図1は、本発明に係る移動体通信装置の一実施形態の機能ブロック図である。
本実施形態に係る移動体通信装置100は、例えばテジタル放送やデジタルラジオ放送等の放送波を受信する機能、デコード機能、視聴機能、放送局による予め規定された放送スケジュール変更に伴う番組(コンテンツデータ)の放送開始時刻の繰越しに対応する記録予約機能を有する、携帯電話、PDA(Personal digital assistant)、カーナビゲーション装置等の移動体通信装置である。
本実施形態では移動体通信装置として携帯電話100を説明する。
本実施形態に係る携帯電話100は、予約した時刻になると、放送受信機能をオンにする。しかし、その予約時刻に通話中であった場合には、放送受信機能をオンにせず、ユーザに予約した時刻になった旨を報知する。
また、携帯電話100は、通話中に視聴予約の開始時刻に達すると、スピーカ等の発音部による発音や、バイブレータ等による振動により、ユーザにその旨を報知すると共に、通話中を示す表示画面に予約した開始時刻からの経過時間を表示し、ユーザが通話を終了し、番組の視聴を行うかどうかの判断に用いる情報を提供する。
また、携帯電話100は、通話が終了すると、音やバイブ等で再び通知するとともに、予約番組の放送中であることを表示する。
また、携帯電話100は、その表示には「放送視聴への切り替え」、「ペンディング」,「予約のキャンセル」等の機能をソフトキーに割り当て、ユーザは操作をワンタッチで行うことができる。
さらに、携帯電話100は、予約開始からの経過時間、終了予定までの残り時間等を表示し、ユーザが視聴するかどうかの判断に用いる情報を表示する。また、携帯電話100は、終了時刻を過ぎていた場合上述の表示をしない。または、一度だけ「予約番組が終了した」旨を表示し、以降表示を行わないようにしても良い。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る携帯電話100を説明する。
図1は、本発明に係る携帯電話の一実施形態を示す機能ブロック図である。
携帯電話100は、詳細には図1に示すように、受信部101、スピーカ102、表示部103、バイブレータ104、入力部105、送話器106、受話器107、音響発生部108、通信部109、電池110、電源制御部111、および制御部112を有する。
入力部105は本発明に係る設定手段の一例に相当する。制御部112は本発明に係る制御手段の一例に相当する。
受信部101は、例えば制御部112の制御により、予め規定された時刻に送信されるコンテンツデータを含む放送波を受信し、受信した信号をスピーカ102、表示部103、および制御部112等に出力する。
また、受信部101は、例えば入力部105により設定されたコンテンツデータを含む放送波を受信する。
本実施形態では、受信部101は、例えば電子番組ガイド情報(EPG:Electronic Program Guide)等が含まれる放送波を受信する。また、EPGは、放送波だけではなく、通信ネットワーク網(WWW:world wide web)を介してサーバ装置(情報処理装置)から取得することもできる。従って、制御部112は、通信部109を介して、EPGを提供するサーバ装置にアクセスしてEPGをダウンロードして取得してもよい。
図2は、図1に示した携帯電話が参照する、電子番組情報(EPG)の一具体例を示す図である。
EPG情報は、例えば図2に示すように、放送局名情報E1、年情報E2、月情報E3、日情報E4、開始時刻情報E5、終了時刻情報E6、タイトル情報E7、および出演者情報E8等を有する。
放送局名情報E1は、コンテンツデータを送信する放送局を示す情報であり、放送チャンネルを特定する場合に用いられる。
年情報E2は、コンテンツデータが送信される年を示す情報である。
月情報E3は、コンテンツデータが送信される月を示す情報である。
日情報E4は、コンテンツデータが送信される日付を示す情報である。
開始時刻情報E5は、コンテンツデータが送信される開始時刻を示す情報である。
終了時刻情報E6は、コンテンツデータの送信が終了する時刻を示す情報である。
タイトル情報E7は、コンテンツデータのタイトルを示す情報である。
出演者情報E8は、コンテンツデータ(番組)に出演している人物に関する情報である。
これらの情報はコンテンツデータに関連付けられている。
制御部112は、例えば図2に示すようなEPGを取得し、予約を行う際に参照する。
