JP2008233767A - 表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液晶表示装置の生産コストを低減するために、4枚マスク・プロセスに続く3枚マスク・プロセスの開発を推進する。
【解決手段】走査線とゲート絶縁層と半導体層との積層よりなる多層膜パターンを形成し、多層膜パターン間を感光性無機絶縁層で埋めて走査線の側面を絶縁化することで、走査線と半導体層の同時形成を行うことができ、3枚マスク・プロセスを実現する。
【選択図】 図17

Description

本発明は、表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法に関し、特に、カラー画像表示機能を有する液晶表示装置、とりわけ画素毎にスイッチング素子を有するアクティブ型の液晶表示装置に関する。
近年の微細加工技術、液晶材料技術及び高密度実装技術等の進歩により、5〜100cm対角の液晶表示装置が、テレビジョン画像や各種の画像表示機器として既に商用ベースで大量に提供されている。これらの液晶表示装置は、液晶パネルを構成する2枚のガラス基板の一方にRGBの着色層を形成しておくことにより、カラー表示も容易に実現している。また、スイッチング素子を画素毎に内蔵させた、いわゆるアクティブ型の液晶パネルでは、クロストークも少なく、応答速度も早く、高いコントラスト比を有する画像が製品化の当初から保証されていた。
これらの液晶表示装置(適宜、液晶パネルと略称する。)は、走査線としては200〜1200本、信号線としては300〜1600本程度のマトリクス編成が一般的であるが、最近は表示容量の増大に対応すべく、大画面化と高精細化とが同時に進行している。
図116は、液晶表示装置の実装状態を示す斜視図である。液晶表示装置1を構成する一方の透明性絶縁基板、例えばガラス基板2上に形成された走査線の電極端子5に、駆動信号を供給する半導体集積回路チップ3を導電性の接着剤を用いて接続するCOG(Chip−On−Glass)方式や、例えばポリイミド系樹脂薄膜をベースとし、金または半田メッキされた銅箔の端子を有するTCPフィルム4を信号線の電極端子6に導電性媒体を含む適当な接着剤で圧接して固定するTCP(Tape−Carrier−Package)方式などの実装手段によって、電気信号が画像表示部に供給される。ここでは、便宜上二つの実装方式を同時に図示しているが、実際には何れかの方式が適宜選択される。
液晶表示装置1のほぼ中央部に位置する画像表示部内の画素と、走査線及び信号線の電極端子5,6は、配線路7、8によって接続されている。配線路7、8は、必ずしも電極端子5,6と同一の導電材で構成される必要はない。カラーフィルタ(対向ガラス基板)9は、全ての液晶セルに共通する透明導電性の対向電極を対向面上に有するもう1枚の透明性絶縁基板である。
図117は、スイッチング素子として絶縁ゲート型トランジスタ10を画素毎に配置したアクティブ型液晶表示装置の等価回路図である。11(図116では7)は走査線、12(図116では8)は信号線、13は液晶セルであって、液晶セル13は電気的には容量素子として扱われる。実線で描かれた素子類は、液晶表示装置を構成する一方のガラス基板2上に形成され、点線で描かれた全ての液晶セル13に共通な対向電極14は、もう一方のガラス基板9の対向する主面上に形成されている。絶縁ゲート型トランジスタ10のOFF抵抗あるいは液晶セル13の抵抗が低い場合や、表示画像の階調性を重視する場合には、負荷としての液晶セル13の時定数を大きくするための補助の蓄積容量15を、液晶セル13に並列に加える等の回路的工夫が加味される。なお、16は蓄積容量15の共通母線となる蓄積容量線または共通電極である。
図118は、従来の液晶表示装置の画像表示部における要部の断面図である。液晶表示装置1を構成する2枚のガラス基板2,9は、樹脂性のファイバ、ビーズあるいはカラーフィルタ9上に形成された柱状スペーサ等のスペーサ材(何れも図示せず)によって、数μm程度の所定の距離を隔て重ねられる。その間隙(ギャップ)は、ガラス基板9の周縁部において有機性樹脂よりなるシール材と封口材(何れも図示せず)とで封止された閉空間になっており、この閉空間に液晶17が充填されている。
カラー表示を実現する場合には、ガラス基板9の閉空間側に、着色層18と称する染料若しくは顔料のいずれか一方又は両方を含む厚さ1〜2μm程度の有機薄膜が被着されることにより、色表示機能が与えられる。そのようなガラス基板9は、別名カラーフィルタ(Color Filter 略語はCF)と呼称される。そして、液晶材料17の性質によって、ガラス基板9の上面若しくはガラス基板2の下面の何れか一方又は両面上に偏光板19が貼付され、液晶表示装置1は電気光学素子として機能する。現在、市販されている大部分の液晶表示装置は、液晶材料にTN(ツイスト・ネマチック)系の物を用いており、偏光板19は通常2枚必要である。図示はしないが、透過型液晶表示装置は、光源として裏面光源が配置され、下方より白色光が照射される。
液晶17に接して2枚のガラス基板2,9上に形成された、例えば厚さ0.1μm程度のポリイミド系樹脂薄膜20は、液晶分子を決められた方向に配向させるための配向膜である。ドレイン電極(配線)21は、絶縁ゲート型トランジスタ10のドレインと透明導電性の画素電極22を接続しており、信号線(ソース線)12とともに形成されることが多い。ソース電極12とドレイン電極21との間に位置するのは半導体層23であり、詳細は後述する。カラーフィルタ9上で隣り合った着色層18の境界に形成された厚さ0.1μm程度のCr薄膜層24は、半導体層23と走査線11及び信号線12に外部光が入射するのを防止するための光遮蔽部材であり、所謂ブラックマトリクス(Black Matrix 略語はBM)として定着化した技術である。
ガラス基板2に、走査線、信号線、スイッチング素子としての絶縁ゲート型トランジスタ、及び画素電極の形成されたアクティブ基板の作製には、半導体集積回路のようにフォトマスクを用いた複数回のフォトリソグラフィ(写真食刻)工程が不可欠である。なお、アクティブ基板は、表示装置用基板に含まれる。また、表示装置用基板を適宜アクティブ基板と呼称する。詳細な経緯は省略するが、半導体層の島化工程の合理化と走査線へのコンタクト形成工程が削減された結果、当初7〜8枚程度必要であったフォトマスクは、ドライエッチ技術の導入により現時点では5枚に減少し、プロセスコストの削減に大きく寄与している。液晶表示装置の生産コストを下げるためには、アクティブ基板の作製工程ではプロセスコストを、またパネル組立工程とモジュール実装工程では部材コストを下げることが有効であることは周知の開発目標である。すなわち、写真食刻工程を含めて製造工程数を削減することが液晶表示装置の生産性向上とコストダウンに大きく寄与することは自明である。
(従来例)
上述したようにアクティブ基板の作製において、5回の写真食刻工程を必要とする製造方法が一般的である。したがって、さらなる製造コスト低減のために提案されている先行例の中から、一部で既に量産されており、特許文献1(特開2000−206571号公報)に開示されている4枚マスク・プロセスを従来例として紹介する。
この4枚マスク・プロセスは、下記に説明するように、ハーフトーン露光技術を用いてチャネルを含む半導体層の島化工程とソース・ドレイン配線工程を1枚のフォトマスクで形成する工程削減技術あるいは合理化技術である。
図119〜124は、4枚マスク・プロセスに対応したアクティブ基板の単位画素の平面図であり、図124のA−A’(絶縁ゲート型トランジスタ領域)線上、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’(信号線の電極端子領域)線上の断面図を図125〜130に示す。なお、図125〜130における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図及びC−C’線上の断面図の配置は、図125と同じである。
過去、絶縁ゲート型トランジスタとして、エッチストップ型とチャネルエッチ型の2種類のものが多用されてきたが、ここではチャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタの採用が必須である。
先ず、図119と図125に示すように、耐熱性と耐薬品性と透明性が高い絶縁性基板として、厚さ0.5〜1.1mm程度のガラス基板2、例えばコーニング社製の商品名1737を用いる。ガラス基板2の一主面上に、SPT(スパッタ)等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)を被着し、微細加工技術によりゲート電極11Aも兼ねる走査線11と蓄積容量線16を選択的に形成する。走査線の材質は、耐熱性、耐薬品性、耐弗酸性及び導電性などを総合的に勘案して選択するが、一般的には耐熱性の高いCr,Ta等の金属薄膜層またはMoとWの合金等の合金薄膜層が使用される。
液晶表示装置の大画面化や高精細化に対応して走査線の抵抗値を下げるためには、走査線の材料としてAl(アルミニウム)を用いるのが合理的である。ただし、Alは単体では耐熱性が低いので、上記した耐熱金属であるCr,Ta,Moまたはそれらのシリサイドと積層化する構成が現在では一般的である。すなわち、走査線11は通常1層以上の金属層で構成される。
次に、図120と図126に示すように、ガラス基板2の全面にPCVD(プラズマ・シーブイディ)装置を用いて、ゲート絶縁層30となる第1のシリコン窒化(SiNx)層、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン(a−Si)層31、及び不純物として燐を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層(n+a−Si)33の薄膜層を、例えば0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着する。続いて、SPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層34として例えばTi薄膜層、膜厚0.3μm程度の低抵抗金属層35としてAl薄膜層、及び、膜厚0.1μm程度の緩衝金属層36として例えばTi薄膜層(すなわち、3層からなるソース・ドレイン配線材)を順次被着する。
次に、図121と図127に示すように、微細加工技術によりゲート電極11Aと一部重なるように、耐熱金属層34、低抵抗金属層35及び緩衝金属層36の3層よりなり絶縁ゲート型トランジスタのソース電極も兼ねる信号線12と、同じく耐熱金属層34、低抵抗金属層35及び緩衝金属層36の3層よりなる絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成する。この選択的パターン形成の際、ハーフトーン露光技術により、ソース・ドレイン間のチャネル形成領域80B(凹部の下方の領域)の膜厚が例えば1.5μmであり、ソース・ドレイン配線形成領域80A(12),80A(21)の膜厚が3μmであるような感光性樹脂パターン80A,80Bを形成する点が、合理化された4枚マスク・プロセスの大きな特徴である。
アクティブ基板の作製には、通常、ポジ型の感光性樹脂を用いる。したがって、このような感光性樹脂パターン80A,80Bに対応するフォトマスクは、ソース・ドレイン配線形成領域80Aが黒となるように、Cr薄膜が形成されており、また、チャネル形成領域80Bが灰色(中間調)となるように、フォトマスク通過光を低減させるような、たとえば幅0.5〜1.5μm程度のラインアンドスペースのCrパターンが形成されており、さらに、その他の領域が白となるように、すなわちCr薄膜が除去されている。灰色領域は、露光機の解像力が不足しているためにラインアンドスペースが解像されることはなく、ランプ光源からのフォトマスク照射光を半分程度透過させることが可能である。したがって、ポジ型感光性樹脂の残膜特性に応じて、図127に示す凹型の断面形状を有する感光性樹脂パターン80A,80Bを得ることができる。なお、灰色領域は、ラインアンドスペースのCrパターン(スリット)に代えて、膜厚や透過率の異なった金属層、例えばMoSi2の薄膜で構成することも可能である。
上記感光性樹脂パターン80A,80Bをマスクとして、緩衝金属層36、低抵抗金属層35、耐熱金属層34、第2の非晶質シリコン層33及び第1の非晶質シリコン層31を順次食刻すると、ゲート絶縁層30が露出する(図121、127参照)。
次に、図示してないが、酸素プラズマ等の灰化手段により感光性樹脂パターン80A,80Bを1.5μm以上膜減りさせると、感光性樹脂パターン80Bが消失してチャネル形成領域の緩衝金属層36が露出するとともに、ソース・ドレイン配線形成領域にのみ膜減りした感光性樹脂パターン80C(12),80C(21)を残すことができる。
次に、図122と図128に示すように、膜減りした感光性樹脂パターン80C(12),80C(21)をマスクとして、再びソース・ドレイン配線間(チャネル形成領域)の緩衝金属層36,低抵抗金属層35,耐熱金属層34,第2の非晶質シリコン層33及び第1の非晶質シリコン層31を順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31は0.05〜0.1μm程度残して食刻される。この時点で、ソース側の第2の非晶質シリコン層33Sとドレイン側の第2の非晶質シリコン層33Dが分離される。ソース・ドレイン配線12,21の形成は、金属層をエッチングした後に、第1の非晶質シリコン層31Aを0.05〜0.1μm程度残して食刻することによりなされる。このような製法で得られる絶縁ゲート型トランジスタは、チャネルエッチ型と呼称されている。
なお上記酸素プラズマ処理において、感光性樹脂パターン80Aは、膜減りした感光性樹脂パターン80Cに変換されるので、パターン寸法の変化を抑制するため異方性を強めることが望ましい。異方性を強める手段として、RIE(Reactive Ion Etching)方式、高密度のプラズマ源を有するICP(Inductive Coupled Plasma)方式、TCP(Transfer Coupled Plasma)方式などの酸素プラズマ処理を挙げることができる。
次に、上記感光性樹脂パターン80C(12),80C(21)を除去する。
次に、図123と図129に示すように、ガラス基板2の全面に透明性の絶縁層として0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着し、パシベーション絶縁層37とする。続いて、ドレイン電極21上の領域と、画像表示部外の領域で走査線11と信号線12の電極端子が形成される領域に、夫々開口部62,63,64を形成する。すなわち、開口部63は、パシベーション絶縁層37とゲート絶縁層30が除去され、走査線の一部5が露出する。開口部62,64は、パシベーション絶縁層37が除去され、ドレイン電極21の一部と信号線の一部6が露出する。同様に蓄積容量線16上に開口部65を形成し、蓄積容量線16の一部が露出する。
次に、図124と図130に示すように、SPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.2μm程度の透明導電層として例えばITO(Indium−Tin−Oxide)若しくはIZO(Indium−Zinc−Oxide)又はこれらの混晶体を被着する。続いて、微細加工技術によりパシベーション絶縁層37上に、開口部62を含んで透明導電性の画素電極22を選択的に形成し、アクティブ基板2Hが完成する。
なお、蓄積容量15の構成に関しては、図123に示すように、ドレイン電極21と蓄積容量線16とが、ゲート絶縁層30、第1の非晶質シリコン層31A及び第2の非晶質シリコン層33Dを介して平面的に重なることで構成している(蓄積容量形成領域50は、右下がりの斜線部である。)。
また、電極端子に関しては、開口部63,64及びこれらの周囲のパシベーション絶縁層37上に、透明導電性の電極端子5A,6Aを選択的に形成している。
さらに、静電気対策として、走査線の電極端子5Aと信号線の電極端子6Aとの間を幅細の透明導電層パターン40で接続している。
上述したように、ソース・ドレイン配線12,21にAl(アルミニウム)を用いには、第2の非晶質シリコン33との間の電気的な接続を確保するために耐熱金属層34が必要であり、さらに、透明導電層との間には、アルカリ液中での電池効果を回避するために緩衝金属層36が必要であり、結果的にソース・ドレイン配線は3層構成となる。この3層構成は、生産コストなどの観点から不利であるものの、ソース・ドレイン配線の抵抗値の制約が厳しくなる大画面や高精細の液晶表示装置では、低抵抗金属層の使用を回避することは困難である。
従来、耐熱金属層34と緩衝金属層36にTiを用いると、その食刻には塩素系のガスを用いたドライエッチ処理が必要であり、自動的にAlの食刻も塩素系のガスを用いたドライエッチ処理となり、材料面のみならず生産設備上の負担も大きかった。最近、三菱化学よりTiを食刻する新規な薬品が提供されるようになり、生産設備の投資負担も低減する可能性が高くなった。また、Tiに代えて耐熱金属層34と緩衝金属層36にMoを用いる場合、適量の硝酸を添加した燐酸溶液でMo/AL/Moの3層構成を1回の薬液処理で行うことが慣用化しており、生産設備の投資額が少なくても済むようになった。また、可能な限りソース・ドレイン配線を簡素化して、生産コストを下げる取組みが実施されていることも説明を要しない。
なお、マスク数を削減して生産性を向上させる技術として、特許文献2〜5及び非特許文献1などに記載された技術がある。
特開2000−206571号公報 特開2005−215276号公報 特開2005−181984号公報 特開2006−301560号公報 特開2005−181984号公報 『Photosensitive Insulating Materials byOrganic/Inorganic Hybrid Technologes as a Passivation Layer on TFT LCDs』,p510,SID03 Digest
しかしながら、上記4枚マスク・プロセスのチャネル形成工程は、ソース・ドレイン配線12,21間のソース・ドレイン配線材と不純物を含む半導体層を同時に除去する工程であり、この工程で、絶縁ゲート型トランジスタのON特性を大きく左右するチャネルの長さ(現在の量産品は約4〜6μm)が決定される。このチャネル長が変動すると、絶縁ゲート型トランジスタのON電流値を大きく変化させるので、通常、厳しい製造管理が行われている。すなわち、ハーフトーン露光領域のパターン寸法によって決定されるチャネル長は、露光量(光源強度とフォマスクのパターン精度、特にライン&スペース寸法)、感光性樹脂の塗布厚、感光性樹脂の現象処理条件、及び、当該のエッチング工程における感光性樹脂の膜減り量等多くのパラメータに左右され、さらに、これら諸量の面内均一性もあいまって、歩留高く安定して生産できないといった問題があった。
特に、チャネル長が5μm以下の場合、感光性樹脂パターン80A(12),80A(21)の膜厚減少に伴って発生するパターン寸法の影響が大きく、その傾向が顕著となる。
また、フォトマスクの寸法を前もって太くしておき、前記感光性樹脂パターンの膜厚減少に伴って発生するパターン寸法の細りを回避することは比較的容易である。ただし、チャネル領域である感光性樹脂80Bのパターン寸法は、露光機の解像力限界(最小3μm程度)よりも細くすることはできない。結局、チャネル長は感光性樹脂パターンの横方向の膜減り量の2倍分だけ長くなり、しかも、その膜減り量のガラス基板面内における変動も大きい。このために、現存するガラス基板サイズが1m以上の生産ラインに4枚マスク・プロセスの導入が遅れていると考えられる。
本発明は、かかる現状に鑑みなされたものであり、ハーフトーン露光技術を用いる場合でも厳しいパターン精度管理を必要とせず、さらに、製造工程の削減を推進してハーフトーン露光技術を必要としない3枚マスク・プロセスを提供することの可能な表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法の提供を目的とする。
本発明は走査線と半導体層の形成工程を1枚のフォトマスクで行うため、露出した走査線の側面を絶縁化する手段として、感光性の無機絶縁層を用い、裏面露光により走査線の側面に無機絶縁層を選択的に形成する技術を基本としている。これにより、走査線と直交する信号線との多層配線が可能となり、表示装置用のアクティブ(マトリクス)基板が得られる。
そして、画素電極の形成工程を合理化するために、特許文献2に開示されているように透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる走査線、または、特許文献3に開示されているように透明導電層とソース・ドレイン配線用金属層との積層よりなる信号線を採用すると3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することが可能となる。
また、既に本発明者が特許文献4に開示したように、画素電極をドレイン電極に接続するための開口部形成工程において、画素電極形成領域の絶縁層を除去してガラス基板を露出させ、ガラス基板上に露出したドレイン電極を含む画素電極をリフトオフで形成することができる。すなわち、この画素電極の形成工程を合理化する技術を採用することも可能である。
また、走査線と半導体層の形成工程を1枚のフォトマスクで行う基本技術に加えて、上記画素電極形成の合理化技術を組み合わせることにより、特許文献4で開示したものとは異なった内容の工程削減が実現し、3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することが実現する。
上記目的を達成するために、本発明の表示装置用基板は、透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンが形成され、前記金属層とゲート絶縁層の側面が透明性無機絶縁層により覆われている構成としてある。
このようにすると、金属層の側面に絶縁層が形成されて金属層が絶縁化されているので、積層パターンと他の導電性パターンを交差させてアクティブ基板を得ることができる。
また、本発明の表示装置用基板は、透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンが形成され、前記透明導電層、金属層及びゲート絶縁層の側面が透明性無機絶縁層により覆われている構成としてある。
このようにすると、透明導電層と金属層の側面に絶縁層が形成されてこれらの導電層が絶縁化されているので、積層パターンと他の導電性パターンを交差させてアクティブ基板を得ることができる。また、走査線とともに同じ積層構造の擬似画素電極を形成しておけば、後続の工程で擬似画素電極上の半導体層、ゲート絶縁層及び金属層を除去することにより透明導電性の画素電極を得ることも可能である。
また、好ましくは、前記透明性無機絶縁層が、前記ゲート絶縁層の上面と同じ高さまで形成されているとよく、このようにすると、より確実に絶縁することができる。
上記目的を達成するために、本発明の表示装置用基板の製造方法は、透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層との積層よりなるパターンを選択的に形成する工程と、感光性無機絶縁樹脂を塗布し、裏面露光及び現像により、前記金属層とゲート絶縁層の側面を覆うように、感光性無機絶縁層を形成する工程とを有する方法としてある。
このようにすると、同一のフォトマスクを用いて金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンを形成しても、金属層の側面に絶縁層が形成されて金属層が絶縁化されるので、前記積層パターンと他の導電性パターンを交差させてアクティブ(マトリクス)基板を得ることができる。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層との積層よりなるパターンを選択的に形成する工程と、感光性無機絶縁材料を塗布し、裏面露光及び現像により、前記透明導電層、金属層及びゲート絶縁層の側面を覆うように、感光性無機絶縁層を形成する工程とを有する方法としてある。
このようにすると、同一のフォトマスクを用いて透明導電層、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンを形成しても、透明導電層と金属層の側面に絶縁層が形成されてこれらの導電層が絶縁化される。したがって、積層パターンと他の導電性パターンを交差させてアクティブ基板を得ることができる。
ここで、好ましくは、前記透明性無機絶縁層を、前記ゲート絶縁層の上面と同じ高さまで形成するとよい。このようにすると、より確実に絶縁することができる。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成する工程と、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記開口部内の走査線用金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程とを有する方法としてある。
このようにすると、ハーフトーン露光技術を用いて走査線と擬似電極の形成工程、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、開口部形成工程において、開口部内に露出している走査線用金属を除去することで透明導電性の画素電極を得ている。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、前記走査線用金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と、1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成する工程と、前記画素電極上、走査線の電極端子上及び信号線の電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程とを有する方法としてある。
