JP2008239207A - 電気機器の梱包構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電気機器を収容した梱包箱内の隙間を利用して電気コードを納まりよく収納することと併せて、別部品を用いずに差込みプラグを揺れ動かないように保持させる。
【解決手段】 梱包箱10に緩衝材70と共に電気機器を位置決めして収容させる。電気機器の背面板と梱包箱10の1つの側板部12との隙間Sに電気コード60を収納する。梱包箱10の底板部15を形成している1枚の内フラップ17の先端コーナ部の矩形領域Zを起立姿勢に切り起こしてコード保持片30を形成し、そのコード保持片30のスリット31に電気コード60を挟み込む。コード保持片30によって隙間Sを第1空間S1と第2空間S2とに区画し、第2空間S2に差込みプラグ61を収納する。
【選択図】 図1
【解決手段】 梱包箱10に緩衝材70と共に電気機器を位置決めして収容させる。電気機器の背面板と梱包箱10の1つの側板部12との隙間Sに電気コード60を収納する。梱包箱10の底板部15を形成している1枚の内フラップ17の先端コーナ部の矩形領域Zを起立姿勢に切り起こしてコード保持片30を形成し、そのコード保持片30のスリット31に電気コード60を挟み込む。コード保持片30によって隙間Sを第1空間S1と第2空間S2とに区画し、第2空間S2に差込みプラグ61を収納する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電気機器の梱包構造、特に電気機器の筐体から引き出されている電気コードの収納方法に工夫を講じた電気機器の梱包構造に関する。
DVD装置などの電気機器では、多くの場合、その筐体の背面板(リアパネルによって構成されていることが多い)の引出口から電気コードが引き出されていて、その電気コードには先端に比較的重くて硬い差込みプラグが備わっている。また、DVD装置などの電気機器ではその筐体が偏平な矩形箱形に形成されているために、その梱包には偏平な中空箱でなる梱包箱が用いられる。
図5は、偏平な中空箱でなる梱包箱10にDVD装置などの電気機器50を収容する場合に採用される梱包構造の一般的な事例の組立分解図である。
同図において、梱包箱10は、その箱壁が、矩形筒形に形作られた前後左右の4箇所の各側板部11〜14と、これらの各側板部の開口した底面を塞ぐ底板部15とを有して、底板部15が、梱包箱10の底面全体を覆う前後一対の外フラップ16,16とそれらの外フラップ16,16に重なり合った左右一対の内フラップ17,17とによって形成されている。また、箱壁は、前後一対の外フラップ18,18と左右一対の内フラップ19,19とによって形成される蓋板部を有している。
同図の梱包箱10に偏平箱形の筐体を備えた電気機器50を収容して梱包するときには、電気機器50の筐体の4つの出隅状コーナ部に発泡樹脂などでなる緩衝材70を嵌め込んで装着した後、その緩衝材70と共に電気機器50を梱包箱10に嵌める。このようにして梱包箱10に電気機器50を収容させると、梱包箱10の4箇所の各側板部11〜14が形成している4つの入隅状コーナ部と電気機器50の筐体の4つの出隅状コーナ部との間に介在された緩衝材70によって電気機器50が梱包箱10内で位置決めされ、しかも、電気機器50の筐体の周囲と梱包箱10の各側板部11〜14との相互間には、上記緩衝材70の厚さによって定まる広さの隙間が確保され、しかも、電気機器50が緩衝材70によるスペーサとしての作用によって梱包箱10内で動かないように位置決めされた状態に保たれる。
図6は上記のようにして電気機器50を収容させた梱包箱10の横断平面図である。同図に示したように、梱包箱10に収容されている電気機器50の筐体から引き出された電気コード60は、電気機器50の筐体の背面板51とその背面板51に対向している梱包箱50の側板部12との相互空間によって形成されている隙間Sを利用して、その隙間Sに収納されている。また、電気コード60の先端の差込みプラグ61を段ボール紙などの厚紙を筒形に曲げて作成した保護カバー62で巻いたり包み込んだりしてその隙間Sに収納させている。
一方、クッキングヒータの梱包構造において、クッキングヒータの電気コードの差込みプラグを段ボール紙で筒形に作った緩衝材で包んで粘着テープで止め、それをクッキングヒータを収容させた梱包箱の隙間に嵌め込んでおくことは周知である(たとえば、特許文献1参照)。そして、この特許文献1には、梱包箱としての箱体の蓋板部を形成するための内フラップの一部に折曲げ部を形成し、その折曲げ部に形成した抜き孔を利用して差込みプラグを固定しておくということについても記載されている。
