JP2008234848A - スイッチ装置の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通のスイッチ本体を用いて、パネルの表側からでも裏側からでも取り付け可能なスイッチ装置の取付構造を提供する。
【解決手段】スイッチ本体22には、裏差し用の係止爪41,42と、表差し用の係止爪43,44とが設けられる。取付パネルの裏側には、スイッチ装置の取付方向に応じたケーシングが設けられる。裏差し用のケーシングには、係止爪41,42が係止する係止孔13,14と、係止爪43,44との接触を回避する逃がし凹部18,19とが設けられる。表差し用のケーシングには、係止爪41,42との接触を回避する逃がし凹部が設けられる。スイッチ装置を裏差しする場合、係止爪41,42のみがケーシング12の係止孔13,14に係止する。表差しする場合、係止爪43,44のみがケーシングの後端部に係止する。よって、取付パネルの表裏何れからでも取り付けできる。
【選択図】図6

Description

本発明は、スイッチ装置の取付構造に関し、詳細には、パネルの開口部に対して、スイッチ本体を嵌入させて取り付けるスイッチ装置の取付構造に関する。
従来より、車室内のインスツルメントパネルに設置されるヒータスイッチ、ハザードスイッチ、エアコンスイッチ等を1つのユニットに統合し、見切りをなくすことによってデザイン性を向上させたインテグレーションスイッチが知られている。このインテグレーションスイッチは、スイッチ本体と、該スイッチ本体の前面に固定された複数の操作ノブと、スイッチ本体の内部に設置されるPCボードと、該PCボードを挟んで前記スイッチ本体の背面に固定されるインシュレータ等から構成されている。このようなスイッチ装置が取り付けられる取り付け用のパネルには開口部と、該開口部に連通してパネルの裏面側に突出するケーシング(筒体)が設けられている。
そして、このケーシングにスイッチ本体を嵌入させ、スイッチ本体に設けられた係止爪をケーシングに設けられた係止孔に係止させ、スイッチ本体に固定された複数の操作ノブを開口部に配置させることによって、スイッチ装置がパネルに取り付けられる。このような方法で取り付けられるスイッチ装置として、例えば、ケーシングに形成される係止部と、スイッチ本体に形成された被係止部とを備え、スイッチ本体をケーシングに所定寸法Lだけ嵌入させたときに、スイッチ本体の一部を当接させてそれ以上の嵌入を阻止するストッパをケーシングに備えた乗り物のスイッチ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなスイッチ装置の取付構造には、パネルの開口部に対して、パネルの車室側からスイッチを差し込む「表差しタイプ」と、パネルの裏側からスイッチを差し込む「裏差しタイプ」とがある。これら取付タイプの選択は、開口部から車室側に露出するスイッチ装置の操作ノブのサイズによって決められる。例えば、操作ノブがスイッチ本体の正面形状よりも大きい場合は、操作ノブをケーシング内に通すことができないので、パネルの表側から開口部を介してスイッチ本体をケーシングに嵌入して取り付け、操作ノブのみを開口部に露出させる表差しタイプが選択される。また、操作ノブがスイッチ本体の正面形状よりも小さい場合は、パネルの裏側から操作ノブが固定されたスイッチ本体を挿入して、操作ノブのみを車室側に露出させる裏差しタイプが選択される。
特開2000−322969号公報
しかしながら、上記したスイッチ装置の取付構造では、スイッチ装置がパネルに対して表差しされるか裏差しされるかによって、スイッチ本体に設けられる係止爪の向きが逆になるため、表差し用の係止爪を備えたスイッチ本体と、裏差し用の係止爪を備えたスイッチ本体とをそれぞれ用意しなければならなかった。さらに、これらスイッチ本体に対応する複数の種類のPCボードや、インシュレータ等を用意しなければならないため、部品コストがかかるとともに設計上手間であった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、共通のスイッチ本体を用いて、パネルの表側からでも裏側からでも取り付け可能なスイッチ装置の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のスイッチ装置の取付構造は、パネルの開口部に操作部が配置された状態で前記パネルに取り付けられるスイッチ装置の取付構造において、前記スイッチ装置は、前記操作部を有するスイッチ本体を備え、当該スイッチ本体には、第1係止部及び第2係止部が設けられ、前記パネルには、前記第1係止部が係止する第1被係止部、又は前記第2係止部が係止する第2被係止部が設けられ、前記第1被係止部が設けられた前記パネルでは、前記パネルの表側から前記開口部に挿入される前記スイッチ本体の前記第1係止部が前記第1被係止部に係止するとともに、前記操作部が前記開口部に配置され、前記第2被係止部が設けられた前記パネルでは、前記パネルの裏側から前記スイッチ本体の前記第2係止部が前記第2被係止部に係止するとともに、前記操作部が前記開口部に配置されることによって、前記スイッチ装置が前記パネルに取り付けられることを特徴とする。
また、請求項2に係るスイッチ装置の取付構造は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記第1被係止部が設けられた前記パネルには、前記第2係止部との接触を回避する第1凹部が設けられ、前記第2被係止部が設けられた前記パネルには、前記第1係止部との接触を回避する第2凹部が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に係るスイッチ装置の取付構造は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記パネルの裏側には、前記開口部に連通し、前記スイッチ本体を嵌入させる筒体が設けられ、当該筒体は、前記パネルの表側から前記スイッチ本体が嵌入される第1筒体、又は前記パネルの裏側から前記スイッチ本体が嵌入される第2筒体であって、前記第1被係止部は、前記第1筒体の後端部であって、前記第2被係止部は、前記第2筒体の側壁に設けられた係止孔であって、前記第1係止部は、前記後端部に係止する第1係止爪であって、前記第2係止部は、前記係止孔に係止する第2係止爪であることを特徴とする。
