JP2008241082A - 二重管式熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換効率を向上させることができる二重管式熱交換器を得ること。
【解決手段】二重管式熱交換器2は、軸方向に平行に延び内側に第一流路を形成する5本の内管21と、この内管21を収容するとともに内管21との間に第二流路を形成する外管22とを有しており、5本の内管21のうち4本の第二内管21bは、中心軸から等距離の位置に配置されている。そして、第二フィン24bが配置された位置を第一仮想円筒、外管カバー23の位置を第二仮想円筒と仮定した場合に、外管22は、第一仮想円筒と第二仮想円筒とに交互に接するように波形にうねって形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明はヒートポンプ式給湯機に関し、具体的には二酸化炭素冷媒による遷臨界サイクルを利用したヒートポンプ式給湯機において、給湯用水と冷媒との間で熱交換する二重管式熱交換器の伝熱性能の改善に関するものである。
このようなヒートポンプ式給湯機において、二重管式熱交換器の伝熱性能の改善は、従来より長い間つづく課題である。これに対して、例えば特許文献1などには、加熱流体(二酸化炭素冷媒)と被加熱流体(主に水)との間の熱交換を活発に行わせる目的で、従来、被加熱流体側の管(外管)の内面に溝などを形成して、この溝により被加熱流体の流れを擾乱して乱流にする提案がされている。
被加熱流体側の管(外管)の内面に、一定のねじれ角をもって溝を形成すると、この溝が被加熱流体(主に水)の流れの抵抗になり、被加熱流体の流れを擾乱して乱流とする。すなわち、上記提案は、被加熱流体の流路に抵抗を設けてレイノルズ数を大きくすることで強制的に伝熱を促進させようとするものである。
特開2005−9833号公報
しかしながら、上記特許文献1等に提案されている乱流によるレイノルズ数増大のみでは、熱交換効率の向上に対して期待する効果を得ることができなかった。一方、加熱流体と被加熱流体との間の熱交換効率を上げるために両者間の伝熱面を拡大することが考えられるが、従来、この伝熱面を拡大するという点に関しては有効な改善案が提案されていなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加熱流体と被加熱流体との間の熱交換効率を向上させることができる二重管式熱交換器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の二重管式熱交換器は、軸方向に平行に延び内側に第一流路を形成する複数の内管とこの内管を収容するとともにこの内管との間に第二流路を形成する外管とを有する二重管式熱交換器において、中心軸から等距離の位置に配置された複数本の内管と、内管に外接する円筒より径の小さい第一仮想円筒と、第一仮想円筒より径の大きい第二仮想円筒との間を、第一仮想円筒と第二仮想円筒とに交互に接するように波形にうねって形成された外管とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、外管が波形に大きくうねった形状となり、第一流路を流れる流体と第二流路を流れる流体との間の伝熱面の拡大を図ることができ、両流体間の熱交換効率の向上を図ることができるとともに、第二流路を流れる流体の水力直径を小さくすることができるため、流量が減少した際でも速い流速を保つことができ、第二流路を流れる流体が層流になることを抑制することができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる二重管式熱交換器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の二重管式熱交換器が用いられたヒートポンプ式給湯機のシステム構成図である。図2は図1の熱交換器2を拡大して示す概略の構成図である。本実施の形態のヒートポンプ式給湯機50は、図1で示すように、冷媒回路10と、温水回路20と、制御システム(制御回路)40とを有している。
冷媒回路10は、圧縮機1と、冷媒と温水との間で熱交換を行う冷媒間熱交換器(二重管式熱交換器)2と、減圧手段としての電子膨張弁3と、送風ファン5を備えた蒸発器4と、アキュームレータ6とが冷媒配管7によって順次接続されて構成されている。
温水回路20は、冷媒間熱交換器2と、この冷媒間熱交換器2において冷媒と熱交換された水を搬送する水循環ポンプ11と、水及び温水を貯める貯湯タンク12とが温水配管13にて接続されて構成されている。
制御システム40は、冷媒温度を検出する冷媒温度センサ31、冷媒圧力を検出する冷媒圧力センサ32、外気温度を検出する外気温度センサ33、温水温度を検出する温水温度センサ34、及びこれら検出器の信号に基づいてヒートポンプ式給湯機50を総括的に制御する制御装置35とを有している。