このようにしても、ハーフトーン露光技術を用いて走査線と擬似電極の形成工程、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる擬似画素電極は、無機絶縁層の形成後に走査線用金属層を除去されて透明導電性の画素電極となる。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、走査線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成するとともに、透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と、前記画素電極上、走査線の電極端子上及び信号線の電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程とを有する方法としてある。
このようにしても、ハーフトーン露光技術を用いて走査線と擬似電極の形成工程、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる擬似画素電極は、ソース・ドレイン配線の形成工程時に走査線用金属層を除去されて透明導電性の画素電極となる。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層、不純物を含む第2の非晶質シリコン層及び耐熱金属層を順次被着する工程と、前記走査線と画像表示部外の前記走査線の接続領域に対応し、走査線形成領域の膜厚が接続領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記耐熱金属層上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去する工程と、前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記接続領域の耐熱金属層を露出させる工程と、前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、接続領域である走査線の一部を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、透明導電層と1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、透明導電層、耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、擬似画素電極を兼ねるドレイン配線と画像表示部外に擬似電極端子を有する信号線を形成するとともに、前記走査線の一部を含む走査線の擬似電極端子を形成する工程と、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記開口部内の緩衝金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程とを有する方法としてある。
このようにすると、ハーフトーン露光技術を用いて走査線の形成工程と走査線へのコンタクト形成、信号線(ソース配線)と擬似画素電極を兼ねるドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、開口部形成工程において開口部内に露出している緩衝金属層を除去することで透明導電性の画素電極を得ている。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層、不純物を含む第2の非晶質シリコン層及び耐熱金属層を順次被着する工程と、前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去し、走査線に対応した多層膜パターンを形成する工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、透明導電層と1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、透明導電層、耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、擬似画素電極を兼ねるドレイン配線と画像表示部外に擬似電極端子を有する信号線を形成する工程と、画像表示部外の前記走査線の電極端子上、前記擬似画素電極上及び信号線の擬似電極端子上に第1、第2及び第3の開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記第1の開口部内の第1の非晶質シリコン層とゲート絶縁層を除去して走査線の電極端子を露出させ、前記第2と第3の開口部内の緩衝金属層を除去して透明導電層よりなる画素電極と信号線の電極端子を露出させる工程とを有する方法としてある。
このようにすると、走査線の形成工程、信号線(ソース配線)と擬似画素電極を兼ねるドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、ハーフトーン露光技術を用いること無く合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、開口部形成工程において開口部内に露出している緩衝金属層を除去することで透明導電性の画素電極を得ている。
また、好ましくは、前記パシベーション絶縁層に開口部を形成するとき、前記走査線の上方の前記パシベーション絶縁層に、走査線用開口部を形成し、該走査線用開口部内の前記第1の非晶質シリコン層を除去して、前記走査線用開口部内に前記ゲート絶縁層と透明性無機絶縁層を露出させることよい。
このようにすると、寄生トランジスタの形成を阻止することができて、優れたON/OFF性能を有する絶縁ゲート型トランジスタが得られ、例えば、液晶表示装置として高い表示性能を維持することが容易となる。
また、好ましくは、前記パシベーション絶縁層に開口部を形成するとき、レジストの代わりに感光性黒色顔料樹脂を用いて前記開口部を形成し、用いた前記感光性黒色顔料樹脂をそのまま残すとよい。
このようにすると、パシベーション絶縁層への開口部形成に、通常の感光性樹脂を使う必要は無くなり、感光性黒色顔料樹脂の剥離工程が不要となる。さらに、カラーフィルタ上にBMを形成する工程が不要となり、製造コストの低減が推進される。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、前記走査線に対応し、前記ゲート電極上の半導体層形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去する工程と、前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記走査線上の第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層を選択的に除去して、前記走査線上のゲート絶縁層を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、ソース・ドレイン配線間の第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、ソース・ドレイン配線を形成し、さらに、画像表示部外の前記走査線の端部上と透明性無機絶縁層上に、段差吸収電極を形成する工程と、前記第1の透明性絶縁基板上にパシベーション絶縁層を被着後、画像表示部では前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に第1の開口部を有し、画像表示部外の領域では前記段差吸収電極を含む前記走査線の電極端子形成領域に第2の開口部を有し、さらに、前記信号線の電極端子形成領域に第3の開口部を有するとともに、その断面形状が逆テーパ形状の感光性樹脂パターンを、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第1と第3の開口部内のパシベーション絶縁層及び前記第2の開口部内のパシベーション絶縁層とゲート絶縁層を除去し、前記第1〜第3の開口部内に、夫々前記ドレイン配線の一部と透明性無機絶縁層、前記走査線の一部と段差吸収電極及び前記信号線の一部を露出させる工程と、前記第1の透明性絶縁基板上に透明導電層を被着する工程と、前記感光性樹脂パターンを除去し、前記ドレイン配線の一部を含み画素電極形成領域に透明導電層よりなる前記画素電極を形成し、前記走査線の一部と段差吸収電極を含み走査線の電極端子形成領域に透明導電層よりなる前記走査線の電極端子を形成し、さらに、前記信号線の一部を含み信号線の電極端子形成領域に透明導電層よりなる前記信号線の電極端子を形成する工程とを有する方法としてある。
このようにすると、ハーフトーン露光技術を用いた走査線の形成工程、半導体層の形成、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、パシベーション絶縁層への開口部形成工程において用いられる感光性樹脂パターンのリフトオフにより透明導電性の画素電極を得ている。
また、本発明の表示装置用基板の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去して、前記走査線に対応した多層膜パターンを形成する工程と、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上にネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、ソース・ドレイン配線を形成し、さらに、画像表示部外の走査線の端部上と透明性無機絶縁層上に、段差吸収電極を形成する工程と、前記第1の透明性絶縁基板上にパシベーション絶縁層を被着後、画像表示部では前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に第1の開口部を有し、画像表示部外の領域では前記段差吸収パターンを含む前記走査線の電極端子形成領域に第2の開口部を有し、さらに、前記信号線の電極端子形成領域に第3の開口部を有するとともに、その断面形状が逆テーパ形状の感光性樹脂パターンを、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と、前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第1と第3の開口部内の前記パシベーション絶縁層を除去し、前記第2の開口部内の前記パシベーション絶縁層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を除去し、前記第1〜第3の開口部内に、夫々前記ドレイン配線の一部と前記無機絶縁層、前記走査線の一部と段差吸収パターン及び前記信号線の一部を露出する工程と、前記第1の透明性絶縁基板上に透明導電層を被着する工程と、前記感光性樹脂パターンを除去し、前記ドレイン配線の一部を含み画素電極形成領域に透明導電層よりなる前記画素電極を形成し、前記走査線の一部と段差吸収パターンを含み前記走査線の電極端子形成領域に前記透明導電層よりなる前記走査線の電極端子を形成し、さらに、前記信号線の一部を含み前記信号線の電極端子形成領域に前記透明導電層よりなる前記信号線の電極端子を形成する工程とを有する方法としてある。
このようにすると、走査線の形成工程と半導体層の形成、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、ハーフトーン露光技術を用いること無く合計、3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製することができる。なお、パシベーション絶縁層への開口部形成工程において用いられる感光性樹脂パターンのリフトオフにより透明導電性の画素電極を得ている。
また、上記目的を達成するために、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び信号線の擬似電極端子が形成され、画像表示部外の走査線の擬似電極端子を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層が積層され、前記走査線、走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び信号線の擬似電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚をする無機絶縁層が形成され、前記ソース上、前記交差領域上、前記信号線の擬似電極端子の一部上及び無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、擬似画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、前記走査線の擬似電極端子上、信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、さらに、前記開口部内の金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる前記走査線の電極端子、前記信号線の電極端子及び前記画素電極が露出している構成としてある。
このようにすると、透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる走査線の側面は、無機絶縁層で絶縁化され、信号線との多層配線が可能となる。また、画素電極がソース・ドレイン配線よりも先に形成されるので、ソース・ドレイン配線が耐熱金属層と低抵抗金属層との2層構成でよく、信号線の構成が簡素化される。さらに、走査線の電極端子と信号線の電極端子は、画素電極と同様にパシベーション絶縁層への開口部を形成するときに、開口部内の走査線用金属層を除去することにより得られるので、全て透明導電層で構成される。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、前記透明導電層と連結した透明導電層よりなる走査線の電極端子、透明導電層よりなる画素電極及び透明導電層よりなる信号線の電極端子が形成され、前記走査線上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層が積層され、前記走査線、走査線の電極端子、画素電極及び信号線の電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する無機絶縁層が形成され、前記ソース上、前記交差領域上、前記信号線の電極端子の一部上及び透明性無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、前記走査線の電極端子上、信号線の電極端子上及び画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出している構成としてある。
このようにすると、請求項16に記載の液晶表示装置と略類似の液晶表示装置が得られ、その僅かな差異は、画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子周辺部に、走査線用金属層が残存しているかどうかである。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、前記透明導電層と連結した透明導電層よりなる走査線の電極端子、透明導電層よりなる画素電極及び透明導電層よりなる信号線の電極端子が形成され、前記走査線上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上に、第2の半導体層が積層され、前記走査線、走査線の電極端子、画素電極及び信号線の電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する無機絶縁層が形成され、前記ソース上、前記交差領域上、前記金属層を介して信号線の電極端子の一部上及び透明性無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、前記金属層を介して画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、前記走査線の電極端子上、信号線の電極端子上及び画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出している構成としてある。
このようにすると、請求項16に記載の液晶表示装置と略類似の液晶表示装置が得られ、その僅かな、差異は画素電極とドレイン電極の接続部、及び信号線と信号線の電極端子の接続部にのみ走査線用金属層が介在することである。
このように、請求項16〜18に記載の表示装置用基板では、透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる擬似画素電極を採用し、後工程で擬似画素電極上の走査線用金属層を選択的に除去して透明導電層よりなる画素電極を得ているので、従来のように画素電極形成のために独立した写真食刻工程は不要である。
また、同様な観点から、透明導電層と信号線用金属層との積層よりなる擬似画素電極を形成しておき、後工程で擬似画素電極上の信号線用金属層を選択的に除去することができれば、やはり画素電極形成のために独立した写真食刻工程は不要とすることができる。それについては、請求項19、20に記載してある。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、画像表示部外の走査線の接続領域を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、第2の半導体層上に耐熱金属層が形成され、さらに、走査線と信号線との交差領域上に第2の半導体層と耐熱金属層が積層され、前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなる走査線の擬似電極端子が、前記走査線の接続領域を含んで透明性無機絶縁層上と前記耐熱金属層上に形成され、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるソース配線(信号線)が、前記ソース領域と前記交差領域の耐熱金属層上及び透明性無機絶縁層上に形成され、さらに、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるドレイン配線も兼ねる擬似画素電極が、前記ドレイン領域の耐熱金属層上と透明性無機絶縁層上に形成され、前記走査線の接続領域上、画像表示部外の信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記開口部内の1層以上の緩衝金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出している構成としてある。
このようにすると、金属層よりなる走査線の側面は無機絶縁層で絶縁化され、信号線との多層配線が可能となる。また、画素電極がソース・ドレイン配線とともに形成されるので、アルカリ現像液を用いた現像処理工程とアルカリ剥離液を用いたレジスト剥離処理工程における透明導電層の還元防止のため、アルミニウム系を採用するソース・ドレイン配線には、緩衝金属層の介在が必要である。そして、透明導電層と緩衝金属層との積層よりなる走査線の擬似電極端子と信号線の擬似電極端子は、擬似画素電極と同様にパシベーション絶縁層へ開口部を形成するときに、開口部内に露出している緩衝金属層を除去され、何れも透明導電性の走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が得られる。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、画像表示部外の走査線の電極端子を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、第2の半導体層上に耐熱金属層が形成され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層と耐熱金属層が積層され、前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるソース配線(信号線)が前記ソース領域と前記交差領域の耐熱金属層上及び透明性無機絶縁層上に形成され、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなり、ドレイン配線も兼ねる擬似画素電極がドレインとなる第2の半導体層上と透明性無機絶縁層上に形成され、前記走査線の電極端子上、画像表示部外の信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に、夫々第1、第2及び第3の開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、第1の開口部内に金属層よりなる走査線の電極端子が露出し、第2と第3の開口部内の1層以上の緩衝金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる信号線の電極端子及び画素電極が露出している構成としてある。
このようにすると、請求項19に記載の液晶表示装置と略類似の液晶表示装置が得られる。唯一の差異は、走査線の電極端子構成にあり、パシベーション絶縁層に形成された第1の開口部内に金属層よりなる走査線の一部が露出していることである。
また、透明導電層と走査線用金属層との積層、または透明導電層と信号線用金属層との積層よりなる擬似画素電極を採用しなくても、画素電極形成工程を合理化して液晶表示装置を得ることは可能である。それについては、請求項21、22に記載してある。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、前記走査線上にゲート絶縁層が形成され、ゲート電極上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、前記ソース・ドレイン上、透明性無機絶縁層上及び走査線と信号線の交差領域のゲート絶縁層上に1層以上の緩衝金属層よりなるソース・ドレイン配線が形成され、画像表示部外の走査線の端部上及び透明性無機絶縁層上に同じく1層以上の前記緩衝金属層よりなる段差吸収電極が形成され、画像表示部ではドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域と、画像表示部外の信号線(ソース配線)の電極端子形成領域と、前記段差吸収電極を含む走査線の電極端子形成領域に、開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子形成領域、前記信号線の電極端子形成領域及び前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に、透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が形成されている構成としてある。
このようにすると、金属層よりなる走査線の側面は無機絶縁層で絶縁化され、信号線との多層配線が可能となる。また、何れも透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極はパシベーション絶縁層への開口部形成に用いた感光性樹脂パターン(レジスト)のリフトオフによりなされるので、これらの電極は開口部内に自己整合的に形成される。そして、アルカリ剥離液を用いたレジスト剥離処理工程における透明導電層の還元防止のためアルミニウム系を採用するソース・ドレイン配線には、緩衝金属層の介在が必要である。
また、本発明の液晶表示装置は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、前記表示装置用基板が、前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、接続領域を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上に第2の半導体層が積層され、前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、前記ソース・ドレイン上、透明性無機絶縁層上及び前記交差領域上に、1層以上の緩衝金属層よりなるソース・ドレイン配線が形成され、画像表示部外の走査線の端部上及び透明性無機絶縁層上に、同じく1層以上の前記緩衝金属層よりなる段差吸収電極が形成され、画像表示部ではドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域と、画像表示部外の信号線(ソース配線)の電極端子形成領域と、前記段差吸収電極を含む走査線の電極端子形成領域に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子形成領域、前記信号線の電極端子形成領域及び前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に、透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が形成されている構成としてある。
このようにすると、請求項21に記載の液晶表示装置と略類似の液晶表示装置が得られる。唯一の差異は、走査線上のゲート絶縁層とパシベーション絶縁層に加えて、その中間に不純物を含まない第1の半導体層が介在することである。
また、好ましくは、前記液晶が充填される領域のパシベーション絶縁層上に、感光性黒色顔料樹脂が形成されているとよい。
このようにすると、特許文献5において既に開示されているこの構成により、パシベーション絶縁層への開口部形成に通常の感光性樹脂を使う必要は無くなり、また、カラーフィルタ上にBMを形成する工程が不要となる。さらに、通常アクティブ基板の作製にはマスク合わせ精度の高い露光機が使われるので、BMの配置精度も自動的に高くなり、開口率も向上する。
