JP2008238958A - トラクタの補強枠構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 左右各装着フレーム3に前作業機4装着用の前装着部Fと、後車軸ケース6に連結されるケース装着部Mと、後作業機7を連結する上下連結部Rとを設ける。前記各装着フレーム3はケース装着部Mを後車軸8の周囲で後車軸ケース6の外端に装着し、ケース装着部Mと上下連結部Rとの間にケース装着部Mより上下連結部Rをトラクタ車体2に近づける屈曲部Kを形成し、ケース装着部Mの左右間隔L1より上下連結部Rの左右間隔L2を狭く設定する。
【選択図】図1
Description
前記左右各装着フレームはケース装着部が後車軸ケースを下方から嵌合する大きな切欠状嵌合部を有し、後車軸ケースに固定の後支持体にボルト固定されており、前記切欠状嵌合部により弱体化した切欠前後部分を後車軸ケースの上方の嵌合部補強材で連結して補強している(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたトラクタの補強枠構造。
第1に、トラクタ車体2の左右側面に装着フレーム3が配置されており、前記左右各装着フレーム3は左右方向に板厚を向けた板材で形成され、トラクタ車体2に固定の前作業機4装着用の装着体5に対して連結される前装着部Fと、トラクタ車体2の後車軸ケース6に連結されるケース装着部Mと、このケース装着部Mより後方に形成されていて後作業機7を連結する上下連結部Rとが設けられており、
前記各装着フレーム3はケース装着部Mが後車軸8の周囲で後車軸ケース6の外端に装着され、ケース装着部Mと上下連結部Rとの間にケース装着部Mより上下連結部Rをトラクタ車体2に近づける屈曲部Kが形成されていて、ケース装着部Mの左右間隔L1より上下連結部Rの左右間隔L2が狭く設定されている。
第3に、前記装着フレーム3はケース装着部Mの左右間隔L1より前装着部Fの左右間隔L3が広く設定され、ケース装着部Mの前方から上下連結部Rまで上下寸法Hが漸次大きく形成されていること。
第4に、前記左右装着フレーム3は上下連結部Rの上連結部RUの前方に門形形状の後立枠10の左右脚部10aが連結されている。
装着フレーム3のケース装着部Mは後車軸8の周囲で後車軸ケース6の外端に装着されるので、後輪を外さなければ後車軸ケース6に装着できないが、切欠嵌合部を形成しないので、1枚の板材であってもそれ自体で強度が確保される。
ケース装着部Mより上下連結部Rをトラクタ車体2に近づける屈曲部Kが形成されていることにより、屈曲部Kがリブ的役目をして上下方向の剛性を向上し、その上、ケース装着部Mの左右間隔L1より上下連結部Rの左右間隔L2を狭くして、必要な左右間隔に設定することができるようになる。
さらに、上下連結部Rの上連結部RUの前方に門形形状の後立枠10の左右脚部10aが連結されていることにより、左右装着フレーム3での負荷の分散ができるとともに、トラクタ車体2に対する後立枠10の取り付けに特別な部材を必要とせず、コストダウンになる。
図1〜4において、1はトラクタ・フロントローダ・バックホー(TLB)であり、トラクタ車体2は左右一対の装着フレーム3によって補強され、その中途部から前方へ前作業機4としてのフロントローダが着脱自在に装着され、トラクタ車体2の後部に後作業機7としてのバックホーが着脱自在に装着され、トラクタ車体2の中途部下部にミッドマウントモアーを装着可能になっている。
前記トラクタ車体2は、エンジン14とクラッチハウジング15と連結ケース16とミッションケース17とを前後に連結して構成し、エンジン14から前方へ前輪18の前車軸ケースを縣架する前車軸フレーム19を突設し、ミッションケース17の後部から左右側方へ後車軸ケース6を突出しており、この後車軸ケース6から外側方へ突出した後車軸8に後輪20が縣架されている。この後車軸8は外端にフランジの存在しないタイプ(例えば、六角軸)である。
前記左右装着フレーム3にはロプスとしての後立枠10が設けられ、後立枠10が左右装着フレーム3を連結する役目をしている。前記後立枠10は左右脚部10aと門形の上部10bとで形成されていて、両者は後輪フェンダ22の上部壁を挟んで連結されており、後輪フェンダ22の取り付けも兼ねている。前記左右脚部10aは装着フレーム3に連結されると同時にトラクタ車体2の側面または後車軸ケース6に固定してもよい。
前記マスト26は、フロントローダ用の装着体5のマスト受け材31に上側から嵌入しかつ下部を係止し、中途部をロックピン32でロックするように構成されている。前記フロントローダは、使用しないとき、ロックピン32を抜くことによって装着体5から離脱させることができる。
バックホー(後作業機7)は基台フレーム40の前側に平面視コ字状に屈曲して左右側を一対の縦板状の装着板41aを形成し、この左右装着板41aの上部に後向きステップを形成する天板41bを固定し、左右装着板41aの下部に下板41cを挿入固定しており、基台フレーム40の後部に縦軸廻り揺動可能に揺動ブラケット42を枢支し、基台フレーム40の上部に後向き運転席から操縦可能な操縦装置を搭載し、基台フレーム40の左右に油圧駆動のアウトリガー(スタビライザ)43を装備している。
前記バックホーの左右各装着板41aには、上下に係合部51、52を備えており、上下係合部51、52は装着フレーム3の後端の上下連結部Rの上連結部RU及び下連結部RDにそれぞれ着脱自在に連結され、トラクタ車体2に対してバックホーを着脱できるようになっている。
下係合部52は装着板41aに貫通固定されかつ下板41cの前端にも溶着されたピン(連結棒)54で形成され、下連結部RDは上向き開放のフック形状(凹部)に形成され、フック状下連結部RDに下係合部52のピン54を係合させた状態で基台フレーム40を回動させ、上係合部51と上連結部RUとを対向させてピン53を挿入するようになっている。
