JP2008233449A - 光ビーム走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光ビーム走査装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008233449A
JP2008233449A JP2007071895A JP2007071895A JP2008233449A JP 2008233449 A JP2008233449 A JP 2008233449A JP 2007071895 A JP2007071895 A JP 2007071895A JP 2007071895 A JP2007071895 A JP 2007071895A JP 2008233449 A JP2008233449 A JP 2008233449A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
light beam
sub
scanning direction
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007071895A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinpei Shinozaki
新平 篠崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2007071895A priority Critical patent/JP2008233449A/ja
Publication of JP2008233449A publication Critical patent/JP2008233449A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 光学素子に起因した走査線中の主走査方向の各位置に生じる副走査方向の誤差を除去する。
【解決手段】 光ビームを受光し、所定位置における主走査方向と副走査方向に当該光ビームを偏向可能な走査素子と、走査素子による光ビームの主走査方向の走査を制御する主走査制御手段と、走査素子による光ビームの副走査方向の位置を制御する副走査制御手段と、主走査制御手段による光ビームの走査により所定位置に形成される走査線に含まれる副走査方向の位置誤差に関する情報を記憶する記憶手段と、を有し、副走査制御手段は、記憶手段に記憶された位置誤差に関する情報に基づいて、その位置誤差を補正するように走査素子を制御する光ビーム走査装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、所定位置に光ビームの走査線を形成するための光ビーム走査装置、および当該光ビーム走査装置を備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真法を利用した画像形成装置では、感光体等の表面上で主走査方向に光ビームを走査するためにポリゴンミラーが使用されている。ポリゴンミラーは光ビームを偏向するための複数の偏向面を有している。また、ポリゴンミラーはモータ等により回転駆動される。それら偏向面はポリゴンミラーの回転軸と略平行に且つ回転半径外側に形成されている。光源から射出された光ビームは、ポリゴンミラーの偏向面に入射し、その後偏向されて当該偏向面から射出する。その光ビームが進行する方向は、ポリゴンミラーの回転に応じて連続的に変化する。
このような画像形成装置では、一般的に、ポリゴンミラーから射出した光ビームは、Fθレンズや反射ミラーを経て感光体上に導かれる。感光体上には、光ビームのスポットによって走査線が形成される。この走査線の延びる方向が主走査方向である。
特許文献1には、光源と、ポリゴンミラーと、Fθレンズと、反射ミラーとを備えた画像露光装置が記載されている。この画像露光装置もまた、ポリゴンミラーの回転により、感光体上において主走査方向に延びる走査線を形成する。さらに、この画像露光装置は、感光体の移動する速度を検出する装置と、その検出された速度の速度誤差を感光体の位置の誤差信号に変換する回路を有している。そして、感光体の位置の誤差信号に基づいて反射ミラーの反射角度を変化させて感光体の副走査方向の速度ムラによる露光ムラを低減させることができる構成となっている。
具体的には、この画像露光装置は、回転ドラムの回転が速くなれば、露光する位置が通常速度において露光する位置よりも回転方向下流側の位置となるように反射ミラーの角度を変化させる。逆に、回転ドラムの回転が遅くなれば、露光する位置が通常速度において露光する位置よりも回転方向上流側の位置となるように、反射ミラーの角度を変化させる。
特開平6−95025号公報
上述の画像形成装置や特許文献1に記載の画像露光装置においては、ポリゴンミラーにより偏向走査された光ビームは、Fθレンズや反射ミラー等の光学素子を経たのちに感光体上に走査線を形成する。このとき、光ビームの光路中には光学素子が配置されているので、光学素子自体に設計誤差があった場合や光学素子を配置する際の組み付け誤差等があった場合には、光ビームはその光路中においてそれらの誤差の影響を受けて光ビーム自体に誤差が生じる。光ビームに誤差が含まれると、感光体上に形成される走査線に誤差が生じる。その誤差の種類としては、例えば、走査線位置誤差、走査湾曲、走査傾きなどがある。これらの誤差は、主として走査線の副走査方向の誤差である。
上述の画像形成装置においては、このような走査線の誤差を補正する場合には、光学素子の組み付け位置を微調整するなどして対処していた。しかし、そのような微調整を行ったとしても、走査線の副走査方向の誤差は十分に取り除くことができなかった。
また、特許文献1に記載の画像露光装置では、反射ミラーの角度を変化させて、感光体上の露光位置を調整することができる。しかしながら、走査線位置誤差、走査湾曲、走査傾きといった走査線中の主走査方向の各位置に生じる副走査方向の誤差を取り去るような開示はない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、光学素子に起因した走査線中の主走査方向の各位置に生じる副走査方向の誤差を除去する光ビーム走査装置および画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、所定位置に光ビームの走査線を形成するための光ビーム走査装置であって、光ビームを受光し、所定位置における主走査方向と副走査方向に当該光ビームを偏向可能な走査素子と、走査素子による光ビームの主走査方向の走査を制御する主走査制御手段と、走査素子による光ビームの副走査方向の位置を制御する副走査制御手段と、主走査制御手段による光ビームの走査により所定位置に形成される走査線に含まれる副走査方向の位置誤差に関する情報を記憶する記憶手段と、を有し、副走査制御手段は、記憶手段に記憶された位置誤差に関する情報に基づいて、その位置誤差を補正するように走査素子を制御することを特徴とする光ビーム走査装置を提供する。