また、好ましくは、前記走査線の一部を含む開口部がパシベーション絶縁層に形成され、前記開口部内にゲート絶縁層と透明性無機絶縁層が露出しているとよい。
このようにすると、寄生トランジスタの形成を阻止することができて、優れたON/OFF性能を有する絶縁ゲート型トランジスタが得られ、その結果クロストークも減少して液晶表示装置として高い表示性能を維持することが容易となる。
また、好ましくは、前記走査線とともに前記第1の透明性絶縁基板上に形成された対抗電極と、前記対抗電極とは所定の距離を隔てて形成された前記画素電極を一対の電極として、横方向の電界を制御するとよい。
このようにすると、視野角特性の優れたIPS(In−Plain−Switching)方式の液晶表示装置を得ることができる。しかも、画素電極の上に絶縁層が存在しないので表示画像の焼付けが起こり難くなっている。
また、好ましくは、前記走査線とともに前記第1の透明性絶縁基板上に形成された、共通電極の一部を含む開口部が形成され、前記開口部内の絶縁層が除去されて前記共通電極の一部が露出し、前記共通電極の一部を含む前記透明性無機絶縁層上に形成された対抗電極と、前記対抗電極とともに前記対抗電極とは所定の距離を隔てて形成された前記画素電極を一対の電極として、横方向の電界を制御するとよい。
このようにすると、視野角特性の優れたIPS方式の液晶表示装置を得ることができる。しかも、画素電極と対抗電極がともに第1の透明性絶縁基板上または透明性無機絶縁層上に存在するので配向処理が容易となりコントラスト比が向上する。さらに、これら表示電極の上に絶縁層が存在しないので表示画像の焼付けが生じない。
また、好ましくは、前記液晶が電圧無印加時に垂直配向する垂直配向型の液晶であり、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する、前記第1の透明性絶縁基板上における第1の配向制御手段が、前記透明性無機絶縁層上に形成された画素電極内で透明導電層が除去されて形成された複数のスリットであり、さらに、前記第2の透明性絶縁基板上またはカラーフィルタ上に、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する第2の配向制御手段を備えている構成としてある。
このようにすると、画素電極のスリット(切れ目)が垂直配向型液晶の配向制御手段として機能し、液晶セルが配向分割される。したがって、TN型液晶表示装置よりも視野角の優れたVA(Vertical−Align:垂直配向)方式の液晶表示装置を得ることができる。
また、好ましくは、前記液晶が電圧無印加時に垂直配向する垂直配向型の液晶であり、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する、前記第1の透明性絶縁基板上における第1の配向制御手段が、前記透明性無機絶縁層上に形成された複数の透明導電層よりなる、画素電極間または画素電極内に位置する前記パシベーション絶縁層を含む帯状の突起であり、さらに、前記第2の透明性絶縁基板上またはカラーフィルタ上に、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する第2の配向制御手段を備えているとよい。
このようにすると、帯状の画素電極間または画素電極内に存在するパシベーション絶縁層を含む突起が垂直配向型液晶の配向制御手段として機能し、液晶セルが配向分割される。したがって、TN型液晶表示装置よりも視野角の優れたVA方式の液晶表示装置を得ることができる。また、配向制御手段として突起は、スリットよりも配向制御能力が大きい分応答速度を速くすることができる。
また、上記目的を達成するため、本発明の液晶表示装置の製造方法は、第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置の製造方法において、前記表示装置用基板が、上記請求項7〜15のいずれか一項に記載の表示装置用基板の製造方法により製造される方法としてある。
このように、本発明は、表示装置用基板の製造方法としても有効であり、生産性などを向上させることができる。
なお、請求項1に記載の表示装置用基板を用いた液晶表示装置の具体的な構成は、請求項19(第四実施形態)、請求項20(第五実施形態)、請求項21(第六実施形態)及び請求項22(第七実施形態)に詳細に記載してある。また、請求項2に記載の表示装置用基板を用いた液晶表示装置の具体的な構成は、請求項16(第一実施形態)、請求項17(第二実施形態)及び請求項18(第三実施形態)に詳細に記載してある。
また、第一実施形態で用いられる表示装置用基板の製造方法は、請求項7に対応しており、同様に、第二実施形態は請求項8に、第三実施形態は請求項9に、第四実施形態は請求項10に、第五実施形態は請求項11に、第六実施形態は請求項14に、第七実施形態は請求項15に対応している。
以上述べたように本発明の中心に位置するのは、透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンが形成され、金属層とゲート絶縁層の側面が透明性無機絶縁層により覆われて絶縁されている表示装置用基板である。この表示装置用基板は、透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層との積層よりなるパターンを選択的に形成する工程と、感光性無機絶縁樹脂を塗布し、裏面露光及び現像により、金属層とゲート絶縁層の側面を覆うように、感光性無機絶縁層を形成する工程によって実現する。
この構成により、同一のフォトマスクを用いて金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる走査線パターンを形成しても、金属層の側面に絶縁層が形成されて金属層が絶縁化されるので、走査線パターンと信号線パターンを交差させてアクティブ(マトリクス)基板を得ることができる。また、半導体層は、走査線上にのみ形成されるので、裏面光源からの光照射で絶縁ゲート型トランジスタのOFF時のリーク電流が増加する恐れは無く、半導体層の島化工程は必ずしも必要とならない。すなわち、半導体層の島化工程は削減され、合理化も同時になされている。
そして、透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる走査線と擬似画素電極、または透明導電層とソース・ドレイン配線用金属層との積層よりなる信号線と擬似画素電極を形成し、パシベーション絶縁層への開口部形成時に擬似画素電極を構成する走査線用金属層またはソース・ドレイン配線用金属層を除去することで、独立した画素電極の形成工程を不要とする合理化が可能となる。
あるいは、画素電極をドレイン電極に接続するための開口部形成工程において、画素電極形成領域の絶縁層を除去して透明性無機絶縁層を露出させ、透明性無機絶縁層上に露出したドレイン電極を含む画素電極をリフトオフで形成することで、画素電極の形成工程を合理化する技術を本発明に適用することも可能である。また、走査線への接続を確実ならしめるために、パターン設計の観点から段差吸収電極を配置している。
さらに、ハーフトーン露光が必要となるが、半導体層を走査線上で選択的に除去することも可能であり、寄生トランジスタの形成が阻止されて絶縁ゲート型トランジスタのリーク電流が極限にまで低減することにより、表示画像の安定度が増加する。
また、本発明の一部では、パシベーション絶縁層へ開口部を形成する際、特許文献5に記載されている技術を適用し、通常の感光性樹脂ではなく感光性の黒色顔料分散型樹脂を用い、アクティブ基板上にそのまま残すことより、カラーフィルタの製造工程において、BM形成工程を不要とし、液晶表示装置の低コスト化だけでなく開口率の向上も期待できる。
透明導電層と走査線用金属層またはソース・ドレイン配線用金属層との積層よりなる、擬似画素電極の走査線用金属層またはソース・ドレイン配線用金属層を除去せず、あるいは、部分的に除去することで夫々反射型あるいは半透過型の液晶表示装置を得ることも可能である。
ただし、図示してないが、反射型液晶表示装置の画素電極は、鏡面反射を回避するため、その下地が平坦ではなく、深さが0.5〜1μm前後の凹凸面が必要となり、アクティブ基板の製造工程数が増加するのは避けられない。なお、リフトオフによる画素電極の合理化された製造方法においても、凹凸面が必要であることは説明を要しない。
本発明は、このように透過型だけでなく反射型や半透過型の液晶表示装置においても有効であり、さらに製造方法は同一であるが、透明導電性の画素電極のパターン形状を変えることにより、TN型液晶モードに限らず、横電界で動作するIPS型の液晶モードや垂直配向型の液晶モードに対しても有効であり、工程削減と視野角改善の2つの課題を同時に克服できる優れた技術でもある。
本発明の要件は上記の説明からも明らかなように、走査線と半導体層を形成する工程、走査線の側面に性無機絶縁層を形成する工程、ソース・ドレイン配線の形成工程及びパシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板を作製する点にあり、製造工程数、とりわけ写真食刻工程の削減は明確である。この結果、アクティブ基板の製造コストは著しく削減でき、液晶表示装置の低コスト化に大きく貢献することは言うまでもない。また、走査線や信号線の配線材質に関しては透明導電層との積層による電池効果を回避できるものであればよく、低抵抗化のためにAlや銅を採用することも本発明の範疇に属することは明白であり、ゲート絶縁層等の材質や膜厚等が異なった液晶表示装置あるいはその製造方法の差異も、当然本発明に含まれる。さらに、本発明は、透過型だけでなく反射型や半透過型の液晶表示装置においても有効であり、絶縁ゲート型トランジスタの半導体層も非晶質シリコン層に限定されないことも明らかである。
以下、本発明の各液晶表示装置及びその製造方法の実施形態を図1〜115に基づいて説明する。なお、従来例と同一の部位については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。また、各実施形態では、用いられる表示装置用基板及びその製造方法について説明する。
また、第一〜三実施形態では、画素電極の製造工程を合理化するために、透明導電層と第1の金属層(走査線用金属層)との積層よりなる走査線を有するアクティブ基板について説明してある。
また、第四、五実施形態では、画素電極の製造工程を合理化するために、透明導電層と第2の金属層(ソース・ドレイン配線用金属層)との積層よりなる信号線を有するアクティブ基板について説明してある。
また、第六、七実施形態では、画素電極の製造工程を合理化するために、パシベーション絶縁層へ開口部を形成するときに、リフトオフにより画素電極を形成したアクティブ基板について説明してある。
[液晶表示装置及びその製造方法の第一実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Aと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Aの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図1〜11は、本発明の第一実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図12〜22は、本発明の第一実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図11のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’線上(信号線の電極端子領域)、及びD−D’線上(走査線)の断面図を示している。なお、図12〜22における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図、C−C’線上の断面図及びD−D’線上の断面図の配置は、図12と同じである。
まず、図1と図12に示すように、ガラス基板2の一主面上にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1μm程度の透明導電層91と膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)92を被着する。第1の金属層92は、例えばTi,Ta,Cr,Mo等の単層金属でもよく、低抵抗化のためにはAlまたは耐熱Al合金を用いてもよい。また、透明導電層91とのアルカリ液中における電池効果を回避するためには、Mo/Al/MoまたはAl(Nd)/Mo等の積層構成が望ましい。なお、低抵抗化のためAlに代えてCuまたはCu合金を用いることも可能である。透明導電層91の組成や膜質については、後に詳細に述べる。
続いて、第1の金属層92上にPCVD装置を用いて、ゲート絶縁層となる第1のSiNx層30、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン層31、及び、不純物を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層33を、例えば、0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着する。次に、感光性樹脂パターン81A,81Bをハーフトーン露光技術により形成する。感光性樹脂パターン81Aは、透明導電層91Aと第1の金属層92Aとからなりゲート電極11Aも兼ねる走査線11に対応した形状であり、膜厚が例えば2μmである。感光性樹脂パターン81Bは、透明導電層91Aと第1の金属層92Aとからなる走査線の擬似電極端子94及び信号線の擬似電極端子95、並びに、透明導電層91Bと第1の金属層92Bとからなる擬似画素電極93に対応した形状であり、膜厚が例えば1μmである。続いて、感光性樹脂パターン81A,81Bをマスクとして、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30、第1の金属層92及び透明導電層91を選択的に除去し、ガラス基板2を露出させる。
第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30は、弗素系ガスを用いたドライエッチングによって、選択的に除去される。
第1の金属層92は、第1の金属層92がTiやTaの場合、ドライエッチによって除去され、また、CrやMoの場合、専用のエッチング液を用いて除去され、あるいは、Mo/Al/MoやAl(Nd)/Moの場合、燐酸に数%の硝酸を添加した混酸を用いてウェットエッチングによって除去される。
エッチング断面形状のテーパと製造工程数の削減の観点からは、混酸を用いて第1の金属層92に続いて透明導電層91をエッチングできることが望ましい。しかしながら、この場合は、後述する画素電極露出工程で透明導電層91が消失しないように、透明導電層91は混酸に対してエッチングされない耐性が必要である。
このような性質を持つ透明導電層91としては、結晶化温度が数100度と高いITZO(Indium−Tin−Zinc−Oxide)を挙げることができる。例えば、スパッタターゲットのITZ組成比が約70:15:15のITZO膜は、ゲート絶縁層であるSiNxの製膜温度(約350℃)の加熱処理を受けても非晶質を維持でき、蓚酸を用いてエッチング可能であり、かつ、混酸に対して耐性を有する、極めて特異な材料である。
したがって、スパッタターゲットのITZ組成比が約70:15:15のITZO膜を用いた場合、混酸を用いて第1の金属層92をエッチングした後、蓚酸を用いて透明導電層91をエッチングすることができる。また、透明導電層91をエッチングするとき、第1の金属層92がマスクとして機能し、上層の第1の金属層92よりも下層の透明導電層のパターン幅が小さくなるアンダーカットが発生する。なお、本発明におけるアンダーカットの影響を回避する方策は後述する。
このようにして、ゲート電極11Aも兼ねる走査線11、擬似画素電極93、走査線の擬似電極端子94及び信号線の擬似電極端子95に対応した多層膜パターンを得る。
次に、図2と図13に示すように、酸素プラズマ等の灰化手段により上記感光性樹脂パターン81A,81Bを1μm以上膜減りさせると、感光性樹脂パターン81Bが消失する。これにより、第2の非晶質シリコン層33Bが露出し、かつ、走査線形成領域上にのみ感光性樹脂パターン81Cを選択的に形成することができる。
次に、図3と図14に示したように、擬似画素電極93上の第2の非晶質シリコン層33B、第1の非晶質シリコン層31B及びゲート絶縁層30B、並びに、擬似電極端子94上及び擬似電極端子95上の第2の非晶質シリコン層33A、第1の非晶質シリコン層31A及びゲート絶縁層30Aを選択的に食刻し、擬似画素電極93、擬似電極端子94及び擬似電極端子95を露出させる。なお、ゲート電極11A上の第2の非晶質シリコン33A、第1の非晶質シリコン31A及びゲート絶縁層30Aは、感光性樹脂パターン81Cをマスクとして、選択的に残される。
次に、図4と図15に示すように、感光性樹脂パターン81Cを除去し、ガラス基板2の全面にネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布してプリベークし、ガラス基板2の裏面より紫外線を照射し、さらに、現像液を用いて現像する。これにより、紫外線は第1の金属層92A,92B(図12参照)を透過できないので、第1の金属層92Aを含む走査線11、擬似電極端子94及び擬似電極端子95と、第2の金属層92Bを含む擬似画素電極93等の多層膜パターン間を無機絶縁層60で埋めることができる。このように無機絶縁層60は塗布によって形成される。したがって、第1の透明導電層91A,91Bが第2の金属層92A,92Bよりもパターン幅が細くても、無機絶縁層60にクラックが生ずることは回避される。
なお、第一実施形態〜第三実施形態において、ガラス基板2の透明性は必須ではない。上記ネガ型の感光性透明性無機絶縁層樹脂は、積水化学工業によって層間絶縁層用途として開発されており、非特許文献1に示されている。無機絶縁層の主成分は、シリカ粉末であり、現像後に250℃程度の加熱処理を施すことによって安定化する。
無機絶縁層60の膜厚は薄すぎると、透明導電層91Aと第1の金属層92Aとからなる走査線11の側面において、第1の金属層92Aが露出し、走査線11と信号線12とが短絡し、また、同様に、走査線11と蓄積電極72とが短絡する。すなわち、上面がゲート絶縁層30により絶縁され、側面が露出している走査線11は、側面が無機絶縁層60により絶縁される必要がある。また、一方、逆に厚過ぎると、ドレイン配線と擬似画素電極、あるいは、信号線の擬似電極端子と信号線が段切れを起こすので注意が必要である。そこで、透明導電層91Aと第1の金属層92Aの側面に、ゲート絶縁層30Aと略同一の膜厚で、無機絶縁層60を形成するとよい。より好ましくは、ゲート絶縁層30Aの上面と無機絶縁層60の上面が、ガラス基板2に対して略同じ高さとなるように、無機絶縁層60を積層するとよい(図16のD−D’断面図参照)。
次に、図5と図16に示すように、ソース・ドレイン配線の形成工程では、ガラス基板2の全面に、ソース・ドレイン配線用金属層として第2の金属層(Al薄膜層35と耐熱金属層34)を被着する。続いて、微細加工技術により感光性樹脂パターン(図示せず)を用いて第2の金属層を食刻し、擬似電極端子95の一部と接続され絶縁ゲート型トランジスタのソース配線も兼ねる信号線12と、擬似画素電極93の一部と接続される絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成し、引き続き第2の非晶質シリコン層33A及び第1の非晶質シリコン層31Aを順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31Aは、0.05〜0.1μm程度残して食刻される。また、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、擬似画素電極93の一部と接続され前段の走査線11上に蓄積容量15を構成する蓄積電極72も形成される。
第2の金属層は、単層の場合、第1の金属層と同様にTi,Cr,Mo等の耐熱金属が用いられる。また、信号線の低抵抗化のためには、走査線の場合と同様にAlとの積層が有効である。例えば、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層34として、膜厚0.1μm程度のTiあるいはMoの薄膜層と、膜厚0.3μm程度の低抵抗金属層として、Al薄膜層35を選択することができる。なお、本実施形態では、第1の金属層92として、Al薄膜層35と耐熱金属層34との積層よりなる第2の金属層を食刻する際に、食刻されない金属(例えばCr)が選択されている。
次に、図6と図17に示すように、ソース・ドレイン配線12,21の形成されたガラス基板2の全面に、透明性の絶縁層としてPCVD装置を用いて、パシベーション絶縁層37として、0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着する。続いて、擬似画素電極93上と擬似電極端子94,95上にそれぞれ開口部38,63,64を形成する。すなわち、各開口部38,63,64内のパシベーション絶縁層37と第1の金属層92B,92Aを選択的に除去し、透明導電性の画素電極22と透明導電性の電極端子5A,6Aの大部分を露出させる。
このようにして得られたアクティブ基板2Aとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第一実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量形成領域51は、図6に示すように、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なっている右下がり斜線部である。
なお、静電気対策については、従来例と同様に走査線の電極端子5Aと信号線の電極端子6Aとの間を幅細の透明導電層パターン40で接続している。
以上説明したように、走査線11上には、ゲート絶縁層30Aを介して第1の非晶質シリコン層31Aが形成されている。第1の非晶質シリコン層31Aは、膜厚が0.05μmと薄いが、絶縁体ではない。また、第1の非晶質シリコン層31Aは、絶縁ゲート型トランジス形成領域外にも存在する。したがって、寄生トランジスタとしてリーク電流を増大させる恐れがある。
そこで、図7と図18に示すように、パシベーション絶縁層37に各開口部38、63,64を形成する際、走査線11上の二箇所に開口部70を形成し、開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去することが可能である。
そのためには、感光性樹脂を用いた開口部形成工程において、先ず、開口部38,63,64,70内のパシベーション絶縁層37を選択的に除去し、次に、開口部38,63,64内の第1の金属層92B,92Aを選択的に除去する。続いて、開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去し、開口部70内にゲート絶縁層30Aの一部を露出させるとよい。第1の非晶質シリコン層31Aの除去には、弗素系ガスのドライエッチが用いられるが、透明導電性の画素電極22と透明導電性の電極端子5A,6Aは、耐性があり、これらの電極が膜減りするとか抵抗値が増大する等の不具合は生じない。
このように、第一実施形態では、ハーフトーン露光技術を用いた走査線と擬似電極端子の形成工程、ソース・ドレイン配線の形成工程、及び、パシベーション絶縁層への開口部形成工程において合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板2Aを作製することができる。また、最終写真食刻工程がパシベーション絶縁層への開口部形成工程なので、特許文献5に開示された合理化技術を本発明に適用することも容易である。
その適用例とは、図8と図19に示すように、パシベーション絶縁層37に各開口部38,63,64,70を形成する際、通常の感光性樹脂に代えて黒色顔料分散型の感光性樹脂90を用いて、各開口部38,63,64,70内のパシベーション絶縁層37と、開口部38,63,64内の第1の金属層92B,92Aと、開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを選択的に除去する。続いて、感光性黒色顔料樹脂90を除去せず、アクティブ基板2Aとして完成させる。このようにすると、感光性黒色顔料樹脂90をBM(ブラックマトリックス)として機能させるものである。この結果、通常の感光性樹脂の除去工程に相当する製造工程の削減が可能となる。
ただし、アクティブ基板2A上に露出している画素電極22の周辺の段差がさらに大きくなる。したがって、画素電極22の周辺で非配向による光漏れを起こして、表示画像のコントラスト比が低下しないように、感光性黒色顔料樹脂90の断面形状が急峻にならない形成方法やチューニングに留意する必要がある。
上記の合理化されたアクティブ基板は、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより、視野角の広いIPS型液晶や垂直配向型液晶にも本発明は有効である。
次に、第一実施形態の応用例として、IPS型液晶表示装置や垂直配向型液晶表示装置について、図面を参照して説明する。
IPS型液晶表示装置は、パネルTN型液晶表示装置とは異なる表示デバイスである。すなわち、IPS型液晶表示装置は、アクティブ基板2A上に設けられた対抗電極と、この対抗電極から所定の距離を隔てて形成された画素電極を一対の電極として、液晶セルの横方向の電界を制御する構成としてある。
