JP4626323B2 - マルチビーム光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

マルチビーム光走査装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4626323B2
JP4626323B2 JP2005030016A JP2005030016A JP4626323B2 JP 4626323 B2 JP4626323 B2 JP 4626323B2 JP 2005030016 A JP2005030016 A JP 2005030016A JP 2005030016 A JP2005030016 A JP 2005030016A JP 4626323 B2 JP4626323 B2 JP 4626323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
oscillating mirror
mirror
scanning device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005030016A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006215417A (ja
Inventor
勝之 柳沢
嘉章 萩野谷
輝夫 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005030016A priority Critical patent/JP4626323B2/ja
Publication of JP2006215417A publication Critical patent/JP2006215417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4626323B2 publication Critical patent/JP4626323B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Description

本発明は、マルチビーム光走査装置および画像形成装置にかかり、特に、フルカラー画像形成装置に用いたときに、カラーレジストレーション調整やカラーレジストレーション維持が容易に行なえるマルチビーム光走査装置および画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置は、一般的に、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(クロ)の各色に対応した感光ドラムを有し、各感光ドラムには、夫々の色の画像に対応するレーザビームで画像情報が書き込まれる。
前記画像情報の書込みには、複数のレーザビームで走査するマルチビーム光走査装置が広く使用されている。
このようなマルチビーム露光装置としては、たとえば回転多面鏡により、複数のレーザビームを互いに対向する方向に走査するものがある(特許文献1、2)。
マルチビーム露光装置としては、他に、ガルバノミラーの表裏両面に反射面を設け、このガルバノミラーを揺動させることにより、複数のレーザビームで同時に走査できる光偏向器がある(特許文献3)
特開昭62−269168号公報 特開2000−180778号公報 特開2001−91889号公報
しかしながら、回転多面鏡で複数のレーザビームを走査する形態のマルチビーム光走査装置においては、1つの回転多面体鏡に入射されるレーザビームは、前記回転多面体鏡に向って互いに対向する方向に入射されるから、主走査方向に対して互いに逆方向に走査される。
したがって、正しい画像を得るために、互いに逆方向に走査されるレーザビームの一方について画像信号を逆転するバッファが必要になる。
また、互いに逆方向に走査されるレーザビームにおいては、画像書き出し位置が互いに逆方向になるから、画像開始のための基準信号も逆方向になる。
故に、位置精度と倍率精度との影響を大きく受ける故に、各色の画像の重なり精度であるカラーレジストレーションの調整や保持が困難であった。
一方、特許文献3に記載の光偏向器をフルカラー画像形成装置用のマルチビーム光走査装置として使用しようとすると、光路長が夫々のレーザ光で異なることに起因して、色によってビーム径が異なり、良好な画質が得られないという問題がある。
また、反射面が反るなどして平面度が悪い場合には、ガルバノミラーの表裏で走査位置のズレが生じ、これに起因してカラーレジストレーションのズレが生じると言う問題もある。
