JP2008238863A - シェード取付け構造 - Google Patents

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JP2008238863A JP2007079025A JP2007079025A JP2008238863A JP 2008238863 A JP2008238863 A JP 2008238863A JP 2007079025 A JP2007079025 A JP 2007079025A JP 2007079025 A JP2007079025 A JP 2007079025A JP 2008238863 A JP2008238863 A JP 2008238863A
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Katsunori Sakimoto
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Abstract

【課題】シェードの展開・格納のために要するスペースをコンパクト化し、且つ、外観を向上することができるシェード取付け構造を提供する。
【解決手段】シート1の後部に設けられた開閉可能なカバー3bと、カバー3b内に設けられた一対の上下スライド機構10と、上下スライド機構10に連結されたリンク機構15と、リンク機構15の端部に設けられ、シェード28を展開・巻取り可能に支持するシェードロール26と、シェードロール26を回転可能に保持するシェード保持部21,22とを備えたシェード機構30を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、シェード取付け構造に関するものである。
従来、シートの着座者を覆う日よけ用のシェードを該シートに取り付けるシェード取付け構造としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このシェード取付け構造では、リンク接続された複数のフレームを備えており、例えばこれらフレームをそれぞれの使用位置に配置してシェードを展開する。
特開2004−160109号公報
ところで、特許文献1では、各フレームのヒンジ周りの回動によってシェードの展開等を行うことから、その作動を成立させるために比較的大きなスペースを要する。また、スペースの制約を回避するために、一般にはこれらフレーム等をむき出しの状態で搭載することになり、外観を損ねることになっている。
本発明の目的は、シェードの展開・格納のために要するスペースをコンパクト化し、且つ、外観を向上することができるシェード取付け構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートの着座者を覆うシェードを前記シートに取り付けるシェード取付け構造において、前記シートの後部に設けられた開閉可能なカバーと、前記カバー内に設けられた一対のスライド機構と、前記スライド機構に連結されたリンク機構と、前記リンク機構の端部に設けられ、前記シェードを展開・巻取り可能に支持するシェードロールと、前記シェードロールを回転可能に前記リンク機構に対して保持するシェード保持部と、を備えたシェード機構を有することを要旨とする。
同構成によれば、前記シェード及び該シェードを支持する前記シェードロールは、前記スライド機構及び前記リンク機構を併用することでより柔軟な姿勢で動作させることができ、展開・格納のために要するスペースをコンパクト化することができる。そして、格納時に、前記カバー内に設けられた前記スライド機構とともに、前記リンク機構、前記シェードロール及び前記シェードを前記カバー内に収納するように動作させることで、該カバー内に隠蔽することができ、外観の向上を図ることができる。さらに、前記シェードロールにより、手動又は自動で前記シェードを展開・巻取りすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシェード取付け構造において、前記シェード保持部は、前記シェードロールを回転駆動する駆動部を有することを要旨とする。
同構成によれば、前記駆動部により、前記シェードを自動で展開・巻取りすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシェード取付け構造において、前記シェードロールは、前記シェード保持部から離脱可能であることを要旨とする。
