JP2007191253A - ラベル作成装置、ラベル作成用カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図ることができるラベル作成装置及びラベル作成用カートリッジを提供する。
【解決手段】タグラベル作成用のカートリッジ7から供給される印字済みラベル用テープ109を搬送する駆動ローラ51を備えた装置本体2と、この装置本体2にカートリッジ7を装着するために、装置本体2に対し開閉可能に設けた開閉蓋3とを有するタグラベル作成装置1であって、印字済みラベル用テープ109の搬送状態に係わる情報を検出するマークセンサ127を、開閉蓋3が閉じ状態のときに検出可能となる、当該開閉挙動に連動した態様で、開閉蓋3に設ける。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ラベル作成用のラベル媒体を連続的に供給可能なラベル作成用カートリッジ、及びこのラベル作成用カートリッジが着脱可能に設置されるラベル作成装置に関する。
ラベル作成用のラベル媒体をロール状に巻回したラベル作成用媒体ロールをカートリッジ内に収納し、当該ラベル作成用媒体ロールよりラベル媒体を繰り出しつつ所望の文字を印刷してラベル状に排出するラベル作成装置が知られている。このラベル作成装置においては、ラベル作成用媒体ロールからラベル媒体を繰り出しつつ所定の印字を行い、ラベルを作成する。
一方で、情報を記憶する無線タグ回路素子に対し非接触(コイルを用いる電磁結合方式、電磁誘導方式、あるいは電波方式等)で情報の送受信を行うRFID(Radio
Frequency Identification)システムが知られている。
従来、上記無線タグ回路素子を有するラベルである無線タグラベルを作成するタグラベル作成装置が既に提唱されている。このタグラベル作成装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、所定間隔で長方形状のラベル片(RFIDラベル)が貼り付けられた帯状のラベル媒体(台紙)がラベル作成用媒体ロール(供給軸)から繰り出され、搬送経路を搬送される際に、各ラベル片に内蔵された無線タグ回路素子のアンテナに対し、装置側で生成した所定の無線タグ通信情報が送信され、アンテナに接続されたIC回路部(ICチップ)に順次書き込まれる。ラベル片はその後搬送方向下流側に搬送され、印字手段(サーマルヘッド)によって、上記書き込まれた無線タグ通信情報に対応した印字情報がRFIDラベル表面に印字されて、無線タグラベルが完成するようになっている。
特開2003−159838号公報
上記従来技術では、上記ラベル媒体に設けた検出用の識別子(検出マーク)を検出手段(センサ)で検出した際に、印字手段によって印字を開始する。このため、ラベル作成装置には、印字開始位置を位置決めするための上記検出手段を設けるスペースが必要となり、装置の小型化を阻害する要因となっていた。
本発明の目的は、装置の小型化を図ることができるラベル作成装置及びラベル作成用カートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、ラベル作成用のラベル媒体を搬送する搬送手段を備えた装置本体と、この装置本体に前記ラベル媒体を装着するために、前記装置本体に対し開閉可能に又は着脱可能に設けたカバー部材とを有するラベル作成装置であって、前記搬送手段の搬送状態に係わる情報を検出する検出手段を、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態のときに検出可能となる、当該開閉挙動又は前記着脱挙動に連動した態様で、前記カバー部材又は前記装置本体に設けたことを特徴とする。
本願第1発明においては、カバー部材を開き状態(又は取り外し状態)にしてラベル媒体が装着され、カバー部材を閉じ状態(又は取り付け状態)にした後、搬送手段によってラベル媒体が搬送されてラベルが作成される。このときの搬送状態に係わる情報は検出手段によって検出される。ここで、本願第1発明においては、上記検出手段をカバー部材の開閉挙動(又は着脱挙動)に連動した態様で設け、カバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときに検出可能となるように配置する。すなわち、カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)のときにはラベル媒体の検出対象部位と大きく離れたり正対しなくなる等の配置とする。
これにより、例えば、逆にカバー部材が開き状態(又は取り外し状態)のときに必要となりカバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときには不要となる所定のスペース(例えばラベル媒体を備えたカートリッジを着脱するカートリッジホルダ部に設けられた、操作者把持用の凹部)と、上記検出手段の配置スペースとを共用することが可能となる。
また例えば、位置的にはラベル媒体の検出対象部位の検出を行うのが困難な場所であっても、この場所に検出手段を配置しておき、カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)から閉じ状態(又は取り付け状態)になるときの状態遷移(動作挙動)を利用して、当該検出手段をラベル媒体の検出対象部位の検出を行いやすい場所に移動させるようにすれば、上記検出が困難な場所であっても検出手段の配置スペースとして活用することができる。
以上のように、スペースの共有化や検出手段移動を行うことにより、検出手段の配置スペースを別個に専用に設ける場合に比べ、遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。したがって、装置全体の小型化を図ることができる。
第2の発明は、上記第1発明において、前記検出手段の少なくとも一部を、前記カバー部材に設けたことを特徴とする。
閉じ状態(又は取り付け状態)のときのみラベル媒体に接近可能なカバー部材に検出手段の一部を設けることにより、カバー部材近傍の遊休空間を活用して省スペース化を図ることができる。
第3の発明は、上記第2発明において、前記検出手段としてのセンサを、前記カバー部材に設けたことを特徴とする。
閉じ状態(又は取り付け状態)のときのみラベル媒体に接近可能なカバー部材にセンサを設けることにより、カバー部材近傍の遊休空間を活用して省スペース化を図ることができる。
第4の発明は、上記第2発明において、前記検出手段を、センサと、このセンサから前記ラベル媒体の検出対象部位までの光伝達路に設けた光学素子とから構成し、前記光学素子を前記カバー部材に設け、前記センサを、前記装置本体のうち、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態にあるときに前記光学素子を介し受光可能な位置に設けたことを特徴とする。
閉じ状態(又は取り付け状態)のときのみラベル媒体に接近可能なカバー部材に光学素子を設けることにより、カバー部材近傍の遊休空間を活用して省スペース化を図る。カバー部材を閉じ状態(又は取り付け状態)とすると、カバー部材に設けた光学素子によってセンサからラベル媒体の検出対象部位までの光伝達路が形成されセンサで受光可能となり、ラベル媒体の搬送状態の検出を行うことができる。
第5の発明は、上記第4発明において、前記光学素子は、レンズ、ミラー、光ファイバー、導光板及びプリズムのいずれかであることを特徴とする。
カバー部材を閉じ状態(又は取り付け状態)とすると、カバー部材に設けたレンズ、ミラー、光ファイバー、導光板若しくはプリズムによってセンサからラベル媒体の検出対象部位までの光伝達路が形成されセンサで受光可能となり、ラベル媒体の搬送状態の検出を行うことができる。
第6の発明は、上記第3乃至第5発明のいずれかにおいて、前記ラベル媒体を連続的に供給可能なカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部を有し、このカートリッジホルダ部は、前記カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を、前記カートリッジの着脱方向側方に備えており、前記カバー部材に設けた前記センサ又は前記光学素子は、当該カバー部材を閉じ状態又は取り付け状態としたときに前記凹部へ貫入するように、配置されていることを特徴とする。
本願第6発明では、センサ又は光学素子の配置スペースと、カートリッジ把持用にカートリッジホルダ部に設けられる凹部のスペースとを共用する。すなわち、カバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときにはカバー部材に設けたセンサ又は光学素子が上記凹部に貫入することでラベル媒体と近接し、搬送状態が検出可能となる。このときカバー部材は閉じ状態(又は取り付け状態)であるから操作者はカートリッジを把持することはない。
一方、カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)となるとカバー部材に設けたセンサ又は光学素子はカバー部材とともに上記凹部から離脱するので、当該凹部の本来の機能を用いカートリッジを操作者が指で把持し着脱することができる。このときカバー部材は開き状態(又は取り外し状態)であるからラベル媒体が搬送されることはなく搬送状態を検出する必要はない。
以上のようにしてカートリッジホルダ部の凹部スペースを共有する結果、検出手段の配置スペースを上記凹部とは別個に専用に設ける場合に比べ遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。したがって、装置全体の小型化を図ることができる。
第7の発明は、上記第1乃至第6発明のいずれかにおいて、前記検出手段を、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態のときには前記ラベル媒体の検出対象部位に接近させ、前記カバー部材が開き状態又は取り外し状態のときには前記ラベル媒体の検出対象部位から離間させるように、移動させる移動手段を有することを特徴とする。
カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)から閉じ状態(又は取り付け状態)になると移動手段によって検出手段がラベル媒体の検出対象部位に接近することにより、ラベル媒体の検出対象部位から離れた遊休空間であっても検出手段の配置スペースとして活用することができる。この結果、検出手段の配置スペースを別個に専用に設ける場合に比べて省スペース化を図ることができるので、装置全体の小型化を図ることができる。
第8の発明は、上記第7発明において、前記ラベル媒体を連続的に供給可能なカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部を有し、このカートリッジホルダ部は、前記カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を、前記カートリッジの着脱方向側方に備えており、前記移動手段は、前記凹部において前記検出手段を移動させることを特徴とする。
本願第8発明では、カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)から閉じ状態(又は取り付け状態)になると、移動手段によって検出手段が凹部内において移動されてラベル媒体の検出対象部位に接近する。これにより、例えばカバー部材が開き状態(又は取り外し状態)のときには検出手段は装置本体内に収納されて凹部内には存在せず、カバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)になると検出手段が凹部内に現れ検出対象部位に接近するように移動させることが可能となる。これにより、カバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときには不要となる凹部と、検出手段の配置スペースとを共用することが可能となる。この結果、検出手段の配置スペースを別個に専用に設ける場合に比べて省スペース化を図ることができるので、装置全体の小型化を図ることができる。
第9の発明は、上記第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記検出手段は、前記搬送状態に係わる情報として、前記ラベル媒体に設けた検出用の識別子を光学的に検出することを特徴とする。
ラベル媒体に設けた識別子を光学的に検出することにより、搬送手段によるラベル媒体の搬送状態を検出することができる。
第10の発明は、上記第1乃至第9発明のいずれかにおいて、前記搬送手段で搬送される前記ラベル媒体に所定の印字を行う印字手段を有することを特徴とする。
これにより、ラベル媒体の所定領域に印字を行った印字付きラベルを作成することができる。
第11の発明は、上記第1乃至第10発明のいずれかにおいて、前記搬送手段で搬送される前記ラベル媒体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを有する無線タグ回路素子と無線通信を介して情報送受信を行う通信手段を有することを特徴とする。
これにより、IC回路部に対し情報読み取り又は情報書き込みが行われた無線タグ回路素子を備えた無線タグラベルを作成することができる。