この基本構成を第一実施形態のアクティブ基板2Aに適用すると、図9と図20に示すように、走査線11とともに形成された蓄積容量線16から画素内に、分岐した複数本の帯状の対抗電極16Aと、ドレイン電極21に接続された複数本の帯状の画素電極21Aとが、所定の距離を隔てて形成される。
なお、一般的に、視野角拡大のため、画素内で対抗電極16Aと画素電極21Aは、信号線12に対してそれぞれ上半分が時計回り方向に傾斜しており、下半分が反時計回り方向に傾斜している。
また、後述するように、走査線11は、透明導電層91と第1の金属層92との積層である必要も無い。ただし、この場合には、第1の金属層92よりなる静電気対策用の短絡線40の形成には、細線化が必要である。
さらに、画素電極21Aは、透明導電性のITOまたはIZOである必要は無く、信号線12と電極端子6とが段切れを起こさない膜厚を有する第2の金属層でもよい。そして、IPS型液晶表示装置では、カラーフィルタ9上に対向電極14は不要である。
なお、蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12、21とともに形成され、ゲート絶縁層(図示せず)を含む絶縁層を介して蓄積容量線16との間で蓄積容量15を構成する。蓄積容量15は、上述したように、前段の走査線11上に蓄積電極72を形成して構成することも可能である。この場合、対抗電極16は、蓄積容量線を兼ねないので、通常、共通電極と呼称される。また、複数本の帯状に形成された画素電極21Aは、蓄積電極72を介して相互に接続している。
各対抗電極16Aと各画素電極21Aは、電極内の電位がそれぞれ一定であり、液晶セルの横方向の電界によって液晶分子を制御する。すなわち、これらの電極16A、21Aの間隙が、表示に寄与する領域となる。したがって、上述したように対抗電極16Aと画素電極21Aは、透明導電層で構成されていても、基本的には表示に寄与しない。このため、IPS型液晶表示装置は、開口率を高めるためには、これらの電極16A、21Aのパターン幅が細い方が望ましい。ただし、対抗電極16Aと画素電極21Aとの間隙は、TN型液晶表示装置における液晶セルのセル厚(ギャプ)に相当し、これらの電極パターン幅のばらつきは、輝度斑の主原因となる。したがって、ばらつきの影響が少ない電極パターン幅が選択され、現状では4μmを下回ることは無い。
また、対抗電極の配置場所を変えて、異なった構成のIPS型液晶表示装置を得ることも可能である。
この異なった構成のIPS型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Aは、図10と図21に示すように、第2の金属層よりなる対抗電極16Bが、蓄積容量線16の一部を含んでソース・ドレイン配線12、21とともに無機絶縁層60上に形成される。各対抗電極16Bは、蓄積容量線16と接続されている。なお、この接続方法の詳細は、省略する。
前者のIPS型液晶表示装置(図9、20参照)では、対抗電極16Aはガラス基板2上に形成され、画素電極21Aは無機絶縁層60上に形成され、対抗電極16Aと画素電極21Aは異なったレイヤに形成される。したがって、これらの電極が短絡する確率は低いが、これらの電極のパターン合わせ精度が高くないと、表示画像に輝度斑が発生する恐れが高い。
一方、後者のIPS型液晶表示装置(図10、21参照)では、対抗電極16Bと画素電極21Aはともに無機絶縁層60上に形成される。したがって、これらの電極が短絡する確率は高いが、これらの電極間距離がばらついても、表示画像に輝度斑が発生する恐れは無い。また、表示電極である対抗電極16B上と画素電極21A上に絶縁層が存在しないので、従来のIPS型液晶表示装置と比較すると、表示画像の焼付けが発生しないといった優れた特長を有する。
垂直配向型液晶表示装置は、TN型液晶表示装置やIPS型液晶表示装置と異なり、配向処理が不要である。この垂直配向型液晶表示装置は、液晶セルを構成する2枚のガラス板の少なくとも一方、好ましくは双方のガラス基板に、配向規制手段としての構成部材が必要である。
なお、垂直配向型液晶表示装置では、商品化の開発当初は感光性樹脂を用いてアクティブ基板2Aとカラーフィルタ9の双方に幅10μm、高さ2〜3μm程度の突起と称する断面形状が蒲鉾型の構造物を作製していた。ただし、この突起の形成工程も液晶表示装置の製造コストに反映するので、アクティブ基板2Aの構成を工夫して製造工程が増加しないように技術開発が進められている。
垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Aに、形成可能な配向制御手段は、画素電極内のスリットまたは画素電極上の突起である。この基本構成の適用された第一実施形態のアクティブ基板2Aは、図11と図22に示すように、二つの透明導電性の画素電極22Aと22Bが蓄積電極72を介して略直交してドレイン電極21と接続され、画素電極22Aと画素電極22Bの略中央上にパシベーション絶縁層37Pと第1の金属層92Pとの積層よりなる積層パターンが形成されている。この積層パターンが突起41として機能する。この蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12,21とともに形成され、蓄積容量線16とゲート絶縁層(図示せず)を含む絶縁層を介して蓄積容量15を構成している。多くの場合、アクティブ基板2Aと対向するカラーフィルタ9に形成された透明導電性の対向電極14上の、二つの画素電極22Aと22Bの略中央部分に対応する領域に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。そして、前記突起41によって分割された画素電極22A−1と22B−1及び画素電極22A−2と22B−2は、配向分割のために夫々略直交している。この結果、液晶セルに電圧が印加されると、液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割するので、視野角の拡大を実現する。なお、配向規制力は低下するが、突起40に代えて対向電極14を部分的に除去してスリット(切れ目)とすることも可能である。
パシベーション絶縁層37Pと第1の金属層92Pとの積層よりなる突起41では、側面に沿って垂直配向型の液晶分子は垂直に配向する。したがって、この側面が長い程、すなわち堤防状構造物の高さが高ければ高い程、あるいは堤防状構造物の傾斜が緩やかであればある程、液晶分子の規制力が強くなる。パシベーション絶縁層37Pの膜厚は、通常0.3μmであり強い配向規制力は期待ではないが、画素電極内にスリットを設けた垂直配向液晶表示装置と比較すると、液晶の応答速度は若干改善されて速くなる。
上述したように、第一実施形態では3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板2Aを製造しているが、擬似画素電極93を構成する第1の金属層92Bの除去工程をパシベーション絶縁層への開口部形成工程以外の製造工程において実施することも可能である。
次に、これについて、第二実施形態及び第三実施形態で説明する。
[液晶表示装置及びその製造方法の第二実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Bと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Bの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図23〜26は、本発明の第二実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図27〜31は、本発明の第二実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図25のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’線上(信号線の電極端子領域)、及びD−D’線上(走査線)の断面図を示している。なお、図27〜31における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図、C−C’線上の断面図及びD−D’線上の断面図の配置は、図27と同じである。
第二実施形態では、図4と図15に示したように、走査線11に対応した第1の金属層92Aを含む多層膜パターンと擬似画素電極93、擬似電極端子94及び擬似電極端子95間を無機絶縁層60で埋めるまでは、第一実施形態と同一の製造工程を進行する。
その後、第1の金属層92A,92Bを除去すると、図23と図27に示すように、透明導電性の画素電極22と透明導電性の走査線の電極端子5Aと透明導電性の信号線の電極端子6Aが露出する。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、図24と図28に示すように、ガラス基板2の全面に第2の金属層を被着する。続いて、微細加工技術により感光性樹脂パターンを用いて第2の金属層を食刻して、電極端子6Aの一部を含んで絶縁ゲート型トランジスタのソース配線も兼ねる信号線12と、画素電極22の一部と接続される絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成し、引き続き第2の非晶質シリコン層33A及び第1の非晶質シリコン層31Aを順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31Aは、0.05〜0.1μm程度残して食刻される。なお、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、画素電極22の一部と接続され前段の走査線11上に蓄積容量15を構成する蓄積電極72も形成される。
本実施形態の第2の金属層は、透明導電層と接触するので、例えば、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層34として、膜厚0.1μm程度のMoと膜厚0.3μm程度の低抵抗金属層としてAl薄膜層35を選択する必要がある。透明導電層として、スパッタターゲットのITZ組成比が約70:15:15のITZO膜を用いておけば、混酸を用いて、Moよりなる耐熱金属層34とAlよりなる低抵抗金属層35をともにエッチングすることができる。
次に、図25と図29に示すように、ガラス基板2の全面に、透明性の絶縁層としてPCVD装置を用いて0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着し、パシベーション絶縁層37とする。続いて、画素電極22上と電極端子5A,6A上にそれぞれ開口部38,63,64を形成し、各開口部内のパシベーション絶縁層37を選択的に除去し、透明導電性の画素電極22と透明導電性の電極端子5A,6Aの大部分を露出させる。
このようにして得られたアクティブ基板2Bとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第二実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量形成領域51は、図25に示すように、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なっている右下がり斜線部である。
なお、静電気対策については、第一実施形態と同様に走査線の電極端子5Aと信号線の電極端子6Aとの間を幅細の透明導電層パターン40で接続している。
また、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、図26と図30に示すように、走査線11上に開口部70を形成し、開口部内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去して、寄生トランジスタの形成を阻止することも第一実施形態と同様に可能である。
さらに、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、通常の感光性樹脂に代えて黒色顔料分散型の感光性樹脂90を用いて、図8と図31に示すように、開口部38,63,64,70内のパシベーション絶縁層と開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを選択的に除去した後、感光性黒色顔料樹脂90を除去せずアクティブ基板2Bとして完成させることもできる。これにより、第一実施形態と同様に、感光性黒色顔料樹脂90をBMとして機能させることができる。
上記の合理化されたアクティブ基板2Bは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより、視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。なお、第二実施形態において、透明導電層と第1の金属層との積層よりなる走査線に代えて第1の金属層よりなる走査線を採用したアクティブ基板は、第一実施形態の一部で説明したアクティブ基板と同一になるので、重複を避けるため説明を省略する。
[液晶表示装置及びその製造方法の第三実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Cと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Cの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図32〜34は、本発明の第三実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図35〜38は、本発明の第三実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図34のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’線上(信号線の電極端子領域)、及びD−D’線上(走査線)の断面図を示している。なお、図35〜38における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図、C−C’線上の断面図及びD−D’線上の断面図の配置は、図35と同じである。
第三実施形態では、図4と図15に示したように、走査線11に対応した第1の金属層92Aを含む多層膜パターンと擬似画素電極93、擬似電極端子94及び擬似電極端子95間を無機絶縁層60で埋めるまでは、第一実施形態と同一の製造工程を進行する。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、図32と図35に示すように、ガラス基板2の全面に第2の金属層を被着する。微細加工技術により感光性樹脂パターンを用いて第2の金属層を食刻し、擬似電極端子95の一部と接続され絶縁ゲート型トランジスタのソース配線も兼ねる信号線12と、擬似画素電極93の一部と接続され絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成し、引き続き第2の非晶質シリコン層33A及び第1の非晶質シリコン層31Aを順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31Aは0.05〜0.1μm程度残して食刻する。なお、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、前段の走査線11上に蓄積容量15を構成する蓄積電極72も形成する。
第2の金属層としては、単層の場合は第1の金属層と同様にTi,Cr,Mo等の耐熱金属が用いられる。信号線の低抵抗化のためには、走査線の場合と同様にAlとの積層が有効である。例えば、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層34として膜厚0.1μm程度のTiあるいはMoと、膜厚0.3μm程度の低抵抗金属層としてAl薄膜層35を選択することができる。なお、第三実施形態では、Al薄膜層35と耐熱金属層34との積層よりなる第2の金属層を食刻するときに、第1の金属層92A,92Bもともに食刻される金属を選択して、製造工程数を削減することが可能である。例えば、第1の金属層がAl(Nd)/Moよりなる積層であり、第2の金属層がMo/Alよりなる積層の場合、ソース・ドレイン配線のエッチング液として前記の混酸を用いればよい。ソース・ドレイン配線を形成するときに、第1の金属層92A,92Bもともにエッチングされる結果、アクティブ基板2A上には、透明導電性の画素電極22、透明導電性の走査線の電極端子5Aおよび透明導電性の6Aが露出する。
第1の金属層と第2の金属層の材質が異なっている場合は、まず、第2の金属層よりなるソース・ドレイン配線12,21を形成し、次に、露出した第1の金属層92A,92Bを除去し、続いて、第2の非晶質シリコン層33及び第1の非晶質シリコン層31を順次食刻すればよい。
次に、図33と図36に示すように、ガラス基板2の全面に、透明性の絶縁層としてPCVD装置を用いて0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着し、パシベーション絶縁層37とする。続いて、画素電極22上と電極端子5A,6A上にそれぞれ開口部38,63,64を形成し、各開口部内のパシベーション絶縁層37を選択的に除去し、透明導電性の画素電極22と透明導電性の電極端子5A,6Aの大部分を露出させる。
このようにして得られたアクティブ基板2Cとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第三実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量形成領域51は、図33に示すように、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なっている右下がり斜線部である。
なお、静電気対策については、第一実施形態と同様に走査線の電極端子5Aと信号線の電極端子6Aとの間を幅細の透明導電層パターン40で接続している。
また、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、図34と図37に示すように、走査線11上に開口部70を形成し、開口部内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去して、寄生トランジスタの形成を阻止することも第一実施形態と同様に可能である。
さらに、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、通常の感光性樹脂に代えて黒色顔料分散型の感光性樹脂90を用いて、図8と図38に示すように、開口部38,63,64,70内のパシベーション絶縁層と開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを選択的に除去した後、感光性黒色顔料樹脂90を除去せずアクティブ基板2Bとして完成させることもできる。これにより、第一実施形態と同様に、感光性黒色顔料樹脂90をBMとして機能させることができる。
上記の合理化されたアクティブ基板2Cは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより、視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。なお、第三実施形態において、透明導電層と第1の金属層との積層よりなる走査線に代えて第1の金属層よりなる走査線を採用したアクティブ基板は、第一実施形態の一部で説明したアクティブ基板と同一になるので、重複を避けるため説明を省略する。
このように第一〜三実施形態においては、透明導電層と第1の金属層との積層よりなる走査線を採用することで、画素電極の形成工程を合理化している。類似の着想となるが、透明導電層と第2の金属層との積層よりなる信号線を採用することで、画素電極の形成工程を合理化することも可能であり、それを第四、五実施形態として説明する。
[液晶表示装置及びその製造方法の第四実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Dと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Dの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図39〜49は、本発明の第四実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図50〜61は、発明の第四実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図45のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’線上(信号線の電極端子領域)、及びD−D’線上(走査線)の断面図を示している。なお、図50〜61における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図、C−C’線上の断面図及びD−D’線上の断面図の配置は、図45と同じである。
第四実施形態においては、先ず、図39と図50に示すように、ガラス基板2の一主面上にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)92を被着する。第1の金属層92は例えばTi,Ta,Cr,Mo等の単層金属でもよく、低抵抗化のためには、Alまたは耐熱Al合金を用い、透明導電層91とのアルカリ液中における電池効果を回避するためMo/Al/MoまたはAl(Nd)/Mo等の積層構成が望ましい。ここでAl(Nd)は、数%以下のNdを含む耐熱性の高いAl合金を意味し、Ndに代えてNi,Ta,Hf等を含むAl合金でも支障はない。なお、低抵抗のために、Alに代えてCuまたはCu合金を用いることも可能である。
次に、ガラス基板2の全面にPCVD装置を用いてゲート絶縁層となる第1のSiNx層30、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン層31、及び不純物を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層33と3種類の薄膜層を、例えば0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着し、SPT等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として例えばMo,Ti等の薄膜層34を被着する。
次に、ゲート電極11Aも兼ねる走査線11に対応したパターン82Aの膜厚が例えば2μmであり、また、画像表部外の領域で走査線11の接続領域5に対応したパターン82Bの膜厚が例えば1μmであるような、感光性樹脂パターン82A,82Bをハーフトーン露光技術により形成する。続いて、感光性樹脂パターン82A,82Bをマスクとして、耐熱金属層34、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30、及び、第1の金属層92を選択的に除去してガラス基板2を露出させる。
この選択的除去の際、耐熱金属層34がMo(Ti)の場合には、弗素系(塩素系)ガスを用いたドライエッチングによって除去される。また、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30は、弗素系ガスを用いたドライエッチングに除去される。第1の金属層92がMo,Ti,Taの場合には、引き続きドライエッチによって除去され、また、Crの場合は、専用のエッチング液を用いて除去され、あるいは、Mo/Al/MoまたはAl(Nd)/Mo等の積層の場合は、燐酸に数%の硝酸を添加した混酸を用いてウェットエッチングによって除去される。
何れの場合であっても、耐熱金属層34、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30及び第1の金属層92からなる多層膜のエッチングであるので、製造工程数が増加しないように、耐熱金属層34、第1の金属層92の材質選定及びエッチング方法の採用には相当な配慮が必要である。
このようにして、ゲート電極11Aも兼ねる走査線11と走査線の接続領域5に対応した多層膜パターンを得た後、続いて、酸素プラズマ等の灰化手段により上記感光性樹脂パターン82A,82Bを1μm以上膜減りさせると、図40と図51に示すように、感光性樹脂パターン82Bが消失する。すなわち、走査線の接続領域5に耐熱金属層34A(5)が露出し、また、走査線形成領域上にのみ感光性樹脂パターン82Cを選択的に形成することができる。
次に、図41と図52に示すように、感光性樹脂パターン82Cをマスクとして、走査線11上を除いて耐熱金属層34A、第2の非晶質シリコン33A、第1の非晶質シリコン31A及びゲート絶縁層30Aを選択的に食刻して、走査線11の接続領域5を露出させる。
感光性樹脂パターン82Cを除去した後、ガラス基板2の全面に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布してプリベーク後、ガラス基板2の裏面より紫外線を照射し、現像液を用いて現像する。このようにすると、紫外線は第1の金属層92Aを含む走査線11と走査線の接続領域5を透過できないので、図42と図53に示すように、走査線の接続領域5を除いて、走査線11に対応した多層膜パターン間を透明性無機絶縁層60で埋めることができる。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、ガラス基板2の全面にSPT等の真空製膜装置を用いて膜厚0.1μm程度の透明導電層81、緩衝金属層36、及び、第2の金属層(ソース・ドレイン配線用金属層)35を順に被着する。続いて、微細加工技術により、第2の金属層35、緩衝金属層36、透明導電層81、耐熱金属層34A及び第2の非晶質シリコン層33Aを食刻して除去し、第1の非晶質シリコン層31Aは0.05〜0.1μm程度残して食刻する。これにより、図43と図54に示すように、ゲート電極11と一部重なる、透明導電層81A、緩衝金属層36及び第2の金属層35Aの積層よりなりソース配線も兼ねる信号線12と、同じくゲート電極11と一部重なる透明導電層81Bと第2の金属層35Bの積層よりなり擬似画素電極P22も兼ねる絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成する。また、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、画像表示部外の領域で露出している走査線の接続領域5を覆う、透明導電層、緩衝金属層及び第2の金属層の積層よりなる走査線の擬似電極端子P5と、信号線12の一部と接続し、同じく透明導電層と第2の金属層の積層よりなる擬似電極端子P6も同時に形成する。