同構成によれば、前記シェードを展開しているとき、該シェードに覆われる着座者と干渉しても、前記シェードロールを前記シェード保持部から離脱させることで、着座者に加わる衝撃を緩和することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシェード取付け構造において、前記一対のスライド機構は、一方側に拡開した形状となっており、前記リンク機構が一方側に移動するに従い、前記シェードロールの幅が開くことを要旨とする。
同構成によれば、前記リンク機構が一方側に移動するに従い、前記シェードロールの幅が開くことで、前記シェードの幅を広げて展開することができ、該シェードを着座者の体格に合わせて展開することができる。反対に、前記リンク機構が他方側に移動するに従い、前記シェードロールとともに前記シェードの幅が狭まることで、前記カバー内によりコンパクト化して収納することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェード取付け構造において、前記シェードには、展開状態に保持する保持部材が設けられていることを要旨とする。
同構成によれば、前記シェードの展開時、該シェードの変形が前記保持部材により抑制することができ、着座者の頭部と前記シェードとの空間を好適に確保することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェード取付け構造において、前記シェードは、蛇腹部材からなり、該蛇腹部材は保持部材に保持されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記シェードを蛇腹状に縮めることで、該シェードをより小型化することができる。また、前記シェードの展開時、その蛇腹形状により防音効果を得ることができる。
請求項1乃至6に記載の発明では、シェードの展開・格納のために要するスペースをコンパクト化し、且つ、外観を向上することができるシェード取付け構造を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、例えば自動車などの車両に搭載されるシート1を示す模式図である。なお、図1(a)(b)は、シェード収納状態を示す側面図及び背面図であり、図1(c)(d)は、シェード展開状態(使用状態)を示す側面図及び平面図である。同図に示されるように、前記シート1は、着座者、即ち乗員の背もたれ部を形成するシートバック2を備えるとともに、該シートバック2の上側に支持され乗員の頭部を支持するヘッドレスト3を備える。
なお、ヘッドレスト3は、乗員の頭部と当接可能な本体部3aと、該本体部3aの後部下端のヒンジ4を中心に開閉可能に設けられたカバー3bとを有する(図1(b)(d)ではカバー3bを図示省略)。ヘッドレスト3は、これら本体部3a及びカバー3b間に収容空間Sを形成するとともに、該カバー3bを前記本体部3aに密着させる態様で閉じることで、前記収容空間Sを閉塞する。このとき、本体部3a及びカバー3bの境界線(見切り線)が外部に露出するものの、前記収容空間Sが閉塞されることで外観的には通常のシートとほとんど変わらないようになっている(図1(a)参照)。
図1(b)に示すように、本体部3aには、前記収容空間S内において、幅方向両側に配設された一対のスクリュー11が支持されている。これらスクリュー11は、上側に開く逆ハ字状を呈して幅方向に対称配置されている。また、各スクリュー11は、その下端部で該スクリュー11を回転駆動する電動モータ12に連結されるとともに、該スクリュー11の回転に伴うねじ作用でその長手方向に移動する可動子13に連結される。これら一対のスクリュー11、電動モータ12及び可動子13は、一対のスライド機構としての上下スライド機構10を構成する。
各可動子13には、第1関節16を介して棒材からなるレバー17の一方の端部が連結されている。各レバー17は、前記ヘッドレスト3の幅方向に直交する方向に延在する。なお、各第1関節16は、前記可動子13に対し前記レバー17の一方の端部を前記ヘッドレスト3の幅方向に沿う回転軸周りに回転駆動するとともに、該回転駆動の停止によってそのときの回転角度を保持する。
ここで、第1関節16の構造について図2に基づき説明する。同図に示されるように、第1関節16は、前記可動子13に固定された第1アーム31を有するとともに、前記レバー17に固定された第2アーム32を有する。第1アーム31には、前記ヘッドレスト3の幅方向に沿う回転軸を有する第1歯車33が固着されている。一方、第2アーム32には、電動モータ34及び該電動モータ34の回転を減速して出力するギヤボックス35が搭載されるとともに、該ギヤボックス35を介して前記電動モータ34に回転駆動され前記第1歯車33と噛合する第2歯車36が設けられ、更にこれら第1及び第2歯車33,36が噛合するように第1及び第2アーム31,32を連結するアーム37が設けられている。第2歯車36が前記ヘッドレスト3の幅方向に沿う回転軸を有することはいうまでもない。
