、F=0であるかどうかを判定する。
F=1である場合、判定が満たされず、当該無線タグ回路素子Toに対する通信が失敗したとみなされステップS700に移り、当該通信失敗をラベル上で操作者に報知するためのエラー処理(例えば、上記通信エラーに対応した別態様印字R′(例えば「NG」の文字)を印刷する等)を行い、このルーチンを終了する。
一方、F=0である場合、判定が満たされ、当該無線タグ回路素子Toに対する通信は成功したとみなされてステップS240に移る。
ステップS240では、図21のステップS145と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
なおこのとき、上記ステップS400における通信試行回数(リトライ回数)が多かった等によりステップS220以降の印字ヘッド23の通電停止時間が所定の時間より長くなってしまった場合には、印字ヘッド23の温度が低下している可能性がある。従ってこれに対応するために、上記ステップS240における印刷再開時に、印字ヘッド23への通電(単位時間当たりのエネルギ量)を通常より大きくしてもよい。
その後、ステップS250に移り、印字済タグラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(上記図21のステップS105で算出)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS120において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS260に移る。
ステップS260では、上記図21のステップS135と同様にして、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
その後、ステップS500に移り、所定の後ハーフカット位置まで搬送した後にハーフカットユニット35のハーフカッタ34によって後ハーフカット線HC2の形成を行う後ハーフカット処理を行う。以上によりこのルーチンを終了する。
図23は、上述したステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。なおこの例では、前述の情報書き込み及び情報読み取りのうち、情報書込みを例にとって説明する。
図23に示すフローのまずステップS405において、入出力インターフェース113を介し前述の送信回路306に制御信号を出力し、無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLC2を介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信する。これにより、無線タグ回路素子Toの上記メモリ部157を初期化する。
次に、ステップS410において、入出力インターフェース113を介し送信回路306に制御信号を出力し、メモリ部157の内容を確認する「Verify」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLC2を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。
その後、ステップS415において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をループアンテナLC2を介して受信し、受信回路307及び入出力インターフェース113を介し取り込む。
次に、ステップS420において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を確認し、メモリ部157が正常に初期化されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS425に移ってMに1を加え、さらにステップS430においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS405に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS435に移り、エラー表示信号を入出力インターフェース113を介し上記PC118へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、さらにステップS437で前述のフラグF=1にして、このルーチンを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS440に移り、送信回路306に制御信号を出力し、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLC2を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
その後、ステップS445において、送信回路306に制御信号を出力し「Verify」信号として所定の変調を行った搬送波をループアンテナLC2を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後ステップS450において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をループアンテナLC2を介して受信し、受信回路307を介し取り込む。
