以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、遊技機として、通常遊技よりも遊技者にとって有利な状態である特別遊技が複数種類存在する所謂1種2種パチンコ機を例に挙げて説明する。具体的に本実施形態の遊技機は、2種類の特別遊技を実行することが可能である。第1の特別遊技は、従来(旧規則)の第一種パチンコ機における特別遊技に類似する特別遊技である。第2の特別遊技は、従来(旧規則)の第二種パチンコ機における特別遊技に類似する特別遊技である。ここで、本実施形態の遊技機では、これら第1の特別遊技と第2の特別遊技とが同時に実行されないように排他制御を実行する。
また、本実施形態の遊技機は、第1の特別遊技及び第2の特別遊技が終了すると、普通図柄の当選確率を通常遊技時よりも高確率にすると共に、普通図柄の当選に伴い開放される可動役物によって、第2の始動入賞口への遊技球の入賞を通常遊技時よりも容易にする特定遊技を実行する。ここで、特定遊技は、特別図柄の変動表示回数が設定回数になるまで実行される。この設定回数は、例えば、第1の特別遊技及び第2の特別遊技に移行することが決定された後に定められる。尚、以下では、特定遊技を行う回数(特別図柄の変動表示回数)を、必要に応じて特定遊技の実行回数と称する。
本実施形態の遊技機では、第2の始動入賞口に遊技球が入賞すると、第2の特別遊技に遊技が移行する。従って、特定遊技中は、第2の特別遊技に遊技が移行する可能性が高まる。このように、本実施形態の遊技機では、第1の特別遊技及び第2の特別遊技が実行されると、その終了後に特定遊技が発生する可能性がある。従って、第2の特別遊技が何度も繰り返し発生する可能性があり、所謂連チャンを獲得できるという期待感を遊技者に与えることができる。
以下の説明では、以上のような1種2種パチンコ機を遊技機の一例として挙げて、その構成及び動作の一例を詳細に説明する。
(遊技機10)
図1は、本実施形態の遊技機の外観構成の一例を示す正面図である。図1に示すように、本実施形態の遊技機は、従来の(旧規則でいうところの)第一種パチンコ機の特徴と、第二種パチンコ機の特徴とを混在させたような構成を有する。
図1において、遊技機(パチンコ機)10は、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)と、遊技盤を支持固定する遊技機枠とを備えて構成される。
遊技盤には、普通図柄作動ゲート68、普通電動役物26、遊技球流入装置(役物)の一例であるセンター飾り部品64、特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、特別図柄用保留ランプ20、普通図柄用保留ランプ21、外レール54、及び内レール56等が遊技部品として設けられている。また、遊技盤には、第1始動入賞口24、第1大入賞口28、第2大入賞口30、及びアウト口58等が形成されている。
尚、本実施形態では、普通電動役物26が開放することにより第2始動入賞口が形成されるようにしている。また、普通図柄211は、装飾図柄表示装置60に表示されるようにしている。ただし、普通図柄211を別途の表示装置を用いて表示するようにしてもよい。
この他、遊技盤には、図示しない複数の釘や、風車等も取り付けられている。釘や、風車は、遊技領域52の所定の位置に設けられており、例えば、遊技領域52に入って図1の上から下に向けて移動する遊技球の動きを不規則にしたり、第1始動入賞口24、普通電動役物26によって形成される第2始動入賞口、第1大入賞口28、及び第2大入賞口30への遊技球の入賞や、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過を調整したりする。
内レール56と外レール54は、発射された遊技球を、遊技領域52へ案内するためのものである。
特別図柄表示装置61は、内レール56の側方に設けられており、例えば、特別図柄210を表示する7セグメントLEDを備えて構成される。ここで、特別図柄210とは、遊技球の第1始動入賞口24への入賞を契機として行われる抽選の結果に応じて、「大当たり」を発生させるか否かを示すための図柄である。
特別図柄用保留ランプ20は、例えば、遊技球の第1始動入賞口24への入賞数を表示する4つのLEDを備えて構成されている。特別図柄用保留ランプ20が備える4つのLED117は、第1始動入賞口24に遊技球が入賞する度に順次発光し、また、特別図柄210の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、特別図柄用保留ランプ20が備える4つのLEDの発光数により、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を遊技者に報知する。このように、本実施形態では、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づく抽選結果の保留数の上限値を4つとしている。そして、この保留数が4つである場合に第1始動入賞口24に遊技球が入賞した場合には、その遊技球の入賞に基づく抽選を行わずに、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に対応する数の賞球のみを行うようにしている。
本実施形態では、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づいて、特別図柄表示装置61が備える7セグメントLEDを発光させて、「大当たり」に対応する特別図柄210である「0」〜「7」の何れかと、「ハズレ」に対応する特別図柄210である「−」とを変動表示させた後に、これらの特別図柄210のうちの1つを停止表示させるようにしている。
ここで、特別図柄210を変動表示させる時間は、特別図柄210を変動表示させる前に定められ、定められた時間の間、特別図柄210を変動表示させた後、前述した特別図柄210のうちの1つを停止表示させる。そして、「大当たり」に対応する特別図柄210が停止表示されると、第1大入賞口28が開放して第1の特別遊技に移行する。以下の説明では、特別図柄210を変動表示させる時間を、必要に応じて特別図柄変動表示時間と称する。
特別図柄210を変動表示させている間に、普通電動役物26によって形成される第2始動入賞口に遊技球が入賞して第2の特別遊技に移行すると、特別図柄変動表示時間の計測を中断する。その後、第2の特別遊技が終了すると、特別図柄変動表示時間の計測を再開し、定められた特別図柄変動表示時間が経過するまで特別図柄210を変動表示させる。このようにすることによって、第2の特別遊技が実行されている間に特別図柄210が停止表示されることが防止され、第1の特別遊技が実行されるのを防止できる。
装飾図柄表示装置60は、遊技者に視認されやすいように、遊技領域52のほぼ中央位置に設けられており、装飾図柄200や普通図柄211などの演出画像を表示する液晶表示装置を備えて構成されている。この装飾図柄表示装置60は、横一列に表示される3つの装飾図柄200を、装飾図柄表示装置60の表示画面内の装飾図柄表示領域(図の二点鎖線で示される領域)に表示する。ここで、装飾図柄200とは、特別図柄210で示される抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。
本実施形態では、装飾図柄表示領域に、装飾図柄200として、例えば「0」〜「9」、及び「A」〜「F」を、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「A」、「B」、「C」、「D」、「E」、「F」の順番で、図1の上から下に向けて変動表示させた後に、「0」〜「9」、及び「A」〜「F」の何れか1つを装飾図柄表示領域に停止表示させるようにしている。そして、装飾図柄表示領域に、特定の装飾図柄の組み合わせが停止表示した場合に、「大当たり」としている。一方、装飾図柄表示領域に停止表示された装飾図柄の組み合わせが、前記特定の装飾図柄の組み合わせの何れにも該当しない場合には、「ハズレ」としている。
尚、本実施形態では、特別図柄表示装置61に停止表示される特別図柄210と、装飾図柄表示装置60に停止表示される装飾図柄200とが意味する内容を一致させるようにしている。例えば、特別図柄表示装置61に停止表示される特別図柄210が「大当たり」を示すものであるならば、装飾図柄表示装置60に停止表示される装飾図柄200も「大当たり」を示すものになるようにしている(すなわち、前記特定の装飾図柄の組み合わせになるようにしている)。
以上のように、本実施形態では、特別図柄210と装飾図柄200とを連動して表示させるようにして、遊技の結果を表示する際に、矛盾が生じないようにしている。
更に、装飾図柄表示装置60は、装飾図柄200だけでなく、後述する普通図柄211及び装飾図柄200の背景となる背景画像や、大当たりの期待感を遊技者に与えるようにするためのキャラクタ画像などの付随画像も演出画像として表示する。付随画像としては静止画像及び動画像の一方、または双方(例えば、静止した背景画像内でキャラクタ画像が変動する場合など)が表示可能である。具体的に本実施形態では、図1などに示すように、例えば、複数の風船が上下動する動画像を、付随画像として表示するようにしている。
装飾図柄表示装置60の下方には、普通電動役物26が設けられている。この普通電動役物26が開放すると、第2始動入賞口が形成される。普通電動役物26は、コップ型の第1始動入賞口24のすぐ下に設けられている。普通電動役物26が閉鎖しているときは、その入口が第1始動入賞口24に遮蔽されている。従って、普通電動役物26が閉鎖しているときには遊技球は普通電動役物26内に入らない。普通電動役物26が開放状態となったときにはじめて遊技球が普通電動役物26内に入る(すなわち第2始動入賞口に入賞する)。
普通図柄作動ゲート68は、普通電動役物26と内レール56との間に設けられており、例えば、普通図柄作動ゲート68内を遊技球が上から下へ向けて通過することが可能なように構成されている。
前述したように、本実施形態では、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に普通図柄211を表示するようにしている。ここで、普通図柄211とは、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過を契機として行われる抽選の結果に応じて、普通電動役物26を開放させるか否かを示すための図柄である。
装飾図柄表示装置60は、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過に基づいて、普通図柄211として例えば「7」及び「−」を交互に変動表示させた後に、「7」又は「−」の何れかを停止表示させる。そして、「7」が停止表示された場合に、「当たり」とし、普通電動役物26を開放させる。一方、「−」が停止表示された場合には、「ハズレ」とし、普通電動役物26を開放させない。
普通図柄用保留ランプ21は、例えば、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過数を表示する4つのLEDを備えて構成されている。この普通図柄用保留ランプ21が備える4つのLEDは、普通図柄作動ゲート68を遊技球が通過する度に順次発光し、また、普通図柄211の変動表示を開始する際に順次消灯する。すなわち、普通図柄用保留ランプ21が備える4つのLEDの発光数により、遊技球の普通図柄作動ゲート68への通過数を遊技者に報知する。
センター飾り部品64は、遊技領域52の略中央の領域に設けられている。このセンター飾り部品64の片側には、普通電動役物26が開放することによって形成される第2始動入賞口(以下、必要に応じて第2始動入賞口26と称する)に遊技球が入賞した場合に開閉動作する羽根型電動役物31が取り付けられている。この羽根型電動役物31が開くと、第2大入賞口30が開放し、センター飾り部品64の内部に遊技球が流入するようになっている。
センター飾り部品64の内部に流入した遊技球は、案内部材68によって、装飾図柄表示装置60の表示画面の底面付近に配置される波状可動物66の一端側に案内される。後述するように、波状可動物66は上下動する。したがって、波状可動物66に案内された遊技球は、複雑な挙動をとりながら、波状可動物66上を移動する。波状可動物66の他端側には、円盤状可動物67が配置されている。円盤状可動物67には、波状可動物66から流入する遊技球を受け入れる4つの孔が形成されている。本実施形態では、これら4つの孔のうちの1つ(「V」と表示されている孔)を特定領域とし、その他の3つを流出領域としている。したがって、波状可動物66から円盤状可動物67に案内された遊技球は、特定領域及び流出領域の何れかを通過することになる。
本実施形態では、第2始動入賞口26に遊技球が入賞することにより、第2大入賞口30が開放し、第2の特別遊技の第1段階が実行される。その後、開放した第2大入賞口30に遊技球が入賞し、円盤状可動物67に形成されている特定領域を遊技球が通過した場合には、第2の特別遊技の第2段階が実行される。一方、円盤状可動物67に形成されている流出領域を遊技球が通過した場合には、第2の特別遊技の第2段階が実行されず、第1段階で第2の特別遊技が終了する。
尚、第1の作動条件が成立して第1の特別遊技が実行されている間に、第2始動入賞口26に遊技球が入賞した場合には、第2大入賞口30を開放せずに、第2の特別遊技に移行しないようにしている。このようにすることによって、第1の特別遊技が実行されている間に、第2の特別遊技が実行されるのを防止することができる。
普通電動役物26の下方には、第1大入賞口28が形成されている。この第1大入賞口28は、第1の特別遊技、及び第2の特別遊技の第2段階において開閉する。第1の特別遊技では、その第1の特別遊技が実行される前に定められた1回以上15回以下の単位遊技が実行されるようにしている。また、第2の特別遊技の第2段階では、その第2の特別遊技の第1段階が実行される前に、2回以上15回以下の単位遊技を実行すると定められた場合に、1回以上14回以下の単位遊技が実行されるようにしている。すなわち、本実施形態では、第2の特別遊技の第1段階で1回目の単位遊技が実行されるので、第2の特別遊技の第1段階が実行される前に定められた単位遊技の回数から「1」を減算した回数の単位遊技が、第2の特別遊技の第2段階で実行される。
尚、本実施形態では、第1大入賞口28内に特定領域(所謂Vゾーン)を形成せず、所謂パンクが起こらないようにしたが(定められた単位遊技の回数の実行が保証されるようにしたが)、第1大入賞口28内に特定領域を形成し、その特定領域を遊技球が通過すると、次の単位遊技に移行することが可能になるようにしてもよい。
アウト口58は、遊技領域52の最下部に設けられており、第1始動入賞口24、第2始動入賞口26、第1大入賞口28、及び第2大入賞口30の何れにも入賞しなかった遊技球を回収する。尚、回収された遊技球は、遊技機10の外部に放出される。尚、入賞口として、前述したものの他に、入賞すると所定数の賞球が払い出される一般入賞口を遊技機10に設けてもよい。
遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、及び球皿ユニット128を備えている。
外枠11は、開口部分を有し、遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、ヒンジ機構などにより、外枠11へ開閉自在となるように取り付けられる。
また、前枠12は、遊技球を発射させるための機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構や、遊技球を誘導又は回収するための機構などを有する。更に、前枠12の周縁部には、遊技の状態に応じて点灯する遊技効果ランプなどの電飾部品130が設けられている。
透明板13は、遊技盤を保護するためのものであり、例えば透明なガラス板である。遊技者は、この透明板13を介して、遊技盤の遊技領域52を透視しながら遊技を行う。
扉14は、透明板13を支持するためのものであり、ヒンジ機構などにより、前枠12へ開閉自在となるように取り付けられる。
球皿ユニット128は、前枠12の下方に設けられており、遊技球(貸球及び賞球)を一定量貯留する上球皿15及び下球皿16、遊技球を貯留するための機構、遊技球を発射させるための機構に遊技球を送り出すための機構、貯留中の遊技球を出球収容箱(所謂ドル箱)に抜き出すための球抜き機構、及び発射ハンドル17などを有する。
尚、本実施形態の遊技機10では、球皿ユニット128に設けられている球抜き機構として、押しボタン式のものを採用している。具体的に説明すると、上皿用球抜きボタンが遊技者により押されると、上球皿15に貯留中の遊技球が下球皿16に流入されるようにすると共に、下皿用球抜きボタンが遊技者により押されると、下球皿16に貯留中の遊技球が外部に放出されるようにしている。
発射ハンドル17は、遊技球を遊技領域52に向けて発射させる際に遊技者により操作される。遊技者が発射ハンドル52を回動操作すると、回動角度に応じた速度で、遊技球が、内レール56及び外レール54により案内されて遊技領域52に向けて発射される。
また、球皿ユニット128の裏側には、効果音を再生出力するスピーカ18が設けられている。
(規定遊技の概要)
ここで、遊技機10における規定遊技の概要について説明する。
まず、貸し出された遊技球(貸球)が上球皿15に置かれた状態で、遊技者が、発射ハンドル17を、図1に向かって時計回りの方向に回すと、遊技球が、遊技領域52に向けて発射される。遊技領域52に入った遊技球は、遊技領域52に形成されている釘や風車などに衝突して、不規則な動きをしながら、遊技領域52内を上から下に向けて移動する。
そして、遊技球が、第1始動入賞口24に入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が上球皿15又は下球皿16に払い出されると共に、特別図柄表示装置61及び装飾図柄表示装置60が、それぞれ特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示を開始する。その後、特別図柄表示装置61に所定の特別図柄が停止表示するとともに、装飾図柄表示装置60に所定の装飾図柄の組み合わせ(例えば同じ装飾図柄)が停止表示すると、第1の作動条件が成立して「大当たり」となり、通常遊技から第1の特別遊技に遊技が移行する。
第1の特別遊技では、第1大入賞口28が開放する。この開放した大入賞口113に遊技球が入賞する度に、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される。そして、本実施形態では、第1大入賞口28が29.5秒開放するか、又は第1大入賞口28に特定個数の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、第1大入賞口28が閉鎖して単位遊技が終了する。尚、以下の説明では、第1大入賞口28が29.5秒開放するか、又は第1大入賞口28に9個の遊技球が入賞するかの何れかの状態になると、第1大入賞口28を閉鎖させるようにする場合を例に挙げて説明する。
前述したように、本実施形態では、第1の特別遊技に遊技が移行する前に定められた回数の単位遊技が実行されるようにしている。具体的に、1回以上、15回以下の単位遊技が行われるようにしている。
