JP2008241012A - ボールねじおよびそのねじ溝加工方法 - Google Patents

ボールねじおよびそのねじ溝加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】滑らかなねじ溝肩部が得られ、ボールねじの作動性を向上させると共に、加工時間が短く低コストなボールねじおよびそのねじ溝加工方法を提供する。
【解決手段】旋削工程で、切刃6aのノーズ半径R2がねじ溝2aの溝曲率半径R1よりも小さな汎用バイト6を用い、これをねじ溝2aの有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路をねじ溝2aの断面形状の円弧方向に順次ずらせることにより、ねじ溝2aの全体が旋削されると共に、このねじ溝2aと同一の汎用バイト6によって、肩部8が曲率半径rからなる円弧状に旋削され、ノーズ半径R2の中心軌跡Lに沿って移動経路をずらすことにより、このノーズ半径R2の延長上に肩部8の曲率中心Oが位置する状態で形成されているので、ボールねじの作動性を向上させると共に、1工程のポイント切削によってねじ溝2aと肩部8の成形加工を完了させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、自動車等のアクチュエータに用いられ、多数のボールが転動する螺旋状のねじ溝が形成されたボールねじおよびそのねじ溝加工方法に関するものである。
ボールねじは、外周に螺旋状のねじ溝が形成されたボールねじ軸と、円筒面内に螺旋状のねじ溝が形成されたボールねじナットと、対向する両ねじ溝で構成されたボール転動路内に転動自在に収容された多数のボールとからなり、ボールねじ軸あるいはボールねじナットの回転を軸方向の並進運動に変換する機械要素である。
従来、自動車用のアクチュエータ等に使用されるボールねじにおいて、そのボールねじ軸またはナットのねじ溝は、生材にねじ溝を旋削する工程と、焼入工程と、ねじ溝を研削する工程を経て加工されている。なお、旋削工程では、ねじ溝と同じ形状の工具(総型バイト)を使用している。
然しながら、総型バイトで旋削すると、バイトに対する切削抵抗が大きくて剛性の不足が生じ、バイトの振動、所謂ビビリが生じ易い。その結果、加工精度が悪化すると共に、研削取代を大きく残しておく必要があり、研削工程に時間がかかる。こうした問題を解決するため、本出願人は、ねじ溝の形状変化に容易に対処でき、かつ総加工時間の短縮が図れるボールねじのねじ溝加工方法を既に提案している。
このねじ溝加工方法は、図7に示すように、ねじ軸51におけるねじ溝52の加工を行う方法であって、生材からなるワークWにねじ溝52を旋削する工程と、この旋削したワークWを焼入れする工程と、焼入後のワークWのねじ溝52を研削する工程とを含む。まず、同図(A)に示すように、生材の棒状ワークWにねじ溝52を旋削する。(a)は、ワークWを旋盤の主軸チャック53で把持した状態を示し、(b)は旋削が進んだ段階におけるねじ溝52の拡大断面を示す。この場合の旋削は、所謂ポイント切削で行う。すなわち、切刃54aのノーズRがねじ溝52の曲率半径よりも小さな汎用バイト54を用い、この汎用バイト54をねじ溝52の有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路P1、P2〜Pnをねじ溝52の断面形状の円弧方向に順次ずらせることによりねじ溝52の全体を旋削する。ねじ溝52の旋削が完了した後、ワークWを加熱炉55で焼入れし(図7(B))、この焼入れしたワークWを砥石56で研削してねじ軸51が完成する(図7(C))。
特開平6−249317号公報
こうした従来の加工方法によると、小さなバイト54でポイント切削を行うので、バイト54の経路変更を行うだけで容易にねじ溝52の形状変更ができ、バイト54に対する切削抵抗が小さくてなってビビリの問題もなく、高精度に旋削が行えるという特徴を有している。然しながら、総型バイトを使用する旋削加工に比べ、ある程度のコスト低減は可能であるが、研削工程は加工の度に砥石56を成形して形状を管理する必要がある。この研削工程は、ねじ溝52の加工工程全体の加工コストに対して、大きなウェイトを占めているため、さらなる加工コストの低減を図るには限界があった。