次に、ステップS455において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS460に移ってNに1を加え、さらにステップS465においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS440に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS435に移り、同様にPC118に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS437で前述のフラグF=1にして、このルーチンを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS455の判定が満たされた場合、ステップS470に移り、送信回路306に制御信号を出力し、「Lock」コマンドとして所定の変調を行った搬送波をループアンテナLC2を介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止する。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了する。
その後、ステップS480に移り、上記ステップS440で無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド23により印字領域Sに印字されるラベル印字Rの印字情報との組み合わせを、入出力インターフェース113及び通信回線NWを介し出力し、情報サーバISやルートサーバRSに記憶させる。なお、この記憶データは必要に応じてPC118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデータベース内に格納保持される。以上により、このルーチンを終了する。
図24は、アンテナユニット9を用いてタグラベル作成装置1をリーダとして使用する読み取りモードにおいて実行される、上記ステップS300の読み取りモード処理の詳細手順を表すフローチャートである。なお、通常、操作者は、ユニット筐体202の両側に設けられた把持部234を利用してアンテナユニット9を把持しつつ、例えば側面202aを読み取り対象である無線タグ回路素子To(第1無線タグ回路素子)に近づけながら、この読み取り処理を実行する。
図24において、まず、ステップS305で、切替回路239に制御信号を出力して切替回路239を切り替え、アンテナ共用器240とアンテナユニット9側のループアンテナLCとを接続させる。次に、ステップ330において、送信回路306に制御信号を出力して搬送波に所定の変調を行い、無線タグ回路素子Toに記憶された情報を取得するための問合せ信号(例えば「Scroll All ID」や「Ping」信号等)を生成して、ループアンテナLCを介し読み取り対象である無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。
その後、ステップS340において、上記問合せ信号に対応して読み取り対象の無線タグ回路素子Toからリプライ信号が送信され、当該リプライ信号をループアンテナLC及び受信回路307を介し受信され取り込まれたかどうかを判定する。リプライ信号を受信していない場合、上記ステップS330に戻り、リプライ信号を受信するまでステップS330及びステップS340を繰り返す。すなわち、アンテナユニット9の通信範囲に読み取り対象となる無線タグ回路素子To(第1無線タグ回路素子)がない場合には、問合せ信号の送信状態が継続される。そして、リプライ信号が受信された場合には、判定が満たされて次のステップS350に移る。
ステップS350では、読み取り対象である無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情報を、例えば入出力インターフェース113及び通信回線NWを介し出力し、このフローを終了する。このとき読み取り対象である無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情報は、情報サーバISやルートサーバRSに記憶される。なお、この記憶データは必要に応じてPC118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデータベース内に格納保持される。
なお、ここでは特に説明しなかったが、情報の読み取りがうまくいかなかった場合に、所定の回数リトライを行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のタグラベル作成装置1においては、無線タグラベルTを作成するときには、書き込みモードにおいて、搬送される印字済みタグラベル用テープ109の無線タグ回路素子Toに、送信回路206で生成したアクセス情報をループアンテナLC2より送信してアクセスを行い、無線タグ回路素子To(第2無線タグ回路素子)に対して所定の情報書き込みを行って、無線タグラベルTを作成することができる。
