JP4726074B2 - 減衰力調整バルブ構造 - Google Patents

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Description

この発明は、減衰力調整バルブ構造に関し、特に、油圧緩衝器にあって主たる減衰力を発生するメインバルブを迂回するバイパス路に配設されて油圧緩衝器の伸縮作動時における発生減衰力を高低調整し得るとする減衰力調整バルブ構造の改良に関する。
たとえば、車両に装備されて路面振動を吸収するなどで車両における乗り心地を改善する油圧緩衝器にあっては、その伸縮作動時にシリンダ内のピストン部やベースバルブ部などの減衰力発生部に配設のメインバルブで主たる減衰力を発生するとしている。
一方、このような油圧緩衝器にあって、主たる減衰力を発生するメインバルブを迂回するバイパス路に調整バルブを有していて、この調整バルブの作動でバイパス路における作動油の流量の多少を調整し、油圧緩衝器の伸縮作動時におけるメインバルブによる発生減衰力を高低調整し得るとする減衰力調整バルブ構造の提案が従来から種々ある。
その中で、たとえば、特許文献1には、油圧緩衝器にあって、シリンダ内に収装のピストン部におけるメインバルブを迂回するバイパス路にニードル弁体からなる調整バルブを有していて、この調整バルブたるニードル弁体がプッシュロッドからの入力によって前進すると共にプッシュロッドを押し戻す附勢バネのバネ力によって後退するとする提案が開示されている。
それゆえ、この特許文献1に開示の提案によれば、バイパス路における調整バルブたるニードル弁体の進退でバイパス路における作動油の流量の多少が調整されることになり、したがって、メインバルブを通過する作動油の流量の多少が調整され、油圧緩衝器が発生する減衰力の高低調整を可能にすることになる。
特開2003‐314607公報(明細書中の段落0001〜同0004,図4)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、原理的に見て格別の不具合がある訳ではないが、その作動に些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、特許文献1に開示の減衰力調整バルブ構造にあって、調整バルブたるニードル弁体は、ハウジング内に収装された状態で背面にプッシュロッドを当接させると共に附勢バネを当接させる大径のスプール状に形成の後端部を有するが、この後端部に一体に連設されて附勢バネの軸芯部を挿通する小径のロッド状に形成の先端部を有していて、この先端部に連設のニードル状に形成の尖端部がバイパス路に臨在される、すなわち、バイパス路を形成する流路中に臨在されるとしている。
それゆえ、このニードル弁体にあっては、その進退時に尖端部がバイパス路を形成する流路に対していわゆる出没されることになり、そこを通過する作動油の流量を多少を調整し得ることになる。
このとき、尖端部を連設させる先端部は、言わば大径に形成される後端部に比較して小径に形成されながら後端部の軸芯部にいわゆる片持ち状態に連設されてなるとしており、後端部がハウジング内で安定して摺動するとしても、先端部は言わば何処にも動きが規制されておらず、それゆえ、この先端部に連設される尖端部は、作動油の通過に伴って流路中で揺動することがあり、したがって、このニードル弁体からなる調整バルブにおける作動油の流量調整が安定されなくなる危惧がある。
この発明は、上記した事情を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、油圧緩衝器にあって、メインバルブを迂回するバイパス路に配設されてバイパス路における作動油の流量の多少を調整するニードル弁体からなる調整バルブの作動を安定させて、メインバルブで発生される減衰力の安定した高低調整を可能にし得るようにして、その油圧緩衝器の汎用性の向上を期待するのに最適となる減衰力調整バルブ構造を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明の手段は、油圧緩衝器における減衰力発生部に配設したメインバルブを迂回するバイパス路に配設されて進退時にバイパス路を通過する作動油の油量の多少を調整する調整バルブを有し、当該調整バルブが一側にプッシュロッドを当接させると共に他側に上記プッシュロッドと対向する附勢バネを当接させる円板部と、この円板部に連設されて上記附勢バネの軸芯部を挿通するロッド部と、このロッド部に連設されて上記バイパス路を形成する流路に臨在されるニードル状の弁体とを備え、上記調整バルブを上記ハウジング内にあって上記プッシュロッドの移動方向に摺動自在に収装させている減衰力調整バルブ構造において、上記円板部と同径に形成され且つ当該円板部との間で上記附勢バネを挟持するガイド部材と、このガイド部材に保持されたシール体とを上記ハウジング内に収装させ、上記ガイド部材と上記シール体との各軸芯部に上記ロッド体を貫通させてなることを特徴とするものである。
