JP2008236548A - 放送特定装置および自動演奏装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動演奏装置1はラジオ受信装置から放音されている音を収音して音声信号Aを得ると同時に指定した周波数の放送電波を受信して音声信号Bを得る。次に、これら2つの音声信号A,Bの相関係数を算出して音声が一致しているか否かを判断する。音声が一致していないと判断した場合、受信する放送電波の周波数を切り替えて音声を比較し、受信可能なすべての周波数で比較しても音声の一致が見られない場合には、番組特定不能である旨を表示する。音声が一致していると判断した場合、自動演奏装置1は放送電波の周波数Fと時刻情報tを楽曲サーバ2へ送信し、楽曲サーバ2はこれらを基に番組情報サーバ3から番組情報を得て、当該時刻に当該周波数で放送された楽曲に関連する情報を自動演奏装置1に出力する。
【選択図】図1
Description
一方、テレビやラジオなどの番組で放送されていた楽曲を気に入り、その楽曲の楽曲データや楽譜を購入したいと思うことがある。このような場合、視聴者はその曲名やアーティスト名を入力する操作が必要になる。しかし、曲名などを正確に入力しなければ所望の情報を手に入れることができないが、曲名等が番組内で放送されるとは限らず、放送されても聞き取れなかったり、忘れてしまったりするような場合があった。番組内容の付帯情報を利用して所望の情報を獲得する技術として、例えば、特許文献1のような技術があるが、この場合においても、予め記録したい楽曲のジャンルを入力する必要があった。また、特定の楽曲に関連する情報を自動的に取得することはできなかった。
を具備することを特徴とする。
(A)構成
(A−1)自動演奏装置1の構成
図1は本実施形態に係る自動演奏装置1の構成を示すブロック図である。自動演奏装置1はインターネットや固定電話網など様々な通信網によって構成されるネットワーク4を介して楽曲サーバ2及び番組情報サーバ3と通信可能となっている。なお、楽曲サーバ2及び番組情報サーバ3はそれぞれが複数存在していてもよいが、図1では説明の簡略のため、それぞれ1つずつ示す。また、本実施形態においてネットワーク4はインターネットである。
102はROM(Read Only Memory)であり、CPU101に読み込まれる基本OS(Operating System)やコンピュータプログラム等が記憶されている。また、ROM102内には、予め各自動演奏装置1に1つずつ割り振られている装置識別信号a−IDも記憶されている。
103はRAM(Random Access Memory)であり、CPU101のワークエリアとして使用される。
104は操作部であり、ユーザの操作を受け付ける。
105はハードディスク等の記憶部であり、CPU101の制御の下、情報を記憶する。また、記憶部105には、CPU101が読み出して実行するコンピュータプログラムが記憶されている。
112はマイクロフォン111により出力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号へ変換するA/Dコンバータであり、所定のサンプリング周波数、量子化ビット数でデジタル化し、デジタル音声データとして出力する。
113はラジオの放送電波を受信するチューナであり、CPU101の制御によって受信する周波数が決定され、当該周波数で放送されている音を所定のサンプリング周波数、量子化ビット数でデジタル化し、デジタル音声データとして出力する。
114はタイマであり、時刻を示す時刻情報を常時発生している。
図3は、楽曲サーバ2の構成の一例を示す図である。
図3に示すように、楽曲サーバ2は、制御部21と、通信部22と、記憶部23とを備え、これらがバス24を介して接続されている。制御部21は、例えばCPUなどの演算装置とROMやRAMなどの各種メモリを備えている。演算装置がこれらのメモリや記憶部23に記憶されているコンピュータプログラムを読み出して実行することにより、楽曲サーバ2の各部を制御する。通信部22は、ネットワーク4に接続されており、制御部21による制御の下で自動演奏装置1や番組情報サーバ3と通信を行う。
さらに、記憶部23には、複数のMIDIデータが格納されたMIDIデータ群23dと、これらMIDIデータ群23dから前述のURLに基づいて選択したMIDIデータを自動演奏装置1に配信するための手順が記述された楽曲配信プログラム23aの他、各種の画面データなどが記憶されている。
図6は番組情報サーバ3の構成の一例を示す図である。図6に示すように、番組情報サーバ3も楽曲サーバ2と同様に制御部31、通信部32、記憶部33を備えている。ここで、制御部31は制御部21と、通信部32は通信部22と、バス34はバス24と同様の機能を持った機器であるため、説明を省略する。
