JP2008241443A - 波長分散測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる波長分散測定装置を提供すること。
【解決手段】波長分散測定装置10は、被測定光を2光束に分波する光分波器11と、光分波器11の透過光を入射する波長可変光フィルタ12と、光信号を所定量遅延させる光遅延器13と、光分波器11の反射光を入射して反射するミラー14と、ミラー14の反射光を入射する波長可変光フィルタ15と、被測定光の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力部70と、自己相関強度信号出力部70の出力信号を処理する信号処理部16と、制御信号を出力する制御部17とを備え、信号処理部16は、自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延器13の位置と光遅延器13の基準位置とに基づいて被測定光の群遅延を取得する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば光ファイバ内を伝播する光信号の波長分散(Chromatic Dispersion)を測定する波長分散測定装置に関する。
近年、インターネットの急速な普及による通信需要の増大に伴い、光ファイバ伝送における伝送速度の更なる高速化が求められている。現在は伝送速度が10ギガビット/秒の光伝送システムまでが実現されており、次の世代である40ギガビット/秒の光伝送システムや、更に次の世代として伝送速度が100ギガビット/秒を超える光伝送システムが検討されている。伝送速度が高速化されるに従って、光信号の隣り合うビットの時間間隔が狭くなるので、光信号が伝送時に何らかの影響を受けて信号品質が劣化すると光信号の識別ができなくなる。
光信号が伝送される際に受ける影響として波長分散が挙げられる。この波長分散は、波長によって光の進む速度が異なる現象であり、光パルスを構成する波長成分(光周波数成分)毎に伝播速度が異なることにより、伝播後に波形歪みやパルスの広がりが生じる。この波形歪みやパルスの広がりは、光信号の伝送速度を制限するため、伝送速度の高速化に伴い、波長分散を正確に評価する技術が非常に重要となってきた。
波長分散を測定する手法には、位相シフト法や光パルス法、干渉法等が知られている(特許文献1及び2参照)。しかしながら、特許文献1及び2に示されたものは、専用の光源を用いて波長分散を測定するものであり、実際の通信で用いられている伝送路(以下「実伝送路」という。)で伝送されている光信号の波長分散を測定できないという課題があった。
この課題を解決することを目的として、例えば図15(a)及び(b)に示された波長分散測定装置が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
まず、図15(a)に示されたものは、光伝送信号から波長可変光フィルタ(Optical Filter)で上側波帯及び下側波帯の光信号成分を選択して取り出し、高速受光回路(O/E)で光電変換し、高速位相比較器(Phase Detector)において光伝送信号から抽出したクロック信号の位相を基準として上側波帯の光信号成分の位相と下側波帯の光信号成分の位相との位相差を検出し、その位相差から波長分散を求めるようになっている。
次に、図15(b)に示されたものは、光伝送信号から波長可変光フィルタで上側波帯及び下側波帯の光信号成分を選択して取り出し、高速受光回路で光電変換した後、高速クロック再生回路(Clock Recovery)でクロック再生し、高速位相比較器において光伝送信号から抽出したクロック信号と、上側波帯及び下側波帯の光信号成分のクロック再生信号との位相差を検出し、その位相差から波長分散を求めるようになっている。
特開2000−105169号公報 特開2002−107271号公報 Qian Yu, et al.「Chromatic dispersion monitoring technique using sideband optical filtering and clock phase−shift detection」,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL.20,NO.12,DECEMBER 2002
しかしながら、図15に示した従来のものは、光伝送信号の高速化に伴い、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を備える構成なので、技術的に困難であったり、装置構成が複雑で、かつ製造コストが大幅に上昇するという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができ、しかも従来のものよりも製造コストを低減することができる波長分散測定装置を提供することを目的とする。
本発明の波長分散測定装置は、入射された被測定光信号を第1及び第2の光路に分波する光分波器(11)と、前記第1及び前記第2の光路の一方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の上側波帯成分を示すUSB搬送波成分を前記被測定光信号から抽出するUSB搬送波成分抽出手段(12)と、前記第1及び前記第2の光路の他方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の下側波帯成分を示すLSB搬送波成分を前記被測定光信号から抽出するLSB搬送波成分抽出手段(15)と、前記USB搬送波成分及び前記LSB搬送波成分のいずれかを遅延する光遅延手段(13)と、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射して前記被測定光信号の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力手段(70)と、前記自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置と予め定められた前記光遅延手段(13)の基準位置とに基づいて前記被測定光信号の群遅延時間を取得する群遅延時間取得手段(16)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射して被測定光信号の自己相関強度信号を求め、この自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延手段(13)の位置と予め定められた光遅延手段(13)の基準位置とに基づいて被測定光信号の群遅延時間を取得するので、従来のものとは異なり、専用の光源を用いることなく、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、この構成により、本発明の波長分散測定装置は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができる。
また、本発明の波長分散測定装置は、前記被測定光信号は、波長分散がゼロのランダムパターンのパルス光を入力したときの、前記自己相関強度信号が最大となる前記光遅延器(13)の位置を前記基準位置として定めた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延手段(13)の位置と光遅延手段(13)の基準位置とに基づいて実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、入射された被測定光信号を第1及び第2の光路に分波する光分波器(11)と、前記第1及び前記第2の光路の一方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の上側波帯成分を示すUSB搬送波成分と前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の下側波帯成分を示すLSB搬送波成分とのいずれかを前記被測定光信号から抽出する光信号成分抽出手段(21)と、前記第1及び前記第2の光路のいずれかにおいて前記USB搬送波成分又は前記LSB搬送波成分と前記被測定光信号とのいずれかを遅延する光遅延手段(13)と、前記光遅延手段(13)が遅延した前記USB搬送波成分及び前記被測定光信号の一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射したとき前記被測定光信号の第1の自己相関強度信号を出力し、前記光遅延手段(13)が遅延した前記LSB搬送波成分及び前記被測定光信号の一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