JP2009236063A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009236063A
JP2009236063A JP2008085202A JP2008085202A JP2009236063A JP 2009236063 A JP2009236063 A JP 2009236063A JP 2008085202 A JP2008085202 A JP 2008085202A JP 2008085202 A JP2008085202 A JP 2008085202A JP 2009236063 A JP2009236063 A JP 2009236063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
bearing portion
thrust
thrust bearing
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008085202A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Muramatsu
健次 村松
Takeshi Ozawa
健 小澤
Mitsuo Yokozawa
満雄 横沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2008085202A priority Critical patent/JP2009236063A/ja
Publication of JP2009236063A publication Critical patent/JP2009236063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】モータ部の効率が高く、かつ、摺動ロスを大幅に軽減でき、さらに、天地いずれの向きで使用しても、安定した動作特性を得ることのできるポンプ装置を提供すること。
【解決手段】渦流ポンプ構造のポンプ装置1において、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、羽根付きロータ50は、スラスト方向の双方から空気圧を受け、回転軸3は、これらの空気圧が同等となる位置で回転する。このような定格回転の状態で、ロータマグネット42のスラスト方向における磁気中心C1とステータ60のスラスト方向における磁気中心C2とがスラスト方向における同一位置となるように構成してあり、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に非接触の状態にある。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体あるいは液体などの流体を吐出するポンプ装置に関するものである。
気体あるいは液体などの流体を吐出するポンプ装置では、回転軸のスラスト方向における第1方向側にモータ部が構成され、第2方向側にポンプ部が構成された構造を有しており、モータ部において、回転軸の第1方向側部分に固定されたロータマグネットと対向するようにステータが配置され、ポンプ部には、回転軸の第2方向側部分に固定された羽根付きロータを囲むようにポンプ室が構成されている。
かかるポンプ装置のうち、渦流式のポンプ装置では、回転軸の第1方向側端部を第1スラスト軸受部分によって支持するとともに、第2方向側端部を第2スラスト軸受部分によって支持する構造が採用されている。また、羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、ポンプ室内で羽根付きロータが第1方向および第2方向の双方に向けて受ける流体圧のバランスを調整するとともに、ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心とステータのスラスト方向における磁気中心とをスラスト方向でオフセットさせて、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分が受ける荷重を軽減する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−161284号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、回転軸の両端部を第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分によって支持している場合に、ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心とステータのスラスト方向における磁気中心とをスラスト方向でオフセットさせると、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分のうちの一方のスラスト軸受部分では荷重を軽減できるが、他方のスラスト軸受部分では荷重が増大する。このため、回転軸とスラスト軸受部分との間の摺動ロスを大幅に軽減することが困難であるという問題点がある。また、ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心とステータのスラスト方向における磁気中心とをスラスト方向でオフセットさせると、ロータマグネットとステータとの間に作用する吸引力のスラスト方向の分力による接触抵抗の影響でモータとしての効率が低下するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、モータ部の効率が高く、かつ、摺動ロスを大幅に軽減したポンプ装置を提供することにある。