記憶部33には、他に、上述の番組情報データベース33bに基づいて番組情報を配信するための番組情報送信プログラム33aが記憶されている。
(B)動作
まず、ユーザが操作部104の電源スイッチ(図示せず)を押下して自動演奏装置1に電力を供給すると、CPU101はROM102から基本OSを読み出し、各部の制御を開始する。次に、ユーザが操作部104の収音開始を示すスイッチ(図示せず)を押下すると、CPU101はその押下信号を受信し、マイクロフォン111を収音可能にする。
マイクロフォン111は、図示しないラジオ受信装置から放音されている音を収音し、これを変調したアナログ音声信号を出力する。マイクロフォン111が出力したアナログ音声信号は、A/Dコンバータ112によって、デジタル音声信号A(以下、DS−A)へ変換される。
CPU101は、同時に取得したDS−A及びDS−Bのうち、それぞれについて所定時間分のデータ列を切り出し、これらのデータ列とチューナ113が受信した放送電波の周波数FとをRAM103に記録させるとともに、当該記録時にタイマ114が出力した時刻情報tをRAM103に記録させる。
(DA(0),DB(0))・・・(DA(88199)、DB(88199))
と表す。データ列DA及びデータ列DBはそれぞれCPU101の制御の下、同時に記録されているため、両方のデータに応じた音声が同じであるならば、同じ経過時間に対応する波形の振幅を示す値同士には相関がある。そこで、CPU101は、データ列DA及びデータ列DBの相関係数Rを算出して、得られたRが0.9以上である場合に、音声が一致していると判断する。このように相関関数Rを用いて判断することにより、完全一致でなくても両者の音声は一致すると判定するようにしている。これにより、例えばマイクロフォン111による収音の際に周囲の雑音が混入して、データ列DA及びデータ列DBが完全に一致していなくても、DS−AとDS−Bが一致していることを判断することができる。なお、相関係数Rはデータ列DA及びデータ列DBによって次式のように表される。
自動演奏装置1は通信部118を介して楽曲サーバ2から楽曲名とMIDIリストを受信すると、表示部122にこれを表示させる。ユーザが表示された楽曲名とMIDIリストから任意のMIDIデータのダウンロード先を示すURLを操作部104を介して選択すると、CPU101は選択されたURLの情報を通信部118を介して楽曲サーバ2へ送信する。楽曲サーバ2は送信されたURLの情報に応じて、ユーザの選択したMIDIデータを自動演奏装置1へ送信し、自動演奏装置1の演奏部123は受信したMIDIデータに基づいて楽曲を自動演奏する。以上のようにして、ユーザは放送局が放送した楽曲を気に入り、それを演奏したいと思ったなら、表示部122に表示された楽曲名やMIDIリストから選択を行えばよく、別途手間をかけて曲名を調べるなどの操作が不要である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
また、DS−AとDS−Bを所定の時間毎(例えば10msec)に区分し、それぞれの区分に対して高速フーリエ変換を行い、DS−Aの音声波形の特徴を示す特徴データX−A及びDS−Bの音声波形の特徴を示す特徴データX−B同士を比較してもよい。
また、上述の実施形態において、チューナ113が受信した放送電波はラジオ放送の放送電波であったが、チューナ113が受信する放送電波はラジオ放送に限られることはなく、テレビ放送の放送電波を受信してもよい。この場合にも、テレビ放送の放送電波から得られる音声信号を収音した音声と比較することで放送局と放送時刻を特定することができる。
さらに、チューナ113がテレビ放送の放送電波を受信する場合には、画像情報の比較を行ってもよい。この場合、自動演奏装置1にカメラを接続し、当該カメラが捉えるテレビ受信装置の画面の画像情報と、チューナ113が受信したテレビ放送の放送電波から得られる画像情報との比較結果を放送局特定に用いてもよい。さらに、このような画像情報の比較を音声比較と併用して用いることで、音声比較による放送局特定の精度を向上させることもできる。なお、画像情報は動画でもよいし、静止画でもよい。
また、音声信号を獲得する構成は上述のようなマイクロフォンを用いた構成に限られない。例えば、上述のオーディオ入力端子111´とラジオ受信装置のオーディオ出力端子とを直接つないで、音声信号を入力するようにしてもよい。
Claims (8)
- 周囲の音を収音してオーディオ信号に変換して出力する収音手段と、
放送を受信し、受信内容を示す受信信号を出力する放送受信手段と、