この構成によれば、光ビームの主走査方向の走査中に、副走査方向の位置の誤差に関する情報を用いて副走査方向の制御を行うことにより、副走査方向の位置の補正を可能としている。副走査方向の位置が補正されることにより、副走査方向の誤差が取り除かれた走査線を形成することができる。したがって、本発明の光ビーム走査装置では、光学素子に起因した走査線中の主走査方向の各位置に生じる副走査方向の誤差が除去される。
また、本発明の光ビーム走査装置において、当該位置誤差に関する情報は、副走査方向の位置誤差を示す情報である。また、この装置は、さらに、位置誤差を示す情報から、当該位置誤差を補正する情報である副走査位置補正情報を算出する補正情報算出手段を備える。選択的には、当該位置誤差に関する情報は、当該位置誤差を補正する情報である副走査位置補正情報である。
さらに、主走査制御手段は、走査素子に印加する電流を制御することにより光ビームの主走査方向の走査を制御し、副走査制御手段は、走査素子に印加する電流を制御することにより光ビームの副走査方向の位置を制御する。副走査位置補正情報は、副走査制御手段が走査素子に印加する電流の変化パターンを規定した情報である。
さらに、走査素子は、光ビームを受光する受光面を有している。主走査制御手段は、走査素子に印加する電流を制御することにより受光面に平行な第一の軸まわりに受光面を回転させるように制御し、副走査制御手段は、走査素子に印加する電流を制御することにより受光面に平行且つ第一の軸に直交する第二の軸まわりに受光面を回転させるよう制御する。その受光面の第一の軸まわりの回転により、光ビームを主走査方向に偏向させ、受光面の第二の軸まわりの回転により、光ビームを副走査方向に偏向させる。さらに、主走査制御手段は、受光面を第一の軸まわりに所定の周期で往復動作させている。
また、本発明の光ビーム走査装置は、走査素子による光ビームの走査のタイミングを調整するために、光ビームが主走査方向の所定の位置にあることを検出する光ビーム受光素子を備えており、光ビーム受光素子により光ビームが検出されるタイミングに関連して、主走査制御手段と副走査制御手段とがそれぞれ走査素子を制御する。
また、上述の位置誤差に関する情報は、主走査制御手段による光ビームの走査により所定位置に形成される走査線を検出する走査線検出手段により生成することができる。さらに、その走査線検出手段は、走査線における副走査方向の光ビームの位置を検出する副走査位置検出手段を備えている。さらに、その副走査位置検出手段は、主走査方向に移動可能である。また、本発明の光ビーム走査装置において、光ビームの走査線が形成される所定位置は、例えば、感光体ドラムの表面である。
また、本発明の光ビーム走査装置は、走査素子により偏向された光ビームの光路上に配置される光学素子を備える。その光学素子はアークサインシータレンズを含む。また、その光学素子は、少なくとも1つの反射ミラーを含んでいてもよい。
また、本発明は、感光体上に光ビームの走査線を形成するための光ビーム走査手段を備えた画像形成装置であって、光ビームを射出する光源と、光源からの光ビームを受光し、感光体上における主走査方向と副走査方向に、当該光ビームを偏向可能な走査素子と、走査素子による光ビームの主走査方向の走査を制御する主走査制御手段と、走査素子による光ビームの副走査方向の位置を制御する副走査制御手段と、主走査制御手段による光ビームの走査により感光体上に形成される走査線に含まれる副走査方向の位置誤差に関する情報を記憶する記憶手段と、を有し、副走査制御手段は、記憶手段に記憶された位置誤差に関する情報に基づいて、その位置誤差を補正するように走査素子を制御することを特徴とする画像形成装置を提供する。
したがって、本発明によれば、光学素子に起因した走査線中の主走査方向の各位置に生じる副走査方向の誤差を除去することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る光ビーム走査装置の具体的な実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る光ビーム走査装置100の概略構成図である。光ビーム走査装置100は、光源110と、コリメートレンズ112と、走査素子120と、アークサインシータレンズ130と、偏向ミラー140と、ビームディテクタ(BD)用ミラー150と、BDセンサ160とを備えている。なお、この光ビーム走査装置100は、例えば、電子写真法を利用した画像形成装置に用いることができる。
光源110は、例えば半導体レーザである。光源110から射出された光ビームはコリメートレンズ112により平行光とされたのち、走査素子120に入射する。走査素子120は光ビームを偏向走査することができる素子である。走査素子120により偏向された光ビームは、アークサインシータレンズ130に入射する。なお、アークサインシータレンズ130は、3つのレンズ132,134,136により光ビームの主走査方向の等速度走査を実現するものである。レンズ134を通過した光ビームがBD用ミラー150の所定位置に入射すると、BD用ミラー150によって偏向された後、BDセンサ160の検出窓162に入射する。
アークサインシータレンズ130を通過した光ビームは、偏向ミラー140により偏向されて感光体ドラム1に入射する。そして感光体ドラム1上にスポットを形成する。
光ビーム走査装置100では、走査素子120を制御することにより、光ビームの走査を行う。走査素子120による光ビームの走査により、感光体ドラム1上に走査線が形成される。本明細書においては、感光体ドラム1上において、感光体ドラム1の回転軸方向と平行な方向を主走査方向とする。また、感光体ドラム1上の走査線が形成される位置における、感光体ドラム1の接線の方向に平行な方向を副走査方向とする。主走査方向と平行な直線であって、感光体ドラム1上の所定位置に形成される走査線が理想的な走査線である。走査線が曲がっていたり、斜行していたり、所定位置からずれていたりすると、感光体ドラム1上に形成される静電潜像の描画の質の低下を招く。
走査素子120は、光ビームを主として主走査方向に走査するものであるが、光ビームの副走査方向の位置を変化させることも可能である。本発明の実施形態では、走査素子120によって、副走査方向の位置を変化させることにより、走査線の副走査方向の誤差を補正することができる。走査素子120の動作原理について以下に説明する。
図2は走査素子120の動作原理を説明するための図である。この走査素子120としては、一例として、日本信号社製のエコスキャン(商標)を使用することができる。以下、走査素子120を説明する際には、日本信号社製のエコスキャン(商標)の仕様に合わせて説明するが、本発明の光ビーム走査装置の走査素子120はその製品に限定されるものではなく、同等の機能を備えているものであれば使用可能である。
