JP7207191B2 - 車両用ドアハンドル装置、及び車両用ドアハンドル装置の電子回路装置の固定方法 - Google Patents

車両用ドアハンドル装置、及び車両用ドアハンドル装置の電子回路装置の固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用ドアハンドル装置に関する。また、本発明は、車両用ドアハンドル装置の電子回路装置の固定方法に関する。
下記特許文献1には、車両のドアを施錠又は解錠するための電子回路装置備えた車両用ドアハンドル装置が記載されている。この車両用ドアハンドル装置は、車両前後方向に延びる把持部を備える。把持部は、ベース部及びカバー部を備える。カバー部は、ベース部における車両外側へ向けられた面を覆う。カバー部かベース部に取り付けられた状態で、把持部の内部に空洞が形成されるように、ベース部及びカバー部が構成されている。ベース部は、車幅方向に延びる一対の係止爪を有する。カバー部は、前記一対の係止爪が挿入されて係止される筒状部を有する。前記筒状部に前記一対の係止爪が挿入されて係止された状態で、前記一対の係止部の間に締結部材(ピン又はタッピングネジ)が挿入されて、前記一対の係止爪が前記筒状部から抜け落ちることが防止される。
上記のような中空状の把持部の内部に前記電子回路装置が収容されている。この電子回路装置は、アンテナ部とセンサー部とを有する。アンテナ部及びセンサー部は、互いに接触する電極部をそれぞれ有する。ベース部にカバー部が取り付けられた状態で、ベース部における一対の係止部の根元に位置するボス部と、カバーの筒状部の端面との間に、アンテナ部の電極部とセンサーの電極部とが挟み込まれる。これにより、アンテナ部の電極部とセンサー部の電極部とが接触する。
特許第6388121号公報
特許文献1の車両用ドアハンドル装置においては、ベース部の一対の係止爪がカバー部の筒状部から抜け落ちることを防止するための締結部材(ピン又はタッピングネジ)が必要であり、部品点数が多い。
本発明は上記課題に対処するためになされたもので、その目的は、部品点数を削減可能な車両用ドアハンドル装置、及び車両用ドアハンドル装置の電子回路装置の固定方法を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の車両用ドアハンドル装置(1)は、所定方向へ延びるベース部(10)及び前記ベース部における車室外側へ向けられた面を覆うカバー部(30)を有する把持部(HP)と、前記把持部の内部に収容された電子回路装置(20)と、を備えた車両用ドアハンドル装置であって、前記電子回路装置は、互いに接触する電極部をそれぞれ備えた第1電子回路部(21)及び第2電子回路部(22)を備え、前記ベース部及び前記カバー部は、それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドされて互いに嵌合する嵌合部(M,E2)と、それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドされて前記第1電子回路部の電極部(24a)及び前記第2電子回路部の電極部(222b)を挟み込んで両者を接触させる挟持部(11、PA)と、を備える。
また、所定方向へ延びるベース部及び前記ベース部における車室外側へ向けられた面を覆うカバー部を有する把持部の内部に、互いに接触する電極部をそれぞれ備えた第1電子回路部及び第2電子回路部を備えた電子回路装置を固定する車両用ドアハンドル装置の電気回路装置の固定方法は、前記ベース部及び前記カバー部を、それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドさせ、前記第1電子回路部の電極部及び前記第2電子回路部の電極部を、前記ベース部と前記カバー部との間に挟み込んで両者を接触させる工程を含む。
本発明に係る車両用ドアハンドル装置において、カバー部を所定の方向へスライドさせることにより、カバー部がベース部に係止されて固定される。その際、第1電子回路部の電極板と、第2電子回路部の電極板とが、挟持部によって挟み込まれて、両者が接触する(電気的に接続される)。このように、本発明によれば、車両用ドアハンドル装置を組み立てるに際し、特許文献1のような締結部材が不要である。
また、車両用ドアハンドル装置の組立工程において、各部品の移動方向が直線的である。したがって、直線状に動作する簡素なアクチュエーター(ロボットハンド)を用いて、自動的に車両用ドアハンドル装置1を組み立てることができる。