また、請求項4に係るスイッチ装置の取付構造は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記第1凹部は、前記第1筒体の内面に、前記第2係止爪との接触を避けるために前記第1筒体の外側に向かって凹んで設けられ、前記第2凹部は、前記第2筒体の内面に、前記第1係止爪との接触を避けるために前記第2筒体の外側に向かって凹んで設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に係るスイッチ装置の取付構造は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記スイッチ本体は直方体状に形成され、前記筒体は直方体状に形成され、前記第1係止爪及び前記第2係止爪は、前記スイッチ本体の互いに異なる側壁の外面に各々設けられ、前記係止孔は、前記第2係止爪に対向する前記第2筒体の側壁に設けられ、前記第1凹部は、前記第2係止爪に対向する前記第1筒体の側壁の内面に設けられ、前記第2凹部は、前記第1係止爪に対向する前記第2筒体の側壁の内面に設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明のスイッチ装置の取付構造では、第1被係止部が設けられたパネルでは、スイッチ本体をパネルの表側から開口部に嵌入する。この場合、スイッチ本体の第1係止部を第1被係止部に係止するとともに、操作部が開口部に配置されることによって、スイッチ装置をパネルに取り付けることができる。一方、第2被係止部が設けられたパネルでは、パネルの裏側からスイッチ本体の第2係止部を第2被係止部に係止するとともに、操作部が開口部に配置されることによって、スイッチ装置をパネルに取り付けることができる。つまり、スイッチ本体は、パネルの表側から取り付ける表差しに対応した第1係止部と、パネルの裏側から取り付ける裏差しに対応した第2係止部とを併せ持つので、共通のスイッチ本体を用いて、パネルの表側からでも裏側からでも取り付けることができる。そして、スイッチ本体が共通であることから、設計工数の削減、製造コストの削減等を図ることができる。また、スイッチ本体が共通であることから、スイッチ本体の取り付けを誤る恐れがないので、スイッチの取付作業の単純化及び迅速化を図ることができる。
また、請求項2に係るスイッチ装置の取付構造では、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1被係止部が設けられたパネルの開口部にスイッチ本体を嵌入した場合、第1凹部によって第2係止部との接触を回避できるので、第1係止部を第1被係止部に確実に係止させることができる。また、第2被係止部が設けられたパネルの開口部にスイッチ本体を嵌入した場合、第2凹部によって第1係止部との接触を回避できるので、第2係止部を第2被係止部に確実に係止させることができる。
また、請求項3に係るスイッチ装置の取付構造では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、パネルの裏側には、スイッチ本体を嵌入させるための筒体が設けられているので、パネルに対するスイッチ本体の取付姿勢を確実に保持できる。また、筒体は、スイッチ装置の取付方向に合わせて第1筒体と第2筒体とがある。パネルの表側からスイッチ本体を嵌入させる場合は第1筒体がパネルに設けられ、パネルの裏側からスイッチ本体を嵌入させる場合は第2筒体がパネルに設けられる。そして、スイッチ本体をパネルの表側から取り付ける場合、スイッチ本体は開口部を介して第1筒体に嵌入され、第1係止爪が第1筒体の後端部に係止する。スイッチ本体をパネルの裏側から取り付ける場合、スイッチ本体は第2筒体に嵌入され、第2係止爪が第2筒体の係止孔に係止する。これにより、共通のスイッチ本体を用いて、パネルの表側からでも裏側からでもスイッチ装置をパネルに取り付けることができる。
また、請求項4に係るスイッチ装置の取付構造では、請求項3に記載の発明の効果に加え、スイッチ本体をパネルの表側から取り付ける場合、第1筒体にスイッチ本体が嵌入されるとともに、第2係止爪は第1凹部の内側に配置されるので、第2係止爪が第1筒体に接触することを防止できる。一方、スイッチ本体をパネルの裏側から取り付ける場合、第2筒体にスイッチ本体が嵌入されるとともに、第1係止爪は第2凹部の内側に配置されるので、第1係止爪が第2筒体に接触することを防止できる。つまり、取り付けに関与しない係止爪が筒体に接触することを回避できるので、共通のスイッチ本体を用いて、パネルの表側からでも裏側からでもスイッチ装置を容易かつスムーズにパネルに取り付けることができる。
また、請求項5に係るスイッチ装置の取付構造では、請求項4に記載の発明の効果に加え、スイッチ本体及び筒体は何れも直方体状に形成されているので、筒体の内側にスイッチ本体を嵌入させることができる。そして、第1筒体の第1凹部は、第2係止爪に対向する側壁の内面に設けられているので、第1筒体にスイッチ本体を嵌入させる場合は、第1凹部の内側に第2係止爪を配置することができる。一方、第2筒体の係止孔は、第2係止爪に対向する側壁に設けられ、第2筒体の第2凹部は、第1係止爪に対向する側壁の内面に設けられているので、第2筒体にスイッチ本体を嵌入させる場合は、第2係止爪を第2係止孔に係止させ、第2凹部の内側に第1係止爪を配置することができる。