上記目的を達成するために、第12の発明は、検出用の識別子を備えたラベル作成用テープを巻回したラベル作成用テープロールと、このラベル作成用テープロールから繰り出された前記ラベル作成用テープの経路中に設けられ、当該ラベル作成用テープと前記筐体との位置関係を所定の範囲内に規制する案内用ローラとを、筐体内に収納配置したラベル作成用カートリッジであって、前記筐体のうち、前記案内用ローラの近傍に、前記識別子を検出するための開口部を設けたことを特徴とする。
本願第12発明のラベル作成用カートリッジにおいては、ラベル作成装置に装着されるとラベル作成用テープロールから識別子を備えたラベル作成用テープが繰り出され、案内用ローラを経てラベル作成用テープロールが装置側へと供給される。このとき、ラベル作成用テープロールを収納する筐体に開口部が設けられていることにより、カートリッジ筐体の外部直近から上記繰り出されるラベル作成用テープの識別子を検出することが可能となる。特に、上記繰り出されるラベル作成用テープは、案内用ローラによって筐体に対し所定の範囲内に位置が安定的に規制されており、開口部をその案内用ローラの近傍に設けることで、確実に上記識別子をカートリッジ筐体の外部から検出することが可能となる。
このようにカートリッジ外から識別子が検出可能となることにより、ラベル作成装置側において上記識別子検出用に設ける検出手段を、装置本体に対し開閉可能に(又は着脱可能に)設けるカバー部材の当該開閉挙動(又は着脱挙動)に連動した態様で設けることが可能となる。すなわち、カバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときに検出可能となり開き状態(又は取り外し状態)のときには検出不能となるような配置(カバー部材が開き状態や取り外し状態のときにはラベル媒体の検出対象部位と大きく離れたり正対しなくなる等の配置)とすることができる。
この場合、例えば、上記と逆にカバー部材が開き状態(又は取り外し状態)のときに必要となりカバー部材が閉じ状態(又は取り付け状態)のときには不要となる所定のスペース(例えばカートリッジを着脱するカートリッジホルダ部に設けられた操作者把持用の凹部)と、上記検出手段の配置スペースとを共用することが可能となる。
また例えば、位置的にはラベル媒体の検出対象部位の検出を行うのが困難な場所であっても、この場所に検出手段を配置し、カバー部材が開き状態(又は取り外し状態)から閉じ状態(又は取り付け状態)になるときの状態遷移(動作挙動)を利用して、当該検出手段をラベル媒体の検出対象部位の検出を行いやすい場所に移動させるようにすれば、上記検出が困難な場所であっても検出手段の配置スペースとして活用することが可能となる。
以上のように、スペースの共有化や検出手段移動を行うことにより、検出手段の配置スペースを別個に専用に設ける場合に比べ、遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。この結果、ラベル作成装置全体の小型化を図ることができる。
第13の発明は、上記第12発明において、前記ラベル作成用テープロールから繰り出された前記ラベル作成用テープのカートリッジ外への排出口近傍に位置し、当該ラベル作成用テープを搬送駆動する駆動用ローラを有し、前記開口部は、前記駆動用ローラによる前記ラベル作成用テープの搬送駆動経路に沿って、前記ラベル作成用テープロールからの繰り出し部位と前記駆動用ローラとの中間部に臨むように設けられていることを特徴とする。
駆動用ローラでラベル作成用テープがラベル作成用テープロールから繰り出されて排出口へ向かって搬送駆動されるとき、ラベル作成用テープロールを収納する筐体のうち、ラベル作成用テープロールからの繰り出し部位と駆動用ローラとの中間部に臨むように開口部が設けられていることにより、カートリッジ筐体の外部から上記繰り出されるラベル作成用テープの識別子を確実に検出することができる。
第14の発明は、上記第12又は13発明において、前記開口部の位置に、カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を設けたことを特徴とする。
これにより、操作者が指でカートリッジを把持して取り付け又は取り外しを行うときの取り扱い性を向上することができる。
第15の発明は、上記第12乃至第14発明のいずれかにおいて、前記開口部を覆う透過性部材を設けたことを特徴とする。
これにより、開口部からカートリッジ筐体内部への防塵等を図りつつ、筐体外部より開口部を介しての識別子検出を良好に確保することができる。
本発明によれば、装置の小型化を図ることができる。
以下、本発明のラベル作成装置の一実施形態であるタグラベル作成装置を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は本発明を無線タグラベルの生成システムに適用した場合の実施形態である。
図1は、本実施形態のタグラベル作成装置を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。
図1に示すこの無線タグ生成システムTSにおいて、タグラベル作成装置1(ラベル作成装置)は、有線あるいは無線による通信回線NWを介してルートサーバRS、複数の情報サーバIS、端末118a、及び汎用コンピュータ118bに接続されている。なお、端末118a及び汎用コンピュータ118bを総称して以下適宜、単に「PC118」と称する。
図2は、上記タグラベル作成装置1の全体構造を表す斜視図である。
図2において、タグラベル作成装置1は、上記PC118に接続されてPC118からの操作に基づき所望の印字つき無線タグラベルを作成するものであり、装置本体2と、この装置本体2の上面に開閉可能に設けられた開閉蓋3(カバー部材)とを有している。
装置本体2は、手前側(図2中、左手前側)に位置し、装置本体2内で作成された無線タグラベルT(詳細は後述)を外部に排出するラベル排出口11を備えた側壁10と、この側壁10のうちラベル排出口11の下方に設けられ下端が回動可能に支持された側蓋12とを備えている。
側蓋12は押部13を備えており、この押部13を上方より押し込むことで側蓋12が前方に開放されるようになっている。また、側壁10のうち上記開閉ボタン4の下方には、タグラベル作成装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられている。この電源ボタン14の下方には、装置本体2内に配設された切断機構15(後述の図3参照)を使用者の手動操作で駆動するためのカッター駆動ボタン16が設けられ、このボタン16が押されることで印字済みタグラベル用テープ109(詳細は後述)を所望の長さにカットして無線タグラベルTを作成するようになっている。
開閉蓋3は、装置本体2の図2中右奥側の端部にて回動可能に軸支され、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面に開閉蓋3に隣接するように配置された開閉ボタン4が押されることにより、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、上記付勢部材の作用により開放される。なお、開閉蓋3の中央側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が設けられている。
なお、この開閉蓋3の内側(閉じたときに後述するカートリッジ7と相対する側)には、上記印字済みタグラベル用テープ109の搬送状態に係わる情報を検出するためのマークセンサ127(詳細は後述)が設けられている。そして、開閉蓋3が閉じたときには内側に設けた上記マークセンサ127(検出手段)がカートリッジ7における検出対象部位(後述する基材テープ101に設けた識別子PM)近傍に位置するように配置されている。
また、ここでは開閉蓋3は装置本体2に対して回動することで開閉する構成としたが、これに限られず、例えば装置本体2に対して着脱可能な構成としてもよい。
図3は、タグラベル作成装置1の内部の内部ユニット20の構造(但し後述するループアンテナLCは省略)を表す斜視図である。図3において、内部ユニット20は、概略的には、カートリッジ7を収納するカートリッジホルダ6(カートリッジホルダ部)と、印字手段としての印字ヘッド(サーマルヘッド)23を備えた印字機構21と、切断機構15と、ハーフカットユニット35(後述の図9参照)と、生成された無線タグラベルT(後述の図19参照)をラベル排出口11(図2参照)より排出するラベル排出機構22とを備えている。
図4は、図3に示した内部ユニット20の構造を表す平面図であり、図5は、上記カートリッジ7の詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。
これら図4及び図5において、上記カートリッジホルダ6は、ラベル排出口11から排出される印字済みタグラベル用テープ109の幅方向の向きが、垂直方向となるようにカートリッジ7を収納する。また、カートリッジホルダ6は、上記カートリッジ7を操作者が指で把持して着脱するための凹部6L,6Rを、カートリッジ7の着脱方向側方(ここでは図5中左右両側)にそれぞれ有している。
カートリッジ7は、筐体7Aと、この筐体7A内に配置され帯状の基材テープ101(ラベル媒体、ラベル作成用テープ)が巻回された第1ロール102(ラベル作成用テープロール)と、上記基材テープ101と略同じ幅である透明な上記カバーフィルム103(ラベル媒体、ラベル作成用テープ)が巻回された第2ロール104と、インクリボン105(熱転写リボン、但し被印字テープが感熱テープの場合は不要)を繰り出すリボン供給側ロール111と、印字後のリボン105を巻取るリボン巻取りローラ106と、カートリッジ7のテープ排出部30の近傍に回転可能に支持されたテープ送りローラ27(駆動用ローラ)と、搬送位置規制手段として機能するガイドローラ112(案内用ローラ)とを有する。
上記筐体7Aには、テープ排出方向側(図5中左側)の側壁7A−1に開口部132が設けられている(図3、後述の図9及び図10も参照)。この開口部132は略長方形形状に形成されており、その長手方向寸法は上記基材テープ101のテープ幅とほぼ同等に設定され、その短手方向寸法LHは後述する識別子PMの短手方向寸法LPM(テープ搬送方向寸法)よりも小さくなるように設定されている。なお、開口部132は、上記側壁7A−1のうち上記ガイドローラ112の近傍位置に設けられている。言い換えると、テープ送りローラ27による基材テープ101の搬送駆動経路に沿って、第1ロール102からの繰り出し部位とテープ送りローラ27との中間部に臨むように設けられている。
テープ送りローラ27は、上記基材テープ101と上記カバーフィルム103とを押圧し接着させ上記印字済タグラベル用テープ109としつつ、矢印Aで示す方向にテープ送りを行う(=圧着ローラとしても機能する)。
第1ロール102は、リール部材102aの周りに、長手方向に複数の無線タグ回路素子Toが所定の等間隔で順次形成された上記基材テープ101を巻回している。基材テープ101はこの例では4層構造となっており(図5中部分拡大図参照)、内側に巻かれる側(図5中右側)よりその反対側(図5中左側)へ向かって、適宜の粘着材からなる粘着層101a、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム101b、適宜の粘着材からなる粘着層101c、剥離紙101dの順序で積層され構成されている。
ベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行うループアンテナ152(タグ側アンテナ)がこの例では一体的に設けられており、これに接続するように情報を記憶するIC回路部151が形成され、これらによって無線タグ回路素子Toが構成されている。
ベースフィルム101bの表側(図5中右側)には、後にカバーフィルム103を接着するための上記粘着層101aが形成され、またベースフィルム101bの裏側(図5中左側)には、無線タグ回路素子Toを内包するように設けた上記粘着層101cによって上記剥離紙101dがベースフィルム101bに接着されている。
剥離紙101dは、最終的にラベル状に完成した無線タグラベルTが所定の商品等に貼り付けられる際に、これを剥がすことで粘着層101cにより当該商品等に接着できるようにしたものである。また、この剥離紙101dの表面には、各無線タグ回路素子Toに対応した所定の位置に、搬送制御用の所定の識別子(この例では黒塗りの識別子。あるいはレーザ加工等により基材テープ101を貫通する孔を穿孔する等でもよい。又はトムソン型での加工穴等でもよい)PM(検出対象部位)が設けられている。
第2ロール104は、リール部材104aの周りに上記カバーフィルム103を巻回している。第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置された上記リボン供給側ロール111及び上記リボン巻取りローラ106で駆動されるリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されることで当該カバーフィルム103の裏面に当接させられるようになっている。
リボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27は、それぞれカートリッジ7外に設けた例えばパルスモータである搬送用モータ119(後述の図16参照)の駆動力が図示しないギヤ機構を介しリボン巻取りローラ駆動軸107及びテープ送りローラ駆動軸108に伝達されることによって連動して回転駆動される。