受信部101は、例えば図1に示すように、放送無線部1011、復調部1012、および復号部1013を有する。
放送無線部1011は、例えば高周波回路、同調回路、周波数変換回路等により構成され、アンテナANT1で受信した放送波を中間周波信号に変換して復調部1012に出力する。
復調部1012は、例えば復調回路等により構成され、放送無線部1011から出力された信号に、予め規定された復調処理を施して、復号部1013に出力する。
復号部1013は、例えばデコーダ回路等により構成され、復調部1012から出力された信号に、予め規定されたデコード処理を施して、音声信号、画像信号、データ信号等を生成し、スピーカ102、表示部103、および制御部112等に出力する。
スピーカ102は、例えば制御部112の制御により、所定の音声信号、例えば受信部101から出力された音声信号や音響発生による信号に応じた発音を行う。
表示部103は、例えば制御部112の制御により、所定の画像信号、例えば受信部101から出力された画像信号や制御部112による画像信号を基に、画像表示を行う。例えば表示部103は、液晶ディスプレイ装置(LCD)等の表示装置により構成される。
図3は、図1に示した携帯電話の一具体例の全体図である。
携帯電話100の装置本体部1は、例えば図3に示すように、第1筐体部11、および第2筐体部12を有する。第1筐体部11と第2筐体部12は、折曲部13により折り曲げ可能に接続されている。
表示部103は、例えば図3に示すように、装置本体部1の第1筐体部11の中央部に設けられている。
バイブレータ104は、例えば制御部112の制御により、マナーモード時に装置全体を振動させることにより報知を行う。
入力部105は、例えば、コンテンツデータを受信する予約時刻、例えば開始時刻、終了時刻、チャンネル情報等を含む予約情報を設定する。
例えば、入力部105は、キーボードやポインティングデバイス等により構成され、ユーザの操作に応じた信号を制御部112に出力する。
入力部105は、例えば図3に示すように、装置本体部1の第2筐体部12の中央部に設けられている。
また、入力部105は、例えば図3に示すように、第2筐体部12の上中央部に、方向キーK1、方向キーK1の中央部に決定キーK2、方向キーK1の左側に第1選択キーK3、方向キーK1の右側に第2選択キーK4が設けられている。
上述した決定キーK2、第1選択キーK3、および第2選択キーK4等は、後述するように、処理内容に応じた機能が割り当てられるソフトキーとして用いられる。
送話器106は、例えばマイクロフォン等により構成され、ユーザの音声に応じた電気信号を通信部109や制御部112に出力する。送話器106は、例えば図3に示すように、第2筐体部12の下部に設けられている。
受話器107は、例えばスピーカ等により構成され、制御部112の制御により、通信部109から出力された音声信号に応じた発音を行う。受話器107は、例えば図3に示すように、第1筐体部11の上部に設けられている。
音響発生部108は、例えば制御部112の制御から電子音発生指示信号を受けると、所定の音声信号を生成して受話器107を介して所定の音声を発音する。また、音響発生部108は、通話中の音声に畳重させて受話器107から発音してもよい。
通信部109は、例えば制御部112の制御により、無線信号により基地局や通信機能を有する他の移動体通信装置と通信を行う。
通信部109は、例えば送話器107から入力された電気信号を予め規定された方式で無線信号に変換し、アンテナANT2を介して出力する。また、通信部109は、アンテナANT2で受信した無線信号を予め規定された方式で復調して音声信号、データ信号等を生成する。
通信部109は、例えば図1に示すように、分配・混合部1091、受信無線部1092、復調部1093、復号部1094、デジタル/アナログ(D/A)変換部1095、アナログ/デジタル(A/D)変換部1096、符号化部1097、変調部1098、および送信無線部1099を有する。
分配・混合部1091は、アンテナANT2で受信した無線信号を高周波信号に変換して受信無線部1092に出力する。また、分配・混合部1091は、送信無線部1099から出力された高周波信号をアンテナANT2に出力する。
受信無線部1092は、例えば同調回路等により構成され、分配・混合部1091から出力された高周波信号を中間周波信号に変換して復調部1093に出力する。