以下、本発明の一実施の形態であるスイッチ装置20の取付構造について、図面を参照して説明する。図1は、車両1のインスツルメントパネル3の車室側を示す斜視図であり、図2は、スイッチ装置20の分解斜視図であり、図3は、操作ノブ26〜28を備えたスイッチ装置20の正面図であり、図4は、操作ノブ126〜128を備えたスイッチ装置20の正面図であり、図5は、取付パネル11の開口部11aに対して裏差しされたスイッチ装置20の断面図であり、図6は、図5に示すA−A線矢視方向断面図であり、図7は、取付パネル11の開口部11aに対して表差しされたスイッチ装置20の断面図であり、図8は、図7に示すB−B線矢視方向断面図である。なお、図3、図4の右側をスイッチ装置20の右側とし、左側をスイッチ装置20の左側とする。また、図5の左側を取付パネル11の表側とし、右側を取付パネル11の裏側とする。また、図7の左側を取付パネル11の表側とし、右側を取付パネル11の裏側とする。
はじめに、車両1のインスツルメントパネル3の構造について説明する。図1に示すように、車両1の運転席及び助手席(図示外)の前方にはインスツルメントパネル3が設けられている。このインスツルメントパネル3は、略水平の天板部4と、該天板部4の後端から車両下方に屈曲して延設された正面部5とから構成されている。そして、正面部5の中央上部には、エアコンの一対の吹出口7,8が設けられ、それら吹出口7,8の下側には、カーナビゲーション装置のディスプレイ9が設けられている。また、ディスプレイ9の下側には、正面視矩形状の開口部10が設けられ、その開口部10には、正面視矩形状の取付パネル11が嵌め込まれている。さらに、その取付パネル11の中央には、正面視矩形状の開口部11aが設けられている。そして、その開口部11aの内側には、3つの操作スイッチを1つのユニットに統合したスイッチ装置20の操作ノブ26,27,28が車室側に露出した状態で配置され、乗員による操作が可能となっている。
また、このスイッチ装置20は、後述する共通のスイッチ本体22を用いることによって、取付パネル11の表側又は裏側から取付パネル11に取り付けることができる。つまり、部品の共有化を図ることができる点に特徴がある。
次に、スイッチ装置20の構造について説明する。図2に示すように、スイッチ装置20は、直方体状に形成された樹脂製のスイッチ本体22と、そのスイッチ本体22の正面側に横並びに固定される直方体状の樹脂製の操作ノブ26,27,28と、該操作ノブ26及び操作ノブ27の間、該操作ノブ27及び操作ノブ28の間に各々配置され、スイッチ本体22の内側に各々差し込まれる略矩形状の仕切板47,48と、スイッチ本体22の背面側に組み込まれる板状のPCボード23と、該PCボード23を前面側に支持するとともに、スイッチ本体22の背面側に固定されるケース状のインシュレータ24と、該インシュレータ24の背面中央部に固定された直方体状のコネクタ25とから構成されている。以下、これら構成部品について個々に説明する。
まず、スイッチ本体22の構造について説明する。図2,図3に示すように、スイッチ本体22は、天壁22a、右側壁22b、左側壁22c、底壁22dからなる筒状に形成されたハウジングを備えている。そして、そのハウジングの内側には、スイッチ本体22の前方に向かって延びるとともに出退可能に支持された角柱状の支持部材36,37,38が横並びに設けられている。さらに、支持部材36の頭部には、操作ノブ26が覆設され、支持部材37の頭部には、操作ノブ27が覆設され、支持部材38の頭部には、操作ノブ28が覆設される。これにより、操作ノブ26,27,28がスイッチ本体22の前面側に出退可能に支持される。
次に、天壁22aの構造について説明する。図2,図3に示すように、天壁22aの外面の左右両側には、係止爪41が各々設けられている。これら一対の係止爪41,41は、側面視略台形状に形成された上方に突出する突起である。そして、係止爪41は、天壁22aの前端側から後端側に向かって斜め上方に延設された摺動面と、該摺動面の上部から天壁22aに向かって垂直に延設され、且つスイッチ本体22の後方に対向する当接面とを備えている。これら一対の係止爪41,41は、スイッチ本体22を取付パネル11の裏側から取り付ける際に使用される部材である。
また、天壁22aの後端部の左右両側には、所定の隙間を空けて離間した一対の切り込み部60,60が各々設けられ、それら切り込み部60,60の間に、平面視矩形状の係合片51が各々設けられている。さらに、各係合片51の中央には、平面視矩形状の係止孔51aが設けられている。この係止孔51aには、インシュレータ24の天壁24aの外面に設けられた係止爪71が係合する。そして、この係合片51の前端部のみが天壁22aと繋がっているので、外部付勢によって係合片51,51の各後端部が上下方向に撓むようになっている。
さらに、天壁22aの外面の左右両端部近傍には、左右両端部の前後方向の中間位置から前側に直線状に延びる角柱状の当接部31が各々設けられている。これら一対の当接部31,31は、取付パネル11に設けられた後述する裏差し用のケーシング12の天壁12a(図5,図6参照)の内面に当接させて、スイッチ本体22の上下方向の位置決めをするための部材である。
次に、右側壁22bの構造について説明する。図2,図3に示すように、右側壁22bの外面の略中央には、係止爪41の向きとは逆向きである係止爪43が設けられている。この係止爪43は、側面視略台形状に形成された右側方に突出する突起である。そして、係止爪43は、右側壁22bの後端側から前端側に向かって、右側壁22bから離間する方向に斜めに延設された摺動面と、該摺動面の先端から右側壁22bに向かって垂直に延設され、且つスイッチ本体22の後方に対向する当接面とを備えている。この係止爪43は、スイッチ本体22を取付パネル11の表側から取り付ける際に使用される部材である。