一方このとき、多数の発熱素子を備えた上記印字ヘッド23が、カートリッジホルダ6に立設されたヘッド取付部24に取り付けられて、テープ送りローラ27よりカバーフィルム103の搬送方向上流側に配置されている。
また、カートリッジホルダ6のうちカートリッジ7の前方(図4中、下側)には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、切換機構により印字位置(当接位置、図4参照)とリリース位置(離反位置)とに切換可能とされている。このローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が回転可能に配設されており、ローラホルダ25が上記印字位置に切り換えられたときに、それらプラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28が上記印字ヘッド23及び上記テープ送りローラ27に対し圧接されるようになっている。
上記構成において、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101は、テープ送りローラ27へと供給される。一方、第2ロール104より繰り出されるカバーフィルム103は、その裏面側(すなわち上記基材テープ101と接着される側)に配置されリボン供給側ロール111とリボン巻取りローラ106とにより駆動されるインクリボン105が、上記印字ヘッド23に押圧されて当該カバーフィルム103の裏面に当接させられる。
そして、カートリッジ7が上記カートリッジホルダ6に装着されロールホルダ25が上記リリース位置から上記印字位置に移動されると、カバーフィルム103及びインクリボン105が印字ヘッド23とプラテンローラ26との間に狭持されるとともに、基材テープ101及びカバーフィルム103がテープ送りローラ27と圧着ローラ28との間に狭持される。そして、搬送用モータ119の駆動力によってリボン巻取りローラ106及びテープ送りローラ27が矢印B及び矢印Cで示す方向にそれぞれ同期して回転駆動される。このとき、前述のテープ送りローラ駆動軸108と上記圧着ローラ28及びプラテンローラ26はギヤ機構(図示せず)にて連結されており、テープ送りローラ駆動軸108の駆動に伴いテープ送りローラ27、圧着ローラ28、及びプラテンローラ26が回転し、第1ロール102から基材テープ101が繰り出され、上述のようにテープ送りローラ27へ供給される。一方、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出されるとともに、印刷駆動回路120(後述の図16参照)により印字ヘッド23の複数の発熱素子が通電される。この結果、カバーフィルム103の裏面に、貼り合わせ対象となる基材テープ101上の無線タグ回路素子Toの記憶情報に対応したラベル印字R(後述の図19参照)が印刷される。そして、上記基材テープ101と上記印刷が終了したカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及び圧着ローラ28により接着されて一体化されて印字済タグラベル用テープ109として形成され、テープ排出部30よりカートリッジ7外へと搬出される。カバーフィルム103への印字が終了したインクリボン105は、リボン巻取りローラ駆動軸107の駆動によりリボン巻取りローラ106に巻取られる。
なお、カートリッジ7の上記筐体7Aの上面には、例えば、カートリッジ7内に内蔵されている上記基材テープ101のテープ幅、テープの色等を表示するテープ特定表示部8が設けられている。カートリッジ7をカートリッジホルダ6に装着して開閉蓋3を閉じると、前述の透視窓5とテープ特定表示部8とが相互に対向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部8を装置本体2の外部から視認できる。これにより、カートリッジホルダ6に装着されているカートリッジ7の種類等を装置本体2の外部から透視窓5を介して容易に視認できるようになっている。
一方、前述したように、内部ユニット20には、上記切断機構15と、上記ラベル排出機構22とが備えられ、さらに、基材テープ101(貼り合わせ後は印字済みタグラベル用テープ、以下同様)に備えられた無線タグ回路素子Toに対し無線通信を介し情報読み取り又は書き込みを行うループアンテナLC(通信手段)が備えられている。そして、上述のように貼り合わされて生成された印字済みタグラベル用テープ109に対しループアンテナLCにより無線タグ回路素子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた後、自動的にあるいは上記カッター駆動ボタン16(図2参照)を操作することにより切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断されて無線タグラベルTが生成される。この無線タグラベルTは、その後さらにラベル排出機構22によって側壁10(図2参照)に形成されたラベル排出口11から排出されるようになっている。
上記切断機構15は、固定刃40と、この固定刃40とともにカット動作を行う可動刃41と、この可動刃41に連結されるカッターハスバギヤ42と、このカッターハスバギヤ42にギヤ列により連結されるカッターモータ43とを備えている。
上記ラベル排出機構22は、装置本体2の側壁10に設けられたラベル排出口11の近傍に配設され、切断機構15において切断された後の印字済みタグラベル用テープ109(言い換えれば無線タグラベルT、以下同様)をラベル排出口11から強制的に排出するための排出手段としての機能を有する。すなわち、ラベル排出機構22は、駆動ローラ51(搬送手段)と、この駆動ローラ51に対して印字済みタグラベル用テープ109を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52を印字済みタグラベル用テープ109に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される押圧作動機構部53と、この押圧作動機構部53の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51により印字済みタグラベル用テープ109を排出するように回転させるための排出駆動機構部54とを備えている。
このとき、上記ラベル排出口11の内側には、印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内するための第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64が設けられている(図4参照)。第1案内壁55,56及び第2案内壁63,64はそれぞれ一体に形成され、上記固定刃40と可動刃41とでカットされた印字済みタグラベル用テープ109の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。
押圧作動機構部53は、ローラ支持ホルダ57と、ローラ支持ホルダ57に取り付けられ、先端部に押圧ローラ52を保持するローラ支持部58と、ローラ支持ホルダ57を回動可能に支持するホルダ支持部59と、切断機構15に連動して押圧作動機構部53を駆動するカム60と、付勢バネ61とから構成されている。
ローラ支持部58は、この押圧ローラ52をその上下方向から挟み込むようにして回転自在に支持されている。そして、ローラ支持ホルダ57がカッターハスバギヤ42の回転により、カム60を通してホルダ支持軸59を中心に反時計回り(図3中、矢印71方向)に回動することで、押圧ローラ52は印字済みタグラベル用テープ109に対して押圧される。また再びカッターハスバギヤ42を回転させると、付勢バネ61によりホルダ支持軸59は先ほどと逆方向に回動し、押圧ローラ52は印字済みタグラベル用テープ109から離間される。
排出駆動機構部54は、テープ排出モータ65とギヤ列66とからなり、押圧ローラ52によって印字済みタグラベル用テープ109が駆動ローラ51に押圧された後に、テープ排出モータ65を駆動させ、駆動ローラ51を印字済みタグラベル用テープ109の排出方向へ回転させることによって、印字済みタグラベル用テープ109が強制的に排出方向に排出される。
図6は、上記構成であるタグラベル作成装置1において、開閉蓋3が閉じた際にマークセンサ127が検出対象である基材テープ101の識別子PMの近傍に位置することを模式的に表す説明図であり、図6(a)は開閉蓋3が開放された状態、図6(b)は開閉蓋3が閉じた状態を示している。
これら図6(a)及び図6(b)において、開閉蓋3の内側(閉じたときにカートリッジ7と相対する側)には、支持部材133を介し、上記基材テープ101の剥離紙101dに各無線タグ回路素子の位置に対応して設けた適宜の識別子PM(後述の図7等参照)を検出可能なマークセンサ127(検出手段)が設けられている。このマークセンサ127は、例えば、投光器及び受光器からなる反射型の公知の光電センサである。投光器と受光器との間に上記識別子PMが存在するかどうかに応じて、受光器からの制御出力が反転させられるようになっている。なお、マークセンサ127としては、上記反射型に限らず、透過型の光電センサを用いてもよい。また、上記支持部材133は、開閉蓋3に対し別部材として設けてもよいし、開閉蓋3と一体的に構成してもよい。
上記支持部材133は、図6(b)に示すように、開閉蓋3を閉じた際にカートリッジホルダ6の上記凹部6Lに貫入されるように設けられている。これにより、開閉蓋3を閉じた際には、支持部材133に設けられたマークセンサ127がカートリッジホルダ凹部6Lに貫入される。その結果、マークセンサ127はカートリッジ筐体7Aの上記側壁7A−1に略対向し、当該側壁7A−1に設けられた上記開口部132を介して基材テープ101の剥離紙101dに設けた識別子PMの近傍に位置するようになっている。
図7は、上記第1ロール102より繰り出された基材テープ101に備えられる無線タグ回路素子Toの概念的構成を表す、図5中矢印D方向から見た概念図である。この図7において、無線タグ回路素子Toは、ループコイル形状に構成され情報の送受信を行う上記ループアンテナ152と、これに接続され情報を記憶するIC回路部151とから構成されている。
図8は、ラベル排出機構22の要部詳細構造を表す部分抽出斜視図である。図8において、上記第1案内壁55,56の上下方向途中部が切り欠かれ、一方の第1案内壁55には、上記駆動ローラ51が、切欠部から印字済みタグラベル用テープ109の排出位置に臨むようにして設けられている。なお、駆動ローラ51は、その上面に同心円状の溝により形成されたローラ切り欠き部51Aを有する。一方、他方の第1案内壁56には、押圧ローラ52が、切欠部から印字済みタグラベル用テープ109の排出位置に臨むようにして、押圧作動機構部53の上記ローラ支持部58に支持されている。
ループアンテナLC(図8には想像線で概念的に示す)は、上記押圧ローラ52をその径方向中心に位置させるようにしつつ当該押圧ローラ52の近傍に配置されており、磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他電磁界を介して行われる非接触方式を含む)により上記印字済みタグラベル用テープ109に備えられる無線タグ回路素子Toへのアクセス(情報読み取り又は情報書き込み)を行うようになっている。
図9は、図3に示した構造からラベル排出機構22を取り外した状態における内部ユニット20の外観を表す斜視図である。
図9において、上記カッターハスバギヤ42には、突起状に形成されたボス50が設けられ、このボス50が上記可動刃41の長孔49に挿入されるように構成されている(後述の図12や図10も参照)。また、テープ排出方向に沿って固定刃40及び可動刃41の下流側には、固定刃40及び可動刃41と第1案内壁55,56(図4参照)との間に位置するように、ハーフカットユニット35が取り付けられている。
ハーフカットユニット35は、固定刃40に合わせて配置される受け台38と、この受け台38と対向し可動刃41側に配置されるハーフカッタ34と、固定刃40と受け台38との間に固定刃40と合わせて配置される第1ガイド部36と、この第1ガイド部36と対向し可動刃41と合わせて配置される第2ガイド部37とから構成される(後述の図12も参照)。第1ガイド部36及び第2ガイド部37は一体に構成され、固定刃40の固定孔40Aに対応する位置に設けられたガイド固定部36Aにより固定刃40とともに側板44(図4参照)に取り付けられている。
このとき、ハーフカッタ34を所定の回動支点(図示せず)を中心として回動させるために、ハーフカッタモータ129(図示省略。後述の図16参照)が設けられている。このハーフカッタモータ129を用いたハーフカッタ34の駆動機構は、詳細な図示を省略するが、例えば以下のように構成することができる。すなわち、例えばハーフカッタモータ129を正逆回転可能な電動モータで構成し、ギヤ列(図示せず)を介してピン(同)を備えたクランク部材(同)に接続し、ランク部材の上記ピンが係合するための長溝をハーフカッタ34に穿設しておく。そして、ハーフカッタモータ129の駆動力によりクランク部材を回動させたとき、クランク部材の上記ピンが長溝に沿って移動することにより、ハーフカッタ34を所定の方向(時計回り又は反時計回り)方向に回動させることができる。
