JP2008240571A - ターボ分子ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジアル磁気軸受およびモータが収容された空間内に供給されるパージガスの流量を低減させるとともに、パージガスの消費量を低減させること。
【解決手段】ロータシャフト10と軸受ハウジング5aとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプ1であって、前記軸受ハウジング5aの頂部上面5cに、前記ロータシャフト10と前記軸受ハウジング5aとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材21が設けられており、前記軸受ハウジング5aの頂部外周面5dに、動翼11と前記軸受ハウジング5aとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材22が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ分子ポンプ、例えば、半導体製造プロセスで使用されるターボ分子ポンプに関するものである。
半導体製造プロセスで使用されるターボ分子ポンプとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2004−150340号公報
さて、このような半導体製造プロセスで使用されるターボ分子ポンプでは、動翼と静翼との間を通過したプロセスガスが、ラジアル磁気軸受およびモータが収容された空間内へ流入するのを防止(阻止)するため、当該空間(ラジアル磁気軸受およびモータが収容された空間)内に多量のパージガス(例えば、Nガス)を供給している。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ラジアル磁気軸受およびモータが収容された空間内に供給されるパージガスの流量を低減させることができて、パージガスの消費量を低減させることができるターボ分子ポンプを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係るターボ分子ポンプは、ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、前記軸受ハウジングの頂部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられている。
本発明に係るターボ分子ポンプによれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って外(例えば、軸受ハウジングと動翼との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるモータの損傷を防止することができる。
さらに、第2のシール部材の長さ(すなわち、ロータシャフトの軸線方向に沿った縦方向(上下方向)の長さ)を十分にとることができるので、動翼と静翼との間を通過したプロセスガスが、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができて、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明に係るターボ分子ポンプは、ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、前記軸受ハウジングの基端部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられている。
本発明に係るターボ分子ポンプによれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って外(例えば、軸受ハウジングと動翼との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるモータの損傷を防止することができる。
さらに、第2のシール部材の長さ(すなわち、ロータシャフトの軸線方向に沿った縦方向(上下方向)の長さ)を十分にとることができるので、動翼と静翼との間を通過したプロセスガスが、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができて、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明に係るターボ分子ポンプは、ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、前記軸受ハウジングの頂部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられているとともに、前記軸受ハウジングの基端部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第3のシール部材が設けられている。
本発明に係るターボ分子ポンプによれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って外(例えば、軸受ハウジングと動翼との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、ロータシャフトの周面と、第1のシール部材の内周面との間に形成されたクリアランスを通って、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるモータの損傷を防止することができる。
さらに、第2のシール部材および第3のシール部材の長さ(すなわち、ロータシャフトの軸線方向に沿った縦方向(上下方向)の長さ)を十分にとることができるので、動翼と静翼との間を通過したプロセスガスが、軸受ハウジングの頂部上面と動翼との間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができて、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
上記ターボ分子ポンプにおいて、前記第1のシール部材が、前記軸受ハウジングの頂部に設けられた危急用ボールベアリングの抜け出しを防止するように構成されているとさらに好適である。
このようなターボ分子ポンプによれば、例えば、第1のシール部材の内周端部下面と、危急用ボールベアリングの外輪(アウターレース)の上面とが、互いに当接するように構成されているので、危急用ボールベアリングの上方(吸気口の方)への抜け出しを防止することができ、ターボ分子ポンプの信頼性を向上させることができる。
上記ターボ分子ポンプにおいて、前記第2のシール部材および/または前記第3のシール部材の外周面に、螺旋状の溝が設けられているとさらに好適である。
このようなターボ分子ポンプによれば、第2のシール部材および/または第3のシール部材の外周面に設けられた螺旋状の溝により、動翼と静翼との間を通過したプロセスガスの、軸受ハウジングと動翼との間に形成された空間内への流入が防止(阻止)されることとなるので、ロータシャフトと軸受ハウジングとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができ、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明によれば、ラジアル磁気軸受およびモータが収容された空間内に供給されるパージガスの流量を低減させることができて、パージガスの消費量を低減させることができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るターボ分子ポンプの第1実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るターボ分子ポンプの一部を破断して示す斜視図、図2は図1の要部拡大図である。