さらに、右側壁22bの外面の上下両端部近傍には、上下両端部の前後方向の中間位置から前側に直線状に延びる角柱状の当接部32が各々設けられている。これら一対の当接部32,32は、取付パネル11の裏面に設けられた後述する表差し用のケーシング121の右側壁121b(図7,図8参照)の内面に当接させて、スイッチ本体22の左右方向の位置決めをするための部材である。
また、右側壁22bの外面における前端部の上下方向の中段位置には、スイッチ本体22の右側方に突出する角柱状の突起部61が設けられている。この突起部61は、取付パネル11の表側からスイッチ装置20を取り付ける際に、取付パネル11の後述するケーシング121の段部122(図7参照)の内側に係止させて、スイッチ本体22の後ろ方向への移動を制限するための部材である。
次に、左側壁22cの構造について説明する。図3に示すように、左側壁22cの構造は、右側壁22bの構造と左右対称になっている。左側壁22cの外面の略中央には、係止爪43と同じ向きの係止爪44が設けられている。この係止爪44もスイッチ本体22を取付パネル11の表側から取り付ける際に使用される。さらに、左側壁22cの外面の上下両端部近傍には、上下両端部の前後方向の中間位置から前側に向かって直線状に延びる角柱状の当接部33が各々設けられている。これら一対の当接部33,33は、取付パネル11の裏面に設けられた後述する表差し用のケーシング121の左側壁121c(図7、図8参照)の内面に当接させて、スイッチ本体22の左右方向の位置決めをするための部材である。また、左側壁22cの外面における前端部の上下方向の中段位置にも、スイッチ本体22の左側方に突出する角柱状の突起部62が設けられている。この突起部62は、突起部61と同様に、取付パネル11の表側からスイッチ装置20を取り付ける際に、取付パネル11の後述するケーシング121の段部122の内側に係止させて、スイッチ本体22の後ろ方向への移動を制限するための部材である。
次に、底壁22dの構造について説明する。図3に示すように、底壁22dの構造は、天壁22aの構造と上下対象になっている。そして、底壁22dの外面の左右両側には、係止爪41の向きと同じ向きの係止爪42が各々設けられている。この係止爪42もスイッチ本体22を取付パネル11の裏側から取り付ける際に使用される。さらに、底壁22dの外面の左右両端部近傍には、左右両端部の前後方向の中間位置から前側に向かって直線状に延びる角柱状の当接部34,34が各々設けられている。これら一対の当接部34,34は、取付パネル11の裏面に設けられた後述する裏差し用のケーシング12の底壁12d(図6参照)の内面に当接させて、スイッチ本体22の上下方向の位置決めをするための部材である。
以上の構成からなるスイッチ本体22では、図3に示すように、係止爪41,41と係止爪42,42とが互いに相対して各々配置され、係止爪43と係止爪44とが互いに相対して各々配置されている。そして、係止爪41,42が、取付パネル11の裏側から取り付けられる場合に使用される爪であって、係止爪43,44が、取付パネル11の表側から取り付けられる場合に使用される爪である。また、当接部31〜34は、各側壁の外面から所定厚を有し、取付パネル11への取り付け時において、開口部11aに設けられたケーシング12,121の側壁の内面に当接することによって、スイッチ本体22の上下左右方向の位置決めをすることができる。
次に、PCボード23の構造について説明する。図2に示すように、PCボード23はスイッチ回路(図示外)が固定された長方形状のボードである。そして、スイッチ本体22の背面側に対向して起立するPCボード23の上端部近傍には、複数の差し込み孔55が各々設けられている。これら複数の差し込み孔55には、インシュレータ24の後述する複数のインサート爪75が各々差し込まれる。さらに、PCボード23の右端部近傍の中段には差し込み孔56が設けられ、左端部近傍の中段にも差し込み孔57が設けられている。なお、差し込み孔56には、インシュレータ24の後述する突起部76が差し込まれ、差し込み孔57には、インシュレータ24の後述する突起部77が差し込まれる。
次に、インシュレータ24の構造について説明する。図2に示すように、インシュレータ24は、前面側が開口されたケース状に形成され、天壁24a、右側壁24b、左側壁24c、底壁24d、背壁24eを備えている。そして、天壁24aの外面の左右両側には、一対の係止爪71,71が所定の隙間を空けて各々設けられている。この係止爪71は、側面視略台形状に形成された上方に突出する突起であって、天壁24aの前端側から後端側に向かって斜め上方に延設された摺動面と、該摺動面の上部から天壁24aに向かって垂直に延設され、且つインシュレータ24の後方に対向する当接面とを備えている。これら一対の係止爪71,71は、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた一対の係合片51,51の各係止孔51aに係止するようになっている。
さらに、天壁24aの前端部には、インシュレータ24の前方に向かって突出する複数のインサート爪75が横一列に並んで突設されている。これら複数のインサート爪75は、PCボード23に設けられた複数の差し込み孔55の位置に対応して各々配置されている。また、右側壁24bの前端部の中段には、インシュレータ24の前方に向かって突出する円柱状の突起部76が設けられ、左側壁24cの前端部の中段にも、インシュレータ24の前方に向かって突出する円柱状の突起部77が設けられている。そして、以上の構造からなる背壁24eの外面の略中央には、インスツルメントパネル3の裏側に配索される配線のコネクタ(図示外)が接続される直方体状のコネクタ25が設けられている。