射したとき前記被測定光信号の第2の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力手段(70)と、前記第1の自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置と前記第2の自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置とに基づいて前記被測定光信号の群遅延時間を取得する群遅延時間取得手段(16)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、第1の自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延手段(13)の位置と、第2の自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延手段(13)の位置とに基づいて被測定光信号の群遅延時間を取得するので、従来のものとは異なり、専用の光源を用いることなく、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記自己相関強度信号出力手段(70)は、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを合波する光合波器(73)と、前記光合波器(73)の出射光を入射して前記一方の光信号の周波数と前記他方の光信号の周波数との和となる周波数の光を示す和周波光を出射する和周波光出射部(74)と、前記和周波光を電気信号に変換する光電変換部(76)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、和周波光から得られた電気信号が被測定光信号の自己相関強度信号と対応するので、自己相関強度信号の相対強度に基づいて、実伝送路で伝送されている超高速光信号の群遅延時間を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記和周波光出射部(74)が、非線形光学材料で形成された構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、非線形光学材料から出射される和周波光の相対強度が被測定光信号の自己相関強度信号の相対強度と対応するので、自己相関強度信号の相対強度に基づいて、実伝送路で伝送されている超高速光信号の群遅延時間を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記自己相関強度信号出力手段(41)は、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射し前記被測定光信号の自己相関を示す光信号を出射する光ゲートデバイス(42)と、前記光ゲートデバイス(42)が出射する光信号を電気信号に変換する光電変換部(44)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、光ゲートデバイス(42)が出射する光信号の相対強度が被測定光信号の自己相関強度信号の相対強度と対応するので、自己相関強度信号の相対強度に基づいて、実伝送路で伝送されている超高速光信号の群遅延時間を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記USB搬送波成分抽出手段(12)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(55)と、前記LSB搬送波成分抽出手段(15)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(57)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、USB搬送波成分抽出手段(12)及びLSB搬送波成分抽出手段(15)の出射光をそれぞれ受光部(55)及び受光部(57)でモニタしながら、USB搬送波成分抽出手段(12)及びLSB搬送波成分抽出手段(15)を波長掃引することにより各光信号の光スペクトルが得られ、USB搬送波成分抽出手段(12)及びLSB搬送波成分抽出手段(15)に設定する設定波長を決定し、実伝送路で伝送されている光信号から必要な光信号を正確に取り出すことができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記光信号成分抽出手段(21)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(32)を備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、光信号成分抽出手段(21)の出射光を受光部(32)でモニタしながら、光信号成分抽出手段(21)を波長掃引することにより光スペクトルが得られ、光信号成分抽出手段(21)に設定する設定波長を決定し、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
さらに、本発明の波長分散測定装置は、前記被測定光信号が波長分割多重光信号であって、前記被測定光信号が波長分割多重伝送される伝送路と前記光分波器(11)との間において前記被測定光信号から任意の波長の波長分割多重光信号を抽出する波長分割多重光信号抽出手段(51)と、前記波長分割多重光信号抽出手段(51)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(53)とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の波長分散測定装置は、波長分割多重光信号抽出手段(51)の出射光を受光部(53)でモニタしながら、波長分割多重光信号抽出手段(51)を波長掃引することにより光スペクトルを観測することができ、波長分割多重光信号抽出手段(51)に設定する設定波長を決定し、実伝送路で波長分割多重伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
本発明は、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができ、しかも従来のものよりも製造コストを低減することができるという効果を有する波長分散測定装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態における構成について説明する。なお、本実施の形態における波長分散測定装置は、例えば実伝送路の光信号を分岐するタップから光強度変調信号を分岐して入射するものである。
図1に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置10は、被測定光を2光束に分波する光分波器11と、光分波器11の透過光を入射する波長可変光フィルタ12と、光信号を所定量遅延させる光遅延器13と、光分波器11の反射光を入射して反射するミラー14と、ミラー14の反射光を入射する波長可変光フィルタ15と、被測定光の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力部70と、自己相関強度信号出力部70の出力信号を処理する信号処理部16と、制御信号を出力する制御部17とを備えている。
光分波器11は、入射された被測定光である光強度変調信号を2光束に分波し、透過光を波長可変光フィルタ12に、反射光をミラー14にそれぞれ出射するようになっている。ここで、光分波器11の透過光が自己相関強度信号出力部70の光合波器73に至る光路を以下「第1の光路」という。一方、光分波器11の反射光が自己相関強度信号出力部70の光合波器73に至る光路を以下「第2の光路」という。
波長可変光フィルタ12は、制御部17からの制御信号に基づき、入射された被測定光から所定波長の光信号成分を取り出すことができるものであり、例えば被測定光の搬送波成分と搬送波成分の上側波帯(USB:Upper Side Band)とを含む光信号成分、又は搬送波成分と下側波帯(LSB:Lower Side Band)とを含む光信号成分を選択して透過することができるようになっている。透過した光信号は、自己相関強度信号出力部70の光合波器73に出射される。
なお、搬送波成分とUSB成分とを含む光信号成分を以下「USB搬送波成分」といい、搬送波とLSB成分とを含む光信号成分を以下「LSB搬送波成分」という。また、本実施の形態において、波長可変光フィルタ12は、被測定光のうちUSB搬送波成分を透過するものとする。また、波長可変光フィルタ12は、本発明のUSB搬送波成分抽出手段に対応する。