受け台38は、テープ排出部30より排出される印字済みタグラベル用テープ109に対向する端部がテープに平行になるように折曲され、受け面38Bを形成している。ここで、印字済みタグラベル用テープ109は、前述のように、カバーフィルム103と、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dからなる4層構造の基材テープ101が貼り合わされることで5層構造となっている(後述の図20も参照)。そして、上記のようにしてハーフカッタモータ129の駆動力を用いて上記ハーフカッタ34を受け面38Bに押し付けることにより、ハーフカッタ34と受け面38Bとの間にある印字済みタグラベル用テープ109は、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cは切断されるが、剥離紙101dのみが切り残されてテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(後述の図19等参照)が形成される。なお、ハーフカッタ34が受け面38Bに接当した後は、例えば前述の構成においてはギヤ列に介装された図示しない滑りクラッチにより、ハーフカッタモータ129に過負荷が生じないように構成することが好ましい。この受け面38Bは、第1案内部55、56とともに印字済みタグラベル用テープ109をラベル排出口11へ案内する役割も有する。
図10及び図11は、内部ユニット20より上記ハーフカッタ34を除去した、切断機構15の外観を表す斜視図である。
これら図10及び図11において、切断機構15では、カッターモータ43(図3参照)によりカッターハスバギヤ42が回転した際に、可動刃41がボス50と長孔49により軸孔48を支点として揺動し、印字済みタグラベル用テープ109がカットされるようになっている。
すなわちまず、カッターハスバギヤ42のボス50が内側(図10中、左側)に位置する場合においては可動刃41は固定刃40から離れて位置する(以下この状態を初期状態とする。図10参照)。そして、この初期状態においてカッターモータ43が駆動し、カッターハスバギヤ42が反時計回り(矢印70方向)に回転すると、ボス50が外側に移動するとともに、可動刃41は軸孔48を中心に反時計回り(矢印73方向)に回動し、内部ユニット20に固定された固定刃40とで印字済みタグラベル用テープ109を切断する(以下この状態を切断状態とする。図11参照)。
このようにして印字済みタグラベル用テープ109を切断して無線タグラベルを生成した後には、次回搬送される印字済みタグラベル用テープ109を切断するために可動刃41を初期状態に戻す必要がある。従って、再びカッターモータ43を駆動し、カッターハスバギヤ42を反時計回り(矢印70方向)に回転させることで、再びボス50が内側に移動するとともに、可動刃41は時計回り(矢印74方向)に回動し、可動刃41を固定刃40から離間させる(図10参照)。そして、次回、カートリッジ7より印字され搬送される印字済みタグラベル用テープ109を切断可能な状態となる。
なおこのとき、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上にはカッターハスバギヤ用カム42Aが設けられ、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりカッターハスバギヤ42に隣接して設けられたマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わる。それにより、印字済みタグラベル用テープ109の切断状態が検出されるようになっている。
図12は、上記可動刃41及び固定刃40の詳細構造を上記ハーフカットユニット35ともに表す斜視図であり、図13はその部分拡大断面図である。これら図12及び図13において、固定刃40は、印字機構15内のカートリッジホルダ6の左側において起立状に設けられる側板44(図4参照)に固定孔40Aを通してネジ等により固定されている。
可動刃41は、略V字状をなし、切断部分に設けられた刃部45と刃部45の反対に位置する柄部46と屈曲部47とから構成される。屈曲部47には上記軸孔48が設けられ、この屈曲部47を支点として可動刃41が回動できるように軸孔48にて側板44に支持されている。また、可動刃41の切断部分に設けられた刃部45の反対側の柄部46に上記長孔49が形成されている。刃部45は2段刃により形成されており、その刃面は刃部45の厚みを徐々に薄くする第1傾斜面45Aと第2傾斜面45Bの傾斜角度の異なる2つの傾斜面により構成されている。
一方、前述のハーフカットユニット35の上記第1ガイド部36のうち、排出される印字済みタグラベル用テープ109に対向する端部36Bは、上記受け台38の端部に形成された受け面38Bに沿って突出され、且つ印字済みタグラベル用テープ109の排出方向へ折曲されている。従って、第1ガイド部36の端部36Bは、カートリッジ7より排出される印字済みタグラベル用テープ109に対する接面36Cにおいて印字済みタグラベル用テープ109排出方向に対して滑らかな曲面を有する。
第1ガイド部36の端部36Bを突出させ接面36Cを曲面としたことにより、一定曲率以上にカールした印字済みタグラベル用テープ109の先端部は、先ず第1ガイド部36の接面36Cに当たる。その際に、印字済みタグラベル用テープ109の先端部が第1ガイド部の接面36C上の境界点75より印字済みタグラベル用テープ109の排出方向の下流側(図13中、下方向)に当たった場合には、印字済みタグラベル用テープ109の先端部はその曲面に沿って下流側へ移動することで、固定刃40と第1ガイド部36や受け台38の間に侵入することなく、ラベル排出口11方向へ導くようになっている。
また、第1ガイド部36は、その印字済みタグラベル用テープ109の搬送経路にあたるガイド幅L1(図12参照)は装着される印字済みタグラベル用テープ109の最大幅(本実施形態では36mm)より大きくなるように形成されるとともに、内部面36Dが接面36Cに連続して形成されている。内部面36Dは、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A,45B(詳細は後述)に対向して形成され、切断時において、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A、45Bの一部が当接される(図13参照)。可動刃41は刃部が2段刃により形成されているので、可動刃41によって印字済みタグラベル用テープ109を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成される(図13参照)ようになっている。
図14は上記可動刃41の外観を示す正面図であり、図15は図14中A−A断面による横断面図である。
これら図14及び図15において、本実施形態において第1傾斜面45Aは、刃部45の第1傾斜面45Aとは反対側の背面とのなす角度が50度となっている。
図16は、本実施形態のタグラベル作成装置1の制御系を表す機能ブロック図である。図16において、このタグラベル作成装置1の制御基板(図示せず)上には、制御回路110が配置されている。
制御回路110には、内部にタイマ111Aを備え各機器を制御するCPU111と、このCPU111にデータバス112を介して接続された入出力インタフェース113と、CGROM114と、ROM115,116と、RAM117とが設けられている。
CGROM114には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
ROM(ドットパターンデータメモリ)115には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタ各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
ROM116には、上記PC118から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて、印字バッファのデータを読み出して上記印字ヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、印字終了した場合に印字済みタグラベル用テープ109を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、上記カッターモータ43を駆動して印字済みタグラベル用テープ109を切断する切断駆動制御プログラム、切断された印字済みタグラベル用テープ109(=無線タグラベルT)をテープ排出モータ65を駆動してラベル排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム、その他タグラベル作成装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。CPU111は、このようなROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。
RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられている。テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、印字ヘッド23はこの印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データが記憶される。
入出力インタフェース113には、PC118と、印字ヘッド23を駆動するための上記印刷駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための搬送用モータ駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するためのカッターモータ駆動回路122と、ハーフカッタモータ129を駆動するためのハーフカッタモータ駆動回路128と、テープ排出モータ65を駆動するためのテープ排出モータ駆動回路123と、上記ループアンテナLCを介して無線タグ回路素子Toにアクセスする(読取り/書込みを行う)ための搬送波を発生させるとともに、上記制御回路110から入力される制御信号に基づいて上記搬送波を変調する上記送信回路306と、無線タグ回路素子Toから上記ループアンテナLCを介して受信された応答信号の復調を行い、上記制御回路110に出力する上記受信回路307と、テープカットセンサ124とカットリリース検出センサ125とが各々接続されている。
このような制御回路110を核とする制御系において、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、印字ヘッド23が駆動回路120を介して駆動され、各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されて印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行う。また、送信回路306が制御回路110からの制御信号に基づき搬送波の変調制御を行うとともに、受信回路307は制御回路110からの制御信号に基づき復調した信号の処理を行う。
また、テープカットセンサ124及びカットリリース検出センサ125は、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上に設けられたカッターハスバギヤ用カム42Aとマイクロスイッチ126とから構成されている(図10、図11参照)。具体的には、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わり、可動刃45による印字済みタグラベル用テープ109の切断が完了したことを検出する。このことにより、テープカットセンサ124が構成される。また、更にカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオン状態からオフ状態に切り替わり、可動刃45がリリース位置に戻ったことを検出する。このことにより、カットリリース検出センサ125が構成される。
図17は、上記送信回路306、受信回路307とループアンテナLCとの接続部分の回路構成を簡略的に表す回路図である。この図17において、送信回路306は装置側ループアンテナLCに接続され、また受信回路307は装置側ループアンテナLCと直列に接続されたコンデンサ310に接続されている。
図18は、上記無線タグ回路素子Toの機能的構成を表す機能ブロック図である。この図18において、無線タグ回路素子Toは、タグラベル作成装置1側のループアンテナLCと磁気誘導により非接触で信号の送受信を行う上記ループアンテナ152と、このループアンテナ152に接続された上記IC回路部151とを有している。