復調部1093は、例えば制御部112の制御により、受信無線部1092から出力された信号に、予め規定された復調処理を施し、生成したデータ列を復号部1094や制御部112に出力する。
復号部1094は、例えば復調部1093から出力されたデータ列に、予め規定された復号処理を施し、生成したデジタル符号信号をD/A変換部1095に出力する。
D/A変換部1095は、復号部1094から出力されたデジタル符号信号にデジタル/アナログ変換処理を施して音声信号を受話器107に出力する。
アナログ/デジタル(A/D)変換部1096は、例えば送話器106から出力されたアナログ音声信号に、アナログ/デジタル信号変換処理を施し、生成したデジタル信号を符号化部1097に出力する。
符号化部1097は、A/D変換部1096から出力されたデジタル信号に、例えば圧縮符号化処理を施して、変調部1098に出力する。
変調部1098は、例えば制御部112の制御により、符号化部1097から出力された信号や、制御部112から出力されたデータ信号に、予め規定された電波伝送に適した変調処理を施して、送信無線部1099に出力する。
送信無線部1099は、例えば周波数変換回路や高周波回路、増幅回路等により構成され、変調部1098から出力された信号を分配・混合部1091を介して、アンテナANT2から無線信号として送信する。
電池(バッテリ)110は、例えば充電および放電可能な2次電源や、バックアップ用電池により構成され、電源制御部111および制御部112の制御により装置全体に電力を供給する。
電源制御部111は、例えば制御部112の制御により、各構成要素の電力の供給を制御する。
電源制御部111は、例えば制御部112から、受信部101をオフ状態からオン状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて電池110の電力を受信部101に供給して、受信部101をオン状態に切り換える。
また、電源制御部111は、制御部112から、受信部101をオン状態からオフ状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて受信部101への電力供給を抑制して、受信部101をオフ状態に切り換える。
また、通信部109への電力供給も同様である。
例えば、電源制御部111は、制御部112から、通信部109をオフ状態からオン状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて電池110の電力を通信部109に供給して、通信部109をオン状態に切り換える。
また、電源制御部111は、制御部112から、通信部109をオン状態からオフ状態に切り換えさせる制御信号が出力されると、その制御信号に応じて通信部109への電力供給を抑制して、通信部109をオフ状態に切り換える。
制御部112は、装置全体を統括的に制御する。例えば制御部112は、ユーザの操作により入力部105から入力された信号に応じた動作や、予め規定された移動体通信網との移動体通信プロトコルに応じた処理等を行う。
移動体通信網を利用したデータ通信を行う場合、または移動体通信網との移動体通信プロトコルのやりとりを行う場合は、変調部1098や復調部1093と符号データを送受信することで、データ通信を実現する。
図4は、図1に示した携帯電話の制御部の機能ブロックの一具体例を示す図である。
制御部112は、例えば図4に示すように、入出力インタフェース(I/O)1121、計時部(RTC:リアルタイムクロック)1122、ROM(Read Only Memory)1123、RAM(Random Access Memory)1124、およびCPU(Central processing unit)1125を有する。
I/O1121、ROM1123、RAM1124、およびCPU1125は、バスBSにより接続されている。
I/O1121は、例えばCPU1125の制御により、装置内部の各構成要素と制御信号線Lを介して信号を入出力する。
計時部(RTC)1122は、例えば振動子による振動信号に基づいて計時を行い、現時刻情報を保持し、CPU1125は必要に応じて現時刻情報を読み出す。
また、RTC1122は、例えば図4に示すようにCPU1125に直接接続され、CPU1125からの時刻読み出しおよび設定、また指定時刻になった場合の通知等の機能を有する。
ROM1123は、例えば初期データやプログラム(PRG)等を記憶する。
プログラム(PRG)は、本発明に係る機能を有し、CPU1125により実行される。