一方、無線タグラベルTの作成を行わないときは、読み取りモードにおいて、装置本体2に接続されるアンテナユニット9のループアンテナLCを用いて通信を行い、これによって身軽な形のユニット型読み取り装置として機能させることが可能となる。すなわち、対象となる装置外の無線タグ回路素子To(第1無線タグ回路素子)に対し、送信回路206で生成したアクセス情報をループアンテナLCより無線通信を介しアクセスを行い、当該無線タグ回路素子Toの識別情報(タグID)等、所定の情報読み取りを行うことができる。このように、通信回路部分である送信回路206及び受信回路207を、アンテナユニット9による読み取りモード実行時と、タグラベル作成装置1による書き込みモード実行時とで共有することにより、ラベル作成装置と無線タグ情報読み取り装置との両方を別々にそろえる場合に比べ、機器構成の簡素化及び利用者のコスト負担の低減を図ることができる。
またこのとき、読み取りモードによる読み取りモード処理と書き込みモードによる書き込みモード処理(タグラベル作成処理)とが図20のステップS1で選択的に切り替え制御されることにより、ループアンテナLCを用いた無線通信が行われるのは、ループアンテナLC2を用いた無線通信が行われていないときに限られる。この結果、誤読み取りや両方の通信が並立することによる電波干渉等の発生や、これによる通信信頼性の低下を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)アンテナユニットを複数設ける場合
上記実施形態では、装置本体2に対しアンテナユニット9を1個のみ接続したが、これに限られない。すなわち、タグラベル作成装置1にアンテナユニット9を複数個接続するようにしてもよい。
図25は、本変形例のタグラベル作成装置1′の全体構造を表す斜視図であり、前述の図2に対応する図である。図2と同等の部分には同符号を付し説明を省略又は簡略化する。
この図25において、本変形例では上記実施形態と異なり、装置本体2′に、それぞれケーブル223及び接続ポート224を介して種類(形状・大きさ等)の異なる3個のアンテナユニット9,9′,9″を接続している。アンテナユニット9′、9″は、アンテナユニット9と同様に、その筐体202の側面202a側に、板状の磁性体236を有し、磁性体236の外側には金属製のシールド板237が貼付されている。
図26は、本変形例のタグラベル作成装置に備えられた制御系を表す機能ブロック図であり、前述の図15に相当する図である。図15と同等の部分には同一の符号を付している。
図26において、上記アンテナユニット9、9′、9″の(それぞれの種類の異なる)ループアンテナLCは、作成装置本体2側に設けたアンテナ切替器351(切替導通手段)に接続されており、さらにこのアンテナ切り替え器351が上記切替回路239に接続されている。アンテナ切替器351は、制御回路110の入出力インターフェース113に接続され、CPU111からの制御信号によって切り替えられ、上記アンテナユニット9,9′,9″のいずれか1つのループアンテナLCを切替回路239及びアンテナ共用器240を介し送信回路306又は受信回路307に選択的に接続するようになっている。
このとき、上記実施形態と同様、切替回路239は、アンテナ切替器351とループアンテナLC2とをモードに応じて切り替えるようになっている。すなわち、書き込みモードの場合には、ループアンテナLC2側に切り替えられ、読み取りモードとなった場合には、アンテナ切替器351を介しアンテナユニット9,9′,9″のいずれか一つのループアンテナLCに切り替えられる。
本変形例においては、アンテナ切替器351を用いて複数の(この例では3つの)アンテナユニット9,9′,9″を接続して選択的に使用可能な構成とすることにより、互いに種類の異なるループアンテナLCを備えた複数のアンテナユニットのうち1つを選択的に使用することができる。さらに、図示のようにいずれか1つを選択するのに限られずアンテナ切替器351が複数のアンテナユニットを同時に切替回路239側に接続可能な構成とした場合(後述の図30等に示す変形例参照)には、それら複数のアンテナユニットを用いて複数ユーザで同時読み取り可能とすることができる。これらの結果、ユーザの利便性を向上することができる。
(2)複数ユニットのインピーダンスマッチングを行う場合
上記のように複数種類のアンテナユニットを使用する場合、各アンテナユニットごとにインピーダンスが異なることから、そのアンテナユニットに対しても通信時の利得を同等とし効率のよい通信を行うためには、各アンテナユニットごとにインピーダンスマッチングを行うことが好ましい。
図27は、そのような変形例によるタグラベル作成装置1の制御系を表す機能ブロック図であり、上記図15及び図26に相当する図である。図26等と同等の部分には同一の符号を付している。
図27に示す構成では、図26に示した構成のうちアンテナ切替器351と、各アンテナユニット9,9′,9″に対応した各接続ポート224との間に、検出・マッチング回路360A,360B,360Cをそれぞれ設けている。すなわち、本変形例では特に、いずれのアンテナ切替器351によりいずれのアンテナユニットが切替回路239側に接続されているかを検出するためのアンテナ検出機能を設け、前述のインピーダンスマッチング機能と併せて検出・マッチング回路360A,360B,360Cとしたものである。