走査素子120は、基板121と、ミラー122と、外側コイル123Aと、内側コイル123Bと、永久磁石M1〜M4とを有する。
基板121は、外枠部121aと、外側可動部121bと、内側可動部121cと、トーションバー125,126とが一体的に形成されたものである。例えば基板121は微細加工技術によって作製される。外枠部121aは、枠形状の板状部材であり、その形状は四角形である。外枠部121aの対向する2辺の内側中央部からはトーションバー125,125が外枠部121aの中心に向かうように延びており外側可動部121bに結合している。外側可動部121bも外枠部121a同様、枠形状の板状部材であり、その形状は四角形である。外側可動部121bは、その4辺が、それぞれの近傍にある外枠部121aの4辺と平行になるように配置されている。トーションバー125,125は、外側可動部121bの対向する2辺の外側中央部に結合されている。外側可動部121bの対向する他の2辺の内側中央部からはトーションバー126,126がそれぞれ外側可動部121bの中心に向かうように延びており内側可動部121cに結合している。内側可動部121cは、四角形の板状部材でありその上部(紙面鉛直上側)にミラー122を備えている。ミラー122は、例えば内側可動部121cに金属を蒸着させて形成されている。選択的には鏡面加工された金属板を取り付ける構成であってもよい。トーションバー126,126は、内側可動部121cの周囲の対向する2辺の中央部に結合されている。このような配置により、トーションバー125の延びる方向と、トーションバー126の延びる方向とは互いに直交する。
トーションバー125,126は、板状部材である。さらに、トーションバー125,126は、外力により、その軸(トーションバーの延びる方向を示す直線であって、その幅方向と厚み方向の中心を通るもの)まわりにねじれ可能である。なお、互いに向きあうトーションバー125,125の軸は同一直線上にある。同様に、トーションバー126,126の軸も同一直線上にある。トーションバー125,125の軸とトーションバー126,126の軸は互いに直交する。
トーションバー125,125のねじれの作用により、外側可動部121bは、トーションバー125,125の軸を中心に所定量回転可能である。外側可動部121bと内側可動部121cとはトーションバー126,126で結合されているので、外側可動部121bがトーションバー125,125の軸まわりに回転すると、内側可動部121cも外側可動部121bと一体となってトーションバー125,125の軸まわりに回転する。また、トーションバー126,126のねじれの作用により、内側可動部121cは、トーションバー126,126の軸を中心に所定量回転可能である。このような構成により、内側可動部121cは、トーションバー125,125の軸とトーションバー126,126の軸の計2軸まわりに回転可能である。よって、ミラー122の傾斜の方向は、当該2軸まわりの回転量により決まる。なお、本発明の実施形態では、外側可動部121bは、トーションバー125,125の軸を中心として回転する動作のみ許容される構成となっている。同様に、内側可動部121cも、外側可動部121bに対して、トーションバー126,126の軸を中心として回転する動作のみ許容される構成となっている。
基板121には、外側コイル123Aと内側コイル123Bが設けられている。これらコイルは基板121内に埋め込まれてもよいし、基板121上に備えられてもよい。外側コイル123Aは、導線が、外枠部121aから、トーションバー125を経て、外側可動部121bへ進み、外側可動部121bを数周進んだ後に、再びトーションバー125を経て、外枠部121aへ戻ってくるように構成されている。コイル123Bは、導線が、外枠部121aから、トーションバー126、外側可動部121bを経て、トーションバー126を通って内側可動部121cへ進入し、内側可動部121cの周囲近辺を数周進んだ後に、再びトーションバー126、外側可動部b、トーションバー125を通って外枠部121aへ戻ってくるように構成されている。
永久磁石M1〜M4は、外枠部121aの各辺中央部の外側に配置されている。永久磁石M1とM2はそれぞれ、外枠部121aに対向する側がN極となるように配置されている。永久磁石M3とM4はそれぞれ、外枠部121aに対向する側がS極となるように配置されている。このような配置により、外側可動部121bのうち、図中上側の辺は、永久磁石M1により生じる磁界により、その辺に垂直な成分が図中下向きとなるような磁界中におかれる。また、外側可動部121bのうち、図中下側の辺は、永久磁石M3により生じる磁界により、その辺に垂直な成分が図中下向きとなるような磁界中におかれる。また、内側可動部121cのうち、図中右側の辺は、永久磁石M2により生じる磁界により、その辺に垂直な成分が図中左向きとなるような磁界中におかれる。また、内側可動部121cのうち、図中左側の辺は、永久磁石M4により生じる磁界により、その辺に垂直な成分が図中左向きとなるような磁界中におかれる。
走査素子120によって偏向走査する際には、外側コイル123Aと内側コイル123Bの両方に又はいずれか一方に電流が印加される。この外側コイル123Aや内側コイル123Bに流れる電流と、永久磁石M1〜M4のそれぞれにより形成される磁場とにより、外側コイル123Aや内側コイル123Bにはローレンツ力が働く。外側可動部121bと内側可動部121cはそのローレンツ力により回転動作する。
外側可動部121bの動作に際しては、ローレンツ力のうち、外側可動部121bに回転トルクを与える成分のみが考慮される。上述のように、外側可動部121bの図中上側の辺と図中下側の辺においては、磁界の向きは同じく下向きである。それらの辺に設けられている外側コイル123Aを流れる電流は互いに逆向きとなる。したがって、外側可動部121bの図中上側の辺と図中下側の辺に働くローレンツ力(の回転トルクを与える成分)は互いに逆向きとなる(つまりそれらローレンツ力は外側可動部121bに対して偶力として作用する)。要するに、外側コイル123Aに電流が印加されると、外側可動部121bは、偶力により生じる回転トルクによって、トーションバー125,125の軸を中心に回転する。電流値が一定の場合、外側可動部121bは、トーションバー125,125のねじれに対する復元力とつりあう位置で静止し、外枠部121aに対して傾斜した状態を維持する。外側可動部121bの傾斜角度(外側可動部121bが外枠部121aと平行な状態から、トーションバー125,125の軸を中心に回転した角度)は、外側コイル123Aに印加される電流値にほぼ比例して増加する。