次に、上記構成からなるスイッチ装置20の組立方法について説明する。図2に示すように、まず、スイッチ本体22の内側から前方に突出する3本の支持部材36,37,38の各頭部に操作ノブ26,27,28を各々差し込んで固定する。次いで、操作ノブ26と操作ノブ27との間に、仕切板47を差し込んでスイッチ本体22の前方内側に固定する。さらに、操作ノブ27と操作ノブ28との間に、仕切板48を差し込んでスイッチ本体22の前方内側に固定する。これにより、車室側に露出する操作ノブ26,27,28の各境目が明確となるので、取付パネル11の見栄えを向上できる。なお、スイッチ本体22の正面形状よりも大きい操作ノブ126,127,128を固定する場合は、仕切板47,48よりも大きい仕切板147,148(図4参照)をスイッチ本体22に差し込んで固定する。
次いで、PCボード23をインシュレータ24の前面側に取り付けるため、まず、インシュレータ24の前面側にPCボード23を対向させる。そして、そのPCボード23の複数の差し込み孔55に対し、インシュレータ24の複数のインサート爪75を全て差し込んで固定する。さらに、PCボード23の差し込み孔56,57に対し、インシュレータ24の突出部76,77を各々差し込んで固定する。これにより、PCボード23がインシュレータ24の前面側に取り付けられる。
そして、PCボード23が取り付けられたインシュレータ24の前面側を、スイッチ本体22の背面側に対向させ、スイッチ本体22の内側に押し込む。すると、インシュレータ24の天壁24aに設けられた一対の係止爪71,71が、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた一対の係合片51,51に当接する。さらに、スイッチ本体22を押し込むと、係合片51,51が係止爪71,71の各摺動面を摺動して上方に撓み、係止爪71,71が係合片51,51の係止孔51a,51aに達すると、係合片51,51の弾性復帰力によって、係止孔51a,51aに係止爪71,71が係止し、係合片51,51が元の形状に戻る。これにより、インシュレータ24がスイッチ本体22の背面側の内側にがたつき無く固定される。こうして、図3に示すスイッチ装置20の組み立てが完了する。なお、操作ノブ126,127,128が支持されたスイッチ装置20の場合は、図4に示す正面形状となる。
次に、操作ノブのサイズと、取付パネル11に対するスイッチ装置20の取付方向との関係について説明する。操作ノブの形状やサイズは、図1に示す取付パネル11の周囲を取り囲むインスツルメントパネル3のデザインに合わせて決められる。そして、その操作ノブのサイズによっては、取付パネル11の裏面側に設けられた後述するケーシング12又はケーシング121の内側に挿入できる場合とできない場合とがある。これは、ケーシング12,121の口径は、スイッチ本体22を内側に挿入できる程度に調整されているためである。よって、操作ノブのサイズがスイッチ本体22の正面形状よりも小さい場合は、操作ノブをケーシング12の内側に挿入できるので、スイッチ装置20を取付パネル11の裏側から取り付ける。例えば、図3に示す操作ノブ26,27,28は、スイッチ本体22の正面形状よりも小さいサイズであるので、取付パネル11の裏側から取り付けられる。
これとは反対に、操作ノブのサイズがスイッチ本体22の正面形状よりも大きい場合は、操作ノブをケーシング12の内側に挿入できないので、スイッチ装置20を取付パネル11の表側から取り付ける。例えば、図4に示す操作ノブ126,127,128は、スイッチ本体22の正面形状よりも大きいサイズであるので、取付パネル11の表側から取り付けられる。このように、操作ノブのサイズによって、スイッチ装置20の取り付け方向が決められる。
次に、取付パネル11の構造について説明する。図1に示す取付パネル11の裏側には、開口部11aに相当する位置に、スイッチ装置20のスイッチ本体22を嵌入させて位置決めするための角筒状のケーシング12(図5参照)又はケーシング121(図7参照)が一体的に設けられる。そして、この取付パネル11に設けられるケーシングは、スイッチ装置20の取付方向によって異なる。例えば、スイッチ装置20が取付パネル11の裏側から取り付けられる「裏差しタイプ」の場合は、図5に示す裏差し用のケーシング12が設けられる。一方、スイッチ装置20が取付パネル11の表側から取り付けられる「表差しタイプ」の場合は、図7に示す表差し用のケーシング121が設けられる。これらケーシング12,121は、何れも取付パネル11の裏面から、該裏面に対して直角に延設されている。以下、ケーシング12,121の構造について個々に説明する。
まず、裏差し用のケーシング12の構造について説明する。図5、図6に示すように、ケーシング12は角筒状に形成され、天壁12a、右側壁12b、左側壁12c、底壁12dから構成されている。天壁12aの左右両側には、係止孔13が各々設けられている。これら一対の係止孔13,13は、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた一対の係止爪41,41に相対する位置に各々配置されている。そして、底壁12dの左右両側にも、係止孔14が各々設けられている。この係止孔14は、スイッチ本体22の底壁22dに設けられた一対の係止爪43,43に相対する位置に各々配置されている。これにより、ケーシング12にスイッチ本体22が挿入された場合、一対の係止孔13,13に一対の係止爪41,41が係止し、一対の係止孔14,14に一対の係止爪43,43が係止するようになっている。