加熱流体である冷媒(例えば、二酸化炭素冷媒)は、冷媒配管7を矢印A1,A2の方向に流れ、熱交換器2内では複数に分岐した内管21内を流れる。一方、被加熱流体である水は熱交換器2の側部に設けられた吸入口2aから矢印B1のように吸入され、外管22内を流れて吐出口2bから矢印B2のように吐出される。
ヒートポンプ式給湯機50の動作は次の通りである。圧縮機1により圧縮された加熱流体である高温高圧の冷媒を冷媒間熱交換器2に送り、被加熱流体である水と熱交換させることにより水を加熱し、冷却された低温高圧の冷媒を膨張弁3で減圧し、低温低圧でクオリティ(乾き度)の低い冷媒を蒸発器4にて強制的に蒸発させて吸熱し、その後、必要に応じて、アキュームレータ6にて液冷媒とガス冷媒とを分離して過熱されたガス冷媒を圧縮機1吸込み口に戻す。そしてこの一連の動作を連続して行う。
二重管式熱交換器2は、内管21と外管22と外管カバー23とを有している。内管21は、銅で作製され、冷媒配管7に接続されて、熱交換器2の内部にて複数本に分岐して延び、内部に第一流路を形成して、この第一流路内に加熱流体である高温高圧の冷媒(例えば、二酸化炭素冷媒)を流通させる。外管22は、銅で作製され、内管21を覆うように筒状の閉じた空間を形成し、内管21との間に形成される第二流路に被加熱流体である水を、上記冷媒に対して対向流となるように流通させる(図2では外管22を省略している)。外管カバー23は、鉄にて作製され、外管22の外側を全体的に覆い、熱交換器2の外殻を構成している。なお、複数の内管21相互間には、伝熱面の拡大を図ってフィン(図示せず)が設けられている。このように構成された二重管式熱交換器2においては、内管21(第一流路)内を流れる高温の冷媒が、外管22と内管21との間(第二流路)に流れる水を加熱し、給湯されるべき温水が得られる。
二重管式熱交換器2の構造、特に外管22の断面構造について説明する。図3は本実施の形態の二重管式熱交換器2の断面図である。二重管式熱交換器2は、5本の内管21を有している。内管21は、内部が高温高圧の冷媒を流通させる第一流路とされている。5本の内管21のうち、中央に配置された1本の第一内管21aは、二重管式熱交換器2の中心軸に沿って延設されている。残る4本の第二内管21bは、中心軸から等しい距離の位置に互いに90°づつ離れて、中心軸に沿って平行に延設されている。
各々の内管21の間には、隣り合う内管21との間に架け渡されるようにして、銅製のフィン24が設けられている。フィン24は、中央の第一内管21aと周囲の第二内管21bとを接続するように設けられた断面直線状の第一フィン24aと、隣り合う第二内管21b間を接続するように設けられた断面円弧状の第二フィン24bとから構成されている。第一フィン24aは、第一内管21aと第二内管21bの中心軸を含む面上に配設されている。第二フィン24bは、後述する外管22の最小径の点に内接する円筒面上に配設されている。これらフィン24は、熱交換器2の軸線方向に全長に渡って延び、内管21と外管22との間に形成された第二流路(図3中薄墨の部分)を、軸方向に複数の流路に分割している。
外管22は、第二フィン24bと外管カバー23との間に形成された空間内を、第二フィン24bと外管カバー23とに交互に接するように大きく波形にうねって設けられている。ここで、外管22は断面がサイクロイド曲線(定円と動円の半径の比が4:1)に沿う形状に成形されている。これにより、外管22は4本の内管(第二内管21b)を各々取り囲むように円周方向に4個の凸部を形成して大きく波形にうねる形状となる。そして、外管22の1つの凸部は、第二内管21bから所定距離離れた位置にて、第二内管21bの半分以上の部分を囲繞する。以下、このサイクロイド曲線の形状、及びその効果について詳細に説明する。
(外管の形状の説明)
サイクロイド曲線に沿う外管22の断面形状は、次のような条件にしたがって決められる。ある定円の半径をr1、その定円に外接する動円の半径をr2とする。但し、このときr1≧r2とする。この動円を定円に沿って滑らないように回転させながら一周させるとき次式のような関数表示がされる。
Figure 2008241082
ここで、半径r1と半径r2の比をr1:r2=n:1(n≧1)とするとr1=nr2なので、式[1]及び式[2]は次式のように書き換えられる。
Figure 2008241082
そして、式[1’]及び[2’]に従うと外管22は、図3に示す断面となる。
次に、従来のものとの比較するために水力直径(相当直径)や伝熱面(伝熱面に相当する濡れ長さ)について言及する。外管22の周囲長さは次式で求まる。
Figure 2008241082
ここで、式[1’]及び式[2’]をθで一階微分すると次式のようになる。
Figure 2008241082