内側可動部121cの動作に際しては、ローレンツ力のうち、内側可動部121cに回転トルクを与える成分のみが考慮される。上述のように、内側可動部121cの図中右側の辺と図中左側の辺においては、磁界の向きは同じく左向きである。それらの辺に設けられている内側コイル123Bを流れる電流は互いに逆向きである。したがって、内側可動部121cの図中右側の辺と図中左側の辺に働くローレンツ力(の回転トルクを与える成分)は互いに逆向きとなる(つまりそれらローレンツ力は内側可動部121cに対して偶力として作用する)。要するに、内側コイル123Bに電流が印加されると、内側可動部121cは、偶力により生じる回転トルクによって、トーションバー126,126の軸を中心に回転する。電流値が一定の場合、内側可動部121cは、トーションバー126,126のねじれに対する復元力とつりあう位置で静止し、外側可動部121bに対して傾斜した状態を維持する。内側可動部121cの傾斜角度(内側可動部121cが外側可動部121bと平行な状態から、トーションバー126,126の軸を中心に回転した角度)は、内側コイル123Bに印加される電流値にほぼ比例して増加する。
本発明の実施形態では、ミラー122に光ビームが入射するように構成されている。その光ビームの主走査方向への走査には外側可動部121bの回転動作が、副走査方向への走査には内側可動部121cの回転動作が用いられる。選択的には、主走査方向への走査には内側可動部121cの回転動作が、副走査方向への走査には外側可動部121bの回転動作が用いられても良い。
走査素子120を駆動させる際には、所定の共振周波数の電流を用いる。例えば、外側コイル123Aの共振周波数は560Hzに設定され、内側コイル123Bの共振周波数は240Hzに設定される。これらの交流電流の振幅に応じて、外側可動部121bや内側可動部121cの傾斜角度を変化させることができる。
図3は、光ビーム走査装置100の制御ブロック図である。光ビーム走査装置100は、コントローラ200、光源制御回路210、主走査制御回路220、副走査制御回路230、シフト量演算回路240、メモリ250を備えている。なお、図示しないが、コントローラ200、光源制御回路210、主走査制御回路220、副走査制御回路230、シフト量演算回路240、メモリ250には、それぞれ電源が供給されている。電源は、単一のユニットから各回路等へ供給される構成であってもよいし、各回路ごとに独立して設けられる構成であってもよい。また、幾つかの回路等で共有される構成であってもよい。また、各回路等には、必要に応じて、電源回路が含まれている。
コントローラ200は、光源制御回路210と、主走査制御回路220、副走査制御回路230を統括する機能を有する。光源制御回路210は、光源110の駆動、タイミング制御等を行う回路である。例えば光源制御回路210は、コントローラ200が取得する画像情報等に応じて、光ビームの点灯・消灯のタイミングを制御する。
主走査制御回路220は、走査素子120の主走査方向の走査の制御を行う回路である。具体的には、走査素子120の外側コイル123A(図2)に対し、所定のパターン(電流値の時間的変化を規定したもの、以下主走査電流パターンという)で電流を印加することにより主走査方向の走査の制御を行う。主走査電流パターンは、外側可動部121bが所定の周期、所定の角速度、所定の最大傾斜角度でトーションバー125,125の軸を中心に往復動作するように規定されている。ミラー122により偏向された光ビームは、その外側可動部121bの往復動作に合わせて、主走査方向に走査される。光ビームの主走査方向の走査範囲は、外側可動部121bの最大傾斜角度で決まる。本発明の実施形態では、光ビームがBD用ミラー150の所定の位置に入射するような走査範囲となるように主走査電流パターンが規定されている。
主走査制御回路220は、コントローラ200からのトリガ信号により、主走査電流パターンによる電流の印加を開始する。そのトリガ信号は、BDセンサ160による光ビームの受光のタイミングとの間で同期がとられている。コントローラ200は、BDセンサ160が光ビームを受光したことを検出する機能を備えており、その検出に同期して主走査制御回路220にトリガ信号を送信するように構成されている。このような構成により、主走査制御回路220は、光ビームを主走査方向に1周期動作させるごとにコントローラ200からトリガ信号を受け取る。よって、主走査制御回路220は、光ビームの主走査方向の動作については、1周期ごとに、主走査電流パターンによる電流の印加を新たに開始する。主走査制御回路220のこのような構成により、1周期ごとに電流の印加のタイミングが調整されるので、度重なる往復動作により走査線の位置が主走査方向に次第にずれてしまうというような状況を未然に防ぐことができる。
副走査制御回路230は、走査素子120の副走査方向の走査の制御を行う回路である。具体的には、主走査制御回路220と同様、走査素子120の内側コイル123A(図2)に対し、所定のパターン(電流値の時間的変化を規定したもの、以下副走査電流パターンという)で電流を印加することにより副走査方向の走査の制御を行う。副走査電流パターンは、内側可動部121cがどのタイミングでどの傾斜角度となるべきかを規定している。
副走査制御回路230は、主走査制御回路220同様、コントローラ200からのトリガ信号により、副走査電流パターンによる電流の印加を開始する。副走査制御回路230の電流の印加の開始時は、主走査制御回路220の電流の印加の開始時と同時になるように構成されている。副走査電流パターンは、主走査電流パターンにおいて規定されている周期に合わせて、電流値の変化を規定している。
主走査制御回路220の制御による走査と副走査制御回路230の制御による走査により、感光体ドラム1上には、主走査電流パターンと副走査電流パターンに基づいた1本の走査線が形成される。副走査電流パターンを調整することにより、走査線の副走査方向の位置を決めることができる。よって、形成された走査線が、理想的な走査線におけるある主走査方向位置の副走査方向位置と比して所定量ずれていたとすれば、その主走査方向の位置において副走査方向にその所定量分だけ逆方向にシフトさせるような副走査電流パターンを規定することで、理想的な走査線における副走査位置に合わせることができる。これを各主走査方向位置で実行すれば、副走査方向にずれのない、理想的な走査線を形成することができる。
本発明の実施形態では、副走査制御回路230は、シフト量演算回路240から副走査電流パターンを取得する。例えば、副走査制御回路230は、コントローラ200からのトリガ信号を受け取ることにより、シフト量演算回路240に対し副走査電流パターンを要求する。すなわち、シフト量演算回路240は、BDセンサ160による光ビームの受光ごとに副走査電流パターンを副走査制御回路240へ提供する。なお、シフト量演算回路240は、コントローラ200からのトリガ信号を直接受け取る構成であってもよい。この場合、当該トリガ信号の受信に応じて副走査電流パターンを副走査制御回路240へ提供する。