本発明の一態様において、前記電子回路装置は、前記カバー部側へ延設されたバネ部であって、前記カバー部に当接して弾性変形するバネ部(23b)を有する。
これによれば、バネ部の弾性力により、電子回路装置がベース部側へ付勢(押圧)される。これにより、電子回路装置が固定される。
本発明の一実施形態に係る車両ドアハンドル装置が適用された車両用ドアの概略図である。 本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル装置の斜視図である。 図2Aの車両用ドアハンドル装置の分解斜視図である。 ベース部を車室外側から見た斜視図である。 ベース部を車室内側から見た斜視図である。 ベース部の係止爪の拡大図である。 電子回路装置の分解斜視図である。 カバー部を車室外側から見た斜視図である。 カバー部を車室内側から見た斜視図である。 電子回路装置を組み立てる工程、及び電子回路装置をベース部へ組み付ける工程を示す斜視図である。 ベース部にカバー部を組み付ける工程を示す斜視図である。 車両用ドアハンドル装置を車室内側から見た側面図である。 カバー部を後方へスライドさせる工程を示す断面図である。 図11のA-A断面図である。 図11のB-B断面図である。 係止片が係止爪に係止される過程を示す断面図である。 図11のC-C断面図である。 図11のD-D断面図である。 図12における車両用ドアハンドル装置の前端部を拡大した拡大図である。 本発明の変形例に係るベース部の斜視図である。 図19のベース部の係止爪の拡大図である。 図19の係止爪に係止片が係止される過程を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る車両用ドアハンドル装置1について説明する。まず、車両用ドアハンドル装置1が適用された車両用ドアVD(図1参照)の概略構成について説明しておく。なお、本実施形態は、本発明を、車両の右側の車両用ドアVDに取り付けられる車両用ドアハンドル装置1に適用した例であるが、本発明は、他の車両用ドアの車両用ドアハンドル装置にも適用可能である。車両用ドアVDは、車両本体の乗降口に組み付けられる。車両用ドアVDの前側の縁部が、上下方向に延びる回動軸を有するヒンジを介して、車両本体の乗降口の周縁部に取り付けられる。車両用ドアVDは、ドアパネルDPを備える。ドアパネルDPは、車室内側に配置されたインナーパネルIPと、車室外側に配置されたアウターパネルOPを備える。インナーパネルIPの縁部とアウターパネルOPの縁部が接合されている。両パネルが接合された状態で、両者の間に空間が形成されるように、インナーパネルIP及びアウターパネルOPが、予めプレス成形されている。
ドアパネルDPの内部には、車両本体の乗降口(開口部)の内周縁部に設けられたストライカSTに係合して車両用ドアVDが閉じられた状態に保持するラッチ装置DLが取り付けられている。
車両用ドアハンドル装置1は、図1に示すように、車両用ドアVDの外側面に配置される。車両用ドアハンドル装置1は、図2に示すように、車両前後方向に延設されている。以下の説明において、車両前後方向を、単に前後方向と呼ぶ。また、車両高さ方向を上下方向と呼び、車両幅方向を左右方向と呼ぶ。また、各図における矢印X1が前方を示し、矢印X2が後方を示す。また、矢印Y1が上方を示し、矢印Y2が下方を示す。また、矢印Z1が左方を示し、矢印Z2が右方を示す。
車両用ドアハンドル装置1は、ドアパネルDP内に設けられた図示しないドアハンドルフレームに対して回動可能に支持されている。車両用ドアハンドル装置1は、リンク機構LKを介してラッチ装置DLに接続されている。車両用ドアハンドル装置1を車両外側へ引く(ドアハンドルフレームに対して回動させる)ことにより、ラッチ装置DLとストライカSTとの係合が解除される。
また、ラッチ装置DLは、施錠・解錠機構LMを備える。さらに、ラッチ装置DLは、施錠・解錠機構LMを駆動する電動アクチュエーターACを備える。車両用ドアハンドル装置1は、後述するように、各種センサーを含む電子回路装置20を内蔵している。車両の制御装置は、前記センサーの出力信号に応じて、電動アクチュエーターACを駆動する。これにより、車両用ドアVDが施錠された状態(車両用ドアハンドル装置1を引いても車両用ドアVDを開動作不能な状態)と解錠された状態(車両用ドアハンドル装置1を引いて車両用ドアVDを開動作可能な状態)とが切り替えられる。