それゆえ、この発明にあっては、調整バルブにおける大径の円板部からなる後端部がハウジング内に摺動可能に収装されるから、この円板部のいわゆる揺動が阻止される。
このとき、後端部が円板状に形成されるから、これが外径を同じくするスプール状に形成される場合に比較して、ハウジングに対する摺動抵抗を小さくすることが可能になり、この調整バルブにおける作動性を向上し得ることになる。
一方、調整バルブにおける小径のロッド部からなる先端部は、円板部に連設されながら外径を円板部と同径にしてハウジング内に収装されるガイド部材の軸芯部を貫通するから、このロッド部における揺動が阻止されることになる。
その結果、このロッド部に連設される弁体における揺動が阻止され、したがって、この弁体が安定した状態でバイパス路に対して出没し得ることになり、バイパス路を通過する作動油における油量の多少の調整が安定されることになる
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による減衰力調整バルブ構造は、詳しくは図示しないが、たとえば、車両に装備されて路面振動を吸収するなどで車両における乗り心地を改善する複筒型の油圧緩衝器に具現化されるとしている。
そして、油圧緩衝器は、図1に示すように、シリンダ1内に摺動可能に収装されるピストン部2を有していて、このピストン部2がシリンダ1内を摺動するときに、すなわち、この油圧緩衝器の伸縮作動時にこのピストン部2が主たる伸側の減衰力を発生する減衰力発生部になるとしている。
即ち、図1に本発明の一つの実施の形態が示されている。
この油圧緩衝器は、シリンダ1内にピストン体21を介してピストンロッド3が出没自在に挿入され、上記ピストン体21は上記シリンダ1内にロッド側室R1とピストン側室R2とを画成し、上記ピストン体21には上記ロッド側室R1とピストン側室R2と連通する伸側ポート21aと圧側ポート21bとが形成され、上記伸側ポート21aと圧側ポート21の出口端にバルブ4、5をそれぞれ開閉自在に設け、上記ピストンロッド3内に上記バルブ4、5を迂回するバイパス路を形成し、このバイパス路内の作動油の油量を調整するに調整バルブ10を上記ピストンロッド3内に摺動自在に挿入したものである。
そして、この調整バルブ10が一側にプッシュロッド11を当接し他側に上記プッシュロッド11と対向する附勢バネ12を当接する大径の円板部10aたる後端部10aと、この円板部10aに連設したロッド部10bたる先端部10bと、このロッド部10bに連設したニードル状の弁体10cたる尖端部10cとで構成されている。
本発明では、上記円板部10aと同径に形成され且つ当該円板部10aとの間で上記附勢バネ12を挟持するガイド部材14と、このガイド部材14に保持されたシール体14bとを上記ピストンロッド3内に収装させ、上記ガイド部材14と上記シール体14bとの各軸芯部に上記ロッド体10bを貫通させている。
ちなみに、この油圧緩衝器にあっては、図示しないが、シリンダ1の下端内部にベースバルブ部を有していて、このベースバルブ部で圧側の減衰力が発生されるとしている。
ところで、ピストン部2は、図示するところでは、シリンダ1内に出没可能に挿通されるピストンロッド3の図1中で下端部となる先端部に連設される先端部部材31に保持されてなるとしている。
そして、このピストン部2は、シリンダ1内にロッド側油室R1とピストン側油室R2を画成するピストン体21を有していて、このピストン体21は、ロッド側油室R1とピストン側油室R2の連通を許容する伸側ポート21aおよび圧側ポート21bを有しており、伸側ポート21aの下流側端にメインバルブたる伸側減衰バルブ4が配設され、圧側ポート21bの下流側端に吸い込みバルブ5が配設されるとしている。
なお、この油圧緩衝器にあっては、図示しないが、シリンダ1の外側に外筒を有していて、この外筒とシリンダ1との間をリザーバ室に設定して、このリザーバ室がシリンダ1内のピストン側油室R2に前記したベースバルブ部を介して連通するとしている。
それゆえ、図示する油圧緩衝器にあっては、シリンダ1内でピストン部2が上昇することになる伸長作動時には、ロッド側油室R1の作動油がメインバルブたる伸側減衰バルブ4を介してピストン側油室R2に流出することになり、このとき、伸側減衰バルブ4の作動で所定の大きさの伸側減衰力が発生されることになる。
そして、図示する油圧緩衝器にあって、シリンダ1内でピストン部2が下降する収縮作動時には、ピストン側油室R2の作動油が吸い込みバルブ5を介してロッド側油室R1に流入することになり、ロッド側油室R1におけるバキューム現象の発現が阻止されることになる。