このような構成において、前記電動モータ34を駆動すると、前記第2歯車36が回転することで該第2歯車36がその噛合する第1歯車33周りを同時に回転し、前記第1アーム31(可動子13)に対し前記第2アーム32(レバー17)が回転する。一方、前記電動モータ34の駆動を停止すると、前記第2歯車36の回転が前記ギヤボックス35内の伝達経路で実質的にロックされることになり、前記第2アーム32(レバー17)がそのときの回転角度を保持する。
図1(d)に示すように、一側及び他側(図示左側及び右側)のレバー17の他方の端部には、第2関節18を介してシェード保持部としての駆動側シェード保持部21及び従動側シェード保持部22がそれぞれ連結されている。各第2関節18は、前記レバー17の他方の端部に対し前記駆動側シェード保持部21又は前記従動側シェード保持部22を前記ヘッドレスト3の幅方向に沿う回転軸周りに回転駆動するとともに、該回転駆動の停止によってそのときの回転角度を保持する。これら第1関節16、レバー17及び第2関節18は、リンク機構15を構成する。
なお、第2関節18の構造については、図2において可動子13をレバー17に置き換え、レバー17を駆動側シェード保持部21又は従動側シェード保持部22に置き換えることで同様に説明されるため、ここではその説明を割愛する。
駆動側シェード保持部21及び従動側シェード保持部22には、例えば樹脂材やバネ材などの弾性のある柔軟な材料からなる芯部を有するU字状のシェードロール26の一側及び他側の端部がジョイント27を介してそれぞれ連結されている。前記駆動側シェード保持部21は、ジョイント27を介して前記シェードロール26の一側の端部をその長手方向に沿う回転軸周り回転駆動し、一方、前記従動側シェード保持部22は、ジョイント27を介して前記シェードロール26の他側の端部をその長手方向に沿う回転軸周り回転可能に支持する。
ここで、駆動側シェード保持部21及び従動側シェード保持部22の構造について図3に基づき説明する。
図3(a)に示されるように、駆動側シェード保持部21は、前記第2関節18(第2アーム32)に固定された有底円筒状のハウジング41を備えるとともに、該ハウジング41内に収容された駆動部としての電動モータ42を備え、更に前記ハウジング41内に固着され前記ジョイント27を回転可能に支持するベアリング43を備える。なお、前記電動モータ42の回転軸42aは、前記ジョイント27と一体回転するように連結されている。これにより、前記駆動側シェード保持部21は、前記電動モータ42の駆動によりジョイント27を介して前記シェードロール26の一側の端部を回転駆動する。
一方、図3(b)に示されるように、従動側シェード保持部22は、前記第2関節18(第2アーム32)に固定された有底円筒状のハウジング44を備えるとともに、該ハウジング44内に固着され前記ジョイント27を回転可能に支持するベアリング45を備える。これにより、前記従動側シェード保持部22は、ジョイント27を介して前記シェードロール26の他側の端部を回転可能に支持する。
以上により、前記シェードロール26は、前記駆動側シェード保持部21において一側の端部が回転駆動されることで、前記従動側シェード保持部22において他側の端部を回転させつつその回転軸周りに回転する。
なお、シェードロール26は、前記ジョイント27、リンク機構15及び上下スライド機構10とともにシェード機構30を構成する。
図1(c)に示すように、前記シェードロール26には、その全長と同等の長さを有する防音材及び遮光材からなる布状のシェード28の端末部が固定されている。このシェード28は、前記シェードロール26の回転軸周りの回転に伴って該シェードロール26に巻き取られ、あるいは展開される。このシェード28は、展開時に着座者の頭部前側を覆うことで、例えば仮眠時などにおける防音及び遮光に供せられる。
図4は、展開時のシェード28を示す斜視図である。同図に示されるように、このシェード28には、その展開方向(上下方向)に延在する複数の保持部材としての長尺状の巻板バネ46が貼着されている。尚、保持部材は線材の巻きバネであってもよい。これら巻板バネ46は、その形状記憶する直線状の姿勢に復帰することで、前記シェード28の展開時の垂れ下がりを防止し、あるいは該シェード28を巻き取る際のガイドとしてその巻き取りを円滑化する。また、これら巻板バネ46は、前記シェード28を展開状態に保持する。