図28は、各アンテナユニット9,9′,9″のループアンテナLC及び各検出・マッチング回路360A,360B,360Cの詳細回路構成を表す回路図である。
図28において、各アンテナユニット9,9′,9″のループアンテナLCアンテナ切替器351との上記接続ポート224(図27等においては簡略的に各アンテナユニットにつき1箇所ずつで示したが、実際には図28に示すように2箇所ずつある)のほかに、検出回路用に接続ポート224′(図27では図示省略)が設けられている。
2つの接続ポート224,224のうち一方側(図28中上側に示すもの)に、チョークコイルL2及び抵抗R1を介して直流定電圧電源Vccが接続されている。また接続ポート224′は、抵抗R3を介して接地されている。そして、ループアンテナLCでは、上記一方側の接続ポート224と接続ポート224′との間に抵抗R2を接続するとともに、上記一方側の接続ポートと他方側(図28中下側に示すもの)との間にアンテナコイルL1を接続している。
抵抗R2は、その抵抗値の大きさが、アンテナユニット9,9′,9″毎に異なる値となっており、例えば、1kΩ、3kΩ、5kΩ等となっている。
また、送信回路306側へと導通するアンテナ切替器351と2つの接続ポート224,224とをそれぞれ接続する回路を連結するように、周知の高周波スイッチや可変容量ダイオード(バリキャップ)などを用いて構成されるマッチング回路Mが設けられている。このマッチング回路Mは、上記抵抗R2により発生した電圧(上述のようにアンテナユニットごとに異なる)に応じてこれをA/D変換して生じたA/Dコンバータ(信号出力手段)から出力されたマッチング信号により切り替えられる。
すなわち、A/Dコンバータの入力電圧Vは、
V=〔R3/(R1+R2+R3)〕・Vcc
で表されることから、アンテナユニット9,9′,9″ごとに異なる抵抗R2の抵抗値を判別することができる。そしてこれにより、アンテナユニットの着脱有無を判定する(例えば上記電圧V=0Vならアンテナユニットが装着されていないことがわかる)とともに、これをA/D変換してマッチング制御信号とすることで、送信回路306側のインピーダンスを、各アンテナ切替器351によって接続される種類の異なるアンテナユニット9,9′,9″それぞれのインピーダンスに整合させる。この結果、種類の異なる各アンテナユニット9,9′,9″が接続ポート224に接続された場合でも、送信回路306側のインピーダンスを整合させ、効率よく電力を発生させ円滑な通信を行なうことができる。
なお、図29に示すように電圧Vの情報(=A/D変換した制御信号)を入出力インターフェース113を介し制御回路110に入力してプログラムにより判断して制御信号を生成し、これを入出力インターフェース113を介しマッチング回路Mに入力して制御するようにしてもよい。この場合、複数の制御線を設けることができるのでより好適にマッチング動作を行うことができる。
(3)複数のアンテナユニットがタイムシェアリングで同時読み取りを行う場合
図30は、この変形例によるタグラベル作成装置1の制御系を表す機能ブロック図であり、図31は、各アンテナユニット9,9′,9″のループアンテナLC及び各検出・マッチング回路360A,360B,360Cの詳細回路構成を表す回路図であり、それぞれ上記図27及び図28に相当する図である。図27及び図28等と同等の部分には同一の符号を付している。
図30及び図31において、この変形例では、情報生成手段としての送信回路306が、時分割した所定の占有期間(タイムスロット)毎に、それぞれのアンテナユニット9、9′、9″に対して対応するアクセス情報を出力し、タイムシェアリング方式で複数のアンテナユニット9、9′、9″を同時に作動させて読み取りを行う(図32にこのタイムシェアリングの挙動の一例を概念的に表す)。
また、このとき、検出・マッチング回路360A,360B,360Cにおけるアンテナ検出結果を制御回路110の入出力インターフェース113を介しCPU111に入力し、検出されたアンテナユニットの数と各アンテナのインピーダンス特性に応じて、制御回路110のCPU111より入出力インターフェース113を介し上記マッチング回路Mに制御信号を出力し、インピーダンス整合制御を行う。
図33は、タグラベル作成装置1が実際の動作を開始する前(言い換えれば図20のフローが実行される前)において、複数のアンテナユニット9,9′,9″(以下適宜、アンテナユニット9等という)が接続されたときにCPU11で実行される初期化処理の手順を表すフローチャートである。
まずステップS505において、この時点で接続ポート224,224′により接続されたアンテナユニット9等のA/Dコンバータからのマッチング信号を入出力インターフェース113を介し入力し、その信号の数に基づき、接続された全アンテナユニット数を識別(判定)する。
その後、ステップS510に移り、上記ステップS505で入力されたマッチング信号のうち(所定の順番で)いずれか1つについて、その信号が筐体200に複数個設けられた接続ポート224のうちいずれに対応するものであるかを識別(判定)する。
そして、ステップS515において、上記ステップS510で接続ポート224を識別したマッチング信号が、アンテナユニット9等のうちいずれに対応するものであるか(アンテナユニット種類)を識別(判定)する。