よって、式[3]に式[4]と式[5]を代入して計算すると
Figure 2008241082
となる。
次に、この曲線が囲む面積は、
Figure 2008241082
次いで、更に具体的な数値を用いて計算する。
ここで、定円と動円の比をr1:r2=4:1として、例えば外管22の外径φ9.52(肉厚t=0.5)とする。この場合、r1は外管22の内半径とすると、r1=4.26なのでr2=1.07となる。したがって、外管22の内面の周長さは、式[8]より、85.2mmとなり、外管22の内面の断面積は、式[9]より、107.9mm2となる。
Figure 2008241082
(外管の配置の説明)
次に、このような形状の外管22を内管21に対してどのように配置するかを説明する。4つの第二内管21bが、外管22の中心と外管22の最大径となる点を結ぶ線上にあるように、外管22を配置する。このように配置することで、外管22の外方に凸の部分と第二内管21bとの軸回りの位置が一致して、外管22が内管(第二内管21b)に接触することがなく、外管22と内管(第二内管21b)との間に所定の間隔を空ける。そして、外管22の最小径となる点は、隣り合う第二内管21bの中間の位置にて第二フィン24bに接している。なお、この場合の外管22の最小径はφ8.52である。
さて、内管21の外径をφ2.38(3/32in. 肉厚t=0.3)とすると内管21の占有する面積は、
Figure 2008241082
となる。
また、第一フィン24aの長さは1.88mmであり、その厚さを0.mm
とすると、第一フィン24aの占有面積は4枚分で、
Figure 2008241082
である。
一方、第二フィン24bの長さは外管22に内接する円の周長さから内管21の外径4つ分を差し引いたものに近似できる。したがって、第二フィン24bの長さは、
Figure 2008241082
となり、その厚さを0.5mmとすれば、第二フィン24bの占有面積は、

Figure 2008241082
である。
したがって、水の流路断面積は、下記式[14]より約73.3mm2であり、内管21とフィン24の伝熱面相当の周囲長さは、式[15]より約79.4mmとなり、これにより、伝熱面に相当する濡れ長さは、式[16]より約164.6mmであり、したがって、水力直径(相当直径)は、式[17]より約1.78mmとなる。
Figure 2008241082
本実施の形態との比較に当たり特開2005−9833号公報の内面溝付き外管を用いた二重管式熱交換器を例に挙げる。この例においては、外管の外径φ12.7mm、底肉厚1.0mm、溝深さ0.30mm、内管外径φ5.0mmある。この二重管の水の流路断面積は、下記式[18]より約65.3mm2であり、濡れ長さは、式[19]より約67.3mmであり、したがって、水力直径(相当直径)は、式[20]より約3.88mmとなる。しかしながら、伝熱面は外管と内管が互いに独立しているので伝熱面に相当する濡れ長さは内管の外周のみとなる。したがって、伝熱面に相当する濡れ長さは、式[21]より約15.7mmである。
Figure 2008241082
である。
ちなみに、外管が平滑管の場合、水の流路断面積は、下記式[22]より約87.9mm2であり、濡れ長さは、式[23]より約49.3mmであり、したがって、水力直径(相当直径)は、式[23]より約7.13mmとなり、伝熱面に相当する濡れ長さは、同じく式[25]より約15.7mmである。
Figure 2008241082
これらを表にまとめると、以下の通りである。
Figure 2008241082
更に計算した結果について詳細に説明する。本実施の形態の二重管式熱交換器2は、水力直径が極めて小さい。これは従来の二重管式熱交換器(溝付き)の46%程度、二重管式熱交換器(平滑管)の25%程度である。水力直径が小さいほど水の流量が減少した際でも速い流速を保つことができ、水の流れが層流になる可能性を十分に低くすることができ、水側の熱伝達率を高く維持するうえで好都合である。しかも外管の最大外径や流路断面積が従来の二重管式熱交換器と殆ど変わらないにもかかわらず、伝熱面相当濡れ長さはおよそ10.5倍にもなっている。一方、内管(冷媒管)21は従来の半分以下の外径として内径もφ1.78程として大幅に細径化されている。そして、内管21の本数を5本にすることで冷媒側の流路断面積をほぼ同じに保っている。二酸化炭素冷媒のような高密度で粘性率が小さい冷媒では、内管21を細径にすることで流動抵抗が小さくなり、また熱伝達率が良くなって伝熱性能は向上する。また内管21を細径にすることで管の肉厚を薄くしても高耐圧化への対応を十分に可能とする。