シフト量演算回路240は、副走査電流パターンを算出する機能を備える。後述するように、メモリ250には走査線における副走査方向の位置誤差を示す位置誤差情報が記憶されている。シフト量演算回路240は、メモリ250から位置誤差情報を読み出して、演算を施すことにより副走査電流パターンを算出する。この算出は、BDセンサ160による光ビームの受光ごとに行われる。すなわち、上述したように、コントローラ200からのトリガ信号を受け取った副走査制御回路230の指示により行われる。或いは、上述したように、シフト量演算回路240が直接、コントローラ200からトリガ信号を受け取ることにより行われる。
この位置誤差情報は、理想的な走査線と、実際の走査線との比較により得られる情報であって、実際の走査線の主走査方向の各位置(又は1周期における各時間。以下、主走査方向の位置という場合には、その位置を1周期内のある時点を示す時間情報としても表現することができるものとする)において、理想的な走査線と比して副走査方向にどれだけずれているか(誤差量)を示す情報である。ここで、実際の走査線とは、副走査制御回路230による電流値をゼロにした状態で、主走査制御回路220の制御によって形成される走査線である。本発明の実施形態では、位置誤差情報は、後述する走査線検出装置300(図4)によって生成される。
シフト量演算回路240は、副走査制御回路230が走査素子120に電流を印加した場合の、電流値と光ビームのスポットの副走査方向の移動量(理想的な走査線における対応する位置からの距離)との関係を示すテーブルを持っている。シフト量演算回路240は、副走査方向の位置誤差情報をもとに副走査電流パターンを算出する。その算出方法は、(1)主走査方向の各位置における副走査方向の誤差量が示す距離と等しい移動量に対応する電流値をそれぞれテーブルから決定する、(2)それらの電流値の正負を逆転させる(副走査方向の誤差と同じ量だけその逆方向に移動させるため)、(3)主走査方向の各位置に対応する主走査方向の走査周期における時間に変換する、という処理を行う。なお、これらの処理は主走査方向の全範囲において行われる。このように算出された副走査電流パターンを副走査制御回路230に適用すると、主走査方向の全範囲において、実際の走査線を理想的な走査線の位置で走査することができる。
図4は、走査線検出装置300の概略構成図である。走査線検出装置300は、走査線の副走査方向の誤差量を検出して位置誤差情報を生成するための装置である。走査線検出装置300は、ステージ310と、位置検出素子(PSD)320とを有する。
ステージ310はPSD320を直線移動可能に保持している。PSD320は、フォトダイオードの表面抵抗を利用して光ビームのスポット位置を検出する素子である。PSD320は、受光部322で光ビームのスポットを受光する。受光部322は1軸方向に延びており、その受光部322の延びる方向は、PSD320の移動方向と直交している。
走査線検出装置300は、光ビーム走査装置100により走査線が形成される位置にPSD320の受光部322が置かれるように(特に理想的な走査線が受光部322の中央を通るように)、且つPSD320の移動方向が主走査方向となるように配置される。このような構成により、走査線検出装置300は、走査線の主走査方向の任意の位置における副走査方向の位置を検出することができる。
PSD320による走査線の副走査方向の位置検出は、主走査方向の全範囲にわたって行われる。ここで、走査線の主走査方向の長さをLとし検出ポイント数をNとする。主走査方向において等間隔で位置検出を行うと、距離L/(N−1)ごとに位置検出を行うことになる。検出ポイントNを増やすと、位置誤差情報の精度が高くなる。一方で、検出ポイントNを増やすとメモリの容量、および演算量が増加する。また、検出ポイントNが多すぎると、走査素子120におけるミラーの動作は、高速応答性が要求される。PSD320は、位置検出の際、主走査方向に移動させられる必要があるが、その移動は自動的に行われてもよいし、手動で行われてもよい。以下、PSD320の移動が自動的に行われる場合である、走査線検出装置300の第一の実施形態を説明する。
図5は、走査線検出装置300の機能ブロック図である。走査線検出装置300は、ステージ310の内部に、制御部311、D/A変換部312、パルスモータ313、I/F部314、メモリ315を備えている。PSD320は制御部311に接続されている。なお、PSD320は、ベルト等を介してパルスモータ313と接続されており、パルスモータ313の駆動によってステージ310上を移動することができる構成となっている。
制御部311は、PSD320を距離L/(N−1)ずつ移動させるようにパルスモータ313を駆動する。例えば、制御部311は、PSD320をステージ310の一端に配置させた後、所定時間経過ごとに、距離L/(N−1)ずつ他端に向けて移動させるよう制御することができる。
PSD320は光ビームの検出結果を電流値として出力する。制御部311は、その電流値を副走査方向の誤差量の情報に変換する機能を持つ。制御部311により変換された副走査方向の誤差量の情報はメモリ315に格納される。メモリ315に格納された誤差量の情報の集合が位置誤差情報である。I/F部314は、光ビーム走査装置100との間でデータの送受信を行うために用いられる。メモリ315に記憶されている位置誤差情報は、I/F部314を介して光ビーム走査装置100へ送信される。
走査線検出装置300は、一例として、光ビーム走査装置100を備えた画像形成装置内の所定位置に配置される。また、選択的には、走査線検出装置300には、光ビーム走査装置100をセットする位置が設けられており、光ビーム走査装置100をそこにセットする。また、選択的には、走査線検出装置300と光ビーム走査装置100とをセットするための独立したフレームを用意し、そこに両装置をセットしてもよい。走査線検出装置300により生成された位置誤差情報は、光ビーム走査装置100のシフト量演算回路240を介してメモリ250に格納される(図3参照)。
図6は、光ビーム走査装置100および走査線検出装置300を用いて位置誤差情報を生成する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、光ビーム走査装置100と走査線検出装置300とを接続した後、光ビーム走査装置100のコントローラ200の制御により行われるものとする。この場合、コントローラ200は、走査線検出モードというプログラムを備えており、このプログラムにより、走査線検出装置300の制御部311がコントローラ200により制御される。
本処理は、光ビーム走査装置100および走査線検出装置300に電源が投入され、その後走査線検出モードが実行された場合に開始する。ステップS1では、ステージ位置を初期化する。すなわち、走査線検出装置300において、PSD320を走査線の一端に配置させる処理が行われる。ステップS2では、主走査制御回路220により主走査方向の走査の制御を開始する。