また、前述したように、特別図柄210を変動表示させている間に、第2始動入賞口26に遊技球が入賞して第2の特別遊技に移行し、第2の作動条件が成立すると、特別図柄変動表示時間の計測を中断する。これにより、第2の特別遊技が実行されている間に、第1の特別遊技が実行されるのを防止することができる。そして、第2の作動条件が解除されると、特別図柄変動表示時間の計測を再開し、特別図柄変動表示時間の残りの時間、特別図柄210を変動表示させた後、停止表示させる。
遊技球が、普通図柄作動ゲート68を通過すると、装飾図柄表示装置60が普通図柄211の変動表示を開始する。その後、装飾図柄表示装置60の普通図柄表示領域に所定の普通図柄(本実施形態では「7」)が停止表示すると、第2始動入賞口26が一時的に開放する。
開放した第2始動入賞口26に遊技球が入賞すると、第2の特別遊技の第1段階に遊技が移行する。そうすると、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)が払い出されると共に、羽根型電動役物31を開閉させて、第2大入賞口30を一時的に開放する。本実施形態では、第2始動入賞口に遊技球が入賞すると羽根型電動役物31を、例えば1.8秒間、1回開閉させて、第2大入賞口30を一時的に開放する。
その後、第2大入賞口30に遊技球が入賞すると、所定数の賞球(本実施形態では15個の賞球)が払い出される。そして、案内部材68及び波状可動物66を経由して、円盤状可動物67に形成された特定領域を遊技球が通過した場合には、第2の特別遊技の第2段階が実行される。尚、前述したように、本実施形態では、第2の特別遊技の第1段階に遊技が移行する前に定められた回数の単位遊技が実行されるようにしている。具体的に、1回以上、14回以下の単位遊技が、第2の特別遊技の第2段階で行われるようにしている。
また、前述したように、第1の作動条件が成立し、第1の特別遊技が実行されている間に、第2始動入賞口に遊技球が入賞した場合には、第2大入賞口30を開放せずに、所定数の賞球(本実施形態では4個の賞球)を払い出す。このようにすることによって、第1の特別遊技が実行されている間に、第2の特別遊技が実行されるのを防止する。
以上のように、第1及び第2の特別遊技が実行されると、短期間で多量の賞球が払い出され、遊技者に大きなメリットを与えることができる。
本実施形態では、第1及び第2の特別遊技の実行後に、特定遊技に遊技が移行するようにしている。
ここで、特定遊技とは、普通電動役物26の動作を通常遊技時と異ならせて、遊技球が普通電動役物26の内部に流入しやすい(すなわち第2始動入賞口に入賞しやすい)状態を形成する。具体的に説明すると、例えば、通常遊技時における普通図柄211の当選確率を65000分の1程度の低確率にするのに対し、特定遊技時における普通図柄211の当選確率を1.003分の1程度の高確率にする。このように、通常遊技時と特定遊技時とで普通図柄211の当選確率を格段に異ならせることにより、特定遊技時の優位性を明確にすることによって、遊技性を明確にするのが好ましい。
更に、本実施形態では、通常遊技時における普通電動役物26の開放時間と開放回数とを特定遊技時と異ならせるようにしている。具体的に説明すると、通常遊技時には、普通電動役物26を0.5秒間、1回開放するのに対し、特定遊技時には、普通電動役物26を3秒間、2回開放する。このようにすることにより、特定遊技時の優位性をより一層明確にすることができる。ただし、特定遊技時の普通電動役物26の動作が、通常遊技時の普通電動役物26の動作よりも遊技者にとって有利になるようにしていれば、必ずしも前述したようにする必要はない。例えば、普通電動役物26の当選確率、開放時間、及び開放回数の何れか1つ又は2つを通常遊技時と特定遊技時とで異ならせるようにしてもよい。
本実施形態では、第1及び第2の特別遊技を行った後に実行される特定遊技の実行回数を、それぞれ第1及び第2の特別遊技が実行される前に、そのときの遊技状態に応じて、0回以上100回以下の範囲で設定する。具体的に説明すると、例えば、第1の特別遊技を行った後に実行される特定遊技の実行回数を、第1の特別遊技の実行前に、0回以上30回以下の範囲で設定する。また、第2の特別遊技を行った後に実行される特定遊技の実行回数を、第2の特別遊技の実行前に、30回以上100回以下の範囲で設定する。特定遊技の実行回数は、例えば、抽選を行うことにより設定される。尚、特定遊技の実行回数は、これらに限定されるものではない。また、特定遊技の実行回数は、特定遊技が開始される前であれば、特別遊技の実行中や、特別遊技の実行後に決定してもよい。
また、特定遊技を実行している間は、特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示時間を、通常遊技を実行しているときよりも短くするようにしている。例えば、通常遊技時には、特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示時間として、10秒、30秒、1分など様々な時間が設定されるが、特定遊技時には、特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示時間として、6秒が設定されるようにしている。尚、特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示時間は、これらに限定されるものではない。ただし、特定遊技時の方が通常遊技時よりも、特別図柄210及び装飾図柄200の変動表示時間が短くなるようにするのが好ましい。
以上のように、第1及び第2の特別遊技の実行後に特定遊技に遊技が移行した場合には、第2始動入賞口26に遊技球が入賞しやすくなるので、持ち球を可及的に減らさないようにすることができると共に、第2の特別遊技へ遊技が移行することを遊技者に期待させることができる。
尚、遊技球が何れの入賞口にも入賞しなかった場合には、遊技球は、アウト口58に流入する。
(センター飾り部品64内での遊技球の動きと演出画像の内容)
図2は、装飾図柄表示装置60の表示画面付近における構成の一例を簡略化して示した図である。また、図3は、波状可動物66と円盤状可動物67との位置関係の一例を簡略化して示した図である。なお、図3(a)では、センター飾り部品64を上方から見た様子を簡略化して示している。
図2において、羽根型電動役物31が開き、第2大入賞口30が開放することにより、センター飾り部品64の内部に流入した遊技球71は、案内部材68によって形成された遊技球通過経路を通過して、波状可動物66に形成された遊技球通過経路66aに案内される(図3(a)を参照)。このとき、第2大入賞口スイッチ81により、遊技球71が第2大入賞口30に入賞したことが検出される(図2を参照)。
本実施形態では、波状可動物66が、遊技の状態に応じた態様で上下動するようにしている。具体的に、波状可動物66が図2(a)に示す状態から上方向(下方向)に動くと、図2(b)(図2(c))に示す状態になる。
このように上下動している波状可動物66(遊技球通過領域66a)を蛇行している遊技球71が、円盤状可動物67に案内されるようにしている。円盤状可動物67は、4つの孔22、23a〜23bが形成された回転部67aを有する。回転部67aは、遊技盤に向かって時計回りの方向と反時計回りの方向との両方向に回転することが可能である。さらに、円盤状可動物67は、波状可動物66の遊技球流出領域に対応する位置を除いて、回転部67aの側周部を覆う壁部67bを有している。
図2、図3に示す例では、孔22が特定領域(以下、必要に応じて特定領域22と称する)に対応し、孔23a〜23cが流出領域(以下、必要に応じて流出領域23a〜23cと称する)に対応している。
例えば、図2(a)に示すようにして波状可動物66に案内された遊技球71は、波状可動物66の上下動により、波状可動物66の遊技球流出領域に移動する。しかし、図2(b)に示すように、壁部67bの開口している部分に、特定領域22又は流出領域23a〜23cが位置していないと、遊技球71は、波状可動物66の遊技球流出領域に移動しても、特定領域22又は流出領域23a〜23cを通過することができない。一方、図2(b)に示すように、壁部67bの開口している部分に、特定領域22又は流出領域23a〜23cが位置し、且つ波状可動物66の遊技球流出領域と、壁部67bの開口している部分との高さが略一致すると、波状可動物66の遊技球流出領域に移動した遊技球71は、特定領域22又は流出領域23a〜23cを通過する。本実施形態では、以上のようにして、遊技球71が、特定領域22又は流出領域23a〜23cを通過するようにしている。なお、図2では、回転部71が、遊技盤に向かって時計回りの方向に回転している場合を例に挙げて説明したが、回転部71が、遊技盤に向かって反時計回りの方向に回転するようにしてもよい。
回転部67aには、特定領域22を遊技球71が通過していることを検出する特定領域検出スイッチ36と、流出領域23a〜23cを遊技球71が通過していることを検出する流出領域検出スイッチ37とが設けられている(図5を参照)。これら特定領域検出スイッチ36及び流出領域検出スイッチ37によって、遊技球71が、特定領域22又は流出領域23a〜23cを通過したことが検出される。特定領域22又は流出領域23a〜23cを通過した遊技球71は、図3(a)の破線で示す矢印の方向に移動し、排出経路を介して遊技機10の内部に送られる。
なお、本実施形態では、案内部材68を通って波状可動物66(遊技球通過領域66a)を通過する遊技球71が、案内部材68や波状可動物66から落下しないように、案内部材68及び波状可動物66の前面側に、透明のプラスチック板69を設けると共に、波状可動物66の上端部が、円盤状可動物67の上端部よりも高い位置にならない範囲で、波状可動物66を上下動させるようにしている。
また、本実施形態の装飾図柄表示装置60は、装飾図柄表示装置60の表示画面(波状可動物66)上における遊技球71の位置を、例えば赤外線を用いて検出するタッチセンサを有している。
図4は、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置などに応じて、演出画像の内容が変化する様子の一例を簡略化して示した図である。なお、図4(a)〜図4(c)の右端には、図4(a)〜図4(c)に示す演出画像が表示された場合の円盤状可動物67の状態を示している。
図4に示すように、装飾図柄表示装置60には、演出画像として風船の画像401a〜401dが表示される。この風船の画像401a〜401dは、図4に示す矢印の方向に移動(上下動)しているものとする。
図4(a)に示すようにして、波状可動物66を移動している遊技球71の位置が、図4(b)に示すようにして風船の画像401aの表示位置と一致する(重なる)と、図4(c)に示すように、風船の画像401aを、一定時間、その風船が破裂する画像402に変化させた後、その画像402を消去する。このようにして風船の画像401aが変化するのに伴い、円盤状可動物67の回転部67aが時計回りに、90[°]回転し、その位置で円盤状可動物67の回転が止まるようにする。円盤状可動物67は、このような動作を遊技球71の位置が、風船の画像401の表示位置と一致する度に行う。例えば、円盤状可動物67の状態が、図4(a)に示した状態である場合に、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが3回一致したとする。そうすると、円盤状可動物67の回転部67aは、図4(a)に示した状態から、時計回りの方向に、270[°]回転し、その位置で円盤状可動物67の回転が止まる。すなわち、波状可動物66の遊技球通過領域66aと特定領域22とが連結する位置まで、円盤状可動物67が回転し、その位置で円盤状可動物67の回転が止まる。そうすると、遊技球71は、必ず特定領域22を通過するようになる。したがって、例えば図4に示すようにして円盤状可動物67を動作させると、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致するか否かについての興味を遊技者に与えることができ、センター飾り部品64の内部に流入した遊技球71の挙動に対する興味を高めることができる。
なお、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致したことに基づいて、円盤状可動物67を回転させるようにしていれば、円盤状可動物67の回転方法は、図4に示したものに限定されない。円盤状可動物67は、時計回りの方向だけでなく、反時計回りの方向にも回転することができるし、円盤状可動物67の回転角度は、90[°]でなくてもよい。
(システム構成)
次に、遊技機10の内部構成等のシステム構成について説明する。図5は、遊技機10のシステム構成の一例を示すブロック図である。
遊技機10の筐体内部には、メイン制御基板201、並びにこのメイン制御基板201に接続されたサブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、受電基板207、及び電飾基板208などが配置されている。
(メイン制御基板201)
メイン制御基板201には、メインCPU201a、ROM201b、RAM201c、及びインターフェース回路(I/F回路)201dが設けられており、これらはバス201eを介して互いに接続されている。
メインCPU201aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、メインCPU201aは、ROM201bに記憶されているプログラム及びデータなどを読み出し、これらに基づいて遊技機10全体の制御を行う。
ROM201bには、メインCPU201aが、後述する図8〜図14に示す処理、及びその他の遊技の制御を行うのに必要なプログラム及びデータなどが記憶されている。また、RAM201cは、メインCPU201aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
I/F回路201dは、メイン制御基板201と、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、及び払出制御基板206との間で行われる信号の送受信の際に、タイミングの制御等を行う。本実施形態では、メイン制御基板201とサブ制御基板202との間で、双方向の通信が可能となっている。
また、I/F回路201dは、遊技機10の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりメイン制御基板201は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(サブ制御基板202)
サブ制御基板202には、サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、ビデオRAM202f、音源回路202g、アンプ202h、及びインターフェース回路(I/F回路)202iが設けられている。サブCPU202a、ROM202b、RAM202c、画像制御プロセッサ202d、音源回路202g、及びI/F回路202iは、バス202jを介して互いに接続されている。また、画像データROM202e及びビデオRAM202fは、画像制御プロセッサ202dに接続されており、アンプ202hは、音源回路202gに接続されている。更に、I/F回路202iには、受電基板207、及び電飾基板208が接続されている。
サブCPU202aは、プログラムを構成する命令の読み出し(フェッチ)、解釈(デコード)及び実行を行う。そして、サブCPU202aは、ROM202bに記憶されているプログラム及びデータ等を読み出し、サブ制御基板202全体の制御、特に遊技者に対する演出の制御を行う。
ROM202bには、サブCPU202aが、後述する図15に示す処理、及びその他の遊技中の演出を実行するのに必要なプログラムや、種々のデータが記憶されている。また、RAM202cは、サブCPU202aが各種の制御を行うときのワークエリアなどとして用いられ、データなどを一時的に記憶する。
尚、ROM202b及びRAM202cとしては、それぞれメイン制御基板201に設けられたROM201b及びRAM201cと同一のものを用いてもよいが、これらよりも容量の大きいものを用いるのが好ましい。
I/F回路202iは、メイン制御基板201からの信号の受信の際に、タイミングの制御などを行う。
装飾図柄表示装置60は、液晶表示装置を備えて構成され、画像制御プロセッサ202dに接続されている。画像データROM202eには、装飾図柄表示装置60に表示されるキャラクタ、文字、及び背景などの画像データが記憶されている。
また、ビデオRAM202fは、装飾図柄表示装置60に表示しようとする画像を、画像制御プロセッサ202dが作成するときに用いられるメモリである。画像データROM202eから読み出された画像データは、ビデオRAM202fに展開され、展開された画像データに基づく画像が、装飾図柄表示装置60に表示される。尚、液晶表示装置の代わりに、例えばプラズマディスプレイなどを用いて装飾図柄表示装置60を構成するようにしてもよいということは言うまでもない。
音源回路202gは、遊技の演出に応じた音声信号を生成するためのものであり、アンプ202hに接続されている。音源回路202gで生成された音声信号に基づく音声は、アンプ202hで増幅され、スピーカ18から出力される。
更に、本実施形態では、演出用周辺機器として、スピーカ18の他に、遊技の状態に応じて点灯又は消灯する電飾部品130が設けられている。電飾部品130としては、例えば、リーチ状態が形成された場合に点灯する電飾部品(LED)、特別遊技の実行中に点灯する電飾部品(LED)、賞球時に点灯する電飾部品(LED)などが挙げられる。
尚、これらの演出用周辺機器は、遊技に直接関係しない周辺機器であって、遊技中の演出の出力を行うものであり、サブ制御基板202によってのみ制御され、メイン制御基板201によっては制御されない。
また、I/F回路202iは、遊技機10の筐体内部に配置されている電源装置209から、受電基板207を介して所定の電力の供給を受ける。この電力によりサブ制御基板202は後述する各種の処理を行うことが可能になる。
(電飾基板208)
電飾基板208には、前述した電飾部品130が接続されており、遊技機10の筐体内部に配置されている電源装置209から供給された電力を、電飾部品に出力する。これにより、電飾部品130は、点灯又は消灯を行う。
(入賞口基板203)
入賞口基板203には、第1始動入賞口スイッチ32と、第2始動入賞口スイッチ34と、第1大入賞口スイッチ78と、第2大入賞口スイッチ81と、特定領域検出スイッチ36と、流出領域検出スイッチ37と、普通図柄作動ゲートスイッチ38とが接続されている。
第1始動入賞口スイッチ32は、第1始動入賞口24への遊技球の入賞を検出するためのものである。第2始動入賞口スイッチ34は、第2始動入賞口26への遊技球の入賞を検出するためのものである。第1大入賞口スイッチ78は、第1大入賞口28への遊技球の入賞を検出するためのものである。第2大入賞口スイッチ81は、第2大入賞口30への遊技球の入賞を検出するためのものである。
特定領域検出スイッチ36は、遊技球流入装置64の内部に形成された特定領域22への遊技球の通過を検出するためのものである。流出領域検出スイッチ37は、遊技球流入装置64の内部に形成された流出領域23への遊技球の通過を検出するためのものである。普通図柄作動ゲートスイッチ38は、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過を検出するためのものである。