また、空気調和機室内機を梱包する場合に、その室内機を乗せる台紙の一部を折り曲げてその室内機の電源コードの電源プラグを収納するスペースを形成し、そのスペースに電源プラグを収納すると共に、電源プラグに接続されている電源コードを上記台紙の一部に形成した開口に挿通させるという梱包装置が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2001−315759号公報(図3、図4)
特開2005−82170号公報(図1)
図4を参照して説明したように差込みプラグ61を段ボール紙で作った保護カバー62に包み込んで梱包箱10の上記隙間Sに収納させておくようにすると、梱包が落下したり振動を受けたりしたときに差込みプラグ61が単独で揺れ動いて電気機器50の筐体の背面板に衝突したりすることが起こりにくいために、差込みプラグ61が電気機器50の筐体と衝突してその筐体を傷付けるという事態が起こりにくくなるという利点がある。この利点は、特許文献1によって開示されているように、電気コードの差込みプラグを段ボール紙で筒形に作った緩衝材で包んで粘着テープで止め、それをクッキングヒータを収容させた梱包箱の隙間に嵌め込んでおくことによっても得られると考えられる。
しかしながら、図4に示した段ボール紙でなる保護カバー62を用いたり、特許文献1によって開示されている筒形の緩衝材を用いたりすることによって、差込みプラグが電気機器50の筐体に衝突して傷付けるという事態を防ぐと、保護カバー62や緩衝材が余分に必要になり、また、それらを製作するのに手間がかかるためにそれだけ梱包に要する作業が複雑かつ煩雑になり、梱包工程の作業性が低下するという問題があった。
また、特許文献2によって提案されているように、梱包箱とは別に台紙を用意してその台紙の一部にスペースを形成するものでは、台紙の一部を折り曲げたりしてそのスペースを形作る手間が煩わしいだけでなく、スペースに差込みプラグを収納させるのに手間が係るという問題や、台紙自体が余分に必要になってコスト面で大きな不利を招くことになるという問題があると考えられる。
本発明は以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、電気機器を収容した梱包箱内の隙間を利用して電気コードを納まりよく収納するということを基本として、図6に示した保護カバー62のような別部品を製作したり用いたりすることなく、梱包箱の内フラップの一部を利用するだけで差込みプラグを揺れ動かないように保持させることのできる電気機器の梱包構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、梱包箱に電気コードと共に電気機器を収容させるための梱包作業を容易に行うことができ、しかも、電気コードの差込みプラグを揺れ動かないように位置決めさせる作業も容易に行うことのできる電気機器の梱包構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電気機器の梱包構造は、ダンボール紙などの厚紙で組み立てられた梱包箱の箱壁とその梱包箱に位置決めして収容された電気機器の筐体との隙間に、上記筐体から引き出されて先端に差込みプラグを有する電気コードが収納されている。また、上記箱壁の底板部が、上記梱包箱の底面全体を覆う外フラップとその外フラップに重なり合った内フラップとによって形成されている。そして、スリットを有してそのスリットに上記電気コードが挟み込まれたコード保持片が、上記内フラップの一部を起立姿勢に切り起こすことによって形成されている。
この構成であると、梱包箱の底板部を形成している内フラップの一部を起立姿勢に切り起こしてコード保持片が製作されているので、図6に示した保護カバー62のような別部品を製作したり用いたりする必要がない。また、電気コードがコード保持片に具備されているスリットに挟み込まれて保持されるために、コード保持片に電気コードを保持させる作業を容易に行うことができるだけでなく、電気機器を梱包箱に収容させる前であっても、その後であっても、コード保持片に電気コードを容易に保持させることが可能であるにもかかわらず、梱包が落下したり振動を受けたりしたときに差込みプラグが単独で揺れ動いて電気機器の筐体に衝突したりすることが起こりにくくなり、差込みプラグが電気機器の筐体を傷付けるという事態も起こりにくくなる。