ステップS3では、主走査方向に走査されている光ビームを、PSD320により検出する。その検出された電流値は、走査線検出装置300の制御部311により誤差量の情報に変換される。ステップS4では、誤差量の情報を、メモリ315に格納する。その後ステップS5へ進む。なお、ステップS3における光ビームの検出は複数の走査周期に渡って行われてもよい。すなわち複数回電流値を検出してもよい。この場合、制御部311は、その複数の電流値を平均化する処理を行うことができる。これにより、検出精度を高めることができる。
ステップS5では、PSD320の位置が走査線の他端まで移動したかどうかが判定される。すなわち、走査線検出装置300の制御部311がPSD320をN−1回移動させたかどうかが判定される。PSD320が他端まで移動していなければ(ステップS5:NO)、ステップS6へ進む。PSD320が他端に位置していれば(ステップS5:YES)、ステップS7へ進む。
ステップS6では、走査線検出装置300において、PSD320を距離L/(N−1)移動させる。その後ステップS3へ戻る。ステップS3からステップS6の処理を繰り返すことにより、走査線検出装置300のメモリ315には、順次、副走査方向の誤差量の情報が蓄積される。この実施形態では、N個の誤差量の情報で位置誤差情報が形成される。
ステップS7では、主走査制御回路220による主走査方向の走査の制御を終了させる。ステップS8では、メモリ315に記憶されている位置誤差情報を光ビーム走査装置100に送信し、メモリ250に書き込む。その後、本処理は終了する。
なお、ステップS4では、誤差量の情報を走査線検出装置300のメモリ315に書き込むものとしたが、光ビーム走査装置100のメモリ250に直接書き込む構成としてもよい。この場合はステップS8の処理は不要となる。
図7は、光ビーム走査装置100のシフト量演算回路240により求められる副走査電流パターンを示す図である。横軸は時間、縦軸は電流値を示す。図に示すように、副走査電流パターンは、1/2周期(主走査の往路と復路の間)を境界として対称となるパターンになる。なお、本発明の実施形態では、光ビーム走査装置100は、光ビームを往路も復路も照射させるものであるが、例えば往路のみ照射させる構成であってもよい。
次に、PSD320の移動が手動で行われる場合である、光走査線検出装置300の第二の実施形態について説明する。この実施形態では、光走査線検出装置300は、図5におけるD/A変換部312とパルスモータ313を有していない。PSD320は、まず走査線の一端の位置に置かれ、光ビームを検出する。PSD320により光ビームを検出するために、例えば光走査検出装置300には検出実行ボタン(不図示)が設けられている。光走査検出装置300はそのボタンが押されることにより所定時間だけPSD320による検出動作を実行する。その検出作業後、オペレータは、PSD320を距離L/(N−1)だけ動かす。例えばステージ上には主走査方向に沿って定規が描かれており、オペレータはその定規を見てPSD320を次の検出位置に合わせることができる。そして検出実行ボタンを押す。その後走査線の他端まで同じ手順を繰り返すことにより、位置誤差情報が生成される。
さらに、光走査線検出装置300の第三の実施形態について説明する。この実施形態では、光走査線検出装置300は、副走査方向の誤差量の情報だけではなく、PSD320の位置に関する情報を検出することができる。この場合、光走査線検出装置300は、図5におけるD/A変換部312とパルスモータ313の代わりに位置検出素子を設けて、PSD320の位置を検出する。その位置検出素子としては、一例として、PSD320の軌道上に複数のフォトインタラプタを所定の間隔(例えば1cm)を置いて配置したものが想定される。この実施形態では、第二の実施形態で説明したような検出実行ボタンが押されることにより、誤差量の情報とPSD320の位置情報とが取得される。それらの情報は関連付けてメモリ315に格納される。そして走査線の他端まで検出作業が繰り返されることによって位置誤差情報が生成される。なお、この位置誤差情報は、PSD320の位置と誤差量とのテーブルデータとなる。その後、光ビーム走査装置100のシフト量演算回路240において、PSD320の位置情報は時間に変換され、誤差量はそれぞれの時間に対応するようにして副走査電流パターンが生成される。このようにPSD320の位置情報を取得すれば、オペレータが手動でPSD320を移動した際に生じる位置誤差を抑えることができる。
上述の走査線検出装置300の第一から第三の実施形態では、副走査方向の位置検出にPSDを用いるものとしたが、その代わりに、CCDカメラを使ってもよい。この場合、走査線検出装置300は、CCDカメラにより取得される画像情報から、光ビームの副走査方向の誤差量の情報を取得することができる。また、走査線検出装置300は、走査線に沿って延び且つ副走査方向に所定の幅を持つ受光面を持つCCDカメラによって走査線を検出してもよい。この場合、走査線全体を撮像した画像情報を分析することにより位置誤差情報を生成することができる。
なお、光ビーム走査装置100は、メモリ250に位置誤差情報を記憶するものとした。選択的には、メモリ250に副走査電流パターンを記憶する構成であってもよい。メモリ250に副走査電流パターンを記憶する場合は、シフト量演算回路240は、例えば走査線検出装置300から位置誤差情報を取得した直後に副走査電流パターンを算出してそのパターンをメモリ250に書き込む処理を実行する。メモリ250からの読み出し時には、副走査電流パターンをそのまま副走査制御回路230へ提供する。また、シフト量演算回路240により実行される副走査電流パターンを算出する処理が、走査線検出装置300で行われる構成であってもよい。
本発明の実施形態に示したような光ビーム走査装置では、光源から射出された光ビームは、アークサインシータレンズや反射ミラー等の光学素子を経て感光体ドラム上へ入射する。光学素子を経た光ビームは、それら光学素子に設計誤差や配置誤差等があった場合、副走査方向に誤差が生じる。本発明の光ビーム走査装置100は、走査線検出装置300により取得された位置誤差情報を用いて、演算処理により副走査電流パターンを生成し、この副走査電流パターンを用いて副走査制御回路230により走査素子120を偏向走査する。そのような構成により、光学素子等に起因する副走査方向の誤差を取り除くことができる。
本発明に係る光ビーム走査装置の概略構成図である。 走査素子の動作原理を説明するための図である。 光ビーム走査装置の制御ブロック図である。 走査線検出装置の概略構成図である。 走査線検出装置の機能ブロック図である。 光ビーム走査装置および走査線検出装置による処理を示すフローチャートである。 副走査電流パターンを示す図である。
符号の説明