その後、ステップS520に移り、上記ステップS510及びステップS515の識別結果に基づき、あるマッチング信号とこれに対応する接続ポート及びアンテナ種類を互いに関連付けて例えばRAM117に格納し記憶させる。
そして、ステップS525に移り、上記ステップS520において記憶処理した当該マッチング信号に対応した所定の制御信号を、入出力インターフェース113を介し、対応するアンテナユニット9等のマッチング回路Mに出力し、前述と同様にして送信回路306側のインピーダンスを当該アンテナユニット9等のインピーダンスに整合させる(整合処理)。またこのときの整合状態(整合処理の状況)を、上述のように既に記憶された接続ポート及びアンテナ種類にさらに関連付けて例えばRAM117に格納し記憶させる。
その後、ステップS530に移り、ステップS505で識別したすべてのアンテナユニットにつきステップS525における整合処理が終了したかどうかを判定する。まだ全てのアンテナユニットの整合処理が終了していなければ判定が満たされず、ステップS510に戻って同様の手順を繰り返す。全アンテナユニットの整合処理が終了したらステップS530の判定が満たされ、このフローを終了する。
図34は、上記のような初期設定が完了した状態で、図20に示すフローにおいて実行される上記ステップS300の読み取りモード処理の詳細手順を表すフローチャートであり、前述の図24に相当する図である。図24と同等の手順には同一の符号を付している。
図34において、まず、ステップS305で、切替回路239に制御信号を出力して切替回路239を切り替え、アンテナ共用器240とアンテナ切替器351とを接続させる。
その後、新たに設けたステップS320に移り、この時点で接続されている複数のアンテナユニット9等について、そのいずれかに(例えば図示しないクロック信号等に同期した、当該アンテナユニットに対応したタイムスロットの開始とともに)アンテナ切替器351を介し接続を切り替える等のユニット切替処理(詳細は後述の図35参照)を行う。
上記ステップS320が終了したらステップS330に移り、(タイムスロットの開始に連動して)上記図24と同様にして問合せ信号を生成し、当該アンテナユニット9等のループアンテナLCを介し読み取り対象である無線タグ回路素子Toに送信し返信を促した後、ステップS340においてリプライ信号が受信されたかどうかを判定する。
リプライ信号が受信されなかった場合、ステップS340の判定が満たされず、新たに設けたステップS345に移る。ステップS345では、前述したようにして当該アンテナユニット9等に対応して開始されているタイムスロットがもう終了したかどうかを判定する。まだタイムスロットが終了していなければ判定が満たされずステップS330に戻り、同様の手順を(同一のアンテナユニット9等のループアンテナLCを用いて)問合せ信号の送信から繰り返す。タイムスロットが終了したらステップS345の判定が満たされ、ステップS320のユニット切替処理に戻り、(前述の所定の順序に沿った)次のアンテナユニット9等に対応したタイムスロットの開始に連動して)アンテナ切替器351を介し当該次のアンテナユニット9等へと接続を切り替え、以降同様の手順を繰り返す。
一方、ステップS340でリプライ信号が受信されたら判定が満たされてステップS350に移り、前述と同様、読み取り対象である無線タグ回路素子Toから取得した無線タグ情報を出力し、新たに設けたステップS360に移る。
ステップS360では、接続されているすべてのアンテナユニット9等により対応する無線タグ回路素子Toの読み取りが終了したかどうかを判定する。全てのアンテナユニット9等の読み取りがまだ終了していなければ判定が満たされず、ステップS320に戻って同様の手順を繰り返す。全ユニットについて読み取りが終了していればステップS360の判定が満たされ、このルーチンを終了する。
以上のようにして、ある各アンテナユニット9等に割り当てられたタイムスロットの間は、リプライ信号が受信されるまでは問合せ信号の送信を繰り返し、受信しない間にタイムスロットが終了したら次のタイムスロットで次のアンテナユニット9等について同様の手順を行い、これらを繰り返してすべてのアンテナユニット9等に関する情報読み取りが完了したらこのルーチンを終了する。
図35は、図34に示した前述のステップS320の詳細手順を表すフローチャートである。
図35において、まずステップS322で、(前述のようにタイムスロットの開始に連動して)アンテナ切替器351に制御信号を出力し、この時点で接続されている複数のアンテナユニット9等のいずれかに接続を切り替える。
その後、ステップS325に移り、先に図33のステップS520において記憶させたRAM117の記憶情報に基づき、上記ステップS322で切り替えたアンテナユニット9等の種類及びこれに対応した接続ポート224に関する情報を読み出す(識別する)。
その後、ステップS328に移り、先に図33のステップS525において初期情報として記憶させたRAM117の記憶情報に基づき、対応するアンテナユニット9等に対して前述と同様の整合処理(マッチング回路Mへの制御信号出力)を行い、このルーチンを終了する。