入賞口基板203は、第1始動入賞口スイッチ32、第2始動入賞口スイッチ34、第1大入賞口スイッチ78、第2大入賞口スイッチ81、特定領域検出スイッチ36、流出領域検出スイッチ37、及び普通図柄作動ゲートスイッチ38から送信された信号に基づいて、遊技球がどの領域を通過したのかを識別し、識別した結果を示す遊技球通過信号をメイン制御基板201に送信する。
更に、入賞口基板203には、普通電動役物26を開放させるための普通電動役物ソレノイド76と、第1大入賞口28を開放させるための第1大入賞口ソレノイド82と、第2大入賞口30を開放させるための第2大入賞口ソレノイド80とが接続されている。
入賞口基板203は、メイン制御基板201から普通電動役物開放指示信号を入力すると、普通電動役物26を駆動させるための電流を普通電動役物ソレノイド76に出力する。これにより、普通電動役物26が開閉動作を行う。
また、入賞口基板203は、メイン制御基板201から第1大入賞口開放指示信号を入力すると、第1大入賞口28を開放させるための電流を第1大入賞口ソレノイド82に出力する。これにより、第1大入賞口28が開放する。一方、メイン制御基板201から第1大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、第1大入賞口28を閉鎖させるための電流の出力を中止する。これにより、第1大入賞口28が閉鎖する。
また、入賞口基板203は、メイン制御基板201から第2大入賞口開放指示信号を入力すると、第2大入賞口30を開放させるための電流を第2大入賞口ソレノイド80に出力する。これにより、第2大入賞口30が開放する。一方、メイン制御基板201から第2大入賞口閉鎖指示信号を入力すると、第2大入賞口30を閉鎖させるための電流の出力を中止する。これにより、第2大入賞口30が閉鎖する。
(LED駆動基板204)
LED駆動基板204には、特別図柄表示装置61、特別図柄用保留ランプ20、及び普通図柄用保留ランプ21が接続されている。LED駆動基板204は、後述するようにしてメイン制御基板201から特別図柄表示指示信号を入力すると、その特別図柄表示指示信号に基づいて、特別図柄表示装置61に配設されている7セグメントLEDや、特別図柄用保留ランプ20に設けられた4つのLEDを発光させる(遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数を表示する)。また、LED駆動基板204は、メイン制御基板201から普通図柄表示指示信号を入力すると、その普通図柄表示指示信号に基づいて、普通図柄用保留ランプ21に設けられた4つのLEDを発光させる(普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過の保留数を表示する)。
(発射制御基板205)
発射制御基板205には、遊技球を遊技領域52中に発射するための発射ハンドル17に接続されている。発射制御基板205は、発射ハンドル17が遊技者により操作されたことを検出し、検出した結果を示す発射操作検出信号をメイン制御基板201に送信する。これにより、メイン制御基板201は、発射ハンドル17が操作されたことを認識する。
そして、メイン制御基板201は、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していない場合に発射許可信号を発射制御基板205に送信する。そうすると、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域52に向けて発射されるように発射ハンドル17を制御する。
一方、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信する。これにより、発射制御基板205は、遊技球が遊技領域52に向けて発射されないように発射ハンドル17を制御する。
(払出制御基板206)
払出制御基板206は、後述するようにしてメイン制御基板201から送信された賞球数信号を受信すると、その賞球数信号に応じた数の賞球(遊技球)が上球皿15又は下球皿16に払い出されるように、遊技機10の内部に配設されている払出装置218を制御する。これにより、払出装置218は、入賞に応じた賞球(遊技球)を払い出す。
(駆動基板210)
駆動基板210には、円盤状可動物ソレノイド83と、波状可動物ソレノイド84とが接続されている。
駆動基板210は、メイン制御基板210から円盤状可動物駆動指示信号を入力すると、円盤状可動物67を駆動させるための電流を円盤状可動物ソレノイド83に出力する。これにより、円盤状可動物67は、円盤状可動物駆動指示信号に従った動作をする。一方、メイン制御基板210から円盤状可動物駆動中止信号を入力すると、駆動基板210は、円盤状可動物67を駆動させるための電流の出力を停止する。これにより、円盤状可動物67は、動作を中止する。
また、駆動基板210は、メイン制御基板210から波状可動物駆動指示信号を入力すると、波状可動物66を駆動させるための電流を波状可動物ソレノイド84に出力する。これにより、波状可動物66は、波状可動物駆動指示信号に従った動作をする。一方、メイン制御基板210から波状可動物駆動中止信号を入力すると、駆動基板210は、波状可動物66を駆動させるための電流の出力を停止する。これにより、波状可動物66は、動作を中止する。
尚、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、及び駆動基板210は、受電基板207を介して電源装置209から供給された電力に基づいて動作する。
(受電基板207)
受電基板207は、遊技機10の内部に配置されている電源スイッチ219がオンされると、電源装置209から電力の供給を受け、その電力を、前述したように、メイン制御基板201、サブ制御基板202、入賞口基板203、LED駆動基板204、発射制御基板205、払出制御基板206、装飾基板208、及び駆動基板210に分配する。
次に、メイン制御基板201の機能的な構成について説明する。図6は、メイン制御基板201の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(入賞判定部301)
入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が何れの領域を通過したのかを判定する。具体的に説明すると、入賞判定部301は、遊技球通過信号に基づいて、遊技球が、第1始動入賞口24、第2始動入賞口26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、特定領域22、及び流出領域23の何れを通過(入賞)したのかを判定する。
入賞判定部301は、遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第2始動入賞口26に入賞したと判定すると、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定する。第1作動条件成立フラグは、第1の特別遊技が実行されているときにオンされるフラグである。この判定の結果、第1作動条件成立フラグがオンされていない場合、入賞判定部301は、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグと第1段階実行フラグとをオンする。第2作動条件成立フラグは、第2の特別遊技が実行されているときにオンされるフラグである。第1段階実行フラグは、第2の特別遊技の第1段階が実行されているときにオンされるフラグである。
そして、入賞判定部301は、オンした第2作動条件成立フラグに基づく第2の特別遊技における単位遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、1回以上15回以下の何れかが、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数として決定される。
また、入賞判定部301は、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグをオンすると、そのオンした第2作動条件成立フラグに基づく第2の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、30回以上100回以下の何れかが、第2の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数として決定される。
その後、入賞判定部301は、遊技球が第2始動入賞口26に入賞したことに伴って行われる第2大入賞口30の開閉動作が終了すると、フラグ記憶部302に記憶されている第1段階実行フラグをオフする。
そして、入賞判定部301は、遊技球通過信号に基づいて、第2大入賞口30に入賞した遊技球がセンター飾り部品64内に形成されている特定領域22を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が特定領域22を通過した場合であって、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数が「2」以上である場合、入賞判定部301は、フラグ記憶部302に記憶されている第2段階実行フラグをオンする。第2段階実行フラグは、第2の特別遊技の第2段階が実行されているときにオンされるフラグである。
一方、遊技球が特定領域22を通過していない場合、入賞判定部301は、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグをオフして、第2の特別遊技を終了する。
尚、遊技球が第2始動入賞口26に入賞したときに、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグがオンされている場合、入賞判定部301は、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグと第1段階実行フラグとをオンせず、第2の特別遊技を実行しない。これにより、第1の特別遊技が実行されているときに第2の特別遊技が実行されることを防止することができる。
入賞判定部301は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。また、フラグ記憶部302は、メイン制御基板201に設けられているRAM201cを用いることにより実現される。
(払出指示部303)
払出指示部303は、入賞判定部301により判定された結果に基づいて、賞球数を示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。具体的に説明すると、本実施形態では、第1始動入賞口24又は第2始動入賞口26に遊技球が入賞したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信するようにしている。
また、第1大入賞口28又は第2大入賞口30に遊技球が入賞したと入賞判定部301が判定すると、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。
これにより、払出制御基板206は、賞球数信号に示されている賞球数に応じた払い出しがなされるように、払出装置218を制御する。
払出指示部303は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(特別図柄抽選部304)
特別図柄抽選部304は、遊技球が第1始動入賞口24へ入賞したと、入賞判定部301が判定すると、例えば「0」〜「65535」までの範囲の乱数、すなわち特別図柄の当否に係る乱数を発生して取得する。更に特別図柄抽選部304は、特別図柄の当否に係る乱数の取得と同時に、例えば「0」〜「255」までの範囲の2種類の乱数、すなわち特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数を発生して取得する。以下、特別図柄の当否に係る乱数、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と称する。そして、例えばRAM202c内の特別図柄用乱数記憶領域に、「一組の乱数」が一つも記憶されていない場合には、その取得した「一組の乱数」を、当選判定部305に出力する。
一方、特別図柄用乱数記憶領域に、「一組の乱数」が記憶されている場合には、取得した「一組の乱数」を、特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。本実施形態では、この特別図柄抽選部304で取得した「一組の乱数」を、特別図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの「一組の乱数」の記憶順が識別できるようにしている。そして、特別図柄抽選部304は、特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された「一組の乱数」を、当選判定部305に出力するとともに、出力した「一組の乱数」を特別図柄用乱数記憶領域から削除する。
特別図柄抽選部304は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM202cを用いることにより実現される。
(当選判定部305)
当選判定部305は、先ず特別図柄抽選部304により出力された「一組の乱数」のうち、特別図柄の当否に係る乱数の値に基づいて、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。続いて、当選判定部305は、「大当たり」に該当する場合には、「一組の乱数」のうち、特別図柄決定用の乱数の値に基づいて、停止表示する特別図柄を決定する。
更に、当選判定部305は、「一組の乱数」のうち、特別図柄変動パターン決定用の乱数の値に基づいて、特別図柄の変動パターンが何れに該当するのかを判定する。
前述したように、本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグがオンされている場合の方が(特定遊技を実行している場合の方が)、そうでない場合よりも(通常遊技を実行している場合よりも)、特別図柄変動表示時間を短くするようにしている。
本実施形態では、特別図柄の変動パターンに含まれる通常遊技時の特別図柄変動表示時間として、例えば10秒、30秒、1分の何れかが選択されるようにする。一方、特定遊技時の特別図柄変動表示時間として、例えば6秒が選択されるようにする。このようにして、本実施形態では、通常遊技時と特定遊技時とで、特別図柄変動表示時間が変わるようにしている。また、各特別図柄の変動パターンは、「ハズレ」に相当する「−」または「大当たり」に相当する「0」〜「7」が予め規定された確率にそれぞれ規定されている。尚、本実施形態では、通常遊技時と特定遊技時とで、「大当たり」になる確率を同じにしている。
当選判定部305は、特別図柄抽選部304による抽選の結果が「大当たり」に該当するものである場合、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグをオンする。そして、当選判定部305は、オンした第1作動条件成立フラグに基づく第1の特別遊技における単位遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、1回以上15回以下の何れかが、第1の特別遊技における単位遊技の実行回数として決定される。
また、当選判定部305は、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグがオンされると、そのオンされた第1作動条件成立フラグに基づく第1の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、0回以上30回以下の何れかが、第1の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数として決定される。
尚、当選判定部305は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(特別図柄表示指示部306、特別図柄表示時間計測部314)
特別図柄表示指示部306は、当選判定部305により決定された特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄表示装置61における特別図柄変動表示時間と、特別図柄表示装置61に停止表示させる特別図柄とを判別する。
前述したように、「大当たり」に該当した場合には、「0,1,2,3,4,5,6,7」のいずれか1つを特別図柄表示装置61に停止表示させる特別図柄として判別する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、「−」を特別図柄表示装置61に停止表示させる特別図柄として判別する。
そして、特別図柄表示指示部306は、このようにして判別した停止図柄や、特別図柄変動表示時間などに基づく表示パターンを形成し、この表示パターンを示す特別図柄変動表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置61は、特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示を開始する。尚、前述したように、本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグがオンされている場合(特定遊技が実行されている場合)と、そうでない場合とで異なる態様で特別図柄を変動表示させている。
また、特別図柄表示指示部306は、形成した表示パターンに含まれる特別図柄変動表示時間の計測を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を開始する。
特別図柄表示指示部306は、以上のようにして特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を行っている間、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグがオンされたか否かを判定する。この判定の結果、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグがオンされた場合には、特別図柄変動表示時間の計測の中断を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を中断する。その後、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグがオフされると、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の再開を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を再開する。