特に、シリコン基板上にコイルパターンを形成したガルバノミラーにおいては、通常は、シリコン基板の片面にのみコイルパターンが形成されているから、内部に応力が残留し、これによって反射面が反ることはどうしても避けられなかった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、フルカラー画像形成装置に用いたときに、カラーレジストレーション調整やカラーレジストレーション維持が容易に行なえるマルチビーム光走査装置および前記マルチビーム光走査装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、画像信号によって変調される第1および第2の光源と、表裏両面に反射面が形成され、前記第1および第2の光源から入射された光ビームを、前記表裏両面の反射面を揺動させて偏向する一方に反った揺動ミラーとを備え、揺動ミラーが往路方向に揺動するときは、前記第1の光源を点灯し、前記第2の光源を消灯して前記揺動ミラーの凸面側の反射面を照射し、前記揺動ミラーが復路方向に揺動するときは、前記第1の光源を消灯し、前記第2の光源を点灯して前記揺動ミラーの凹面側の反射面を照射するとともに、前記揺動ミラーにおける凸面側および凹面側の何れの反射面で反射された光ビームにおいてもビーム径および収束角が等しくなるように、前記第1の光源から照射される光ビームは収束光とされ、前記第2の光源から照射される光ビームは発散光とされているマルチビーム光走査装置に関する。
前記マルチビーム光走査装置においては、揺動ミラーの一方の面に光ビームが入射されているときは、前記揺動ミラーの他の面に光ビームを入射する光源を消灯し、反対に、揺動ミラーの他方の面に光ビームが入射されているときは、前記揺動ミラーの一方の面に光ビームを入射する光源を消灯している。これにより、光ビームが感光ドラムなどの被走査面を走査する走査方向は、前記揺動ミラーの一方の面に入射された光ビームも、他の面に入射された光ビームも同一になる。
したがって、画像信号を逆転するバッファも不用になるし、前記揺動ミラーの一方の面に入射される光ビームと他の面に入射される光ビームとで画像書き出し位置は互いに逆方向になることはないから、画像開始のための基準信号も同方向でよい。
故に、カラーレジストレーションの調整や保持が容易に行なえ、良質なカラー画像が得られる。
前述のように、揺動ミラーとして一般的に使用されるガルバノミラーは、製作時の残留応力によって一方に反ることが避けられない。
このように反ったガルバノミラーの凸面状の側の面に入射された光ビームは発散され、凹面状の側の面に入射された光ビームは収束される。
しかしながら、前記マルチビーム光走査装置においては、凸面状の側の面に入射される光ビームを凹面状の側の面に入射される光ビームよりも収束角を小さく設定してあるから、被走査面状に照射される光ビームの径は、どちらの面から反射したものも同一に揃えられる。
したがって、カラー画像形成装置に前記マルチビーム光走査装置を使用すれば、色によるビーム径の差が殆どなくなるから、良好な画質のフルカラー画像が得られる。
請求項2に記載の発明は、画像信号によって変調される第1および第2の光源と、表裏両面に反射面が形成され、前記第1および第2の光源から入射された光ビームを、前記表裏両面の反射面を揺動させて偏向する一方に反った揺動ミラーとを備え、揺動ミラーが往路方向に揺動するときは、前記第1の光源を点灯し、前記第2の光源を消灯して前記揺動ミラーの凸面側の反射面を照射し、前記揺動ミラーが復路方向に揺動するときは、前記第1の光源を消灯し、前記第2の光源を点灯して前記揺動ミラーの凹面側の反射面を照射するとともに、前記揺動ミラーにおける凹面側及び凸面側のいずれの反射面で反射された光ビームにおいても、副走査方向断面とのなす角度が等しくなるように、副走査方向断面と第2の光源から照射される光ビームがなす角度は、副走査方向断面と第1の光源から照射される光ビームがなす角度よりも大きく設定されているマルチビーム光走査装置に関する。
たとえば、揺動ミラーの表裏夫々に2本づつの光ビームを入射して合計4本の光ビームをY,M、C、Kの各色に対応した感光体に導くことを可能としたフルカラータンデム画像形成装置用のマルチビーム光走査装置において、前記揺動ミラーの反射後の光ビームは表裏で対象にできるので、各色で走査線の撓みやビーム径などを均一にできるため、良好なフルカラー画像が得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のマルチビーム光走査装置において、前記揺動ミラーにおける凸面側および凹面側の何れの反射面で反射された光ビームにおいてもビーム径および収束角が等しくなるように、前記第1の光源から照射される光ビームは収束光とされ、前記第2の光源から照射される光ビームは発散光とされているマルチビーム光走査装置に関する。
前記マルチビーム光走査装置においては、Y、M、C、Kの各色で走査線の撓みやビーム径などを均一にできる。また、凸面状の側の面で反射、偏向された光ビームも、凹面状の側の面で反射、偏向された光ビームも感光ドラム上のビーム径は同一であるから、色によるビーム径の差が殆どなくなる。
したがって、前記マルチビーム光走査装置によれば、特に良好な画質のフルカラー画像が得られる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のマルチビーム光走査装置において、揺動ミラーの角速度が高いときは揺動ミラーの角速度が低いときよりも周波数が高くなるように補正された画像信号が入力されるマルチビーム光走査装置に関する。