また、本発明の課題は、天地いずれの向きで使用しても、安定した動作特性を得ることのできるポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、回転軸のスラスト方向における第1方向側にモータ部が構成され、第2方向側にポンプ部が構成され、前記モータ部は、前記回転軸の第1方向側部分に固定されたロータマグネットと、該ロータマグネットに対向配置され、ステータコアにコイルが巻回されたステータとを備え、前記ポンプ部は、前記回転軸の第2方向側部分に固定された羽根付きロータと、吸入口および吐出口が形成され、前記羽根付きロータを囲むポンプ室とを備えたポンプ装置において、前記ポンプ部は、渦流式ポンプ構造を備え、前記回転軸に対しては、ラジアル軸受部分、当該回転軸の第1方向側端部を支持可能な第1スラスト軸受部分、および当該回転軸の第2方向側端部を支持可能な第2スラスト軸受部分が構成され、前記第1スラスト軸受部分と前記第2スラスト軸受部分との離間距離は、前記回転軸のスラスト方向の全長よりも長く、前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、前記ポンプ室において前記羽根付きロータに対して前記第1方向に向けて加わる流体圧と前記第2方向に向けて加わる流体圧とが等しく、かつ、前記ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心と前記ステータのスラスト方向における磁気中心とがスラスト方向における略同一位置にあることを特徴とする。
本発明では、羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、羽根付きロータは第1方向および第2方向の流体圧を受け、回転軸は、これらの流体圧が同等となる位置で回転する。この状態で、ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心とステータのスラスト方向における磁気中心とがスラスト方向における略同一位置にあるため、ロータマグネットとステータとの間に作用する吸引力のスラスト方向の分力による接触抵抗が発生しない分、モータとしての効率が高く、ポンプとしての効率も高い。また、前記第1スラスト軸受部分と前記第2スラスト軸受部分との離間距離は、前記回転軸のスラスト方向の全長よりも長く、羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、回転軸は、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分の双方に非接触の状態にあるか、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分のうちの少なくとも一方のみに接触している状態にあるが、回転軸は、羽根付きロータに作用する流体圧、およびロータマグネットとステータとの間に作用するスラスト方向の力によってスラスト方向における位置が規制された状態で回転するため、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分のうちの少なくとも一方のみに接触している状態でも、摺動ロスを低減することができるので、モータおよびポンプとしての効率も高く、かつ、スラスト軸受部分の磨耗を防止することもできる。さらに、外力によって回転軸がスラスト方向に変位した場合には、一時的に、モータとしての効率が低くて摺動ロスが大きな状態になるが、羽根付きロータが受ける流体圧、およびロータマグネットとステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力は、回転軸の位置をモータおよびポンプとしての効率が高くて摺動ロスが小さい位置に短時間のうちに自動的に修正するので、モータとしての効率が高くて摺動ロスが小さな状態に復帰することになる。それ故、例えば、流体として空気を圧送する場合、10,000〜70,000rpmといった高速回転も可能である。さらにまた、ポンプ装置が停止中、回転軸が第1スラスト軸受部分あるいは第2スラスト軸受部分に接触している場合でも、ロータマグネットとステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力は、スラスト荷重を軽減しているので、モータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。
本発明において、前記第1スラスト軸受部分は前記回転軸を点接触で支持可能であり、前記第2スラスト軸受部分は前記回転軸を点接触で支持可能であることが好ましい。このように構成すると、回転軸が第1スラスト軸受部分あるいは第2スラスト軸受部分に接触することがあっても摺動ロスが小さいので、回転速度を急激に低下させることがない。
本発明において、前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているときは、前記回転軸は、前記第1スラスト軸受部分および前記第2スラスト軸受部分の双方に対して非接触状態で回転することが好ましい。このように構成すると、回転軸とスラスト軸受部分との間に摺動ロスが発生しないので、モータおよびポンプとしての効率をより高めることができ、かつ、スラスト軸受部分の磨耗をより確実に防止することができる。
本発明において、前記羽根付きロータが定格回転数で回転している状態で、前記回転軸の前記第1方向側端部と前記第1スラスト軸受部分との間のクリアランスをHS1とし、前記回転軸の前記第2方向側端部と前記第2スラスト軸受部分との間のクリアランスをHS2とし、前記羽根付きロータと前記ポンプ室の内壁との第1方向側のクリアランスをHF1とし、前記羽根付きロータと前記ポンプ室の内壁との第2方向側のクリアランスをHF2としたとき、以下の関係
HF1 > HS1 かつ、HF2 > HS2
が成り立つことが好ましい。このように構成すると、ポンプ装置の姿勢が天地いずれの向きにあっても、また、ポンプ装置が回転中あるいは非回転中のいずれの状態において、落下や衝撃などによってポンプ装置に外力が加わったときでも、羽根付きロータがポンプ室の内壁に衝突することがないので、ポンプ装置の耐衝撃性を高めることができる。
本発明において、前記回転軸が前記第1スラスト軸受部分と接触している状態で前記ロータマグネットと前記ステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により前記回転軸が前記第2方向に向けて受ける力をMPMとし、前記回転軸が前記第2スラスト軸受部分と接触している状態で前記ロータマグネットと前記ステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により前記回転軸が前記第1方向に向けて受ける力をMPPとし、前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき前記ポンプ室内で前記羽根付きロータが受ける力をIPとし、前記回転軸および該回転軸と一体に回転する部材に加わる重力と、前記ラジアル軸受部分による前記回転軸に対するスラスト方向の移動規制力との和をRWとしたとき、以下の2つの条件式
