JP2008190328A - 遠心式圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠心式圧縮機は、前側羽根車11が設けられる前側圧縮部1と、前側圧縮部1の外部に設けられるモータ32と、前側羽根車11にモータ32の駆動力を伝達する回転軸31と、回転軸31を支承する軸受装置4とが設けられる駆動部3と、駆動部3の前側圧縮部1と反対側に設けられ、回転軸31の前側羽根車11と反対側の端部に連結される後側羽根車21が設けられる後側圧縮部2とを備える。軸受装置4は、前側羽根車11の駆動部3側端面に設けられる前側ターゲット61と、前側ターゲット61に対向する位置に設けられる前側電磁石62と、後側羽根車21の駆動部3側端面に設けられる後側ターゲット71と、後側ターゲット71に対向する位置に設けられる後側電磁石72とを備えるアキシャル磁気軸受60,70を含む。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の発明は、第一のケーシングと同第一のケーシング内部に回転可能に収容される第一の羽根車とが設けられる第一の圧縮部と、同第一の圧縮部の外部に設けられるモータと、同第一の羽根車に同モータの駆動力を伝達する回転軸と、同回転軸をアキシャル方向及びラジアル方向において支承する非接触軸受とが設けられる駆動装置と、同駆動装置の同第一の圧縮部と反対側に設けられる第二のケーシングと、同第二のケーシング内部に回転可能に収容されるとともに、前記回転軸の前記第一の羽根車と反対側の端部に連結される第二の羽根車とが設けられる第二の圧縮部とを備え、前記非接触軸受は、前記第一の羽根車の前記モータ側端面に設けられる第一のターゲットと、前記第一のケーシング内部に露出するとともに、同第一のターゲットに対向する位置に設けられ、同第一のターゲットを吸引する第一の電磁石と、前記第二の羽根車の前記モータ側端面に設けられる第二のターゲットと、前記第二のケーシング内部に露出するとともに、同第二のターゲットに対向する位置に設けられ、同第二のターゲットを吸引する第二の電磁石とを備えるアキシャル磁気軸受を含み、前記モータの駆動により前記第一の羽根車及び前記第二の羽根車が回転運動することによって前記第一のケーシング内部及び前記第二のケーシング内部の双方において気体を圧縮する遠心式圧縮機であることをその要旨としている。
この圧縮機は、駆動装置に設けられる回転軸の軸線が水平方向となる横置きで用いられる。同図1に示されるように、遠心式圧縮機には、駆動装置としての駆動部3と、同駆動部3を挟むように前方(同図左側)に第一の圧縮部としての前側圧縮部1及び後方(同図右側)に第二の圧縮部としての後側圧縮部2とを備えてなる。これら前側圧縮部1、後側圧縮部2、及び駆動部3は、第一の圧縮部ケーシングとしての前側圧縮部ケーシング10、第二の圧縮部ケーシングとしての後側圧縮部ケーシング20、及び駆動部ケーシング30とをそれぞれ備えている。これら前側圧縮部ケーシング10、後側圧縮部ケーシング20、及び駆動部ケーシング30は、一体に形成されている。前側圧縮部1には、気体(空気)を吸入する前側気体吸入路12と、圧縮した気体を吐出する前側気体吐出路13と、前側圧縮部ケーシング10内で回転することにより前側気体吸入路12を通じて吸入した気体を圧縮するとともに前側気体吐出路13を通じて吐出する第一の羽根車としての前側羽根車11とが設けられている。後側圧縮部2には、前側圧縮部1と同様に、後側気体吸入路22と、後側気体吐出路23と、第二の羽根車としての後側羽根車21とが設けられている。ここで、前側圧縮部ケーシング10と後側圧縮部ケーシング20とは同様であり、前側羽根車11と後側羽根車21とは同様である。なお、前側羽根車11及び後側羽根車21は回転軸31の両端にそれぞれ設けられるため、それぞれの吸入方向に対して回転方向が異なるが、異なる回転方向であっても圧縮が行えるように後側羽根車21は構成されている。すなわち、後側羽根車21は、前側羽根車11と鏡像関係に構成される。前側気体吐出路13と後側気体吐出路23は、送風路5に合流している。駆動部3には、モータ32と、同モータ32によって回転駆動される回転軸31と、同回転軸31をアキシャル方向及びラジアル方向において支承する軸受装置4とが設けられている。モータ32は、駆動部ケーシング30の内壁に設けられたステータ34と、回転軸31の外周に設けられたロータ33とを備えている。回転軸31の前側先端には前側圧縮部1に設けられた前側羽根車11が接続されており、回転軸31の後側先端には後側圧縮部2に設けられた後側羽根車21が接続されている。軸受装置4には、回転軸31の軸方向においてモータ32を挟むように前後(同図左右)に位置し回転軸31をラジアル方向において支承する前後一対の前側フォイル軸受40及び後側フォイル軸受50と、回転軸31をアキシャル方向において支承する前側アキシャル磁気軸受60及び後側アキシャル磁気軸受70とが設けられている。