特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄表示指示部306により形成された表示パターンに含まれる特別図柄変動表示時間の計測を終了すると、特別図柄変動表示時間の計測の終了を特別図柄表示指示部306に指示する。これにより、特別図柄表示指示部306は、前述したようにして形成した表示パターンに基づいて特別図柄210を停止表示するための特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。そして、特別図柄表示装置61は、特別図柄210を停止表示する。
また、特別図柄表示指示部306は、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数を、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数として、特別図柄用保留ランプ20に表示させるための保留数表示指示信号をLED駆動回路204に送信する。これにより、遊技球の第1始動入賞口24への入賞に基づく抽選結果の現在の保留数が、特別図柄用保留ランプ20が備えるLEDにより表示される。
特別図柄表示指示部306及び特別図柄表示時間計測部314は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される
(大入賞口開放指示部307)
大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグがオンされると、入賞口基板203に、第1大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が開放する。
その後、例えば9個の遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判断するか、又は第1大入賞口28が開放されてから29.5秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に第1大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が閉鎖する。
大入賞口開放指示部307は、前述したようにして当選判定部305で決定された第1の特別遊技における単位遊技の実行回数だけ、第1大入賞口28が開放されたか否かを判定する。この判定の結果、第1の特別遊技における全ての単位遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、第1大入賞口開放指示信号を入賞口基板203に送信して、次の単位遊技に移行させ、前述したようにして第1大入賞口28を開閉させるための動作を全ての単位遊技が消化するまで繰り返し行う。
一方、第1の特別遊技の全ての単位遊技が消化した場合、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113を開放させずに、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグをオフする。これにより、第1の特別遊技が終了する。そして、大入賞口開放指示部307は、当選判定部305により決定された特定遊技の実行回数が「1」以上である場合、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグをオンする。
大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302に記憶されている第1作動条件成立フラグ及び第1段階実行フラグがオンされると、入賞口基板203に、第2大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第2大入賞口30が開放する。そして、所定時間(例えば1.8秒間)が経過すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第2大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第2大入賞口30が閉鎖する。
その後、フラグ記憶部302に記憶されている第2段階実行フラグがオンされると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第1大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が開放する。例えば9個の遊技球が第1大入賞口28に入賞したと判断するか、又は第1大入賞口28が開放されてから29.5秒が経過したと判断すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に第1大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が閉鎖する。
大入賞口開放指示部307は、前述したようにして入賞判定部301で決定された第2の特別遊技における単位遊技の実行回数だけ、第1大入賞口28が開放されたか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別遊技における全ての単位遊技が消化していない場合には、大入賞口開放指示部307は、第2大入賞口開放指示信号を入賞口基板203に送信して、次の単位遊技に移行させ、前述したようにして第1大入賞口28を開閉させるための動作を全ての単位遊技が消化するまで繰り返し行う。
一方、第2の特別遊技の全ての単位遊技が消化した場合、大入賞口開放指示部307は、大入賞口113を開放させずに、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグ及び第2段階実行フラグをオフする。これにより、第2の特別遊技が終了する。そして、大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグをオンする。
大入賞口開放指示部307は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(特定遊技回数計数部308)
特定遊技回数計数部308は、特定遊技の実行回数を計数し、特定遊技が終了したか否かを判定する。ここで、特定遊技の実行回数とは特別図柄抽選部304における抽選結果の出力回数をいう。
具体的に特定遊技回数計数部308は、フラグ記憶部302を参照し、特定遊技実行フラグがオンされると、特別図柄抽選部304における抽選結果が出力されるたびに特定遊技の実行回数に「1」を加算する。すなわち、現在の遊技が、特定遊技における何遊技目に該当するのかを計数する。そして、加算値が決定値と一致するか否かを判定する。この判定の結果、これらが一致する場合には、現在の遊技で特定遊技が終了であるので、特定遊技回数計数部308は、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグをオフする。尚、前記において決定値とは、特定遊技実行フラグにおける遊技回数の決定値をいい、その値は、前述したように入賞判定部301や当選判定部305で決定される。
また、特定遊技回数計数部308は、特別遊技が実行されると、特定遊技の実行回数の計数を中止するとともに、計数値をリセットするのが好ましい。特別遊技を実行している最中は、特定遊技を実行しないのが好ましいからである。
尚、特定遊技回数計数部308は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄抽選部309)
普通図柄抽選部309は、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過したと、入賞判定部301が判定すると、所定の範囲の乱数を発生させて取得する。そして、普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されていない場合には(すなわち、普通図柄の抽選結果を保留する必要がない場合には)、その取得した乱数を、当選判定部310に出力する。
一方、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が、3つ以下の場合には、その取得した乱数を、普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。このように、本実施形態では、この普通図柄抽選部309で取得した乱数を、普通図柄用乱数記憶領域に、最大4個まで記憶でき、且つこの乱数の記憶順を識別できるようにしている。そして、普通図柄抽選部304は、普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を、当選判定部310に出力するとともに、出力した乱数を普通図柄用乱数記憶領域から削除する。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(当選判定部310)
当選判定部310は、普通図柄抽選部309より出力された乱数の値に基づいて、普通図柄抽選部309による抽選の結果が「当たり」又は「ハズレ」の何れに該当するのかを判定する。この判定は、例えば、抽選テーブルを用いて行うようにする。
本実施形態では、特定遊技を実行している場合の方が、通常遊技を実行している場合よりも、「当たり」になる確率が格段に高くなるように、当選判定部310で使用される各抽選テーブルの内容が設定されている。これにより、特定遊技を実行している場合の普通図柄の当選確率が高くなる。従って、特定遊技を実行している場合の方が、通常遊技を実行している場合よりも、普通電動役物26の開放頻度が高くなるので、可及的に持ち球を減らさずに、遊技を進行させることができるようになる。更に、普通電動役物26の開放頻度が高くなると、第2大入賞口30の開放頻度も高くなるので、第2の特別遊技に移行する可能性を高くすることができる。
普通図柄抽選部309は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びRAM201cを用いることにより実現される。
(普通図柄表示指示部311)
普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、普通図柄変動表示時間を決定するとともに、当選判定部310により判定された抽選結果に基づいて、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に停止表示させる普通図柄を決定する。
本実施形態では、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグがオンされている場合の方が(特定遊技を実行している場合の方が)、特定遊技実行フラグがオンされていない場合よりも(通常遊技を実行している場合よりも)、普通図柄変動表示時間を格段に短くするようにしている。
また、当選判定部310の判定の結果、「当たり」に該当する場合には、例えば「7」を、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に停止表示させる普通図柄として決定する。一方、「ハズレ」に該当した場合には、例えば「−」を、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に停止表示させる普通図柄として決定する
また、普通図柄表示指示部311は、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数を、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過の保留数として、普通図柄用保留ランプ21に表示させるための保留数表示指示信号をLED駆動回路204に送信する。これにより、普通図柄作動ゲート68への遊技球の通過の保留数が、普通図柄用保留ランプ21が備えるLEDにより表示される。
普通図柄表示指示部311は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(普通電動役物駆動指示部312)
普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態、当選判定部310により判定された抽選結果などに基づいて、普通電動役物26の動作態様を決定し、決定した動作態様を示す普通電動役物開放指示信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグの状態に応じて普通電動役物26の動作態様を異ならせるようにしている。
また、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグがオンされている場合の方が(特定遊技を実行している場合の方が)、特定遊技実行フラグがオンされていない場合よりも(通常遊技を実行している場合よりも)、第2の始動入賞口が開放しやすいように普通電動役物26の動作態様を決定するようにしている。
そして、普通電動役物駆動指示部312は、決定した動作態様を示す普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物26は、普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。
普通電動役物駆動指示部312は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(演出コマンド生成部313)
演出コマンド生成部313は、入賞判定部301で判定された結果と、当選判定部305で判定された結果と、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態と、特別図柄表示指示部306で決定された特別図柄変動表示時間と、特定遊技回数計数部308で計数された遊技回数(特定遊技の実行回数)と、普通図柄表示指示部311で決定された普通図柄変動表示時間及び停止表示する普通図柄などに基づいて、現在の遊技の状態に応じた演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。
演出コマンド生成部313は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a及びROM201bを用いることにより実現される。
(駆動制御部315)
駆動制御部315は、遊技球701の位置が、風船の画像401の表示位置と一致することによりサブ制御基板202から送信される円盤状可動物駆動コマンドを受信すると、円盤状可動物67を、例えば図4に示したようにして回転させる。
また、駆動制御部315は、サブ制御基板202から、円盤状可動物駆動コマンドを受信していなくても、円盤状可動物67を駆動させるようにしている。本実施形態では、駆動制御部315は、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態に基づいて、現在の遊技の状態を判定し、判定した遊技の状態に応じて、円盤状可動物67を駆動させる。具体的に本実施形態では、第2の特別遊技中である場合と、特定遊技中である場合と、その他の遊技中である場合とで、異なる駆動パターンで円盤状可動物67を駆動(回転)させるようにしている。例えば、第2の特別遊技では、波状可動物66の遊技球流出領域に対応する位置に、特定領域22が位置する時間が、その他の遊技状態のときよりも長くなるように円盤状可動物67を駆動させることができる。これにより、第2の特別遊技における単位遊技を継続し易くすることができる。
さらに、駆動制御部315は、波状可動物66についても、第2の特別遊技中である場合と、特定遊技中である場合と、その他の遊技中である場合とで、異なる駆動パターンで駆動(上下動)させるようにしている。例えば、特定遊技時には、その他の遊技状態のときよりも柱状可動物66を大きく上下動させて駆動させることができる。これにより、現在の遊技状態が特定遊技であることを遊技者に知らせることができる。
駆動制御部315は、メイン制御基板201に設けられているメインCPU201a、ROM201b、及びI/F回路201dを用いることにより実現される。
次に、サブ制御基板202の機能的な構成について説明する。図7は、サブ制御基板202の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。
(演出コマンド解析部701)
演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201(演出コマンド生成部313)から送信された演出コマンドを解析し、解析した結果を、装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、画像生成部705、及び音声生成部706に出力する。例えば、メイン制御基板201から、当否抽選に当選したか否か(「大当たり」であるか否か)の結果と、特別図柄変動時間とを示す演出コマンドが入力されると、当該遊技で「大当たり」したか否かということと、特別図柄変動表示時間とを判断し、判断した結果を装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、及び音声生成部706に出力する。
また、メイン制御基板201から、フラグ記憶部302に記憶されているフラグの状態を含む演出コマンドが入力されると、演出コマンド解析部701は、そのフラグの状態に基づいて、当該遊技が、第1の特別遊技、第2の特別遊技、特定遊技及び通常遊技の何れであるのかを判断し、判断した結果を装飾図柄決定部702、演出表示パターン決定部703、及び音声生成部706に出力する。
更に、メイン制御基板201から、普通図柄変動表示時間と、停止表示する普通図柄とを示す演出コマンドが入力されると、演出コマンド解析部701は、入力された演出コマンドを演出表示パターン決定部703に出力する。
また、メイン制御基板201から、特別図柄変動表示時間の計測が中断したことや、特別図柄変動表示時間の計測が再開したことを示す演出コマンドが入力されると、演出コマンド解析部701は、入力された演出コマンドを演出表示パターン決定部703に出力する。
尚、演出コマンド解析部701が行う処理はこれらに限定されるものではなく、コマンドの内容に応じた処理が適宜実行されることになる。
演出コマンド解析部701は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、及びROM202bを用いることにより実現される。
(装飾図柄決定部702)
装飾図柄決定部702は、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果に基づいて、装飾図柄表示装置60に停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。本実施形態では、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「大当たり」を示すものである場合には、例えば「000」、「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」、「AAA」、「BBB」、「CCC」、「DDD」、「EEE」、「FFF」のうちの何れか1つの組み合わせを、装飾図柄表示装置60に停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
一方、演出コマンド解析部701から出力された抽選結果が、「ハズレ」を示すものである場合には、3つの装飾図柄が同じにならない組み合わせを装飾図柄表示装置60の表示画面内の装飾図柄表示領域に停止表示させる装飾図柄の組み合わせとして決定する。