IC回路部151は、ループアンテナ152により受信された搬送波を整流する整流部153と、この整流部153により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部154と、上記ループアンテナ152により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部155に供給するクロック抽出部156と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部157と、上記ループアンテナ152に接続された変復調部158と、上記整流部153、クロック抽出部156、及び変復調部158等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための上記制御部155とを備えている。
変復調部158は、ループアンテナ152により受信された上記タグラベル作成装置1のループアンテナLCからの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部155からの応答信号に基づき、ループアンテナ152より受信された搬送波を変調反射する。
制御部155は、上記変復調部158により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部157において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部158により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図19(a)及び図19(b)は、上述のような構成であるタグラベル作成装置1により無線タグ回路素子Toの情報書き込み(又は読み取り)及び印字済タグラベル用テープ109の切断が完了し形成された無線タグラベルTの外観の一例を表す図であり、図19(a)は上面図、図19(b)は下面図である。また図20(a)は図19中XXA−XXA′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図であり、図20(b)は図19中XXB−XXB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。
これら図19(a)、図19(b)、図20(a)、及び図20(b)において、無線タグラベルTは、前述したように図5に示した4層構造にカバーフィルム103が加わった5層構造となっており、カバーフィルム103側(図20中上側)よりその反対側(図20中下側)へ向かって、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、剥離紙101dで5層を構成している。そして、前述のようにベースフィルム101bの裏側に設けられたループアンテナ152を含む無線タグ回路素子Toがベースフィルム101b及び粘着層101c内に備えられるとともに、カバーフィルム103の裏面に無線タグ回路素子Toの記憶情報等に対応したラベル印字R(この例では無線タグラベルTの種類を示す「RF−ID」の文字)が印刷されている。
また、カバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101cには、既に述べたように上記ハーフカッタ34によってテープ幅方向に略沿ってハーフカット線HC(半切断部位。但しこの例では前ハーフカット線HC1及び後ハーフカット線HC2の2本。詳細は後述)が形成されている。カバーフィルム103のうち、これらハーフカット線HC1,HC2の間に挟まれた領域がラベル印字Rが印刷される印字領域Sとなり、印字領域Sよりハーフカット線HC1,HC2を挟んでテープ長手方向両側がそれぞれ前余白領域S1(余白部)及び後余白領域S2となっている。
なお、既に述べたように識別子PMとして図20(a)及び図20(b)に示すような黒塗りのマーキングを設けるのに代え、図20(c)に示すように、識別子PMとして、レーザ加工等により基材テープ101を略貫通する孔を孔設する等でもよい(この場合、カバーフィルム103は穿孔しない)。この場合、マークセンサ127を投光器及び受光器からなる反射型の公知の光電センサで構成した場合、投光器と受光器との間の位置に上記孔からなる識別子PMが来ると、投光器からの光が識別子PMの孔及び透明のカバーフィルム103を透過して反射しなくなって受光器で受光しなくなり、これによって受光器からの制御出力が反転させられる。
図21は、上述したようなタグラベル作成装置1による無線タグ回路素子ToのIC回路部151の無線タグ情報へのアクセス(読み取り又は書き込み)に際して、上記PC118(端末118a又は汎用コンピュータ118b)に表示される画面の一例を表す図である。
図21において、この例では、タグラベルの種別(アクセス周波数及びテープ寸法)、無線タグ回路素子Toに対応して印刷されたラベル印字R、その無線タグ回路素子Toに固有の識別情報(タグID)であるアクセス(読み取り又は書き込み)ID、上記情報サーバISに記憶された物品情報のアドレス、及び上記ルートサーバRSにおけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が上記PC118に表示可能となっている。そして、そのPC118の操作によりタグタグラベル作成装置1が作動されて、カバーフィルム103に上記ラベル印字Rが印刷されると共に、IC回路部151に上記書き込みIDや物品情報等の情報が書き込まれる(又はIC回路部151に予め記憶された読み取りIDや物品情報等の情報が読みとられる)。
なお、上記のような読み取り又は書き込みの際、生成された無線タグラベルTの無線タグ回路素子ToのタグIDとその無線タグラベルTのIC回路部151から読みとられた情報(又はIC回路部151に書き込まれた情報)との対応関係は、前述のルートサーバRSに記憶され、必要に応じて参照できるようになっている。
上記のような基本構成のタグラベル作成装置1においては、貼り合わされて生成された印字済みタグラベル用テープ109に対しループアンテナLCにより無線タグ回路素子Toに情報読み取り又は書き込みが行われた後、切断機構15によって印字済みタグラベル用テープ109が切断されて無線タグラベルTが生成される。
図22は、このような制御を行うために上記制御回路110によって実行される制御手順を表すフローチャートである。
この図22において、上記PC118を介しタグラベル作成装置1による所定の無線タグラベル作成操作が行われるとこのフローが開始される。まずステップS1で、上記PC118からの操作信号を(通信回線NW及び入出力インターフェース113を介して)入力しこの操作信号に基づき印刷データや無線タグ回路素子Toとの通信データ、前・後ハーフカット位置やフルカット位置の設定等を行なう準備処理を実行する。
次に、ステップS3において、ループアンテナLCから無線タグ回路素子Toへ通信を行う際、無線タグ回路素子Toからの応答がない場合に通信再試行(リトライ)を行う回数(アクセス試行回数)をカウントする変数M、Nと、通信が成功したかどうかをあらわすフラグFを0に初期化設定する。
その後、ステップS5に移り、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121に制御信号を出力し、搬送用モータ121の駆動力によってテープ送りローラ27及びリボン巻取りローラ106を回転駆動させる。さらに、テープ排出モータ駆動回路123を介してテープ排出モータ65に制御信号を出力し、駆動ローラ51を回転駆動させる。これらにより、第1ロール102から基材テープ101が繰り出されテープ送りローラ27へ供給されるとともに、第2ロール104からはカバーフィルム103が繰り出され、これら基材テープ101とカバーフィルム103とが上記テープ送りローラ27及びサブローラ109により接着されて一体化されて印字済タグラベル用テープ109として形成され、カートリッジ7外方向からさらにタグラベル作成装置1外方向へと搬送される。
その後、ステップS10において、入出力インターフェース113を介し入力されたマーク検出センサ127の検出信号に基づき、基材テープ101の上記識別子PMが検出されたかどうか(言い換えればカバーフィルム103が印字ヘッド23による印刷開始位置まで到達したかどうか)を判定する。識別子PMが検出されるまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、検出されたら判定が満たされて次のステップS15に移る。
ステップS15では、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120に制御信号を出力し、印字ヘッド23を通電して、カバーフィルム103のうち前述した印字領域S(=基材テープ101に所定ピッチで等間隔で配置された無線タグ回路素子Toの裏面にほぼ貼り合わせることとなる領域)に、ステップS1で生成した印刷データに対応した文字、記号、バーコード等のラベル印字Rの印刷を開始する。
その後、ステップS20において、印字済タグラベル用テープ109が先のステップS1で設定した前ハーフカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えればハーフカット機構35のハーフカッタ34がステップS1で設定した前ハーフカット線HC1に正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定は、例えば、上記ステップS10において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。前ハーフカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS25に移る。
ステップS25では、入出力インターフェース113を介し搬送用モータ駆動回路121及びテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、搬送用モータ119及びテープ排出モータ65の駆動を停止して、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止する。これにより、カートリッジ7から繰り出された印字済タグラベル用テープ109が排出方向に移動する過程で、ステップS1で設定した前ハーフカット線HC1にハーフカット機構35のハーフカッタ34が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。またこのとき、入出力インターフェース113を介し印刷駆動回路120にも制御信号を出力し、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(印刷中断)する。
その後、ステップS30で、入出力インターフェース113を介しハーフカッタモータ駆動回路128に制御信号を出力してハーフカッタモータ129を駆動し、ハーフカッタ34を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、及び粘着層101cを切断して前ハーフカット線HC1を形成する前ハーフカット処理を行う。
そして、ステップS35に移り、上記ステップS5と同様にしてテープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、ステップS15と同様にして印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
その後、ステップS40において、搬送される印字済タグラベル用テープ109が所定値(例えば、対応する印字が施されたカバーフィルム103が貼り合わされた無線タグ回路素子Toが上記ループアンテナLCに到達するだけの搬送距離)だけ搬送されたかどうかを判断する。このときの搬送距離判定も、上記ステップS20と同様に、パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等により行えば足りる。
次のステップS200では、ラベル作成処理を行う。すなわち、無線タグ回路素子Toの通信位置(無線タグ回路素子ToがループアンテナLCと正対する位置)まで搬送したら搬送及び印字を停止して情報送受信を行い、その後搬送及び印字を再開して印字を完了させ、さらに搬送して後ハーフカット位置で搬送を停止して後ハーフカット線HC2の形成を行う(後述の図23参照)。
以上のようにしてステップS200が終了したら、ステップS45に移る(なおこの時点でステップS200において印字済みタグラベル用テープ109の搬送が再開されている)。ステップS45では、印字済タグラベル用テープ109が前述したフルカット位置まで搬送されたかどうか(言い換えれば切断機構15の可動刃41がステップS1で設定した切断線CLに正対する位置まで印字済みタグラベル用テープ109が到達したかどうか)を判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS10において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい(パルスモータである搬送用モータ119を駆動する搬送用モータ駆動回路121の出力するパルス数をカウントする等)。フルカット位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS50に移る。