本発明では、電気コードを収納している上記隙間として、電気機器の筐体の背面板とその背面板に対向する上記箱壁の側板部との相互空間が選択されていて、電気コードが上記背面板に具備された引出口から引き出されてその相互空間に収納されていると共に、コード保持片の上記スリットに、上記差込みプラグから延び出て電気コードの差込みプラグとの接続部分を覆うスリーブが挟み込まれている、という構成を採用することが望ましい。これによれば、差込みプラグがコード保持片にしっかりと揺れ動かないにように保持されるために、梱包が落下したり振動を受けたりしたときに差込みプラグが単独で揺れ動いて電気機器の筐体に衝突したりすることが起こりにくくなり、差込みプラグが電気機器の筐体を傷付けるという事態も起こりにくくなるという上記作用がいっそう顕著に発揮されるようになる。
本発明では、幅方向一端側に上記引出口が備わっている上記背面板の幅方向他端側に上記コード保持片を位置させることにより、そのコード保持片で、上記背面板と上記側板部との相互空間を上記背面板の幅方向一端側の第1空間と上記背面板の幅方向他端側の第2空間とに2区画させてあり、上記差込みプラグが第2空間に収納され、電気コードの余剰長さ部分が第1空間に束ねて収納されている、という構成を採用することが望ましい。これによれば、差込みプラグが第1空間に整然と収納され、電気コードの余剰長さ部分が第2空間に整然と収納されることになる。
本発明では、上記内フラップの先端コーナ部の矩形領域を起立姿勢に切り起こして上記コード保持片を形成することによりそのコード保持片の幅方向を上記筐体の背面板とその背面板に対向する上記側板部との対向方向に一致させてあると共に、そのコード保持片における上記背面板側に位置している幅方向端縁とその背面板との間に、それら両者が当接することを防ぐ隙間が確保されていることが望ましい。これによれば、コード保持片が電気機器の筐体の背面板と衝突してその背面板を凹ませたり傷付けたりすることが起こらない。
本発明では、上記第2空間に収納されている上記差込みプラグの揺れ動きを上記コード保持片で抑制させてその差込みプラグを上記背面板に衝突させないように構成してある。
また、上記スリットが起立姿勢のコード保持片の上縁を始点としてその上縁から下向きに延びる切り目又は開き幅を有する窪み空所でなることが望ましい。これによれば、コード保持片にスリットを形成する作業が容易になる。
本発明に係る電気機器の梱包構造は、ダンボール紙などの厚紙で組み立てられた梱包箱の箱壁とその梱包箱に位置決めして収容された電気機器の筐体との隙間に、上記筐体から引き出されて先端に差込みプラグを有する電気コードが収納されていて、上記箱壁の底板部が、上記梱包箱の底面全体を覆う外フラップとその外フラップに重なり合った内フラップとによって形成されている電気機器の梱包構造において、梱包箱の箱壁が、矩形筒形に形作られた前後左右の4箇所の各側板部とこれらの各側板部の開口した底面を塞ぐ底板部とを有して、4箇所の上記各側板部が形成している4つの入隅状コーナ部と電気機器の筐体の4つの出隅状コーナ部との間に介在された緩衝材によって電気機器が梱包箱内で位置決めされていると共に、電気コードを収納している上記隙間として、電気機器の筐体の背面板とその背面板に対向している1つの上記側板部との相互空間が選択され、上記内フラップの先端コーナ部の矩形領域を起立姿勢に切り起こして形成されたコード保持片の幅方向を上記筐体の背面板とその背面板に対向する上記側板部との対向方向に一致させてあると共に、そのコード保持片で上記背面板と上記側板部との相互空間を背面板の幅方向一端側の第1空間と背面板の幅方向他端側の第2空間とに2区画させてあり、上記コード保持片に、その上縁を始点としてその上縁から下向きに延びる切り目又は開き幅を有する窪み空所でなるスリットを具備させ、そのスリットに、上記第2空間に収納させた上記差込みプラグから延び出て電気コードの上記差込みプラグとの接続部分を覆うスリーブが挟み込まれていると共に、上記背面板の幅方向他端側に具備された引出口から引き出された電気コードの余剰長さ部分が上記第1空間に束ねて収納されていて、上記コード保持片における上記背面板側に位置している幅方向端縁とその背面板との間に、それら両者が当接することを防ぐ隙間が確保されていると共に、上記第2空間に収納されている差込みプラグの揺れ動きを上記コード保持片で抑制させてその差込みプラグを上記背面板に衝突させないように構成してある、という構成を採用することによっていっそう具体化される。そして、この発明によれば、図5を参照して説明した梱包箱10の内フラップ17にコード保持片を形成するだけで、上記した各発明の作用が奏されるようになるという利点がある。