また、図6に示すように、右側壁12bの上下方向の中段位置には、右側方に向かって断面コの字型に屈曲する逃がし凹部18が設けられ、該逃がし凹部18は、右側壁12bの前端部から後端部まで略水平に延設されている。そして、左側壁12cの上下方向の中段位置にも、左側方に向かって断面コの字型に屈曲する逃がし凹部19が設けられ、該逃がし凹部19は、左側壁12cの前端部から後端部まで略水平に延設されている。ここで、逃がし凹部18は、スイッチ本体22の右側壁22bに設けられた係止爪43に相対する位置に配置されている。一方、逃がし凹部19は、スイッチ本体22の左側壁22cに設けられた係止爪44に相対する位置に配置されている。これにより、ケーシング12にスイッチ本体22が裏差しされた場合、逃がし凹部18の内側にスイッチ本体22の係止爪43が配置され、逃がし凹部19の内側にスイッチ本体22の係止爪44が配置されるようになっている。
また、図5に示すように、ケーシング12の天壁12aの内面と、取付パネル11の裏面との間には、2枚の矩形状のストッパ板16が天壁12aの左右両側に相当する位置に各々立設されている。一方、ケーシング12の底壁12dの内面と、取付パネル11の裏面との間にも、2枚の矩形状のストッパ板16が底壁12dの左右両側に相当する位置に各々立設されている。これら4枚のストッパ板16の各後端部には、ケーシング12に挿入されたスイッチ本体22の前端部が当接するようになっている。さらに、4枚のストッパ板16の各後端部にスイッチ本体22の前端部が当接すると同時に、スイッチ本体22の係止爪41,43が、ケーシング12の係止孔13,14に各々係止するようになっている。これにより、スイッチ本体22がケーシング12の前方向への抜けを防止できる。
次に、表差し用のケーシング121の構造について説明する。図7、図8に示すように、ケーシング121は角筒状に形成され、天壁121a、右側壁121b、左側壁121c、底壁121dから構成されている。そして、ケーシング121の長さは、ケーシング12の長さよりも短く調整されている。さらに、ケーシング121の側壁には、内側に屈曲する段部122が設けられ、該段部122よりも後端側は、前端側よりもその断面積が小さくなっている。そして、この段部122の内面に、スイッチ本体22の右側壁22b及び左側壁22cに各々設けられた突起部61,62(図2,図3,図4参照)が係止するようになっている。
また、図8に示すように、天壁121aの左右両側には、上方向に向かって断面コの字型に屈曲する逃がし凹部118が各々設けられている。これら一対の逃がし凹部118,118は、天壁121aの前端部から後端部まで略水平に各々延設されている。そして、底壁121dの左右両側にも、下方向に向かって断面コの字型に屈曲する逃がし凹部119が各々設けられている。これら一対の逃がし凹部119,119は、底壁121dの前端部から後端部まで略水平に各々延設されている。ここで、逃がし凹部118,118は、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた係止爪41,41に各々相対する位置に配置されている。一方、逃がし凹部119,119は、スイッチ本体22の底壁22dに設けられた係止爪42,42に各々相対する位置に配置されている。これにより、ケーシング121にスイッチ本体22が表差しされた場合、逃がし凹部118,118の内側にスイッチ本体22の係止爪41,41が各々配置され、逃がし凹部119,119の内側にスイッチ本体22の係止爪42,42が各々配置されるようになっている。
そして、このようなケーシング121にスイッチ本体22が表差しされた場合、スイッチ本体22の係止爪43,44は、ケーシング121の右側壁121bの後端部と、左側壁121cの後端部とに各々係止する。よって、ケーシング121には、ケーシング12の係止孔13,14のような係止孔は設けられていない。
次に、スイッチ装置20の取り付け方法について説明する。まず、取付パネル11の裏側からの取り付け方法について説明する。図5に示すように、まず、スイッチ装置20を取付パネル11の裏側に配置する。そして、操作ノブ26,27,28が支持されたスイッチ本体22の前面側をケーシング12の内側に挿入する。すると、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた一対の係止爪41,41の摺動面に、ケーシング12の天壁12aの内面が摺動するため、天壁12aが押し上げられて変形する。一方、図6に示すように、スイッチ本体22の底壁22dに設けられた一対の係止爪42,42の摺動面に、ケーシング12の底壁12dの内面が摺動するため、底壁12dが押し下げられて変形する。また、スイッチ本体22の右側壁22bに設けられた係止爪43及び突起部61は、ケーシング12の逃がし凹部18の内側を移動し、スイッチ本体22の左側壁22cに設けられた係止爪44及び突起部62も同様に、ケーシング12の逃がし凹部19の内側を移動する。
そして、図5,図6に示すように、スイッチ本体22の係止爪41,42が、ケーシング12の天壁12a及び底壁12dに各々設けられた係止孔13,14に達すると、係止爪41,42が係止孔13,14に各々係止するとともに、ケーシング12の天壁12a,底壁12dが自身の弾性復帰力によって元の形状に戻る。さらに、これと同時に、ケーシング12の内側に設けられた4枚のストッパ板16の各後端部に対して、スイッチ本体22の前面側が当接する。つまり、スイッチ本体22は、係止爪41,42が係止孔13,14に係止することによって、取付パネル11の後方への移動が制限され、ストッパ板16にスイッチ本体22の前面側が当接することによって、取付パネル11の前方への移動が制限される。よって、スイッチ本体22の前後方向における位置決めがなされる。さらに、スイッチ本体22の各側壁の外面に設けられた当接部31〜34は、ケーシング12の各側壁の内面に隙間なく当接する。これにより、スイッチ本体22がケーシング12に対して嵌入した状態となるため、スイッチ本体22の上下左右方向における位置決めがなされる。