揺動ミラーは揺動運動をするから、角速度は正弦波状に変化し、前記揺動ミラーによる一走査区間の両端部においては0であり、中央部では最大値になる。
したがって、周波数を補正しない画像信号を前記光源に入力すると、前記揺動ミラーによる一走査区間の両端部においては、中央部よりも主走査方向に沿って画像が縮小されるから、前記両端部では主走査方向に沿って画像が歪む。
しかしながら、前記マルチビーム光走査装置においては、前記一走査区間の中央部では周波数が高く、両端部では周波数が低くなるように画像信号を補正しているから、前記一走査区間の両端部では中央部よりも主走査方向に沿って画像が拡大される。
したがって、被走査面状においては、一走査区間の全体に亘って主走査方向の歪みのない画像が形成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載のマルチビーム光走査装置と、前記マルチビーム光走査装置で光走査される1または複数の感光体とを備えてなることを特徴とする画像形成装置に関する。
前記画像形成装置においては、Y、M、C、Kの各色で走査線の撓みやビーム径などが均一である。更に、夫々の光源から出射される光ビームの走査方向は同一であるから、感光体間のレジストレーション調整も容易である。
したがって、前記画像形成装置は、フルカラー画像の形成に極めて好適に使用される。
以上説明したように本発明によれば、フルカラー画像形成装置に用いたときに、カラーレジストレーション調整やカラーレジストレーション維持が容易に行なえるマルチビーム光走査装置および前記マルチビーム光走査装置を備える画像形成装置が提供される。
1.本発明に係るマルチビーム光走査装置の一例について以下に説明する。
実施形態1に係るマルチビーム走査装置100は、感光ドラム20を2本のレーザビームで露光するものであり、表裏両面に反射面を有する揺動ミラー2と、揺動ミラー2の表側の反射面2Aにレーザビームを入射する光源4と、揺動ミラー2の裏側の反射面2Bにレーザビームを入射する光源6と、揺動ミラー2の反射面2Aで反射された光源4からのレーザビームを収束させるf−θレンズ8と、揺動ミラー2の反射面2Bで反射された光源6からのレーザビームを収束させるf−θレンズ10とを備える。
f−θレンズ8とf−θレンズ10との近傍には、夫々反射ミラー12および反射ミラー14が設けられ、f−θレンズ8を通過した光源4からのレーザビームは、反射ミラー12により、f−θレンズ10を通過した光源6からのレーザビームは、反射ミラー14により、感光ドラム20に向かって反射される。
光源4および光源6の光軸上には、夫々光源4および光源6から出射されたレーザ光を絞ってレーザビームとする集光レンズ16および集光レンズ18が設けられている。前記レーザビームは、本発明における光ビームに相当する。なお、光源4と光源6とは、光源4および光源6の一方が点灯しているときは他方は消灯した状態にある。
揺動ミラー2は、図3に示すように、略長方形状のシリコン基板2Cの一方の面にコイルパターン2Dが構成され、シリコン基板2Cの相対する短辺から互いに反対方向にトーションバー2Eおよびトーションバー2Fが突出している。また、シリコン基板2Cにおけるコイルパターン2Dが形成された側の面の中央部には反射面2Aが、反対側の面の中央部には反射面2Bが形成されている。
更に、シリコン基板2Cを長辺の側から挟むように磁石2Gおよび磁石2Hが配置されている。
コイルパターン2Dは、交流電流を供給する電源装置(図示せず。)に接続されている。コイルパターン2Dに交流電流を流すと、シリコン基板2Cは、磁石2Gおよび磁石2Hから交互に逆方向の力が加わり、トーションバー2Eおよびトーションバー2Fの捻り剛性と、シリコン基板2Cの慣性と、コイルバターン2Dに流す交流電流の周波数とによって決まる共振周波数で、図3および図4において実線矢印および破線矢印で示すようにトーションバー2Eおよびトーションバー2Fの中心線の回りに揺動する。
以下、マルチビーム走査装置100の作用について説明する。
揺動ミラー2が図1において実線で示す位置から破線で示す位置まで実線矢印で示す往路方向に揺動するときに、光源4が点灯し、破線で示す位置から実線で示す位置まで破線矢印で示す復路方向に揺動するときは光源6が点灯するものとする。
揺動ミラー2が実線の位置にあるときに、光源6を消灯して光源4を点灯すると、光源4から出射されたレーザビームは、揺動ミラー2の反射面2Aで反射して図1において実線aで示す軌跡に沿ってf−θレンズ8を透過し、反射ミラー12で反射されて感光ドラム20上の点Aを照射する。なお、感光ドラム20の表面は、本発明における被走査面に相当する。
揺動ミラー2が実線で示す位置から破線で示す位置に実線矢印の方向に揺動すると、光源4からのレーザビームの軌跡は、実線aから実線bに向って移動する。そして、揺動ミラー2が破線の位置まで回動すると、反射面2Aで反射された光源4からのレーザビームは、実線bの軌跡に沿ってf−θレンズ8を透過し、反射ミラー12で反射されて感光ドラム20上の点Bを照射する。したがって、光源4からのレーザビームが感光ドラム20上を照射する点は、矢印AB(Aは矢印の始点を、Bは終点を示す。)に沿って移動する。