図1、2に示すように、装着フレーム3は中途部から前端まで帯板形状で、その前端にボルト孔56を有する前記前装着部Fが形成されおり、前作業機4を装着するための装着体5のブラケット37にボルト固定により連結される。
前記挿通孔9は小判形状に形成されていて、装着フレーム3を上下位置調整可能にしているが、円形に形成してもよく、フランジのない後車軸8を挿通できればよい。後輪20はディスクが後車軸8に廻り止め状態に嵌合して取り付けられる。
上下連結部Rはケース装着部Mより後方に形成されており、上下に分離して前記上連結部RUと下連結部RDとが形成され、前述したごとく、バックホーの左右各装着板41aの上下係合部51、52を係合連結可能になっている。
上連結部RUは装着フレーム3の後上部にボス材60を固着して形成され、上係合部51を貫通する連結ピン53が挿入可能になっており、下連結部Rは装着フレーム3の後下部に半円凹部61aを有する受け材61を固着して形成されており、下係合部52を形成するピン部54が前記半円凹部61にが係合して受持されるようになっている。
装着フレーム3の平面形状は、ケース装着部Mを基準にして、前側がトラクタ車体2から次第に離れるように末広がりに、後側がトラクタ車体2に近接するように幅狭になっている。即ち、ケース装着部Mの左右間隔L1より前装着部Fの左右間隔L3が広く設定され、ケース装着部Mの左右間隔L1より上下連結部Rの左右間隔L2が狭く設定されている。この上下連結部Rの左右間隔L2は後作業機7の装着板41aが入り、上下係合部51、52が係合できる間隔となっている。
前記屈曲部Kは、上下連結部Rの左右間隔L2を左右後車軸ケース6の外端面6aの左右間隔L1より狭くして、既存の後作業機7の装着を可能にしており、また、装着フレーム3の上下間での左右方向の折れ曲がりに対抗し得るリブのような補強部の役目をしている。
また、前装着部Fの高さはケース装着部Mの挿通孔9の高さと略同じであり、ケース装着部Mから上下連結部Rまでの末広がりは上方だけでなく下方へも広がっている。
これらによって、左右一対の装着フレーム3は、後作業機7及び後立枠10を連結でき、前作業機4及び後作業機7からトラクタ車体2に加わる作業時の負荷を十分に担持でき、また負荷の分散も良好にできるようになっている。
例えば、ケース装着部Mの挿通孔9の周囲に後車軸ケース6の外端外周に外嵌固定する部材を固着してもよく、上連結部RUをピンで形成し、上係合部51にそのピンを把持しながら自動係合するマウント装置を装備してもよい。また、下連結部UDは装着フレーム3に厚板を溶着して形成しているが、装着フレーム3と一体成形してもよい。さらに、左右の装着フレーム3をトラクタ車体2の後方又は下方を通る部材で連結してもよい。
2 トラクタ車体
3 装着フレーム
4 前作業機(フロントローダ)
5 装着体
6 後車軸ケース
7 後作業機(バックホー)
8 後車軸
9 挿通孔
10 後立枠
10a 脚部
F 前装着部
M ケース装着部
R 上下連結部
K 屈曲部
P 後立枠連結部
L 左右間隔
H 上下寸法
Claims (4)
- トラクタ車体(2)の左右側面に装着フレーム(3)が配置されており、前記左右各装着フレーム(3)は左右方向に板厚を向けた板材で形成され、トラクタ車体(2)に固定の前作業機(4)装着用の装着体(5)に対して連結される前装着部(F)と、トラクタ車体(2)の後車軸ケース(6)に連結されるケース装着部(M)と、このケース装着部(M)より後方に形成されていて後作業機(7)を連結する上下連結部(R)とが設けられており、
前記各装着フレーム(3)はケース装着部(M)が後車軸(8)の周囲で後車軸ケース(6)の外端に装着され、ケース装着部(M)と上下連結部(R)との間にケース装着部(M)より上下連結部(R)をトラクタ車体(2)に近づける屈曲部(K)が形成されていて、ケース装着部(M)の左右間隔(L1)より上下連結部(R)の左右間隔(L2)が狭く設定されていることを特徴とするトラクタの補強枠構造。 - 前記各装着フレーム(3)はケース装着部(M)に後車軸(8)を挿通する挿通孔(9)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のトラクタの補強枠構造。
- 前記装着フレーム(3)はケース装着部(M)の左右間隔(L1)より前装着部(F)の左右間隔(L3)が広く設定され、ケース装着部(M)の前方から上下連結部(R)まで上下寸法(H)が漸次大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトラクタの補強枠構造。
- 前記左右装着フレーム(3)は上下連結部(R)の上連結部(RU)の前方に門形形状の後立枠(10)の左右脚部(10a)が連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラクタの補強枠構造。
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JP2016105184A (ja) * | 2009-05-02 | 2016-06-09 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置及び電子機器 |
Citations (4)
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JP2004114762A (ja) * | 2002-09-24 | 2004-04-15 | Kubota Corp | トラクタの補強枠構造 |
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- 2007-03-27 JP JP2007081823A patent/JP4675925B2/ja active Active
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