ステップS50では、上記ステップS25と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止して印字済タグラベル用テープ109の搬送を停止する。これにより、ステップS1で設定した切断線CLに切断機構15の可動刃41が正対した状態で、第1ロール102からの基材テープ101の繰り出し、第2ロール104からのカバーフィルム103の繰り出し、及び印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。
その後、ステップS55でカッタモータ駆動回路122に制御信号を出力してカッタモータ43を駆動し、切断機構15の可動刃41を回動させて、印字済タグラベル用テープ109のカバーフィルム103、粘着層101a、ベースフィルム101b、粘着層101c、及び剥離紙101dをすべて切断(分断)して切断線CLを形成するフルカット処理を行う。この切断機構15による分断によって印字済みタグラベル用テープ109から切り離され、無線タグ回路素子Toの無線タグ情報が読み取られかつこれに対応する所定の印字が行われたラベル状の無線タグラベルTが生成される。
その後、ステップS60に移り、入出力インターフェース31を介してテープ排出モータ駆動回路123に制御信号を出力し、テープ排出モータ65の駆動を再開して、駆動ローラ51を回転させる。これにより、駆動ローラ51による搬送が再開されて上記ステップS55でラベル状に生成された無線タグラベルTがラベル排出口11へ向かって搬送され、ラベル排出口11からタグラベル作成装置1外へと排出し、このフローを終了する。
図23は、上述したステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。図23に示すフローにおいて、まずステップS210で、印字済タグラベル用テープ109が前述したループアンテナLCとの通信位置まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述した図22のステップS20と同様、例えば、上記ステップS10において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。通信位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS220に移る。
ステップS220では、上記ステップS25と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51の回転を停止し、無線タグ回路素子ToにループアンテナLCが略正対した状態で印字済みタグラベル用テープ109の搬送が停止する。また、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止(中断)する。
その後、ステップS400に移り、アンテナLCと無線タグ回路素子Toとの間で無線通信により情報の送受信を行い、無線タグ回路素子ToのIC回路部151に対し図22の上記ステップS1で作成した情報を書き込む(又はIC回路部に予め記憶されていた情報を読み取る)情報送受信処理を行う(詳細は後述の図24参照)。
その後、ステップS230に移り、上記ステップS400において情報送受信に成功したかどうかを判定する。具体的にはステップS400において通信失敗時には上記フラグF=1となっているはずであることから(後述の図24のステップS437参照)、F=0であるかどうかを判定する。
F=1である場合、判定が満たされず、当該無線タグ回路素子Toに対する通信が失敗したとみなされステップS700に移り、当該通信失敗をラベル上で操作者に報知するためのエラー処理(例えば、上記通信エラーに対応した別態様印字R′(例えば「NG」の文字)を印刷する等)を行い、このルーチンを終了する。
一方、F=0である場合、判定が満たされ、当該無線タグ回路素子Toに対する通信は成功したとみなされてステップS240に移る。
ステップS240では、図22のステップS35と同様にして、テープ送りローラ27、リボン巻取りローラ106、駆動ローラ51を回転駆動させて印字済タグラベル用テープ109の搬送を再開するとともに、印字ヘッド23に通電してラベル印字Rの印刷を再開する。
なおこのとき、上記ステップS400における通信試行回数(リトライ回数)が多かった等によりステップS220以降の印字ヘッド23の通電停止時間がある程度長くなってしまった場合には、印字ヘッド23の温度が低下している可能性がある。従ってこれに対応するために、上記ステップS240における印刷再開時に、印字ヘッド23への通電(単位時間当たりのエネルギ量)を通常より大きくしてもよい。
その後、ステップS250に移り、印字済タグラベル用テープ109が前述した印刷終了位置(上記図22のステップS1で算出)まで搬送されたかどうかを判定する。このときの判定も、前述と同様、例えば、上記ステップS10において基材テープ101の識別子PMを検出した後の搬送距離を所定の公知の方法で検出すればよい。印刷終了位置に到達するまで判定が満たされずこの手順を繰り返し、到達したら判定が満たされて次のステップS260に移る。
ステップS260では、上記図22のステップS25と同様にして、印字ヘッド23の通電を停止して、上記ラベル印字Rの印刷を停止する。これによって、印字領域Sに対するラベル印字Rの印刷が完了する。
その後、ステップS500に移り、所定の後ハーフカット位置まで搬送した後にハーフカットユニット35のハーフカッタ34によって後ハーフカット線HC2の形成を行う後ハーフカット処理を行う。以上によりこのルーチンを終了する。
図24は、上述したステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。なおこの例では、前述の情報書き込み及び情報読み取りのうち、情報書込みを例にとって説明する。
図24に示すフローのまずステップS405において、入出力インターフェース113を介し前述の送信回路306(図16等参照)に制御信号を出力し、無線タグ回路素子Toのメモリ部157に記憶された情報を初期化する「Erase」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLCを介して書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信する。これにより、無線タグ回路素子Toの上記メモリ部157を初期化する。
次に、ステップS410において、入出力インターフェース113を介し送信回路306に制御信号を出力し、メモリ部157の内容を確認する「Verify」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。
その後、ステップS415において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をループアンテナLCを介して受信し、受信回路307(図16等参照)及び入出力インターフェース113を介し取り込む。
次に、ステップS420において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内の情報を確認し、メモリ部157が正常に初期化されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS425に移ってMに1を加え、さらにステップS430においてM=5かどうかが判定される。M≦4の場合は判定が満たされずステップS405に戻り同様の手順を繰り返す。M=5の場合はステップS435に移り、エラー表示信号を入出力インターフェース31及び通信回線NWを介し上記PC118へ出力し、対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、さらにステップS437で前述のフラグF=1にして、このルーチンを終了する。このようにして初期化が不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS420の判定が満たされた場合、ステップS440に移り、送信回路306に制御信号を出力し、所望のデータをメモリ部157に書き込む「Program」信号として、所定の変調を行った搬送波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、情報を書き込む。
その後、ステップS445において、送信回路306に制御信号を出力し「Verify」信号として所定の変調を行った搬送波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、返信を促す。その後ステップS450において、上記「Verify」信号に対応して書き込み対象の無線タグ回路素子Toから送信されたリプライ信号をループアンテナ305を介して受信し、受信回路307及び入出力インターフェース113を介し取り込む。
次に、ステップS455において、上記受信したリプライ信号に基づき、当該無線タグ回路素子Toのメモリ部157内に記憶された情報を確認し、公知の誤り検出符号(CRC符号;Cyclic Redundancy Check等)を用いて、前述の送信した所定の情報がメモリ部157に正常に記憶されたか否かを判定する。
判定が満たされない場合はステップS460に移ってNに1を加え、さらにステップS465においてN=5かどうかが判定される。N≦4の場合は判定が満たされずステップS440に戻り同様の手順を繰り返す。N=5の場合は前述したステップS435に移り、同様にPC118に対応する書き込み失敗(エラー)表示を行わせ、ステップS437で前述のフラグF=1にして、このルーチンを終了する。このようにして情報書き込みが不調でも5回までは再試行が行われる。
ステップS455の判定が満たされた場合、ステップS470に移り、送信回路306に制御信号を出力し、「Lock」コマンドとして所定の変調を行った搬送波をループアンテナLCを介して情報書き込み対象の無線タグ回路素子Toに送信し、当該無線タグ回路素子Toへの新たな情報の書き込みを禁止する。これにより、書き込み対象とする無線タグ回路素子Toへの無線タグ情報の書き込みが完了する。
その後、ステップS480に移り、上記ステップS440で無線タグ回路素子Toに書き込まれた情報と、これに対応して既に印字ヘッド23により印字領域Sに印字されるラベル印字Rの印字情報との組み合わせを、入出力インターフェース31及び通信回線NWを介し出力され、情報サーバISやルートサーバRSに記憶される。なお、この記憶データは必要に応じてPC118より参照可能に例えば各サーバIS,RSのデータベース内に格納保持される。以上により、このルーチンを終了する。
以上のように構成した本実施形態のラベル作成装置1においては、上記開閉蓋3を開き状態にしてカートリッジ7がカートリッジホルダ6に装着され、開閉蓋3を閉じ状態にした後、ラベル作成が行われる。すなわち、カバーフィルム103の印字領域Sに対し印字ヘッド23で所定のラベル印字Rが行われ、このカバーフィルム103と、粘着層101cと、これを覆う剥離紙101dとの3層を含む積層構造の印字済みラベル用テープ109が搬送され、その印字済みラベル用テープ109に備えられる無線タグ回路素子Toに対し、ループアンテナLCから非接触で情報の送受信が行われ、情報の読み取り又は書き込みが実行されて、切断機構15でこの印字済みラベル用テープ109が所定長さに切断されて無線タグラベルTが作成される。
このとき、上記印字ヘッド23によるカバーフィルム103に対する印字開始位置は、基材テープ101の剥離紙101dに設けられた識別子PMがマークセンサ127によって検出されることにより位置決めされる。ここで、本実施形態においては、上記マークセンサ127を開閉蓋3の内側に設け、開閉蓋3が閉じ状態のときに識別子PMを検出可能となるように配置する。すなわち、開閉蓋3が開き状態のときには、マークセンサ127は検出対象部位である基材テープ101の識別子PMと大きく離れ、正対しなくなる。
これにより、開閉蓋3が開き状態のときに必要となり開閉蓋3が閉じ状態のときには不要となる所定のスペース(本実施形態ではカートリッジホルダ凹部6L)と、上記マークセンサ127の配置スペースとを共用することができる。したがって、タグラベル作成装置1側にマークセンサ127の配置スペースを専用に設ける場合に比べ、遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。したがって、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができる。
また、このようにマークセンサ127を開閉蓋3に設ける構成とすることで、例えばマークセンサ127を装置側におけるカートリッジ7のテープ排出部30と駆動ローラ51との間に設けた構成とする場合に比べ、当該テープ排出部30と駆動ローラ51との間の距離を小さくすることができる。これにより、作成される無線タグラベルTの余白(詳細には前余白領域S1のテープ搬送方向寸法)を小さくすることができるとともに、カートリッジ7のテープ排出部30から排出されタグラベル作成装置1のラベル排出口11まで搬送される間における印字済みラベル用テープ109の走行性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、開閉蓋3を閉じた際にカートリッジホルダ6の凹部6Lに貫入されるようにマークセンサ127を設ける。すなわち、開閉蓋3が閉じ状態のときには当該開閉蓋3に設けたマークセンサ127がカートリッジホルダ凹部6Lに貫入されることで基材テープ101と近接し、基材テープ101の搬送状態が検出可能となる。