次に、前記ジョイント27の構造について図5に基づき説明する。同図に示されるように、このジョイント27は、前記駆動側シェード保持部21(ベアリング43)又は従動側シェード保持部22(ベアリング45)に回転可能に保持される原軸47を有するとともに、前記シェードロール26の一側又は他側の端部に一体回転するように固定された従軸48を有する。そして、前記原軸47には、その先端面から凹設されたC字形の嵌合溝48aが形成されるとともに、前記従軸48には、その先端面から突設され前記嵌合溝48aと嵌合する嵌合部49aが形成されている。従って、ジョイント27の原軸47及び従軸48は、前記嵌合溝48a及び前記嵌合部49aの嵌合によって一体回転するように連結される。また、ジョイント27は、例えば前記シェードロール26を介して従軸48に一定以上の原軸47から離れる方向への荷重が加わると、前記嵌合溝48a及び前記嵌合部49aの嵌合が外れるように設定されている。これは、例えば前記シェード28を展開しているとき、該シェード28に覆われる着座者の頭部と干渉しても、前記両ジョイント27を介して前記シェードロール26を前記駆動側シェード保持部21及び前記従動側シェード保持部22から離脱させ、着座者に加わる衝撃を緩和するためである。
次に、本実施形態の動作について、図6を併せ参照して説明する。まず、図1(a)(b)に示すシェード収納状態にあるものとして説明する。この状態で、ヒンジ4を中心にカバー3bを開くと、図6(a)に示すように、収容空間Sの上側が開放される。そして、前記両電動モータ12を駆動して前記両スクリュー11を回転させると、図6(b)に示すように、ねじ作用で前記両可動子13が上側に移動する。このとき、前記両スクリュー11は、上側に開く逆ハ字状を呈して幅方向に対称配置されていることから、図6(c)に示すように、前記両可動子13は、前記ヘッドレスト3の幅方向外側に互いに離れながら上側に移動する。従って、レバー17等を介して前記両可動子13に連結された前記シェードロール26は、前記ヘッドレスト3の幅方向外側に拡幅されるように変形しながら上側に移動する。
そして、この状態で、前記両第1関節16を駆動すると、前記両レバー17は、図示反時計回転方向に回動するとともに、前記両第1関節16の駆動停止によって、図6(d)に示すように、前側に延在するように回転角度を保持する。続いて、前記両第2関節18を駆動すると、前記シェードロール26は、図示反時計回転方向に回動するとともに、前記両第2関節18の駆動停止によって、図6(e)に示すように、前記両レバー17の更に前側に延在するように回転角度を保持する。
この状態で、前記駆動側シェード保持部21(電動モータ42)を駆動してシェードロール26を回転させると、図1(c)に示すように、該シェードロール26に巻き取られていた前記シェード28が展開される。以上により、シェード展開状態への移行が完了する。
なお、シェード展開状態からシェード収納状態への移行は、上記の逆順で動作させることができることはいうまでもない。この場合、ねじ作用で前記両可動子13が下側に移動するとき、図1(b)に示すように、前記両可動子13は、前記ヘッドレスト3の幅方向内側に互いに近づきながら下側に移動する。これにより、前記シェードロール26等を縮めてコンパクト化しながら収容空間S内に収容することができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、前記シェード28及び該シェード28を支持する前記シェードロール26は、前記上下スライド機構10及び前記リンク機構15を併用することでより柔軟な姿勢で動作させることができ、展開・格納のために要するスペースをコンパクト化することができる。そして、格納時(未使用時)に、前記カバー3b内に設けられた前記上下スライド機構10とともに、前記リンク機構15、前記シェードロール26及び前記シェード28を前記カバー3b内に収納するように動作させることで、該カバー3b内に隠蔽することができ、外観の向上を図ることができる。つまり、外観を通常のヘッドレストと同等のデザインレベルに維持することができる。さらに、前記シェードロール26の回転により、自動で前記シェード28を展開・巻取りすることができる。
(2)本実施形態では、前記駆動側シェード保持部21の電動モータ42により、前記シェード28を自動で展開・巻取りすることができる。
(3)本実施形態では、前記シェード28を展開しているとき、該シェード28に覆われる着座者と干渉しても、前記シェードロール26をジョイント27を介して前記シェード保持部21,22から離脱させることで、着座者に加わる衝撃を緩和することができる。そして、例えば仮眠する着座者が寝ぼけたり、あわてて起き上がったりしたときに、着座者に過剰な衝撃が加わることを回避することができる。