一般的に、信号線の低抵抗化のために、第2の金属層35としてAlが用いられる。ただし、Alと透明導電層との積層構成はアルカリ液性の現像液あるいはレジスト剥離液中での電池反応により、透明導電層が消失するので、Alと透明導電層との間に緩衝金属層としてのMoを介在させる必要がある。信号線の抵抗値への制約が厳しくない場合には、第2の金属層としてTi,Cr,Mo等の耐熱金属を用いて、信号線の構成を簡素にすることが望ましい。また、大画面サイズの液晶表示装置では、配線抵抗の増大を阻止する意味からも、第2の金属層35にAlを用いることが多い。したがって、例えば、緩衝金属層36として膜厚0.1μm程度のMo層と、低抵抗金属層として膜厚0.3μm程度のAl薄膜層35の積層構成が、第2の金属層として選択される。
エッチング断面形状のテーパと製造工程数の削減観点からは、混酸を用いて第2の金属層35、緩衝金属層36及び透明導電層81をエッチングできることが望ましい。この場合は、後述する画素電極露出工程で透明導電層91が消失しないように、透明導電層81は、混酸に対してエッチングされない耐性が必要である。また、ソース・ドレイン配線形成工程に続くパシベーション絶縁層の被着工程において、250℃程度の加熱処理によって膜質が変化する透明導電層であれば、上記の課題を回避することができる。
このような性質を持つ透明導電層81として、結晶化温度が200度と低いITZO(Indium−Tin−Zinc−Oxide)を挙げることができる。例えば、スパッタターゲットのITZ組成比が約85:10:5のITZO膜は、パシベーション絶縁層であるSiNxの製膜温度(約250℃)の加熱処理を受けると、膜質が非晶質から微結晶へと変化する。すなわち、上記ITZO膜は、画素電極露出工程における混酸に対して耐性を有する極めて特異な材料である。
したがって、スパッタターゲットのITZ組成比が約85:10:5のITZO膜を用いた場合、混酸を用いて第2の金属層35、緩衝金属層36及び透明導電層81をエッチングすることができ、製造工程数を削減することができる。
これに対して、第一実施形態で説明したITZ組成比が約70:15:15のITZO膜を用いた場合には、混酸を用いて第2の金属層35と緩衝金属層36をエッチングしてから、蓚酸を用いて透明導電層81をエッチングすることになる。
ソース・ドレイン配線12,21の形成後、図44と図55に示すように、ガラス基板2の全面に透明性の絶縁層としてPCVD装置を用いて、0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着してパシベーション絶縁層37とする。次に、擬似画素電極P22上と擬似電極端子P5,P6上に夫々開口部38,63,64を形成し、各開口部内のパシベーション絶縁層37、第2の金属層35及び緩衝金属層36を選択的に除去し、透明導電性の画素電極22と透明導電性の電極端子5A,6Aの大部分を露出させる。ITZ組成比が約85:10:5のITZO膜は、パシベーション絶縁層を成膜する際に受ける加熱処理より結晶性を与えられるので、混酸を用いて第2の金属層35と緩衝金属層36を除去しても、画素電極22と電極端子5A,6Aが膜減りしたり、消失することはない。また、ITZ組成比が約70:15:15のITZO膜は、加熱の有無によらず混酸に対して耐性を持ち、混酸を用いて第2の金属層35と緩衝金属層36を除去しても、画素電極22と電極端子5A,6Aが膜減りしたり、消失することはない。
このようにして得られたアクティブ基板2Dとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第四実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量形成領域51は、図44に示すように、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なっている右下がり斜線部である。なお、図示してないが、前段の走査線11の代わりに、画素電極22及び走査線11とともに形成された蓄積容量線16を用いて、蓄積容量形成領域51を構成するパターン設計も可能である。
なお、静電気対策については、第一実施形態と同様に走査線の電極端子5Aと信号線の電極端子6Aとの間を幅細の透明導電層パターン40で接続している。
このように、本実施形態は、ハーフトーン露光技術を用いた走査線の形成工程、ソース・ドレイン配線と擬似画素電極の形成工程、及び、パシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板2Aを得ている。
また、最終写真食刻工程がパシベーション絶縁層への開口部形成工程なので、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、図45と図56に示すように、走査線11上に開口部70を形成し、開口部内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去して、寄生トランジスタの形成を阻止することも第一実施形態と同様に可能である。
さらに、パシベーション絶縁層への開口部形成に当たり、通常の感光性樹脂に代えて黒色顔料分散型の感光性樹脂90を用いて、図8と図57に示すように、開口部38,63,64,70内のパシベーション絶縁層と開口部70内の第1の非晶質シリコン層31Aを選択的に除去した後、感光性黒色顔料樹脂90を除去せずアクティブ基板2Bとして完成させることもできる。これにより、第一実施形態と同様に、感光性黒色顔料樹脂90をBMとして機能させることができる。
また、本実施形態は、第一〜三実施形態と比較すると、画素電極22が透明性無機絶縁層60上に形成されている分だけ開口部38内の段差が減少するので、光漏れ現象を小さくできる。ただし、感光性黒色顔料樹脂90をBMとして用いた場合には、感光性黒色顔料樹脂90の膜厚が1μm以上と厚いので大きな改善効果は得られない。
第四実施形態に記載の合理化されたアクティブ基板2Dは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。
次に、本実施形態の応用例としてそれを説明する。
本実施形態のアクティブ基板2DをIPS型液晶表示装置に適用すると、図46と図58に示すように、走査線11とともに形成された蓄積容量線16から画素内に分岐した複数本の帯状の対抗電極16Aと、ドレイン電極21に接続された複数本の帯状の画素電極21Aとが所定の距離を隔てて形成される。ここでも、信号線12が透明導電層と第2の金属層との積層である必要は無い。ただし、第2の金属層よりなる静電気対策用の短絡線40の形成には細線化が必要である。さらに、画素電極21Aは、透明導電性のITOまたはIZOである必然は無く、短絡線40と電極端子5とが段切れを起こさない膜厚を有する第2の金属層でよい。
また、対抗電極の配置場所を変えて、異なった構成のIPS型液晶表示装置を得ることも可能である。
この場合には、図47と図59に示すように、第2の金属層よりなる対抗電極16Bが蓄積容量線16の一部と接続されソース・ドレイン配線12、21とともに、無機絶縁層60上に形成される。
第一実施形態と第四実施形態を比較すると、短絡線40と電極端子5,6の構成を除けば、画像表示部の構成は同一である。したがって、第四実施形態においても、前者のIPS型液晶表示装置(図46,58参照)では対抗電極16Aは、ガラス基板2上に形成され、また、画素電極21Aは、無機絶縁層60上と異なったレイヤに形成される。したがって、これらの電極が短絡する確率は低い。また、これらの電極のパターン合わせ精度が高くないと、表示画像に輝度斑が発生する恐れが高い。後者のIPS型液晶表示装置(図47、59参照)では対抗電極16Bと画素電極21Aは、ともに無機絶縁層60上に形成されるので、これらの電極が短絡する確率は高い。また、これらの電極間距離がばらついても、表示画像に輝度斑が発生する恐れは無い。また、表示電極である対抗電極16B上と画素電極21A上に絶縁層が存在しないので、従来のIPS型液晶表示装置と比較すると、表示画像の焼付けが発生しないといった優れた特長を有する。
垂直配向型液晶表示装置は、TN型液晶表示装置やIPS型液晶表示装置と異なり、配向処理が不要である。この垂直配向型液晶表示装置は、液晶セルを構成する2枚のガラス板の少なくとも一方、好ましくは双方のガラス基板に、配向規制手段としての構成部材が必要である。
なお、垂直配向型液晶表示装置では、商品化の開発当初は感光性樹脂を用いてアクティブ基板2Aとカラーフィルタ9の双方に幅10μm、高さ2〜3μm程度の突起と称する断面形状が蒲鉾型の構造物を作製していた。ただし、この突起の形成工程も液晶表示装置の製造コストに反映するので、アクティブ基板2Aの構成を工夫して製造工程が増加しないように技術開発が進められている。
垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Aに、形成可能な配向制御手段は、画素電極内のスリットまたは画素電極上の突起である。この基本構成の適用された第一実施形態のアクティブ基板2Dは、図48と図60に示すように、複数本の帯状に形成された透明導電性の画素電極22−1〜22−4は、蓄積電極72を介してドレイン電極21に接続され、配向分割のために画素電極22−1は画素電極22−3と略直交して形成され、また、画素電極22−2は画素電極22−4と略直交して形成される。画素電極22−1と画素電極22−2間及び画素電極22−3と画素電極22−4間の隙間42はスリット(切れ目)として機能する。蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12,21とともに形成され、蓄積容量線16とゲート絶縁層30Bを含む絶縁層を介して蓄積容量15を構成している。多くの場合、アクティブ基板2Aと対向するカラーフィルタ9に形成された透明導電性の対向電極14上の、二つの画素電極22Aと22Bの略中央部分に対応する領域に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。そして、前記突起41によって分割された画素電極22A−1と22B−1及び画素電極22A−2と22B−2は、配向分割のために夫々略直交している。この結果、液晶セルに電圧が印加されると、液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割するので、視野角の拡大を実現する。なお、配向規制力は低下するが、突起40に代えて対向電極14を部分的に除去してスリット(切れ目)とすることも可能である。多くの場合、帯状に分割された画素電極22−1〜22−4の略中央部分に対応して、アクティブ基板2Aと対向するカラーフィルタ9の一主面上に形成された透明導電性の対向電極14上に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。これにより、液晶セルに電圧が印加されると、液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割し、視野角の拡大を実現している。配向規制力は低下するが、突起40に代えて、対向電極14を部分的に除去してスリット(切れ目)とすることも可能である
画素電極22−1と画素電極22−2間及び画素電極22−3と画素電極22−4間の隙間に形成されたスリット42では、画素電極22−1〜22−4内と比べて電気力線に水平成分が発生する。したがって、垂直配向型の液晶分子は、この水平成分によって配向方向が決められる。ただし、液晶に電圧が印加されていないと電気力線も生じないので、突起に比べると配向制御力は弱い。
配向制御手段としてスリットに代えて突起を有する、異なった構成の垂直配向型液晶表示装置を得ることも可能である。この場合には、図49と図61に示すように、二つの透明導電性の画素電極22Aと22Bは、蓄積電極72を介して略直交してドレイン電極21に接続され、画素電極22Aと画素電極22Bの略中央上に、パシベーション絶縁層37Pと第2の金属層(緩衝金属層36Pと低抵抗金属層35P)の積層よりなる積層パターンが形成されている。この積層パターンが突起41として機能する。蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12,21とともに形成され、蓄積容量線16とゲート絶縁層30Bを含む絶縁層を介して蓄積容量15を構成している。多くの場合、アクティブ基板2Dと対向するカラーフィルタ9に形成された透明導電性の対向電極14上の、二つの画素電極22Aと22Bのほぼ中央部分に対応する領域に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。そして前記突起41によって分割された画素電極22A−1と22B−1及び画素電極22A−2と22B−2は、配向分割のために夫々略直交している。この結果、液晶セルに電圧が印加されて液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割して視野角の拡大を実現している。
パシベーション絶縁層37Pと第2の金属層(緩衝金属層36Pと低抵抗金属層35P)との積層よりなる突起41では、側面に沿って垂直配向型の液晶分子は、垂直に配向する。この側面が長い程、すなわち堤防状構造物の高さが高ければ高い程、あるいは堤防状構造物の傾斜が緩やかであればある程、液晶分子の規制力が強くなる。パシベーション絶縁層37Pの膜厚は、通常0.3μmであり強い規制力は期待ではないが、画素電極内にスリットを設けた垂直配向型液晶表示装置と比較すると、液晶の応答速度は若干改善されて速くなる。
次に、第四実施形態の工程削減をさらに推進すると、ハーフトーン露光技術を併用しなくても、3枚のフォトマスクでアクティブ基板を作製することが可能である。
次に、それを第五実施形態として説明する。
[液晶表示装置及びその製造方法の第五実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Eと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Eの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図62〜69は、本発明の第五実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図70〜77は、発明の第五実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図65のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、C−C’線上(信号線の電極端子領域)、及びD−D’線上(走査線)の断面図を示している。なお、図70〜77における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図、C−C’線上の断面図及びD−D’線上の断面図の配置は、図65と同じである。
第五実施形態においては、第四実施形態と同様に、先ず、図62と図70に示すように、ガラス基板2の一主面上にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)92を被着する。続いて、ゲート絶縁層となる第1のSiNx層30、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン層31、及び不純物を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層33と3種類の薄膜層を、例えば0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着する。さらに、SPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として、例えばMo,Ti等の薄膜層34を被着する。
次に、微細加工技術により感光性樹脂パターンをマスクとして、耐熱金属層34、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30及び第1の金属層92を選択的に除去し、ガラス基板2を露出させる。続いて、画像表示部外の領域に走査線の電極端子5を有するとともにゲート電極11Aも兼ねる走査線11に対応した多層膜パターンを微細加工技術により形成する。
次に、図63と図71に示すように、ガラス基板2の全面にネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベーク後、基板2の裏面より紫外線を照射し、現像液を用いて現像する。紫外線は、第1の金属層92Aを含む走査線11と走査線の電極端子5を透過できないので、走査線11と走査線の電極端子5に対応した多層膜パターン間を透明性無機絶縁層60で埋めることができる。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、図64と図72に示すように、ガラス基板2の全面にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1μm程度の透明導電層81、緩衝金属層36及び第2の金属層(ソース・ドレイン配線用金属層)35を被着する。続いて、微細加工技術により第2の金属層35、緩衝金属層36、透明導電層81、耐熱金属層34A及び第2の非晶質シリコン層33Aを食刻して除去し、第1の非晶質シリコン層31Aは0.05〜0.1μm程度残して食刻する。これにより、ゲート電極11と一部重なる、透明導電層81A、緩衝金属層36A及び第2の金属層35Aの積層よりなりソース配線も兼ねる信号線12と、同じくゲート電極11と一部重なる、透明導電層81B、緩衝金属層36B及び第2の金属層35Bの積層よりなり擬似画素電極P22も兼ねる絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成する。また、この際、画像表示部外の領域に、信号線12の一部よりなる擬似電極端子P6も形成する。第2の金属層35と緩衝金属層36の詳細については、第四実施形態で説明した通りである。
次に、図65と図73に示すように、ガラス基板2の全面に透明性の絶縁層としてPCVD装置を用いて、0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着してパシベーション絶縁層37とする。続いて、擬似画素電極P22上と走査線の電極端子5上と擬似電極端子P6上に、それぞれ開口部38,63,64を形成する。すなわち、先ず、開口部38,63,64内のパシベーション絶縁層を弗素系ガスのドライエッチで除去し、次に、ガスを切り替えるかオーバーエッチで開口部63内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去する。続いて、混酸を用いたウエットエッチで、開口部38,63,64内の第2の金属層35と緩衝金属層36を除去し、透明導電性の画素電極22と透明導電性の信号線の電極端子6Aの大部分を露出させる。さらに、弗素系ガスのドライエッチで、開口部63内のゲート絶縁層30Aを除去し、走査線の電極端子5の大部分を露出させる。
このようにして得られたアクティブ基板2Eとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第五実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量形成領域51は、図65に示すように、画素電極22の一部である蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なっている右下がり斜線部である。ただし、最終工程であるパシベーション絶縁層37への開口部形成工程において、初めて走査線の電極端子5が露出する。したがって、走査線の電極端子5と信号線の電極端子6Aとの間を導電性媒体で接続することができないので、静電気対策については、丁寧な除電処理を施す必要がある。
本実施形態においては、第一〜四実施形態とは異なり、パシベーション絶縁層への開口部を形成する際、走査線11上に開口部70を形成し、開口部内の第1の非晶質シリコン層31Aを除去して、寄生トランジスタの形成を阻止することは不可能である。ただし、パシベーション絶縁層37への開口部形成工程において、ハーフトーン露光技術を併用すると、寄生トランジスタの形成を阻止することは可能となる。なお、可能となるものの、静電気耐性が向上しないので詳細な内容は省略する。
このように第五実施形態では、走査線の形成工程、ソース・ドレイン配線と擬似画素電極の形成工程、及び、パシベーション絶縁層への開口部形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてハーフトーン露光技術を併用すること無く、アクティブ基板2Eを作製している。ただし、最終写真食刻工程がパシベーション絶縁層への開口部形成工程なので、パシベーション絶縁層に開口部を形成する際、通常の感光性樹脂に代えて黒色顔料分散型の感光性樹脂90を用いることができる。このようにすると、図66と図74に示すように、開口部38,63,64内のパシベーション絶縁層と、開口部63内の第1の非晶質シリコン層およびゲート絶縁層を選択的に除去し、続いて、感光性黒色顔料樹脂90を除去せず、アクティブ基板2Eとして完成させることができる。このようにすると、感光性黒色顔料樹脂90をBMとして機能させることも第四実施形態と同様に可能である。
第五実施形態に記載の合理化されたアクティブ基板2Eは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。
次に、本実施形態の応用例としてそれを説明する。
本実施形態のアクティブ基板2EをIPS型液晶表示装置に適用すると、図67と図75に示すように、走査線11とともに形成された蓄積容量線16から画素内に分岐した複数本の帯状の対抗電極16Aの上方に位置する浮遊電極である21Pと、ドレイン電極21に接続された複数本の帯状の画素電極21Aとが所定の距離を隔てて形成される。浮遊電極21Pは、対抗電極16Aよりパターン合わせ精度以上にパターン幅を太くする必要があり、開口率が低下する。ただし、浮遊電極21Pは、開口部37、63、64内の絶縁層除去工程において、ゲート絶縁層30Bも除去され、対抗電極16A上に無機絶縁層60の膜厚相当の段差が発生することによる非配向によって、コントラストが低下する現象を回避するために設けられている。なお、信号線12は、透明導電層と第2の金属層の積層である必要は無く、さらに、画素電極21Aは、透明導電性のITOやIZOである必要は無い。ただし、走査線の電極端子5と信号線の電極端子6とを電気的に接続する手段を付与することができないデバイス構成なので、静電気対策は非常に重要である。上述したように、IPS型液晶表示装置は、カラーフィルタ9上に対向電極14は不要である。また、蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12、21とともに形成され、ゲート絶縁層(図示せず)を含む絶縁層を介して、蓄積容量線16との間で蓄積容量15を構成する。
上述したように、対抗電極16Aがガラス基板2上に形成され、画素電極21Aが無機絶縁層60上と異なったレイヤに形成されたIPS型液晶表示装置では、これらの電極のパターン合わせ精度が高くないと表示画像に輝度斑が発生する恐れが高い。しかしながら、本実施形態のIPS型液晶表示装置は、ゲート絶縁層(図示せず)を含む絶縁層を介して、浮遊電極21Pが対抗電極16Aに形成されおり、電気的シールドとして機能する。したがって、これらの電極間距離がパターン合わせ精度の影響によりばらついても、表示画像に輝度斑が発生する恐れは無い。
垂直配向型液晶表示装置を構成するアクティブ基板2Eに形成可能な配向制御手段は、画素電極内にスリットを形成したり、あるいは、画素電極上に突起を設けることである。この基本構成を第五実施形態のアクティブ基板2Eに適用すると、図68と図76に示すように、複数本の帯状に形成された透明導電性の画素電極22−1〜22−4は、蓄積電極72を介してドレイン電極21と接続される。また、配向分割のために画素電極22−1は画素電極22−3と略直交して形成され、また、画素電極22−2は画素電極22−4と略直交して形成される。画素電極22−1と画素電極22−2間及び画素電極22−3と画素電極22−4間の隙間42は、スリット(切れ目)として機能する。このように第四実施形態と第五実施形態を比較すると、短絡線40の有無及び電極端子5,6の構成を除けば、画像表示部の構成は同一である。ただし、走査線11上の第1の非晶質シリコン層31Aの部分的な除去に関しては、第四実施形態では実施可能であるが第五実施形態では不可能である。