なお、油圧緩衝器の伸長作動時にピストン側油室R2で不足することになる退出ロッド体積分に相当する量の作動油は、前記したベースバルブ部を介してリザーバ室から補充される。
また、油圧緩衝器の収縮作動時にピストン側油室R2で余剰となる侵入ロッド体積分に相当する量の作動油は、同じくベースバルブ部を介してリザーバ室に流出される。
以上のように形成された油圧緩衝器にあって、図示するところでは、減衰力発生部たるピストン部2に配設のメインバルブたる伸側減衰バルブ4を迂回するバイパス路が形成されてなると共に、このバイパス路には、その進退時にバイパス路を通過する作動油の油量の多少を調整する調整バルブ10が配設されてなるとしている。
すなわち、まず、バイパス路は、前記したピストンロッド3の先端部に連設される先端部部材31に開穿されてなるとするもので、シリンダ1内のロッド側油室R1とピストン側油室R2の直接の連通を許容するとしている。
このように、バイパス路を開穿する先端部部材31がピストンロッド3の先端部に連設されるとすることで、ピストンロッド3の先端部をハウジングにする調整バルブ10とこれに関連する部品の配置作業が容易になり、この油圧緩衝器におけるいわゆる組立作業の迅速化を図れる利点がある。
そして、図示するところでは、この先端部部材31にピストン体21を始めとして伸側減衰バルブ4や吸い込みバルブ5およびこれに関連する種々の部品が介装されるとしていわゆる針山の機能を果すとしており、このことからも、先端部部材31をピストンロッド3の先端部に連設することで、この油圧緩衝器における組立作業の迅速化を図れることになる。
このように形成された先端部部材31に開穿されるバイパス路は、この先端部部材31を径方向に貫通してシリンダ1内のロッド側油室R1に連通する横孔31aと、この横孔31aに連通しながら下端側部の軸芯部を貫通してシリンダ1内のピストン側油室R2に連通する縦孔31bとからなるとしており、この縦孔31b内に調整バルブ10における後述する尖端部10cが臨在されるとしている。
つぎに、調整バルブ10は、図1中で上面となる背面にプッシュロッド11を当接させながら図1中で下面となる正面に附勢バネ12を当接させる大径の後端部10aを有すると共に、この後端部10aに一体に連設されて附勢バネ12の軸芯部を挿通する小径のロッド状に形成の先端部10bを有してなり、かつ、この先端部10bに一体に連設されてバイパス路に臨在されるニードル状に形成の尖端部10cを有してなるとしている。
そして、この調整バルブ10を内装させるハウジングの図中で下端となる開口は、他部たる先端部部材31の前記した横孔31aを開穿させるいわゆる肉厚部で閉塞される状態におかれて、この調整バルブ10および後述するガイド部材14が所定位置から抜け出ないように配慮されている。
一方、この調整バルブ10にあって、後端部10aは、ハウジング内にあって大径の円板状に、すなわち、後述する先端部10bが小径のロッド状に形成されることに比較して大径となる円板状に形成されながらプッシュロッド11の移動方向に摺動可能に収装されてなるとしている。
それゆえ、この調整バルブ10における後端部10aにあっては、これがハウジング内に摺動可能に収装されるとき、このハウジング内にあって、いわゆる揺動が阻止されることになる。
そして、この後端部10aが、図示するように、円板状に形成されることで、後述するようにガイド部材14がハウジング内に収装されるとしても附勢バネ12における絶対長さをいたずらに減殺しないようにすることが可能になる点でも有利となる。
つぎに、調整バルブ10にあって、先端部10bは、前記したように、比較すれば、後端部10aより小径となるロッド状に形成されていて、言わば後述する尖端部10cを後端部10aに直接連設させることによる不具合の招来を回避すると共に、この先端部10b周りでのいわゆる作動油の漏れを効果的に阻止し得るようにしている。
すなわち、この調整バルブ10にあって、実際にバイパス路における作動油の流量の多少を調整するのは尖端部10cであって、その意味では、この尖端部10cが後端部10aに直接連設されてなるとしても問題ないことになる。
しかしながら、この種の尖端部10cが機能するところを勘案すると、尖端部10cをいわゆる揺れ難くするのが当然であって、そのためには、後端部10aと尖端部10cとの間にいわゆる中間部を設けて、後端部10aとシール体14bの二点で支持するのが良いことになる。
一方、この発明にあっては、バイパス路中に尖端部10cが臨在されるとするから、この尖端部10cを連設させる先端部10b周りで作動油が漏れることを阻止するのは当然となり、したがって、後述するガイド部材14にシール体14bを設けるとしていることからも、このシール体14bにおけるシール機能の正常な機能の発揮を可能にするように先端部10bがロッド状に形成されるのが肝要になる。