以上説明したように、本変形例においては、時分割したタイムスロットごとにアンテナユニット9、9′、9″を接続して通信を行う方式とすることで、1つの送信回路306からの信号に基づき、同時に複数の(この例では3つの)アンテナユニットを用いて無線通信を行うことができる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
(4)モード切換えを手動操作で行う場合
上記実施形態では、タグラベル作成指示の有無に応じて書き込みモード及び読み取りモードを自動で切換える場合を一例として説明したが、これに限られない。すなわち、例えば適宜の操作スイッチを用いて操作者が手動で書き込みモード及び読み取りモードを切換えるようにしてもよい。このとき、操作スイッチを操作したとき読み取りモードとなり、なにも操作しないときは書き込みモードとなるようにして、書き込みモードを優先するようにする。
(5)その他
以上においては、図4に示したように、ループアンテナLC2が駆動ローラ51及び押圧ローラ52よりもタグラベル用テープ109の搬送方向上流側に設けられていたが、これに限られない。すなわち、図36に示すように、これらローラ51,52と同じ搬送方向位置(かつこの例では押圧ローラ52側)に設けるようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、以上においては、装置側のアンテナLCや無線タグ回路素子To側のアンテナ152としてループアンテナを用い、磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他電磁界を介して行われる非接触方式を含む)により情報送受信を行ったが、これに限られず、例えば上記アンテナとしてダイポールアンテナやパッチアンテナ等を送受信手段として用い、反射を利用した電波通信により情報送受信を行うようにしてもよい。
また、以上は、装置本体2の上側に開閉蓋3を有し、当該上側にカートリッジ7を横置き状態で装着するタグラベル作成装置(いわゆるカートリッジ横置きタイプ)を例にとって説明したが、これに限られず、装置本体の側方側に開閉蓋を有し、当該側方側にカートリッジ7を縦置き状態で装着するタグラベル作成装置(いわゆるカートリッジ縦置きタイプ)に本発明を適用してもよい。
また、以上は、アンテナユニット9と装置本体2とをケーブル223を用いてケーブル接続するようにしたが、これに限られず、アンテナユニット9と装置本体2との間で、無線通信により信号の送受を行うようにしてもよい。
また、以上は、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られない。すなわち、既に触れたように、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本発明は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、以上においては、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、例えばタグテープに備えられた被印字テープ層の印字領域に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合、ハーフカットユニット35において受け台38とハーフカッタ34の構成は本実施形態とは異なったものとなる。すなわち図9のハーフカッタ34側に受け台が配置され、受け台38側にハーフカッタが配置される。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(情報書き込み又は情報読み取り)の終了した印字済みタグラベル用テープ109を切断機構15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、切断機構15で切断しなくても、テープがラベル排出口11から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
さらに、以上は、基材テープ101がリール部材102aの周りに巻回されて第1ロール102を構成し、カートリッジ7内にそのロールが配置されて基材テープ101が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いタグラベルを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグラベル作成装置側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル作成装置外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル作成装置内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ7のようなタグラベル作成装置本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール102を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上で用いた「Scroll ID」信号、「Erase」信号、「Verify」信号、Program」信号等は、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである
本発明の一実施形態であるタグラベル作成システム(タグラベル作成装置)を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 タグラベル作成装置の全体構造を表す斜視図である。 金属面にアンテナユニットをおいて読み取りを行っている状態を表す図である。 タグラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 第1ロールより繰り出された基材テープに備えられる無線タグ回路素子の概念的構成を表す図5中矢印D方向から見た概念図である。 ラベル排出機構の要部詳細構造を表す部分抽出斜視図、及びマークセンサの概念的構成を表す図である。 図4に示した構造からラベル排出機構及びアンテナユニットを取り外した状態における内部ユニットの外観を表す斜視図である。 内部ユニットよりハーフカッタを除去した、切断機構の外観を表す斜視図である。 内部ユニットよりハーフカッタを除去した、切断機構の外観を表す斜視図である。 可動刃及び固定刃の詳細構造をハーフカットユニットともに表す斜視図である。 可動刃及び固定刃の詳細構造をハーフカットユニットともに表す部分拡大断面図である。 可動刃の外観を示す正面図である。 図13中A−A断面による横断面図である。 本発明の一実施形態であるタグラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 タグラベル作成装置により無線タグ回路素子の情報書き込み及び印字済タグラベル用テープの切断が完了し形成された無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図17中XVIIIA−XVIIIA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図及び図17中XVIIIB−XVIIIB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図、及び識別マークとしてレーザ加工等により基材テープを略貫通する孔を孔設する場合の無線タグラベルの下面図である。 タグラベル作成装置による無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報へのアクセスに際して、PCに表示される画面の一例を表す図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 タグラベル作成時に制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 ステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 ステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。 タグラベル作成装置をリーダとして使用する際に制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 アンテナユニットを複数設けた変形例によるタグラベル作成装置の全体構造を表す斜視図である。 制御系を表す機能ブロック図である。 複数ユニットのインピーダンスマッチングを行う変形例によるタグラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 アンテナユニットのループアンテナ及び検出・マッチング回路の詳細回路構成を表す回路図である。 アンテナユニットのループアンテナ及び検出・マッチング回路の詳細回路構成の他の例を表す回路図である。 複数のアンテナユニットがタイムシェアリングで同時読み取りを行う変形例によるタグラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 アンテナユニットのループアンテナ及び検出・マッチング回路の詳細回路構成を表す回路図である。 タイムシェアリングの挙動の一例を概念的に表す説明図である。 複数のアンテナユニットが接続されたときにCPUで実行される初期化処理の手順を表すフローチャートである。 ステップS300の読み取りモード処理の詳細手順を表すフローチャートである。 ステップS320の詳細手順を表すフローチャートである。 タグラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造の他の例を表す平面図である。
符号の説明
1 タグラベル作成装置(タグラベル作成システム)
1′ タグラベル作成装置(タグラベル作成システム)
2 装置本体(タグラベル作成装置本体)
9 アンテナユニット
9′ アンテナユニット
9″ アンテナユニット
109 印字済みタグラベル用テープ
110 制御回路
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
200 筐体
223 ケーブル
234 把持部
236 磁性体
237 シールド板(金属体)
LC ループアンテナ(ユニット側アンテナ)
LC2 ループアンテナ(装置側アンテナ)
To 無線タグ回路素子

Claims (10)

  1. タグラベル作成装置本体と、このタグラベル作成装置本体に接続可能なアンテナユニットとを有するタグラベル作成システムであって、