光遅延器13は、図中の矢印で示した移動方向に平行移動が可能なコーナーミラー13aと、波長可変光フィルタ12の出射光をコーナーミラー13a側に反射するミラー13bと、コーナーミラー13aからの光を反射して自己相関強度信号出力部70の光合波器73に出射するミラー13cとを備えている。また、光遅延器13は、図中の矢印で示した移動方向に平行移動可能な平行保持部(図示省略)に保持され、この平行保持部は、制御部17からの制御信号に応じて矢印方向に移動できるようになっている。この構成により、光遅延器13は、第1の光路の光路長を可変することができる。なお、光遅延器13は、本発明の光遅延手段に対応する。
ミラー14は、光分波器11の反射光を入射して反射し、波長可変光フィルタ15に出射するようになっている。
波長可変光フィルタ15は、制御部17からの制御信号に基づいて、ミラー14の反射光、すなわち入射された被測定光から所定波長の光信号成分を取り出すことができるものであり、例えば被測定光のUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分を選択して透過することができるようになっている。透過した光信号成分は、自己相関強度信号出力部70の1/2波長板71に出射される。なお、本実施の形態において、波長可変光フィルタ15は、被測定光のうちLSB搬送波成分を透過するものとする。また、波長可変光フィルタ15は、本発明のLSB搬送波成分抽出手段に対応している。
自己相関強度信号出力部70は、波長可変光フィルタ15からの光信号の偏波面を回転させる1/2波長板71と、1/2波長板71の透過光を反射するミラー72と、USB搬送波成分とLSB搬送波成分とを合波する光合波器73と、第2種位相整合により和周波光を出射するタイプ2非線形光学材料74と、自己相関信号以外の不要な光信号を遮断する光フィルタ75と、光信号を電気信号に変換する受光器76と、電気信号を平滑化するローパスフィルタ(以下「LPF」という。)77と、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器78とを備えている。なお、自己相関強度信号出力部70は、本発明の自己相関強度信号出力手段に対応している。
1/2波長板71は、波長可変光フィルタ15が出射した光信号の偏波面を90°回転し、ミラー72に出射するようになっている。
ミラー72は、1/2波長板71からの光信号を反射し、光合波器73に出射するようになっている。
光合波器73は、第1の光路からの光信号と、第2経路からの光信号とを合波してタイプ2非線形光学材料74に出射するようになっている。
タイプ2非線形光学材料74は、第2種位相整合を行うものであり、図2に示すように、互いに直交する偏波面を有するUSB搬送波成分(周波数ω)及びLSB搬送波成分(周波数ω)の光を入射したとき、これら2つの入射光が同時に重なった時だけ2つの入射光の強度の積に比例した和周波光(SFG光:周波数ω+ω)を出射するようになっている。本実施の形態においては、2つの入射光は同一の被測定光なので、タイプ2非線形光学材料74が出射する光は、被測定光の2倍の周波数の和周波光が発生する。なお、タイプ2非線形光学材料74は、本発明の和周波光出射部に対応している。
ここで、図3を用いて、タイプ2非線形光学材料74の機能をさらに詳細に説明する。なお、非線形光学材料には第1種位相整合を行うタイプ(以下「タイプ1非線形光学材料」という。)もあるので、両者について説明する。図3(a)及び(b)は、それぞれ、タイプ1非線形光学材料及びタイプ2非線形光学材料の機能を説明する図である。ここでは、波長が1540nmの基本波光aと、波長が1560nmの基本波光bとを例に挙げており、図中の矢印方向は各光の偏波面の方向を示している。
図3(a)に示すように、タイプ1非線形光学材料は、入射する基本波光a及びbの偏波面が互いに平行なとき、基本波光a及びbと、SFG光(775nm)と、2つのSHG光(770nm及び780nm)とを出射する。
一方、図3(b)に示すように、タイプ2非線形光学材料は、入射する基本波光a及びbの偏波面が互いに直交するとき、基本波光a及びbと、SFG光(775nm)とを出射するものである。したがって、タイプ2非線形光学材料は、タイプ1非線形光学材料とは異なり、SHG光が発生しないので、自己相関強度信号出力時におけるSN比を向上させることができる。
本実施の形態においては、タイプ2非線形光学材料74にUSB搬送波成分とLSB搬送波成分とが同時に入射したときのみ和周波光が得られることとなる。したがって、この和周波光の相対強度は、被測定光のUSB搬送波成分とLSB搬送波成分とが時間的に一致している場合に最大となり、両者が時間的にずれるに従って小さくなる。すなわち、和周波光の相対強度は、被測定光のUSB搬送波成分とLSB搬送波成分との時間的な一致度を表す自己相関を示すものである。
なお、タイプ2非線形光学材料74に代えてタイプ1非線形光学材料を用いることもできる。この場合は、図3(a)において説明したように、タイプ1非線形光学材料に入射する光の偏波方向を互いに平行とする必要があるので、例えば図1に示した1/2波長板71を廃止すればよい。この構成においても、タイプ1非線形光学材料から和周波光が出射されるので、タイプ2非線形光学材料74と同様な効果が得られる。
図1に戻り、波長分散測定装置10の構成の説明を続ける。
光フィルタ75は、タイプ2非線形光学材料74から出射される被測定光のUSB搬送波成分、被測定光のLSB搬送波成分及び和周波光のうち、和周波光のみを透過させるようになっている。
受光器76は、例えばフォトダイオードを備え、光フィルタ75からの和周波光を電気信号に変換し、LPF77に出力するようになっている。ここで、受光器76は、本発明の光電変換部に対応している。なお、被測定光の波長が1.5μm帯の場合、シリコンフォトダイオード(Si−PD)を受光器76が備えることにより、Si−PDは1.5μm帯の感度が極めて低いためUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分を除去し、和周波光のみを受光することとなるので、光フィルタ75を省略することができる。
LPF77は、和周波光に対応する電気信号(以下「和周波信号」という。)を平滑化するようになっている。
AD変換器78は、アナログ信号である和周波信号を入力してデジタル信号に変換し、信号処理部16に出力するようになっている。
信号処理部16は、光遅延器13の各遅延量に対して、自己相関強度信号出力部70で得られた自己相関強度信号から被測定光の自己相関を示す波形(以下「自己相関波形」という。)を取得し、自己相関波形に基づいて群遅延を取得するようになっている。ここで、自己相関波形は、制御部17から取得した移動距離データと、自己相関強度信号の相対強度とを関係づけた波形であり、被測定光のUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分の時間軸上の位置が一致しているとき相対強度の最大値を示すものである。なお、信号処理部16は、本発明の群遅延時間取得手段に対応している。
制御部17は、波長可変光フィルタ12、光遅延器13、波長可変光フィルタ15及び信号処理部16のそれぞれを動作させるための制御信号を出力するようになっている。また、制御部17は、USB搬送波成分を遅延させる光遅延器13からコーナーミラー13aの移動距離を示すデータ(以下「移動距離データ」という。)を取得し、信号処理部16に出力するようになっている。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置10の動作原理について図4を用いて説明する。図4(a)は、光分波器11に入射される被測定光のUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分の時間軸に沿った光伝送信号パターンを示している。図4(a)において、USB搬送波成分及びLSB搬送波成分の各光伝送信号パターンをわかりやすく表示するため、上下方向の向きを互いに異なるものとしている。また、図4(b)は、自己相関波形の一例を示している。図4(b)に示した基準位置とは、波長分散がゼロである光強度変調信号を用いて予め定めた光遅延器13の位置をいう。
図4(a)において、被測定光のLSB搬送波成分の光伝送信号パターンは、USB搬送波成分の光伝送信号パターンよりもΔτだけ遅れている。この光伝送信号はランダムパターン信号であるため、図4(b)に示すように、自己相関強度信号出力部70に入射されるLSB搬送波成分の信号パターンとUSB搬送波成分の信号パターンとが時間軸上で一致すると自己相関強度信号が最大となり、両信号パターンがずれるに従って自己相関強度信号は小さくなっていく。