以上のように、本実施の形態の二重管式熱交換器2は、軸方向に平行に延び内側に第一流路を形成する5本の内管21と、この内管21を収容するとともに内管21との間に第二流路を形成する外管22とを有しており、5本の内管21のうち4本の第二内管21bは、中心軸から等距離の位置に配置されている。そして、第二フィン24bが配置された位置を第一仮想円筒、外管カバー23の位置を第二仮想円筒と仮定した場合に、外管22は、第一仮想円筒と第二仮想円筒とに交互に接するように波形にうねって形成されている。そのため、水力直径を極めて小さくすることができる。これにより、水の流量が減少した際でも速い流速を保つことができ、水の流れが層流になる可能性を低くすることができるとともに、第一流路を流れる加熱流体と第二流路を流れる被加熱流体と間の伝熱面を拡大して熱交換効率を向上させることができる。
また、外管22は、内管(第二内管21b)との間に所定の間隔を空けて波形にうねって形成されている。これにより、第二流路において流通断面が小さくなる箇所をなくしてさらに熱交換効率を向上させることができる。
さらに、本実施の形態の二重管式熱交換器2は、隣り合う内管21との間に渡されたフィン24を有しており、外管22は最小径となる位置でこのフィン(第二フィン24b)と接触している。そして、フィン24は、二重管式熱交換器2の軸方向ほぼ全長に渡って延び、第二流路を複数に分割している。そのため、伝熱面を大きくすることができ、さらに熱交換効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の二重管式熱交換器2は、断面形状において、外管22の最大径となる点と外管22の中心点を結ぶ線上に内管(第二内管21b)が配置されている。これにより、外管22と内管(第二内管21b)との間に容易な方法により所定の間隔を空けることができる。
さらにまた、本実施の形態の二重管式熱交換器においては、断面形状において、外管22をサイクロイド曲線に沿わせるように形成して伝熱面の拡大を図っている。ここで、外管22は、正確にサイクロイド曲線にならずとも概略類似の形状とすることで同程度の効果を得ることができる。すなわち、外管22を、内管(第二内管21b)が配置されている仮想円筒の位置近傍まで内径側に入り込むように、大きく波形にうねった形状とすることで、本実施の形態と概略同程度の効果を得ることができる。
具体的には、図3において、内管(第二内管21b)に外接するか、或いは、この外接円筒よりさらに径の小さい円筒を第一仮想円筒D1と仮定し、この第一仮想円筒D1より径の大きい円筒(この場合には外管カバー23)を第二仮想円筒D2と仮定して、第一仮想円筒D1と第二仮想円筒D2の間の空間を、第一仮想円筒D1と第二仮想円筒D2とに交互に接するように、内管(第二内管21b)の数だけ(この場合4個)、波形にうねるように外管22を形成すれば、概略同程度の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2の二重管式熱交換器の断面図である。本実施の形態の二重管式熱交換器2Bは、3本の内管41を有している。内管41は、内部が高温高圧の冷媒を流通させる第一流路とされている。3本の内管41は、中心軸から等しい距離の位置に互いに120°間隔を空けながら配置されて、中心軸に沿って平行に延設されている。
各々の内管41の間には、隣り合う内管41との間に架け渡されるようにして、銅製のフィン44が設けられている。フィン44は、断面直線状の第一フィン44aと、断面円弧状の第二フィン44bとから構成されている。第一フィン44aは、隣り合う2本の内管41の中心軸を含む面上に配設されている。第二フィン44bは、外管42の最小径の点に内接する円筒面上に配設されている。これらフィン44は、熱交換器2の軸線方向に全長に渡って延び、内管41と外管42との間に形成された第二流路(図3中薄墨の部分)を、軸方向に複数の流路に分割している。
外管42は、実施の形態1のものと同様に、第二フィン44bと外管カバー43との間に形成された空間内を、第二フィン44bと外管カバー43とに交互に接するように大きく波形にうねって設けられている。そして、外管42は断面がサイクロイド曲線(定円と動円の半径の比が3:1)に沿う形状に成形されている。
本実施の形態の二重管式熱交換器2Bは、軸方向に平行に延び内側に第一流路を形成する3本の内管41と、この内管41を収容するとともに内管41との間に第二流路を形成する外管42とを有している。そして、第二フィン44bが配置された位置を第一仮想円筒、外管カバー43の位置を第二仮想円筒と仮定した場合に、外管42は、第一仮想円筒と第二仮想円筒とに交互に接するように波形にうねって形成されている。そのため、水力直径を極めて小さくすることができる。これにより、水の流量が減少した際でも速い流速を保つことができ、水の流れが層流になる可能性を低くすることができるとともに、加熱流体と被加熱流体と間の熱交換効率を向上させることができる。