尚、装飾図柄表示装置60の表示画面内の装飾図柄表示領域に停止表示させる装飾図柄の組み合わせの決定は、例えば抽選により行うようにすればよい。
装飾図柄決定部702は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、及びROM202bを用いることにより実現される。
(演出表示パターン決定部703)
演出表示パターン決定部703は、装飾図柄決定部702により、装飾図柄表示装置60の表示画面内の装飾図柄表示領域に停止表示させる装飾図柄の組み合わせが決定されると、演出用画像データ記憶部704に記憶されている複数の演出用画像データの1つを、表示する演出画像の表示パターンとして決定する。
本実施形態では、演出表示パターン決定部703は、演出コマンド解析部701による演出コマンドの解析の結果、現在の遊技状態が通常遊技である場合に、図4に示したような風船の画像401を含む演出画像の表示を開始するか否かを、例えば抽選の結果に基づいて判定する。この判定の結果、風船の画像401を含む演出画像の表示を開始する場合に、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンを、演出用画像データ記憶部704から選択し、選択した表示パターンを、装飾図柄表示装置60に表示する演出画像の表示パターンとして決定する。なお、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンには、どのタイミングでどの表示位置に風船の画像401を表示させるのかを示す特定画像表示位置情報が含まれている。
また、演出表示パターン決定部703は、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致すると、その風船の画像401の変更コマンドを画像生成部705に出力する。なお、ここで、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致するとは、装飾図柄表示装置60に設けられているタッチセンサにより検出される2次元座標の位置と、装飾図柄表示装置60の表示画面における2次元座標の位置とが一致することをいう。
演出表示パターン決定部703は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、及びROM202bを用いることにより実現され、演出用画像データ記憶部704は、サブ制御基板202に設けられているROM202bを用いることにより実現される。
(画像生成部705)
画像生成部705は、規定遊技時には、装飾図柄決定部702で決定された装飾図柄の組み合わせ、演出表示パターン決定部703で決定(又は変更)された演出画像の内容、及び演出コマンド解析部701から出力された情報などに基づいて、装飾図柄表示装置60の表示画面に表示させるための画像データなどを生成する。
例えば、画像生成部705は、装飾図柄表示装置60で停止表示させる装飾図柄の組み合わせが装飾図柄決定部702で決定され、且つ演出画像の内容が演出表示パターン決定部703で決定(又は変更)された場合には、それらに応じた演出画像が表示されるような画像データを生成する。
尚、画像生成部705で生成される画像データは、以上のような演出画像を表示するものに限定されるものではない。
画像生成部705は、例えば、サブ制御基板202に設けられている画像制御プロセッサ202d、画像データROM202e、及びビデオRAM202fを用いることにより実現される。
(音声生成部706)
音声生成部706は、演出コマンド解析部701から出力された情報に基づいて、音声データを生成して、スピーカ18に出力する。例えば、演出コマンド解析部701から、特別図柄の抽選結果が出力された場合には、その抽選結果に応じた音声が、演出表示パターン決定部703により決定された演出用画像データに合わせて放音されるような音声データを生成して、スピーカ18に出力する。
尚、音声生成部706で生成される音声データはこれらに限定されるものではない。
また、音生成部706は、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、RAM202c、音源回路202g、及びアンプ202hを用いることにより実現される。
尚、メイン制御基板201及びサブ制御基板202に、前述した機能以外の機能が設けられていてもよい。
(遊技球検出部707)
遊技球検出部707は、装飾図柄表示装置60に設けられているタッチセンサからの信号に基づいて、遊技球701が、装飾図柄表示装置60の表示画面上のどの位置にあるのかを検出する。
遊技球検出部707は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a及びRAM202cを用いることにより実現される。
(演出変更判定部708)
演出変更判定部708は、遊技球検出部707で検出された遊技球701の位置と、画像生成部705により装飾図柄表示装置60に表示されている風船の画像401の表示位置とが一致するか否かを判定する。前述したように、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンには、どのタイミングでどの表示位置に風船の画像401を表示させるのかを示す特定画像表示位置情報が含まれている。したがって、演出変更判定部708は、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンに基づく演出画像の表示開始時刻と、その特定画像表示位置情報とに基づいて、装飾図柄表示装置60に表示されている風船の画像401の現在の表示位置を判別することができる。
この判定の結果、遊技球701の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致する場合、演出変更判定部708は、その風船の画像401の変更コマンドを演出表示パターン決定部703に出力すると共に、円盤状可動物駆動コマンドをメイン制御基板201に送信する。
演出変更判定部708は、例えば、サブ制御基板202に設けられているサブCPU202a、ROM202b、及びI/F回路202iを用いることにより実現される。
次に、図8〜図15のフローチャートを参照しながら、以上のようにして構成された本実施形態の遊技機10における処理動作の一例について説明する。
(メイン制御基板201の処理動作)
図8は、メイン制御基板201における処理動作の一例を示すメインフローチャートである。
図8のステップS1において、メイン制御基板201では、初期化処理を行う。
次に、ステップS2において、メイン制御基板201は、遊技球発射処理を行う。この遊技球発射処理の具体例を説明すると、まず、メイン制御基板201は、発射ハンドル17が遊技者により操作されたことを示す前記発射操作検出信号が、発射制御基板205から送信された後に、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留しているか否かを判定する。
この判定の結果、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していない場合には、メイン制御基板201は、発射許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域52に向けて発射されたことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。これにより、遊技球が遊技領域52中に発射可能になるとともに、遊技中の演出が開始する。
一方、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留している場合には、メイン制御基板201は、発射不許可信号を発射制御基板205に送信するとともに、遊技球が遊技領域52中に発射できないことを示す演出コマンドを生成し、サブ制御基板202に送信する。この場合には、遊技者が発射ハンドル17を操作しても、遊技球が遊技領域52に向けて発射されない。また、上球皿15及び下球皿16に遊技球が一定量以上貯留していることを、電飾部品130を点灯させることで遊技者に報知する。
次に、ステップS3において、メイン制御基板201は、普通図柄作動ゲート通過処理を行う。この普通図柄作動ゲート通過処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、普通図柄作動ゲートを通過した場合に行われる処理である。普通図柄作動ゲート通過処理については、図9−1及び図9−2を用いて後述する。
次に、ステップS4において、メイン制御基板201は、第1始動入賞処理を行う。この始動入賞処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、第1始動入賞口24に入賞した場合に行われる処理である。第1始動入賞処理の詳細については、図10−1〜図10−3を用いて後述する。
次に、ステップS5において、メイン制御基板201は、第2始動入賞処理を行う。この始動入賞処理は、遊技領域52中に発射された遊技球が、第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞した場合に行われる処理である。第1始動入賞処理の詳細については、図11を用いて後述する。
次に、ステップS6において、メイン制御基板201は、第1特別遊技実行処理を行う。この第1特別遊技実行処理は、特別図柄表示装置61及び装飾図柄表示装置60に所定の図柄が停止表示されて「大当たり」となり、第1の特別遊技に移行した場合に行われる処理である。第1特別遊技実行処理の詳細については、図12を用いて後述する。
次に、ステップS7において、メイン制御基板201は、第2特別遊技実行処理を行う。この第2特別遊技実行処理は、遊技球が、第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞して、第2特別遊技の第1段階が行われた後に行われる処理である。第2特別遊技実行処理の詳細については、図13を用いて後述する。
次に、ステップS8において、メイン制御基板201は、駆動処理を行う。この駆動処理は、波状可動物66や円盤状可動物67を駆動させるための処理である。駆動処理の詳細については、図14を用いて後述する。
以上のように、メイン制御基板201では、初期化処理を行った後は、遊技球発射処理、普通図柄作動ゲート通過処理、第1始動入賞処理、第2始動入賞処理、第1特別遊技実行処理、第2特別遊技実行処理、及び駆動処理を繰り返し行うが、以下の図9〜図14に示すように、本実施形態では、遊技の状態などに応じて、不必要な処理を省略しながら、各処理を繰り返し実行するようにしている。
(普通図柄作動ゲート通過処理)
次に、図9−1、図9−2のフローチャートを参照しながら、図8のステップS3における普通図柄作動ゲート通過処理の詳細について説明する。
図9−1のステップS11において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過したか否かを判定する、この判定の結果、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過した場合には、ステップS12に進み、普通図柄抽選部309は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち乱数の取得を行う)。
次に、ステップS13において、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中の場合には、ステップS14に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。この判定の結果、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS15に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS12で取得した乱数)を、普通図柄用乱数記憶領域に記憶させて、図8に示したメインフローチャートに戻る。
尚、ステップS14において、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS12で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、ステップS13において、普通図柄が変動表示中でないと判定された場合には、ステップS16に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄用乱数記憶領域に乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS17に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つ以下である場合には、ステップS18に進み、普通図柄抽選部309は、普通図柄の抽選結果(ステップS12で取得した乱数)を、普通図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS19において、普通図柄抽選部309は、普通図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された乱数を読み出して、ステップS20に進む。
一方、ステップS16において、乱数が記憶されていないと判定した場合には、ステップS17〜S19を省略してステップS20に進む。
また、ステップS17において、普通図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS12で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく普通図柄の表示も行うことができないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
以上のようにして、普通図柄の抽選結果(乱数)が得られると、ステップS20に進み、普通図柄抽選部309は、得られた乱数を当選判定部310に出力する。
次に、ステップS21において、当選判定部310は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技実行フラグがオンされている場合には、特定遊技を実行していると判断して、ステップS22に進み、当選判定部310は、特定遊技を実行している場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを読み出す。
一方、特定遊技実行フラグがオンされていないと判定した場合には、ステップS23に進み、当選判定部310は、通常遊技を実行している場合に使用するデフォルトの抽選テーブルを抽出する。
以上のように、ステップS22、S23で抽選テーブルを選択すると、図9−2のステップS24に進み、当選判定部310は、ステップS20で普通図柄抽選部309から出力された抽選の結果(乱数)が、選択した抽選テーブルにおいて「当たり」に該当するのか否かを判定する。すなわち、普通図柄の抽選に当選したか否かを判定する。
この判定の結果、普通図柄の抽選に当選した場合には、ステップS25に進み、普通図柄表示指示部311と普通電動役物駆動指示部312は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技実行フラグがオンされている場合には、ステップS26に進む。ステップS26において、普通図柄表示指示部311は、特定遊技を実行している場合におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す普通図柄表示指示信号を演出コマンド生成部313に送信する。演出コマンド生成部313は、普通図柄表示指示信号に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に、普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作で、普通図柄211が表示される。
次に、ステップS27において、普通電動役物駆動指示部312は、特定遊技を実行している場合におけるデフォルトの動作態様を示す普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物26は、普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。尚、普通電動役物開放信号は、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に普通図柄が停止表示した後に送信される。
また、ステップS25において、特定遊技実行フラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS28に進み、普通図柄表示指示部311は、通常遊技を実行している場合におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「当たり」であることを示す「7」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す普通図柄表示指示信号を演出コマンド生成部313に送信する。演出コマンド生成部313は、普通図柄表示指示信号に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に、普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作で、普通図柄211が表示される。
次に、ステップS29において、普通電動役物駆動指示部312は、通常遊技を実行している場合におけるデフォルトの動作態様を示す普通電動役物開放信号を、入賞口基板203に送信する。これにより、普通電動役物26は、普通電動役物開放信号に示されている動作態様で動作を行う。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。尚、普通電動役物開放信号は、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に普通図柄が停止表示した後に送信される。
ステップS24において、普通図柄の抽選に当選していないと判定された場合には、ステップS30に進み、普通図柄表示指示部311は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技実行フラグがオンされている場合には、ステップS31に進む。ステップS31において、普通図柄表示指示部311は、特定遊技を実行している場合におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号を演出コマンド生成部313に送信する。演出コマンド生成部313は、普通図柄表示指示信号に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に、普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作で、普通図柄211が表示される。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS30において、特定遊技実行フラグがオンされていないと判定された場合には、ステップS32に進み、普通図柄表示指示部311は、通常遊技を実行している場合におけるデフォルトの普通図柄変動表示時間の間、普通図柄を変動表示させた後、「ハズレ」であることを示す「−」を停止表示させるような表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す前記普通図柄表示指示信号を演出コマンド生成部313に送信する。演出コマンド生成部313は、普通図柄表示指示信号に基づく演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、装飾図柄表示装置60の表示画面内の普通図柄表示領域に、普通図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作で、普通図柄211が表示される。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