つぎに、車両用ドアハンドル装置1の構成について説明する。車両用ドアハンドル装置1は、図2A及び図2Bに示すように、ベース部10、電子回路装置20及びカバー部30を備える。なお、ベース部10及びカバー部30が、本発明の把持部HPに相当する。また、詳しくは後述するように、電子回路装置20は、ベース部10とカバー部30との間の空間(把持部HPの内部)に収容されている。
ベース部10は、図3及び図4に示すように、前後方向に延設されている。ベース部10は、合成樹脂製であり、一体的に形成されている。ベース部10は、右方へ開放された浅底の箱状部材である。すなわち、ベース部10は、左右方向に対して略垂直な第1壁部11と、第1壁部11に対して略垂直な第2壁部12であって、第1壁部11の右面における外周縁部に沿って延びる第2壁部12を有する。より詳細には、第1壁部11は、その長手方向(前後方向)における中央部よりも前端部及び後端部が少し左方に位置するように緩やかに湾曲している。第1壁部11の前端部には、略矩形の貫通孔TH11が形成されている。
第2壁部12のうち、第1壁部11の上辺に沿う上壁部12a、及び第1壁部11の下辺に沿う下壁部12bの前後方向における略中央部に、前後方向に延びる略長方形の貫通孔TH12a,TH12bがそれぞれ形成されている。
ベース部10は、後述するカバー部30を係止する上下一対の係止爪N,Nを有する。上側の係止爪Nが貫通孔TH12a内に形成され、下側の係止爪Nが貫通孔TH12b内に形成されている(図3、図5及び図15参照)。上側の係止爪Nは、貫通孔TH12aの内周面のうちの前側の面(後方へ向けられた面)から後方へ延びる脚部N1と、脚部N1の後端部における上面から上方へ突出した凸部N2とを備える。脚部N1の後端面と、貫通孔TH12aの内周面のうちの後側の面(前方へ向けられた面)との間には、隙間が設けられている。一方、下側の係止爪Nは、貫通孔TH12bの内周面のうちの前側の面(後方へ向けられた面)から後方へ延びる脚部N1と、脚部N1の後端部における下面から下方へ突出した凸部N2とを備える。脚部N1の後端面と、貫通孔TH12bの内周面のうちの後側の面(前方へ向けられた面)との間には、隙間が設けられている。
さらに、上壁部12aの上面における貫通孔TH12aの前方及び後方に位置する部分に、後述するカバー部30に嵌合する嵌合部M、Mが設けられている(図3参照)。嵌合部Mは、前後方向に平行に延びる左壁部G1及び右壁部G2と、左右方向に延びる後壁部G3であって、左壁部G1及び右壁部G2の後端部同士を接続する後壁部G3をそれぞれ有する(図3及び図4参照)。また、下壁部12bの下面における貫通孔TH12bの前方及び後方に位置する部分にも、嵌合部M、Mが設けられている。以下の説明において、左壁部G1、右壁部G2及び後壁部G3によって囲まれた部分を溝Gと呼ぶ。
加えて、ベース部10は、第1壁部11の前端部の左面から左方へ延びる角筒部13を有する。角筒部13は、貫通孔TH11に連通している。
電子回路装置20は、図6に示すように、アンテナ21、ロックセンサー22、アンロックセンサー23、電子回路基板24及びフレーム25を備える。アンテナ21は、前後方向に延設されている。アンテナ21は、ユーザーの携帯端末(キー)へ各種情報を表す電波を発信する。また、アンテナ21は、前記携帯端末(キー)から各種情報を表す電波を受信する。
ロックセンサー22は、本体部221及び端子部222を有する。ロックセンサー22は、本体部221の静電容量の変化に応じた電気信号を端子部222から出力する。本体部221は、前後方向に延び、且つ左右方向に垂直な板状部である。本体部221の前端部には、切り欠き部CPが設けられている。切り欠き部CPは、本体部221の前端部の上下方向における中央部に配置されている。切り欠き部CPは、本体部221の前端から後方へ直線状に入り込んでいる。端子部222は、切り欠き部CPの最も深く入り込んだ部分から左方へ延びるアーム222aと、アーム222aの先端(左端)から前方へ延びる電極板222bとを有する。電極板222bの先端部(前端部)が折り曲げられて、右方へ突出するV字型の山折り部Fが形成されている。
アンロックセンサー23は、ロックセンサー22と同様に、静電容量の変化に応じた電気信号を出力する。アンロックセンサー23は、前後方向に延設された本体部23aを備える。さらに、アンロックセンサー23は、本体部23aの後端部から、前方且つ右方へ斜めに延びる板バネ23bを備える。板バネ23bの先端部が、左方へ少し折り曲げられている。