そして、この調整バルブ10にあって、先端部10bは、外径を後端部10aと同径にしながらハウジング内に収装されて後端部10aとの間で附勢バネ12を挟持するガイド部材14の軸芯部を貫通するとしている。
このように、先端部10bがガイド部材14に装着したシール14bで保持されることで、この先端部10bがハウジング内で揺動し得なくなり、その分、この先端部10bに連設される尖端部10cがバイパス路を形成する流路に対して安定した状態で出没し得ることになり、バイパス路を通過する作動油における油量の多少の調整が安定されることになる。
ところで、この図1に示す実施形態のガイド部材14は、外径を後端部10aと同径にする円筒状に形成されてハウジング内に収装される本体部14aを有してなると共に、この本体部14aの内周側にシール体14bを配設させてなるとしている。
それに対して、図2に示す実施形態のガイド部材14は、本体部14aおよびシール体14bを有してなることは、図1に示すところと同様であるが、本体部14aにおける下端側部、すなわち、調整バルブ10における尖端部10c側の端部の外周にフランジ部14cを有し、このフランジ部14cがハウジングの端面とこのハウジングの端面が対向する他部、すなわち、先端部部材31との間に挟持されてなるとしている。
それゆえ、この図2に示す実施形態による場合には、本体部14aがいわゆる固定状態に維持されるから、バイパス路側からに油圧作用があってもこのガイド部材14が移動することがなく、したがって、附勢バネ12のバネ力を低く設定することが可能になり、その結果、プッシュロッド11を介しての外力を小さくすることが可能になる。
一方、図3に示す実施形態のガイド部材14は、ハウジング内に収装されながら附勢バネ12を当接させるリング体14dと、同じくハウジング内に収装されながらリング体14dに直列に当接されるシール体14bと、同じくハウジング内に収装されながらシール体14bに直列に当接されるサブリング体14eとを有してなるとしている。
それゆえ、この図3に示す実施形態による場合には、調整バルブ10にガイド部材14を組み付ける作業、特に、シール体14bを所定位置に配設する作業が容易になる利点がある。
そして、図4に示す実施形態のガイド部材14は、基本的には、前記した図2に示す実施形態と同様に形成されてなるとするもので、それゆえ、本体部14aおよびシール体14bさらにはフランジ部14cを有するのはもちろんだが、シール体14bが他部たる尖端部部材31側に露呈するとしているので、このシール体14bおよびフランジ部14cに当接されるように環座14fが当接されるとしている。
それゆえ、この図4に示す実施形態にあっては、環座14fがフランジ部14cと共にハウジングの端面とこのハウジングの端面が対向する他部たる先端部部材31との間に挟持されることで、シール体14bの所定位置からの抜け出しを阻止し得ると共に、ガイド部材14のいわゆる移動が阻止され、さらには、図2に示す実施形態の場合に比較して、図3に示す実施形態の場合と同様に、調整バルブ10にガイド部材14を組み付ける作業、特に、シール体14bを所定位置に配設する作業が容易になる。
前記したところは、この発明による減衰力調整バルブ構造が油圧緩衝器におけるシリンダ1内に収装のピストン部2に具現化されてなるとしたが、この減衰力調整バルブ構造の機能からすれば、これがシリンダ1内のベースバルブ部に具現化されてなるとしても良く、さらには、減衰力発生部がシリンダ1外のバルブハウジング内などに設けられる場合にもこの発明による減衰力調整バルブ構造が具現化されるとしても良い。
また、前記したところでは、油圧緩衝器は、車両に装備されて路面振動を吸収するなどで車両における乗り心地を改善するものであるとして、すなわち、車両が四輪車両であるか二輪車であるかを特定していないが、この発明が意図するところからすれば、油圧緩衝器が二輪車の前輪側に架装されるフロントフォークとされるとしても良いことはもちろんである。
そして、油圧緩衝器がフロントフォークとされるときには、シリンダ1は、図示しないが、車輪側チューブの軸芯部に立設され、ピストンロッド3は、車体側チューブの軸芯部に垂設されることになり、シリンダ1内のピストン側油室R2は、同じく図示しないが、シリンダ1と車体側チューブとの間に画成されるリザーバ室に連通されることになり、このとき、シリンダ1の下端内部にベースバルブ部を有していて、このベースバルブ部で圧側減衰力の発生を可能にするとしても良いことはもちろんである。