以上のように、本発明によれば、電気機器を収容した梱包箱内の隙間を利用して電気コードを納まりよく収納することが可能である。特に、図6に示した保護カバー62のような別部品を製作したり用いたりすることなく、梱包箱の内フラップの一部を利用するだけで差込みプラグを揺れ動かないように保持させることができるという卓越した効果が奏される。また、発明によれば、梱包箱に電気コードと共に電気機器を収容させるための梱包作業を容易に行うことができるほか、電気コードの差込みプラグを揺れ動かないように位置決めさせる作業も容易に行うことのできるようになるという効果が奏される。
図1は本発明の実施形態に係る梱包構造の横断平面図、図2は梱包箱の横断平面図、図3は梱包箱の概略斜視図、図4は図1のIV−IV線に沿う部分の拡大断面図である。
図1〜図3に示した梱包箱10は段ボール紙やその他の厚紙で製作されていて、その基本的な構成が図5を参照して説明した梱包箱10と同様である。すなわち、箱壁が、矩形筒形に形作られた前後左右の4箇所の各側板部11〜14と、これらの各側板部11〜14の開口した底面を塞ぐ底板部15とを有して、底板部15が、梱包箱10の底面全体を覆う前後一対の外フラップ16,16とそれらの外フラップ16,16に重なり合った左右一対の内フラップ17,17とによって形成されていることに加えて、前後一対の外フラップ18,18と左右一対の内フラップ19,19とによって形成される蓋板部を有している。そして、梱包箱10に偏平箱形の筐体を備えた電気機器50を収容して梱包するときには、図1によって明らかなように、電気機器50の筐体の4つの出隅状コーナ部に発泡樹脂などでなる緩衝材70を嵌め込んで装着した後、その緩衝材70と共に電気機器50を梱包箱10に嵌めることにより、4隅の緩衝材70で電気機器50を梱包箱10内で位置決めさせる。また、電気機器50の筐体から引き出されている電気コード60を、電気機器50の筐体の背面板51とその背面板51に対向している梱包箱50の側板部12との相互空間によって形成されている隙間Sを利用してその隙間Sに収納する。
この実施形態では、図2のように、梱包箱10の底板部15を形成している左右の内フラップ17,17のうちの一方側の内フラップ17の先端コーナ部にまっすぐな切込み21を入れて矩形領域Zを区画形成してある。また、切込み21の切込み終端21aとその内フラップ17の端縁17aとをつなぐ直線部分21bを折曲げ可能としてある。この直線部分21bは、上記矩形領域Aを起立姿勢に折り曲げるときの折曲げ線に相当していて、あらかじめその直線部分21bを折れ曲がりやすくするために折れ線を形成しておいてもよい。この矩形領域Zは、上記直線部分21bを折り曲げて起立姿勢に切り起こすことによってコード保持片30として使用される部分である。
矩形領域Zを起立姿勢に切り起こすことによって形成されるコード保持片30は、図3に示したように、その上縁を始点としてその上縁の略中央部から下向きに延びるスリット31が形成されている。このスリット31は、図2のように起立姿勢に切り起こす前の上記矩形領域Zの一部を欠除させて形成された開き幅を有する窪み凹所であっても、その矩形領域Zの一部に切込み形成した切り目であってもよい。
図1のように、コード保持片30は電気コード60を収納している隙間Sに配備されていて、そのコード保持片30の幅方向が、梱包箱10に収容されている電気機器50の筐体の背面板51とその背面板51に対向する側板部12との対向方向(梱包箱10の前後方向)に一致している。そして、コード保持片30で、電気機器50の筐体の背面板51と上記側板部12との相互空間、すなわち上記隙間Sが、背面板51の幅方向一端側の第1空間S1と背面板51の幅方向他端側の第2空間S2とに2区画されている。
梱包箱10に収容されている電気機器50は、その筐体の背面板51の幅方向一端側に電気コード60の引出口63を備えているのに対し、上記コード保持片30は上記隙間S内で背面板51の幅方向他端側に偏った箇所に位置している。このようにコード保持片30の位置を隙間S内で背面板51の幅方向他端側に偏らせてあることによって、上記第2空間S2が差込みプラグ61を収納するのに適した広さに定められている。