RAM1124は、例えばCPU1125の制御により、ワークスペースとして用いられる処理上の各種データを保持する。
CPU1125は、制御部112の各構成要素を統括的に制御し、例えばプログラム(PRG)を、RAM1124をワークスペースとして実行することで、本発明に係る機能を実現する。
上述した構成の制御部112は、例えば通信部109による通話中に、入力部105により設定された予約時刻になると、当該予約時刻である旨を示す報知を通話中に行うと共に、通話が終了すると入力部105により予約されたコンテンツデータが放送されている旨を示す報知を行う。
また、制御部112は、通話終了時に、コンテンツデータを含む放送波を受信するか否かの選択を促す表示を表示部103に行わせ、例えば入力部105から受信指示を受けて受信部101に放送波を受信させる。
また、制御部112は、通話終了時に、コンテンツデータに関する情報を表示部103に表示する。
コンテンツデータに関する情報とは、例えばコンテンツ名、コンテンツデータの放送開始時刻からの経過時間、コンテンツデータの放送終了時刻に関する情報等である。
また、制御部112は、例えば通信部109による通話中に、入力部105により設定された予約時刻になると、当該予約時刻である旨を示す報知を通話中に行うと共に、通話が終了すると入力部105により予約されたコンテンツデータを受信して表示してもよい。
以下、携帯電話100の動作の一具体例を説明する。
図5は、図1に示した携帯電話の動作、例えば予約起動シーケンスの動作を説明するためのフローチャートである。図6は、図1に示した携帯電話の予約に関する動作を説明するための図である。
図5,6を参照しながら、制御部112の動作を中心に、予約起動シーケンスに関する動作を説明する。
ステップST1において、制御部112は、入力部105からの信号に基づいて、予め規定された時刻に送信されるコンテンツデータを含む放送波を受信する予約時刻を設定する。
詳細には、例えば制御部112は、受信部101や通信部109を介して取得した、図2に示すような電子番組情報EPGや、ユーザの操作に応じて入力部105から入力された信号に基づいて、例えば図6に示すような番組予約テーブルTBを生成し、RAM1124に記録する。
番組予約テーブルTBは、例えば図6に示すように、開始時刻情報TB1、終了時刻情報TB2、チャンネル情報TB3、および文字情報TB4等を有する。
開始時刻情報TB1は、コンテンツデータ(番組)を受信する予約開始時間を示す情報である。
終了時刻情報TB2は、コンテンツデータの受信終了時間を示す情報である
チャンネル情報TB3は、コンテンツデータのチャンネルを示す情報である。放送局名情報E1からチャンネル情報TB3への変換は、例えば予め設定された放送局名とチャンネル情報とを関連付ける変換テーブルに基づいて変換される。
文字情報TB4は、例えばコンテンツデータに関する情報、例えばタイトル情報や、出演者情報等を示す情報である。
上述したように番組予約テーブルTBは、これら開始時刻情報TB1、終了時刻情報TB2、チャンネル情報TB3、および文字情報TB4等の情報を関連付けている。
この番組予約テーブルTBは、入力部105からユーザが情報の全てを入力してもよいし、上述したようにEPGを放送波やサーバ装置から取得してそれを表示し、ユーザがその中から録画したい番組を選択することで番組予約テーブルTBを生成してもよい。また番組予約テーブルTBは、入力部105により編集可能である。
こうすることで、ユーザは操作の手間を減らすことができる。
また、CPU1125は、番組予約テーブルTBを基に、現時刻から最も近い開始時刻、上述した具体例では2004/1/21 19:00を示す信号をRTC1122に出力して、その開始時刻になるとRTC1122から割り込み信号が発生されるように設定する。
ステップST2において、CPU1125は、予約開始時刻か否かを判別し、予約開始時刻でないと判別すると通常処理を行い(ST3)、ステップST2に戻る。
一方、ステップST2において、CPU1125は、予約開始時刻であると判別すると、例えば詳細にはRTC1122が、設定された開始時刻に達したことを検出し、CPU1125に割り込み信号を出力して、CPU1125はその割り込み信号を受信すると、ステップST4以降の予約起動シーケンスを開始する。
ステップST5において、CPU1125は、通信部109により通話中か否かを判定する。通話中でない場合、CPU1125は、視聴予約保留(ペンディング)モードが設定されているか否かを判別する(ST6)。