前記放送受信手段が出力する受信信号と前記収音手段が出力するオーディオ信号とを比較し、比較結果が所定の条件を満たした場合に、当該受信信号の受信時刻を特定するとともに、当該受信信号の受信に際し前記放送手段が同調していた放送局を特定し、これらの特定事項を示す特定データを生成する特定手段と、
前記特定手段が生成した特定データを所定のサーバに送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に対する応答信号として前記サーバから返信される返信データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した返信データに基づいて報知処理を行う報知手段と
を具備することを特徴とする放送特定装置。 - 音声の内容を示すオーディオ信号を受け付ける入力手段と、
放送を受信し、受信内容を示す受信信号を出力する放送受信手段と、
前記放送受信手段が出力する受信信号と前記入力手段が受け付けるオーディオ信号とを比較し、比較結果が所定の条件を満たした場合に、当該受信信号の受信時刻を特定するとともに、当該受信信号の受信に際し前記放送手段が同調していた放送局を特定し、これらの特定事項を示す特定データを生成する特定手段と、
前記特定手段が生成した特定データを所定のサーバに送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に対する応答信号として前記サーバから返信される返信データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した返信データに基づいて報知処理を行う報知手段と
を具備することを特徴とする放送特定装置。 - 前記報知手段は、前記返信データに基づいてオーディオ信号を生成するオーディオ信号生成手段を有し、前記オーディオ信号を放音することを特徴とする請求項1または2記載の放送特定装置。
- 前記比較結果が所定の条件を満たさず、前記特定手段が特定データを生成できない場合に、前記放送受信手段の同調周波数を変更させる同調変更制御手段を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の放送特定装置。
- 周囲の音を収音してオーディオ信号に変換して出力する収音手段と、
放送を受信し、受信内容を示す受信信号を出力する放送受信手段と、
前記放送受信手段が出力する受信信号と前記収音手段が出力するオーディオ信号とを比較し、比較結果が所定の条件を満たした場合に、当該受信信号の受信時刻を特定するとともに、当該受信信号の受信に際し前記放送手段が同調していた放送局を特定し、これらの特定事項を示す特定データを生成する特定手段と、
前記特定手段が生成した特定データを所定のサーバに送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に対する応答信号として前記サーバから返信される楽音制御データを含む返信信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽音制御データに基づいて自動演奏を行う自動演奏手段と
を具備することを特徴とする自動演奏装置。 - 音声の内容を示すオーディオ信号を受け付ける入力手段と、
放送を受信し、受信内容を示す受信信号を出力する放送受信手段と、
前記放送受信手段が出力する受信信号と前記入力手段が受け付けるオーディオ信号とを比較し、比較結果が所定の条件を満たした場合に、当該受信信号の受信時刻を特定するとともに、当該受信信号の受信に際し前記放送手段が同調していた放送局を特定し、これらの特定事項を示す特定データを生成する特定手段と、
前記特定手段が生成した特定データを所定のサーバに送信する送信手段と、
前記送信手段による送信に対する応答信号として前記サーバから返信される楽音制御データを含む返信信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽音制御データに基づいて自動演奏を行う自動演奏手段と
を具備することを特徴とする自動演奏装置。 - 前記返信信号には楽音制御データに加えて表示データが含まれ、
前記受信手段は前記表示データを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項5または6記載の自動演奏装置。 - 前記比較結果が所定の条件を満たさず、前記特定手段が特定データを生成できない場合に、前記放送受信手段の同調周波数を変更させる同調変更制御手段を具備することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の自動演奏装置。
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