また、自動車等のアクチュエータに使用されるボールねじの場合、コンパクトであることが要求されるため、循環部材がナットの外径より突出せず、ナット外径が小さくできる駒式のボールねじが一般的に使用されることが多い。この駒式のボールねじにおいては、駒部材の内径に形成された略S字状の溝内をボールがねじ軸のねじ溝肩部に衝突しながら循環するため、ボールがスムーズに通過するようにねじ溝肩部の形状を円弧状に形成し、ボールねじの作動性を向上させる必要がある。この場合、ポイント切削でねじ溝を形成し、溝肩部は別途R形状のバイトを使用して加工することが考えられるが、これでは、加工工程が2工程となってコストアップは避けられない。
本発明は、こうした従来の問題を解決し、滑らかなねじ溝肩部が得られ、ボールねじの作動性を向上させると共に、加工時間が短く低コストなボールねじおよびそのねじ溝加工方法を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外周に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外挿され、内周にねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成された円筒状のナットと、前記両ねじ溝間に転動自在に収容された多数のボールと、前記ナットの胴部に装着され、内周に前記ねじ溝を連結するための円弧状の連結溝が形成された駒部材と備えたボールねじにおいて、前記ねじ溝のうち少なくとも前記ねじ軸におけるねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に形成され、この肩部が、前記ねじ溝から連続して切削加工によって形成されている。
このように、駒式のボールねじにおいて、ねじ溝のうち少なくともねじ軸におけるねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に形成され、この肩部が、ねじ溝から連続して切削加工によって形成されているので、ねじ溝と肩部との繋ぎ部を滑らかに形成することができ、駒部材の連結溝内をボールがスムーズに通過してボールねじの作動性を向上させると共に、加工時間が短く低コストなボールねじを提供することができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の方法発明は、生材からなるワークにねじ溝を旋削する工程と、この旋削したワークを焼入れする工程とを含むボールねじのねじ溝加工方法において、前記旋削工程で、切刃のノーズ半径が前記ねじ溝の溝曲率半径よりも小さな汎用バイトを用い、この汎用バイトを前記ねじ溝の有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路を当該ねじ溝の断面形状の円弧方向に順次ずらせることにより、前記ねじ溝の全体が旋削されると共に、このねじ溝と同一の汎用バイトによって、当該ねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に旋削されている。
このように、切刃のノーズ半径をねじ溝の溝曲率半径よりも小さくしてねじ溝がポイント切削によって成形加工されると共に、このねじ溝と同一の汎用バイトによって、当該ねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に旋削されているので、ボールねじの精度・耐久性を確保することができると共に、1工程のポイント切削によってねじ溝と肩部の成形加工を完了させることができ、従来の熱処理後の研削加工あるいは旋削加工を廃止することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記肩部が、前記汎用バイトにおける切刃のノーズ半径の中心軌跡に沿って移動経路をずらすことにより、このノーズ半径の延長上に当該肩部の曲率中心が位置する状態で形成されていれば、ねじ溝と肩部との繋ぎ部を滑らかに形成することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記切刃のノーズ半径を前記ねじ溝の溝曲率半径に近付ければ、ねじ溝のポイント切削が開始されるまでの加工時間を短縮することができ、一層加工コストを低減することができる。
また、請求項5に記載の発明のように、前記焼入工程の後に、少なくとも前記ねじ溝と肩部にショットピーニングによる仕上げ加工が施されていれば、ねじ溝と肩部に付着したスケールや表層の粒界酸化層を除去することができ、ボールねじの耐久性を向上させることができる。
本発明に係るボールねじは、外周に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、このねじ軸に外挿され、内周にねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成された円筒状のナットと、前記両ねじ溝間に転動自在に収容された多数のボールと、前記ナットの胴部に装着され、内周に前記ねじ溝を連結するための円弧状の連結溝が形成された駒部材と備えたボールねじにおいて、前記ねじ溝のうち少なくとも前記ねじ軸におけるねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に形成され、この肩部が、前記ねじ溝から連続して切削加工によって形成されているので、ねじ溝と肩部との繋ぎ部を滑らかに形成することができ、駒部材の連結溝内をボールがスムーズに通過してボールねじの作動性を向上させると共に、加工時間が短く低コストなボールねじを提供することができる。
また、本発明に係るボールねじのねじ溝加工方法は、生材からなるワークにねじ溝を旋削する工程と、この旋削したワークを焼入れする工程とを含むボールねじのねじ溝加工方法において、前記旋削工程で、切刃のノーズ半径が前記ねじ溝の溝曲率半径よりも小さな汎用バイトを用い、この汎用バイトを前記ねじ溝の有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路を当該ねじ溝の断面形状の円弧方向に順次ずらせることにより、前記ねじ溝の全体が旋削されると共に、このねじ溝と同一の汎用バイトによって、当該ねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に旋削されているので、ボールねじの精度・耐久性を確保することができると共に、1工程のポイント切削によってねじ溝と肩部の成形加工を完了させることができ、従来の熱処理後の研削加工あるいは旋削加工を廃止することができる。
生材からなるワークにねじ溝を旋削する工程と、この旋削したワークを焼入れする工程とを含むボールねじのねじ溝加工方法において、前記旋削工程で、切刃のノーズ半径が前記ねじ溝の溝曲率半径よりも小さな汎用バイトを用い、この汎用バイトを前記ねじ溝の有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路を当該ねじ溝の断面形状の円弧方向に順次ずらせることにより、前記ねじ溝の全体が旋削されると共に、このねじ溝と同一の汎用バイトによって、当該ねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に旋削され、前記汎用バイトにおける切刃のノーズ半径の中心軌跡に沿って移動経路をずらすことにより、このノーズ半径の延長上に前記肩部の曲率中心が位置する状態で形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るボールねじの一実施形態を示す縦断面図、図2は、本発明に係るねじ軸のねじ溝加工状態を示す説明図、図3は、本発明に係るねじ軸のねじ溝加工工程を示すねじ溝の拡大断面図、図4は、ねじ軸のねじ溝を示す要部拡大図、図5は、図4のねじ溝肩部の切削加工を示す概念図、図6は、本発明に係るナットのねじ溝加工状態を示す説明図である。
このボールねじ1はS55C等の中炭素鋼やSCM415等の肌焼き鋼からなり、外周に螺旋状のねじ溝2aが形成されたねじ軸2と、SCM430等の肌焼き鋼からなり、このねじ軸2に外挿され、内周にねじ溝2aに対応する螺旋状のボールねじ溝3aが形成されたナット3と、両ねじ溝2a、3a間に転動自在に収容された多数のボール4と、円筒状のナット3の胴部に装着され、ねじ溝3aを連結する連結溝5aが形成された駒部材5とを備えている。そして、ねじ溝2a、3aによりボール転動路が構成され、駒部材6の連結溝5aによって多数のボール4が無限循環することができる。
ここで、ねじ溝2a、3aは、ボール4の半径よりも僅かに大きい曲率半径からなる2つの円弧を組み合わせたゴシックアーチ溝に形成されている。無論、ねじ溝2a、3aは、このゴシックアーチ形状以外にも、ボール4とサーキュラコンタクトする円弧状の形状であっても良い。
図2は、ねじ軸2におけるねじ溝2aの加工状態を示している。生材の棒状ワークW(2)が図示しない旋盤の主軸チャックで把持され、所定の方向に回転された状態で汎用バイト6によって旋削加工される。このバイト6は、径方向に進退自在に、かつ軸方向に移動自在に支持されたホルダー7に固定されている。この場合の旋削は、所謂ポイント切削で行われる。すなわち、バイト6の切刃6aのノーズ半径R2が、ねじ溝2aの溝曲率半径R1よりも小さな汎用バイト6を用い、このバイト6をねじ溝2aの有効長さ分だけ複数回移動させてねじ溝2aの成形が行われる。
次に、図3(a)〜(j)を用いてねじ溝2aの加工工程を説明する。
図3(a)は、旋削加工前の棒状の生材を示し、(b)〜(d)の順に、切刃6aがワークWの軸心方向に送られて、ねじ溝2aの概略形状がバイト6の切刃6aによって成形される。ここで、切刃6aのノーズ半径R2をねじ溝2aの溝曲率半径R1に近付けて寸法設定することにより、切刃6aを軸方向に移動させることなくねじ溝2aの概略形状が得られ、加工時間を短縮することができる。
そして、図3(e)に示すように、ねじ溝2aの旋削加工がある程度進んだ段階でポイント切削が開始される。(e)〜(j)に示すように、切刃6aをねじ溝2aの有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路をねじ溝2aの円弧方向に順次ずらせることによりねじ溝2aの全体形状が旋削される。本実施形態では、ねじ溝2aがゴシックアーチ形状であっても、バイト6の切刃6aのノーズ半径R2がねじ溝2aの溝曲率半径R1よりも小さく設定されているので、加工するねじ溝2aと対向するねじ溝2aに干渉することはない。
ここで、図4に示すように、ねじ溝2aの肩部8が所定の曲率半径rからなる円弧状に形成されている。そして、この肩部8は、ねじ溝2aのポイント切削と同一の汎用バイトによって形成されている。すなわち、ねじ溝2aのポイント切削と同様、図5に示すように、汎用バイトの複数回の移動において、切刃6aのノーズ半径R2の中心軌跡Lに沿って移動経路をずらすことにより、ノーズ半径R2の延長上に肩部8の曲率中心Oが位置する状態で形成されている。
このように、本実施例では、切刃6aのノーズ半径R2をねじ溝2aの溝曲率半径R1よりも小さくしてねじ溝2aがポイント切削によって成形加工されると共に、肩部8が、ねじ溝2aのポイント切削と同一の汎用バイトによって連続して形成されているので、1工程のポイント切削によってねじ溝2aと肩部8の成形加工を完了させることができると共に、ねじ溝2aと肩部8との繋ぎ部を滑らかに形成することができ、ボール4の循環がスムーズになり、作動性に優れ、加工コストを低減したボールねじ1を提供することができる。
さらに、本実施例では、ポイント切削によってねじ溝2aの成形加工を完了させた後、熱処理によってその表面に55〜62HRCの範囲の硬化層が形成されている。熱処理は、浸炭焼入れでも高周波誘導加熱による焼入れでも良いが、表層に粒界酸化層が抑制でき、また、局部加熱ができて硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波焼入れが好適である。
さらに、熱処理によりねじ溝2a等に付着したスケールや表層の粒界酸化層を除去するためにショットピーニングによる仕上げ加工(図示せず)が行われている。このショットピーニングは、スチールビーズの粒径を20〜100μm、噴射時間は約90秒、噴射圧は1〜3kg/cm、噴射ノズルとワークの表面までの距離は略140mmとした。
図6は、本発明に係るナットにおけるねじ溝の加工状態を示している。なお、前述した実施例と同一あるいは同一機能を有する部品や部位には同じ符号を付して重複した説明を避ける。
ここでは、前述したねじ軸2におけるねじ溝2aの加工と同様、生材の筒状ワークW(3)が図示しない旋盤の主軸チャックで把持され、所定の方向に回転された状態で汎用バイト6によって旋削加工される。このバイト6は、径方向に進退自在に、かつ軸方向に移動自在に支持されたホルダー7に固定されている。この場合の旋削もポイント切削で行われる。すなわち、バイト6の切刃6aのノーズ半径R2が、ねじ溝3aの溝曲率半径R1よりも小さな汎用バイト6を用い、バイト6をねじ溝3aの有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路をねじ溝3aの円弧方向に順次ずらせることによりねじ溝3aが旋削される。
本実施例においても、切刃6aのノーズ半径R2をねじ溝3aの溝曲率半径R1よりも小さくしてねじ溝3aがポイント切削によって成形加工されると共に、肩部9が、ねじ溝3aのポイント切削と同一の汎用バイトによって連続して形成されているので、1工程のポイント切削によってねじ溝3aと肩部9の成形加工を完了させることができると共に、ねじ溝3aと肩部9との繋ぎ部を滑らかに形成することができ、ボール4の循環が一層スムーズになる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係るボールねじは、自動車等のアクチュエータに用いられるボールねじに適用できる。
本発明に係るボールねじの一実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係るねじ軸のねじ溝加工状態を示す説明図である。 (a)〜(j)は、本発明に係るねじ軸のねじ溝加工工程を示すねじ溝の拡大断面図である。 同上、ねじ軸のねじ溝を示す要部拡大図である。 図4のねじ溝肩部の切削加工を示す概念図である。 本発明に係るナットのねじ溝加工状態を示す説明図である。 従来のねじ軸のねじ溝加工方法を示す工程説明図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・ボールねじ
2・・・・・・・・・・・ねじ軸
2a、3a・・・・・・・ねじ溝
3・・・・・・・・・・・ナット
4・・・・・・・・・・・ボール
5・・・・・・・・・・・駒部材
5a・・・・・・・・・・連結溝
6・・・・・・・・・・・汎用バイト
6a・・・・・・・・・・切刃
7・・・・・・・・・・・ホルダー
8、9・・・・・・・・・肩部
51・・・・・・・・・・ねじ軸
52・・・・・・・・・・ねじ溝
53・・・・・・・・・・主軸チャック
54・・・・・・・・・・汎用バイト
54a・・・・・・・・・切刃
55・・・・・・・・・・加熱炉
56・・・・・・・・・・砥石
L・・・・・・・・・・・切刃のノーズ半径の中心軌跡
O・・・・・・・・・・・肩部の曲率中心
P1〜Pn・・・・・・・バイトの移動経路
R1・・・・・・・・・・ねじ溝の溝曲率半径
R2・・・・・・・・・・切刃のノーズ半径
r・・・・・・・・・・・肩部の曲率半径
W・・・・・・・・・・・ワーク

Claims (5)

  1. 外周に螺旋状のねじ溝が形成されたねじ軸と、
    このねじ軸に外挿され、内周にねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝が形成された円筒状のナットと、
    前記両ねじ溝間に転動自在に収容された多数のボールと、
    前記ナットの胴部に装着され、内周に前記ねじ溝を連結するための円弧状の連結溝が形成された駒部材と備えたボールねじにおいて、
    前記ねじ溝のうち少なくとも前記ねじ軸におけるねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に形成され、この肩部が、前記ねじ溝から連続して切削加工によって形成されていることを特徴とするボールねじ。
  2. 生材からなるワークにねじ溝を旋削する工程と、
    この旋削したワークを焼入れする工程とを含むボールねじのねじ溝加工方法において、
    前記旋削工程で、切刃のノーズ半径が前記ねじ溝の溝曲率半径よりも小さな汎用バイトを用い、この汎用バイトを前記ねじ溝の有効長さ分だけ複数回移動させて、各回の移動経路を当該ねじ溝の断面形状の円弧方向に順次ずらせることにより、前記ねじ溝の全体が旋削されると共に、このねじ溝と同一の汎用バイトによって、当該ねじ溝の肩部が所定の曲率半径からなる円弧状に旋削されていることを特徴とするボールねじのねじ溝加工方法。
  3. 前記肩部が、前記汎用バイトにおける切刃のノーズ半径の中心軌跡に沿って移動経路をずらすことにより、このノーズ半径の延長上に当該肩部の曲率中心が位置する状態で形成されている請求項2に記載のボールねじのねじ溝加工方法。
  4. 前記切刃のノーズ半径が前記ねじ溝の溝曲率半径に近付けて設定されている請求項2または3に記載のボールねじのねじ溝加工方法。
  5. 前記焼入工程の後に、少なくとも前記ねじ溝と肩部にショットピーニングによる仕上げ加工が施されている請求項2乃至4いずれかに記載のボールねじのねじ溝加工方法。
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