ここで、開閉蓋3が閉じ状態であるときには、操作者はカートリッジ7を把持することがないため、上記カートリッジホルダ6は遊休空間となる。一方、開閉蓋3が開き状態となるとマークセンサ127は開閉蓋3とともに上記カートリッジホルダ凹部6Lから離脱するので、当該凹部6Lの本来の機能を用いカートリッジ7を操作者が指で把持し着脱することができる。このとき開閉蓋3は開き状態であるから印字済みラベル用テープ109が搬送されることはなく、マークセンサ127は不要でありその設置スペースは遊休空間となる。
以上から、本実施形態ではマークセンサ127の配置スペースとカートリッジ把持用にカートリッジホルダ6に設けられる凹部6Lのスペースとを共用する結果、マークセンサ127の配置スペースを上記凹部6Lとは別個に専用に設ける場合に比べ、遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。したがって、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、カートリッジ筐体7Aの側壁7A−1におけるガイドローラ112の近傍に、上記マークセンサ127で識別子PMを検出するための開口部132を設ける。これにより、カートリッジ筐体7Aの外部直近から基材テープ101の識別子PMを検出することができる。特に、第1ロール102より繰り出される基材テープ101は、ガイドローラ112によって筐体側壁7A−1に対し所定の範囲内に位置が安定的に規制されており、開口部132をそのガイドローラ112の近傍に設けることで、確実に上記識別子PMをカートリッジ筐体7Aの外部から検出することができる。
このようにカートリッジ7外から識別子PMが検出可能となることにより、本実施形態のように上記識別子PM検出用のマークセンサ127を開閉蓋3に設けることができる。その結果、開閉蓋3が開き状態のときに必要となり開閉蓋3が閉じ状態のときには不要となるカートリッジホルダ凹部6Lと、上記マークセンサ127の配置スペースとを共用することができ、遊休空間をなくし省スペース化を図ることができる。この結果、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では特に、開口部132を、テープ送りローラ27による基材テープ101の搬送駆動経路に沿って、第1ロール102からの繰り出し部位とテープ送りローラ27との中間部に臨むように設ける。これにより、テープ送りローラ27で基材テープ101が第1ロール102から繰り出されてテープ排出部30へ向かって搬送駆動されるとき、カートリッジ筐体7Aの外部から上記繰り出される基材テープ101の識別子PMを確実に検出することができる。
また、本実施形態では特に、開口部132を、その短手方向寸法LHが識別子PMの短手方向寸法LPMよりも小さくなるように形成する。これにより、基材テープ101に設けられた識別子PMが開口部132近傍を通過する際に、マークセンサ127側から見て開口部132の内部(の短手方向)が識別子PMにより全て充満される状態を作り出すことができ(言い換えれば開口部132が黒塗りの識別子PMにより真っ黒となる状態を作り出すことができ)、光電センサであるマークセンサ127による感度を良好にすることができる。さらに、開口部132を小さくすることができ、カートリッジ筐体7A内への異物混入を抑制できる。
また、本実施形態では特に、開口部132の形状を略長方形形状に形成する。これにより、基材テープ101に設けられた識別子PMが開口部132近傍を通過する際に、開口部132を介したマークセンサ127に対する明度の変化を際立たせることができ、光電センサであるマークセンサ127による感度を良好にすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)マークセンサと識別子との間の光伝達路に光学素子を設ける場合
(i)ミラーを設ける場合
図25は、本変形例において、カートリッジ7がカートリッジホルダ6に装着され開閉蓋3が閉じられたときの状態を模式的に表す説明図である。この図に示すように、本変形例では、開閉蓋3の内側に支持部材133を介してミラー134(検出手段、光学素子)が設けられ、またカートリッジホルダ6の底部6aにマークセンサ127が設けられている。上記ミラー134は、開閉蓋3を閉じた際にカートリッジホルダ凹部6Lに貫入され、マークセンサ127から基材テープ101の識別子PMまでの光伝達路に位置するように設けられている。その結果、開閉蓋3を閉じた際には、マークセンサ127により開口部132を介して基材テープ101の識別子PMが検出できるようになっている。なお、マークセンサ127の設置位置及びミラー134の設置角度等については、上記したように開閉蓋3が閉じ状態のときにマークセンサ127が識別子PMを検出可能なように適宜設定されている。
上記構成の本変形例によれば、開閉蓋3を閉じ状態とするとミラー134によってマークセンサ127から基材テープ101の識別子PMまでの光伝達路Eが形成されマークセンサ127で受光可能となるので、基材テープ101の搬送状態の検出を行うことができる。したがって、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
(ii)プリズムを設ける場合
図26は、本変形例において、カートリッジ7がカートリッジホルダ6に装着され開閉蓋3が閉じられたときの状態を模式的に表す説明図である。この図に示すように、本変形例では、開閉蓋3の内側に支持部材133を介してプリズム135(検出手段、光学素子)が設けられ、またカートリッジホルダ6の底部6aにマークセンサ127が設けられている。上記プリズム135は、開閉蓋3を閉じた際にカートリッジホルダ凹部6Lに貫入され、上記プリズム135が有する反射部135aがマークセンサ127から基材テープ101の識別子PMまでの光伝達路に位置するように設けられている。その結果、開閉蓋3を閉じた際には、マークセンサ127により開口部132を介して基材テープ101の識別子PMが検出できるようになっている。なお、マークセンサ127の設置位置及びプリズム135の反射部135aの角度等については、上記したように開閉蓋3が閉じ状態のときにマークセンサ127が識別子PMを検出可能なように適宜設定されている。
上記構成の本変形例によれば、開閉蓋3を閉じ状態とするとプリズム135によってマークセンサ127から基材テープ101の識別子PMまでの光伝達路Eが形成されマークセンサ127で受光可能となるので、基材テープ101の搬送状態の検出を行うことができる。したがって、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る。
(iii)レンズを設ける場合
図27に示すように、例えば開閉蓋3の内側に支持部材133を介して対物レンズ137(レンズ)を設けておき、開閉蓋3を閉じた際に、上記対物レンズ137がカートリッジホルダ6に設けられたマークセンサ127から基材テープ101の識別子PMまでの光伝達路に位置する構成としてもよい。この場合、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができるという上記実施形態と同様の効果を得る上に、焦点距離をマークセンサ127に合わせることが可能となり、マークセンサ127による位置精度を高められると共に感度を良好にすることができる。
なお、以上の変形例(i)(ii)(iii)では、マークセンサ127を装置側に設け、ミラー134、プリズム135、及び対物レンズ137等の光学素子を開閉蓋3に設ける構成としたが、これに限られず、例えば反対にマークセンサ127を開閉蓋3に設け、ミラー134、プリズム135、及びレンズ等の光学素子を装置側に設ける構成としてもよい。また、上記では光学素子としてミラー、プリズム及び対物レンズを例として挙げたが、これに限られず、例えば光ファイバーや、導光板、ライトパイプ、又は光導波路等を用いてもよい。
(2)開閉蓋の開閉動作に連動してセンサを移動させる場合
図28は、本変形例において、開閉蓋3が閉じた際にマークセンサ127が検出対象である基材テープ101の識別子PMの近傍に位置することを模式的に表す説明図であり、図28(a)は開閉蓋3が開放された状態、図28(b)は開閉蓋3が閉じた状態を示している。この図に示すように、本変形例では、カートリッジホルダ6の底部6aの適宜の位置に略くの字形状の回動アーム部材136(移動手段)がピン137を軸に回動可能に設けられており、その一方側(図28中左側)端部にはマークセンサ127が設けられている。また、上記回動アーム部材136の一方側端部にはバネ138が設けられており、回動アーム部材136は常時反時計回り方向に付勢されている。一方、開閉蓋3の内側には、上記回動アーム部材136の他方側(図28中右側)端部を押し下げるための突出部139が設けられている。
上記構成により、開閉蓋3が開いた状態においては、図28(a)に示すように回動アーム部材136は反時計回り方向に付勢され、マークセンサ127はカートリッジホルダ6の底部6aに収納される。そして、開閉蓋3が閉じた状態においては、図28(b)に示すように回動アーム部材136はその他方側端部が開閉蓋3に設けられた突出部139により押し下げられ、回動アーム部材136はバネ138の付勢力に抗して時計回り方向に回動し、マークセンサ127がカートリッジ筐体7Aの側壁7A−1に設けられた開口部132近傍に位置するようになっている。その結果、開閉蓋3を閉じた際には、マークセンサ127により開口部132を介して基材テープ101の識別子PMが検出できるようになっている。
なお、図28では特に図示していないが、上記回動アーム部材136はカートリッジホルダ6の上記凹部6L内に設けられており、上記開閉蓋3の突出部139は、開閉蓋3を閉じた際にカートリッジホルダ凹部6Lに貫入されて回動アーム部材136を押し下げるようになっている。
上記構成の本変形例によれば、開閉蓋3が開いた状態においては、マークセンサ127がカートリッジホルダ6の底部6aに収納され、カートリッジホルダ凹部6Lを本来の目的であるカートリッジ7の把持用空間として用いることができる。一方、開閉蓋3が開き状態から閉じ状態になると、回動アーム部材136によってマークセンサ127が移動されて基材テープ101の識別子PMに接近し、テープ搬送状態を検出することができる。これにより、開閉蓋3の閉じ状態においては、カートリッジホルダ凹部6Lをマークセンサ127の配置スペースとして活用することができる。このようにして、カートリッジホルダ凹部6Lとマークセンサ127の配置スペースとを共用することができるので、マークセンサ127の配置スペースを別個に専用に設ける場合に比べて省スペース化を図ることができる。したがって、タグラベル作成装置1全体の小型化を図ることができる。
(3)開口部にくぼみを設ける場合
図29は、本変形例におけるカートリッジ筐体7Aの側壁7A−1側を模式的に表す側面図である。この図29に示すように、本変形例においては、側壁7A−1の上記開口部132近傍に把持部としての凹部140が設けられている。この凹部140は、カートリッジ7をカートリッジホルダ6に装着した際に、凹部6L内に位置するように設けられている。なお、ここでは側壁7A−1側のみしか図示していないが、カートリッジ筐体7Aの反対側の側壁にも同様の位置に凹部140が設けられている。これにより、操作者が指でカートリッジ7を把持して取り付け又は取り外しを行うときの取り扱い性を向上することができる。
(4)開口部に透明カバーを設ける場合
図30は、本変形例におけるカートリッジ筐体7Aの側壁7A−1側を模式的に表す側面図である。この図30に示すように、本変形例においては、側壁7A−1に設けた開口部132に、この開口部132を覆う透明カバー141(透過性部材)が設けられている。これにより、開口部132からカートリッジ筐体7A内部への防塵等を図りつつ、筐体7A外部より開口部132を介しての識別子PMの検出を良好に確保することができる。
(5)その他
以上においては、装置側のアンテナLPや無線タグ回路素子To側のアンテナ152としてループアンテナを用い、磁気誘導(電磁誘導、磁気結合、その他電磁界を介して行われる非接触方式を含む)により情報送受信を行ったが、これに限られず、たとえば上記2つのアンテナとしてダイポールアンテナやパッチアンテナ等を送受信手段として用い、反射を利用した電波通信により情報送受信を行うようにしてもよい。
また、以上においては切断手段としての切断機構15とは別個に、半切断手段としてのハーフカットユニット35を設けたが、これに限られない。すなわち例えば、切断機構15の固定刃41の回動角度をフルカット時に比べて小さくなるように制御することでハーフカットを行うようにし、切断手段と半切断手段とを兼用するようにしてもよい。この場合も同様の効果を得る。