また、スイッチ本体22の前面に支持された3つの操作ノブ26〜28は、取付パネル11の開口部11aを介して車室側に露出される。これにより、乗員によるスイッチ装置20の操作が可能になる。このように、裏差しによってスイッチ本体22をケーシング12に挿入した場合は、裏差し用の係止爪41,42のみがケーシング12の係止孔13,14に各々係止し、表差し用の係止爪43,44は逃がし凹部18,19によってケーシング12に接触しないので、取付パネル11の裏側からスイッチ装置20を簡単かつスムーズに取り付けることができる。
次に、取付パネル11の表側からの取り付け方法について説明する。図7に示すように、まず、スイッチ装置20を取付パネル11の表側に配置する。そして、操作ノブ126,127,128が支持されたスイッチ本体22の前面側とは反対の背面側を、開口部11aを介して、ケーシング121の内側に挿入する。すると、スイッチ本体22の右側壁22bに設けられた係止爪43の摺動面に、ケーシング121の右側壁121bの内面が摺動するため、右側壁121bが右側方に広げられて変形する。一方、スイッチ本体22の左側壁22cに設けられた係止爪44の摺動面に、ケーシング121の左側壁121cの内面が摺動するため、左側壁121cが左側方に広げられて変形する。また、図8に示すように、スイッチ本体22の天壁22aに設けられた一対の係止爪41,41は、ケーシング121の天壁121aに設けられた一対の逃がし凹部118,118の内側を移動し、スイッチ本体22の底壁22dに設けられた一対の係止爪42,42も同様に、ケーシング121の底壁121dに設けられた一対の逃がし凹部119,119の内側を移動する。
そして、スイッチ本体22の係止爪43,44が、ケーシング121の右側壁121b及び底壁121dの各後端部に達すると、係止爪43,44がケーシング121の右側壁121b及び左側壁121cの各後端部に各々係止するとともに、ケーシング121の右側壁121b,左側壁121cが自身の弾性復帰力によって元の形状に戻る。さらに、これと同時に、右側壁121bに設けられた突起部61が、ケーシング121の右側壁121bにおける段部122の内面に係止し、左側壁121cに設けられた突起部62が、ケーシング121の左側壁121cにおける段部122の内面に係止する。つまり、スイッチ本体22は、係止爪43,44がケーシング121の右側壁121b及び左側壁121cの各後端部に各々係止することによって、取付パネル11の前方への移動が制限され、スイッチ本体22に設けられた突起部61,62がケーシング121の段部122の内面に係止することによって、取付パネル11の後方への移動が制限される。よって、スイッチ本体22の前後方向における位置決めがなされる。さらに、スイッチ本体22の各側壁の外面に設けられた当接部31〜34は、ケーシング12の各側壁の内面に隙間なく当接する。これにより、スイッチ本体22がケーシング121に対して嵌入した状態となるため、スイッチ本体22の上下左右方向における位置決めがなされる。
また、スイッチ本体22の前面に支持された3つの操作ノブ126〜128は、取付パネル11の開口部11aを介して車室側に露出される。そして、操作ノブ126〜128は、スイッチ本体22の正面形状を覆い、且つ開口部11aを閉塞するように配置されるので、インスツルメントパネル3のデザインと一体化させることができる。このように、表差しによってスイッチ本体22をケーシング121に挿入した場合は、表差し用の係止爪43,44のみがケーシング12の後端部に各々係止し、裏差し用の係止爪41,42は逃がし凹部118,119によってケーシング12に接触しないので、取付パネル11の表側からスイッチ装置20を簡単かつスムーズに取り付けることができる。
なお、上記説明において、図1に示す取付パネル11が本発明の「パネル」に相当し、図2に示す操作ノブ26〜28、図4に示す操作ノブ126〜128が本発明の「操作部」に相当し、図5に示すケーシング12が本発明の「第2筒体」に相当し、図7に示すケーシング121が本発明の「第1筒体」に相当し、図5に示す係止孔13,14が本発明の「係止孔」に相当し、図5に示す係止爪41,42が本発明の「第2係止爪」に相当し、図7に示す係止爪43,44が本発明の「第1係止爪」に相当し、図6に示す逃がし凹部18,19が本発明の「第2凹部」に相当し、図8に示す逃がし凹部118,119が本発明の「第1凹部」に相当する。
以上説明したように、本実施形態のスイッチ装置20の取付構造では、スイッチ本体22の側壁の外面に、裏差し用の係止爪41,42と、表差し用の係止爪43,44とを各々設け、取付パネル11の裏側にその取付方向に応じたケーシングを設けることによって、取付パネル11の表側、裏側の何れ側からでもスイッチ装置20を取付パネル11に取り付けることができる。例えば、スイッチ装置20を裏側から取り付ける場合、取付パネル11にはケーシング12が設けられる。ケーシング12には、裏差し用の係止爪41、42が各々係止する係止孔13,14と、表差し用の係止爪43,44との接触を回避するための逃がし凹部18,19とが各々設けられている。これにより、裏差し用の係止爪41,42のみがケーシング12の係止孔13,14に各々係止し、表差し用の係止爪43,44は逃がし凹部18,19によってケーシング12に接触しないので、取付パネル11の裏側からスイッチ装置20を簡単かつスムーズに取り付けることができる。