(4)本実施形態では、前記リンク機構15が上側に移動するに従い、前記シェードロール26の幅が開くことで、前記シェード28の幅を広げて展開することができ、該シェード28を着座者の体格に合わせて展開することができる。反対に、前記リンク機構15が下側に移動するに従い、前記シェードロール26とともに前記シェード28の幅が狭まることで、前記カバー3b内によりコンパクト化して収納することができる。
(5)本実施形態では、前記シェード28の展開時、該シェード28の変形が前記巻板バネ46により抑制することができ、着座者の頭部と前記シェード28との空間を好適に確保することができる。
(6)本実施形態では、前記シェード28が防音材からなることで、展開時に着座者の頭部前側を覆うことでその防音効果により、例えば仮眠時などにおける快適性を向上することができる。
(7)本実施形態では、前記シェード28が遮光材からなることで、展開時に着座者の頭部前側を覆うことでその遮光効果により、例えば仮眠時などにおける快適性を向上することができる。
(8)本実施形態では、前記シェード28が展開時に着座者の頭部前側を覆い、顔面を隠蔽することで、リラックスして仮眠しやすい環境(車室内環境)を作ることができる。
(9)本実施形態では、リンク機構15(第1及び第2関節16,18)の駆動・停止により前記シェードロール26の位置を調整することで、前記シェード28の展開時の位置を着座者の体格に合わせて好適に調整することができる。
(10)本実施形態では、前記シェード28等は、ヘッドレスト3内に縮小して収納されるため、該ヘッドレスト3のシートバック2への取付方法を通常のヘッドレストと共通化することができる。リンク機構15(第1及び第2関節16,18)の駆動・停止により前記シェードロール26の位置を調整することで、前記シェード28の展開時の位置を着座者の体格に合わせて好適に調整することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のシェードをシートバックの後部に収納するように変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図7は、例えば自動車などの車両に搭載されるシート51を示す模式図である。なお、図7(a)(b)は、シェード収納状態を示す側面図及び背面図であり、図7(c)(d)は、シェード展開状態(使用状態)を示す側面図及び背面図である。同図に示されるように、前記シート51は、着座者、即ち乗員の背もたれ部を形成するシートバック52を備えるとともに、該シートバック52の上側に支持され乗員の頭部を支持するヘッドレスト53を備える。
なお、シートバック52は、乗員の背中と当接可能な本体部52aと、該本体部52aの後部のヒンジ54を中心に開閉可能に設けられたカバー52bとを有する(図7(b)(d)ではカバー52bを図示省略)。シートバック52は、これら本体部52a及びカバー52b間に収容空間S1を形成するとともに、該カバー52bを前記本体部52aに密着させる態様で閉じることで、前記収容空間S1を閉塞する。このとき、本体部52a及びカバー52bの境界線(見切り線)が外部に露出するものの、前記収容空間S1が閉塞されることで外観的には通常のシートとほとんど変わらないようになっている(図7(a)参照)。
図7(b)に示すように、本体部52aには、前記収容空間S1内において、幅方向両側に配設された一対のスクリュー61が支持されている。これらスクリュー61は、互いに平行になるように幅方向に対称配置されている。また、各スクリュー61は、その下端部で該スクリュー61を回転駆動する電動モータ62に連結されるとともに、該スクリュー61の回転に伴うねじ作用でその長手方向に移動するナット状の可動子63に連結される。これら一対のスクリュー61、電動モータ62及び可動子63は、一対のスライド機構としての上下スライド機構60を構成する。
各可動子63には、第1関節66を介して棒材からなるレバー67の一方の端部が連結されている。各レバー67は、前記シートバック52の幅方向に直交する方向に延在する。なお、各第1関節66は、前記可動子63に対し前記レバー67の一方の端部を前記シートバック52の幅方向に沿う回転軸周りに回転駆動するとともに、該回転駆動の停止によってそのときの回転角度を保持する。
各レバー67の他方の端部には、第2関節68を介して棒材からなるレバー69の一方の端部が連結されている。各レバー69は、前記シートバック52の幅方向に直交する方向に延在する。なお、各第2関節68は、前記レバー67の他方の端部に対し前記レバー69の一方の端部を前記シートバック52の幅方向に沿う回転軸周りに回転駆動するとともに、該回転駆動の停止によってそのときの回転角度を保持する。