図1のように、差込みプラグ61は、上記引出口63から引き出された電気コード60の先端に備わっていて、その電気コード60の差込みプラグ61との接続部分が、差込みプラグ61から延び出たスリーブ64によって覆われている。このスリーブ64は、電気コード60の屈曲を防いで断線を起こりにくくする作用を有している。
そして、図1のように第2空間S2に差込みプラグ61を収納させてあると共に、その差込みプラグ61から延び出ている上記スリーブ64が図4に詳細に示したようにコード保持片30のスリット31に挟み込まれ、かつ、電気コード60の余剰長さ部分が上記第1空間S1に束ねて収納されている。この実施形態では、電気コード60の余剰長さ部分を束ねた箇所を樹脂シートやシート状緩衝材66によって包み込んである。
以上説明した梱包構造では、梱包箱10の底板部15を形成している1枚の内フラップ17の一部を起立姿勢に切り起こしてコード保持片30が形成されていて、そのコード保持片30に形成されているスリット31に電気コード60を挟み込んで保持させてあり、しかも、スリット31に対する電気コード60の挟み込み箇所として、差込みプラグ61のスリーブ67で覆われた部分が選ばれているため、コード保持片30を別部品にならずに済み、しかも、重くて硬い差込みプラグ61がコード保持片30にしっかりと揺れ動かないように保持される。そのため、梱包が落下したり振動を受けたりしても、差込みプラグ61が揺れ動いて電気機器50の筐体の背面板51に衝突してその筐体を傷付けたり凹ませたりするおそれがなくなる。
また、コード保持片30が内フラップ17の一部に切起し形成されることに加えて、そのコード保持片30のスリット31に電気コード60を挟み込む作業は、梱包箱10に電気機器50を上から収容させるときに併せて上から行うことができるため、梱包作業性が向上して量産性を高めることが可能である。
図4のように、この実施形態では、コード保持片30の幅を適切に定めることによって、そのコード保持片30における上記背面板51側に位置している幅方向端縁32と背面板51との間に隙間Aを形成し、この隙間Aによって、コード保持片30と背面板51とが当接することを防いでいる。こうしておくと、落下時などにコード保持片30が背面板51に当たって背面板51が凹んだり傷付いたりすることが未然に防止される。なお、DVD装置についての梱包構造にあっては、上記隙間Aが3mm以上となる範囲でコード保持片30の幅をできるだけ長くしておくことが有益であり、そのようにしておくと、コード保持片30が背面板51に当たることを防いだ上で、そのコード保持片39による電気コード60の保持強度を大きく確保することが可能になる。なお、コード保持片39の上縁略中央部に形成されるスリット31を窪み凹所によって形成する場合には、そのスリット31の開き幅Bを10mm程度、深さCを20mm程度に定めることが有益であり、開き幅Bや深さCをこの程度に定めておけば、電気コード60が電気機器50の筐体の背面板51に接触しにくくなる。ここで、開き幅Bや深さCは、電気コード60の太さや隙間Sの幅(前後幅)を勘案して適宜選定すべきである。
この実施形態では、内フラップ17の先端コーナ部の一部を切り起こしてコード保持片30を形成してあるけれども、内フラップ17のどの箇所にコーナ保持片を形成するかは、電気機器50の筐体の形状に応じて適宜決定すべきである。
10 梱包箱
11〜14 側板部
15 箱壁の底板部
16 外フラップ
17 内フラップ
30 コード保持片
31 スリット
50 電気機器
60 電気コード
61 差込みプラグ
63 引出口
64 スリーブ
70 緩衝材
S1 第1空間
S2 第2空間
A 隙間
S 隙間
11〜14 側板部
15 箱壁の底板部
16 外フラップ
17 内フラップ
30 コード保持片
31 スリット
50 電気機器
60 電気コード
61 差込みプラグ
63 引出口
64 スリーブ
70 緩衝材
S1 第1空間
S2 第2空間
A 隙間
S 隙間
Claims (7)
- 段ボール紙などの厚紙で組み立てられた梱包箱の箱壁とその梱包箱に位置決めして収容された電気機器の筐体との隙間に、上記筐体から引き出されて先端に差込みプラグを有する電気コードが収納されていて、上記箱壁の底板部が、上記梱包箱の底面全体を覆う外フラップとその外フラップに重なり合った内フラップとによって形成されている電気機器の梱包構造において、