MPP+IP>RW
MPM+IP>RW
の双方が成り立つことが好ましい。
本発明において、前記羽根付きロータが停止しているときは、前記回転軸は、前記第1スラスト軸受部分および前記第2スラスト軸受部分の双方に対して非接触状態にあることが好ましい。すなわち、前記の式において、以下の2つの条件
MPP>RW
MPM>RW
を満たせば、羽根付きロータが停止しているとき、回転軸は、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分の双方に対して非接触状態にある。このように構成すると、ポンプ装置を起動した際、回転軸とスラスト軸受部分との間に摺動ロスが発生しないので、モータおよびポンプとしてのモータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。
本発明において、前記ラジアル軸受部分は、動圧軸受であることが好ましい。動圧軸受の場合、一般的なスベリ軸受に比較して、回転軸に加わるスラスト方向の力が小さい、あるいはスラスト方向の力が作用しないので、羽根付きロータが受ける流体圧や、ロータマグネットとステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力といった小さな力で回転軸の位置を最適な位置に保持することができる。また、動圧軸受の場合、一般的なスベリ軸受に比較して、20,000rpmを超えるような高速回転に適している。さらに、動圧軸受を用いた場合、通常、ラジアル動圧発生部とスラスト動圧発生部とを形成する必要があるが、渦流タイプのポンプ装置の場合、羽根付きロータ自身がスラスト動圧を発生させるので、動圧軸受を渦流タイプのポンプ装置に用いた場合には、動圧軸受にラジアル動圧発生部のみを形成すれば、スラスト動圧発生部を形成する必要がなく、長さ寸法の短い動圧軸受を使用できる分、ポンプ装置を小型化することができるという利点がある。
本発明において、前記回転軸は、中空のセラミックス体を備え、前記第1方向側端部は、前記第1スラスト軸受部分と硬度が異なる樹脂材料あるいは金属材料により構成され、前記第2方向側端部は、前記第2スラスト軸受部分と硬度が異なる樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料により構成されていることが好ましい。回転軸にセラミックス体を用いた場合、その端部はセラミックス以外の部材で形成される場合が多いことから、かかる端部をスラスト軸受部分と硬度が異なる樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料により構成すれば、摺動ロスをさらに低減することができるという利点がある。
本発明を適用したポンプでは、羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、羽根付きロータは第1方向および第2方向の流体圧を受け、回転軸は、これらの流体圧が同等となる位置で回転する。この状態で、ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心とステータのスラスト方向における磁気中心とがスラスト方向における同一位置にあるため、ロータマグネットとステータとの間に作用する吸引力のスラスト方向の分力による接触抵抗が発生しない分、モータとしての効率が高く、ポンプとしての効率も高い。また、前記第1スラスト軸受部分と前記第2スラスト軸受部分との離間距離は、前記回転軸のスラスト方向の全長よりも長く、羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、回転軸は、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分の双方に非接触の状態にあるか、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分のうちの少なくとも一方のみに接触している状態にあるが、回転軸は、羽根付きロータに作用する流体圧、およびロータマグネットとステータとの間に作用するスラスト方向の力によってスラスト方向における位置が規制された状態で回転するため、第1スラスト軸受部分および第2スラスト軸受部分のうちの少なくとも一方のみに接触している状態でも、摺動ロスを低減することができるので、モータおよびポンプとしての効率も高く、かつ、スラスト軸受部分の磨耗を防止することもできる。さらに、外力によって回転軸がスラスト方向に変位した場合には、一時的に、モータとしての効率が低くて摺動ロスが大きな状態になるが、羽根付きロータが受ける流体圧、およびロータマグネットとステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力は、回転軸の位置をモータおよびポンプとしての効率が高くて摺動ロスが小さい位置に短時間のうちに自動的に修正するので、モータとしての効率が高くて摺動ロスが小さな状態に復帰することになる。それ故、例えば、流体として空気を圧送する場合、10,000〜70,000rpmといった高速回転も可能である。さらにまた、ポンプ装置が停止中、回転軸が第1スラスト軸受部分あるいは第2スラスト軸受部分に接触している場合でも、ロータマグネットとステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力は、スラスト荷重を軽減しているので、モータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したポンプ装置を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置の構成を示す縦断面図、ポンプ室を通る位置でポンプ装置を横方向に切断したときの横断面図、およびポンプ室の説明図である。図2は、本発明を適用したポンプ装置における第1スラスト軸受部分と第2スラスト軸受部分との離間距離、回転軸のスラスト方向の全長、および回転軸の端部と軸受部分との間のクリアランスの説明図である。