図7(d)に示すように、一側及び他側(図示左側及び右側)のレバー69の他方の端部には、第3関節70を介して前記駆動側シェード保持部21及び前記従動側シェード保持部22がそれぞれ連結されている。各第3関節70は、前記レバー69の他方の端部に対し前記駆動側シェード保持部21又は前記従動側シェード保持部22を前記シートバック52の幅方向に沿う回転軸周りに回転駆動するとともに、該回転駆動の停止によってそのときの回転角度を保持する。これら第1関節66、レバー67、第2関節68、レバー69及び第3関節70は、リンク機構65を構成する。
なお、第1〜第3関節66,68,70の構造については、前記第1の実施形態の第1及び第2関節16,18(図2参照)と同様であるため、ここではその説明を割愛する。
駆動側シェード保持部21及び従動側シェード保持部22には、前記シェード28の設けられた前記シェードロール26の一側及び他側の端部がジョイント27を介してそれぞれ連結されることは前記第1の実施形態と同様である。
なお、シェードロール26は、前記ジョイント27、リンク機構65及び上下スライド機構60とともにシェード機構71を構成する。
次に、本実施形態の動作について、図8を併せ参照して説明する。まず、図7(a)(b)に示すシェード収納状態にあるものとして説明する。この状態で、ヒンジ54を中心にカバー52bを開くと、図8(a)に示すように、収容空間S1の上側が開放される。そして、前記両電動モータ62を駆動して前記両スクリュー61を回転させると、図8(b)(c)に示すように、ねじ作用で前記両可動子63が上側に移動する。
そして、この状態で、前記両第1関節66を駆動すると、前記両レバー67は、図示反時計回転方向に回動するとともに、前記両第1関節66の駆動停止によって、図8(d)に示すように、後側に延在するように回転角度を保持する。同時に、前記両レバー69の前側への倒れを回避すべく前記両第2関節68を駆動することで、前記両レバー69は、図示時計回転方向に回動するとともに、前記両第2関節68の駆動停止によって、上側に延在する姿勢を保持する。
続いて、前記両第3関節70を駆動すると、前記シェードロール26は、図示反時計回転方向に回動するとともに、前記両第3関節70の駆動停止によって、図8(e)に示すように、前記両レバー69の前側に延在するように回転角度を保持する。
この状態で、前記両第1関節66を駆動すると、前記両レバー67は、図示反時計回転方向に更に回動するとともに、前記両第1関節66の駆動停止によって、図7(c)に示すように、前側に延在するように回転角度を保持する。同時に、前記両レバー69の下側への倒れを回避すべく前記両第2関節68を駆動することで、前記両レバー69は、図示時計回転方向に更に回動するとともに、前記両第2関節68の駆動停止によって、上側に延在する姿勢を保持する。
なお、前記シェードロール26に巻き取られていた前記シェード28は、前記駆動側シェード保持部21(電動モータ42)を駆動してシェードロール26を回転させることで展開されることは既述のとおりである。以上により、シェード展開状態への移行が完了する。
なお、シェード展開状態からシェード収納状態への移行は、上記の逆順で動作させることができることはいうまでもない。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)〜(3)、(5)〜(8)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、格納時(未使用時)に、前記カバー3b内に設けられた前記上下スライド機構60とともに、前記リンク機構65、前記シェードロール26及び前記シェード28を前記カバー52b内に収納したことで、シートバック52の外観を通常のシートバックと同等のデザインレベルに維持することができる。
(2)本実施形態では、前記シェード28等を、シートバック52の十分な収納スペースを利用して収納するとともに、該シートバック2から展開することで、より大きな範囲(例えば肩幅以上)を覆うことが可能な前記シェード28を収納することができる。