光遅延器13の基準位置から、USB搬送波成分が伝播する第1の光路の光路長を長くするよう光遅延器13の位置を変化させていくと、自己相関強度信号出力部70に入射するUSB搬送波成分には遅延量が与えられ、この遅延量がΔτとなったとき、すなわちLSB搬送波成分の信号パターンとUSB搬送波成分の信号パターンとが一致したとき、図4(b)に示すように自己相関波形における相対強度がピークとなり、自己相関強度信号出力部70から出力される自己相関強度信号は最大となる。さらに、Δτ以上の遅延量を与えていくと、LSB搬送波成分の信号パターンとUSB搬送波成分の信号パターンとがずれていき、自己相関強度信号は徐々に小さくなっていく。
したがって、予め、波長分散がゼロである光強度変調信号であるときに自己相関強度信号が最大になる光遅延器13の位置を光遅延器13の基準位置(L)として定め、その基準位置(L)から自己相関強度信号が最大となる光遅延器13の位置(L)までの移動距離を求め、この移動距離を時間に換算することで、被測定光の群遅延を求めることができる。具体的には、光遅延器13が基準位置(L)から矢印方向にd/2だけ平行移動して第1の光路の光路長がdだけ長くなったときに自己相関強度信号が最大になったとすると、このときの群遅延時間差Δτ及び群遅延Dは、それぞれ式(1)及び式(2)で算出することができる。なお、cは光速を示している。
Δτ = (L−L)/c
= d/c ・・・・・ (1)
D = Δτ/Δλ ・・・・・ (2)
ここで、Δλ=λ−λであり、λは波長可変光フィルタ12におけるUSBの光信号成分の中心波長を示し、λは波長可変光フィルタ15におけるLSBの光信号成分の中心波長を示す。なお、波長可変光フィルタ12及び15を波長掃引して、その透過光スペクトルからλ及びλを求めてもよい。
式(1)に示すように、群遅延時間差Δτの検出精度は、光遅延器13の設定精度で定まり、光遅延器13の光路長の可変精度が例えば1μmの場合には、時間軸に換算すると約0.003psという高い精度となる。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置10の動作について説明する。なお、被測定光の波長分散はゼロではないものとする。
まず、光分波器11は、被測定光である光強度変調信号を2光束に分波し、透過光を波長可変光フィルタ12に、反射光をミラー14にそれぞれ出射する。なお、例えば光位相変調信号を被測定光とする場合は、予め光位相変調信号を光強度変調信号に変換しておけばよい。
光分波器11の透過光は、波長可変光フィルタ12に入射され、波長可変光フィルタ12は、光強度変調信号のUSB搬送波成分を透過し、USB搬送波成分は、光遅延器13を経由して自己相関強度信号出力部70の光合波器73に入射される。
一方、光分波器11の反射光は、ミラー14によって反射され、波長可変光フィルタ15に入射される。波長可変光フィルタ15は、光強度変調信号のLSB搬送波成分を透過し、LSB搬送波成分は、自己相関強度信号出力部70に入射される。自己相関強度信号出力部70に入射したLSB搬送波成分は、1/2波長板71で偏波面が90°回転させられ、ミラー72を経由して光合波器73に入射する。
続いて、光合波器73は、第1の光路からのUSB搬送波成分と、第2の光路からのLSB搬送波成分とを合波してタイプ2非線形光学材料74に出射する。
さらに、タイプ2非線形光学材料74は、USB搬送波成分及びLSB搬送波成分と、これらの和周波光とを光フィルタ75に出射する。
次いで、光フィルタ75は、タイプ2非線形光学材料74が出射した光のうち和周波光のみを透過させ、受光器76に出射する。
引き続き、受光器76は、和周波光を電気信号に変換してLPF77に出力し、LPF77は、和周波信号すなわち自己相関強度信号を平滑してAD変換器78に出力する。
次いで、AD変換器78は、自己相関強度信号をAD変換して信号処理部16に出力する。こうして、信号処理部16には、USB搬送波成分とLSB搬送波成分とを用いて求めた被測定光の自己相関強度信号が入力されることとなる。被測定光の波長分散はゼロではないものとしているので、図4(a)に示すように、USB搬送波成分とLSB搬送波成分との間に信号パターンのずれがあり、信号処理部16に入力される自己相関強度信号の相対強度は、そのずれに応じたレベルとなっている。
光遅延器13を平行移動してUSB搬送波成分を遅延させると、信号処理部16において光遅延量に対する自己相関強度信号の相対強度の変化が観測される。このとき、光遅延器13から移動距離データが制御部17を経由して信号処理部16に逐次出力され、信号処理部16は、図4(b)に示すように、自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延器13の位置(L)と、光遅延器13の基準位置(L)との差から式(1)によって群遅延時間差Δτを求め、式(2)によって群遅延Dを求める。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置10によれば、波長可変光フィルタ12及び15は、それぞれ、実伝送路の被測定光からUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分を抽出し、自己相関強度信号出力部70は、光遅延器13が遅延したUSB搬送波成分及び遅延していないLSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度信号を出力し、信号処理部16は、自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延器13の位置(L)と光遅延器13の基準位置(L)とに基づいて被測定光の群遅延時間を取得する構成としたので、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置10は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光伝送信号の群遅延時間の測定も可能となる。
なお、本実施の形態における波長分散測定装置10の信号処理部16に、被測定光の波長分散のデータを表示する表示装置を接続することにより、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を監視する波長分散モニタとして機能させることができる。
また、前述の実施の形態において、実伝送路の被測定光から、波長可変光フィルタ12がUSB搬送波成分を抽出し、波長可変光フィルタ15がLSB搬送波成分を抽出する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、前述の実施の形態において、波長可変光フィルタ12と光合波器73との間に光遅延器13を設ける構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば波長可変光フィルタ15と1/2波長板71との間に光遅延器13を設ける構成としても同様の効果が得られる。
また、前述の実施の形態において、自己相関波形における相対強度がピークとなる点に基づいて自己相関強度信号を得る構成を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば自己相関波形の最大強度重心を用いて自己相関強度信号を得る構成としても同様な効果が得られる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態における波長分散測定装置を図5に示す。本実施の形態における波長分散測定装置は、第1の実施の形態における波長分散測定装置10(図1参照)の一部を変更したものであり、波長分散測定装置10と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置20は、被測定光を2光束に分波する光分波器11と、光分波器11の透過光を入射する波長可変光フィルタ21と、光分波器11の反射光を入射して反射するミラー14と、ミラー14の反射光を入射して光信号を所定量遅延させる光遅延器13と、被測定光の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力部70と、自己相関強度信号出力部70の出力信号を処理する信号処理部16と、制御信号を出力する制御部17とを備えている。