圧縮機は、駆動部3に設けられるモータ32が回転すると回転軸31が回転し、回転軸31の両端にそれぞれ接続された前側羽根車11及び後側羽根車21が回転される。これにより、前側圧縮部1においては、前側気体吸入路12を通じて、吸入した気体が圧縮され、圧縮された気体が前側気体吐出路13から吐出される。同様に、後側圧縮部2においては、後側気体吸入路22を通じて、吸入した気体が圧縮され、圧縮された気体が後側気体吐出路23から吐出される。回転軸31が回転されると、回転軸31の外周面とトップフォイル43,53の内周面との間に動圧が発生し、同動圧による気体潤滑作用によって、回転軸31が両フォイル軸受40,50と非接触状態で支承される。
(1)前側羽根車11が回転することにより回転軸31に発生する前側スラスト荷重Ffを後側羽根車21が回転することにより回転軸31に発生する後側スラスト荷重Frによって、回転軸31のアキシャル方向に作用する力を全体として減少させることができる。そのため、軸受装置4のアキシャル方向における負荷容量を軽減することができ、回転軸31をアキシャル方向において支承する両アキシャル磁気軸受60,70を小型化することができるため、回転軸31の軸長を短くできる。また、両アキシャル磁気軸受60,70の両ターゲット61,71を両羽根車11,21の駆動部3側端面に設けたことにより、ターゲットが離間して設けられた場合に比べ、回転軸の軸長をターゲット分短くすることができる。その結果、回転軸31の固有振動数が増大し、高速回転可能な遠心式圧縮機とすることができる。さらに、二つの圧縮部1,2で圧縮気体の生成を行うため、各一つの圧縮部1,2での生成負担を減らして、一つ当たりの吸気量を減らすことができる。このため、それぞれの羽根車11,21を小さくすることができる。また、回転軸31のアキシャル方向へ作用する力が全体として減少し、両アキシャル磁気軸受60,70を小さくできる。
・上記実施形態では、前側羽根車11と後側羽根車21とを同様にするとともに、前側圧縮部ケーシング10と後側圧縮部ケーシング20とを同様にするようにした。しかしながら、回転軸31に掛かる前側羽根車11により発生する前側スラスト荷重Ffによる影響を減少させればよいのであれば、異なってもよい。同構成によれば、前側スラスト荷重Ffと後側スラスト荷重Frとによって相殺させることはできないが、回転軸31に掛かるアキシャル方向の力を全体としては減少させることができる。
Claims (3)
- 第一のケーシングと同第一のケーシング内部に回転可能に収容される第一の羽根車とが設けられる第一の圧縮部と、
同第一の圧縮部の外部に設けられるモータと、同第一の羽根車に同モータの駆動力を伝達する回転軸と、同回転軸をアキシャル方向及びラジアル方向において支承する非接触軸受とが設けられる駆動装置と、
同駆動装置の同第一の圧縮部と反対側に設けられる第二のケーシングと、同第二のケーシング内部に回転可能に収容されるとともに、前記回転軸の前記第一の羽根車と反対側の端部に連結される第二の羽根車とが設けられる第二の圧縮部とを備え、
前記非接触軸受は、前記第一の羽根車の前記モータ側端面に設けられる第一のターゲットと、前記第一のケーシング内部に露出するとともに、同第一のターゲットに対向する位置に設けられ、同第一のターゲットを吸引する第一の電磁石と、前記第二の羽根車の前記モータ側端面に設けられる第二のターゲットと、前記第二のケーシング内部に露出するとともに、同第二のターゲットに対向する位置に設けられ、同第二のターゲットを吸引する第二の電磁石とを備えるアキシャル磁気軸受を含み、
前記モータの駆動により前記第一の羽根車及び前記第二の羽根車が回転運動することによって前記第一のケーシング内部及び前記第二のケーシング内部の双方において気体を圧縮する
ことを特徴とする遠心式圧縮機。 - 請求項1に記載の遠心式圧縮機において、
前記第二の圧縮部は、前記第一の羽根車と同様である前記第二の羽根車と、前記第一のケーシングと同様である前記第二のケーシングとを備えてなる
ことを特徴とする遠心式圧縮機。 - 請求項1又は2に記載の遠心式圧縮機において、
前記第一の羽根車に設けられた前記第一のターゲットの前記第一の電磁石に対向する面及び前記第二の羽根車に設けられた前記第二のターゲットの前記第二の電磁石に対向する面には、前記回転軸がラジアル方向へ偏移しようとしたときに、前記両ターゲットに対して前記偏移方向と反対のラジアル方向の吸引力を作用させるべく環状溝が前記両ターゲットの軸心回りに形成され、ラジアル磁気軸受も兼ねる
ことを特徴とする遠心式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Family
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