アンテナ21及びアンロックセンサー23は、電子回路基板24に、コンタクトピンを介して(又は直接的に)接続されている。また、電子回路基板24は、ロックセンサー22の電極板222bに接触する電極板24aを備える。さらに、電子回路基板24は、複数のコンタクトピン24b(図12乃至図14参照)を備える。これらのコンタクトピン24bは、車両本体に設けられた図示しない制御装置と、電子回路基板24とを接続するワイヤーハーネスのプラグのコンタクトピンに接触する。このように、車両本体の制御装置と電子回路基板24とが接続される。
フレーム25は、アンテナ21、ロックセンサー22、アンロックセンサー23及び電子回路基板24を支持している(図6参照)。アンテナ21は、フレーム25の後部に固定されている。ロックセンサー22は、フレーム25の前端部に支持されている。アンロックセンサー23は、フレーム25の後部に支持されている。アンロックセンサー23は、アンテナ21の左側に配置されている。電子回路基板24は、フレーム25の前端部であって、ロックセンサー22の少し後方に位置する部分に支持されている。
フレーム25の前端部には、左方へ延びる角筒状のハウジング25aが設けられている。このハウジング25a内に、電子回路基板24のコンタクトピン24bが収容されている。ハウジング25a内に、前記ワイヤーハーネスのプラグが挿入される。すなわち、ハウジング25aは、前記プラグに対応したコネクタハウジングとして機能する。
カバー部30は、図7及び図8に示すように、前後方向に延設されている。カバー部30は、合成樹脂製であり、一体的に形成されている。カバー部30は、ベース部10の右面に取り付けられて、ベース部10の右面を覆う。カバー部30は、本体部31、前側アーム部32及び後側アーム部33を備える。ベース部10にカバー部30が取り付けられた状態で、ベース部10と本体部31との間に空間(空洞)が形成されるように、本体部31がドーム状に形成されている。すなわち、本体部31は、ベース部10の第1壁部11に略対面する第1壁部311と、ベース部10の第2壁部12に略対面する第2壁部312を有する。第1壁部311は、その一方の壁面(内側面)が左方へ向けられている。第1壁部311の中央部が、その周囲の部分に比べて少し右方に位置するように緩やかに湾曲している。第2壁部312は、第1壁部311の左側の空間を取り囲むように、第1壁部311の左面における外周縁部に沿って形成されている。第2壁部312は、第1壁部311の外周縁部から左方へ延びている。第1壁部311と第2壁部の接続部は、急峻に湾曲している。
本体部31の内側面(左方へ向けられた面)には、上下一対の係止爪N,Nにそれぞれ係止される上下一対の係止片E1,E1が形成されている(図8参照)。係止片E1,E1は、前後方向に対して垂直な板状部である。上側の係止片E1は、第2壁部312のうち、第1壁部311の上辺に沿う部分と、第1壁部311との境界部に設けられている。すなわち、係止片E1の右辺が第1壁部311に接続され、係止片E1の上辺が第2壁部312に接続されている。一方、下側の係止片E1は、第2壁部312のうち、第1壁部311の下側の辺に沿う部分と、第1壁部311との境界部に設けられている。すなわち、係止片E1の右辺が第1壁部311に接続され、係止片E1の下辺が第2壁部312に接続されている。係止片E1,E1は、本体部31の長手方向における略中央部に位置している。
また、本体部31の内側面には、ベース部10の溝Gにそれぞれ嵌合して係止される係止片E2が形成されている。係止片E2は、係止片E1,E1の前方及び後方にそれぞれ配置されている。係止片E2は、前後方向に延び、且つ上下方向に対して略垂直な板状部である。係止片E2は、第2壁部312に支持されている。さらに、係止片E2は、補強リブRに支持されている。補強リブRは、前後方向に対して略垂直な板状部である。補強リブRは、係止片E2の前端に接続されるとともに、第1壁部311及び第2壁部312に接続されている。
また、本体部31の内側面には、凸部PAが形成されている(図18参照)。凸部PAは、本体部31の前端部にて前後方向に延設されている。
さらに、第1壁部311の内側面には、凸部PBが形成されている(図8及び図14参照)。凸部PBは、前後方向に延び、且つ上下方向に対して垂直な板状部である。本体部31の上方から見て、凸部PBは、略台形を呈する。凸部PBは、本体部31の長手方向(前後方向)における中央部よりも少し後方に配置されている。凸部PBは、第1壁部311の幅方向(上下方向)における略中央部に配置されている。
加えて、第1壁部311の内側面には、凹部RPが形成されている(図8参照)。凹部RPは、本体部31の前端部に設けられている。本体部31の左方から見て、凹部RPは、略長方形を呈する。