なお、実施の形態1及び2において、円筒面に沿って配置された内管の数がn(実施の形態1は4、実施の形態2は3)のとき、外管は円周方向にn個の凸ができるように波形にうねって形成されている。つまり、円筒面に沿って配置された内管の数と外管の外方に凸の部分の数が一致している。このように構成することで、内管の周囲を所定距離離れて外管が取り囲むこととなり、高効率の熱交換を行うことができる。
しかしながら、円筒面に沿って配置された内管の数と外管の外方に凸の部分の数とは、必ずしも一致しなくてもよく、例えば外管の外方に凸の数が少なくてもよい。具体的には、図3に示す実施の形態1の例にて、外管22の外方に凸の数が例えば2個とされてもよい。このように構成することで、2本の内管(第二内管21b)を包括して外管が取り囲むこととなり、実施の形態1のものよりは熱交換効率が若干落ちることとなるが、形状が簡素化されて作製容易となるとともに、従来の二重管式熱交換器より高効率の熱交換を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる二重管式熱交換器は、ヒートポンプ式給湯機の二重管式熱交換器に好適なものであり、特に二酸化炭素冷媒による遷臨界サイクルを利用したヒートポンプ式給湯機の二重管式熱交換器に適用されて最適なものである。
本発明の実施の形態1の二重管式熱交換器が用いられたヒートポンプ式給湯機のシステム構成図である。 図1の熱交換器を拡大して示す概略の構成図である。 実施の形態1の二重管式熱交換器の断面図である。 実施の形態2の二重管式熱交換器の断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
2,2B 二重管式熱交換器
3 電子膨張弁
4 蒸発器
5 送風ファン
6 アキュームレータ
7 冷媒配管
10 冷媒回路
11 水循環ポンプ
12 貯湯タンク
13 温水配管
20 温水回路
21,41 内管
21a,41a 第一内管
21b,41b 第二内管
22,42 外管
23,43 外管カバー
24,44 フィン
24a,44a 第一フィン
24b,44b 第二フィン
31 冷媒温度センサ
32 冷媒圧力センサ
33 外気温度センサ
34 温水温度センサ
35 制御装置
40 制御システム
50 ヒートポンプ式給湯機

Claims (9)

  1. 軸方向に平行に延び内側に第一流路を形成する複数の内管と該内管を収容するとともに該内管との間に第二流路を形成する外管とを有する二重管式熱交換器において、
    中心軸から等距離の位置に配置された複数本の内管と、
    前記内管に外接する前記円筒より径の小さい第一仮想円筒と、前記第一仮想円筒より径の大きい第二仮想円筒との間を、前記第一仮想円筒と前記第二仮想円筒とに交互に接するように波形にうねって形成された外管と
    を備えたことを特徴とする二重管式熱交換器。
  2. 前記外管は、前記内管との間に所定の間隔を空けて波形にうねって形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二重管式熱交換器。
  3. 隣り合う前記内管との間に渡されたフィンを備え、前記外管は最小径となる位置で前記フィンと接触している
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の二重管式熱交換器。
  4. 前記フィンは軸方向ほぼ全長に渡って延び、前記第二流路を複数に分割する
    ことを特徴とする請求項3に記載の二重管式熱交換器。
  5. 断面形状において、前記外管の最大径となる点と前記外管の中心点を結ぶ線上に前記内管が配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の二重管式熱交換器。
  6. 前記外管は、断面形状においてサイクロイド曲線に沿って形成されている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の二重管式熱交換器。
  7. 前記サイクロイド曲線は、定円と動円の半径の比がn:1(n>1)であり、
    前記中心軸から等距離の位置に配置された内管がn本である
    ことを特徴とする請求項6に記載の二重管式熱交換器。
  8. 前記サイクロイド曲線の定円と動円の半径の比が4:1であり、
    前記中心軸から等距離の位置に配置された内管が4本である
    ことを特徴とする請求項7に記載の二重管式熱交換器。
  9. 前記第一流路に高圧流体が流れ、前記第二流路に低圧流体が流れ、前記高圧流体と前記低圧流体との間で熱交換される
    ことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の二重管式熱交換器。
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