視聴予約ペンディングモードは、例えば視聴予約を設定したが、その視聴予約を保留している状態に相当するモードである。
ステップST6において、視聴予約ペンディングモードでないと判別された場合には、CPU1125は、放送視聴中であるか否かを判別し(ST7)、視聴中である場合には、ステップST9の処理に進む。
視聴中でない場合には、CPU1125は、受信部101の電源がオフの場合は、電源制御部111に受信部101をオンにする制御信号を出力して、電源制御部111が受信部101に電力を供給して受信部101をオン状態に設定する(ステップST8)。
ステップST9において、制御部112は、受信部101の放送無線部1011に、番組予約テーブルTBに基づいて指定されたチャンネルを受信するように同調設定を行う。
制御部112は、受信された放送波に含まれるコンテンツデータを表示部103に表示させ、スピーカ102から音声を発音させ、或いはその両方を行う。
制御部112は、この時点でユーザに対して予約により放送受信が開始されたことを報知する。詳細には、制御部112は、バイブレータ104に装置全体を振動させることで報知を行い(ST10)、ステップST13の処理に進む。
一方、ステップST5において通話中の場合や、ステップST6において視聴予約ペンディングモードが設定されていると判別した場合には、制御部112は、ユーザに対して予約開始時刻である旨を報知する(ST11)。
詳細には、例えば制御部112は、音響発生部108に電子音の生成指示を出力し、音響発生部108はその指示を受けて生成した電子音を、通話中の音声に畳重させて受話器107から出力する。また、制御部112はバイブレータ104に装置全体を振動させて報知を行ってもよい。
図7は、図1に示した携帯電話の報知の一具体例を説明するための図である。図7を参照しながら、予約時刻である旨を示す報知の一具体例を説明する。
また、通話中、制御部112は、表示部103に図7に示すような番組情報および経過時間等の情報を表示させる。
通話中、表示部103は、例えば図7に示すように、画面上部にエリアAR1、画面中央部にエリアAR2、画面下部にエリアAR3を有する。
エリアAR1は、例えば電池残量ピクトp1、電波強度ピクトp2、および現在時刻ピクトp3等の装置の状態を示す情報を常時表示する。
例えば電池残量ピクトp1は、電池110の残量を示す情報であり、電池110の電力の残量に応じて表示が変化する。
電波強度ピクトp2は、受信部101や通信部109による電波の受信強度を示す情報であり、電波強度に応じて表示が変化する。
現在時刻ピクトp3は、例えばRTC1122が計時する現時刻情報を示す。
エリアAR2は、例えば通話の経過時刻や、通話相手を示す画像や文字情報等の通話に関する情報を表示する。
エリアAR3は、例えば通話中に各種機能を呼び出すソフトキーSK1,SK2,SK3を表示する。
制御部112は、例えば第1選択キーK3、決定キーK2、第2選択キーK4等が操作されると、それぞれに対応するソフトキーSK1,SK2,SK3それぞれに割り当てられた機能を実現する。
さらに、通話中に視聴開始時刻に達した場合には、図7に示すように、エリアAR2とエリアAR3との間に、視聴予約に関する情報を示す視聴予約情報エリアAR4が表示される。
視聴予約情報エリアAR4には、例えば図7に示すように、予約番組の放送中である旨を示す情報や、予約したコンテンツデータのタイトル、経過時間等を表示する。
ステップST12において、CPU1125は、RAM1124に予約視聴ペンディングモードを示すフラグ情報を記憶し(ST12)、ステップST13の処理に進む。
ステップST13において、CPU1125は、番組予約テーブルTBに基づいて、RTC1122に次に起こすイベントの発生時刻を設定する。詳細には、CPU1125は、番組予約テーブルTBに基づいて、RTC1122に次のイベント発生時刻を設定する。
予約終了時刻、またはその時刻よりも先に次の予約がある場合は、その開始時刻を次のイベントの発生時刻とする。なお、この視聴開始時刻の通知を数分前に行うようにしてもよい。
図8は、図1に示した携帯電話の終話時の動作を説明するためのフローチャートである。図8を参照しながら終話時の動作を、制御部112の動作を中心に説明する。