揺動ミラー2が破線の位置まで回動したら、今度は光源4を消灯し、光源6を点灯する。図1に示すように、光源6を出射したレーザビームは、揺動ミラー2の反射面2Bで反射して破線cで示す軌跡を通ってf−θレンズ10を通過し、反射ミラー14で反射されて感光ドラム20上の点Cを照射する。点Cは、点Aに対応する点である。
揺動ミラー2が破線の位置から実線の位置まで破線矢印の方向に揺動すると、反射面2Bで反射された光源6からのレーザビームは、破線dの軌跡に沿ってf−θレンズ10を透過し、反射ミラー14で反射されて感光ドラム20上の点Dを照射する。点Dは、点Bに対応する点である。したがって、光源6からのレーザビームが感光ドラム20上を照射する点は、光源4からのレーザビームの軌跡ABと平行に、矢印CDに沿って移動する。
このように、揺動ミラー2が揺動するのに合わせて光源4と光源6とを交互に点灯することにより、光源4からのレーザビームも光源6からのレーザビームも感光ドラム20上を矢印ABの方向に走査できる。
ここで、図5において(A)に示すように、揺動ミラー2の面精度が悪く、たとえば反射面2Aが凸面状であり、反射面2Bが凹面状である場合は、光源4から入射されたレーザビームは反射面2Aで発散され、光源6から入射されたレーザビームは収束される。
したがって、光源4における入射側ビーム径φD1と光源6における入射側ビーム径φD2とが同一であるとすると、光源4からのレーザビームが反射面2Aで反射されたレーザビームの径である出射側ビーム径φd1は、光源6からのレーザビームが反射面2Bで反射されたレーザビームの径である出射側ビーム径φd2よりも大きくなる。
そこで、光源4および光源6から揺動ミラーまでの距離を変えるか、または図5において(B)に示すように、光源4と光源6とで、揺動ミラー2までの収束角(Fナンバーともいう。)を違えることで、出射側ビーム径φd1と出射側ビーム径φd2と収束角とを揃えることができる。
これによって、揺動ミラー2の反射面に歪みがある場合にも、光源4からのレーザビームで走査する場合、および光源6からのレーザビームで走査する場合の何れも、同一のビーム径で感光ドラム20の表面を走査できる。
2.実施形態2
本発明の画像形成装置の一例であるフルカラー画像形成装置200は、図6に示すように、タンデム状に配設された感光ドラム40Y、感光ドラム40M、感光ドラム40C、感光ドラム40Kと、感光ドラム40Y、感光ドラム40M、感光ドラム40C、感光ドラム40Kをレーザビームで走査するマルチビーム光走査装置102とを備える。ここで、感光ドラム40Y、感光ドラム40M、感光ドラム40C、感光ドラム40Kは、夫々Y、M、C、Kのトナー画像が形成される感光ドラムである。
マルチビーム光走査装置102は、水平方向に沿って揺動する揺動ミラー2の一方の反射面2Aと他方の反射面2Bとに夫々2本づつのレーザビームを入射し、合計4本のレーザビームを、夫々感光ドラム40Y、感光ドラム40M、感光ドラム40C、感光ドラム40Kに導いて走査する。ここで、図6に示すように、マゼンタのトナー画像に対応し、感光ドラム40Mを露光するレーザビームR(M)と、黒のトナー画像に対応し、感光ドラム40Kを露光するレーザビームR(K)とは、揺動ミラー2の反射面2Aに入射される。一方、イエローのトナー画像に対応し、感光ドラム40Yを露光するレーザビームR(Y)と、シアンのトナー画像に対応し、感光ドラム40Cを露光するレーザビームR(C)とは、揺動ミラー2の反射面2Bに入射される。図6において、レーザビームR(K)は実線で、レーザビームR(M)は二点鎖線で示されている。そして、レーザビームR(Y)は破線で、レーザビームR(C)は点線で示されている。なお、レーザビームR(Y)〜レーザビームR(K)の光源は省略されている。
マルチビーム光走査装置102においては、揺動ミラー2を挟むようにf−θレンズ8およびf−θレンズ10が配設されている。揺動ミラー2の反射面2Aに入射されたレーザビームR(M)とレーザビームR(K)とは、反射面2Aで反射されたのち、f−θレンズ8を通過して収束され、揺動ミラー2の反射面2Bに入射されたレーザビームR(Y)とレーザビームR(C)とは、反射面2Bで反射されたのち、f−θレンズ10を通過して収束される。
感光ドラム40Yの上方には、反射面2Bで反射されたレーザビームR(Y)を反射させて感光ドラム40Yに導く反射ミラー22Yおよび反射ミラー24Yが設けられている。そして、感光ドラム40Mの上方には、反射面2Aで反射されたレーザビームR(M)を反射させて感光ドラム40Mに導く反射ミラー22Mおよび反射ミラー24Mが設けられている。同様に、感光ドラム40Cの上方には反射ミラー22Cおよび反射ミラー24Cが、感光ドラム40Kの上方には反射ミラー22Kおよび反射ミラー24Kが設けられている。