図1(a)、(b)、(c)に示すポンプ装置1は、空気を圧送するためのエアーポンプ装置であり、ケース2内の略中央位置で回転軸3が起立している。ケース2は、回転軸3のスラスト方向における第1方向側に位置する有底円筒状の下ケース21と、この下ケース21の上端開口を塞ぐフレーム22と、回転軸3のスラスト方向における第2方向側においてフレーム22に被さる上ケース23とを有している。フレーム22は、下ケース21と上ケース23との間に形成された空間を2つに仕切る隔壁を構成している。ケース2内において、回転軸3のスラスト方向における第1方向側には、下ケース21とフレーム22との間にモータ部15が構成され、回転軸3のスラスト方向における第2方向側には、上ケース23とフレーム22との間にポンプ部16が構成されている。また、フレーム22の中央位置には、第1方向に突き出た円筒部220が形成されており、かかる円筒部220の内側には、回転軸3に対するラジアル軸受13(ラジアル軸受部分)が保持されている。
本形態において、ラジアル軸受13は動圧軸受であり、ラジアル軸受13の内周面および回転軸3の外周面のうちの少なくとも一方にはグルーヴと称せられる溝39が形成されている。
回転軸3は、セラミックス製の円筒体30を備えており、円筒体30の第1方向側の端部には第1度当たり部材36が装着されており、かかる第1度当たり部材36によって、回転軸3の第1方向側端部31が構成されている。かかる第1度当たり部材36の下面に対して、下ケース21の内面の略中央部分は第1スラスト軸受部分11として機能し、第1スラスト軸受部分11は、第1度当たり部材36(回転軸3の第1方向側端部31)を点接触状態で支持可能である。下ケース21は耐磨耗性と耐熱性を備えるとともに面粗度が高いステンレス製であり、第1度当たり部材36は、第1スラスト軸受部分11(下ケース21)と硬度が相違する樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料からなる。複合材料としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン/フッ素樹脂)とカーボンとの複合材料や、ポリイミド樹脂とカーボンとの複合材料を挙げることができる。
また、回転軸3において、セラミックス製の円筒体30の第2方向側の端部には第2度当たり部材37が装着されており、かかる第2度当たり部材37によって、回転軸3の第2方向側端部32が構成されている。かかる第2度当たり部材37の上面に対して、上ケース23の内面の略中央部分は第2スラスト軸受部分12として機能し、第2スラスト軸受部分12は、第2度当たり部材37(回転軸3の第2方向側端部32)を点接触状態で支持可能である。上ケース23は樹脂製であり、第2度当たり部材37は、第2スラスト軸受部分12(上ケース23)と硬度が相違する樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料からなる。複合材料としては、PTFEとカーボンとの複合材料や、ポリイミド樹脂とカーボンとの複合材料を挙げることができる。
このような軸受構造を採用するにあたって、本形態では、図2に示すように、回転軸3の第1方向側端部31および第2方向側端部32については、回転軸3およびスラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12)のうちの一方を半球状とし、他方を平面状にしてある。
このように構成したポンプ装置1において、本形態では、第1スラスト軸受部分11と第2スラスト軸受部分12との離間距離L0は、回転軸3のスラスト方向の全長L1よりも長く設定されている。
モータ部15は、回転軸3の第1方向側部分に円盤状の連結部材49により固定されたカップ状のロータケース41を備えており、かかるロータケース41の円筒状側面部の内側には、周方向にS極およびN極が交互に形成された円筒状のロータマグネット42が固着されている。ロータケース41においてフランジ部分には穴411が形成されている。また、モータ部15において、ラジアル軸受13の外周面には、ラジアル軸受13の外周面とフレーム22の円筒部220とによって形成された段部を利用してステータコア61が固定され、かかるステータコア61において、半径方向外側に突出する突極部分に対してコイル62が形成されている。このようにして、ステータコア61およびコイル62に部分によってステータ60が構成され、かかるステータ60は、ロータマグネット42の内周面に対して半径方向内側で対向している。本形態において、ステータ60は、6極9コイル62の構成になっており、コイル62同士はY結線されている。本形態において、ロータマグネット42にはNdボンド磁石が用いられているが、ロータマグネット42としては、焼結磁石などといった他の磁石を用いてもよい。
ポンプ部16は、回転軸3の第2方向側部分に固定された羽根付きロータ50と、羽根付きロータ50の外周端に形成されたポンプ室10とを備えており、ポンプ室10において、羽根付きロータ50に対して第1方向側で対向する内壁部分は、フレーム22の上面により構成され、羽根付きロータ50に対して第2方向側で対向する内壁部分は上ケース23の下面により構成されている。また、羽根付きロータ50の外周面に対して半径方向外側では上ケース23の内壁面が対向している。
羽根付きロータ50は、円盤部分の中央に回転軸3が嵌る軸孔52が形成され、円盤部分の上面および下面には、外周縁に沿って等角度間隔に複数の凹部51が各々形成され、かかる凹部51がポンプ室10の一部を構成している。上ケース23の側面部には、ポンプ室10に連通するように吸入口18および吐出口19が形成されており、羽根付きロータ50の外周面とポンプ室10の内壁部分とにより挟まれた隙間は、吸入口18と吐出口19とによって区画された2つの部分のうち、周長が長い方の隙間は比較的幅広に形成されている一方、周長が短い方の隙間は幅がかなり狭くなっている。このようにして、ポンプ部16は渦流ポンプ構造を備えている。
(動作および詳細構成)
このように構成したポンプ装置1において、コイル62に給電すると、回転軸3が軸線周りに回転し、それに伴って、ポンプ室10において、羽根付きロータ50が回転するので、ポンプ室10は、吸入口18から吸引した空気を吐出口19から吐出する。