なお、以下の記載において、入射された被測定光が含むUSB及びLSBの光信号成分を両側波帯(DSB:Double Side Band)の光信号成分といい、搬送波成分とDSB成分とを含む光信号成分を以下「DSB搬送波成分」という。
波長可変光フィルタ21は、制御部17からの制御信号に基づき、入射された被測定光から所定波長の光信号成分を取り出すことができるものであり、例えば被測定光のUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分を選択して透過することができるようになっている。透過した光信号は、自己相関強度信号出力部70の光合波器73に出射される。なお、波長
可変光フィルタ21は、本発明の光信号成分抽出手段に対応する。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置20の動作原理について図6を用いて説明する。図6(a)は、光分波器11に入射される被測定光の成分であるDSB搬送波成分と、USB搬送波成分と、LSB搬送波成分との時間軸に沿った光伝送信号パターンを例示している。図6(a)において、各光伝送信号パターンをわかりやすく表示するため、上下方向の向きをLSB搬送波成分のみ異なるものとしている。また、図6(b)は、自己相関波形の一例を示している。
自己相関強度信号出力部70に入射される第1の光路からのUSB搬送波成分と、第2の光路からのDSB搬送波成分との相対的な群遅延時間差をΔτとする。光遅延器13は、コーナーミラー13aの移動により、USB搬送波成分とDSB搬送波成分との間に任意の群遅延時間差Δτ'を付与することができる。第1の光路上において波長可変光フィルタ21が抽出したUSB搬送波成分と、第2の光路上においてΔτ'が付与されたDSB搬送波成分とが自己相関強度信号出力部70に入力され、Δτ'がΔτを打ち消すときに自己相関強度信号出力部70から出力される自己相関信号は最大となる(図6(b))。さらに、Δτ以上の群遅延量を与えていくと、USB搬送波成分の光伝送信号パターンとDSB搬送波成分の光伝送信号パターンとがずれていき、自己相関強度信号は徐々に小さくなっていく。
前述と同様に、第1の光路上において波長可変光フィルタ21がLSB搬送波成分を抽出した場合も、自己相関強度信号出力部70から出力される自己相関信号が最大となるΔτを求めることができる。
したがって、自己相関強度信号出力部70に、USB搬送波成分とDSB搬送波成分とを入力した場合において自己相関信号が最大となる光遅延器13の位置(L)と、LSB搬送波成分とDSB搬送波成分とを入力した場合おいて自己相関信号が最大となる光遅延器13の位置(L)とを求め、光遅延器13の位置Lと位置Lとの距離差dを時間に換算することにより、被測定光の群遅延時間を求めることができる。
すなわち、群遅延時間差Δτ及び群遅延Dは、それぞれ式(3)及び式(4)で算出することができる。なお、cは光速を示している。
Δτ = (L−L)/c
= d/c ・・・・・ (3)
D = Δτ/Δλ ・・・・・ (4)
ここで、Δλ=λ−λであり、λは波長可変光フィルタ21が出射するUSBの光信号成分の中心波長を示し、λは波長可変光フィルタ21が出射するLSBの光信号成分の中心波長を示す。なお、光遅延器13は、位置L及び位置Lを示すデータを制御部17経由で信号処理部16に出力する。また、波長可変光フィルタ21を波長掃引して、その透過光スペクトルからλ及びλを求めてもよい。
式(3)に示すように、群遅延時間差Δτの検出精度は、光遅延器13の設定精度で定まり、光遅延器13の光路長の可変精度が例えば1μmの場合には、時間軸に換算すると約0.003psという高い精度となる。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置20の動作について説明する。なお、被測定光の波長分散はゼロではないものとする。
まず、光分波器11は、被測定光である光強度変調信号を2光束に分波し、透過光を波長可変光フィルタ21に、反射光をミラー14にそれぞれ出射する。
波長可変光フィルタ21は、光強度変調信号のUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分を透過し、透過した光信号成分を自己相関強度信号出力部70の光合波器73に入射する。
一方、光分波器11の反射光(DSB搬送波成分)は、ミラー14によって反射され、光遅延器13を経由して自己相関強度信号出力部70の1/2波長板71に入射される。入射されたDSB搬送波成分は、1/2波長板71で偏波面が90°回転させられ、ミラー72を経由して光合波器73に入射する。
続いて、光合波器73は、第1の光路からのUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分と、第2の光路からのDSB搬送波成分とを合波してタイプ2非線形光学材料74に出射する。
さらに、タイプ2非線形光学材料74は、USB搬送波成分又はLSB搬送波成分と、DSB搬送波成分との和周波光を光フィルタ75に出射する。
次いで、光フィルタ75は、タイプ2非線形光学材料74が出射した光のうち和周波光のみを透過させ、受光器76に出射する。
引き続き、受光器76は、和周波光を電気信号に変換してLPF77に出力し、LPF77は、和周波信号を平滑してAD変換器78に出力する。
次いで、AD変換器78は、和周波信号をAD変換して信号処理部16に出力する。ここで、信号処理部16には、USB搬送波成分又はLSB搬送波成分とDSB搬送波成分とを用いて求めた被測定光の自己相関強度信号が入力されることとなる。被測定光の波長分散はゼロではないものとしているので、図6(a)に示すように、USB搬送波成分とDSB搬送波成分との間と、DSB搬送波成分とLSB搬送波成分との間とに信号パターンのずれがあり、信号処理部16に入力される自己相関強度信号の相対強度は、そのずれに応じたレベルとなっている。
光遅延器13を平行移動してDSB搬送波成分を遅延させると、信号処理部16において自己相関強度信号の相対強度の変化が観測される。このとき、DSB搬送波成分を遅延させる光遅延器13のコーナーミラー13aの移動距離を示すデータは、光遅延器13から制御部17を経由して信号処理部16に逐次出力される。信号処理部16は、図6(b)に示すように、自己相関強度信号出力部70に、USB搬送波成分とDSB搬送波成分とを入力した場合において自己相関信号が最大となる光遅延器13の位置(L)と、LSB搬送波成分とDSB搬送波成分とを入力した場合おいて自己相関信号が最大となる光遅延器13の位置(L)とから式(3)によって群遅延時間差Δτを求め、式(4)によって群遅延Dを求める。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置20によれば、波長可変光フィルタ21は、実伝送路の被測定光からUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分を抽出し、自己相関強度信号出力部70は、光遅延器13が遅延したDSB搬送波成分とUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分とにより被測定光の自己相関強度信号を出力し、信号処理部16は、光遅延器13の位置(L)と位置(L)とに基づいて被測定光の群遅延時間を取得する構成としたので、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置20は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光信号の群遅延時間の測定も可能となる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態における波長分散測定装置を図7に示す。本実施の形態における波長分散測定装置は、第2の実施の形態における波長分散測定装置20(図5参照)の一部を変更したものであり、波長分散測定装置20と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置30は、波長可変光フィルタ21の出射光の一部を分波する光分波器31と、光分波器31が分波した光を受光する受光部(以下「PD」という。)32とを備えている。
光分波器31は、波長可変光フィルタ21と自己相関強度信号出力部70の光合波器73との間に設けられ、波長可変光フィルタ21の出射光を分波し、光合波器73とPD32とに出射するようになっている。