この発明による減衰力調整バルブ構造をフロントフォークにおけるピストン部に具現化した部分縦断面図である。 この発明による減衰力調整バルブ構造を構成する調整バルブにおける他の実施形態を示す拡大部分縦断面図である。 同じく他の実施形態を図3と同様に示す図である。 従来の減衰力調整バルブ構造を図1と同様に示す図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 減衰力発生部たるピストン部
3 ピストンロッド
4 メインバルブたる伸側減衰バルブ
10 調整バルブ
10a 基端部
10b 先端部
10c 尖端部
11 プッシュロッド
12 附勢バネ
14 ガイド部材
14a 本体部
14b シール体
14c フランジ部
14d リング体
14e サブリング体
14f 環座
21a 伸側ポート
21b 圧側ポート
R1 ロッド側油室
R2 ピストン側油室

Claims (8)

  1. 油圧緩衝器における減衰力発生部に配設したメインバルブを迂回するバイパス路に配設されて進退時にバイパス路を通過する作動油の油量の多少を調整する調整バルブを有し、当該調整バルブが一側にプッシュロッドを当接させると共に他側に上記プッシュロッドと対向する附勢バネを当接させる円板部と、この円板部に連設されて上記附勢バネの軸芯部を挿通するロッド部と、このロッド部に連設されて上記バイパス路を形成する流路に臨在されるニードル状の弁体とを備え、上記調整バルブをハウジング内にあって上記プッシュロッドの移動方向に摺動自在に収装させている減衰力調整バルブ構造において、上記円板部と同径に形成され且つ当該円板部との間で上記附勢バネを挟持するガイド部材と、このガイド部材に保持されたシール体とを上記ハウジング内に収装させ、上記ガイド部材と上記シール体との各軸芯部に上記ロッド体を貫通させてなることを特徴とする減衰力調整バルブ構造。
  2. 減衰力発生部がシリンダ内に摺動可能に収装されてシリンダ内にロッド側油室とピストン側油室を画成すると共に伸側ポートおよび圧側ポートを介してロッド側油室とピストン側油室との連通を許容するピストン部とされると共に、メインバルブが上記の伸側ポートの下流側端に配設される伸側減衰バルブとされてなる請求項1に記載の減衰力調整バルブ構造。
  3. バイパス路がシリンダ内に摺動可能に収装されてシリンダ内にロッド側油室とピストン側油室を画成するピストン部を連設させるピストンロッドにおける先端部を形成する先端部部材に形成されて上記のロッド側油室とピストン側油室の連通を許容してなる請求項2に記載の減衰力調整バルブ構造。
  4. ガイド部材が円筒状に形成されてハウジング内に収装される本体部の内周側にシール体を配設させてなる請求項1に記載の減衰力調整バルブ構造。
  5. ガイド部材がハウジング内に収装されながら附勢バネを当接させるリング体と、同じくハウジング内に収装されながらリング体に直列に当接されるシール体と、同じくハウジング内に収装されながらシール体に直列に当接されるサブリング体とを有してなる請求項1に記載の減衰力調整バルブ構造。
  6. ガイド部材が円筒状に形成されてハウジング内に収装される本体部の内周側にシール体を配設させると共に、本体部における尖端部側の端部の外周にフランジ部を有し、このフランジ部がハウジングの端面とこのハウジングの端面が対向する他部との間に挟持されてなる請求項1に記載の減衰力調整バルブ構造。
  7. フランジ部とハウジングの端面が対向する他部との間に環座が挟持されてなり、この環座の内周側にシール体が当接されてなる請求項6に記載の減衰力調整バルブ構造。
  8. シリンダ内にピストン体を介してピストンロッドが出没自在に挿入され、上記ピストン体は上記シリンダ内にロッド側室とピストン側室とを画成し、上記ピストン体には上記ロッド側室とピストン側室と連通する伸側ポートと圧側ポートとが形成され、上記伸側ポートと圧側ポートの出口端にバルブをそれぞれ開閉自在に設け、上記ピストンロッド内に上記バルブを迂回するバイパス路を形成し、このバイパス路内の作動油の油量を調整するに調整バルブを上記ピストンロッド内に摺動自在に挿入し、当該調整バルブが一側にプッシュロッドを当接し他側に上記プッシュロッドと対向する附勢バネを当接する大径の円板部と、この円板部に連設したロッド部と、このロッド部に連設したニードル状の弁体とで構成されている減衰力調整バルブ構造において、上記円板部と同径に形成され且つ当該円板部との間で上記附勢バネを挟持するガイド部材と、このガイド部材に保持されたシール体とを上記ピストンロッド内に収装させ、上記ガイド部材と上記シール体との各軸芯部に上記ロッド体を貫通させてなることを特徴とする減衰力調整バルブ構造。
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