前側アーム部32は、本体部31の前端部から左方へ延設されている。車両用ドアハンドル装置1が車両用ドアVDに取り付けられた状態において、前側アーム部32の先端部が、アウターパネルOPに形成された図示しない開口部を通じて、車外側からドアパネルDP内に侵入している。前側アーム部32は、上下方向に延びる円柱状のハンドル軸部32aを備え、このハンドル軸部32aにおいて、ドアハンドルフレームに設けられた軸受部材に回動可能に取付けられる。すなわち、ハンドル軸部32aのまわりに車両用ドアハンドル装置1が回動可能である。なお、角筒部13及びハウジング25aも、前側アーム部32と同様に、前記開口部を通じて、車外側からドアパネルDP内に侵入している。
後側アーム部33は、本体部31の長手方向における中央部よりも少し後方に位置する部分から左方へ延設されている。車両用ドアハンドル装置1が車両用ドアVDに取り付けられた状態において、後側アーム部33の先端部が、アウターパネルOPに形成された図示しない開口部を通じて車外側から、ドアパネルDP内に侵入している。車両用ドアハンドル装置1が開操作(車外側へ回動)されたとき、後側アーム部33の先端部が、ドアハンドルフレームの所定の部位に係合する。これにより、ドアハンドル装置1の回動が規制される。すなわち、後側アーム部33は、車両用ドアハンドル装置1の最大回動位置(フルストローク位置)を定めるハンドルストッパとして機能する。
つぎに、上記のように構成された車両用ドアハンドル装置1の組み立て工程について説明する。まず、図9に示すように、アンテナ21、アンロックセンサー23及び電子回路基板24がフレーム25に組み付けられる。そして、ロックセンサー22が矢印Z1の方向へ移動されて、電極板222bと電極板24aとが重ねられる。つぎに、上記のようにして組み立てられた電子回路装置20が、矢印Z1の方向へ移動されて、ベース部10の第1壁部11及び第2壁部12によって囲まれた空間内に収容される。その際、ハウジング25aが角筒部13内に挿入される。
つぎに、カバー部30が矢印Z1の方向へ移動されて、カバー部30の前側アーム部32と後側アーム部33との間に、ベース部10(電子回路装置20が組み付けられたベース部10)が挿入される(図10、図11及び図12参照)。
つぎに、カバー部30が矢印X2の方向へ移動されて、ベース部10に取り付けられる(図11、及び図13乃至図15参照)。具体的には、図15に示すように、係止片E1,E1が、係止爪N,Nの外側面に沿って矢印X2の方向へ移動する。係止片E1,E1が凸部N2,N2に差し掛かると、係止爪N,Nが内側に撓む。すなわち、係止爪N,Nの脚部N1が、矢印Y1,Y2の方向へ少し湾曲するように弾性変形する。係止片E1,E1が凸部N2,N2を乗り越えると、係止爪N,Nが元に戻り、係止片E1,E1が、係止爪N,Nの先端面と貫通孔TH12a,TH12bの内周面との間に入り込む。これにより、ベース部10に対する、カバー部30の長手方向への移動(矢印X1の方向への移動及び矢印X2の方向への移動)が規制される。
また、図12、図13及び図16に示すように、各係止片E2が、各溝G内に進入する。これにより、ベース部10に対する、カバー部30の厚さ方向への移動(矢印Z1の方向への移動及び矢印Z2の方向への移動)が規制される。
また、図17に示すように、カバー部30の第2壁部312の内側面と、ベース部10の第2壁部12の外側面とが当接する。これにより、ベース部10に対する、カバー部30の幅方向への移動(矢印Y1の方向への移動及び矢印Y2の方向への移動)が規制されるとともに、カバー部30の厚さ方向への移動(矢印Z1の方向への移動)が規制される。
また、図18に示すように、電極板222bと電極板24aが、ベース部10の第1壁部11とカバー部30の凸部PAとの間に挟み込まれる、第1壁部11と凸部PAとの隙間dが、電極板222bの山折り部Fの高さhよりも小さく設定されている。そのため、凸部PAが矢印X2の方向へ移動すると、凸部PAによって電極板222bの山折り部Fが下方へ押圧されて、押し広げられながら、電極板222bが電極板24aに密着(接触)する。これにより、電極板24aと電極板222bとが電気的に接続される。
また、図14に示すように、凸部PBにより、板バネ23bが、矢印Y2の方向へ押圧される。これにより、板バネ23bが弾性変形し、その弾性力(ばね力)により、電子回路装置20(アンロックセンサー23)の一端部(後端部)が、ベース部10の第1壁部11に押し付けられるようにして固定される。なお、ベース部10にカバー部30が取り付けられた状態では、ロックセンサー22の本体部221が、第1壁部311の凹部RPに収容されている。