反射ミラー22Y〜反射ミラー22K、および反射ミラー24Y〜反射ミラー24Kは、揺動ミラー2に対して対称に配置されている。図7において(A)に示すように、揺動ミラー2の揺動方向、言い換えれば副走査方向断面のレーザビームR(K)とレーザビームR(M)との成す角は、揺動ミラー2への入射側も反射側も角度θ0とされ、同様にレーザビームR(C)およびレーザビームR(Y)の成す角も、揺動ミラー2への入射側も反射側も角度θ0とされ、図6に示すように、感光ドラム40Y〜感光ドラム40K上の円周上の同一点を照射する。
反射面2Aに入射されるレーザビームR(M)およびレーザビームR(K)と、反射面2Bに入射されるレーザビームR(Y)およびレーザビームR(M)とは、揺動ミラー2が揺動するのに合わせて交互に点灯される。したがって、レーザビームR(Y)〜レーザビームR(K)による走査方向は、感光ドラム40Y〜感光ドラム40Kの何れにおいても同一である。
ところが、図7において(B)に示すように揺動ミラー2の面精度が悪く、たとえば反射面2Aが凸面状に、反射面2Bが凹面状の場合は、反射面2Bから反射するレーザビームR(Y)およびレーザビームR(C)の副走査方向断面の成す角θ2はθ0よりも小さくなり、反対に、反射面2Aから反射するレーザビームR(M)およびレーザビームR(K)の副走査方向断面の成す角θ1はθ0よりも大きくなる。そのため、レーザビームを、設計通りの光路を通過させることができず、狙い通りの光学条件が得られない場合があり、最悪の場合は、レーザビームが反射ミラー22からはみ出し、光量の低下により画像のムラが生じたり、他の色への回り込みによりゴーストが発生したりする場合が考えられる。
そこで、図8に示すように、レーザビームR(Y)とレーザビームR(C)の副走査方向断面の成す角θおよびレーザビームR(K)とレーザビームR(M)との副走査方向断面の成す角θがθ0になるように、レーザビームR(Y)とレーザビームR(C)が揺動ミラー2に入射するときの副走査方向断面の成す角をθ3と設定し、レーザビームR(Y)とレーザビームR(C)とが揺動ミラー2に入射するときの副走査方向断面の成す角をθ4と設定することにより、揺動ミラー2の歪みに係らず、レーザビームR(Y)〜レーザビームR(K)は、感光ドラム40Y〜40Kの副走査方向、即ち感光ドラム40Y〜40Kの回転方向に沿った同一位置を照射する。したがって、揺動ミラー2が歪んでも、Y画像、M画像、C画像、K画像の間に副走査方向のズレが生じることがない。
なお、実施形態1および実施形態2に記載のマルチビーム光走査装置の1本のレーザビームが感光ドラム上を走査される様子を図9に示す。
回転多面鏡を用いた光走査装置においては、通常、感光ドラム上に光ビームを集光させて等速度で走査させ、且つ等速度で走査させ、しかも回転多面体鏡の面倒れを補正する目的でf−θレンズを使用する。
しかしながら、揺動ミラーは等角速度運動しているわけではなく、角速度が周期的に、具体的には正弦波状に変化しているから、揺動が開始され、または終了する走査端部では、図9において(A)に示すように画像が主走査方向に沿って圧縮されてしまう。しかも偏向装置である揺動ミラーは1つの面で偏向するので、倒れの影響は受けない。
そこで、f−θレンズを省き、その代りに光源直後に設けた集光レンズで感光ドラム上に集光し、揺動ミラーの角速度が正弦波状に変化するのに対応して走査端部では光源に入力される画像信号の周波数を低くし、走査中央部では高くすることにより、同図において(B)に示すように、走査端部における画像圧縮を解消でき、感光ドラム上を等間隔に走査することができる。
これにより、大型の感光ドラムを走査する場合などのように、走査範囲を大きくして大きな画像を作成する場合においても、画像の主走査方向に沿った端部で画像が圧縮されて画像に歪みが出ることが防止される。
本発明は、電子写真プロセスを用いる画像形成装置、特にフルカラー画像形成装置に好適に適用される。
図1は、実施形態1に係るマルチビーム光走査装置を上方から見た平面図である。 図2は、実施形態1に係るマルチビーム光走査装置を、前記マルチビーム光走査装置で走査される感光ドラムの端面から見た側面図である。 図3は、図1および図2に示すマルチビーム光走査装置の備える揺動ミラーの構成を示す斜視図である。 図4は、図3に示す揺動ミラーの端面図である。 図5は、実施形態1に係るマルチビーム光走査装置の備える揺動ミラーにおいて反射面に歪みがあるときに、出射ビームの径を揃える手順を示す説明図である。 図6は、実施形態2に係るマルチビーム光走査装置の構成を示す概略図である。 図7は、実施形態2に係るマルチビーム光走査装置の備える揺動ミラーと、Y、M、C,Kの各色に対応するレーザビームの入射角および出射角との関係を示す説明図である。 図8は、実施形態2に係るマルチビーム光走査装置の備える揺動ミラーにおいて反射面に歪みがあるときに、出射ビームの出射角を修正する手段を示す説明図である。 図9は、実施形態1および実施形態2に係るマルチビーム光走査装置において、揺動ミラーの角速度の変化に起因する画像の歪みを修正する手順を示す説明図である。
符号の説明
2 揺動ミラー
2A 反射面
2B 反射面2C シリコン基板
2D コイルパターン
2E トーションバー
2F トーションバー
2G 磁石
2H 磁石
4 光源
6 光源
8 f−θレンズ