図1に示すように、本実施形態に係るターボ分子ポンプ1は、ケーシング2と、ロータ部3とを備えている。
ケーシング2は、各種機器を収めるものであり、上部分割ケーシング4と、下部分割ケーシング(ステータ)5とを備えている。上部分割ケーシング4には、吸気口6が形成されており、下部分割ケーシング5には、排気口7が形成されている。
つぎに、ロータ部5について説明する。
ケーシング2の内部に形成されたロータ室8には、ロータ9が配設されている。このロータ9は、回転軸(ロータシャフト)10と、この回転軸10の一端部の周囲に放射状に配置固定された動翼11とを備えている。
一方、上部分割ケーシング4の側には、静翼12が固定されている。ロータ9は、例えば90,000rpm(1,500回転/秒)で高速回転する部材であることから、一般的には軽量で、かつ、応力強度の高いアルミニウム合金(例えば、5000番台のアルミニウム合金(Al-Mg系合金))等がその素材として好適に用いられる。
回転軸10の、動翼11とは反対側の端部には、スラストディスク13が固定されている。
一方、下部分割ケーシング5の側には、スラストディスク13に対応して、収容空間部14が円筒状空間として形成されている。そして、この収容空間部14には、スラストディスク13の表面(上面)および裏面(下面)を間に挟み込むように、スラスト磁気軸受15が配置されている。このスラスト磁気軸受15は、電力供給を受けた場合に、スラストディスク13を保持することにより、回転軸10をその軸線方向に保持する磁気軸受である。
また、回転軸10は、下部分割ケーシング5の内部に固定された一対のラジアル磁気軸受16,17の内側(半径方向内側)に保持されるようになっている。これらラジアル磁気軸受16,17はそれぞれ、下部分割ケーシング5の内側(半径方向内側)に形成された軸受ハウジング5aの内周面(半径方向内側の周面)5bに固定されて、電力供給を受けた場合に、回転軸10をその回転方向中心位置に保持する磁気軸受である。
そして、電力が供給されていない場合には、回転軸10の一端部は、下部分割ケーシング5の内部に配置された(危急用)ボールベアリング18で支持され、回転軸10の他端部は、同じく下部分割ケーシング5の内部に配置された(危急用)ボールベアリング19で支持される。
回転軸10は、ラジアル磁気軸受16とラジアル磁気軸受17との間に位置して、下部分割ケーシング5内に固定されたロータ駆動用モータ20の内部に挿通されており、このロータ駆動用モータ20によってその軸線回りに回転駆動されるようになっている。
さて、図2に示すように、本実施形態に係るターボ分子ポンプ1においては、軸受ハウジング5aの頂部上面5cに第1のシール部材21が設けられており、軸受ハウジング5aの頂部外周面(半径方向外側の周面)5dに第2のシール部材22が設けられている。
第1のシール部材21は、例えば、SUS304等のステンレス鋼を材料として作り出されたものであり、厚さt1のドーナツ状(環状)を形成している外周部21aと、この外周部21aの上端部内周面から内方(半径方向内側)に突出するとともに、厚さt2(<t1)のドーナツ状(環状)を形成している内周部21bとを備えている。
また、外周部21aの内周端部下面と、ボールベアリング18の外輪(アウターレース)の上面とは、互いに当接するように構成されており、これにより、ボールベアリング18の上方(吸気口6の方)への抜け出しが防止されるようになっている。
さらに、内周部21bの内周面21cは、ボールベアリング18の内輪(インナーレース)の内周面よりも外方(半径方向外側)に位置するように形成されている。
なお、この第1のシール部材21は、締結部材(例えば、ボルト)を介して軸受ハウジング5aの頂部上面5cに取り付けられている。
第2のシール部材22は、軸受ハウジング5aの頂部外周面5dから外方(半径方向外側)に突出する円筒状の部材であり、軸受ハウジング5aと一体に形成されている。
本実施形態に係るターボ分子ポンプ1によれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って外(軸受ハウジング5aと動翼11との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジング5aの頂部上面5cと動翼11との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるロータ駆動用モータ20の損傷を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るターボ分子ポンプ1によれば、外周部21aの内周端部下面と、ボールベアリング18の外輪(アウターレース)の上面とが、互いに当接するように構成されているので、ボールベアリング18の上方(吸気口6の方)への抜け出しを防止することができ、ターボ分子ポンプ1の信頼性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るターボ分子ポンプ1によれば、軸受ハウジング5aの頂部外周面5dに設けられたシール部材22の長さ(すなわち、回転軸10の軸線方向に沿った縦方向(上下方向)の長さ)を十分にとることができるので、動翼11と静翼12との間を通過したプロセスガスが、軸受ハウジング5aの頂部上面5cと動翼11との間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができて、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明に係るターボ分子ポンプの第2実施形態を図3に基づいて説明する。
図3は本発明の第2実施形態に係るターボ分子ポンプの要部拡大断面図であり、図2と同様の図である。
本実施形態に係るターボ分子ポンプ31は、第2のシール部材22の代わりに、第3のシール部材32が設けられているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
第3のシール部材32は、軸受ハウジング5aの基端部外周面5eから動翼11の下端部内周面に向かって突出する部材であり、軸受ハウジング5aと一体に形成されている。また、第3のシール部材32の外周面には、螺旋状の溝(ネジ溝)32aが形成されている(切られている)。
本実施形態に係るターボ分子ポンプ31によれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って外(軸受ハウジング5aと動翼11との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジング5aの頂部上面5cと動翼11との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるロータ駆動用モータ20の損傷を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るターボ分子ポンプ31によれば、外周部21aの内周端部下面と、ボールベアリング18の外輪(アウターレース)の上面とが、互いに当接するように構成されているので、ボールベアリング18の上方(吸気口6の方)への抜け出しを防止することができ、ターボ分子ポンプ1の信頼性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るターボ分子ポンプ31によれば、第3のシール部材32の外周面に設けられた螺旋状の溝32aにより、動翼11と静翼12との間を通過したプロセスガスの、軸受ハウジング5aと動翼11との間に形成された空間内への流入が防止(阻止)されることとなるので、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができ、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明に係るターボ分子ポンプの第3実施形態を図4に基づいて説明する。