また、以上は、無線タグ回路素子Toに対し無線タグ情報を送信しIC回路部151に書き込みを行って無線タグラベルTを作成する場合を説明したが、これに限られない。すなわち、既に触れたように、予め所定の無線タグ情報が書き換え不可に記憶保持されている読み取り専用の無線タグ回路素子Toから無線タグ情報を読み取りながら、これに対応する印字を行って無線タグラベルTを作成する場合にも本発明は適用でき、この場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、以上においては、無線タグ回路素子Toを備えた基材テープ101とは別のカバーフィルム103に印字を行ってこれらを貼り合わせる方式であったが、これに限られず、例えばタグテープとしての感熱テープに備えられたカバーフィルム層の印字領域に印字を行う方式(貼りあわせを行わないタイプ)に本発明を適用してもよい。この場合、ハーフカットユニット35において受け台38とハーフカッタ34の構成は本実施形態とは異なったものとなる。すなわち図9のハーフカッタ34側に受け台が配置され、受け台38側にハーフカッタが配置される。
また、以上において、印字及び無線タグ回路素子Toへのアクセス(読み取り又は書き込み)の終了した印字済みタグラベル用テープ109を切断機構15で切断してタグラベルTを作成した場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、ラベルに対応した所定の大きさに予め分離されたラベル台紙(いわゆるダイカットラベル)がロールから繰り出されるテープ上に連続配置されているような場合には、切断機構15で切断しなくても、テープがラベル排出口11から排出されてきた後にラベル台紙(アクセス済みの無線タグ回路素子Toが備えられかつ対応する印字がなされたもの)のみをテープから剥がしてタグラベルTを作成しても良く、本発明はこのようなものに対しても適用できる。
さらに、以上は、基材テープ101がリール部材102aの周りに巻回されて第1ロール102を構成し、カートリッジ7内にそのロールが配置されて基材テープ101が繰り出される場合を例にとって説明したが、これに限られない。例えば、無線タグ回路素子Toが少なくとも一つ配置された長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシート(ロールに巻回されたテープを繰り出した後に適宜の長さに切断して形成したものを含む)を、所定の収納部にスタックして(例えばトレイ状のものに平積み積層して)カートリッジ化し、このカートリッジをタグラベル作成装置側のカートリッジホルダに装着して、上記収納部から移送、搬送して印字及び書き込みを行いタグラベルを作成するようにしてもよい。
さらには上記ロールを直接タグラベル作成装置側に着脱可能に装着する構成や、長尺平紙状あるいは短冊状のテープやシートをタグラベル作成装置外より1枚ずつ所定のフィーダ機構によって移送しタグラベル作成装置内へ供給する構成も考えられ、さらにはカートリッジ7のようなタグラベル作成装置本体側に着脱可能なものにも限られず、装置本体側に着脱不能のいわゆる据え付け型あるいは一体型として第1ロール102を設けることも考えられる。この場合も同様の効果を得る。
なお、以上で用いた「Scroll ID」信号、「Erase」信号、「Verify」信号、「Program」信号等は、EPC globalが策定した仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
本発明の一実施形態であるタグラベル作成装置を備えた無線タグ生成システムを表すシステム構成図である。 タグラベル作成装置の全体構造を表す斜視図である。 タグラベル作成装置の内部の内部ユニットの構造を表す斜視図である。 内部ユニットの構造を表す平面図である。 カートリッジの詳細構造を模式的に表す拡大平面図である。 本発明の一実施形態であるタグラベル作成装置において、開閉蓋が閉じた際にマークセンサが検出対象である基材テープの識別子の近傍に位置することを模式的に表す説明図である。 第1ロールより繰り出された基材テープに備えられる無線タグ回路素子の概念的構成を表す図5中矢印D方向から見た概念図である。 ラベル排出機構の要部詳細構造を表す部分抽出斜視図である。 図3に示した構造からラベル排出機構を取り外した状態における内部ユニットの外観を表す斜視図である。 内部ユニットよりハーフカッタを除去した、切断機構の外観を表す斜視図である。 内部ユニットよりハーフカッタを除去した、切断機構の外観を表す斜視図である。 可動刃及び固定刃の詳細構造をハーフカットユニットともに表す斜視図である。 可動刃及び固定刃の詳細構造をハーフカットユニットともに表す部分拡大断面図である。 可動刃の外観を示す正面図である。 図14中A−A断面による横断面図である。 本発明の一実施形態であるタグラベル作成装置の制御系を表す機能ブロック図である。 送信回路、受信回路とループアンテナとの接続部分の回路構成を簡略的に表す回路図である。 無線タグ回路素子の機能的構成を表す機能ブロック図である。 タグラベル作成装置により無線タグ回路素子の情報書き込み(又は読み取り)及び印字済タグラベル用テープの切断が完了し形成された無線タグラベルの外観の一例を表す上面図及び下面図である。 図19中XXA−XXA′断面及びXXB−XXB′断面による横断面図を反時計方向に90°回転させた図である。 タグラベル作成装置による無線タグ回路素子のIC回路部の無線タグ情報へのアクセス(読み取り又は書き込み)に際して、PC(端末又は汎用コンピュータ)に表示される画面の一例を表す図である。 制御回路によって実行される制御手順を表すフローチャートである。 ステップS200の詳細手順を表すフローチャートである。 ステップS400の詳細手順を表すフローチャートである。 マークセンサと識別子との間の光伝達路にミラーを設ける場合の変形例において、カートリッジがカートリッジホルダに装着され開閉蓋が閉じられたときの状態を模式的に表す説明図である。 マークセンサと識別子との間の光伝達路にプリズムを設ける場合の変形例において、カートリッジがカートリッジホルダに装着され開閉蓋が閉じられたときの状態を模式的に表す説明図である。 マークセンサと識別子との間の光伝達路に対物レンズを設ける場合の変形例において、カートリッジがカートリッジホルダに装着され開閉蓋が閉じられたときの状態を模式的に表す説明図である。 開閉蓋の開閉動作に連動してセンサを移動させる場合の変形例において、開閉蓋が閉じた際にマークセンサが検出対象である基材テープの識別子の近傍に位置することを模式的に表す説明図である。 開口部にくぼみを設ける場合の変形例におけるカートリッジ筐体の側壁側を模式的に表す側面図である。 開口部に透明カバーを設ける場合の変形例におけるカートリッジ筐体の側壁側を模式的に表す側面図である。
符号の説明
1 タグラベル作成装置(ラベル作成装置)
2 装置本体
3 開閉蓋(カバー部材)
6 カートリッジホルダ(カートリッジホルダ部)
6L 凹部
7 カートリッジ
23 印字ヘッド(印字手段)
27 テープ送りローラ(駆動用ローラ)
51 駆動ローラ(搬送手段)
101 基材テープ(ラベル媒体、ラベル作成用テープ)
102 第1ロール(ラベル作成用テープロール)
103 カバーフィルム(ラベル媒体、ラベル作成用テープ)
112 ガイドローラ(案内用ローラ)
127 マークセンサ(検出手段)
132 開口部
134 ミラー(検出手段、光学素子)
135 プリズム(検出手段、光学素子)
136 回動アーム部材(移動手段)
137 対物レンズ(レンズ)
140 凹部
141 透明カバー(透過性部材)
151 IC回路部
152 ループアンテナ(タグ側アンテナ)
LC ループアンテナ(通信手段)
PM 識別子(検出対象部位)
To 無線タグ回路素子

Claims (15)

  1. ラベル作成用のラベル媒体を搬送する搬送手段を備えた装置本体と、
    この装置本体に前記ラベル媒体を装着するために、前記装置本体に対し開閉可能に又は着脱可能に設けたカバー部材と
    を有するラベル作成装置であって、
    前記搬送手段の搬送状態に係わる情報を検出する検出手段を、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態のときに検出可能となる、当該開閉挙動又は前記着脱挙動に連動した態様で、前記カバー部材又は前記装置本体に設けたことを特徴とするラベル作成装置。
  2. 請求項1記載のラベル作成装置において、
    前記検出手段の少なくとも一部を、前記カバー部材に設けたことを特徴とするラベル作成装置。
  3. 請求項2記載のラベル作成装置において、
    前記検出手段としてのセンサを、前記カバー部材に設けたことを特徴とするラベル作成装置。
  4. 請求項2記載のラベル作成装置において、
    前記検出手段を、センサと、このセンサから前記ラベル媒体の検出対象部位までの光伝達路に設けた光学素子とから構成し、
    前記光学素子を前記カバー部材に設け、前記センサを、前記装置本体のうち、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態にあるときに前記光学素子を介し受光可能な位置に設けたことを特徴とするラベル作成装置。
  5. 請求項4記載のラベル作成装置において、
    前記光学素子は、レンズ、ミラー、光ファイバー、導光板及びプリズムのいずれかであることを特徴とするラベル作成装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
    前記ラベル媒体を連続的に供給可能なカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部を有し、
    このカートリッジホルダ部は、前記カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を、前記カートリッジの着脱方向側方に備えており、
    前記カバー部材に設けた前記センサ又は前記光学素子は、当該カバー部材を閉じ状態又は取り付け状態としたときに前記凹部へ貫入するように、配置されていることを特徴とするラベル作成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
    前記検出手段を、前記カバー部材が閉じ状態又は取り付け状態のときには前記ラベル媒体の検出対象部位に接近させ、前記カバー部材が開き状態又は取り外し状態のときには前記ラベル媒体の検出対象部位から離間させるように、移動させる移動手段を有することを特徴とするラベル作成装置。
  8. 請求項7記載のラベル作成装置において、
    前記ラベル媒体を連続的に供給可能なカートリッジを着脱可能なカートリッジホルダ部を有し、
    このカートリッジホルダ部は、前記カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を、前記カートリッジの着脱方向側方に備えており、
    前記移動手段は、前記凹部において前記検出手段を移動させることを特徴とするラベル作成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
    前記検出手段は、前記搬送状態に係わる情報として、前記ラベル媒体に設けた検出用の識別子を光学的に検出することを特徴とするラベル作成装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
    前記搬送手段で搬送される前記ラベル媒体に所定の印字を行う印字手段を有することを特徴とするラベル作成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項記載のラベル作成装置において、
    前記搬送手段で搬送される前記ラベル媒体に設けられ、情報を記憶するIC回路部及びこのIC回路部に接続されたタグ側アンテナを有する無線タグ回路素子と無線通信を介して情報送受信を行う通信手段を有することを特徴とするラベル作成装置。
  12. 検出用の識別子を備えたラベル作成用テープを巻回したラベル作成用テープロールと、
    このラベル作成用テープロールから繰り出された前記ラベル作成用テープの経路中に設けられ、当該ラベル作成用テープと前記筐体との位置関係を所定の範囲内に規制する案内用ローラとを、
    筐体内に収納配置したラベル作成用カートリッジであって、
    前記筐体のうち、前記案内用ローラの近傍に、前記識別子を検出するための開口部を設けたことを特徴とするラベル作成用カートリッジ。
  13. 請求項12記載のラベル作成用カートリッジにおいて、
    前記ラベル作成用テープロールから繰り出された前記ラベル作成用テープのカートリッジ外への排出口近傍に位置し、当該ラベル作成用テープを搬送駆動する駆動用ローラを有し、
    前記開口部は、前記駆動用ローラによる前記ラベル作成用テープの搬送駆動経路に沿って、前記ラベル作成用テープロールからの繰り出し部位と前記駆動用ローラとの中間部に臨むように設けられていることを特徴とするラベル作成用カートリッジ。
  14. 請求項12又は13記載のラベル作成用カートリッジにおいて、
    前記開口部の位置に、カートリッジを操作者が指で把持して着脱するための凹部を設けたことを特徴とするラベル作成用カートリッジ。
  15. 請求項12乃至14のいずれか1項記載のラベル作成用カートリッジにおいて、
    前記開口部を覆う透過性部材を設けたことを特徴とするラベル作成用カートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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