(3)本実施形態では、リンク機構65(第1〜第3関節66,68,70)の駆動・停止により前記シェードロール26の位置を調整することで、前記シェード28の展開時の位置を着座者の体格に合わせて好適に調整することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図9に展開時の状態を示すように、防音材及び遮光材からなる蛇腹部材としてのシェード81を採用してもよい。このシェード81は、展開方向に伸縮自在に構成されるとともに、その基端部及び先端部に両端末がそれぞれ接続された複数のひも状の巻きバネ82に保持されている。これら巻きバネ82は、シェード81の展開方向(上下方向)に延在する。これら巻きバネ82は、シェード81を格納する際のガイドとしてその格納を円滑化する。この場合、前記シェード81を蛇腹状に縮めることで、該シェード81をより小型化することができる。また、前記シェード81の展開時、その蛇腹形状により防音効果を得ることができる。
・また、防音材及び遮光材からなる複数枚の帯状の板をひもで繋いでなるいわゆるブラインド状のシェードを採用してもよい。この場合、シェードロール26の回転によりこれらのひもを巻き取ることで、シェードを折り畳むことができる。
・図10(a)(b)に示すように、カバー52bは、該カバー52bに固定された上下一対のサポート部86,87を引き出しつつ該カバー52bを後方にスライドさせて収容空間S1を開放するようにしてもよい。
・前記各実施形態において、前記シェードロール26の回転による前記シェード28の展開・巻取りを手動で行うようにしてもよい。
・前記各実施形態において、リンク機構15,65を手動で動作させてもよい。この場合、シェード収納状態及びシェード展開状態の各部材の回転角度の保持を適宜のストッパにて行えばよい。
・前記各実施形態において、上下スライド機構は、例えばピニオンの駆動によりこれに噛合するラックを送り出し、該ラックに固定された可動子を移動させる機構であってもよい。
(a)(b)(c)(d)は、本発明の第1の実施形態を示す模式図。 関節を示す説明図。 (a)(b)は、シェード保持部を示す断面図。 シェードを示す斜視図。 ジョイントを示す説明図。 (a)(b)(c)(d)(e)は、同実施形態の動作を示す模式図。 (a)(b)(c)(d)は、本発明の第2の実施形態を示す模式図。 (a)(b)(c)(d)(e)は、同実施形態の動作を示す模式図。 シェードの変形形態を示す斜視図。 (a)(b)は、カバーの開閉態様の変形形態を示す模式図。
符号の説明
1,51…シート、3b,52b…カバー、10,60…上下スライド機構、15,65…リンク機構、21…駆動側シェード保持部(シェード保持部)、22…従動側シェード保持部(シェード保持部)、26…シェードロール、27…ジョイント、28,81…シェード、30,71…シェード機構、42…電動モータ(駆動部)、46…巻板バネ(保持部材)、82…巻きバネ(保持部材)。

Claims (6)

  1. シートの着座者を覆うシェードを前記シートに取り付けるシェード取付け構造において、
    前記シートの後部に設けられた開閉可能なカバーと、
    前記カバー内に設けられた一対のスライド機構と、
    前記スライド機構に連結されたリンク機構と、
    前記リンク機構の端部に設けられ、前記シェードを展開・巻取り可能に支持するシェードロールと、
    前記シェードロールを回転可能に前記リンク機構に対して保持するシェード保持部と、
    を備えたシェード機構を有することを特徴とするシェード取付け構造。
  2. 前記シェード保持部は、前記シェードロールを回転駆動する駆動部を有することを特徴とする請求項1に記載のシェード取付け構造。
  3. 前記シェードロールは、前記シェード保持部から離脱可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のシェード取付け構造。
  4. 前記一対のスライド機構は、一方側に拡開した形状となっており、前記リンク機構が一方側に移動するに従い、前記シェードロールの幅が開くことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシェード取付け構造。
  5. 前記シェードには、展開状態に保持する保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェード取付け構造。
  6. 前記シェードは、蛇腹部材からなり、該蛇腹部材は保持部材に保持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェード取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012140120A (ja) * 2010-12-30 2012-07-26 Thales 展開可能で平らな太陽発電機

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