PD32は、光分波器31の出射光を光電変換し、電気信号を信号処理部16に出力するようになっている。したがって、制御部17によって波長可変光フィルタ21を波長掃引することにより、信号処理部16は、被測定光信号のスペクトル情報を取得することができ、このスペクトル情報に基づいて波長可変光フィルタ21に設定する測定波長を決定することができる。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置30は、伝送路を伝播する被測定光信号の波長が未知の場合でも、波長可変光フィルタ21で設定する測定波長を決定することができる。したがって、波長分散測定装置30は、決定した測定波長を波長可変光フィルタ21に設定することにより、第2の実施の形態における波長分散測定装置20と同様に、光遅延器13の位置(L)と位置(L)とを求めることができ、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置30は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光信号の群遅延時間の測定も可能となる。
(第4の実施の形態)
本実施の形態における波長分散測定装置を図8に示す。本実施の形態における波長分散測定装置は、第2の実施の形態における波長分散測定装置20(図5参照)の自己相関強度信号出力部70を変更したものであり、波長分散測定装置20と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置40は、自己相関強度信号出力部41を備えている。自己相関強度信号出力部41は、光制御信号に基づいて光信号を透過又は遮断する光ゲートデバイス42と、入射光を電気信号に変換する受光器44と、電気信号を平滑化するLPF45と、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器46とを備えている。なお、光ゲートデバイス42以外の構成は、第2の実施の形態における自己相関強度信号出力部70と同様なので説明を省略する。また、自己相関強度信号出力部41及び受光器44は、本発明の自己相関強度信号出力手段及び光電変換部にそれぞれ対応している。
光ゲートデバイス42は、例えば、高速・高出力を特徴とする単一走行キャリアフォトダイオード(UTC−PD)と高速・低電圧駆動を特徴とする進行波電極電界吸収型変調器(TW−EAM)とがひとつの半導体チップに集積されたPD−EAM(フォトダイオード−電界吸収型光変調器)で構成され、電気アンプを用いずにUTC−PDの出力でTW−EAMを直接駆動する素子である。
光ゲートデバイス42は、光信号を入力する光信号入力ポート42aと、光制御信号を入力しゲートとして機能する光制御信号入力ポート42bと、光制御信号に応じて光信号を出力する光信号出力ポート42cとを備えている。本実施の形態においては、光信号入力ポート42aは、波長可変光フィルタ21が出射するUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分(以下USB搬送波成分を出射するものとする。)を入力し、光制御信号入力ポート42bは、光遅延器13を経由したDSB搬送波成分を入力するようになっている。
すなわち、光ゲートデバイス42は、DSB搬送波成分が入力されて光制御信号入力ポート42bがオンになっている期間におけるUSB搬送波成分の光信号を出力するので、光遅延器13の移動量に応じて決定されるDSB搬送波成分の遅延量に対応した光強度の光信号を出力するものである。したがって、本実施の形態における自己相関強度信号出力部41は、光遅延器13が遅延したDSB搬送波成分及び遅延していないUSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度信号を信号処理部16に出力することとなる。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置40によれば、波長可変光フィルタ21は、被測定光からUSB搬送波成分とを抽出し、自己相関強度信号出力部70は、光遅延器13が遅延したDSB搬送波成分及び遅延していないUSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度信号を出力し、信号処理部16は、光遅延器13の位置(L)と位置(L)とに基づいて被測定光の群遅延時間を取得する構成としたので、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置40は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光信号の群遅延時間の測定も可能となる。
(第5の実施の形態)
本実施の形態における波長分散測定装置を図9に示す。本実施の形態における波長分散測定装置は、第1の実施の形態における波長分散測定装置10(図1参照)の一部を変更したものであり、波長分散測定装置10と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図9に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置50は、光分波器11と、波長可変光フィルタ12と、光遅延器13と、ミラー14と、波長可変光フィルタ15と、実伝送路(図示省略)と光分波器11との間に設けられたWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)波長選択光フィルタ51と、WDM波長選択光フィルタ51の出射光の一部を分波する光分波器52と、光分波器52が分波した光を受光するPD53とを備えている。
また、波長分散測定装置50は、波長可変光フィルタ12の出射光の一部を分波する光分波器54と、光分波器54が分波した光を受光するPD55と、波長可変光フィルタ15の出射光の一部を分波する光分波器56と、光分波器56が分波した光を受光するPD57と、自己相関強度信号出力部70と、信号処理部16と、制御部17とを備えている。
WDM波長選択光フィルタ51は、波長分割多重伝送される光信号から任意のWDMチャネルの波長の光信号を取り出すものである。なお、WDM波長選択光フィルタ51は、本発明の波長分割多重光信号抽出手段に対応する。
光分波器52は、WDM波長選択光フィルタ51が取り出した光信号を2光束に分波し、透過光を光分波器11に、反射光をPD53にそれぞれ出射するようになっている。
PD53は、光分波器52の反射光を受光して光電変換し、電気信号を信号処理部16に出力するようになっている。したがって、WDM波長選択光フィルタ51を波長掃引することにより、信号処理部16は、被測定光信号のスペクトル情報を取得することができ、このスペクトル情報に基づいてWDM波長選択光フィルタ51に設定する測定波長を決定することができる。
光分波器54は、波長可変光フィルタ12が出射した光信号を2光束に分波し、透過光を光遅延器13に、反射光をPD55にそれぞれ出射するようになっている。
PD55は、光分波器54の反射光を受光して光電変換し、電気信号を信号処理部16に出力するようになっている。したがって、波長可変光フィルタ12を波長掃引することにより、信号処理部16は、被測定光信号のスペクトル情報を取得することができ、このスペクトル情報に基づいて波長可変光フィルタ12に設定する測定波長を決定することができる。
光分波器56は、波長可変光フィルタ15が出射した光信号を2光束に分波し、透過光を自己相関強度信号出力部70の1/2波長板71に、反射光をPD57にそれぞれ出射するようになっている。
PD57は、光分波器56の反射光を受光して光電変換し、電気信号を信号処理部16に出力するようになっている。したがって、波長可変光フィルタ15を波長掃引することにより、信号処理部16は、被測定光信号のスペクトル情報を取得することができ、このスペクトル情報に基づいて波長可変光フィルタ15に設定する測定波長を決定することができる。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置50の動作について図9及び図10を用いて説明する。図10は、波長分散測定装置50の動作を示すフローチャートである。
まず、WDM波長選択光フィルタ51を波長掃引することより、被測定光信号であるWDM信号のスペクトルをPD53で測定し、このスペクトルを基にn個の測定波長を決定する(ステップS11)。ここで、nは1以上の整数とする。
次に、WDM波長選択光フィルタ51にn番目の測定波長λnを設定する(ステップS12)。初回なのでn=1番目の測定波長λを設定することとなる。
続いて、波長可変光フィルタ15を波長掃引することより、測定波長λのスペクトルをPD57で測定し、このスペクトルを基にLSB搬送波成分を抽出するための設定波長を決定し、波長可変光フィルタ15に設定する(ステップS13)。