10 f−θレンズ
12 反射ミラー
14 反射ミラー
16 集光レンズ
18 集光レンズ
20 感光ドラム
22Y 反射ミラー
22M 反射ミラー
22C 反射ミラー
22K 反射ミラー
24Y 反射ミラー
24M 反射ミラー
24C 反射ミラー
24K 反射ミラー
40Y 感光ドラム
40M 感光ドラム
40C 感光ドラム
40K 感光ドラム
100 マルチビーム走査装置
102 マルチビーム光走査装置
200 フルカラー画像形成装置

Claims (5)

  1. 画像信号によって変調される第1および第2の光源と、表裏両面に反射面が形成され、前記第1および第2の光源から入射された光ビームを、前記表裏両面の反射面を揺動させて偏向する一方に反った揺動ミラーとを備え、
    揺動ミラーが往路方向に揺動するときは、前記第1の光源を点灯し、前記第2の光源を消灯して前記揺動ミラーの凸面側の反射面を照射し、前記揺動ミラーが復路方向に揺動するときは、前記第1の光源を消灯し、前記第2の光源を点灯して前記揺動ミラーの凹面側の反射面を照射するとともに、
    前記揺動ミラーにおける凸面側および凹面側の何れの反射面で反射された光ビームにおいてもビーム径および収束角が等しくなるように、前記第1の光源から照射される光ビームは収束光とされ、前記第2の光源から照射される光ビームは発散光とされているマルチビーム光走査装置。」
  2. 画像信号によって変調される第1および第2の光源と、表裏両面に反射面が形成され、前記第1および第2の光源から入射された光ビームを、前記表裏両面の反射面を揺動させて偏向する一方に反った揺動ミラーとを備え、
    揺動ミラーが往路方向に揺動するときは、前記第1の光源を点灯し、前記第2の光源を消灯して前記揺動ミラーの凸面側の反射面を照射し、前記揺動ミラーが復路方向に揺動するときは、前記第1の光源を消灯し、前記第2の光源を点灯して前記揺動ミラーの凹面側の反射面を照射するとともに、
    前記揺動ミラーにおける凹面側及び凸面側のいずれの反射面で反射された光ビームにおいても、副走査方向断面とのなす角度が等しくなるように、副走査方向断面と第2の光源から照射される光ビームがなす角度は、副走査方向断面と第1の光源から照射される光ビームがなす角度よりも大きく設定されているマルチビーム光走査装置
  3. 前記揺動ミラーにおける凸面側および凹面側の何れの反射面で反射された光ビームにおいてもビーム径および収束角が等しくなるように、前記第1の光源から照射される光ビームは収束光とされ、前記第2の光源から照射される光ビームは発散光とされている請求項2に記載のマルチビーム光走査装置。
  4. 揺動ミラーの角速度が高いときは揺動ミラーの角速度が低いときよりも周波数が高くなるように補正された画像信号が入力される請求項1〜3の何れか1項に記載のマルチビーム光走査装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のマルチビーム光走査装置と、前記マルチビーム光走査装置で光走査される1または複数の感光体とを備えてなることを特徴とする画像形成装置。
JP2005030016A 2005-02-07 2005-02-07 マルチビーム光走査装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4626323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005030016A JP4626323B2 (ja) 2005-02-07 2005-02-07 マルチビーム光走査装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005030016A JP4626323B2 (ja) 2005-02-07 2005-02-07 マルチビーム光走査装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006215417A JP2006215417A (ja) 2006-08-17
JP4626323B2 true JP4626323B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=36978688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005030016A Expired - Fee Related JP4626323B2 (ja) 2005-02-07 2005-02-07 マルチビーム光走査装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4626323B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3355038B1 (en) * 2017-01-25 2021-09-08 Specim, Spectral Imaging Oy Ltd Imaging apparatus and operating method