図9−1のステップS11において、遊技球が普通図柄作動ゲート68を通過していないと判定された場合には、ステップS33に進み、普通図柄抽選部309は、RAM201c内に設けられている普通図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、乱数が記憶されている場合には、ステップS34に進む。一方、乱数が記憶されていない場合には、ステップS12以降の処理を行う必要がないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
RAM201c内に設けられている普通図柄用乱数記憶領域に、乱数が記憶されており、ステップS34に進むと、普通図柄抽選部309は、普通図柄が変動表示中か否かを判定する。この判定の結果、普通図柄が変動表示中の場合には、前述したステップS19に進む。一方、普通図柄が変動表示中でない場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(第1始動入賞処理)
次に、図10−1〜図10−3のフローチャートを参照しながら、図10のステップS4における第1始動入賞処理の詳細について説明する。
図10−1のステップS41において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第1始動入賞口24に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が第1始動入賞口24に入賞していない場合には、後述するステップS81に進む。一方、遊技球が第1始動入賞口24に入賞した場合には、ステップS42に進む。ステップS42において、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球(遊技球が)が、上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS43において、特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2作動条件成立フラグがオンされていない場合には、第1の特別遊技に遊技を移行させることが可能であると判定し、後述する図10−2のステップS51に進む。一方、第2作動条件成立フラグがオンされている場合には、第1の特別遊技に遊技を移行させることが不可能であると判定し、ステップS44に進む。ステップS44において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されているか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されている場合には、後述するステップS49に進む。
一方、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されていない場合には、ステップS45に進む。ステップS45において、特別図柄抽選部304は、乱数を発生させて抽選を行う(すなわち特別図柄の当否に係る乱数の取得を行う)。このとき同時に、特別図柄抽選部304は、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数の取得を行う。前述したように、特別図柄の当否に係る乱数、特別図柄決定用の乱数及び特別図柄変動パターン決定用の乱数からなる3個の乱数を「一組の乱数」と言う。
次に、ステップS46において、特別図柄抽選部304は、特別図柄用乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、「一組の乱数」が記憶されている場合には、ステップS47に進む。ステップS47において、特別図柄抽選部304は、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下である場合には、ステップS48に進み、特別図柄抽選部304は、特別図柄の抽選結果(ステップS45で取得した「一組の乱数」)を、特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS46において、特別図柄抽選部304は、前記特別図柄用乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されていない場合には、「一組の乱数」の数を判別する必要はないので、ステップS47を省略してステップS48に進む。
また、ステップS47において、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下でない場合には、ステップS45で取得した「一組の乱数」を記憶させることができないので、ステップS48を省略して図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS44において、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されていると判定された場合には、ステップS49に進む。ステップS49において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の中断を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を中断する。
次に、ステップS50において、演出コマンド生成部313は、特別図柄変動表示時間の計測の中断したことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、特別図柄変動表示時間の計測が中断されたことを知ることができる。そして、前述したステップS45に進み、ステップS41で第1始動入賞口24への遊技球の入賞に基づく抽選を行う。
ステップS43において、第2作動条件成立フラグがオンされていないと判定された場合には、図10−2のステップS51に進む。ステップS51において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断しているか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断している場合には、後述するステップS76に進む。
一方、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断していない場合には、ステップS52に進み、特別図柄抽選部304は、特別図柄の当否に係る乱数と、特別図柄決定用の乱数と、特別図柄変動パターン決定用の乱数との取得を行う(「一組の乱数」の取得を行う)。
次に、ステップS53において、特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302を参照して、第1作動条件成立フラグがオフされているか否かを判定する。この判定の結果、第1作動条件成立フラグがオフされていない(オンされている)場合には、第1の特別遊技の実行中であるので、ステップS54に進む。ステップS54において、特別図柄抽選部304は、RAM201c内に設けられている特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS52で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別通図柄の表示も行うこともできないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下である場合には、ステップS55に進む。ステップS55おいて、特別図柄抽選部304は、特別図柄の抽選結果(ステップS45で取得した「一組の乱数」)を、特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS53において、第1作動条件成立フラグがオフされていると判定された場合には、ステップS56に進み、特別図柄表示指示部306は、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されているか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄200が変動表示中の場合には、後述するステップS78に進む。一方、特別図柄200が変動表示中でない場合には、ステップS57に進む。ステップS57において、特別図柄抽選部304は、特別図柄用乱数記憶領域に「一組の乱数」が記憶されているか否かを判定する。この判定の結果、「一組の乱数」が記憶されている場合には、ステップS58に進む。ステップS58において、特別図柄抽選部304は、RAM201c内に設けられている特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。
この判定の結果、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS52で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別通図柄の表示も行うこともできないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている乱数の一組の数が3つ以下である場合には、ステップS59に進む。ステップS59において、特別図柄抽選部304は、特別図柄の抽選結果(ステップS52で取得した乱数)を、特別図柄用乱数記憶領域に記憶させる。
次に、ステップS60において、特別図柄抽選部304は、特別図柄用乱数記憶領域に最も早く記憶された「一組の乱数」を読み出して、図10−3のステップS61に進む。
尚、ステップS57において、「一組の乱数」が記憶されていないと判定した場合には、ステップS58〜S60を省略して図10−3のステップS61に進む。
以上のようにして、特別図柄の抽選結果(乱数)が得られると、図10−3のステップS61に進み、特別図柄抽選部304は、得られた「一組の乱数」を当選判定部305に出力する。
次に、ステップS62において、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技実行がオンされている場合には、特定遊技を実行していると判断して、ステップS63に進み、特定遊技回数計数部308は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技の実行回数に「1」を加算する。すなわち、現在の遊技が、特定遊技における何遊技目に該当するのかを計数する。そして、演出コマンド生成部313は、この特定遊技における遊技回数を示す演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS64において、特定遊技回数計数部308は、特定遊技の実行回数の加算値が決定値と一致するか否かを判定して、特定遊技が終了したか否かを判定する。ここで、決定値とは、特定遊技の実行回数の決定値をいい、その値は、図10−2のステップS68や、図11のステップS96で決定される。この判定の結果、特定遊技が終了した場合には、ステップS65に進む。ステップS65において、特定遊技回数計数部308は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグをオフする。そして、ステップS66に進む。
ステップS62において、特定遊技実行がオンされていないと判定された場合には、特定遊技の実行回数を加算するなどの処理を行う必要はないので、ステップS63〜S65を省略して、ステップS66に進む。
また、ステップS64において、特定遊技が終了していないと判定された場合には、特定遊技実行フラグをオフする必要はないので、ステップS65を省略して、ステップS66に進む。
以上のようにしてステップS66に進むと、当選判定部305は、ステップS52で特別図柄抽選部304から出力された抽選の結果(特別図柄の当否に係る乱数)が、抽選テーブルにおいて「大当たり」に該当するのか否かを判定する。すなわち、特別図柄の抽選に当選したか否かを判定する。
この判定の結果、特別図柄の抽選に当選した場合には、ステップS67に進み、当選判定部305は、フラグ記憶部302を参照して、第1作動条件成立フラグをオンする。そしてステップS68に進む。ステップS68において、当選判定部305は、オンした第1作動条件成立フラグに基づく第1の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、0回以上30回以下の何れかが、第1の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数として決定される。
次に、ステップS69において、当選判定部305は、オンした第1作動条件成立フラグに基づく第1の特別遊技における単位遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、1回以上15回以下の何れかが、第1の特別遊技における単位遊技の実行回数として決定される。そして、ステップS70に進む。
ステップS66において、特別図柄の抽選に当選していないと判定された場合には、このステップS67から69の処理を省略してステップS70に進む。
以上のようにしてステップS70に進むと、特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302を参照して、特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、特定遊技実行フラグがオンされている場合には、ステップS71に進み、特別図柄表示指示部306は、ステップS66、S70による判定結果に基づいて、特定遊技実行用の表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置61は、特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。そして、ステップS73に進む。
一方、特定遊技実行フラグがオンされていない場合には、ステップS72に進み、特別図柄表示指示部306は、ステップS66、S70による判定結果に基づいて、通常遊技実行用の表示パターンを形成し、形成した表示パターンを示す特別図柄表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置61は、特別図柄表示指示信号に示されている表示パターンに従った表示動作を行う。そして、ステップS73に進む。
ステップS73に進むと、特別図柄表示装置61は、特別図柄の変動表示を開始するための表示処理を行う。
次に、ステップS74において、特別図柄表示指示部306は、ステップS71、S72で形成した表示パターンに含まれる特別図柄変動表示時間の計測を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を行う。
次に、ステップS75において、演出コマンド生成部313は、ステップS66〜S70における処理の結果と、特別図柄変動表示時間の計測が開始されたこととを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
図10−2のステップS51において、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断していると判定された場合には、ステップS76に進む。ステップS76において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の再開を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を再開する。
次に、ステップS77において、演出コマンド生成部313は、特別図柄変動表示時間の計測が再開されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
図10−2のステップS56において、特別図柄200が変動表示中であると判定された場合には、ステップS78に進む。ステップS78に進むと、特別図柄表示指示部306は、ステップS71、S72で形成された表示パターンに含まれる特別図柄変動表示時間の計測が特別図柄表示時間計測部314によって終了したか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄変動表示時間の計測が終了した場合には、ステップS79に進む。ステップS79において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の終了を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を終了する。
次に、ステップS80において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄210を停止表示するための特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置61は、特別図柄210を停止表示する。そして、前述したステップS54に進む。
ステップS78において、特別図柄変動表示時間の計測が終了していない場合には、特別図柄210を停止表示させる必要はないので、ステップS79〜S80を省略して、前述したステップS54に進む。
図10−1のステップS41において、遊技球が第1始動入賞口24を通過していないと判定された場合には、ステップS81に進む。ステップS81において、特別図柄表示指示部306は、ステップS71、S72で形成された表示パターンに含まれる特別図柄変動表示時間の計測が特別図柄表示時間計測部314によって終了したか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄変動表示時間の計測が終了した場合には、ステップS82に進む。ステップS82において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の終了を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を終了する。
次に、ステップS83において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄210を停止表示するための特別図柄停止表示指示信号をLED駆動基板204に送信する。これにより、特別図柄表示装置61は、特別図柄210を停止表示する。そして、ステップS84に進む。