また、配向制御手段としてスリットに代えて突起を有する、異なった構成の垂直配向型液晶表示装置を製作することも可能である。この場合には、図69と図77に示すように、二つの透明導電性の画素電極22Aと22Bは、蓄積電極72を介して略直交してドレイン電極21に接続されている。また、画素電極22Aと画素電極22Bの略中央上にパシベーション絶縁層37Pと第2の金属層(緩衝金属層36Pと低抵抗金属層35P)の積層よりなる積層パターンが形成されており、この積層パターンが突起41として機能する。ここでも、第四実施形態と第五実施形態を比較すると、短絡線40の有無及び電極端子5,6の構成を除けば、画像表示部の構成は同一である。ただし、走査線11上の第1の非晶質シリコン層31Aの部分的な除去に関しては、第四実施形態では実施可能であるが第五実施形態では不可能である。
[液晶表示装置及びその製造方法の第六実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Fと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Fの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図78〜87は、本発明の第六実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図88〜97は、発明の第六実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図84のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、及び、C−C’線上(信号線の電極端子領域)の断面図を示している。なお、図88〜97における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図及びC−C’線上の断面図の配置は、図84と同じである。
第六実施形態では、先ず、ガラス基板2の一主面上にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)92を被着する。第1の金属層92は、例えばTi,Ta,Cr,Mo等の単層金属でもよく、また、低抵抗化のためには、Alや耐熱Al合金を用いてもよく、さらに、透明導電層91とのアルカリ液中における電池効果を回避するためには、Mo/Al/MoまたはAl(Nd)/Mo等の積層構成としてもよい。ここでAl(Nd)は、数%以下のNdを含む耐熱性の高いAl合金を意味し、Ndに代えてNi,Ta,Hf等を含むAl合金でも支障はない。なお、低抵抗のためAlに代えてCuやCu合金を用いることも可能である。
次に、第1の金属層92上にPCVD装置を用いて、ゲート絶縁層となる第1のSiNx層30、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン層31、及び、不純物を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層33の3種類の薄膜層を、例えば、0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着する。そして、図78と図88に示すように、絶縁ゲート型トランジスタの半導体層領域(ゲート電極上)に対応したパターン83Aの膜厚が、例えば2μmであり、走査線11と画像表示部外の走査線の接続領域5及び蓄積容量線16に対応したパターン83Bの膜厚が、例えば1μmであるような感光性樹脂パターン83A,83Bをハーフトーン露光技術により形成する。続いて、感光性樹脂パターン83A,83Bをマスクとして、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30及び第1の金属層92を選択的に除去し、ガラス基板2を露出させる。
この選択的除去において、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、及び、ゲート絶縁層30は、弗素系ガスを用いたドライエッチングによって除去される。第1の金属層92がMo,Ti,Taの場合、引き続きドライエッチによって、第1の金属層92が除去される。また、第1の金属層92がCrの場合、第1の金属層92は、専用のエッチング液を用いて除去される。さらに、第1の金属層92が、Mo/AL/MoまたはAL(Nd)/Mo等の積層の場合、第1の金属層92は、燐酸に数%の硝酸を添加した混酸を用いてウェットエッチングによって除去される。
このようにしてゲート電極11Aも兼ねる走査線11と、走査線の接続領域5及び蓄積容量線16対応した多層膜パターンを得た後、続いて、酸素プラズマ等の灰化手段により上記感光性樹脂パターン83A,83Bを1μm以上膜減りさせる。これにより、感光性樹脂パターン83Bが消失し、第2の非晶質シリコン層33Aと第2の非晶質シリコン層33B(図示せず)が露出するとともに、半導体層領域上にのみ感光性樹脂パターン83Cを選択的に形成することができる。
次に、図79と図89に示すように、感光性樹脂パターン83Cをマスクとして、第2の非晶質シリコン33A,33Bと第1の非晶質シリコン31A,31Bを選択的に除去し、走査線11上と走査線の接続領域5上及び蓄積容量線16上に夫々ゲート絶縁層30A及びゲート絶縁層30Bを露出させる。
続いて、ガラス基板2の全面にネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布してプリベーク後、ガラス基板2の裏面より紫外線を照射し、現像液を用いて現像する。このようにすると、紫外線は、第1の金属層92Aを含む走査線11、走査線の接続領域5及び蓄積容量線16を透過できないので、図80と図90に示すように、走査線11と走査線の接続領域5に対応した多層膜パターンと蓄積容量線16に対応した多層膜パターンとの間を、透明性無機絶縁層60で埋めることができる。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、図81と図91に示すように、ガラス基板2の全面に第2の金属層(ソース・ドレイン配線用金属層)を被着する。続いて、微細加工技術により感光性樹脂パターンを用いて、第2の金属層(耐熱金属層34、低抵抗金属層35及び緩衝金属層36)を食刻する。これにより、画像表示部外の領域に信号線の接続領域6を有しかつゲート電極11Aと一部重なる、絶縁ゲート型トランジスタのソース配線も兼ねる信号線12と、蓄積容量線16と一部重なりさらにゲート電極11Aと一部重なる、絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成する。引き続き、第2の非晶質シリコン層33A及び第1の非晶質シリコン層31Aを順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31Aは0.05〜0.1μm程度残して食刻する。なお、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、走査線の接続領域5と透明性無機絶縁層60との境界に段差吸収電極5Sと、蓄積容量線16の接続領域(図番無し)と透明性無機絶縁層60との境界に段差吸収電極16Sを形成する。
第2の金属層としては、単層の場合、第1の金属層と同様にTi,Cr,Mo等の耐熱金属が用いられる。信号線の低抵抗化のためには、走査線の場合と同様に、Alとの積層が有効であり、膜厚0.1μm程度の耐熱金属層として例えばMo,Ti等の薄膜層34、膜厚0.3μm程度の低抵抗金属層としてAl薄膜層35、及び、膜厚0.1μm程度の緩衝金属層として例えばMo,Ti等の薄膜層36が選択される。第六実施形態では、後述するように第2の金属層上に透明導電層よりなる画素電極が形成されるので、緩衝金属層36が必要である。第2の金属層の構成がMo/AL/Moの場合には、上述したように混酸(硝酸を含む燐酸)を用い、また、Ti/AL/Tiの場合には、最近開発された三菱化学性のTiエッチング液を用いりことによって、薬液処理によるエッチングが可能である。なお、低抵抗金属層35としてCuやCu合金を用いることも可能である。
ソース・ドレイン配線12,21の形成後は、従来の4枚マスク・プロセスと同様に、ガラス基板2の全面に透明性の絶縁層として0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着し、パシベーション絶縁層37とする。次に、図82と図92に示すように、ドレイン電極21の一部を含む画素電極形成領域(二箇所)上に、画像表示部外の領域で段差吸収電極5Sを含む走査線11の接続領域5上に、信号線12の接続領域6上に、及び、蓄積容量線16の一部(接続領域)上に、夫々開口部38,63,64及び65を有するとともに、開口部の断面形状が逆テーパ状の感光性樹脂パターン88を形成する。開口部の断面形状が逆テーパ状となるような感光性樹脂としては、例えば、東京応化社の製品名TELR−N101PMを用いるとよい。その膜厚としては、約1μm以上あれば十分である。この製品は、有機EL表示装置を製作する際、有機EL発光層形成後の電極形成工程において、その逆テーパ状の断面形状のため、被着される電極用の導電性薄膜層を開口部内に分断して形成する用途で開発された化学増幅型のネガ型感光性樹脂である。また、上記製品は、通常のポジ型感光性樹脂と比べて、現像処理に先立ち、露光後に加熱処理(Post−Exposure−Bake)が必要であるといった特質を有する。
次に、図82と図92に示すように、感光性樹脂パターン88をマスクとして、開口部38及び64内のパシベーション絶縁層37を除去し、夫々透明性無機絶縁層60とドレイン電極21の一部及び透明性無機絶縁層60と信号線12の接続領域6を露出させる。また、開口部63及び65内のパシベーション絶縁層37とゲート絶縁層30A,30Bを除去し、夫々段差吸収電極5Sと走査線11の接続領域5及び段差吸収電極16Sと蓄積容量線16の一部を露出させる。通常、SiNxよりなるパシベーション絶縁層37とゲート絶縁層30の除去には、弗素系のガス、例えばCF4またはSF6、あるいはこれらの混合ガスを用いたドライエッチングが行われる。酸化シリコン層を主成分とする透明性無機絶縁層60は、弗素系のガスを用いたドライエッチングには耐性があり、上記のパシベーション絶縁層37とゲート絶縁層30を除去するとき、透明性無機絶縁層60が膜減りすることはない。
このようにして開口部38,63,64及び65内のパシベーション絶縁層37とゲート絶縁層30A,30Bを除去した後、図83と図93に示すように、感光性樹脂パターン88を除去すること無く、SPT等の真空製膜装置を用いて、ガラス基板2上に透明導電層91として膜厚0.1μm程度のITO,IZOまたはこれらの混晶体を被着する。通常、透明導電層91の膜厚が薄いことに加えて、断面形状が逆テーパ状であるので、感光性樹脂パターン88の側面に被着される透明導電層91は極めて少ない。
したがって、レジスト剥離液あるいは特定の有機溶剤を用いて感光性樹脂パターン88の除去を行うと、感光性樹脂パターン88の側面から溶融が始まり、感光性樹脂パターン88上の透明導電層91は容易に剥離してしまう。所謂リフトオフである。その結果、図84と図94に示すように、ドレイン電極21の一部と接続され、画素電極形成領域である開口部38内の透明性無機絶縁層60上に、画素電極22が自己整合的に形成される。また、走査線の一部(接続領域)5と段差吸収電極5Sを含む開口部63内には、走査線の電極端子5Aが自己整合的に形成される。さらに、信号線12の接続領域6を含む開口部64内には、信号線の電極端子6Aが自己整合的に形成される。また、蓄積容量線16の一部と段差吸収電極16Sを含む開口部65内には、番号は付与しないが蓄積容量線の電極端子が自己整合的に形成される。また、このとき、ガラス基板2上のパシベーション絶縁層37が露出する。これにより、アクティブ基板2Fが完成する。なお、透明導電層91を被着するときに、膜質改善のため基板加熱を行うことがある。かかる場合には、余り加熱温度が高いと、感光性樹脂パターン88が変質してリフトオフ工程でその除去が困難になる。したがって、基板加熱温度は150℃以下が望ましい。
このようにして得られたアクティブ基板2Fとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第六実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量15が形成される蓄積容量形成領域50は、図81に示すように、ドレイン配線21と蓄積容量線16とが、ゲート絶縁層30Bを介して平面的に重なる右下がり斜線部である。なお、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とが、ゲート絶縁層30Aを介して平面的に重なって蓄積容量15を構成するパターン設計も可能である。本実施形態では、従来例と同様にアクティブ基板2Fの外周部に、開口部66を形成して透明導電性の短絡線40を得ており、透明導電性の電極端子5A,6Aと短絡線40との間を細長いストライプ状に形成することにより、高抵抗化して静電気対策用の高抵抗としている。
なお、本実施形態では、蓄積容量線16が単位画素内を横切るため、蓄積容量線16に対応して開口部38は上下に2分割され、自動的に画素電極22も2分割して形成される。したがって、図81に示すように、ドレイン電極21は二つの開口部38内に露出するように蓄積容量線16の一部と重なって形成している。ただし、蓄積容量線16を不要とする蓄積容量15を構成することも可能であり、その場合は、開口部38と画素電極22を分割する必要は無くなる。
第六実施形態では、このようにハーフトーン露光技術を用いて、走査線の形成工程と半導体層の島化工程、ソース・ドレイン配線の形成工程、及び、開口部と画素電極の同時形成工程において、合計3枚のフォトマスクを用いてアクティブ基板2Fを作製している。したがって、各パターニング工程における寸法管理は、通常のレベルでよいといった副次的な効果も得られる。
第六実施形態に記載の合理化されたアクティブ基板2Fは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。
次に、本実施形態の応用例としてそれを説明する。
IPS型液晶表示装置の基本構成を第六実施形態のアクティブ基板2Fに適用すると、図85と図95に示すように、第2の金属層(耐熱金属層34P、低抵抗金属層35P及び緩衝金属層36Pからなる積層)よりなり蓄積容量線16の一部を含んでソース・ドレイン配線12、21とともに無機絶縁層60上に形成された複数本の帯状の対抗電極16Cと、透明導電層よりなりドレイン電極21に接続された複数本の帯状の画素電極21Aとが所定の距離を隔てて形成される。本実施形態では、画素電極21Aの形成工程が走査線11や信号線12の形成工程とは独立しているので、静電気対策用の短絡線40の形成は容易である。上述したように、IPS型液晶表示装置は、カラーフィルタ9上に対向電極14が不要である。なお、蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12、21とともに形成され、ゲート絶縁層30Bを含む絶縁層を介して蓄積容量線16との間で蓄積容量15を構成する。
また、対抗電極の配置場所を変えて異なった構成のIPS型液晶表示装置を作製することも可能である。
この場合には、図86と図96に示すように、透明導電層よりなる対抗電極16Bが、蓄積容量線16の一部と接続する、同じく透明導電層よりなる画素電極21Aとともに無機絶縁層60上に形成される。この構成では、表示電極である画素電極21Aと対抗電極16Bがともに透明導電層であるので、表示電極周辺の漏れ電界を利用して縦方向の電界成分を表示に寄与させて、IPS型液晶表示装置の透過率を高める取組みに反映させることも容易となる。
前者のIPS型液晶表示装置(図85、95参照)では、第2の金属層よりなる対抗電極16Cと透明導電層よりなる画素電極21Aは、何れも無機絶縁層60上に形成されるが、対抗電極16Cは、パシベーション絶縁層37で覆われており、これらの電極が短絡する確率は低い。ただし、これらの電極のパターン合わせ精度が高くないと、表示画像に輝度斑が発生する恐れが高い。後者のIPS型液晶表示装置(図86,96参照)では、透明導電層よりなる対抗電極16Bと画素電極21Aは、ともに無機絶縁層60上に形成されるので、逆にこれらの電極が短絡する確率は高い。ただし、これらの電極間距離がパターン合わせ精度の影響によりばらついても、表示画像に輝度斑が発生する恐れは無い。また、表示電極である対抗電極16B上と画素電極21A上に、絶縁層が存在しないので、両者を比較すると後者の方が表示画像の焼付けが少ないといった利点を有する。
垂直配向型液晶表示装置を構成するアクティブ基板2Fに形成可能な配向制御手段は、画素電極内にスリットを形成したり、あるいは、画素電極上に突起を設けることである。この基本構成を第六実施形態のアクティブ基板2Fに適用すると、図87と図97に示すように、複数本の帯状に形成された透明導電性の画素電極22−1〜22−4は、蓄積電極72を介してドレイン電極21に接続され、配向分割のために画素電極22−1は画素電極22−3と略直交して形成され、また、画素電極22−2は画素電極22−4と略直交して形成される。画素電極22−1と画素電極22−2間及び画素電極22−3と画素電極22−4間の隙間にはパシベーション絶縁層37Pが形成されており、突起41として機能する。ここでも、蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12,21とともに形成され、蓄積容量線16とゲート絶縁層30Bを含む絶縁層を介して蓄積容量15を構成している。多くの場合、帯状に分割された画素電極22−1〜22−4の略中央部分に対応して、アクティブ基板2Fと対向するカラーフィルタ9の一主面上に形成された透明導電性の対向電極14上に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。これの結果、液晶セルに電圧が印加されると、垂直配向型の液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割し、視野角の拡大を実現している。
パシベーション絶縁層37Pよりなる突起41では、側面に沿って垂直配向型の液晶分子は垂直に配向するので、この側面が長い程、すなわち堤防状構造物の高さが高ければ高い程、あるいは堤防状構造物の傾斜が緩やかであればある程、液晶分子の規制力が強くなる。パシベーション絶縁層37Pの膜厚は、通常0.3μmであり強い規制力は期待ではない。ただし、画素電極内にスリットを設けた垂直配向型液晶表示装置と比較すると、液晶の応答速度は若干改善されて速くなる。
また、第六実施形態の工程削減をさらに推進するとハーフトーン露光技術を併用しなくても、3枚のフォトマスクでアクティブ基板を作製することが可能である。
次に、第七実施形態として、それを説明する。
[液晶表示装置及びその製造方法の第七実施形態]
本実施形態の液晶表示装置(図示せず)は、後述するアクティブ基板2Gと上述したカラーフィルタ9とを貼り合わせ、液晶パネル化した構成としてある。
次に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるアクティブ基板2Gの構成及び製造方法について、図面を参照して説明する。
図98〜106は、本発明の第六実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略平面図である。
また、図107〜115は、発明の第六実施形態に係るアクティブ基板(表示装置用基板)及びその製造方法を説明するための概略断面図であり、図103のA−A’線上(絶縁ゲート型トランジスタ領域)、B−B’線上(走査線の電極端子領域)、及び、C−C’線上(信号線の電極端子領域)の断面図を示している。なお、図107〜115における、A−A’線上の断面図、B−B’線上の断面図及びC−C’線上の断面図の配置は、図103と同じである。
第7実施形態では、先ず、第六実施形態と同様に、ガラス基板2の一主面上にSPT等の真空製膜装置を用いて、膜厚0.1〜0.3μm程度の第1の金属層(走査線用金属層)92を被着する。続いて、ゲート絶縁層となる第1のSiNx層30、不純物をほとんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる第1の非晶質シリコン層31、及び、不純物を含み絶縁ゲート型トランジスタのソース・ドレインとなる第2の非晶質シリコン層33の3種類の薄膜層を、例えば、0.3、0.2、0.05μm程度の膜厚で順次被着する。
次に、微細加工技術により感光性樹脂パターンをマスクとして、第2の非晶質シリコン層33、第1の非晶質シリコン層31、ゲート絶縁層30及び第1の金属層92を選択的に除去し、ガラス基板2を露出させる。続いて、図98と図107に示すように、画像表示部外の領域に、走査線の接続領域5を有するとともにゲート電極11Aも兼ねる走査線11に対応した多層膜パターンを、微細加工技術により形成する。
次に、ガラス基板2の全面に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布してプリベーク後、ガラス基板2の裏面より紫外線を照射し、さらに、現像液を用いて現像する。これにより、紫外線は、第1の金属層92Aを透過できないので、図99と図108に示すように、第1の金属層92Aを含む上記の多層膜パターン間を、透明性無機絶縁層60で埋めることができる。
次に、ソース・ドレイン配線の形成工程では、図100と図109に示すように、ガラス基板2の全面に第2の金属層(ソース・ドレイン配線用金属層)を被着する。続いて、微細加工技術により感光性樹脂パターンを用いて、第2の金属層を食刻し、画像表示部外の領域に信号線の接続領域6を有しかつゲート電極11Aと一部重なる、絶縁ゲート型トランジスタのソース配線も兼ねる信号線12と、ゲート電極11Aと一部重なる、絶縁ゲート型トランジスタのドレイン電極21を選択的に形成する。そして、引き続き、第2の非晶質シリコン層33A及び第1の非晶質シリコン層31Aを順次食刻し、第1の非晶質シリコン層31Aは0.05〜0.1μm程度残して食刻する。なお、ソース・ドレイン配線12,21の形成とともに、前段の走査線11上に蓄積容量15を構成する蓄積電極72、及び、走査線の接続領域5と透明性無機絶縁層60との境界に段差吸収電極5Sを形成する。なお、第2の金属層の詳細な構成については、第六実施形態で記載した通りである。
ソース・ドレイン配線12,21の形成後は、第六実施形態と同様に、ガラス基板2の全面に透明性の絶縁層として0.3μm程度の膜厚の第2のSiNx層を被着し、パシベーション絶縁層37とする。次に、図101と図110に示すように、ドレイン電極21の一部を含む画素電極形成領域上に、画像表示部外の領域で段差吸収電極5Sを含む走査線11の接続領域5上に、及び、信号線12の接続領域6上に、夫々開口部38,63及び64を有するとともに開口部の断面形状が逆テーパ状の感光性樹脂パターン88を形成する。続いて、感光性樹脂パターン88をマスクとして、開口部38及び64内のパシベーション絶縁層37を除去し、透明性無機絶縁層60とドレイン電極21の一部、及び、透明性無機絶縁層60と信号線12の接続領域6を露出させる。また、開口部63内のパシベーション絶縁層37、第1の非晶質シリコン層31A及びゲート絶縁層30Aを除去し、段差吸収電極5Sと走査線11の接続領域5を露出させる。
このようにして開口部64,38内に、接続領域6の緩衝金属層36A,蓄積電極72の一部及びドレイン電極21の一部である緩衝金属層36Bを露出させた後、図102と図111に示すように、感光性樹脂パターン88を除去すること無く、SPT等の真空製膜装置を用いて、ガラス基板2上に透明導電層91として膜厚0.1μm程度のITO若しくはIZO、又は、これらの混晶体を被着する。一般的に、透明導電層91の膜厚がこのように薄いことに加えて、断面形状が逆テーパ状であるので、感光性樹脂パターン88の側面に被着される透明導電層91は極めて少ない。
したがって、レジスト剥離液あるいは特定の有機溶剤を用いて感光性樹脂パターン88の除去を行うと、リフトオフ作用により感光性樹脂パターン88の側面から溶融が始まり、感光性樹脂パターン88上の透明導電層91は容易に剥離してしまう。その結果、図103と図112に示すように、ドレイン電極21の一部を含む画素電極形成領域である開口部38内の透明性無機絶縁層60上には、画素電極22が自己整合的に形成される。また、走査線の一部(接続領域)5と段差吸収電極5Sを含む開口部63内には、走査線の電極端子5Aが自己整合的に形成される。また、信号線12の一部(接続領域)6を含む開口部64内には、信号線の電極端子6Aが自己整合的に形成される。また、このとき、ガラス基板2上のパシベーション絶縁層37Aが露出され、アクティブ基板2Gが完成する。
このようにして得られたアクティブ基板2Gとカラーフィルタ9とを貼り合わせて液晶パネル化し、本発明の第七実施形態の液晶表示装置(図示せず)が完成する。
蓄積容量15が形成される蓄積容量形成領域51は、図103と図112に示すように、画素電極22に接続された蓄積電極72と前段の走査線11とがゲート絶縁層30Aを含む絶縁層を介して平面的に重なる右下がり斜線部である。また、静電気対策は、第六実施形態と同一である。
第七実施形態に記載の合理化されたアクティブ基板2Gは、液晶モードをTN型としていたが、画素電極の形状を設計変更することにより視野角の広いIPS型液晶表示装置と垂直配向型液晶表示装置にも有効である。
次に、本実施形態の応用例としてそれを説明する。
IPS型液晶表示装置の基本構成を第七実施形態のアクティブ基板2Gに適用すると、図104と図113に示すように、第2の金属層(耐熱金属層34P、低抵抗金属層35P及び緩衝金属層36Pからなる積層)よりなり蓄積容量線16の一部を含みソース・ドレイン配線12、21とともに無機絶縁層60上に形成された複数本の帯状の対抗電極16Cと、透明導電層よりなりドレイン電極21に接続された複数本の帯状の画素電極21Aとが所定の距離を隔てて形成される。また、第七実施形態は、画素電極21Aの形成工程が、走査線11や信号線12の形成工程から独立しているので、静電気対策用の短絡線40の形成は容易である。