図4は本発明の第3実施形態に係るターボ分子ポンプの要部拡大断面図であり、図2および図3と同様の図である。
本実施形態に係るターボ分子ポンプ41は、上述した第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせたもの、すなわち、第1のシール部材21と、第2のシール部材22と、第3のシール部材32とを備えたものである。
なお、上述した実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
本実施形態に係るターボ分子ポンプ41によれば、遠心力によって外方(半径方向外側)に拡がらない(拡大しない)回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間のクリアランス(すきま)を小さくする(微小なものとする)ことができる。
これにより、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されたパージガス(例えば、Nガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って外(軸受ハウジング5aと動翼11との間に形成された空間内)に漏れ出すのを低減させることができ、パージガスの消費量を低減させることができる。
また、軸受ハウジング5aの頂部上面5cと動翼11との間に形成された空間内に存する雰囲気(プロセスガス)が、回転軸10の周面10aと、内周部21bの内周面21cとの間に形成されたクリアランスを通って、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、プロセスガスによるロータ駆動用モータ20の損傷を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るターボ分子ポンプ41によれば、外周部21aの内周端部下面と、ボールベアリング18の外輪(アウターレース)の上面とが、互いに当接するように構成されているので、ボールベアリング18の上方(吸気口6の方)への抜け出しを防止することができ、ターボ分子ポンプ1の信頼性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るターボ分子ポンプ41によれば、軸受ハウジング5aの頂部外周面5dに設けられたシール部材22の長さ(すなわち、回転軸10の軸線方向に沿った縦方向(上下方向)の長さ)を十分にとることができるので、動翼11と静翼12との間を通過したプロセスガスが、軸受ハウジング5aの頂部上面5cと動翼11との間に形成された空間内へ流入するのを防止(阻止)することができ、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができて、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
さらにまた、本実施形態に係るターボ分子ポンプ41によれば、第3のシール部材32の外周面に設けられた螺旋状の溝32aにより、動翼11と静翼12との間を通過したプロセスガスの、軸受ハウジング5aと動翼11との間に形成された空間内への流入が防止(阻止)されることとなるので、回転軸10の周面10aと軸受ハウジング5aの内周面5bとの間に供給されるパージガスの流量をさらに低減させることができ、パージガスの消費量をさらに低減させることができる。
本発明の第1実施形態に係るターボ分子ポンプの一部を破断して示す斜視図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るターボ分子ポンプの要部拡大断面図であり、図2と同様の図である。 本発明の第3実施形態に係るターボ分子ポンプの要部拡大断面図であり、図2および図3と同様の図である。
符号の説明
1 ターボ分子ポンプ
5a 軸受ハウジング
5c 頂部上面
5d 頂部外周面
5e 基端部外周面
8 ロータ室
10 回転軸(ロータシャフト)
11 動翼
12 静翼
15 スラスト磁気軸受
16 ラジアル磁気軸受
17 ラジアル磁気軸受
18 危急用ボールベアリング
20 ロータ駆動用モータ(モータ)
21 第1のシール部材
22 第2のシール部材
31 ターボ分子ポンプ
32 第3のシール部材
32a 溝
41 ターボ分子ポンプ

Claims (5)

  1. ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、
    前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、
    前記軸受ハウジングの頂部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  2. ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、
    前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、
    前記軸受ハウジングの基端部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  3. ロータ室内に静翼を備え、動翼が取り付けられたロータシャフトを、ラジアル磁気軸受とスラスト磁気軸受とを介して前記ロータ室内で回転支持し、前記ロータシャフトを高速回転させるモータと前記ラジアル磁気軸受とを軸受ハウジング内に備えるとともに、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された空間内にパージガスが供給されるターボ分子ポンプであって、
    前記軸受ハウジングの頂部上面に、前記ロータシャフトと前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第1のシール部材が設けられており、
    前記軸受ハウジングの頂部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第2のシール部材が設けられているとともに、
    前記軸受ハウジングの基端部外周面に、前記動翼と前記軸受ハウジングとの間に形成された隙間をシールする第3のシール部材が設けられていることを特徴とするターボ分子ポンプ。
  4. 前記第1のシール部材が、前記軸受ハウジングの頂部に設けられた危急用ボールベアリングの抜け出しを防止するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のターボ分子ポンプ。
  5. 前記第2のシール部材および/または前記第3のシール部材の外周面に、螺旋状の溝が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のターボ分子ポンプ。
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