    前記アンテナユニットは、
    情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた第1無線タグ回路素子に対し、第1無線通信を介し情報の送受信を行うためのユニット側アンテナを有し、
    前記タグラベル作成装置本体は、
    前記アンテナユニットを接続するための接続部を備えた筐体と、
    この筐体内に設けられ、情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた第2無線タグ回路素子を配置したタグ媒体を搬送する搬送手段と、
    前記筐体内に設けられ、前記無線第2タグ回路素子に対し、第2無線通信を介し情報の送受信を行うための装置側アンテナと、
    前記第1無線タグ回路素子又は前記第2無線タグ回路素子にアクセスするためのアクセス情報を生成する情報生成手段と、
    この情報生成手段で生成した前記アクセス情報を用いて、前記第1無線通信により前記第1無線タグ回路素子との情報送受信処理を行う第1モード、若しくは、前記第2無線通信により前記タグ媒体に備えられた前記第2無線タグ回路素子との情報送受信を行いタグラベル作成処理を行う第2モードとを選択的に切り替えるモード切替手段とを有する
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  2. 請求項1記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記タグラベル作成装置本体の前記モード切替手段は、
    前記第2モードを前記第1モードよりも優先し、前記タグラベル作成処理が行われないときに前記第1モードに切り替えることを特徴とするタグラベル作成システム。
  3. 請求項1又は2記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記アンテナユニットは、
    前記ユニット側アンテナの一方側に磁性体を備える
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  4. 請求項3記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記アンテナユニットは、
    前記磁性体のさらに前記一方側に金属体を備える
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記アンテナユニットは複数個備えられており、
    前記タグラベル作成装置本体の前記接続部は、それら複数の前記アンテナユニットが接続可能に構成され、
    それら接続部に接続された複数のアンテナユニットのいずれか1つを、選択的に前記情報アクセス手段に導通させる切替導通手段
    を設けた
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  6. 請求項5記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記タグラベル作成装置本体の前記情報生成手段は、
    前記複数のアンテナユニットを一度に用い前記第1無線通信による前記第1無線タグ回路素子との情報送受信を行う際、時分割した所定の占有期間ごとに、各アンテナユニットに対し対応する前記アクセス情報を出力する
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  7. 請求項5又は6記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記タグラベル作成装置本体は、
    互いに種類の異なる前記ユニット側アンテナを備えた前記複数のアンテナユニットのそれぞれに対応して、前記情報生成手段側のインピーダンスを、各ユニット側アンテナのインピーダンスに整合させるためのマッチング回路を備える
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  8. 請求項7記載のタグラベル作成システムにおいて、
    前記タグラベル作成装置本体は、
    前記アンテナユニットで前記ユニット側アンテナと並列に接続して配設された直流抵抗部の端子電圧または端子電流の大きさに対応するマッチング信号を出力する信号出力手段を備えており、
    前記マッチング回路は、
    前記信号出力手段からの前記マッチング信号に応じてインピーダンスの整合を図る
    ことを特徴とするタグラベル作成システム。
  9. 対象機器に接続可能に構成されたアンテナユニットであって、
    情報を記憶するIC回路部と情報の送受信を行うタグ側アンテナとを備えた無線タグ回路素子に対し、無線通信により情報の送受信を行うユニット側アンテナと、
    このユニット側アンテナの一方側に配置された磁性体と
    を有することを特徴とするアンテナユニット。
  10. 請求項9記載のアンテナユニットにおいて、
    前記磁性体のさらに前記一方側に金属体を設けた
    ことを特徴とするアンテナユニット。
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