このような動作において、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、羽根付きロータ50は、スラスト方向の双方(第1方向側および第2方向側)から空気圧を受け、回転軸3は、これらの空気圧が同等となる位置で回転する。かかる空気圧は概ね、1KPa程度、すなわち約45gの荷重である。また、このような定格回転の状態で、本形態では、ロータマグネット42のスラスト方向における磁気中心C1とステータ60のスラスト方向における磁気中心C2とがスラスト方向における略同一位置となるように構成してある。このため、本形態のポンプ装置1は、ロータマグネットとステータとの間に作用する吸引力のスラスト方向の分力による接触抵抗が発生しない分、モータとしての効率が高く、ポンプとしての効率も高い。
また、第1スラスト軸受部分11と第2スラスト軸受部分12との離間距離L0は、回転軸3のスラスト方向の全長L1よりも長く、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に非接触の状態にある。このため、回転軸3と、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12との間に摺動ロスが発生しないので、本形態のポンプ装置1は、モータおよびポンプとしての効率も高く、かつ、スラスト軸受部分の磨耗を防止することができる。それ故、本形態のポンプ装置1は、10,000〜70,000rpmといった高速回転が可能であって、かつ、寿命も長い。
さらに、外力によって回転軸3がスラスト方向に変位した場合には、一時的に、回転軸3が第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12と接触した状態になって、モータとしての効率が低くて摺動ロスが発生するが、羽根付きロータ50が受ける流体圧、およびロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力(磁気的あるいは電磁的な吸引力)は、回転軸3の位置をモータおよびポンプとしての効率が高くて摺動ロスが小さい位置に短時間のうちに自動的に修正するので、モータとしての効率が高くて摺動ロスが小さな状態に復帰することになる。すなわち、外力によって回転軸3がスラスト方向に変位した場合、羽根付きロータ50は、スラスト方向の双方(第1方向側および第2方向側)から空気圧を受け、これらの空気圧が同等となる位置で回転しようとする。また、ロータマグネット42のスラスト方向における磁気中心C1とステータ60のスラスト方向における磁気中心C2とがスラスト方向に例えば50μmずれると、ロータマグネット42とステータ60との間には、約75mNのスラスト方向の電磁力(約7.5gの力)が発生し、ロータマグネット42のスラスト方向における磁気中心C1とステータ60のスラスト方向における磁気中心C2とがスラスト方向の同一位置になるように回転軸3を変位させる。
さらに、たとえ一時的に、回転軸3が第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12と接触した状態になっても、回転軸3とスラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12)は点接触状態にあるので、摺動面積が狭い。このため、スラスト抵抗が小さいので、一時的に、回転軸3が第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12と接触した状態になっても、羽根付きロータ50の回転速度が大きく変化せず、かつ、回転軸3、第1スラスト軸受部分11、第2スラスト軸受部分12は耐磨耗性かつ耐熱性の材料で構成されるため、磨耗などの問題も発生しない。
さらにまた、羽根付きロータ50が定格回転数で回転している状態で、回転軸3の第1方向側端部31と第1スラスト軸受部分11との間のクリアランスをHS1とし、回転軸3の第2方向側端部32と第2スラスト軸受部分12との間のクリアランスをHS2とし、羽根付きロータ50とポンプ室10の内壁との第1方向側におけるクリアランスをHF1とし、羽根付きロータ50とポンプ室10の内壁との第2方向側におけるクリアランスをHF2としたとき、以下の関係
HF1 > HS1 かつ、HF2 > HS2
が成り立つように構成されている。このため、ポンプ装置1が回転中、落下や衝撃などによってポンプ装置1に外力が加わったときでも、羽根付きロータ50がポンプ室10の内壁に衝突することがないので、ポンプ装置1の耐衝撃性を高めることができる。また、上記のようにクリアランスを設定すれば、ポンプ装置1の回転停止中に落下や衝撃などによってポンプ装置1に外力が加わったときでも、羽根付きロータ50がポンプ室10の内壁に衝突することがないので、ポンプ装置1の耐衝撃性が高い。ここで、上記のクリアランスHF1、HS1、HF2、HS2はいずれも、約10〜100μm程度である。なお、羽根付きロータ50の第1方向側の端面、およびポンプ室10において羽根付きロータ50の第1方向側の端面と対向する内壁はいずれも、段差が形成されているが、羽根付きロータ50の第1方向側の端面とポンプ室10の内壁との間の隙間のうち、最も幅が狭い部分の寸法を、羽根付きロータ50とポンプ室10の内壁との第1方向側におけるクリアランスHF1としてある。
また、本形態では、以下の構成を採用しているため、ポンプ装置1が天地いずれの姿勢で使用された場合でも、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に非接触の状態にある。すなわち、本形態では、回転軸3が第1スラスト軸受部分11と接触している状態でロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により回転軸3が第2方向に向けて受ける力をMPMとし、回転軸3が第2スラスト軸受部分12と接触している状態でロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により回転軸3が第1方向に向けて受ける力をMPPとし、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているときポンプ室10内で羽根付きロータ50が受ける力をIPとし、回転軸3および該回転軸3と一体に回転する部材に加わる重力と、ラジアル軸受13による回転軸3に対するスラスト方向の移動規制力との和をRWとしたとき、