梱包箱の箱壁が、矩形筒形に形作られた前後左右の4箇所の各側板部とこれらの各側板部の開口した底面を塞ぐ底板部とを有して、4箇所の上記各側板部が形成している4つの入隅状コーナ部と電気機器の筐体の4つの出隅状コーナ部との間に介在された緩衝材によって電気機器が梱包箱内で位置決めされていると共に、電気コードを収納している上記隙間として、電気機器の筐体の背面板とその背面板に対向している1つの上記側板部との相互空間が選択され、
上記内フラップの先端コーナ部の矩形領域を起立姿勢に切り起こして形成されたコード保持片の幅方向を上記筐体の背面板とその背面板に対向する上記側板部との対向方向に一致させてあると共に、そのコード保持片で上記背面板と上記側板部との相互空間を背面板の幅方向一端側の第1空間と背面板の幅方向他端側の第2空間とに2区画させてあり、
上記コード保持片に、その上縁を始点としてその上縁から下向きに延びる切り目又は開き幅を有する窪み空所でなるスリットを具備させ、そのスリットに、上記第2空間に収納させた上記差込みプラグから延び出て電気コードの上記差込みプラグとの接続部分を覆うスリーブが挟み込まれていると共に、上記背面板の幅方向一端側に具備された引出口から引き出された電気コードの余剰長さ部分が上記第1空間に束ねて収納されていて、
上記コード保持片における上記背面板側に位置している幅方向端縁とその背面板との間に、それら両者が当接することを防ぐ隙間が確保されていると共に、上記第2空間に収納されている差込みプラグの揺れ動きを上記コード保持片で抑制させてその差込みプラグを上記背面板に衝突させないように構成してあることを特徴とする電気機器の梱包構造。 - 段ボール紙などの厚紙で組み立てられた梱包箱の箱壁とその梱包箱に位置決めして収容された電気機器の筐体との隙間に、上記筐体から引き出されて先端に差込みプラグを有する電気コードが収納されていて、上記箱壁の底板部が、上記梱包箱の底面全体を覆う外フラップとその外フラップに重なり合った内フラップとによって形成されている電気機器の梱包構造において、
スリットを有してそのスリットに上記電気コードが挟み込まれたコード保持片が、上記内フラップの一部を起立姿勢に切り起こすことによって形成されていることを特徴とする電気機器の梱包構造。 - 電気コードを収納している上記隙間として、電気機器の筐体の背面板とその背面板に対向する上記箱壁の側板部との相互空間が選択されていて、電気コードが上記背面板に具備された引出口から引き出されてその相互空間に収納されていると共に、コード保持片の上記スリットに、上記差込みプラグから延び出て電気コードの差込みプラグとの接続部分を覆うスリーブが挟み込まれている請求項2に記載した電気機器の梱包構造。
- 幅方向一端側に上記引出口が備わっている上記背面板の幅方向他端側に上記コード保持片を位置させることにより、そのコード保持片で、上記背面板と上記側板部との相互空間を上記背面板の幅方向一端側の第1空間と上記背面板の幅方向他端側の第2空間とに2区画させてあり、上記差込みプラグが第2空間に収納され、電気コードの余剰長さ部分が第1空間に束ねて収納されている請求項3に記載した電気機器の梱包構造。
- 上記内フラップの先端コーナ部の矩形領域を起立姿勢に切り起こして上記コード保持片を形成することによりそのコード保持片の幅方向を上記筐体の背面板とその背面板に対向する上記側板部との対向方向に一致させてあると共に、そのコード保持片における上記背面板側に位置している幅方向端縁とその背面板との間に、それら両者が当接することを防ぐ隙間が確保されている請求項4に記載した電気機器の梱包構造。
- 上記第2空間に収納されている上記差込みプラグの揺れ動きを上記コード保持片で抑制させてその差込みプラグを上記背面板に衝突させないように構成してある請求項5に記載した電気機器の梱包構造。
- 上記スリットが起立姿勢のコード保持片の上縁を始点としてその上縁から下向きに延びる切り目又は開き幅を有する窪み空所でなる請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載した電気機器の梱包構造。
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CN102491004A (zh) * | 2011-11-23 | 2012-06-13 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种空调器外机的连接管包装方法 |
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