また、対抗電極の配置場所を変えて異なった構成のIPS型液晶表示装置を得ることも可能である。
この場合には、図105と図114に示すように、透明導電層よりなる対抗電極16Bが、蓄積容量線16の一部を含み、同じく透明導電層よりなる画素電極21Aとともに無機絶縁層60上に形成される。この構成は、第六実施形態と同様に、表示電極周辺の漏れ電界を利用して縦方向の電界成分を表示に寄与させ、IPS型液晶表示装置の透過率を高める取組みに反映させることも容易となる。
前者のIPS型液晶表示装置(図104、113参照)では、第2の金属層よりなる対抗電極16Cと透明導電層よりなる画素電極21Aは、何れも無機絶縁層60上に形成されが、対抗電極16Cは、パシベーション絶縁層37で覆われており、これらの電極が短絡する確率は低い。ただし、これらの電極のパターン合わせ精度が高くないと、表示画像に輝度斑が発生する恐れが高い。後者のIPS型液晶表示装置(図105,114参照)では何れも透明導電層よりなる対抗電極16Bと画素電極21Aは、ともに無機絶縁層60上に形成されるので、逆にこれらの電極が短絡する確率は高い。ただし、これらの電極間距離がパターン合わせ精度の影響によりばらついても、表示画像に輝度斑が発生する恐れは無い。また、表示電極である対抗電極16B上と画素電極21A上に、絶縁層が存在しないので、両者を比較すると後者の方が表示画像の焼付けが少ないといった利点を有する。
垂直配向型液晶表示装置を構成するアクティブ基板2Gに形成可能な配向制御手段は、画素電極内にスリットを形成したり、あるいは、画素電極上に突起を設けることである。この基本構成を第七実施形態のアクティブ基板2Gに適用すると、図106と図115に示すように、複数本の帯状に形成された透明導電性の画素電極22−1〜22−4は、蓄積電極72を介してドレイン電極21に接続され、配向分割のために画素電極22−1は画素電極22−3と略直交して形成され、また、画素電極22−2は画素電極22−4と略直交して形成される。画素電極22−1と画素電極22−2間及び画素電極22−3と画素電極22−4間の隙間にはパシベーション絶縁層37Pが形成されており、突起41として機能する。ここでも、蓄積電極72は、ソース・ドレイン配線12,21とともに形成され、蓄積容量線16とゲート絶縁層30Bを含む絶縁層を介して蓄積容量15を構成している。多くの場合、帯状に分割された画素電極22−1〜22−4の略中央部分に対応して、アクティブ基板2Fと対向するカラーフィルタ9の一主面上に形成された透明導電性の対向電極14上に、その断面形状が蒲鉾型の感光性樹脂よりなる突起40が形成されている。これの結果、液晶セルに電圧が印加されると、垂直配向型の液晶分子が傾斜する方向を4方向に配向分割し、視野角の拡大を実現している。
パシベーション絶縁層37Pよりなる突起41では、側面に沿って垂直配向型の液晶分子は垂直に配向するので、この側面が長い程、すなわち堤防状構造物の高さが高ければ高い程、あるいは堤防状構造物の傾斜が緩やかであればある程、液晶分子の規制力が強くなる。パシベーション絶縁層37Pの膜厚は、通常0.3μmであり強い規制力は期待ではない。ただし、画素電極内にスリットを設けた垂直配向型液晶表示装置と比較すると、液晶の応答速度は若干改善されて速くなる。
以上説明したように、本発明による3枚マスク・プロセスは、製造工程を削減して製造コストの低減をもたらすことができる。また、製造管理が容易となる、あるいは、応答速度が速くなる等の優れた副次効果も多い。さらに、TN型液晶表示装置、IPS型液晶表示装置及び垂直配向型液晶表示装置といった液晶デバイスの差異によらず、アクティブ基板の製造プロセスを同一とすることができる。したがって、機種変更に伴う生産組換準備ロスが無く、量産規模の大きい生産ライン程、本発明のメリットを享受できる。
なお、本発明の表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る表示装置用基板及びその製造方法、並びに、液晶表示装置及びその製造方法は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、表示装置用基板が用いられる画像表示装置は、液晶画像表示装置に限定されるものではなく、EL画像表示装置などであってもよい。
走査線などの形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 感光性樹脂の再形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 擬似画素電極などの露出した第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第一実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第一実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第一の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第一実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第一実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略平面図である。 走査線などの形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性樹脂の再形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 擬似画素電極などの露出した第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 無機絶縁層の形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第一実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第一実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第一実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第一の金属層からなるアクティブ基板の概略断面図である。 第一実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略断面図である。 第一実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略断面図である。 第一の金属層がエッチングされた第二実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第二実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第二実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第二実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第一の金属層がエッチングされた第二実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第二実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第二実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第二実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第二実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第三実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第三実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第三実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第三実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第三実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第三実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第三実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 走査線などの形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 感光性樹脂の再形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 走査線の接続領域を露出させた第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第四実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第四実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第四実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第一の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第四実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第四実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、スリットを有するアクティブ基板の概略平面図である。 第四実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、突起を有するアクティブ基板の概略平面図である。 走査線などの形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性樹脂の再形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 走査線の接続領域を露出させた第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 無機絶縁層の形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第四実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 リーク電流の抑制対策の施された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第四実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第四実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第一の金属層からなるアクティブ基板の概略断面図である。 第四実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略断面図である。 第四実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、スリットを有するアクティブ基板の概略断面図である。 第四実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、突起を有するアクティブ基板の概略断面図である。 走査線などの形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第五実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第五実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略平面図である。 第五実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、スリットを有するアクティブ基板の概略平面図である。 第五実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、突起を有するアクティブ基板の概略平面図である。 走査線などの形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 無機絶縁層の形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第五実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 感光性黒色顔料樹脂層の形成された第五実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第五実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略断面図である。 第五実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、スリットを有するアクティブ基板の概略断面図である。 第五実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられる、突起を有するアクティブ基板の概略断面図である。 走査線や蓄積容量線などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 部分的にゲート絶縁層が露出した第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 ネガ型感光性樹脂が塗布され、開口部などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 透明導電層が積層された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が透明導電層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略平面図である。 走査線や蓄積容量線などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 部分的にゲート絶縁層が露出した第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 ネガ型感光性樹脂が塗布され、開口部などの形成された第六実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 透明導電層が積層された第六実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第六実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 第六実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が透明導電層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第六実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略断面図である。 走査線などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 無機絶縁層の形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 ネガ型感光性樹脂が塗布され、開口部などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 透明導電層が積層された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が透明導電層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略平面図である。 走査線などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 無機絶縁層の形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線、ソース電極、ドレイン電極などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 ネガ型感光性樹脂が塗布され、開口部などの形成された第七実施形態のアクティブ基板の概略平面図である。 透明導電層が積層された第七実施形態のアクティブ基板の概略断面図である。 第七実施形態の液晶表示装置に用いられる完成したアクティブ基板の概略断面図である。 第七実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が第二の金属層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の応用例であるIPS型液晶表示装置に用いられる、対向電極が透明導電層からなるアクティブ基板の概略平面図である。 第七実施形態の応用例である垂直配向型液晶表示装置に用いられるアクティブ基板の概略断面図である。 液晶表示装置の実装状態を示す斜視図である。 液晶表示装置の等価回路図である。 従来の液晶表示装置の断面図である。 走査線などの形成された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 ゲート絶縁層、チャネル層及び金属層の積層された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 信号線などの形成された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 ソース電極やドレイン電極の形成された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 パシベーション絶縁層の形成された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 画素電極などの形成された従来例のアクティブ基板の概略平面図である。 走査線などの形成された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。 ゲート絶縁層、チャネル層及び金属層の積層された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。 信号線などの形成された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。 ソース電極やドレイン電極の形成された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。 パシベーション絶縁層の形成された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。 画素電極などの形成された従来例のアクティブ基板の概略断面図である。
符号の説明
1 液晶表示装置
2 ガラス基板
2A〜2G、2H アクティブ基板
3 半導体集積回路チップ
4 TCPフィルム
5 走査線の一部または電極端子
5A 透明導電性の走査線の電極端子
6 信号線の一部または電極端子
6A 透明導電性の信号線の電極端子
7 配線路
8 配線路
9 カラーフィルタ(対向するガラス基板)
10 絶縁ゲート型トランジスタ
11 走査線
11A ゲート配線、ゲート電極
12 信号線(ソース配線、ソース電極)
13 液晶セル
14 対向電極
15 補助の蓄積容量
16 蓄積容量線または共通電極
16A,16B,16C (IPS型液晶表示装置の)対抗電極
17 液晶
18 着色層
19 偏光板
20 ポリイミド系樹脂薄膜
21 ドレイン電極(ドレイン配線、ドレイン電極)
21A (IPS型液晶表示装置の)画素電極
22 画素電極
23 半導体層
30 ゲート絶縁層
31 不純物を含まない(第1の)非晶質シリコン層
33 不純物を含む(第2の)非晶質シリコン層
34 耐熱金属層
35 低抵抗金属層(AL薄膜層またはCu薄膜層)
36 緩衝金属層
37 パシベーション絶縁層
38 (画素電極形成領域)の開口部
40 カラーフィルタ9上の樹脂製の突起または対向電極のスリット
41 アクティブ基板上の突起
42 アクティブ基板上のスリット
50,51 蓄積容量形成領域
60 (透明性)無機絶縁層
62 (ドレイン電極上の)開口部
63 (走査線の一部上または走査線の電極端子上の)開口部
64 (信号線の一部上または信号線の電極端子上の)開口部
65 (蓄積容量線または共通電極線上の)開口部
72 蓄積電極
80A,80B ハーフトーン露光により形成された感光性樹脂パターン
81A,81B ハーフトーン露光により形成された感光性樹脂パターン
82A,82B ハーフトーン露光により形成された感光性樹脂パターン
83A,83B ハーフトーン露光により形成された感光性樹脂パターン
88 開口部の断面形状が逆テーパ状の感光性樹脂パターン
90 感光性黒色顔料分散樹脂
91 透明導電層
92 第1の金属層
93 擬似画素電極
94 擬似電極端子
95 擬似電極端子

Claims (29)

  1. 透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンが形成され、前記金属層とゲート絶縁層の側面が透明性無機絶縁層により覆われていることを特徴とする表示装置用基板。
  2. 透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層よりなる積層パターンが形成され、前記透明導電層、金属層及びゲート絶縁層の側面が透明性無機絶縁層により覆われていることを特徴とする表示装置用基板。
  3. 前記透明性無機絶縁層が、前記ゲート絶縁層の上面と同じ高さまで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置用基板。
  4. 透明性絶縁基板の一主面上に、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層との積層よりなるパターンを選択的に形成する工程と、
    感光性無機絶縁樹脂を塗布し、裏面露光及び現像により、前記金属層とゲート絶縁層の側面を覆うように、感光性無機絶縁層を形成する工程と
    を有する表示装置用基板の製造方法。
  5. 透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、金属層、ゲート絶縁層及び半導体層との積層よりなるパターンを選択的に形成する工程と、
    感光性無機絶縁材料を塗布し、裏面露光及び現像により、前記透明導電層、金属層及びゲート絶縁層の側面を覆うように、感光性無機絶縁層を形成する工程と
    を有する表示装置用基板の製造方法。
  6. 前記透明性無機絶縁層を、前記ゲート絶縁層の上面と同じ高さまで形成することを特徴とする請求項4又は5に記載の表示装置用基板。
  7. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、
    前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、
    前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、
    前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成する工程と、
    前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記開口部内の走査線用金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  8. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、
    前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、
    前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、
    前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    前記走査線用金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と、
    1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成する工程と、
    前記画素電極上、走査線の電極端子上及び信号線の電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  9. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、
    前記走査線と該走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び前記信号線の擬似電極端子に対応し、走査線形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層、走査線用金属層及び透明導電層を選択的に除去する工程と、