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54158944A (en) * 1978-06-06 1979-12-15 Canon Inc Light beam scanner
JP2001091889A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Victor Co Of Japan Ltd 光偏向器及びこれを用いた表示装置
JP2002341285A (ja) * 2001-03-16 2002-11-27 Ricoh Co Ltd 光走査方法、光走査モジュール、光走査装置、画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54158944A (en) * 1978-06-06 1979-12-15 Canon Inc Light beam scanner
JP2001091889A (ja) * 1999-09-24 2001-04-06 Victor Co Of Japan Ltd 光偏向器及びこれを用いた表示装置
JP2002341285A (ja) * 2001-03-16 2002-11-27 Ricoh Co Ltd 光走査方法、光走査モジュール、光走査装置、画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006215417A (ja) 2006-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3902933B2 (ja) マルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP3549666B2 (ja) マルチビーム書込光学系
KR100765780B1 (ko) 광 주사 장치 및 이를 채용한 칼라 레이저 프린터
KR100708179B1 (ko) 탠덤형 광주사장치
JP2004070109A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2013054113A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JPH0364727A (ja) 光ビーム走査光学系
JP2000267031A (ja) 光走査装置
JP4626323B2 (ja) マルチビーム光走査装置および画像形成装置
KR101111904B1 (ko) 광주사유니트 및 이를 채용한 화상형성장치
JP2002287057A (ja) マルチビーム走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP2006301482A (ja) 画像形成装置
JP2004348135A (ja) 光走査装置
US20080158329A1 (en) Light scanning unit and image forming apparatus having the same
US6628444B2 (en) Scanning optical device and image forming apparatus having the same
JP2003279879A (ja) 光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
US20080062495A1 (en) Laser scanning unit and image forming apparatus having the same
US10025220B2 (en) Optical scanning apparatus
JPH04242215A (ja) 光走査装置
US8531496B2 (en) Image forming apparatus having a plurality of laser elements
JP2003043393A (ja) 光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP2009204939A (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2008026570A (ja) マルチビーム光走査装置及び画像形成装置
JP2007163931A (ja) 光走査装置およびそれを用いた画像形成システム
KR20060115451A (ko) 광주사장치용 주사광학렌즈

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101012

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101025

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4626323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees