JP2008240861A - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008240861A
JP2008240861A JP2007081217A JP2007081217A JP2008240861A JP 2008240861 A JP2008240861 A JP 2008240861A JP 2007081217 A JP2007081217 A JP 2007081217A JP 2007081217 A JP2007081217 A JP 2007081217A JP 2008240861 A JP2008240861 A JP 2008240861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
chamber
valve
rod
shock absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007081217A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Yoshimoto
勉 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
Priority to JP2007081217A priority Critical patent/JP2008240861A/ja
Publication of JP2008240861A publication Critical patent/JP2008240861A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

【課題】急制動によるノーズダイブ現象が発現される場合に対処できて、乗り心地の改善を可能にし、その汎用性の向上を期待するのに最適となる緩衝器を提供する。
【解決手段】シリンダ体1内に摺動可能に収装されてこのシリンダ体1内に画成するロッド側室R1とピストン側室R2との相互連通を可能にする圧側減衰バルブ3aと伸側減衰バルブ3bとを有するピストン体3の背後側にサブピストン4を配置してピストン体3との間に途中室R3を画成すると共に、サブピストン4が途中室R3側からの作動油のロッド側室R1への流入を許容する吸い込みバルブ4aとロッド側室R1からの作動油の途中室R3側への流出を許容する伸側サブバルブ4bとを有し、ロッド体2が伸側サブバルブ4bを迂回してロッド側室R1の途中室R3への連通を許容するバイパス路を有すると共に、このバイパス路中に流路面積の広狭を可能にする調整バルブ5を有してなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、緩衝器に関し、特に、自動二輪車の後輪側に架装されて後輪の振動を減衰する緩衝器の改良に関する。
自動二輪車の後輪側に架装されて後輪の振動を減衰する緩衝器としては、従来から種々の提案があるが、その中で、たとえば、特許文献1には、いわゆる一本ショックと称される緩衝器の提案が開示されている。
すなわち、この特許文献1に開示の緩衝器にあっては、緩衝器本体が自動二輪車の後輪側における左右方向の中央にあって上端側を車体側たるサドル側に連結させると共に下端側を車輪側たるスイングアーム側に連結させるとしている。
また、この緩衝器にあっては、緩衝器本体内のピストン体が伸側減衰バルブおよび圧側減衰バルブを有する一方で、緩衝器本体外に配置の、すなわち、緩衝器本体に一体に連設されたリザーバとの間に配置の伸側調整バルブと圧側調整バルブとを有してなるとしている。
そして、この緩衝器本体にあって、ピストン体に配置の各減衰バルブは、シリンダ体内でのピストン体の摺動時に所定の減衰力を発生するが、その一方で、このピストン体には、圧側減衰バルブで発生される減衰力を高低調整できる調整手段を有してなるとしている。
一方、この緩衝器にあって、緩衝器本体外に配置の伸側調整バルブは、その作動でピストン体に配置の伸側減衰バルブで発生される減衰力を高低調整し得るとし、同じく圧側調整バルブは、その作動で自ら所定の減衰力を発生すると共にその高低調整を可能にするとしている。
ちなみに、伸側調整バルブおよび圧側調整バルブの各作動については、図示されているところからすれば、ライダーなどがする外部からのマニュアル操作によるとされるであろう。
そして、ピストン体に配置の調整手段の作動については、文献上に開示されていないが、上記と同様にライダーなどがする外部からのマニュアル操作によるとされる他、多くの場合にアクチュエータを利用する自動操作によるとされるであろう。
それゆえ、上記した特許文献1に開示の緩衝器にあっては、緩衝器本体の伸縮時における伸側減衰力および圧側減衰力の高低調整が可能になり、したがって、この緩衝器を後輪側に架装する自動二輪車の走行中に後輪に入力される振動を減衰して自動二輪車における乗り心地を改善できることになる。
特開2002‐227906号公報(要約、明細書中の段落0014から同0016、同0018から同0021、同0029、同0038、図1参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の緩衝器にあっては、伸側および圧側の各減衰力を高低調整し得ることについて、格別の不具合がある訳ではないが、走行中の自動二輪車における姿勢変化に対応するについて、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、たとえば、走行中の自動二輪車において、急制動時に前輪側が沈み込むノーズダイブ現象が発現されることは、一般的に言って、避けられないのが常態であるが、このノーズダイブ現象の発現時に後輪側で車体側たるサドル側が上昇する、すなわち、ライダーにおいていわゆる尻上りになることは、乗車姿勢として好ましくない。
しかし、上記した緩衝器にあっては、圧側の減衰力についてはともかく、伸側の減衰力については、その構成上、ピストン速度が高速域にあるときに好ましい発生状態を具現化できないと指摘される可能性がある。
すなわち、上記した伸側減衰バルブと伸側調整バルブとは、これを回路で観察すると、並列配置の関係になり、それゆえ、伸側減衰バルブで設定されている以上の高い減衰力の発生は望めなくなり、したがって、ピストン速度が低速域から中速域にあるときの減衰力発生には向くが、ピストン速度が高速域になる場合には向かない傾向になる。
それゆえ、自動二輪車においてノーズダイブ現象が発現されるときに、後輪側の緩衝器における伸長が抑制される傾向になる場合には、上記したライダーにおけるいわゆる尻上りが抑制されるにも拘わらず、上記の緩衝器では、これが実現されない不具合がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、たとえば、急制動によるノーズダイブ現象が発現される場合に対処できて、自動二輪車における乗り心地の改善を可能にし、その汎用性の向上を期待するのに最適となる緩衝器を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による緩衝器の構成を、基本的には、シリンダ体内に摺動可能に収装されながらこのシリンダ体内に出没可能に挿通されるロッド体の先端部に保持されてこのシリンダ体内にロッド側室とピストン側室とを画成するピストン体を有すると共に、このピストン体がピストン側室からの作動油のロッド側室への流入を許容する圧側減衰バルブとロッド側室からの作動油のピストン側室への流出を許容する伸側減衰バルブとを有してなる緩衝器において、シリンダ体内に摺動可能に収装されながらロッド体の先端部に保持された状態にしてピストン体の背後側に配置されてピストン体との間に途中室を画成するサブピストンを有すると共に、このサブピストンが途中室側からの作動油のロッド側室への流入を許容する吸い込みバルブとロッド側室からの作動油の途中室側への流出を許容する伸側サブバルブとを有し、この伸側サブバルブを迂回してロッド側室の途中室への連通を許容するバイパス路を有すると共に、このバイパス路中に流路面積の広狭を可能にする調整バルブを有してなるとする。
それゆえ、この発明にあって、ピストン体およびサブピストンがシリンダ体内を上昇する緩衝器本体の伸長時にバイパス路が全開放されて流路面積が最大となって、このバイパス路を全量の作動油が通過することになる場合には、その分、サブピストンが有する伸側サブバルブの作動を期待できなくなり、したがって、ピストン体が有する伸側減衰バルブの作動するところで、所定の伸側減衰力が発生されることになる。
また、この発明にあって、緩衝器本体の伸長時にバイパス路における流路面積が零となる場合には、このバイパス路を作動油が通過しなくなるから、その分、サブピストンが有する伸側サブバルブの作動を期待できると共に、下流側にあるピストン体が有する伸側減衰バルブの作動も期待できることになり、したがって、両者が合成された言わば高い伸側減衰力の発生が可能とされることになる。
そして、この発明にあって、バイパス路における流路面積を大きくして作動油の通過量を多くするように調整操作するときには、減衰力が低くなり、また、バイパス路における流路面積を小さくして作動油の通過量を少なくするように調整操作するときには、それまでの言わば低い減衰力発生状況から高い減衰力の発生状況に変更されることになる。
そしてまた、伸長する緩衝器本体においてバイパス路における流路面積が狭い状況から広い状況に変更される場合には、それまで高い減衰力の発生状況だったものが低い減衰力の発生状況に変更されることになる。
その結果、この発明によれば、たとえば、この緩衝器が架装される自動二輪車において急制動によるノーズダイブ現象が発現されるときに、ライダーはバイパス路における作動油の通過量を任意に変更することで、後輪側での緩衝器本体における伸長を抑制し得ることになり、ライダーにおけるいわゆる尻上りを抑制することが可能になる。
また、この発明によれば、たとえば、この緩衝器が架装される自動二輪車においてジャンプ後に着地するときに緩衝器本体における最伸長状態を具現化でき、したがって、後輪の接地性を向上させることが可能になる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による緩衝器は、図1に示すように、緩衝器本体と、この緩衝器本体の外部に配置されるリザーバRと、このリザーバRと緩衝器本体との間に配置される圧側減衰部10とを有してなり、図示するところでは、自動二輪車の後輪側に架装されて後輪の振動を減衰するとしている。
このとき、リザーバRは、気液分離構造に形成された油室Rrおよびガス室Rgを有するアキュムレータからなり、油室Rrが緩衝器本体を形成するシリンダ体1のボトム部1aに形成された通路1bおよびこの通路1bに連通される外部通路11を介してシリンダ体1内に連通するとしている。
そして、圧側減衰部10は、上記の外部通路11中に配置されてなるとするもので、シリンダ体1内からの作動油のリザーバRに向けての流入を阻止するチェックバルブ12と、このチェックバルブ12に並列して作動油の通過時に所定の減衰力を発生させる圧側減衰バルブ13とを有してなるとしている。
なお、この圧側減衰部10において、圧側減衰バルブ13は、図示するところでは、発生減衰力を可変型にするとしているが、この圧側減衰バルブ13の構成については任意であって、自由な構成が選択されて良い。
以上のような前提の下に、まず、緩衝器本体は、図示するところでは、単筒型に形成されてなるとしており、基本的には、従前の緩衝器本体と同様に、シリンダ体1と、このシリンダ体1内に出没可能に挿通されるロッド体2と、シリンダ体1内に摺動可能に収装されながら上記のロッド体2の先端部に保持されるピストン体3とを有してなるとしている。
そして、この緩衝器本体にあっては、シリンダ体1内にピストン体3で画成されて図中でピストン3の上方となるロッド側室R1と、同じく図中でピストン3の下方となるピストン側室R2とを有すると共に、ピストン体3がピストン側室R2からの作動油のロッド側室R1への流入を許容する圧側減衰バルブ3aとロッド側室R1からの作動油のピストン側室R2への流出を許容する伸側減衰バルブ3bとを有してなるとしている。
それゆえ、この緩衝器本体にあっては、後述するサブピストン4およびこのサブピストン4が有する吸い込みバルブ4aおよび伸側サブバルブ4bの機能するところを考慮外とすると、以下のように作動することになる。
すなわち、緩衝器本体にあってピストン体3がシリンダ体1内を下降する収縮時には、ピストン3に配置の圧側減衰バルブ3aで所定の高さの圧側減衰力が発生されることになり、同じくピストン体3がシリンダ体1内を上昇する伸長時には、ピストン3に配置の伸側減衰バルブ3bで所定の高さの伸側減衰力が発生されることになる。
ちなみに、この緩衝器本体にあっては、シリンダ体1内のロッド側室R2が外部に配置の圧側減衰部10を介してリザーバRに連通されてなるとするから、シリンダ体1内をピストン体3が下降する収縮時には、シリンダ体1内のピストン側室R2で言わば余剰となるロッド侵入体積分に相当する量の作動油が圧側減衰部10を、すなわち、圧側減衰バルブ13を介してリザーバRに流入することになり、このとき、圧側減衰バルブ13による所定の圧側減衰力の発生も可能とされることになる。
そして、上記と逆に、シリンダ体1内をピストン体3が上昇する伸長時には、シリンダ体1内のピストン側室R2で言わば不足するロッド退出体積分に相当する量の作動油がリザーバRから補充されることになる。
以上のように形成された緩衝器本体にあって、この発明では、シリンダ体1内に摺動可能に収装されながら前記したピストン体3と同様にロッド体2の先端部に保持された状態にしてピストン体3の図中で上方となる背後側に配置されるサブピストン4を有すると共に、このサブピストン4の配置でシリンダ体1内にピストン体3との間で途中室R3を画成するとしている。
そして、サブピストン4は、途中室R3側からの作動油のロッド側室R1への流入を許容する吸い込みバルブ4aとロッド側室R1からの作動油の途中室R3側への流出を許容する伸側サブバルブ4bとを有してなるとしている。
また、この緩衝器本体にあっては、サブピストン4が有する伸側サブバルブ4bを迂回してロッド側室R1の途中室R3への連通を許容するバイパス路(符示せず)を有するとしている。
そして、このバイパス路は、図示するところでは、図2に示すように、ロッド体2の言わば軸部(符示せず)に形成された上段の横孔2aと、ロッド体2の言わば先端部(符示せず)に形成されて上段の横孔2aに連通する縦孔2bと、同じくロッド体2の先端部に形成されて縦孔2bに連通する下段の横孔2cと、サブピストン4の内側部(符示せず)に形成されて下段の横孔2cに連通するポート4cとからなるとしている。
このとき、縦孔2bの図中で下端となる開放端は、封止栓21の螺入で閉塞されてピストン側室R2への連通が遮断されるとしており、また、ポート4cは、途中室R3に開口するとしている。
そしてまた、この緩衝器にあっては、上記のバイパス路中にこのバイパス路における流路面積の広狭を可能にする調整バルブ5を有してなるとしており、この調整バルブ5は、図中で下端部となる先端部をニードル部(符示せず)にする弁体51を有すると共に、この弁体51がロッド体2の軸線方向に進退することでバイパス路における流路面積の広狭を可能にするとしている。
このとき、弁体51は、前記したバイパス路を形成する縦孔2bに延長するように形成されたガイド孔2d内に上下動可能に収装されていて、図中で上端となる後端に図中で下端となる先端が当接されたコントロールロッド52の上下動たる進退に同期して進退するとしている。
そして、この調整バルブ5にあって、弁体51の先端部たるニードル部は、上記した縦孔2b内に圧入されて定着されている筒状ストッパ22の孔(符示せず)内に尖端を臨在させるとしており、この尖端の孔内への臨在で形成される環状の隙間がその広狭を変更可能にする流路面積とされるとしている。
なお、上記のコントロールロッド52の上下動の具現化については、自由な構成を選択でき、たとえば、自動二輪車のライダーなどがする外部からのマニュアル操作によるとされても良いが、後述する事情からすれば、好ましくは、図示しないが、ソレノイドなどのアクチュエータを利用してバイパス路をいわゆる瞬時に開閉できるとするのが良い。
それゆえ、以上のように形成されたこの発明の緩衝器にあっては、ピストン体3およびサブピストン4がシリンダ体1内を昇降する緩衝器本体における伸縮時に以下のように作動することになる。
すなわち、まず、緩衝器本体において、ピストン体3およびサブピストン4がシリンダ体1内を下降する収縮時には、ピストン側室R2の作動油がピストン体3に配設の圧側減衰バルブ3aを介して途中室R3に流入し、引き続きサブピストン4に配設の吸い込みバルブ4aを介してロッド側室R1に流入することになり、圧側減衰バルブ3aを作動油が通過することで、所定の高さの圧側減衰力が発生することになる。
そして、この緩衝器本体の収縮時には、ピストン側室R2で余剰となるロッド侵入体積分に相当する量の作動油が圧側減衰部10を介してリザーバRに流入することになり、圧側減衰バルブ13による所定の圧側減衰力の発生も可能とされることになる。
つぎに、緩衝器本体において、ピストン体3およびサブピストン4がシリンダ体1内を上昇する伸長時には、基本的には、ロッド側室R1の作動油がサブピストン4に配設の伸側サブバルブ4bおよびピストン体3に配設の伸側減衰バルブ3bを介してピストン側室R2に流出すると言い得るが、この発明にあっては、サブピストン4に配設の伸側サブバルブ4bを迂回可能にするバイパス路を有してなるとするから、このバイパス路の状況によって、異なった減衰力が発生されることになる。
すなわち、まず、バイパス路が完全に閉塞されている場合には、上記した伸側減衰バルブ3bおよび伸側サブバルブ4bで発生される減衰力そのままになり、言わば高い減衰力の発生状態を演出し得ることになる。
そして、バイパス路が開放される場合であって、このバイパス路における流路面積が大きくなるに従い伸側サブバルブ4bで発生される減衰力がキャンセルされる傾向になり、この緩衝器における伸側の減衰力として看るとき、言わば低い減衰力の発生状態を演出し得ることになる。
ちなみに、緩衝器本体の伸長時にピストン側室R2で言わば不足することになるロッド退出体積分に相当する量の作動油は、リザーバRから補充されることになる。
以上からすると、この緩衝器によれば、伸側減衰バルブ3bと伸側サブバルブ4bとは、これを回路で観察すると、直列配置の関係になり、それゆえ、伸側サブバルブ4bの作動によって伸側減衰バルブ3bで設定されている以上の高い減衰力の発生を期待できることになり、したがって、ピストン速度が低速域から中速域にある場合ももちろんであるが、中速域以上の高速域になる場合に向くことになる。
そして、このことからして、この緩衝器が自動二輪車の後輪側に架装されるとき、自動二輪車において急制動によるノーズダイブ現象が発現される場合に、後輪側での緩衝器本体における伸長を抑制し得ることになり、ライダーにおけるいわゆる尻上りを抑制することが可能になる。
また、この緩衝器によれば、自動二輪車においてジャンプ後に着地するときに緩衝器本体における最伸長状態を具現化でき、したがって、後輪の接地性を向上させることが可能になる。
前記したところからすると、この発明にあっては、シリンダ体1内に収装されているピストン体3に隣接するようにサブピストン4を有するとしたので、このサブピストン4を設けることで招来される種々の効果を得るについて、シリンダ体1の外にその構成を設ける場合に比較して、この緩衝器における自動二輪車の後輪側への架装性を低下させない点で有利になると言い得る。
また、前記したところからすると、この発明にあって、サブピストン4をシリンダ体1内に収装するについて、ピストン体3の図中で上方側となる背後側に隣接させる状態に配置するとしているので、これが逆とされる場合に比較して、調整バルブ5における安定性を得易くなる利点がある。
すなわち、図示しないが、サブピストン4がピストン体3の図中で下方側となるピストン側室R2側に隣接されるとする場合には、調整バルブ5の配置位置が図示する場合よりも下方寄りとなり、安定性に欠け易くなるばかりか、バイパス路を設ける回路構成が複雑になり、実施可能性が低下され易くなる不利がある。
その点からすれば、この発明にあっては、シリンダ体1内におけるいわゆるピストン部分の構成をいたずらに複雑にせず、また、シリンダ体1内におけるピストン部分の摺動ストロークをいたずらに減殺させない点で有利になる。
この発明の一実施形態による油圧緩衝器を一部原理図にしまた一部正面図にして示す縦断面図である。 図1のピストン体部分を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 シリンダ体
1a ボトム部
1b 通路
2 ロッド体
3 ピストン体
3a 圧側減衰バルブ
3b 伸側減衰バルブ
4 サブピストン
4a 吸い込みバルブ
4b 伸側サブバルブ
5 調整バルブ
10 圧側減衰部
11 外部通路
R リザーバ
R1 ロッド側室
R2 ピストン側室
R3 途中室

Claims (3)

  1. シリンダ体内に摺動可能に収装されながらこのシリンダ体内に出没可能に挿通されるロッド体の先端部に保持されてこのシリンダ体内にロッド側室とピストン側室とを画成するピストン体を有すると共に、このピストン体がピストン側室からの作動油のロッド側室への流入を許容する圧側減衰バルブとロッド側室からの作動油のピストン側室への流出を許容する伸側減衰バルブとを有してなる緩衝器において、シリンダ体内に摺動可能に収装されながらロッド体の先端部に保持された状態にしてピストン体の背後側に配置されてピストン体との間に途中室を画成するサブピストンを有すると共に、このサブピストンが途中室側からの作動油のロッド側室への流入を許容する吸い込みバルブとロッド側室からの作動油の途中室側への流出を許容する伸側サブバルブとを有し、この伸側サブバルブを迂回してロッド側室の途中室への連通を許容するバイパス路を有すると共に、このバイパス路中に流路面積の広狭を可能にする調整バルブを有してなることを特徴とする緩衝器。
  2. 調整バルブがニードル体からなる弁体を有すると共に、この弁体がロッド体の軸線方向に進退することでバイパス路における流路面積の広狭を可能にしてなる請求項1に記載の緩衝器。
  3. シリンダ体内のピストン側室がシリンダ体のボトム部に形成の通路およびこの通路に連通される外部通路を介してリザーバに連通すると共に、この外部通路に圧側減衰力の発生およびその高低調整を可能にする圧側減衰部を有してなる請求項1に記載の緩衝器。
JP2007081217A 2007-03-27 2007-03-27 緩衝器 Pending JP2008240861A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081217A JP2008240861A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007081217A JP2008240861A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008240861A true JP2008240861A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39912465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007081217A Pending JP2008240861A (ja) 2007-03-27 2007-03-27 緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008240861A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087854A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kyb Co Ltd 調整バルブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087854A (ja) * 2011-10-18 2013-05-13 Kyb Co Ltd 調整バルブ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6654955B2 (ja) 緩衝器
JP6454536B2 (ja) 緩衝器
JP4918022B2 (ja) 油圧緩衝器の減衰力調整構造
EP3346158A1 (en) Shock-absorbing device
JP6239420B2 (ja) 油圧緩衝器
JP6305102B2 (ja) 流体圧緩衝器
JP5281328B2 (ja) フロントフォーク
JP2009019715A (ja) 油圧緩衝器
JP5008634B2 (ja) フロントフォーク
JP2008240861A (ja) 緩衝器
JP2010156458A (ja) 緩衝装置、それを備えたフロントフォーク、およびそれを備えた自動二輪車
JP5368858B2 (ja) ダンパ
JP4869718B2 (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生装置
JP5106347B2 (ja) 液圧緩衝器
JP2010101337A (ja) 油圧緩衝器
JP5426853B2 (ja) 液圧緩衝器
JP4726074B2 (ja) 減衰力調整バルブ構造
JP5457868B2 (ja) 車両用緩衝器
JP2008298135A (ja) 油圧緩衝器
JP5406567B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4987674B2 (ja) フロントフォーク
JP5822355B2 (ja) 緩衝装置
JP2008298137A (ja) 油圧緩衝器
JP6444799B2 (ja) 減衰力発生装置
JP2002174287A (ja) 油圧緩衝器