上記のように、車両用ドアハンドル装置1において、ベース部10にカバー部30を重ねた状態で、カバー部30を矢印X2の方向へスライドさせることにより、カバー部30の各係止片がベース部10に係止される。これにより、カバー部30がベース部10に固定される。その際、ロックセンサー22の電極板222bと、電子回路基板24の電極板24aが、凸部PAと第1壁部11とに挟み込まれて、両者が接触する(電気的に接続される)。このように、本実施形態によれば、車両用ドアハンドル装置1を組み立てるに際し、特許文献1のような締結部材が不要である。
また、車両用ドアハンドル装置1の組立工程において、各部品の移動方向が直線的である。したがって、直線状に動作する簡素なアクチュエーター(ロボットハンド)を用いて、自動的に車両用ドアハンドル装置1を組み立てることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、係止爪N,Nが前後方向(矢印X1,X2の方向)に延設されているが、これに代えて、図19乃至図21に示すように、左右方向(矢印Y1,Y2の方向)に延設された係止爪NA,NAを採用してもよい。この場合、例えば、脚部NA1が、貫通孔TH12aのない週面のうちの右側の面から左方へ延設される。そして、その脚部NA1の先端部に、上記実施形態と同様の凸部NA2が設けられる。この場合も、上記実施形態と同様に、カバー部30が後方(矢印X2の方向)へスライドされる際。係止片E1,E1によって、係止爪NA,NAが押圧されて弾性変形する。係止片E1,E1が凸部NA2,NA2を乗り越えると、係止爪NA、NAが元に戻り、係止片E1,E1が係止爪NA,NAに係止される。
1・・・車両用ドアハンドル装置、10・・・ベース部、11・・・第1壁部、12・・・第2壁部、13・・・角筒部、20・・・電子回路装置、21・・・アンテナ、22・・・ロックセンサー、23・・・アンロックセンサー、23b・・・板バネ、24・・・電子回路基板、24・・・電子回路装置、24a・・・電極板、24b・・・コンタクトピン、25・・・フレーム、30・・・カバー部、31・・・本体部、33・・・後側アーム部、222b・・・電極板、311・・・第1壁部、312・・・第2壁部、E1・・・係止片、E2・・・係止片、G・・・溝、HP・・・把持部、M・・・嵌合部、N・・・係止爪、NA・・・係止爪、PB・・・凸部、VD・・・車両用ドア

Claims (3)

  1. 所定方向へ延びるベース部及び前記ベース部における車室外側へ向けられた面を覆うカバー部を有する把持部と、
    前記把持部の内部に収容された電子回路装置と、
    を備えた車両用ドアハンドル装置であって、
    前記電子回路装置は、互いに接触する電極部をそれぞれ備えた第1電子回路部及び第2電子回路部を備え、
    前記ベース部及び前記カバー部は、
    それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドされて互いに嵌合する嵌合部と、
    それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドされて前記第1電子回路部の電極部及び前記第2電子回路部の電極部を挟み込んで両者を接触させる挟持部と、
    を備えた、車両用ドアハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置において、
    前記電子回路装置は、前記カバー部側へ延設されたバネ部であって、前記カバー部に当接して弾性変形するバネ部を有する、車両用ドアハンドル装置。
  3. 所定方向へ延びるベース部及び前記ベース部における車室外側へ向けられた面を覆うカバー部を有する把持部の内部に、互いに接触する電極部をそれぞれ備えた第1電子回路部及び第2電子回路部を備えた電子回路装置を固定する車両用ドアハンドル装置の電気回路装置の固定方法であって、
    前記ベース部及び前記カバー部を、それらの一方が他方に対して前記所定方向にスライドさせ、前記第1電子回路部の電極部及び前記第2電子回路部の電極部を、前記ベース部と前記カバー部との間に挟み込んで両者を接触させる工程を含む、車両用ドアハンドル装置の電子回路装置の固定方法。
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