ステップS81において、特別図柄変動表示時間の計測が終了していない場合には、特別図柄210を停止表示させる必要はないので、ステップS82〜S83を省略して、ステップS84に進む。
以上のようにしてステップS84に進むと、特別図柄表示指示部306は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2作動条件成立フラグがオンされている場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。一方、第2作動条件成立フラグがオンされていない場合には、第1の特別遊技に遊技を移行させることが可能であると判定し、ステップS85に進む。
ステップS85において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断しているか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断している場合には、ステップS86に進む。ステップS86において、特別図柄表示指示部306は、特別図柄変動表示時間の計測の再開を、特別図柄表示時間計測部314に指示する。これにより、特別図柄表示時間計測部314は、特別図柄変動表示時間の計測を再開する。
次に、ステップS87において、演出コマンド生成部313は、特別図柄変動表示時間の計測が再開されたことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、ステップS88に進む。
ステップS85において、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を中断していない場合には、特別図柄変動表示時間の計測が再開する必要はないので、ステップS86〜S87を省略してステップS88に進む。
以上のようにしてステップS88に進むと、特別図柄抽選部304は、RAM201c内に設けられている特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下であるか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つを超えていると判定した場合には、ステップS52で取得した乱数を保留することも、その乱数に基づく特別通図柄の表示も行うこともできないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、特別図柄用乱数記憶領域に記憶されている「一組の乱数」の数が3つ以下である場合には、ステップS89に進む。ステップS89おいて、特別図柄表示指示部306は、特別図柄表示時間計測部314が特別図柄変動表示時間の計測を行っているか否かを判定して、特別図柄表示装置61に特別図柄200が変動表示されているか否かを判定する。この判定の結果、特別図柄200が変動表示されている場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。一方、特別図柄200が変動表示されていない場合には、前述した図10−2のステップS60に進む。
(第2始動入賞処理)
次に、図11のフローチャートを参照しながら、図8のステップS5における第2始動入賞処理の詳細について説明する。
図11のステップS91において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞していない場合には、図8のメインフローチャートに戻る。
一方、遊技球が第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞した場合には、ステップS92に進む。ステップS92において、演出コマンド生成部313は、遊技球が第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞したことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。これにより、サブ制御基板202は、遊技球が第2始動入賞口(普通電動役物)26に入賞したことを知ることができる。
次に、ステップS93において、払出指示部303は、賞球数が「4」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、4個の賞球(遊技球が)が、上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS94において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第1作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1作動条件成立フラグがオンされている場合には、第2の特別遊技を実行できないので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第1作動条件成立フラグがオンされていない場合には、ステップS95に進む。ステップS95において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグと第1段階実行フラグとをオンする。
次に、ステップS96において、当選判定部301は、オンした第2作動条件成立フラグに基づく第2の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、30回以上100回以下の何れかが、第2の特別遊技が実行された後の特定遊技の実行回数として決定される。
次に、ステップS97において、入賞判定部301は、オンした第2作動条件成立フラグに基づく第2の特別遊技における単位遊技の実行回数を、例えば抽選により決定する。前述したように、本実施形態では、1回以上15回以下の何れかが、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数として決定される。
次に、ステップS98において、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第2大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第2大入賞口30が開放する。そして、所定時間(例えば1.8秒間)が経過すると、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第2大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第2大入賞口30が閉鎖する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(第1特別遊技実行処理)
次に、図12のフローチャートを参照しながら、図8のステップS6における第1特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図12のステップS101において、大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302を参照して、第1作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1作動条件成立フラグがオンされていない場合には、ステップS102以降の処理を行う必要がないので(第1の特別遊技に移行しないので)、図8に示したメインフローチャートに進む。
一方、第1作動条件成立フラグがオンされている場合には、ステップS102に進む。ステップS102において、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第1大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が開放され、第1特別遊技のうちの1ラウンド(単位遊技)が開始する。
次に、ステップS103において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第1大入賞口28に入賞したか否かを判定する。
この判定の結果、遊技球が第1大入賞口28に入賞した場合には、ステップS104に進む。ステップS104において、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、15個の賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS105において、演出コマンド生成部313は、遊技球が第1大入賞口28を通過したことを含む演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS106において、大入賞口開放指示部307は、第1大入賞口28が開放してから所定時間(29.5秒)が経過したか否かを判定する。この判定の結果、所定時間が経過していない場合には、後述するステップS113に進む。一方、所定時間が経過している場合には、単位遊技の終了であるので、ステップS107に進み、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に第1大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が閉鎖される。
次に、ステップS108において、大入賞口開放指示部307は、単位遊技の実行回数に「1」を加算する。
次に、ステップS109において、大入賞口開放指示部307は、単位遊技の実行回数が、図10−3のステップS69で決定された回数になったか否かを判定して、第1の特別遊技における全ての単位遊技(すなわち、第1の特別遊技)が終了したか否かを判定する。この判定の結果、第1の特別遊技が終了した場合には、ステップS110に進み、演出コマンド生成部313は、第1の特別遊技の終了を示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS111において、大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302を参照して、第1作動条件成立フラグをオフする。
そして、ステップS112において、大入賞口開放指示部307は、図10−3のステップS68で決定された特定遊技の実行回数が「1」以上であれば、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグをオンし、そうでなければ特定遊技実行フラグをオンしない。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS106において、第1大入賞口28が開放してから所定時間(29.5秒)が経過していないと判定された場合には、ステップS113に進む。ステップS113において、大入賞口開放指示部307は、入賞判定部301から送信された遊技球通過信号に基づいて、9個以上の遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。この判定の結果、大入賞口113を通過した遊技球が9個以上である場合には、単位遊技の終了であるので、前述したステップS107に進み、第1大入賞口28を閉鎖させる。
一方、第1大入賞口28を通過した遊技球が9個以上でない場合には、単位遊技が継続中であるので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
また、ステップS109において、第1の特別遊技における全ての単位遊技が終了していないと判定された場合には、次の単位遊技に進むので、ステップS114に進み、演出コマンド生成部313は、次の単位遊技に進むことを示す演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(第2特別遊技実行処理)
次に、図13のフローチャートを参照しながら、図8のステップS7における第2特別遊技実行処理の詳細について説明する。
図13のステップS121において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第2段階実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第2段階実行フラグがオンされていない場合には、後述するステップS134に進む。
一方、第2段階実行フラグがオンされている場合には、ステップS122に進む。ステップS122において、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に、第1大入賞口開放指示信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が開放する。
次に、ステップS123において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第1大入賞口28に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が第1大入賞口28に入賞した場合には、ステップS124に進む。ステップS124において、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、15個の賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS125において、演出コマンド生成部313は、遊技球が第1大入賞口28を通過したことを含む演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS126において、大入賞口開放指示部307は、第1大入賞口28が開放してから所定時間(29.5秒)が経過したか否かを判定する。この判定の結果、所定時間が経過していない場合には、後述するステップS132に進む。一方、所定時間が経過している場合には、単位遊技の終了であるので、ステップS127に進む。ステップS127において、大入賞口開放指示部307は、入賞口基板203に第1大入賞口閉鎖信号を送信する。これにより、第1大入賞口28が閉鎖される。
次に、ステップS128において、大入賞口開放指示部307は、単位遊技の実行回数に「1」を加算する。
次に、ステップS129において、大入賞口開放指示部307は、単位遊技の実行回数が、図9のステップS97で決定された回数になったか否かを判定して、第2の特別遊技における全ての単位遊技(すなわち、第2の特別遊技)が終了したか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別遊技が終了した場合には、ステップS130に進む。ステップS130において、演出コマンド生成部313は、第2の特別遊技の終了を含む演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS131において、大入賞口開放指示部307は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグ及び第2段階実行フラグをオフする。これにより、第2の特別遊技が終了する。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS129において、第2の特別遊技が終了していない場合には、ステップS133に進む。ステップS133において、演出コマンド生成部313は、第2の特別遊技の継続を含む演出コマンドを生成して、サブ制御基板202に送信する。
ステップS126において、第1大入賞口28が開放してから所定時間(29.5秒)が経過していないと判定された場合には、ステップS132に進む。ステップS132において、大入賞口開放指示部307は、入賞判定部301から送信された遊技球通過信号に基づいて、9個以上の遊技球が大入賞口113を通過したか否かを判定する。この判定の結果、大入賞口113を通過した遊技球が9個以上である場合には、単位遊技の終了であるので、前述したステップS127に進み、第1大入賞口28を閉鎖させる。
一方、第1大入賞口28を通過した遊技球が9個以上でない場合には、単位遊技が継続中であるので、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS121において、第2段階実行フラグがオンされていない場合には、ステップS134に進む。ステップS134において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第1段階実行フラグがオンされているか否かを判定する。この判定の結果、第1段階実行フラグがオンされていない場合には、図8に示したメインフローチャートに戻る。
一方、第1段階実行フラグがオンされている場合には、ステップS135に進む。ステップS135において、入賞判定部301は、入賞口基板203から送信された遊技球通過信号に基づいて、遊技球が第2大入賞口30に入賞したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が第2大入賞口30に入賞していない場合には、後述するステップS144に進む。一方、遊技球が第2大入賞口30に入賞した場合には、ステップS136に進む。
ステップS136において、入賞判定部301は、遊技球通過信号に基づいて、第2大入賞口30に入賞した遊技球がセンター飾り部品64内に形成されている特定領域22を通過したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球が特定領域22を通過していない場合には、後述するステップS142に進む。
一方、遊技球が特定領域22を通過した場合には、ステップS137に進む。ステップS137において、入賞判定部301は、図9のステップS97で決定された第2の特別遊技における単位遊技の実行回数が「1」であるか否かを判定する。この判定の結果、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数が「1」でない場合(すなわち、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数が「2」以上である場合)には、ステップS138に進む。
ステップS138において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第2段階実行フラグをオンする。そして、ステップS139に進む。
ステップS137において、第2の特別遊技における単位遊技の実行回数が1であると判定された場合には、第2の特別遊技の第2段階を行わないので、ステップS138を省略してステップS139に進む。
以上のようにしてステップS139に進むと、演出コマンド生成部313は、遊技球が特定領域22を通過したことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。
次に、ステップS140において、払出指示部303は、賞球数が「15」であることを示す賞球数信号を払出制御基板206に送信する。これにより、15個の賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。
次に、ステップS141において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第1段階実行フラグがオフし、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS136において、遊技球が特定領域22を通過していないと判定された場合には、ステップS142に進む。ステップS142において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグをオフする。