100 光ビーム走査装置
120 走査素子
122 ミラー
220 主走査制御回路
230 副走査制御回路
240 シフト量演算回路
250 メモリ
300 走査線検出装置
310 ステージ
320 PSD

Claims (16)

  1. 所定位置に光ビームの走査線を形成するための光ビーム走査装置であって、
    光ビームを受光し、所定位置における主走査方向と副走査方向に当該光ビームを偏向可能な走査素子と、
    前記走査素子による光ビームの主走査方向の走査を制御する主走査制御手段と、
    前記走査素子による光ビームの副走査方向の位置を制御する副走査制御手段と、
    前記主走査制御手段による光ビームの走査により所定位置に形成される走査線に含まれる副走査方向の位置誤差に関する情報を記憶する記憶手段と、を有し、
    前記副走査制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置誤差に関する情報に基づいて、当該位置誤差を補正するように前記走査素子を制御することを特徴とする光ビーム走査装置。
  2. 前記位置誤差に関する情報は、前記副走査方向の位置誤差を示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の光ビーム走査装置。
  3. 前記位置誤差を示す情報から、当該位置誤差を補正する情報である副走査位置補正情報を算出する補正情報算出手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光ビーム走査装置。
  4. 前記位置誤差に関する情報は、当該位置誤差を補正する情報である副走査位置補正情報であることを特徴とする請求項1に記載の光ビーム走査装置。
  5. 前記主走査制御手段は、前記走査素子に印加する電流を制御することにより光ビームの主走査方向の走査を制御し、
    前記副走査制御手段は、前記走査素子に印加する電流を制御することにより光ビームの副走査方向の位置を制御し、
    前記副走査位置補正情報は、前記副走査制御手段が前記走査素子に印加する電流の変化パターンを規定した情報であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の光ビーム走査装置。
  6. 前記走査素子が光ビームを受光する受光面を有し、
    前記主走査制御手段は、前記走査素子に印加する電流を制御することにより前記受光面に平行な第一の軸まわりに前記受光面を回転させるように制御し、
    前記副走査制御手段は、前記走査素子に印加する電流を制御することにより前記受光面に平行且つ前記第一の軸に直交する第二の軸まわりに前記受光面を回転させるように制御し、
    前記受光面の第一の軸まわりの回転により、光ビームを主走査方向に偏向させ、前記受光面の第二の軸まわりの回転により、光ビームを副走査方向に偏向させることを特徴とする請求項5に記載の光ビーム走査装置。
  7. 前記主走査制御手段は、前記受光面を第一の軸まわりに所定の周期で往復動作させることを特徴とする請求項6に記載の光ビーム走査装置。
  8. 前記走査素子による光ビームの走査のタイミングを調整するために、光ビームが主走査方向における所定の位置にあることを検出する光ビーム受光素子を有し、
    前記光ビーム受光素子により光ビームが検出されるタイミングに関連して、前記主走査制御手段と前記副走査制御手段とがそれぞれ前記走査素子を制御することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の光ビーム走査装置。
  9. 前記位置誤差に関する情報は、前記主走査制御手段による光ビームの走査により所定位置に形成される走査線を検出する走査線検出手段により生成されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の光ビーム走査装置。
  10. 前記走査線検出手段は、走査線における副走査方向の光ビームの位置を検出する副走査位置検出手段を備えることを特徴とする請求項9に記載の光ビーム走査装置。
  11. 前記副走査位置検出手段は、主走査方向に移動可能であることを特徴とする請求項10に記載の光ビーム走査装置。
  12. 前記所定位置が感光体ドラムの表面であることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の光ビーム走査装置。
  13. 前記走査素子により偏向された光ビームの光路上に配置される光学素子を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の光ビーム走査装置。
  14. 前記光学素子が、アークサインシータレンズを含むことを特徴とする請求項13に記載の光ビーム走査装置。
  15. 前記光学素子が、少なくとも1つの反射ミラーを含むことを特徴とする請求項13または請求項14に記載の光ビーム走査装置。
  16. 感光体上に光ビームの走査線を形成するための光ビーム走査手段を備えた画像形成装置であって、
    光ビームを射出する光源と、
    前記光源からの光ビームを受光し、前記感光体上における主走査方向と副走査方向に、当該光ビームを偏向可能な走査素子と、
    前記走査素子による光ビームの主走査方向の走査を制御する主走査制御手段と、
    前記走査素子による光ビームの副走査方向の位置を制御する副走査制御手段と、
    前記主走査制御手段による光ビームの走査により前記感光体上に形成される走査線に含まれる副走査方向の位置誤差に関する情報を記憶する記憶手段と、を有し、
    前記副走査制御手段は、前記記憶手段に記憶された位置誤差に関する情報に基づいて、その位置誤差を補正するように前記走査素子を制御することを特徴とする画像形成装置。
JP2007071895A 2007-03-20 2007-03-20 光ビーム走査装置および画像形成装置 Pending JP2008233449A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071895A JP2008233449A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 光ビーム走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071895A JP2008233449A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 光ビーム走査装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008233449A true