また、スイッチ装置20を表側から取り付ける場合、取付パネル11にはケーシング121が設けられる。ケーシング121には、表差し用の係止爪41,42との接触を回避するための逃がし凹部118,119が各々設けられている。これにより、表差し用の係止爪43,44のみがケーシング12の後端部に各々係止し、裏差し用の係止爪41,42は逃がし凹部118,119によってケーシング121に接触しないので、取付パネル11の表側からスイッチ装置20を簡単かつスムーズに取り付けることができる。これにより、共通のスイッチ本体22を用いることによって、取付パネル11の表側、裏側の何れ側からでも取り付けることができるので、部品の共有化を図ることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、ケーシング121には、係止爪43,44が係止するための係止孔は設けられていないが、ケーシング12の係止孔13,14のような係止孔をもけてもよい。
また、上記実施形態では、スイッチ本体22の側壁に係止爪を設け、取付パネル11に設けられるケーシング12,121に、係止爪との接触を避けるための逃がし凹部を設けたが、例えば、ケーシング12,121側に係止爪を設け、スイッチ本体22側に逃がし凹部を設けてもよい。
さらに、係止爪41,42,43,44の位置は、上記実施形態の一例に限定されず、これとは異なった位置に配置してもよい。
本発明にかかるスイッチ装置の取付構造は、車両に限らず、各種装置に設けられたパネルに取り付けられるスイッチ装置にも適用可能である。
車両1のインスツルメントパネル3の車室側を示す斜視図である。 スイッチ装置20の分解斜視図である。 操作ノブ26〜28を備えたスイッチ装置20の正面図である。 操作ノブ126〜128を備えたスイッチ装置20の正面図である。 取付パネル11の開口部11aに対して裏差しされたスイッチ装置20の断面図である。 図6は、図5に示すA−A線矢視方向断面図である。 取付パネル11の開口部11aに対して表差しされたスイッチ装置20の断面図である。 図7に示すB−B線矢視方向断面図である。
符号の説明
1 車両
1 車両
11 取付パネル
11a 開口部
12 ケーシング
18 逃がし凹部
19 逃がし凹部
20 スイッチ装置
22 スイッチ本体
26〜28 操作ノブ
41 係止爪
42 係止爪
43 係止爪
44 係止爪
118 逃がし凹部
119 逃がし凹部
121 ケーシング
121 段部
126,127,128 操作ノブ

Claims (5)

  1. パネルの開口部に操作部が配置された状態で前記パネルに取り付けられるスイッチ装置の取付構造において、
    前記スイッチ装置は、前記操作部を有するスイッチ本体を備え、
    当該スイッチ本体には、第1係止部及び第2係止部が設けられ、
    前記パネルには、前記第1係止部が係止する第1被係止部、又は前記第2係止部が係止する第2被係止部が設けられ、
    前記第1被係止部が設けられた前記パネルでは、前記パネルの表側から前記開口部に挿入される前記スイッチ本体の前記第1係止部が前記第1被係止部に係止するとともに、前記操作部が前記開口部に配置され、
    前記第2被係止部が設けられた前記パネルでは、前記パネルの裏側から前記スイッチ本体の前記第2係止部が前記第2被係止部に係止するとともに、前記操作部が前記開口部に配置されることによって、前記スイッチ装置が前記パネルに取り付けられることを特徴とするスイッチ装置の取付構造。
  2. 前記第1被係止部が設けられた前記パネルには、前記第2係止部との接触を回避する第1凹部が設けられ、
    前記第2被係止部が設けられた前記パネルには、前記第1係止部との接触を回避する第2凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置の取付構造。
  3. 前記パネルの裏側には、前記開口部に連通し、前記スイッチ本体を嵌入させる筒体が設けられ、
    当該筒体は、前記パネルの表側から前記スイッチ本体が嵌入される第1筒体、又は前記パネルの裏側から前記スイッチ本体が嵌入される第2筒体であって、
    前記第1被係止部は、前記第1筒体の後端部であって、
    前記第2被係止部は、前記第2筒体の側壁に設けられた係止孔であって、
    前記第1係止部は、前記後端部に係止する第1係止爪であって、
    前記第2係止部は、前記係止孔に係止する第2係止爪であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置の取付構造。
  4. 前記第1凹部は、前記第1筒体の内面に、前記第2係止爪との接触を避けるために前記第1筒体の外側に向かって凹んで設けられ、
    前記第2凹部は、前記第2筒体の内面に、前記第1係止爪との接触を避けるために前記第2筒体の外側に向かって凹んで設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ装置の取付構造。
  5. 前記スイッチ本体は直方体状に形成され、
    前記筒体は直方体状に形成され、
    前記第1係止爪及び前記第2係止爪は、前記スイッチ本体の互いに異なる側壁の外面に各々設けられ、
    前記係止孔は、前記第2係止爪に対向する前記第2筒体の側壁に設けられ、
    前記第1凹部は、前記第2係止爪に対向する前記第1筒体の側壁の内面に設けられ、
    前記第2凹部は、前記第1係止爪に対向する前記第2筒体の側壁の内面に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスイッチ装置の取付構造。
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