    前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上の前記第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、
    前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、前記透明導電層と走査線用金属層との積層よりなる前記擬似画素電極、走査線の擬似電極端子及び信号線の擬似電極端子を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記透明導電層と走査線用金属層とからなる積層パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    1層以上の耐熱金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、走査線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去してソース・ドレイン配線を形成するとともに、透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と、
    前記画素電極上、走査線の電極端子上及び信号線の電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  10. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層、不純物を含む第2の非晶質シリコン層及び耐熱金属層を順次被着する工程と、
    前記走査線と画像表示部外の前記走査線の接続領域に対応し、走査線形成領域の膜厚が接続領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記耐熱金属層上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去する工程と、
    前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記接続領域の耐熱金属層を露出させる工程と、
    前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を選択的に除去して、接続領域である走査線の一部を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    透明導電層と1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、透明導電層、耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、擬似画素電極を兼ねるドレイン配線と画像表示部外に擬似電極端子を有する信号線を形成するとともに、前記走査線の一部を含む走査線の擬似電極端子を形成する工程と、
    前記擬似画素電極上、走査線の擬似電極端子上及び信号線の擬似電極端子上に開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記開口部内の緩衝金属層を除去し、前記透明導電層よりなる画素電極、走査線の電極端子及び信号線の電極端子を露出させる工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  11. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層、不純物を含む第2の非晶質シリコン層及び耐熱金属層を順次被着する工程と、
    前記耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去し、走査線に対応した多層膜パターンを形成する工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、前記走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    透明導電層と1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、透明導電層、耐熱金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、擬似画素電極を兼ねるドレイン配線と画像表示部外に擬似電極端子を有する信号線を形成する工程と、
    画像表示部外の前記走査線の電極端子上、前記擬似画素電極上及び信号線の擬似電極端子上に第1、第2及び第3の開口部を有するパシベーション絶縁層を、前記第1の透明性絶縁基板上に形成し、前記第1の開口部内の第1の非晶質シリコン層とゲート絶縁層を除去して走査線の電極端子を露出させ、前記第2と第3の開口部内の緩衝金属層を除去して透明導電層よりなる画素電極と信号線の電極端子を露出させる工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  12. 前記パシベーション絶縁層に開口部を形成するとき、前記走査線の上方の前記パシベーション絶縁層に、走査線用開口部を形成し、該走査線用開口部内の前記第1の非晶質シリコン層を除去して、前記走査線用開口部内に前記ゲート絶縁層と透明性無機絶縁層を露出させることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項に記載の表示装置用基板の製造方法。
  13. 前記パシベーション絶縁層に開口部を形成するとき、レジストの代わりに感光性黒色顔料樹脂を用いて前記開口部を形成し、用いた前記感光性黒色顔料樹脂をそのまま残すことを特徴とする請求項7〜11のいずれか一項に記載の表示装置用基板の製造方法。
  14. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、
    前記走査線に対応し、前記ゲート電極上の半導体層形成領域の膜厚が他の領域よりも厚い感光性樹脂パターンを、前記第2の非晶質シリコン層上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去する工程と、
    前記感光性樹脂パターンの膜厚を減じて、前記走査線上の第2の非晶質シリコン層を露出させる工程と、
    前記膜厚の減ぜられた感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層を選択的に除去して、前記走査線上のゲート絶縁層を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、ネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、ソース・ドレイン配線間の第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、ソース・ドレイン配線を形成し、さらに、画像表示部外の前記走査線の端部上と透明性無機絶縁層上に、段差吸収電極を形成する工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板上にパシベーション絶縁層を被着後、画像表示部では前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に第1の開口部を有し、画像表示部外の領域では前記段差吸収電極を含む前記走査線の電極端子形成領域に第2の開口部を有し、さらに、前記信号線の電極端子形成領域に第3の開口部を有するとともに、その断面形状が逆テーパ形状の感光性樹脂パターンを、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第1と第3の開口部内のパシベーション絶縁層及び前記第2の開口部内のパシベーション絶縁層とゲート絶縁層を除去し、前記第1〜第3の開口部内に、夫々前記ドレイン配線の一部と透明性無機絶縁層、前記走査線の一部と段差吸収電極及び前記信号線の一部を露出させる工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板上に透明導電層を被着する工程と、
    前記感光性樹脂パターンを除去し、前記ドレイン配線の一部を含み画素電極形成領域に透明導電層よりなる前記画素電極を形成し、前記走査線の一部と段差吸収電極を含み走査線の電極端子形成領域に透明導電層よりなる前記走査線の電極端子を形成し、さらに、前記信号線の一部を含み信号線の電極端子形成領域に透明導電層よりなる前記信号線の電極端子を形成する工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  15. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板の製造方法において、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、走査線用金属層、ゲート絶縁層、不純物を含まない第1の非晶質シリコン層及び不純物を含む第2の非晶質シリコン層を順次被着する工程と、
    前記第2の非晶質シリコン層、第1の非晶質シリコン層、ゲート絶縁層及び走査線用金属層を選択的に除去して、前記走査線に対応した多層膜パターンを形成する工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上にネガ型でかつ透明性の感光性無機絶縁樹脂を塗布し、プリベークしてから裏面より紫外線照射を行い現像することにより、走査線パターンの側面を、感光性無機絶縁層により絶縁化する工程と、
    1層以上の緩衝金属層を含むソース・ドレイン配線用金属層を被着後、前記ソース・ドレイン配線用金属層、第2の非晶質シリコン層及び第1の非晶質シリコン層の一部を選択的に除去して、ソース・ドレイン配線を形成し、さらに、画像表示部外の走査線の端部上と透明性無機絶縁層上に、段差吸収電極を形成する工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板上にパシベーション絶縁層を被着後、画像表示部では前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に第1の開口部を有し、画像表示部外の領域では前記段差吸収パターンを含む前記走査線の電極端子形成領域に第2の開口部を有し、さらに、前記信号線の電極端子形成領域に第3の開口部を有するとともに、その断面形状が逆テーパ形状の感光性樹脂パターンを、前記第1の透明性絶縁基板上に形成する工程と、
    前記感光性樹脂パターンをマスクとして、前記第1と第3の開口部内の前記パシベーション絶縁層を除去し、前記第2の開口部内の前記パシベーション絶縁層、第1の非晶質シリコン層及びゲート絶縁層を除去し、前記第1〜第3の開口部内に、夫々前記ドレイン配線の一部と前記無機絶縁層、前記走査線の一部と段差吸収パターン及び前記信号線の一部を露出する工程と、
    前記第1の透明性絶縁基板上に透明導電層を被着する工程と、
    前記感光性樹脂パターンを除去し、前記ドレイン配線の一部を含み画素電極形成領域に透明導電層よりなる前記画素電極を形成し、前記走査線の一部と段差吸収パターンを含み前記走査線の電極端子形成領域に前記透明導電層よりなる前記走査線の電極端子を形成し、さらに、前記信号線の一部を含み前記信号線の電極端子形成領域に前記透明導電層よりなる前記信号線の電極端子を形成する工程と
    を有することを特徴とする表示装置用基板の製造方法。
  16. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び信号線の擬似電極端子が形成され、
    画像表示部外の走査線の擬似電極端子を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層が積層され、
    前記走査線、走査線の擬似電極端子、擬似画素電極及び信号線の擬似電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する無機絶縁層が形成され、
    前記ソース上、前記交差領域上、前記信号線の擬似電極端子の一部上及び無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、擬似画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、
    前記走査線の擬似電極端子上、信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、さらに、前記開口部内の金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる前記走査線の電極端子、前記信号線の電極端子及び前記画素電極が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  17. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、前記透明導電層と連結した透明導電層よりなる走査線の電極端子、透明導電層よりなる画素電極及び透明導電層よりなる信号線の電極端子が形成され、
    前記走査線上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層が積層され、
    前記走査線、走査線の電極端子、画素電極及び信号線の電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する無機絶縁層が形成され、
    前記ソース上、前記交差領域上、前記信号線の電極端子の一部上及び透明性無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、
    前記走査線の電極端子上、信号線の電極端子上及び画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  18. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に、透明導電層と金属層との積層よりなる走査線、前記透明導電層と連結した透明導電層よりなる走査線の電極端子、透明導電層よりなる画素電極及び透明導電層よりなる信号線の電極端子が形成され、
    前記走査線上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上に、第2の半導体層が積層され、
    前記走査線、走査線の電極端子、画素電極及び信号線の電極端子を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する無機絶縁層が形成され、
    前記ソース上、前記交差領域上、前記金属層を介して信号線の電極端子の一部上及び透明性無機絶縁層上にソース配線(信号線)が形成され、前記ドレイン上、前記金属層を介して画素電極の一部上及び無機絶縁層上にドレイン配線が形成され、
    前記走査線の電極端子上、信号線の電極端子上及び画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  19. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、
    画像表示部外の走査線の接続領域を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、第2の半導体層上に耐熱金属層が形成され、さらに、走査線と信号線との交差領域上に第2の半導体層と耐熱金属層が積層され、
    前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、
    透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなる走査線の擬似電極端子が、前記走査線の接続領域を含んで透明性無機絶縁層上と前記耐熱金属層上に形成され、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるソース配線(信号線)が、前記ソース領域と前記交差領域の耐熱金属層上及び透明性無機絶縁層上に形成され、さらに、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるドレイン配線も兼ねる擬似画素電極が、前記ドレイン領域の耐熱金属層上と透明性無機絶縁層上に形成され、
    前記走査線の接続領域上、画像表示部外の信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、前記開口部内の1層以上の緩衝金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  20. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、
    画像表示部外の走査線の電極端子を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上に、ソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、第2の半導体層上に耐熱金属層が形成され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上にも第2の半導体層と耐熱金属層が積層され、
    前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、
    透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなるソース配線(信号線)が前記ソース領域と前記交差領域の耐熱金属層上及び透明性無機絶縁層上に形成され、前記透明導電層と1層以上の緩衝金属層との積層よりなり、ドレイン配線も兼ねる擬似画素電極がドレインとなる第2の半導体層上と透明性無機絶縁層上に形成され、
    前記走査線の電極端子上、画像表示部外の信号線の擬似電極端子上及び擬似画素電極上に、夫々第1、第2及び第3の開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、第1の開口部内に金属層よりなる走査線の電極端子が露出し、第2と第3の開口部内の1層以上の緩衝金属層が除去されて、前記透明導電層よりなる信号線の電極端子及び画素電極が露出していることを特徴とする液晶表示装置。
  21. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、
    前記走査線上にゲート絶縁層が形成され、ゲート電極上にゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、
    前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、
    前記ソース・ドレイン上、透明性無機絶縁層上及び走査線と信号線の交差領域のゲート絶縁層上に1層以上の緩衝金属層よりなるソース・ドレイン配線が形成され、画像表示部外の走査線の端部上及び透明性無機絶縁層上に同じく1層以上の前記緩衝金属層よりなる段差吸収電極が形成され、
    画像表示部ではドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域と、画像表示部外の信号線(ソース配線)の電極端子形成領域と、前記段差吸収電極を含む走査線の電極端子形成領域に、開口部を有するパシベーション絶縁層が前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、
    前記走査線の電極端子形成領域、前記信号線の電極端子形成領域及び前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に、透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  22. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置において、
    前記表示装置用基板が、
    前記第1の透明性絶縁基板の一主面上に金属層よりなる走査線が形成され、
    接続領域を除く走査線上に、ゲート絶縁層と一対のソース・ドレイン領域の膜厚が厚い不純物を含まない第1の半導体層が積層され、前記ソース・ドレイン領域上にソース・ドレインとなる不純物を含む第2の半導体層が積層され、さらに、前記走査線と信号線との交差領域上に第2の半導体層が積層され、
    前記走査線を除く第1の透明性絶縁基板の一主面上に、前記走査線とゲート絶縁層よりなる積層と略同じ膜厚を有する透明性無機絶縁層が形成され、
    前記ソース・ドレイン上、透明性無機絶縁層上及び前記交差領域上に、1層以上の緩衝金属層よりなるソース・ドレイン配線が形成され、画像表示部外の走査線の端部上及び透明性無機絶縁層上に、同じく1層以上の前記緩衝金属層よりなる段差吸収電極が形成され、
    画像表示部ではドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域と、画像表示部外の信号線(ソース配線)の電極端子形成領域と、前記段差吸収電極を含む走査線の電極端子形成領域に開口部を有するパシベーション絶縁層が、前記第1の透明性絶縁基板上に形成され、
    前記走査線の電極端子形成領域、前記信号線の電極端子形成領域及び前記ドレイン配線の一部を含む画素電極形成領域に、透明導電層よりなる走査線の電極端子、信号線の電極端子及び画素電極が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
  23. 前記液晶が充填される領域のパシベーション絶縁層上に、感光性黒色顔料樹脂が形成されていることを特徴とする請求項16〜20のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  24. 前記走査線の一部を含む開口部がパシベーション絶縁層に形成され、前記開口部内にゲート絶縁層と透明性無機絶縁層が露出していることを特徴とする請求項16〜20のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  25. 前記走査線とともに前記第1の透明性絶縁基板上に形成された対抗電極と、前記対抗電極とは所定の距離を隔てて形成された前記画素電極を一対の電極として、横方向の電界を制御する請求項16〜20のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  26. 前記走査線とともに前記第1の透明性絶縁基板上に形成された、共通電極の一部を含む開口部が形成され、前記開口部内の絶縁層が除去されて前記共通電極の一部が露出し、前記共通電極の一部を含む前記透明性無機絶縁層上に形成された対抗電極と、前記対抗電極とともに前記対抗電極とは所定の距離を隔てて形成された前記画素電極を一対の電極として、横方向の電界を制御する請求項16〜22のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  27. 前記液晶が電圧無印加時に垂直配向する垂直配向型の液晶であり、
    前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する、前記第1の透明性絶縁基板上における第1の配向制御手段が、前記透明性無機絶縁層上に形成された画素電極内で透明導電層が除去されて形成された複数のスリットであり、
    さらに、前記第2の透明性絶縁基板上またはカラーフィルタ上に、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する第2の配向制御手段を備えていることを特徴とする請求項19又は20に記載の液晶表示装置。
  28. 前記液晶が電圧無印加時に垂直配向する垂直配向型の液晶であり、
    前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する、前記第1の透明性絶縁基板上における第1の配向制御手段が、前記透明性無機絶縁層上に形成された複数の透明導電層よりなる、画素電極間または画素電極内に位置する前記パシベーション絶縁層を含む帯状の突起であり、
    さらに、前記第2の透明性絶縁基板上またはカラーフィルタ上に、前記液晶に電圧を印加したときに、前記液晶が配向する方向を規制する第2の配向制御手段を備えていることを特徴とする請求項16〜22のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  29. 第1の透明性絶縁基板の一主面上に、チャネルエッチ型の絶縁ゲート型トランジスタ、前記絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極を兼ねる走査線、ソース配線を兼ねる信号線、及び、ドレイン配線と接続された画素電極を有する単位画素が、二次元のマトリクスに配列された表示装置用基板基板と、このアクティブ基板と対向する第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタと、前記アクティブ基板と第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に充填される液晶とを備えた液晶表示装置の製造方法において、
    前記表示装置用基板が、上記請求項7〜15のいずれか一項に記載の表示装置用基板の製造方法により製造されることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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