さらに、波長可変光フィルタ12を波長掃引することより、測定波長λのスペクトルをPD55で測定し、このスペクトルを基にUSB搬送波成分を抽出するための設定波長を決定し、波長可変光フィルタ12に設定する(ステップS14)。
引き続き、光遅延器13を平行移動させながら自己相関強度信号出力部70で自己相関強度を測定し、得られる自己相関波形の最大強度に相当する光遅延器13の位置(L)を求める(ステップS15)。
そして、第1の実施の形態における波長分散測定装置10と同様に、光遅延器13の位置(L)と光遅延器13の基準位置(L)との間の移動距離を式(1)により群遅延時間差Δτに換算し、式(2)により群遅延Dを算出する(ステップS16)。
次いで、制御部17は、ステップS11において決定した全測定波長による群遅延の算出が終了したか否かを判断し(ステップS17)、終了していない場合はnをインクリメントし(ステップS18)、ステップS12〜17の処理を行う。
一方、全測定波長による群遅延の算出が終了した場合は、各搬送波波長λ、λ・・・λにおける群遅延D、D・・・Dが求まる(ステップS19)。
次に、前述の各ステップにおける信号処理について図11及び図12を用いて具体的に説明する。図11及び図12は、波長分散測定装置50における信号処理を概念的に示したものである。
図11(a)において、三角形はWDM信号を模式的に示したものである。前述のステップS11において決定した測定波長λをWDM波長選択光フィルタ51に設定することにより、WDM波長選択光フィルタ51は、図示のように、複数のWDM信号から1つのWDM信号を取り出すことができる。WDM波長選択光フィルタ51が取り出したWDM信号波形は例えば図11(b)に示すようなものであり、搬送波、上側波及び下側波の各成分を含む。
次に、前述のステップS13において決定した設定波長を波長可変光フィルタ15に設定することにより、波長可変光フィルタ15は、図11(c)に示すように搬送波及び下側波の各成分、すなわちLSB搬送波成分を取り出すことができる。なお、図示の変調周波数(Δfm)とほぼ同等の半値幅を持つ波長可変光フィルタ15を使用するのが好ましい。
また、前述のステップS14において決定した設定波長を波長可変光フィルタ12に設定することにより、波長可変光フィルタ12は、図11(d)に示すように搬送波及び上側波の各成分、すなわちUSB搬送波成分を取り出すことができる。なお、図示の変調周波数(Δfm)とほぼ同等の半値幅を持つ波長可変光フィルタ12を使用するのが好ましい。
前述のように取り出したLSB搬送波成分及びUSB搬送波成分がそれぞれ示すビットパターンは、例えば図12に示すようになり、両者のビットパターンは相関の取れたものとなる。仮にLSB成分のみとUSB成分のみとを取り出した場合は両者のビットパターンの相関は取れないが、本実施の形態では、LSB成分及びUSB成分にそれぞれ搬送波成分を含めているので、両者のビットパターンは相関の取れたものとなる。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置50によれば、WDM波長選択光フィルタ51は、任意のWDMチャネルの波長の光信号を取り出し、波長可変光フィルタ12及び15は、それぞれ、WDM波長選択光フィルタ51が取り出した光信号からUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分を抽出し、自己相関強度信号出力部70は、光遅延器13が遅延したUSB搬送波成分及び遅延していないLSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度信号を出力し、信号処理部16は、自己相関強度信号の相対強度が最大となる光遅延器13の位置(L)と光遅延器13の基準位置(L)とに基づいて被測定光の群遅延時間を取得する構成としたので、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置50は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光信号の群遅延時間の測定も可能となる。
(第6の実施の形態)
本実施の形態における波長分散測定装置を図13に示す。本実施の形態における波長分散測定装置は、第2の実施の形態における波長分散測定装置30(図7参照)の一部を変更したものであり、第5の実施の形態における波長分散測定装置50(図9参照)と類似したものとなっている。したがって、波長分散測定装置30及び50の説明と同様な構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図13に示すように、本実施の形態における波長分散測定装置60は、光分波器11と、光遅延器13と、ミラー14と、信号処理部16と、制御部17と、波長可変光フィルタ21と、光分波器31と、PD32と、WDM波長選択光フィルタ51と、光分波器52と、PD53と、自己相関強度信号出力部70とを備えている。
次に、本実施の形態における波長分散測定装置60の動作について図13及び図14を用いて説明する。図14は、波長分散測定装置60の動作を示すフローチャートである。
まず、WDM波長選択光フィルタ51を波長掃引することより、被測定光信号であるWDM信号のスペクトルをPD53で測定し、このスペクトルを基にn個の測定波長を決定する(ステップS21)。ここで、nは1以上の整数とする。
次に、WDM波長選択光フィルタ51にn番目の測定波長λnを設定する(ステップS22)。初回なのでn=1番目の測定波長λを設定することとなる。
続いて、波長可変光フィルタ21を波長掃引することより、測定波長λのスペクトルをPD32で測定し、このスペクトルを基にUSB搬送波成分及びLSB搬送波成分を抽出するための設定波長を決定する(ステップS23)。
さらに、波長可変光フィルタ21の設定波長をLSB搬送波成分の抽出波長に設定し(ステップS24)、光遅延器13を平行移動させながら自己相関強度信号出力部70でDSB搬送波成分及びLSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度を測定し、得られる自己相関波形の最大強度に相当する光遅延器13の位置(L)を求める(ステップS25)。
同様に、波長可変光フィルタ21の設定波長をUSB搬送波成分の抽出波長に設定し(ステップS26)、光遅延器13を平行移動させながら自己相関強度信号出力部70でDSB搬送波成分及びUSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度を測定し、得られる自己相関波形の最大強度に相当する光遅延器13の位置(L)を求める(ステップS27)。
そして、第3の実施の形態における波長分散測定装置30と同様に、光遅延器13の位置(L)と位置(L)とから式(3)によって群遅延時間差Δτを求め、式(4)によって群遅延Dを算出する(ステップS28)。
次いで、制御部17は、ステップS21において決定した全測定波長による群遅延の算出が終了したか否かを判断し(ステップS29)、終了していない場合はnをインクリメントし(ステップS30)、ステップS22〜29の処理を行う。
一方、全測定波長による群遅延の算出が終了した場合は、各搬送波波長λ、λ・・・λにおける群遅延D、D・・・Dが求まる(ステップS31)。
以上のように、本実施の形態における波長分散測定装置60によれば、WDM波長選択光フィルタ51は、任意のWDMチャネルの波長の光信号を取り出し、波長可変光フィルタ21は、WDM波長選択光フィルタ51が取り出した光信号からUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分を抽出し、自己相関強度信号出力部70は、光遅延器13が遅延したDSB搬送波成分及び遅延していないUSB搬送波成分又はLSB搬送波成分により被測定光の自己相関強度信号を出力し、信号処理部16は、光遅延器13の位置(L)と位置(L)とに基づいて被測定光の群遅延時間を取得する構成としたので、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができる。
また、本実施の形態における波長分散測定装置60は、従来のものとは異なり、高速受光回路、高速位相比較器及び高速クロック再生回路を必要としないので、従来のものよりも製造コストを低減することができるとともに、超高速光信号の群遅延時間の測定も可能となる。