上記の値MPP、MPM、IP、RWは、以下の2つの条件式
MPP+IP>RW
MPM+IP>RW
を満たすように設定されている。このため、例えば、図1(a)に示すように、第1方向が下側で第2方向が上側になっているとき、重力によって回転軸3が下方(第1方向側)に変位し、回転軸3と第1スラスト軸受部分11とが接触しようとした場合でも、ポンプ室10において羽根付きロータ50が受ける力と、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力とによって、回転軸3が上方(第2方向)に向けて付勢されるため、回転軸3と第1スラスト軸受部分11とは非接触状態となる。また、図1(a)に示す状態とは上下反対に、第1方向が上側で第2方向が下側になっているとき、重力によって回転軸3が下方(第2方向側)に変位し、回転軸3と第2スラスト軸受部分12とが接触しようとした場合でも、ポンプ室10において羽根付きロータ50が受ける力と、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力とによって、回転軸3が上方(第1方向)に向けて付勢されるため、回転軸3と第2スラスト軸受部分12とは非接触状態となる。それ故、ポンプ装置1が天地いずれの姿勢で使用された場合でも、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に非接触の状態にある。
また、本形態では、上記の値MPP、MPM、RWは、以下の2つの条件式
MPP>RW
MPM>RW
の双方を満たしている。
このため、例えば、ポンプ装置1が停止しているときに、図1(a)に示すように、第1方向が下側で第2方向が上側になって、重力によって回転軸3が下方(第1方向側)に変位し、回転軸3と第1スラスト軸受部分11とが接触しようとした場合でも、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により回転軸3が上方(第2方向)に向けて付勢されるため、回転軸3と第1スラスト軸受部分11とは非接触状態となる。また、図1(a)に示す状態とは上下反対に、第1方向が上側で第2方向が下側になっているとき、重力によって回転軸3が下方(第2方向側)に変位し、回転軸3と第2スラスト軸受部分12とが接触しようとした場合でも、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により回転軸3が上方(第1方向)に向けて付勢されるため、回転軸3と第2スラスト軸受部分12とは非接触状態となる。従って、羽根付きロータ50が停止しているとき、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に対して非接触状態にある。それ故、ポンプ装置1を起動する際、回転軸3とスラスト軸受部分との間に摺動ロスが発生しないので、モータおよびポンプとしてのモータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。
また、ポンプ装置1を停止する際も、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に対して非接触状態にあるため、摺動による磨耗が発生しない。
また、本形態では、ラジアル軸受部分としてラジアル軸受13を用いているため、一般的なスベリ軸受を用いた場合に比較して、回転軸3に加わるスラスト方向の力が小さいので、羽根付きロータ50が受ける流体圧や、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力といった小さな力で回転軸3の位置を最適な位置に保持することができる。また、ラジアル軸受13の場合、一般的なスベリ軸受に比較して、20,000rpmを超えるような高速回転に適している。さらに、ラジアル軸受13を用いた場合、通常、ラジアル動圧発生部とスラスト動圧発生部とを形成する必要があるが、渦流タイプのポンプ装置1の場合、羽根付きロータ50自身がスラスト動圧を発生させるので、ラジアル軸受13を渦流タイプのポンプ装置に用いるにあたっては、ラジアル軸受13にラジアル動圧発生部のみを形成すればスラスト動圧発生部を形成する必要がなく、長さ寸法の短いラジアル軸受13を使用できる分、ポンプ装置1を小型化することができるという利点がある。
また、回転軸3は、セラミックス製の円筒体30を備え、第1方向側端部31および第1方向側端部32は各々、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12と硬度が異なる樹脂材料あるいは金属材料により構成されているため、摺動ロスをさらに低減することができる。
(別の実施の形態)
上記形態では、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、回転軸3は、第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12の双方に非接触の状態にある例を説明したが、羽根付きロータ50が定格回転数で回転しているとき、第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12に接触する構成であってもよい。この場合でも、回転軸3は、羽根付きロータ50に作用する流体圧、およびロータマグネット42とステータ60との間に作用するスラスト方向の力によってスラスト方向における位置が規制された状態で回転するため、回転軸3が第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12に接触している状態でも、摺動ロスを低減することができる。従って、ポンプ装置1において、モータおよびポンプとしての効率を向上でき、かつ、スラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12)に接触する構成であっても、磨耗を防止することもできる。また、ポンプ装置1が停止中、回転軸3が第1スラスト軸受部分11あるいは第2スラスト軸受部分12に接触している場合でも、ロータマグネット42とステータ60との間に発生する吸引力のスラスト方向の分力は、スラスト荷重を軽減しているので、モータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。しかも、回転軸3とスラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12)は点接触状態にあるので、摺動面積が狭い。このため、スラスト抵抗が小さいので、モータの起動時、すばやい立ち上がりを実現することができる。
(変形例)
上記形態では、ポンプ装置1として、エアーポンプ装置に本発明を適用した例を説明したが、モータ部15とポンプ部16との間の水密を確保すれば、2,000〜5,000rpmの回転数で液体を圧送するポンプ装置に本発明を適用することもできる。
また、回転軸3とスラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12)との間には、グリスやオイルなどの潤滑剤を塗布してもよく、また、硬質のコーティング層を形成してもよい。また、回転軸3とスラスト軸受部分(第1スラスト軸受部分11および第2スラスト軸受部分12)との間のクリアランスを調整することを目的に下ケース21や上ケース23にねじを取り付け、そのねじ込み量によって、クリアランスを調整してもよい。
(a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したポンプ装置の構成を示す縦断面図、ポンプ室を通る位置でポンプ装置を横方向に切断したときの横断面図、およびポンプ室の説明図である。 本発明を適用したポンプ装置における第1スラスト軸受部分と第2スラスト軸受部分との離間距離、回転軸のスラスト方向の全長、および回転軸の端部と軸受部分との間のクリアランスの説明図である。
符号の説明
1 ポンプ装置
2 ケース
3 回転軸
10 ポンプ室
11 第1スラスト軸受部分
12 第2スラスト軸受部分
13 ラジアル軸受(ラジアル軸受部分)
15 モータ部
16 ポンプ部
18 吸入口
19 吐出口
30 セラミックス製の円筒体
31 回転軸の第1方向側端部
32 回転軸の第2方向側端部
36 第1度当たり部材
37 第2度当たり部材
41 ロータケース
42 ロータマグネット
50 羽根付きロータ
60 ステータ
61 ステータコア
62 コイル

Claims (8)

  1. 回転軸のスラスト方向における第1方向側にモータ部が構成され、第2方向側にポンプ部が構成され、
    前記モータ部は、前記回転軸の第1方向側部分に固定されたロータマグネットと、該ロータマグネットに対向配置され、ステータコアにコイルが巻回されたステータとを備え、
    前記ポンプ部は、前記回転軸の第2方向側部分に固定された羽根付きロータと、吸入口および吐出口が形成され、前記羽根付きロータを囲むポンプ室とを備えたポンプ装置において、
    前記ポンプ部は、渦流式ポンプ構造を備え、
    前記回転軸に対しては、ラジアル軸受部分、当該回転軸の第1方向側端部を支持可能な第1スラスト軸受部分、および当該回転軸の第2方向側端部を支持可能な第2スラスト軸受部分が構成され、
    前記第1スラスト軸受部分と前記第2スラスト軸受部分との離間距離は、前記回転軸のスラスト方向の全長よりも長く、
    前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき、前記ポンプ室において前記羽根付きロータに対して前記第1方向に向けて加わる流体圧と前記第2方向に向けて加わる流体圧とが等しく、かつ、前記ロータマグネットのスラスト方向における磁気中心と前記ステータのスラスト方向における磁気中心とがスラスト方向における略同一位置にあることを特徴とするポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記第1スラスト軸受部分は前記回転軸を点接触で支持可能であり、
    前記第2スラスト軸受部分は前記回転軸を点接触で支持可能であることを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項1または2に記載のポンプ装置において、
    前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているときは、前記回転軸は、前記第1スラスト軸受部分および前記第2スラスト軸受部分の双方に対して非接触状態で回転することを特徴とするポンプ装置。
  4. 請求項3に記載のポンプ装置において、
    前記羽根付きロータが定格回転数で回転している状態で、前記回転軸の前記第1方向側端部と前記第1スラスト軸受部分との間のクリアランスをHS1とし、前記回転軸の前記第2方向側端部と前記第2スラスト軸受部分との間のクリアランスをHS2とし、前記羽根付きロータと前記ポンプ室の内壁との第1方向側のクリアランスをHF1とし、前記羽根付きロータと前記ポンプ室の内壁との第2方向側のクリアランスをHF2としたとき、以下の関係
    HF1 > HS1 かつ、HF2 > HS2
    が成り立つことを特徴とするポンプ装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記回転軸が前記第1スラスト軸受部分と接触している状態で前記ロータマグネットと前記ステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により前記回転軸が前記第2方向に向けて受ける力をMPMとし、
    前記回転軸が前記第2スラスト軸受部分と接触している状態で前記ロータマグネットと前記ステータとの間に発生する吸引力のスラスト方向の分力により前記回転軸が前記第1方向に向けて受ける力をMPPとし、
    前記羽根付きロータが定格回転数で回転しているとき前記ポンプ室内で前記羽根付きロータが受ける力をIPとし、
    前記回転軸および該回転軸と一体に回転する部材に加わる重力と、前記ラジアル軸受部分による前記回転軸に対するスラスト方向の移動規制力との和をRWとしたとき、
    以下の2つの条件式
    MPP+IP>RW
    MPM+IP>RW
    の双方が成り立つことを特徴とするポンプ装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記羽根付きロータが停止しているときは、前記回転軸は、前記第1スラスト軸受部分および前記第2スラスト軸受部分の双方に対して非接触状態にあることを特徴とするポンプ装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記ラジアル軸受部分は、動圧軸受であることを特徴とするポンプ装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載のポンプ装置において、
    前記回転軸は、中空のセラミックス体を備え、
    前記第1方向側端部は、前記第1スラスト軸受部分と硬度が異なる樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料により構成され、
    前記第2方向側端部は、前記第2スラスト軸受部分と硬度が異なる樹脂材料、セラミックス材料、樹脂材料と樹脂材料以外の材料との複合材料、あるいは金属材料により構成されていることを特徴とするポンプ装置。
JP2008085202A 2008-03-28 2008-03-28 ポンプ装置 Pending JP2009236063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085202A JP2009236063A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 ポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008085202A JP2009236063A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 ポンプ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009236063A true JP2009236063A (ja) 2009-10-15

Family

ID=41250300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008085202A Pending JP2009236063A (ja) 2008-03-28 2008-03-28 ポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009236063A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192434A1 (ja) * 2013-05-30 2014-12-04 三菱重工業株式会社 ターボ圧縮機およびそれを用いたターボ冷凍機
JP2015083815A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置
TWI695935B (zh) * 2019-03-04 2020-06-11 大陸商深圳市研派科技有限公司 水泵

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014192434A1 (ja) * 2013-05-30 2014-12-04 三菱重工業株式会社 ターボ圧縮機およびそれを用いたターボ冷凍機
US10858951B2 (en) 2013-05-30 2020-12-08 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Turbo compressor and turbo chiller using same
JP2015083815A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置
WO2015060427A1 (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置
TWI695935B (zh) * 2019-03-04 2020-06-11 大陸商深圳市研派科技有限公司 水泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090259308A1 (en) Artificial heart pump
US10920787B2 (en) Blower
JPS62261696A (ja) タ−ボ分子ポンプ装置
WO2011096101A1 (ja) 遠心ポンプ
US8390161B2 (en) Electric motor having a rain guard
JP2009236063A (ja) ポンプ装置
JP2008088987A (ja) 人工心臓ポンプ
JP4611365B2 (ja) 人工心臓ポンプ
JP2009216239A (ja) フォイル軸受およびそれを備えた遠心圧縮機
JP4523962B2 (ja) 人工心臓ポンプ
US11125245B2 (en) Vacuum pump
JP2005036798A (ja) ターボ分子ポンプ
JP2009014083A (ja) 軸受装置およびこれを備えた遠心圧縮機
JP2008088986A (ja) 人工心臓ポンプ
US20120033905A1 (en) Fluid dynamic bearing assembly
JP2004329236A (ja) 人工心臓ポンプ
JP2010121503A (ja) ターボ分子ポンプおよび回転体の重心位置調整方法
JP2005171825A (ja) 流体搬送機械
JP2008190328A (ja) 遠心式圧縮機
JP6839219B2 (ja) 送風機
JP2005214192A (ja) ガス摩擦ポンプ
JP2003184774A (ja) 圧縮機
JP2007231867A (ja) 渦流ポンプ
JP7381976B2 (ja) スラスト磁気軸受のロータ、スラスト磁気軸受、および回転式流体機械
JP2010011591A (ja) クローポール型モータ及びポンプ