JP2008233449A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39906312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007071895A Pending JP2008233449A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 光ビーム走査装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008233449A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010117494A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2012252265A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Jvc Kenwood Corp 光走査装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214073A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Ricoh Co Ltd 走査ビーム測定装置および測定方法
JP2002296534A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録装置
JP2004279655A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2004286508A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd 走査光学系のドット位置測定装置およびその方法
JP2007033876A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2007047660A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Konica Minolta Holdings Inc 光偏向器および画像形成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002214073A (ja) * 2001-01-17 2002-07-31 Ricoh Co Ltd 走査ビーム測定装置および測定方法
JP2002296534A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録装置
JP2004279655A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2004286508A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd 走査光学系のドット位置測定装置およびその方法
JP2007033876A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2007047660A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Konica Minolta Holdings Inc 光偏向器および画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010117494A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2012252265A (ja) * 2011-06-06 2012-12-20 Jvc Kenwood Corp 光走査装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1788421B1 (en) Light deflector, optical scanner, and image forming apparatus
US8254007B2 (en) Scanner and image forming apparatus including the same
US7760227B2 (en) Deflector, optical scanning unit, and image forming apparatus
JP4595543B2 (ja) 画像表示装置および較正方法
US8130435B2 (en) Optical scanner and color image forming apparatus
US8111276B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus with a center adjusting mechanism
JP2008233449A (ja) 光ビーム走査装置および画像形成装置
JP2007292918A (ja) 光走査装置
US8471877B2 (en) Image forming apparatus for and method of correcting color registration error
JP2009034902A (ja) 画像形成装置、走査光学装置及びその制御方法
JP5470347B2 (ja) 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置
US8531496B2 (en) Image forming apparatus having a plurality of laser elements
JP2003341131A (ja) 画像形成装置
JP2007144800A (ja) 走査基準信号出力装置及び画像形成装置
JP2011237666A (ja) 光走査装置及びカラー画像形成装置
JP2000238330A (ja) 画像形成装置
JP2018536195A (ja) 光ビームを偏向するための装置及び方法
JP4425779B2 (ja) 露光装置
JP2007047660A (ja) 光偏向器および画像形成装置
JP2010160491A (ja) 光走査装置の調整方法
JP4626323B2 (ja) マルチビーム光走査装置および画像形成装置
JP2012008244A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5034094B2 (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP2005250289A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5167880B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111220