以上のように、本発明に係る波長分散測定装置は、実伝送路で伝送されている超高速光信号の波長分散を測定することができ、しかも従来のものよりも製造コストを低減することができるという効果を有し、光ファイバ内を伝播する超高速光信号の波長分散を測定する波長分散測定装置等として有用である。
本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態において、非線形光学材料の機能の説明図 本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態において、非線形光学材料の機能の説明図 (a)タイプ1非線形光学材料の機能の説明図 (b)タイプ2非線形光学材料の機能の説明図 本発明に係る波長分散測定装置の第1の実施の形態における動作原理の説明図 本発明に係る波長分散測定装置の第2の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第2の実施の形態における動作原理の説明図 本発明に係る波長分散測定装置の第3の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第4の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第5の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第5の実施の形態における各ステップを示すフローチャート 本発明に係る波長分散測定装置の第5の実施の形態における信号処理を概念的に示した図 本発明に係る波長分散測定装置の第5の実施の形態における信号処理を概念的に示した図 本発明に係る波長分散測定装置の第6の実施の形態における構成を示すブロック図 本発明に係る波長分散測定装置の第6の実施の形態における各ステップを示すフローチャート 従来の波長分散測定装置のブロック図
符号の説明
10、20、30、40、50、60 波長分散測定装置
11 光分波器
12 波長可変光フィルタ(USB搬送波成分抽出手段)
13a コーナーミラー
13b、13c ミラー
13 光遅延器(光遅延手段)
14、72 ミラー
15 波長可変光フィルタ(LSB搬送波成分抽出手段)
16 信号処理部(群遅延時間取得手段)
17 制御部
21 波長可変光フィルタ(光信号成分抽出手段)
31、52、54、56 光分波器
32、53、55、57 PD(受光部)
41、70 自己相関強度信号出力部(自己相関強度信号出力手段)
42 光ゲートデバイス
42a 光信号入力ポート
42b 光制御信号入力ポート
42c 光信号出力ポート
44、76 受光器(光電変換部)
45、77 LPF
46、78 AD変換器
51 WDM波長選択光フィルタ(波長分割多重光信号抽出手段)
71 1/2波長板
73 光合波器
74 タイプ2非線形光学材料(和周波光出射部)
75 光フィルタ

Claims (9)

  1. 入射された被測定光信号を第1及び第2の光路に分波する光分波器(11)と、前記第1及び前記第2の光路の一方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の上側波帯成分を示すUSB搬送波成分を前記被測定光信号から抽出するUSB搬送波成分抽出手段(12)と、前記第1及び前記第2の光路の他方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の下側波帯成分を示すLSB搬送波成分を前記被測定光信号から抽出するLSB搬送波成分抽出手段(15)と、前記USB搬送波成分及び前記LSB搬送波成分のいずれかを遅延する光遅延手段(13)と、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射して前記被測定光信号の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力手段(70)と、前記自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置と予め定められた前記光遅延手段(13)の基準位置とに基づいて前記被測定光信号の群遅延時間を取得する群遅延時間取得手段(16)とを備えたことを特徴とする波長分散測定装置。
  2. 前記被測定光信号は、波長分散がゼロのランダムパターンのパルス光を入力したときの、前記自己相関強度信号が最大となる前記光遅延器(13)の位置を前記基準位置として定めたものであることを特徴とする請求項1に記載の波長分散測定装置。
  3. 入射された被測定光信号を第1及び第2の光路に分波する光分波器(11)と、前記第1及び前記第2の光路の一方において前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の上側波帯成分を示すUSB搬送波成分と前記被測定光信号の搬送波成分及び前記搬送波成分の下側波帯成分を示すLSB搬送波成分とのいずれかを前記被測定光信号から抽出する光信号成分抽出手段(21)と、前記第1及び前記第2の光路のいずれかにおいて前記USB搬送波成分又は前記LSB搬送波成分と前記被測定光信号とのいずれかを遅延する光遅延手段(13)と、前記光遅延手段(13)が遅延した前記USB搬送波成分及び前記被測定光信号の一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射したとき前記被測定光信号の第1の自己相関強度信号を出力し、前記光遅延手段(13)が遅延した前記LSB搬送波成分及び前記被測定光信号の一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射したとき前記被測定光信号の第2の自己相関強度信号を出力する自己相関強度信号出力手段(70)と、前記第1の自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置と前記第2の自己相関強度信号の相対強度が最大となる前記光遅延手段(13)の位置とに基づいて前記被測定光信号の群遅延時間を取得する群遅延時間取得手段(16)とを備えたことを特徴とする波長分散測定装置。
  4. 前記自己相関強度信号出力手段(70)は、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを合波する光合波器(73)と、前記光合波器(73)の出射光を入射して前記一方の光信号の周波数と前記他方の光信号の周波数との和となる周波数の光を示す和周波光を出射する和周波光出射部(74)と、前記和周波光を電気信号に変換する光電変換部(76)とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の波長分散測定装置。
  5. 前記和周波光出射部(74)は、非線形光学材料で形成されたことを特徴とする請求項4に記載の波長分散測定装置。
  6. 前記自己相関強度信号出力手段(41)は、前記光遅延手段(13)が遅延した一方の光信号と遅延していない他方の光信号とを入射し前記被測定光信号の自己相関を示す光信号を出射する光ゲートデバイス(42)と、前記光ゲートデバイス(42)が出射する光信号を電気信号に変換する光電変換部(44)とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の波長分散測定装置。
  7. 前記USB搬送波成分抽出手段(12)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(55)と、前記LSB搬送波成分抽出手段(15)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(57)とを備えたことを特徴とする請求項1、2、4乃至6のいずれか1項に記載の波長分散測定装置。
  8. 前記光信号成分抽出手段(21)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(32)を備えたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載の波長分散測定装置。
  9. 前記被測定光信号は波長分割多重光信号であって、前記被測定光信号が波長分割多重伝送される伝送路と前記光分波器(11)との間において前記被測定光信号から任意の波長の波長分割多重光信号を抽出する波長分割多重光信号抽出手段(51)と、前記波長分割多重光信号抽出手段(51)の出射光の少なくとも一部を受光する受光部(53)とを備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の波長分散測定装置。
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