次に、ステップS143において、演出コマンド生成部313は、第2の特別遊技が終了したことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、前述したステップS140に進み、遊技球を払い出す。
ステップS135において、遊技球が第2大入賞口30に入賞していないと判定された場合には、ステップS144に進む。ステップS144において、入賞判定部301は、フラグ記憶部302を参照して、第2作動条件成立フラグをオフする。
次に、ステップS145において、演出コマンド生成部313は、第2の特別遊技が終了したことを含む演出コマンドを生成してサブ制御基板202に送信する。そして、前述したステップS141に進み、第1段階実行フラグがオフされる。ステップS144、S145の処理を行った場合には、遊技球は第2大入賞口30に入賞していないので、ステップS142、S143の処理を行った場合とは異なり、遊技球の払い出しが行われない。
尚、演出コマンド生成部313が生成する演出コマンドの内容や、演出コマンドを送信するタイミングは、図9〜図13のフローチャートに示したものに限定されない。
次に、図14のフローチャートを参照しながら、図8のステップS8における駆動処理の詳細について説明する。
図14のステップS151において、駆動制御部315は、サブ制御基板202(演出変更判定部708)から、円盤状可動物駆動コマンドを受信したか否か(円盤状可動物67の回転指示があったか否か)を判定する。この判定の結果、円盤状可動物駆動コマンドを受信していない(円盤状可動物67の回転指示がない)場合には、後述するステップS153に進む。一方、円盤状可動物駆動コマンドを受信した(円盤状可動物67の回転指示があった)場合には、ステップS152に進む。
ステップS152において、駆動制御部315は、円盤状可動物67を例えば図4に示したようにして回転させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
ステップS151において、円盤状可動物駆動コマンドを受信していないと判定された場合には、ステップS153に進む。ステップS153において、駆動制御部315は、フラグ記憶部302に記憶されている第2作動条件成立フラグがオンされているか否かを判定することによって、第2の特別遊技中か否かを判定する。この判定の結果、第2の特別遊技中でない場合には、後述するステップS155に進む。一方、第2の特別遊技中である場合には、ステップS154に進む。
ステップS154において、駆動制御部315は、第2の特別遊技時の駆動パターンを、予め記憶されている複数の駆動パターンの中から選択し、選択した駆動パターンに従う態様で、波状可動物66と円盤状可動物67とを駆動させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。なお、第2の特別遊技時の駆動パターンは、その他の遊技状態のときよりも第2の特別遊技における単位遊技が継続し易い態様で、波状可動物66と円盤状可動物67とを駆動させるパターンであることが好ましい。
ステップS153において、第2の特別遊技中でないと判定された場合には、ステップS155に進む。ステップS155において、駆動制御部315は、フラグ記憶部302に記憶されている特定遊技実行フラグがオンされているか否かを判定することによって、特定遊技中か否かを判定する。この判定の結果、特定遊技中でない場合には、後述するステップS157に進む。一方、特定遊技中である場合には、ステップS156に進む。
ステップS156において、駆動制御部315は、特定遊技時の駆動パターンを、予め記憶されている複数の駆動パターンの中から選択し、選択した駆動パターンに従う態様で、波状可動物66と円盤状可動物67とを駆動させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。なお、特定遊技時の駆動パターンとしては、例えば、波状可動物66の上下動を、その他の遊技状態よりも大きくさせるパターンが挙げられる。このようにすれば、波状可動物66の動作によって、現在の遊技状態が特定遊技であることを遊技者に知らせることができる。
ステップS155において、特定遊技中でないと判定された場合には、ステップS157に進む。ステップS157において、駆動制御部315は、第2の特別遊技時及び特定遊技時の駆動パターン以外の駆動パターンを、予め記憶されている複数の駆動パターンの中から選択し、選択した駆動パターンに従う態様で、波状可動物66と円盤状可動物67とを駆動させる。そして、図8に示したメインフローチャートに戻る。
(サブ制御基板202の処理動作)
図15は、特定画像を表示する演出を行う場合のサブ制御基板202における処理動作の一例を示すフローチャートである。
図15のステップS171において、演出コマンド解析部701は、メイン制御基板201から演出コマンドを受信したか否かを判定する。この判定の結果、演出コマンドを受信していない場合には、後述するステップS176に進む。一方、演出コマンドを受信した場合には、ステップS172に進む。
ステップS172において、演出表示パターン決定部703は、ステップS171で受信された演出コマンドの演出コマンド解析部701による解析結果に基づいて、現在の遊技状態が通常遊技であるか否かを判定する。この判定の結果、現在の遊技状態が通常遊技でない場合には、風船の画像401を含む演出画像に基づく処理を行わないと判定してステップS175に進み、その他の処理が行われる。そして、ステップS171に戻る。
一方、現在の遊技状態が通常遊技である場合には、ステップS173に進む。ステップS173において、演出表示パターン決定部703は、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像の表示を開始するか否かを判定する。この判定の結果、風船の画像401を含む演出画像の表示を開始しない場合(風船の画像401を表示させない場合、又は風船の画像401が既に表示されている場合)には、風船の画像401の表示を開始させないので、後述するステップS176に進む。
一方、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像の表示を開始する場合には、ステップS174に進む。ステップS174において、演出表示パターン決定部703は、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンを、演出用画像データ記憶部704から選択し、選択した表示パターンを、画像生成部705に出力する。画像生成部705は、その表示パターンに基づく演出画像を装飾図柄表示装置60に表示させる。これにより、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像の表示が開始する。そして、ステップS175に進み、その他の処理が行われる。そして、ステップS171に戻る。
ステップS171において、演出コマンドを受信していないと判定された場合と、ステップS173において、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像の表示を開始しないと判定された場合には、ステップS176に進む。ステップS176において、遊技球検出部707は、画像生成部705が装飾図柄表示装置60に表示させている演出画像が、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像であるか否かを判定する。すなわち、風船の画像401を含む演出画像が装飾図柄表示装置60に表示されているか否かを判定する。この判定の結果、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像が装飾図柄表示装置60に表示されていない場合には、ステップS175に進んでその他の処理が行われた後、ステップS171に戻る。
一方、風船の画像401(特定画像)を含む演出画像が表示されている場合には、ステップS177に進む。ステップS177において、遊技球検出部707は、装飾図柄表示装置60に設けられているタッチセンサからの信号に基づいて、遊技球701が、装飾図柄表示装置60の表示画面上にあるか否かを判定する。この判定の結果、遊技球701が、装飾図柄表示装置60の表示画面上にない場合には、ステップS175に進み、その他の処理が行われる。そして、ステップS171に戻る。
一方、遊技球701が、装飾図柄表示装置60の表示画面上にある場合には、ステップS178に進む。ステップS178において、遊技球検出部707は、遊技球701が、装飾図柄表示装置60の表示画面上のどの位置にあるのかを検出する。
次に、ステップS179において、演出変更判定部708は、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンに基づく演出画像の表示開始時刻と、その表示パターンに含まれている特定画像表示位置情報とに基づいて、装飾図柄表示装置60に表示されている風船の画像401(特定画像)の現在の表示位置を判別する。なお、特定画像表示位置情報は、前述したように、どのタイミングでどの表示位置に風船の画像401を表示させるのかを示す情報である。
次に、ステップS180において、演出変更判定部708は、ステップS178で検出された遊技球701の位置が、ステップS179で判別された風船の画像401(特定画像)の現在の表示位置と一致するか否かを判定する。この判定の結果、遊技球701の位置が、風船の画像401の現在の表示位置と一致しない場合には、風船の画像401(特定画像)を変化させないと判定して、ステップS175に進む。そして、その他の処理が行われた後、ステップS171に戻る。
一方、遊技球701の位置が、風船の画像401(特定画像)の現在の表示位置と一致している場合には、ステップS181に進む。ステップS181において、演出変更判定部708は、その風船の画像401の変更コマンドを演出表示パターン決定部703に出力する。演出表示パターン決定部703は、この風船の画像401の変更コマンドに基づいて、その風船の画像401の変更コマンドを画像生成部705に出力する。そして、画像生成部705は、遊技球701の位置と同じ位置に表示されている風船の画像401を、その風船が破裂した画像402に変化させた後、その画像402を消去する。
次に、ステップS182において、演出変更判定部708は、遊技球701の位置と、風船の画像401(特定画像)の現在の表示位置とが一致したことに伴う円盤状可動物67の駆動を開始させるために、円盤状可動物駆動コマンドをメイン制御基板201に送信する。そして、ステップS175に進んでその他の処理が行われた後、ステップS171に戻る。
以上のように本実施形態では、センター飾り部品64の内部に流入した遊技球71が、装飾図柄表示装置60の表示画面上を通ると、その表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されている風船の画像401(特定画像)の表示位置とが一致したか否かを判定する。この判定の結果、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致した場合に、可動役物の一種である円盤状可動物67を回転させる。
したがって、特定領域22又は流出領域23に遊技球71を案内する円盤状可動物67の動きを、装飾図柄表示装置60の表示画面上の遊技球71の位置と、装飾図柄表示装置60の表示画面に表示されている風船の画像401の表示位置とに基づいて制御することができる。よって、遊技球71が、風船の画像401と重なるか否かについての興味を遊技者に与えるようにすることができ、装飾図柄表示装置60の内部に流入した遊技球71の挙動に対する興味を高めることが可能になる。特に、本実施形態のように、遊技球71の位置が、風船の画像401の表示位置と一致した回数が多いほど、遊技者にとって有利な態様で、円盤状可動物67を回転させるようにすることで、遊技球71の挙動に対する興味を一層高めることが可能になる。
また、本実施形態では、センター飾り部品64の内部に流入した遊技球71が、装飾図柄表示装置60の表示画面上を通って、円盤状可動物67に運ばれるようにするための経路を形成するために、案内部材68と、可動役物の一種である波状可動物66とを、センター飾り部品64内に設けた。更に、案内部材68及び波状可動物66の前面側に、透明のプラスチック板69を設けた。したがって、センター飾り部品64の内部に流入した遊技球71、装飾図柄表示装置60の表示画面上を確実に通過させるようにすることが可能になる。
また、本実施形態では、波状可動物66を上下動させるようにしたので、遊技球71が、装飾図柄表示装置60の表示画面上を、より複雑な挙動で移動するようにすることが可能になる。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されている風船の画像401の表示位置とが一致した場合、その風船の画像401を、その風船が破裂する画像402に変化させるようにした。したがって、装飾図柄表示装置60の表示画面上を通っている遊技球71の挙動に関連した演出画像を表示することができ、演出のバリエーションを増やすことができる。
また、本実施形態では、風船の画像401を含む演出画像の表示パターンに、どのタイミングでどの表示位置に風船の画像401を表示させるのかを示す特定画像表示位置情報を含めるようにした。したがって、演出画像の表示パターンに特定画像表示位置情報を加えるだけで、遊技球71の位置と、風船の画像401の表示位置とが一致した(重なった)か否かを確実に判定することが可能になる。
なお、本実施形態では、第2の特別遊技中である場合と、特定遊技中である場合と、その他の遊技中である場合とで、円盤状可動物67及び波状可動物66を異なる駆動パターンで駆動させるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、第1の特別遊技中にも、円盤状可動物67及び波状可動物66を特異な駆動パターンで駆動させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されている風船の画像401の表示位置とが一致した場合、円盤状可動物67を、例えば図4に示したようにして回転させるようにしたが、その他の態様で円盤状可動物67を回転させてもよい。例えば、円盤状可動物67を反時計回りの方向に回転させてもよい。また、第1の特別遊技中である場合と、第2の特別遊技中である場合と、特定遊技中である場合と、その他の遊技中である場合とで、異なる態様で円盤状可動物67を回転させてもよい。さらに、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されているプレミア画像の表示位置とが一致した場合には、波状可動物66に形成された遊技球通過経路66aと、特定領域22とが連結するように(すなわち、遊技球701が必ず特定領域22を通過するように)、円盤状可動物67を回転させるようにしてもよい。また、予め記憶されている複数の駆動パターンの中から1つの駆動パターンを選んで円盤状可動物67を駆動(回転)させるようにしてもよい。このようにする場合には、例えば抽選の結果に基づいて、駆動パターンを選ぶようにすればよい。
また、本実施形態では、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されている風船の画像401(特定画像)の表示位置とが一致した場合、その風船の画像401を、その風船が破裂する画像402に変化させるようにした。しかしながら、必ずしもこのようにする必要はない。すなわち、遊技球71の位置と、表示画面に表示されている「予め定められた内容の画像」の表示位置とが一致した場合に、円盤状可動物67を回転させるようにしていれば、必ずしも風船の画像401を演出画像として表示する必要はない。また、装飾図柄表示装置60の表示画面上における遊技球71の位置と、その表示画面に表示されている風船の画像401(特定画像)の表示位置とが一致した場合に、特異な演出を行うようにしていれば、必ずしも、風船の画像401を、その風船が破裂する画像402に変化させる必要はない。例えば、風船の画像401を、その風船が破裂する画像402に変化させた場合に限り出力される演出画像や音声等を演出として出力するようにしてもよい。
また、本実施形態では、サブ制御基板202側(遊技球検出部707)で、装飾図柄表示装置60の表示画面上のどの位置に遊技球701があるのかを検出するようにした。しかしながら、メイン制御基板201側で、装飾図柄表示装置60の表示画面上のどの位置に遊技球701があるのかを検出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、通常遊技である場合に、風船の画像401を含む演出画像を表示するようにしたが、通常遊技でない場合に風船の画像401を含む演出画像を表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、円盤状可動物67の回転部67aに特定領域検出スイッチ36と流出領域検出スイッチ37とを設けるようにしたが、必ずしもこのようにする必要はない。例えば、円盤状可動物67の回転部67aに形成された孔22を通過した遊技球71の経路と、円盤状可動物67の回転部67aに形成された孔23を通過した遊技球71の経路とが異なる場合には、孔22を通過した遊技球71の経路に特定領域検出スイッチ36を設け、孔23を通過した遊技球71の経路に流出領域検出スイッチ37を設けるようにすることができる。すなわち、遊技球71が、特定領域22及び流出領域23の何れかに案内されるようにしていれば、可動役物の構成はどのようなものでもよく、その可動役物の構成に応じて、特定領域検出スイッチ36と流出領域検出スイッチ37の設置箇所を決めることができる。
なお、本実施形態では、いわゆる1種2種パチンコ機を遊技機の例として説明したが、特定領域を遊技球が通過することにより、遊技者に利益を与えるパチンコ機であれば、どのようなパチンコ機であっても本実施形態を適用することができる。例えば、旧規則でいうところの所謂第2種パチンコ機にも本実施形態を適用することができる。更に、抽選の結果に基づき停止表示した特別図柄に応じて「小当り」して大入賞口が開放した後、大入賞口内に形成された特定領域を遊技球が通過すると「大当たり」に発展する「小当り発展大当たり形式の遊技機」等にも本実施形態を適用することができる。
以上説明した本発明の実施形態は、コンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体、又はかかるプログラムを伝送する伝送媒体も本発明の実施の形態として適用することができる。また、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体などのプログラムプロダクトも本発明の実施の形態として適用することができる。上記のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
また、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。