ステップST101において、制御部112は、移動体通信プロトコルによる終話処理を行い、計測していた通話時間と通話料金の目安を計算して(ST102)、表示部103に表示させる(ST103)。
ステップST104において、制御部112は、視聴予約ペンディングモードが設定されているか否かを判別し、視聴予約ペンディング中であった場合には、自動的にコンテンツデータ(番組)の表示を行う設定がされているか否かを判別し(ステップ113)、設定がされていなければステップST105〜ST110の処理を行う。また、自動表示の設定がされていると後に説明するステップST109の処理を行う。
ステップST105,106において、制御部112は、コンテンツデータの放送終了時間に関する表示、例えば経過時間や残り時間に関する表示を行わせる。
詳細には、CPU1125は、番組予約テーブルTBに記憶された予約開始時刻と、RTC1122が保持する現時刻情報に基づいて、例えば数式(1)に示すように、予約開始時刻から現在時刻までの経過時間を演算する。
〔数1〕
経過時間=現時刻−予約開始時刻 …(1)
CPU1125は、視聴予約終了時刻と、RTC1122が保持する現時刻情報に基づいて、例えば数式(2)に示すように、予約終了時刻までの残り時間を演算する。
〔数2〕
残り時間=予約終了時刻−現時刻 …(2)
ステップST106において、CPU1125は、経過時間や残り時間を表示部103に表示させ、今後の選択肢を表示してユーザの指示を待つ(ST107)。
ステップST104において、視聴予約ペンディングモードが設定されていないと判別した場合、予約終了通知のペンディング中か否かを判別する(ステップST111)。ペンディング中の場合は予約終了表示を行うと共にユーザからの確認入力待ち状態(ステップST112)に移行し、ペンディング中でない場合は通常の処理に戻る。
図9は、図1に示した携帯電話の表示画面の一具体例を示す図である。
詳細には、制御部112は、例えば図9に示すように、表示部103の中央部に、予約中に関する情報を表示する情報エリアAR5を表示させる。
情報エリアAR5には、視聴予約ペンディング中である旨を示す表示と、番組予約テーブルTBの文字情報を番組名として表示し、予約開始時刻・終了時刻、ST105で計算した経過時間および残り時間、更に今後の動作指示の入力を促す文字列を表示する。
また、制御部112は、表示部103のエリアAR3内のソフトキーSK1,SK2,SK3それぞれには、例えば図9に示すように「視聴」,「保留」,「キャンセル」と表示させる。
ステップST108において、制御部112は、それぞれのソフトキーSK1,SK2,SK3それぞれに対応するキー、詳細には第1選択キーK3,決定キーK2,および第2選択キーK4が操作されると、例えば以下に示すように、割り当てられた機能を実現する。
「視聴」が割り当てられたソフトキーSK2に対応する決定キーK2が操作されると、制御部112は、視聴を開始する。
つまり制御部112は、入力部105から受信指示を示す信号を受けて受信部101をオン状態に設定し、復調部1012に、指定のチャンネルを受信するように、同調設定する(ST109)。
「保留」が割り当てられたソフトキーSK1に対応する第1選択キーK3が操作されると、制御部112は、入力部105から不受信指示を示す信号受けて、視聴予約ペンディング中を維持したまま、待ち受け画面を表示部103に表示させる。
「キャンセル」が割り当てられたソフトキーSK3に対応する第2の選択キーK4が操作されると、制御部112は、入力部105から不受信指示を含むキャンセルを示す信号を受けて、不受信番組予約をキャンセルし、視聴予約ペンディング状態を解除して、待ち受け画面を表示部103に表示させる(ST110)。
一方、ステップST104において、視聴予約ペンディング中でないと判別した場合には、制御部112は、予約終了通知のペンディング中であるか否かを判別し(ST111)、予約終了通知のペンディング中である場合には、予約番組が終了した旨を表示部103に表示する(ST112)。
図10は、図1に示した携帯電話が視聴予約終了時刻に達した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
RTC1122に設定されたイベント時刻に達すると、RTC1122はCPU1125にその旨を示す信号を出力する。
CPU1125は、その信号を受けてイベント処理を実行する。
CPU1125は、視聴予約ペンディング中であった場合、視聴予約ペンディング状態を解除し(ST123)、待ち受け中であった場合には、視聴予約してペンディングしていた番組が終了した旨を表示する(ST124,ST125)。
一方、ステップST125において、通話中等ですぐに通知できない場合などには、CPU1125は、予約番組終了通知ペンディングモードに設定して、一連の処理を終了する(ST126)。
一方、視聴予約ペンディング中でなくて、視聴中の場合は、CPU1125は、受信部101をオフ状態に設定する(ST127)。
また、上述したように、図8に示したように、予約番組終了通知ペンディングモード中に終話処理を行った場合、予約番組が終了した旨を表示部103に表示させる(ST112)。
また、予め利用者により設定された設定情報に基づき、ST124,ST125,ST126の処理を省き、番組が終了したことを通知しないようにしてもよい。こうすることにより処理負荷を軽減することができる。
また、CPU1125による予約情報テーブルの整理処理について説明する。
説明を簡明にするためにこれまでの処理手順に、視聴が終了した番組の番組予約情報の削除処理については触れていなかった。以下その処理について説明する。
CPU1125は、番組予約テーブルに登録された番組情報を、その番組が終了したときに削除する。削除する条件は例えば以下の通りである。
・登録された番組の終了時刻に達したとき。
・視聴予約中表示画面でユーザが「キャンセル」を選択したとき。
・登録された番組の終了時刻前に開始時刻になる予約番組の視聴開始時刻に達したとき。
CPU1125は、上述した視聴開始時刻に達した場合の処理手順・終話処理手順・終了時刻に達した場合の処理手順の中で、上記条件を満たす場合に、番組予約情報を番組予約テーブルから削除する。
以上説明したように、デジタル放送において放送されるコンテンツデータを視聴する時刻を予約する入力部105と、通話中に入力部105により予約した予約時刻になると当該予約時刻である旨を示す報知を通話中に行うと共に、該通話が終了すると予約したコンテンツデータが放送されている旨を示す報知を行う制御部112とを設けたので、通話中に予約時刻になった場合でも、確実に報知を行うことができる。
つまり、終話後に予約した番組が開始されていることを表示することで、利用者に注意を喚起し、番組を見逃すことを防ぐことができる。
また、制御部112は、予約時刻前には受信部101をオフ状態に設定し、通話終了時に、コンテンツデータを含む放送波を受信するか否かの選択を促す表示を行わせ、受信指示を受けて受信部101に放送波を受信させ、不受信指示を受けて受信部101のオフ状態を保持するので、ユーザの選択に応じた処理を行うことができ、また消費電力を低減することができる。
つまり、次にユーザが行うべき操作をソフトキー表示することで、簡単な操作でユーザの次の操作が指示することができ、操作が簡便になる。
また、制御部112は、通話終了時に、コンテンツデータの放送終了時刻に関する表示、例えば番組に関する情報・経過時間・終了までの時間等を表示部103に表示することで、ユーザがその番組を視聴するか、しないかの判断を助ける情報を提示することで、ユーザの利便性を向上することができる。
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な改変が可能である。
例えば、上述した制御部112の構成は上述した構成に限られるものではない。
また、プログラム(PRG)は、通信ネットワークを介してダウンロードされてもよい。
また、制御部は、本発明に係る機能を有するハードウェアの回路により実現されてもよい。
100…移動体通信装置(携帯電話)、101…受信部、102…スピーカ、103…表示部、104…バイブレータ、105…入力部、106…送話器、107…受話器、108…音響発生部、109…通信部、110…電池、111…電源制御部、112…制御部、1011…放送無線部、1012…復調部、1013…復号部、1091…分配・混合部、1092…受信無線部、1093…復調部、1094…復号部、1095…デジタル/アナログ(D/A)変換部、1096…アナログ/デジタル(A/D)変換部、1097…符号化部、1098…変調部、1099…送信無線部、1121…入出力インタフェース(I/O)、1122…計時部(RTC:リアルタイムクロック)、1123…ROM(Read Only Memory)、1124…RAM(Random Access Memory)、1125…CPU、PRG…プログラム。